JP3388696B2 - 物品包装体の密封確認方法及び装置 - Google Patents

物品包装体の密封確認方法及び装置

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JP3388696B2 JP24977697A JP24977697A JP3388696B2 JP 3388696 B2 JP3388696 B2 JP 3388696B2 JP 24977697 A JP24977697 A JP 24977697A JP 24977697 A JP24977697 A JP 24977697A JP 3388696 B2 JP3388696 B2 JP 3388696B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固形物を含む物品
包装体の密封を確認するための方法と装置に関する。
【0002】
【従来の技術】固形状で使用される医薬品、化学薬品、
食品等に関し、その使用形態が少量である場合には、そ
れらの大部分はプラスチック製等の包装袋に入れて、周
囲を密封した1つの小袋として取り扱われている。そし
て、特に該固形物が空気中の水分とか、酸素等に対して
活性で、それによって経時的変化を起こす性質のもので
あれば、該水分、酸素等に対してバリヤー性の高い袋を
選択することは勿論、包装時に行う密封が完全に行われ
ているかどうかもチェックし確認する必要がある。以下
このことを密封の確認と呼ぶこととする。
【0003】前記密封の確認における方法には種々ある
が、多くの場合、次のような方法によって行われてい
る。つまり、予めヘリウム等の不活性ガスと共に固形物
をプラスチック製等の袋の中に入れ熱融着等によって密
封して包装体を作成し、別途設けた密封フード中で包装
体に所定外部圧力を加えて包装体からリークする不活性
ガスを捕集し検知することにより密封を確認する。そし
てこの密封された包装体を固い板状物(プラスチック製
袋、金属製)とか、ゴムシートとか、あるいは水等の液
体を密封したプラスチック製袋を下敷き(載置台)とし
てこの上に載せる。次に載置した袋の上を押圧手段によ
って所定圧で押しつける。そしてこの押圧動作によっ
て、包装体からリークした不活性ガスを載置台の上部分
を包囲するように設けられた密封フードを介して捕集
し、チューブを通って該ガス検知用手段に送られ検知さ
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特に固形物がプラスチ
ック製袋内に密封されている場合、前記の固い板状物と
か、ゴムシートを載置台とすると、プラスチック製袋の
中に風船形状になる位に十分な量の不活性ガスが密閉さ
れていれば、該押圧手段での加圧により、プラスチック
製袋の内部の圧力を十分に高圧にすることができ、密封
不充分の部分より、該不活性ガスがリークし、このリー
クガスを捕集し検知することが可能となる。しかし、通
常の場合、多量の不活性ガスを封入することは、ランニ
ングコストや包装形態及び装置の問題から行われず、一
般には固形物に対しプラスチック製袋が若干膨れる程度
の量の不活性ガスが封入される。しかし、このような場
合、プラスチック製袋の内部の固形物や、この固形物の
乾燥や酸化を防止する目的で多くの場合、乾燥剤や脱酸
素剤の小袋が封入される事も多く、この小袋や固形物が
つっかい棒の役目をし、該押圧手段の押板の動作を止め
てしまい、プラスチック製袋の内部の圧力を十分に上げ
ることができず、密封不充分の部分より、該不活性ガス
がリークできず、精度の良い検知をすることができない
という問題や、さらには、加圧をより大きくすることに
より固形物や乾燥剤や脱酸素剤の小袋さらにはプラスチ
ック製袋を破損させるといった問題が生じる。このよう
な場合、水等の液体を密封したプラスチック製袋を下敷
き(載置台)とする方法が有効であるが、水等の液体の
場合、液体を密封したプラスチック製袋が破損し被検査
物及び装置に多大な悪影響を与える問題が残る。本発明
は、前記従来の欠点に鑑み、いかなる状態での固形物密
封プラスチック製袋であってもバラツキなく、全て完
全、迅速に密封が確認できる方法、装置について、特に
載置台について鋭意検討し見出したものである。それは
次の方法、装置によって達成することができる。
【0005】
【課題を解決するための手段】固形物と不活性ガスとを
密封包装した物品包装体の密封を確認する方法であっ
て、密封フードに対向配置した載置台の上に前記包装体
を載置し、密封フード内で包装体に外力を加えて包装体
を所定圧で押圧し、包装体から密封フード内にリークす
る不活性ガスを検知するに際し、載置台は成形されたゲ
ル状物で構成することにより包装体が押圧されると成形
されたゲル状物が包装体内の固形物の形状に追従変形す
ることになり、密封フード内にリークする不活性ガスを
検知して包装体の密封を確認することを特徴とする。固
形物と不活性ガスとを密封包装した物品包装体が上下移
動自在の密封フードに対向配置されるの載置台の上に載
置され、密封フード内で載置台上の包装体を所定圧で押
し付ける押板を有する押圧手段と、押圧手段による押圧
動作によって包装体を所定圧で押圧することにより密封
フード内にリークする不活性ガスを捕集し、検知するた
めの不活性ガス検知手段とを備える物品包装体の密封確
認装置において、前記載置台は成型されたゲル状物を主
体として構成されることにより前記押圧手段の押板が包
装体に押し付けられると同載置台が包装体内の固形物の
形状に追従変形することを特徴とする。更に、成形ゲル
状物の厚さは3〜20mmであり、固定枠に載設され同
固定枠は移動可能に並設され、同成形されたゲル状物の
少なくとも上面が柔軟なプラスチック製フィルムで被覆
され、同成形されたゲル状物がシリコーン系ゲル状物を
主体としてなることを特徴とする。以下に、本発明を詳
細に説明する。
【0006】
【発明の実態の形態】本発明において固形物を含む物品
包装体とは、前記するように医薬品、化学薬品、食品等
の固形物、その形状は粉状から粒状、ペレット状、更に
大きいものまで含み、それら固形物と空気、ある種の気
体等とを密封状に包装したものである。
【0007】よく用いられる気体としての不活性ガス
は、前記固形物及び包装袋に対して不活性なガスという
意味である。従って、そのガスの種類には特に制限はさ
れない。例えば一般に使われるヘリウム、キセノン、ア
ルゴン、窒素等のガスであるが、中でもヘリウムガスは
比重が最も小さく(軽い)しかも、空気中での存在量が
少ない。従って、微細な密封不良個所からも、リークし
やすくリークしたそのガスは、捕集しやすく検出手段に
よる検出効率も高いので好ましい。
【0008】固形物と不活性ガスとを密封包装する物品
包装体の袋は、一般に包装用プラスチックフィルム、又
はシート(厚さは約0.1〜0.5mm程度)が用いら
れ、前記固形物の包装に適合する仕様でもって作られた
袋状物である。従って、該フィルム又はシートの材料と
しての種類とか、該フィルム又はシートが単層か、複層
か、更には複層の場合に、非プラスチックの材料、例え
ばアルミ箔とか、金属蒸着を伴っているとか、また、包
装の形態等に制限はない。但し、強度的な点で、後述す
る所定圧でもって押す押圧手段においてその押圧動作で
破損するような袋であってはならない。尚、前記のよう
に該プラスチック製袋には限定はされないが、本発明に
よるより大きな効果の発現の点で、同プラスチック製袋
自身の全体的硬さに関し、硬いよりも軟らかい方がより
有効である。この事はプラスチック製袋自身の全体的硬
さが、硬くなればなる程、一般に行われている前記載置
台(硬い板、ゴムシート、液体)での密封確認手段で
は、所定圧でのガスのリークのバラツキが多くなり、密
封の良否が、全て完全にできなくなるということからも
説明できるところである。
【0009】前記、固形物と不活性ガスとがプラスチッ
ク製袋に入れられ、密封されるが、その方法は、例えば
該袋の一辺又は一部を開封しておき、他の部分は熱融着
によって予め完全密封状態となし、この開封部分から所
定(種類、量)の固定物を入れ、次に不活性ガスを適当
量入れて、直ちにその開封部分を熱融着する。または、
いずれの部分も未融着又は一部分を融着しておいて、該
袋用のフィルムを不活性ガス雰囲気下に置いて、その雰
囲気下で一辺又は一部を残して、熱融着し、次にその残
された一辺又は一部から所定の固形物を入れて、その開
封部分を熱融着するなどである。勿論この密封手段は、
どのような方法でも良い。尚、不活性ガスの封入量は、
袋全体が加圧(膨れる)状態になる量は必要ではなく、
常圧を保つような量で十分である。
【0010】前記固形物と不活性ガスとを密封した包装
体が最終製品として出荷されるためには、その課程で種
々のチェックが行われる。本発明では、極めて重要な包
装体の密封の完全確認を特定の密封確認方法により、同
装置を使って確実に迅速に行って完全製品として出荷す
る。
【0011】その際、物品包装体の密封を確認する方法
は、包装体を成形されたゲル状物の上に載置し、包装体
に外力を加えて成型されたゲル状物を固形物の形状に追
従変形させるので、包装体に過大な圧力を加えることな
く包装体の袋を変形させ、気体、ガスのリークを発生し
易くし、そのガスを検知することにより包装体の密封を
確認することを可能とする。次に密封確認装置について
説明する。
【0012】密封確認装置は、基本的には、前記するよ
うに密封フードと載置台と押圧手段と不活性ガス検知手
段とを備える装置によるが、本発明ではこの構成の中
で、特に載置台について、従来とは異なる載置台を組み
込むものである。
【0013】その載置台は、成型されたゲル状物を主体
としてなるものであるが、まず、成型されたゲル状物に
ついて説明する。ここで成型とはゲル状物がある形をも
ってなることを云うが、ゲル状物自身が流動的である場
合には、そのある形は、軟質の包装用袋に入れて成型物
にされる。流動的でない場合には金型の中で、そのある
形をつくることができるので、あえて該包装用袋に入れ
なくとも、それ自身でその形を保つことができる。ここ
である形とは、前記プラスチック製袋の形状によって異
なるが、一般的には平面的であるので、ある厚さをもっ
た板状体である。ここである厚さにおいて、特に薄い方
ではあまり薄いと、密封されているプラスチック製袋の
状態によって密封の良否の確認が十分に行われない場合
がある。つまり密封確認にバラツキがでやすくなる。一
方、あまりにも厚いと取り扱い(製造、ハンドリング
等)の点で好ましくない。そこで、より取り扱いやす
く、より効果的に密封確認を行うためには、製袋に包装
されている固形物や小袋の寸法(厚さあるいは高さ)に
応じて決められるもので数値的には、何ミクロンの物か
ら何ミリの範囲にあるが、前記医薬品、化学薬品、食品
等の固形物を包装した場合は約3〜20mm、好ましく
は5〜15mm程度とするのがよい。
【0014】そして、ゲル状物は一般に知られているよ
うに固体と液体との中間的硬さを有するゼリー状のもの
で、そして弾性に関しては、一般にゴムに見られるよう
な理想弾性変形的挙動よりも、むしろ余効弾性変形的挙
動を示す。このような特性を有するゲル状物は、具体的
には、例えばシリコーン系ゲル、ウレタン系ゲル、ビニ
ールアルコール系ゲル、アクリル系ゲル、ゼラチン系ゲ
ル等で、これらの製造法は基本的には低分子量ポリマー
をベースに、これを低架橋密度でもって、部分的に架橋
してゲル状にする場合。更には、分子量そのものを調整
してゲル状にする等の方法による。一方、適当量の水を
分子セルの中に取り込んでゲル状にする超高吸水性樹脂
ゲルも使用することができる。(このゲルは流動的であ
るのでプラスチック袋に入れて成型する) これらの中でも、好ましいものはシリコーン系ゲルとウ
レタン系ゲルであり、更にはシリコーン系ゲルがより好
ましい。それは前記する効果の発理に最も優れかつ、所
望する硬度のものを容易に得ることができ、しかもそれ
自身で所定の形状を維持し、形状をくずすことはない等
の理由による。
【0015】尚、前記シリコーン系ゲルによる成型され
たゲル状物の製造例を示す。例えばオルガノシロキサン
と両端末ビニル基結合のオルガノシロキサンとを付加重
合触媒(白金等)添加のもとに混合し、これを所定形状
の金型の中に注入して加熱する。部分的付加反応が進行
し重合して、低分子量のポリマーに変化する。部分的付
加反応によるために、高分子量ポリマーにはならずゲル
状で停止する。部分的付加反応の進行度合いをコントロ
ールすることで、所望の硬度を有する成型シリコーンゲ
ル状物が容易に得られる。得られたシリコーンゲルは、
金型から取り出す。こんにゃくのような感触で、その形
状を保持している。
【0016】次に、前記成型されたゲル状物を主体とす
る載置台について説明する。載置台は、前記プラスチッ
ク製袋がしっかりと置かれて、次の押圧手段を円滑に機
能せしめるものであり、しかも繰り返し使用に対して耐
えるものであることが望まれる。従って、このような条
件を満足するものであるならば特に制限的仕様はない。
例えば、厚さ10mm程度の四角形の板状ゲルをそれ自
身又は軟質のプラスチック製フィルムに包装して、これ
をそのまま載置台とすることもできるし、これをプラス
チック製又は金属製の固定枠を作って、この中心に表と
なる面を上にして、他の面は埋める状態で設けた固定枠
付成型ゲル載置台とすることもできる。しかし、前記す
る望まれる機能の完全発揮と、連続自動化を行うという
点からは、固定枠付成型ゲル載置台とするのがよい。
【0017】また、成型されたゲル状物は、多くの場合
粘着的であり、また外的衝撃による破損をしやすいの
で、少なくとも該プラスチック製袋を置いて接する面に
は、軟質のプラスチック製フィルムを被覆しておくのが
望ましい。ここで軟質のプラスチック製フィルムはあま
りにも硬質のフィルム(シート)を被覆すると、成型さ
れたゲル状物による密封確認に対して、十分に作用しな
くなることによる。従って、該軟質は、可能なかぎり、
成型されたゲル状物の硬さに近い程良いことになるが、
これは硬度の低い素材を選ぶことか、厚さをより薄くす
ればよい。但し、後述の押圧手段によって破損するよう
な弱い素材では好ましくない。
【0018】次に押圧手段について説明する。押圧手段
は前記密封フード内にあって成型されたゲル状物を主体
とする載置台に置かれた、固形物と不活性ガスとの密封
プラスチック製袋を所定圧でもって押しつけて、内封さ
れる不活性ガスを外部に押出す動作をするための手段で
ある。従って、その動作が、安全に確実に行われるもの
であれば、その構造には特に制限はない。一般的には、
平板からなる押板を押圧調整機構を持つ押圧駆動源(例
えばエアーシリンダー)にて押す押圧デバイスとして、
これを該載置台の上部に設けておく。ここで所定圧は内
封されている不活性ガスが密封不良部分からリークする
に必要な最低圧でもって押しつければよく、必要以上の
押圧での押しつけは、袋の破損にもつながるので好まし
くない。従って、所定圧の決定においては遂次予備テス
トを行って、最良な条件を決め、それによって押圧動作
を行えばよいが、一般的には10〜25kg程度の押圧
で十分であり、密封不良によるリークガスの検知が可能
となる。
【0019】次に不活性ガス検知手段について説明す
る。これは前記載置台上の密封プラスチック製袋が前記
押圧手段によって押しつけられて、その結果、仮に密封
不良個所があれば、内封不活性ガスがリークしてくるの
で、これを捕集しつつ、リーク該ガスを検知器にて検知
(有無)する手段である。この検知器は不活性ガスディ
テクタとも呼ばれ、市販もされている。(不活性ガスが
ヘリウムであればヘリウムディテクタとして市販)この
検知器には導管を使って導かれるが、密封不良部分の大
小によってリークする該ガス量が異なるので、微量の場
合には導管のある個所に真空手段を添設しておく場合も
ある。また、リーク該ガスはリーク直後、外部に漏らさ
ないよう捕集をする工夫をすることが好ましい。
【0020】尚、検知器によって、不活性ガスが検知さ
れたならば、それは直ちに密封不良品として除外するこ
とを指示する必要があるが、この指示は、密封確認動作
が全て手動的(非連続)である場合には、検知器にブザ
ー等を連結して、ブザーで指示する程度でよいが、すべ
てを連続自動化する場合には、載置台に不良品排除手段
を近設し、これと検知器とを電気的に連結して、自動排
出を行うという手段がとられることになる。
【0021】以上に説明した載置台、押圧手段及び不活
性ガス検知手段とを備える固形物密封プラスチック製袋
の密封確認装置を更に図1の斜視図にて詳述する。図1
において、1は成型シリコーンゲル2(針入度140〜
180、厚さ10mm)を枠内に収納固定してなる載置
台である。そして該ゲルの上面には、A−A断面にて示
すように、2aで示す厚さ0.1mmのPETフィルム
が被覆されている。(該ゲル自身粘着性もあるので、P
ETフィルムはワンタッチ的に装着も、また脱着もでき
る。) 尚、載置台1はベルトコンベア4に固定されている状態
にある。
【0022】そして前記載置台1の上部には、固形粉体
3aと不活性ガスとが密封された袋3を、所定圧にて押
しつけるための押板8と押圧調整機構付きエアーシリン
ダー9とによりなる押圧手段と、押圧手段によって、該
袋からリークする不活性ガスをフード5によって捕集
し、これを導管(フレキシブル管)10を介して、検知
器11に送り込んで、該ガスを検知する検知手段とが設
けられている。
【0023】前記、押圧手段による押圧動作は次のよう
にして行われる。まず、前記ポリプロピレン製袋3が、
載置台1の中央に置かれると、センサー(接触、光等の
センサー)(図示せず)が働き、エアシリンダー7の降
下動作に伝えられる。降下して、フード5が載置台1の
周囲線面に接すると、接触センサーが働き、エアーシリ
ンダー7の降下駆動が停止する。そしてその停止と同時
にエアーシリンダー9が降下駆動を始める。すると押板
8は該製袋3の上面を押しつけはじめる。該製袋3に加
える押圧は、予めエアーシリンダー9の押圧調整機構に
入力されているので、従って、その押圧量に達したら、
加圧センサー(図示せず)の働きによって、エアーシリ
ンダー9は押動作を停止し、所定時間の間、押圧状態を
保っている。その所定時間(一般には約2〜5秒程度で
ある)の間に、密封不良にある該製袋3は、不活性ガス
がリークされてくる。その検知手段によってリークの有
無が確認されると、押圧動作は終了するので、エアーシ
リンダー9が上昇駆動を始めると同時的に、エアーシリ
ンダー7も上昇駆動を開始し、各々元位置に復帰し、次
の確認動作を待つ。
【0024】一方、前記検知手段による検知動作は次の
とおりである。つまり押圧手段による2〜5秒程度の押
圧動作によって、密封不良のある場合には、前記製袋3
内から不活性ガスがリークしてくるので、これは外部に
漏れることなく、密封フード5によって捕集されること
になる。そして、捕集されたリーク該ガスは、密封フー
ド5の手前左端に穿設された出口穴(図示せず)から、
直ちに出て、導管10を通って、検知器11に導入され
る。ここで検知器は例えば小型の質量分析計である。こ
れによって、リークガスは直ちに電気的に検知される。
検知されると、密封不良の前記ポリプロピレン製袋3を
デジタル的、又はアナログ的に排除するように指示す
る。排除、つまり排出手段は、手動と自動との両方があ
るが、自動的に排除する場合は、例えば何番目に送られ
てきた、該製袋3が密封不良であったかを、該検知器か
らの指示をリード線を介してコンピューターに記録させ
る。一方、ベルトコンベア4のライン後部のある個所に
排出装置を配設しておいて、これを該コンピューターと
連結する。コンピューターからの指示を受けて、排出動
作を行って、密封不良の製袋3は自動的に系外に排出さ
れる。尚、この自動的排出手段をとる場合には、これに
対応して、前記3つの各手段からなる密封確認装置を自
動化する必要がある。その自動化の方法については特段
の条件はなく、前記各手段を基本として、各々が連動し
て作動する装置とすればよい。
【0025】尚、前記密封不良は製袋時に行う熱融着に
よる融着不良による場合が多いが、原反フィルム(シー
ト)成型時、又は製袋後につくられたピンホール等があ
っても、不活性ガスはリークするので、従って、このピ
ンホール等も密封不良として検知されることになる。
【0026】
【実施例】次に比較例と共に、実施例をもって、従来技
術と比較する。
【0027】
【実施例1】ポリエチレン、ポリ塩化ビニリデン、アル
ミ箔の順に積層されてなる包装用フィルム状物を使っ
て、まず該ポリエチレン層を内層して、サイズ50×1
00mの袋に仕上がるように、一辺は開封状態とし、他
辺は3mm幅でしっかりと熱融着し、これを100枚作
製した。そして、開封されている一辺から脱酸素剤の粉
末約40gを入れ、次に約1%(該袋の内容積に対する
容積%)のヘリウムガスを入れ、直ちに残る一辺を同様
に、しっかりと熱融着した。但し、この一辺の熱融着の
際には、約50μm(微細孔)だけ、熱融着されないよ
うにして熱融着し、密封不良状態の袋とした。
【0028】そして、前記密封不良の袋の50袋につい
て、前記図1で示した装置を使って、ヘリウムガスのリ
ークテストを行った。この時のエアーシリンダー9によ
る該袋への押圧は20kg、押止時間は4秒とした。ま
た検知器は株式会社島津製作所のヘリウムリークディテ
クタを用い、リークの有無は該ディテクタから発する音
によって判別した。リークテストの結果は、50袋全て
音を発し、リークが完全に確認できた。
【0029】
【比較例1】実施例1で製袋した残る50袋を使って、
図1における載置台の成型シリコーンゲルの代わり、ゴ
ム硬度50の合成ゴム板(厚さ10mm)用いる以外
は、実施例1と同様条件にて、リークテストを行った。
その結果、38袋は検知音を確認できたが、12袋は検
知音を確認できなかった。
【0030】以上の実施例1と比較例1との結果は従来
の載置台を使うかぎり、ある確率でもって、密封不良品
が混合して出荷されることは避けられないが、しかし本
発明における載置台を使うかぎり、完全密封された固形
物入りプラスチック製袋のみが、出荷されることを示し
ている。
【0031】
【発明の効果】本発明は前記のとおり構成されているの
で、特に固形物の密封されているプラスチック製袋で密
封不良にある該袋は、確実に排除され、密封の完全な該
袋のみを選択し出荷することができる。これはより品質
に優れた包装袋が安定して、迅速に生産できることにな
り、従って生産性の向上に大きく寄与する結果になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる密封確認装置の一例を斜視・断
面図で示している。
【符号の説明】
1 載置台 2 成形シリコーン系ゲル 2a PETフイルム 3 ポリプロピレン製袋 3a 固形粉体 5 フード 8 押板 11 リーク不活性ガス検知器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01M 3/26 B65B 57/02 G01M 3/20 G01M 3/24 G01N 27/62

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固形物と不活性ガスとを密封包装した物
    品包装体の密封を確認する方法であって、密封フードに
    対向配置した載置台の上に前記包装体を載置し、密封フ
    ード内で包装体に外力を加えて包装体を所定圧で押圧
    し、包装体から密封フード内にリークする不活性ガスを
    検知するに際し、載置台は成形されたゲル状物で構成す
    ることにより包装体が押圧されると成形されたゲル状物
    が包装体内の固形物の形状に追従変形することになり、
    密封フード内にリークする不活性ガスを検知して包装体
    の密封を確認する方法。
  2. 【請求項2】固形物と不活性ガスとを密封包装した物品
    包装体が上下移動自在の密封フードに対向配置されるの
    載置台の上に載置され、密封フード内で載置台上の包装
    体を所定圧で押し付ける押板を有する押圧手段と、押圧
    手段による押圧動作によって包装体を所定圧で押圧する
    ことにより密封フード内にリークする不活性ガスを捕集
    し、検知するための不活性ガス検知手段とを備える物品
    包装体の密封確認装置において、前記載置台は成型され
    たゲル状物を主体として構成されることにより前記押圧
    手段の押板が包装体に押し付けられると同載置台が包装
    体内の固形物の形状に追従変形することを特徴とする物
    品包装体の密封確認装置。
  3. 【請求項3】 前記載置台が厚さ3〜20mmの成型さ
    れたゲル状物を載設した固定枠を移動可能に並設してな
    る請求項2に記載の物品包装体の密封確認装置。
  4. 【請求項4】 前記成型されたゲル状物の少なくとも上
    面が、柔軟なプラスチック製フィルムで被覆されてなる
    請求項2又は請求項3に記載の物品包装体の密封確認装
    置。
  5. 【請求項5】 前記成型されたゲル状物がシリコーン系
    ゲル状物を主体としてなる、請求項2又は3、4のいず
    れか1項に記載の物品包装体の密封確認装置。
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