JP3389264B2 - 走行線状部材の研磨装置 - Google Patents

走行線状部材の研磨装置

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、鋼線、丸棒、パイプ、
チューブなどの所謂線状部材を、走行させつつその外周
面をブラシ研磨する、走行線状部材の研磨装置に関す
る。 【0002】 【従来の技術】鋼線などの線状部材の連続伸線において
は、線状部材の外周面に摩擦低減のためコーティングさ
れた被膜及び酸化スケールを、連続伸線機の後工程で化
学洗浄に先立ちブラシ研磨にて除去する。このブラシ研
磨では、図4に示すような、研磨剤を含有する合成樹脂
繊維で構成された一対のカップブラシ1a,1bを対向
して合わせ、両カップブラシ1a,1bの間に線状部材
2を走行させつつ、両カップブラシ1a,1bを互いに
逆方向に自転させると共に前記線状部材2を中心として
公転させて、前記線状部材2の外周面を乾式で研磨し前
記被膜及び酸化スケールを除去するようにしている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の研磨
装置は一対のカップブラシ1a,1bの回転軸線を互い
に一致させ、カップブラシ1a,1bを完全に重ねた状
態で線状部材2を研磨していたため、カップブラシ1
a,1b相互の接触面積が大きく摩擦による発熱量が多
いのに対し、前記接触面が全く外気に露出されないため
放熱能力が低く、更にブラシ研磨により発生した被膜及
び酸化スケールの粉塵がブラシの間に溜まるため、カッ
プブラシ1a,1b内部に蓄熱する傾向が強く、カップ
ブラシは合成樹脂繊維で構成されているから、その温度
がある程度高くなると、溶融して研磨能力を喪失するお
それがあった。このためカップブラシの回転数を事実上
低く押さえた状態でないと安定した操業ができないでい
た。 【0004】また、カップブラシ1a,1bの中心は円
盤3をナット4で回転軸に締め付けるため図5のように
植毛が無く中央は凹部5となっているが、従来の研磨装
置では線状部材2をカップブラシ1a,1bの中心で走
行させていたので、凹部5では研磨作用が全く得られな
いでいた。従って線状部材を研磨可能な距離は実質2×
L1と比較的短かった。 【0005】本発明の目的は、カップブラシの摩擦発熱
量を抑制すると共に、放熱能力を向上させ、更にブラシ
研磨で除去した被膜や酸化スケールの粉塵をカップブラ
シの自転及び公転の遠心力によりカップブラシ外部に放
出し、カップブラシ内部に蓄熱し難いようにし、もって
高速研磨を可能とし、併せて一対のカップブラシ当たり
の線状部材の研磨距離を増大させることにより、研磨装
置に必要なカップブラシの数量を削減して研磨装置をコ
ンパクトにすることにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、研磨剤を含有する合成樹脂繊維で構成された
一対のカップブラシを対向して合わせ、両カップブラシ
の間に線状部材を走行させつつ、両カップブラシを互い
に逆方向に自転させると共に前記線状部材を中心として
公転させて前記線状部材の外周面を研磨する研磨装置に
おいて、前記一対のカップブラシの回転軸線を、各カッ
プブラシの中心の植毛の無い凹部が相互に重ならず各凹
部の間に前記線状部材が走行するように、前記線状部材
の走行方向と直角方向に互いにずらし、前記線状部材を
前記一対のカップブラシの中心の凹部の間に走行させる
ように構成した。 【0007】 【作用】前記の如く構成した研磨装置では、一対のカッ
プブラシをずらした分だけカップブラシ相互の接触面積
が減少するので発熱量が低くなる一方、カップブラシを
ずらすことにより接触面の一部が外気に露出するため従
来よりも放熱面積が増大し、カップブラシ内部に蓄熱し
難くなるから、カップブラシの回転数を増大させて高速
研磨を行なうことが可能になる。またカップブラシの中
心の凹部を避けた位置に線状部材を走行させるため、1
対のカップブラシ当たりの線状部材の研磨距離が増大
し、少数のカップブラシで従来と同等の研磨作用が得ら
れるため、研磨装置のコンパクト化を図れる。 【0008】 【実施例】以下に本発明の好適一実施例を図1〜図3に
基づき説明する。図1において、10a,10bは研磨
剤を含有する合成樹脂繊維で構成された上下一対のカッ
プブラシ、2はこの一対のカップブラシ10a,1bの
間を走行する線状部材2である。カップブラシ10a,
10bは全部で3組使用され、その駆動機構は次のよう
に構成されている。すなわち、基礎面9に立設された左
右の支柱11,12の軸受部11a,12aによって、
矩形の回転枠13の両端に一体に突設された中空の支軸
14,15が回転自在に支持されている。一方の支軸1
4の外端にはプーリ16が固定され、このプーリ16と
支柱11の基部11bに固定されたモータ18の回転軸
18aとの間にベルト17が巻回され、モータ18の駆
動により回転枠13が回転するようになっている。 【0009】支軸14,15内には、図1で左から右へ
と走行する線状部材2が挿通されている。この線状部材
2の左端は伸線機に続いており、右端は化学洗浄装置及
び水洗浄装置に続いている。また線状部材2の中間部
は、回転枠13内を区画する左右2つの隔壁19,20
のガイド孔21に挿通されている。 【0010】回転枠13の上下の壁部13a,13bの
外側には、図2に明示する如く互いに噛合した3つの小
ギア22と3つの逆転ギア23が一つ置きに千鳥配列で
回転自在に取付けられている。すなわち回転枠13の回
転軸線Cの片側に小ギア22と一体の軸24が回転自在
に軸支され、反対側に逆転ギア23と一体の軸25が回
転自在に軸支されている。小ギア22の軸24は回転枠
13内部へ延び、その内端のねじ部に図3(a)(b)
に示す如くカップブラシ10a,10bの円盤26の中
心がナット27にて固定されている。壁部13a,13
bに対する小ギア22及び逆転ギア23の配置は全く同
一であるため、図3(a)(b)に示す如く上下のカッ
プブラシ10a,10bは線状部材2の走行方向と直角
な方向に互いにずれた配置関係になっている。このカッ
プブラシのずれの程度は、図3(b)に示す如く植毛の
無い凹部5が相互に重ならない程度とし、この凹部5間
に線状部材2が走行する構造とする。これにより、カッ
プブラシ10a,10bの相互接触面積が本実施例(カ
ップブラシ10a,10bの直径が96mm、凹部5の
直径が46mmの場合)では従来の約1/3に減少し、
またカップブラシ10a,10bのブラシ部面積の2/
3が新たな放熱面積となり、また一対のカップブラシ当
たりの線状部材の走行距離はL2となり、このL2は本
実施例によれば従来の走行距離2×L1に比べて例えば
約1.6倍となった。 【0011】図1で左端の逆転ギア23の軸25は外側
へ突出し、この突出端に遊星ギア28が一体に取付けら
れている。この遊星ギア28は、左側の支柱11の内側
面に支軸14と同軸的に一体に固定された傘歯車で構成
された太陽歯車29と噛合し、回転枠13が回転すると
遊星ギア28、ひいては逆転ギア23、小ギア22及び
カップブラシ10a,10bが回転する構成になってい
る。 【0012】次に本実施例の作用について説明する。モ
ータ18を駆動するとその駆動力がベルト17にてプー
リ16に伝達されて回転枠13が回転し、太陽歯車29
と噛合した遊星歯車28、この遊星歯車28と軸25を
介し一体の逆転ギア25、この逆転ギア25に噛合した
小ギア22及び残りの逆転ギア23が回転し、一対のカ
ップブラシ10a,10bが図3(a)(b)のずれて
合わさった状態で互いに逆方向に回転する。従って一対
のカップブラシ10a,10bは回転枠13と共に公転
しつつ、互いに逆方向に自転することになる。 【0013】この間、線状部材2は右端が化学洗浄機側
から引っ張られて一対のカップブラシ10a,10b間
を図1で矢印方向に走行し、その外周面が研磨剤を含有
したカップブラシ10a,10bによって均一に研磨さ
れ、同時に外周面の被膜及び酸化スケールが除去され
る。 【0014】この際カップブラシ10a,10bは互い
に逆方向に自転しているので、線状部材を横切る方向に
作用する一対のカップブラシ10a,10bの力は等大
逆向きとなり、線状部材2を横切る方向に全く力が作用
していないのと同じ状態になるから、線状部材2の走行
経路は常に真直ぐで安定している。 【0015】被膜及び酸化スケールを除去された線状部
材2は支軸15から出て化学洗浄機へ送られ、線状部材
2の外周面の微小な溝に残留している被膜及び酸化スケ
ールが化学薬品を使用した洗浄により除去された後、水
洗浄機にて薬品が洗い流される。 【0016】以上本発明の一実施例につき説明したが、
本発明は前記実施例に限定されることなく種々の変形が
可能であって、例えば前記実施例では3組のカップブラ
シを使用したが、カップブラシの数量や寸法は、処理す
る線状部材の種類や直径に応じて適宜変更してよい。ま
た本発明は線状部材の連続伸線と組み合わせた使用の
他、単独でも使用できる。 【0017】 【発明の効果】本発明は前記の如く、一対のカップブラ
シの回転軸線を線状部材の走行方向と直角方向に互いに
ずらしたので、一対のカップブラシの相互接触面積が少
なくなり発熱量を抑制できると共に、接触面の一部が外
部に露出しその分だけ放熱面積が増えるから放熱能力を
向上でき、この結果カップブラシ内部に蓄熱する傾向を
押さえることができ、カップブラシを連続高速回転させ
てもカップブラシが高熱で溶融するおそれがないから、
高速研磨が可能になる。また、線状部材を一対のカップ
ブラシの中心の凹部を避けて走行させるようにしたの
で、一対のカップブラシ当たりの線状部材の走行距離が
増大し、より少ない数のカップブラシによって研磨装置
を構成することが可能になる結果、研磨装置をコンパク
トにすることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の好適一実施例に係る線状部材の研磨装
置の側面図。 【図2】図1のII−II線矢視平面図。 【図3】(a)は線状部材の走行方向から見た一対のカ
ップブラシの側面図、(b)は(a)のIIIb−IIIb線
矢視平面図。 【図4】従来の線状部材の研磨装置のカップブラシの斜
視図。 【図5】図4のV−V線矢視平面図。 【符号の説明】 2 線状部材 10a,10b カップブラシ 11,12 支柱 11a,12a 軸受部 13 回転枠 14,15 支軸 16 プーリ 17 ベルト 18 モータ 22 小ギア 23 逆転ギア 28 遊星ギア 29 太陽歯車

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 研磨剤を含有する合成樹脂繊維で構成さ
    れた一対のカップブラシを対向して合わせ、両カップブ
    ラシの間に線状部材を走行させつつ、両カップブラシを
    互いに逆方向に自転させると共に前記線状部材を中心と
    して公転させて前記線状部材の外周面を研磨する研磨装
    置において、前記一対のカップブラシの回転軸線を、各
    カップブラシの中心の植毛の無い凹部が相互に重ならず
    各凹部の間に前記線状部材が走行するように、前記線状
    部材の走行方向と直角方向に互いにずらし、前記線状部
    材を前記一対のカップブラシの中心の凹部の間に走行さ
    せるように構成した走行線状部材の研磨装置。
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JP5442404B2 (ja) * 2009-11-20 2014-03-12 日本オーチス・エレベータ株式会社 エレベータのロープ清掃装置
JP5569805B2 (ja) * 2010-10-21 2014-08-13 新東工業株式会社 線材表面の加工装置
WO2013027303A1 (ja) * 2011-08-22 2013-02-28 新東工業株式会社 線材、線材製造方法及びコイリング部材
JP6027664B2 (ja) * 2015-01-29 2016-11-16 株式会社松田製作所 研磨装置

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