JP3379195B2 - Plate making method of lithographic printing plate without water - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 【０００１】 【産業上の利用分野】本発明はシリコーンゴム層をイン
キ反撥層とする水なし平版印刷版の製版方法に関するも
のであり、特に現像性に優れた水なし平版印刷版の新規
な製版方法に関するものである。 【０００２】 【従来の技術】シリコーンゴム層をインキ反撥層とする
水なし平版印刷版については、既に種々のものが提案さ
れている。中でも特公昭５４−２６９２３号公報あるい
は特公昭５６−２３１５０号公報などに提案された基板
上に光重合性接着層とシリコーンゴム層とが積層された
水なし平版印刷版、また特開昭６０−２１０５０号公報
などに提案された基板上に光重合性接着層とシリコーン
ゴム層とが積層された水なし平版印刷版は湿し水を用い
ることなく実用的な印刷が可能である。 【０００３】これらの水なし平版印刷版は、公知の方法
により画像露光が施された後に、現像液に浸漬される。
その結果未露光部のシリコーンゴム層は現像液によって
膨潤し、シワを生ずる。また、光重合性接着層は現像液
によって膨潤または一部溶解される。この状態で印刷版
面を軽くこすると膨潤した未露光部のシリコーンゴム層
のみが剥ぎとられ、下層の未重合の光重合性接着層が露
出する。この部分がインキ着肉性の画線部となる。一
方、露光部分のシリコーンゴム層は現像液により若干膨
潤するものの、光重合した光重合性接着層に強く接着し
ているため、強くこすっても侵されずに版面に残る。ま
た、光重合性接着層は光重合しているため、現像液によ
って侵されない。この版面に残る部分がインキ反撥性の
非画線部を形成することにより水なし平版印刷版に製版
される。これらの製版過程は自動現像機を用いるのが一
般的である。 【０００４】このような製版過程を経て得られる水なし
平版印刷版の現像液として、特公昭６３−２１８９０
号、特開平３−１６７５５３号、特開平３−１６７５５
４号、特開平４−３００９３２号公報（以上東レ）、特
開平５−１４２７６２号、特開平５−８８３７８号、特
開平４−３２４８６５号、特開平３−２９６０６１号、
特開平３−２３１７５２号、特開平３−５７５６号、特
開平１−２５７８４７号、特開平１−１５９６４４号公
報（以上富士フィルム）、特開平４−３６６８４７号、
特開平４−２８１４５９号、特開平４−２８１４５８
号、特開平３−７２３５７号、特開平３−７２３５６
号、特開平３−７２３５４号、特開平３−６５６１号、
特開平２−１２２５４号公報（以上コニカ）のように有
機溶剤、界面活性剤等を含む水を主成分とする現像液が
開示されている。これらの現像液は水または水を主成分
とした液状であるため一般にシリコーンゴム層および光
重合性接着層に浸透しにくく、さらにシリコーンゴムは
水をはじく性質が大きいため現像液が版面に均一に浸透
せず、画線部として本来シリコーンゴム層が剥離除去さ
れていなければならない部分にもシリコーンゴム層が残
存してしまう。このために微小網点再現性の悪い印刷版
になってしまう。その結果、最終製品である印刷物に欠
点が生ずる原因となり印刷特性の優れた印刷版が得られ
ない。さらに自動現像機で現像を行う場合においては浸
漬時間が長いために装置が大型化するという問題点をか
かえている。 【０００５】浸漬時間の短縮のためにシリコーンゴム層
および光重合性接着層に対して浸透力の大きい現像液、
または、現像液温度を上昇させる方法は、未重合の光重
合性接着層や重合した光重合性接着層までも侵してしま
う。このために、正常な印刷版を得ることができないと
いう重大な問題が発生している。 【０００６】また、特開平３−７２３５５号、特開平２
−１６６４５８号公報のように、水を含まない現像液が
開示されている。これらの現像液はシリコーンゴム層お
よび光重合性接着層への浸透性が大きく、現像液を浸漬
する時間が短縮される利点を有している反面、シリコー
ンゴム層および光重合性接着層に傷および剥がれが発生
する。このために、正常な印刷版を得ることができない
という重大な問題が発生した。 【０００７】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
の欠点を解消し、光重合性接着層やシリコーンゴム層に
悪影響を与えることなく、未露光部のシリコーンゴム層
を確実に除去することができる、現像性に優れた水なし
平版印刷版の製版方法を提供することにある。 【０００８】 【課題を解決するための手段】本発明者等は、この問題
点を解決すべく鋭意検討の結果、シリコーンゴム層は液
状のものは浸透しにくいが、気体は浸透しやすいことに
着目し、画像部のシリコーンゴム層を除去する方法とし
て、加熱した水蒸気を蒸気圧１００ｍｍＨｇ以上で版面
に噴射または噴霧することにより上記諸欠点を解決でき
ることを見出し、本発明を完成するに至った。 【０００９】すなわち本発明は、以下の構成を採る。 【００１０】基板上に光重合性接着層、シリコーンゴム
層を順次積層してなる水なし平版印刷版原版を画像露光
した後、加熱した水蒸気を前記水なし平版印刷版原版の
版面に蒸気圧１００ｍｍＨｇ以上で噴射または噴霧し
て、前記光重合性接着層の一部を溶解または膨潤せしめ
た後、画像部のシリコーンゴム層を除去することを特徴
とする水なし平版印刷版の製版方法。 【００１１】まず、本発明の水なし平版印刷版原版の画
像露光工程では、基板上に光重合性接着層とシリコーン
ゴム層および必要により保護フィルムを積層した水なし
平版印刷版原版に、通常の真空焼枠を用いて、ポジフィ
ルムまたはネガフィルムを真空密着し、該フィルムを通
して活性な光線を照射する。この露光工程で用いられる
光線としては、紫外線を豊富に発生するものが通常用い
られ、水銀灯、カーボンアーク灯、キセノンランプ、メ
タルハライドランプ、蛍光灯などを使うことができる。 【００１２】保護フィルムが加熱した水蒸気を透過しや
すい場合はそのままもしくは保護フィルムを取り去った
後、保護フィルムが加熱した水蒸気を透過しにくいまた
はしない場合は保護フィルムを取り去った後、該水なし
平版印刷版原版の版面に加熱した水蒸気を噴射または噴
霧して、光重合性接着層の一部を溶解または膨潤せしめ
る。 【００１３】 【００１４】 【００１５】加熱した水蒸気が、安全性、引火性の点か
ら使用される。また、加熱した水蒸気を使用することに
より、液状で使用する場合に比して、シリコーンゴム層
および光重合性接着層に均一に浸透することができるの
で、シリコーンゴム層を確実に剥離除去することがで
き、微小網点再現性の優れた印刷版を得ることができ
る。 【００１６】本発明における蒸気とは、固相、液相、気
相のうち気相をなす物質のことをいい、例えばＨ₂ Ｏで
あれば氷、水、水蒸気の系のうち水蒸気のことをいう。 【００１７】本発明で使用する蒸気は蒸気圧１００ｍｍ
Ｈｇ以上で使用する。好ましくは３００ｍｍＨｇ以上で
ある。蒸気圧１００ｍｍＨｇ未満で使用した場合には、
自動現像機（例えば、ＴＷＬ−１１６０、東レ製）を用
いて現像を行い現像速度を上げた場合の網点再現性が悪
くなる。 【００１８】水蒸気の発生方法については公知の方法が
用いられる。例えば、水をヒータによる加熱、水を加熱
スプレーし気化させる、水に超音波をあてる方法などが
用いられる。 【００１９】蒸気を版面に噴霧または噴射する方法とし
ては、蒸気浸漬ゾーン内全体を蒸気で満たしておく、シ
ャワー状ノズル、スリット状ノズル、現像ブラシから放
出等の方法が用いられる。 【００２０】本発明のように蒸気を噴射、噴霧する場合
には、特に自動現像機等で処理する際に蒸気が浸漬ゾー
ン内壁に結露する場合が考えられるので、搬送ロール、
浸漬ゾーン内壁、搬入する水なし平版印刷版原版を結露
しない程度に加温しておいてもよい。 【００２１】さらに、浸漬ゾーン内壁においても上部
は、水蒸気に対して濡れ性の良い材質にして結露を防止
してもよいし、水平面に対し傾斜をつけて結露した水を
回収し、再利用してもよい。 【００２２】 【００２３】このように光重合性接着層の一部を溶解ま
たは膨潤せしめた後、画線部のシリコーンゴム層を除去
する。除去の方法としては、版面に加熱した水蒸気を噴
射または噴霧しながら現像液をスポンジ、不織布、ガー
ゼなどで均一に塗布しながらシリコーンゴム層を除去し
てもよいし、版面に加熱した水蒸気を噴射または噴霧し
た後、現像液をスポンジ、不織布、ガーゼなどで均一に
塗布しながらシリコーンゴム層を除去してもよい。 【００２４】このとき用いられる現像液としては水が好
ましい。 【００２５】特に上記の処理方法を自動現像機で行う場
合には、蒸気を噴射または噴霧するゾーンと、現像液へ
の浸漬または現像液の塗布を行うゾーンと、シリコーン
ゴム層を除去するゾーンを別々に設けても良いし、同一
のゾーン内で蒸気の噴射または噴霧と現像液への浸漬ま
たは現像液の塗布とシリコーンゴム層の除去を行っても
よい。また、蒸気を噴射または噴霧する工程と現像液へ
の浸漬または現像液の塗布を行う工程は逆でもよいし、
蒸気を噴射または噴霧すると同時に現像液への浸漬また
は現像液の塗布を行ってもよい。 【００２６】シリコーンゴム層を除去する方法として
は、ブラシロール、ブラシ板、現像パッドなどを用いる
方法または高圧の液体を噴射する方法等が用いられ、ま
た、これらの方法を併用してもよい。 【００２７】次に、本発明において用いられる水なし平
版印刷版原版の構成について説明する。水なし平版印刷
版原版は、基板上に光重合性接着層、シリコーンゴム層
を順次積層してなるものである。 【００２８】本発明における基板としては、アルミ、ス
チール、ポリエステル、およびポリアミドなどのプラス
チック、ゴム、コート紙あるいはこれらの複合材等が使
用される。 【００２９】本発明において使用される光重合性接着層
は基板に均一に塗布されており、基板に密着しているな
らば、層の厚みは任意であるが好ましくは３００ミクロ
ン以下であり、１００ミクロン以下のものがさらに有用
である。もし必要があれば、光重合性接着層と基板との
間の接着性向上あるいはハレーション防止のためにプラ
イマー層を設けることも有用である。 【００３０】本発明に用いられる光重合性接着層は以下
に示すような組成を有することができる。 【００３１】 （１）光重合可能なエチレン性不飽和モノマーおよび／またはオリゴマー １〜９９重量部 （２）形態保持用としてのバインダーポリマー １〜９５重量部 （３）光増感剤 ０．１〜３０重量部 （４）重合禁止剤 ０．０１〜５重量部 本発明の光重合性接着層に用いられる光重合可能なエチ
レン性不飽和モノマーもしくはオリゴマーの代表的な例
としては、１価のアルコールあるいは１価のアミンから
誘導された（メタ）アクリル酸エステル、あるいは（メ
タ）アクリルアミド、多価アルコールあるいは多価アミ
ンから誘導された（メタ）アクリル酸エステル、あるい
は（メタ）アクリルアミドをあげることができる。 【００３２】以下に本発明において有用な代表的エチレ
ン性不飽和モノマーを列挙する。 【００３３】（１）次に示すアルコール類の（メタ）ア
クリル酸エステル メタノール、エタノール、プロパノール、ペンタノー
ル、シクロヘキサノール、オクタノール、ウンデカノー
ル、ボルニルアルコール、エチレングリコール、ポリエ
チレングリコール、プロピレングリコール、ポリプロピ
レングリコール、ブチレングリコール、ノナンジオー
ル、グリセロール、トリメチロールメタン、ペンタエリ
スリトール。 【００３４】（２）（メタ）アクリル酸グリシジルエス
テルと、アミン、カルボン酸などの付加物、グリシジル
基の開環重合体など。例えば、下記一般式（Ｉ）、（Ｉ
Ｉ）または（ＩＩＩ）の構造を有するものが挙げられ
る。 【化１】【化２】 【化３】 ここでＧは次式（ＩＶ）で表される。 【化４】 【００３５】（３）グリシジルエーテル化合物と（メ
タ）アクリル酸を反応させたエポキシアクリレート類。 【００３６】（４）特公昭４８−４１７０８号、特公昭
５０−６０３４号、特公昭５１−３７１９３号の各公報
に開示されているようなウレタンアクリレート類。 【００３７】これらの光重合可能なエチレン性不飽和モ
ノマーもしくはオリゴマーは、単独もしくは２種以上の
混合物であってもよい。 【００３８】本発明の光重合性層に用いられる形態保持
用としてのバインダーポリマーは、エチレン性不飽和モ
ノマーまたはオリゴマー、光増感剤と相溶性のよいもの
を選ぶ必要がある。 【００３９】例えば、次に示すようなポリマー、コポリ
マーを使用することができる。 【００４０】（１）水溶性ポリマー 水溶性ポリマーは分子量が４，０００〜１，０００，０
００のもの、より好ましくは、７，０００〜５００，０
００のものであり、１００ｇの水に対して、２５℃にお
いて１ｇ以上溶解するものである。具体的には「水溶性
高分子」（化学工業社、１９８７年）、「新・水溶性ポ
リマーの応用と市場」（シーエムシー、１９８８年）等
に記載されているポリアクリル酸ソーダおよびその重合
体、ポリアクリルアミドおよびその重合体、ポリビニル
アルコール、ポリエチレンオキシド、水性ウレタン樹
脂、水性アクリル樹脂、水溶性ポリエステル、水溶性エ
ポキシ化合物、セルロース誘導体、天然水溶性高分子等
が挙げられる。 【００４１】（２）非水溶性ポリマー 非水溶性ポリマーは分子量が４，０００〜１，０００，
０００のもの、より好ましくは、７，０００〜５００，
０００のものが用いられる。具体的には、例えばポリエ
ステル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、アクリ
ル樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹
脂、（メタ）アクリレート系共重合体、（メタ）アクリ
ルアミド系共重合体、ポリウレタン樹脂、および酢酸ビ
ニル系共重合体、ポリスチレン、フェノキシ樹脂、ポリ
塩化ビニル、ナイロン等を用いることができる。 【００４２】これらの（１）、（２）のポリマー、コポ
リマーは単独もしくは２種以上の混合物であってもよ
い。 【００４３】本発明の光重合性接着層に用いられる光増
感剤の代表的な例としては次のようなものをあげること
ができる。 【００４４】（１）ベンゾフェノン誘導体、例えばベン
ゾフェノン、ミヒラ氏ケトン、４．４´−ビスジエチル
アミノベンゾフェノン、キサントン、アンスロン、チオ
キサントン、２−クロルチオキサントン、２．４ジエチ
ルチオキサントン、イソプロピルチオキサントン、アク
リドン、２−クロロアクリドン、２−クロロ−Ｎ−ｎ−
ブチルアクリドン等。 （２）ベンゾイン誘導体、例えばベンゾイン、ベンゾイ
ンメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル等。 （３）キノン類、例えばＰ−ベンゾキノン、β−ナフト
キノン、β−メチルアントラキノン等。 【００４５】これらの光増感剤の選択にあたっては、光
重合性接着層の他の成分との相溶性、露光に用いる光源
のスペクトルなどを考慮して、最も適当なものを選ぶこ
とができ、単独、もしくは２種以上の混合物であっても
よい。。 【００４６】また、本発明の光重合性接着層には、印刷
版の保存性を向上させる目的で、微量の熱重合禁止剤を
光重合性接着層に添加しておくことも有用である。この
ような熱重合禁止剤の代表例としては、ハイドロキノ
ン、ハイドロキノンモノメチルエーテル、フェノチアジ
ン等を挙げることができる。 【００４７】以上示したように、エチレン性不飽和モノ
マーまたはオリゴマー、光増感剤、および重合禁止剤よ
り光重合性接着層は構成されるが、必要に応じて光重合
性接着層の着色を目的として染料もしくは顔料および焼
きだし剤としてｐＨ指示薬やロイコ染料を添加すること
もできる。 【００４８】さらに、光重合性接着層に形態保持性を与
え、上層のシリコーンゴム層を基板面と水平な面に支持
し、あるいはシリコーンゴム層との接着性を向上させる
目的で、必要に応じて有機金属化合物、無機粉末、ポリ
マーを光重合性接着層に混合しておくこともできる。 【００４９】本発明において使用できるシリコーンゴム
層は０．５〜５０ミクロン、好ましくは０．５〜１０ミ
クロンの厚みと、紫外線が透過しうる透明性を有するも
のである。有用なシリコーンゴム層は線状ジオルガノポ
リシロキサン（好ましくはジメチルポリシロキサン）を
まばらに架橋することによりえられるものであり、代表
的なシリコーンゴム層は、次式（Ｖ）に示すような繰り
返し単位を有している。 【００５０】 【化５】 ここでｎは２以上の整数である。Ｒは炭素数１〜１０の
アルキル、アリール、あるいはシアノアルキル基であ
る。全体のＲの４０％以下がビニル、フェニル、ハロゲ
ン化ビニル、ハロゲン化フェニルであり、Ｒの６０％以
上がメチル基であるものが好ましい。 【００５１】本発明の印刷版に適用するシリコーンゴム
層の場合には次に示すような縮合型の架橋を行うシリコ
ーンゴム（ＲＴＶ，ＬＴＶ型シリコーンゴム）を用い
る。このようなシリコーンゴムとしてはジオルガノポリ
シロキサン鎖のＲの一部がＨに置換されたものも使用で
きるが、通常次式（ＶＩ）、（ＶＩＩ）または（ＶＩＩ
Ｉ）で表される末端基同志の縮合によって架橋する。こ
れにさらに過剰の架橋剤を存在させる場合もある。 【００５２】 【化６】 【化７】 【化８】 ここでＲは先に説明したＲと同様であり、Ｒ₁ 、Ｒ₂ は
一価の低級アルキル基であり、Ａｃはアセチル基であ
る。このような縮合型の架橋を行うシリコーンゴムに
は、錫、亜鉛、鉛、カルシュウム、マンガンなどの金属
カルボン酸塩、例えばラウリン酸ジブチルスズ、スズ
（II）オクトエート、ナフテン酸塩など、あるいは塩化
白金酸のような触媒が添加される。 【００５３】このようにして構成された水なし平版印刷
版原板の表面を形成するシリコーンゴム層は、露光工程
においてポジフイルムが充分に密着しにくいなどの問題
が起こりやすいので、シリコーンゴム層の表面に、薄い
透明性の保護フイルムを張りつけることもできる。保護
フイルムは露光工程において有用であるが、現像工程に
おいては、剥離または溶解によって除去され、印刷工程
においては不必要なものである。 【００５４】有用な保護フイルムは紫外線透過性を有
し、１００ミクロン以下、好ましくは１０ミクロン以下
の厚みを有するもので、その代表的な例として、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレ
ンテレフタレート、セロフアン等をあげることができ
る。これら保護フイルムの表面はポジフイルムとの密着
性を更に改良するために凹凸加工を施しておくことがで
きる。また保護フイルムの代わりにコーテイング等の手
法で保護層を形成させておいても良い。 【００５５】以上説明したような本発明に基づく積層体
としての水なし平版印刷版原版は、例えば次のようにし
て製造される。 【００５６】まず基板の上に光重合性接着溶液を塗布、
乾燥し、次にシリコーンガム溶液を塗布し、充分に硬化
させてシリコーンゴム層を形成する。この上に必要に応
じて保護フイルムを張り合わせる。 【００５７】 【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳しく説明
するが、本発明はこれらに限定されない。 【００５８】参考例１ 厚さ２．４mmの脱脂したアルミ板上に下記の組成よりな
るプライマー液を塗布し、２３０℃、１分間乾燥し、３
ｇ／ｍ² のプライマー層を設けた。 【００５９】 （１）“カンコート”９０Ｔ−２５−３０９４（関西ペイント（株）製、エポキ シフェノール樹脂） １５重量部 （２）ジメチルホルムアミド ８５重量部 このプライマー層の上に次の組成を有する光重合性接着
液を塗布し、１００℃１分間乾燥し、厚さ４ｇ／ｍ² の
光重合性接着層を設けた。 【００６０】 （１）アジピン酸とポリエチレングリコールからなるポリエステルポリオールと イソホロンジイソシアネートとのポリウレタン ５６重量部 （２）トリプロピレングリコールジグリシジルエーテル１モルとアクリル酸２モ ルの付加反応物 ３６重量部 （３）４，４´−ビス（ジエチルアミノ）べンゾフェノン ５重量部 （４）Ｎ−メチルアクリドン ５重量部 （５）クリスタルバイオレット ０．３重量部 （６）エチルセロソルブ ５８０重量部 続いて、この光重合性接着層の上に次の組成を有するシ
リコーンガム溶液を塗布し、１２０℃２分間乾燥し、厚
さ２ｇ／ｍ² のシリコーンゴム層を設けた。 【００６１】 （１）両末端シラノールポリジメチルシロキサン（数平均分子量１００，０００ ） １００重量部 （２）エチルトリアセトキシシラン １２重量部 （３）ジブチル錫ジアセテート ０．１重量部 （４）“アイソパー”Ｅ ７５０重量部 上記のように作製した版に厚さ６ミクロンのポリエチレ
ンテレフタレートフィルム“ルミラー”（東レ（株）
製）を保護フィルムとしてラミネートして水なし平版印
刷版原版とした。 【００６２】この水なし平版印刷版原版上に、網点面積
率を段階的に変えた（２００線／インチ、２％〜９８
％）ポジフィルムをのせ、真空度７５０mmＨｇ以上で真
空密着させ、３ｋＷの超高圧水銀灯（オーク製作所製）
で１ｍの距離から９０秒露光した。 【００６３】露光版から保護フィルムを取り除き、水を
加熱しスチームを版面に１分間噴霧した。その後水道水
を用いて版面を柔らかいパッドで軽くこすりながら現像
して水なし平版印刷版を得た。 【００６４】比較例１ 実施例１と同様にして得た露光版から保護フィルムを取
り除き、４０℃の水に１分間浸漬した。その後水道水を
用いて版面を柔らかいパッドで軽くこすりながら現像し
て水なし平版印刷版を得た。この方法によって得られる
網点再現域は６％〜９８％であった。 【００６５】 【００６６】比較例２ 実施例１と同様にして得た露光版から保護フィルムを取
り除き、４０℃の水に１分間浸漬した。その後、４０℃
の処理液ＰＰ−１（東レ製）に１分間浸漬した。その後
ゴムスキージで版面および裏面に付着した処理液を除去
した後、水道水を用いて版面を柔らかいパッドで軽くこ
すりながら現像して水なし平版印刷版を得た。この方法
によって得られる網点再現域は５％〜９８％であった。 【００６７】 【００６８】実施例１ 参考 例１と同様にして得た露光版から保護フィルムを取
り除き、自動現像機（ＴＷＬ−１１６０、東レ製）の前
処理部に水をいれ、８０℃に加熱し、蒸気圧３５５．１
ｍｍＨｇなる水蒸気を発生させ、現像を行ったところ、
画像再現性の良好な水なし平版印刷版が得られた。現像
速度は８０ｃｍ／分で、網点再現域は２％〜９８％と極
めて良好であった。 【００６９】実施例２ 参考 例１の光重合性接着液のポリウレタンをポリアルコ
ールに変更した以外は参考例１と同様にして得た露光版
から保護フィルムを取り除き、自動現像機（ＴＷＬ−１
１６０、東レ製）の前処理部に水を入れ、８０℃に加熱
し、蒸気圧３３５．１ｍｍＨｇなる水蒸気を発生させ、
現像を行ったところ、画像再現性の良好な水なし平版印
刷版が得られた。現像速度は８０ｃｍ／分で、網点再現
域は２％〜９８％と極めて良好であった。 【００７０】 【００７１】比較例３ 実施例１と同様にして得た露光版から保護フィルムを取
り除き、自動現像機（ＴＷＬ−１１６０、東レ製）の前
処理部に水をいれ、４０℃に加熱し版面に現像液を浸漬
し、現像を行ったところ、３０ｃｍ／分では網点再現域
は２％〜９８％と良好であったが、現像速度を３０ｃｍ
／分以上の速度にしていくと網点再現域は徐々に低下
し、現像速度８０ｃｍ／分では網点再現域１０％〜９８
％と網点再現性が不良であった。 【００７２】比較例４ 実施例１と同様にして得た露光版から保護フィルムを取
り除き、自動現像機（ＴＷＬ−１１６０、東レ製）の前
処理部に水４８．６重量部、エタノール５１．４重量部
の現像液をいれて４０℃に加熱し版面に現像液を浸漬
し、現像を行ったところ、３０ｃｍ／分では網点再現域
は２％〜９８％と良好であったが、現像速度を３０ｃｍ
／分以上の速度にしていくと網点再現域は徐々に低下
し、現像速度８０ｃｍ／分では網点再現域１０％〜９８
％と網点再現性が不良であった。 【００７３】 【００７４】 【発明の効果】本発明によると、シリコーンゴムは液状
のものは浸透しにくいが、気体は浸透しやすいので、現
像液が版面のシリコーンゴムにすばやく均一に浸透し、
未重合の光重合性接着層の一部溶解または膨潤を効果的
に行うことができる。したがって、微小網点再現性の優
れた水なし平版印刷版を短時間に得ることができる。ま
た、自動現像機を用いて現像を行った場合に、現像速度
を上げても網点再現性の減少を最小限に抑えることがで
きる。特に、蒸気圧を１００ｍｍＨｇ以上にすれば、確
実に網点再現性の減少を抑えることができる。さらに、
本発明の製版方法によると、光重合性接着層やシリコー
ンゴム層に傷や剥れ等の悪影響を及ぼすこともない。Description: BACKGROUND OF THE INVENTION 1. Field of the Invention The present invention relates to a method for making a waterless lithographic printing plate having a silicone rubber layer as an ink repellent layer, and particularly to a waterless lithographic printing plate excellent in developability. The present invention relates to a new method of making a lithographic printing plate. 2. Description of the Related Art Various waterless planographic printing plates having a silicone rubber layer as an ink repellent layer have already been proposed. Among them, a waterless lithographic printing plate in which a photopolymerizable adhesive layer and a silicone rubber layer are laminated on a substrate proposed in JP-B-54-26923 or JP-B-56-23150, and A waterless lithographic printing plate in which a photopolymerizable adhesive layer and a silicone rubber layer are laminated on a substrate proposed in Japanese Patent No. 21050 or the like can perform practical printing without using dampening water. [0003] These waterless lithographic printing plates are immersed in a developer after image exposure by a known method.
As a result, the unexposed portion of the silicone rubber layer swells with the developing solution, causing wrinkles. Further, the photopolymerizable adhesive layer is swollen or partially dissolved by the developer. When the printing plate surface is lightly rubbed in this state, only the swollen unexposed portions of the silicone rubber layer are peeled off, exposing the lower unpolymerized photopolymerizable adhesive layer. This portion becomes the ink-imprinting image portion. On the other hand, the exposed portion of the silicone rubber layer slightly swells due to the developing solution, but is strongly adhered to the photopolymerized adhesive layer which has been polymerized. Further, since the photopolymerizable adhesive layer is photopolymerized, it is not affected by the developer. The portion remaining on the plate surface forms an ink-repellent non-image portion, whereby the plate is made into a waterless planographic printing plate. Generally, these plate making processes use an automatic developing machine. A developing solution for a waterless lithographic printing plate obtained through such a plate making process is disclosed in JP-B-63-21890.
JP-A-3-167553, JP-A-3-16755
4, JP-A-4-300932 (Toray), JP-A-5-142762, JP-A-5-88378, JP-A-4-324865, JP-A-3-296061,
JP-A-3-231754, JP-A-3-5756, JP-A-1-257847, JP-A-1-159644 (Fuji film), JP-A-4-366847,
JP-A-4-281458, JP-A-4-281458
JP-A-3-72357, JP-A-3-72356
JP-A-3-72354, JP-A-3-6561,
Japanese Patent Application Laid-Open No. 2-2254 (Konica) discloses a developer containing water as a main component containing an organic solvent, a surfactant and the like. Since these developing solutions are water or a liquid containing water as a main component, they generally do not easily penetrate into the silicone rubber layer and the photopolymerizable adhesive layer, and since the silicone rubber has a large water repelling property, the developing solution is uniformly spread on the plate surface. The silicone rubber layer does not penetrate, and the silicone rubber layer remains in the image area where the silicone rubber layer had to be removed and removed. This results in a printing plate with poor reproducibility of fine halftone dots. As a result, a defect occurs in a printed material as a final product, and a printing plate having excellent printing characteristics cannot be obtained. Further, in the case of performing development with an automatic developing machine, there is a problem that the apparatus is increased in size due to a long immersion time. [0005] To shorten the immersion time, a developer having a large penetrating power to the silicone rubber layer and the photopolymerizable adhesive layer,
Alternatively, the method of increasing the temperature of the developing solution also affects the unpolymerized photopolymerizable adhesive layer and the polymerized photopolymerizable adhesive layer. For this reason, there is a serious problem that a normal printing plate cannot be obtained. [0006] Japanese Patent Application Laid-Open No. 3-72355,
As disclosed in JP-A-166458, a developer containing no water is disclosed. These developing solutions have a high permeability to the silicone rubber layer and the photopolymerizable adhesive layer, and have an advantage that the time for immersing the developing solution is shortened, but the silicone rubber layer and the photopolymerizable adhesive layer are damaged. And peeling occur. For this reason, there has been a serious problem that a normal printing plate cannot be obtained. SUMMARY OF THE INVENTION An object of the present invention is to solve the above-mentioned drawbacks and to ensure the unexposed portion of the silicone rubber layer without adversely affecting the photopolymerizable adhesive layer and the silicone rubber layer. Another object of the present invention is to provide a plate making method for a waterless lithographic printing plate which is excellent in developability and can be removed. The inventors of the present invention have made intensive studies to solve this problem, and as a result, the silicone rubber layer is difficult to penetrate a liquid state, but is easily permeated by a gas. Attention has been paid, and as a method for removing the silicone rubber layer in the image area, it has been found that the above-mentioned disadvantages can be solved by spraying or spraying heated water vapor onto the plate surface at a vapor pressure of 100 mmHg or more , and the present invention has been completed. That is, the present invention adopts the following constitution. [0010] After imagewise exposing a waterless lithographic printing plate precursor obtained by sequentially laminating a photopolymerizable adhesive layer and a silicone rubber layer on a substrate, heated steam is applied to the plate surface of the waterless lithographic printing plate precursor at a vapor pressure of 100 mmHg. injection or sprayed with more than
And dissolving or swelling a part of the photopolymerizable adhesive layer, and then removing the silicone rubber layer in the image area. First, in the image exposure step of the waterless planographic printing plate precursor of the present invention, a waterless planographic printing plate precursor in which a photopolymerizable adhesive layer, a silicone rubber layer and, if necessary, a protective film are laminated on a substrate, A positive film or a negative film is vacuum-adhered to a positive film or a negative film using a vacuum furnace and irradiated with active light through the film. As the light beam used in this exposure step, a light beam that generates abundant ultraviolet rays is usually used, and a mercury lamp, a carbon arc lamp, a xenon lamp, a metal halide lamp, a fluorescent lamp and the like can be used. If the protective film is apt to transmit the heated water vapor, the waterless lithographic printing is performed as it is or after removing the protective film, or if the protective film is difficult or not to transmit the heated water vapor, the protective film is removed. Inject or spray heated water vapor on the plate surface of the plate master to dissolve or swell a part of the photopolymerizable adhesive layer
You . [0013] [0014] [0015] The heated water vapor, safety, is used in terms of flammability. Also, by using heated steam, the silicone rubber layer and the photopolymerizable adhesive layer can be more uniformly penetrated than when used in a liquid state. And a printing plate having excellent reproducibility of fine halftone dots can be obtained. [0016] The steam in the present invention, the solid phase, liquid phase, refers to a material constituting the gas phase of the gas phase, for example, ice if H ₂ O, water, the water vapor out of the system the water vapor Say. The steam used in the present invention has a steam pressure of 100 mm
We want to use in more than Hg. Good Mashiku is equal to or greater than 300mmHg. When used at a vapor pressure of less than 100 mmHg,
When an automatic developing machine (for example, TWL-1160, manufactured by Toray Industries, Inc.) is used to perform development and the developing speed is increased, the dot reproducibility becomes poor. Known methods for generating steam are as follows.
Used. For example, a method of heating water with a heater, heating and spraying water to vaporize water, or applying ultrasonic waves to water is used. As a method of spraying or spraying the vapor onto the plate surface, a method of keeping the entire inside of the vapor immersion zone filled with the vapor, such as a shower nozzle, a slit nozzle, or a method of discharging from a developing brush is used. In the case of spraying and spraying steam as in the present invention, particularly when the steam is condensed on the inner wall of the immersion zone during processing by an automatic developing machine, etc.
The inner wall of the immersion zone and the lithographic printing plate precursor to be carried in without water may be heated so as not to cause dew condensation. Further, the upper portion of the inner wall of the immersion zone may be made of a material having good wettability with respect to water vapor to prevent dew condensation, or the dew condensation water may be collected by being inclined with respect to a horizontal plane and reused. You may. Thus, a part of the photopolymerizable adhesive layer is dissolved.
After swelling, remove the silicone rubber layer in the image area
I do. As a method of removing, the silicone rubber layer may be removed while spraying or spraying heated water vapor on the plate surface while uniformly applying a developing solution with a sponge, nonwoven fabric, gauze, or the like, or spraying heated water vapor on the plate surface. Alternatively, after spraying, the silicone rubber layer may be removed while uniformly applying the developing solution with a sponge, nonwoven fabric, gauze or the like. The developer used at this time is preferably water.
Good. In particular, when the above-mentioned processing method is performed by an automatic developing machine, a zone for spraying or spraying a vapor, a zone for immersing in or applying a developer, and a zone for removing a silicone rubber layer are used. It may be provided separately, or in the same zone, spraying or spraying steam, immersing in a developing solution or applying the developing solution and removing the silicone rubber layer may be performed. Further, the step of spraying or spraying the vapor and the step of immersing in the developer or applying the developer may be reversed,
The immersion in the developing solution or the application of the developing solution may be performed simultaneously with the spraying or spraying of the vapor. As a method for removing the silicone rubber layer, a method using a brush roll, a brush plate, a developing pad, or the like, a method of spraying a high-pressure liquid, or the like is used, and these methods may be used in combination. Next, the configuration of the waterless planographic printing plate precursor used in the present invention will be described. The lithographic printing plate precursor without water is obtained by sequentially laminating a photopolymerizable adhesive layer and a silicone rubber layer on a substrate. As the substrate in the present invention, a plastic such as aluminum, steel, polyester, and polyamide, rubber, coated paper, or a composite material thereof is used. The photopolymerizable adhesive layer used in the present invention is uniformly coated on the substrate, and if it is in close contact with the substrate, the thickness of the layer is arbitrary, but preferably 300 μm or less, and 100 μm or less. Submicron ones are more useful. If necessary, it is also useful to provide a primer layer for improving the adhesion between the photopolymerizable adhesive layer and the substrate or preventing halation. The photopolymerizable adhesive layer used in the present invention can have the following composition. (1) 1 to 99 parts by weight of a photopolymerizable ethylenically unsaturated monomer and / or oligomer (2) 1 to 95 parts by weight of a binder polymer for retaining a form (3) photosensitizer 0.1 to 30 parts by weight (4) Polymerization inhibitor 0.01 to 5 parts by weight A typical example of the photopolymerizable ethylenically unsaturated monomer or oligomer used in the photopolymerizable adhesive layer of the present invention is a monohydric alcohol. Alternatively, (meth) acrylic acid ester derived from monovalent amine, or (meth) acrylamide, (meth) acrylic acid ester derived from polyhydric alcohol or polyhydric amine, or (meth) acrylamide can be used. . The following is a list of representative ethylenically unsaturated monomers useful in the present invention. (1) (meth) acrylic esters of the following alcohols: methanol, ethanol, propanol, pentanol, cyclohexanol, octanol, undecanol, bornyl alcohol, ethylene glycol, polyethylene glycol, propylene glycol, polypropylene glycol, Butylene glycol, nonanediol, glycerol, trimethylolmethane, pentaerythritol. (2) Adducts of glycidyl (meth) acrylate with amines and carboxylic acids, and ring-opening polymers of glycidyl groups. For example, the following general formulas (I) and (I
Those having the structure of I) or (III) are mentioned. Embedded image Embedded image Embedded image Here, G is represented by the following equation (IV). Embedded image (3) Epoxy acrylates obtained by reacting a glycidyl ether compound with (meth) acrylic acid. (4) Urethane acrylates as disclosed in JP-B-48-41708, JP-B-50-6034 and JP-B-51-37193. These photopolymerizable ethylenically unsaturated monomers or oligomers may be used alone or as a mixture of two or more. As the binder polymer for maintaining the form used in the photopolymerizable layer of the present invention, it is necessary to select a polymer having good compatibility with the ethylenically unsaturated monomer or oligomer and the photosensitizer. For example, the following polymers and copolymers can be used. (1) Water-soluble polymer The water-soluble polymer has a molecular weight of 4,000 to 1,000,000.
00, more preferably 7,000 to 500,0
00, which dissolves at least 1 g at 25 ° C. in 100 g of water. Specifically, sodium polyacrylate and its weight described in “Water-soluble polymer” (Chemical Industry Co., Ltd., 1987), “Application and Market of New Water-Soluble Polymer” (CMC, 1988), etc. Examples thereof include coalesce, polyacrylamide and its polymer, polyvinyl alcohol, polyethylene oxide, aqueous urethane resin, aqueous acrylic resin, water-soluble polyester, water-soluble epoxy compound, cellulose derivative, and natural water-soluble polymer. (2) Water-insoluble polymer The water-insoluble polymer has a molecular weight of 4,000 to 1,000,
000, more preferably 7,000-500,
000 are used. Specifically, for example, polyester resin, vinyl chloride-vinyl acetate copolymer, acrylic resin, vinyl chloride resin, polyamide resin, epoxy resin, (meth) acrylate copolymer, (meth) acrylamide copolymer, polyurethane Resins, vinyl acetate copolymers, polystyrene, phenoxy resins, polyvinyl chloride, nylon and the like can be used. These polymers and copolymers (1) and (2) may be used alone or as a mixture of two or more. Representative examples of the photosensitizer used in the photopolymerizable adhesive layer of the present invention include the following. (1) Benzophenone derivatives, for example, benzophenone, Michler's ketone, 4.4'-bisdiethylaminobenzophenone, xanthone, anthrone, thioxanthone, 2-chlorothioxanthone, 2.4 diethylthioxanthone, isopropylthioxanthone, acridone, 2-chloro Acridone, 2-chloro-Nn-
Butylacridone and the like. (2) Benzoin derivatives such as benzoin, benzoin methyl ether, benzoin ethyl ether and the like. (3) Quinones, for example, P-benzoquinone, β-naphthoquinone, β-methylanthraquinone and the like. In selecting these photosensitizers, the most appropriate one can be selected in consideration of the compatibility with other components of the photopolymerizable adhesive layer, the spectrum of a light source used for exposure, and the like. It may be a single compound or a mixture of two or more compounds. . In the photopolymerizable adhesive layer of the present invention, it is also useful to add a small amount of a thermal polymerization inhibitor to the photopolymerizable adhesive layer in order to improve the preservability of the printing plate. Representative examples of such thermal polymerization inhibitors include hydroquinone, hydroquinone monomethyl ether, phenothiazine and the like. As described above, the photopolymerizable adhesive layer is composed of the ethylenically unsaturated monomer or oligomer, the photosensitizer, and the polymerization inhibitor. If necessary, the photopolymerizable adhesive layer may be colored. For the purpose, a dye or pigment and a pH indicator or a leuco dye as a baking agent can be added. Further, for the purpose of imparting shape retention to the photopolymerizable adhesive layer, supporting the upper silicone rubber layer on the surface parallel to the substrate surface, or improving the adhesiveness with the silicone rubber layer, it is optional. In addition, an organometallic compound, an inorganic powder, and a polymer can be mixed in the photopolymerizable adhesive layer. The silicone rubber layer which can be used in the present invention has a thickness of 0.5 to 50 μm, preferably 0.5 to 10 μm, and has a transparency through which ultraviolet rays can pass. Useful silicone rubber layers are obtained by sparsely cross-linking a linear diorganopolysiloxane (preferably dimethylpolysiloxane). A typical silicone rubber layer has a repeating structure represented by the following formula (V). Has units. Embedded image Here, n is an integer of 2 or more. R is an alkyl, aryl, or cyanoalkyl group having 1 to 10 carbon atoms. Preferably, 40% or less of the whole R is vinyl, phenyl, vinyl halide, or halogenated phenyl, and 60% or more of R is a methyl group. In the case of the silicone rubber layer applied to the printing plate of the present invention, the following silicone rubber (RTV, LTV type silicone rubber) capable of cross-linking by condensation is used. As such a silicone rubber, a rubber in which a part of R of a diorganopolysiloxane chain is substituted with H can be used, and usually, the following formula (VI), (VII) or (VII)
Crosslinking is carried out by condensation of the terminal groups represented by I). In some cases, an excess of a crosslinking agent may be present. Embedded image Embedded image Embedded image Here, R is the same as R described above, R ₁ and R ₂ are monovalent lower alkyl groups, and Ac is an acetyl group. Silicone rubbers that perform such condensation type crosslinking include metal carboxylate salts such as tin, zinc, lead, calcium, and manganese, such as dibutyltin laurate, tin (II) octoate, and naphthenate, or chloroplatinic acid. Is added. The silicone rubber layer forming the surface of the waterless lithographic printing plate precursor thus configured is likely to cause problems such as insufficient adhesion of the positive film in the exposure step. Further, a thin transparent protective film can be attached to the cover. The protective film is useful in the exposure step, but is removed by peeling or dissolving in the developing step, and is unnecessary in the printing step. Useful protective films are those which are transparent to ultraviolet light and have a thickness of less than 100 microns, preferably less than 10 microns, such as polyethylene, polypropylene, polyvinyl chloride, polyethylene terephthalate, cellophane. Etc. can be given. The surface of these protective films can be roughened in order to further improve the adhesion to the positive film. Further, a protective layer may be formed by a method such as coating instead of the protective film. The waterless planographic printing plate precursor as a laminate according to the present invention as described above is manufactured, for example, as follows. First, a photopolymerizable adhesive solution is applied on a substrate,
Dry, then apply a silicone gum solution and cure sufficiently to form a silicone rubber layer. A protective film is laminated on this as needed. EXAMPLES Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to Examples, but the present invention is not limited thereto. Reference Example 1 A primer solution having the following composition was applied on a degreased aluminum plate having a thickness of 2.4 mm, and dried at 230 ° C. for 1 minute.
g / m ² of primer layer was provided. (1) “Cancoat” 90T-25-3094 (Epoxyphenol resin manufactured by Kansai Paint Co., Ltd.) 15 parts by weight (2) Dimethylformamide 85 parts by weight Photopolymerization having the following composition on this primer layer The adhesive liquid was applied and dried at 100 ° C. for 1 minute to provide a photopolymerizable adhesive layer having a thickness of 4 g / m ² . (1) 56 parts by weight of polyurethane of a polyester polyol composed of adipic acid and polyethylene glycol and isophorone diisocyanate (2) 36 parts by weight of an addition reaction product of 1 mol of tripropylene glycol diglycidyl ether and 2 mol of acrylic acid (3) 4,4'-bis (diethylamino) benzophenone 5 parts by weight (4) N-methylacridone 5 parts by weight (5) Crystal violet 0.3 parts by weight (6) Ethyl cellosolve 580 parts by weight A silicone gum solution having the following composition was applied on the adhesive layer and dried at 120 ° C. for 2 minutes to provide a silicone rubber layer having a thickness of 2 g / m ² . (1) 100 parts by weight of silanol polydimethylsiloxane at both ends (number average molecular weight 100,000) (2) 12 parts by weight of ethyltriacetoxysilane (3) 0.1 part by weight of dibutyltin diacetate (4) “Isopar” "E 750 parts by weight" A 6 micron thick polyethylene terephthalate film "Lumirror" (Toray Industries, Inc.)
Was laminated as a protective film to obtain a waterless planographic printing plate precursor. On this waterless planographic printing plate precursor, the dot area ratio was changed stepwise (200 lines / inch, 2% to 98%).
%) Place a positive film, adhere in vacuum at a degree of vacuum of 750 mmHg or more, and apply a 3 kW ultra-high pressure mercury lamp (Oak Seisakusho)
For 90 seconds from a distance of 1 m. The protective film was removed from the exposed plate, water was heated, and steam was sprayed on the plate for 1 minute. Thereafter, the plate surface was developed using tap water while gently rubbing with a soft pad to obtain a lithographic printing plate without water . Comparative Example 1 The protective film was removed from the exposed plate obtained in the same manner as in Example 1 and immersed in water at 40 ° C. for 1 minute. Thereafter, the plate surface was developed using tap water while gently rubbing with a soft pad to obtain a lithographic printing plate without water. The halftone reproduction range obtained by this method was 6% to 98%. Comparative Example 2 The protective film was removed from the exposed plate obtained in the same manner as in Example 1 and immersed in water at 40 ° C. for 1 minute. Then, at 40 ° C
For 1 minute in the processing solution PP-1 (manufactured by Toray Industries, Inc.). Then, after removing the treatment liquid adhering to the plate surface and the back surface with a rubber squeegee, the plate surface was developed using tap water while gently rubbing with a soft pad to obtain a waterless planographic printing plate. The halftone dot reproduction range obtained by this method was 5% to 98%. Example 1 A protective film was removed from an exposure plate obtained in the same manner as in Reference Example 1, and water was poured into a pretreatment section of an automatic developing machine (TWL-1160, manufactured by Toray Industries Inc.) and heated to 80 ° C. And the vapor pressure 355.1
mmHg of water vapor was generated and developed.
A planographic printing plate without water having good image reproducibility was obtained. The developing speed was 80 cm / min, and the dot reproduction range was very good, 2% to 98%. [0069] Example 2 except that the polyurethane of the photopolymerizable adhesive liquid of Reference Example 1 was changed to polyalcohol Remove the protective film from the exposed plate obtained in the same manner as in Reference Example 1, an automatic developing machine (TWL-1
160, manufactured by Toray Co., Ltd.), and water was heated to 80 ° C. to generate steam having a vapor pressure of 335.1 mmHg.
Upon development, a waterless planographic printing plate having good image reproducibility was obtained. The developing speed was 80 cm / min, and the dot reproduction range was very good, 2% to 98%. Comparative Example 3 The protective film was removed from the exposure plate obtained in the same manner as in Example 1, water was poured into a pre-processing section of an automatic developing machine (TWL-1160, manufactured by Toray Industries), and heated to 40 ° C. When the developer was immersed in the plate surface and development was performed, the dot reproduction range at 30 cm / min was as good as 2% to 98%, but the developing speed was 30 cm / min.
/ Min or more, the dot reproduction range gradually decreases, and at a developing speed of 80 cm / min, the dot reproduction range is 10% to 98%.
% And the dot reproducibility was poor. Comparative Example 4 The protective film was removed from the exposed plate obtained in the same manner as in Example 1, and 48.6 parts by weight of water and 51.4 parts of ethanol were added to the pretreatment section of an automatic developing machine (TWL-1160, manufactured by Toray). The developer was immersed in the plate surface by heating at 40 ° C. by adding a part by weight of the developing solution, and development was performed. At 30 cm / min, the halftone dot reproduction range was as good as 2% to 98%. 30cm
/ Min or more, the dot reproduction range gradually decreases, and at a developing speed of 80 cm / min, the dot reproduction range is 10% to 98%.
% And the dot reproducibility was poor. According to the present invention, the silicone rubber is hardly permeated by the liquid one, but is easily permeated by the gas. Therefore, the developer quickly and uniformly permeates the silicone rubber on the plate surface.
Partial dissolution or swelling of the unpolymerized photopolymerizable adhesive layer can be effectively performed. Therefore, a waterless planographic printing plate with excellent reproducibility of fine halftone dots can be obtained in a short time. Further, when development is performed using an automatic developing machine, a decrease in halftone dot reproducibility can be minimized even when the development speed is increased. In particular, when the vapor pressure is set to 100 mmHg or more, it is possible to surely suppress a decrease in dot reproducibility. further,
According to the plate making method of the present invention, the photopolymerizable adhesive layer and the silicone rubber layer do not have adverse effects such as scratches and peeling.

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平３−43739（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−43738（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−288549（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−288548（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−285962（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−316053（ＪＰ，Ａ) 特開 昭59−162551（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−295068（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−295069（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) G03F 7/00 G03F 7/30 G03F 7/38 ────────────────────────────────────────────────── ─── Continuation of the front page (56) References JP-A-3-43739 (JP, A) JP-A-3-43738 (JP, A) JP-A-4-288549 (JP, A) JP-A-4-4 288548 (JP, A) JP-A-4-285962 (JP, A) JP-A-4-316053 (JP, A) JP-A-59-162551 (JP, A) JP-A-6-295068 (JP, A) JP-A-6-295069 (JP, A) (58) Fields investigated (Int. Cl. ⁷ , DB name) G03F 7/00 G03F 7/30 G03F 7/38

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】 【請求項１】基板上に光重合性接着層、シリコーンゴム
層を順次積層してなる水なし平版印刷版原版を画像露光
した後、加熱した水蒸気を前記水なし平版印刷版原版の
版面に蒸気圧１００ｍｍＨｇ以上で噴射または噴霧し
て、前記光重合性接着層の一部を溶解または膨潤せしめ
た後、画像部のシリコーンゴム層を除去することを特徴
とする水なし平版印刷版の製版方法。(57) Claims 1. A water-free lithographic printing plate precursor obtained by sequentially laminating a photopolymerizable adhesive layer and a silicone rubber layer on a substrate is subjected to image exposure, and then heated steam is removed from the water-based lithographic printing plate precursor. No spraying or spraying with a vapor pressure of 100 mmHg or more on the surface of a lithographic printing plate precursor
And dissolving or swelling a part of the photopolymerizable adhesive layer, and then removing the silicone rubber layer in the image area.