JP3380286B2 - 温間プレス金型構造 - Google Patents

温間プレス金型構造

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JP3380286B2 JP07468093A JP7468093A JP3380286B2 JP 3380286 B2 JP3380286 B2 JP 3380286B2 JP 07468093 A JP07468093 A JP 07468093A JP 7468093 A JP7468093 A JP 7468093A JP 3380286 B2 JP3380286 B2 JP 3380286B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、温間プレス金型構
造、特に、ワーク保持具とダイとで板状ワークを保持す
るとともに、この板状ワークの被保持部のみを加熱して
プレス成形を行うようにした温間プレス成形に用いられ
る金型構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、金属製の板状素材(ワーク)をプレ
ス成形する際に用いられるプレス金型構造として、上下
動可能に設けられたパンチと、該パンチと対向するよう
に配置されたダイと、該ダイと上記パンチとの間に配置
された板状ワークの所定部位を保持するためのワーク保
持具とを備え、該ワーク保持具と上記ダイとの間に上記
板状ワークの所定部位を押圧保持した状態で、上記パン
チをダイ側に駆動することにより、該パンチとダイとの
間で上記板状ワークを所定形状にプレス成形するように
したものは、一般に良く知られている。
【0003】しかしながら、例えばアルミニウム合金等
の軽合金材料など、プレス成形性が余り良くない材料に
ついては、特に、形状が複雑なものやある程度深絞り形
状のものなどの場合、1回のプレス工程で支障なく成形
することが難しいという問題がある。すなわち、上記ワ
ーク保持具とダイとで保持された板状ワークは、一般
に、パンチのダイ側への駆動に伴ってその被保持部の近
傍が所定の曲率で折曲された後、この折曲部からパンチ
の側面形状に沿って延びる縦壁部が形成され、また同時
に、パンチとダイの成形部の形状に沿った成形が行なわ
れるが、成形性が良くない材料の場合には、上記折曲部
やその近傍の縦壁部に割れが発生し易いという問題があ
る。
【0004】ところで、プレス成形すべき板状素材(ワ
ーク)を適当な温度範囲に加熱することにより、ワーク
の伸び特性が改善され、プレス成形性が向上すること
は、一般に良く知られている。例えば、実開昭61−1
27832号公報では、プレス用板材(ワーク)をプレス
型へ搬送する搬送ハンドに、ワークの成形部に対応する
部分を加熱する加熱手段を設けたプレス用板材の搬送装
置が開示されている。
【0005】しかしながら、例えば上記軽合金材料など
の場合には、プレス成形用材料として通常よく用いられ
る鋼などに比べてもともと強度が低く、しかも、加熱さ
れて温度が上昇した際には、伸び特性は改善されるもの
の強度は更に低下し、却って割れなどの不具合が発生し
易くなる場合もある。そこで、板状ワーク全体もしくは
ワークの成形部に対応する部分全体を加熱するのではな
く、保持具とダイとで保持されたワークの被保持部のみ
を加熱することにより、ワークの成形部全体の強度の低
下を招くことなく、「割れ」 の問題が特に生じ易いワー
クの折曲部およびその近傍部分における材料の伸び特性
の改善を図ることが考えられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、例えば、形
状がある程度複雑なものをプレス成形する場合には、成
形に伴うワークの材料流動の状態がワークの部位によっ
て異なり、ワークの被保持部のみを加熱するにしても、
該被保持部全体を均一に加熱したのでは、ワーク形状に
応じた材料の伸び特性の改善を図ることはできず、ワー
クのプレス成形性を向上させる上で十分な効果を得るこ
とが困難であった。
【0007】そこで、この発明は、金型のワークを押圧
保持する押圧面部を分割構造とすることにより、ワーク
被保持部の各部位に応じたきめ細かな温度制御を行い、
併せて、上記金型を分割構造としたことによって生じる
諸問題を解消することを目的としてなされたものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため、本願の第1の
発明に係る温間プレス金型構造は、上下動可能に設けら
れたパンチと、該パンチと対向するように配置されたダ
イと、該ダイと上記パンチとの間に配置された板状ワー
クの所定部位を保持するためのワーク保持具とを備え、
該ワーク保持具と上記ダイとの間に上記板状ワークの所
定部位を押圧保持するとともに、該板状ワークの被保持
部を所定温度に加熱した状態で、上記パンチをダイ側に
駆動することにより、該パンチとダイとの間で上記板状
ワークを所定形状にプレス成形するようにした温間プレ
ス金型構造であって、上記ダイとワーク保持具の少なく
ともいずれか一方について、上記板状ワークの被保持部
を押圧するワーク押圧面部が金型ベース部と別体に設け
られ、上記ワーク押圧面部は複数のワーク加熱ブロック
に分割して形成されるとともに、各ワーク加熱ブロック
には各々独立して温度制御可能な加熱手段が設けられて
おり、上記各ワーク加熱ブロックの上記金型ベース部へ
の取付部は、上記板状ワークの外縁部よりも外側に設定
されていることを特徴としたものである。
【0009】また、本願の第2の発明は、上記第1の発
明に係る温間プレス金型構造において、上記ワーク加熱
ブロックの金型ベース部への取付部は、上記ワーク加熱
ブロックを金型ベース部に対して位置決めする位置決め
部と、上記ワーク加熱ブロックを金型ベース部に対して
締結固定する固定部とで構成され、該固定部には、締結
用部材を挿通させる長穴が形成されていることを特徴と
したものである。
【0010】更に、本願の第3の発明は、上記第2の発
明に係る温間プレス金型構造において、上記位置決め部
は、当該ワーク加熱ブロックの長手方向における略中央
に位置設定されるとともに、上記長穴は上記ワーク加熱
ブロックの長手方向に略沿って延びるように形成されて
いることを特徴としたものである。
【0011】
【発明の効果】本願の第1の発明によれば、上記ワーク
押圧面部を複数のワーク加熱ブロックに分割して形成
し、各ワーク加熱ブロックに各々独立して温度制御可能
な加熱手段を設けたので、ワーク形状に応じたきめ細か
な温度制御を行うことができる。すなわち、ワーク被保
持部の各ワーク加熱ブロックに対応した各部位毎に、適
切な温度制御を行って材料の伸び特性を改善し、ワーク
形状に応じた良好なプレス成形性を得ることができるよ
うになる。また、この場合において、上記加熱手段は各
ワーク加熱ブロック毎に設けられているので、各ワーク
加熱ブロックの熱膨張に起因して加熱手段が損傷する等
の支障が生じることはない。更に、各ワーク加熱ブロッ
クの金型ベースへの取付部を板状ワークの外縁部よりも
外側に設定したので、プレス成形過程において、上記取
付部とワークとが干渉することを確実に防止できる。
【0012】また、本願の第2の発明によれば、基本的
には上記第1の発明と同様の効果を奏することができ
る。その上、上記ワーク加熱ブロックを金型ベース部に
締結固定する固定部に、締結用部材(例えばボルト部材)
を挿通させる長穴を形成したので、板状ワークの被保持
部を加熱する場合において、ワーク加熱ブロックが熱膨
張した際には、上記締結用部材は、上記長穴内をフリー
の状態で相対移動し、熱膨張による挿通穴との相対変位
を吸収することができる。すなわち、ワーク加熱時に、
熱膨張によって上記固定部に無理な力が作用することを
防止できる。
【0013】更に、本願の第3の発明によれば、基本的
には上記第2の発明と同様の効果を奏することができ
る。その上、上記位置決め部を、ワーク加熱ブロックの
長手方向における略中央に位置設定したので、上記ワー
ク加熱ブロックの熱膨張を吸収しながら、該ワーク加熱
ブロックを金型ベース部に対して締結固定する各固定部
について、ワーク加熱ブロックの熱膨張による変位量を
相対的に少くすることができる。また、上記長穴をワー
ク加熱ブロックの長手方向に略沿って延びるように形成
したので、熱膨張変位量が最も大きく現れる上記ワーク
加熱ブロックの長手方向について、長穴と上記締結用部
材との相対変位スペースを最も大きく確保し、熱膨張に
よる変位を効果的に吸収することができるようになる。
【0014】
【実施例】以下、この発明の一実施例を、添付図面に基
づいて詳細に説明する。尚、本実施例に係る温間プレス
金型は、例えば、アルミニウム合金等の軽合金製の板状
素材を用いて行なわれるプレス成形に対して特に好適で
あるが、軽合金材料に限らず、他の種類の材料について
も、特に複雑な形状のプレス成形を行う場合には、特に
有効に適用することができるものである。図1は本実施
例に係る温間プレス金型の下型およびパンチの平面説明
図、また、図2は、図1のX−X線方向断面における上
記温間プレス金型の要部を示す断面説明図である。これ
らの図に示すように、上記温間プレス金型は、例えば自
動車の車体側面部を構成する所謂キャブサイドパネルを
プレス成形するためのもので、上下動可能に設けられた
パンチ11と、該パンチ11と対向するように配置され
たダイ21(上型)と、このダイ21と組み合わされる下
型1とを備えている。
【0015】この下型1には、上記ダイ21と上記パン
チ11との間に配置された板状ワークW(図1参照)の所
定部位を保持するためのワーク保持具として、外側およ
び内側のしわ押さえ3及び4(図2においては3A及び
4A)が下型ベース2とは別体に設けられ、該しわ押さ
え3,4は、それぞれ断熱材層5,6を介して下型ベース
2に固定されている。また、上記ダイ21では、上記し
わ押さえ3及び4と対向する位置に設けられ、該しわ押
さえ3及び4と組み合わされて板状ワークWの所定部位
を押圧保持する外側および内側のワーク押圧部23及び
24(図2においては23A及び24A)がダイベース2
2とは別体に設けられ、該ワーク押圧部23,24は、
それぞれ断熱材層25,26を介して上型ベース22に
固定されている。
【0016】一方、上記パンチ11は、そのベース部1
2上に一体的に立設され、該ベース部12の上下方向へ
の駆動に伴って上下動する。そして、下型1上に板状ワ
ークWを載置した状態で上下の金型1,21を閉じ合わ
せることにより、下型1側の上記しわ押さえ3及び4と
ダイ21側の上記ワーク押圧部23及び24との間に上
記板状ワークWの所定部位(被保持部)を押圧保持し、後
述するように該板状ワークWの被保持部を所定温度に加
熱した状態で、上記パンチ11をダイ21側に駆動する
ことにより、該パンチ11の成形部13とダイ21の成
形部20との間で板状ワークWが所定形状にプレス成形
されるようになっている。
【0017】本実施例では、上記しわ押さえ3,4及び
ワーク押圧部23,24の少なくともいずれか一方、よ
り好ましくはその両方についてが、複数のワーク加熱ブ
ロックに分割して形成されるとともに、各ワーク加熱ブ
ロックには各々独立して温度制御可能な加熱手段が設け
られている。すなわち、しわ押さえ3,4を例にとって
説明すれば、図1から良く分かるように、外側しわ押さ
え3は8個の加熱ブロック3A〜3Hに、また、内側し
わ押さえ4は5個の加熱ブロック4A〜4Eに分割して
形成されている。そして、これら各ワーク加熱ブロック
3(3A〜3H),4(4A〜4E)には、それぞれ独立し
て温度制御ができる加熱ヒータ7,8(図1に7Bのみ
を、図2に7A及び8Aを表示)が埋設されている。
【0018】上記加熱ヒータ7,8は、例えば、外側し
わ押さえ3の加熱ブロック3Bにおけるもの7Bを例に
とって示されるように(図1参照)、各加熱ブロック3
(3A〜3H),4(4A〜4E)内において、パンチ11
に沿って該パンチ11の近傍位置にそれぞれ配設され、
ワークWの折曲部およびその近傍を加熱することができ
るようになっている。この加熱ヒータ10としては、パ
イプ内に加熱オイルもしくは温水等を循環させるタイプ
のもの、あるいは電熱式のものなど種々のものが適用で
きる。
【0019】尚、具体的には図示しなかったが、ダイ2
1側についても、上述したように、ワーク押圧部23,
24が複数のワーク加熱ブロック(図2に23A,24A
のみを表示)に分割して形成されるとともに、各ワーク
加熱ブロックには各々独立して温度制御可能な加熱ヒー
タ27,28(図2に27A,28Aのみを表示)が設けら
れている。
【0020】このように、上記しわ押さえ3,4及びワ
ーク押圧部23,24を、それぞれ複数のワーク加熱ブ
ロックに分割して形成し、各ワーク加熱ブロックに各々
独立して温度制御可能な加熱ヒータ7,8及び27,28
を設けたので、ワーク形状に応じたきめ細かな温度制御
を行うことができる。この場合において、上記加熱ヒー
タ7,8及び27,28は各ワーク加熱ブロック毎に設け
られているので、各ワーク加熱ブロックの熱膨張に起因
して加熱ヒータ7,8及び27,28が損傷する等の支障
が生じることはない。
【0021】上記各ワーク加熱ブロックの金型ベース
2,22への取付部は、外側しわ押さえ3の加熱ブロッ
ク3Eを例にとって説明すれば(図1および図3参照)、
上記板状ワークWの外縁部よりも外側に位置するように
設定されている。上記取付部をこのように位置設定する
ことにより、プレス成形過程において、上記取付部とワ
ークWとが干渉して該ワークWにこすり傷等の損傷が生
じることを確実に防止できる。尚、内側しわ押え4につ
いては、図1に示されるように、それ自体が上記板状ワ
ークWの外縁部よりも内側に位置している。従って、そ
のワーク加熱ブロック4A〜4Eについては、その取付
部が板状ワークWの外縁部よりも内側に位置することと
なるので、本発明の実施例に該当するものではない。
【0022】また、上記取付部は、ワーク加熱ブロック
3Eを下型ベース2に対して位置決めする位置決めピン
31と、上記ワーク加熱ブロック3Eを下型ベース2に
対して締結固定するボルト部材32,33とで構成され
ており、上記位置決めピン31は、ワーク加熱ブロック
の長手方向における略中央に位置するピン穴36に圧入
される一方、上記各ボルト部材32,33は、上記ピン
穴36について略対称な位置に設けられた長穴37,3
7にそれぞれ挿通されている。更に、この長穴37,3
7は上記ワーク加熱ブロック3Eの長手方向に略沿って
延びるように形成されている。
【0023】このように、上記ボルト部材32,33を
挿通させるボルト穴37,37を長穴とすることによ
り、ワーク加熱ブロック3Eの熱膨張に起因するボルト
部材32,33とボルト穴37,37との相対変位を吸収
することができる。また、位置決めピン31を、ワーク
加熱ブロック3Eの長手方向における略中央に位置させ
ることにより、上記ボルト部材32,33による締結固
定部について、ワーク加熱ブロック3Eの熱膨張による
変位量を相対的に少くすることができ、更に、上記長穴
37,37をワーク加熱ブロック3Eの長手方向に略沿
って延びるように形成することにより、熱膨張変位量が
最も大きく現れる上記ワーク加熱ブロックの長手方向に
ついて、長穴37,37とボルト部材32,33との相対
変位スペースを最も大きく確保できる。
【0024】尚、パンチ11には、その成形部13の近
傍に冷却水通路17が設けられている。この冷却水通路
17を設けることにより、ワークWの折曲部およびその
近傍を加熱した場合でも、ワークWのこれら以外の部分
を積極的に冷却してその温度上昇を抑制することがで
き、これによりワークWの強度をより高く保つことがで
きる。上記パンチ11内に冷却水通路17を設ける場
合、例えば、図4に示すように、パンチ11の所定部位
に凹部11aを形成し、この凹部11a内に冷却水パイプ
17を取り付けた後、凹部11aをカバー体15で埋
め、このカバー体15とパンチ11とを溶接もしくはロ
ウ付け(肉盛部16)で一体的に接合することにより、肉
厚が比較的薄いパイプを用いても容易に冷却水通路17
の埋設作業を行うことができる。また、例えば図5に示
すように、カバー体18を2分割構造とし、両分割体で
冷却水パイプ17を挟んで固定した上で、カバー体18
をパンチ11に溶接もしくはロウ付け(肉盛部19)で一
体的に接合するようにしても良い。
【0025】以上、説明したように、本実施例によれ
ば、上記しわ押さえ3,4及びワーク押圧部23,24
を、それぞれ複数のワーク加熱ブロックに分割して形成
し、各ワーク加熱ブロックに各々独立して温度制御可能
な加熱ヒータ7,8及び27,28を設けたので、ワーク
形状に応じたきめ細かな温度制御を行うことができる。
すなわち、板状ワークWの被保持部の各ワーク加熱ブロ
ックに対応した各部位毎に、適切な温度制御を行って材
料の伸び特性を改善し、ワーク形状に応じた良好なプレ
ス成形性を得ることができるのである。また、この場合
において、上記加熱ヒータ7,8及び27,28は各ワー
ク加熱ブロック毎に設けられているので、各ワーク加熱
ブロックの熱膨張に起因して加熱ヒータ7,8及び27,
28が損傷する等の支障が生じることはない。更に、各
ワーク加熱ブロックの金型ベース2,22への取付部を
板状ワークWの外縁部よりも外側に設定したので、プレ
ス成形過程において、上記取付部とワークWとが干渉す
ることを確実に防止できる。
【0026】その上、上記ワーク加熱ブロックを金型ベ
ース2,22に締結固定する固定部に、ボルト部材32,
33を挿通させる長穴37,37を形成したので、板状
ワークWの被保持部を加熱する場合において、ワーク加
熱ブロックが熱膨張した際には、上記ボルト部材32,
33は、各長穴37内をフリーの状態で相対移動し、熱
膨張による挿通穴との相対変位を吸収することができ
る。すなわち、ワーク加熱時に、熱膨張によって上記固
定部に無理な力が作用することを防止できる。
【0027】更に、上記位置決めピン31を、ワーク加
熱ブロックの長手方向における略中央に位置設定したの
で、上記ワーク加熱ブロックの熱膨張を吸収しながら、
該ワーク加熱ブロックを金型ベース2,22に対して締
結固定する各固定部について、ワーク加熱ブロックの熱
膨張による変位量を相対的に少くすることができる。ま
た、更に、上記長穴37,37をワーク加熱ブロックの
長手方向に略沿って延びるように形成したので、熱膨張
変位量が最も大きく現れる上記ワーク加熱ブロックの長
手方向について、長穴37と上記ボルト部材32,33
との相対変位スペースを最も大きく確保し、熱膨張によ
る変位を効果的に吸収することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係る温間プレス金型の下型
およびパンチの平面説明図である。
【図2】 図1のX−X線方向断面における上記温間プ
レス金型の要部を示す断面説明図である。
【図3】 図1のY−Y線方向における断面説明図であ
る。
【図4】 上記パンチの冷却水通路の配設構造を示す断
面説明図である。
【図5】 上記冷却水通路の配設構造の変形例を示す断
面説明図である。
【符号の説明】
2…下型ベース 3…外側しわ押さえ 3A,3B,3C,3D,3E,3F,3G,3H…加熱ブロ
ック 4…内側しわ押さえ 4A,4B,4C,4D,4E…加熱ブロック 7(7A,7B),8(8A)…加熱ヒータ 11…パンチ 21…ダイ 22…ダイベース 23…外側ワーク押圧部 23A…加熱ブロック 24…内側ワーク押圧部 24A…加熱ブロック 27(27A),28(28A)…加熱ヒータ 31…位置決めピン 32,33…ボルト部材 36…ピン穴 37…長穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−270225(JP,A) 特開 平4−100640(JP,A) 特開 昭61−172630(JP,A) 実開 昭63−25299(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B30B 15/34 B21D 22/20 B21D 24/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下動可能に設けられたパンチと、該パ
    ンチと対向するように配置されたダイと、該ダイと上記
    パンチとの間に配置された板状ワークの所定部位を保持
    するためのワーク保持具とを備え、該ワーク保持具と上
    記ダイとの間に上記板状ワークの所定部位を押圧保持す
    るとともに、該板状ワークの被保持部を所定温度に加熱
    した状態で、上記パンチをダイ側に駆動することによ
    り、該パンチとダイとの間で上記板状ワークを所定形状
    にプレス成形するようにした温間プレス金型構造であっ
    て、 上記ダイとワーク保持具の少なくともいずれか一方につ
    いて、上記板状ワークの被保持部を押圧するワーク押圧
    面部が金型ベース部と別体に設けられ、上記ワーク押圧
    面部は複数のワーク加熱ブロックに分割して形成される
    とともに、各ワーク加熱ブロックには各々独立して温度
    制御可能な加熱手段が設けられており、上記各ワーク加
    熱ブロックの上記金型ベース部への取付部は、上記板状
    ワークの外縁部よりも外側に設定されていることを特徴
    とする温間プレス金型構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された温間プレス金型構
    造において、上記ワーク加熱ブロックの金型ベース部へ
    の取付部は、上記ワーク加熱ブロックを金型ベース部に
    対して位置決めする位置決め部と、上記ワーク加熱ブロ
    ックを金型ベース部に対して締結固定する固定部とで構
    成され、該固定部には、締結用部材を挿通させる長穴が
    形成されていることを特徴とする温間プレス金型構造。
  3. 【請求項3】 上記請求項2に記載された温間プレス金
    型構造において、上記位置決め部は、当該ワーク加熱ブ
    ロックの長手方向における略中央に位置設定されるとと
    もに、上記長穴は上記ワーク加熱ブロックの長手方向に
    略沿って延びるように形成されていることを特徴とする
    温間プレス金型構造。
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