JP3378116B2 - 圧電型加速度センサおよび圧電素子 - Google Patents

圧電型加速度センサおよび圧電素子

Info

Publication number
JP3378116B2
JP3378116B2 JP09146295A JP9146295A JP3378116B2 JP 3378116 B2 JP3378116 B2 JP 3378116B2 JP 09146295 A JP09146295 A JP 09146295A JP 9146295 A JP9146295 A JP 9146295A JP 3378116 B2 JP3378116 B2 JP 3378116B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acceleration sensor
piezoelectric
piezoelectric element
ground
dummy layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP09146295A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08262055A (ja
Inventor
幸一 岡本
良明 布田
Original Assignee
エヌイーシートーキン株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by エヌイーシートーキン株式会社 filed Critical エヌイーシートーキン株式会社
Priority to JP09146295A priority Critical patent/JP3378116B2/ja
Publication of JPH08262055A publication Critical patent/JPH08262055A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3378116B2 publication Critical patent/JP3378116B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pressure Sensors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種機械の振動検知、
あるいは自動車の安全確保用のエアバック等の安全装置
に用いられる圧電型加速度センサに関し、特に、加速度
センサ用圧電素子の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から加速度の検出には、種々の方式
のものが実用化されている。その中でも、圧電セラミッ
クを用いた加速度センサは、構造が簡単であることか
ら、各種機械の振動検出や自動車のエアバック等の安全
装置等に広く使用されている。
【0003】圧電セラミックが加速度センサとして使用
できるのは、加速度αに比例する力Fを対向電極を設け
た圧電セラミックに加えると、対向電極間に電圧V(あ
るいは電荷Q)が生じ、この電圧Vから加速度αが求ま
るからである。これを数式で表せば、
【0004】F=k1・α ・・・・・・・・・・・・・(1)
【0005】V(Q)=k2・F ・・・・・・・(2)
【0006】となる。ここに、k1及びk2は、比例定数
である。
【0007】このような圧電セラミックを用いた加速度
センサの構造例を図4及び図5に示す。図4は、片持ち
梁構造の加速度センサであり、図5は、両持ち梁構造の
加速度センサである。図4及び図5に示すように、固定
台(図4では34aの1個、図5では44a,44bの
2個)を設けて、その上に圧電素子を接着剤(図4では
35a,図5では45a,45b)で固定して、片持ち
梁(図4)、あるいは両持ち梁(図5)にするのが、一
般的である。圧電素子は、圧電セラミック層(図4では
31、図5では41)と電極層(図4では32、図では
42)が交互に積層され、上下に最外電極層を保護する
ためのダミー層(図4では33a及び33b、図5では
43a及び43b)が設けられて構成されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
固定台に圧電素子を接着固定する方法は、自由振動部の
寸法がばらつくため、固定状態が一定でなくなり、加速
度センサの感度がばらつくという問題点があった。又、
一つ一つ圧電素子を固定台に接着しなければならないの
で、低コスト化の妨げの要因にもなっていた。
【0009】本発明は、上述の問題点を解決し、ばらつ
きが少なく、低コスト化のできる高信頼性の圧電型加速
度センサ及び圧電素子を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、圧電セラミッ
ク層と電極層が交互に積層され、一体焼結して得られる
圧電セラミック矩形板を用いた加速度センサにおいて、
前記圧電セラミック矩形板の上下の厚み面に形成した、
圧電セラミックからなるダミー層を研削して自由振動部
を形成した圧電型加速度センサ用圧電素子である。
【0011】又、圧電セラミック矩形板をL字形となる
ようにダミー層を研削し、研削された部分のダミー層
と、もう一方の研削されない側のダミー層は同じ厚みで
ある圧電素子を片持ち梁とする圧電型加速度センサであ
り、又、圧電セラミック矩形板をコの字形となるように
ダミー層を研削し、研削された部分のダミー層と、もう
一方の研削されない側のダミー層は同じ厚みである圧電
素子を両持ち梁とすることを特徴とする圧電型加速度セ
ンサであり、又、圧電セラミック矩形板をH字形となる
ように両側のダミー層を研削し、二つのダミー層の研削
された部分は同じ厚みである圧電素子を両持ち梁とする
圧電型加速度センサである。
【0012】
【作用】本発明によれば、圧電セラミック層と電極層が
交互に積層され、一体焼結して得られる圧電セラミック
矩形板を用いた加速度センサにおいて、前記圧電セラミ
ック矩形板の上下厚み面に形成した、圧電セラミックか
らなるダミー層をL字形となるようにダミー層を研削
し、研削された部分のダミー層と、もう一方のダミー層
は同じ厚みである圧電素子を片持ち梁とする、又は圧電
セラミック矩形板をコの字形となるようにダミー層を研
削し、研削された部分のダミー層と、もう一方のダミー
層は同じ厚みである圧電素子を両持ち梁とする、又は圧
電セラミック矩形板をH字形となるようにダミー層を研
削し、研削された二つのダミー層は同じ厚みである圧電
素子を両持ち梁とすることにより、自由振動部の寸法の
ばらつきは、研削の精度により決まるので、小さくする
ことができ、固定条件が一定となり、加速度センサの感
度のばらつきを小さくすることができる。又、研削工程
は、複数個の素子を同時に行うことができるので、工数
を少なくすることができ、低コスト化することができ
る。
【0013】
【実施例】以下、本発明を実施例によって詳細に説明す
る。
【0014】(実施例1)図1に、実施例1の圧電素子
の断面図を示す。圧電材料としてPZT系セラミックを
用いて、圧電セラミック矩形板は、長さ5mm×幅2m
m、セラミック1層65μmを4層積層し、一方のダミ
ー層3aの厚みは0.15mmとし、もう一方のダミー
層3bの厚みは0.3mmとした。圧電素子がL字形に
なるように、厚み0.3mmの側のダミー層3bを端部
から1mm残して、0.15mmに研削し、長さ4mm
の自由振動部を形成した。なお、研削部分を斜めの破線
を施して示している。この圧電素子を回路基板5に接着
し、片持ち梁にして加速度センサとして用いた。表1
に、従来の固定台に圧電素子を接着固定し片持ち梁構造
にした加速度センサと、本発明の加速度センサの比較を
示す。
【0015】
【0016】表1からも分かるとおり、本発明の加速度
センサは、従来よりも感度のばらつきが1/4に抑える
ことができ、又、固定に関する工数が1/10以下にな
っているで、高信頼性で低コストな加速度センサを得る
ことができた。
【0017】(実施例2)図2に、実施例2の圧電素子
の断面図を示す。圧電材料としてPZT系セラミックを
用いて、圧電セラミック矩形板は、長さ5mm×幅2m
m、セラミック1層65μmを4層積層し、一方のダミ
ー層13aの厚みは0.15mmとし、もう一方のダミ
ー層13bの厚みは0.3mmとした。圧電素子がコの
字形になるように、厚み0.3mmの側のダミー層13
bを両端部からそれぞれ1mm残して、厚み0.15m
mに研削して、長さ3mmの自由振動部を形成した。な
お、研削部分を斜めの破線を施して示している。この圧
電素子を回路基板5に接着し、両持ち梁にして加速度セ
ンサとして用いた。表2に、従来の固定台に圧電素子を
接着固定し両持ち梁構造にした加速度センサと、本発明
の加速度センサの比較を示す。
【0018】
【0019】表2からも分かるとおり、本発明の加速度
センサは、従来よりも感度のばらつきが1/4に抑える
ことができ、又、固定に関する工数が1/10以下にな
っているで、高信頼性で低コストな加速度センサを得る
ことができた。
【0020】(実施例3)図3に、実施例3の圧電素子
の断面図を示す。圧電材料としてPZT系セラミックを
用いて、圧電セラミック矩形板は、長さ5mm×幅2m
m、セラミック1層65μmを4層積層し、ダミー層の
厚みは0.3mmずつとした。圧電素子がH字形になる
ように、上下二つのダミー層23a,23bをそれぞれ
両端部から1mm残して、0.15mmずつ研削し、長
さ3mmの自由振動部を形成した。なお、研削部分を斜
めの破線を施して示している。この圧電素子を回路基板
5に接着し、両持ち梁にして加速度センサとして用い
た。表3に、従来の固定台に圧電素子を接着固定し両持
ち梁構造にした加速度センサと、本発明の加速度センサ
の比較を示す。
【0021】
【0022】表3からも分かるとおり、本発明の加速度
センサは、従来よりも感度のばらつきが1/4に抑える
ことができ、又、固定に関する工数がほぼ1/10にな
っているで、高信頼性で低コストな加速度センサを得る
ことができた。
【0023】
【発明の効果】以上、説明したように、圧電セラミック
層と電極層が交互に積層され、一体焼結して得られる圧
電セラミック矩形板の上下厚み面に形成した圧電セラミ
ックからなるダミー層を、L字形となるようにダミー層
を研削して自由振動部を形成し、片持ち梁とする、又、
圧電セラミック矩形板をコの字形となるようにダミー層
を研削して自由振動部を形成し、両持ち梁とする、又、
圧電セラミック矩形板をH字形となるように両側のダミ
ー層を研削して自由振動部を形成し、両持ち梁とするこ
とにより、ばらつきが少なく、低コスト化できる高信頼
性の圧電型加速度センサを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の圧電素子の断面図。
【図2】実施例2の圧電素子の断面図。
【図3】実施例3の圧電素子の断面図。
【図4】従来の固定台上に接着された片持ち梁の圧電素
子の断面図。
【図5】従来の固定台上に接着された両持ち梁の圧電素
子の断面図。
【符号の説明】
1,11,21,31,41 圧電セラミック層 2,12,22,32,42 (内部)電極層 3a,3b,13a,13b,23a,23b
(セラミック)ダミー層 33a,33b,43a,43b (セラミック)ダ
ミー層 34a,44a,44b 固定台 35a,45a,45b 接着剤 5 回路基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01P 15/09 H01L 41/08

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電セラミック層と電極層が交互に積層
    され、一体焼結して得られる圧電セラミック矩形板を用
    いた加速度センサ用圧電素子において、前記圧電セラミ
    ック矩形板の上下の両面に形成した、圧電セラミックか
    らなるダミー層を研削して自由振動部を形成したことを
    特徴とする加速度センサ用圧電素子。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の圧電セラミック矩形板を
    L字形となるように片側のダミー層を研削し、研削され
    た部分のダミー層と対向する側のダミー層とを同じ厚み
    として自由振動部を形成したことを特徴とする加速度セ
    ンサ用圧電素子。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の加速度センサ用圧電素子
    を片持ちの梁構造としたことを特徴とする圧電型加速度
    センサ。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の圧電セラミック矩形板を
    コの字形となるように片側のダミー層を研削し、研削さ
    れた部分のダミー層と対向する側のダミー層とを同じ厚
    みとして自由振動部を形成したことを特徴とする加速度
    センサ用圧電素子。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の加速度センサ用圧電素子
    を両持ちの梁構造としたことを特徴とする圧電型加速度
    センサ。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の圧電セラミック矩形板を
    H字形となるように両側のダミー層を研削し、研削され
    た部分の両側のダミー層を同じ厚みとして自由振動部を
    形成したことを特徴とする加速度センサ用圧電素子。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の加速度センサ用圧電素子
    を両持ちの梁構造としたことを特徴とする圧電型加速度
    センサ。
JP09146295A 1995-03-24 1995-03-24 圧電型加速度センサおよび圧電素子 Expired - Fee Related JP3378116B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09146295A JP3378116B2 (ja) 1995-03-24 1995-03-24 圧電型加速度センサおよび圧電素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09146295A JP3378116B2 (ja) 1995-03-24 1995-03-24 圧電型加速度センサおよび圧電素子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08262055A JPH08262055A (ja) 1996-10-11
JP3378116B2 true JP3378116B2 (ja) 2003-02-17

Family

ID=14027048

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09146295A Expired - Fee Related JP3378116B2 (ja) 1995-03-24 1995-03-24 圧電型加速度センサおよび圧電素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3378116B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5134027B2 (ja) * 2010-02-18 2013-01-30 北陸電気工業株式会社 圧電型三軸加速度センサ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08262055A (ja) 1996-10-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6591678B2 (en) Semiconductor dynamic quantity sensor for detecting dynamic quantity in two axes with X-shaped mass portion
JP3091766B2 (ja) 表面取付け型圧電セラミツク式加速度計及びその製造方法
US5576250A (en) Process for the production of accelerometers using silicon on insulator technology
US5767405A (en) Comb-drive micromechanical tuning fork gyroscope with piezoelectric readout
JP3430771B2 (ja) 半導体力学量センサの製造方法
US6119518A (en) Angular velocity sensor
US5691471A (en) Acceleration and angular velocity detector
US7172919B2 (en) Method for fabricating a tuning fork gyroscope
US7505245B2 (en) Semiconductor physical quantity sensor and method for manufacturing the same
JP3183177B2 (ja) 加速度センサ
JPH04326033A (ja) 圧力または加速度センサ
US5386726A (en) Vibratory gyroscope
JPH07502592A (ja) マイクロメカニカル音叉角速度センサー
JPH09113534A (ja) 加速度センサー
WO1998019134A1 (fr) Gyroscope a vibrations
US20050076714A1 (en) Semiconductor dynamic sensor having variable capacitor formed on laminated substrate
US6430999B2 (en) Semiconductor physical quantity sensor including frame-shaped beam surrounded by groove
JPH06123632A (ja) 力学量センサ
JPH02248865A (ja) 加速度検出装置
US20020023492A1 (en) Semiconductor dynamic quantity sensor with movable electrode and fixed electrode supported by support substrate
JP3378116B2 (ja) 圧電型加速度センサおよび圧電素子
JPH08247768A (ja) 角速度センサ
JPH0394169A (ja) 半導体容量式加速度センサとその製造方法
KR20020062795A (ko) 가속도 센서
JP3265792B2 (ja) 角速度センサ

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071206

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081206

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees