JP3378295B2 - 超音波プロ−ブ及び超音波診断装置 - Google Patents

超音波プロ−ブ及び超音波診断装置

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JP3378295B2
JP3378295B2 JP12631593A JP12631593A JP3378295B2 JP 3378295 B2 JP3378295 B2 JP 3378295B2 JP 12631593 A JP12631593 A JP 12631593A JP 12631593 A JP12631593 A JP 12631593A JP 3378295 B2 JP3378295 B2 JP 3378295B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、医療用の超音
波プロ−ブ、及び、超音波プロ−ブに画像処理装置を組
合せた超音波診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、特開平2−206450号公報
には超音波プロ−ブに関する技術が示されている。すな
わち、図42及び図43に示すように、超音波プロ−ブ
1には先端部2と操作部3とが備えられており、これら
は可撓性を有する挿入管4を介して接続されている。先
端部2には振動子5が備えられており、振動子5は超音
波6を放射する。
【0003】振動子5は回転プ−リ7に連結されてお
り、この回転プ−リ7には振動子回転用ワイヤ8が導出
されている。このワイヤ8は挿入管4を通って操作部3
に達しており、操作部3の振動子回転操作ノブ9に繋が
っている。そして、この回転操作ノブ9を操作すること
により、振動子5が超音波放射軸を中心として回転す
る。
【0004】このように振動子5が回転するタイプの超
音波プロ−ブ1によれば、複数の断面の診断が可能にな
る。このため、迅速且つ正確な診断が可能になり、患者
の負担を軽減できるという利点がある。
【0005】振動子5には同軸信号ケ−ブル10…が接
続されており、このケ−ブル10…は挿入管4を通って
診断装置(図示しない)に導かれている。信号ケ−ブル
10…は、振動子5の各電極毎に引き出されている。一
般に、振動子5の電極数は数十個であり、振動子5は、
数十本のケ−ブルが接続されたまま回転する。
【0006】また、符号11、12はそれぞれ振動子保
持体及びシ−ル材を示している。これらのうち、シ−ル
材12にはゴム製のOリングが用いられている。
【0007】操作部3には、回転操作ノブ9の他に、 u
p/down操作ノブ13とright/left操作ノブ14が備えら
れており、これらを操作することによって、挿入管4が
上下左右にフレキシブルに曲げられる。
【0008】挿入管4が曲げられた際には、振動子回転
用ワイヤ8も曲げられて弛むめ、振動子5を常に円滑に
回転させるためには、ワイヤ8の伸びや弛みを吸収する
ことが必要である。
【0009】図46は、振動子回転用ワイヤ8の弛緩除
去機構を有するタイプの超音波プロ−ブの内部構造を示
している。この超音波プロ−ブにおいては、操作部の中
に弛緩除去部15、15が設けられており、この弛緩除
去部15、15においてはパイプ15a、15aの中で
ワイヤ8が分離している。そして、弛緩除去部15は、
ワイヤ8の分離した端部16、16を適度に変位できる
よう保持しており、分離した端部16、16が変位する
ことによってワイヤ8の弛緩が吸収される。このような
弛緩除去のための機構は挿入管曲げ用のワイヤにも採用
されている。
【0010】また、回転用ワイヤの弛緩除去に関するこ
の他の技術が、例えば特開昭56−72836号公報や
同じく特開昭62−133926号公報に示されてい
る。前者の文献においては、図44に示すように、ワイ
ヤ8の分離した部分17、17がばね等の弾性体18を
介して接続されており、この弾性体18を利用して伸び
や縮みが吸収される。また、後者の文献の技術は挿入管
曲げ用ワイヤに適用されており、図45に示すように、
パイプの間にワイヤが入り込んでいる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述のよう
に振動子5を回転させるタイプの超音波プロ−ブ1にお
いては、診断装置に映し出された断層画像と、この断層
画像が得られた診断箇所との位置関係は、振動子5の向
きに基づいて判断される。したがって、診断箇所を知る
ためには、診断者が常に振動子5の回転量を認識してい
る必要がある。
【0012】振動子5が体腔に挿入された後には、診断
者が振動子5を直接を見ることはできないため、回転操
作ノブ9の操作量に基づいて、振動子5の回転量が判断
される。しかし、回転用ワイヤ8に伸びや弛みが生じて
いると、振動子5の回転が遅れ、操作ノブ9の操作量と
振動子5の回転量が一致しない。このため、断層画像と
診断箇所との位置関係を把握するには熟練を要する。さ
らに、診断者が操作ノブ9の操作量を目で確認しなけれ
ばならないため、診断者の負担が大きい。
【0013】また、振動子5を回転させたり、先端部2
の向きを変えたりするために、複数の操作ノブ9、1
3、14を手動で回転させる必要があるため、このこと
によっても診断者の負担が大きくなり、作業性が悪くな
る。
【0014】さらに、従来の超音波プロ−ブ1において
は、振動子5に多数の信号ケ−ブル10…が接続さてい
るので、信号ケ−ブル10…と先端部2のケ−ス19と
の間に発生する摩擦力が大きい。このため、振動子5が
回転させるために大きな力が必要であり、回転操作ノブ
9の操作性が悪影響を受ける。
【0015】また、従来の超音波プロ−ブ1において
は、振動子5と先端部2のケ−ス19との間のシ−ル材
12としてOリングが用いられており、ゴムの弾性を利
用して振動子5とケ−ス19との間の隙間が塞がれてい
る。しかし、振動子5の回転に伴って振動子5の外壁と
シ−ル材12との間に摩擦が生じ、シ−ル材12が摩耗
する。シ−ル材12が摩耗するとゴムの弾性が低減する
ため、シ−ル材12が過度に摩耗した場合には、振動子
5とケ−ス19との間のシ−ル性が損なわれる。
【0016】さらに、シ−ル材12の材質はゴムであ
り、摩擦抵抗が大きいため、振動子5を円滑に回転させ
るためには、大きな駆動トルクが必要である。しかし、
駆動トルクを大とした場合には、ワイヤ8や振動子保持
体11の強度を充分に上げる必要がある。そして、強度
を上げるためにワイヤ8の径や振動子保持体11の肉厚
を増すと、先端部2が大型化してしまう。
【0017】また、図43〜図45のように回転用ワイ
ヤ8の弛緩除去のための機構を採用した場合、振動子5
が吸収量に応じて遅れて回転する。このため、診断者の
認識と実際の回転量とが異なり、診断箇所の把握が困難
になる。
【0018】
【0019】本発明の目的とするところは、超音波振動
子を円滑に回転させることが可能な超音波内視鏡を提供
することにある。
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【課題を解決するための手段および作用】請求項1の発
明は、ケースと、このケース内に配設される超音波振動
子と、この超音波振動子が所定方向に回転するとこの超
音波振動子に巻きつき、反対方向に回転するとこの超音
波振動子から解放されてたわむ第1の部分と、この第1
の部分とほぼ直角をなして前記ケースに対して固定され
る第2の部分と、前記第1及び第2の部分にわたり形成
される配線パターンとを備え、前記第1の部分に形成さ
れている配線パターンは、前記超音波振動子が備えてい
る電極と電気的に接続されているフレキシブル基板と、
前記第2の部分に形成されている前記配線パターンとそ
れぞれ電気的に接続されている複数のケーブルとを備え
る。
【0026】さらに、請求項2の発明は、請求項1の発
明において、前記第1の部分のたわみ方向は、前記ケー
スの幅方向である。
【0027】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、前記第1の部分のたわみ方向は、前記ケースの前後
方向である。請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、音響媒体を備え、前記ケースの側面には音響窓が形
成されている。請求項5の発明は、請求項1の発明にお
いて、前記第1の部分に形成されている前記配線パター
ンとそれぞれ電気的に接続されている複数のケーブルも
備えている。請求項6の発明は、請求項1の発明におい
て、前記超音波振動子と一体に回転する回転プーリと、
この回転プーリに架けられる回転力伝達ワイヤとを備え
る。請求項7の発明は、請求項6の発明において、前記
回転プーリには切り欠きが形成されており、前記ケース
には前記回転プーリが所定の回転位置の際にこの切り欠
きに係合する突起が形成されている。請求項8の発明
は、請求項6の発明において、前記回転プーリならびに
前記ケースはそれぞれ磁石を備えるとともに、両磁石
は、両者間に引力が作用するような極性で配設されてい
る。請求項9の発明は、請求項1の発明において、前記
超音波振動子と前記ケース間には、断面コ字状のジャケ
ットと付勢体としての金属ばねとにより構成されるシー
ル材が配設されている。請求項10の発明は、請求項9
の発明において、前記ジャケットの材質は、機能性プラ
スチックである。
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】請求項1〜請求項10の発明によれば、超
音波振動子を円滑に回転させることができる。
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【実施例】以下、本発明の各実施例を図1〜図41に基
づいて説明する。
【0037】図1は本発明の第1実施例を示すもので、
図中の符号21は超音波プロ−ブ、符号22はこの超音
波プロ−ブ21が接続された画像処理装置である。超音
波プロ−ブ21は、体腔内に挿入される先端部23、診
断者によって操作される操作部24、及び、これらを繋
ぐ挿入管25により構成されている。挿入管25は適度
な可撓性を有しており、先端部23とともに体腔内に挿
入される。
【0038】図2に示すように、先端部23において
は、ケ−ス26の中に超音波振動子(以下、振動子と称
する)27、回転駆動源としてのアクチュエ−タ28、
及び、回転検出器29が同軸的に収納されている。振動
子27においては、電気的に走査される多数の圧電振動
子が組合わせられており、振動子27の発振面がケ−ス
26から露出している。そして、この振動子27は超音
波の発振と受信とを行う。
【0039】振動子27は、アクチュエ−タ28によっ
て回転駆動され、振動子27の回転量が回転検出器29
によって検出される。アクチュエ−タ28の出力軸は振
動子27と回転検出器29の両方に連結されており、回
転検出器29は振動子27と一体に回転する。振動子2
7から超音波30が放射され、振動子27の回転に伴っ
て超音波放射面が矢印Aで示すように回転する。さら
に、振動子27はシ−ル材31(ここでは、ゴム製のO
リング)によって囲われており、このシ−ル材31によ
って振動子27とケ−ス26との間の隙間がシ−ルされ
る。
【0040】操作部24には、挿入管25を上下左右に
曲げるためのアングル操作ノブ32、33が設けられて
いる。挿入管25を上下左右に曲げるための機構とし
て、一般的な種々の機構を採用することが可能である。
【0041】また、操作部24には、振動子回転制御ス
イッチ(以下、回転スイッチと称する)34、34が設
けられている。この回転スイッチ34、34は振動子2
7とアクチュエ−タ28とに繋がっており、スイッチ3
4、34を介して、振動子27の回転のON/OFF、回転方
向(CW/CCW)、及び、回転速度が制御される。ここで、回
転スイッチ34、34として、一般的なボタン式スイッ
チや感圧式スイッチ等を採用することが可能である。
【0042】前記振動子27からは、同軸信号ケ−ブル
35が導出されており、このケ−ブル35は、挿入管2
5及び操作部24を経由して、画像処理装置22に接続
されている。ここで、実際のケ−ブル35…の数は多数
(例えば数十本)であるが、図2においてケ−ブルは、
図面を簡略化するため、一本の線によって概略的に示さ
れている。
【0043】回転検出器29からは回転検出器用信号線
36が導出されており、この信号線36も、挿入管25
及び操作部24を経由して、画像処理装置22に接続さ
れている。アクチュエ−タ28には供給電源線37が接
続されており、この供給電源線37は、挿入管25の外
に配置された供給電源から、挿入管25を経て、アクチ
ュエ−タ28に達している。そして、この供給電源線3
7を介して、アクチュエ−タ28に電力が供給される。
【0044】画像処理装置22には、図3に示すよう
に、制御部38、画像処理部39、記憶部40、ディス
プレイ40a、及び、デ−タ合成部39aが備えられて
いる。そして、画像処理装置22は、回転検出器29の
出力デ−タや複数の超音波画像、及び、三次元画像の表
示等を行う。
【0045】つぎに、上述の超音波プロ−ブ21の作用
を説明する。
【0046】まず、先端部23が体腔内に挿入される
と、診断者が操作部24の回転スイッチ34、34を指
操作してアクチュエ−タ28を駆動し、振動子27を回
転させる。振動子27の回転方向及び回転速度も回転ス
イッチ34、34を介して制御される。振動子27の回
転に伴って超音波30が放射軸39まわりに回転し、超
音波画像のデ−タが振動子用信号線35を介して画像処
理装置22に送られる。そして、診断装置22におい
て、複数の断面の画像デ−タが記憶される。
【0047】回転検出器29が振動子27と一体に回転
し、回転検出器29の出力信号は回転検出器用信号線3
7を介して診断装置に送られる。回転検出器29の出力
信号には回転検出器29の回転量が表れているので、回
転検出器29の出力を基にして振動子27の回転量及び
回転位置が分かる。
【0048】つまり、振動子27によって得られた画像
デ−タと振動子27の回転位置デ−タとが画像処理装置
22に送られ、画像処理装置22では、これらのデ−タ
が記憶される。断面の画像と、この画像が得られたとき
の振動子27の回転量とを対応させれば、画像と診断箇
所との位置関係が分かる。
【0049】複数の断面の画像デ−タが画像処理装置2
2において合成され、ディスプレイ36に患部の三次元
画像が表示される。また、振動子27の回転位置デ−タ
を基にして、診断者が望む箇所の断面像や拡大像がディ
スプレイ36に再表示される。
【0050】すなわち、上述のような超音波プロ−ブ2
1においては、先端部23にアクチュエ−タ28と回転
検出器29が備えられており、振動子27の回転量が回
転検出器29によって検出される。したがって、診断者
の手を煩らわせることなく振動子27の回転量を知るこ
とができる。そして、画像処理装置22に映し出された
断層画像と診断箇所との位置関係を正確に判断すること
ができる。
【0051】なお、本発明は、上述の実施例に限定され
るものではなく、要旨を逸脱しない範囲で種々に変更す
ることが可能である。
【0052】例えば、上述の実施例のように必ずしも振
動子27がケ−ス26から露出している必要はない。図
3に示すようにケ−ス26に音響窓41を設け、この音
響41を介して超音波を放射してもよい。この場合、振
動子27と音響窓41との間には、音響媒体42が収容
される。
【0053】また、図4に示すように、アクチュエ−タ
28を先端部23の外に配置し、操作部24に組込んで
もよい。この場合、アクチュエ−タ28の出力はフレキ
シブルワイヤ43を介して回転検出器29及び振動子2
7に伝達される。
【0054】また、図5に示すように、回転検出器29
をアクチュエ−タ28とともに操作部23に組込んでも
よい。
【0055】アクチュエ−タ28のトルクが不十分な場
合には、図6に示すように減速器44を追加してトルク
を補ってもよい。
【0056】アクチュエ−タ28は回転式のものに限ら
ない。例えば、図7に示すように、アクチュエ−タ45
が直動式のものである場合には、ラック46とピニオン
47を追加して、直線運動を回転運動に変換してもよ
い。
【0057】さらに、振動子27を制御するためのスイ
ッチ(実施例中の回転スイッチ34、34)の配置は、
診断者による操作が容易になるよう設定してよい。例え
ば、図8に示すように、フットスイッチ48を採用すれ
ば、診断者の手指の負担を軽減できる。
【0058】また、図10に示すように、画像処理装置
22に再観察判断部49を追加してもよい。この再観察
判断部49は、三次元画像に不鮮明な部分が生じた場合
に、再観察が必要であるか否かを判断する。そして、再
観察が必要な場合には、制御部38が自動的に振動子2
7をその回転位置まで動かし、診断者の手を煩わすこと
なく再観察が行われる。
【0059】また、図11に示すように、振動子27の
微動を手動で行うための微動機構50を追加し、アクチ
ュエ−タ28で粗い位置決めを行った後、診断者が微妙
な位置決めを行えるようにしてもよい。
【0060】つぎに、本発明の第2実施例を図12〜図
14に基づいて説明する。なお、第1実施例と同様の部
分については、同一番号を付す。
【0061】図9は本発明の第2実施例を示しており、
図中の符号61は超音波プロ−ブ、符号22はこの超音
波プロ−ブ61が接続された画像処理装置である。超音
波プロ−ブ61は、体腔内に挿入される先端部62、診
断者によって操作される操作部63、及び、これらを繋
ぐ挿入管64により構成されている。挿入管64は適度
な可撓性を有しており、先端部62とともに体腔内に挿
入される。
【0062】図13に示すように、先端部62において
は、ケ−ス65の中に超音波振動子(以下、振動子と称
する)66、パラレル/シリアル変換器67、及び、通
信制御器68(送信手段)が収納されている。振動子6
6においては、電気的に走査される多数の圧電振動子が
組合わせられており、振動子66の発振面がケ−ス65
から露出している。さらに、振動子66とケ−ス65と
の間の隙間はシ−ル材69(ここではOリング)によっ
てシ−ルされている。
【0063】振動子66とパラレル/シリアル変換器6
7とは多数の信号線70…を介して接続されており、パ
ラレル/シリアル変換器67と通信制御器68とは一本
の信号線71を介して接続されている。パラレル/シリ
アル変換器67は、振動子66から送られたパラレル信
号をシリアル信号に変換して通信制御器68に出力す
る。通信制御器68からは同軸信号ケ−ブル72が導出
されており、この同軸信号ケ−ブル72は、挿入管64
及び操作部63を経て、画像処理装置22に接続されて
いる。ここで、振動子66とパラレル/シリアル変換器
67との間に配線用シ−ト70aが介在しており、信号
線70…はこの配線用シ−ト70aに形成されている。
【0064】振動子66、パラレル/シリアル変換器6
7、及び、通信制御器68は、支持軸73に連結されて
おり、この支持軸73は回転プ−リ74に同心的に突設
されている。回転プ−リ74には、回転力伝達用ワイヤ
75が架けられており、このワイヤ75は挿入管64を
通って操作部63に達している。そして、回転プ−リ7
4は、ワイヤ75に加わった引張力の方向に応じて回転
する。
【0065】操作部63には、挿入管64を任意に曲げ
るためのアングル操作ノブ76が設けられている。挿入
管64を上下左右に曲げるための機構として、一般的な
種々の機構を採用することが可能である。また、操作部
63には、振動子回転操作ノブ77が設けられており、
振動子回転操作ノブ77には回転力伝達用ワイヤ75が
繋がっている、そして、回転操作ノブ77を操作するこ
とによってワイヤ75が引っ張られ、振動子66がプ−
リ74と一体に回転する。
【0066】つぎに、上述の超音波プロ−ブ61の作用
を説明する。
【0067】まず、診断者が振動子回転操作ノブ77を
回すと、回転力伝達用ワイヤ75が操作方向に応じて引
張られ、プ−リ74が回転する。振動子66がプ−リ7
4と一体に回転し、振動子66が回転することによって
任意の断面の観察が可能になる。
【0068】振動子66から出力された情報は、パラレ
ル/シリアル変換器67によってシリアル情報に変換さ
れ、通信制御器68に送られる。そして、このシリアル
情報は、同軸信号ケ−ブル72を介して画像処理装置2
2に送られる。画像処理装置22では、得られた画像が
表示される。
【0069】すなわち、上述の超音波プロ−ブ51にお
いては、振動子66の出力信号がパラレル/シリアル変
換器67によってシリアル信号に変換されるので、得ら
れた情報を一本の信号ケ−ブル72によって画像処理装
置22にシリアル転送することができる。したがって、
振動子66を回転させる際の、ケ−ブル72とケ−ス6
5との間の摩擦力が低減し、振動子66の回転が円滑に
行われる。そして、回転操作ノブ77の操作性を向上す
ることができるともに、診断者の負担を軽減できる。
【0070】また、同軸信号ケ−ブル72の数が従来に
比べて大幅に減るので、回転ワイヤ75や、ケ−ス65
等の重量負担が軽減する。さらに、ケ−ス65の軽量化
や小型化、及び、超音波プロ−ブ61の構成の簡素化が
可能になる。
【0071】なお、本発明は、図15に示すように先端
部62が音響窓78と音響媒体(図示しない)とを有す
るタイプの超音波プロ−ブ79にも適用可能である。こ
こで、図15中の符号80は音響媒体注入口を示してい
る。
【0072】つぎに、本発明の第3実施例の要部を図1
6に基づいて説明する。なお、前述の各実施例と同様の
部分については同一番号を付し、その説明は省略する。
【0073】図16は第3実施例の超音波プロ−ブ81
の先端部82を示している。この先端部82において
は、超音波振動子(以下、振動子と称する)83、スリ
ップリング84、及び、回転プ−リ74がケ−ス85の
中に収納されている。振動子83とスリップリング84
とは、回転プ−リ74に突設された支持軸73によって
支持されている。さらに、回転プ−リ74には、回転力
伝達用ワイヤ75が架けられている。
【0074】スリップリング84の外周部には、多数の
電極86…が形成されており、この電極86…には、固
定電極87…が接触している。さらに、固定電極87…
には信号伝送線としての同軸信号ケ−ブル88…が接続
されており、これら同軸信号ケ−ブル88…は、挿入管
64及び操作部(図示しない)を経て、画像処理装置
(図示しない)に導かれている。
【0075】つぎに、この超音波プロ−ブ81の作用を
説明する。
【0076】まず、ワイヤ75が引張られて回転プ−リ
74が回転すると、振動子83とスリップリング84が
回転プ−リ74と一体に回転する。スリップリング84
が回転している間、スリップリング84の電極86…は
固定電極87…に接触し続けている。同軸信号ケ−ブル
88…は固定電極87…に接続されており、スリップリ
ング84に対して分離されているので、スリップリング
84が回転しても、同軸信号ケ−ブル88…は引張られ
ずに、一定の状態を保つ。
【0077】すなわち、上述の超音波プロ−ブ81にお
いては、振動子83と同軸信号ケ−ブル88…とがスリ
ップリング84を介して接続されているので、振動子8
3が回転しても、同軸信号ケ−ブル88…は振動子83
によって引張られたり、曲げられたりしない。このた
め、同軸信号ケ−ブル88…が振動子83の回転を妨げ
ることがなく、振動子83の回転が円滑に行われる。
【0078】なお、本発明は、図17に示すように先端
部82が音響窓78と音響媒体(図示しない)とを有す
るタイプの超音波プロ−ブ89にも適用可能である。
【0079】つぎに、本発明の第4実施例を図18及び
図19に基づいて説明する。なお、前述の各実施例と同
様の部分については同一番号を付し、その説明は省略す
る。
【0080】第4実施例の超音波プロ−ブ91の先端部
92においては、超音波振動子(以下、振動子と称す
る)93と信号伝送線としての同軸信号ケ−ブル94…
との接続に、フレキシブル基板95が用いられている。
ケ−ブル94…の端部は先端部92のケ−ス96内に導
出されており、先端部92と挿入管64との連結部付近
で、フレキシブル基板95の変換部97に接続されてい
る。変換部97は、ケ−ス96に固定されている。ま
た、フレキシブル基板95には配線パタ−ン(図示しな
い)が描かれており、この配線パタ−ンは振動子93の
電極に接続されている。
【0081】フレキシブル基板95は、ケ−ス96の幅
方向にU字状に弛んでおり、振動子93の回転に追従し
て変形する。つまり、図19(a)に示すように、振動
子93が CCW方向に回転するとき、フレキシブル基板9
5は、振動子93により引っ張られながら、振動子93
に巻き付く。また、図19(b)に示すように、振動子
93がCW方向に回転するときには、フレキシブル基板9
5は、振動子93から解放されて弛む。
【0082】このように振動子93と同軸信号ケ−ブル
94…とをフレキシブル基板95を介して接続すること
により、同軸信号ケ−ブル94…を動かすことなく、振
動子93を回転させることができる。このため、ケ−ブ
ル94…の束とケ−ス96との摩擦や、ケ−ブル94…
から振動子93へ作用する反力が大幅に低減され、振動
子93の回転が円滑になる。
【0083】なお、本実施例では、フレキシブル基板9
5がケ−ス96の幅方向に弛んでいるが、例えば、図2
0及び図21に示すように、フレキシブル基板98をケ
−ス96の前後方向に弛ませてもよい。また、図23及
び図24に示すように、フレキシブル基板99をケ−ス
96の中で自在に伸縮できるように丸めてもよい。
【0084】また、本発明は、図24に示すように先端
部92が音響窓78と音響媒体(図示しない)とを有す
るタイプの超音波プロ−ブ100にも適用可能である。
【0085】つぎに、本発明の第5実施例を図25及び
図26に基づいて説明する。なお、前述の各実施例と同
様の部分については同一番号を付し、その説明は省略す
る。
【0086】本実施例の超音波プロ−ブ111の先端部
112においては、原点検出部113が設けられてい
る。この原点検出部113は、外周部に切欠114を有
する回転プ−リ115と、ケ−ス116に形成された突
起117とにより構成されている。そして、突起117
の材質には弾性体が採用されている。
【0087】回転プ−リ115に回転力伝達用ワイヤ7
5が架けられており、回転プ−リ115はワイヤ75の
引張り方向に応じて回転する。突起117と切欠114
との位置関係は、超音波振動子(以下、振動子と称す
る)93の向きに応じて決められている。つまり、振動
子93の回転量が0度のとき、図25中に示すように突
起117が切欠114に入り込んで回転プ−リ115に
係合する。そして、振動子93は、突起117が回転プ
−リ115に係合した状態を基準として、±90度の範
囲で回転する。
【0088】振動子93が原点位置(回転量が0度のと
きの位置)にないとき、図26(a)に示すように、突
起117が切欠114から離脱しており、突起117は
回転プ−リ115によって押し潰されている。しかし、
振動子93が原点位置に戻ると、図26(b)に示すよ
うに、突起117が形状復帰して切欠114に入り込
む。突起117が切欠114に入込むとワイヤ75に幾
らかの抵抗が作用するので、突起117が回転プ−リ1
15に係合したときの感触が、ワイヤ75や振動子回転
操作ノブ(図示しない)を介して診断者に伝わる。この
結果、診断者は、振動子93が原点位置に達したことを
認識する。
【0089】このような原点検出部113を設けること
により、振動子93の原点位置を診断者に知らせること
ができる。原点位置が分かれば、原点位置を基にして振
動子93の回転量を判断することができる。したがっ
て、熟練を要することなく、振動子93の回転量を認識
できる。そして、目視ではなく、感触によって振動子9
3の原点位置を診断者に知らせるので、超音波プロ−ブ
111の操作が容易になり、診断者の負担を軽減でき
る。
【0090】また、第1実施例のように回転検出器を利
用することなく、振動子93の原点位置を診断者に知ら
せることができるので、先端部112が大型化しない。
【0091】なお、本実施例では、回転プ−リ115に
切欠114が設けられ、ケ−ス116に突起117が設
けられているが、本発明はこれに限定されるものではな
く、例えば、切欠をケ−ス116に設け、突起を回転プ
−リ115に設けてもよい。
【0092】また、本発明は、図27に示すように先端
部112が音響窓78と音響媒体(図示しない)とを有
するタイプの超音波プロ−ブ118にも適用可能であ
る。
【0093】さらに、本実施例では原点検出部113が
切欠114を有する回転プ−リ115と突起117とに
より構成されているが、例えば図28及び図29に示す
ように、原点検出部119を磁石120、121により
構成してもよい。この場合、回転プ−リ115の側の磁
石120は、振動子93の原点位置に対応するよう配置
されている。さらに、両磁石120、121の極性は、
図29に示すように、両者の間に引力が作用するよう決
められている。
【0094】このように磁石120、121を利用して
も、原点位置を感触で診断者に知らせることができる。
【0095】つぎに、本発明の第6実施例を図30〜図
32に基づいて説明する。なお、前述の各実施例と同様
の部分については同一番号を付し、その説明は省略す
る。
【0096】本実施例の超音波プロ−ブ131の先端部
132においては、超音波振動子(以下、振動子と称す
る)93とケ−ス96との間にシ−ル材133が設けら
れており、このシ−ル材133は、断面コ字状のジャケ
ット134と付勢体としての金属ばね135とにより構
成されている。ジャケット134の材質には機能性プラ
スチックが採用されており、ジャケット134は適度な
弾性を有している。また、ジャケット134は環状に成
形されており、下方に開放している。金属ばね135は
コイル状のもので、環状に成形されている。さらに、金
属ばね135はジャケット134を径方向の内側と外側
へ押し拡げるように付勢している。
【0097】金属ばね135の付勢力によって、ジャケ
ット134は振動子93とケ−ス96とに圧接してい
る。そして、ジャケット134は、金属ばね135の復
元力を利用して、振動子93とケ−スとの間をシ−ルし
ている。
【0098】このようなシ−ル材133によれば、ジャ
ケット134が金属ばね135によって付勢されている
ので、振動子93の回転に伴ってジャケット134が摩
耗しても、ジャケット134を振動子93とケ−ス96
とに常に接触させることができる。したがって、隙間が
生じにく、長期に亘ってシ−ル材133の信頼性を確保
することができる。
【0099】また、ジャケット134の材質にPTFE
(四ふっ化エチレン樹脂)等を用いれば、ゴム製のOリ
ングを採用した場合よりも摩擦抵抗が小さくなり、振動
子93の回転トルクを減少させることができる。そし
て、支持軸73やケ−ス96等の重量負担が軽減し、ケ
−ス96の軽量化や小型化が可能になる。
【0100】なお、本実施例ではシ−ル材133に金属
ばね134が用いられているが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、ジャケット134を適度に押し拡げ
ることができれば、種々の手段を採用することが可能で
ある。
【0101】また、本発明は、図33及び図34に示す
ように、先端部132が音響窓78と音響媒体(図示し
ない)とを有するタイプの超音波プロ−ブ136にも適
用可能である。
【0102】つぎに、本発明の第7実施例を図35〜図
38に基づいて説明する。なお、前述の各実施例と同様
の部分については同一番号を付し、その説明は省略す
る。
【0103】図35の符号141は超音波プロ−ブを示
しており、この超音波プロ−ブ141においては、先端
部142と操作部143とが挿入管144を介して繋が
っている。
【0104】図36に示すように先端部142のケ−ス
145の中には、超音波振動子(以下、振動子と称す
る)146及び回転プ−リ147が備えられており、振
動子146は支持軸148を介して回転プ−リ147に
連結されている。回転プ−リ147には回転力伝達用ワ
イヤ149が架けられており、このワイヤ149は挿入
管144を通って操作部143に導かれている。ワイヤ
149が引っ張られると、引っ張り方向に応じて振動子
146が回転プ−リ147と一体に回転する。
【0105】ケ−ス145の中にはフレキシブル基板1
50が収納されており、このフレキシブル基板150の
一端側は振動子146に接続されている。さらに、フレ
キシブル基板150の他端側には変換部151が形成さ
れており、この変換部151はケ−ス145に固定され
ている。そして、変換部151には、挿入管144から
導出された多数の同軸信号ケ−ブル152…が接続され
ている。つまり、振動子146と同軸信号ケ−ブル15
2とは、フレキシブル基板150を介して接続されてお
り、フレキシブル基板150は振動子146の回転に追
従して変形する。
【0106】同軸信号ケ−ブル152…は、操作部14
3の後段のコネクタ144aに繋がっている。このコネ
クタ144aは、超音波プロ−ブ141と画像処理装置
(図示しない)等との接続に利用される。
【0107】さらに、振動子146とケ−ス145の間
の隙間はシ−ル材133によってシ−ルされている。本
実施例におけるシ−ル材152は、第6実施例と同様に
ジャケット内に金属ばねを収納したタイプのものであ
る。
【0108】図27中に示すように、挿入管144に
は、挿入管湾曲手段としての up/downワイヤ153及び
right/leftワイヤ154が配設されており、これらの両
端は挿入管144に固定されている。また、各ワイヤ1
53、154は、操作部143の中に備えられた up/do
wnプ−リ156及びright/leftプ−リ157に架けられ
ており、各プ−リ156、157は、操作部143の外
に取付けられた up/down操作ノブ158及びright/left
操作ノブ159に連結されている。そして、各操作ノブ
158、159を回転させることにより、挿入管144
は、 up/down方向及びright/left方向に曲げられる。
【0109】各ワイヤ153、154の途中の部位には
ワイヤ弛緩除去部160、161が設けられており、こ
れらワイヤ弛緩除去部160、161によって、各ワイ
ヤ153、154の弛緩が除去される。
【0110】操作部143の中には、回転駆動力発生手
段としての第1及び第2のリニアステッピングモ−タ1
62、163が備えられており、これらリニアステッピ
ングモ−タ162、163には、回転力伝達用ワイヤ1
49の端部が接続されている。さらに、各リニアステッ
ピングモ−タ162、163は駆動手段としてのモ−タ
ドライバ165に接続されており、モ−タドライバ16
5は、操作部143の外側に露出したモ−タ操作スイッ
チ166に接続されている。
【0111】ここで、本実施例では、モ−タ操作スイッ
チ166として三接点式のものが採用されており、モ−
タ操作スイッチ166によって振動子146の回転方向
(CW/CCW)が選択される。さらに、モ−タ操作スイッチ
166の操作加減(操作量や操作時間など)に応じて、
モ−タ162、163の動作速度を制御できるようにし
てもよい。
【0112】リニアステッピングモ−タ162、163
のスライダ167、168は、通常はステ−タ169、
170に対して自由であり、自在にスライドする。ま
た、モ−タ操作スイッチ166は診断者によって操作さ
れると、モ−タドライバ165がスイッチ166の操作
に応じて、スライダ167、168を独立に動かす。
【0113】そして、上述の回転力伝達用ワイヤ14
9、リニアステッピングモ−タ162、163、及び、
モ−タドライバ165によって、超音波振動子回転手段
181が構成されている。
【0114】つぎに、この超音波プロ−ブ141の作用
を説明する。
【0115】挿入管144が曲げられると、曲率に応じ
て回転力伝達用ワイヤ164も曲る。例えば、図38に
示すように挿入管144が曲げられた場合、ワイヤ16
4には伸びと縮みが生じ、ワイヤ149の各端部は互い
に逆方向に移動する。このとき、各ステッピングモ−タ
162、163にエネルギが加わえられていなければ、
ワイヤ164の曲りにスライダ167、168が追従す
る。そして、第1のステッピングモ−タ162のスライ
ダ167はΔl1 だけスライドし、第2のステッピング
モ−タ163のスライダ168はΔl2 だけ逆方向にス
ライドする。
【0116】この状態で例えば振動子146を図38の
CW方向に回転させる場合には、まず、モ−タ操作スイッ
チ166がCW方向用に操作され、モ−タドライバ165
が第1のステッピングモ−タ162のみを駆動する。そ
して、スライダ167がワイヤ149を引張り、振動子
146をCW方向に回転させる。
【0117】このとき、第2のステッピングモ−タ16
3のスライダ168は、既にΔl2だけスライドしてい
るので、ワイヤ149(第1のステッピングモ−タ16
2の側の部分)に弛みは無く、回転プ−リ147は瞬時
に回転する。このため、振動子146は、第1のステッ
ピングモ−タ162の駆動に遅れることなく回転する。
【0118】このような超音波プロ−ブ141によれ
ば、挿入管144が曲げられた際に、ステッピングモ−
タ162、163のスライダ167、168が、曲げ方
向に応じてスライドし、回転力伝達用ワイヤ149の弛
みを吸収する。このため、振動子146の回転駆動の際
には、モ−タ操作スイッチ166の操作に遅れることな
く、振動子146を回転させることができる。したがっ
て、モ−タ操作スイッチ166の操作と振動子146の
回転とを一致させることができ、診断箇所の把握が容易
になる。
【0119】なお、本発明は、図39に示すように、先
端部142が音響窓172と音響媒体(図示しない)と
を有するタイプの超音波プロ−ブ173にも適用可能で
ある。
【0120】また、本実施例では、振動子146の回転
駆動にリニアステッピングモ−タ162、163が用い
られているが、本発明はこれに限定されるものではな
く、例えば図40及び41に示すように、回転式モ−タ
174、175を用いてもよい。すなわち、この超音波
プロ−ブ176においては、操作部177の中に第1及
び第2の回転式モ−タ174、175が備えられてお
り、各モ−タ174、175にはそれぞれ第1及び第2
の回転プ−リ176、177が連結されている。そし
て、各プ−リ176、177には、回転力伝達用のワイ
ヤ164の各端部が接続されている。
【0121】各プ−リ176、177は、モ−タ17
4、175が駆動されていないときには、自由に回転す
る。そして、挿入管144が曲げられると、各プ−リ1
76、177がワイヤ149の曲りに追従して回転し、
ワイヤ149の弛緩を除去する。そして、この状態でモ
−タ174、175が駆動されると、先端部142の回
転プ−リ147が瞬時に回転し、振動子146は、第1
の回転式モ−タ174の駆動に遅れることなく回転す
る。したがって、スイッチの操作と振動子146の回転
とを一致させることができ、診断箇所の把握が容易にな
る。
【0122】なお、図示しないが、前述の第2実施例〜
第7実施例の各超音波プロ−ブにも、第1実施例と同様
に、超音波振動子の回転のためのアクチュエ−タ、回転
検出器、及び、振動子回転制御スイッチ等を設ければ、
振動子の回転量を容易に知ることができる。
【0123】
【0124】
【0125】
【0126】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明は、
ケースと、このケース内に配設される超音波振動子と、
この超音波振動子が所定方向に回転するとこの超音波振
動子に巻きつき、反対方向に回転するとこの超音波振動
子から解放されてたわむ第1の部分と、この第1の部分
とほぼ直角をなして前記ケースに対して固定される第2
の部分と、前記第1及び第2の部分にわたり形成される
配線パターンとを備え、前記第1の部分に形成されてい
る配線パターンは、前記超音波振動子が備えている電極
と電気的に接続されているフレキシブル基板と、前記第
2の部分に形成されている前記配線パターンとそれぞれ
電気的に接続されている複数のケーブルとを備える。
【0127】また、請求項2の発明は、前記第1の部分
のたわみ方向は、前記ケースの幅方向である。
【0128】請求項3の発明は、前記第1の部分のたわ
み方向は、前記ケースの前後方向である。請求項4の発
明は、音響媒体を備え、前記ケースの側面には音響窓が
形成されている。請求項5の発明は、前記第1の部分に
形成されている前記配線パターンとそれぞれ電気的に接
続されている複数のケーブルも備えている。請求項6の
発明は、前記超音波振動子と一体に回転する回転プーリ
と、この回転プーリに架けられる回転力伝達ワイヤとを
備える。請求項7の発明は、請求項6の発明において、
前記回転プーリには切り欠きが形成されており、前記ケ
ースには前記回転プーリが所定の回転位置の際にこの切
り欠きに係合する突起が形成されている。請求項8の発
明は、前記回転プーリならびに前記ケースはそれぞれ磁
石を備えるとともに、両磁石は、両者間に引力が作用す
るような極性で配設されている。請求項9の発明は、前
記超音波振動子と前記ケース間には、断面コ字状のジャ
ケットと付勢体としての金属ばねとにより構成されるシ
ール材が配設されている。請求項10の発明は、前記ジ
ャケットの材質は、機能性プラスチックである。
【0129】発明によれば、超音波振動子を円滑に回
転させることができる。
【0130】
【0131】
【0132】
【0133】
【0134】
【0135】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の超音波プロ−ブと画像処
理装置とを示す構成図。
【図2】先端部を概略的に示す構成図。
【図3】超音波プロ−ブと画像処理装置とを示すブロッ
ク図。
【図4】変形例を示す構成図。
【図5】他の変形例を示す構成図。
【図6】他の変形例を示す構成図。
【図7】他の変形例を示す構成図。
【図8】他の変形例を示す構成図。
【図9】他の変形例を示す構成図。
【図10】他の変形例を示すブロック図。
【図11】他の変形例を示すブロック図。
【図12】本発明の第2実施例の超音波プロ−ブと画像
処理装置とを示す構成図。
【図13】先端部を一部切断して示す斜視図。
【図14】超音波プロ−ブの制御系を概略的に示す構成
図。
【図15】変形例を一部切断して示す斜視図。
【図16】本発明の第3実施例の要部を一部切断して示
す斜視図。
【図17】変形例を示す斜視図。
【図18】本発明の第4実施例の要部を一部切断して示
す斜視図。
【図19】(a)及び(b)は振動子の回転時の作用を
示す説明図。
【図20】変形例を一部切断して示す斜視図。
【図21】(a)及び(b)は振動子の回転時の作用を
示す説明図。
【図22】他の変形例を一部切断して示す斜視図。
【図23】(a)及び(b)は振動子の回転時の作用を
示す説明図。
【図24】他の変形例を一部切断して示す斜視図。
【図25】本発明の第5実施例の要部を一部切断して示
す斜視図。
【図26】(a)及び(b)は原点検出の作用を示す説
明図。
【図27】変形例を一部切断して示す斜視図。
【図28】他の変形例を一部切断して示す斜視図。
【図29】原点検出の作用を示す説明図。
【図30】本発明の第6実施例の要部を一部切断して示
す斜視図。
【図31】(a)は図30中のIV−IV線に沿った断面
図、(b)は(a)中の円Vで囲った部分の拡大図。
【図32】シ−ル材を一部切断して示す斜視図。
【図33】変形例を一部切断して示す斜視図。
【図34】図33中のVI−VI線に沿った断面図。
【図35】本発明の第7実施例の超音波プロ−ブを示す
斜視図。
【図36】先端部を一部切断して示す斜視図。
【図37】超音波プロ−ブの内部構造を概略的に示す構
成図。
【図38】弛緩吸収の作用を示す説明図。
【図39】変形例を一部切断して示す斜視図。
【図40】他の変形例の超音波プロ−ブの内部構造を概
略的に示す構成図。
【図41】弛緩吸収の作用を示す説明図。
【図42】従来の超音波プロ−ブを示す説明図。
【図43】図42の超音波プロ−ブの先端部を示す断面
図。
【図44】他の従来例を示す構成図。
【図45】他の従来例を示す構成図。
【図46】他の従来例を示す構成図。
【符号の説明】
21…超音波プロ−ブ、22…画像処理装置、27…超
音波振動子、28…アクチュエ−タ(回転駆動源)、2
9…回転検出器、61…超音波プロ−ブ、66…超音波
振動子、67…パラレル/シリアル変換器、68…通信
制御器(送信手段)、81…超音波プロ−ブ、83…超
音波振動子、84…スリップリング、88…同軸信号ケ
−ブル(信号伝送線)、91…超音波プロ−ブ、93…
超音波振動子、94…同軸信号ケ−ブル(信号伝送
線)、95…フレキシブル基板、111…超音波プロ−
ブ、113…原点検出部、131…超音波プロ−ブ、1
33…シ−ル材、134…ジャケット、135…金属ば
ね(付勢体)、141…超音波プロ−ブ、142…先端
部、143…操作部、144…挿入管、146…超音波
振動子、149…回転力伝達用ワイヤ、162、163
…リニアステッピングモ−タ(回転駆動力発生手段)、
165…モ−タドライバ(駆動手段)、181…超音波
振動子回転手段。

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケースと、 このケース内に配設される超音波振動子と、 この超音波振動子が所定方向に回転するとこの超音波振
    動子に巻きつき、反対方向に回転するとこの超音波振動
    子から解放されてたわむ第1の部分と、 この第1の部分とほぼ直角をなして前記ケースに対して
    固定される第2の部分と、 前記第1及び第2の部分にわたり形成される配線パター
    ンとを備え、 前記第1の部分に形成されている配線パターンは、前記
    超音波振動子が備えている電極と電気的に接続されてい
    るフレキシブル基板と、 前記第2の部分に形成されている前記配線パターンとそ
    れぞれ電気的に接続されている複数のケーブルとを備え
    ることを特徴とする超音波内視鏡。
  2. 【請求項2】前記第1の部分のたわみ方向は、前記ケー
    スの幅方向であることを特徴とする請求項1記載の超音
    波内視鏡。
  3. 【請求項3】前記第1の部分のたわみ方向は、前記ケー
    スの前後方向であることを特徴とする請求項1記載の超
    音波内視鏡。
  4. 【請求項4】音響媒体を備え、前記ケースの側面には音
    響窓が形成されていることを特徴とする請求項1記載の
    超音波内視鏡。
  5. 【請求項5】前記第1の部分に形成されている前記配線
    パターンとそれぞれ電気的に接続されている複数のケー
    ブルも備えていることを特徴とする請求項1記載の超音
    波内視鏡。
  6. 【請求項6】前記超音波振動子と一体に回転する回転プ
    ーリと、この回転プーリに架けられる回転力伝達ワイヤ
    とを備えることを特徴とする請求項1記載の超音波内視
    鏡。
  7. 【請求項7】前記回転プーリには切り欠きが形成されて
    おり、前記ケースには前記回転プーリが所定の回転位置
    の際にこの切り欠きに係合する突起が形成されているこ
    とを特徴とする請求項6記載の超音波内視鏡。
  8. 【請求項8】前記回転プーリならびに前記ケースはそれ
    ぞれ磁石を備えるとともに、両磁石は、両者間に引力が
    作用するような極性で配設されていることを特徴とする
    請求項6記載の超音波内視鏡。
  9. 【請求項9】前記超音波振動子と前記ケース間には、断
    面コ字状のジャケットと付勢体としての金属ばねとによ
    り構成されるシール材が配設されていることを特徴とす
    る請求項1記載の超音波内視鏡。
  10. 【請求項10】前記ジャケットの材質は、機能性プラス
    チックであることを特徴とする請求項9記載の超音波内
    視鏡。
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