JP3380806B2 - 埋設箱の蓋体の開閉工具及びこの開閉工具を使用した蓋体の開閉方法 - Google Patents

埋設箱の蓋体の開閉工具及びこの開閉工具を使用した蓋体の開閉方法

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JP3380806B2
JP3380806B2 JP2001033465A JP2001033465A JP3380806B2 JP 3380806 B2 JP3380806 B2 JP 3380806B2 JP 2001033465 A JP2001033465 A JP 2001033465A JP 2001033465 A JP2001033465 A JP 2001033465A JP 3380806 B2 JP3380806 B2 JP 3380806B2
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順也 福室
清 森永
光二 松本
央 小野澤
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千葉窯業株式会社
那須電機鉄工株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、地中に設けら
れ、複数の通信ケーブルなどが挿通されたCCBOXな
どの埋設箱の、地表面に露出した重厚な蓋体を開閉する
開閉工具及び当該開閉工具を使用した蓋体の開閉方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、地中には、通信ケーブルや電
力供給のための各種のケーブルが埋設されている。そし
てこれらのケーブルの分岐接続箇所では、いわゆるCC
BOXなどの埋設箱を使用して当該ケーブルを分岐接続
している。これらの埋設箱は、箱自体は地中に在るもの
であるが、蓋体は路面に設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の埋設箱は、その内部に上記の通り社会基盤の一つであ
る電力ケーブル等を挿通しており、また路面にあるため
強度の点からも、鉄製や又はコンクリート製の重厚なも
のからできており、よって簡単に開閉できるものではな
い。それ故、後日各種工事やメンテナンスのためにこの
蓋体を開く際には、トッラククレーンなどを使って行う
など、人手も手間もかけた、かなり大きな作業となって
いた。
【0004】そこでこの発明は、トッラククレーンなど
を使用せず、人手も数人で済み、極力手間がかからず、
しかも安全に、また各種の埋設箱にも使用できる蓋体の
開閉工具及びこの開閉工具を使用した蓋体の開閉方法を
提供して上記課題を解決するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、縦長
の略枠体形状の工具本体内に、縦方向に油圧ジャッキを
設置し、上記工具本体の正面に上記油圧ジャッキにより
昇降自在な縦板状の係止部を設け、当該係止部の上端縁
に凹部を設け、下端縁に上方に巻き上げた突出部を設
け、上記工具本体の左右側に工具本体を走行させる車輪
を夫々設け、上記本体とは別に設けた、水平方向に長
く、途中で上方に屈曲した段部を有する略角筒形状の支
持アームの略中央部に蓋体支持部を設け、当該支持アー
ムの段部を設けた側の端部に縦板状で上端縁及び下端縁
を有し、かつ上端縁に爪を設けた、上記工具本体の係止
部に着脱自在に係止される被係止部を設け、当該支持ア
ームの蓋体支持部で、地中に設けられた埋設箱の、地表
面に露出した蓋体の上面に穿った孔又は溝に下端を係止
した取付け用杆体の上部を支持して、当該支持アームを
蓋体に固定し、当該蓋体外方に突出した支持アームの上
記被係止部に対して工具本体を水平に移動させて工具本
体の係止部を当接させ、工具本体の油圧ジャッキを作動
させて当該係止部を上昇させて上記被係止部を下方から
掬い上げて、被係止部の爪を係止部の凹部に、被係止部
の下端縁を係止部の突出部に夫々係合させて当該被係止
部と係止部を一体に取り付け、上記油圧ジャッキの作用
により上記支持アームに支持された蓋体を引き上げ、移
動自在とした埋設箱の蓋体の開閉工具とした。
【0006】請求項2の発明は、縦長の略枠体形状の工
具本体内に、縦方向に油圧ジャッキを設置し、上記工具
本体の正面に上記油圧ジャッキにより昇降自在な縦板状
の係止部を設け、当該係止部の上端縁に凹部を設け、下
端縁に上方に巻き上げた突出部を設け、上記工具本体の
左右側に工具本体を走行させる車輪を夫々設け、上記本
体とは別に設けた、水平方向に長く、途中で上方に屈曲
した段部を有する略角筒形状の支持アームの略中央部に
蓋体支持部を設け、当該支持アームの段部において上面
及び下面に夫々ねじ孔を穿ち、当該支持アームの段部を
設けた側の端部に縦板状で上端縁及び下端縁を有し、か
つ上端縁に爪を設けた、上記工具本体の係止部に着脱自
在に係止される被係止部を設け、上記支持アームの蓋体
支持部で、地中に設けられた埋設箱の、地表面に露出し
た蓋体の上面に穿った孔又は溝に下端を係止した取付け
用杆体の上部を支持して、当該支持アームを蓋体に固定
し、上記段部の上面のねじ孔から縁切りボルトを螺着し
てその下端を下面のねじ孔から出して地面で支持して当
該蓋体と周囲枠体との縁切りをし、当該蓋体外方に突出
した支持アームの上記被係止部に対して工具本体を水平
に移動させて工具本体の係止部を当接させ、工具本体の
油圧ジャッキを作動させて当該係止部を上昇させて上記
被係止部を下方から掬い上げて、被係止部の爪を係止部
の凹部に、被係止部の下端縁を係止部の突出部に夫々係
合させて当該被係止部と係止部を一体に取り付け、上記
油圧ジャッキの作用により上記支持アームに支持された
蓋体を引き上げ、移動自在とした埋設箱の蓋体の開閉工
具とした。
【0007】請求項3の発明は、地中に設けられた埋設
箱の、地表面に露出した重厚な蓋体の開閉において、閉
じられた状態の上記蓋体の上面上の左側及び右側の夫々
の面を、当該蓋体の上方の左右夫々から、水平方向に長
く、途中で上方に屈曲した段部を有した略角筒形状の支
持アームにより支持し、上記蓋体の左右の各端部の外側
近傍において、これらの支持アームの段部を設けた側の
端部に設けた縦板状の被係止部に対して工具本体を水平
に移動させて工具本体の係止部を当接させ、各工具本体
内の油圧ジャッキにより昇降自在に設けた各係止部を上
昇させて上記被係止部を下方から掬い上げて、被係止部
の爪を係止部の凹部に、被係止部の下端縁を係止部の突
出部に夫々係合させて当該被係止部と係止部を一体に取
り付け、これらの各油圧ジャッキにより上記蓋体を左側
及び右側から同時に持ち上げ、上記各工具本体に設けた
走行装置により当該蓋体を移動させる埋設箱の蓋体の開
閉方法とした。
【0008】請求項4の発明は、地中に設けられた埋設
箱の、地表面に露出した重厚な蓋体の開閉において、閉
じられた状態の上記蓋体の上面上の左側及び右側の夫々
の面を、当該蓋体の上方の左右夫々から、水平方向に長
く、途中で上方に屈曲した段部を有し、当該段部には上
面及び下面に夫々ねじ孔を穿った略角筒形状の支持アー
ムにより支持し、当該支持アームの夫々の段部の上面の
ねじ孔から縁切りボルトを螺着して下面のねじ孔から出
して地面で支持して当該蓋体と周囲枠体との縁切りを
し、上記蓋体の左右の各端部の外側近傍において、これ
らの支持アームの段部を設けた側の端部に設けた縦板状
の被係止部に対して工具本体を水平に移動させて工具本
体の係止部を当接させ、各工具本体内の油圧ジャッキに
より昇降自在に設けた各係止部を上昇させて上記被係止
部を下方から掬い上げて、被係止部の爪を係止部の凹部
に、被係止部の下端縁を係止部の突出部に夫々係合させ
て当該被係止部と係止部を一体に取り付け、これらの各
油圧ジャッキにより上記蓋体を左側及び右側から同時に
持ち上げ、上記各工具本体に設けた走行装置により当該
蓋体を移動させる埋設箱の蓋体の開閉方法とした。
【0009】
【実施の形態】以下この発明の実施の形態例を図に基づ
いて説明する。この実施の形態例の埋設箱の蓋体の開閉
工具は、図1に示す工具本体Aと、図2に示す支持アー
ムBからなる。工具本体Aは、直方体形状の枠体1と左
右の側面に設けた車輪部2からなる。この工具本体Aの
内部には縦方向に2tの油圧ジャッキ3を底板4に設置
しており、この油圧ジャッキ3の昇降する最大ストロー
クは、250mmである。この油圧ジャッキ3の操作レ
バー(図示省略)は取り外し自在であり、図3に示すよ
うに工具本体Aの背面側に取り付け口3aを設けてい
る。また油圧ジャッキ3の頭部には、上記工具本体Aを
持ち歩く際のハンドル5を設けている。
【0010】この工具本体Aの正面には、縦方向に大き
く開口面を設けており、上記油圧ジャッキ3の昇降部に
固着し、当該油圧ジャッキ3の昇降と共に移動する縦板
状の係止部6の昇降路としている。この縦板状の係止部
6は、さらに略正方形のガイド枠体7を介して油圧ジャ
ッキ3に固着されており、このガイド枠体7は工具本体
Aの正面を形成する左右の側板の各端縁部8に、その左
右の両端を摺動自在に係止されており、これにより係止
部6は、工具本体Aに対して昇降自在となっている。ま
た係止部6は、縦板状であるが略H型であり、上部の凹
部6aは、支持アームBの後述する被係止部9の上部の
爪9aを係止する箇所となっており、下部の2つの突出
部6bは上方に180度巻き上げられて、上記被係止部
9の下端縁9bを係止する箇所となっている。
【0011】またこの工具本体Aの左側及び右側の各車
輪部2は、水平方向に夫々突出片10を設け、これらの
突出片10の下面に夫々キャスターを一輪ずつ設けてお
り、左側のキャスターはストッパー11cにより固定及
び回動は自在であるが、このキャスターは進行方向が固
定されており、左右方向にのみ進行可能である(以下
「固定キャスター11a」と言う)、一方右側のキャス
ターは、上記ストッパー11cを有するものではない
が、進行方向が固定されておらず、固定解除レバー11
dにより平面上を360度回動自在となっている(以下
「自在キャスター11b」と言う)。
【0012】支持アームBは、図2及び図4に示すよう
に、水平方向に長く、途中で上方に屈曲した段部12を
有する略角筒形状で、当該支持アームBの段部12を設
けた側の端部に、上記工具本体Aの係止部6に係止する
縦板状の被係止部9を固着している。この被係止部9
は、上縁の中央部を凹部とし、当該箇所に短いアングル
片を固着して爪9aを成している。またこの支持アーム
Bの中央部の上面と下面に夫々長手方向に一定の長孔1
3(下面の長孔は図示省略)を穿ち、これらの2つの各
長孔13に、鉄蓋の表面に螺着された取付用ボルト14
の突出した部分を被せて挿通させ、さらにこの支持アー
ムBの上面から突出した部分に特殊座金15とナット1
5aを被せ、スパナで締め付けて、当該支持アームBを
鉄蓋に支持、固定するようになっている。さらに段部1
2の上面と下面において、鉄蓋の縁切りボルト16の装
着のためにねじ孔17を穿っている。
【0013】次にこの開閉工具を使用して、埋設箱の鉄
蓋を開放する手順を図5乃至図12に基づいて述べる。
図5に示すように、路上に設けられた、閉じられた状態
の埋設箱の鉄蓋18の上面上の左側及び右側に設けられ
たロック装置開閉用孔19を塞いでいるキャップ(図示
省略)を外し(図5では、右側のみ表示。以下図6乃至
図8、図10、及び図12において同じ)、この鉄蓋1
8のロックを解除する。当該ロック装置開閉用孔19に
上記取付用ボルト14を夫々ねじ込み、モンキースパナ
でこの取付用ボルト14の太いねじ部(図示省略)が隠
れるまで夫々ねじ込み(図5の矢印方向)、当該取付用
ボルト14の露出した端部はそのままの状態で置く。
【0014】図6に示すように、鉄蓋18の表面から突
出した2本の取付用ボルト14の端部に、各支持アーム
Bを長孔13から夫々被せて挿通させる。この時取付用
ボルト14を挿通した支持アームBの段部12が当該鉄
蓋18の左右の隣接する地面の上方位置に在るように、
長孔13における取付用ボルト14の位置を調整する。
その後各支持アームBの上面から突出した部分に特殊座
金15とナット15aを被せ、当該支持アームBの下面
が鉄蓋18の端縁部と直角の位置関係(図11参照)に
あることを確認した後、当該特殊座金15とナット15
aをスパナで締め付けて(図6の矢印方向)、当該支持
アームBを鉄蓋18に確実に固着して支持する。
【0015】続いて鉄蓋18の周囲枠体との縁切りを行
う。通常、設置されて時間が経過している埋設箱におい
ては、当該埋設箱の蓋体と周囲枠体との隙間に、砂、小
石、泥等が入り込んで詰まり、これらが固着して、後日
当該蓋体を持ち上げようとしてもできないことがある。
そこでこれらの固着した箇所を切り離す、縁切りを行
う。
【0016】図7に示すように、鉄蓋18を支持した左
右の各支持アームBの段部12に設けた、ねじ孔17に
縁切りボルト16を上面から螺着し、下面から突出さ
せ、当該縁切りボルト16の先端部で鉄蓋18に隣接す
る地面を支持し、左右双方でねじ込みをさらに進めて、
当該支持アームBを持ち上げることにより、鉄蓋18の
縁切りを行う。この時鉄蓋18の周囲の舗装部等を保護
するために当て板20を敷いておく。鉄蓋18の縁切り
が終了した後は、上記縁切りボルト16のねじ込みを緩
めて、当該2つの縁切りボルト16夫々を支持アームB
の段部12の上方に上げ、鉄蓋18を下げて元の位置に
戻す。また上記当て板20を取り除いておく。
【0017】次に図8に示すように、工具本体Aを、一
定幅で両端縁を立ち上げた長尺なガイドレール21に載
置し、この状態でガイドレール21の立ち上げた一方の
端縁の切り欠き部21aが支持アームBの被係止部9が
ある位置に来るように、上記鉄蓋18の左右の隣接する
地面に設置する。そして上記切り欠き部21aから工具
本体Aを近づけ、工具本体Aの係止部6を支持アームB
の被係止部9と合わせる。この時、固定キャスター11
aのストッパー11cによるブレーキを掛け、また自在
キャスター11bの平面上の回動を固定しておく。その
後図9に示すように、当該係止部6の下部の2つの突出
部6bが被係止部9の下端縁9bより低い位置に在るこ
とを確認しておく。
【0018】その後、図10に示すように、工具本体A
の油圧ジャッキ3を操作しリフトアップし(図10の矢
印方向)、係止部6で被係止部9を救い上げて支持アー
ムBの被係止部9と工具本体Aの係止部6を相互に係止
させる。この際係止部6の両側の突出部6aには、被係
止部9の下端縁9bが係止され、また係止部6の凹部6
aに被係止部9の爪9aが係止される。この状態で支持
アームBに支持された鉄蓋18をリフトアップする。こ
の時鉄蓋18をリフトアップする油圧ジャッキ3の操作
を左右同じ速度で行うようにする。
【0019】左右双方の各油圧ジャッキ3のリフトアッ
プにより、図11に示すように、鉄蓋18が地面から十
分持ち上げられたら、工具本体Aの固定キャスター11
aのストッパー11cによるブレーキを解除し、図12
に示すように、各工具本体Aのハンドル5を持ってガイ
ドレール21上を所定の位置まで当該鉄蓋18を平行に
移動させる(図12の矢印方向)。この時、埋設箱の開
口部18aを通過するまで、自在キャスター11bの平
面上の回動を固定しておく。
【0020】この実施の形態例では、鉄蓋18の開閉に
より説明したが、鉄蓋18に限らず、ロック装置開閉用
孔19を設けてある蓋体であれば、コンクリート製のも
のでも他の材質からなるものでも良い。また左右で2つ
の開閉工具を使用したが、開閉する鉄蓋が長大であれば
左右で複数組の開閉工具を使用しても良い。鉄蓋18を
閉じる場合は、開く場合と逆の手順で作業を行えばよ
い。
【0021】鉄蓋18のロック装置開閉用孔19にねじ
込んで螺着している取付用ボルト14は、この様にねじ
切りされたボルトに限らず、先端部を屈曲させたものや
先端部を略T型に突出させた引掛け型のものなど各種の
取付け用杆体が使用できる。
【0022】上記実施の形態例においては、支持アーム
Bとして、水平方向に長く、途中で上方に屈曲した段部
12を有する略角筒形状のものを使用しているが、支持
アームBの構成としては、これに限定するものではな
い。また支持アームBの蓋体支持部として取付用ボルト
14、特殊座金15、ナット15aを使用しているが、
支持アームBの蓋体支持部としては、これらに限るもの
ではない。工具本体Aの突出片10に設けた車輪とし
て、また工具本体Aの走行装置として、固定キャスター
11a及び自在キャスター11bを使用しているが、こ
れらに限るものではない。
【0023】さらに縁切り作業において、鉄蓋18の周
囲の舗装部等を保護するために当て板20を敷いて縁切
りボルト16の先端部を支持しているが、当て板20を
使用することは、この発明の必須要件ではない。また鉄
蓋18をリフトアップした各工具本体Aをガイドレール
21上を移動させているが、各工具本体Aをガイドレー
ル21上を移動させることは、この発明の必須要件では
ない。
【0024】
【発明の効果】請求項1乃至4の各発明においては、埋
設箱の重厚な蓋体の開閉に当たって、これらの発明の開
閉工具を左右独立して使用でき、さらに支持アームと工
具本体とを分離して使用できるため、開閉準備作業であ
る、支持アームの下面を蓋体の上面に対して直角の位置
関係に取り付けることが容易かつ確実に行うことが出来
る。そのためトラッククレーンなどを使用する必要がな
い。またこれらの左右の支持アームを直接蓋体に固定
し、これらの支持アームの被係止部に対して工具本体を
水平に移動させて工具本体の係止部を当接させ、工具本
体の油圧ジャッキを作動させて当該係止部を上昇させて
上記被係止部を下方から掬い上げて、被係止部の爪を係
止部の凹部に、被係止部の下端縁を係止部の突出部に夫
々係合させるので、被係止部と係止部を確実に安定して
一体に取り付けることが出来る。この様に各支持アーム
の被係止部を、左右の工具本体の油圧ジャッキで昇降自
在な係止部により掬い上げて左右の開閉工具と蓋体とを
一体とすることにより、蓋体自体に開閉工具の梁の役目
を持たせ、工具を小型化させている。よって油圧ジャッ
キの作用により支持アームに支持された蓋体を引き上げ
る際にも、極めて安全に作業を行うことが出来る。さら
に運搬や持ち運びにおいても、軽量で扱い易く、また開
閉する蓋体が長尺、幅広のものであっても、様々に対応
できる。また油圧ジャッキにより真上に持ち上げている
ので、肉厚の蓋体であっても容易に開閉できる。
【0025】また請求項2及び請求項4の各発明におい
ては、ねじの推力とてこの作用により、少ない力で蓋体
を持ち上げることができ、周囲に固着した蓋体の縁切り
ができるので、蓋体の開閉作業が極めて円滑にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態例の工具本体の斜視図で
ある。
【図2】この発明の実施の形態例の支持アームの斜視図
である。
【図3】この発明の実施の形態例の開閉工具の背面図で
ある。
【図4】この発明の実施の形態例の開閉工具の平面図で
ある。
【図5】この発明の実施の形態例において、蓋体のロッ
ク装置開閉用孔に取付用ボルトを螺着した状態の説明図
である。
【図6】この発明の実施の形態例において、蓋体のロッ
ク装置開閉用孔に螺着した取付用ボルトを介して、支持
アームを蓋体に固定した状態の説明図である。
【図7】この発明の実施の形態例の蓋体に固定した支持
アームにおいて、縁切りボルトをねじ込んで蓋体の縁切
りを行っている状態の説明図である。
【図8】この発明の実施の形態例において、蓋体に固定
した支持アームを工具本体に係止固定することの説明図
である。
【図9】この発明の実施の形態例において、支持アーム
の被係止部と工具本体の係止部を合わせて係止固定する
状態を示す説明図である。
【図10】この発明の実施の形態例において、支持アー
ムを係止固定した工具本体で蓋体をリフトアップしてい
る状態の説明図である。
【図11】この発明の実施の形態例において、2つの開
閉工具により左右から蓋体をリフトアップしている状態
の側面図である。
【図12】この発明の実施の形態例において、リフトア
ップした蓋体を開閉工具により移動させている状態の説
明図である。
【符号の説明】
A 工具本体 B 支持
アーム 2 車輪部 3 油圧
ジャッキ 6 係止部 9 支持
アームの被係止部 11a 固定キャスター 11b 自
在キャスター 12 支持アームの段部 13 支
持アームの長孔 14 取付用ボルト 16 縁
切り用ボルト 18 蓋体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 光二 東京都府中市南町5丁目38番3号 興建 産業株式会社内 (72)発明者 小野澤 央 東京都新宿区新宿1丁目1番14号 那須 電機鉄工株式会社内 (56)参考文献 特開 平9−111792(JP,A) 実開 平4−37639(JP,U) 実開 平7−17842(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02G 1/06 E02D 29/14 E02D 29/12 H02G 9/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】縦長の略枠体形状の工具本体内に、縦方向
    に油圧ジャッキを設置し、上記工具本体の正面に上記油
    圧ジャッキにより昇降自在な縦板状の係止部を設け、当
    該係止部の上端縁に凹部を設け、下端縁に上方に巻き上
    げた突出部を設け、上記工具本体の左右側に工具本体を
    走行させる車輪を夫々設け、 上記本体とは別に設けた、水平方向に長く、途中で上方
    に屈曲した段部を有する略角筒形状の支持アームの略中
    央部に蓋体支持部を設け、当該支持アームの段部を設け
    た側の端部に縦板状で上端縁及び下端縁を有し、かつ上
    端縁に爪を設けた、上記工具本体の係止部に着脱自在に
    係止される被係止部を設け、 当該支持アームの蓋体支持部で、地中に設けられた埋設
    箱の、地表面に露出した蓋体の上面に穿った孔又は溝に
    下端を係止した取付け用杆体の上部を支持して、当該支
    持アームを蓋体に固定し、当該蓋体外方に突出した支持
    アームの上記被係止部に対して工具本体を水平に移動さ
    せて工具本体の係止部を当接させ、工具本体の油圧ジャ
    ッキを作動させて当該係止部を上昇させて上記被係止部
    を下方から掬い上げて、被係止部の爪を係止部の凹部
    に、被係止部の下端縁を係止部の突出部に夫々係合させ
    て当該被係止部と係止部を一体に取り付け、 上記油圧ジャッキの作用により上記支持アームに支持さ
    れた蓋体を引き上げ、移動自在としたことを特徴とす
    る、埋設箱の蓋体の開閉工具。
  2. 【請求項2】縦長の略枠体形状の工具本体内に、縦方向
    に油圧ジャッキを設置し、上記工具本体の正面に上記油
    圧ジャッキにより昇降自在な縦板状の係止部を設け、当
    該係止部の上端縁に凹部を設け、下端縁に上方に巻き上
    げた突出部を設け、上記工具本体の左右側に工具本体を
    走行させる車輪を夫々設け、 上記本体とは別に設けた、水平方向に長く、途中で上方
    に屈曲した段部を有する略角筒形状の支持アームの略中
    央部に蓋体支持部を設け、当該支持アームの段部におい
    て上面及び下面に夫々ねじ孔を穿ち、当該支持アームの
    段部を設けた側の端部に縦板状で上端縁及び下端縁を有
    し、かつ上端縁に爪を設けた、上記工具本体の係止部に
    着脱自在に係止される被係止部を設け、 上記支持アームの蓋体支持部で、地中に設けられた埋設
    箱の、地表面に露出した蓋体の上面に穿った孔又は溝に
    下端を係止した取付け用杆体の上部を支持して、当該支
    持アームを蓋体に固定し、上記段部の上面のねじ孔から
    縁切りボルトを螺着してその下端を下面のねじ孔から出
    して地面で支持して当該蓋体と周囲枠体との縁切りを
    し、 当該蓋体外方に突出した支持アームの上記被係止部に対
    して工具本体を水平に移動させて工具本体の係止部を当
    接させ、工具本体の油圧ジャッキを作動させて当該係止
    部を上昇させて上記被係止部を下方から掬い上げて、被
    係止部の爪を係止部の凹部に、被係止部の下端縁を係止
    部の突出部に夫々係合させて当該被係止部と係止部を一
    体に取り付け、 上記油圧ジャッキの作用により上記支持アームに支持さ
    れた蓋体を引き上げ、移動自在としたことを特徴とす
    る、埋設箱の蓋体の開閉工具。
  3. 【請求項3】地中に設けられた埋設箱の、地表面に露出
    した重厚な蓋体の開閉において、閉じられた状態の上記
    蓋体の上面上の左側及び右側の夫々の面を、当該蓋体の
    上方の左右夫々から、水平方向に長く、途中で上方に屈
    曲した段部を有した略角筒形状の支持アームにより支持
    し、 上記蓋体の左右の各端部の外側近傍において、これらの
    支持アームの段部を設けた側の端部に設けた縦板状の被
    係止部に対して工具本体を水平に移動させて工具本体の
    係止部を当接させ、各工具本体内の油圧ジャッキにより
    昇降自在に設けた各係止部を上昇させて上記被係止部を
    下方から掬い上げて、被係止部の爪を係止部の凹部に、
    被係止部の下端縁を係止部の突出部に夫々係合させて当
    該被係止部と係止部を一体に取り付け、 これらの各油圧ジャッキにより上記蓋体を左側及び右側
    から同時に持ち上げ、上記各工具本体に設けた走行装置
    により当該蓋体を移動させることを特徴とする、埋設箱
    の蓋体の開閉方法。
  4. 【請求項4】地中に設けられた埋設箱の、地表面に露出
    した重厚な蓋体の開閉において、閉じられた状態の上記
    蓋体の上面上の左側及び右側の夫々の面を、当該蓋体の
    上方の左右夫々から、水平方向に長く、途中で上方に屈
    曲した段部を有し、当該段部には上面及び下面に夫々ね
    じ孔を穿った略角筒形状の支持アームにより支持し、 当該支持アームの夫々の段部の上面のねじ孔から縁切り
    ボルトを螺着して下面のねじ孔から出して地面で支持し
    て当該蓋体と周囲枠体との縁切りをし、 上記蓋体の左右の各端部の外側近傍において、これらの
    支持アームの段部を設けた側の端部に設けた縦板状の被
    係止部に対して工具本体を水平に移動させて工具本体の
    係止部を当接させ、各工具本体内の油圧ジャッキにより
    昇降自在に設けた各係止部を上昇させて上記被係止部を
    下方から掬い上げて、被係止部の爪を係止部の凹部に、
    被係止部の下端縁を係止部の突出部に夫々係合させて当
    該被係止部と係止部を一体に取り付け、 これらの各油圧ジャッキにより上記蓋体を左側及び右側
    から同時に持ち上げ、上記各工具本体に設けた走行装置
    により当該蓋体を移動させることを特徴とする、埋設箱
    の蓋体の開閉方法。
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