JP3389214B2 - 波浪吸収機能と海水吐出機能を有する護岸構造物 - Google Patents
波浪吸収機能と海水吐出機能を有する護岸構造物Info
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- JP3389214B2 JP3389214B2 JP2000285721A JP2000285721A JP3389214B2 JP 3389214 B2 JP3389214 B2 JP 3389214B2 JP 2000285721 A JP2000285721 A JP 2000285721A JP 2000285721 A JP2000285721 A JP 2000285721A JP 3389214 B2 JP3389214 B2 JP 3389214B2
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- E02—HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
- E02B—HYDRAULIC ENGINEERING
- E02B3/00—Engineering works in connection with control or use of streams, rivers, coasts, or other marine sites; Sealings or joints for engineering works in general
- E02B3/04—Structures or apparatus for, or methods of, protecting banks, coasts, or harbours
- E02B3/12—Revetment of banks, dams, watercourses, or the like, e.g. the sea-floor
-
- E—FIXED CONSTRUCTIONS
- E02—HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
- E02B—HYDRAULIC ENGINEERING
- E02B2201/00—Devices, constructional details or methods of hydraulic engineering not otherwise provided for
- E02B2201/50—Devices for sequentially discharging constant liquid quantities, e.g. into different irrigation channels
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A10/00—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE at coastal zones; at river basins
- Y02A10/11—Hard structures, e.g. dams, dykes or breakwaters
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- Environmental & Geological Engineering (AREA)
- Ocean & Marine Engineering (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Civil Engineering (AREA)
- Structural Engineering (AREA)
- Revetment (AREA)
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、港湾、もしくは
その他海岸を保護するための、または海岸の背面敷地を
造成するための、かつ海水面に当たる海岸の土砂の流出
を防止するための施設物として波浪を吸収する機能と海
水を吐出する機能とを有する護岸構造物に関するもので
ある。
その他海岸を保護するための、または海岸の背面敷地を
造成するための、かつ海水面に当たる海岸の土砂の流出
を防止するための施設物として波浪を吸収する機能と海
水を吐出する機能とを有する護岸構造物に関するもので
ある。
【０００２】
【従来の技術】従来から、上記の目的を達成するための
護岸構造物においては、捨石を利用して石築式の護岸構
造物が大いに構築されてきた。従来、犬歯石等で壁面を
形成し、犬歯石壁面の後方に捨石を満たす石築式護岸構
造物は、地域によって波浪の激しい地域では、構造自体
が脆弱であるため、護岸の安定上の信頼性が欠如し、か
つ波浪の越波による影響がある場合、護岸後面の敷地利
用に障害となるという問題があった。また、護岸周辺の
景観と調和できる親水空間を確保することができないの
が実情であった。
護岸構造物においては、捨石を利用して石築式の護岸構
造物が大いに構築されてきた。従来、犬歯石等で壁面を
形成し、犬歯石壁面の後方に捨石を満たす石築式護岸構
造物は、地域によって波浪の激しい地域では、構造自体
が脆弱であるため、護岸の安定上の信頼性が欠如し、か
つ波浪の越波による影響がある場合、護岸後面の敷地利
用に障害となるという問題があった。また、護岸周辺の
景観と調和できる親水空間を確保することができないの
が実情であった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明の目
的は、上述した石築式護岸構造物における諸問題点を解
消し、周辺景観との調和を図ることができる護岸構造物
を提供することである。
的は、上述した石築式護岸構造物における諸問題点を解
消し、周辺景観との調和を図ることができる護岸構造物
を提供することである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】この発明に従った護岸構
造物は、単位消波ブロックを上下左右に積上げることに
よって構築される護岸構造物（１）において、捨石
（２）で形成された平面的な基壇（３）の上方で護岸構
造物の下端部（５）に対して所定の角度で傾斜した前面
壁（４）と隔壁（６）との間に一定の空間部（Ｓ）を有
する基礎ブロック（Ｂ）と、この基礎ブロックの左側と
右側にはそれぞれ、左側壁（７）と右側壁（７ａ）が後
方に連なって設けられ、この左側壁（７）と右側壁（７
ａ）の間に中間壁（７ｂ）を組立てて、基礎ブロック
（Ｂ）の上方に連なって設けられた複数個の単位消波ブ
ロック（Ｂａ，…，Ｂｎ）とを上下左右の方向に積上
げ、最上端の単位消波ブロック（Ｂｎ）の上面にはコン
クリート製カバー（１６）を設置固定してなる、波浪
（１８）吸収機能と海水吐出機能を有する護岸構造物で
ある。
造物は、単位消波ブロックを上下左右に積上げることに
よって構築される護岸構造物（１）において、捨石
（２）で形成された平面的な基壇（３）の上方で護岸構
造物の下端部（５）に対して所定の角度で傾斜した前面
壁（４）と隔壁（６）との間に一定の空間部（Ｓ）を有
する基礎ブロック（Ｂ）と、この基礎ブロックの左側と
右側にはそれぞれ、左側壁（７）と右側壁（７ａ）が後
方に連なって設けられ、この左側壁（７）と右側壁（７
ａ）の間に中間壁（７ｂ）を組立てて、基礎ブロック
（Ｂ）の上方に連なって設けられた複数個の単位消波ブ
ロック（Ｂａ，…，Ｂｎ）とを上下左右の方向に積上
げ、最上端の単位消波ブロック（Ｂｎ）の上面にはコン
クリート製カバー（１６）を設置固定してなる、波浪
（１８）吸収機能と海水吐出機能を有する護岸構造物で
ある。
【０００５】この発明において好ましくは、複数個の単
位消波ブロック（Ｂａ，…，Ｂｎ）は上下に連通するよ
うに配置されている。各々の単位消波ブロックは、外海
側壁（１０）と左右側壁（７ｃ）（７ｄ）と隔壁（６
ａ）とを有する。単位消波ブロック（Ｂａ，…，Ｂｎ）
の外海側壁（１０）の表面部は多段の凹部と凸部を有す
る。各々の凹部（１１）には複数個の海水通水孔（１
３）が設けられている。外海側壁（１０）の凹部（１
１）と凸部（１２）の中間部には２列の垂直方向に延在
する凸部（１４）（１４ａ）が設けられている。外海側
壁（１０）の中間部の上下面に雌キー（８ａ）と雄キー
（９ａ）が形成されている。外海側壁（１０）と一体に
連なって設けられる左右側壁（７ｃ）（７ｄ）の上下面
と隔壁（６ａ）の上下面に雌キー（８ｂ）と雄キー（９
ｆ）（９ｇ）（９ｈ）が形成されている。外海側壁（１
０）と、外海側壁（１０）から一定の距離で離隔されて
設けられ、かつ基礎ブロックの隔壁（６）に連なって設
けられた隔壁（６ａ）とによって遊水部（１５）が形成
されている。この遊水部（１５）を備える多段の単位消
波ブロック（Ｂａ，…，Ｂｎ）を所定の高さと長さで上
下左右に積上げる。
位消波ブロック（Ｂａ，…，Ｂｎ）は上下に連通するよ
うに配置されている。各々の単位消波ブロックは、外海
側壁（１０）と左右側壁（７ｃ）（７ｄ）と隔壁（６
ａ）とを有する。単位消波ブロック（Ｂａ，…，Ｂｎ）
の外海側壁（１０）の表面部は多段の凹部と凸部を有す
る。各々の凹部（１１）には複数個の海水通水孔（１
３）が設けられている。外海側壁（１０）の凹部（１
１）と凸部（１２）の中間部には２列の垂直方向に延在
する凸部（１４）（１４ａ）が設けられている。外海側
壁（１０）の中間部の上下面に雌キー（８ａ）と雄キー
（９ａ）が形成されている。外海側壁（１０）と一体に
連なって設けられる左右側壁（７ｃ）（７ｄ）の上下面
と隔壁（６ａ）の上下面に雌キー（８ｂ）と雄キー（９
ｆ）（９ｇ）（９ｈ）が形成されている。外海側壁（１
０）と、外海側壁（１０）から一定の距離で離隔されて
設けられ、かつ基礎ブロックの隔壁（６）に連なって設
けられた隔壁（６ａ）とによって遊水部（１５）が形成
されている。この遊水部（１５）を備える多段の単位消
波ブロック（Ｂａ，…，Ｂｎ）を所定の高さと長さで上
下左右に積上げる。
【０００６】また、この発明の好ましい護岸構造物にお
いては、コンクリート製カバー（１６）の内部にフ字型
で折り曲げられた多数個の海水吐出孔（１７）が設けら
れている。コンクリート製カバー（１６）の下側に位置
する海水吐出孔（１７）と単位消波ブロック（Ｂａ，
…，Ｂｎ）の内部に備えられた遊水部（１５）とが連通
するように形成されている。
いては、コンクリート製カバー（１６）の内部にフ字型
で折り曲げられた多数個の海水吐出孔（１７）が設けら
れている。コンクリート製カバー（１６）の下側に位置
する海水吐出孔（１７）と単位消波ブロック（Ｂａ，
…，Ｂｎ）の内部に備えられた遊水部（１５）とが連通
するように形成されている。
【０００７】さらに、この発明の好ましい護岸構造物に
おいては、基礎ブロック（Ｂ）の前面壁（４）と隔壁
（６）の間の空間（Ｓ）と、基礎ブロック（Ｂ）の左右
側壁（７）（７ａ）および単位消波ブロック（Ｂａ，
…，Ｂｎ）の各々の左右側壁（７ｃ）（７ｄ）と中間壁
（７ｂ）（７ｅ）との間の空間とに捨石（２）を充填す
る。
おいては、基礎ブロック（Ｂ）の前面壁（４）と隔壁
（６）の間の空間（Ｓ）と、基礎ブロック（Ｂ）の左右
側壁（７）（７ａ）および単位消波ブロック（Ｂａ，
…，Ｂｎ）の各々の左右側壁（７ｃ）（７ｄ）と中間壁
（７ｂ）（７ｅ）との間の空間とに捨石（２）を充填す
る。
【０００８】
【発明の実施の形態】この発明に従った護岸構造物１
は、図２に示すように複数個のブロックＢ，Ｂａ，…，
Ｂｎで構成されている。これらのブロックの中で、基礎
ブロックＢでは、捨石２を一定の厚さで平面的に布設し
て基壇３を形成する。この基壇３の上方に、前面壁４が
護岸構造物の下端部５に対して所定の角度で傾斜してお
り、図３に示すように内側には前面壁４の傾斜度と同じ
傾斜を有する隔壁６が前面壁４から一定の距離で離隔さ
れた状態で、前面壁および隔壁を形成する。下端部５の
上方に空間部Ｓを形成する。また、この基礎ブロックＢ
の左右側壁７と７ａを前面壁４の左右の先端から後方に
連なって設けるようにし、この左右側壁７と７ａの内側
の中間部にも中間壁７ｂを形成する。左右側壁７と７ａ
の上端面には、それぞれ、雄キー９ｃと９ｄを設ける。
は、図２に示すように複数個のブロックＢ，Ｂａ，…，
Ｂｎで構成されている。これらのブロックの中で、基礎
ブロックＢでは、捨石２を一定の厚さで平面的に布設し
て基壇３を形成する。この基壇３の上方に、前面壁４が
護岸構造物の下端部５に対して所定の角度で傾斜してお
り、図３に示すように内側には前面壁４の傾斜度と同じ
傾斜を有する隔壁６が前面壁４から一定の距離で離隔さ
れた状態で、前面壁および隔壁を形成する。下端部５の
上方に空間部Ｓを形成する。また、この基礎ブロックＢ
の左右側壁７と７ａを前面壁４の左右の先端から後方に
連なって設けるようにし、この左右側壁７と７ａの内側
の中間部にも中間壁７ｂを形成する。左右側壁７と７ａ
の上端面には、それぞれ、雄キー９ｃと９ｄを設ける。
【０００９】図１〜図３に示すように、左右側壁７と７
ａの外面には各々雌キー８と雄キー９を前面壁４と同じ
傾斜度で形成し、この前面壁４と隔壁６の上端面にも雄
キー９ａと９ｂを設ける。基礎ブロックＢの上方の単位
消波ブロックＢａ，…，Ｂｎの外海側壁１０は上下に連
通し、多数段の凹部１１と凸部１２を有する。各凹部１
１には多数個の一定の直径の海水通水孔１３が設けられ
ている。
ａの外面には各々雌キー８と雄キー９を前面壁４と同じ
傾斜度で形成し、この前面壁４と隔壁６の上端面にも雄
キー９ａと９ｂを設ける。基礎ブロックＢの上方の単位
消波ブロックＢａ，…，Ｂｎの外海側壁１０は上下に連
通し、多数段の凹部１１と凸部１２を有する。各凹部１
１には多数個の一定の直径の海水通水孔１３が設けられ
ている。
【００１０】このような外海側壁１０のほぼ中間部に
は、多数段の凹部１１と凸部１２に対して垂直方向に２
列の凸部１４と１４ａを設ける。この外海側壁１０の中
間部の下に雌キー８ａおよび雄キー９ｅを形成する。基
礎ブロックＢの左右側壁７と７ａの上面と中間壁７ｂの
上面にも、基礎ブロックＢと同じ長さの左右側壁７ｃと
７ｄと中間壁７ｅを単位消波ブロックＢａ，…，Ｂｎに
形成する。なお、図２に示すように、外海側壁１０から
一定の距離で離隔されて、基礎ブロックＢの隔壁６に繋
がる単位消波ブロックの隔壁６ａによって、遊水部１５
が単位消波ブロックＢａ，…，Ｂｎに備えられている。
一定の高さの単位消波ブロックＢａ，…，Ｂｎを所定の
高さで多数段上下左右に積上げることによって、所定の
長さで護岸構造物を構築する。最上端にある単位消波ブ
ロックＢｎの上面にはコンクリート製カバー１６を設置
固定する。コンクリート製カバー１６には最上端の単位
消波ブロックＢｎに備えられた遊水部１５と連通するよ
うに“フ”字型に折り曲げられた海水吐出孔１７を多数
形成する。これにより、本発明の波浪吸収機能と海水吐
出機能を有する護岸構造物が構成される。
は、多数段の凹部１１と凸部１２に対して垂直方向に２
列の凸部１４と１４ａを設ける。この外海側壁１０の中
間部の下に雌キー８ａおよび雄キー９ｅを形成する。基
礎ブロックＢの左右側壁７と７ａの上面と中間壁７ｂの
上面にも、基礎ブロックＢと同じ長さの左右側壁７ｃと
７ｄと中間壁７ｅを単位消波ブロックＢａ，…，Ｂｎに
形成する。なお、図２に示すように、外海側壁１０から
一定の距離で離隔されて、基礎ブロックＢの隔壁６に繋
がる単位消波ブロックの隔壁６ａによって、遊水部１５
が単位消波ブロックＢａ，…，Ｂｎに備えられている。
一定の高さの単位消波ブロックＢａ，…，Ｂｎを所定の
高さで多数段上下左右に積上げることによって、所定の
長さで護岸構造物を構築する。最上端にある単位消波ブ
ロックＢｎの上面にはコンクリート製カバー１６を設置
固定する。コンクリート製カバー１６には最上端の単位
消波ブロックＢｎに備えられた遊水部１５と連通するよ
うに“フ”字型に折り曲げられた海水吐出孔１７を多数
形成する。これにより、本発明の波浪吸収機能と海水吐
出機能を有する護岸構造物が構成される。
【００１１】なお、本発明の１つの実施の形態としての
護岸構造物は、上記の基礎ブロックＢの前面壁４と隔壁
６の間の基礎ブロック内の空間部Ｓと、上記の基礎ブロ
ックＢの左右側壁７と７ａおよび各単位消波ブロックＢ
ａ，…，Ｂｎの左右側壁７ｃと７ｄと中間壁７ｂまたは
７ｅの間の空間とに捨石を満たすことによって、上記の
護岸構造物は陸地と連結できるようになる。
護岸構造物は、上記の基礎ブロックＢの前面壁４と隔壁
６の間の基礎ブロック内の空間部Ｓと、上記の基礎ブロ
ックＢの左右側壁７と７ａおよび各単位消波ブロックＢ
ａ，…，Ｂｎの左右側壁７ｃと７ｄと中間壁７ｂまたは
７ｅの間の空間とに捨石を満たすことによって、上記の
護岸構造物は陸地と連結できるようになる。
【００１２】上述したように、この発明の１つの実施の
形態としての護岸構造物１において、図５に示すよう
に、外海側から護岸構造物１の正面側へ押寄せる波浪１
８は、横方向に延在して多数段形成された水平方向の凹
部１１と凸部１２にぶつけられて、反射、回折されるか
ら波力を弱めるとともに、各凹部１１に設けられた多数
個の海水通水孔１３を通じて一部の波浪が単位消波ブロ
ックＢａ，…，Ｂｎの内部に備えられた遊水部１５内に
流入することによって波力を消尽させる。また、各単位
消波ブロックＢａ，…，Ｂｎの外海側壁１０には、水平
方向に延在する凹部１１と凸部１２だけでなく、一定の
距離で縦方向に２列の垂直凸部１４と１４ａが多数の箇
所に設けられているので、護岸構造物からの反射波と左
右方向から押寄せる波浪は上記の垂直凸部１４と１４ａ
によって消尽させることができる。したがって、上述の
ような外形を有する各単位消波ブロックＢａ，…，Ｂｎ
を上下左右に積上げて置く。これにより、護岸構造物１
の全体外観が整然となって審美感を起こさせることがで
き、波力の強い波浪１８が来襲するときにはその波浪の
一部が単位消波ブロックＢａ，…，Ｂｎの内部に備えら
れた遊水部１５内に急に浸入してその波が打ち寄せた
後、海の方へ戻る。このとき、コンクリート製カバー１
６の内部に設けられている多数個の海水吐出孔１７を通
じて、図５に示すように、海側へ吐出されるようにな
る。これが一種の水平流れのような役割を演じるので、
このような護岸構造物１は親水空間としての機能を兼ね
備える。
形態としての護岸構造物１において、図５に示すよう
に、外海側から護岸構造物１の正面側へ押寄せる波浪１
８は、横方向に延在して多数段形成された水平方向の凹
部１１と凸部１２にぶつけられて、反射、回折されるか
ら波力を弱めるとともに、各凹部１１に設けられた多数
個の海水通水孔１３を通じて一部の波浪が単位消波ブロ
ックＢａ，…，Ｂｎの内部に備えられた遊水部１５内に
流入することによって波力を消尽させる。また、各単位
消波ブロックＢａ，…，Ｂｎの外海側壁１０には、水平
方向に延在する凹部１１と凸部１２だけでなく、一定の
距離で縦方向に２列の垂直凸部１４と１４ａが多数の箇
所に設けられているので、護岸構造物からの反射波と左
右方向から押寄せる波浪は上記の垂直凸部１４と１４ａ
によって消尽させることができる。したがって、上述の
ような外形を有する各単位消波ブロックＢａ，…，Ｂｎ
を上下左右に積上げて置く。これにより、護岸構造物１
の全体外観が整然となって審美感を起こさせることがで
き、波力の強い波浪１８が来襲するときにはその波浪の
一部が単位消波ブロックＢａ，…，Ｂｎの内部に備えら
れた遊水部１５内に急に浸入してその波が打ち寄せた
後、海の方へ戻る。このとき、コンクリート製カバー１
６の内部に設けられている多数個の海水吐出孔１７を通
じて、図５に示すように、海側へ吐出されるようにな
る。これが一種の水平流れのような役割を演じるので、
このような護岸構造物１は親水空間としての機能を兼ね
備える。
【００１３】さらに、各単位消波ブロックＢａ，…，Ｂ
ｎの背面側には左右側壁７ｃと７ｄおよび中間壁７ｅが
一定の長さで備えられて、その間に捨石２が充填される
ので、その圧力および荷重によって護岸構造物は堅固な
構築状態を維持できる。また、基礎ブロックＢおよび各
単位消波ブロックＢａ，…，Ｂｎは上下左右に雌キーと
雄キーが互いに係合するので、ブロック間で滑り現象が
発生しないため、より堅固な護岸構造物を提供すること
ができる。
ｎの背面側には左右側壁７ｃと７ｄおよび中間壁７ｅが
一定の長さで備えられて、その間に捨石２が充填される
ので、その圧力および荷重によって護岸構造物は堅固な
構築状態を維持できる。また、基礎ブロックＢおよび各
単位消波ブロックＢａ，…，Ｂｎは上下左右に雌キーと
雄キーが互いに係合するので、ブロック間で滑り現象が
発生しないため、より堅固な護岸構造物を提供すること
ができる。
【００１４】以上に開示された実施の形態はすべての点
で例示であって制限的なものではないと考慮されるべき
である。本発明の範囲は、以上の実施の形態ではなく、
特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等
の意味および範囲内でのすべての修正や変形を含むもの
と意図される。
で例示であって制限的なものではないと考慮されるべき
である。本発明の範囲は、以上の実施の形態ではなく、
特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等
の意味および範囲内でのすべての修正や変形を含むもの
と意図される。
【００１５】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、護岸構
造物の全体外観が整然となって審美感を起こさせること
ができ、親水空間としての機能を兼ね備え、より堅固な
護岸構造物を提供することができる。
造物の全体外観が整然となって審美感を起こさせること
ができ、親水空間としての機能を兼ね備え、より堅固な
護岸構造物を提供することができる。
【図１】 本発明の１つの実施の形態としての護岸構造
物において複数個組合せられる単位消波ブロックの構造
を示す斜視図である。
物において複数個組合せられる単位消波ブロックの構造
を示す斜視図である。
【図２】 本発明の１つの実施の形態としての護岸構造
物を示す縦断面図である。
物を示す縦断面図である。
【図３】 図２に示す護岸構造物の下部基礎ブロックの
構造を示す斜視図である。
構造を示す斜視図である。
【図４】 本発明の１つの実施の形態としての護岸構造
物のコンクリート製カバーを示す一部切欠き斜視図であ
る。
物のコンクリート製カバーを示す一部切欠き斜視図であ
る。
【図５】 本発明の１つの実施の形態としての護岸構造
物において、特に波浪が吸収され、コンクリート製カバ
ーに備えられた吐出孔を通じて波浪の海水が吐出される
状態を示す護岸構造物の上部の縦断面図である。
物において、特に波浪が吸収され、コンクリート製カバ
ーに備えられた吐出孔を通じて波浪の海水が吐出される
状態を示す護岸構造物の上部の縦断面図である。
Ｂ：基礎ブロック、Ｂａ，…，Ｂｎ：単位消波ブロッ
ク、Ｌ１，Ｌ２：ブロックとブロックとの境界面、１：
護岸構造物、２：捨石、３：基壇、４：前面壁、５：下
端部、６，６ａ：隔壁、７，７ａ，７ｃ，７ｄ：左右側
壁、７ｂ，７ｅ：中間壁、８，８ａ，８ｂ：雌キー、
９，９ａ〜９ｈ：雄キー、１０：外海側壁、１１：凹
部、１２：凸部、１３：海水通水孔、１４，１４ａ：垂
直凸部、１５：遊水部、１６：コンクリート製カバー、
１７：海水吐出孔。
ク、Ｌ１，Ｌ２：ブロックとブロックとの境界面、１：
護岸構造物、２：捨石、３：基壇、４：前面壁、５：下
端部、６，６ａ：隔壁、７，７ａ，７ｃ，７ｄ：左右側
壁、７ｂ，７ｅ：中間壁、８，８ａ，８ｂ：雌キー、
９，９ａ〜９ｈ：雄キー、１０：外海側壁、１１：凹
部、１２：凸部、１３：海水通水孔、１４，１４ａ：垂
直凸部、１５：遊水部、１６：コンクリート製カバー、
１７：海水吐出孔。
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平10−280443（ＪＰ，Ａ)
特開 平７−82720（ＪＰ，Ａ)
特開 平８−13444（ＪＰ，Ａ)
登録実用新案3011659（ＪＰ，Ｕ)
実公 昭60−341（ＪＰ，Ｙ２)
実公 昭55−36566（ＪＰ，Ｙ２)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
E02B 3/06 301
Claims (3)
- 【請求項１】 単位消波ブロックを上下左右に積上げる
ことによって構築される護岸構造物（１）において、 捨石（２）で形成された平面的な基壇（３）の上方で護
岸構造物の下端部（５）に対して所定の角度で傾斜した
前面壁（４）と隔壁（６）との間に一定の空間部（Ｓ）
を有する基礎ブロック（Ｂ）と、この基礎ブロックの左
側と右側にはそれぞれ、左側壁（７）と右側壁（７ａ）
が後方に連なって設けられ、この左側壁（７）と右側壁
（７ａ）の間に中間壁（７ｂ）を組立てて、基礎ブロッ
ク（Ｂ）の上方に連なって設けられた複数個の単位消波
ブロック（Ｂａ，…，Ｂｎ）とを上下左右の方向に積上
げ、最上端の単位消波ブロック（Ｂｎ）の上面にはコン
クリート製カバー（１６）を設置固定し、 複数個の前記単位消波ブロック（Ｂａ，…，Ｂｎ）は上
下に連通するように配置され、各々の前記単位消波ブロ
ックは、外海側壁（１０）と左右側壁（７ｃ）（７ｄ）
と隔壁（６ａ）とを有し、前記単位消波ブロック（Ｂ
ａ，…，Ｂｎ）の外海側壁（１０）の表面部は多段の凹
部と凸部とを有し、各々の前記凹部（１１）には複数個
の海水通水孔（１３）が設けられ、前記外海側壁（１
０）の凹部（１１）と凸部（１２）の中間部には２列の
垂直方向に延在する凸部（１４）（１４ａ）が設けら
れ、前記外海側壁（１０）の中間部の上下面に雌キー
（８ａ）と雄キー（９ａ）が形成され、前記外海側壁
（１０）と一体に連なって設けられる左右側壁（７ｃ）
（７ｄ）の上下面と隔壁（６ａ）の上下面に雌キー（８
ｂ）と雄キー（９ｆ）（９ｇ）（９ｈ）が形成され、前
記外海側壁と、前記外海側壁（１０）から一定の距離で
離隔されて設けられ、かつ前記基礎ブロックの隔壁
（６）に連なって設けられた隔壁（６ａ）とによって形
成された遊水部（１５）を備える多段の単位消波ブロッ
ク（Ｂａ，…，Ｂｎ）を所定の高さと長さで上下左右に
積上げてなる、 波浪吸収機能と海水吐出機能を有する護
岸構造物。 - 【請求項２】 前記コンクリート製カバー（１６）の内
部にフ字型で折り曲げられた多数個の海水吐出孔（１
７）が設けられ、コンクリート製カバー（１６ ）の下側
に位置する海水吐出孔（１７）と単位消波ブロック（Ｂ
ａ，…，Ｂｎ）の内部に備えられた遊水部（１５）とが
連通するように形成されている、請求項１に記載の波浪
吸収機能と海水吐出機能を有する護岸構造物。 - 【請求項３】 前記基礎ブロック（Ｂ）の前面壁（４）
と隔壁（６）の間の空間（Ｓ）と、前記基礎ブロック
（Ｂ）の左右側壁（７）（７ａ）および前記単位消波ブ
ロック（Ｂａ，…，Ｂｎ）の各々の左右側壁（７ｃ）
（７ｄ）と中間壁（７ｂ）（７ｅ）との間の空間とに捨
石（２）を充填してなる、請求項１に記載の波浪吸収機
能と海水吐出機能を有する護岸構造物。
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