JP3392815B2 - 電気錠 - Google Patents

電気錠

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JP3392815B2
JP3392815B2 JP2000230168A JP2000230168A JP3392815B2 JP 3392815 B2 JP3392815 B2 JP 3392815B2 JP 2000230168 A JP2000230168 A JP 2000230168A JP 2000230168 A JP2000230168 A JP 2000230168A JP 3392815 B2 JP3392815 B2 JP 3392815B2
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solenoid
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plate
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崇 佐久間
憲一 武藤
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Takigen Manufacturing Co Ltd
Panasonic Electric Works Co Ltd
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Takigen Manufacturing Co Ltd
Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、宅配ボックス等
の扉の施錠に使用される電気錠に関する。
【0002】
【従来の技術】 マンション等の共同住宅では、居住者
以外の者も出入りできるエントランス部に宅配ボックス
を設置し、該宅配ボックスを介して荷物の受け渡しを行
なっている。すなわち、配達者は宅配ボックスの扉を開
放して荷物をボックス内に収容し、受け取るべき居住者
の部屋番号を表示パネルに入力した後、第三者が荷物に
接近できないように扉を閉鎖して施錠する。そして、表
示パネルで自分宛てに配達された荷物があることを認識
した居住者は、所定のパスワードをコントローラに入力
して施錠を解除し、扉を開いて荷物を宅配ボックスから
取り出すのである。
【0003】一般的に宅配ボックスでは、扉の閉鎖操作
の終端において、扉に設けたストライカーピンがロック
プレートに当たることによってロックプレートが回転
し、ロックプレート側面に形成したロック溝にストライ
カーピンが係合することによって、扉がボックスに対し
て施錠されるようにした、機械的な錠機構が採用されて
いる。そして扉の解錠は、ロックプレートを施錠位置に
拘束するストッパーをソレノイドのプランジャーに連動
させ、ソレノイドへの通電によってストッパーを拘束解
除方向に駆動することによって行われている。
【0004】宅配ボックスでは、ボックス内に収容した
荷物が扉側に倒れ込んで扉背面を押すことによって、扉
を開けようとするが力が働き、この力によってストライ
カーピンとロック溝の内壁面との間や、ロックプレート
とその枢軸との間、あるいはロックプレートとストッパ
ーの係合部間に食い付きや固渋が発生することがあり、
ソレノイドの力が弱いときにはストッパーを所要ストロ
ーク駆動できないことがあり、扉を引いてもストライカ
ーピンとロックプレートの係合を解除できないことがあ
る。ソレノイドの巻線数を増大することによってソレノ
イドの吸引力を大きく設定すれば、前記食い付きや固渋
による動作不良は改善されるが、その場合にはソレノイ
ドが大径化・大型化してしまうため、ソレノイドを収容
する本体ケースの横幅が増大し、電気錠全体が嵩張るも
のとなってしまう。
【0005】宅配ボックスでは、荷物を収容する内容積
スペースとしては一定基準を確保しなければならないか
ら、宅配ボックスに組込む電気錠が大型化することは、
その分だけ宅配ボックス全体の大型化を招くことにな
り、エントランス部に占める宅配ボックスの設置面積が
余分に必要となる。従来の宅配ボックス用の電気錠で
は、施錠から解錠までの一連の動作を電気的に行なって
いるが、電気的操作のみに頼る方式では、電気系統の故
障や停電が発生した非常時には、扉を解錠して開放する
ことができない不都合がある。また、悪戯や遊びで子供
らがボックス内部に入り込んでいるときに、誤って外部
から扉が施錠されてしまうことがある。そのような場合
に対応するために緊急脱出用の安全装置が提案されてい
るが、従来のものは操作性が良くない。 従来の電気錠で
は、扉を開いている時にロックプレートへの指のアクセ
スを規制できるような構造になっていないため、悪戯に
よってロックプレートが施錠位置に回転させられてしま
った場合には、次ぎに扉を閉鎖回転させても、ストライ
カーピンがロックプレートの所定部位を押すことができ
ず、ストライカーピンとロック溝の係合が成立し得ない
ことになった。 また、ロックプレートを施錠位置または
解錠位置へと的確に回転させる構造になっていないた
め、扉を閉鎖回転させてロックプレートをストライカー
ピンで押しても、ロックプレートが施錠位置まで完全に
回転しないで途中で停止してしまうことがある。このよ
うな場合には、扉は施錠されていないため、使用者は扉
の閉鎖回転を再度行なう必要があり、操作性が良くな
い。このような施錠成立の不確実性をなくすため、過大
な力で扉を閉鎖回転したときには、扉やボックスの塗装
面の損傷や電気配線部の損傷を招く原因となり、好まし
くない。 一旦扉を閉鎖すれば直ちに扉の施錠が成立する
と信じ込んでいる使用者は、扉を再度閉鎖回転すること
なく、そのまま立ち去ってしまうことになるのである
が、このような場合には、扉は無施錠状態に放置される
ことになる。ストライカーピンとロック溝が半掛り状態
にあるときは、扉はほぼ全閉状態に保持されているか
ら、なおさら使用者は施錠成立と誤信しやすくなる。そ
して、何らかの振動や衝撃が外部から与えられたとき、
その半施錠状態が解かれるため、扉が偶発的に開放され
てしまうことがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】 したがって本発明の
目的は、前入れ前出し型の宅配ボックスと前入れ後出し
型の宅配ボックスのいずれにも使用することができ、ス
トライカーピンとロックプレートからなる機械的錠機構
による扉の施錠・解錠が、所定順序でなされる扉の開閉
操作とソレノイドの通電操作によって確実に行なわれ、
ソレノイドの駆動力が弱くても機械的錠機構の作動が即
座に軽快になされるとともに、本体ケースの横幅を減少
させてコンパクトな設計が行なえる電気錠を提供するこ
とである。また、本発明の別の目的は、電気系統の故障
や停電などの非常時にソレノイド以外の手段によって即
座に解錠操作できる電気錠を提供することである。本発
明の更に別の目的は、ボックス内部に子供らが閉じ込め
られたとき、簡単な方法で内部から簡単に解錠できる電
気錠を提供することである。 本発明の他の目的は、扉の
閉鎖回転によって扉の施錠が常に確実に成立し、扉を閉
めたのにも拘らず扉が無施錠状態や半施錠状態になるこ
とがない電気錠を提供することである。本発明の更に他
の目的は、扉が開いている時、悪戯によってロックプレ
ートが施錠位置へと押し回されることがない電気錠を提
供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】 請求項1の発明の電気
錠は、ロック溝7がストライカーピン5に係合するよう
にバネ手段9によって回転付勢され、扉2をボックス1
に対して開閉不能に施錠するロックプレート6と、ロッ
クプレート6に係合するようにバネ手段15によって回
転付勢され、ロックプレート6をロック溝7がストライ
カーピン5に係合した施錠位置に停止させるロックプレ
ートストッパー10と、ロックプレートストッパー10
に係合するようにバネ手段20によって回転付勢され、
ロックプレートストッパー10を停止位置に保持するデ
ッドカム17と、デッドカム17に係合するようにバネ
手段27によって回転付勢され、デッドカム17がロッ
クプレートストッパー10によって回転させられるのを
阻止するソレノイドリンクカム22と、ソレノイドリン
クカム22に連結されたプランジャー29が解錠方向へ
の通電によって吸引され、ソレノイドリンクカム22が
デッドカム17から離脱した状態に保持されるソレノイ
ド28と、ソレノイドリンクカム22を駆動してソレノ
イド28のプランジャー29を突出させる一方、ソレノ
イドリンクカム22をデッドカム17に係合させる施錠
セット用摘み31とからなり、前記ロックプレート6と
ロックプレートストッパー10、デッドカム17および
ソレノイドリンクカム22がリンク機構を構成するよう
に前後方向に整列して本体ケース3に枢着され、ソレノ
イドリンクカム22の背後にソレノイド28が配置され
ている。
【0008】請求項2の発明の電気錠では、請求項1の
発明の前記構成に加えて、鍵40によって錠前ユニット
32を解錠方向に操作するとき、錠前ユニット32に連
動装備した操作カム板34が非常解錠リンクプレート3
8と非常解錠プレート39を介して、ソレノイド28の
プランジャー29を解錠位置へ移動させるようにしてあ
る。
【0009】請求項3の発明の電気錠では、請求項2ま
たは請求項3の発明の前記構成に加えて、ボックス1の
内部からの操作によって施錠セット用摘み31を解錠位
置に移動させることによって、ソレノイドリンクカム2
2を介してソレノイド28のプランジャー29を解錠位
置に移動させるようにしてある。
【0010】請求項4の発明の電気錠では、請求項1な
いし請求項3の発明の前記構成に加えて、バネ手段9を
デッドポイント機能バネとして構成し、ロック溝7にス
トライカーピン5が係合する施錠位置またはロック溝7
からストライカーピン5が離脱する解錠位置へとロック
プレート6を択一的に回転付勢し、前記施錠位置と解錠
位置の間でロックプレート6が停止しないようにしてあ
る。
【0011】請求項5の発明の電気錠では、請求項1な
いし請求項4の発明の前記構成に加えて、ロックプレー
ト6は両側に配置されたロックプレートガイド53、5
3間の隙間から前面側に突出することがなく、前記隙間
は指が入らないように狭く設定されており、指でロック
プレート6を施錠位置へ回転させることができないよう
にしてある。
【0012】
【発明の作用】請求項1の発明では、図14に示したよ
うに扉2の解錠状態においては、ストライカーピン5は
ロック溝7から脱出している。この段階では、デッドポ
イント機能バネとして構成されたバネ手段9の作用方向
は、ロックプレート6を時計回り方向、すなわち解錠方
向に回転させようとする向きに転換されており、ロック
プレート6はロック溝7を外側に開口させた状態に保持
されている。使用者が扉2を手前に開放回転させ、荷物
をボックス1の荷物収容スペースに入れてから、施錠セ
ット用摘み31を押し下げると、施錠セット用摘み31
によってソレノイドリンクカム22が反時計回り方向に
回転させられ、プランジャー29をソレノイド28から
引き出す。これによってソレノイドリンクカム22がデ
ッドカム17に当接するため、デッドカム17の時計回
り方向の回転が阻止され、電気錠は施錠待機状態にセッ
トされる(図15参照)。この段階で扉2を閉鎖回転さ
せると、閉鎖動作の終端近くでストライカーピン5がロ
ックプレート6の側面部に当たり、ロックプレート6を
反時計回り方向、すなわち施錠方向に回転させる。ロッ
クプレート6がロックプレートストッパー10を押すた
め、ロックプレートストッパー10はデッドカム17に
向かって移動し、ロックプレートストッパー10がデッ
ドカム17に深く係合する(図16参照)。扉2の閉鎖
が更に続行されると、ロックプレート6がロックプレー
トストッパー10に係合して回転を停止させられること
になる。この段階では、ストライカーピン5はロックプ
レート6のロック溝7の奥まで進入しており、扉2はボ
ックス1に対して施錠される(図12参照)。
【0013】このように扉2の施錠状態においては、バ
ネ手段9によって反時計回り方向に回転付勢されたロッ
クプレート6はストライカーピン5を本体ケース3内に
引っ張り込み、ロック溝7の奥に係合させている。バネ
手段15によって時計回り方向に回転付勢されているロ
ックプレートストッパー10はロックプレート6に噛み
合うことによって、ロックプレート6を当該施錠位置に
停止保持している。バネ手段20によって反時計回り方
向に回転付勢されているデッドカム17はロックプレー
トストッパー10に当接して起立状態にあり、バネ手段
27によって反時計回り方向に回転付勢されているソレ
ノイドリンクカム22はデッドカム17に当接し、ソレ
ノイド28のプランジャー29は突出状態にある。
【0014】このような配置状態において、扉2を無理
に開けようとして扉2を手前に引くとき、その力はスト
ライカーピン5よりロックプレート6、ロックプレート
ストッパー10、デッドカム17を介してソレノイドリ
ンクカム22を反時計回り方向に回転させようとする力
として作用するが、ソレノイドリンクカム22は同方向
への回転限界にあり、プランジャー29も突出限界にあ
るため、結局、ストライカーピン5によってロックプレ
ート6を時計回り方向、すなわち解錠方向に回転させる
ことは不可能であり、当該施錠状態は的確に維持され
る。
【0015】ボックス1内に収納した荷物が扉2側に倒
れ込むことによって扉2を開けようとする力が働くとき
には、その力はストライカーピン5を介してロックプレ
ート6を時計回り方向に回転させようとする力、ロック
プレートストッパー10を反時計回り方向に回転させよ
うとする力、デッドカム17を時計回り方向に回転させ
ようとする力、ソレノイドリンクカム22を反時計回り
方向に回転させる力にそれぞれ転化され、最終的にはプ
ランジャー29を更にソレノイド28から引き出そうと
する力として作用するのであるが、プランジャー29は
突出限界にあるため、結局、ロックプレート6を時計回
り方向に回転させることは不可能であり、当該施錠状態
は的確に維持される。ここでソレノイド28を解錠方向
に通電すると、プランジャー29がソレノイド28側に
吸引され、解錠位置に来るため、ソレノイドリンクカム
22はバネ手段27の付勢に抗して時計回り方向に回転
させられ、ソレノイドリンクカム22がデッドカム17
から離れる。このプランジャー29の吸引状態はソレノ
イド28に内蔵の永久磁石30等の保持手段によって保
持される。なお、前記荷物の倒れ込みによって扉2を開
けようとする力が働くと、リンク部に摩擦が生じるが、
ソレノイド28の動作時には前記リンク機構が作用する
ため、多少の摩擦では固渋せず、ソレノイド28は円滑
に動作可能である。また、施錠セット用摘み31が荷物
と干渉していると、ソレノイド28の動作に支障が生じ
るので、施錠セット用摘み31は荷物収容スペース内に
突出しないように設けられる。このように形成した解錠
待機状態において、扉2を手前に引いて開放操作する
と、ストライカーピン5はロック溝7の内壁面を突き押
してロックプレート6を時計回り方向、すなわち解錠方
向に回転させる。このとき、ロックプレート6はロック
プレートストッパー10を反時計回り方向に回転させ、
ロックプレートストッパー10はデッドカム17を時計
回り方向に回転させる(図13参照)。かくして、スト
ライカーピン5は最終的にロック溝7から脱出し、ボッ
クス1に対する扉2の施錠が解除される(図14参
照)。この段階では、バネ手段9の作用方向は、ロック
プレート6を時計回り方向、すなわち解錠方向に回転さ
せようとする向きに転換され、ロックプレート6はロッ
ク溝7を外側に開口させた状態に保持される。
【0016】請求項2の発明では、電気系統の障害や停
電によってソレノイド28のプランジャー29を解錠位
置へと吸引できないとき、鍵40を保有する正当管理者
は、錠前ユニット32に鍵40を挿入して解錠方向に操
作する。この操作によって操作カム板34が非常解錠リ
ンクプレート38を駆動し、非常解錠リンクプレート3
8がさらに非常解錠プレート39を駆動するため、ソレ
ノイド28のプランジャー29は解錠状態となり、永久
磁石30等の保持手段によって保持される。鍵40を逆
操作して錠前ユニット32から引抜くと、非常解錠リン
クプレート38は逆作動して、非常解錠プレート39か
ら離れる。このようにして電気錠は図14に示した解錠
状態となり、この段階で扉2を手前に引いて開放する
と、上記と同様にストライカーピン5によってロックプ
レート6が時計回り方向に回転させられ、ボックス1に
対する扉2の施錠が解除される。
【0017】請求項3の発明では、子供らがボックス1
の荷物収納スペースに閉じ込められた場合、当該子供ら
の操作によって施錠セット用摘み31が解錠位置に移動
させられるため、ソレノイドリンクカム22が時計回り
方向に回転する。これによってソレノイドリンクカム2
2がプランジャー29を押し下げ、ソレノイド28は解
錠位置に吸引された状態となり、永久磁石30等の保持
手段によって保持される。かくして電気錠は解錠待機状
態となるため、扉2を手前に引いて開放すると、上記と
同様にストライカーピン5によってロックプレート6が
時計回り方向に回転させられ、ボックス1に対する扉2
の施錠が解除され、子供らは荷物収納スペースから救出
される。
【0018】請求項4の発明では、バネ手段9は、設定
された二つの位置に向かって択一的に対象物を回転付勢
し、当該二つの位置の途中で対象物を停止させることが
ないデッドポイント機能バネとして構成されている。こ
の二つの位置とは、ロック溝7にストライカーピン5が
係合する施錠位置と、ロック溝7からストライカーピン
5が離脱する解錠位置である。このようにバネ手段9は
前記施錠位置または解錠位置へとロックプレート6を択
一的に回転付勢しており、施錠位置と解錠位置の途中で
ロックプレート6が停止することがないため、扉2の開
閉によるストライカーピン5の動きを忠実に反映して、
ロックプレート6は解錠位置や施錠位置へ的確に回転す
ることになり、扉2の開閉途中でストライカーピン5と
ロックプレート6が半掛り状態に残されたりすることが
なく、扉2を閉めたのにも拘らず扉2が無施錠状態や半
施錠状態に放置されることがない。ボックス1に対する
扉2の施錠が解除されて、扉2が開放された状態におい
ては、バネ手段9によってロックプレート6はロック溝
7からストライカーピン5を脱出させる方向、すなわち
解錠方向のみに回転付勢されているため、ロックプレー
ト6は解錠方向に直ちに戻り回転することになる。した
がって、扉2の閉鎖操作に先行してロックプレート6が
施錠位置に回されているということはあり得ないので、
扉2の閉鎖操作と連動して扉2の施錠が常に確実に行な
える。
【0019】請求項5の発明では、ロックプレート6の
両側にロックプレートガイド53,53が配置されてお
り、ロックプレートガイド53、53間の隙間は指が入
らないように狭く設定されており、かつ、ロックプレー
ト6がロックプレートガイド53の前面側に突出してい
ないため、扉2の解錠開放状態において、悪戯などによ
って指でロックプレート6を施錠位置へ回転させること
ができない。
【0020】
【発明の実施の形態】請求項1の発明の実施形態では、
本体ケース3はボックス1または扉2の一方に固着さ
れ、ストライカーピン5はボックス1または扉2の他方
に固着されるものであるが、図示の実施形態では、本体
ケース3はボックス1に固着され、ストライカーピン5
は扉2に固着されている。本体ケース3に収容され、第
1枢軸4によって枢着されたロックプレート6は、スト
ライカーピン5が係脱するロック溝7を側面部に形成
し、ロック溝7の反対側の側面部に駆動部8を形成して
ある。バネ手段9は、ストライカーピン5がロック溝7
に係合した施錠位置またはストライカーピン5がロック
溝7から離脱した解錠位置へとロックプレート6を選択
的に回転付勢している。ロックプレートストッパー10
は、ロックプレート6に隣接して本体ケース3に収容さ
れ、横方向にスライド可能および回転可能に本体ケース
3に支持されている。ロックプレートストッパー10の
一端部には従動部11を形成してあり、他端部には連係
部12を形成してある。バネ手段15は、前記施錠位置
において従動部11の上端角部13がロックプレート6
の駆動部8の下端隅部14に係合するようにロックプレ
ートストッパー10を回転付勢している。
【0021】デッドカム17は、ロックプレートストッ
パー10と隣接して本体ケース3内に収容され、下端部
を第2枢軸16によって本体ケース3に枢着されてい
る。デッドカム17の上端部の一側には受動部18を形
成し、上端部の他側には押圧部19を形成してある。バ
ネ手段20は、デッドカム17の受動部18がロックプ
レートストッパー10の連係部12の上面側に係合する
ようにデッドカム17を回転付勢している。ソレノイド
リンクカム22は、デッドカム17と隣接して本体ケー
ス3に収容され、第3枢軸21によって中間部を本体ケ
ース3に枢着され、第3枢軸21より上方に伸びる規制
アーム部23の上端部に受圧部24を形成し、第3枢軸
21に関してデッドカム17とは反対側に第1入力アー
ム部25を形成し、第3枢軸21に関してデッドカム1
7の側に第2入力アーム部26を形成してある。バネ手
段27は、受圧部24がデッドカム17の押圧部19の
下面側に係合するようにソレノイドリンクカム22を回
転付勢している。
【0022】ソレノイド28は、ソレノイドリンクカム
22に隣接して本体ケース3内に装備され、プランジャ
ー29の先端部にソレノイドリンクカム22の第1入力
アーム部25の先端部が接続され、解錠方向への通電に
よってプランジャー29が吸引され、ソレノイドリンク
カム22の受圧部24がデッドカム17の押圧部19か
ら離脱した状態に内蔵の永久磁石30によって保持され
る。施錠セット用摘み31は、本体ケース3に沿って移
動可能に配備され、直接または間接にソレノイドリンク
カム22の第2入力アーム部26を押し下げて、ソレノ
イド28のプランジャー29を突出させる一方、ソレノ
イドリンクカム22の受圧部24をデッドカム17の押
圧部19の下面側に係合させる。
【0023】請求項2の発明の実施形態では、ボックス
1または扉2に固着される錠前ユニット32は、扉2に
固着されており、ロータ33の内端部に連結した操作カ
ム板34が本体ケース3の側面窓孔35から本体ケース
3に出入する。非常解錠リンクプレート38は、本体ケ
ース3に収容され、第4枢軸36によって中間部を本体
ケース3に枢着され、一端部が本体ケース3の側面窓孔
35に対面するようにバネ手段37によって回転付勢さ
れている。非常解錠プレート39は、上下方向に移動可
能に案内されて本体ケース3に収容され、上端部が非常
解錠リンクプレート38の他端部によって押され、下端
部にソレノイド28のプランジャー29が連結される。
鍵40で錠前ユニット32のロータ33を回すとき、操
作カム板34が非常解錠リンクプレート38と非常解錠
プレート39を介してプランジャー29を吸引状態へと
押し下げる。
【0024】施錠セット用摘み31の操作は、ボックス
1の外部と内部のいずれから行うようにしても良いが、
図示した請求項3の発明の実施形態では、ボックス1の
内部から操作するように構成してある。すなわち、扉裏
面に配備した安全プレート71に連動するようにセーフ
ティープッシュプレート41が装備されており、子供が
ボックス1の荷物収納スペースに閉じ込められた場合、
その子供が安全プレート71を叩いたり押すことによっ
て、安全プレート71がセーフティープッシュプレート
41を押し込むことになる。この押し込み動作によっ
て、セーフティープッシュプレート41が施錠セット用
摘み31を押すため、ソレノイドリンクカム22が時計
回り方向に回転する。これによってソレノイドリンクカ
ム22がプランジャー29を押し下げ、ソレノイド28
は解錠位置に吸引された状態となって永久磁石30等の
保持手段によって保持される。セーフティープッシュプ
レート41には施錠セット用摘み31を押し上げるカム
面42を内端部に形成してあり、セーフティープッシュ
プレート41は本体ケース3に沿って横方向に移動可能
に装備されている。安全プレート71は前側の扉の背面
に配備され、垂直方向の枢軸72によって該扉に枢着さ
れている。
【0025】請求項4の発明の実施形態では、ロックプ
レート6の付勢用バネ手段9は、中央部にコイル部を有
する線状トーションバネによって構成され、その一端の
環曲部はロックプレート6の側面に固着した偏心ピン4
9に掛けられ、他端の環曲部は本体ケース3に固着した
バネ受けピン50に掛けられている。本体ケース3に固
着された第1枢軸4とバネ受けピン50を結ぶ直線に関
して偏心ピン49がストライカーピン5側にあるとき、
ロックプレート6は時計回り方向、,すなわちストライ
カーピン5がロック溝7から離脱する方向に回転付勢さ
れる一方、該直線に関して偏心ピン49がロックプレー
トストッパー10側にあるとき、ロックプレート6は反
時計回り方向、すなわちストライカーピン5がロック溝
7に入り込む方向にに回転付勢されている。付勢方向の
転換は偏心ピン49が前記直線上のデッドポイントを超
える瞬間に行なわれる。解錠位置までロックプレート6
が回転したとき、ロックプレート6の位置決め突起68
が本体ケース3に固着した停止ピン67に当接する。
【0026】請求項5の発明の実施形態では、2枚のロ
ックプレートガイド53は、ロックプレート6を左右両
側から挟むようにして本体ケース3に固着されており、
先端部は本体ケース3の正面側開口55から突出してい
る。2枚のロックプレートガイド間の開口幅は、人の指
が入り込まないように狭く設定されている。
【0027】
【実施形態の作用】請求項1の発明の実施形態では、図
12に示したように扉2が閉鎖されてボックス1に対し
て施錠されている状態においては、ロックプレート6は
ロックカム7が下向きに開口するように第1枢軸4を中
心に回転している。バネ手段9の作用によってロックプ
レート6は反時計回り方向に回転付勢されており、スト
ライカーピン5を本体ケース3内に更に引込もうとして
いる。バネ手段15によって時計回り方向に回転付勢さ
れているロックプレートストッパー10は、従動部11
の上端角部13がロックプレート6の駆動部8の下端隅
部14に噛み合うことによって、ロックプレート6を当
該施錠位置に拘束保持している。バネ手段20によって
反時計回り方向に回転付勢されているデッドカム17
は、受動部18がロックプレートストッパー10の連係
部12の上面側に当接することによって起立状態にあ
る。バネ手段27によって反時計回り方向に回転付勢さ
れているソレノイドリンクカム22は、受圧部24がデ
ッドカム17の押圧部19の下面側に当接し、ソレノイ
ド28のプランジャー29は突出状態にある。
【0028】このような配置状態では、扉2を無理に開
けようとして扉2を手前に引くとき、その力はストライ
カーピン5を介してロックプレート6を時計回り方向に
回転させようとする力となり、この力が駆動部8を介し
てロックプレートストッパー10を反時計回り方向に回
転させようとする力となり、この力が連係部12を介し
てデッドカム17を時計回り方向に回転させようとする
力となり、この力が押圧部19を介してソレノイドリン
クカム22を反時計回り方向に回転させてプランジャー
29を更にソレノイド28から引き出そうとする力とし
て作用するのであるが、ソレノイドリンクカム22は同
方向への回転限界にあり、プランジャー29も突出限界
にあるため、結局ストライカーピン5によってロックプ
レート6を時計回り方向に回転させることは不可能であ
り、当該施錠状態は的確に維持される。
【0029】ここでソレノイド28を解錠方向に通電す
ると、プランジャー29がソレノイド28側に吸引され
るため、第1入力アーム部25を引き下げられたソレノ
イドリンクカム22はバネ手段27の付勢に抗して第3
枢軸21を中心に時計回り方向に回転し、ソレノイドリ
ンクカム22の受圧部24がデッドカム17の押圧部1
9から離れる。このプランジャー29の吸引状態はソレ
ノイド28に内蔵の永久磁石30によって保持される。
そのため、扉2を手前に引いて開放操作すると、ストラ
イカーピン5はロック溝7の内壁面を突き押してロック
プレート6を時計回り方向に回転させ、ロックプレート
6の駆動部8はロックプレートストッパー10の従動部
11を押し下げてロックプレートストッパー10を反時
計回り方向に回転させ、ロックプレートストッパー10
の連係部12はデッドカム17の受動部18を押し上げ
デッドカム17を時計回り方向に回転させることがで
き、ストライカーピン5は最終的にロック溝7から脱出
し、ボックス1に対する扉2の施錠が解除される(図1
4参照)。この段階では、バネ手段9の作用方向は、ロ
ックプレート6を時計回り方向に回転させようとする向
きに転換され、ロックプレート6はロック溝7を外側に
開口させた状態に保持される。
【0030】扉2の閉鎖操作に先行して、施錠セット用
摘み31を押し下げると、施錠セット用摘み31が直接
にまたは連動部材を介してソレノイドリンクカム22の
第2入力アーム部26を押し下げるため、ソレノイドリ
ンクカム22が反時計回り方向に回転してプランジャー
29をソレノイド28から引き出す。これによって規制
アーム部23の受圧部24がデッドカム17の押圧部1
9の下面側に当接するため、デッドカム17の時計回り
方向の回転が阻止され、電気錠は施錠待機状態にリセッ
トされる(図15参照)。この段階で扉2を閉鎖操作す
ると、閉鎖動作の終端近くでストライカーピン5がロッ
クプレート6の側面部に当たり、ロックプレート6を反
時計回り方向に回転させる。ロックプレート6の駆動部
8がロックプレートストッパー10の従動部11を押す
ため、ロックプレートストッパー10は横方向にデッド
カム17に向かって移動し、ロックプレートストッパー
10の連係部12がデッドカム17の受動部18の下面
側に深く係合する(図16参照)。扉2の閉鎖が更に続
行されると、ロックプレート6の駆動部8がロックプレ
ートストッパー10の従動部11を乗り越え、図14に
示したように従動部11の上端角部13が駆動部8の下
端隅部14に係合することになる。この段階では、スト
ライカーピン5はロックプレート6のロック溝7の奥ま
で進入しており、扉2はボックス1に対して施錠され
る。
【0031】請求項2の発明の実施形態では、ソレノイ
ド28に関連する電気系統の障害によってソレノイド2
8のプランジャー29を吸引できないとき、鍵40を保
有する正当管理者は、錠前ユニット32に鍵40を挿入
してロータ33を所定方向に回す。この回転操作によっ
て操作カム板34が本体ケース3の側面窓孔35から入
り込み、非常解錠リンクプレート38の一端部を押し上
げる。そのため、非常解錠リンクプレート38はバネ手
段37の付勢に抗して時計回り方向に回転し、非常解錠
リンクプレート38の他端部が非常解錠プレート39を
押し下げ、ソレノイド28のプランジャー29は吸引状
態となり、永久磁石30によって保持される。鍵40を
逆回転させて錠前ユニット32のロータ33から引抜く
と、非常解錠リンクプレート38は逆回転し、非常解錠
プレート39から離れる。このようにして電気錠は図1
4に示した解錠状態となり、この段階で扉2を手前に引
いて開放すると、上記と同様にストライカーピン5によ
ってロックプレート6が時計回り方向に回転させられ、
ボックス1に対する扉2の施錠が解除される。
【0032】請求項3の発明の実施形態では、子供が荷
物収納スペースに入り込んでいるときに扉が誤って施錠
されてしまった場合、閉じ込められた子供が安全プレー
ト71を叩いたり押したりすることによって、安全プレ
ート71が垂直枢軸72を中心に回動し、安全プレート
71の先端部がセーフティープッシュプレート41を押
し込むことになる。この押し込み動作によって、セーフ
ティープッシュプレート41のカム面42が施錠セット
用摘み31を押し上げるため、ソレノイドリンクカム2
2の第2入力アーム部26が押し上げられ、ソレノイド
リンクカム22が時計回り方向に回転する。これによっ
てソレノイドリンクカム22の第1入力アーム部25が
ソレノイド28のプランジャー29を押し下げ、ソレノ
イド28は解錠状態となって永久磁石30で保持され
る。かくして電気錠は図14に示した解錠状態となるた
め、扉2を手前に引いて開放すると、上記と同様にスト
ライカーピン5によってロックプレート6が時計回り方
向に回転させられ、ボックス1に対する扉2の施錠が解
除され、子供を荷物収納スペースから救出することがで
きる。
【0033】
【使用例】 本発明の電気錠は宅配ボックス以外にも、
配電盤や通信機器の格納ボックス、薬品や各種部品の保
管ボックスなどにも広く使用することがができる。宅配
ボックスについては、図1に示した前入れ前出し型の宅
配ボックスと、図2に示した前入れ後出し型の宅配ボッ
クスの両者に使用することができる。扉2がボックス1
の前面側に一枚しかなく、その扉を配達者と居住者が開
閉する前入れ前出し型宅配ボックスでは、前記した請求
項1、請求項2または請求項3の発明の電気錠は、何ら
の変更を加えずに1セットのみ装備される。また、扉2
がボックス1の前面側と後面側の2枚あり、前扉が配達
者によって開閉される一方、後扉が居住者に開閉され
る、前入れ後出し型宅配ボックスでは、請求項1ないし
請求項5の発明の電気錠は2セット装備され、後扉に係
る電気錠については、施錠セット用摘み31、錠前ユニ
ット32、非常解錠リンクプレート38、非常解錠プレ
ート39、セーフティープッシュプレート41および安
全プレート71が省かれる。ソレノイドリンクカム22
の第2入力アーム部26は使用されないが、第2入力ア
ーム部26を欠落させたソレノイドリンクカム22を別
途製作するのはコスト面で得策でないので、第2入力ア
ーム部26のあるものをそのまま使用することができ
る。
【0034】扉2に電気錠の本体ケース3を装着すると
きには、扉2の開閉時の振動衝撃による電気錠の故障や
作動不良が発生する危険性があるので、本体ケース3は
宅配ボックスの框部に格納するのが望ましい。施錠セッ
ト用摘み31は框部の内壁面に突き出るように配置さ
れ、前入れ前出し型宅配ボックスでは、配達者と居住者
の双方によって操作される。前入れ後出し型宅配ボック
スでは、施錠セット用摘み31は前扉に関係する電気錠
にのみ用意され、配達者によって操作される。図示の使
用例では、本体ケース3の側面に沿って上下移動する連
動プレート43が装備されており、施錠セット用摘み3
1は連動プレート43の上端部に固着されている。連動
プレート43の下端張出し部にはガイドを兼ねた連動ピ
ン44が固着され、連動ピン44の先端部が縦長スロッ
ト45から本体ケース3内に入り込み、ソレノイドリン
クカム22の第2入力アーム部26の先端部の割溝部4
6に係合している。セーフティープッシュプレート41
は、框部の内壁面を介して本体ケース3に重ね合わせ装
着された補助ケース47に主体部分が収容されており、
カム面42は基端部にほぼ45度傾斜に形成されてい
る。施錠セット用摘み31は、補助ケース47の側面か
ら突出していないため、施錠セット用摘み31に荷物な
どが引っ掛かって動作に障害が出ることがない。セーフ
ティープッシュプレート41は圧縮コイルバネ48によ
って突出付勢されている。ストライカーピン5はベース
プレート69の一対のアーム部70の先端部に架設され
ている。
【0035】ロックプレートストッパー10には横長ス
ロット51が中間部に形成されており、本体ケース3に
固定された支持ピン52が該横長スロット51に挿入さ
れている。ロックプレートストッパー10の付勢用バネ
手段15は、コイル部を有する線状トーションバネによ
って構成され、該コイル部が支持ピン52に掛けられて
おり、その一端は従動部11の背面側に掛けられ、他端
はロックプレートガイド53の基端部に形成した制止壁
部54に掛けられている。なお、支持ピン52をロック
プレートストッパー10に固着し、支持ピン52を本体
ケース3に形成した横長スロットに挿入してもよい。
【0036】ロックプレートガイド53の制止壁部54
の上面には、ロックプレートストッパー10の連係部1
2の下面が当接し、制止壁部54の背面にはデッドカム
17の主体部正面が当接するようになっている。デッド
カム17の付勢用バネ手段20は、コイル部を有する線
状トーションバネによって構成され、該コイル部が本体
ケース3に固着された第2枢軸16に掛けられている。
このトーションバネの一端は本体ケース3に固着したバ
ネ受けピン56に掛けられ、他端はデッドカム17の主
体部分の背面に掛けられている。ソレノイドリンクカム
22の付勢用バネ手段27は、コイル部を有する線状ト
ーションバネによって構成され、該コイル部が本体ケー
ス3に固着された第3枢軸21に掛けられている。この
トーションバネの一端は本体ケース3に固着したガイド
ピン57に掛けられ、他端は第2入力アーム部26の正
面側に掛けられている。
【0037】ガイドピン57の上方には別のガイドピン
58が本体ケース3に固着されており、ガイドピン5
7,58は非常解錠プレート39に形成された縦長ガイ
ド孔59に挿入されている。非常解錠プレート39とソ
レノイド28のプランジャー29は連結ピン60によっ
て接続されている。ソレノイドリンクカム22の第1入
力アーム部25の先端部には、連結ピン60が挿入され
る長孔61を形成してある。非常解錠リンクプレート3
8の付勢用バネ手段37は、コイル部を有する線状トー
ションバネによって構成され、該コイル部が本体ケース
3に固着された第4枢軸36に掛けられている。このト
ーションバネの一端は本体ケース3の上面壁62に当接
し、他端は第4枢軸36よりも側面窓孔35の位置にお
いて非常解錠リンクプレート38の折り曲げ部63に掛
けられている。本体ケース3の側面壁からの切り起こし
部64には、水平位置において非常解錠リンクプレート
38の端部が当接する。
【0038】前入れ後出し型宅配ボックスでは、前扉に
関係する電気錠は扉閉鎖という手動操作によって施錠状
態とされるのに対して、後扉に関係する電気錠はソレノ
イド28への通電によって施錠状態とされる。解錠状態
への操作は、前扉に関係する電気錠と後扉に関係する電
気錠のいずれにおいても、ソレノイド28への逆方向通
電によってなされる。前扉が閉鎖されて施錠された状態
においてのみ、後扉の解錠信号が受け入れられるように
コントロール部が設定される。このように前扉が開かれ
ているときには後扉を閉鎖状態に施錠しておくことによ
って、宅配ボックスの荷物収容スペースがエントランス
部と居住者フロアを連絡させる開口部となることがな
く、居住者フロアへの外部からの侵入を的確に防止する
ことができる。前扉用電気錠と後扉用電気錠には、2個
のマイクロスイッチが内蔵されており、ロックプレート
6の動作状態をマイクロスイッチ65で認識し、ソレノ
イド28の動作状態をマイクロスイッチ66で認識し、
状態信号として情報出力する。扉閉時にコントローラか
ら解錠または施錠の命令信号が入力されても、マイクロ
スイッチ66が動かなかった場合、エラーしていること
を判断する材料を提供する。
【0039】
【発明の効果】 以上のように構成された請求項1の発
明では、前入れ前出し型の宅配ボックスと前入れ後出し
型の宅配ボックスのいずれにも使用することができ、ス
トライカーピンとロックプレートからなる機械的錠機構
による扉の施錠・解錠が、所定順序でなされる扉の開閉
操作とソレノイドの通電操作によって確実に行なわれ
る。また、ロックプレート6とロックプレートストッパ
ー10、デッドカム17、ソレノイドリンクカム22及
びソレノイド28が、この順序に前後方向に整列して配
置されているため、本体ケース3の奥行きはそれなりに
大きくなるが、横幅において縮減されたコンパクトな電
気錠が得られる。また、ロックプレート6とロックプレ
ートストッパー10、デッドカム17及びソレノイドリ
ンクカム22よりなるリンク機構が作用するため、スト
ライカーピン5がロックプレート6のロック溝7から抜
けようとする方向、すなわち扉2を開けようとする力が
働いて食い付きや固渋があっても、ソレノイド28によ
る解錠操作は比較的小さな力で軽快になされる。この
ンク構成のために、ソレノイド28の駆動力は小さいも
ので足り、コイルの巻数を多くしてソレノイド28を大
径長大化する必要がなく、必要最小限の大きさに小型化
することができるので、電気錠をより横幅の小さいコン
パクトな形に設計することができ、電気錠の設置用スペ
ースが限局されている各種分野へ用途を拡大することが
できる。上記のように請求項1の発明の電気錠は、横幅
が縮減されたコンパクトなものであるから、宅配ボック
スに使用したとき、本体ケース3を格納する框部の横幅
も狭いものとすることができ、荷物収容スペースを広く
確保しながら宅配ボックス全体の横幅を縮小化すること
ができる。そのため、宅配ボックス設置のためにマンシ
ョンのエントランス部に確保するべきスペースを減らす
ことができ、エントランス部を他の用途に広く利用する
ことができる。また、配達者と居住者のいずれにおいて
も、扉2を閉鎖方向に回転させる操作だけで扉2の施錠
が自動的に成立する一方、ソレノイド28に通電した
後、扉2を手前に引くだけで扉2の施錠が自動的に解除
されるため、解施錠操作の簡便性にも優れている。
【0040】請求項2の発明では、ソレノイド28それ
自体またはソレノイド28への給電系統に故障や停電な
どの不具合が発生した非常時には、錠前ユニット32の
鍵40を保有する正当管理者が手動操作によって錠前ユ
ニット32を解錠方向に操作すると、錠前ユニット32
に連動装備した操作カム板34が非常解錠リンクプレー
ト38と非常解錠プレート39を介して、ソレノイド2
8のプランジャー29を解錠位置へ移動させるため、ボ
ックス1に対する扉2の施錠を即座に解除することがで
き、非常時の即時対応性に優れている。
【0041】請求項3の発明では、宅配ボックスに使用
したとき、子供が荷物収容スペース内に入り込んだ状態
で扉が施錠されてしまった場合には、子供らの内部から
の操作によって施錠セット用摘み31を解錠位置に移動
させるという簡単な方法によって、ソレノイドリンクカ
ム22を介してソレノイド28のプランジャー29を解
錠位置に移動させられるため、扉が即座に解錠され、子
供を迅速に救出することができる。
【0042】請求項4の発明では、バネ手段9をデッド
ポイント機能バネとして構成し、ロック溝7にストライ
カーピン5が係合する施錠位置またはロック溝7からス
トライカーピン5が離脱する解錠位置へとロックプレー
ト6を択一的に回転付勢し、前記施錠位置と解錠位置の
間でロックプレート6が停止しないようにしてあるた
め、扉2の開放回転や閉鎖回転に伴うストライカーピン
5の動きを忠実に反映して、ロックプレート6は解錠位
置や施錠位置に確実に一気に回転することになり、扉2
の開放途中や閉鎖途中でストライカーピン5とロックプ
レート6が半掛り状態に残されたりすることなく安定に
動作し、扉2を閉めたのにも拘らず扉2が無施錠状態や
半施錠状態に放置されるという危険性が完全に払拭され
る。扉開放状態においては、バネ手段9はストライカー
ピン5がロック溝7から離脱する解錠位置の方向のみへ
ロックプレート6を回転付勢しているので、バネ手段9
によってロックプレート6はロック溝7が外向きに開口
した解錠位置へと確実に直ちに戻される。このように扉
2の閉鎖操作に先行してロックプレート6が施錠位置に
回されることがないので、扉の閉鎖と施錠が常に確実に
行なえる。
【0043】請求項5の発明では、ロックプレート6は
両側に配置されたロックプレートガイド53、53間の
隙間から前面側に突出することがなく、かつ、前記隙間
は指が入らないように狭く設定されているため、指でロ
ックプレート6を施錠位置へと回転させることができな
い。そのため、扉の閉鎖に先行してロックプレート6が
悪戯などによって施錠位置に回されることが有り得ず、
扉の閉鎖と施錠が常に確実に行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電気錠の一適用例としての前入れ前
出し型宅配ボックスの概略平面図である。
【図2】 本発明の電気錠の別の適用例としての前入れ
後出し型宅配ボックスの概略平面図である。
【図3】 本発明の一実施例に係る電気錠を前入れ前出
し型宅配ボックスの扉、または前入れ後出し型宅配ボッ
クスの前扉に適用したときの平面図である。
【図4】 図3のA−A線断面図である。
【図5】 図3の電気錠の本体ケースと錠前ユニットの
位置関係を示す正面図である。
【図6】 図4のB−B線断面図である。
【図7】 図5のC−C線断面図である。
【図8】 本発明の一実施例に係る電気錠を前入れ後出
し型宅配ボックスの後扉に適用したときの平面図であ
る。
【図9】 図8のD−D線断面図である。
【図10】 図8の電気錠の正面図である。
【図11】 図9のE−E線断面図である。
【図12】 図3のF−F線断面図であり、電気錠は施
錠状態にある。
【図13】 図12と同様な箇所の断面図であり、扉を
手前に引いて解錠する過程を示している。
【図14】 図12と同様な箇所の断面図であり、電気
錠は解錠状態にある。
【図15】 図12と同様な箇所の断面図であり、電気
錠は施錠待機状態にある。
【図16】 図12と同様な箇所の断面図であり、電気
錠は施錠過程状態にある。
【符号の説明】
1 ボックス 2 扉 3 本体ケース 4 第1枢軸 5 ストライカーピン 6 ロックプレート 7 ロック溝 8 駆動部 9 バネ手段 10 ロックプレートストッパー 11 従動部 12 連係部 13 従動部の上端角部 14 駆動部の下端隅部 15 バネ手段 16 第2枢軸 17 デッドカム 18 受動部 19 押圧部 20 バネ手段 21 第3枢軸 22 ソレノイドリンクカム 23 規制アーム部 24 受圧部 25 第1入力アーム部 26 第2入力アーム部 27 バネ手段 28 ソレノイド 29 プランジャー 30 永久磁石 31 施錠セット用摘み 32 錠前ユニット 33 ロータ 34 操作カム板 35 側面窓孔 36 第4枢軸 37 バネ手段 38 非常解錠リンクプレート 39 非常解錠プレート 40 鍵 41 セーフティープッシュプレート 42 カム面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−78915(JP,A) 特開 平10−169277(JP,A) 実開 平5−24837(JP,U) 実開 平3−46672(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05B 65/02 E05B 47/04 A47G 29/12

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロック溝7がストライカーピン5に係合
    するようにバネ手段9によって回転付勢され、扉2をボ
    ックス1に対して開閉不能に施錠するロックプレート6
    と、 ロックプレート6に係合するようにバネ手段15によっ
    て回転付勢され、ロックプレート6をロック溝7がスト
    ライカーピン5に係合した施錠位置に停止させるロック
    プレートストッパー10と、 ロックプレートストッパー10に係合するようにバネ手
    段20によって回転付勢され、ロックプレートストッパ
    ー10を停止位置に保持するデッドカム17と、 デッドカム17に係合するようにバネ手段27によって
    回転付勢され、デッドカム17がロックプレートストッ
    パー10によって回転させられるのを阻止するソレノイ
    ドリンクカム22と、 ソレノイドリンクカム22に連結されたプランジャー2
    9が解錠方向への通電によって吸引され、ソレノイドリ
    ンクカム22がデッドカム17から離脱した状態に保持
    されるソレノイド28と、 ソレノイドリンクカム22を駆動してソレノイド28の
    プランジャー29を突出させる一方、ソレノイドリンク
    カム22をデッドカム17に係合させる施錠セット用摘
    み31とからなり、 前記ロックプレート6とロックプレートストッパー1
    0、デッドカム17およびソレノイドリンクカム22が
    リンク機構を構成するように前後方向に整列して本体ケ
    ース3に枢着され、ソレノイドリンクカム22の背後に
    ソレノイド28が配置されている電気錠。
  2. 【請求項2】 鍵40によって錠前ユニット32を解錠
    方向に操作するとき、錠前ユニット32に連動装備した
    操作カム板34が非常解錠リンクプレート38と非常解
    錠プレート39を介して、ソレノイド28のプランジャ
    ー29を解錠位置へ移動させるようにした請求項1に記
    載の電気錠。
  3. 【請求項3】 ボックス1の内部からの操作によって施
    錠セット用摘み31を解錠位置に移動させることによっ
    て、ソレノイドリンクカム22を介してソレノイド28
    のプランジャー29を解錠位置に移動させるようにした
    請求項1または請求項2に記載の電気錠。
  4. 【請求項4】 バネ手段9をデッドポイント機能バネと
    して構成し、ロック溝7にストライカーピン5が係合す
    る施錠位置またはロック溝7からストライカーピン5が
    離脱する解錠位置へとロックプレート6を択一的に回転
    付勢し、前記施錠位置と解錠位置の間でロックプレート
    6が停止しないようにしたことを特徴とする請求項1、
    請求項2または請求項3に記載の電気錠。
  5. 【請求項5】 ロックプレート6は両側に配置されたロ
    ックプレートガイド53、53間の隙間から前面側に突
    出することがなく、前記隙間は指が入らないように狭く
    設定されており、指でロックプレート6を施錠位置へ回
    転させることができないようにしたことを特徴とする請
    求項4に記載の電気錠。
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