JP3387899B2 - スーツケース錠 - Google Patents

スーツケース錠

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JP3387899B2
JP3387899B2 JP2000279028A JP2000279028A JP3387899B2 JP 3387899 B2 JP3387899 B2 JP 3387899B2 JP 2000279028 A JP2000279028 A JP 2000279028A JP 2000279028 A JP2000279028 A JP 2000279028A JP 3387899 B2 JP3387899 B2 JP 3387899B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スーツケース錠に
関するもので、特に、当業界では「電子ロック」と称さ
れている、磁力を利用して施錠の着脱を行うようになし
たスーツケース錠に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電子ロックと称される、
スーツケース錠は、回転盤と適宜固定部位とに孔を設
け、両者に連通して永久磁石柱体を収納し、鍵にはこの
各永久磁石柱体を磁力で吸着または反発する永久磁石を
埋入し、該鍵を使用して、該永久磁石柱体を回転板と固
定部位との両孔への双方に渡って位置する状態を全て無
くして、回転盤を錠で回転することで施錠を解くことが
できるよう(施錠を着脱することができるよう)になし
てある。
【0003】しかし、上記従来の永久磁石を使用したス
ーツケース錠は、並べて収納した該永久磁石柱体同士
が、磁力で影響し合って円滑な作動が保証できない場合
があるという問題点を有していた。また、回転盤を回転
して施錠を着脱する従来方式は、錠本体の幅を該回転円
盤の径より小さくすることが困難で、さらには、鍵を大
きくしないと必要なトルクが得られにくく、携帯する鍵
が大型化するという問題点を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、上記
問題点を解決すべくなされたもので、摺動片を錠本体の
長手方向に往復移動することで施錠が着脱でき、幅を狭
めた小型化可能で、しかも作動が確実、円滑な磁力を利
用したスーツケース錠を提供することを課題としたもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するた
め、本発明は、スーツケースの蓋体と本体とのいずれか
一方にフック形状の係止片1を、いずれか他方には、こ
の係止片1を仰伏動レバー10の伏動位置で係止し、仰
動位置で係止を脱着する錠本体2を取り付け、前記仰伏
動レバー10の自由端側には、出入方向に摺動可能とな
した操作レバー11と該操作レバー11に連動して出入
方向に摺動するレバー係止片12と、この操作レバー1
1とレバー係止片12とを仰伏動レバー10の自由端よ
り突出する方向に付勢するスプリング13とを設け、上
記錠本体2には仰伏動レバー10を伏動位置にすると前
記レバー係止片12が係合し、操作レバー11を該スプ
リング13の付勢力に抗して仰伏動レバー10に押し込
むと係止が脱着するレバー係止部3を設け、上記仰伏動
レバー10には、前記操作レバー11より基端側に上部
開口箱部14を設け、この上部開口箱部14の底面には
上方に突出する突起部15,15を該操作レバー11の
摺動方向に並べて設け、さらに、該上部開口箱部14の
先端面には操作レバー11の後端が臨入する窓孔17を
設け、上記上部開口箱部14内には、下面が開口して上
部に鍵30の係入凹部27を有した下部開口箱状の錠ス
ライダー20を、その係入凹部27を蓋体18に設けた
窓孔16より貫出させると共に、この錠スライダー20
は操作レバー11の摺動方向に所定距離移動可能に収納
し、上記錠スライダー20内には、上端に互いに吸引し
合う極性の永久磁石21a、21bを有した錠棒22,
22と、該錠棒22,22の上下中間部位を遊挿して該
錠棒22,22の傾斜角度を変更自在に支承する支持板
23と、下面に下方に向けて突出する突起24,24を
突設した昇降駒体25と、この昇降駒体25を下方に向
けて付勢するスプリング26,26とを収納し、上記昇
降駒体25には、常時は前記錠棒22,22が永久磁石
21a,21bで上端側が互いに吸着して八の字状に傾
斜していると、該錠棒22,22の下端が該昇降駒体2
5の上面に衝合してこの昇降駒体25の昇降を抑止し、
前記錠棒22,22が垂直状態にあると該昇降駒体25
が前記突起15,15を乗り越えられる距離上昇可能と
する凹部28,28を設け、前記鍵30の下部は係入凹
部27内に係入可能な形状となすと共に、前記永久磁石
21a,21bと互いに吸引し合って、錠棒22,22
を垂直状態となす永久磁石31a,31bを収納し、該
鍵30を係入凹部27内に係入して、前記錠スライダー
20を仰伏動レバー10の自由端方向で操作レバー11
の押し込みを不能となす位置と、基端方向で操作レバー
11の押し込みを許容する位置とに移動可能となした技
術的手段を講じたものである。
【0006】それ故、本発明スーツケース錠は、常時
(施錠時)は、図3に示されるように、仰伏動レバー1
0は伏動位置にあり、レバー係止片12はレバー係止部
3に係止されている。そして、錠棒22,22はその上
端側が永久磁石21a,21bが吸引し合って八の字状
に傾斜している。従って、この状態では昇降駒体25と
錠スライダー20の上面との間に錠棒22,22が支保
棒(支え棒)となって、該昇降駒体25の上昇を抑止す
るよう作用する。すなわち、この状態では昇降駒体25
が上昇不能であるので、操作レバー11を押し込もうと
しても、言い換えると該操作レバー11を図3左側に移
動しようとしても、錠スライダー20が昇降駒体25が
突起24,24を乗り越えられないので、移動不能とな
り、操作レバー11がその後端が錠スライダー20に衝
合してしまい、レバー係止片12はレバー係止部3に係
合した状態を保つ作用を呈する。
【0007】次に、施錠を解く(開錠する)には、先
ず、図4に示すように鍵30を係入凹部27内に係入さ
せる。すると、永久磁石21a,21bは永久磁石31
a,31bに吸着して、錠棒22,22が垂直状態とな
る。そこで、錠30を手にして、係入凹部27内への係
入を保ったまま該鍵30ないし錠スライダー20を図4
左側に移動させる。すると、錠棒22,22の下端は凹
部28,28内に挿入されるので、昇降駒体25が昇降
可能となり、図4から5図の状態に昇降駒体25が突起
15,15を乗り越えることが可能となり、該突起1
5,15の上に突起24,24が乗り上げ、錠スライダ
ー20が図4および図5の左側に移動することになる。
【0008】上記図5の状態から、さらに錠スライダー
20を図6の位置まで移動して施錠を脱着する。そし
て、この状態で鍵30を外すと、錠スライダー20は図
6の位置にとどまり、操作レバー11は押し込み可能と
なるので、該操作レバー11を押し込んで係止片12と
係止部3との係止を外し、仰伏動レバー10を仰動可能
となす作用を呈するものである。
【0009】次に、請求項2の発明は、スーツケースの
蓋体と本体とのいずれか一方にフック形状の係止片1
を、いずれか他方には、この係止片1を仰伏動レバー1
0の伏動位置で係止し、仰動位置で係止を脱着する錠本
体2を取り付け、前記仰伏動レバー10の自由端側に
は、出入方向に摺動可能となした操作レバー11と該操
作レバー11に連動して出入方向に摺動するレバー係止
片12と、この操作レバー11とレバー係止片12とを
仰伏動レバー10の自由端より突出する方向に付勢する
スプリング13とを設け、上記錠本体2には仰伏動レバ
ー10を伏動位置にすると前記レバー係止片12が係合
し、操作レバー11を該スプリング13の付勢力に抗し
て仰伏動レバー10に押し込むと係止が脱着するレバー
係止部3を設け、上記仰伏動レバー10には、前記操作
レバー11より基端側に上部開口箱部14を設け、この
上部開口箱部14の底面には上方に突出する突起部1
5,15を該操作レバー11の摺動方向に並べて設け、
さらに、該上部開口箱部14の先端面には操作レバー1
1の後端が臨入する窓孔17を設け、上記上部開口箱部
14内には、下面が開口して上部に鍵30の係入凹部2
7を有した下部開口箱状の錠スライダー20を、その係
入凹部27を蓋体18に設けた窓孔16より貫出させる
と共に、この錠スライダー20は操作レバー11の摺動
方向に所定距離移動可能に収納し、上記錠スライダー2
0内には、上端に互いに吸引し合う極性の永久磁石21
a、21bを有した錠棒22,22と、該錠棒22,2
2の上下中間部位を遊挿して該錠棒22,22の傾斜角
度を変更自在に支承する支持板23と、下面に下方に向
けて突出する突起24,24を突設した昇降駒体25
と、この昇降駒体25を下方に向けて付勢するスプリン
グ26,26とを収納し、上記昇降駒体25には、常時
は前記錠棒22,22が永久磁石21a,21bで上端
側が互いに吸着して八の字状に傾斜していると、該錠棒
22,22の下端が該昇降駒体25の上面に衝合してこ
の昇降駒体25の昇降を抑止し、前記錠棒22,22が
垂直状態にあると該昇降駒体25が前記突起15,15
を乗り越えられる距離上昇可能とする凹部28,28を
設け、前記鍵30の下部は係入凹部27内に係入可能な
形状となすと共に、前記永久磁石21a,21bと互い
に吸引し合って、錠棒22,22を垂直状態となす永久
磁石31a,31bを収納し、該鍵30を係入凹部27
内に係入して、前記錠スライダー20を仰伏動レバー1
0の自由端方向で操作レバー11の押し込みを不能とな
す位置と、基端方向で操作レバー11の押し込みを許容
する位置とに移動可能となし、錠スライダー20の上面
には、操作レバー11の押し込みを不能となす位置と、
押し込みを許容する位置とで、仰伏動レバー10に設け
た窓孔16内にそれぞれ露出する位置に、施錠状態と開
錠状態とを表示する文字を表記してなる技術的手段を講
じたものである。
【0010】それ故、本発明スーツケース錠は、請求項
1の作用に加えて、錠スライダー20の上面に、操作レ
バー11の押し込みを不能となす位置と、押し込みを許
容する位置とで、仰伏動レバー10に設けた窓孔16内
にそれぞれ露出する位置に、施錠状態と開錠状態とを表
示する文字を表記してなるので、施錠状態か開錠状態か
を目視で確認できる作用を呈するものである。
【0011】次に、請求項3の発明は、スーツケースの
蓋体と本体とのいずれか一方にフック形状の係止片1
を、いずれか他方には、この係止片1を仰伏動レバー1
0の伏動位置で係止し、仰動位置で係止を脱着する錠本
体2を取り付け、前記仰伏動レバー10の自由端側に
は、出入方向に摺動可能となした操作レバー11と該操
作レバー11に連動して出入方向に摺動するレバー係止
片12と、この操作レバー11とレバー係止片12とを
仰伏動レバー10の自由端より突出する方向に付勢する
スプリング13とを設け、上記錠本体2には仰伏動レバ
ー10を伏動位置にすると前記レバー係止片12が係合
し、操作レバー11を該スプリング13の付勢力に抗し
て仰伏動レバー10に押し込むと係止が脱着するレバー
係止部3を設け、上記仰伏動レバー10には、前記操作
レバー11より基端側に上部開口箱部14を設け、この
上部開口箱部14の底面には上方に突出する突起部1
5,15を該操作レバー11の摺動方向に並べて設け、
さらに、該上部開口箱部14の先端面には操作レバー1
1の後端が臨入する窓孔17を設け、上記上部開口箱部
14内には、下面が開口して上部に鍵30の係入凹部2
7を有した下部開口箱状の錠スライダー20を、その係
入凹部27を蓋体18に設けた窓孔16より貫出させる
と共に、この錠スライダー20は操作レバー11の摺動
方向に所定距離移動可能に収納し、上記錠スライダー2
0内には、上端に互いに吸引し合う極性の永久磁石21
a,21bを有し上下中間に小径部22a,22aを有
した錠棒22,22と、該錠棒22,22の上下中間部
位を遊挿する下方が小径で上方に向かって拡径された通
孔23a,23aを有した支持板23と、この支持板2
3の下面に固定され、錠棒22,22の直径より幅が狭
くその小径部22a,22aより幅を広く設定した溝2
9a,29aを有してこの溝29a,29aに小径部2
2a,22aを支承させることで錠棒22,22を傾斜
角度を変更自在に支承する支持部材29と、下面に下方
に向けて突出する突起24,24を突設した昇降駒体2
5と、この昇降駒体25を下方に向けて付勢するスプリ
ング26,26とを収納し、上記昇降駒体25には、常
時は前記錠棒22,22が永久磁石21a,21bで上
端側が互いに吸着して八の字状に傾斜していると、該錠
棒22,22の下端が該昇降駒体25の上面に衝合して
この昇降駒体25の昇降を抑止し、前記錠棒22,22
が垂直状態にあると該昇降駒体25が前記突起15,1
5を乗り越えられる距離上昇可能とする凹部28,28
を設け、前記鍵30の下部は係入凹部27内に係入可能
な形状となすと共に、前記永久磁石21a,21bと互
いに吸引し合って、錠棒22,22を垂直状態となす永
久磁石31a,31bを収納し、該鍵30を係入凹部2
7内に係入して、前記錠スライダー20を仰伏動レバー
10の自由端方向で操作レバー11の押し込みを不能と
なす位置と、基端方向で操作レバー11の押し込みを許
容する位置とに移動可能となし、錠スライダー20の上
面には、操作レバー11の押し込みを不能となす位置
と、押し込みを許容する位置とで、仰伏動レバー10に
設けた窓孔16内にそれぞれ露出する位置に、施錠状態
と開錠状態とを表示する文字を表記してなる技術的手段
を講じたものである。
【0012】それ故、本発明スーツケース錠は、上記請
求項2の作用に加え、錠棒22,22を、下方が小径で
上方に向かって拡径された通孔23a,23aを有した
支持板23と、この支持板23の下面に固定され、錠棒
22,22の直径より幅が狭くその小径部22a,22
aより幅を広く設定した溝29a,29aを有してこの
溝22a,22aに小径部22a,22aを支承させる
ことで傾斜角度を変更自在に支承する支持部材29とで
支承するので、大きな衝撃等があって、該錠棒22,2
2の上端吸着が外れても該錠棒22,22の落下を防止
する作用を呈するものである。
【0013】
【実施例】次に、本発明の実施例を、添付図面を参照し
て詳細に説明する。図中、1がスーツケースの蓋体と本
体とのいずれか一方に取り付けられるフック形状の係止
片、2は該スーツケースの蓋体と本体とのいずれか他方
に取り付けられる錠本体である。そして、この係止片1
と錠本体2とはスーツケースの蓋体と本体との夫々に、
スーツケースの蓋を閉めると係止片1が錠本体2の収納
箱体2aの側面窓孔4より該錠本体2内に差し込まれる
位置関係に取り付けられる。
【0014】そして、錠本体2には図1左右方向の軸5
(図2参照)によって枢止されたフック体6が設けら
れ、このフック体6が伏動して係止片1が係止され、ス
ーツケースの蓋体と本体とが係合するようになしてあ
る。なお、該錠本体2は上部を開口した収納箱体2aに
収納し、固定螺子2b,2bで該収納箱体2a内に固定
してある。
【0015】また、図中、10が仰伏動レバーで、この
仰伏動レバー10が伏動位置で、前記フック体6を押し
下げ、仰動位置では図では省略したスプリングの付勢力
で該フック体6が仰動し、係止片1との係合が脱着され
るようになしてある。なお、該仰伏動レバー10は基端
を錠本体2に枢着すればよいが、図示例では、錠本体2
に一端を該仰伏動レバー10の短手方向の軸7aで枢着
した連結片7の他端を軸7aと平行な軸7bで該仰伏動
レバー10の中間部位底面部位に枢着してある。そし
て、該仰伏動レバー10の基端には両側に突出する軸部
10a,10aが設けられ、この軸部10a,10aは
錠本体2に、その長手方向に設けた溝2c,2c(一方
は図示していない)に案内されて図2左右方向に移動可
能となしてある。なお、この仰伏動レバー10は図2に
示すスプリング7aで仰動方向に付勢されている。
【0016】すなわち、上記仰伏動レバー10は、仰伏
動に際して基端側と自由端側とに移動するようになして
ある。この連結片7を使用した仰伏動レバー10は、従
来公知なものであるが、本発明のフック体6を押し下げ
る方式では、該フック体6の頂面を球面状となして、こ
の球面を点接触で仰伏動レバー10の底面で押し下げる
際、該底面が下降すると共に移動して、該フック体6を
円滑に押し下げられるものである。
【0017】そして、前記仰伏動レバー10の自由端側
には、出入方向に摺動可能となした操作レバー11と該
操作レバー11に連動して出入方向に摺動するレバー係
止片12と、この操作レバー11とレバー係止片12と
を仰伏動レバー10の自由端より突出する方向に付勢す
るスプリング13とを設けてある。該操作レバー11は
仰伏動レバー10に案内されて、該仰伏動レバー10の
自由端(図右側端)より出入方向に所定距離を摺動可能
となしてある。なお、図示では必ずしも明確ではない
が、この操作レバー11は仰伏動レバー10より抜け落
ちないようにストッパー機構を設けてあるのは無論であ
る。
【0018】そして、上記レバー係止片12は同じく仰
伏動レバー10に案内されて所定部位を摺動可能となし
てあり、操作レバー11を押し込むと該操作レバー11
に押されて仰伏動レバー10の基端側(図左側)に共に
押し込まれ、該操作レバー11を自由にすると、前記ス
プリング13の付勢力で操作レバー11と共に押し戻さ
れるようになしてある。なお、この操作レバー11とレ
バー係止片12とは一体的に構成してもよいが、動きを
確実にするためには、次に説明する理由で、分断して構
成することが望ましい。
【0019】そして、上記錠本体2には仰伏動レバー1
0を伏動位置にすると前記レバー係止片12が係合し、
操作レバー11を該スプリング13の付勢力に抗して仰
伏動レバー10に押し込むと係止が脱着するレバー係止
部3を設けてある。すなわち、このレバー係止部3は錠
本体2の固定部位に立設され、前記レバー係止片12が
着脱するようになしてある。レバー係止片12はL字状
に構成されその下辺は先端側が上昇する傾斜面となし、
レバー係止部3は略7の字状に形成しこのレバー係止部
3の上面は先端側が下降する傾斜面となしてある。従っ
て、仰伏動レバー10を押し下げると、レバー係止片1
2は下面の傾斜面がレバー係止部3の上面傾斜面に接し
て、該レバー係止片12を斜面同士で摺動させ押し戻
し、両者が係合されることになる。この際、操作レバー
11とは分断されてレバー係止片12のみが移動するこ
とで、両者の係合が円滑に行われるようになすため、操
作レバー11とレバー係止片12とは別個に構成するこ
とが望ましいものである。
【0020】上記仰伏動レバー10には、前記操作レバ
ー11より基端側に上部開口箱部14を設け、この上部
開口箱部14の底面には上方に突出する突起部15,1
5を該操作レバー11の摺動方向に並べて設け、さら
に、該上部開口箱部14の先端面には操作レバー11の
後端が臨入する窓孔17を設けてある。この、上部開口
箱部14は錠箱となるもので、該上部開口箱部14は操
作レバー11に一体形成されてなる。
【0021】そして、上記上部開口箱部14内には、下
面が開口して上部に鍵30の係入凹部27を有した下部
開口箱状の錠スライダー20を、その係入凹部27を蓋
体18に設けた窓孔16より貫出させると共に、この錠
スライダー20は操作レバー11の摺動方向に所定距離
移動可能に収納してある。該蓋体18は合成樹脂材など
で形成されその足部18aを仰伏動レバー10に設けた
通孔10b内に挿入してカシメ止め(加熱溶融カシメ)
等で固定してある。そして、該錠スライダー20は、そ
の大きさを上部開口箱部14に対して短く(図左右方向
の長さを短く)構成して、該上部開口箱部14内で操作
レバー11の摺動方向に所定距離移動可能となしてあ
る。なお、上記窓孔16も貫出する係入凹部27より長
く設定し、該錠スライダー20の摺動を規制しないよう
に構成してある。
【0022】そして、上記錠スライダー20内には、上
端に互いに吸引し合う極性の永久磁石21a,21bを
有した錠棒22,22と、該錠棒22,22の上下中間
部位を遊挿して該錠棒22,22の傾斜角度を変更自在
に支承する支持板23と、下面に下方に向けて突出する
突起24,24を突設した昇降駒体25と、この昇降駒
体25を下方に向けて付勢するスプリング26,26と
を収納してある。
【0023】すなわち、上記支持板23には通孔23
a,23aが設けられ、錠棒22,22はこの通孔23
a,23a内を遊挿することで傾斜角度が一定の範囲で
変更自在となるようになしてある。そして、この錠棒2
2,22は、上端に永久磁石21a,21bを有してい
るので互いに吸引しあって吸着するので、常時は図3と
図6に示すように八の字状に傾斜した常態となってい
る。なお、図示はしていないが、錠スライダー20の上
面内面側に磁性板を貼着しておくか錠スライダー20を
磁性体で構成して、錠棒22,22はこの磁性板または
錠スライダー20の上面に八の字状に傾斜した状態を保
って吸着するようになしてもよい。なお、上記スプリン
グ26,26は比較的径の大きいコイルスプリングを使
用して、錠棒22,22が、このコイルスプリング内を
挿通するようになすと、該錠棒22,22の傾斜角度変
更の支障とならず好適である。
【0024】なお、昇降駒体25の下面に設けた突起2
4,24は、前記突起部15,15との組み合わせで、
錠スライダー20のスライド位置が上部開口箱部14内
で仰伏動レバー10の先端側と基端側との二カ所の位置
に係止するようになしてある。そして、この錠スライダ
ー20が仰伏動レバー10の先端側で係止されている
と、操作レバー11を押し込んだ際その後端がこの錠ス
ライダー20に衝合して押し込みを不能となすストッパ
ーとして機能するようになしてある。
【0025】そして、上記昇降駒体25には、常時は前
記錠棒22,22が永久磁石21a,21bで上端側が
互いに吸着して八の字状に傾斜していると、該錠棒2
2,22の下端が該昇降駒体25の上面に衝合してこの
昇降駒体25の昇降を抑止し、前記錠棒22,22が垂
直状態にあると該昇降駒体25が前記突起15,15を
乗り越えられる距離上昇可能とする凹部28,28を設
けてある。この凹部28,28は、図示例では上部が大
径で下部が小径の径違いの二段状に構成され、錠棒2
2,22が垂直状態であると、昇降駒体25が上昇した
際、錠棒22,22の下部はこの凹部28,28の小径
凹部まで臨入して、該昇降駒体25が突起部15,15
を乗り越える高さまで上昇できるようになしてあり、錠
棒22,22が八の字状に傾斜していると該錠棒22,
22の下端は凹部28,28の大径凹部の底面上にあっ
て、この状態では昇降駒体25は該錠棒22,22が支
え棒となって上昇が不能となるようになっている。
【0026】なお、前記したように、上記の錠棒22,
22は、常時は八の字状に傾斜しているので、昇降駒体
25は上昇不能で、錠スライダー20は移動不能であ
る。そこで、この状態を解いて錠スライダー20を移動
させる鍵30が必要で、該鍵30の下部は係入凹部27
内に係入可能な形状となすと共に、前記永久磁石21
a,21bと互いに吸引し合って、錠棒22,22を垂
直状態となす永久磁石31a,31bを収納し、該鍵3
0を係入凹部27内に係入して、前記錠スライダー20
を仰伏動レバー10の自由端方向で操作レバー11の押
し込みを不能となす位置と、基端方向で操作レバー11
の押し込みを許容する位置とに移動可能となしてある。
【0027】すなわち、上記鍵30は係入凹部27内に
係入できる形状であるという鍵の条件が必要で、さら
に、錠棒22,22を垂直状態となすための極性を有す
るという鍵の条件が必要となる。そして、この鍵30と
しての2条件が適合すると、該鍵30は錠スライダー2
0を摺動させる摘み体として利用できるものである。
【0028】次に、請求項2の発明は、上記請求項1の
構成に加え、錠スライダー20の上面には、操作レバー
11の押し込みを不能となす位置と、押し込みを許容す
る位置とで、仰伏動レバー10に設けた窓孔16内にそ
れぞれ露出する位置に、施錠状態と開錠状態とを表示す
る文字を表記してなる構成を付加したものである。
【0029】図示例では、施錠状態を示す文字として
「LOCK」の文字を、開錠状態を示す文字として「O
PEN」の文字を使用しているが、無論、他のわかりや
すい文字で施錠状と開錠状態とが判別できるものであれ
ば差し支えない。
【0030】次に、請求項3の発明は、請求項2の構成
中、錠スライダー20内には、上端に互いに吸引し合う
極性の永久磁石21a,21bを有し上下中間に小径部
22a,22aを有した錠棒22,22と、該錠棒2
2,22の上下中間部位を遊挿する下方が小径で上方に
向かって拡径された通孔23a,23aを有した支持板
23と、この支持板23の下面に固定され、錠棒22,
22の直径より幅が狭くその小径部22a,22aより
幅を広く設定した溝29a,29aを有してこの溝29
a,29aに小径部22a,22aを支承させることで
錠棒22,22を傾斜角度を変更自在に支承する支持部
材29と、下面に下方に向けて突出する突起24,24
を突設した昇降駒体25と、この昇降駒体25を下方に
向けて付勢するスプリング26,26とを収納してあ
る。
【0031】すなわち、本発明では、錠棒22,22の
上下中間部位に小径部22a,22aを設けてある。こ
の小径部22a,22aは該錠棒22,22を落下しな
いよう保持するためのもので、この小径部22a,22
aは支持部材29に設けた錠棒22,22の直径より幅
が狭くその小径部22a,22aより幅を広く設定した
溝29a,29a内に遊挿して、落下はしないが傾斜角
度は変更自在となしている。
【0032】また、本発明は、支持板23の通孔23
a,23aを下方が小径で上方に向かって拡径され形状
となしている。すなわち、この通孔23a,23aは錠
棒22,22の大きな傾斜角度の変更を許容しなくては
ならない一方、該錠棒22,22の上端の永久磁石21
a,21bを鍵30の永久磁石31a,31bで吸引さ
れた際、常に所定の位置で垂直状態となるよう、上方に
向かって順次拡径され、言い換えると下方に向かって順
次縮径して傾斜は可能であるが下部の小径部位で正確な
位置決めが行えるようになしたものである。
【0033】
【発明の効果】本発明は上記のごとき構成よりなるの
で、錠の開閉は回転ではなく、錠本体2の長手方向に錠
スライダー20を移動することで行えるので、錠本体2
を幅が狭い小型のものを開発できるもので、鍵30も所
定の回転力を要求されないので小型な物で充分であると
いう効果を有するものである。
【0034】また、本発明は狭い場所に複数の永久磁石
を並置すると、互いに影響しあうことを予め想定し、こ
の性質を巧みに使用して、常時は永久磁石を吸着させて
おき、錠操作時に鍵30の永久磁石でこの錠棒22,2
2同士の吸着に変えて、鍵30との吸着とするようにな
したので、操作が確実なスーツケース錠を提供できるも
のである。
【0035】特に、請求項2の発明では、上記効果に加
え、施錠状態か否かが目視で容易に確認できるスーツケ
ース錠を提供できるものである。さらに、請求項3の発
明は錠棒22,22が支持部材29で保持されて、スー
ツケースを高い位置より落下したような強い衝撃力が加
えられても該錠棒22,22が落下したり想定できない
場所に移動したりしない、信頼性の高いスーツケース錠
を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す要部斜視図である。
【図2】錠本体の部品分解斜視図である。
【図3】施錠状態での縦断面図である。
【図4】施錠を解く直前の状態での縦断面図である。
【図5】施錠を解く途中の状態での縦断面図である。
【図6】施錠を解いた状態の縦断面図である。
【符号の説明】
1 係止片 2 錠本体 3 レバー係止部 4 窓孔 10 仰伏動レバー 11 操作レバー 12 レバー係止部 13 スプリング 14 上部開口箱部 15 突起 16 窓孔 17 窓孔 18 蓋体 20 錠スライダー 21a 永久磁石 21b 永久磁石 22 錠棒 22a 小径部 23 支持板 24 突起 25 昇降駒体 26 スプリング 27 係入凹部 28 凹部 29 支持部材 29a 溝 30 鍵 31a 永久磁石 31b 永久磁石
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05B 65/52 E05B 47/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スーツケースの蓋体と本体とのいずれか
    一方にフック形状の係止片(1)を、いずれか他方に
    は、この係止片(1)を仰伏動レバー(10)の伏動位
    置で係止し、仰動位置で係止を脱着する錠本体(2)を
    取り付け、 前記仰伏動レバー(10)の自由端側には、出入方向に
    摺動可能となした操作レバー(11)と該操作レバー
    (11)に連動して出入方向に摺動するレバー係止片
    (12)と、この操作レバー(11)とレバー係止片
    (12)とを仰伏動レバー(10)の自由端より突出す
    る方向に付勢するスプリング(13)とを設け、 上記錠本体(2)には仰伏動レバー(10)を伏動位置
    にすると前記レバー係止片(12)が係合し、操作レバ
    ー(11)を該スプリング(13)の付勢力に抗して仰
    伏動レバー(10)に押し込むと係止が脱着するレバー
    係止部(3)を設け、 上記仰伏動レバー(10)には、前記操作レバー(1
    1)より基端側に上部開口箱部(14)を設け、この上
    部開口箱部(14)の底面には上方に突出する突起部
    (15,15)を該操作レバー(11)の摺動方向に並
    べて設け、さらに、該上部開口箱部(14)の先端面に
    は操作レバー(11)の後端が臨入する窓孔(17)を
    設け、 上記上部開口箱部(14)内には、下面が開口して上部
    に鍵(30)の係入凹部(27)を有した下部開口箱状
    の錠スライダー(20)を、その係入凹部(27)を蓋
    体(18)に設けた窓孔(16)より貫出させると共
    に、この錠スライダー(20)は操作レバー(11)の
    摺動方向に所定距離移動可能に収納し、 上記錠スライダー(20)内には、上端に互いに吸引し
    合う極性の永久磁石(21a、21b)を有した錠棒
    (22,22)と、該錠棒(22,22)の上下中間部
    位を遊挿して該錠棒(22,22)の傾斜角度を変更自
    在に支承する支持板(23)と、下面に下方に向けて突
    出する突起(24,24)を突設した昇降駒体(25)
    と、この昇降駒体(25)を下方に向けて付勢するスプ
    リング(26,26)とを収納し、 上記昇降駒体(25)には、常時は前記錠棒(22,2
    2)が永久磁石(21a,21b)で上端側が互いに吸
    着して八の字状に傾斜していると、該錠棒(22,2
    2)の下端が該昇降駒体(25)の上面に衝合してこの
    昇降駒体(25)の昇降を抑止し、前記錠棒(22,2
    2)が垂直状態にあると該昇降駒体(25)が前記突起
    (15,15)を乗り越えられる距離上昇可能とする凹
    部(28,28)を設け、 前記鍵(30)の下部は係入凹部(27)内に係入可能
    な形状となすと共に、前記永久磁石(21a,21b)
    と互いに吸引し合って、錠棒(22,22)を垂直状態
    となす永久磁石(31a,31b)を収納し、該鍵(3
    0)を係入凹部(27)内に係入して、前記錠スライダ
    ー(20)を仰伏動レバー(10)の自由端方向で操作
    レバー(11)の押し込みを不能となす位置と、基端方
    向で操作レバー(11)の押し込みを許容する位置とに
    移動可能となしたスーツケース錠。
  2. 【請求項2】 スーツケースの蓋体と本体とのいずれか
    一方にフック形状の係止片(1)を、いずれか他方に
    は、この係止片(1)を仰伏動レバー(10)の伏動位
    置で係止し、仰動位置で係止を脱着する錠本体(2)を
    取り付け、 前記仰伏動レバー(10)の自由端側には、出入方向に
    摺動可能となした操作レバー(11)と該操作レバー
    (11)に連動して出入方向に摺動するレバー係止片
    (12)と、この操作レバー(11)とレバー係止片
    (12)とを仰伏動レバー(10)の自由端より突出す
    る方向に付勢するスプリング(13)とを設け、 上記錠本体(2)には仰伏動レバー(10)を伏動位置
    にすると前記レバー係止片(12)が係合し、操作レバ
    ー(11)を該スプリング(13)の付勢力に抗して仰
    伏動レバー(10)に押し込むと係止が脱着するレバー
    係止部(3)を設け、 上記仰伏動レバー(10)には、前記操作レバー(1
    1)より基端側に上部開口箱部(14)を設け、この上
    部開口箱部(14)の底面には上方に突出する突起部
    (15,15)を該操作レバー(11)の摺動方向に並
    べて設け、さらに、該上部開口箱部(14)の先端面に
    は操作レバー(11)の後端が臨入する窓孔(17)を
    設け、 上記上部開口箱部(14)内には、下面が開口して上部
    に鍵(30)の係入凹部(27)を有した下部開口箱状
    の錠スライダー(20)を、その係入凹部(27)を蓋
    体(18)に設けた窓孔(16)より貫出させると共
    に、この錠スライダー(20)は操作レバー(11)の
    摺動方向に所定距離移動可能に収納し、 上記錠スライダー(20)内には、上端に互いに吸引し
    合う極性の永久磁石(21a、21b)を有した錠棒
    (22,22)と、該錠棒(22,22)の上下中間部
    位を遊挿して該錠棒(22,22)の傾斜角度を変更自
    在に支承する支持板(23)と、下面に下方に向けて突
    出する突起(24,24)を突設した昇降駒体(25)
    と、この昇降駒体(25)を下方に向けて付勢するスプ
    リング(26,26)とを収納し、 上記昇降駒体(25)には、常時は前記錠棒(22,2
    2)が永久磁石(21a,21b)で上端側が互いに吸
    着して八の字状に傾斜していると、該錠棒(22,2
    2)の下端が該昇降駒体(25)の上面に衝合してこの
    昇降駒体(25)の昇降を抑止し、前記錠棒(22,2
    2)が垂直状態にあると該昇降駒体(25)が前記突起
    (15,15)を乗り越えられる距離上昇可能とする凹
    部(28,28)を設け、 前記鍵(30)の下部は係入凹部(27)内に係入可能
    な形状となすと共に、前記永久磁石(21a,21b)
    と互いに吸引し合って、錠棒(22,22)を垂直状態
    となす永久磁石(31a,31b)を収納し、該鍵(3
    0)を係入凹部(27)内に係入して、前記錠スライダ
    ー(20)を仰伏動レバー(10)の自由端方向で操作
    レバー(11)の押し込みを不能となす位置と、基端方
    向で操作レバー(11)の押し込みを許容する位置とに
    移動可能となし、 錠スライダー(20)の上面には、操作レバー(11)
    の押し込みを不能となす位置と、押し込みを許容する位
    置とで、仰伏動レバー(10)に設けた窓孔(16)内
    にそれぞれ露出する位置に、施錠状態と開錠状態とを表
    示する文字を表記してなるスーツケース錠。
  3. 【請求項3】 スーツケースの蓋体と本体とのいずれか
    一方にフック形状の係止片(1)を、いずれか他方に
    は、この係止片(1)を仰伏動レバー(10)の伏動位
    置で係止し、仰動位置で係止を脱着する錠本体(2)を
    取り付け、 前記仰伏動レバー(10)の自由端側には、出入方向に
    摺動可能となした操作レバー(11)と該操作レバー
    (11)に連動して出入方向に摺動するレバー係止片
    (12)と、この操作レバー(11)とレバー係止片
    (12)とを仰伏動レバー(10)の自由端より突出す
    る方向に付勢するスプリング(13)とを設け、 上記錠本体(2)には仰伏動レバー(10)を伏動位置
    にすると前記レバー係止片(12)が係合し、操作レバ
    ー(11)を該スプリング(13)の付勢力に抗して仰
    伏動レバー(10)に押し込むと係止が脱着するレバー
    係止部(3)を設け、 上記仰伏動レバー(10)には、前記操作レバー(1
    1)より基端側に上部開口箱部(14)を設け、この上
    部開口箱部(14)の底面には上方に突出する突起部
    (15,15)を該操作レバー(11)の摺動方向に並
    べて設け、さらに、該上部開口箱部(14)の先端面に
    は操作レバー(11)の後端が臨入する窓孔(17)を
    設け、 上記上部開口箱部(14)内には、下面が開口して上部
    に鍵(30)の係入凹部(27)を有した下部開口箱状
    の錠スライダー(20)を、その係入凹部(27)を蓋
    体(18)に設けた窓孔(16)より貫出させると共
    に、この錠スライダー(20)は操作レバー(11)の
    摺動方向に所定距離移動可能に収納し、 上記錠スライダー(20)内には、上端に互いに吸引し
    合う極性の永久磁石(21a,21b)を有し上下中間
    に小径部(22a,22a)を有した錠棒(22,2
    2)と、該錠棒(22,22)の上下中間部位を遊挿す
    る下方が小径で上方に向かって拡径された通孔(23
    a,23a)を有した支持板(23)と、この支持板
    (23)の下面に固定され、錠棒(22,22)の直径
    より幅が狭くその小径部(22a,22a)より幅を広
    く設定した溝(29a,29a)を有してこの溝(29
    a,29a)に小径部(22a,22a)を支承させる
    ことで錠棒(22,22)を傾斜角度を変更自在に支承
    する支持部材(29)と、下面に下方に向けて突出する
    突起(24,24)を突設した昇降駒体(25)と、こ
    の昇降駒体(25)を下方に向けて付勢するスプリング
    (26,26)とを収納し、 上記昇降駒体(25)には、常時は前記錠棒(22,2
    2)が永久磁石(21a,21b)で上端側が互いに吸
    着して八の字状に傾斜していると、該錠棒(22,2
    2)の下端が該昇降駒体(25)の上面に衝合してこの
    昇降駒体(25)の昇降を抑止し、前記錠棒(22,2
    2)が垂直状態にあると該昇降駒体(25)が前記突起
    (15,15)を乗り越えられる距離上昇可能とする凹
    部(28,28)を設け、 前記鍵(30)の下部は係入凹部(27)内に係入可能
    な形状となすと共に、前記永久磁石(21a,21b)
    と互いに吸引し合って、錠棒(22,22)を垂直状態
    となす永久磁石(31a,31b)を収納し、該鍵(3
    0)を係入凹部(27)内に係入して、前記錠スライダ
    ー(20)を仰伏動レバー(10)の自由端方向で操作
    レバー(11)の押し込みを不能となす位置と、基端方
    向で操作レバー(11)の押し込みを許容する位置とに
    移動可能となし、 錠スライダー(20)の上面には、操作レバー(11)
    の押し込みを不能となす位置と、押し込みを許容する位
    置とで、仰伏動レバー(10)に設けた窓孔(16)内
    にそれぞれ露出する位置に、施錠状態と開錠状態とを表
    示する文字を表記してなるスーツケース錠。
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