JP3375910B2 - 地下タンクの設置におけるプロテクターの構造 - Google Patents

地下タンクの設置におけるプロテクターの構造

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JP3375910B2 JP21924699A JP21924699A JP3375910B2 JP 3375910 B2 JP3375910 B2 JP 3375910B2 JP 21924699 A JP21924699 A JP 21924699A JP 21924699 A JP21924699 A JP 21924699A JP 3375910 B2 JP3375910 B2 JP 3375910B2
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▲隆▼一 山本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば給油時
に、地下タンク上部の液体供給口から誤って漏出される
ガソリン、灯油、軽油、重油等の液体を一時的に収容す
るためのプロテクターを備えた地下タンクの設置におけ
るプロテクターの構造に関するものである。より詳しく
は、マンホール蓋の隙間を通って浸入する雨水、砂粒、
泥等の異物が、プロテクター内に溜まるのを防止するこ
とができる地下タンクの設置におけるプロテクターの構
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の地下タンクの設置に
おけるプロテクターの構造としては、例えば、図4に示
されるようなものが知られていた。この場合を例に説明
すると、プロテクター41は、有底円筒状に形成される
とともに、横置円筒状に形成された直埋式の地下オイル
タンク本体42の上部に突設され、オイル61を給油す
るための給油口43が設けられたマンホール部44の上
部を取り囲むように配設されている。さらに、このプロ
テクター41と、マンホール部44及びオイル管45と
の各接合部分には、オイル61がプロテクター41外部
の土壌62に漏出するのを防止するとともに、土壌62
中の水分がプロテクター41内に浸入しないようにする
ための溶接部46又はコーキング部46aが設けられて
いる。
【0003】地下オイルタンク本体42の上方位置に
は、上部スラブ47がコンクリートによって形成されて
いるうえ、その上部スラブ47には、円孔状のマンホー
ル48が上下方向に穿設されている。このマンホール4
8の上端部には、ほぼ円環状に形成された蓋受け49が
プロテクター41の上端縁に対して、僅かな空隙を有す
るように近接して配設されるとともに、その蓋受け49
に支持されることによって、ほぼ円板状に形成されたマ
ンホール蓋50がマンホール48を開閉可能に閉鎖して
いる。
【0004】このマンホール蓋50は、その中央に配設
されたほぼ円板状のマンホール中蓋50aと、マンホー
ル蓋50の周縁部を構成し、前記マンホール中蓋50a
を支持するためのマンホール外蓋50bとから構成され
ている。さらに、各マンホール中蓋50a及びマンホー
ル外蓋50bの外周面には、ゴム製の防水用パッキン5
1が嵌着され、プロテクター41内に雨水63が流入す
るのを防止している。
【0005】そして、マンホール中蓋50aをマンホー
ル外蓋50bから取り外した状態で、図示しないオイル
給油ホースを給油口43に接続することによって、地下
オイルタンク本体42内にオイル61を給油することが
できる。一方、このオイル61の給油時に、誤って給油
口43からオイル61をこぼしてしまったような場合に
は、そのオイル61はプロテクター41内に一時的に収
容され、プロテクター41外部の土壌62中に漏出する
のを防止することができる。
【0006】そして、このプロテクター41内に収容さ
れたオイル61を除去する場合には、マンホール蓋50
を蓋受け49から取り外した状態で、図示しないオイル
吸引ホースをプロテクター41内に挿入し、こぼれたオ
イル61を吸引したり、図示しない布で拭き取ったりす
ることによってプロテクター41内を清掃することがで
きる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来の
地下タンクの設置におけるプロテクターの構造では、マ
ンホール中蓋50a及びマンホール外蓋50bの防水用
パッキン51が長期間の使用によって劣化したり、或い
は、それらの蓋50a、50bの開閉時に、防水用パッ
キン51の表面に砂粒や泥等が付着することによって傷
付けられたりしてしまうことがあった。このような場合
には、防水用パッキン51に隙間が形成され、その防水
性能を充分に発揮させることができなくなっていた。
【0008】このとき、図4に矢印で示されるように、
防水用パッキン51の隙間を通って外部から雨水63が
浸入し、プロテクター41内に溜まってしまっていた。
このため、このプロテクター41内に溜められた雨水6
3によって、マンホール部44やオイル管45等が腐食
してしまうおそれがあるとともに、マンホール部44に
設けられた図示しない油面計等のセンサーが故障してし
まうおそれがあった。さらに、このプロテクター41内
の雨水63によって給油口43が水没してしまった場合
には、その給油口43を通って地下オイルタンク本体4
2内に雨水63が浸入してしまうおそれもあった。
【0009】この発明は、上記のような従来技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、プロテクター内に異物が浸入するのを防
止することができる地下タンクの設置におけるプロテク
ターの構造を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明の地下タンクの設置におけ
るプロテクターの構造は、マンホールを開閉可能に閉鎖
するマンホール蓋を備え、そのマンホール蓋の下方には
地下タンクを埋設し、その地下タンクの上端部には、地
下タンク内に貯蔵される液体を供給するための液体供給
口又は液体供給配管を設けるとともに、前記液体供給口
又は液体供給配管を取り囲み、その周囲の土壌の浸入を
防止するためのプロテクターを設け、前記液体供給口又
は液体供給配管から漏出される液体を前記プロテクター
内に一時的に収容するように構成した地下タンクの設置
におけるプロテクターの構造であって、前記プロテクタ
ーの上部開口部には、そのプロテクターを開閉可能に閉
鎖するための蓋体を設けるとともに、前記マンホールと
プロテクターとの間には、マンホール蓋の隙間を通って
浸入する異物を周囲の土壌中に排出するための間隙を形
成し、前記マンホール蓋と蓋体とをそれぞれ中蓋と外蓋
とから構成し、前記蓋体の中蓋の外径をマンホール蓋の
中蓋の外径よりも小さく形成したものである。
【0011】請求項2に記載の発明の地下タンクの設置
におけるプロテクターの構造は、請求項1に記載の発明
において、前記蓋体の外蓋の外径をマンホール蓋の外蓋
外径よりも小さく形成したものである。
【0012】請求項3に記載の発明の地下タンクの設置
におけるプロテクターの構造は、請求項1又は請求項2
に記載の発明において、前記プロテクターの上部を縮径
して形成したものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を、図
面に基づいて詳細に説明する。図1に示すように、地下
タンク11は全体が鋼材又は繊維強化プラスチック(F
RP)によってほぼ横置円筒状に形成されている。この
地下タンク11は、図示しない鉄筋コンクリート製の基
礎スラブの上部に載置された地下タンク本体12と、そ
の地下タンク本体12の上端部から突設された有蓋円筒
状のマンホール部13とから構成されている。さらに、
この地下タンク11の側方位置には、図示しない鉄筋コ
ンクリート製の複数の支柱が、地下タンク11を取り囲
むように前記基礎スラブから立設されている。なお、こ
の地下タンク11は直埋式の設置構造の一例を示してい
る。
【0014】前記マンホール部13の上端部には、地下
タンク本体12内にオイル31を供給するための給油口
14が突設されるとともに、地下タンク本体12内に貯
蔵されているオイル31を、地下を通って図示しない各
設備に供給するためのオイル管15が配設されている。
このオイル管15は、マンホール部13から上方に突設
された後に水平方向に屈曲して配設された基端部と、前
記各設備に向かって配設された直線状のオイル管15と
を、接合部15aで接合することによって、オイル管1
5の配設を容易に行うことができるように構成されてい
る。
【0015】マンホール部13の上部には、鋼材により
ほぼ有底円筒状に形成されたプロテクター16が、前記
マンホール部13、給油口14及びオイル管15を取り
囲むように設けられている。このプロテクター16は、
給油時等に給油口14から誤って漏出されるオイル31
を一時的に収容することができるように構成されてい
る。
【0016】さらに、マンホール部13及びオイル管1
5と、プロテクター16との各接合部分には溶接部17
又はコーキング部17aが設けられている。これらの溶
接部17及びコーキング部17aは、前記プロテクター
16内に一時的に収容されたオイル31が、外部の土壌
32中に漏出するのを防止することができるうえ、土壌
32中の水分、砂粒、泥等がプロテクター16内に浸入
するのを防止することができるように構成されている。
また、このプロテクター16の上部開口部16aは縮径
されている。
【0017】図1及び図2に示すように、このプロテク
ター16の上部開口部16aには、いずれも薄いステン
レス鋼によって構成されたプロテクター蓋としてのプロ
テクター外蓋18及びプロテクター中蓋19が設けら
れ、プロテクター16の上部開口部16aを開閉可能に
閉鎖している。
【0018】図1に示すように、プロテクター外蓋18
は、外方ほど低くなるように傾斜した円環板状の傾斜部
18aと、その傾斜部18aの外周縁に沿って垂下され
た円筒状の下部係合突部18bと、傾斜部18aの内周
縁に沿って立設された上部係合突部18cとから構成さ
れている。そして、この下部係合突部18bは、前記プ
ロテクター16の上部開口部16aと係合することによ
って、プロテクター16を閉鎖することができるように
構成されている。
【0019】プロテクター中蓋19は、有蓋円筒状に形
成されるとともに、その外周縁に沿って下部係合突部1
9aが垂下されている。そして、この下部係合突部19
aは、前記プロテクター外蓋18の上部係合突部18c
と係合することによって、プロテクター外蓋18を閉鎖
することができるように構成されている。
【0020】一方、地下タンク11の上方位置には、前
記図示しない複数の支柱を介して基礎スラブに支持され
た鉄筋コンクリート製の上部スラブ21が設けられ、そ
の上部スラブ21によって地上と地下との境界が形成さ
れている。前記プロテクター16の上方に位置する上部
スラブ21には、円孔状のマンホール22が上下方向に
穿設されるとともに、そのマンホール22の下部位置に
は、プロテクター16の上部開口部16aが挿入されて
配置されている。
【0021】さらに、プロテクター16の外周面とマン
ホール22の下端部内周面との間は、所定の間隙22a
を有するように離間して構成され、マンホール22内に
浸入した雨水、砂粒、泥等の異物が、この間隙22aを
通って周囲の土壌32中に排出されるようになってい
る。この間隙22aの幅は、好ましくは20〜30mm
である。この間隙22aが20mm未満の場合、大量の
雨水が浸入したようなときに、その雨水を土壌32に効
率よく浸透させて排出することができないおそれがあ
る。逆に間隙22aが30mmを越える場合には、マン
ホール22の内径を必要以上に大きくすることになるこ
とから好ましくない。
【0022】一方、マンホール22の上端部には、鋳鉄
材によりほぼ円筒状に形成された蓋受け23が配設され
ている。この蓋受け23は断面ほぼ逆T字状に形成さ
れ、その下端部内周面には内方に連続して延びる環状支
持突部23aが突設されている。この環状支持突部23
aの内径は、前記プロテクター外蓋18の外径よりもや
や大きくなるように形成され、プロテクター外蓋18を
容易に開閉することができるように構成されている。
【0023】図1及び図2に示すように、マンホール2
2は、鋳鉄材によって構成されたマンホール外蓋24及
びマンホール中蓋25によって、開閉可能に閉鎖するこ
とができるように構成されている。
【0024】図1に示すように、マンホール外蓋24
は、ほぼ円環板状に形成されるとともに、その外周面に
沿ってゴム製の防水用パッキン26が嵌着されている。
さらに、このマンホール外蓋24を前記蓋受け23に内
嵌させたときには、蓋受け23の内周面と防水用パッキ
ン26とが密着され、マンホール22内に雨水、砂粒、
泥等の異物が浸入するのを防止している。
【0025】また、このマンホール外蓋24の下端部内
周面には、内方に連続して延びる環状支持突部24aが
突設されている。この環状支持突部24aの内径は、前
記プロテクター中蓋19の外径よりもやや大きくなるよ
うに形成され、マンホール外蓋24によりマンホール2
2が閉鎖された状態でも、プロテクター中蓋19を容易
に開閉することができるように構成されている。
【0026】マンホール中蓋25は、ほぼ円板状に形成
されるとともに、その外周面に沿って防水用パッキン2
6が嵌着されている。さらに、このマンホール中蓋25
を前記マンホール外蓋24に内嵌させたとき、マンホー
ル外蓋24の内周面と防水用パッキン26とが密着さ
れ、マンホール22内に異物が浸入するのを防止するこ
とができるように構成されている。
【0027】上記のように構成される地下タンク11
は、あらかじめ工場で成形された各部材を設置現場に運
搬して組み立てる方法(プレキャスト法)、或いは設置
現場にコンクリートを打設しながら設置する方法(現場
打ち法)のいずれかの設置方法によって設置することが
できる。
【0028】上記実施形態の作用について以下に記載す
る。さて、図2に示される地下タンク本体12内に、図
示しない給油車からオイル31を給油する際には、ま
ず、マンホール中蓋25を取り外してマンホール外蓋2
4の中央部を開口させる。次に、プロテクター中蓋19
を取り外してプロテクター外蓋18の中央部を開口さ
せ、給油車に設けられた図示しない給油ホースを給油口
14と接続して給油する。
【0029】また、前記オイル31の給油時において給
油口14から誤ってオイル31が漏れ出してしまった場
合、或いはオイル管15の接合部15aからオイル31
が漏出してしまった場合には、そのオイル31はプロテ
クター16内に一時的に収容され、周囲の土壌32中に
漏れ出さない。そして、このプロテクター16内に収容
されたオイル31を除去する場合には、まず、両マンホ
ール蓋24、25を取り外してマンホール22を開口さ
せる。次に、図1に示されるように、両プロテクター蓋
18、19を取り外してプロテクター16の上部開口部
16aを開口させた後、図示しない吸引ホースをプロテ
クター16の下端部に挿入し、プロテクター16内のオ
イル31を吸引して取り除く。また、このとき、布等を
使用してプロテクター16内のオイル31を拭き取って
清掃することもできる。
【0030】一方、地下タンク11の上方から雨水が降
ってきた場合には、図2に示されるように、マンホール
中蓋25、マンホール外蓋24及び蓋受け23の各隙間
が防水用パッキン26によって閉塞されていることか
ら、雨水がマンホール22内に浸入するのが防止されて
いる。ところが、長期間の使用によって防水用パッキン
26が劣化してしまったり、或いはマンホール蓋24、
25の開閉時に、防水用パッキン26の表面に砂粒や泥
等が付着することによって防水用パッキン26が傷付け
られてしまったような場合には、雨水が前記の隙間を通
ってマンホール22内に浸入してしまう可能性がある。
【0031】このとき、図2に矢印で示されるように、
前記の隙間から浸入した雨水は、プロテクター中蓋19
及びプロテクター外蓋18の上面及び側面に沿って下方
へ流されて間隙22aに到達し、この間隙22aを通っ
て周囲の土壌32へと浸透して排出される。また、雨水
以外の砂粒、泥等の異物が浸入した場合にも同様に、間
隙22aを通って周囲の土壌32中に排出することがで
きる。
【0032】上記実施形態によって発揮される効果につ
いて、以下に記載する。・ プロテクター16の上部開
口部16aに、プロテクター16を開閉可能に閉鎖する
ためのプロテクター外蓋18及びプロテクター中蓋19
が設けられていることから、非常に簡単な構成で、プロ
テクター16内に異物が浸入するのを確実に防止するこ
とができる。さらに、プロテクター16の外周面とマン
ホール22の下端部内周面との間に、間隙22aが設け
られていることから、異物を土壌32中に容易に排出す
ることができる。
【0033】このため、プロテクター16内に雨水等の
異物が浸入しないように構成されていることから、マン
ホール部13、給油口14、オイル管15等の腐食を効
果的に防止することができる。さらに、給油口14又は
オイル管15の接合部15aが水没するおそれがないこ
とから、そこを通って雨水が地下タンク本体12内に浸
入するのを確実に防止することができる。また、例え
ば、地下タンク11に油面計等のセンサーが設けられて
いる場合には、そのセンサーが故障するのを防止するこ
ともできる。加えて、プロテクター16内には通常多数
のオイル管15が配設されていることから、それらオイ
ル管15の隙間から雨水を汲み出すという面倒な作業を
する必要がなくて非常に便利である。
【0034】・ プロテクター中蓋19の外径がマンホ
ール中蓋25の外径よりも小さくなるように形成されて
いることから、プロテクター中蓋19を容易に取り外す
ことができ、オイル31を容易に給油することができ
る。また、プロテクター外蓋18の外径がマンホール外
蓋24の外径よりも小さくなるように形成されているこ
とから、プロテクター外蓋18を容易に取り外すことが
できる。
【0035】・ プロテクター16の上端部が縮径され
ていることから、プロテクター外蓋18の外径及びマン
ホール外蓋24の外径を小さく形成させることができ、
マンホール22の内径をより小さく形成することが可能
である。このため、マンホール外蓋24を小さく形成す
ることができ、このように構成した場合には、マンホー
ル外蓋24の強度を容易に高めることができるうえ、よ
り一層の軽量化を図ることが可能である。さらに、プロ
テクター16の下部の収容空間を大きく形成することが
できることから、そこに多数のオイル管15を容易に配
設することができる。
【0036】・ 間隙22aの幅が20〜30mmに形
成されていることから、マンホール22の内径を小さく
形成することができるうえ、マンホール22内に浸入し
た異物を土壌32中に確実に排出することができる。
【0037】・ プロテクター外蓋18及びプロテクタ
ー中蓋19が薄いステンレス鋼によって構成されている
ことから、雨水等によって容易に腐食しないようにする
ことができる。さらに、これらは非常に軽量であること
から、プロテクター外蓋18又はプロテクター中蓋19
の開閉を容易に行うことができる。
【0038】・ プロテクター外蓋18に傾斜部18a
が設けられていることから、マンホール22内に浸入し
た異物を間隙22aへと容易に導いて排出することがで
きる。
【0039】・ この地下タンク11は、プレキャスト
法又は現場打ち法のいずれかの方法で設置することがで
きることから、各設置現場の状況に応じて適宜選択して
設置することができる。さらに、地下タンク11をプレ
キャスト法で設置する場合には、工場において各部材を
非常に容易に成形することができるとともに、現場にお
いて打設したコンクリートが固化するまでの時間を省く
ことができる。このため、現場打ち法に比べて、地下タ
ンク11の設置を容易に行うことができるとともに、施
工期間を大幅に短縮することができて経済的である。
【0040】なお、本実施形態は、次のように変更して
具体化することも可能である。 ・ 図3(a)に示されるように、地下タンク11上端
部のマンホール部13を省略して構成するとともに、地
下タンク本体12の上端部から筒状に形成されたプロテ
クター16を突設させること。
【0041】このように構成された地下タンク11で
も、プロテクター16内に異物が浸入するのを確実に防
止することができる。 ・ 図3(b)に示されるように、地下タンク11上端
部の給油口14を省略し、地下を通って配設された給油
配管27をプロテクター16内に配設するとともに、地
下タンク11の上端部に接続し、その給油配管27を通
してオイル31を地下タンク本体12内に供給するよう
に構成すること。
【0042】このように給油配管27を通してオイル3
1を供給する構成にした場合でも、プロテクター16内
に異物が浸入するのを確実に防止することができる。 ・ マンホール外蓋24及びマンホール中蓋25の防水
用パッキン26を省略し、防水性能の低いものとするこ
と。さらにこのとき、マンホール外蓋24及びマンホー
ル中蓋25を鋼材、コンクリート、アルミニウム、セラ
ミックス、ステンレス鋼又はFRPによって構成しても
よい。
【0043】このように構成した場合、マンホール外蓋
24及びマンホール中蓋25の防水性能を低下させるこ
とによって、蓋受け23、マンホール外蓋24及びマン
ホール中蓋25の間に微小な隙間が形成されることか
ら、マンホール外蓋24及びマンホール中蓋25の開閉
を少ない力で容易に行うことができる。さらに、マンホ
ール22内に異物が浸入した場合でも、間隙22aを通
って土壌32中に確実に排出することができる。また、
防水用パッキン26のメンテナンスの必要がないことか
ら、それらの維持管理を簡略化することができて経済的
である。
【0044】一方、マンホール外蓋24及びマンホール
中蓋25を薄いアルミニウム、セラミックス、ステンレ
ス鋼又はFRPによって構成した場合には、マンホール
外蓋24及びマンホール中蓋25の軽量化を図ることが
できることから、それらの開閉をより一層容易に行うこ
とができる。さらに、軽量化されたマンホール外蓋24
及びマンホール中蓋25を開閉する際には、専用の取り
外し工具を用いる必要がなくなり、それらの開閉作業を
容易に行うことが可能である。
【0045】・ プロテクター16の上部開口部16a
を縮径しないこと。 ・ マンホール外蓋24及びマンホール中蓋25を一体
形成するとともに、プロテクター外蓋18及びプロテク
ター中蓋19を一体形成すること。
【0046】このように構成した場合、マンホール蓋2
4、25及びプロテクター蓋18、19の構成を簡略化
することができる。 ・ 地下タンク11、プロテクター16、プロテクター
外蓋18及びプロテクター中蓋19の少なくとも1種を
FRPによって構成すること。
【0047】このように構成した場合、強度を高く維持
しながら、それらの部材のより一層の軽量化を図ること
が可能である。 ・ 地下タンク本体12の外面を鋼材又はFRP製の外
殻によって被覆し、二重殻タンクとすること。
【0048】このように構成した場合、地下タンク本体
12の漏れ防止性能をより一層向上させることができ
る。 ・ 図2に示される二点鎖線よりも下方に位置する地下
タンク11の周囲をコンクリートで被覆することによっ
て、漏れ防止構造を有する地下タンク11を構成するこ
と。さらに、前記二点鎖線より上方に位置するプロテク
ター16の周囲を土壌32で被覆するとともに、その土
壌32を地下タンク11の設置場所の周囲の土壌32に
連通するように構成すること。
【0049】このように構成した場合、漏れ防止構造を
有する地下タンク11を容易に設置することができるう
え、間隙22aを通って排出された雨水を、前記地下タ
ンク11の設置場所の周囲の土壌32中へと確実に浸透
させて排出することができる。
【0050】・ プロテクター中蓋19の上面を、外方
ほど傾斜するように形成すること。このように構成した
場合、マンホール22内に浸入した異物をより効果的に
排出することができる。
【0051】・ プロテクター外蓋18及びプロテクタ
ー中蓋19の少なくとも1種の上部に、把手を設けるこ
と。このように構成した場合、把手が設けられた部材を
容易に開閉することができる。
【0052】・ 地下タンク本体12内にオイル31を
貯蔵する代わりに、例えば、第1石油類(ガソリン
等)、アルコール類、第2石油類(灯油、軽油)、第3
石油類(重油、エンジンオイル)、第4石油類(機械
油、ギヤーオイル)、動植物油類、水等の液体を貯蔵す
ること。
【0053】このように構成した場合、地下タンク11
の適用範囲を拡大することができる。さらに、前記実施
形態より把握できる技術的思想について以下に記載す
る。
【0054】・ 前記間隙の幅を20〜30mmに形成
した請求項1から請求項3のいずれかに記載の地下タン
クの設置におけるプロテクターの構造。このように構成
した場合、マンホールの内径を小さく形成することがで
きるとともに、マンホール内に浸入した異物を容易に排
出することができる。
【0055】・ マンホールを開閉可能に閉鎖するマン
ホール蓋を備え、そのマンホール蓋の下方には地下タン
クを埋設し、その地下タンクの上端部には、地下タンク
内に貯蔵される液体を供給するための液体供給口又は液
体供給配管を設けるとともに、前記液体供給口又は液体
供給配管を取り囲み、その周囲の土壌の浸入を防止する
ためのプロテクターを設け、前記液体供給口又は液体供
給配管から漏出される液体を前記プロテクター内に一時
的に収容するように構成し、さらに前記マンホールとプ
ロテクターとの間には、マンホール蓋の隙間を通って浸
入する異物を周囲の土壌中に排出するための間隙を形成
し、前記プロテクターの上部開口部を開閉可能に閉鎖す
るように構成したプロテクター蓋。
【0056】このように構成した場合、プロテクター内
に異物が浸入するのを防止することができる。
【0057】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発明の
地下タンクの設置におけるプロテクターの構造によれ
ば、プロテクター内に異物が浸入するのを防止すること
ができ、また蓋体の中蓋を容易に取り外すことができ
る。
【0058】請求項2に記載の発明の地下タンクの設置
におけるプロテクターの構造によれば、請求項1に記載
の発明の効果に加えて、蓋体を容易に開閉することがで
きる。
【0059】請求項3に記載の発明の地下タンクの設置
におけるプロテクターの構造によれば、請求項1又は請
求項2に記載の発明の効果に加えて、マンホールを小さ
く形成することができるとともに、プロテクター内の収
容空間を大きく形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態のプロテクターの構造を示す分解断
面図。
【図2】 実施形態のプロテクターの構造を示す部分断
面図。
【図3】 (a)及び(b)はいずれも、実施形態以外
のプロテクターの構造を示す部分断面図。
【図4】 従来のプロテクターの構造を示す部分断面
図。
【符号の説明】
11…地下タンク、12…地下タンクを構成する地下タ
ンク本体、14…液体供給口としての給油口、16…プ
ロテクター、16a…プロテクターの上部開口部、18
…蓋体を構成するプロテクター外蓋、19…蓋体を構成
するプロテクター中蓋、22…マンホール、22a…間
隙、24…マンホール蓋を構成するマンホール外蓋、2
5…マンホール蓋を構成するマンホール中蓋、27…液
体供給配管としての給油配管、31…液体としてのオイ
ル、32…土壌。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 88/00 - 90/66 B67D 5/00 - 5/70 E02D 29/00 - 37/00 E03B 1/00 - 11/16

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マンホールを開閉可能に閉鎖するマンホ
    ール蓋を備え、そのマンホール蓋の下方には地下タンク
    を埋設し、その地下タンクの上端部には、地下タンク内
    に貯蔵される液体を供給するための液体供給口又は液体
    供給配管を設けるとともに、前記液体供給口又は液体供
    給配管を取り囲み、その周囲の土壌の浸入を防止するた
    めのプロテクターを設け、前記液体供給口又は液体供給
    配管から漏出される液体を前記プロテクター内に一時的
    に収容するように構成した地下タンクの設置におけるプ
    ロテクターの構造であって、 前記プロテクターの上部開口部には、そのプロテクター
    を開閉可能に閉鎖するための蓋体を設けるとともに、前
    記マンホールとプロテクターとの間には、マンホール蓋
    の隙間を通って浸入する異物を周囲の土壌中に排出する
    ための間隙を形成し、前記マンホール蓋と蓋体とをそれ
    ぞれ中蓋と外蓋とから構成し、前記蓋体の中蓋の外径を
    マンホール蓋の中蓋の外径よりも小さく形成した地下タ
    ンクの設置におけるプロテクターの構造。
  2. 【請求項2】 前記蓋体の外蓋の外径をマンホール蓋の
    外蓋の外径よりも小さく形成した請求項1に記載の地下
    タンクの設置におけるプロテクターの構造。
  3. 【請求項3】 前記プロテクターの上部を縮径して形成
    した請求項1又は請求項2に記載の地下タンクの設置に
    おけるプロテクターの構造。
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