JP3379819B2 - 炊飯用袋体および袋詰め米 - Google Patents

炊飯用袋体および袋詰め米

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、炊飯用袋体および袋詰
め米に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、家庭等で炊飯を行なうには、炊飯
器や鍋に精白米と水とを直接投入して加熱するのが最も
一般的である。また、炊飯とは異なるが、炊飯済みの米
飯を袋体に密封して長期保管可能としたもの(例えばレ
トルト米飯)を、食用に供する前に、袋体のまま熱湯に
浸漬して加熱することも従来行なわれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来技術には以下のような欠点があった。すなわち、炊飯
器や鍋に精白米と水とを直接投入して加熱する場合は、
飯粒がそれら加熱調理容器の内面にこびりつくので、そ
の後の洗浄(あとかたづけ)に多大な手間を要した。ま
た、サーモスタットが備えられている炊飯器では問題に
ならないが、普通の鍋で炊飯する場合や、キャンプ等で
飯盒を用いて炊飯する場合等には、加熱時間が短すぎて
芯のある米飯になったり、加熱時間が長すぎて焦げが生
じたり、というような炊き損じが生じる虞があり、未熟
者には上手に炊飯するのが困難であった。さらに、炊飯
済みの米飯を袋体に密封したものは、普通に炊飯した米
飯より食味が劣る欠点があり、さほど普及していなかっ
た。
【0004】因みに、精白米と適量の水とを袋体に密封
したものを、袋体のまま熱湯に浸漬し加熱して炊飯すれ
ばどうかと思われるが、この場合は炊飯中に発生する水
蒸気等のために袋体が膨張して破裂する危険性が大き
い。また、破裂を防止するために袋体に蒸気抜きの孔を
開けると、そこから熱湯が内部に浸入して柔らかい米飯
になってしまう虞がある。
【0005】本発明は以上のような問題点に鑑みてなさ
れたものであって、炊飯後のあとかたづけが極めて容易
であり、かつ、未熟者であっても上手な炊飯を行なうこ
とができる、炊飯用袋体および袋詰め米を提供すること
を目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る炊飯用袋体は、耐水性を備えた袋体で
あって、一側に開口を有するとともに、この開口近傍に
浮きを、他側近傍に錘をそれぞれ具備してなるものであ
る。また、本発明に係る袋詰め米は、前記の炊飯用袋体
に精白米を収容し、開口を封止してなるものである。
【0007】
【作用】本発明に係る炊飯用袋体を用いて炊飯を行なう
に際しては、先ず開口から、適宜な量の精白米とこの精
白米に応じた量の水を入れる。次いで、この炊飯用袋体
を、適宜な量の水を入れた鍋ややかん等の加熱調理容器
に入れると、浮きと錘とのはたらきにより、炊飯用袋体
は開口が水面上に出た直立状態で加熱調理容器内の水に
浮かぶ。この状態で加熱調理容器を火にかけると、加熱
調理容器内の水および炊飯用袋体を構成するシート材を
介して炊飯用袋体内の精白米および水が加熱されて、炊
飯が行なわれる。なお、炊飯中に、熱により膨張した炊
飯用袋体内の空気や、熱により炊飯用袋体内の水が気化
して生じた水蒸気は、開口を経て袋外へ逃がされるの
で、炊飯用袋体が破裂することがない。また、炊飯用袋
体は開口が水面上に出た直立状態で浮かんでいるので、
加熱調理容器内の水が炊飯用袋体内に入ることがない。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1は本発明の一実施例に係る袋詰め米の正面図、
図2は図1の袋詰め米の側面図、図3は図1の袋詰め米
の概略底面図、図4は水を収容した袋と図1の袋詰め米
とを外装袋に収容した状態を示す正面図、図5は図1の
袋詰め米を用いた炊飯方法の説明図である。
【0009】図1〜図3に示すように、本実施例に係る
袋詰め米1は、炊飯用袋体2に精白米3が封入されてな
るものである。炊飯用袋体2は、例えばポリエチレンや
ポリエチエンテレフタレート等の合成樹脂からなる耐水
性のシート材から形成されており、特公昭40−970
4号公報、もしくは実公昭58−22922号公報に開
示されているような自立型包装袋と本質的に同様の構成
を有するものである。
【0010】すなわち、一対の側壁シート部4aおよび
4bが対向させて配設され、その下端部に底壁シート部
5が配設されている。側壁シート部4aと4bとは、両
側の側縁部6と上縁部7とにおいてそれぞれ熱溶着され
ている。また、底壁シート部5と側壁シート部4aと、
および、底壁シート部5と側壁シート部4bとは、スカ
ート部8においてそれぞれ熱溶着されている。なお、ス
カート部8における熱溶着部分は、その上端縁が、両側
の側縁部6との交点において高く、その中間において低
い曲線となっている。さらに、側縁部6の上端近傍には
開口用ノッチ9が形成されている。
【0011】そして、本実施例では前記のような周知の
構成に加えて、両側の側縁部6の上方域に浮き10が形
成されている。浮き10は対面するシート材を互いに反
対方向に膨らませ、この膨らんだ部分の間に空気を密封
してなるものである。また、スカート部8には計4個の
錘11が取り付けられている。錘11は溝部を有する断
面略コ字状に形成された金属製のものであり、その溝部
にスカート部8の下端部分を挿入して挟み込むことによ
り、炊飯用袋体2に固定されている。
【0012】また、両側の側縁部6には、スカート部8
の内側空間と外側空間とを連通する水蒸気通路12が形
成されている。水蒸気通路12は対面するシート材の、
互いに反対方向に膨らませた筋状の非溶着部分の間に形
成されている。さらに、側壁シート部4aおよび4b
の、両側の開口用ノッチ9を結んだ開口線13のやや下
方には、中央に欠切部14を有する開閉自在なチャック
15が形成されている。
【0013】なお、本実施例の炊飯用袋体2は、精白米
3を収容する前の状態においては、底壁シート部5が側
壁シート部4aおよび4bとともにW字型断面部分を形
成するように上向きに2つに折りたたまれており、精白
米3を収容することにより拡開されて図示した状態とな
るものである。また、上縁部7は、精白米3を炊飯用袋
体2に収容したのち熱溶着されたものであるのは言うま
でもない。さらに、本実施例では精白米3は、本出願人
による特願平4−6363号に提案されているような所
謂「無洗米」(炊飯前に洗米する必要のない精白米)が
使用されている。そして、以上のように構成された袋詰
め米1は図4に示すように、精白米3の分量に応じた量
の水を密封状に収容したチューブ状の袋21とともに、
外装袋22に収容されている。
【0014】次いで、本実施例の袋詰め米1を用いた炊
飯方法について説明する。先ず、外装袋22から袋詰め
米1と、袋21とを取り出す。そして、炊飯用袋体2の
上縁部7を開口線13に沿って切り取って開口を形成
し、この開口から袋21に入っていた水を入れ、チャッ
ク15を閉じる。
【0015】次いで、鍋ややかん等の加熱調理容器に適
量の水を入れ、この水に前記の炊飯用袋体2を入れ、火
にかける。この状態を示すのが図5である。なお図中、
Aはやかん、BはやかんAに入れた水の水面、Cは炊飯
用袋体2に入れた水の水面を示す。
【0016】このように、浮き10の浮力と錘11の重
さとのバランスにより、炊飯用袋体2は開口が水面B上
に出た直立状態で浮かぶようになっている。また、やか
んA内の水が沸騰して生じた水蒸気の泡がスカート部8
内に入った場合は、図5に矢印で示すように水蒸気通路
12を経て外部へ逃がされるようになっている。したが
って、水蒸気の浮力により炊飯用袋体2が横になったり
することもなく、やかんA内の水が炊飯用袋体2内に入
ることがない。このようにして、やかんA内の水(湯)
および炊飯用袋体2を構成するシート材を介して炊飯用
袋体2内の精白米および水が加熱されて、炊飯が行なわ
れる。
【0017】なお、炊飯用袋体2の開口はチャック15
によりほぼ閉じられているので、例えばやかんAの蓋の
裏側に付着した水滴が滴下しても袋内に入る可能性が低
く、かつ、チャック15の欠切部14が開いているの
で、炊飯中に、熱により膨張した炊飯用袋体2内の空気
や、熱により炊飯用袋体2内の水が気化して生じた水蒸
気は、この部分を経て袋外へ逃がされ、炊飯用袋体2が
破裂することはない。また、炊飯用袋体2は底壁シート
部5を有する立体的な形状なので、内部の水および精白
米の対流が阻害されることがなく、全体が均一な米飯と
なる。
【0018】炊飯が完了すると、やかんAから炊飯用袋
体2を取り出し、炊飯用袋体2内の米飯を茶碗等に移せ
ば、食用に供することができる。また、使用後の炊飯用
袋体2は捨てればよく、やかんA内が汚れることもない
ので、炊飯後のあとかたづけが極めて容易である。さら
に、炊飯が完了した後さらに加熱を続けたような場合で
も、やかんA内の湯を介して加熱しているので、炊飯用
袋体2内の米飯の温度が100℃以上になることがな
く、焦げが生じる虞はない。したがって、加熱時間を長
めに見ておけば炊き損じの虞がなくなり、未熟者であっ
ても上手な炊飯を行なうことができることになる。
【0019】さらにまた、本実施例では精白米3の分量
に応じた量の水がセットされているので水を計量する手
間がかからず、しかも、やかんA内に入れるのが例えば
海水であっても炊飯が可能であるので、キャンプ等で使
用するのにも極めて好適である。
【0020】なお、以上の実施例が本発明の技術的範囲
を限定するものではなく、例えば水とセットするか否か
は任意であり、また、容易に炊き込み御飯を炊飯できる
ように、袋詰め米と調味液および具(かやく)とをセッ
トすることも考えられる。また、炊飯用袋体に関しても
例えば袋全体の形状、チャックの有無、その他細部は任
意である。もちろん浮きや錘も前記実施例に限定され
ず、例えば発泡スチロールの小片のような浮力のある物
体を取り付けて浮きとしてもよい。
【0021】さらに、精白米は五分搗き、七分搗き等の
ものであっても、所謂胚芽精米であってもよく、かつ、
それらは必ずしも無洗米加工されていなくてもよい。さ
らにまた、精白米を収容していない炊飯用袋体のみを販
売するような場合は、例えば前記実施例の炊飯用袋体の
上縁部が予め切除されているような形状の袋とすればよ
いことは言うまでもない。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る炊飯用
袋体は、開口から適宜な量の精白米とこの精白米に応じ
た量の水を入れ、この炊飯用袋体を適宜な量の水を入れ
た鍋ややかん等の加熱調理容器に入れて、この状態で加
熱調理容器を火にかけて加熱することにより炊飯が行な
えるものであって、加熱調理容器内の湯を介して加熱す
るので、炊飯が完了した後さらに加熱を続けたような場
合でも、炊飯用袋体内の米飯の温度が100℃以上にな
ることがなく、焦げが生じる虞はない。したがって、加
熱時間を長めに見ておけば炊き損じの虞がなくなって、
未熟者にも上手な炊飯が確実に行なえることになる。ま
た、飯粒が加熱調理容器の内面にこびりつくことがない
ので、炊飯後のあとかたづけが極めて容易となる。ま
た、本発明に係る袋詰め米では、本発明に係る炊飯用袋
体に精白米が収容されているので、炊飯用袋体を用いた
炊飯が極めて手軽に行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る袋詰め米の正面図であ
る。
【図2】図1の袋詰め米の側面図である。
【図3】図1の袋詰め米の概略底面図である。
【図4】水を収容した袋と図1の袋詰め米とを外装袋に
収容した状態を示す正面図である。
【図5】図1の袋詰め米を用いた炊飯方法の説明図であ
る。
【符号の説明】
1 袋詰め米 2 炊飯用袋体 3 精白米 10 浮き 11 錘 13 開口線

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐水性を備えた袋体であって、一側に開
    口を有するとともに、この開口近傍に浮きを、他側近傍
    に錘をそれぞれ具備してなることを特徴とする炊飯用袋
    体。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の炊飯用袋体に精白米を収
    容し、開口を封止してなることを特徴とする袋詰め米。
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