JP3385200B2 - 移動通信システムにおける信号の伝送方法および拡散符号同期法 - Google Patents

移動通信システムにおける信号の伝送方法および拡散符号同期法

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JP3385200B2 JP35590697A JP35590697A JP3385200B2 JP 3385200 B2 JP3385200 B2 JP 3385200B2 JP 35590697 A JP35590697 A JP 35590697A JP 35590697 A JP35590697 A JP 35590697A JP 3385200 B2 JP3385200 B2 JP 3385200B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直接拡散を用いて
マルチプルアクセスを行う直接拡散CDMA(DS−C
DMA)通信方式を適用する移動通信システムにおける
信号の伝送方法および拡散符号同期法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】DS−CDMA通信方式は従来の情報デ
ータ変調信号を高速レートの拡散符号で拡散する2次変
調を行って伝送することで複数の通信者が同一の周波数
帯を用いて通信を行なう方式であり、各通信者の識別は
拡散符号で行なう。このため、受信機では従来の復調処
理を行う前にまず広帯域の受信入力信号を逆拡散という
過程で元の狭帯域の信号に戻す必要がある。この受信機
の逆拡散では受信信号と受信信号の拡散符号位相に同期
した拡散符号レプリカとの相関検出を行う。特に、通信
の開始時に受信機の拡散符号レプリカと受信信号の拡散
符号位相の同期をとることを初期同期と呼ぶ。
【0003】DS−CDMA通信方式は情報データを情
報データレートに比較して非常に高速レートの符号で帯
域拡大して伝送する方式であり、最近セルラ方式への適
用をめざした研究開発が行われている。これは、DS−
CDMA方式が高速情報信号伝送に適するセルラ方式に
おいて、従来のFDMA,TDMA方式に比較して加入
者容量の増大が見込まれるフレキシブルなセル設計が容
易になる等の特徴を有するためである。
【0004】このDS−CDMA方式において拡散符号
として情報シンボル周期の繰り返し周期を有するショー
トコードと呼ばれる拡散符号で拡散する方法と情報シン
ボル周期に比較して非常に長い繰り返し周期を有するロ
ングコードと呼ばれる拡散符号で拡散する方法がある。
拡散符号としてはGold符号等が用いられ、Gol
d符号は2種類のM系列より構成するが、同じ群の属す
るGold符号は繰り返し周期分の数だけ生成できる。
【0005】従って、ショートコードの場合にはGol
d符号は拡散率(PG)個の数しか生成できず、セルラ
方式においては、他セルからの干渉を低減するために、
同一の拡散符号を数セル離して用いなければならず、拡
散符号配置の繰り返し問題が生ずる。
【0006】一方、ロングコードを用いた場合には繰り
返し周期を非常に長くすることによって、コード数を非
常に多く生成することができる。
【0007】従ってマルチセル構成において各セルでは
独立に各通信者の拡散符号を割り当てることができる。
これは、コード数が非常に多いために同じコードが他の
セルでしかも同一タイミングで重なる確率は非常に小さ
いためである。
【0008】セルラシステムにおいては周辺の建物,山
岳,鉄塔等の地物、地形による反射,回折により送信点
から最短距離で到達した電波とともに遅延波が存在す
る。通常、この遅延波は希望波に対しては干渉信号とな
り受信特性を劣化させる。DS−CDMA方式では情報
信号を非常に高速の信号として伝送するため、例えば1
MHzの帯域に拡散した場合には、1μsの分解能で相
関検出を行うことにより、1μsの遅延を有する希望波
と遅延波を分離でき、独立に復調し合成することにより
(RAKE合成と呼ばれる)遅延波の電力も有効に活用
できる利点を有する。
【0009】この場合ショートコードシステムにおいて
は、連続する情報シンボルが同一パターンの拡散符号で
拡散されているため、1情報シンボル以上の遅延波は合
成することはできない。一方ロングコードは連続する情
報シンボルは異なるパターンの拡散符号で拡散されてい
るため、1情報シンボル以上の遅延を有する遅延波もR
AKE合成することができる。
【0010】このようにロングコードは種々の利点を有
するが拡散符号の同期に時間がかかるというデメリット
がある。すなわち、DS−CDMAの受信機では通信の
開始時に受信信号の拡散符号位相に受信機での拡散符号
レプリカの位相を同期させる必要がある。ロングコード
はショートコードに比較してサーチすべき拡散符号位相
が非常に多いため、同期をとるために非常に時間がかか
る。
【0011】一方、受信機で相関検出を行う構成として
は図3に示すマッチトフィルタと図4に示すスライディ
ング相関器がある。
【0012】(図3の説明)マッチトフィルタは拡散率
個数分の遅延素子1(通常1チップ遅延)と拡散符号乗
算器2(通常の場合拡散符号レプリカは2値であるので
ExOR回路で構成できる)より構成される。ベースバ
ンド帯(ゼロIF周波数)に周波数変換された拡散変調
信号はマッチトフィルタに拡散率分入力され、拡散符号
レプリカ生成部3からの拡散符号レプリカと乗算され、
乗算された信号は加算器4で加算される。拡散変調信号
と拡散符号レプリカの位相が同期している場合には加算
器4の出力に相関ピークが得られ、この相関ピークの電
力は非同期位相における平均電力の拡散率倍である。マ
ッチトフィルタはこのように空間積分により相関検出を
行うため、拡散符号の初期同期時間が短いというメリッ
トを有する。
【0013】(図4の説明)スライディング相関器は拡
散符号レプリカ生成器5から生成される拡散符号レプリ
カと拡散変調信号を乗算器6(通常の場合拡散符号レプ
リカは2値であるのでExOR回路で構成できる)で乗
算し、積分・ダンプ回路7で拡散率分積分する。この積
分時間は通常情報1シンボル周期である。積分後の信号
を振幅2乗検波器8で振幅2乗検波して振幅成分を生成
し、この値をしきい値判定回路9でしきい値判定するこ
とにより、同期位相であるかどうかを判定する。この積
分値がしきい値を越えない場合には非同期位相であると
判定して、しきい値判定回路9によってディジタル制御
クロック生成器10を制御し、このディジタル制御クロ
ック生成器10によって拡散符号レプリカ生成器5の出
力の拡散符号レプリカ位相をJチップ(通常はJ=1)
進めて更新する。このようにスライディング相関器は時
間積分であるためにマッチトフィルタに比較して回路規
模は小さいが、一方初期同期時間を要する。
【0014】以上のように、マッチトフィルタは空間積
分のため初期同期時間は短いが、回路規模が大きい。一
方スライディング相関器は、回路規模が小さいが、初期
同期時間が長い。
【0015】A:サーチすべきロングコードの種類 Q:サーチすべきロングコードの全チップ位相数 PG:拡散率 M:相関検出のための積分シンボル数 TC :チップ周期 NSC:スライディング相関器数 NMF:マッチトフィルタ数 とすると、熱雑音、他ユーザおよび自チャネル信号の遅
延波からの相互相関がない場合には、それぞれの初期同
期時間は次のようになる。
【0016】スライディング相関器の場合
【0017】
【数1】TSC=A×Q×PG×M×TC /NSC マッチトフィルタの場合
【0018】
【数2】TMF=A×Q×M×TC /NMF となり、ロングコードの場合コード種類Aおよびサーチ
すべき位相数Qが非常に多いために初期同期に非常に時
間がかかるという問題がある。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、ロング
コードを用いる移動通信システムにおいては移動局が電
源を入れてから基地局からの制御チャネルを捕捉する前
に拡散符号の同期をとるのに非常に時間がかかるという
問題点があった。
【0020】さらに、基地局間の時間同期がとられない
セルラ環境において受信機がまずチャネルを補足しよう
としたときは、受信しているチャネルを拡散している拡
散符号を検出する動作(コードサーチ)も必要となる。
実際には複数の基地局から送信されたチャネルを受信す
るため、各チャネルを拡散している拡散符号を検出し、
初期同期を行ってから受信レベルを測定し、接続するチ
ャネルを決定することになる。したがって、セルラ環境
でチャネルの初期同期を完了する時間はコードサーチに
要する時間となり、上記のように、長周期の拡散符号で
拡散を行った場合、非常に大きな時間を要するおそれが
ある。
【0021】また、移動通信環境では、受信機(移動
機)の移動に伴い、通信するべきセル(基地局)が変化
する。この切り替えを行うために受信機では通信中の基
地局の周辺基地局についても定期的にチャネルの拡散符
号同期をとって受信レベルを測定する(セルサーチ)必
要がある。
【0022】そこで、ロングコードを用いた移動通信シ
ステムにおいて、移動局において拡散符号の初期同期の
高速・高精度化を図ることができる信号の伝送方法、送
受信機および拡散符号同期法を提供する発明が本出願に
かかる発明者等によって出願された(特願平8−272
696号)。
【0023】図1は上記先願発明の基本動作アルゴリズ
ムを示す図である。この先願発明では、拡散符号として
ショートコードおよびロングコードを用いて制御チャネ
ルを拡散する。複数のセルにおいてショートコードは共
通にする。またロングコードは各基地局毎に異なる符号
とする。ロングコードは一定周期でMシンボルにわたり
マスクする。すなわちこのマスクされた箇所ではショー
トコードのみで拡散されている(図2参照)。このよう
な拡散符号で拡散された制御チャネルを各基地局毎に送
信する。
【0024】図5に先願発明のロングコードの初期同期
法のサーチ方法を示す。移動局では、まず各セル共通の
ショートコードを拡散符号レプリカとしてマッチトフィ
ルタで相関検出を行う。
【0025】この相関検出は、ロングコードのX周期に
わたりこのマッチトフィルタで行い、この時間における
最大相関出力ピークを検出し、この相関ピークの信号を
送信した基地局に接続する。
【0026】この場合ロングコードがマスクされたシン
ボル(ショートコードのみの拡散シンボル)の次のロン
グコード位相は予め決めてあるため、ショートコードの
最大相関出力ピーク位相からロングコード位相はわか
る。ただし各基地局毎にロングコードの種類が異なるた
め、全てのロングコードについてサーチを行う。このサ
ーチはスライディング相関器で行うことにより低消費電
力化を図ることができる。
【0027】この際拡散率積分した信号を、信号の極性
を考慮して複数情報シンボル間積分することにより、相
関検出信号の精度を高めることができる。従来のロング
コードシステムにおけるサーチでは全ての種類のロング
コードの全てのチップ位相についてサーチする必要があ
ったが、本発明の方法では大幅な初期同期時間の短縮を
図ることができる。また、最初のロングコード1周期の
ショートコードの相関検出のみにマッチトフィルタを用
い、ロングコードのサーチは消費電力の少ないスライデ
ィング相関器で行うため相関検出回路の低消費電力化が
図られる。
【0028】また、拡散符号の同期が取れた後の通信中
のサーチ過程においては電源立ち上げ時の初期同期過程
においてマッチトフィルタによってショートコードの拡
散符号レプリカを用いてロングコードのマスク部分のシ
ョートコード相関ピークを検出し、その上位N個を記憶
しておく。通常のセルラ構成ではNは接続する基地局お
よび周辺の6基地局分であり7となる。
【0029】前述のように最もショートコードの相関検
出ピーク(受信信号レベル)の大きい基地局には現在接
続されているため、移動局の移動に伴うハンドオーバ先
の基地局判定のため周辺セルの制御チャネル(止まり木
チャネル)の受信信号レベルを検出する必要がある。周
辺セルのショートコードの相関検出値の位置は予めわか
っているので、受信信号レベルの大きい順に各同期位置
がどの種類のロングコードであるかサーチすればよいの
で、サーチすべき周辺のセル数をBとすればスライディ
ング相関器を用いた場合のサーチ時間は
【0030】
【数3】TSC=(B+(B−1)+(B−2)+2)×
PG×M×TC /NSC となり、大幅にサーチ時間も短縮することができる。な
お、このサーチ時間は熱雑音,干渉信号のない、誤検出
率ゼロの場合のサーチ時間であり、実際のセルラ環境で
は熱雑音および他通信者、自チャネルの遅延波の相互相
関により充分な同期検出確率を得るためにはサーチ時間
を長くする必要がある。しかしながら従来のロングコー
ドのシリアルサーチに比較して大幅に初期同期時間を短
縮できることは明らかである。
【0031】本発明は、ロングコードを用いた移動通信
システムにおいて、移動局において拡散符号の初期同期
のさらなる高速・高精度化を図ることができる信号の伝
送方法、送受信機および拡散符号同期法を提供すること
を目的とする。
【0032】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1の発明は、情報レートより高速の速度の拡散符
号で広帯域の信号に帯域拡大して信号を伝送する直接拡
散CDMA通信方式において、情報シンボル周期の繰り
返し周期を有する各基地局に共通な短周期拡散符号群と
情報シンボル周期に比較して繰り返し周期の長い基地局
毎に異なる長周期拡散符号群とを使用して、前記短周期
拡散符号群の第1短周期拡散符号および前記長周期拡散
符号群の長周期拡散符号で2重に拡散し、一定周期で前
記長周期拡散符号をマスクした信号を受信し、前記受信
によって得られた受信拡散変調信号に対して、前記長周
期拡散符号群の長周期拡散符号と第1短周期拡散符号を
乗じた符号と受信拡散変調信号との相関検出値を複数の
短周期拡散符号周期にわたって検出し、検出した相関検
出値を平均化し、平均化した相関検出値から前記受信信
号を拡散する長周期拡散符号を検出する際に、前記第1
短周期拡散符号と受信拡散変調信号との最大相関出力信
号を得た時間位置における逆拡散信号を参照信号として
伝搬路推定を行い、前記伝搬路推定値を用いて前記各短
周期拡散符号周期間の長周期拡散符号と第1短周期拡散
符号を乗じた符号と受信拡散変調信号との相関出力に含
まれるデータ変調成分を検出し、前記各短周期拡散符号
周期間の長周期拡散符号と第1短周期拡散符号を乗じた
符号と受信拡散変調信号との相関出力に含まれるデータ
変調成分および伝搬路変動にともなう位相回転を取り除
いた相関出力値を同相加算によって平均化することを特
徴とする。
【0033】請求項2の発明は、請求項1において、さ
らに各基地局で用いられる長周期拡散符号の種類に応じ
た第2短周期拡散符号でバースト的に既知のタイミング
で拡散された信号を受信し、前記伝搬路推定は、前記第
1短周期拡散符号と受信拡散変調信号との最大相関出力
信号を得た時間位置における逆拡散信号と前記第2短周
期拡散符号で拡散された信号を逆拡散して得られる信号
の少なくとも1つを参照信号として行うことを特徴とす
る。
【0034】請求項3の発明は、情報レートより高速の
速度の拡散符号で広帯域の信号に帯域拡大して信号を伝
送する直接拡散CDMA通信方式において、情報シンボ
ル周期の繰り返し周期を有する各基地局に共通な短周期
拡散符号群と情報シンボル周期に比較して繰り返し周期
の長い基地局毎に異なる長周期拡散符号群とを使用し
て、前記長周期拡散符号をマスクして前記第1短周期拡
散符号のみで拡散された信号を伝送する回数が前記長周
期拡散符号周期Lに対して複数回nであり、かつ周期が
等間隔の周期L/nである信号を伝送する際に、さら
に、前記長周期拡散符号の先頭部を送信するタイミング
を示す第3短周期拡散符号で拡散された信号をバースト
的に既知のタイミングで送信することを特徴とする。
【0035】請求項4の発明は、請求項3において、前
記長周期拡散符号の先頭部を送信するタイミングを示す
第3短周期拡散符号は、送信する符号のパターンにより
長周期拡散符号の先頭部を送信するタイミングを表わす
ことを特徴とする。
【0036】請求項5の発明は、請求項3において、前
記長周期拡散符号の先頭部を送信するタイミングを示す
第3短周期拡散符号は、送信されるタイミングにより長
周期拡散符号の先頭部を送信するタイミングを表わすこ
とを特徴とする。
【0037】請求項6の発明は、請求項3〜5のいずれ
かの伝送信号を受信し、受信信号と第1短周期拡散符号
との相関を前記周期L/nで観測し最大の相関値を得る
タイミングから、前記第1短周期拡散符号のみで拡散さ
れた信号を受信するタイミングを検出し、前記得られた
第1短周期拡散符号のみで拡散された信号を受信するタ
イミングから、前記長周期拡散符号の先頭部を送信する
タイミングを示す第3短周期拡散符号の受信タイミング
を検出し、前記第3短周期拡散符号の受信タイミングで
受信信号と第3短周期拡散符号との相関検出処理を行な
い相関出力値から長周期拡散符号の受信タイミングを検
出し、前記長周期拡散符号の受信タイミングにおいて、
受信信号と前記長周期拡散符号群の各長周期拡散符号と
第1短周期拡散符号を乗じた符号との相関検出処理を行
ない相関出力値から受信信号を拡散する長周期拡散符号
を検出することを特徴とする。
【0038】請求項7の発明は、請求項3〜5のいずれ
かにおいて、さらに、前記長周期拡散符号の種類に応じ
た第2短周期拡散符号で拡散された信号をバースト的に
既知のタイミングで送信することを特徴とする。
【0039】請求項8の発明は、請求項7の伝送信号を
受信し、受信信号と第1短周期拡散符号との相関を前記
周期L/nで観測し最大の相関値を得るタイミングか
ら、前記第1短周期拡散符号のみで拡散された信号を受
信するタイミングを検出し、前記得られた第1短周期拡
散符号のみで拡散された信号を受信するタイミングか
ら、前記長周期拡散符号の先頭部を送信するタイミング
を示す第3短周期拡散符号の受信タイミングを検出し、
前記第3短周期拡散符号の受信タイミングで受信信号と
第3短周期拡散符号との相関検出処理を行ない相関出力
値から長周期拡散符号の受信タイミングを検出し、前記
得られた第1短周期拡散符号のみで拡散された信号を受
信するタイミングもしくは長周期拡散符号の受信タイミ
ングから、前記第2短周期拡散符号で拡散された信号の
受信タイミングを検出し、前記第2短周期拡散符号で拡
散された信号の受信タイミングで第2短周期拡散符号と
受信信号との相関検出処理を行ない相関出力値から受信
信号を拡散する長周期拡散符号を含む長周期拡散符号群
を検出し、前記長周期拡散符号の受信タイミングにおい
て、受信信号と前記検出した受信信号を拡散する長周期
拡散符号を含む長周期拡散符号群の各長周期拡散符号と
第1短周期拡散符号を乗じた符号との相関検出処理を行
ない相関出力値から受信信号を拡散する長周期拡散符号
を検出することを特徴とする。
【0040】請求項9の発明は、請求項1または2にお
いて、請求項3、4、5および7のいずれかの伝送信号
を受信し、前記第1短周期拡散符号と受信拡散変調信号
との最大相関出力信号を得た時間位置における逆拡散信
号と前記第2短周期拡散符号で拡散された信号を逆拡散
して得られる信号と前記第3短周期拡散符号で拡散され
た信号を逆拡散して得られる信号の少なくとも一つを参
照信号として伝搬路推定を行い、前記伝搬路推定値を用
いて前記各短周期拡散符号周期間の長周期拡散符号と第
1短周期拡散符号を乗じた符号と受信拡散変調信号との
相関出力に含まれるデータ変調成分を検出し、前記各短
周期拡散符号周期間の長周期拡散符号と第1短周期拡散
符号を乗じた符号と受信拡散変調信号との相関出力に含
まれるデータ変調成分および伝搬路変動にともなう位相
回転を取り除いた相関出力値を同相加算によって平均化
し、前記平均化した相関出力値から受信信号を拡散する
長周期拡散符号を検出することを特徴とする。
【0041】請求項10の発明は、情報レートより高速
の速度の拡散符号で広帯域の信号に帯域拡大して信号を
伝送する直接拡散CDMA通信方式において、情報シン
ボル周期の繰り返し周期を有する各基地局に共通な短周
期拡散符号群と情報シンボル周期に比較して繰り返し周
期の長い基地局毎に異なる長周期拡散符号群とを使用し
て、前記短周期拡散符号群の第1短周期拡散符号および
前記長周期拡散符号群の長周期拡散符号で2重に拡散
し、一定周期で前記長周期拡散符号をマスクした信号
に、さらに各基地局で用いられる長周期拡散符号の種類
に応じた第2短周期拡散符号でバースト的に既知のタイ
ミングで拡散された信号を受信し、前記受信によって得
られた受信拡散信号に対して、第1短周期拡散符号のみ
で拡散された信号を受信するタイミングもしくは長周期
拡散符号の受信タイミングから、前記第2短周期拡散符
号で拡散された信号の受信タイミングを検出し、このタ
イミングで第2短周期拡散符号と受信信号との相関検出
処理を複数回行なって、前記第2短周期拡散符号と受信
信号との相関検出値を平均化し、平均化した相関検出値
から受信信号を拡散する長周期拡散符号を含む長周期拡
散符号群を検出する際に、前記第1短周期拡散符号と受
信拡散変調信号との最大相関出力信号を得た時間位置に
おける逆拡散信号を参照信号として伝搬路推定を行い、
前記伝搬路推定値を用いて前記第2短周期拡散符号と受
信信号との相関検出出力に含まれる伝搬路変動にともな
う位相回転量を検出し、前記第2短周期拡散符号と受信
信号との相関検出出力に含まれる前記伝搬路変動にとも
なう位相回転を取り除いた相関出力値を同相加算によっ
て平均化することを特徴とする。
【0042】請求項11の発明は、請求項10におい
て、請求項7の伝送信号を受信する際に、前記伝搬路推
定は、前記第1短周期拡散符号と受信拡散変調信号との
最大相関出力信号を得た時間位置における逆拡散信号と
前記第3短周期拡散符号で拡散された信号を逆拡散して
得られる信号の少なくとも1つを参照信号として行うこ
とを特徴とする。
【0043】請求項12の発明は、請求項3、4および
5のいずれかの伝送信号を受信し、前記第1短周期拡散
符号のみで拡散された信号を受信するタイミングから、
前記第3短周期拡散符号で拡散された信号の受信タイミ
ングを検出し、このタイミングで第3短周期拡散符号と
受信信号との相関検出処理を複数回行って第3短周期拡
散符号と受信信号との相関検出値を平均化し、平均化し
た相関検出値から長周期拡散符号の受信タイミングを検
出する際に、前記第1短周期拡散符号と受信拡散変調信
号との最大相関出力信号を得た時間位置における逆拡散
信号を参照信号として伝搬路推定を行い、前記伝搬路推
定値を用いて前記第3短周期拡散符号と受信信号との相
関検出出力に含まれる伝搬路変動にともなう位相回転量
を検出し、前記第3短周期拡散符号と受信信号との相関
検出出力に含まれる前記伝搬路変動にともなう位相回転
を取り除いた相関出力値を同相加算によって平均化する
ことを特徴とする。
【0044】請求項13の発明は、請求項12におい
て、請求項7の伝送信号を受信し、前記伝搬路推定は、
前記第1短周期拡散符号と受信拡散変調信号との最大相
関出力信号を得た時間位置における逆拡散信号と前記第
2短周期拡散符号で拡散された信号を逆拡散して得られ
る信号の少なくとも1つを参照信号として行うことを特
徴とする。
【0045】請求項14の発明は、情報レートより高速
の速度の拡散符号で広帯域の信号に帯域拡大して信号を
伝送する直接拡散CDMA通信方式において、情報シン
ボル周期の繰り返し周期を有する各基地局に共通な短周
期拡散符号群と情報シンボル周期に比較して繰り返し周
期の長い基地局毎に異なる長周期拡散符号群とを使用し
て、前記短周期拡散符号群の第1短周期拡散符号および
前記長周期拡散符号群の長周期拡散符号で2重に拡散
し、一定周期で前記第1短周期拡散符号のみで拡散され
た信号を受信し、前記受信によって得られた受信拡散変
調信号に対して、前記長周期拡散符号群の長周期拡散符
号と第1短周期拡散符号を乗じた符号と受信拡散変調信
号との相関検出値を複数の短周期拡散符号周期にわたっ
て検出し、検出した相関検出値を平均化し、平均化した
相関検出値から前記受信信号を拡散する長周期拡散符号
を検出する際に、前記受信信号と第1短周期拡散符号と
の相関検出を行い、該相関検出によって得られた相関値
の大きさに基づいて前記第1短周期拡散符号のみで拡散
された信号を受信する第1のタイミングを検出し、前記
検出した第1のタイミングで前記受信信号と第1短周期
拡散符号との相関検出を互いにΔ位相(Δ位相はaTc
に相当:aは実数、Tcはチップ周期)ずれたタイミン
グで行い、当該各タイミングにおける相関値の大きさに
基づいて、前記第1のタイミングを更新することを特徴
とする。
【0046】請求項15の発明は、請求項14におい
て、さらに各基地局で用いられる長周期拡散符号の種類
に応じた第2短周期拡散符号でバースト的に既知のタイ
ミングで拡散された信号を受信し、前記第1のタイミン
グを検出する際に、前記受信信号と第1短周期拡散符号
と前記第2短周期拡散符号との相関検出を行うことを特
徴とする。
【0047】請求項16の発明は、請求項14におい
て、さらに前記長周期拡散符号の先頭部を送信するタイ
ミングを示す第3短周期拡散符号でバースト的に既知の
タイミングで拡散された信号を受信し、前記第1のタイ
ミングを検出する際に、前記受信信号と第1短周期拡散
符号と前記第3短周期拡散符号との相関検出を行うこと
を特徴とする。
【0048】請求項17の発明は、請求項15におい
て、さらに前記長周期拡散符号の先頭部を送信するタイ
ミングを示す第3短周期拡散符号でバースト的に既知の
タイミングで拡散された信号を受信し、前記第1のタイ
ミングを検出する際に、前記受信信号と第1短周期拡散
符号と前記第2短周期拡散符号と前記第3短周期拡散符
号との相関検出を行うことを特徴とする。
【0049】請求項18の発明は、請求項1の拡散符号
同期法に請求項14の拡散符号同期法を適用したことを
特徴とする。
【0050】請求項19の発明は、請求項2の拡散符号
同期法に請求項15の拡散符号同期法を適用したことを
特徴とする。
【0051】請求項20の発明は、請求項6の拡散符号
同期法に請求項14および16の少なくとも1つの拡散
符号同期法を適用したことを特徴とする。
【0052】請求項21の発明は、請求項8の拡散符号
同期法に請求項14,16および17の少なくとも1つ
の拡散符号同期法を適用したことを特徴とする。
【0053】請求項22の発明は、請求項9の拡散符号
同期法に請求項14,16および17の少なくとも1つ
の拡散符号同期法を適用したことを特徴とする。
【0054】請求項23の発明は、請求項10の拡散符
号同期法に請求項14および15の少なくとも1つの拡
散符号同期法を適用したことを特徴とする。
【0055】請求項24の発明は、請求項11の拡散符
号同期法に請求項14,16および17の少なくとも1
つの拡散符号同期法を適用したことを特徴とする。
【0056】請求項25の発明は、請求項12の拡散符
号同期法に請求項14および16の少なくとも1つの拡
散符号同期法を適用したことを特徴とする。
【0057】請求項26の発明は、請求項13の拡散符
号同期法に請求項14,16および17の少なくとも1
つの拡散符号同期法を適用したことを特徴とする。
【0058】請求項27の発明は、情報レートより高速
の速度の拡散符号で広帯域の信号に帯域拡大して信号を
伝送する直接拡散CDMA通信方式において、情報シン
ボル周期の繰り返し周期を有する各基地局に共通な短周
期拡散符号群と情報シンボル周期に比較して繰り返し周
期の長い基地局毎に異なる長周期拡散符号群とを使用し
て、前記短周期拡散符号群の第1短周期拡散符号および
前記長周期拡散符号群の長周期拡散符号で2重に拡散し
て信号を伝送する際に、一定周期で、前記長周期拡散符
号をマスクし、前記第1短周期拡散符号と異なる、当該
第1短周期拡散符号よりも自己相関特性に優れた短周期
拡散符号のみで拡散された信号を伝送することを特徴と
する。
【0059】請求項28の発明は、請求項14〜26の
いずれかにおいて、請求項27の信号の伝送方法によっ
て伝送された信号を受信することを特徴とする。
【0060】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。尚、以下の説明では、「共通
ショートコード」は請求項中の「第1短周期拡散符号」
を、「ロングコード」は請求項中の「長周期拡散符号」
を、「グループ識別コード」は請求項中の「第2短周期
拡散符号」を、「ロングコードタイミング確定コード」
は請求項中の「第3短周期拡散符号」を示す。
【0061】図6に本発明請求項1の動作例を示す。こ
の送信フレーム構成では、拡散符号としてショートコー
ドおよびロングコードを用いて制御チャネルを拡散す
る。複数のセルにおいてショートコードは共通にする。
またロングコードは各基地局毎に異なる符号とする。ロ
ングコードは一定周期でMシンボルにわたりマスクす
る。すなわちこのマスクされた箇所ではショートコード
のみで拡散されている。このような拡散符号で拡散され
た制御チャネルを各基地局毎に送信する。ロングコード
および共通ショートコードで拡散された信号にはデータ
変調がなされている。図6ではデータ変調として2相位
相変調方式(BPSK変調)が用いられた場合を例とし
て示している。受信信号中のシンボル#0〜#3の区間
(相関検出期間1)で受信信号とロングコードと共通シ
ョートコードを乗積した符号との相関検出を行って拡散
符号の同期判定を行う場合を説明する。
【0062】相関検出期間1内の各シンボル#0〜#3
区間を相関積分時間として受信信号と、ロングコードと
共通ショートコードを乗積した符号との相関検出出力ベ
クトルをs(0)〜s(3)とする。s()はシンボル
のデータ(例では+1か−1)に応じて位相が回転して
いる。そのため、s()をそのままベクトル和してしま
うとシンボル間で相関が打ち消し合う場合が生じ精度の
高い相関検出ができない。また、移動通信環境下におい
ては、移動局と基地局との間の相対位置の移動に伴うレ
イリーフェージングに起因する振幅変動、位相変動が生
じるため、s()にはデータ変調による位相回転に加え
レイリーフェージングによる振幅、位相変動が加わって
検出される。
【0063】そこで、マスクシンボルでの変調をあらか
じめ既知としておき、受信信号と共通ショートコードと
の相関検出処理を行うことにより受信タイミングのわか
っているマスクシンボルを(レイリーフェージング環境
下における)受信絶対位相の検出に用いる。相関検出期
間1に時間的に最も近いところにあるマスクシンボルB
の受信タイミングで受信信号と共通ショートコードとの
相関を検出する。その相関検出出力(逆拡散信号)ベク
トルをp(B)とする。p(B)はこの時間におけるレ
イリーフェージングの振幅変動、位相変動を示す参照信
号となる。
【0064】s()に対しp(B)から得られるレイリ
ーフェージングの振幅変動、位相変動を補償した信号を
もとに送信されてきたデータを判定する(同期検波)。
図6では、レイリーフェージングの振幅変動、位相変動
を補償した信号を生成するために例としてs()にP
(B)の複素共役を乗算している。図6の例ではデータ
変調がBPSKなので、前記補償した信号の同相(I)
成分の符号から+1または−1を判定し、判定データと
して出力する。データ判定後、s()に対しデータ変調
を補償(すなわち+1または−1を乗積)したうえで、
複数シンボル間のベクトル和をもとめる(図中S)。図
6の例ではBPSKデータ変調なので判定データが−1
の場合にs()を反転させている。本例では参照信号と
して用いるマスクシンボルを相関検出期間に最も近いシ
ンボルとしたが、参照信号の精度を高めるために、相関
検出期間1の近傍の複数のマスクシンボル(例えばB,
C)での逆拡散信号ベクトルに対して平均化処理をして
参照信号を得ることもできる。また先願発明(特願平8
−272696)において示されるような複数のマルチ
パスに対して相関検出を行う場合には、一般にRake
合成として知られるパスタイバーシチを加えてデータ変
調検出を行うことでデータ変調検出精度を向上できる。
【0065】以上、本発明請求項1を用いると、データ
変調を打ち消すために、シンボルごとの相関2乗値の和
を求めるような場合と比較して、相関検出値に含まれる
雑音や干渉成分を低減することが可能である。
【0066】図7に本発明請求項2の動作例を示す。こ
の例の送信フレーム構成では、グループ識別コードで拡
散されたシンボル(a,b,c,d, e…)がマスクシ
ンボル(共通ショートコードで拡散されたシンボルA,
B,C,D,E…)にコード多重されている。動作は、
本発明請求項1における、マスクシンボルの受信タイミ
ングでの受信信号と共通ショートコードとの相関検出出
力(逆拡散信号)ベクトルに加え、グループ識別コード
で拡散されたシンボルの受信タイミングでの受信信号と
グループ識別コードとの相関検出出力(逆拡散信号)ベ
クトルも参照信号として用いるところだけが本発明請求
項1と異なる。
【0067】図7中、p()を平均化したp_aveの
例として、相関検出期間1の近傍の2つのマスクシンボ
ルの受信タイミングでの受信信号と共通ショートコード
との相関検出出力および2つのグループ識別コードで拡
散されたシンボルの受信タイミングでの受信信号とグル
ープ識別コードとの相関検出出力の単純平均を用いてい
る。他の平均化法を用いることも容易に類推することが
可能である。
【0068】図8に本発明請求項3,4,5における送
信フレーム構成の例を示す。1ロングコード周期に対し
て等間隔にn回ロングコードがマスクされている。図8
の例1では、ロングコードがマスクされた(共通ショー
トコードで拡散された)シンボルの次のシンボルをロン
グコードタイミング確定コードで拡散されたシンボルと
している。ロングコードタイミング確定コードはロング
コードの先頭位置からのロングコードマスク回数に応じ
て異なる拡散符号c#0〜c#n−1が用いられてい
る。図8の例2では、同じようにロングコードタイミン
グ確定コードはロングコードの先頭位置からのロングコ
ードマスク回数に応じて異なる拡散符号c#0〜c#n
−1が用いられているが、ロングコードタイミング確定
コードで拡散されたシンボルがマスクシンボル(共通シ
ョートコードで拡散されたシンボル)にコード多重され
ている。以上の図8の例1,2では、ロングコードタイ
ミング確定コードとして用いられる拡散符号のパターン
がロングコードの先頭位置を示している。
【0069】図8の例3,4では、ロングコードタイミ
ング確定コードで拡散されたシンボルがロングコードの
先頭位置から最初のマスクシンボル(共通ショートコー
ドで拡散されたシンボル)の次のシンボルに配置、もし
くは当マスクシンボル位置にコード多重されている。
【0070】図8の例5では、図8の例3に対してロン
グコードの先頭位置から最初のマスクシンボルに加え、
2番目のシンボルに対してもロングコードタイミング確
定コードで拡散されたシンボルが付加されている。以上
の図8の例3,4,5では、ロングコードタイミング確
定コードで拡散されたシンボルの送信位置のパターンが
ロングコードの先頭位置を示している。
【0071】図8の例6ではロングコードの先頭位置か
ら最初のマスクシンボル(共通ショートコードで拡散さ
れたシンボル)および2番目のマスクシンボルに対して
各々次のシンボルにロングコードタイミング確定コード
c#0,c#1で拡散されたシンボルが配置されてい
る。以上の図8の例6では、ロングコードタイミング確
定コードとして用いられる拡散符号のパターンとロング
コードタイミング確定コードで拡散されたシンボルの送
信位置のパターンの両方を用いてロングコードの先頭位
置を示している。
【0072】以上例に上げたフレーム構成のほかにも多
くの送信法が考えられるが、マスクシンボル(共通ショ
ートコードで拡散されたシンボル)送信位置に対してロ
ングコードタイミング確定コードで拡散されたシンボル
の送信位置とロングコードタイミング確定コードとして
用いられる拡散符号のパターンがあらかじめ受信側で既
知のものとなっていることが条件となる。
【0073】図9に本発明請求項7における送信フレー
ム構成の例を示す。1ロングコード周期に対して等間隔
にn回ロングコードがマスクされている。また以下の各
例において、ロングコードタイミング確定コードの送信
パターンは図8に示した例を含む各パターンを適用する
ことができる。図9の例1では、ロングコードがマスク
された(共通ショートコードで拡散された)シンボルの
次のシンボルをロングコードタイミング確定コードで拡
散されたシンボル、さらに次のシンボルをグループ識別
コードで拡散されたシンボルとしている。
【0074】図9の例2では、ロングコードタイミング
確定コードで拡散されたシンボルおよびグループ識別コ
ードで拡散されたシンボルがマスクシンボル(共通ショ
ートコードで拡散されたシンボル)にコード多重されて
いる。図9の例3では、ロングコードタイミング確定コ
ードで拡散されたシンボルとグループ識別コードで拡散
されたシンボルをコード多重したシンボルがマスクシン
ボル(共通ショートコードで拡散されたシンボル)の次
のシンボル位置に配置されている。図9の例4では、グ
ループ識別コードで拡散されたシンボルがマスクシンボ
ル(共通ショートコードで拡散されたシンボル)にコー
ド多重されており、ロングコードタイミング確定コード
で拡散されたシンボルはロングコードの先頭位置から最
初のマスクシンボルの次のシンボル位置にのみ配置され
ている。
【0075】図9の例5ではロングコードマスクが2シ
ンボル連続で行われており、先頭のマスクシンボル(共
通ショートコードで拡散されたシンボル)にグルーブ識
別コードで拡散されたシンボルがコード多重されてお
り、後続のマスクシンボル(共通ショートコードで拡散
されたシンボル)にロングコードタイミング確定コード
で拡散されたシンボルがコード多重されている。図9の
例6では、ロングコードの先頭位置からk(k<n−
1)回のロングコードマスク位置においてはグループ識
別コードで拡散されたシンボルがマスクシンボル(共通
ショートコードで拡散されたシンボル)にコード多重さ
れており、その後のn−k回のロングコードマスク位置
においてはロングコードタイミング確定コードで拡散さ
れたシンボルがマスクシンボル(共通ショートコードで
拡散されたシンボル)にコード多重されている。
【0076】以上例に上げたフレーム構成のほかにも多
くの送信法が考えられるが、マスクシンボル(共通ショ
ートコードで拡散されたシンボル)送信位置に対してロ
ングコードタイミング確定コードで拡散されたシンボル
の送信位置とロングコードタイミング確定コードとして
用いられる拡散符号のパターン、および、グルーブ識別
コードで拡散されたシンボルの送信位置とグループ識別
コードとして用いられる拡散符号のパターンがあらかじ
め受信側で既知のものとなっていることが条件となる。
【0077】図10に本発明請求項6の拡散符号同期法
の動作フローを示す。適用する送信フレーム構成は、例
えば図8に示すものである。まず、先願発明(特願平8
−272696号)に示すように、受信信号と共通ショ
ートコードとの相関検出により、ロングコードマスクの
タイミングを求める。次に検出したロングコードマスク
のタイミングからロングコードタイミング確定コードで
拡散されたシンボルの受信タイミングを求める。図8の
例1の場合には、ロングコードマスクのタイミングから
1シンボル周期(共通ショートコード周期)遅れたタイ
ミングである。このロングコードタイミング確定コード
で拡散されたシンボルの受信タイミングで受信信号とロ
ングコードタイミング確定コードとの相関を検出する。
図8の例1の場合には、c#0〜c#n−1の各コード
で相関を検出する。図8の例3の場合には、c#0で相
関を検出する。本相関検出を連続するn回のロングコー
ドタイミング確定コードで拡散されたシンボルの受信タ
イミングで行う。得られた相関値を S(a,x) と表わす。ここで、aは、相関検出に用いたロングコー
ドタイミング確定コードの番号で、0≦a≦n−1であ
り、xは、相関検出の順番(最初の相関検出を0、次を
1、…とする)で、0≦x≦n−1である。また、各相
関値は2乗検波後の値であり、S≧0である。さらに、
移動局で既知である、ロングコードタイミング確定コー
ドの送信パターンを、ロングコードマスクシンボル番号
i(0≦i≦n−1)に対応づけて P(i,a) で表わす。P(i,a)は1か0の値をとり、送信する
ロングコードタイミング確定コードの番号に1を、送信
しないロングコードタイミング確定コードの番号に0を
与える。図8の例1の場合には、i=aのときにP
(i,a)=1で、他の場合は0である。図8の例3の
場合はP(0,0)のみ1で、他の場合はOである。
【0078】相関検出後、下記の相関和D(x)を求め
る。すなわち、
【0079】
【数4】
【0080】を求める。ここで、x回目の相関検出が受
信信号のロングコードマスクシンボル番号0に対応する
ロングコードタイミング確定コードで拡散されたシンボ
ルの受信タイミングで行われた場合、ロングコードタイ
ミング確定コードの送信パターンが検出した相関値のピ
ーク出現パターンに整合するため、D(x)が最大とな
る。これよりロングコードマスクシンボル番号に対応し
たロングコードマスクシンボルの受信タイミングがわか
るので、ロングコードの受信タイミングが検出できる。
【0081】次に行われる、ロングコード同定は、先願
発明(特願平8−272696号)と同じ方法で行われ
るが、各ロングコードに対してn種類の互いに1/nロ
ングコード周期に相当する位相差を持つロングコードと
受信信号との相関を検出する必要はなく、ロングコード
タイミング確定コードで検出されたロングコードの受信
タイミングから得られる同期位相に設定されたロングコ
ードと共通ショートコードを乗積した符号と受信信号と
の相関検出を各ロングコード候補について検出し、相関
値の大きさから受信信号のロングコードを同定する。こ
のように、本発明では、ロングコード同定で、1ロング
コードについてn通りの相関検出を行う必要がなくなる
ので同期確立に要する時間を短縮できる。
【0082】図11に本発明請求項8の拡散符号同期法
の動作フローを示す。ここでは本発明請求項6の拡散符
号同期法の動作フローに先願発明(特願平8−2726
96)に示されているロングコード群の検出がロングコ
ードマスクタイミング検出のあとに行われる。適用する
送信フレーム構成は例えば図9に示すものである。ロン
グコード群の検出では、検出したロングコードマスクの
タイミングから求まるグループ識別コードで拡散された
信号の受信タイミングで受信信号とグループ識別コード
候補との相関を検出する。得られた相関検出値に対し
て、あらかじめ既知のグループ識別コードの送信パター
ンでの相関和を検出し、最大相関和を得る送信パターン
から同定判定を行うロングコード群を決定する。ロング
コードの同定では、システムで用意されるすべてのロン
グコードと受信信号との相関を検出する代りに、検出し
たロングコード群に含まれるロングコードに対してのみ
相関検出を行えばよい。また、図11にはロングコード
受信タイミングの検出のあとにロングコード群を検出す
る構成になっているが、これら2つの検出は同時に行う
ことも順番を変えて行うことも可能である。
【0083】図12に本発明請求項9の動作例を示す。
動作は、本発明請求項1もしくは請求項2における、マ
スクシンボルの受信タイミングでの受信信号と共通ショ
ートコードとの相関検出出力(逆拡散信号)ベクトル、
グループ識別コードで拡散されたシンボルの受信タイミ
ングでの受信信号とグループ識別コードとの相関検出出
力(逆拡散信号)ベクトルに加え、ロングコードタイミ
ング確定コードで拡散されたシンボルの受信タイミング
での受信信号とロングコードタイミング確定コードとの
相関検出出力(逆拡散信号)ベクトルも参照信号として
用いところだけが本発明請求項1もしくは請求項2と異
なる。図12中、p()を平均化したp_aveの例と
して、相関検出期間1の近傍の2つのマスクシンボルの
受信タイミングでの受信信号と共通ショートコードとの
相関検出出力、2つのグルーブ識別コードで拡散された
シンボルの受信タイミングでの受信信号とグループ識別
コードとの相関検出出力、および2つのロングコードタ
イミング確定コードで拡散されたシンボルの受信タイミ
ングでの受信信号とロングコードタイミング確定コード
との相関検出出力の単純平均を用いている。他の平均化
法を用いることも容易に類推することが可能である。ま
た、フレーム構成も図12に示すものに限らず、図9に
示すような他のフレーム構成でも用いることができるこ
とは容易に類推できる。
【0084】図13に本発明請求項10,11,12,
13の動作例を示す。移動通信環境下においては、移動
局と基地局との間の相対位置の移動に伴うレイリーフェ
ージングに起因する振幅変動、位相変動が生じるため、
相関検出出力ベクトルs()にはデータ変調による位相
回転に、レイリーフェージングによる振幅、位相変動が
加わって検出される。このため、例として、フェージン
グ変動が無視できない程互いにはなれたグループ識別コ
ードで拡散されたシンボルCmとCnの受信タイミング
での受信信号とグループ識別コードとの相関検出出力s
(Cm)とs(Cn)を平均化することを考えると、同
相(I)成分、直交(Q)成分ごとに平均化を行うとレ
イリーフェージングに起因する位相回転量が異なる(θ
(m)とθ(n))ことにより、正確な平均相関出力の
大きさを求めることが困難になる。そこで、本発明請求
項10では、ロングコードマスクによって共通ショート
コードのみで拡散されたシンボルと共通ショートコード
との相関出力s(Am)を用いてθ(m)を推定する。
図13の例1では、推定値θ_ave(m)として、s
(Am)の位相回転量θ(Am)をそのまま用いてい
る。また、図13の例2では、推定値θ_ave(m)
として、シンボルCmに時間的に近い位置にあるシンボ
ルAm−1,Am+1における相関検出値s(Am−
1)、s(Am+1)から得られる位相回転量θ(Am
−1)、θ(Am+1)も重みをつけて平均化してい
る。平均化によりθ(m)をより精度を高めて検出でき
るが、レイリーフェージングによる位相変動はシンボル
Cmから時間的に離れるほど大きくなるためあまり離れ
たシンボルとの相関値から得られる位相回転量を平均化
することは位相回転量の推定精度を劣化させる結果とな
る。次にs(Cm)から推定した位相回転量θ_ave
(m)を逆回転させた相関ベクトルs′(Cm)を求め
る。S(Cn)についても同様にs′(Cn)を求め、
2相関値の平均S_ave=s′(Cm)+s′(C
n)として得る。
【0085】さらに、本発明請求項11では、本発明請
求項7の送信フレームを用いる場合に、ロングコード群
の検出に先立ってロングコード受信タイミングの検出を
行う場合に、位相回転量θ(m)の推定にロングコード
タイミング確定コードで拡散されたシンボルBmとロン
グコードタイミング確定コードとの相関出力s(Bm)
も用いる。図13の例3では、推定値θ_ave(m)
として、s(Am)の位相回転量θ(Am)とs(B
m)の位相回転量θ(Bm)の単純平均を用いている。
また、図13の例4では、推定値θ_ave(m)とし
て、シンボルCmに時間的に近い位置にあるシンボルA
m−1,Bm−1,Am+1,Bm+1における相関検
出値s(Am−1)、s(Bm−1)、s(Am+
1)、s(Bm+1)から得られる位相回転量θ(Am
−1)、θ(Bm−1)、θ(Am+1)、θ(Bm+
1)も重みをつけて平均化している。
【0086】本発明請求項12では、本発明請求項3,
4,5の送信フレームを用いる場合に、ロングコード受
信タイミングの検出を行う際のロングコードタイミング
確定コードで拡散されたシンボルBmとBnの受信タイ
ミングでの受信信号とロングコードタイミング確定コー
ドとの相関検出出力s(Bm)とs(Bn)を平均化す
る際に、本発明請求項10と同じくs(Am)を用いて
フェージングによる位相回転を補正した後に同期加算す
るものであり、その動作例は先に記した本発明請求項1
0の動作例でCmをBmに置き換えたものとなる。
【0087】さらに、本発明請求項13では、本発明請
求項7の送信フレームを用いる場合に、ロングコード受
信タイミングの検出に先立ってロングコード群の検出を
行う場合に、位相回転量θ(m)の推定にグループ識別
コードで拡散されたシンボルCmとロングコードタイミ
ング確定コードとの相関出力s(Cm)も用いるもので
あり、その動作例は先に記した本発明請求項11の動作
例でCmをBmに置き換えたものとなる。
【0088】以上本発明請求項10,11,12,13
の実施において位相回転量θの検出における平均化手段
は一般に知られる他の平均化法を用いることも可能であ
る。また、2シンボル以上の平均を行う際も同様の手順
を拡張することで容易に実現可能である。本発明請求項
10,11,12,13を用いると、複数シンボル間の
相関値の平均化を同相加算によって行えるため、相関2
乗値の平均を求めるような場合と比較して、平均相関検
出値に含まれる雑音や干渉成分を低減することが可能で
ある。
【0089】図25に本発明請求項14〜17における
基本動作例を示す。送信機と受信機のクロックにずれが
ある場合、受信信号のサンプリングタイミングが時間と
ともにずれて行くために、受信機からみて同期位置がず
れていくように見えてしまう。このため、ロングコード
同期タイミング検出で検出した同期タイミングに対しロ
ングコードの同定を行う際に時間の経過とともに真の同
期タイミングからずれたタイミングでロングコード同定
を行うことになり、拡散符号同期の精度および速度が劣
化してしまう。
【0090】そこで、本発明請求項14〜17では、図
25に示す様に前述したロングコードマスクタイミング
検出回路によるロングコード同期タイミング検出を行っ
た後、周期的に受信するロングコードマスクシンボル
(共通ショートコードのみで拡散されたシンボル)を用
いてロングコード同期タイミング位置のトラッキングを
行う。すなわち、前述したように、基本的に、ロングコ
ード同期タイミング検出を行ったら、次にロングコード
の同定に移るが、ロングコードの同定検出処理に並行し
て、周期的に受信するロングコードマスクシンボルの受
信タイミングおよびこれに±Δ位相(Δ位相はaTcに
相当:aは実数、Tcはチップ周期)ずれたタイミング
における受信信号と共通ショートコードとの相関を検出
する。aは一般的には、1/2または1/4が用いられ
る。周波数ドリフトが無い状態ではちょうどロングコー
ドマスクシンボルの受信タイミングにおける相関検出値
が最大になる。しかし、実際の周波数ドリフトが存在す
る環境では、検出したロングコードマスクシンボルの受
信タイミングと実際にロングコードマスクシンボルを受
信するタイミングはずれて行くため、検出したロングコ
ードマスクシンボルの受信タイミングから+(または
−)Δ位相ずらしたタイミングで検出した相関値が大き
くなっていく。このため、0、±Δ位相の相関値(すな
わち、3個)のいずれの値が最大かを比較検出すること
で、周波数ドリフトによってずれたロングコードマスク
シンボルの受信タイミングを検出することができる。
【0091】このようにして得られた最新のロングコー
ドマスクシンボルの受信タイミング検出値を用いてロン
グコード同定処理を行うことによって、周波数ドリフト
がある場合でも常に受信信号のロングコードと受信機側
で用意するロングコードとの同期を保持することができ
る。
【0092】0、±Δ位相の相関値を用いたロングコー
ドマスクシンボルの受信タイミングの補正(更新)は、
実際の環境では各相関値に熱雑音やチャネル間干渉の成
分が含まれるため、ある程度各相関値を平均化した後に
行われる。また、補正方法は、従来から知られている一
般的な拡散符号同期のトラッキングの方法を用いること
ができる。第1の例として、0、±Δ位相での平均相関
値を求め、0位相での相関値が最大の場合は、補正を行
わず、+(−)Δ位相の相関値が最大となった場合は、
ロングコードマスクシンボルの受信タイミングの検出値
をΔ位相に相当する時間進める(遅らせる)。また、第
2の例では0位相での相関検出は行わず、+(−)Δ位
相の平均相関値を比較し、より大きな相関値を得たタイ
ミングを新しいロングコードマスクシンボルの受信タイ
ミングの検出値とする。いずれの場合も新しいロングコ
ードマスクシンボルの受信タイミングの検出値を得たら
このタイミングを0位相として上記動作を繰り返す。ま
た、3個以上の相関器を用いて(例5個、0、±Δ、±
2Δ位相)ロングコードマスクシンボルの受信タイミン
グのトラッキングを行うことも可能である。
【0093】また、ロングコード群検出、ロングコード
受信タイミング検出(等間隔ロングコードマスクの場
合)を行う場合は、これらの処理においても、上述のよ
うにして更新したロングコードマスクシンボルの受信タ
イミングの検出値を用いることができる。さらに、この
場合、(必要に応じてこれらの処理が終了した後に)上
記同様にして、受信信号とグループ識別コードまたはロ
ングコードタイミング確定コードとの相関を検出し、得
られた0、±Δ位相の相関値を、上記受信信号と共通シ
ョートコードとの0、±Δ位相の相関値に(同相同士)
加算し、最大相関値が得られたタイミングを、ロングコ
ード群検出、ロングコード受信タイミング検出、ロング
コード同定のタイミングの補正に用いることができる。
【0094】なお、本発明請求項14〜17は、後述す
る図36〜39にその実施例を示し、図26〜35にそ
の適用例を示すが、図26〜35以外にも上述した先願
発明(特願平8−272696号)に示す各実施例にも
適用できる。
【0095】
【実施例】図14に本発明を適用した移動通信システム
の符号拡散方式の実施例としてセルラ方式の基地局にお
ける下りチャネルの送信部の符号拡散処理部分を示す。
図14に示す構成は、本発明の各請求項に適用すること
ができる。下りチャネルではハンドオーバのし易さから
ロングコードは各基地局内では共通である。従って制御
チャネルおよび通信を行っている通信チャネルを束ねた
後の信号を共通のロングコードで拡散することによりロ
ングコード拡散部を共通にすることができる。
【0096】図14に示すように、制御チャネル情報信
号は、共通ショートコード生成部11からの、および各
通信チャネル情報信号は、各通信チャネル用ショートコ
ード生成部12からの、情報シンボル周期の繰り返し周
期を有する互いに異なるショートコードで拡散される。
制御チャネル情報信号は、必要に応じて、所定のタイミ
ングで、さらにグループコード生成部13からのグルー
プ識別コードで拡散され、ロングコードタイミング確定
コード生成部14からのロングコードタイミング確定コ
ードで拡散される。その後、制御チャネル情報信号の
み、ロングコード反転符号(複素共役)生成部15から
の、共通の拡散するロングコードの複素共役となる反転
拡散符号で拡散する。その後、加算器16で、全てのチ
ャネルの信号を適当なタイミングで加算し、その後、ロ
ングコード生成部17からのロングコードで加算器13
の出力の全てのチャネルの信号を拡散し、拡散変調信号
として出力する。18はタイミング制御部であって、各
生成部の動作タイミングおよびスイッチ22,23,2
4を制御する。19は乗算器である。20,21は加算
器である。スイッチ24は共通ショートコードを拡散し
た制御チャネル情報信号を加算器16に供給するか否か
を制御する。スイッチ23は共通ショートコードを拡散
した制御チャネル情報信号にグループ識別コードを多重
するか否かを制御し、スイッチ22は、さらにロングコ
ードタイミング確定コードを多重するか否かを制御す
る。ロングコード反転符号生成部15は、ロングコード
をマスクする情報シンボル間だけ、共通の拡散するロン
グコードの複素共役となる反転拡散符号を乗積し、その
他のタイミングでは全1を乗積する(すなわち、反転拡
散符号を乗積しない状態)。その後他の通信チャネルと
共通にロングコード生成部17からのロングコードを乗
積することにより、結果としてマスクする部分はロング
コードの拡散を打ち消された状態になる。
【0097】この構成にすることにより基地局送信部で
ロングコード拡散部を全ての制御チャネルおよび通信チ
ャネルで共通にすることができる。
【0098】(請求項1)図15は請求項1に対応する
ブロック図であって、次のように動作する。
【0099】1.ロングコードマスクタイミング検出回
路25において、ロングコードマスクシンボルの受信タ
イミングを検出する。すなわち、受信した拡散変調信号
を入力するマッチトフィルタ26への拡散符号レプリカ
はショートコードレプリカ生成器27からの各基地局共
通のロングコードマスク部分のショートコード符号とす
る。マッチトフィルタ26によって受信拡散変調信号と
Nロングコード周期にわたって相関検出を行い、その結
果得られた各ピークを示す相関値とそのタイミングをメ
モリ28に記憶し、メモリ28内の記憶値から最大相関
出力選択回路29によって最大相関値およびタイミング
を選択し、メモリ30に記憶する。メモリ30からロン
グコードマスクタイミング検出信号を出力する。
【0100】2.ロングコードレプリカ生成器31の位
相をロングコードマスクタイミング検出信号から得られ
る同期位相にセットする(ロングコード位相初期設
定)。
【0101】3.受信拡散変調信号とロングコードとの
相関(複素)を、積分・ダンプ回路32で積分する(1
情報シンボル周期)。
【0102】4.ロングコードマスクシンボルの受信タ
イミングでの受信拡散変調信号とショートコードレプリ
カ生成器27からの共通ショートコードとの相関を積分
・ダンプ回路33で積分する。
【0103】5.4.の相関積分値(複素)から、チャ
ネル推定回路34においてチャネル推定値(複素)を検
出する(例としては、4.の複素相関積分値をそのまま
チャネル推定値とする。他の一般的な方法を用いること
も可能である。)。
【0104】6.5.のチャネル推定値の複素共役を
3.の相関積分値(複素)に乗積してチャネルを補償し
た相関積分値(複素)を得る。
【0105】7.6.のチャネルを補償した相関積分値
(複素)をデータ判定回路35において硬判定し、デー
タ変調成分を検出する。
【0106】8.3.の相関積分値(複素)から7.で
検出したデータ変調成分を取り除いた相関積分値を複数
シンボル間にわたって検出し、複素信号平均回路36に
おいて複素で平均化する。
【0107】9.平均化後の相関積分値(複素)を2乗
検波器37で2乗検波して得られた値を比較器38でし
きい値判定する。すなわち、しきい値を越えたものを同
期判定できたものとして、周知の復調・RAKE合成回
路に出力する。しきい値を越えなかった場合は、比較器
38からの判定信号によってロングコードレプリカ生成
器31のロングコード種類を変更する。比較器38での
しきい値は、しきい値決定回路39によって、ロングコ
ードマスクタイミング検出回路25からの最大相関値に
対応したしきい値に決定される。
【0108】(請求項2)図16は請求項2に対応する
ブロック図であって、次のように動作する。
【0109】1.ロングコードマスクタイミング検出回
路25において、ロングコードマスクシンボルの受信タ
イミングを検出する(請求項2ではショートコードとし
て、共通ショートコードの他にグループコードも用いる
ので、ショートコードレプリカ生成器27の代りに共通
ショートコードレプリカ生成器27Aを用いる)。
【0110】2.ロングコードマスクタイミング検出回
路25のメモリ30においては最大相関を得られたロン
グコードの受信タイミングに応答して受信信号中の既知
のグループコードで拡散された信号の受信タイミングを
出力する。ロングコード群検出回路40では、メモリ3
0からの本グループコードの受信タイミングで、グルー
プコード数分用意されたグループコードレプリカ生成器
41で生成された各グループコードレプリカと受信拡散
変調信号が乗算され、乗算された信号を積分・ダンプ回
路42で各々1シンボル周期積分した後2乗検波器43
で2乗検波を行う。得られた各グループコードに対する
相関積分値の2乗検波値はメモリ44に蓄えられる。上
記動作は複数の受信したグループコードで拡散された信
号に対して行われメモリ44に記憶される。相関検出が
終了すると、メモリ44からの得られたグループコード
数×相関検出回数分の相関積分値の2乗検波値に対し
て、各候補グループコードの送信パターンに応じた相関
値の和を検出回路45で求める。得られた候補グループ
コードの送信パターン数の相関値の和を選択回路46で
比較し最大の相関値の和を得たパターンを選択出力し、
ロングコード群検出回路47で選択回路46から出力さ
れたパターンから受信拡散変調信号を拡散するロングコ
ードを含むロングコード群を検出する。
【0111】3.ロングコード同定回路48内のロング
コードレプリカ生成器49の位相を1.で検出したロン
グコードマスクタイミングから得られる同期位相にセッ
トする。
【0112】4.受信拡散変調信号とロングコードとの
相関(複素)を積分・ダンプ回路50で積分する(1情
報シンボル周期)。
【0113】5.ロングコードマスクシンボルの受信タ
イミングでの受信拡散変調信号と共通ショートコードレ
プリカ生成器51からの共通ショートコードとの相関を
積分・ダンプ回路52で積分する。
【0114】6.グループコード拡散シンボルの受信タ
イミングでの受信拡散変調信号とグループコードレプリ
カ生成器53からのグループコードとの相関を積分・ダ
ンプ回路54で積分する。
【0115】7.5.と6.の相関積分値(複素)か
ら、チャネル推定回路55においてチャネル推定値(複
素)を検出する。
【0116】8.7.のチャネル推定値の複素共役を
4. の相関積分値(複素)に乗積してチャネルを補償し
た相関積分値(複素)を得る。
【0117】9.データ判定回路56において、8. の
チャネルを補償した相関積分値(複素)を硬判定し、デ
ータ変調成分を検出する。
【0118】10.4.の相関積分値(複素)から9.
の検出したデータ変調成分を取り除いた相関積分値を複
数シンボル区間にわたって検出し、複素信号平均回路5
7において複素で平均化する。
【0119】11.平均化後の相関積分値(複素)を2
乗検波器58で2乗検波して得られた値をしきい値判定
回路59でしきい値判定する。しきい値判定回路59で
のしきい値は、しきい値決定回路60によって、ロング
コードマスクタイミング検出回路25からの最大相関値
に対応したしきい値に決定される。
【0120】(請求項6)図17は請求項6に対応する
ブロック図であって、次のように動作する。
【0121】1.ロングコードマスクタイミング検出回
路25において、ロングコードマスクシンボルの受信タ
イミングを検出する。
【0122】2.ロングコード受信タイミング検出回路
61において、1.で検出したロングコードマスクタイ
ミングを基に、ロングコードタイミング確定コードで拡
散されたシンボルの受信タイミング候補で受信拡散変調
信号とロングコードタイミング確定コード数分のロング
コードタイミング確定コードレプリカ生成器62からの
各ロングコードタイミング確定コードとの相関を検出す
る。
【0123】3.相関検出された信号を積分・ダンプ回
路63で各々1シンボル周期積分した後2乗検波器64
で2乗検波を行う。
【0124】4.3.の結果得られたロングコードタイ
ミング確定コード番号、相関値、相関検出時間をメモリ
65に蓄積する。
【0125】5.4.で得られた相関値に対し、検出回
路66において、ロングコードタイミング確定コードの
送信パターンに応じた相関値和を相関検出時間を変えて
検出し、次いで、選択回路67において、最大の相関値
和を得る相関検出時間を検出する。
【0126】6.5. で得られた相関検出時間から、ロ
ングコードタイミング検出回路68において、ロングコ
ードの受信タイミングを検出する。
【0127】7.ロングコード同定回路69において、
6.で検出したロングコードの受信タイミングを用いて
ロングコードを同定する。すなわち、ロングコードの受
信タイミングによってロングコード位相初期設定したロ
ングコードレプリカ生成器70からのロングコードと受
信拡散変調信号とを乗算し、積分・ダンプ回路71で積
分し、2乗検波器72で2乗検波し、しきい値判定回路
73でしきい値判定することによりロングコードを同定
する。しきい値判定回路73およびしきい値決定回路7
4の動作は図16のしきい値判定回路59およびしきい
値決定回路60の動作と同じである。
【0128】(請求項8)図18,図19は請求項8に
対応するブロック図であって、次のように動作する。
【0129】1.ロングコードマスクタイミング検出回
路25において、ロングコードマスクシンボルの受信タ
イミングを検出する。
【0130】2.ロングコード受信タイミング検出回路
61において、1.で検出したロングコードマスクタイ
ミングを基に、ロングコードの受信タイミングを検出す
る。
【0131】3.ロングコード群検出回路40におい
て、2. で検出したロングコードの受信タイミングを用
いて、受信拡散変調信号のロングコードを含むロングコ
ード群を検出する。
【0132】4.ロングコード同定回路69において、
2.で検出したロングコードの受信タイミング、3.で
検出したロングコード群を用いて、ロングコードを同定
する。
【0133】(請求項9)図20は請求項9に対応する
ブロック図であって、ロングコード同定回路75に特徴
を有し、他の構成、すなわち、ロングコードマスクタイ
ミング検出回路25、ロングコード受信タイミング検出
回路61、ロングコード群検出回路40の動作は前述の
各請求項のそれと同じである。ロングコード同定回路7
5では、ロングコードマスクシンボルの受信タイミング
での受信拡散変調信号と共通ショートコードレプリカ生
成器51からの共通ショートコードとの相関積分値、お
よびグループコード拡散シンボルの受信タイミングでの
受信拡散変調信号とグループコードレプリカ生成器53
からのグループコードとの相関積分値に加えて、ロング
コードタイミング確定コード拡散シンボルの受信タイミ
ングでの受信拡散信号とロングコードタイミング確定コ
ードレプリカ生成器76からのロングコードタイミング
確定コードとの相関積分値(積分・ダンプ回路77によ
る)から、チャネル推定回路55Aにおいて、チャネル
推定値(複素)を検出する。データ判定回路56A以降
の構成の動作は、図16のロングコード同定回路48内
のそれと同じである。
【0134】(請求項10)図21は請求項10に対応
するブロック図であって、ロングコード群検出回路78
に特徴を有し、他の構成、すなわち、ロングコードマス
クタイミング検出回路25、ロングコード同定回路48
の動作は前述の各請求項のそれと同じである。ロングコ
ード群検出回路78の動作は次の通りである。
【0135】1.ロングコードマスクタイミング検出回
路25で検出したロングコードマスクタイミングを基
に、グループコード拡散シンボルの受信タイミングでの
受信拡散変調信号と当該受信タイミングでのグループコ
ード番号のグループコードレプリカ生成器79からのグ
ループコードとの相関(複素)を積分・ダンプ回路80
で積分する。
【0136】2.ロングコードマスクシンボルの受信タ
イミングでの受信拡散変調信号と共通ショートコードレ
プリカ生成器81からの共通ショートコードとの相関を
積分・ダンプ回路82で積分する。
【0137】3.2. で得られた相関積分値(複素)か
ら、チャネル推定回路83において、チャネル推定値
(複素)を検出する。
【0138】4.3.のチャネル推定値の複素共役を
1. の相関積分値(複素)に乗積してチャネルを補償し
た相関積分値(複素)を得る。
【0139】5.1.〜4. を複数のグループコード拡
散シンボルの受信タイミングで行い、得られたチャネル
補償後の相関積分値(複素)を、複素信号平均回路84
によって複素で平均化する。
【0140】6.平均化後の相関積分値(複素)を2乗
検波器85で2乗検波して選られた値を用いて受信信号
のロングコードを含むロングコード群を検出する。その
ための構成(メモリ86,検出回路87,選択回路8
8,ロングコード群検出回路89)は、図19のロング
コード群検出回路40内のそれと同じである。
【0141】(請求項11)図22は請求項11に対応
するブロック図であって、ロングコード群検出回路90
に特徴を有し、他の構成、すなわち、ロングコードマス
クタイミング検出回路25、ロングコード受信タイミン
グ検出回路61、ロングコード同定回路69の動作は前
述の各請求項のそれと同じである。ロングコード群検出
回路90の動作は次の通りである。
【0142】1.ロングコード受信タイミング検出回路
61で検出したロングコード受信タイミングを基に、グ
ループコード拡散シンボルの受信タイミングでの受信拡
散変調信号と当該受信タイミングでのグループコード番
号のグループコードレプリカ生成器79からのグループ
コードとの相関(複素)を積分・ダンプ回路80で積分
する。
【0143】2.ロングコードマスクシンボルの受信タ
イミングでの受信拡散変調信号と共通ショートコードレ
プリカ生成器81からの共通ショートコードとの相関を
積分・ダンプ回路82で積分する。
【0144】3.ロングコードタイミング確定コード拡
散シンボルの受信タイミングでの受信拡散変調信号とロ
ングコードタイミング確定コードレプリカ生成器91か
らのロングコードタイミング確定コードとの相関を積分
・ダンプ回路92で積分する。
【0145】4.2. および3.で得られた相関積分値
(複素)から、チャネル推定回路83Aにおいて、チャ
ネル推定値(複素)を検出する。
【0146】5.4.のチャネル推定値の複素共役を
1. の相関積分値(複素)に乗積してチャネルを補償し
た相関積分値(複素)を得る。
【0147】6.1.〜5. を複数のグループコード拡
散シンボルの受信タイミングで行い、得られたチャネル
補償後の相関積分値(複素)を、複素信号平均回路84
によって複素で平均化する。
【0148】7.平均化後の相関積分値(複素)を2乗
検波器85で2乗検波して得られた値を用いて受信信号
のロングコードを含むロングコード群を検出する。その
ための構成(メモリ86,検出回路87,選択回路8
8,ロングコード群検出回路89)は、図19のロング
コード群検出回路40内のそれと同じである。
【0149】(請求項12)図23は請求項12に対応
するブロック図であって、ロングコード受信タイミング
検出回路93に特徴を有し、他の構成、すなわち、ロン
グコードマスクタイミング検出回路25、ロングコード
同定回路69の動作は前述の各請求項のそれと同じであ
る。ロングコード受信タイミング検出回路93の動作は
次の通りである。
【0150】1.ロングコードマスクタイミング検出回
路25で検出したロングコードマスクタイミングを基
に、ロングコードタイミング確定コード拡散シンボルの
受信タイミングでの受信拡散変調信号と当該受信タイミ
ングでのロングコードタイミング確定コード番号のロン
グコードタイミング確定コードレプリカ生成器94から
のロングコードタイミング確定コードとの相関を積分・
ダンプ回路95で積分する。
【0151】2.ロングコードマスクシンボルの受信タ
イミングでの受信拡散変調信号と共通ショートコードレ
プリカ生成器96からの共通ショートコードとの相関を
積分・ダンプ回路97で積分する。
【0152】3.2.で得られた相関積分値(複素)か
ら、チャネル推定回路98において、チャネル推定値
(複素)を検出する。
【0153】4.3.のチャネル推定値の複素共役を
1. の相関積分値(複素)に乗積してチャネルを補償し
た相関積分値(複素)を得る。
【0154】5.1.〜4.を複数のロングコードタイ
ミング確定コードの受信タイミングで行い、得られたチ
ャネル補償後の相関積分値(複素)を、複素信号平均回
路99によって複素で平均化する。
【0155】6.平均化後の相関積分値(複素)を2乗
検波器100で2乗検波して得られた値を用いてロング
コードの受信タイミングを検出する。そのための構成
(メモリ101,検出回路102,選択回路103,ロ
ングコードタイミング検出回路104)は、図17のロ
ングコード受信タイミング検出回路61内のそれと同じ
である。
【0156】(請求項13)図24は請求項13に対応
するブロック図であって、ロングコード受信タイミング
検出回路105に特徴を有し、他の構成、すなわち、ロ
ングコードマスクタイミング検出回路25、ロングコー
ド群検出回路40、ロングコード同定回路69の動作は
前述の各請求項のそれと同じである。ロングコード受信
タイミング検出回路105の動作は次の通りである。
【0157】1.ロングコードマスクタイミング検出回
路25で検出したロングコードマスクタイミングを基
に、ロングコードタイミング確定コード拡散シンボルの
受信タイミングでの受信拡散変調信号と当該受信タイミ
ングでのロングコードタイミング確定コード番号のロン
グコードタイミング確定コードレプリカ生成器94から
のロングコードタイミング確定コードとの相関を積分・
ダンプ回路95で積分する。
【0158】2.ロングコードマスクシンボルの受信タ
イミングでの受信拡散変調信号と共通ショートコードレ
プリカ生成器96からの共通ショートコードとの相関を
積分・ダンプ回路97で積分する。
【0159】3.グループコード拡散シンボルの受信タ
イミングでの受信拡散変調信号とグループコードレプリ
カ生成器106からのグループコードとの相関を積分・
ダンプ回路107で積分する。
【0160】4.2. および3.で得られた相関積分値
(複素)から、チャネル推定回路98Aにおいて、チャ
ネル推定値(複素)を検出する。
【0161】5.4.のチャネル推定値の複素共役を
1. の相関積分値(複素)に乗積してチャネルを補償し
た相関積分値(複素)を得る。
【0162】6.1.〜5.を複数のロングコードタイ
ミング確定コードの受信タイミングで行い、得られたチ
ャネル補償後の相関積分値(複素)を、複素信号平均回
路99によって複素で平均化する。
【0163】7.平均化後の相関積分値(複素)を2乗
検波器100で2乗検波して得られた値を用いてロング
コードの受信タイミングを検出する。そのための構成
(メモリ101,検出回路102,選択回路103,ロ
ングコードタイミング検出回路104)は、図17のロ
ングコード受信タイミング検出回路61内のそれと同じ
である。
【0164】以下に、請求項14〜17を説明するが、
これらを適用することができる回路としては図26〜3
5があり、この図26〜35は、前述した図15〜24
に相当し、基本動作はこれら図15〜24と同様であ
る。
【0165】(請求項14)図36は請求項14に対応
するブロック図であって、第1ロングコード受信タイミ
ングトラッキング回路120は次のように動作する。
【0166】タイミング制御回路135は、図26〜2
9,31〜35のロングコードマスクタイミング検出回
路のいずれかから出力されたロングコードマスクシンボ
ルの受信タイミングを示す信号を入力し、共通ショート
コード生成器121の位相を同受信タイミングにセット
する。共通ショートコード生成器121からの前記タイ
ミングでの共通ショートコード、およびこのタイミング
の共通ショートコードを+Δ位相遅延器123、−Δ位
相遅延器122で各々+Δ位相、−Δ位相ずらしたタイ
ミングの共通ショートコードと、受信拡散変調信号との
相関を、積分・ダンプ回路124,125,126で各
々積分し、2乗検波器127,128,129で各々2
乗検波し、平均化回路130,131,132で各々平
均化し、最大相関値の選択回路(コンパレータ)133
で最大相関値を選択する。ロングコードマスクシンボル
受信タイミング誤差検出回路134は、最大相関値の選
択回路133からの最大相関値のタイミングと前回のタ
イミングとの差(最初は最大相関値の選択回路133か
らの最大相関値のタイミングのまま)を検出する。タイ
ミング制御回路135は、検出回路134からの検出信
号に基づいて、前記最大相関値のタイミングを新しい
(更新された)ロングコードマスクシンボル受信タイミ
ングとして、図26〜29,31〜35の該当する構成
に出力すると共に、共通ショートコード生成器121に
セットする。図26〜29,31〜35については後述
する。
【0167】(請求項15)図37は請求項15に対応
するブロック図であって、第2ロングコード受信タイミ
ングトラッキング回路140は次のように動作する。
【0168】タイミング制御回路135は、図27,3
2のロングコードマスクタイミング検出回路のいずれか
から出力されたロングコードマスクシンボルの受信タイ
ミングを示す信号を入力し、共通ショートコード生成器
121の位相およびグループコード生成器141の位相
を同受信タイミングにセットする。グループコード生成
器141は、図27または32のロングコード群検出回
路内の最大相関値の和の選択回路からの選択されたグル
ープコードに相当するグループコードを選択して、タイ
ミング制御回路135からの(更新された)タイミング
にセットする。このタイミングでのグループコード生成
器141からのグループコードは、グループコード生成
器141からの前記タイミングでのグループコード、お
よびこのタイミングのグループコードを+Δ位相遅延器
143、−Δ位相遅延器142で各々+Δ位相、−Δ位
相ずらしたタイミングのグループコードと、受信拡散変
調信号との相関を、積分・ダンプ回路144,145,
146で各々積分し、積分・ダンプ回路124,12
5,126からの出力と加算した後、2乗検波器12
7,128,129に供給する。平均化回路130,1
31,132以降の動作は、図36のそれと同様であ
る。
【0169】タイミング制御回路135は、検出回路1
34からの検出信号に基づいて、最大相関値のタイミン
グを新しい(更新された)ロングコードマスクシンボル
受信タイミングとして、図27,32の該当する構成に
出力すると共に、共通ショートコード生成器121,グ
ループコード生成器141にセットする。図27,32
については後述する。
【0170】なお、制御回路147によって、共通ショ
ートコード生成器121およびグループコード生成器1
41のいずれか一方または両方を動作させることがで
き、動作した生成器に関するショートコードと受信信号
との相関値のみが本トラッキング回路140でのトラッ
キングに関与することになる。また、積分・ダンプ回路
144,145,146からの出力と積分・ダンプ回路
124,125,126からの出力とは、各々別の2乗
検波器で2乗検波した後、加算して平均化回路130,
131,132に供給するようにしてもよい。
【0171】(請求項16)図38は請求項16に対応
するブロック図であって、第3ロングコード受信タイミ
ングトラッキング回路160は次のように動作する。
【0172】タイミング制御回路135は、図28,2
9,31,33,34,35のロングコードマスクタイ
ミング検出回路のいずれかから出力されたロングコード
マスクシンボルの受信タイミングを示す信号を入力し、
共通ショートコード生成器121の位相およびロングコ
ードタイミング確定コード生成器161の位相を同受信
タイミングにセットする。ロングコードタイミング確定
コード生成器161は、図28,29,31,33,3
4または35のロングコード群検出回路内の最大相関値
の和の選択回路からの選択されたロングコードタイミン
グ確定コードに相当するロングコードタイミング確定コ
ードを選択して、タイミング制御回路135からの(更
新された)タイミングにセットする。このタイミングで
のロングコードタイミング確定コード生成器161から
のグループコードは、ロングコードタイミング確定コー
ド生成器161からの前記タイミングでのロングコード
タイミング確定コード、およびこのタイミングのロング
コードタイミング確定コードを+Δ位相遅延器163、
−Δ位相遅延器162で各々+Δ位相、−Δ位相ずらし
たタイミングのロングコードタイミング確定コードと、
受信拡散変調信号との相関を、積分・ダンプ回路16
4,165,166で各々積分し、積分・ダンプ回路1
24,125,126からの出力と加算した後、2乗検
波器127,128,129に供給する。平均化回路1
30,131,132以降の動作は、図36のそれと同
様である。
【0173】タイミング制御回路135は、検出回路1
34からの検出信号に基づいて、最大相関値のタイミン
グを新しい(更新された)ロングコードマスクシンボル
受信タイミングとして、図28,29,31,33,3
4,35の該当する構成に出力すると共に、共通ショー
トコード生成器121,ロングコードタイミング確定コ
ード生成器161にセットする。図28,29,31,
33,34,35については後述する。
【0174】なお、制御回路167によって、共通ショ
ートコード生成器121およびロングコードタイミング
確定コード生成器161のいずれか一方または両方を動
作させることができ、動作した生成器に関するショート
コードと受信信号との相関値のみが本トラッキング回路
160でのトラッキングに関与することになる。また、
積分・ダンプ回路164,165,166からの出力と
積分・ダンプ回路124,125,126からの出力と
は、各々別の2乗検波器で2乗検波した後、加算して平
均化回路130,131,132に供給するようにして
もよい。
【0175】(請求項17)図39は請求項17に対応
するブロック図であって、第4ロングコード受信タイミ
ングトラッキング回路180は次のように動作する。
【0176】タイミング制御回路135は、図29,3
1,33,35のロングコードマスクタイミング検出回
路のいずれかから出力されたロングコードマスクシンボ
ルの受信タイミングを示す信号を入力し、共通ショート
コード生成器121の位相、グループコード生成器14
1の位相およびロングコードタイミング確定コード生成
器161の位相を同受信タイミングにセットする。共通
ショートコード生成器121、グループコード生成器1
41およびロングコードタイミング確定コード生成器1
61の動作および各+Δ位相遅延器、−Δ位相遅延器の
動作は、図36〜38のそれと同様であるが、ロングコ
ードタイミング確定コード生成器161は、図29,3
1,33,または35のロングコード群検出回路内の最
大相関値の和の選択回路からの選択されたロングコード
タイミング確定コードに相当するロングコードタイミン
グ確定コードを選択して、タイミング制御回路135か
らの(更新された)タイミングにセットする。また、グ
ループコード生成器141は、図30,31,33また
は35のロングコード群検出回路内の最大相関値の和の
選択回路からの選択されたグループコードに相当するグ
ループコードを選択して、タイミング制御回路135か
らの(更新された)タイミングにセットする。
【0177】平均化回路130,131,132以降の
動作は、図36のそれと同様である。
【0178】タイミング制御回路135は、検出回路1
34からの検出信号に基づいて、最大相関値のタイミン
グを新しい(更新された)ロングコードマスクシンボル
受信タイミングとして、図30,31,33,35の該
当する構成に出力すると共に、共通ショートコード生成
器121,グループコード生成器141,ロングコード
タイミング確定コード生成器161にセットする。図3
0,31,33,35については後述する。
【0179】なお、制御回路187によって、共通ショ
ートコード生成器121、グループコード生成器141
およびロングコードタイミング確定コード生成器161
のいずれか1つまたは2つまたは全部を動作させること
ができ、動作した生成器に関するショートコードと受信
信号との相関値のみが本トラッキング回路180でのト
ラッキングに関与することになる。また、積分・ダンプ
回路164,165,166からの出力と積分・ダンプ
回路144,145,146からの出力と積分・ダンプ
回路124,125,126からの出力とは、各々別の
2乗検波器で2乗検波した後、加算して平均化回路13
0,131,132に供給するようにしてもよい。
【0180】(請求項18〜26)図26〜図35は請
求項18〜26に対応するブロック図であって、その基
本動作は、図15〜24で説明した通りであり、各レプ
リカ生成器に図36〜39の各タイミング制御回路から
の更新されたロングコードマスクシンボル受信タイミン
グが並列入力される。この並列入力のいずれかを採用す
るかは図示しない制御回路によって制御される。更新さ
れたロングコードマスクシンボル受信タイミングを用い
ることによって、送信側と受信側とのクロックにずれが
あっても、真の同期タイミングが得られ、拡散符号同期
の精度および速度の劣化が有効に防止される。
【0181】(請求項27,28)図40は請求項2
7,28に対応するブロック図である。基本的には図1
4の本発明を適用した移動通信システムの符号拡散方式
の実施例としてのセルラ方式の基地局における下りチャ
ネルの送信部の符号拡散処理部分と同様であるが、制御
チャネルに関して、ロングコードをマスクする部分の共
通ショートコードは、共通ショートコード2生成部11
Bからスイッチ24Bを介して供給して、グループコー
ドおよびロングコードタイミング確定コードと加算し、
他の部分の共通ショートコードは、共通ショートコード
1生成部11Aからスイッチ24Aを介して供給して前
記他の各ショートコードと加算器20Aで加算する。
【0182】このような構成によって、以下のような効
果が生ずる。すなわち、本構成のように基地局からの送
信信号は各チャネルを同期させられるので、ショートコ
ードに直行符号系列を用いることで各チャネル間の直交
を実現できる。直交系列としては、直交Gold符号系
列、Walsh符号系列等が一般によく知られている、
ここで、直交Gold符号は自己相関特性が比較的優れ
ている(インパルス状の自己相関特性を有する)が、W
alsh符号の自己相関特性は、1を多く発生しCDM
Aに適さない。しかしながら、実際にはショートコード
に非常に長周期のランダム系列であるロングコードを乗
じたものを拡散符号とするため、結果として直交Gol
d符号を用いる場合も、Walsh符号を用いる場合
も、ロングコードを乗じた後の拡散符号の自己相関特性
はおおむねインパルス状の似たものになる。ここで、W
alsh符号をショートコードとし、本発明を適用した
場合、ロングコードをマスクした信号における符号の相
関特性が悪くなり、ロングコードマスクのタイミング検
出を精度良く行うことができない。このため、ロングコ
ードをマスクするときは、例としてショートコードを直
交Gold符号やM系列といった自己相関特性の優れた
符号に変え、受信機でも直交Gold符号(またはM系
列)をレプリカ符号として相関検出を行うことで相関ピ
ークを検出したほうが、ロングコードマスクのタイミン
グ検出精度を向上できる。
【0183】以上の例では図40における、共通ショー
トコード1、通信チャネル(1)用ショートコード、
…、通信チャネル(N)用ショートコードの各生成部に
ついては、Wa1sh系列を用い、共通ショートコード
2生成部は直交Gold系列またはM系列を用いる。グ
ループコードやロングコードタイミング確定コードを用
いる場合は、どちらの系列を用いることもできる。以上
の説明ではWalsh符号と直交Gold符号(または
M系列)の組み合わせについて説明したが、他の符号の
組み合わせを適用することも容易に類推することが可能
である。以上のようにWalsh符号系列を用いてもロ
ングコードをマスクするときのショートコードを直交G
old符号やM系列といった自己相関特性の優れた符号
にすることによって、受信側におけるロングコードマス
クのタイミング検出精度の向上に寄与することができ
る。
【0184】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
DS−CDMAを用いたセルラ通信における高速かつ高
精度な初期同期(セルサーチ)を達成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】先願発明における拡散符号同期方式のアルゴリ
ズムを示す図である。
【図2】先願発明における拡散変調方式のフレーム構成
を示す図である。
【図3】マッチトフィルタのブロック構成を示す図であ
る。
【図4】スライディング相関器のブロック構成を示す図
である。
【図5】先願発明におけるロングコード初期同期のサー
チ法を示す図である。
【図6】本発明請求項1の動作例を示す図である。
【図7】本発明請求項2の動作例を示す図である。
【図8】本発明請求項3、4、5の送信フレーム構成の
例を示す図である。
【図9】本発明請求項7の送信フレーム構成の例を示す
図である。
【図10】本発明請求項6の動作例を示す図である。
【図11】本発明請求項8の動作例を示す図である。
【図12】本発明請求項9の動作例を示す図である。
【図13】本発明請求項10,11,12,13の動作
例を示す図である。
【図14】本発明各請求項に対応するブロック図であ
る。
【図15】本発明請求項1に対応するブロック図であ
る。
【図16】本発明請求項2に対応するブロック図であ
る。
【図17】本発明請求項6に対応するブロック図であ
る。
【図18】本発明請求項8に対応する一部のブロック図
である。
【図19】本発明請求項8に対応する残りのブロック図
である。
【図20】本発明請求項9に対応するブロック図であ
る。
【図21】本発明請求項10に対応するブロック図であ
る。
【図22】本発明請求項11に対応するブロック図であ
る。
【図23】本発明請求項12に対応するブロック図であ
る。
【図24】本発明請求項13に対応するブロック図であ
る。
【図25】本発明請求項14〜17における基本動作例
を示す図である。
【図26】本発明請求項18に対応するブロック図であ
る。
【図27】本発明請求項19に対応するブロック図であ
る。
【図28】本発明請求項20に対応するブロック図であ
る。
【図29】本発明請求項21に対応する一部のブロック
図である。
【図30】本発明請求項21に対応する残りのブロック
図である。
【図31】本発明請求項22に対応するブロック図であ
る。
【図32】本発明請求項23に対応するブロック図であ
る。
【図33】本発明請求項24に対応するブロック図であ
る。
【図34】本発明請求項25に対応するブロック図であ
る。
【図35】本発明請求項26に対応するブロック図であ
る。
【図36】本発明請求項14に対応するブロック図であ
る。
【図37】本発明請求項15に対応するブロック図であ
る。
【図38】本発明請求項16に対応するブロック図であ
る。
【図39】本発明請求項17に対応するブロック図であ
る。
【図40】本発明請求項27,28に対応するブロック
図である。
【符号の説明】
25 ロングコードマスクタイミング検出回路 34 チャネル推定回路 35 データ判定回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大野 公士 東京都港区虎ノ門二丁目10番1号 エ ヌ・ティ・ティ移動通信網株式会社内 (72)発明者 東 明洋 東京都港区虎ノ門二丁目10番1号 エ ヌ・ティ・ティ移動通信網株式会社内 (56)参考文献 国際公開97/33400(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 7/24 - 7/26 H04Q 7/00 - 7/38

Claims (28)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報レートより高速の速度の拡散符号で
    広帯域の信号に帯域拡大して信号を伝送する直接拡散C
    DMA通信方式において、 情報シンボル周期の繰り返し周期を有する各基地局に共
    通な短周期拡散符号群と情報シンボル周期に比較して繰
    り返し周期の長い基地局毎に異なる長周期拡散符号群と
    を使用して、前記短周期拡散符号群の第1短周期拡散符
    号および前記長周期拡散符号群の長周期拡散符号で2重
    に拡散し、一定周期で前記長周期拡散符号をマスクした
    信号を受信し、 前記受信によって得られた受信拡散変調信号に対して、
    前記長周期拡散符号群の長周期拡散符号と第1短周期拡
    散符号を乗じた符号と受信拡散変調信号との相関検出値
    を複数の短周期拡散符号周期にわたって検出し、検出し
    た相関検出値を平均化し、平均化した相関検出値から前
    記受信信号を拡散する長周期拡散符号を検出する際に、 前記第1短周期拡散符号と受信拡散変調信号との最大相
    関出力信号を得た時間位置における逆拡散信号を参照信
    号として伝搬路推定を行い、 前記伝搬路推定値を用いて前記各短周期拡散符号周期間
    の長周期拡散符号と第1短周期拡散符号を乗じた符号と
    受信拡散変調信号との相関出力に含まれるデータ変調成
    分を検出し、 前記各短周期拡散符号周期間の長周期拡散符号と第1短
    周期拡散符号を乗じた符号と受信拡散変調信号との相関
    出力に含まれるデータ変調成分および伝搬路変動にとも
    なう位相回転を取り除いた相関出力値を同相加算によっ
    て平均化することを特徴とする拡散符号同期法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 さらに各基地局で用いられる長周期拡散符号の種類に応
    じた第2短周期拡散符号でバースト的に既知のタイミン
    グで拡散された信号を受信し、 前記伝搬路推定は、前記第1短周期拡散符号と受信拡散
    変調信号との最大相関出力信号を得た時間位置における
    逆拡散信号と前記第2短周期拡散符号で拡散された信号
    を逆拡散して得られる信号の少なくとも1つを参照信号
    として行うことを特徴とする拡散符号同期法。
  3. 【請求項3】 情報レートより高速の速度の拡散符号で
    広帯域の信号に帯域拡大して信号を伝送する直接拡散C
    DMA通信方式において、 情報シンボル周期の繰り返し周期を有する各基地局に共
    通な短周期拡散符号群と情報シンボル周期に比較して繰
    り返し周期の長い基地局毎に異なる長周期拡散符号群と
    を使用して、前記長周期拡散符号をマスクして前記第1
    短周期拡散符号のみで拡散された信号を伝送する回数が
    前記長周期拡散符号周期Lに対して複数回nであり、か
    つ周期が等間隔の周期L/nである信号を伝送する際
    に、 さらに、前記長周期拡散符号の先頭部を送信するタイミ
    ングを示す第3短周期拡散符号で拡散された信号をバー
    スト的に既知のタイミングで送信することを特徴とする
    信号の伝送方法。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記長周期拡散符号の先頭部を送信するタイミングを示
    す第3短周期拡散符号は、送信する符号のパターンによ
    り長周期拡散符号の先頭部を送信するタイミングを表わ
    すことを特徴とする信号の伝送方法。
  5. 【請求項5】 請求項3において、 前記長周期拡散符号の先頭部を送信するタイミングを示
    す第3短周期拡散符号は、送信されるタイミングにより
    長周期拡散符号の先頭部を送信するタイミングを表わす
    ことを特徴とする信号の伝送方法。
  6. 【請求項6】 請求項3〜5のいずれかの伝送信号を受
    信し、 受信信号と第1短周期拡散符号との相関を前記周期L/
    nで観測し最大の相関値を得るタイミングから、前記第
    1短周期拡散符号のみで拡散された信号を受信するタイ
    ミングを検出し、 前記得られた第1短周期拡散符号のみで拡散された信号
    を受信するタイミングから、前記長周期拡散符号の先頭
    部を送信するタイミングを示す第3短周期拡散符号の受
    信タイミングを検出し、 前記第3短周期拡散符号の受信タイミングで受信信号と
    第3短周期拡散符号との相関検出処理を行ない相関出力
    値から長周期拡散符号の受信タイミングを検出し、 前記長周期拡散符号の受信タイミングにおいて、受信信
    号と前記長周期拡散符号群の各長周期拡散符号と第1短
    周期拡散符号を乗じた符号との相関検出処理を行ない相
    関出力値から受信信号を拡散する長周期拡散符号を検出
    することを特徴とする拡散符号同期法。
  7. 【請求項7】 請求項3〜5のいずれかにおいて、 さらに、前記長周期拡散符号の種類に応じた第2短周期
    拡散符号で拡散された信号をバースト的に既知のタイミ
    ングで送信することを特徴とする信号の伝送方法。
  8. 【請求項8】 請求項7の伝送信号を受信し、 受信信号と第1短周期拡散符号との相関を前記周期L/
    nで観測し最大の相関値を得るタイミングから、前記第
    1短周期拡散符号のみで拡散された信号を受信するタイ
    ミングを検出し、 前記得られた第1短周期拡散符号のみで拡散された信号
    を受信するタイミングから、前記長周期拡散符号の先頭
    部を送信するタイミングを示す第3短周期拡散符号の受
    信タイミングを検出し、 前記第3短周期拡散符号の受信タイミングで受信信号と
    第3短周期拡散符号との相関検出処理を行ない相関出力
    値から長周期拡散符号の受信タイミングを検出し、 前記得られた第1短周期拡散符号のみで拡散された信号
    を受信するタイミングもしくは長周期拡散符号の受信タ
    イミングから、前記第2短周期拡散符号で拡散された信
    号の受信タイミングを検出し、 前記第2短周期拡散符号で拡散された信号の受信タイミ
    ングで第2短周期拡散符号と受信信号との相関検出処理
    を行ない相関出力値から受信信号を拡散する長周期拡散
    符号を含む長周期拡散符号群を検出し、 前記長周期拡散符号の受信タイミングにおいて、受信信
    号と前記検出した受信信号を拡散する長周期拡散符号を
    含む長周期拡散符号群の各長周期拡散符号と第1短周期
    拡散符号を乗じた符号との相関検出処理を行ない相関出
    力値から受信信号を拡散する長周期拡散符号を検出する
    ことを特徴とする拡散符号同期法。
  9. 【請求項9】 請求項1または2において、 請求項3、4、5および7のいずれかの伝送信号を受信
    し、 前記第1短周期拡散符号と受信拡散変調信号との最大相
    関出力信号を得た時間位置における逆拡散信号と前記第
    2短周期拡散符号で拡散された信号を逆拡散して得られ
    る信号と前記第3短周期拡散符号で拡散された信号を逆
    拡散して得られる信号の少なくとも一つを参照信号とし
    て伝搬路推定を行い、 前記伝搬路推定値を用いて前記各短周期拡散符号周期間
    の長周期拡散符号と第1短周期拡散符号を乗じた符号と
    受信拡散変調信号との相関出力に含まれるデータ変調成
    分を検出し、 前記各短周期拡散符号周期間の長周期拡散符号と第1短
    周期拡散符号を乗じた符号と受信拡散変調信号との相関
    出力に含まれるデータ変調成分および伝搬路変動にとも
    なう位相回転を取り除いた相関出力値を同相加算によっ
    て平均化し、 前記平均化した相関出力値から受信信号を拡散する長周
    期拡散符号を検出することを特徴とする拡散符号同期
    法。
  10. 【請求項10】 情報レートより高速の速度の拡散符号
    で広帯域の信号に帯域拡大して信号を伝送する直接拡散
    CDMA通信方式において、 情報シンボル周期の繰り返し周期を有する各基地局に共
    通な短周期拡散符号群と情報シンボル周期に比較して繰
    り返し周期の長い基地局毎に異なる長周期拡散符号群と
    を使用して、前記短周期拡散符号群の第1短周期拡散符
    号および前記長周期拡散符号群の長周期拡散符号で2重
    に拡散し、一定周期で前記長周期拡散符号をマスクした
    信号に、さらに各基地局で用いられる長周期拡散符号の
    種類に応じた第2短周期拡散符号でバースト的に既知の
    タイミングで拡散された信号を受信し、 前記受信によって得られた受信拡散信号に対して、第1
    短周期拡散符号のみで拡散された信号を受信するタイミ
    ングもしくは長周期拡散符号の受信タイミングから、前
    記第2短周期拡散符号で拡散された信号の受信タイミン
    グを検出し、このタイミングで第2短周期拡散符号と受
    信信号との相関検出処理を複数回行なって、前記第2短
    周期拡散符号と受信信号との相関検出値を平均化し、平
    均化した相関検出値から受信信号を拡散する長周期拡散
    符号を含む長周期拡散符号群を検出する際に、 前記第1短周期拡散符号と受信拡散変調信号との最大相
    関出力信号を得た時間位置における逆拡散信号を参照信
    号として伝搬路推定を行い、 前記伝搬路推定値を用いて前記第2短周期拡散符号と受
    信信号との相関検出出力に含まれる伝搬路変動にともな
    う位相回転量を検出し、 前記第2短周期拡散符号と受信信号との相関検出出力に
    含まれる前記伝搬路変動にともなう位相回転を取り除い
    た相関出力値を同相加算によって平均化することを特徴
    とする拡散符号同期法。
  11. 【請求項11】 請求項10において、 請求項7の伝送信号を受信する際に、前記伝搬路推定
    は、前記第1短周期拡散符号と受信拡散変調信号との最
    大相関出力信号を得た時間位置における逆拡散信号と前
    記第3短周期拡散符号で拡散された信号を逆拡散して得
    られる信号の少なくとも1つを参照信号として行うこと
    を特徴とする拡散符号同期法。
  12. 【請求項12】 請求項3、4および5のいずれかの伝
    送信号を受信し、 前記第1短周期拡散符号のみで拡散された信号を受信す
    るタイミングから、前記第3短周期拡散符号で拡散され
    た信号の受信タイミングを検出し、このタイミングで第
    3短周期拡散符号と受信信号との相関検出処理を複数回
    行って第3短周期拡散符号と受信信号との相関検出値を
    平均化し、平均化した相関検出値から長周期拡散符号の
    受信タイミングを検出する際に、 前記第1短周期拡散符号と受信拡散変調信号との最大相
    関出力信号を得た時間位置における逆拡散信号を参照信
    号として伝搬路推定を行い、 前記伝搬路推定値を用いて前記第3短周期拡散符号と受
    信信号との相関検出出力に含まれる伝搬路変動にともな
    う位相回転量を検出し、 前記第3短周期拡散符号と受信信号との相関検出出力に
    含まれる前記伝搬路変動にともなう位相回転を取り除い
    た相関出力値を同相加算によって平均化することを特徴
    とする拡散符号同期法。
  13. 【請求項13】 請求項12において、 請求項7の伝送信号を受信し、前記伝搬路推定は、前記
    第1短周期拡散符号と受信拡散変調信号との最大相関出
    力信号を得た時間位置における逆拡散信号と前記第2短
    周期拡散符号で拡散された信号を逆拡散して得られる信
    号の少なくとも1つを参照信号として行うことを特徴と
    する拡散符号同期法。
  14. 【請求項14】 情報レートより高速の速度の拡散符号
    で広帯域の信号に帯域拡大して信号を伝送する直接拡散
    CDMA通信方式において、 情報シンボル周期の繰り返し周期を有する各基地局に共
    通な短周期拡散符号群と情報シンボル周期に比較して繰
    り返し周期の長い基地局毎に異なる長周期拡散符号群と
    を使用して、前記短周期拡散符号群の第1短周期拡散符
    号および前記長周期拡散符号群の長周期拡散符号で2重
    に拡散し、一定周期で前記第1短周期拡散符号のみで拡
    散された信号を受信し、 前記受信によって得られた受信拡散変調信号に対して、
    前記長周期拡散符号群の長周期拡散符号と第1短周期拡
    散符号を乗じた符号と受信拡散変調信号との相関検出値
    を複数の短周期拡散符号周期にわたって検出し、検出し
    た相関検出値を平均化し、平均化した相関検出値から前
    記受信信号を拡散する長周期拡散符号を検出する際に、 前記受信信号と第1短周期拡散符号との相関検出を行
    い、該相関検出によって得られた相関値の大きさに基づ
    いて前記第1短周期拡散符号のみで拡散された信号を受
    信する第1のタイミングを検出し、 前記検出した第1のタイミングで前記受信信号と第1短
    周期拡散符号との相関検出を互いにΔ位相(Δ位相はa
    Tcに相当:aは実数、Tcはチップ周期)ずれたタイ
    ミングで行い、 当該各タイミングにおける相関値の大きさに基づいて、
    前記第1のタイミングを更新することを特徴とする拡散
    符号同期法。
  15. 【請求項15】 請求項14において、 さらに各基地局で用いられる長周期拡散符号の種類に応
    じた第2短周期拡散符号でバースト的に既知のタイミン
    グで拡散された信号を受信し、 前記第1のタイミングを検出する際に、前記受信信号と
    第1短周期拡散符号と前記第2短周期拡散符号との相関
    検出を行うことを特徴とする拡散符号同期法。
  16. 【請求項16】 請求項14において、 さらに前記長周期拡散符号の先頭部を送信するタイミン
    グを示す第3短周期拡散符号でバースト的に既知のタイ
    ミングで拡散された信号を受信し、 前記第1のタイミングを検出する際に、前記受信信号と
    第1短周期拡散符号と前記第3短周期拡散符号との相関
    検出を行うことを特徴とする拡散符号同期法。
  17. 【請求項17】 請求項15において、 さらに前記長周期拡散符号の先頭部を送信するタイミン
    グを示す第3短周期拡散符号でバースト的に既知のタイ
    ミングで拡散された信号を受信し、 前記第1のタイミングを検出する際に、前記受信信号と
    第1短周期拡散符号と前記第2短周期拡散符号と前記第
    3短周期拡散符号との相関検出を行うことを特徴とする
    拡散符号同期法。
  18. 【請求項18】 請求項1の拡散符号同期法に請求項1
    4の拡散符号同期法を適用したことを特徴とする拡散符
    号同期法。
  19. 【請求項19】 請求項2の拡散符号同期法に請求項1
    5の拡散符号同期法を適用したことを特徴とする拡散符
    号同期法。
  20. 【請求項20】 請求項6の拡散符号同期法に請求項1
    4および16の少なくとも1つの拡散符号同期法を適用
    したことを特徴とする拡散符号同期法。
  21. 【請求項21】 請求項8の拡散符号同期法に請求項1
    4,16および17の少なくとも1つの拡散符号同期法
    を適用したことを特徴とする拡散符号同期法。
  22. 【請求項22】 請求項9の拡散符号同期法に請求項1
    4,16および17の少なくとも1つの拡散符号同期法
    を適用したことを特徴とする拡散符号同期法。
  23. 【請求項23】 請求項10の拡散符号同期法に請求項
    14および15の少なくとも1つの拡散符号同期法を適
    用したことを特徴とする拡散符号同期法。
  24. 【請求項24】 請求項11の拡散符号同期法に請求項
    14,16および17の少なくとも1つの拡散符号同期
    法を適用したことを特徴とする拡散符号同期法。
  25. 【請求項25】 請求項12の拡散符号同期法に請求項
    14および16の少なくとも1つの拡散符号同期法を適
    用したことを特徴とする拡散符号同期法。
  26. 【請求項26】 請求項13の拡散符号同期法に請求項
    14,16および17の少なくとも1つの拡散符号同期
    法を適用したことを特徴とする拡散符号同期法。
  27. 【請求項27】 情報レートより高速の速度の拡散符号
    で広帯域の信号に帯域拡大して信号を伝送する直接拡散
    CDMA通信方式において、 情報シンボル周期の繰り返し周期を有する各基地局に共
    通な短周期拡散符号群と情報シンボル周期に比較して繰
    り返し周期の長い基地局毎に異なる長周期拡散符号群と
    を使用して、前記短周期拡散符号群の第1短周期拡散符
    号および前記長周期拡散符号群の長周期拡散符号で2重
    に拡散して信号を伝送する際に、 一定周期で、前記長周期拡散符号をマスクし、前記第1
    短周期拡散符号と異なる、当該第1短周期拡散符号より
    も自己相関特性に優れた短周期拡散符号のみで拡散され
    た信号を伝送することを特徴とする移動通信システムに
    おける信号の伝送方法。
  28. 【請求項28】 請求項14〜26のいずれかにおい
    て、 請求項27の信号の伝送方法によって伝送された信号を
    受信することを特徴とする拡散符号同期法。
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