JP3376940B2 - 音声データ多重伝送装置 - Google Patents

音声データ多重伝送装置

Info

Publication number
JP3376940B2
JP3376940B2 JP05390999A JP5390999A JP3376940B2 JP 3376940 B2 JP3376940 B2 JP 3376940B2 JP 05390999 A JP05390999 A JP 05390999A JP 5390999 A JP5390999 A JP 5390999A JP 3376940 B2 JP3376940 B2 JP 3376940B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
packet
voice data
packet length
multiplex transmission
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP05390999A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000253063A (ja
Inventor
和彦 長田
美宏 北村
禎之 安田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP05390999A priority Critical patent/JP3376940B2/ja
Publication of JP2000253063A publication Critical patent/JP2000253063A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3376940B2 publication Critical patent/JP3376940B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
  • Use Of Switch Circuits For Exchanges And Methods Of Control Of Multiplex Exchanges (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば音声符号
化技術、無音部分を転送しない無音圧縮技術を利用して
得られる低ビットレート音声情報をパケット化する場
合、あるいは、これらの低ビットレート音声情報と、6
4kbit/s系の情報(既存電話音声、FAXデータ、mo
demデータなど)をパケット化するデータ多重伝送装
置に関する。また、これらのパケットを1つの非同期転
送モード(Asynchronous Transfer Mode:ATM)のバ
ーチャルチャネル(VC)に多重するATM伝送装置に
対しても応用できる。
【0002】
【従来の技術】低ビットレート符号化復号化技術および
無音圧縮技術によって圧縮した音声データを、パケット
(ATMやIP、フレームリレー等も含む)によって転
送する方法が考えられている。
【0003】本方法は、伝送路の有限の帯域を有効利用
する上で重要な技術である。図2は、このような技術の
一例であり、圧縮音声データを短いパケット長でパケッ
ト化し、さらにこれらを複数チャネル集めてATMセル
に多重する方法である。既存の電話網で使用される64
kbit/s音声データに比べ、圧縮音声データの場合のパケ
ット蓄積時間(これをパケット化遅延と呼ぶ)は、その
圧縮比に比例して大きくなる。したがって本例は、圧縮
音声データを一旦、パケット長の短いパケットに格納す
ることによりパケット化遅延を短縮するとともに、これ
とほぼ同時刻で生成される他チャネルのパケットと合わ
せて1つのセルに多重することにより、セル化遅延を短
縮することができる。すなわち、パケット化およびセル
化遅延の両方を短縮することにより、合計遅延を短縮す
ることが可能である。
【0004】一方、既存の電話網において音声通信と同
様に、FAX通信やモデム通信等の変調データ通信も需
要が高い。したがって変調データもまた圧縮音声データ
と同様に上記パケット転送方法により転送すれば、利用
者が受ける通信サービスを音声に限定することなく、ま
た、伝送路の共用化による通信の低コスト化を図ること
ができる。
【0005】しかし、音声品質を低下させることなく音
声圧縮を行うものの、変調データを正しく符号化復号化
できないコーデック(CODEC)が多数存在するた
め、変調データ通信を行う場合はCODECの処理を迂
回させ、変調データを直接パケット化する等の工夫が必
要である。
【0006】そのため図3に示すように、従来技術とし
て、変調データ通信のトーン信号や搬送波周波数を検出
する周波数検出器を設置し、これらの周波数を検出した
場合に、CODECを迂回させる技術が開発されてい
た。本技術の特徴は、複数チャネルの64kbit/sデータ
ラインから入力されるデータが音声データのときは、コ
ーデック(CODEC)で圧縮され、複数チャネル音声
データラインを通り、パケット処理部でパケット化され
る。一方、変調データのときは、そのトーン信号や搬送
波周波数を周波数検出器が検出し、切替器に伝送路を複
数チャネル変調データラインに切り替えるよう指示を出
す。すなわち変調データは複数チャネル変調データライ
ンを通じてパケット処理部に到達し、パケット化され
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の音声デ
ータ多重伝送装置には以下の課題があった。
【0008】(1)変調データは圧縮音声データに比ベ
ビットレートが高く、本来パケット化遅延が小さい。し
たがって圧縮音声データ用に短くしたパケット長でパケ
ット化する必要がない場合があり、むしろ、パケット長
を長くすることにより、転送データ全量に対するパケッ
トヘッダの割合を下げ、転送効率を上げる方が有効とな
る。しかし従来の音声データ多重伝送装置は、パケット
処理部において音声データと変調データを区別し、それ
ぞれのデータに適したパケット長でパケット化すること
ができなかった。
【0009】(2)圧縮音声データから変調データに変
更される際、帯域が増加する。例えば、8kbit/sのCO
DECを用いていた場合、帯域増加重は8倍になる。従
来の音声データ多重伝送装置には、最大同時変調データ
転送可能チャネル数および変調データ転送中のチャネル
数の管理機能が無かった。これにより、転送中の変調デ
ータチャネル数が最大同時変調データ転送可能チャネル
数を上回ったときに、伝送路の帯域の上限を超過し、他
チャネルの通信品質を劣化させる問題があった。したが
って、転送中の変調データチャネル数が最大同時変調デ
ータ転送可能チャネル数に到達したときに、新規に発生
する変調データの転送を抑止する機能が必要であった。
【0010】(3)圧縮比や圧縮処理アルゴリズムは、
CODECの種類により異なる。CODECの種類によ
っては、変調データのトーン信号を正しく符号化および
復号化できないものも考えられる。圧縮音声データモー
ドから変調データモードに変更するための契機を、変調
データのトーン信号あるいは搬送波周波数検出のみとす
る音声データ多重伝送装置において、上記CODECを
用いた場合、例えば次のような問題が発生する。
【0011】図4は、FAX通信の開始時において、被
呼側FAX端末から送出される2100Hzのトーン信
号であるCED信号のシーケンスを示したものである。
被呼側音声データ多重伝送装置における周波数検出器で
はこのCED信号を検出することは可能である。しか
し、その後被呼側および発呼側のCODECにおいてそ
れぞれ圧縮および伸長されると、発呼側音声データ多重
伝送装置の周波数検出器ではCED信号が検出できな
い。仮に、CED信号送出の途中で被呼側音声データ多
重伝送装置で変調データモードに切り替わり、CODE
C処理を迂回できたとしても、切り替わり直前までの信
号が欠けた形となり、CED信号として認識するには不
十分な長さの信号となる場合がある。結果として発呼側
音声データ多重伝送装置は、圧縮音声データモードから
変調データモードに切り替えることができない場合があ
る。すなわち、正常なFAX通信ができなくなる可能性
がある。
【0012】(4)検出器の数を削減することを目的
に、図5のように、上り方向に関してのみ変調データの
トーン信号あるいは搬送波周波数を検出する音声データ
多重伝送装置が考えられる。FAX通信では呼設定確立
後、1ぺ一ジ分のFAXイメージデータを転送している
最中はFAX発呼側(送信側)からの片方向通信とな
る。したがって図5の音声データ多重伝送装置を用いて
FAX通信を行う場合、被呼側(受信側)はイメージデ
ータを受信している間、搬送波周波数を検出できない。
これにより、FAXデータの通信中に、圧縮音声データ
モードに切り替わり、FAXデータを正常に送受信する
ことができなくなる。
【0013】以上のいくつかの課題を解決する機能を有
する音声データ多重伝送装置は、これまでは存在しなか
った。
【0014】本発明の第1の目的は、音声データ及び変
調データの各々に適したパケット長でパケット化する音
声データ多重化装置を提供することにある。
【0015】本発明は更に伝送路の帯域の範囲内で多重
化する音声データ多重化装置を提供することを目的とす
る。
【0016】本発明は更にFAX通信に支障のない音声
データ多重化装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の構成を図1およ
び図7に示す。本発明によれば、上記の各課題は以下の
手段を用いることにより解決される。
【0018】図1を用い、本手段を説明する。本発明
は、周波数検出フラグライン上を通じ周波数検出器(1
0)から送信される周波数検出フラグが未検出を示して
いるときは、複数チャネル64kbit/sデータライン上に
転送されるデータを、コーデック(CODEC)(1
4)で処理し、複数チャネル圧縮音声データライン上で
転送する。また、周波数検出フラグが検出を示している
ときは、複数チャネル64kbit/sデータライン上に転送
されるデータを、複数チャネル変調データライン上で転
送する。本データライン切替処理は、切替指示器(1
8)から切替器(12)へ切替指示を送出することによ
り実施される。
【0019】また本発明は、圧縮音声データ用および変
調データ用の各々のパケット長を管理するパケット長管
理部(20)を有する。パケット処理部は圧縮音声デー
タモードのときは、複数チャネル圧縮音声データライン
から転送されるデータを、パケット長管理部で管理され
ている圧縮音声データ用のパケット長でパケット化し、
変調データモードのときは、複数チャネル変調データラ
インから転送されるデータを変調データ用のパケット長
でパケット化する。本パケット長切替処理は、切替指示
器からパケット処理部(16)へ切替指示を送出するこ
とにより実施される。
【0020】以上の手段により、圧縮音声データはパケ
ット化遅延抑制を重視した短パケットで、また、変調デ
ータは転送効率向上を重視した長パケットで転送するこ
とが可能となる。
【0021】次に本発明は、切替指示器が最大同時変調
データ転送可能チャネル数および変調データ転送中のチ
ャネル数を管理する機能を有する。切替指示器は、ある
チャネルの周波数検出フラグが新規に「検出」に切り替
わったことを受けると、既に転送中の変調データチャネ
ル数が最大同時変調データ転送可能チャネル数未満の場
合のみ、切替指示ラインを通じて切替器およびパケット
処理部にデータラインの切替の指示を送出する。
【0022】また、既に転送中の変調データチャネル数
が最大同時変調データ転送可能チャネル数と一致してい
る場合は、切替の指示は送出しない。その結果、新規に
変調データの転送を開始するチャネルは、CODECを
経由したままであるため変調データ通信が成立せず、変
調データ通信のプロトコルとして自動切断が可能とな
る。
【0023】以上の手段により、変調データ通信の最大
同時転送チャネル数を遵守し、伝送路の帯域がその上限
を超過することを防ぐことが可能となる。
【0024】更に本発明は、図1においてパケット処理
部が、パケット転送ラインから送られるパケットのパケ
ット長を識別し、切り替わりの有無を切替指示器に通知
する機能を有する。すなわちパケット処理部は、受信す
るパケットが圧縮音声データ用パケットのとき、パケッ
ト長切替通知ラインを通じて、圧縮音声データを受信し
ていることを切替指示器に通知する。また、受信するパ
ケットが変調データ用パケットのときは、変調データを
受信していることを通知する。
【0025】切替指示器は、通知されるデータ種別(圧
縮音声データあるいは変調データ)に従い、切替指示ラ
インを通じ、切替器およびパケット処理部にデータモー
ド切替の指示を出す。ここで、パケット処理部での切替
処理は、切替指示器から指示を受ける前に、受信するパ
ケットのパケット長が切り替わった時点で行うことも可
能である。しかし、課題2を解決するための手段のよう
に、切替指示器が最大同時変調データ転送可能チャネル
数および変調データ転送中のチャネル数を管理する機能
を有しており、伝送路の帯域超過を防止する場合は、パ
ケット処理部は切替指示器からの指示によって切替処理
を行う。
【0026】以上の手段により、例えばFAX通信にお
ける発呼側音声データ多重伝送装置は、受信するパケッ
トのパケット長を基に圧縮音声データモードから変調デ
ータモードに切り替えることが可能となる。
【0027】ただし本手段を実施する場合には、次に示
す課題が追加される。発呼側および被呼側の音声データ
多重伝送装置間におけるデータ伝送時間のため、両装置
で搬送波周波数の未検出時刻、言い換えれば、変調デー
タモードから圧縮音声データモードに切り替わる時刻に
差が生じる。したがって図6に示すように、先に圧縮音
声データモードに切り替わる音声データ多重伝送装置
は、切り替わった後に変調データ用パケットを受信する
可能性がある。これにより、FAX通信が終了したにも
関わらず、再びFAXデータモードに切り替わる問題が
発生する。
【0028】本問題に対しては、次の手段を追加するこ
とにより解決する。FAX通信が終了し、周波数検出フ
ラグが未検出状態となり切替指示が送出されたとする。
本手段では、圧縮音声データモードの開始後、少なくと
も伝送時間の2倍の時間が経過するまでは、変調データ
用パケット長のパケットを再び受信しても、パケット処
理部はパケット長切替通知を送出しない機能、すなわ
ち、圧縮音声データ保護時間を有する。これにより、保
護時間内にもう一方の音声データ多重伝送装置も圧縮音
声データモードに切り替わることができるため、保護時
間後に変調データ用パケットを受信することがなくな
る。すなわち変調データ通信終了後に再び変調データモ
ードに切り替わる誤動作を防ぐことができる。本手段の
代替として、切替指示器に圧縮音声データ保護時間を具
備させることも可能である。
【0029】更に本発明は、変調データモードにおい
て、図1の複数チャネル64kbit/sデータライン(上り
方向)で搬送波周波数が転送されなくなった時点から、
イメージデータ1ぺ一ジ転送分の時間以上の間(未検出
タイマ)、周波数検出器は周波数検出フラグを検出とし
て示し続ける。あるいは代替手段として、切替指示器が
イメージデータ1ぺ一ジ転送分の時間以上遅らせて切替
指示を送出する。
【0030】FAX通信は1ぺ一ジの転送が完了する毎
に、上り下り両方向でイメージデータ送達確認のための
搬送波周波数が転送されるため、その度に未検出タイマ
をリセットすることができる。したがって本手段によ
り、FAX通信が終了するまで、変調データモードを維
持することができ、FAXデータを正常に送受信するこ
とが可能となる。
【0031】図1の変形例として、図7に示す構成も考
えられる。各機能部の動作処理内容は図1に示されるも
のと同様であるが、図7の手段は構成上、主に以下の2
点が図1の場合と異なる。
【0032】1点目は、切替器における切替処理を下り
方向のみとし、処理量を削減している点である。上り方
向はバス接続を採っており、CODEC行きと複数チャ
ネル変調データライン行きの両方に常にデータを送出さ
せている。上り方向の切替処理はパケット処理部のみで
実施させ、モードに対応するデータラインを選択する。
パケット処理部は図1においても切替処理は行っている
ため、図7のパケット処理部と動作は同じである。すな
わち、切替器の処理が軽減された分、音声データ多重伝
送装置全体としても処理量が削減される。
【0033】2点目は、周波数検出器が切替器とCOD
ECの間に位置しており、また、上り方向のみの周波数
検出を行っている。上り方向がバス配線となっているた
め、モードが圧縮音声データ、変調データのいずれの場
合にも、周波数検出が可能である。本構成を応用するこ
とにより、周波数検出機能をCODEC内に格納するこ
とも可能であり、ハードウェア量の削減が期待できる。
また、課題4(図5)で示した理由と同様に、検出器の
数を削減することが可能となる。
【0034】
【発明の実施の形態】[実施例1]モデム通信を想定
し、図8を用い、本発明の実施例を説明する。被呼側モ
デム端末はモデム通信開始時に2100Hzのアンサー
トーン信号の送出を行う。ここで圧縮音声データ用パケ
ットおよび変調データ用パケットのパケット長をヘッダ
長も含め、それぞれ13バイトおよび43バイトとす
る。また、これらのパケットは図2に示すATMセル化
方式により、ATM転送ラインを転送される。周波数検
出器はアンサートーン信号および搬送波の周波数を検出
可能な装置である。
【0035】まず初めにモデム通信の接続開始時の処理
について説明する。発呼側モデム端末と被呼側モデム端
末との間で伝送路の設定が確立されると、被呼側モデム
端末は上記アンサートーン信号を送出する。被呼側音声
データ多重伝送装置にアンサートーン信号が送られる
(1)と、その内部の周波数検出器で、本周波数が検出さ
れる(2)。周波数検出器は、本周波数を受信している
間、周波数検出フラグラインに“1”を出力する(3)。
指示切替器は、周波数検出フラグラインから“1”を受
信すると変調データ通信の開始と認識し、管理している
変調データ転送中のチャネル数を1増やし、切替指示ラ
インを通じて、切替器およびパケット処理部にモデムモ
ード切り替えの指示を行う(4)。これにより、切替器は
下り方向のデータ伝送経路を複数チャネル圧縮音声デー
タラインから複数チャネル変調データラインに切り替え
る。また、パケット処理部も同様の切り替えを行うとと
もに、送信するパケット長も13バイトから43バイト
に切り替える(5)。
【0036】一方、発呼側音声データ多重伝送装置で
は、43バイトのパケットを受信すると(6)、パケット
処理部はパケット長切替通知ラインを通じて、指示切替
器に変調データ通信が要求されたことを通知する(7)。
指示切替器は、管理している変調データ転送中のチャネ
ル数を1増やし、切替指示ラインを通じて、切替器およ
びパケット処理部に変調データモード切り替えの指示を
行う(8)。切替指示に伴う切替器およびパケット処理部
の動作は、モデム通信被呼側音声データ多重伝送装置の
場合と同様である。
【0037】以上の動作により、発呼側および被呼側両
方の音声データ多重伝送装置が圧縮音声モードから変調
データモードに切り替わる。アンサートーン信号の後、
周波数は搬送波周波数に切り替わるが、周波数検出器は
引き続き検出可能であるため、データはCODEC処理
を迂回し、43バイトのパケット化が維持される。
【0038】次に、モデム通信の接続終了時の処理につ
いて説明する。モデム通信発呼側音声データ多重伝送装
置において、複数チャネル64kbit/sデータラインから
搬送波周波数の受信が無くなると(9)、周波数検出器
は、周波数検出フラグラインの出力を“0”にする(1
0)。指示切替器は、周波数検出フラグラインで“0”
を受信すると変調データ通信の終了と認識し、管理して
いる変調データ転送中のチャネル数を1減らし、切替指
示ラインを通じて、切替器およびパケット処理部に圧縮
音声モード切り替えの指示を行う(8)。これにより、切
替器は下り方向のデータ伝送経路を複数チャネル変調デ
ータラインから複数チャネル圧縮音声データラインに切
り替える。また、パケット処理部も同様の切り替えを行
うとともに、送信するパケット長も43バイトから13
バイトに切り替える(6)。
【0039】一方、被呼側音声データ多重伝送装置でも
発呼側と同様に、複数チャネル64kbit/sデータライン
からの搬送波周波数の受信が無くなり(1)、周波数検出
器からの周波数検出フラグライン出力が“0”になった
(3)ときに、指示切替器は変調データ通信の終了と認識
する。以後の処理は、発呼側と同様である。
【0040】以上の動作により、発呼側および被呼側両
方の音声データ多重伝送装置が変調データモードから圧
縮音声モードに切り替わり、以後、データはCODEC
で処理され、ATM転送ラインを13バイトのパケット
により転送される。
【0041】[実施例2]FAX通信を想定し、本発明
の実施例を説明する。本例では、被呼側FAX端末は2
100Hzのトーン信号CEDの送出を行い、一方、発
呼側FAX端末は1100Hzのトーン信号CNGの送
出は行わない場合を考える。この場合、CED信号を実
施例1のアンサートーン信号に置き換えれば、実施例1
と同様の動作でFAX通信が可能となる。
【0042】また、FAX通信では本例以外にもCNG
信号のみ送出される場合やどちらも送出されない場合
等、いくつかの場合が考えられる。しかし、トーン信号
としてCNG信号のみ送出される場合は1100Hz用
周波数検出器を備えていれば、実施例1と同様の動作と
なる。また、CED信号とCNG信号のいずれも送出さ
れない場合は、搬送波周波数用の周波数検出器のみで対
応がつき、やはり実施例1と同様の動作となる。
【0043】ただしFAXの場合、1ぺ一ジ分のFAX
イメージデータを転送している最中はFAX送信側から
の片方向通信となるため、FAX被呼側音声データ多重
伝送装置は、周波数検出器内に、1ぺ一ジ分のFAXイ
メージデータの転送時間以上に設定された未検出タイマ
を作動させることにより、イメージデータ転送中も周波
数検出フラグを“1”に保つことができる。これによ
り、FAX通信開始から終了までFAXモード処理を継
続する。
【0044】[実施例3]図1に示される装置構成を用
いた場合のFAX通信を想定し、本発明の実施例を説明
する。本図に示される構成上の特徴として、上り下りの
両方向に周波数検出機能が備わっている点が上げられ
る。この場合、実施例2で説明した周波数検出器内の未
検出タイマは不要であり、FAX被呼側音声データ多重
伝送装置はイメージデータ転送中に、下り方向の周波数
を検出することにより、周波数検出フラグを“1”に保
つことができる。これにより、FAX通信開始から終了
までFAXモード処理を継続する。
【0045】[実施例4]図9に示されるシーケンスを
用い、FAX終了時の実施例を説明する。FAX通信終
了時に、FAX通信端末被呼側はMCF信号を、発呼側
はDCN信号をそれぞれ送出する。これらの信号時間長
や、発呼側および被呼側音声データ多重伝送装置間の信
号伝送時間に依存し、搬送波周波数の未検出時間は発呼
側と被呼側で差が発生する。
【0046】本例の場合、被呼側が先に未検出状態とな
り、圧縮音声モードに切り替わる。被呼側音声データ多
重伝送装置は圧縮音声モード切り替わり後、図1のパケ
ット処理部は未検出の時差以上の時間(この時間を圧縮
音声データ保護時間と呼ぶことにする)内に発呼側から
変調データ用パケットが到着しても、パケット長切替通
知を送出しない。これにより、変調データモードヘの再
切替は抑制される。
【0047】一方、発呼側音声データ多重伝送装置も、
上記圧縮音声データ保護時間が経過する間に未検出状態
となり、圧縮音声モードに切り替わる。したがって上記
圧縮音声データ保護時間経過後は、発呼側および被呼側
の両方が圧縮音声モードに切り替わり、お互い圧縮音声
データ用のパケットを送出する。すなわち、FAX通信
が終了し、音声データ保護時間経過後に、発呼側および
被呼側の両方が正常に変調データモードを終了すること
ができる。
【0048】
【発明の効果】本発明の音声データ多重伝送装置は、変
調データ通信におけるトーン信号および搬送波の周波数
検出に対する処理のみで、圧縮音声データと変調データ
の両方の通信を可能とする。したがって、変調データの
詳細なプロトコルを監視する装置と比較して、処理量、
すなわち、ハードウェア量が少なくてすむという利点が
ある。
【0049】本発明の第二の利点としては、圧縮音声デ
ータおよび変調データのそれぞれの通信に適したパケッ
ト長を採用できるため、遅延と効率のバランスがとれれ
ば通信が可能となる。また、変調データ通信の最大同時
転送チャネル数を遵守するため、伝送路の帯域がその上
限を超過することを防ぎ、通信品質を維持させることが
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のセル化装置のブロック図である。
【図2】複数チャネルの音声パケット多重セル化方式を
示す図である。
【図3】従来技術による変調データの転送が可能な音声
データ多重伝送装置を示す図である。
【図4】FAX通信において発呼側音声データ多重伝送
装置が単一トーン信号受信が不可能な場合のシーケンス
例を示す図である。
【図5】上り方向に関してのみ変調データのトーン信号
あるいは搬送波周波数を検出する音声データ多重伝送装
置(FAX受信側)を示す図である。
【図6】受信パケットのパケット長によりデータモード
切替を行う場合の課題を示す図である。
【図7】図1の変形例を示す図である。
【図8】本発明の実施例を示す図である。
【図9】本発明の実施例におけるFAX終了時のシーケ
ンス例を示す図である。
【符号の説明】
10 周波数検出器 12 切替器 14 コーデック(CODEC) 16 パケット処理部 18 切替指示器 20 パケット長管理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開2000−165413(JP,A) 特開 平6−70049(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/56 300

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数チャネルの音声データを圧縮又は伸
    張するコーデック手段と、伝送路における変調データの
    トーン信号あるいは変調データの搬送波周波数を検出す
    る手段と、当該トーン信号あるいは搬送波周波数の検出
    あるいは未検出の状態の通知手段と、上記通知手段が未
    検出を示したときは送受信データを前記コーデック手段
    で処理し上記通知手段が検出を示したときは送受信デー
    タを前記コーデック手段から迂回させる切替手段とを有
    する音声データ多重伝送装置において、 圧縮された音声データを含む任意のデータをチャネル毎
    に任意のパケット長でパケット化するパケット処理手段
    と、 圧縮された音声データのためのパケット長と変調データ
    用のパケット長を管理するパケット長管理手段とを有
    し、 該パケット長管理手段は、前記通知手段が未検出を示し
    たときは前記パケット処理手段に圧縮音声データ用のパ
    ケット長で処理させ、前記通知手段が検出を示したとき
    は変調データ用のパケット長で処理させることを特徴と
    する、音声データ多重伝送装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の音声データ多重伝送装置
    において、最大同時変調データ転送可能チャネル数およ
    び変調データ転送中のチャネル数を管理する手段と、あ
    るチャネルの上記通知手段が新規に検出を示したとき
    に、既に転送中の変調データチャネル数が最大同時変調
    データ転送可能チャネル数未満の場合のみ、送受信デー
    タを上記コーデックから迂回させ、かつ、送信データを
    変調データ用のパケット長でパケット化する手段を有す
    ることを特徴とする音声データ多重伝送装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の音声データ多重伝送装置
    において、圧縮音声データ用パケットを送受信中、受信
    するパケットのパケット長が変調データ用のパケット長
    に変化した場合、送受信データを上記コーデックから迂
    回させ、かつ、送信データを変調データ用のパケット長
    でパケット化する手段を有することを特徴とする音声デ
    ータ多重伝送装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の音声データ多重伝送装置
    において、圧縮音声データ用パケットを送受信中、受信
    するパケットのパケット長が変調データ用のパケット長
    に変化した場合、既に転送中の変調データチャネル数が
    最大同時変調データ転送可能チャネル数未満の場合の
    み、送受信データを上記コーデックから迂回させ、か
    つ、送信データを変調データ用のパケット長でパケット
    化する手段を有することを特徴とする音声データ多重伝
    送装置。
  5. 【請求項5】 請求項1、請求項2、請求項3、および
    請求項4のひとつに記載の音声データ多重伝送装置にお
    いて、変調データの搬送波周波数が未検出となった後、
    上記通知手段が未検出を示す時刻を、予め指定した未検
    出タイマ時間だけ遅延させる手段を有することを特徴と
    する音声データ多重伝送装置。
  6. 【請求項6】 請求項3あるいは請求項4記載の音声デ
    ータ多重伝送装置において、上記通知手段が未検出を示
    した後、圧縮音声データ用のパケット長でパケット化を
    開始してから、予め指定した圧縮音声データ保護時間を
    経過するまでは、変調データ用パケットを再び受信して
    も、送受信データを上記コーデックで処理し、かつ、圧
    縮音声データ用のパケット長でパケット化する動作を維
    持する手段を有することを特徴とする音声データ多重伝
    送装置。
  7. 【請求項7】 変調データのトーン信号あるいは変調デ
    ータの搬送波周波数を検出する前記手段が、片方向のみ
    にもうけられる、請求項1記載の音声データ多重伝送装
    置。
JP05390999A 1999-03-02 1999-03-02 音声データ多重伝送装置 Expired - Lifetime JP3376940B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05390999A JP3376940B2 (ja) 1999-03-02 1999-03-02 音声データ多重伝送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05390999A JP3376940B2 (ja) 1999-03-02 1999-03-02 音声データ多重伝送装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000253063A JP2000253063A (ja) 2000-09-14
JP3376940B2 true JP3376940B2 (ja) 2003-02-17

Family

ID=12955855

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05390999A Expired - Lifetime JP3376940B2 (ja) 1999-03-02 1999-03-02 音声データ多重伝送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3376940B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000253063A (ja) 2000-09-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5883893A (en) ATM voice transport protocol
US6771594B1 (en) Reliable/non-reliable transmission of voice using TCP/UDP based on network quality of service
JP2713883B2 (ja) 時分割交換機
JPH03267846A (ja) 非同期伝送用codec装置
JP2000183917A (ja) 移動通信システムにおける基地局
JP2869034B2 (ja) 音声多段中継装置
JPH1065799A (ja) 識別子を有する通信装置
JP3134808B2 (ja) フレームリレー伝送装置
US7489677B2 (en) Exchange equipment
US6512790B1 (en) Method, system and apparatus for transmitting coded telecommunication signals
US6657996B1 (en) Apparatus and method for improving voice quality by removing tandem codecs in a voice communication link
US20020015415A1 (en) Transmission apparatus capable of transmitting high speed modem signal
JP3376940B2 (ja) 音声データ多重伝送装置
KR20010105042A (ko) 통신단말기의 다중 통신 연결장치
US5712915A (en) Encrypted digital circuit multiplication system
US7194007B1 (en) High speed modem
KR100317251B1 (ko) 회선다중화장치
JP2004165818A (ja) VoIPアダプタ装置
EP1264452B1 (en) Handling different types of telecommunication signals
KR20020041016A (ko) 전화선을 이용한 데이터 전송 프로토콜 장치
US20020110152A1 (en) Synchronizing encoder - decoder operation in a communication network
US7324557B2 (en) Method, switching devices and remote connection unit for transmitting data having a reduced bandwidth
US20050246532A1 (en) Secure communication system and method
Saito et al. Voice packet communication system for private networks
JPH04341046A (ja) 回線多重化システムにおけるfaxデータ蓄積伝送方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20021105

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071206

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081206

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091206

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101206

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101206

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111206

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111206

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121206

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121206

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131206

Year of fee payment: 11

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term