JP3388300B2 - 圧力脈動低減配管および圧力脈動低減導圧管 - Google Patents

圧力脈動低減配管および圧力脈動低減導圧管

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JP3388300B2 JP28331793A JP28331793A JP3388300B2 JP 3388300 B2 JP3388300 B2 JP 3388300B2 JP 28331793 A JP28331793 A JP 28331793A JP 28331793 A JP28331793 A JP 28331793A JP 3388300 B2 JP3388300 B2 JP 3388300B2
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  • Pipeline Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は圧力脈動低減配管および
導圧管に係り、特に配管または導圧管に発生する圧力脈
動を低減あるいは調整し、圧力計測装置、発電機器等に
も適用できる圧力脈動低減配管および圧力脈動低減導圧
管に関する。
【0002】
【従来の技術】従来は、特開平4−125391号公
報、特開昭63−259294号公報に記載のように、
脈動防止のために管路から更に細い管を枝分かれさせる
構成が知られていたが、これらは管の構造を変更しなけ
ればならないため、溶接等の追加工を必要とし、かつ導
圧管の如き細い管路を前提とするものではない。また地
震等による建屋等の固定部の、振動に起因する圧力脈動
に対応するものではない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、極めて
細い管路を用いた場合の脈動防止の工夫を施した従来例
はなく、産業プラントにおいて監視用検出器に使用され
ている導圧管で発生する圧力脈動によって検出器が異常
信号を出力し、制御システムが誤動作する危険があっ
た。故に計測対象から管路を分岐させて圧力を測定する
ための導圧管に適する脈動防止技術が望まれていた。
【0004】本発明の目的は、計測対象から管路を分岐
させ、内包する流体を介して圧力を圧力検出器に伝達さ
せるための圧力検出用導圧管ばかりでなく、一般の配管
にも適用でき、配管あるいは導圧管に発生する圧力脈動
を低減させることのできる方法および装置、および、圧
力脈動低減配管および圧力脈動低減導圧管を提供するこ
とである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、配管を複数の支持部材によって固定部に固
定し、前記複数の支持部材のうち少なくとも隣り合った
1組の支持部材の間隔を他より大きくし、この間の配
管を曲げて前記固定部に対して揺れ得る配管部を設け、
配管部その揺れる方向に管路が延在し、かつ配管
の固有振動数を管内流体の固有振動数と概略一致させ
たことを特徴とするものである。
【0006】また、一端は圧力検出器、他端は計測対象
である流体を内包する配管あるいは容器等に開口させて
ある導圧管が、複数の支持部材によって固定部に固定さ
れ、前記複数の支持部材のうち少なくとも隣り合った1
組の支持部材の間隔を他より大きくし、この間の管を
曲げて前記固定部に対して揺れ得る管部を作り、管部
その揺れる方向に管路が延在し、かつ該管部の固有振
動数を管内流体の固有振動数と概略一致させたことを特
徴とするものである。
【0007】また、配管内の流体の運動エネルギを、前
記配管の運動エネルギにより吸収することによって、前
記配管の圧力脈動を低減させたり、または、複数の支持
部材により固定部に固定される配管に、前記固定部に対
して揺れ得る配管ルートを設け、この配管ルートの形状
または長さを変えることにより、あるいは、配管の一部
に粘弾性体を取付けて質量および曲げ剛性を変えること
により、前記配管の固有振動数を変化させ、前記配管の
圧力脈動の低減を調整することを特徴とするものであ
る。なお、本発明で使用している圧力検出器とは圧力そ
のものを計測する装置および圧力に対応して動作する装
置のことである。
【0008】
【作用】上記構成によれば、導圧管に上記の揺れ得る部
分を作ることにより、導圧管内流体と導圧管を連成振動
させる。そして導圧管内流体のエネルギが導圧管の振動
エネルギに変換され、結果として圧力脈動を低減させる
効果を得ることができる。さらに導圧管系に減衰効果を
もたらす部材あるいは手段を組み込み、導圧管の振動エ
ネルギを吸収し、その減衰効果が導圧管内流体にも反映
され、圧力脈動低減がより効果的になる。
【0009】
【実施例】以下、本発明のいくつかの実施例について図
面を参照して説明する。図1は、本発明における圧力計
測装置の一実施例を示している。導圧管1の管内流体は
配管2の内包する流体の圧力を圧力検出器3に伝えてい
る。導圧管1は支持部材4により建屋などの固定部に固
定されているが、隣接する2つの支持部材4aの間は間
隔を広げてあり、支持部材4aの間の導圧管11は固定
部に対して矢印Aの方向に揺れることができ、その結
果、導圧管内流体と連成振動する。よって、以降この導
圧管の揺れ得る部分を固定されている部分と区別するた
めに連成導圧管と呼ぶ。連成導圧管11は矢印Aの示す
方向について長さを持ち、かつ連成導圧管11自体の固
有振動数を導圧管内流体の固有振動数と概略一致させて
ある。なお矢印Aの方向を固定部の構造、あるいは立地
条件からくる管路系全体の揺れ易い方向に概略一致させ
ることにより地震等による固定部の振動に起因する圧力
脈動に対しても脈動低減効果を得ることができる。
【0010】図2は、支持部材4についての斜視図であ
り、導圧管1が固定部5に対し支柱42とU字ボルト取
付け部43を介してU字ボルト41で固定されているこ
とを示している。図3は、支持部材4の導圧管取付け部
の断面図であり、導圧管1がU字ボルト41とナット4
4、ワッシャ45、スプリングワッシャ46によりU字
ボルト取付け部43に固定されていることを示す。なお
この支持部材4および導圧管取付け方法は一例であっ
て、導圧管1を固定部5に固定する方法はこれに限るも
のではない。
【0011】図4は、本発明における圧力脈動低減導圧
管の効果を示すために解析を行った管路系を示してい
る。この導圧管1はJIS G 3459で規定されて
いるSUS304TP 3/8B SCH40であり、
外径φ17.3mm、厚さ2.3mm、重量0.859k
g/mである。そして導圧管1は全長L=20,000
mmで、L1=284mm、L2=716mm、L3=1,
650mm、L4=716mm、L5=284mm、L6
=4,350mm、L7=12,000mmである。ま
た、支持部材4の間隔を広げてある支持部材4aの間の
連成導圧管11は、固定部に対して矢印Aの方向に揺れ
るが、その他の部分は固定となるように支持部材4で支
持されている。
【0012】図4で示した実施例についての効果につい
て図面とともに説明する。まず、図5に、図4における
連成導圧管11が固定されている場合、つまり導圧管1
の全体が固定されて揺れ得る部分がない場合についての
圧力検出器3が検出する圧力の周波数特性を示す。この
図の横軸は周波数、縦軸は応答倍率として配管2の圧力
脈動に対する応答圧力の倍率を示している。この場合の
共振周波数は17.7Hzで最大応答倍率は53倍であ
る。次に、図6に、図4のとおりに本発明を適用した場
合の同様な周波数特性を示す。この場合の共振周波数は
18.5Hzで最大応答倍率は14倍であり、全体が固
定されている場合の27%になり、圧力脈動が低減され
ていることがわかる。 次に、地震のように配管系全体
が揺れる場合についての効果を示す。まず、図7は、連
成導圧管11が固定されている場合、つまり導圧管1の
全体が固定されて、揺れ得る部分がない場合についての
圧力検出器3が検出する圧力の周波数特性を示す。この
図の横軸は周波数、縦軸は応答倍率として固定部の加速
度に対する応答圧力を示している。この場合の共振周波
数は17.7Hzで最大応答倍率は0.030kgf/c
2/galである。次に、図8に、図4のとおりに本
発明を適用した場合の同様な周波数特性を示す。この場
合の共振周波数は16.0Hzで最大応答倍率は0.00
6kgf/cm2/galであり、全体が固定されてい
る場合の20%になり、圧力脈動が低減されていること
がわかる。
【0013】なお、以上の周波数特性の解析条件とし
て、導圧管1については上記した寸法の他に、管の材料
の縦弾性係数を1.97×106kgf/cm2、減衰比
を0.10とし、導圧管内流体の体積弾性率を2.0×1
4kgf/cm2、比重量を0.001kgf/cm3
減衰比を0.01としている。そして流体がない場合の
連成導圧管11自体の共振周波数は17.7Hzであ
り、固定部の加振は矢印Aの方向について行った。
【0014】以下、図9に、図1に示した実施例につい
て、支持部材4の間隔を広げてある支持部材4aの間の
連成導圧管11にあたる、固定部に対して揺れる部分に
ついて示し、本発明のその他の実施例を、同様に固定部
に対して揺れる部分について図10〜図20を参照して
説明する。なお図9〜図20に示す連成導圧管11はそ
れぞれ固定部に対して矢印Aの方向に揺れ、矢印Aの示
す方向について長さを持ち、かつ導圧管自体の固有振動
数を導圧管内流体の固有振動数と概略一致させてある。
【0015】図10は、支持部材4aを結ぶ直線が矢印
Aに対して平行でない例である。図11は、連成導圧管
11が矢印Aに対して平行になる部分を持たない例であ
る。図12は、連成導圧管11の曲がりの数が3つ以上
ある例であり、連成導圧管11の曲がりの数は特に限定
されない。図13は、連成導圧管11が直線でない部分
を持つ例であり、連成導圧管は直線を持たなくても良い
ということで、この図では半円になっているがこれに限
定するものではない。図14は、それぞれの支持部材4
aに支持されている部分の導圧管が平行でない例であ
る。図15は、連成導圧管11が矢印Aの方向に対して
長さを持つ部分が2つ以上に分かれている例であり、こ
の図では2つであるがこれに限定するものではない。図
16は、連成導圧管11が同一平面上にない例であり、
この図ではら旋状であるがこれに限定するものではな
い。図17は、連成導圧管の圧力検出器に向かう方向に
戻る部分のない例であり、この図ではZ字形であるがこ
れに限定するものではない。
【0016】本発明は導圧管系の減衰を導圧管内流体に
反映し、圧力脈動に対しての低減効果を得ることを目的
としており、連成導圧管路系の減衰比が管内流体の減衰
比より大きいときに脈動低減効果が得られるが、連成導
圧管路系の減衰比が大きい程脈動低減がより効果的にな
る。また少なくとも連成導圧管路系の減衰比が管内流体
の減衰比の2倍よりも大きくした適用が望ましい。但し
導圧管は一般に鋼などの金属材料であり、減衰比は管内
流体のものに比べて小さい場合が多い。このことから連
成導圧管に減衰効果をもたらす装置を付加して脈動低減
効果を得ることを、一般の配管にも適用したものとして
請求項2に提案している。また連成導圧管に減衰効果を
もたらす装置を付加することは、連成導圧管の振動を抑
制することにもなるので管路系を安全にすることでもあ
る。
【0017】図18は、導圧管系の減衰を増やすために
連成導圧管11に減衰装置6を取り付けた例である。こ
の減衰装置6は連成導圧管路系に減衰効果をもたらす装
置で油圧ダンパ、粘性ダンパ、摩擦ダンパ、電磁ダンパ
などに代表される振動系のエネルギを吸収し減衰効果を
得ることを目的とする装置である。図19は、連成導圧
管11の一部を粘弾性体71で覆った例で、連成導圧管
11に対応して変形する粘弾性体71により減衰効果を
得ることができる。この例では粘弾性体71は一部しか
連成導圧管11を覆っていないが全体を覆っている場
合、また粘弾性体71が連成導圧管11の外周の全てを
覆っていない場合でも減衰効果を得ることができる。
【0018】図20は、容器721に納められている粘
性体72に連成導圧管11の少なくとも一部が浸されて
いる例である。この図では連成導圧管11が直接粘性体
72に浸されているが、特にその必要はなく連成導圧管
11に粘性体72に浸されるための部材を接続し、その
部材を粘性体72に浸すことで同様の効果を得ることが
できる。またその場合は粘性体72に浸される部材の形
状及び材質が限定されず、連成導圧管11を直接粘性体
72に浸す場合より有効な減衰効果を容易に得ることが
できる構造にすること、さらに小型化も可能となる。ま
たこの図では粘性体72が容器721に納められている
が特にその必要はなく、連成導圧管11あるいは連成導
圧管11に接続された粘性体72に浸されるための部材
の少なくとも一部が粘性体72に接触するだけで良い。
【0019】また、図21以下は、本発明のさらに別の
実施例を示したものである。図21は、連成導圧管11
の少なくとも一部が支持台73に接触させた例で、連成
導圧管11と支持台73間の摩擦あるいはガタによって
減衰効果を得ることができる。図22は、連成導圧管1
1の少なくとも一部が支持台741との間の粘性体74
に接触させた例である。図23は、連成導圧管11の少
なくとも一部が支持台751との間のころ75に接触さ
せた例で、ころ75が連成導圧管11のエネルギを吸収
すること、そして連成導圧管11ところ75、ころ75
と支持台751の間の摩擦により減衰効果を得ることが
できる。またころ75の少なくとも一部を覆う粘性体を
付加することでも減衰効果を得ることができる。なおこ
の図のころ75は円筒形ころで同型のものが複数ある
が、これは連成導圧管11と支持台751の間に挟ま
れ、連成導圧管11によって動かされる部材であり、外
形及び数をこれに限るものではない。
【0020】これらのものは、求める方向以外の導圧管
の振動を抑制するために用いることもできる。例えば、
図1の連成管11のA方向に直角な方向を規制すること
に用いることができ、減衰作用と配管の破壊を防止する
ことができる。
【0021】図24〜図27は、支持部材4における導
圧管1の支持部分に適用する減衰増加方法の例で、これ
らを支持部材4aに適用すること、あるいは減衰装置と
して連成導圧管11に取り付けることにより減衰効果を
得ることができる。図24は、導圧管1とU字ボルト4
1の間に粘弾性体76を挟んだ例である。この図では導
圧管1の外周を全て覆っているが、導圧管1の一部を覆
うだけでも減衰効果を得ることができる。図25は、U
字ボルト取付け部43とナット44の間に粘弾性体77
を挟んだ例である。この図ではU字ボルト41の両方の
ナット44に粘弾性体77が挟んであるが、これは片方
だけでも減衰効果を得ることができる。図26は、U字
ボルト41の代わりに粘弾性体78で導圧管1を固定す
る例であり、この図ではナット44の代わりに粘弾性体
止め具781で粘弾性体78を固定しているが、粘弾性
体固定方法をこの方法に限るものではない。図27、は
U字ボルト取付け部43を粘弾性体79にした例であ
る。
【0022】なお、これらで示した導圧管1の支持部分
は、図3で示したU字ボルト41とナット44で導圧管
1を固定する方法であり、それについての減衰増加方法
を示したがこれらは他の導圧管を支持する部材の固定部
分のそれに対応した機能のある部材に対しても同様の効
果を得ることができる。また支持部分に適用する減衰増
加方法をこれに限るものではない。
【0023】図28は、計測対象が蒸気等の気体であ
り、導圧管1内の流体が水等の液体83である場合に圧
力伝達装置8を用いて計測対象の圧力を導圧管1内の流
体に導く例である。このような装置が付いている場合で
も圧力伝達装置8と圧力検出器3の間の導圧管に本発明
を適用することができる。但し計測対象が蒸気等の気体
82であり、導圧管内流体が水等の液体83である場合
の計測対象圧力を導圧管内流体に導く圧力伝達装置をこ
れに限るものではない。
【0024】本発明では揺れ得る導圧管の固有振動数を
管内流体の固有振動数に概略一致させることを特徴とし
ているが、管内流体の固有振動数及び揺れ得る導圧管の
固有振動数は製品の製作時の誤差等により設計したもの
と異なる場合がある。そのときには、少なくとも一方の
固有振動数を調整する必要が出てくるので、その調整方
法についていくつか示す。
【0025】まず、管内流体についての調整方法だが、
これは導圧管の全長または管内流体の温度或いは材質を
変えることにより固有振動数を変えることができる。次
に、揺れ得る導圧管の調整方法についていくつか示す
と、連成導圧管11に少なくとも一つの荷重となる部材
を取り付ける、あるいは少なくとも一つの既に取り付け
てある荷重となる部材を取り除く、または少なくとも一
部分加重する、少なくとも一部削除し荷重を減らす、形
状を変える、位置を変える、あるいは連成導圧管を削る
などして導圧管系の重量を増減すること、または重心の
位置を変えることにより、連成導圧管の固有振動数を調
整することができる。また、連成導圧管に減衰装置が取
り付けてある場合はその減衰装置の連成導圧管に及ぼす
荷重、剛性で調整する、あるいは調整できる機構を持っ
ている減衰装置を取り付ける、あるいはその取付け位置
を変えることにより連成導圧管の固有振動数を調整する
ことができる。
【0026】図29は、支持部材4aと導圧管及び固定
部に対する位置をどちらかの二点鎖線のように変えるこ
とによる方法を示す。図30は、U字ボルト41と導圧
管及び固定部に対する位置をどちらかの二点鎖線のよう
に変えることによる方法を示す。図29と図30は共に
導圧管を固定する部分を導圧管及び固定部に対してずら
すことにより連成導圧管11の長さを変えて連成導圧管
の固有振動数を調整するものであるが、導圧管及び固定
部を固定する部分を導圧管に対してずらすことをこの方
法に限るものではない。
【0027】図31、図32、図33は、配管の形状を
どちらかの二点鎖線のように変えることによる方法を示
す。これらの方法は配管の形状を変えることにより連成
導圧管の長さや曲げ剛性を変化させて連成導圧管の固有
振動数を調整する例である。なお図29〜図33におい
て実線及び二点鎖線で示した導圧管の形状は一例であ
り、連成導圧管の固有振動数を調整する対象及び方法を
これに限るものではない。 図34は、図19の減衰効
果をもたらす装置の一例と同じ形状だがその粘弾性体7
1をそのまま粘弾性体9として、あるいは弾性体に代え
たものを取付けることにより、連成導圧管系の質量及び
曲げ剛性を変化させ、連成導圧管の固有振動数を調整す
るものである。また、図34に示すbの長さを変えるこ
とによっても、あるいは図34のBの部分である図35
のt、つまり粘弾性体9の厚さを変えることにより、連
成導圧管系の質量及び曲げ剛性を変化させても連成導圧
管の固有振動数を調整することができる。
【0028】さらに、図36、図37は、粘弾性体9の
一部を削除した例であるが、この粘弾性体を逆に付加す
ることもでき、その増減により連成導圧管の固有振動数
を調整することができる。なおこの例では、粘弾性体9
は一部しか連成導圧管11を覆っていないが、全体を覆
っている場合、また粘弾性体9が連成導圧管11の外周
の全てを覆っていない場合、粘弾性体9が均等な厚さや
同質でない場合でもこの方法は有効であり連成導圧管の
固有振動数を調整することができる。
【0029】これらの実施例は単独で適用できることは
もちろんであるが、複数組み合わせても本発明を適用す
ることができる。また、矢印Aの方向を固定部の構造、
あるいは立地条件からくる管路系の揺れ易い方向に概略
一致させることにより、地震等による固定部の振動に起
因する圧力脈動に対しても脈動低減効果を得ることがで
きる。そして、固定部の揺れる方向が複数ある場合で
も、それぞれの方向について概略一致した方向に長さを
持ち、かつ管自体の固有振動数を導圧管内流体の固有振
動数と概略一致させてある揺れる得る部分を、少なくと
も1つ設けることで本発明を適用することができる。
【0030】なお、本発明はこれらの実施例に限定され
るものではない。また、これらの実施例では、配管2か
ら分岐させた場合について説明したが、本発明はこれに
限定されるものではなく、流体を内包する容器等の他の
装置から分岐させた場合にも適用することができる。ま
た、導圧管内流体は計測対象としている流体と同質であ
るものに限定されない。また、導圧管の片端が閉である
管路系で、流体が静止している場合について示したが、
導圧管の端点条件にかかわらず、また流体が静止してい
ない場合にも本発明は適用できる。また、実施例では圧
力検出用導圧管について示したが、管内流体の圧力脈動
を低減する必要があるものであれば本発明は適用でき
る。
【0031】図38は、本発明を一般の配管に適用した
場合の圧力脈動低減配管の一実施例を示している。配管
12は支持部材4により固定部に固定されているが、隣
接する2つの支持部材4aの間は間隔を広げてあり、支
持部材4aの間の配管13は固定部に対して矢印Aの方
向に揺れることができる。そして矢印Aの示す方向につ
いて長さを持ち、かつ揺れ得る配管自体の固有振動数を
配管内流体の固有振動数と概略一致させてある。なお矢
印Aの方向を固定部の構造、あるいは立地条件からくる
管路系全体の揺れ易い方向に概略一致させることによ
り、地震等による固定部の振動に起因する圧力脈動に対
しても脈動低減効果を得ることができる。なお、圧力脈
動低減配管をこれに限るものではない。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、配管あるいは導圧管に
発生する圧力脈動を低減させることができる。また、そ
のため、計測対象から管路を分岐させ、内包する流体を
介して圧力を圧力検出器に伝達させる圧力検出用導圧管
や、圧力計測装置、発電機器等にも適用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における圧力脈動低減導圧管が適用され
る圧力計測装置の一実施例を示す一部を断面とした平面
図である。
【図2】圧力検出用導圧管の支持部分の斜視図である。
【図3】圧力検出用導圧管の支持部分の一部を断面とし
た側面図である。
【図4】本発明における圧力脈動低減導圧管の効果を示
すために解析を行った管路系の平面図である。
【図5】本発明における圧力脈動低減導圧管の効果を示
すための解析結果で、導圧管全体が固定された場合の配
管の脈動に対する周波数特性図である。
【図6】本発明における圧力脈動低減導圧管の効果を示
すための解析結果で、本発明を適用した場合の配管の脈
動に対する周波数特性図である。
【図7】本発明における圧力脈動低減導圧管の効果を示
すための解析結果で、導圧管全体が固定された場合の建
屋の加速度に対する周波数特性図である。
【図8】本発明における圧力脈動低減導圧管の効果を示
すための解析結果で、本発明を適用した場合の建屋の加
速度に対する周波数特性図である。
【図9】支持部材の間の連成導圧管の実施例の平面図で
ある。
【図10】支持部材の間の連成導圧管の実施例の平面図
である。
【図11】支持部材の間の連成導圧管の実施例の平面図
である。
【図12】支持部材の間の連成導圧管の実施例の平面図
である。
【図13】支持部材の間の連成導圧管の実施例の平面図
である。
【図14】支持部材の間の連成導圧管の実施例の平面図
である。
【図15】支持部材の間の連成導圧管の実施例の平面図
である。
【図16】支持部材の間の連成導圧管の実施例の平面図
である。
【図17】支持部材の間の連成導圧管の実施例の平面図
である。
【図18】支持部材の間の連成導圧管の減衰増加方法の
実施例の平面図である。
【図19】支持部材の間の連成導圧管の減衰増加方法の
実施例の平面図である。
【図20】支持部材の間の連成導圧管の減衰増加方法の
実施例の側面図である。
【図21】支持部材の間の連成導圧管の減衰増加方法の
実施例の側面図である。
【図22】支持部材の間の連成導圧管の減衰増加方法の
実施例の側面図である。
【図23】支持部材の間の連成導圧管の減衰増加方法の
実施例の側面図である。
【図24】支持部材の減衰増加方法の実施例の一部を断
面とした側面図である。
【図25】支持部材の減衰増加方法の実施例の一部を断
面とした側面図である。
【図26】支持部材の減衰増加方法の実施例の一部を断
面とした側面図である。
【図27】支持部材の減衰増加方法の実施例の一部を断
面とした側面図である。
【図28】圧力伝達装置を含んだ場合の圧力測定装置の
一部を断面とした側面図である。
【図29】連成導圧管の固有振動数の調整方法の実施例
における支持部材の間の連成導圧管の平面図である。
【図30】連成導圧管の固有振動数の調整方法の実施例
の支持部材の平面図である。
【図31】連成導圧管の固有振動数の調整方法の実施例
における支持部材の間の連成導圧管の平面図である。
【図32】連成導圧管の固有振動数の調整方法の実施例
における支持部材の間の連成導圧管の平面図である。
【図33】連成導圧管の固有振動数の調整方法の実施例
における支持部材の間の連成導圧管の平面図である。
【図34】連成導圧管の固有振動数の調整方法の実施例
における支持部材の間の連成導圧管の一部を断面とした
平面図である。
【図35】連成導圧管の固有振動数の調整方法の実施例
における粘弾性体と連成導圧管の断面図である。
【図36】連成導圧管の固有振動の数調整方法の実施例
における粘弾性体と連成導圧管の断面図である。
【図37】連成導圧管の固有振動の数調整方法の実施例
における粘弾性体と連成導圧管の断面図である。
【図38】本発明における圧力脈動低減配管の実施例を
示す一部を断面とした平面図である。
【符号の説明】
1 導圧管 2 配管 3 圧力検出器 4,4a,4b 支持部材 5 固定部(建屋) 6 減衰装置 8 圧力伝達装置 9 粘弾性体 11 連成導圧管 12 配管 13 配管 41 U字ボルト 42 支柱 43 U字ボルト取付け部 44 ナット 45 ワッシャ 46 スプリングワッシャ 71 粘弾性体 72 粘性体 73 支持台 74 粘性体 75 ころ 76 粘弾性体 77 粘弾性体 78 粘弾性体 79 粘弾性体 82 気体 83 液体 721 容器 741 支持台 751 支持台 781 粘弾性体止め具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 冨士 明 茨城県日立市幸町3丁目1番1号 株式 会社 日立製作所 日立工場内 (56)参考文献 特開 昭57−153974(JP,A) 特開 昭51−95576(JP,A) 特開 昭48−70328(JP,A) 実開 昭60−28643(JP,U) 実開 昭57−65300(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 55/00 F16L 55/02 F16L 55/04 F17D 1/20 F16L 3/00 - 3/24 F16F 15/02 - 15/08

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配管を複数の支持部材によって固定部に
    固定し、前記複数の支持部材のうち少なくとも隣り合っ
    た1組の支持部材の間隔を他より大きくし、この間の
    配管を曲げて前記固定部に対して揺れ得る配管部を設
    け、配管部その揺れる方向に管路が延在し、かつ
    配管の固有振動数を管内流体の固有振動数と概略一致
    させたことを特徴とする圧力脈動低減配管。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の圧力脈動低減配管におい
    て、前記揺れ得る配管部に減衰手段を設けたことを特徴
    とする圧力脈動低減配管。
  3. 【請求項3】 一端は圧力検出器、他端は計測対象であ
    る流体を内包する配管あるいは容器等に開口させてある
    導圧管が、複数の支持部材によって固定部に固定され、
    前記複数の支持部材のうち少なくとも隣り合った1組の
    支持部材の間隔を他より大きくし、この間の管を曲げ
    前記固定部に対して揺れ得る管部を作り、管部
    の揺れる方向に管路が延在し、かつ該管部の固有振動数
    を管内流体の固有振動数と概略一致させたことを特徴と
    する圧力脈動低減導圧管。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の圧力脈動低減導圧管にお
    いて、前記揺れ得る管部に減衰手段を設けたことを特徴
    とする圧力脈動低減導圧管。
  5. 【請求項5】 請求項3または4に記載の圧力脈動低減
    導圧管が、計測対象と検出器とを結ぶ配管に組み込まれ
    ていることを特徴とする圧力計測装置。
  6. 【請求項6】 請求項3または4に記載の圧力脈動低減
    導圧管が、監視用圧力検出装置に組み込まれていること
    を特徴とする発電機器。
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