JP3382917B2 - 枝葉用粉砕車 - Google Patents

枝葉用粉砕車

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JP3382917B2
JP3382917B2 JP2000149078A JP2000149078A JP3382917B2 JP 3382917 B2 JP3382917 B2 JP 3382917B2 JP 2000149078 A JP2000149078 A JP 2000149078A JP 2000149078 A JP2000149078 A JP 2000149078A JP 3382917 B2 JP3382917 B2 JP 3382917B2
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千尋 野▲崎▼
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有限会社 共栄資源管理センター小郡
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、剪定された枝葉を
チップ化して輸送する枝葉用粉砕車に関するものであ
る。更に詳しくは、一般家庭などから出る枝葉を回収し
ながら移動できる、機動性に優れた枝葉用粉砕車に関す
るものである。
【0002】
【従来技術】近年、四季を通じて様々な草花を育てるガ
ーデニングが流行している。しかし、その一方で剪定作
業による枝葉等の廃材が多量に発生し、ゴミ問題を増大
させている。従来、これら剪定作業で出るゴミは、一般
ゴミとして出されたり、庭や空き地で野焼きにされてい
た。
【0003】そこで、本発明者は、一般家庭で出る枝葉
のゴミを枝葉用粉砕機を使用してチップ状に細かく粉砕
し、遊歩道や屋外遊戯周辺のクッション材や、空き地・
堤防・道路等の雑草抑止材として、あるいは庭木・生け
垣等の植え込みの養生などに利用しようと考えた。
【0004】ところで、従来の枝葉用粉砕機は、主に山
間地等で大量の枝葉を粉砕処理する業務用のものであっ
た。この種の枝葉用粉砕機としては、例えば自走式のク
ローラタイプや、トラックの後部に取り付けて使用する
牽引タイプなどがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような従来の枝葉用粉砕機では次のような課題があっ
た。即ち、従来の枝葉用粉砕機は、自走式のクローラタ
イプや、トラックの後部に取り付けて使用する牽引タイ
プのもので、一般道路を走行するには困難であり、一般
家庭から出る枝葉のゴミを回収しながら移動するという
ような機動性を有していなかった。
【0006】また、従来の枝葉用粉砕機は、大量に枝葉
を処理することを目的としているため、粉砕したチップ
を収容する貯留槽を備えておらず、チップを積載して運
搬する車両が別に必要であり、枝葉用粉砕機と運搬用の
車両が2台必要であった。
【0007】更に、従来の枝葉用粉砕機は、上記したよ
うに、本来、山間地等で使用する業務用の粉砕機である
ため、一般道路で作業中の安全を確保する安全コーン
や、車を誘導する矢印指示標識等の比較的大きな作業用
具等を収納できるような広いスペースを有していなかっ
た。したがって、一般道路上でチップ作業を行う場合に
は、例えば安全コーンや矢印指示標識等を積んで作業現
場に運ぶトラックなどが別に必要であった。
【0008】(発明の目的) そこで本発明の第1の目的は、一般家庭などから出る枝
葉を回収しながら移動できる機動性に優れた枝葉用粉砕
車を提供することにある。本発明の第2の目的は、例え
ば安全コーンや矢印指示標識などの比較的大きな作業用
具等を収容することができる枝葉用粉砕車を提供するこ
とにある。本発明の第3の目的は、枝葉を粉砕したチッ
プを外気中にまき散らすことなく回収することができる
枝葉用粉砕車を提供することにある。本発明の第4の目
的は、枝葉を投入しやすいように枝葉用粉砕機の高さを
変えることができる枝葉用粉砕車を提供することにあ
る。その他の本発明の目的は、以下の説明によって明ら
かになるであろう。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に講じた本発明の手段は次のとおりである。第1の発明
にあっては、自動車本体と、枝葉投入部と、枝葉を粉砕
するカッター部と、枝葉をカッター部に送り込む送りロ
ーラーの回転方向を変える制御バーと、粉砕物を排出す
る排出管を備え、上記自動車本体の後端部分に設けてあ
る枝葉用粉砕機と、上記自動車本体の運転席の後部側と
上記枝葉用粉砕機の間に設けてあり、上記枝葉用粉砕機
によって粉砕した粉砕物を収容する貯留槽と、上記排出
管から貯留槽に投入される粉砕物が外気中に排出される
ことを防止するための手段と、 上記自動車本体の走行用
エンジンから得られる動力を分割して、枝葉用粉砕機を
動かす駆動軸に伝達することができる動力分割装置と、
を有し、上記枝葉投入部は、基部側を軸として枝葉の投
入側に回動することにより投入口を開閉する投入テーブ
ルと、枝葉粉砕時に枝葉の破片が作業者側へ飛んでくる
のを防ぐ遮蔽シートとを有し、 カッター部は、枝葉を粉
砕するチッパーナイフとシュレッダーナイフを内部に備
え、内部のメンテナンスを行うことができるように開閉
可能なハウジングカバーを有し、該ハウジングカバーは
係合溝とフックを備え、係合溝に固定される係止棒とフ
ックに固定される止め金具によって閉じた状態で固定さ
れるようになっており、 上記排出管は貯留槽と直接的ま
たは間接的に連結され、貯留槽側から取外し可能で、基
部側を中心として旋回して粉砕物の排出方向を変えるこ
とができ、更に枝葉投入部方向には向かないようになっ
ており、 上記貯留槽は、開閉可能な排出口と、排出口か
ら排出される粉砕物を下方へ案内する収納可能な案内部
材と、排出管から貯留槽内に送られる空気を抜く排気口
とを有していることを特徴とする、枝葉用粉砕車であ
る。
【0010】第2の発明にあっては、粉砕物が外気中に
排出されることを防止するための手段がサイクロンであ
ることを特徴とする、第1の発明に係る枝葉用粉砕車で
ある。
【0011】第3の発明にあっては、枝葉用粉砕機の高
さを調整するための手段を有していることを特徴とす
る、第1または第2の発明に係る枝葉用粉砕車である。
【0012】第4の発明にあっては、枝葉用粉砕機を自
動車本体後方に移動させる機構と、移動させた枝葉用粉
砕機を昇降させる機構を含むことを特徴とする、第1,
2または第3の発明に係る枝葉用粉砕車である。
【0013】第5の発明にあっては、貯留槽の底面部は
傾斜して形成され、傾斜下部側には開閉可能な排出口が
設けてあり、上記底面部の下方には、作業用具等を収容
するための収容部が設けてあることを特徴とする、第
1,2,3または第4の発明に係る枝葉用粉砕車であ
る。
【0014】第6の発明にあっては、排出口を開閉する
蓋体には、より小さな開閉可能な排出口が設けてあるこ
とを特徴とする、第1,2,3,4または第5の発明に
係る枝葉用粉砕車である。
【0015】(作 用) 本発明に係る枝葉用粉砕車は、自動車本体に枝葉用粉砕
機が設けてあるので、従来の枝葉用粉砕機と相違して一
般道路の走行に適している。また、枝葉用粉砕機によっ
て粉砕した粉砕物を収容する貯留槽を有しているので、
車一台で枝葉の粉砕作業と運搬作業を行うことができ
る。以上のようなことから、本発明に係る枝葉用粉砕車
は、一般家庭などから出る枝葉を回収しながら移動で
き、機動性に優れている。
【0016】枝葉用粉砕機が粉砕物を排出する排出管を
有しており、排出管が貯留槽と直接的または間接的に連
結されており、上記枝葉用粉砕機と上記貯留槽の間に
は、作業用具等を置いたり収容する部分が設けてあるも
のにあっては、例えば道路作業中の安全を確保する安全
コーンや、車を誘導する矢印指示標識等の作業用具等を
常時車両に備え付けておくことができるので、それら作
業用具等を作業現場に運ぶためのトラックなどを別に必
要としない。
【0017】排出管が貯留槽側から取外し可能となって
おり、且つ、基部側を中心として旋回可能で粉砕物の排
出方向を変えることができるものにあっては、粉砕物を
貯留槽へ排出するのではなく、例えば、車両の側面側に
置いた段ボールやバケツ等に粉砕物を直接排出すること
ができる。また、多量の枝葉を処理するような場合は、
トラックやダンプカーなどを車両に横付けして、粉砕物
を直接トラック等に移すことができる。
【0018】排出管から貯留槽に投入されるチップが外
気中に排出されることを防止するための手段が設けてあ
るものにあっては、チップを外気中にまき散らす心配が
ないため、住宅地の一般道路等で粉砕作業を行ったとし
ても問題ない。
【0019】チップが外気中に排出されることを防止す
るための手段がサイクロンであるものでは、例えばフィ
ルター等では取り除くことのできないような微細なチッ
プでも、外気中へにまき散らすことなく回収することが
できる。
【0020】枝葉用粉砕機の高さを調整するための手段
を有しているもの、または枝葉用粉砕機を自動車本体後
方に移動させる機構と、移動させた枝葉用粉砕機を昇降
させる機構を含むものにあっては、枝葉を投入する高さ
を適宜変更することができる。したがって、例えば車高
の高い自動車本体上に設けられた枝葉用粉砕機であって
も、作業者が枝葉を投入しやすい高さまで枝葉用粉砕機
を下げることができる。よって、作業者の粉砕作業に要
する労力を軽減することができる。
【0021】貯留槽の底面部が傾斜して形成され、傾斜
下部側に、開閉可能な排出口が設けてあり、上記底面部
の下方に作業用具等を収容するための収容部が設けてあ
るものにあっては、通常は無駄なスペースになりやすい
貯留槽の下方側を有効に利用することができる。
【0022】排出口から排出される粉砕物を下方へ案内
する案内部材が収納可能に設けてあるものにあっては、
車体を汚さないようにして粉砕物を排出することができ
る。また、案内部材は収納可能であるので、車両走行中
の邪魔にならない。
【0023】排出口を開閉する蓋体に、より小さな開閉
可能な排出口が設けてあるものにあっては、排出した粉
砕物を移すための容器(例えば、バケツ、段ボール、ビ
ニール袋など)の大きさに応じて排出口を適宜選択する
ことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明を図面に示した実施の形態
に基づき更に詳細に説明する。 [実施の形態1] 図1は本発明に係る枝葉用粉砕車の第1の実施の形態を
示し、枝葉用粉砕車を正面側から見た説明図、図2は枝
葉用粉砕車を左側から見た説明図、図3は枝葉用粉砕車
を右側から見た説明図、図4は枝葉用粉砕車を後方から
見た説明図、図5は枝葉用粉砕車を上方から見た説明
図、図6は枝葉用粉砕機を示し、投入テーブルを倒した
状態を表した説明図、図7はチップ貯留槽と収容箱の断
面を示す説明図、図8はチップ貯留槽の排出口を示す説
明図、図9はチップ貯留槽の排出口を開いて、案内板を
下降させた状態を示す説明図である。
【0025】枝葉用粉砕車1は、自動車本体11の後方
に枝葉用粉砕機2を搭載している。また、運転席111
の後部側には、枝葉用粉砕機2によって粉砕した粉砕物
であるチップを収容するチップ貯留槽3が設けてある。
【0026】まず、枝葉用粉砕機2について説明する。
枝葉用粉砕機2は、フレーム21上に配置された枝葉投
入部22と、枝葉をチップ状に粉砕するカッター部23
と、カッター部23で粉砕されたチップを排出する排出
ダクト24を有している。
【0027】枝葉投入部22は、枝葉の投入側(車両の
後方側)に開閉可能な投入テーブル221を有してい
る。投入テーブル221は、図6に示すように、基部側
を軸として後方へ回動し、投入口222を開閉する。こ
の投入テーブル221によって、投入口222の奥に設
けてある送りローラー(図示せず)と作業者の間に一定
の距離が保たれ、安全性が確保されている。投入テーブ
ル221の地上面からの高さは、作業者の負担を軽減す
るため、人間工学的に作業しやすいとされる80〜90
cmに適宜設定してある。
【0028】符号223は制御バーを示している。この
制御バー223は、枝葉をカッター部23に送り込む送
りローラー(図示せず)の回転方向を変えるものであ
る。送りローラーの回転方向を変えたい場合は、この制
御バー223を前方あるいは後方に倒せば良い。したが
って、枝葉が枝葉投入部22内で詰まった場合には、送
りローラーを逆回転させることで、その詰まりを排除す
ることができる。
【0029】符号224は、枝葉粉砕時に枝葉の破片が
作業者側へ飛んでくるのを防ぐ遮蔽シートを示してい
る。遮蔽シート224は、透明な合成樹脂材料で形成し
てあり、枝葉の投入の妨げにならないように複数の切れ
目が入れてある。
【0030】排出ダクト24は湾曲部分を有するほぼL
型に形成されており、その先端部は後述するチップ導入
管41の連結管411に連結されている。排出ダクト2
4は、チップ導入管41の連結管411から取外し可能
となっており、且つ、基部側を中心として旋回可能で、
チップの排出方向が変えられるようになっている。排出
ダクト24は、作業者の安全のため枝葉投入部22方向
には向かないようになっている。なお、符号241は、
排出ダクト24を旋回させる際に使用するハンドルを示
している。また、図5において、符号25はエンジン
を、符号26はマフラーを、符号27は作動油タンクを
示している。
【0031】次に、チップ貯留槽3について説明する。
チップ貯留槽3は、図7に示すように、外形が金属板で
形成された断面方形の筒状体であるが、底面板31が車
両左側に下り傾斜して形成されている。チップ貯留槽3
の上部開口部32には、チップ導入管41を備えた蓋体
4が設けてある(図2及び図7参照)。蓋体4は、枝葉
用粉砕機2の排出ダクト24から排出されるチップの飛
散防止用として機能する。なお、蓋体4は、チップ貯留
槽3から取外し可能である。
【0032】チップ導入管41の先端側には、上記した
ように排出ダクト24の先端と連結される連結管411
が設けてある。連結管411は、チップ導入管41内に
出入り可能に形成されており、排出ダクト24を容易に
取り外せるようになっている。符号412は、連結管4
11をチップ導入管41内に出し入れする際に使用する
把手である。なお、連結管411は、排出ダクト24側
に設けることもできる。
【0033】符号42はチップ導入管41を支える保持
棒を、符号43はチップ貯留槽3に蓋体4を取け付けま
たは取り外す際に使用する把手を示している。符号44
は、チップ貯留槽3を支える支持部材である。符号45
は、排出ダクト24からチップ貯留槽3内に送られる空
気を抜く排気口である。
【0034】図8を参照する。チップ貯留槽3の車両左
側の下方側には、チップを排出する排出口330を開閉
可能にする蓋体33が設けてある。また、蓋体33は、
蝶番331,331を軸として上方に開閉するようにな
っている。なお、符号34,34は、蓋体33が不用意
に開くことを防止する止め金具を示している。
【0035】蓋体33のほぼ中央には、下端部に排出口
350(図8では見えず、図7を参照)を有する三角柱
状の排出部35が突出して形成してあり、排出部35の
下端部には曲面状に形成された(両端が閉鎖された円筒
体を1/4に切断したような形状を有する)蓋体36が
取り付けてある。蓋体36は、軸部361を中心として
上方に開閉可能に形成されている。なお、符号362
は、蓋体36を開閉する把手を示している。以上説明し
たように、大きさの異なる排出口330,350を設け
ることで、チップを移すための容器(例えば、バケツ、
段ボール、ビニール袋など)の大きさに応じた排出口3
30,350を適宜選択することができる。
【0036】図7を参照する。チップ貯留槽3の下方に
は、作業用具(図示せず)を収納する収容箱5が設けて
ある。収容箱5は、チップ貯留槽3の底面板31の下方
空間を有効に利用できるような形状を有している。即
ち、チップ貯留槽3の形状に対応して、収容箱5の上面
部51の一部が途中から傾斜して形成されている。
【0037】また、収容箱5の内部は、上下2段に分け
て形成してある。収容箱5を開閉する蓋体52は、下部
側を軸として下方へ開閉するように形成してある。符号
521は、蓋体52の把手を示している。なお、収容箱
に入れる作業用具としては、スパナやドライバー等の工
具類、ヘルメットなど、様々なものが挙げられる。
【0038】チップ貯留槽3の底面板31と収容箱5の
上面部51の隙間60には、排出口330から排出され
るチップを下方へ案内する案内板6が収納されている。
案内板6は、通常、蓋体4の車両右側の把手43に取り
付けられた紐61によって上方から保持され、また、チ
ップ貯留槽3の排出口330の下方に設けてある固定具
62によって下方から保持して収納されている。
【0039】そうして、案内板6を実際に使用する場合
は、紐61と固定具62による保持を解除し、案内板6
を収容箱5の隙間から車両左側へスライドさせ、図9に
示すように排出口330の下方から地面に当接させる。
このように、案内板6を排出口330側に装着してチッ
プを排出するようにすれば、自動車本体11を汚さない
ようにしてチップを排出することができる。また、案内
板6は収納可能であるので、車両走行中の邪魔にならな
い。
【0040】なお、本実施の形態では、案内板6はベニ
ヤ板によって形成してあるが、これに限定するものでは
なく、例えば、合成樹脂、金属、あるいはそれらの組み
合わせ等や、その他の材料で形成しても良い。
【0041】図5を参照する。枝葉用粉砕機2とチップ
貯留槽3の間には、作業用具(図示せず)を置いたり収
容したりする収容部7が設けてある。作業用具として
は、安全コーンや矢印指示標識、あるいは、粉砕したチ
ップを入れるための箱、あるいは、排出ダクト24の先
端に取り付ける後述する延長ホース242など、様々な
ものが挙げられる。なお、符号71は、作業用具の落下
防止用の柵を示している。また、符号8は燃料タンク
を、符号9はバッテリーを示している。
【0042】また、収容箱5と運転席111の間、ある
いはチップ貯留槽3と運転席111の間に、安全コーン
を連結するための棒や、ホウキやスコップなどの長手状
の作業用具(図示せず)を立て掛けて収容するようにし
ても良い。なお、その場合には、チップ貯留槽3(また
は収容箱5)の運転席111側の側面側に、上記の作業
用具が倒れないようにするための保持部(図示せず)を
設けることもできる。
【0043】(作 用) 図面を参照して、枝葉用粉砕車1の作用を説明する。例
えば、一般家庭から出る枝葉を回収しながら移動する場
合などでは、車輌を道路脇などに止めて枝葉の粉砕作業
を行う。実際に粉砕作業に入る際には、まず枝葉用粉砕
機2の投入テーブル221を開ける。続いて、回収した
枝葉を投入テーブル221から枝葉投入部22に投入す
る。投入された枝葉は、カッター部23でチップ状に粉
砕される。粉砕されたチップは、排出ダクト24からチ
ップ導入管41を通ってチップ貯留槽3に収容される。
【0044】以上説明したように、枝葉用粉砕車1は自
動車本体11に枝葉用粉砕機2を搭載しているので、従
来のクローラタイプや牽引タイプの枝葉用粉砕機と相違
して、一般道路の走行に適している。また、枝葉用粉砕
車1は、粉砕したチップを収容するチップ貯留槽3を有
しているので、車一台で枝葉の粉砕作業と運搬作業を行
うができる。
【0045】枝葉用粉砕機2とチップ貯留槽3の間に
は、比較的広い収容部7が設けてあるので、道路作業中
の安全を確保する安全コーンや、車を誘導する矢印指示
標識等の作業用具を収容できる。したがって、それら作
業用具を作業現場に運ぶためのトラックなどを別に必要
としない。また、車輌を道路脇等に止めて粉砕作業を行
うような場合では、収容部7に載せた安全コーン等を手
早く降ろして車輌周辺に配置することができるので、便
利である。
【0046】図10は枝葉用粉砕車の車両左側へチップ
を排出している状態を後方から見た説明図である。排出
ダクト24は、チップの排出方向が変えられるようにな
っているので、図10に示すように、段ボール12やあ
るいはバケツ(図示せず)などの容器に直接チップを排
出することができる。なお、チップをチップ貯留槽3以
外に排出する場合には、図10に示すような延長ホース
242を使用する。符号243は、延長ホース242を
繋ぐアダプターを示している。このように、粉砕したチ
ップを必要に応じてチップ貯留槽3を介さずに速やかに
段ボール等の容器に移し替えることができるので、一般
道路上で行う作業時間を短縮でき、交通安全上好まし
い。なお、多量の枝葉を処理するような場合は、トラッ
クやダンプカーなどに直接チップを移すこともできる
し、庭木・生け垣等の植え込みなどに直接撒くこともで
きる。
【0047】チップ貯留槽3の蓋体4は、チップ貯留槽
3から取外しできるので、貯留槽内の掃除を比較的容易
に行うことができる。
【0048】図11は貯留槽の蓋体を外した状態で、排
出ダクトからチップ貯留槽にチップを排出している状態
を示す説明図である。排出ダクト24の先端に案内管2
44を装着することで、図11に示すように、蓋体4を
外した状態でチップをチップ貯留槽3に排出することが
できる。これにより、チップ貯留槽3内のチップの量を
確認しながら作業することができる。
【0049】また、図面には表していないが、例えば自
動車本体11の走行用エンジンから得られる動力を動力
分割装置で分割し、枝葉用粉砕機2を動かす駆動軸に伝
達できるようにすることも可能である。このように枝葉
用粉砕機2の動力を自動車本体1の動力から得るように
すれば、枝葉用粉砕機2専用のエンジン25等を設ける
必要がなく、装置全体を簡素化できる。また、エンジン
25等を無くした分だけ作業用具を置くスペースを増や
すことができる。
【0050】[実施の形態2] 図12は本発明に係る枝葉用粉砕車の第2の実施の形態
を示し、枝葉用粉砕車を左側から見た説明図、図13は
枝葉用粉砕車を上方から見た説明図、図14はカッター
部のハウジングカバーを開いた状態を示しており、カッ
ター部を車輌右側から見た斜視図、図15はチップ貯留
槽を後方右側から見た説明図、図16はマフラーの拡大
説明図である。また、第1の実施の形態と同一または同
等箇所には、同一の符号を付して示している。第1の実
施の形態で示してある箇所については説明を省略し、主
に相異点を説明する。これについては、後述する第3,
4の実施の形態に係る枝葉用粉砕車についても同様であ
る。
【0051】まず、枝葉用粉砕車1bの枝葉用粉砕機2
について説明する。枝葉用粉砕機2の排出ダクト24a
は、湾曲部分を有するほぼL型の筒状体である。排出ダ
クト24aの先端部は、後述するチップ貯留槽3の蓋体
4aに着脱可能に取り付けてある。排出ダクト24aの
先部側は接合部分245を中心として旋回可能で、チッ
プの排出方向が変えられるようになっている。排出ダク
ト24aは、作業者の安全のため枝葉投入部22方向に
は向かないようになっている。枝葉投入部22の右側に
は、エンジン25の動力をカッター部23に伝えたり遮
断したりするロータリークラッチレバー225(図13
参照)が設けてある。符号211は鉄製のバンパーを示
している。
【0052】カッター部23のハウジングカバー231
は、蝶番232により開閉可能となっている。よって、
ハウジングカバー231を開ければ(図14参照)、カ
ッター部23内部のメンテナンスを容易に行うことがで
きる。図14中の符号233は、閉じた状態のハウジン
グカバー231を固定する係止棒を示している。係止棒
233はハウジングカバー231の係合溝234に固定
される。符号235は、同じく閉じた状態のハウジング
カバー231を固定する止め金具を示している。止め金
具235はハウジングカバー231に設けてあるフック
(図示せず)に固定される。符号236は、カッター部
23内のチッパーナイフ(図14では見えず)と共に枝
葉を粉砕するシュレッダーナイフを示している。シュレ
ッダーナイフ236はシュレッダーナイフ軸237に取
り付けてある。シュレッダーナイフ軸237は固定して
設けることもできるし、回転自在に設けることもでき
る。
【0053】チップ貯留槽3と蓋体4aについて説明す
る(図12,13参照)。チップ貯留槽3の上部開口部
32には、上記した蓋体4aが着脱可能に設けてある。
蓋体4aは、所要角度で傾斜した前面板401、左側面
板402、右側面板403、天板404、及び背面板4
05で形成され、全体が山形状になっている。
【0054】蓋体4aの左側面板402及び右側面板4
03には、排出ダクト24aからチップ貯留槽3内に送
られる空気を抜くための排気口45aが設けてある。排
出口45aには、チップが排出口45aから外気中に排
出されることを防止するフィルター451が取り付けて
ある。排出口45aには、雨天時に雨がチップ貯留槽3
の中に入り込まないようにするカバー452が取り付け
てある。
【0055】蓋体4aの背面板405には、上記したよ
うに枝葉用粉砕機2の排出ダクト24aが着脱可能に取
り付けてある(図15参照)。排出ダクト24aは連結
部分246から取り外すことができる。排出ダクト24
aの取付位置の下方には、点検窓46が設けてある。点
検窓46は透明性を有するアクリル板で形成されてい
る。点検窓46からは、チップ貯留槽3内に貯まったチ
ップの量を確認することができる。なお、点検窓46は
開閉式のものにすることもできる。符号38は蓋体4a
をチップ貯留槽3に固定する止め金具である。止め金具
38は蓋体4aに設けてあるフック48に固定される。
図15では見えないが、チップ貯留槽3の正面側にも止
め金具38とフック48が設けてある。
【0056】蓋体4aの天板404及び前面板401の
内部側には、所定の角度で傾斜させた当て板47が設け
てある(図12及び図13参照)。この当て板47で排
出ダクト24aから投入されたチップの落下位置を変え
る。即ち、排出ダクト24aから投入されたチップは、
当て板47に当たってチップ貯留槽3の略中央に貯まる
ようになっている。また、チップ貯留槽3の蓋体33に
は、第1の実施の形態と相違して、排出部35が設けら
れていない。ただし、第1の実施の形態と同様に、排出
部35を設けることもできる。
【0057】図16を参照する。マフラー26にはL型
の排気管28が取り付けてある。この排気管28によ
り、排気ガスの排気方向を上に向けることができる。こ
れにより、作業者や車輌の横を通る通行人に排気ガスが
直接当たることを防止することができる。排気管28の
基部側には、固定ピン281を嵌め入れてマフラー26
の排気口に固定する穴282が複数設けてある。排気管
28は固定ピン281と係止ピン283によってマフラ
ー26に固定されている。そして、固定ピン281を嵌
入れる穴282を変えることで、排気管28の向きを段
階的に調整することができる。排気管28には軸体28
4が設けてある。軸体284には、高温になるマフラー
26の排気管282に作業者が直接触れないようにする
円形の安全板29が設けてある。
【0058】(作 用) 図12を参照して、枝葉用粉砕機1bの作用を説明す
る。なお、第1の実施の形態で示した作用のうち同様の
ものは説明を省略する。これについては、後述する第3
及び第4の実施の形態に係る枝葉用粉砕車についても同
様である。蓋体4aの排気口45aにはフィルター45
1が取り付けてある。これにより、チップ貯留槽3に投
入されたチップが排出口45aから外気中に排出される
ことを防止できる。したがって、粉砕したチップが空気
中に巻き散らされるという心配がないため、例えば住宅
地内の一般道路などで粉砕作業を行ったとしても問題な
い。
【0059】[実施の形態3] 図17は本発明に係る枝葉用粉砕車の第3の実施の形態
を示し、枝葉用粉砕車を左側から見た説明図、図18は
枝葉用粉砕車を上方から見た説明図である。排出ダクト
24aから排出されるチップは、空気と共にチップ貯留
槽3に投入される。チップ貯留槽3には、通常、排出ダ
クト24aから送られる空気を抜くために排気口が設け
られている。しかし、排出ダクト24aから送られる空
気中には粉末状の微細なチップが含まれているため、チ
ップ貯留槽3の底に貯まらずに、排気口から外気中に排
出される可能性も高い。そこで、本実施の形態に係る枝
葉用粉砕車1cでは、蓋体4aにサイクロン70を連結
し、微細なチップをも回収できるようにしている。
【0060】サイクロン70はチップ貯留槽3後方にあ
る収容部7内の車輌左側に設けてある。サイクロン70
は円筒部701と円錐部702を備えている。サイクロ
ン70はチップ貯留槽3に取り付けてある固定部37,
37によって保持されている。
【0061】蓋体4aの右側面板403には円形の空気
排出口406が設けてある。サイクロン70の円筒部7
01周面には空気流入口を有する外筒703が設けてあ
る。蓋体4aの空気排出口406と円筒部701の外筒
703は、蛇腹状のホース704で連結されている。
【0062】蓋体4aの左側面板402には、円形の空
気流入口407が設けてある。サイクロン70の円筒部
701上部には、空気排出口を有する内筒705が設け
てある。内筒705の内端部は円筒部701の内部へ突
出している。蓋体4aの空気排出口406と円筒部の内
筒705は、蛇腹状のホース706で連結されている。
蓋体4aの左側面板402の内側(空気流入口407に
当たる部分)には、所要の大きさの邪魔板408が設け
てある。この邪魔板408で、チップ貯留槽3内の空気
が空気流入口407から逆流することを防止する。
【0063】サイクロン70の円錐部702の先端部
(下部)には排出口707が設けてある。排出口707
には、通気性を有する袋708が取り付けてある。この
袋708でサイクロン70内へ流入した粒の粗いチップ
を回収する。
【0064】(作 用) 図17,18を参照して、枝葉用粉砕車1cの作用を説
明する。チップ貯留槽3内のチップを含んだ空気は空気
排出口406から排出される。排出された空気はホース
704内を通り、サイクロン70の外筒703から円筒
部701内へ接線方向に流入する。円筒部701に流入
した空気は、高速の旋回流となって円錐部702へ流れ
る。またその間に空気内に混入していた粒の粗いチップ
は、遠心力によって円錐部702の内壁へ向かって流
れ、円錐部702の先端部にある排出口707から分離
・排出される。排出口707から排出されたチップは袋
708に回収される。なお、サイクロンに流入した空気
の一部は袋708から外気中に排出される。
【0065】一方、空気の大部分と粉状の微細なチップ
は内筒705から排出される。内筒705から排出され
た空気と微細なチップはホース706を通って再び貯留
槽内3へ流入される。
【0066】以上のようにして、チップ貯留槽3内のチ
ップを含んだ空気はサイクロン70内を循環する。そし
て、粒の粗いチップは袋708に回収され、微細なチッ
プはチップ貯留槽3内に戻り、外気中に排出されない。
したがって、フィルターでは取り除くことのできないよ
うな目の細かいチップでも、外気中へまき散らすことな
く回収することができる。
【0067】[実施の形態4] 図19は本発明に係る枝葉用粉砕車の第4の実施の形態
を示し、枝葉用粉砕車を左側から見た説明図、図20は
枝葉用粉砕機を車輌後方に移動させ、接地面側に下げた
状態を示す説明図である。車高の高い大型トラック(例
えば4トン以上)では、枝葉用粉砕機2の枝葉投入部2
2が作業者の腰の位置より高くなる場合がある。この場
合、粉砕作業時に枝葉を高く持ち上げる必要があるた
め、作業者の負担は大きい。そこで、枝葉用粉砕車1d
では、作業者の負担を軽減するために、枝葉用粉砕機2
の高さを調整できるようにした。
【0068】即ち、図20に示すように、枝葉用粉砕機
2は自動車本体11の後方に移動した後、接地面側へ降
下するようになっている。以下、枝葉用粉砕機2の後方
移動機構と昇降機構を詳しく説明する。自動車本体11
の後部両側には、後述する昇降台201、延長台20
3、スライドレール208と共に枝葉用粉砕機2の昇降
機構を構成するアウトリガ20,20が設けてある。ア
ウトリガ20の脚部200の内側には、昇降台201の
先部側が一体的に取り付けてある。昇降台201の後方
には、ヒンジまたはヒンジ機構202により、車輌後方
(図19中、矢印I方向)に水平に倒すことができる延
長台203が回動可能に取り付けてある。
【0069】枝葉用粉砕機2の各構成部材は可動台21
0上に搭載されている。可動台210は、後述する油圧
シリンダー206、ガイドレール205a,205b,
205cと共に枝葉用粉砕機2の後方移動機構を構成す
る。可動台210のうち、車輌進行方向の左右両側には
車輪204が所要数(本実施の形態では左側面に4つ、
右側面に4つ)が取り付けてある。自動車本体11の後
方上部には、断面略コ状のガイドレール205aが設け
てある。ガイドレール205aは自動車本体11上面の
左右両側に1箇所ずつ設けてある。同様に、昇降台20
1及び延長台203の上面にもガイドレール205b、
205cがそれぞれ設けてある。上記した一連のガイド
レール205a,205b,205c内を可動台210
の車輪204が走行する。これにより、枝葉用粉砕機2
を載せた可動台210が前後に移動する。なお、本実施
の形態では断面略コ状のガイドレール205a,205
b,205cを採用したが、特にこれに限定するもので
はなく、車輪がガイドレールの上を滑走するものを採用
することもできる。
【0070】チップ貯留槽3の下方には、枝葉用粉砕機
2を自動車本体11前後へ進退させる油圧シリンダー2
06が設けてある。油圧シリンダー206のシリンダー
ロッド207は、その先端部がT字状(図示せず)に形
成されている。そのT字部分の両端部209,209
は、エンジン25の前方に位置し、垂直に設けられたス
ライドレール208内に摺動可能に取り付けてある。
【0071】また、排出ダクト24bのうち、接合部分
245から先は蛇腹状のホース247となっている。そ
して、枝葉用粉砕機2が前後・上下方向に移動するに伴
い、ホース247も伸縮するようになっている。
【0072】(作 用) 図19,20を参照して、枝葉用粉砕車1dの作用を説
明する。枝葉用粉砕機2の昇降は、延長台203を車輌
後方(図19中の矢印I方向)に倒した状態で行う。ま
ず、油圧シリンダー206のシリンダーロッド207が
図20中の矢印II方向へ延びる。これにより、可動台2
10上に搭載された枝葉用粉砕機2はガイドレール20
5a,205b,205cに沿って自動車本体11後方
に押し出され、昇降台201と延長台203上に移動す
る。続いて、アウトリガ20,20の脚部200が矢印
III方向に下降し、それに伴ってスライドレール20
8、昇降台201、及び延長台203が下方に移動す
る。これにより、昇降台201、延長台203上の枝葉
用粉砕機2も下降する。一方、枝葉用粉砕機2の位置を
元に戻す場合には、上記と逆の手順がとられる。
【0073】本明細書で使用している用語と表現はあく
まで説明上のものであって、限定的なものではなく、上
記用語、表現と等価の用語、表現を除外するものではな
い。また、本発明は図示の実施の形態に限定されるもの
ではなく、技術思想の範囲内において種々の変形が可能
である。
【0074】
【発明の効果】本発明は上記構成を備え、次の効果を有
する。 (a)本発明に係る枝葉用粉砕車は、自動車本体に枝葉
用粉砕機が設けてあるので、従来の枝葉用粉砕機と相違
して一般道路の走行に適している。また、枝葉用粉砕機
によって粉砕した粉砕物を収容する貯留槽を有している
ので、車一台で枝葉の粉砕作業と運搬作業を行うことが
できる。以上のようなことから、本発明に係る枝葉用粉
砕車は、一般家庭などから出る枝葉を回収しながら移動
でき、機動性に優れている。
【0075】(b)枝葉用粉砕機が粉砕物を排出する排
出管を有しており、排出管が貯留槽と直接的または間接
的に連結されており、上記枝葉用粉砕機と上記貯留槽の
間には、作業用具等を置いたり収容する部分が設けてあ
るものにあっては、例えば道路作業中の安全を確保する
安全コーンや、車を誘導する矢印指示標識等の作業用具
等を常時車両に備え付けておくことができるので、それ
ら作業用具等を作業現場に運ぶためのトラックなどを別
に必要としない。
【0076】(c)排出管が貯留槽側から取外し可能と
なっており、且つ、基部側を中心として旋回可能で粉砕
物の排出方向を変えることができるものにあっては、粉
砕物を貯留槽へ排出するのではなく、例えば、車両の側
面側に置いた段ボールやバケツ等に粉砕物を直接排出す
ることができる。また、多量の枝葉を処理するような場
合は、トラックやダンプカーなどを車両に横付けして、
粉砕物を直接トラック等に移すことができる。
【0077】(d)排出管から貯留槽に投入されるチッ
プが外気中に排出されることを防止するための手段が設
けてあるものにあっては、チップを外気中にまき散らす
心配がないため、住宅地の一般道路沿い等で粉砕作業を
行ったとしても問題ない。
【0078】(e)チップが外気中に排出されることを
防止するための手段がサイクロンであるものでは、例え
ばフィルター等では取り除くことのできないような微細
なチップでも、外気中へまき散らすことなく回収するこ
とができる。
【0079】(f)枝葉用粉砕機の高さを調整するため
の手段を有しているもの、または枝葉用粉砕機を自動車
本体後方に移動させる機構と、移動させた枝葉用粉砕機
を昇降させる機構を含むものにあっては、枝葉を投入す
る高さを適宜変更することができる。したがって、例え
ば車高の高い自動車本体上に設けられた枝葉用粉砕機で
あっても、作業者が枝葉を投入しやすい高さまで枝葉用
粉砕機を下げることができる。よって、作業者の粉砕作
業に要する労力を軽減することができる。
【0080】(g)貯留槽の底面部が傾斜して形成さ
れ、傾斜下部側に、開閉可能な排出口が設けてあり、上
記底面部の下方に作業用具等を収容するための収容部が
設けてあるものにあっては、通常は無駄なスペースにな
りやすい貯留槽の下方側を有効に利用することができ
る。
【0081】(h)排出口から排出される粉砕物を下方
へ案内する案内部材が収納可能に設けてあるものにあっ
ては、車体を汚さないようにして粉砕物を排出すること
ができる。また、案内部材は収納可能であるので、車両
走行中の邪魔にならない。
【0082】(i)排出口を開閉する蓋体に、より小さ
な開閉可能な排出口が設けてあるものにあっては、排出
した粉砕物を移すための容器(例えば、バケツ、段ボー
ル、ビニール袋など)の大きさに応じて排出口を適宜選
択することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る枝葉用粉砕車の第1の実施の形態
を示し、枝葉用粉砕車を正面側から見た説明図。
【図2】枝葉用粉砕車を左側から見た説明図。
【図3】枝葉用粉砕車を右側から見た説明図。
【図4】枝葉用粉砕車を後方から見た説明図。
【図5】枝葉用粉砕車を上方から見た説明図。
【図6】枝葉用粉砕機を示し、投入テーブルを倒した状
態を表した説明図。
【図7】チップ貯留槽と収容箱の断面を示す説明図。
【図8】チップ貯留槽の排出口を示す説明図。
【図9】チップ貯留槽の排出口を開いて、案内板を下降
させた状態を示す説明図。
【図10】枝葉用粉砕車の車両左側へチップを排出して
いる状態を後方から見た説明図。
【図11】貯留槽の蓋体を外した状態で、排出ダクトか
らチップ貯留槽にチップを排出している状態を示す説明
図。
【図12】本発明に係る枝葉用粉砕車の第2の実施の形
態を示し、枝葉用粉砕車を左側から見た説明図。
【図13】枝葉用粉砕車を上方から見た説明図。
【図14】カッター部のハウジングカバーを開いた状態
を示しており、カッター部を車輌右側から見た斜視図。
【図15】チップ貯留槽を後方右側から見た説明図。
【図16】マフラーの拡大説明図。
【図17】本発明に係る枝葉用粉砕車の第3の実施の形
態を示し枝葉用粉砕車を左側から見た説明図。
【図18】枝葉用粉砕車を上方から見た説明図。
【図19】本発明に係る枝葉用粉砕車の第4の実施の形
態を示し、枝葉用粉砕車を左側から見た説明図。
【図20】枝葉用粉砕機を車輌後方に移動させ、接地面
側に下げた状態を示す説明図。
【符号の説明】
1 枝葉用粉砕車 11 自動車本体 111 運転席 2 枝葉用粉砕車 21 フレーム 22 枝葉投入部 221 投入テーブル 222 投入口 223 制御バー 224 遮蔽シート 23 カッター部 24 排出ダクト 241 ハンドル 242 延長ホース 243 アダプター 244 案内管 25 エンジン 26 マフラー 27 作動油タンク 3 チップ貯留槽 31 底面板 32 開口部 33 蓋体 330 排出口 331 蝶番 34 止め金具 35 排出部 350 排出部 36 蓋体 361 軸部 362 把手 4 蓋体 41 チップ導入管 411 連結管 412 把手 42 保持棒 43 把手 44 支持部材 45 排気口 5 収容箱 51 上面部 52 蓋体 521 把手 60 隙間 6 案内板 61 紐 62 固定具 7 収容部 71 柵 8 燃料タンク 9 バッテリー 1b,1c,1d 枝葉用粉砕機 211 バンパー 225 ロータリークラッチレバー 24a,24b 排出ダクト 245 接合部分 246 連結部分 231 ハウジングカバー 232 蝶番 233 係止棒 234 係合溝 235 止め金具 236 シュレッダーナイフ 237 シュレッダーナイフ軸 28 排気管 281 固定ピン 282 穴 283 係止ピン 284 軸体 29 安全板 4a 蓋体 401 前面板 402 左側面板 403 右側面板 404 天板 405 背面板 45a 排気口 451 フィルター 452 カバー 46 点検窓 47 当て板 48 フック 37 固定部 38 止め金具 406 空気排出口 407 空気流入口 408 邪魔板 70 サイクロン 701 円筒部 702 円錐部 703 外筒 704 ホース 705 内筒 706 ホース 707 排出口 708 袋 20 アウトリガ 200 脚部 201 昇降台 202 蝶番 203 延長台 204 車輪 205a,205b,205c ガイドレール 206 油圧シリンダー 207 シリンダーロッド 209 両端部 208 スライドレール 210 可動台 24b 排出ダクト 247 ホース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−286506(JP,A) 特開 平8−9751(JP,A) 特開 平9−238551(JP,A) 特開 平10−295140(JP,A) 特開 平8−294316(JP,A) 実開 昭52−80844(JP,U) 実公 昭61−21208(JP,Y2) 実公 平7−42268(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B27L 7/00 - 11/08 B02C 9/00 - 11/08 B02C 19/00 - 25/00 B60P 3/00 A01D 34/00 - 46/04

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車本体(11)と、枝葉投入部(22)と、枝葉を粉砕するカッター部(23)と、
    枝葉をカッター部(23)に送り込む送りローラーの回転方
    向を変える制御バー(223)と、 粉砕物を排出する排出管
    (24)を備え、上記自動車本体(11)の後端部分に設けてあ
    る枝葉用粉砕機(2)と、上記自動車本体(11)の運転席(111)の後部側と上記枝葉
    用粉砕機(2)の間に設けてあり、 上記枝葉用粉砕機(2)に
    よって粉砕した粉砕物を収容する貯留槽(3)と、上記排出管(24)から貯留槽(3)に投入される粉砕物が外
    気中に排出されることを防止するための手段と、 上記自動車本体(11)の走行用エンジンから得られる動力
    を分割して、枝葉用粉砕機(2)を動かす駆動軸に伝達す
    ることができる動力分割装置と、 を有し、上記枝葉投入部(22)は、基部側を軸として枝葉の投入側
    に回動することにより投入口(222)を開閉する投入テー
    ブル(221)と、枝葉粉砕時に枝葉の破片が作業者側へ飛
    んでくるのを防ぐ遮蔽シート(224)とを有し、 カッター部(23)は、枝葉を粉砕するチッパーナイフとシ
    ュレッダーナイフ(236)を内部に備え、内部のメンテナ
    ンスを行うことができるように開閉可能なハウジングカ
    バー(231)を有し、該ハウジングカバー(231)は係合溝(2
    34,234,234)とフックを備え、係合溝(234,234,234)に固
    定される係止棒(233,233,233)とフックに固定される止
    め金具(235,235)によって閉じた状態で固定されるよう
    になっており、 上記排出管(24)は貯留槽(3)と直接的または間接的に連
    結され、貯留槽(3)側から取外し可能で、基部側を中心
    として旋回して粉砕物の排出方向を変えることができ、
    更に枝葉投入部(22)方向には向かないようになってお
    り、 上記貯留槽(3)は、開閉可能な排出口(330)と、排出口(3
    30)から排出される粉砕物を下方へ案内する収納可能な
    案内部材(6)と、排出管(24)から貯留槽(3)内に 送られる
    空気を抜く排気口(45)とを有している ことを特徴とす
    る、 枝葉用粉砕車。
  2. 【請求項2】 粉砕物が外気中に排出されることを防止
    するための手段がサイクロン(70)であることを特徴とす
    る、 請求項1記載の枝葉用粉砕車。
  3. 【請求項3】 枝葉用粉砕機の高さを調整するための手
    段を有していることを特徴とする、 請求項1または2記載の枝葉用粉砕車。
  4. 【請求項4】 枝葉用粉砕機(2)を自動車本体(11)後方
    に移動させる機構と、移動させた枝葉用粉砕機(2)を昇
    降させる機構を含むことを特徴とする、 請求項1,2または3記載の枝葉用粉砕車。
  5. 【請求項5】 貯留槽(3)の底面部は傾斜して形成さ
    れ、傾斜下部側には開閉可能な排出口(330)が設けてあ
    り、上記底面部の下方には、作業用具等を収容するため
    の収容部が設けてあることを特徴とする、 請求項1,2,3または4記載の枝葉用粉砕車。
  6. 【請求項6】 排出口(330)を開閉する蓋体(33)には、
    より小さな開閉可能な排出口(350)が設けてあることを
    特徴とする、 請求項1,2,3,4または5記載の枝葉用粉砕車。
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