JP3373084B2 - 半導体パッケージ - Google Patents

半導体パッケージ

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JP3373084B2
JP3373084B2 JP18162395A JP18162395A JP3373084B2 JP 3373084 B2 JP3373084 B2 JP 3373084B2 JP 18162395 A JP18162395 A JP 18162395A JP 18162395 A JP18162395 A JP 18162395A JP 3373084 B2 JP3373084 B2 JP 3373084B2
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    • H05K3/368Assembling printed circuits with other printed circuits parallel to each other

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  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体パッケージに
係り、特にはビルドアップ多層配線層上に複数の電子部
品を搭載した構造を有する半導体パッケージ(MCM:
マルチチップモジュール)における電気的接続構造に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】ICチップやLSIチップとマザーボー
ドであるプリント配線板との電気的な接続は、一般的に
半導体パッケージを介して行われる。そして、近年にお
いては樹脂封止型の半導体パッケージ(いわゆるプラス
ティックパッケージ)がその主流を占めている。プラス
ティックパッケージを作製する場合、LSIチップの誤
動作や熱破壊を未然に防止するために、LSIチップの
発する熱を確実に放散させることが必要になる。そのた
め、従来のプラスティックパッケージでは、例えばチッ
プ実装部分の裏面側にCu−W等の高熱伝導材料製の板
材である放熱体を配置するという対策が採られている。
【0003】ところが、大型の放熱体を使用することに
よりパッケージに大きな放熱領域を確保しようとする
と、配線を形成することができない領域(デッドエリ
ア)が放熱領域の面積分だけ増えてしまう。そのため、
パッケージ全体のサイズを大きくせざる得なくなり、こ
のことが結果的に信号伝搬速度を遅延させてしまう。従
って、パッケージの高速化が妨げられる。逆にデッドエ
リアを極力小さくしてパッケージサイズの現状維持を図
ろうとすると、放熱体を小さくせざるを得なく、結果と
して充分な放熱領域を確保することができなくなる。
【0004】このような問題を解消しうる半導体パッケ
ージとしては、例えば次のようなものが提案されてい
る。図14に、前記半導体パッケージ101の一例を示
す。この半導体パッケージ101は、銅等からなる板材
102を主材とする放熱体103と、その放熱体103
を装着するための貫通窓104を備えたベースユニット
105とによって構成されている。放熱体103を構成
する板材102の片側面には、ビルドアップ多層配線層
B1 が形成されている。このビルドアップ多層配線層B
1 の上面中央部には、LSIチップ106を搭載するた
めの電子部品搭載部が設けられている。なお、同図に示
された半導体パッケージ101は、複数のLSIチップ
106が搭載されたMCM構造を採っている。また、ビ
ルドアップ多層配線層B1 の上面外縁部には、複数のボ
ンディングパッド107が設けられている。
【0005】一方、ベースユニット105の片面から
は、多数のI/Oピン108が突出されている。同面に
おいて前記貫通窓104の周囲には、前記ボンディング
パッド107に対応するように複数のボンディングパッ
ド109が設けられている。そして、これらのボンディ
ングパッド107,109同士は、ボンディングワイヤ
110を介して互いに接合されている。その結果、LS
Iチップ106を搭載した放熱体103側とベースユニ
ット105側との間で、電気的な接続が図られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この半導体
パッケージ101の場合、ボンディングパッド107,
109間を接続する導体がボンディングワイヤ110で
あることから、以下のような問題がある。
【0007】第1に、ボンディングワイヤ110による
接続では、実際のパッド間距離よりもワイヤ長のほうが
長くなる。従って、その分だけインダクタンスが大きく
なり、信号伝搬速度を遅延させてしまう。このため、半
導体パッケージ101の高速化を充分に達成することが
できない。
【0008】第2に、ボンディングパッド107,10
9の狭ピッチ化が進んだ場合、それに対応して細いボン
ディングワイヤ110を使用する必要がある。すると、
インダクタンスの増大がいっそう顕著になる。また、こ
の場合にはワイヤボンディング作業自体も難しくなるな
ど、製造上の問題が生じやすい。
【0009】第3に、半導体パッケージ101のよりい
っそうの外形小型化を図るためには、2つのボンディン
グパッド107,109群を横方向に並べて配置する構
成はあまり有利ではないと考えられる。
【0010】本発明は上記の課題を解決するためなされ
たものであり、その目的は、小型かつ高速であって製造
の容易な半導体パッケージを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、高熱伝導性材料からな
る板材の片側面にビルドアップ多層配線層が設けられ、
その配線層上に電子部品を搭載するための電子部品搭載
部及び第1の接続端子群が設けられてなる放熱体と、片
側面に入出力端子群を備えるプリント配線板の反対側面
のほぼ中央部に前記電子部品が収容されうる収容空間が
設けられ、その収容空間の近傍に前記第1の接続端子群
と電気的に接続される第2の接続端子群が設けられてな
り、前記放熱体が前記ビルドアップ多層配線層側面を前
記プリント配線板側に向けた状態で装着される放熱体装
着用のベースユニットとによって構成される半導体パッ
ケージにおいて、前記第1の接続端子群と前記第2の接
続端子群とが異方導電接着剤を介して電気的に接続さ
、前記収容空間の外形寸法は前記放熱体の外形寸法よ
りも1mm〜2mm小さく、その周囲には前記第2の接続端
子が形成され、前記異方導電接着剤は前記収容空間を包
囲するように設けられ、前記異方導電接着剤と前記ビル
ドアップ多層配線層との間には空隙が形成され、その空
隙内に電子部品が収容されてなる半導体パッケージをそ
の要旨とする。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1におい
て、前記収容空間は前記プリント配線板を貫通してなる
ことをその要旨とする。請求項3に記載の発明は、請求
項1において、前記収容空間は前記プリント配線板を貫
通しない凹部であることをその要旨とする。
【0013】
【0014】請求項1に記載の発明によると、両接続端
子群をワイヤボンディングを介して接続したときに比べ
て、接続部分の長さが確実に短くなる。このため、イン
ダクタンスが低減し、信号伝搬速度の遅延が防止され
る。また、ワイヤボンディングを行わないことから、両
接続端子群を横方向に並べて配置する必要がなくなり、
しかも工程の簡略化も図られる。さらに、収容空間を包
囲する異方導電接着剤によって両接続端子群の界面が封
止されるため、同界面を樹脂封止する必要性が小さくな
る。そして、異方導電接着剤によって空隙内外の空気の
流通が絶たれ、ある程度の封止が図られるようになって
いる。
【0015】請求項2に記載の発明によると、貫通状態
の収容空間であると、非貫通状態のものを形成する場合
に比べて加工が簡単である。請求項3に記載の発明によ
ると、収容空間が非貫通状態の凹部であるとプリント配
線板の中央部にも配線を引くことができるため、デッド
スペースがより少なくなる。また、この場合にはプリン
ト配線板の全体に入出力端子を設けることが可能にな
り、かつ封止キャップ等による封止も不要になる。
【0016】
【0017】
【発明の実施の形態】
〔第1の実施の形態〕以下、本発明を半導体パッケージ
11に具体化した一実施の形態を図1〜図7に基づき詳
細に説明する。
【0018】本実施形態の半導体パッケージ11は、図
3に示されるように、基本的にPGAタイプのベースユ
ニット25と、放熱体としての多層薄膜配線板12とに
よって構成されている。
【0019】多層薄膜配線板12は、図3,図4に示さ
れるように、高熱伝導性材料からなる板材としてのタフ
ピッチ銅板13を基体として形成されている。このタフ
ピッチ銅板13の片側面全体は放熱領域となっており、
かつその反対側面全体は電子部品搭載領域となってい
る。電子部品搭載領域全体には、高密度かつ肉薄な配線
層としてのビルドアップ多層配線層B1 が形成されてい
る。本実施形態では、前記ビルドアップ多層配線層B1
は、絶縁層14と極めてファインな配線パターン15と
を交互に積層した構成を有している。各層の配線パター
ン15は、絶縁層14に形成されたバイアホール16に
よって互いに接続されている。
【0020】図3,図4に示されるように、ビルドアッ
プ多層配線層B1 上には、電子部品搭載部としてのダイ
パッド17が複数個設けられている。ダイパッド17上
には、電子部品としてのLSIチップ18,19が搭載
されている。LSIチップ18,19とビルドアップ多
層配線層B1 上のボンディングパッド20とは、ボンデ
ィングワイヤ21を介して電気的に接続されている。な
お、LSIチップ18,19は、ビルドアップ多層配線
層B1 に対してバンプを介して接続されていてもよい。
ビルドアップ多層配線層B1 の上面外縁部には、第1の
接続端子群を構成する接続端子としての多数のパッド2
2が規則的にレイアウトされている。そして、LSIチ
ップ18,19とパッド22とは、ビルドアップ多層配
線層B1の内層または外層の配線パターン15を介して
電気的に接続されている。なお、本実施形態では、前記
パッド22の幅は0.3mmであり、パッド22の間のス
ペースは0.2mmである。
【0021】放熱体装着用の部材であるベースユニット
25は、プラスティック製の板材(本実施形態ではガラ
スエポキシ製の銅張積層板)を主形成材料とするプリン
ト配線板25aを用いて作製される。基本的に、この種
の板材はセラミックスや金属に比べて加工が容易だから
である。なお、本実施形態のプリント配線板25aとし
ては、導体層を4層に持ついわゆる4層板が使用されて
いる。
【0022】図1,図2に示されるように、ベースユニ
ット25を構成するプリント配線板25aの中央部に
は、収容空間としての正方形状の貫通窓26が1つ形成
されている。この貫通窓26の一方の開口には、ビルド
アップ多層配線層B1 を形成した面側をプリント配線板
25a側に向けた状態で、前記多層薄膜配線板12が装
着される。そのとき、プリント配線板25aによって多
層薄膜配線板12の外縁部が全体的に支持される。貫通
窓26の外形寸法は、多層薄膜配線板12の外形寸法よ
りも1mm〜2mm小さくなっている。両者の寸法の差が小
さすぎると、支持される部分の面積が減少するため、多
層薄膜配線板12を確実に取り付けることができなくな
る場合がある。一方、両者の寸法の差が大きすぎると、
支持部分の面積が増加する反面、電子部品搭載領域が減
少するという不都合を生じる。
【0023】ここで、前記収容空間としての貫通窓26
の深さは、少なくともビルドアップ多層配線層B1 上の
LSIチップ18,19(ボンディングワイヤ21も含
む。)の高さよりも大きいことが好ましい。本実施形態
では、4層板をプリント配線板25aとして使用してい
ることから、かかる深さの寸法はあらかじめ充分に確保
されている。
【0024】図1に示されるように、貫通窓26の周囲
には、第2の接続端子群を構成する接続端子としての多
数のパッド30が、その貫通窓26を四方から取り囲む
ようにレイアウトされている。これらのパッド30の位
置は、第1の接続端子群を構成する各パッド22の位置
に対応している。本実施形態では、前記パッド30の幅
は0.3mmであり、パッド30の間のスペースは0.2
mmである。各パッド30の周囲には、プリント配線板2
5aの表裏面を貫通するスルーホール28が多数形成さ
れている。各スルーホール28には、入出力端子として
の金属製のI/Oピン29が嵌挿されている。なお、各
I/Oピン29の先端は、第2の接続端子群を構成する
パッド30が設けられていない面側から突出している。
【0025】前記パッド30とスルーホール28のラン
ド31とは、配線パターン32を介して電気的に接続さ
れている。また、ベースユニット25側のパッド30
と、多層薄膜配線板12側のパッド22とは、肉薄の
(厚さ15μm〜100μm程度の)異方導電接着剤3
3を介して電気的に接続されている。この異方導電接着
剤33は、貫通窓26を完全に包囲するように設けられ
ている。また、ベースユニット25において配線パター
ン32が形成されている面は、配線パターン32を湿気
等から保護するためのソルダーレジスト34で被覆され
ている。
【0026】上記の異方導電接着剤33とは、熱圧着す
ることにより、接着剤の厚さ方向には導電性、厚さ方向
に直交する方向(面方向)には絶縁性という電気的異方
性を持つようになる接着材料をいう。このような接着剤
としては、フィルム状になったものが用いられる。取り
扱いやすく、貼付させやすいからである。このような異
方導電接着剤33は、図5(a),図5(b)に示され
るように、熱硬化性の接着剤33a中に導電粒子33b
を均一に分散させてなる。ここで、前記導電粒子33b
としては、例えば金属粒子や金属被覆樹脂粒子等が挙げ
られる。金属粒子としては、例えばはんだ等の比較的軟
質かつ導電性がある金属等が用いられる。金属被覆樹脂
粒子としては、例えば樹脂粒子にはんだめっきやニッケ
ル/金めっき等を施したものが用いられる。
【0027】金属被覆樹脂粒子を含む異方導電接着剤3
3は、金属粒子を含む異方導電接着剤33に比べて、フ
ァインピッチ及び高絶縁信頼性を達成するうえで好適で
ある。逆に、金属粒子を含む異方導電接着剤33は、金
属被覆樹脂粒子を含む異方導電接着剤33に比べて、コ
スト的に有利である。また、前記接着剤33aは、熱硬
化性樹脂及び熱可塑性樹脂の混合系であってもよい。こ
のようにすると、熱硬化性樹脂の好適な接続信頼性と、
熱可塑性樹脂の好適な作業性(リペア性や長期保存性な
ど)とを兼ね備えた接着剤33aとなるからである。
【0028】また、異方導電接着剤33を使用する場
合、対向するパッド22,30のうちの少なくとも一方
は、周囲にある樹脂の上面から突出していることが好ま
しい。より具体的にいうと、対向するパッド22,30
のうちの少なくとも一方は、サブトラクティブプロセス
によって形成された導体パターンであることが好まし
い。パッド22,30が樹脂面よりも低いと、異方導電
接着剤33の本接着のときにパッド22,30間に圧力
が集中しにくくなり、確実な接続が図られなくなるおそ
れがあるからである。
【0029】図3に示されるように、本実施形態の半導
体パッケージ11は、I/Oピン29によって図示しな
いマザーボードにフェースダウン式に実装されるように
なっている。つまり、実装時においては放熱領域が上向
き(外向き)になり、電子部品搭載領域が下向き(内向
き)になる。そして、この半導体パッケージ11では、
タフピッチ銅板3の片面全体が放熱に関与する面にな
る。なお、この場合にはタフピッチ銅板3の4つの側面
も、同様に放熱に関与する面になる。LSIチップ1
8,19の熱はこれらの面を介して効率よく外部に放散
され、もってLSIチップ18,19の熱破壊等が防止
されるようになっている。
【0030】図3,図4に示されるように、LSIチッ
プ18,19側と多層薄膜配線板12側との電気的接続
部分は、ポッティング樹脂36によって封止されてい
る。本実施形態では、ポッティング樹脂36として粘度
が1500cps 〜2500cpsのエポキシ樹脂(九州松
下製,商品名:CCN2001−23P)が使用されて
いる。電気的接続部分とは、詳細にはボンディングパッ
ド20、LSIチップ18,19上面の図示しないボン
ディングパッド及びそれらを接続しているボンディング
ワイヤ21を指している。なお、ベースユニット25側
と多層薄膜配線板12側との電気的接続部分は、上記の
異方導電接着剤33によって封止されている。なお、こ
の部分については、必要に応じてポッティング樹脂36
による封止が併せて行われてもよい。
【0031】そして、プリント配線板25aにおけるピ
ン突出面側には、図示しない接着剤及びはんだ等によっ
て金属製の封止キャップ37が接合されている。その結
果、貫通窓26内の片方の開口が塞がれるようになって
いる。従って、この封止キャップ37、貫通窓26の内
壁面及びビルドアップ多層配線層B1 によって区画され
る領域は密閉領域となる。
【0032】次に、この半導体パッケージ11を作製す
る手順の一例を紹介する。まず、半導体パッケージ11
を構成する多層薄膜配線板12を、次のようにして作製
する。出発材料であるタフピッチ銅板13の片面を従来
公知の方法によって黒化処理し、その黒化処理面上に感
光性エポキシ樹脂を塗布する。そして、露光・現像を行
うことにより、内径40μmのバイアホール形成用穴を
有する厚さ15μmの絶縁層14を形成する。スパッタ
リングすることによって絶縁層14上に厚さ0.1μm
のCr薄層を形成し、更にその上にスパッタリングする
ことによって厚さ0.2μmのCu薄層を形成する。L
/S=25μm/25μmの配線パターン15を形成す
るためのめっきレジストをCu薄層上に配置する。この
状態で電解Cuめっき及び電解Niめっきを順次行うこ
とにより、厚さ6μmのCuめっき層及び厚さ1μmの
Niめっき層をそれぞれ形成する。めっきレジストを剥
離した後、塩化第二銅溶液と20%塩酸水溶液とを用い
て非めっき部分のCu薄層及びCr薄層をエッチングす
る。そして、以上の工程を必要に応じて繰り返すことに
より、絶縁層14と複数種の金属からなる配線パターン
15とを交互に形成する。その結果、配線パターン15
を4層備えた多層薄膜配線板(35mm角,1.0mm厚)
12が作製される。そして、この後に多層薄膜配線板1
2のオープン・ショートテストを行う。
【0033】一方、ベースユニット25は次のようにし
て作製される。まず、従来公知のアディティブプロセス
に従ってパターニングを行い、両面に内層導体パターン
を有する内層基板(54mm角)38を作製する。この内
層基板38をコア材として用い、その両面にプリプレグ
を介して銅張積層板をラミネートする。そして、外周部
を穴あけ加工することにより、I/Oピン挿入用のスル
ーホール形成用孔を形成する。触媒核付与及びその活性
化の後、無電解Cuめっきを行うことにより、前記スル
ーホール形成用孔内にCuを析出させる。貫通ざぐり加
工(31mm角)することにより、中央部に貫通窓26を
形成する。所定部分にめっきレジストを配置した状態で
電解Cuめっきを行うことにより、必要部分にCuを析
出させる。めっきレジストを剥離した後、不要なCuを
エッチングする。このエッチングによってスルーホール
28、パッド30及び配線パターン32が形成される。
この後、スルーホール28のランド31及びパッド30
以外の部分をソルダーレジスト34で被覆した後、スル
ーホール28内にI/Oピン29を嵌挿する。そして、
この後にベースユニット25のオープン・ショートテス
トを行う。オープン・ショートテストをパスしたベース
ユニット25には、未硬化状態のフィルム状の異方導電
接着剤(日立化成工業株式会社製,商品名:アニソルム
AC−7104)33があらかじめ仮接着される。な
お、仮接着は、専用の仮接着装置によって約80℃,1
MPa,5分の条件で行われる。図6(a)に示される
ように、このフィルム状の異方導電接着剤33は、この
ときまだ離型フィルム39によって保護されている。
【0034】ベースユニット25への多層薄膜配線板1
2の装着は、次のようにして行われる。まず、離型フィ
ルム39を剥離することにより、フィルム状の異方導電
接着剤33を外部に露出させる(図6(b) 参照)。次
に、ベースユニット25側のパッド30と多層薄膜配線
板12側のパッド22との位置合わせを行う。この後、
専用の接着装置によってフィルム状の異方導電接着剤3
3の本接着(170℃前後,2MPa,20秒)を行
い、両パッド22,30を接合する。このとき、両パッ
ド22,30間に圧力が集中することにより、その部分
に存在している導電粒子33bが塑性変形する。そし
て、対向するパッド22,30同士が、この導電粒子3
3bを介して電気的に接続される(図7(b) 参照)。こ
の場合、パッド22,30間のスペースにはそれほど圧
力が集中しないことから、当該部分にある導電粒子33
bには塑性変形が起こらない。従って、パッド22,3
0間のスペースは未導通状態のままとなる。
【0035】次いで、ダイボンダを使用して、ダイパッ
ド17上にテスト済のCPU用LSIチップ18を1
個、メモリ用LSIチップ19を6個搭載する。ここ
で、ワイヤボンディング装置(九州松下製,商品名:H
W−2200)を用いて、LSIチップ18,19をワ
イヤボンディングする。ワイヤボンディング工程は、ベ
ースユニット25への多層薄膜配線板12の装着工程前
に実施されてもよい。ただし、装着工程後にワイヤボン
ディング工程を行うほうが、ボンディングワイヤ21が
変形する危険性が小さくなる等の利点がある。そして、
最後にポッティング法による樹脂封止を行うことによ
り、電気的接続部分を封止する。半導体パッケージ11
は、以上のような手順を経て製造される。
【0036】さて、本実施形態の半導体パッケージ11
における特徴的な作用効果を以下に列挙する。 (イ)この半導体パッケージ11では、第1の接続端子
群を構成する多層薄膜配線板12側のパッド22と、第
2の接続端子群を構成するベースユニット25側のパッ
ド30とが、フィルム状異方導電接着剤33を介して電
気的に接続されている。従って、両パッド22,30間
をワイヤボンディングで接続していたときと比較して、
接続部分の長さが確実に短くなる(図7(a),(b) のL1
,L2 参照)。つまり、従来では接続部分の長さL1
が数mm程度になるのに対し、本実施形態では接続部分の
長さL2 が数μm〜十数μm程度と極めて短くなる。こ
れは、もともと厚さ数十μmのフィルム状異方導電接着
剤33を用いていることに由来するものである。以上の
結果、インダクタンスの低減が図られ、信号伝搬速度の
遅延が防止される。よって、半導体パッケージ11の高
速化を達成することができる。
【0037】また、電気的接続部分にフィルム状異方導
電接着剤33を使用していることから、困難なワイヤボ
ンディング作業が不要になり、工程の簡略化・製造の容
易化が図られる。勿論、このような接合構造は、パッド
22,30間のスペースの広狭にあまり左右されること
なく形成できるため、極めて狭ピッチ化に向いている。
さらに、この接合構造であるとはんだ付けも不要になる
ので、環境悪化の原因となるPbの使用を回避すること
ができる。加えて、はんだ等による接続が行われないこ
とで、はんだの再溶融を考慮した工程順を設定する必要
がなくなり、この点においても製造容易化が図られる。
【0038】(ロ)この半導体パッケージ11では、多
層薄膜配線板12側のパッド22とベースユニット25
側のパッド30とが、横方向に並ぶようには配置されて
いない。即ち、これらが厚さ方向に並ぶように(即ち対
向するように)配置されている。よって、プリント配線
板25a上にパッド30を形成すべき領域をあらかじめ
設けておく必要がなくなり、従来に比較して半導体パッ
ケージ11の外形小型化を達成することができる。
【0039】(ハ)この半導体パッケージ11では、タ
フピッチ銅板3の片面全体に加えて4つの側面が放熱に
関与する面になっている。従って、図14に示した従来
タイプに比べて放熱領域がよりいっそう大きくなってお
り、結果として半導体パッケージ11の放熱性の向上が
図られる。
【0040】(ニ)この半導体パッケージ11では、プ
リント配線板25aの中央部を貫通する貫通窓26が収
容空間として形成されている。このような貫通孔は、例
えば非貫通孔を形成する場合に比べて加工が簡単である
という製造上の利点がある。そして、このことによって
も製造の容易化が図られる。
【0041】(ホ)この半導体パッケージ11では、貫
通窓26の外形寸法は多層薄膜配線板12の外形寸法よ
りも1mm〜2mm小さく、その周囲にはパッド30が形成
され、異方導電接着剤33は貫通窓26を完全に包囲す
るように設けられている。ゆえに、フィルム状異方導電
接着剤33自身によって、多層薄膜配線板12とベース
ユニット25との界面が封止された状態となる。この場
合にはフィルム状異方導電接着剤33による好適な封止
性が得られるため、両者12,25の界面を樹脂封止す
る必要性が従来に比べて小さくなる。よって、例えばそ
の部分の樹脂封止を省略することによって、いっそうの
工程簡略化を達成することができる。また、前記界面の
樹脂封止が不要になることは、外形小型化を達成するう
えでもプラスに作用する。即ち、封止用のポッティング
樹脂36の拡がりという問題が起こりえなくなることか
ら、その拡がり分を考慮してスペースを設けておく必要
がなくなるからである。 〔第2の実施の形態〕次に、図8に基づいて第2の実施
形態の半導体パッケージ41を説明する。なお、第1の
実施形態と共通する部分については同じ部材番号を付す
こととし、その詳細な説明を省略する。
【0042】本実施形態におけるベースユニット42の
中央部には、第1の実施形態のときと同じく正方形状の
貫通窓43が形成されている。ただし、この貫通窓43
の内壁面には、その全周にわたって段部43aが設けら
れている。貫通窓43において多層薄膜配線板12が装
着される側の開口の大きさは、多層薄膜配線板12の外
径寸法とほぼ等しくなっている。また、もう一方の開口
の大きさは、多層薄膜配線板12の外径寸法より1mm〜
2mm小さくなっている。従って、多層薄膜配線板12の
嵌着時には、多層薄膜配線板12の下面外縁部が段部4
3aによって支持される。段部43aの上面全体には、
第2の接続端子群を構成する複数のパッド30が形成さ
れている。これらのパッド30は、プリント配線板25
aにおいて上から2層めの導体層(即ち、内層導体パタ
ーン)に属している。そして、前記パッド30と多層薄
膜配線板12側のパッド22とは、フィルム状異方導電
接着剤33を介して電気的に接続されている。なお、こ
の半導体パッケージ41は、基本的に第1の実施形態と
同様の手順を経て作製することができる。
【0043】さて、上記のような半導体パッケージ41
であっても、第1の実施形態のときと基本構成が同じで
あることから、同等の作用効果を奏することは明白であ
る。以下、この実施形態の特徴的な作用効果を記す。
【0044】(イ)多層薄膜配線板12を嵌着すること
が可能な貫通窓26が設けられているため、半導体パッ
ケージ41からの突出部分が少なくなる。従って、肉薄
化を図ることができる。
【0045】(ロ)嵌着時においては、貫通窓26の内
壁面によって多層薄膜配線板12の位置決めが図られ
る。このため、パッド22,30の接合部分が目視不可
能であったとしても、多層薄膜配線板12の位置決めを
容易にかつ確実に行うことができる。 〔第3の実施の形態〕次に、図9に基づいて第3の実施
形態の半導体パッケージ51を説明する。
【0046】本実施形態におけるベースユニット52の
中央部には、プリント配線板25aの表裏面を貫通しな
い正方形状の凹部53が収容空間として設けられてい
る。この凹部53の深さは、電子部品であるLSIチッ
プ18,19及びそれに接合されたボンディングワイヤ
21が収容される程度に設定されている。そして、以上
のことを除いては、第1の実施形態と等しい構成が採用
されている。なお、この半導体パッケージ51は、基本
的に第1の実施形態と同様の手順を経て作製することが
できる。ただし、ベースユニット52への多層薄膜配線
板12の装着工程は、LSIチップ18,19のワイヤ
ボンディング工程後に実施される必要がある。
【0047】さて、上記のような半導体パッケージ51
であっても、第1の実施形態のときと基本構成が同じで
あることから、同等の作用効果を奏することは明白であ
る。以下、この実施形態の特徴的な作用効果を記す。
【0048】(イ)収容空間である凹部53が非貫通状
態であることから、ピン突出面側の開口に封止キャップ
37を設けなくても、凹部53内が好適な封止状態にな
る。従って、部品点数が少なくなりかつ構成の簡略化が
図られる。なお、この場合には同様の理由によりポッテ
ィング樹脂36による封止も不要になる。
【0049】(ロ)プリント配線板25aの中央部にも
配線を引くことができるため、デッドエリアがよりいっ
そう少なくなり、小型化が達成される。 (ハ)プリント配線板25aの裏面外周部ばかりでな
く、裏面中央部にもI/Oピン54を設けることができ
る。従って、半導体パッケージ51の大型化を回避しつ
つ多ピン化を達成することができる。 〔第4の実施の形態〕次に、図10に基づいて第4の実
施形態の半導体パッケージ61を説明する。この半導体
パッケージ61の場合、ベースユニット25を構成する
プリント配線板25aの裏面外周部には、多数のパッド
62が形成されている。そして、これらのパッド62上
には、I/Oピン29に代わる入出力端子としてはんだ
バンプ63が突設されている。そして、以上のことを除
いては、第1の実施形態と等しい構成が採用されてい
る。また、この半導体パッケージ61は、基本的に第1
の実施形態と同様の手順を経て作製することができる。
この場合、はんだバンプ63の接合は、ベースユニット
25への多層薄膜配線板12の装着工程の前後を問わず
実施することが可能である。上記のような半導体パッケ
ージ61であっても、第1の実施形態のときと基本構成
が同じであることから、同等の作用効果を奏することは
明白である。 〔第5の実施の形態〕次に、図11に基づいて第5の実
施形態の半導体パッケージ71を説明する。この半導体
パッケージ71の場合、ベースユニット72を構成する
プリント配線板25aの中央部には、収容空間としての
非貫通状態の凹部74が形成されている。この凹部74
の底面の複数箇所には、突出部73が設けられている。
これらの突出部73の上面には、第2の接続端子群を構
成するパッド30がいくつか設けられている。また、こ
の半導体パッケージ71では、ビルドアップ多層配線層
B1 の外縁部以外の位置にもパッド22が配置されてい
る。そして、これらのパッド22と前記突出部73のパ
ッド30とが、異方導電接着剤33を介して電気的に接
続されている。そして、以上のことを除いては、第1の
実施形態と等しい構成が採用されている。また、この半
導体パッケージ71は、基本的に第1の実施形態と同様
の手順を経て作製することができる。突出部73につい
ては、例えばプリント配線板25aのざぐり加工の際に
所定部分のみを残しておくことによって形成することが
できる。
【0050】さて、上記のような半導体パッケージ71
であっても、第1の実施形態のときと基本構成が同じで
あることから、同等の作用効果を奏することは明白であ
る。以下、この実施形態の特徴的な作用効果を記す。
【0051】(イ)収容空間である凹部74が非貫通状
態であることから、ピン突出面側の開口に封止キャップ
37を設けなくても、凹部74内が好適な封止状態にな
る。従って、部品点数が少なくなりかつ構成の簡略化が
図られる。なお、この場合には同様の理由によりポッテ
ィング樹脂36による封止も不要になる。
【0052】(ロ)プリント配線板25aの中央部にも
配線を引くことができるため、デッドエリアがよりいっ
そう少なくなり、小型化が達成される。 (ハ)プリント配線板25aの裏面外周部ばかりでな
く、裏面中央部にもI/Oピン54を設けることができ
る。従って、半導体パッケージ71の大型化を回避しつ
つ多ピン化を達成することができる。
【0053】(ニ)凹部74の中に突出部73が設けら
れ、その上にパッド30が設けられているため、ビルド
アップ多層配線層B1 の上面外縁部以外の場所にパッド
22をレイアウトすることができる。従って、上面外縁
部のみに無理に多数のパッド22をレイアウトする必要
がなくなり、その分だけ半導体パッケージ71の小型化
が容易に達成される。また、この構成であると、ビルド
アップ多層配線層B1内の配線長が短くなるため、さら
なる高速化を達成することができる。 〔第6の実施の形態〕次に、図12に基づいて第6の実
施形態の半導体パッケージ81を説明する。この半導体
パッケージ81では、LSIチップ18,19とビルド
アップ多層配線層B1 との間の電気的接続にも異方導電
接着剤33が用いられている。この場合、LSIチップ
18,19の裏面側には多数のパッド(図示略)が形成
され、ビルドアップ多層配線層B1 上のダイエリアには
それらに対向する多数のパッド(図示略)が形成され
る。勿論、この半導体パッケージ81は、基本的に第1
の実施形態と同様の手順を経て作製することができる。
【0054】さて、上記のような半導体パッケージ81
であっても、第1の実施形態のときと基本構成が同じで
あることから、同等の作用効果を奏することは明白であ
る。以下、この実施形態の特徴的な作用効果を記す。
【0055】(イ)LSIチップ18,19とビルドア
ップ多層配線層B1 とを接続するボンディングワイヤ2
1が省略され、その代わりに異方導電接着剤33が使用
されている。このため、当該接続部分の長さが短くな
り、ひいては半導体パッケージ81のよりいっそうの高
速化につながる。
【0056】(ロ)電気的接続の手法としてワイヤボン
ディングが採用されていないことから、それに伴う製造
上の不利益が解消され、半導体パッケージ81の製造が
より容易になる。 〔第7の実施の形態〕次に、図13に基づいて第7の実
施形態の半導体パッケージ91を説明する。この半導体
パッケージ91では、パッド22,30同士が1枚の正
方形状をした異方導電接着剤33を介して電気的に接続
されている。このフィルム状異方導電接着剤33とビル
ドアップ多層配線層B1 との間には空隙が形成され、そ
の空隙内にはLSIチップ18,19がちょうど収容さ
れている。そして、この異方導電接着剤33によって空
隙内外の空気の流通が絶たれ、ある程度の封止が図られ
るようになっている。即ち、この実施形態では、フィル
ム状異方導電接着剤33自体がポッティング樹脂36に
近い役割を果たしている。さて、上記のような半導体パ
ッケージ91であっても、第1の実施形態のときと基本
構成が同じであることから、同等の作用効果を奏するこ
とは明白である。
【0057】なお、本発明は例えば次のように変更する
ことが可能である。 (1)異方導電接着剤33として金属粒子を含むものを
使用してもよい。 (2)プリント配線板25aは、両面板や片面板であっ
てもよく、逆に5層以上の多層板であってもよい。
【0058】(3)放熱体である多層薄膜配線板12を
作製する場合、各実施形態にて用いたタフピッチ銅板1
3以外にも、例えばりん青銅板、アルミニウム板、アル
マイト板等の金属板を使用することが勿論可能である。
また、金属板のみに限定されることはなく、例えばアル
ミナ板、ムライト板、窒化珪素板、窒化ホウ素板等のセ
ラミックス基板を使用することが可能である。なお、こ
れらの板材は必ずしも完全に板状である必要はなく、例
えば放熱領域側の表面に多少凹凸があるものであっても
構わない。
【0059】(4)収容空間である貫通窓26,43や
凹部53,74の形状は正方形状のみに限定されること
はなく、他の形状に変更することができる。この場合、
収容空間の大きさを最小限にする(LSIチップ18,
19よりもひとまわり大きい程度にする)ことは、さら
なるデッドエリアの減少につながるため好ましい。
【0060】ここで、特許請求の範囲に記載された技術
的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される
技術的思想をその効果とともに以下に列挙する。 (1) 請求項2,3において、収容空間の内壁面に前
記放熱体を支持するための段部を設け、その段部の上面
に第2の接続端子群を設けたこと。この構成であると、
より半導体パッケージの肉薄化を達成できるとともに、
装着時の位置合わせが容易になる。
【0061】(2) 請求項3,技術的思想1のいずれ
かにおいて、前記収容空間である凹部の中に突出部を設
け、その上面にも第2の接続端子群を設けたこと。この
構成であると、より半導体パッケージの小型化や高速化
を達成できる。
【0062】(3) 請求項1〜において、前記電子
部品と前記ビルドアップ多層配線層との間の電気的接続
にも前記異方導電接着剤を用いたこと。この構成である
と、より高速化を達成できるとともに、製造容易化を達
成できる。
【0063】(4) ビルドアップ多層配線層を有する
放熱体が装着される放熱体装着用のベースユニットであ
って、プリント配線板の片側面に設けられた入出力端子
群と、その反対側面のほぼ中央部に設けられた電子部品
の収容のための収容空間と、前記反対側面にてその収容
空間の近傍に設けられた接続端子群と、前記接続端子群
を被覆する未硬化のフィルム状異方導電接着剤と、その
フィルム状異方導電接着剤を保護する離型シートとを備
えたベースユニット。この構成であると、あらかじめフ
ィルム状異方導電接着剤が仮接着されていることから、
より容易にパッケージを製造できる。
【0064】なお、本明細書中において使用した技術用
語を次のように定義する。 「高熱伝導性材料: プラスティック材料に比べて熱伝
導性のよい材料をいい、例えば窒化アルミニウム、アル
ミナ、ムライト等のセラミックス材料や銅、アルミニウ
ム等の金属材料をいう。」
【0065】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜に記
載の発明によれば、小型かつ高速であって製造の容易な
半導体パッケージを提供することができる。また、両接
続端子群間の界面の樹脂封止を行わなくても好適な封止
性を得ることができるとともに、空隙内外の空気の流通
が絶たれて封止を図ることができる。請求項2に記載の
発明によれば、収容空間が貫通してなるものであること
から、より製造の容易化を図ることができる。請求項3
に記載の発明によれば、収容空間が非貫通の凹部である
ことから、封止キャップ等を用いなくても好適な封止性
を得ることができる
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の半導体パッケージに使用され
るベースユニットを示す平面図。
【図2】同じくベースユニットを示す底面図。
【図3】第1の実施形態の半導体パッケージを示す部分
破断概略断面図。
【図4】同じくその要部拡大部分断面図。
【図5】(a),(b)は、接続端子群同士を接合する
方法を説明するための部分概略断面図。
【図6】(a),(b)は使用時におけるベースユニッ
トを示す平面図。
【図7】(a),(b)は従来の半導体パッケージの接
続部分と第1の実施形態のそれとを比較するための要部
拡大概略断面図。
【図8】第2の実施形態の半導体パッケージを示す部分
概略断面図。
【図9】第3の実施形態の半導体パッケージを示す部分
概略断面図。
【図10】第4の実施形態の半導体パッケージを示す部
分概略断面図。
【図11】第5の実施形態の半導体パッケージを示す部
分概略断面図。
【図12】第6の実施形態の半導体パッケージを示す部
分概略断面図。
【図13】第7の実施形態の半導体パッケージを示す部
分概略断面図。
【図14】従来例の半導体パッケージを示す部分破断概
略断面図。
【符号の説明】
11,41,51,61,71,81,91…半導体パ
ッケージ、12…放熱体としての多層薄膜配線板、13
…高熱伝導性材料からなる板材としてのタフピッチ銅
板、17…電子部品搭載部としてのダイパッド、18,
19…電子部品としてのLSIチップ、22…第1の接
続端子群を構成するパッド、25,42,52,72…
ベースユニット、25a…プリント配線板、26,43
…収容空間としての貫通窓、53,74…収容空間とし
ての凹部、29,54…入出力端子群を構成するI/O
ピン、30,62…第2の接続端子群を構成するパッ
ド、33…フィルム状異方導電接着剤、63…入出力端
子群を構成するはんだバンプ、B1 …ビルドアップ多層
配線層。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高熱伝導性材料からなる板材の片側面にビ
    ルドアップ多層配線層が設けられ、その配線層上に電子
    部品を搭載するための電子部品搭載部及び第1の接続端
    子群が設けられてなる放熱体と、 片側面に入出力端子群を備えるプリント配線板の反対側
    面のほぼ中央部に前記電子部品が収容されうる収容空間
    が設けられ、その収容空間の近傍に前記第1の接続端子
    群と電気的に接続される第2の接続端子群が設けられて
    なり、前記放熱体が前記ビルドアップ多層配線層側面を
    前記プリント配線板側に向けた状態で装着される放熱体
    装着用のベースユニットとによって構成される半導体パ
    ッケージにおいて、 前記第1の接続端子群と前記第2の接続端子群とが異方
    導電接着剤を介して電気的に接続され、前記収容空間の
    外形寸法は前記放熱体の外形寸法よりも1mm〜2mm小さ
    く、その周囲には前記第2の接続端子が形成され、前記
    異方導電接着剤は前記収容空間を包囲するように設けら
    れ、前記異方導電接着剤と前記ビルドアップ多層配線層
    との間には空隙が形成され、その空隙内に電子部品が収
    容されてなる半導体パッケージ。
  2. 【請求項2】前記収容空間は前記プリント配線板を貫通
    してなる請求項1に記載の半導体パッケージ。
  3. 【請求項3】前記収容空間は前記プリント配線板を貫通
    しない凹部である請求項1に記載の半導体パッケージ。
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