JP3370763B2 - 長尺材の組合せ装置 - Google Patents

長尺材の組合せ装置

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JP3370763B2
JP3370763B2 JP00100294A JP100294A JP3370763B2 JP 3370763 B2 JP3370763 B2 JP 3370763B2 JP 00100294 A JP00100294 A JP 00100294A JP 100294 A JP100294 A JP 100294A JP 3370763 B2 JP3370763 B2 JP 3370763B2
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勝 出井
立示 掘井
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滝川工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、長尺材の組合せ装置
に関する、より詳しくはH型鋼やV型鋼等、中心部から
幅方向の両側へ突出する鍔状の突出部を有する複数の長
尺材を、各突出部どうしをオーバラップさせた状態で並
列に組合せる長尺材の組合せ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、H型鋼、V型鋼、及びI型鋼
等の長尺材(条鋼材)については、圧延メーカ又は倉庫
会社において、複数本をいわゆるI型組合せと呼ばれる
荷姿に組合せて出荷することが行われている。このI型
組合せは、各長尺材の突出部どうしをオーバラップさせ
た状態で並列に組合せるものであり、これによって、複
数本の長尺材を出荷する際の総幅を、各長尺材の突出部
どうしを突き合わせて整列させた場合よりも、大幅に小
さくすることができる。
【0003】上記I型組合せは、一般に、以下の方法に
よって行われている。先ず、コンベア91によって搬送
される長尺材A1を、ストッパー94に突き当てて停止
させるとともに、後続の長尺材A2〜A5を、順次先行
する長尺材に突き当てて並列に集積する(図7a参
照)。そして、当該集積が完了した時点で、コンベア9
1を停止させ、リフター92,93、及びプッシャー9
5を上昇させるとともに、偶数列の長尺材A2,A4を
リフター92,93によってコンベア91から持ち上げ
る(図7b参照)。この状態で、リフター92,93及
びプッシャー95を、1列目の長尺材A1に向かって移
動させて、各長尺材A1〜A5の所定の突出部Tを、段
差を有した状態でオーバラップさせる(図7c参照)。
その後、上記リフター92,93を下降させるととも
に、プッシャー95によって、各長尺材A1〜A5を再
び1列目の長尺材A1に向かって移動させて、突出部T
どうしが完全にオーバラップするように、各長尺材A1
〜A5を組合せる。そして、再びコンベア91を駆動し
て、各長尺材A1〜A5を次工程に搬送する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の長尺材の組
合せ技術によれば、長尺材の移動方向下流側に位置する
リフター92の横移動量に対して、その上流側に位置す
るリフター93の横移動量を大きくする必要があるの
で、各リフター92,93毎に、横移動機構を構成する
必要がある。また、プッシャー95の横移動量も、リフ
ター93の横移動量よりもさらに大きくなるので、これ
を単独で横移動させる機構が必要である。さらに、プッ
シャー95を、リフター92,93よりも遅れて下降さ
せる必要があるので、これを単独で昇降させる機構も必
要である。このため、装置の構造が複雑になるという問
題があった。
【0005】また、長尺材を組合せている間は、コンベ
ア91を停止させておく必要があり、長尺材の集積作業
を行うことができないので、組合せ工程の1サイクルに
要する時間が非常に長くかかり、作業能率が悪いという
問題があった。従って、例えば条鋼材の圧延ラインに連
続して上記組合せ作業を行わせる場合には、複数の組合
せラインを構成する必要があり、その分設備費が高騰す
るとともに、各ラインを監視するのに必要な要員も多く
なるという問題があった。
【0006】この発明は、上記問題点に鑑みてなされた
ものであり、構造を簡素にすることができる長尺材の組
合せ装置を提供することを目的とする。また、この発明
は、長尺材の組合せに要する1サイクル当たりの時間
を、短縮することができる長尺材の組合せ装置を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1に係る長尺材の組合せ装置は、幅方向の両側
へ突出する鍔状の突出部を有する複数の長尺材を、各突
出部どうしをオーバラップさせた状態で並列に組合せる
長尺材の組合せ装置において、複数の長尺材を集積ゾー
ンに搬送して、突出部どうしを突き合わせた状態で並列
に集積させるコンベアと、集積ゾーンに集積された複数
の長尺材を持ち上げた後、集積ゾーンに隣設された組合
せゾーンに向かって斜め下方に移動させて、当該長尺材
を組合せゾーンに斜め上方から移載する移載手段と、組
合せゾーンに移載される長尺材のうちの奇数列の長尺材
の相互間を通って昇降し、上昇位置で、組合せゾーンに
移載される長尺材のうちの偶数列の長尺材を、奇数列の
長尺材よりも高い位置で、且つ移載方向下流側が高くな
るように段差を有して受け止める櫛歯状の第1の受け部
材と、組合せゾーンに移載される長尺材のうちの奇数列
の長尺材を受け止めるとともに、上記第1の受け部材を
上昇させた状態で、組合せゾーンから集積ゾーンに向か
って所定量移動して、組合せゾーンに移載された奇数列
の長尺材のうちの、集積ゾーン側から1列目の長尺材を
除く長尺材を、1列目の長尺材に向かって移動させた
後、上記第1の受け部材を下降させた状態で、組合せゾ
ーンから集積ゾーンに向かってさらに所定量移動して、
上記1列目の長尺材を除く全ての長尺材を、1列目の長
尺材に向かって移動させて各長尺材を組合せる第2の受
け部材と、1列目の長尺材を除く奇数列の長尺材のみ
を、第2の受け部材によって第1列目の長尺材に向かっ
て移動させる際に、当該奇数列の長尺材を、その突出部
が遇数列の長尺材の突出部とオーバラップする位置まで
移動するように、当該奇数列の長尺材の移動量を各列毎
に制御するストッパとを備えることを特徴とするもので
ある。
【0008】請求項2に係る長尺材の組合せ装置は、請
求項1に係る長尺材の組合せ装置において、上記集積ゾ
ーン及び組合せゾーンが、コンベアの途中部に沿って配
置されており、移載手段が、集積ゾーンの長尺材を組合
せゾーンに移載すると同時に、組合せが完了した長尺材
を、組合せゾーンからコンベアの搬送方向下流側に移載
する手段を備えることを特徴とするものである。
【0009】請求項3に係る長尺材の組合せ装置は、請
求項1又は2に係る長尺材の組合せ装置において、上記
移載手段が、集積ゾーンに集積された長尺材を、並列姿
勢を維持した状態で持ち上げて円形軌道に沿って移動さ
せるロータリトラバーサであることを特徴とするもので
ある。請求項4に係る長尺材の組合せ装置は、請求項1
に係る長尺材の組合せ装置において、上記ストッパを、
第1の受け部材の櫛歯部で兼用していることを特徴とす
るものである。
【0010】
【作用】請求項1に係る長尺材の組合せ装置によれば、
コンベアによって複数の長尺材を集積ゾーンに搬送し
て、各長尺材の突部どうしを突き合わせた状態で、並列
に集積させ、この集積させた複数の長尺材を、移載手段
によって持ち上げた後、集積ゾーンに隣設された組合せ
ゾーンに向かって斜め下方に移動させて、当該長尺材
を、組合せゾーンに斜め上方から移載することができ
る。
【0011】そして、上記移載に際しては、長尺材のう
ちの偶数列の長尺材を、櫛歯状の第1の受け部材によっ
て奇数列の長尺材よりも高い位置に受け止めることがで
きる。ここに、上記移載手段が、各長尺材を組合せゾー
ンに対して斜め上方から移載するので、高さの高い偶数
列の長尺材の一方の突出部は、その移載方向上流側の奇
数列の長尺材の一方の突出部と段差を有してオーバラッ
プすることになる。しかも、第1の受け部材によって、
遇数列の長尺材のうちの移載方向下流側の長尺材を、そ
の上流側の遇数列の長尺材よりもさらに高い位置に受け
止めることができるので、上流側長尺材の上記オーバラ
ップ量を、下流側長尺材のオーバラップ量よりも大きく
することができる。
【0012】一方、組合せゾーンに移載される長尺材の
うちの奇数列の長尺材については、第2の受け部材によ
って受け止めることができ、この受け止め状態で、第2
の受け部材を、組合せゾーンから集積ゾーンに向かって
所定量移動させることにより、奇数列の長尺材のうちの
集積ゾーン側から1列目の長尺材を除く長尺材を、当該
1列目の長尺材に向かって移動させることができる。こ
の際、ストッパによって、上記奇数列の長尺材の移動量
を各列毎に制御して、当該奇数列の長尺材の他方の突出
部を、偶数列の長尺材の他方の突出部に適宜オーバラッ
プさせることができる。この奇数列の長尺材の移動に際
しては、移載方向下流側の長尺材の移動量が、移載方向
上流側の長尺材の移動量よりも大きくなるが、前者の一
方の突出部のオーバラップ量を後者のそれよりも大きく
しているので、奇数列の長尺材の移動に伴って、当該オ
ーバラップ状態が解除される虞がない。
【0013】そして、上記第1の受け部材を下降させた
状態で、第2の受け部材によって、上記1列目の長尺材
を除く全ての長尺材を、再び1列目の長尺材に向かって
移動させることにより、各長尺材をその突出部どうしを
オーバラップさせた状態で、並列に組合せることができ
る。請求項2に係る長尺材の組合せ装置によれば、移載
手段によって、集積ゾーンの長尺材を組合せゾーンに移
載すると同時に、組合せが完了した長尺材を、組合せゾ
ーンからコンベアの搬送方向下流側に移載することがで
きる。このため、一つの連続したコンベアによって、組
合せが完了した長尺材を、次工程に搬送することができ
る。
【0014】請求項3に係る長尺材の組合せ装置によれ
ば、上記移載手段が、ロータリトラバーサであるので、
集積ゾーンに集積された複数の長尺材を、並列姿勢を維
持した状態で円形軌道に沿って移動させることができ
る。このため、当該長尺材を、組合せゾーンに対して斜
め上方から容易に移載することができる。また、組合せ
が完了した長尺材を、集積ゾーンの長尺材を組合せゾー
ンに移載すると同時に、コンベアの搬送方向下流側に容
易に移載することができる。
【0015】請求項4記載の長尺材の組合せ装置によれ
ば、上記ストッパを、受け部材の櫛歯部で兼用している
ので、当該ストッパを別途設ける必要がない。
【0016】
【実施例】以下、この発明の実施例について添付図面を
参照しながら詳述する。図1は、この発明の長尺材の組
合せ装置の一実施例を示す概略図である。この長尺材の
組合せ装置は、H型鋼、V型鋼、I型鋼、及び型鋼等、
幅方向の両側へ突出する鍔状の突出部T1,T2を有す
る複数の長尺材Aを、各突出部T1,T2どうしをオー
バラップさせた状態で並列に組合せるものである。
【0017】上記長尺材の組合せ装置は、複数の長尺材
Aを集積ゾーンXに搬送するコンベア1と、このコンベ
ア1の途中部に沿って設けられ、集積ゾーンXに集積さ
れた、図の場合H型鋼からなる長尺材Aを持ち上げて、
集積ゾーンXに隣設された組合せゾーンYに移載する移
載手段としてのロータリトラバーサ2と、組合せゾーン
Yに移載される長尺材Aのうちの、偶数列の長尺材A
2,A4を受け止める第1の受け部材としての櫛歯部材
3、及び奇数列の長尺材A1,A3,A5を受け止める
第2の受け部材としてのスライドスキッド4とによって
主要部が構成されている。
【0018】上記コンベア1は、複数条のチェーンコン
ベアによって構成されており、長尺材Aを長手方向に沿
って複数箇所で支持した状態で、集積ゾーンXに搬送す
ることができる。上記集積ゾーンXの搬送方向上流側に
は、当該集積ゾーンXに集積される長尺材Aを、後続の
長尺材Aから引き離して待機させるための分離レバー5
が配置されている。この分離レバー5は、シリンダ51
によって二つの支点Q1を中心に回動されることによっ
て、コンベア1上の長尺材Aを持ち上げて停止させるも
のである。
【0019】ロータリトラバーサ2は、二つの回動中心
軸Q2回りに回動駆動される一対の回動アーム21と、
この回動アーム21に回動可能に連結された一対の支持
アーム22と、この支持アーム22間に架設された移載
フレーム23とを備えており、回動アーム21を図にお
いて時計回りに回動させることにより、移載フレーム2
3によって、集積ゾーンXに集積された長尺材Aを、並
列姿勢を維持した状態で持ち上げるとともに、そのまま
の姿勢で円形軌道B1に沿って移動させて、組合せゾー
ンYに斜め上方から移載し、同時に、組合せゾーンYの
長尺材Aを、並列姿勢を維持した状態で持ち上げるとと
もに、そのままの姿勢で円形軌道B2に沿って移動させ
て、組合せゾーンYの下流側のコンベア上に移載するこ
とができる。また、必要により、上記コンベア1に移載
された長尺材Aを、上記と同様にして、コンベア1のさ
らに下流側に移載することができる。なお、上記ロータ
リトラバーサ2は、長尺材Aを長手方向に沿った複数箇
所で持ち上げるように、コンベア1の条列間に複数台配
置されている。
【0020】上記集積ゾーンXの搬送方向下流側には、
当該集積ゾーンXに搬送されてくる長尺材Aを停止させ
るためのストッパ6が設けられている。このストッパ6
は、長尺材Aの幅寸法に係わらず、当該長尺材Aを図1
において常に左側に寄せた状態で集積させるように、コ
ンベア1の搬送方向に沿って移動調整できるようになっ
ている。このストッパ6の移動調整は、ストッパ6に連
結されたリンク機構61を構成する回動アーム61aの
回動角度を、図示しないモータによって調整することに
より行うことができる。
【0021】スライドスキッド4は、組合せゾーンYに
おいて、コンベア1と並列に複数箇所設けられている。
このスライドスキッド4は、組合せゾーンYに移載され
た奇数列の長尺材A1,A3,A5を、コンベア1から
浮揚させた状態で受け止めるものであり、図示しないス
ライド駆動機構によって、当該受け止め位置から集積ゾ
ーンXに向かって所定量D1(図3参照)移動した後、
所定タイミングにてさらに集積ゾーンXに向かって所定
量D2(図5参照)移動することができる。なお、上記
スライドスキッド4は、二段目の移動が完了すると、長
尺材Aを受け止める位置に復帰する。
【0022】上記スライドスキッド4の搬送方向上流側
には、スライドスキッド4に受け止められた1列目の長
尺材A1が、集積ゾーンX側へ移動するのを規制するた
めのストッパSが、当該スライドスキッド4と別に設け
られている。櫛歯部材3は、昇降機構33によって昇降
駆動されるものであり、上記ロータリトラバーサ2及び
スライドスキッド4と並列に、長尺材Aの長手方向に沿
って複数箇所設けられている。この櫛歯部材3の上部に
は、組合せゾーンYに移載される長尺材Aのうちの偶数
列の長尺材A2,A4を個別に受け止める第1の櫛歯部
31と第2の櫛歯部32とが上方に向かって突設されて
いる。これら各櫛歯部31,32は、上記偶数列の長尺
材のA2,A4を奇数列の長尺材A1,A3,A5より
も高い位置で受け止めるものであり、しかも第2の櫛歯
部32は、4列目の長尺材A4を2列目の長尺材A2よ
りも高い位置で受け止めるように、第1の櫛歯部31の
高さHに対して所定高さΔH高くなっている(図2参
照)。また、第1の櫛歯部31の幅W1は、第2の櫛歯
部32の幅W2よりも大きくなるように設定されてい
る。これは、スライドスキッド4を集積ゾーンXに向け
て所定量D1だけ移動させた際に、3列目の長尺材A3
を第1の櫛歯部31に突き当てて、所定位置に停止させ
るとともに、5列目の長尺材A5を第2の櫛歯部32に
突き当てて、所定位置に停止させるためである。即ち、
上記各櫛歯部31,32は、奇数列の長尺材A3,A5
を集積ゾーンX方向に移動させる際のストッパを兼ねて
いるものである。
【0023】上記櫛歯部材3は、その上昇に伴って、各
櫛歯部31,32が奇数列の長尺材のA1,A3,A5
の相互間を挿通し、上昇端位置において、偶数列の長尺
材A2,A4を受け止めることができる。また、下降状
態においては、スライドスキッド4よりも下方に退避す
ることができる。なお、上記櫛歯部材3は、長尺材Aの
形状や寸法に応じて交換可能になっている。
【0024】上記の構成の長尺材の組合せ装置の動作は
以下の通りである。先ず、分離レバー5によって長尺材
Aの搬送が停止されている状態で、当該分離レバー5
を、コンベア1の下方に退避させて、長尺材Aの搬送を
許容すると、長尺材Aはコンベア1によって集積ゾーン
Xに搬送され、ストッパ6に突き当てられる。そして、
後続の長尺材Aが先行する長尺材Aに順次突き当てられ
て、所定数の長尺材Aが、互いの突出部T1,T2を突
き合わせた状態で並列に集積される。この状態で、ロー
タリトラバーサ2を駆動して、集積ゾーンXに搬送され
た長尺材Aを一斉に持ち上げた後、そのまま組合せゾー
ンYに向かって斜め下方に移動させて、当該組合せゾー
ンYに移載する。この際、櫛歯部材3は、予め上昇させ
て待機させておく。すると、奇数列の長尺材のA1,A
3,A5については、スライドスキッド4に受け止めら
れ、偶数列の長尺材A2,A4については、櫛歯部材3
によって受け止められる(図2参照)。ここに、各長尺
材Aが、ロータリトラバーサ2によって組合せゾーンY
に斜め上方から移載され、しかも、2列目の長尺材A2
については、1列目の長尺材A1よりも高い位置で受け
止められるので、2列目の長尺材A2の図2における左
側の突出部T1は、1列目の長尺材A1の右側の突出部
T2と段差を有した状態で、所定量M1だけオーバラッ
プした状態となる。また、4列目の長尺材A4の左側の
突出部T1については、3列目の長尺材A3の右側の突
出部T2に対して段差を有した状態で、所定量M2だけ
オーバラップした状態になる。さらに、上記4列目の長
尺材A4は、2列目の長尺材A2よりもΔHだけ高い位
置で受け止められるので、4列目の長尺材A4のオーバ
ラップ量M2は、2列目の長尺材A2のオーバラップ量
M1よりも大きくなる。
【0025】この状態で、スライドスキッド4を集積ゾ
ーンXの方向へ所定量D1だけ移動させる。すると、1
列目の長尺材A1は、前記ストッパSによって集積ゾー
ンX方向への移動が規制されているので、スライドスキ
ッド4上をスリップして受け止められた位置にそのまま
保持され、奇数列の長尺材Aのうちの3列目の長尺材A
3と5列目の長尺材A5のみが、1列目の長尺材A1方
向に移動されることになる(図3参照)。そして、3列
目の長尺材3については、櫛歯部材3の第1の櫛歯部3
1に突き当たった時点で、スライドスキッド4上をスリ
ップしてその移動が停止される。この状態で、2列目の
長尺材A2の右側の突出部T2と、3列目の長尺材A3
の左側の突出部T1とは、段差を有した状態で、所定量
N1だけオーバラップされる。また、5列目の長尺材A
5については、櫛歯部材の第2の櫛歯部32に突き当た
った時点で、スライドスキッド4上をスリップしてその
移動が停止され、この状態で、4列目の長尺材A4の右
側の突出部T2と5列目の長尺材A5の左側の突出部T
1とが、段差を有した状態で、所定量N2オーバラップ
される。
【0026】なお、集積ゾーンXの長尺材を、組合せゾ
ーンYに移載した際の、3列目の長尺材A3と4列目の
長尺材A4とのオーバラップ量M2は、スライドスキッ
ド4によって移動される3列目の長尺材A3の移動量よ
りも大きくなるように設定されており、上記3列目の長
尺材A3が移動された状態で、当該3列目の長尺材A3
の右側の突出部T2と4列目の長尺材A4の左側の突出
部T1とが、所定量M3だけオーバラップ状態が維持さ
れるようになっている。
【0027】次に、昇降機構33によって櫛歯部材3を
下降させて、コンベア1の下方に待機させる。これによ
って、偶数列の長尺材A2,A4も下降するが、その突
出部T1,T2が、奇数列の長尺材A1,A3,A5の
突出部T1,T2にオーバラップされているので、偶数
列の長尺材A2,A4は、奇数列の長尺材A1,A3,
A5によって、スライドスキッド4から浮揚した状態で
支持されることになる(図4参照)。従って、この状態
でさらにスライドスキッド4を集積ゾーンX方向に所定
量D2移動させることにより、各長尺材A1〜A5を、
突出部T1,T2を完全にオーバラップさせた状態で並
列に組合せることができる(図5参照)。
【0028】次いで、ロータリトラバーサ2を駆動し
て、組合せが完了した長尺材Aを、組合せゾーンYから
コンベア1の搬送方向下流側に再び移載する(図1参
照)。このコンベア1上に移載された長尺材は、当該コ
ンベア1によってさらに搬送されて、スタッカ等に搬送
される。上記の構成の長尺材の組合せ装置によれば、組
合せゾーンYに移載された長尺材Aを、コンベア1から
浮揚させた状態で組合せるので、コンベア1の駆動を停
止させる必要がない。このため、当該組合せ作業と平行
して、集積ゾーンXに長尺材Aを集積させることができ
る。従って、長尺材Aの組合せサイクルが完了した後、
長尺材Aの集積を開始する従来の装置に比べて、1サイ
クル当たりに要する時間を、大幅に短縮することができ
る。
【0029】また、奇数列の長尺材A3,A5を横移動
させたり、遇数列の長尺材A2,A4,を昇降させたり
するための機構を、各列毎に構成する必要がないので、
装置の構造を簡素化することができる。さらに、組合せ
が完了した長尺材Aを、ロータリトラバーサ2によっ
て、再びコンベア1に移載するようにしているので、一
つの連続したコンベア1によって当該組合せが完了した
長尺材Aを、次工程に搬送することができる。このた
め、長尺材Aを次工程に搬送するためのコンベアを別途
構成する場合よりも、設備が少なくて済む。
【0030】しかも、移載手段としてロータリトラバー
サ2を採用しているので、集積ゾーンXに集積された長
尺材Aを、組合せゾーンYに対して斜め上方から容易に
移載することができるともに、集積ゾーンXに集積され
た長尺材Aを、組合せゾーンYに対して移載すると同時
に、組合せが完了した長尺材Aを、組合せゾーンYから
コンベア1の上に容易に移載することができる。
【0031】また、一列目の長尺材A1に向かって長尺
材A3,A5を移動させる際に、これを櫛歯部材3の第
1の櫛歯部31及び第2の櫛歯部32に突き当てて、当
該長尺材A3,A5の移動量を制御しているので、この
移動量を制御するためのストッパを別途構成する必要が
なく、装置の構造をさらに簡素化することができる。な
お、上記分離レバー5については、コンベア1の搬送速
度や長尺材Aの搬送ピッチA等を考慮して、必要により
構成される。
【0032】また、V型鋼、I型鋼、及び型鋼等、上記
H型鋼以外の長尺材Aについても、上記と同様にして組
合せることができ、特に、V型鋼については、図6に示
すように、組合せゾーンYから搬送コンベア1上に移載
した状態で、電磁石7によって吊り上げて、隣設された
スタッキングトラバーサ8上に移載する作業を繰り返す
ことにより、多段に組合せることもできる。
【0033】
【発明の効果】以上のように、請求項1に係る長尺材の
組合せ装置によれば、組合せゾーンでの長尺材の組合せ
作業と平行して、集積ゾーンに長尺材を集積することが
できるので、長尺材の組合せのために要する1サイクル
当たりの時間を、従来よりも大幅に短縮することができ
る。また、長尺材を横移動させたり昇降させたりするた
めの機構を、各列毎に構成する必要がないので、装置の
構造を簡素化することができる。従って、構造簡素にて
組合せ作業を効率的に行うことができる長尺材の組合せ
装置を提供することができる。
【0034】請求項2に係る長尺材の組合せ装置によれ
ば、組合せが完了した長尺材を、再びコンベアに移載す
るようにしているので、一つの連続したコンベアによっ
て当該組合せが完了した長尺材を次工程に搬送すること
ができる。このため、組合せが完了した長尺材を次工程
に搬送するためのコンベアを別途構成する必要がなく、
設備費が少なくて済む。
【0035】請求項3に係る長尺材の組合せ装置によれ
ば、移載手段とてしロータリトラバーサを採用している
ので、集積ゾーンに集積された長尺材を、組合せゾーン
に対して斜め上方から移載したり、集積ゾーンに集積さ
れた長尺材を、組合せゾーンに対して移載すると同時
に、組合せが完了した長尺材を、組合せゾーンからコン
ベア上に再び移載したりするのを、簡単な構造にて容易
且つ能率的に行わせることができる。
【0036】請求項4に係る長尺材の組合せ装置によれ
ば、組合せゾーンに移載された奇数列の長尺材のうち
の、1列目の長尺材を除く長尺材を、当該1列目の長尺
材に向かって移動する際の移動量を、受け部材の櫛歯部
で制御しているので、この移動量を制御するためのスト
ッパを別途構成する必要がなく、装置の構造をさらに簡
素化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の長尺材の組合せ装置の一実施例を示
す概略図である。
【図2】長尺材を組合せゾーンに移載した状態を示す概
略図である。
【図3】1列目の長尺材に向かって奇数列の長尺材を移
動させた状態を示す要部概略図である。
【図4】櫛歯部材を下降させた状態を示す要部概略図で
ある。
【図5】1列目の長尺材に向かって他の全ての長尺材を
移動させた状態を示す要部概略図である。
【図6】長尺材としてV型鋼を組合せる場合を示す要部
概略図である。
【図7】従来例を示す工程図である。
【符号の説明】
1 コンベア 2 ロータリトラバーサ(移載手段) 3 櫛歯部材(第1の受け部材) 4 スライドスキッド(第2の受け部材) A 長尺材 A1,A3,A5 奇数列の長尺材 A2,A4 偶数列の長尺材 T1,T2 突出部 X 集積ゾーン Y 組合せゾーン B1 円形軌道
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−27319(JP,A) 実開 平5−37776(JP,U) 実開 昭52−116882(JP,U) 特公 昭51−11393(JP,B1) 実公 昭50−23981(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65G 47/22 - 47/32 B65G 57/18

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】幅方向の両側へ突出する鍔状の突出部を有
    する複数の長尺材を、各突出部どうしをオーバラップさ
    せた状態で並列に組合せる長尺材の組合せ装置におい
    て、 複数の長尺材を集積ゾーンに搬送して、突出部どうしを
    突き合わせた状態で並列に集積させるコンベアと、 集積ゾーンに集積された複数の長尺材を持ち上げた後、
    集積ゾーンに隣設された組合せゾーンに向かって斜め下
    方に移動させて、当該長尺材を組合せゾーンに斜め上方
    から移載する移載手段と、 組合せゾーンに移載される長尺材のうちの奇数列の長尺
    材の相互間を通って昇降し、上昇位置で、組合せゾーン
    に移載される長尺材のうちの偶数列の長尺材を、奇数列
    の長尺材よりも高い位置で、且つ移載方向下流側が高く
    なるように段差を有して受け止める櫛歯状の第1の受け
    部材と、 組合せゾーンに移載される長尺材のうちの奇数列の長尺
    材を受け止めるとともに、上記第1の受け部材を上昇さ
    せた状態で、組合せゾーンから集積ゾーンに向かって所
    定量移動して、組合せゾーンに移載された奇数列の長尺
    材のうちの、集積ゾーン側から1列目の長尺材を除く長
    尺材を、1列目の長尺材に向かって移動させた後、上記
    第1の受け部材を下降させた状態で、組合せゾーンから
    集積ゾーンに向かってさらに所定量移動して、上記1列
    目の長尺材を除く全ての長尺材を、1列目の長尺材に向
    かって移動させて各長尺材を組合せる第2の受け部材
    と、 1列目の長尺材を除く奇数列の長尺材のみを、第2の受
    け部材によって第1列目の長尺材に向かって移動させる
    際に、当該奇数列の長尺材を、その突出部が遇数列の長
    尺材の突出部とオーバラップする位置まで移動するよう
    に、当該奇数列の長尺材の移動量を各列毎に制御するス
    トッパとを備えることを特徴とする長尺材の組合せ装
    置。
  2. 【請求項2】上記集積ゾーン及び組合せゾーンが、コン
    ベアの途中部に沿って配置されており、移載手段が、集
    積ゾーンの長尺材を組合せゾーンに移載すると同時に、
    組合せが完了した長尺材を、組合せゾーンからコンベア
    の搬送方向下流側に移載する手段を備える請求項1記載
    の長尺材の組合せ装置。
  3. 【請求項3】上記移載手段が、集積ゾーンに集積された
    長尺材を、並列姿勢を維持した状態で持ち上げて円形軌
    道に沿って移動させるロータリトラバーサである請求項
    1又は請求項2記載の長尺材の組合せ装置。
  4. 【請求項4】上記ストッパを、第1の受け部材の櫛歯部
    で兼用している請求項1記載の長尺材の組合せ装置。
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