JP3392088B2 - 画像蓄積方法、画像描画方法、画像蓄積装置、画像処理装置、画像のダウンロード方法、コンピュータおよび記憶媒体 - Google Patents

画像蓄積方法、画像描画方法、画像蓄積装置、画像処理装置、画像のダウンロード方法、コンピュータおよび記憶媒体

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JP3392088B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、実写画像データに
基づいて生成された空間データから仮想画像を蓄積する
方法、蓄積された空間データに基づいて仮想空間を描画
する方法、更にはこれらの装置に関し、特に、上記空間
データのプログレッシブな蓄積、更には描画に関する。
【0002】
【従来の技術】仮想空間を、3次元幾何形状を基に記述
するのではなく、実写画像を基に記述表現する手法が数
多く提案されている。これらはImage Based Rendering
(以下、IBRと略す)と呼ばれており、実写画像を基に
するが故に、3次元幾何形状を基にする手法からは得ら
れない写実性の高い仮想空間を表現できる点に特徴があ
る。 IBRの一手法である光線空間理論に基づいた仮想
空間の記述に関する試みが提案されている。例えば、電
子情報通信学会論文誌「CGモデルと光線空間データとの
融合による仮想環境の実現」(D-11, Vol. J80-D-11 No.
11, pp3048-3057, 1997年11月)、または、「3次元統
合画像通信を目指したホログラムと光線空間の相互変
換」(3D Image Conference)、更には、特開平10−9
7642号などを参照。
【0003】光線空間理論について説明する。f 第1図に示すように実空間に座標系O-X-Y-Zを設置す
る。Z軸に垂直な基準面P(Z=z)を通過する光線を、
光線がPを横切る位置(x,y)と、光線の方向を示す
変数θ、φで表すことにする。すなわち、1本の光線は
(x, y, z,θ,φ)の5つの変数により一意に定められ
る。この光線の光強度を表す関数をfと定義すると、こ
の空間中の光線群データはf(x, y, z,θ,φ)で表現する
ことが出来る。この5次元の空間を「光線空間」と呼
ぶ。
【0004】ここで、基準面Pをz=0に設定し、光線の
垂直方向の視差情報、すなわちφ方向の自由度を省略す
ると、光線の自由度を(x,θ)の2次元に縮退させること
ができる。このx-θ2次元空間は、光線空間の部分空間
となる。そして、実空間中の点(X,Z)を通る光線
(第2図)は、u = tanθとおくと、x−u空間上で
は、第3図に示すように、 [数9]X = x + u.Z
【0005】という直線上に写像される。カメラによる
撮影とは、カメラのレンズ焦点を通過する光線を撮像面
で受光し、その明るさや色を画像化する操作に相当す
る。言い換えると、焦点位置という実空間中の1点を通
る光線群を画像として画素数分獲得していることにな
る。ここでは、φ方向の自由度を省略し、X−Z平面内
のみでの光線の振舞いを考えているので、画像中のY軸
との直交面と交わる線分上の画素のみを考えることにな
る。このように、画像の撮影によって1点を通る光線を
集めることができ、1回の撮影でx−u空間の1本の線
分上のデータを獲得することができる。
【0006】この撮影を視点位置(本明細書では、特に
断らない限りは、視点位置は、視点の位置と視線方向の
双方を含むものとする)を変え多数行うと、多数の点を
通る光線群を獲得することができる。第4図のようにN
台のカメラを用いて実空間を撮影すると、n番目(n=
1,2,...,N)のカメラCnの焦点位置(Xn, Zn)に
対応して、第5図のごとく、
【0007】[数10]x + Znu = Xn の直線上のデータを入力することができる。このよう
に、十分に多数の視点からの撮影を行うことによって、
x−u空間を密にデータで埋めていくことができる。
【0008】逆に、x−u空間のデータ(第6図)か
ら、新しい任意の視点位置からの観察画像を生成するこ
とができる(第7図)。この図に示すように、目の形で
表した新しい視点位置E(X,Z)からの観察画像は、
x−u空間上の数式1の直線上のデータをx−u空間か
ら読み出すことによって生成できる。
【0009】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、上記
従来例では、実写画像のすべての画素を光線群に変換す
るための演算を行っていた。すなわち、E枚の実写画像
があり、それぞれの画素数がm×n個とすると、E×m×n
回の計算を行って光線群に変換するため、非常に計算量
が多くなる。特に、入力画像の解像度を保つように光線
群を光線空間に射影し、光線空間データを離散化する
と、離散化されたデータ量も膨大になる。
【0010】本発明の目的は、対象物体の光線空間デー
タをプログレッシブ表示可能となるようにするための光
線空間理論データの蓄積方法および装置を提案する。
【0011】本発明の他の目的は、プログレッシブ蓄積
された空間データを表示する方法および装置を提案す
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
の、実写画像の画像データから、この画像空間と異なる
所定の空間に関して構成された空間データを蓄積する画
像蓄積方法は、
【0013】前記空間データ中の実画像データを解像度
に応じて階層化して分割する第1の階層分割工程と、
【0014】前記実画像空間と前記所定の空間との対応
関係を表すマップを解像度に応じて階層化して分割する
第2の階層分割工程であって、夫々の階層での解像度が
前記第1分割工程における各階層の解像度に対応するよ
うに設定されている第2の階層分割工程と、
【0015】得られた階層化画像データと階層化マップ
データとを記憶装置に記憶する工程とを具備することを
特徴とする。
【0016】本発明の好適な一態様である請求項2に拠
れば、前記空間データは光線空間データである。
【0017】本発明の好適な一態様である請求項3に拠
れば、階層と解像度は昇順或いは降順に設定されてい
る。
【0018】本発明の好適な一態様である請求項4に拠
れば、前記階層分割工程はデータの間引き処理を行う。
【0019】本発明の好適な一態様である請求項5に拠
れば、前記第2の階層分割工程は、階層分割数に応じて
設定された大きさのブロックに対応して前記マップデー
タを複数のブロックに分割するブロック分割工程を含
む。
【0020】空間データのマップはアドレス情報を含
む。マップデータが階層化されていく過程で、このアド
レス情報も適正に変換されなくてはならない。そこで、
請求項6の方法に拠れば、前記第2の階層分割工程は、
階層の分割数をp、処理対象の階層をi、第i階層のマ
ップデータの記憶アドレスをnjとすると、変換後のアド
レスnIとして、
【0021】[数11]
【0022】を用いることを特徴とする。本発明の好適
な一態様である請求項7に拠れば、前記ブロック分割工
程は、階層の分割数をpとすると、ブロックの大きさを
N×Nとして、
【0023】[数12]
【0024】に設定することを特徴とする。この条件を
満足させることにより、階層化処理が単純化する。請求
項1乃至7のいずれかに記載の方法で蓄積された階層化
空間データは本来的には描画時点で、プログレッシブ表
示の点で威力を発揮する。そこで、本発明の好適な一態
様である請求項8の、仮想空間に描画する画像描画方法
は、解像度のより低い階層の階層化空間データから順に
読み取る工程と、読みとった順に仮想画像を描画する描
画工程を具備する。
【0025】本発明の好適な一態様である請求項9に拠
れば、ユーザの視点位置を検出する検出工程を有し、前
記描画工程は、検出された視点位置に基づいた仮想画像
を描画する。
【0026】仮想画像の描画を更に高速にするために
は、描画対象を限定すればよい。そこで、請求項10の
方法に拠れば、前記読み取り工程は、検出された視点位
置に近い空間の階層化空間データを読み取る。
【0027】上記課題は、上述の蓄積方法または描画方
法をコンピュータ上で実現するプログラムを記憶する記
憶媒体を提供することによっても達成される。
【0028】本発明の好適な一態様である請求項12に
拠れば、本発明は記憶媒体を搭載するコンピュータであ
る。
【0029】また、更に、上記課題は、画像蓄積装置ま
たは画像処理装置によっても達成される。
【0030】上記課題は、実写画像の画像データから、
この画像空間と異なる所定の空間に関して構成された空
間データをダウンロードする画像のダウンロード方法に
よっても達成される。即ち、この方法は、
【0031】前記空間データ中の実画像データを解像度
に応じて階層化して分割する第1の階層分割工程と、
【0032】得られた階層化画像データと前記実画像空
間と前記所定の空間との対応関係を表すマップとを外部
にダウンロードするダウンロード工程と、前記マップを
解像度に応じて階層化して分割する第2の階層分割工程
を具備し、
【0033】前記ダウンロード工程は、得られた階層化
画像データと階層化マップデータとをダウンロードする
ものであることを特徴とする。
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
【0039】上記課題はまた、以下のような画像処理方
法によっても達成される。即ち、この方法は、入力画像
データを、該画像データの画像空間座標と異なる所定の
空間座標に関する空間データに変換する工程と、前記空
間データを解像度に応じて階層化して分割する第1の階
層分割工程と、前記画像空間座標における画像データと
前記所定の空間における空間データとの対応関係を表す
マップを生成する工程と、前記マップを解像度に応じて
階層化して分割する第2の階層分割工程と、得られた階
層化空間データと階層化マップデータとを記憶装置に記
憶する工程と、前記階層化空間データと前記階層化マッ
プデータとから画像を生成する画像生成工程と、を具備
する。
【0040】本発明の好適な一態様である請求項16
拠れば、前記第2の階層分割工程は、夫々の階層での解
像度が前記第1分割工程における各階層の解像度に対応
するように設定されている。
【0041】本発明の好適な一態様である請求項17
拠れば、階層と解像度は昇順或いは降順に設定されてい
る。
【0042】
【0043】本発明の好適な一態様である請求項18
拠れば、前記第2の階層分割工程は、階層分割数に応じ
て設定された大きさのブロックに対応して前記マップデ
ータを複数のブロックに分割するブロック分割工程を含
む。
【0044】
【0045】
【0046】本発明の好適な一態様である請求項19
拠れば、解像度のより低い階層の階層化空間データから
順に読み取る工程と、読みとった順に仮想画像を描画す
る描画工程を具備する。
【0047】本発明の好適な一態様である請求項20
拠れば、ユーザの視点位置を検出する検出工程を有し、
前記描画工程は、検出された視点位置に基づいた仮想画
像を描画する。
【0048】仮想画像の描画を更に高速にするために
は、描画対象を限定すればよい。そこで、本発明の好適
な一態様である請求項21に拠れば、前記読み取り工程
は、検出された視点位置に近い空間の階層化空間データ
を読み取る。
【0049】上記課題は、上述の処理方法をコンピュー
タ上で実現するプログラムを記憶する記憶媒体を提供す
ることによっても達成される。
【0050】更に、上記課題は、以下のような画像処理
装置によっても達成される。すなわち、この装置は、入
力画像データを、該画像データの画像空間座標と異なる
所定の空間座標に関する空間データに変換する手段と、
前記空間データを解像度に応じて階層化して分割する第
1の階層分割手段と、前記画像空間座標における画像デ
ータと前記所定の空間における空間データとの対応関係
を表すマップを生成する手段と、前記マップを解像度に
応じて階層化して分割する第2の階層分割手段と、得ら
れた階層化空間データと階層化マップデータとを記憶装
置に記憶する手段と、前記階層化空間データと前記階層
化マップデータとから画像を生成する画像生成手段と、
を具備する。
【0051】
【0052】
【0053】
【0054】
【0055】
【0056】
【0057】
【0058】
【0059】
【0060】
【発明の実施の形態】以下添付図面を参照しながら本発
明の好適な実施形態を説明する。この実施形態は、複数
の視点位置で撮像された実写画像群データを用いて、ユ
ーザにウオークスルー環境を提供するアプリケーション
に適用したものである。第8図に、複数の視点位置で撮
像された実写画像群から任意の視点位置における画像を
生成・表示する装置の実施形態の概略図を示す。
【0061】図中、101は、実写画像群を撮像するた
めの画像入力装置である。画像入力装置は、1台のカメ
ラをずらすことによって多数枚の画像を撮像しても、複
数台のカメラをセットすることで多数枚の画像を撮像し
てもよい。また、画像入力装置101の代わりに、予め
撮影した多数枚の画像を格納したデータベースを用いて
もよい。102は、RAM等の高速メモリ103に記憶さ
れているプログラムに従って処理を行うCPUである。1
03は記憶装置であり、該実写画像群の画像データや多
視点画像から生成された光線空間データ、CPUの処理手
順を示したウオークスルーアプリケーションプログラム
等を記憶し、また、その一部をワークメモリとして使用
する。104は観察者の視点位置・視線方向を検出する
ための視点・視線検出装置である。視点・視線検出装置
には、キーボードやマウスなどの入力デバイスを用いる
か、またはHMD(ヘッドマウントディスプレイ)などセ
ンサの付いているデバイスなどを用いることができる。
105は、観察者の視点位置・視線方向にしたがって生
成された画像を表示するための画像出力装置である。画
像出力装置には、CRTや液晶などの一般的な2次元ディ
スプレイを用いても、レンティキュラやHMDなどの3次
元ディスプレイを用いてもよい。なお、プログラムは、
FD(フロッピー(登録商標)ディスク)・CD-ROM・磁気
テープ等の記憶媒体に記録しておき、記憶媒体読み取り
装置106から読みだして記憶装置103に記憶させて
もよい。
【0062】200は光線空間(以下、光線空間を「R
S」と略称する)データのデータベースシステムであ
り、後述するように、CPU102が構成するホスト10
00に対してファイルサーバとして機能する。
【0063】本実施形態の特徴は、第9図に示すよう
に、ウオークスルーを提供するアプリケーション・プロ
グラムが仮想空間を描画するための光線空間データを必
要とするときは、光線空間データをデータベース200
からそのままRAM103にダウンロードするのではな
く、光線空間データを階層化(本実施形態では、便宜
上、4つの階層に分割)し、階層化光線空間データを1
階層分ずつダウンロードするものである。アプリケーシ
ョン・プログラムはダウンロードした階層化光線空間デ
ータを合成して復元し、その復元データに基づいて仮想
画像を描画して表示装置108に表示する。
【0064】RAM103にはダウンロードの進行状況を
管理する管理テーブルが設けられ、その詳細は第27図
に関連して説明されるであろう。
【0065】後述するように、光線空間データ(RSデー
タ)は、画像データとマップデータ(xu空間とxy空
間との対応関係を示すマップ)との対から構成される。
従って、画像データとマップデータとから構成される光
線空間データをデータベース200においてどのように
階層化するか、また、ホスト100において、階層化さ
れた光線空間データをどのようにして復元するかが重要
である。
【0066】第10図は、実施形態に対して適用される
階層化処理の概念を示すもので、この図では、説明の便
宜上、光線空間データのうちの画像データに対する階層
化処理を示した。マップデータの階層化については第1
7図乃至第20図によって説明される。第10図の例で
は、一例として、2×2画素の原画像In(同図で最
下位階層の画像)に対して、さらにn個の階層の画像で
あって、夫々の画素数が2n-1×2n-1 , 2n-2×2n-2…20×
20 である画像In-1, In-2 〜 I0が生成されている。第
10図の例では、ある階層iの画像データは、階層i+1
の画像の対応する2×2画素の範囲内の画素値の例えば
平均値によって与えられる。
【0067】次に、第11図のフローチャートを用い
て、撮影された多視点画像と光線空間データとの対応関
係を示すマップデータを作成する制御手順を説明する。
この制御手順は、第9図では、画像入力装置101から
データベース200への画像のアップロードに相当す
る。尚、第11図の制御手順は、DBシステム200が、
画像入力装置101を制御しながら行ってもよいし、或
いは、画像入力装置101から一旦読み取った画像デー
タを不図示のメモリに記憶し、その画像データに対して
マップデータ作成処理を施すようにしてもよい。いずれ
にしても、第11の制御手順はその性質上オフライン処
理(バッチ処理)に適している。
【0068】第11図のステップS102では、画像入
力装置101を用いて複数の視点位置からE枚の画像を
撮像し、記憶装置103に保存する。ステップS104
では、記憶装置103に保存された各画像データ中の先
頭1ライン分のデータを光線群に分解し、前述の[数
9]または[数10]に従って光線空間(x, u)に射影す
る。この射影を第12図を用いて説明する。
【0069】第12図において、αはZ軸に対する光軸
のずれ角であり、レンズ中心の位置Q(x、z)(これ
を視点位置とする)にカメラを置いて画像を撮影してい
る状況を示したものである。図中、301は視点位置Q
(x、z)、302は撮像面、303は撮像面中の任意
ラインのj番目の画素、αはユーザ視点(即ち、仮想カ
メラ視点)からのカメラ光軸がZ軸となす角、θは視点
位置301とj番目の画素303を通過する光線がZ軸
となす角度、ωはカメラの画角、304はj番目の画素
を通過する光線がX軸と交差する点を表している。撮像
面中の各ラインの画素数をmとすれば、光線方向を示す
角度データθは、以下の式を解くことにより求めること
ができる。
【0070】[数17]
【0071】ステップS104での、画像データをRS空
間に変換するという作業は、[数17]を、E枚の画像
のデータ中の先頭1ライン分のデータ(即ち、E×m画
素分のデータ)に適用して、E×m個の光線方向θ
i(i=1〜E.m)を求めることに他ならない。ステップ
S106では、光線方向θi(i=1〜E.m)を有するE
×m個の光線群を[数9][数10]に従って光線空間
に射影する。光線空間に記録されるデータとは、k番目
の画像(k番目の視点位置にて撮像された画像)中の、
主走査方向でh番目の画素から生成された光線が光線空
間中の(x1、u1)の位置に射影されたとすると、光線空間
中のこの位置(x1、u1)に、
【0072】(k、h)(ここで、k:画像番号、h:主
走査方向画素位置) という値が記録されることによって表現されるデータで
ある。ここで、各画像データ中の先頭1ライン分のデー
タのみを光線空間に射影する理由であるが、[数9]
[数10]から分かるように、これらの式には、画像の
高さ(y)方向の項が入っていない。そのため、2ライ
ン目以降のデータも先頭ラインのデータと同じ(光線空
間中の)位置に射影される。従って、各画像中の先頭ラ
インのみを計算しておけば、その他のデータは計算しな
くても自動的に光線空間中のどの位置に射影されるかを
求めることができる。このように先頭ラインのみを計算
することにより、高速化を図ることができる。
【0073】さらにステップS108において、射影さ
れた光線空間データを、入力画像と同等の解像度を保っ
た状態になるようにx軸、u軸を量子化する。このよう
に量子化することで、無意味なデータの生成を抑制する
ことができる。
【0074】第13図に、ステップ108までの処理が
終了した時点での量子化された光線空間データの一例を
示す。説明を簡単にするために、この例では、x軸、u
軸が量子化された結果、11×5個の要素になってい
る。そして、それぞれの要素には、それぞれの光線に対
応する
【0075】〔画像番号、画素番号〕=[k,h] 尚、実画像空間内の集合要素と光線空間内の集合要素は
一対一に対応するものの、量子化のために、値が未定の
要素(第13図中の空白部)が存在する。このため、ス
テップS108では、量子化に併せて、補間処理を、即
ち、値が未定な要素の値を推定する。ここでは推定方法
として、nearest neighbor法を採用するが、これに限ら
ず、どんな手法を用いて推定しても良い。推定した値
は、〔画像番号、画素番号〕の組として対応する要素に
記録する。このような形式で光線空間データを保持して
おくと、後で述べる任意視点画像生成がテーブル(対応
関係表)を参照する形で行えるので、高速処理が可能と
なる。
【0076】第14図に、ステップS102乃至ステッ
プS108までの処理を行った結果として得られた対応
関係マップの例を示す。尚、第14図の例は第13図の
例に対して、nearest neighbor法を用いて補間したもの
である。
【0077】ステップS110では、このようにして得
られた対応関係マップと、元の画像データ(画像番号k
と画素位置hと画素値Pの組)とが光線空間データ(以
下、「非階層化RSデータ」と略称する)として、DBシス
テム200内の所定の大容量メモリに記憶される。
【0078】第9図に関連して説明したように、本実施
形態では、データベース200とホスト100との間で
は、光線空間データがそのままダウンロードされるので
はなく、一旦階層化された光線空間データがダウンロー
ドされる。また、光線空間データはマップデータと画像
データとからなるから、光線空間データを階層化すると
言うことは、画像データとマップデータの双方を階層化
することを意味する。画像データの階層化は、本実施形
態では、周知の階層化符号化をを用いるので、以下で
は、マップデータの階層化について主に説明する。
【0079】前述の如く、本実施形態のマップデータは
第13図のように二次元構造を有するように生成され
る。マップデータを階層化する場合には、マップデータ
を8×8の大きさのブロックに分割する。各ブロックに
おいては、8×8=64個の各々のセルに対して、
“1”乃至“4”までの離散度値が、例えば第14図の
ように、割り当てられる。各離散度値に対するブロック
内位置は第15図に示すようである。即ち、各ブロック
において、
【0080】・離散度値“1”の要素は、左上の要素の
みに割り当てられ、結局、1つのブロック内では、1つ
の要素のみが“1”の離散度値を有する。離散度値が
“1”の要素からなる階層化データを第1階層マップDD
b(1)(第17図)と呼ぶ。第1階層マップDDb(1)は、ブ
ロックから、離散度値“1”の要素(即ち、各ブロック
の最左上の要素)のみを抜き出して得られる。従って、
第1階層マップデータのデータ量は、元のマップデータ
に対して、1/64
【0081】に圧縮されている。即ち、第1階層マップ
データは、元のマップデータの縦横について、夫々1/8
に間引いたマップデータである。・離散度値“2”の要
素は、上下方向で4個おきの要素に割り当てられ、結
局、1つのブロック内では、3つの要素のみが“1”の
離散度値を有する。物体bについての、離散度値が
“2”の要素からなる階層化データを第2階層マップデ
ータDDb(2)(第18図)と呼ぶ。第2階層マップデータ
DDb(2)は、ブロックから、離散度値“1”と“2”の要
素のみを抜き出して得られる。
【0082】・離散度値“3”を有する要素は、1つの
ブロック内で12個の要素のみが離散的に分布するよう
に設定される。離散度値が“3”の要素からなる階層化
データを第3階層マップデータDDb(3)(第19図)と呼
ぶ。・離散度値“4”を有する要素は、1つのブロック
内で48個の要素のみが離散的に分布するように設定さ
れる。離散度値が“4”の要素からなる階層化データを
第4階層マップDDb(4)(第20図)と呼ぶ。尚、離散度
値の分布(位置ならびに数)は上記例に限定されず、全
体の画素数が一致する限りは、種々の変形例が自由に可
能である。また、1ブロックの大きさを8×8としたこ
との理由は、階層化の分割数を4階層としたことに起因
するが、その理由は後述する。
【0083】後述の制御手順から明らかになるように、
上述のようなデータ量が軽減された各離散度の光線空間
データがDB200からホスト1000までダウンロード
されるので、ダウンロードに要する時間は短いものとな
る。従って、ホスト1000側のアプリケーション・プ
ログラムは、生のままの光線空間データをダウンロード
するときに比べて、仮想画像を高速に描画することがで
きる。
【0084】本実施形態における仮想画像の描画は、上
記階層化マップデータをそのまま用いて描画されるので
はなく、それまでにダウンロードされていて保存されて
いた合成階層化マップデータに、描画時点でダウンロー
ドされた階層化マップデータをマージして得た光線空間
データに基づいて為される。即ち、ある物体bの階層数
iの合成階層化マップデータDb(i)は、それまでの階層
数i−1の合成階層化マップデータSDb(i-1)と、離散度
db(i)の階層化マップデータDDb(i)とに基づいて、
【0085】[数18]Db(i) = SDb(i-1) + DDb(i)
【0086】により計算される。尚、上記[数18]
で、+は論理和を表す。第21図乃至第24図は、夫
々、合成第1階層マップデータSDb(1)、合成第2階層マ
ップデータSDb(2)、合成第3階層マップデータSDb(3)、
合成第4階層マップデータSDb(4)を示す。
【0087】即ち、第21図に示すように、合成第1階
層マップデータSDb(1)は第1階層マップデータDD b(1)
(第17図)に等しい。合成第1階層マップデータSD
b(1)は、ブロックから、離散度値“1”の要素(即ち、
各ブロックの最左上の要素)のみを抜き出したものであ
る。このような要素は各ブロックに1つしか存在しな
い。従って、合成第1階層マップデータSDb(1)は、元の
マップデータに対して、1/64に圧縮されている。即ち、
元のマップデータの縦横について、夫々1/8に間引いた
マップデータである。
【0088】合成第2階層マップデータSDb(2)は、合成
第1階層マップデータSDb(1)と第2階層マップデータDD
b(2) (第18図)との和であるから、第22図のよう
になる。即ち、合成第2階層マップデータSDb(2)は、ブ
ロックから、離散度値“1”と“2”の要素のみを抜き
出したものである。離散度値“1”の要素は1つ、離散
度値“2”の要素は各ブロックに3つしか存在しない。
従って、合成第2階層マップデータSDb(2)の要素の数は
4であり、従って、そのデータ量は、元のマップデータ
に対して、1/16に圧縮されている。即ち、合成第2階層
マップデータSDb(2)は、元のマップデータの縦横につい
て、夫々1/4に間引いたマップデータである。
【0089】合成第3階層マップデータSDb(3)は、合成
第2階層マップデータSDb(2)と第3階層マップデータDD
b(3)(第19図)との和であるから、第23図のよう
になる。合成第3階層マップデータSDb(3)は、ブロック
から、離散度値“1”、“2”、“3”の要素のみを抜
き出したものである。1つのブロックには、離散度値
“1”の要素は1つ、離散度値“2”の要素は3つ、離
散度値“3”の要素は12個しか存在しない。合成第3
階層マップデータSDb(3)の要素の数は16であり、従っ
て、データ量は、元のマップデータに対して、1/4に圧
縮されている。即ち、合成第3階層マップデータSDb(3)
は、元のマップデータの縦横について、夫々1/2に間引
いたマップデータである。
【0090】合成第4階層マップデータSDb(4)は、合成
第3階層マップデータSDb(3)と第4階層マップデータDD
b(4)(第20図)との和であるから、第24図のよう
になる。合成第4階層マップデータSDb(4)は、ブロック
から、離散度値“1”、“2”、“3”。“4”の要素
のみを抜き出したものである。1つのブロックには、離
散度値“1”の要素は1つ、離散度値“2”の要素は3
つ、離散度値“3”の要素は12個、離散度“4”の要
素は48個しか存在しない。ステップS314の処理に
よって生成される第4階層データの要素の数は64であ
り、従って、合成第4階層マップデータSDb(4)は元のマ
ップデータに他ならない。
【0091】以上のようにして、対応関係マップの階層
化は成される。階層化された画像データとマップデータ
(以下、「階層化されたRSデータ」と呼び、
【0092】階層化されたこれらのデータを「階層化R
S空間データ」と呼ぶ。ここで、階層の分割数p(上記
実施形態では4分割)とブロックの大きさN(上記実施
形態では8×8)との関係について言及する。
【0093】この実施形態では、最上位の階層の解像度
は元の光線空間データの解像度と一致していることが望
ましい。従って、 [数19] である。しかしながら、このような関係で階層数やブロ
ックサイズを設定することができない場合がある。
【0094】特に、階層化されたマップデータには、階
層化前の画像データのアドレスが含まれているので、第
1の階層の画像データには無いアドレスが含まれる。例
えば、第1階層の合成マップデータには、(5,23)
というアドレスが入っていたとすると、23列目は、階
層化される前の画像データの画素を指しているが、画像
データを4階層に分けたときには、第2列目に縮対して
いるはずである。ここで、2列目の2は、[]をガウス
記号とすると、 [数20] から求めた。
【0095】従って、実際の処理では、上記の変換を考
慮する必要がある。一般的には、この変換は、階層の分
割数をp、処理対象の階層をi、変換されたアドレスを
ni、第i階層の合成マップデータの何列目に記憶されて
いるかを表すアドレスをnjとすると、 [数21] で表される。
【0096】以上のようにして生成された階層化光線空
間データは、個々の物体について得られた多視点画像に
対して得られる。即ち、ある仮想空間中に、L個の仮想
物体(若しくは現実物体)があるならば、L組の階層化
RS空間データが得られることになる。第25図は、あ
る空間中に4つの仮想物体(若しくは現実物体)が存在
することを示し、それらの物体1乃至4について、夫
々、E1枚の画像、E2枚の画像、E3枚の画像、E4枚の画像
が得られたとすると、4つの物体に対して4組の階層化
RS空間データが得られることを示している。
【0097】次に、階層化RS空間データを用いて所望の
視点位置の画像を生成する方法について、第26図のフ
ローチャートに従って説明する。任意視点位置(視線方
向も含む)からの仮想画像を描画するときは、上記の階
層化された画像データとマップデータに基づいて描画す
る。この処理はリアルタイムベースで行うことが望まし
いが、この実施形態では、階層化RSデータを用いるの
で、少なくとも、解像度は低いが全体的に見通しのよい
第1階層のRSデータによる仮想画像の描画が生成され
るので、リアルタイムで仮想空間を把握することが可能
となる。
【0098】尚、本実施形態では、階層分割数は、4に
留まらず、上述したように所定の条件([数20][数
21]など)を満たせば、任意の分割数に設定できるの
で、以下の説明では、分割数=iとする。
【0099】第26図は、本実施形態のアプリケーショ
ン・プログラムの処理手順を示す。このウオークスルー
アプリケーションでは、仮想空間柱の物体に対してオブ
ジェクト番号bが割り当てられており、各物体について
の光線空間データがDB200に格納されているものとす
る。換言すれば、複数の物体が予めウオークスルー対象
の空間に配置されている。
【0100】ステップS200では、ユーザの視点位置
(例えば、観察者の位置・視線方向等))を検出する。
ユーザの位置・視線方向を入力する手段としては、ジョ
イスティック、キーボード、磁気センサ、視線検出器な
どがあるが、この目的が達せられるものならば何でも良
い。ステップS202では、この視点位置から見えるは
ずの視野範囲内にある物体をサーチする。前述したよう
に、空間内において配置されている仮想物体(現実物体
の実写から構成される仮想物体)の配置位置は既知であ
るので、ユーザの視点位置がステップS200で決定で
きれば、その位置から見えるはずの全ての仮想物体のオ
ブジェクト番号bを特定することができる。
【0101】ステップS204では、ステップS22で
サーチされた仮想物体のデータがDB200からダウンロ
ードされているか否かを判断するために、管理テーブル
内をサーチする。このサーチにより、ステップS200
で検出された視点位置にユーザが移動してきたことによ
って初めて現れてきた仮想物体のオブジェクト番号を知
ることができる。
【0102】ステップS204で用いられる管理テーブ
ルの構成を第27図に示す。第27図において、管理テ
ーブルの1つのレコードは4つのフィールドから構成さ
れている。各レコードはオブジェクト番号b毎に構成さ
れ、フラグFbPと、階層番号i bとを有する。管理テーブ
ルは、本実施形態のウオークスルーアプリケーション・
プログラムが対象とする仮想空間で定義される物体の数
に等しいレコード数を持つ。描画対象フラグFbDは、そ
の物体bが描画対象であることを示すフラグである。
【0103】データ有無フラグFbPPと階層番号ibとによ
り、その物体bの光線空間データの階層番号ibの階層化
データがホストのRAM103上に存在することを示す。
データ有無フラグFbPPと階層番号ibとは、光線空間デー
タをホストのアプリケーション・プログラムが受け取る
毎に更新される。
【0104】階層番号ibの値は0乃至4の値を有する。
階層番号ibの最大値を4としたのは、この実施形態の説
明の便宜上、階層化の分割数を4階層としたためであ
る。ダウンロードがある程度進んだ時点での例を示す第
27図では、オブジェクト番号bが1である物体は階層
番号ibが“3”である光線空間データが、オブジェクト
番号bが2である物体は階層番号ibが“1”である光線
空間データが、オブジェクト番号bが3である物体は階
層番号ibが“2”である光線空間データが、オブジェク
ト番号bが4である物体は階層番号ibが“4”である光
線空間データが、夫々、ホスト1000側にダウンロー
ドされていることを示す。
【0105】階層番号ibは解像度に対応する。本実施形
態では、1乃至4のいずれかの値の階層番号ibの光線空
間データがホスト1000側に存在すれば(ダウンロー
ドされていれば)、そのデータをホスト1000側の表
示装置108に表示することとしているので、ib≠0で
ある物体に対しては、表示データが存在することとなる
ので、対応するフラグF bDの値を“1”とする。第27
図の例では、物体1乃至4に対してはいずれかの解像度
の表示データが存在するので、対応するフラグF bDの値
は“1”となっており、オブジェクト番号5の物体につ
いては対応するフラグF bDの値は“0”である。
【0106】従って、ステップS204では、フラグF
bD = 0である物体は、「新たに」現れら物体となる。
そこで、ステップS206ではこのような物体b(=
x)が存在するか否かを判断する。
【0107】かかる物体xが存在すれば、ステップS2
08に進んで、その物体xが描画対象であることを示す
ために、フラグFxD = 1とする。そして、ステップS2
10で、当該物体xの光線空間データをダウンロードす
べきことをDB200に要求する。そして、ステップS3
00に進む。
【0108】一方、ステップS206で新登場の物体が
存在しないと判断されれば、ステップS300に進む。
【0109】ステップS300は、管理テーブル(第2
7図)のFbPが“1”である物体の光線空間データを描
画表示するルーチンである。
【0110】かくして、ステップS200で検出された
視点位置が、それまでの視点位置から、描画対象とすべ
き空間(若しくは物体)の変更を強いるほどの移動があ
った場合には、ステップS208で、その物体が描画対
象であることを記憶し、ステップS210で、その仮想
物体の空間データをデータベース200に要求し、ステ
ップS300では、ダウンロードされたその新たな空間
データ(階層化空間データ)に従って、その新たな物体
についての、ステップS200で検出した視点位置での
仮想画像を描画する。尚、新たな物体が見つかった場合
において、ステップS300で仮想画像の描画を行う処
理は、後述するように、既存の物体に対しては、それま
でにダウンロードされていた最高解像度での空間データ
により描画する。
【0111】ステップS300の描画ルーチンの詳細は
第29図に、ホスト1000側での階層化データの受信
ルーチンは第30図に、データベース側での光線空間デ
ータの送出ルーチンは第31図に示されている。
【0112】ホスト1000が新たな物体の光線空間デ
ータを要求するときは、ステップS210で、第28図
に示したリクエストコマンドをデータベース200に送
る。このコマンドは、光線空間データを要求する物体b
の指定(オブジェクト番号b)、要求する解像度(階層
度ib)の指定を含む。尚、ステップS210で送るコマ
ンドは、最低解像度(階層番号1)の階層化光線空間デ
ータを要求するものであるから、ib = 1である。尚、よ
り高い解像度(階層番号2〜4)の階層化光線空間デー
タは、後述の第30図のステップS416で要求され
る。
【0113】ホスト側は、ステップS210で要求コマ
ンドをデータベース200に発行した後は、ステップS
300の描画表示ルーチンを実行する。一方、ステップ
S210で発行された要求コマンドはデータベース20
0により受信されるであろう。
【0114】ステップS300の詳細は第29図に示さ
れる。即ち、第29図のステップS302において、上
記入力された視点位置・視線方向における仮想カメラを
設定する。ステップS304において、仮想カメラの画
像座標での先頭ラインの各画素を光線群に分解する。次
にステップS306において、ステップS304で求ま
った光線群を[数9][数10]を用いて各光線が光線
空間中のどの位置に射影されるかを求める。このときス
テップS108(第11図)の処理と同様に量子化す
る。ステップS308では、管理テーブル(第27図)
のフラグFbDとフラグFbPを参照して、既に、描画対象で
あって光線空間データがダウンロードされている物体を
探索する。
【0115】第27図の例では、物体1、2、3、4と
xとが描画対象である(視点位置から見える)が、物体
xの光線空間データはまだダウンロードされていないこ
とを示している。従って、ステップS310,ステップ
S312では、フラグFbPが“1”である物体(物体
1、2、3、4)の描画を行う。ステップS314で
は、その物体の仮想画像の表示を行う。
【0116】以下に、物体xの光線空間データのダウン
ロードについての説明を行う。データベース200は、
ステップS501(第31図)において、ホストからの
物体bの、階層度ibの光線空間データ要求を待ってい
る。従って、新たな物体xのデータ要求は、データベー
ス200により、ステップS501(第31図)におい
て受け付けられる。ステップS502では、データ要求
が、物体b(=x)の階層度ib(=ix)についての階層
化データであることが分析される。ステップS504で
は、データ要求が第1階層度についてであるかの判断を
する。この判断は、階層化データを得るには一度は、物
体bの光線空間データの全ブロックを8×8に分解しな
ければならないからである。その分解処理はステップS
506〜ステップS510で行われる。ステップS51
2では、ワークレジスタdbに階層度ibを待避する。
【0117】ステップS514では、離散度dbのマップ
要素を集める。第27図の例では、物体xについてはdb
=1であるから、第17図のDDb(1)となる。ステップS
516では、離散度dbの画像データの要素(第10図参
照)を集める。ステップS517では、離散度dbの階層
化マップデータと画像データとを、階層化光線空間デー
タとしてホスト1000側に送る。即ち、階層化光線空
間データをホスト1000に向けてダウンロードする。
【0118】ステップS518ではカウンタdbを1つ増
加させる。ステップS520,ステップS522では、
第4階層度までの光線空間データをダウンロードし終わ
ったかを調べ、終了したならば、ステップS510で保
存していたワークデータをワークメモリから解放する。
【0119】データベース200がステップS517で
送出した階層化データ(物体b、階層度ib)を、ホスト
1000はステップS402(第30図)で受信する。
ステップS404では、階層化データが、物体b、階層
度ibについてのものであることを確認し、ステップS4
06では、物体bについての階層化データが少なくとも
第1階層度について存在することを記憶するために、デ
ータ有無フラグFbPを“1”にセットする。
【0120】ステップS408では、ステップS402
で受信した第ib階層化データを、それまでに累積してい
た階層数ib-1の合成階層化マップデータSDb(i-1)と、
[数18]に従って合成する。尚、第1階層化データを
受信したときはそのデータが合成第1階層化データとな
る(第21図を参照)。ステップS410で、合成第i
階層データは、それまでの第i-1階層データの上に上書
きされる。ステップS412では、階層度を1つ上げ、
ステップS414で階層度が4を超えていないことを確
認して、ステップS416で、次の階層度の光線空間デ
ータを要求する。
【0121】かくして、物体xの第1階層の合成空間デ
ータがメモリ103上に形成された。この状態はフラグ
FbP=1に反映されているので、ステップS312で、
物体xの仮想画像が合成第1階層空間データSD1(1)に基
づいて描画表示される。
【0122】ステップS416で、データベース200
に対して発行された物体bの第2階層の空間データのダ
ウンロード要求は、第31図のステップS501で受け
付けられ、ステップS501→ステップS502→ステ
ップS504→ステップS514→…ステップS517
と進んで、第2階層化光線空間データ(第18図)が送
られ、その第2階層化光線空間データはステップS42
0でホスト1000によって受信される。受信された第
2階層化光線空間データは、ステップS408,ステッ
プS410で、合成第2階層化光線空間データとして形
成され、この合成データはステップS310で描画され
る。
【0123】上述のダウンロードは、ステップS414
により、第4階層度に到達するまで継続される。 この
繰り返し処理により、低解像度(低階層度)から高解像
度の順番に、夫々の解像度の仮想画像が表示され、即
ち、プログレッシブに表示される。
【0124】このプログレッシブなダウンロードに際し
て、階層分割された光線空間データがホストに送られる
ので、ダウンロードに要する時間が短縮されるという効
果が得られる。このために、描画表示が効率化される。
特に、最もデータ量の少ない(解像度の低い)第1階層
から初めて順に解像度の高いデータをダウンロードする
ようにしているので、換言すれば、表示される物体の仮
想画像は次第に解像度が上昇するように制御されるの
で、特に、ウオークスルーアプリケーションでは、低解
像度の画像が早期に表示されるので、その画像の物体が
目的の物体であるか否かを早期に判断することができ
る。
【0125】尚、上記実施形態では、データベースから
送られてきた低解像度の光線空間データは、それよりも
高い解像度の光線空間データが送られてきたときは、捨
てられる(ステップS410で上書き)ので、大容量の
メモリが不要となる。
【0126】尚、光線空間への射影時に上下視差を考慮
するときには、前述の本発明の出願人による特開平10
−97642号の手法を適用する。
【0127】なお、視点位置・視線方向検出装置104
には視点位置・視線方向が検出できるものであれば何で
もよい。また、画像出力装置105に、レンチキュラ方
式やメガネ方式などの両眼立体視が可能な立体表示部を
用い、かつ、多視点画像の撮影時に、観察者の左右各々
の目の位置に対応する画像を生成することにより、観察
者の視点移動に対応可能な両眼立体表示装置となる。
【0128】〈第1変形例〉上記実施形態は、仮想空間
全体の物体の仮想画像を、プログレッシブに生成描画す
るものであった。例えば、ウオークスルー体験を提供す
るシステムでは、仮想空間は、複数のサブ仮想空間に分
割され、各々のサブ仮想空間毎に光線空間データが生成
されている。或いは、光線空間内の各々の物体毎に光線
空間データが生成されている。換言すれば、仮想空間
は、所定の単位毎に分割されて光線空間データ化されて
いる。
【0129】変形例の画像処理装置は、ユーザの視点位
置に近いサブ仮想空間の階層化RSデータをプログレッ
シブ表示するものである。このような描画が可能なの
も、第2実施形態では、副仮想空間(或いは物体毎に)
毎の光線空間データが階層化されて記憶装置に記憶され
ているからである。
【0130】具体的には、この変形例では、ユーザの視
点位置を把握し、この視点位置に近い物体若しくは副仮
想空間の光線空間データを記憶装置から読み出す。
【0131】そこで、まず、ユーザの視点位置に近い物
体(或いは副仮想空間)から順に、その物体(或いは副
仮想空間)の階層化RSデータを描画生成する。この描
画生成は、全ての物体(或いは副仮想空間)に対して、
まず、最低解像度の階層化RSデータを用いて描画を行
い、次に、次に粗い解像度の階層化RSデータを用いて
同じく全ての物体(或いは副仮想空間)に対して行うよ
うにする。
【0132】尚、ユーザが移動した場合には、その移動
方向にある物体(或いは副仮想空間)の階層化RSデー
タから順に描画を行う。
【0133】〈第2変形例〉次のような変形例をさらに
提案する。即ち、仮想空間(複合現実空間)で、ユーザ
が特に指定した仮想物体(或いは現実物体)は、そのユ
ーザが特に把握を急ぐ物体(或いは副仮想空間)の筈で
ある。そこで、ユーザが、仮想物体や現実物体をつか
み、或いは、移動し、或いは回転させたような場合に
は、当該仮想物体(現実物体)の仮想画像の描画につい
て上記プログレッシブ描画を行うようにする。
【0134】〈第3変形例〉また、上記実施形態では、
光線空間の、画像データとマップデータの双方を階層化
していた。しかしながら、画像データのデータ量に比し
て、マップデータのデータ量は圧倒的に少ない。従っ
て、マップデータを階層化したことによって得られるダ
ウンロード時間の減少幅は、画像データのそれによる減
少幅よりも少ない。従って、マップデータの階層化を省
略しても、マップデータを階層化する場合に比して、ダ
ウンロード時間の増加の度合いは問題とならない場合が
あり得る。そこで、上記実施形態に対する変形例とし
て、マップデータの階層化を省略することを提案する。
マップデータの階層化を省略すれば、その復元処理をホ
スト側で行う必要がないから、その分だけ、描画を開始
するまでの時間が短縮されるという副次的な効果が得ら
れる。
【0135】〈第4変形例〉更に、上記実施形態では、
光線空間データの階層化をデータベース側で行い、その
階層化データをホスト側にダウンロードしていた。ホス
ト側では、階層化データをダウンロードする毎に合成
し、合成時点での解像度での合成階層化データを表示し
ていた。即ち、第9図に示した実施形態では、光線空間
データを階層化データに変換する作業を、ホスト側から
要求があった時点で行っていたが、この変換作業を前も
ってバッチ処理で行っていてもよい。階層化処理は、ユ
ーザの視点位置によって影響を受けないので、前もって
行うことが可能となるのである。階層化処理を前もって
行うことは、階層化データを記憶するための領域をデー
タベース200上に要求するが、前記実施形態のように
ダウンロード時点で階層化を行う必要がないから、ダウ
ンロードが高速化される。
【0136】〈第5変形例〉第5変形例は、第4変形例
に対する変形例である。即ち、この第5変形例では、合
成階層化データをバッチ処理によりデータベース200
側で準備しておくものである。合成階層化データは階層
化データよりもデータ量が多いので、ダウンロードに要
する時間が階層化データのダウンロードよりも長い時間
を要するが、合成のための処理がホスト1000側で不
要となるという長所が生まれる。
【0137】〈第6変形例〉上記実施形態では、光線空
間データベース200はホストに通信回線を介して接続
されていたが、本発明は、並列バス接続のデータベース
に対しても適用可能である。
【0138】〈第7変形例〉上記実施形態では、データ
ベースから、一旦、第4階層度までダウンロードされた
光線空間データはメモリ103に記憶されていたが、視
点位置の移動によって、視界からはずれたような物体に
ついての空間データは秒がされないので、不要であり、
従って、視界からはずれたならば、その物体の光線空間
データをRAM103から消去し、併せて、フラグFbP
“0”とする。
【0139】また、本発明は、複数の機器から構成され
るシステムに適用しても、一つの機器からなる装置に適
用しても良い。また、本発明はシステムあるいは装置に
プログラムを供給することによって実施される場合にも
適用されることは言うまでもない。この場合、本発明に
係るプログラムを格納した記憶媒体が、本発明を構成す
ることになる。そして、該記憶媒体からそのプログラム
をシステムあるいは装置に読み出すことによって、その
システムあるいは装置が、予め定められた方法で動作す
る。
【0140】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
実写画像に基づいて生成された空間データから仮想画像
を生成する場合において、階層化された仮想画像が、特
に低い解像度の仮想画像がより早く生成・描画されるの
で、ユーザは、早期に仮想空間の構造を把握することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 光線空間データを生成する原理を説明する
図。
【図2】 実空間でのデータを説明する図。
【図3】 図2の空間が光線空間データによって表され
たときの図。
【図4】 カメラが複数ある時の実空間データを生成す
る原理を説明する図。
【図5】 カメラが複数ある時の光線空間データを生成
する原理を説明する図。
【図6】 カメラが複数ある時の光線空間データから、
任意の視点位置における光線空間データ(x+Zu=X)を生成
する原理を説明する図。
【図7】 図6の任意視点からの実空間を再構成する原
理を説明する図。
【図8】 実施形態の画像処理装置の構成を示すブロッ
ク図。
【図9】 図8の実施形態におけるデータの流れを示す
ブロック図。
【図10】 実施形態の画像処理装置において採用され
ている画像データの階層化の原理を説明する図。
【図11】 実施形態において多視点において取得され
た画像データを光線空間データに変換して蓄積する処理
を説明するフローチャート。
【図12】 入力画像を光線群に分解する処理を説明す
る図。
【図13】 光線空間の補間処理が終了した時点での量
子化された光線空間データの一例を説明する図。
【図14】 図13の光線空間データが補間処理された
結果を示す図。
【図15】 マップを8×8のブロックに分割する様子
を説明する図。
【図16】 1ブロック内における離散度値の分布を説
明する図。
【図17】 第1階層マップデータの構成を示す図。
【図18】 第2階層マップデータの構成を示す図。
【図19】 第3階層マップデータの構成を示す図。
【図20】 第4階層マップデータの構成を示す図。
【図21】 合成第1階層マップデータの構成を示す
図。
【図22】 合成第2階層マップデータの構成を示す
図。
【図23】 合成第3階層マップデータの構成を示す
図。
【図24】 合成第4階層マップデータの構成を示す
図。
【図25】 仮想空間が、複数のサブ空間に分割され、
或いは、複数の物体を含むことを説明する図。
【図26】 ウオークスルーなどの任視の視点位置から
の仮想空間を描画表示するためのアプリケーション・プ
ログラムの制御手順を示すフローチャート。
【図27】 ダウンロード管理テーブルの構成を示す
図。
【図28】 ダウンロードを要求するコマンドと応答す
るコマンドの構成を示す図。
【図29】 ステップS300の描画表示ルーチンの詳
細を説明するフローチャート。
【図30】 ホスト側における光線空間データの受信ル
ーチンを説明するフローチャート。
【図31】 データベース200側でのダウンロード要
求コマンドの処理ルーチンの詳細を示すフローチャー
ト。
フロントページの続き (72)発明者 小竹 大輔 横浜市西区花咲町6丁目145番地 横浜 花咲ビル 株式会社エム・アール・シス テム研究所内 (56)参考文献 特開 平10−111951(JP,A) 特開 平7−21350(JP,A) 特開 平10−97642(JP,A) 石川彰夫 外3名,”光線記述に基づ く3次元実写空間のインタラクティブ操 作”,電子情報通信学会論文誌,社団法 人電子情報通信学会,1998年5月25日, 第J81−D−II巻,第5号,p.850 −860 苗村健 外3名,”光線情報による3 次元実空間の効率的記述へ向けた光線空 間射影法”,テレビジョン学会技術報 告,社団法人テレビジョン学会,1996年 2月1日,第20巻,第4号,p.49−56 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 17/40 G06T 1/00 H04N 1/387 G01B 11/00 CSDB(日本国特許庁)

Claims (23)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実写画像の画像データから、この画像空
    間と異なる所定の空間に関して構成された空間データを
    蓄積する画像蓄積方法において、 前記空間データ中の実画像データを解像度に応じて階層
    化して分割する第1の階層分割工程と、 前記実画像空間と前記所定の空間との対応関係を表すマ
    ップを解像度に応じて階層化して分割する第2の階層分
    割工程であって、夫々の階層での解像度が前記第1分割
    工程における各階層の解像度に対応するように設定され
    ている第2の階層分割工程と、 得られた階層化画像データと階層化マップデータとを記
    憶装置に記憶する工程とを具備することを特徴とする画
    像蓄積方法。
  2. 【請求項2】 前記空間データは光線空間データである
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像蓄積方法。
  3. 【請求項3】 階層と解像度は昇順或いは降順に設定さ
    れていることを特徴とする請求項1乃至請求項2のいず
    れか1項に記載の画像蓄積方法。
  4. 【請求項4】 前記階層分割工程はデータの間引き処理
    を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれ
    か1項に記載の画像蓄積方法。
  5. 【請求項5】 前記第2の階層分割工程は、階層分割数
    に応じて設定された大きさのブロックに対応して前記マ
    ップデータを複数のブロックに分割するブロック分割工
    程を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいず
    れか1項に記載の画像蓄積方法。
  6. 【請求項6】 前記第2の階層分割工程は、階層の分割
    数をp、処理対象の階層をi、第i階層のマップデータ
    の記憶アドレスをnjとすると、変換後のアドレスnIとし
    て、 [数1] を用いることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいず
    れか1項に記載の画像蓄積方法。
  7. 【請求項7】 前記ブロック分割工程は、階層の分割数
    をpとすると、ブロックの大きさをN×Nとして、 [数2] に設定することを特徴とする請求項5に記載の画像蓄積
    方法。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至請求項7のいずれか1項に
    記載の方法で蓄積された階層化空間データを仮想空間に
    描画する画像描画方法であって、 解像度のより低い階層の階層化空間データから順に読み
    取る工程と、 読みとった順に仮想画像を描画する描画工程を具備する
    ことを特徴とする画像描画方法。
  9. 【請求項9】 ユーザの視点位置を検出する検出工程を
    有し、前記描画工程は、検出された視点位置に基づいた
    仮想画像を描画することを特徴とする請求項8に記載の
    画像描画方法。
  10. 【請求項10】 前記読み取り工程は、検出された視点
    位置に近い空間の階層化空間データを読み取ることを特
    徴とする請求項9に記載の画像描画方法。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至請求項10のいずれか1
    項に記載の方法をコンピュータ上で実現するプログラム
    を記憶する記憶媒体。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の記憶媒体を搭載す
    るコンピュータ。
  13. 【請求項13】 実写画像の画像データから、この画像
    空間と異なる所定の空間に関して構成された空間データ
    を蓄積する画像蓄積装置において、 前記空間データ中の実画像データを解像度に応じて階層
    化して分割する第1の階層分割手段と、 前記実画像空間と前記所定の空間との対応関係を表すマ
    ップを解像度に応じて階層化して分割する第2の階層分
    割手段であって、夫々の階層での解像度が前記第1分割
    手段における各階層の解像度に対応するように設定され
    ている第2の階層分割手段と、 得られた階層化画像データと階層化マップデータとを記
    憶する記憶手段とを具備することを特徴とする画像蓄積
    装置。
  14. 【請求項14】 実写画像の画像データから、この画像
    空間と異なる所定の 空間に関して構成された空間データ
    をダウンロードする画像のダウンロード方法において、 前記空間データ中の実画像データを解像度に応じて階層
    化して分割する第1の階層分割工程と、 得られた階層化画像データと前記実画像空間と前記所定
    の空間との対応関係を表すマップとを外部にダウンロー
    ドするダウンロード工程と、 前記マップを解像度に応じて階層化して分割する第2の
    階層分割工程を具備し、 前記ダウンロード工程は、得られた階層化画像データと
    階層化マップデータとをダウンロードするものであるこ
    とを特徴とする画像のダウンロード方法。
  15. 【請求項15】 入力画像データを、該画像データの画
    像空間座標と異なる所定の空間座標に関する空間データ
    に変換する工程と、 前記空間データを解像度に応じて階層化して分割する第
    1の階層分割工程と、 前記画像空間座標における画像データと前記所定の空間
    における空間データとの対応関係を表すマップを生成す
    る工程と、 前記マップを解像度に応じて階層化して分割する第2の
    階層分割工程と、 得られた階層化空間データと階層化マップデータとを記
    憶装置に記憶する工程と、 前記階層化空間データと前記階層化マップデータとから
    画像を生成する画像生成工程と、を具備することを特徴
    とする画像処理方法。
  16. 【請求項16】 前記第2の階層分割工程は、夫々の階
    層での解像度が前記第1分割工程における各階層の解像
    度に対応するように設定されていることを特徴とする請
    求項15に記載の画像処理方法。
  17. 【請求項17】 階層と解像度は昇順或いは降順に設定
    されていることを特徴とする請求項15乃至請求項16
    のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  18. 【請求項18】 前記第2の階層分割工程は、階層分割
    数に応じて設定された大きさのブロックに対応して前記
    マップデータを複数のブロックに分割するブロック分割
    工程を含むことを特徴とする請求項15乃至請求項17
    のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  19. 【請求項19】 解像度のより低い階層の階層化空間デ
    ータから順に読み取る工程と、 読みとった順に仮想画像を描画する描画工程を具備する
    ことを特徴とする請求項15に記載の画像処理方法。
  20. 【請求項20】 ユーザの視点位置を検出する検出工程
    を有し、前記描画工程は、検出された視点位置に基づい
    た仮想画像を描画することを特徴とする請求項19に記
    載の画像処理方法。
  21. 【請求項21】 前記読み取り工程は、検出された視点
    位置に近い空間の階層化空間データを読み取ることを特
    徴とする請求項20に記載の画像処理方法。
  22. 【請求項22】 請求項15乃至請求項21のいずれか
    1項に記載の方法をコンピュータ上で実現するプログラ
    ムを記憶する記憶媒体。
  23. 【請求項23】 入力画像データを、該画像データの画
    像空間座標と異なる所定の空間座標に関する空間データ
    に変換する手段と、 前記空間データを解像度に応じて階層化して分割する第
    1の階層分割手段と、 前記画像空間座標における画像データと前記所定の空間
    における空間データとの対応関係を表すマップを生成す
    る手段と、 前記マップを解像度に応じて階層化して分割する第2の
    階層分割手段と、 得られた階層化空間データと階層化マップデータとを記
    憶装置に記憶する手段と、 前記階層化空間データと前記階層化マップデータとから
    画像を生成する画像生成手段と、を具備することを特徴
    とする画像処理装置。
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苗村健 外3名,"光線情報による3次元実空間の効率的記述へ向けた光線空間射影法",テレビジョン学会技術報告,社団法人テレビジョン学会,1996年2月1日,第20巻,第4号,p.49−56

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