JP3370757B2 - 除湿装置 - Google Patents

除湿装置

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JP3370757B2
JP3370757B2 JP32907193A JP32907193A JP3370757B2 JP 3370757 B2 JP3370757 B2 JP 3370757B2 JP 32907193 A JP32907193 A JP 32907193A JP 32907193 A JP32907193 A JP 32907193A JP 3370757 B2 JP3370757 B2 JP 3370757B2
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永 長谷川
義和 田代
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、室内の高湿空気中の湿
分の除湿手段を備えた除湿装置および加湿装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、快適空調に対する関心が高まる
中、特に日本の梅雨時期の気候において室内や押し入れ
内の湿度が高湿状態となり、室内環境の悪化、押し入れ
内の微生物汚染、家具、建物の劣化という課題があるた
め、これを防ぐような対策が求められている。
【0003】従来、高湿状態の室内や押し入れ内の湿気
を除去する除湿手段としては、 (1)シリカゲルによる空気中の水分吸着。
【0004】(2)冷凍サイクルによる空気中の水分を
冷却減湿。などの方法があった。
【0005】以下、シリカゲルによる空気中の水分吸着
方式の構成について図20を参照しながら説明する。
【0006】図20に示すように、シリカゲルの吸着材
101はハニカム構造もしくは、コルゲート構造で回転
体円筒状の形状である。
【0007】そして、高湿空気を吸着材101に接触さ
せるための処理用送風機102と、水分吸着された吸着
材101を再生させるための再生用送風機103と再生
用送風機103と吸着材101との間にヒータ104が
設けられている。
【0008】上記構成において、高湿空気は処理用送風
機102で10〜20rphで回転している吸着材10
1に接触させ、高湿空気中の水分を吸着させて水分を除
去された除湿空気を室内に送風する。そして、水分吸着
された吸着材101を再生させるために再生用送風機1
03から送られた再生空気をヒータ104で120〜1
40℃に加熱させて吸着材101に接触させて吸着材1
01中の水分を放出させて吸着材101を再生する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の構成
における室内の湿気を除去する除湿方法について述べる
と、吸着材101を再生する際再生空気をヒータ104
で120〜140℃まで加熱させるため消費電力が大き
くなると共に、除湿された空気は、再生時の吸着材10
1の予熱で室温に対して+10〜20deg上昇しか
つ、シリカゲルの吸着熱などにより室内の空調負荷が増
大するという問題がある。
【0010】本発明は上記課題を解決するもので、空気
中の水分を除湿する際の吸着熱の発生がない吸湿素子か
らなる除湿装置を提供することを第1の目的とする。
【0011】第2の目的は、低圧力損失の吸湿素子によ
り、吸湿素子の量を多く用いることができ、除湿性能が
より優れた除湿装置を提供することである。
【0012】第3の目的は、長期間にわたり除湿能力を
保持することができる除湿装置を提供することである。
【0013】第4の目的は、低温度および低消費電力で
寿命となった吸湿素子を再生できる除湿装置を提供する
ことである。
【0014】第5の目的は、除湿空気と再生時の加湿空
気とを分離し、再生時の空気を室外へ排気できる除湿装
置を提供することである。
【0015】第6の目的は、室内高湿空気の除湿およ
び、室内空気の換気ができる除湿装置または換気装置を
提供することである。
【0016】第7の目的は、吸湿素子とヒータを一体化
した構造とすることで、再生時間および消費電力を削減
した除湿装置を提供することである。
【0017】第8の目的は、連続的に除湿を行なうこと
ができる除湿装置を提供することにある。
【0018】第9の目的は、再生用ヒータの加熱昇温に
費やす消費電力を低減させることのできる除湿装置を提
供することにある。
【0019】第10の目的は、再生時の加湿空気の排気
がなく、除湿性能を向上させた除湿装置を提供すること
である。
【0020】第11の目的は、装置全体の小型化が図
れ、連続的に除湿できる除湿装置を提供することであ
る。
【0021】第12の目的は、室内高湿空気の除湿と熱
ロスを低減した換気ができる除湿装置および換気装置を
提供することにある。
【0022】
【0023】第13の目的は、電気による吸湿材の再生
ができる除湿装置を提供することにある。
【0024】第14の目的は、電気による吸湿材の再生
に費やす消費電力を低減させることのできる除湿装置を
提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の目的を達
成するための第1の手段は、本体内に設けられた吸湿素
子と、室内空気を前記吸湿素子に送風するために配置さ
れた処理用送風機とから構成としたものである。
【0026】本発明の第2の目的を達成するための第2
の手段は、コルゲート構造の吸湿素子とから構成とした
ものである。
【0027】本発明の第3の目的を達成するための第3
の手段は、帯状の吸湿素子と、この吸湿素子の片端に設
け前記吸湿素子を巻取るための駆動ローラと、前記駆動
ローラを回転させる駆動ローラ用モータと、前記吸湿素
子の他端に設け、前記吸湿素子を巻いている従動ローラ
から構成したものである。
【0028】本発明の第4の目的を達成するための第4
の手段は、吸湿素子と処理再生兼用送風機の間にヒータ
を設けた構成としたものである。
【0029】本発明の第5の目的を達成するための第5
の手段は、本体の風路内の上流側に順に配置した処理再
生兼用送風機とヒータと吸湿素子と、この吸湿素子の下
流側で風路内に設けた風路を切り替えるダンパと、この
ダンパの下流側に複数の風路と複数個の吹出口とから構
成したものである。
【0030】本発明の第6の目的を達成するための第6
の手段は、壁面に設けられた風路と、この風路内の上流
側に順に配置した処理再生兼用送風機とヒータと吸湿素
子と、この吸湿素子の下流側で前記風路を室外排気側と
室内送風側に切り替えるダンパとから構成したものであ
る。
【0031】本発明の第7の目的を達成するための第7
の手段は、吸湿素子とヒータを一体化した構成としたも
のである。
【0032】本発明の第8の目的を達成するための第8
の手段は、円筒状の吸湿素子と、この吸湿素子を風路で
分割し処理側に設けた処理用送風機と、再生側に設けた
再生用送風機と、再生側の前記吸湿素子の上流側に設け
たヒータと、前記吸湿素子を回転させるためのモータか
ら構成としたものである。
【0033】本発明の第9の目的を達成するための第9
の手段は、再生空気を再循環させる風路を備え、前記風
路内に顕熱交換素子を備えた構成としたものである。
【0034】本発明の第10の目的を達成するための第
10の手段は、吸湿素子の再生側の上流側に設けたペル
チェ素子の加熱部分と、前記吸湿素子の再生側の下流側
に設けたペルチェ素子の冷却部分を備えた構成としたも
のである。
【0035】本発明の第11の目的を達成するための第
11の手段は、直交流状の吸湿素子と、この吸湿素子の
1面から処理用の空気を送風する処理用送風機と、前記
吸湿素子の他面から再生用の空気を送風する再生用送風
機とこの再生用送風機の下流側に設けたヒータを備えた
構成としたものである。
【0036】本発明の第12の目的を達成するための第
12の手段は、直交流状の吸湿素子と、この吸湿素子の
1面から室内の空気を室外へ排気する排気用送風機と、
前記吸湿素子の他面から外気空気を室内へ給気する給気
用送風機を備えた構成としたものである。
【0037】
【0038】本発明の第13の目的を達成するための第
13の手段は、水受容器と、この水受容器の上部に設け
られた着脱可能な蓋と、この蓋本体底部に設けられた一
対の電極と、この電極に両端が接触した吸湿素子と、前
記蓋本体内に設けられた電源装置と、前記蓋の上部およ
び底部が網目構造を備えた構成としたものである。
【0039】本発明の第14の目的を達成するための第
14の手段は、蓋本体底部に設けられ、この蓋本体底部
に対し垂直に設けられた一対の電極と、この電極に接触
しない構造に設けられた吸湿素子を備えた構成としたも
のである。
【0040】
【作用】本発明は上記した第1の手段の構成により、空
気中の水分を除湿する際の吸着熱の発生が少ない吸湿素
子を設けることで、空調負荷の小さく除湿ができるもの
である。
【0041】また、第2の手段の構成により、コルゲー
ト構造の吸湿素子を設けることで、低圧力となるため多
量の吸着素子を設置することが可能となり、また、接触
面積も増大するため除湿能力が向上する。
【0042】また、第3の手段の構成により、駆動ロー
ラと従動ローラとの間に巻き取り自在に装着された帯状
の吸湿素子を設けることで、除湿性能が減少した吸湿素
子を巻取ることで長期間にわたり除湿能力を保持するこ
とができるものである。
【0043】また、第4の手段の構成により、水分を吸
湿する際に、吸着とは違って、物理的な空間を拡げるこ
とで吸湿するため、低温度および低消費電力で再生する
ことができるものである。
【0044】また、第5の手段の構成により、吸着素子
の下流側に設けた複数の吹出口をダンパで切り替えるこ
とで、除湿空気または加湿空気を別々に分離することが
でき、再生時の加湿空気を室外へ排気できる。
【0045】また、第6の手段の構成により壁面に設け
られた風路内にダンパを設けることで、室内高湿空気の
除湿と、再生空気を室外に排気できるとともに、室内空
気の換気もできるものである。
【0046】また、第7の手段の構成により、吸湿素子
とヒータを一体化することで、再生時の吸湿素子の加熱
効果を向上させ、かつ、均一に吸湿素子を加熱すること
ができるものである。
【0047】また、第8の手段の構成により円筒状の吸
湿素子を回転することで、除湿と再生を同時に行なうこ
とができ、連続的に除湿を行なうことができる。
【0048】また、第9の手段の構成により再生空気を
再循環させる風路内に顕熱交換素子を設けることで、再
生空気の熱回収を行ない、ヒータの加熱昇温に費やす消
費電力を低減させることができるものである。
【0049】また、第10の手段の構成により、吸湿素
子で空気中の湿分を濃縮することで単にペルチェ素子で
除湿するよりも除湿性能を向上させることができ、室外
に加湿空気を排気する必要もない。
【0050】また、第11の手段の構成により、直交流
状の吸湿素子により同一吸湿素子で除湿と再生を行なう
ことで、装置全体の小型化が図れることができるもので
ある。
【0051】また、第12の手段の構成により、室内空
気と室外空気を直交流状の吸湿素子で交差させること
で、室内高湿空気の除湿性能が向上するとともに、室内
の温湿度を一定に保ちながら室内空気の換気が可能とな
る。
【0052】
【0053】また、第13の手段の構成により、吸湿材
の両端に電極を密着させ直流電圧を印加することで、吸
湿材中の水分を放湿させることができるものである。
【0054】また、第14の手段の構成により、一対の
電極の間に吸湿材を設け、電極間に直流高電圧を印加さ
せることで、吸湿材中の水分放湿に費やす消費電力を低
減させることができる。
【0055】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図1、図
2を参照しながら説明する。
【0056】図に示すように、本体内(図示はしていな
いが)に高吸水性ポリマーからなるシート状の吸湿素子
1を設けており、その上流側に処理用送風機102を配
置している。
【0057】高吸水性ポリマーからなる吸湿素子1の材
質は、ポリビニルアルコール系/ポリアクリル酸ナトリ
ウム架橋体を用い、形状はアクリルモノマーの状態でポ
リエステル繊維に担持させて、その繊維上で重合反応を
行ないポリマーの形とし、その後不織布に加工しシート
状にしたものである。
【0058】なお、吸湿素子1の材質として、デンプン
-アクリロニトリルグラフト重合体加水分解物、デンプ
ン-アクリル酸グラフト重合体、デンプン-スチレンスル
ホン酸グラフト重合体、デンプン-ビニルスルホン酸グ
ラフト重合体、デンプン-アクリルアミドグラフト重合
体系、セルロース-アクリロニトリルグラフト重合体、
セルロース-スチレンスルホン酸グラフト重合体、カル
ボキシメチルセルロースの架橋体、ヒアルロン酸、アガ
ロース、コラーゲン、ポリビニルアルコール架橋重合
体、ポリビニルアルコール吸水ゲル凍結・解凍エラスト
マー、アクリル酸ナトリウム-ビニルアルコール共重合
体、ポリアクリロニトリル系重合体ケン化物、ヒドロキ
シエチルメタクリレートポリマー(HEMA)、無水マ
レイン酸系(共)重合体、ビニルピロリドン系(共)重
合体、ポリエチレングリコール・ジアクリレート架橋重
合体、エステル系ポリマー、アミド系ポリマーなどでも
よい。
【0059】また、吸湿素子1の形状は粉末、球状、破
砕状の高吸水性ポリマーをシート状にしたもの、また
は、粉末、球状、破砕状の高吸水性ポリマーをポリエス
テル、ポリプロピレン、ポリエチレンなどの繊維に担持
させて不織布に加工しシート状にしたもの、または、モ
ノマーの状態でポリプロピレン、ポリエチレンなどの繊
維に担持させて、その繊維上で重合反応を行ないポリマ
ーの形とし、不織布に加工しシート状にしたものでもよ
い。
【0060】上記構成により、以下その動作について説
明する。室内の高湿空気を処理用送風機102で吸湿素
子1に送風し、吸湿素子1に空気中の湿分を吸湿させ、
除湿された空気を室内に送風する。
【0061】このように本発明の第1実施例の除湿装置
によれば、空気中の水分を吸湿素子1により吸湿する場
合、高吸水性ポリマーの網目状構造が物理的に拡がり、
その空間に湿分を保持するため、通常のシリカゲルが水
分を吸着するときに生じるような吸着熱の発生がなく、
温度上昇が1〜2℃程度と非常に少ないため、空調負荷
の小さい除湿空気を室内に供給できる。図2に吸水素子
1による除湿量を示す。吸水素子1が1g当り1gの水
分を吸湿することができる。したがって、吸湿素子の枚
数を増減させることで除湿能力をコントロールすること
が可能である。
【0062】つぎに本発明の第2実施例について、図3
を参照しながら説明する。図に示すように、処理用送風
機102の下流側に高吸水性ポリマーからなるコルゲー
ト構造2の吸湿素子1が設けられている。
【0063】高吸水性ポリマーからなる吸湿素子1の材
質は、実施例1で示したものと同様であるが、吸湿素子
1の形状は粉末、球状、破砕状の高吸水性ポリマーをコ
ルゲート構造2または、ハニカム構造に成形したもの、
または、粉末、球状、破砕状の高吸水性ポリマーをポリ
エステル、ポリプロピレン、ポリエチレンなどの繊維に
担持させてコルゲート構造または、ハニカム構造に成形
したもの、または、モノマーの状態でポリプロピレン、
ポリエチレンなどの繊維に担持させて、その繊維上で重
合反応を行ないポリマーの形としコルゲート構造に成形
したもの、または、モノマーの状態でポリエステル、ポ
リプロピレン、ポリエチレンなどの繊維に担持させて、
その繊維上で重合反応を行ないポリマーの形としハニカ
ム構造に成形したものでもよい。
【0064】上記構成により、以下その動作について説
明する。室内の高湿空気中の湿分を処理用送風機102
で吸湿素子1に吸湿させ、除湿された空気を室内に送風
する。吸湿素子1はコルゲート構造2となっているた
め、非常に低圧力損失であるため、多量の吸湿素子1を
使用することができる。したがって、除湿性能を増加さ
せるためには、吸湿素子1の厚み方向を増加することで
よく、また、吸湿素子1の空気との接触面積も増加する
ため除湿性能も向上する。
【0065】このように本発明の第2実施例の除湿装置
によれば、低圧力損失の吸湿素子を用いることで、簡単
に除湿性能を向上させることができ、また、吸湿素子の
コルゲート構造のピッチ数やセル数などを変更すること
で除湿性能を簡単に変えることができる。また、吸湿素
子の形状をコルゲート構造とすることで高湿空気の接触
面積が増大し除湿能力を向上させることができる。
【0066】つぎに本発明の第3実施例について、図4
を参照しながら説明する。図に示すように、処理用送風
機102の下流側に帯状に形成した吸湿素子1を設け、
その吸湿素子1の片端に駆動ローラ3と、駆動ローラ3
を回転させる駆動ローラ用モータ4を設けている。吸湿
素子1の他端にはこの吸湿素子1を巻いている従動ロー
ラ5が設けられている。
【0067】高吸水性ポリマーからなる吸湿素子1の材
質は、実施例1で示したものと同様である。
【0068】上記構成により、以下その動作について説
明する。室内の高湿空気中の水分を処理用送風機102
で吸湿素子1に吸湿させ、除湿された空気を室内に送風
する。
【0069】長時間運転することにより、室内の高湿空
気中の水分で飽和状態となり除湿性能が劣化した吸湿素
子1はそれ以上水分を吸湿しなくなる。しかし、駆動ロ
ーラ用モータ4で駆動ローラ3を回転させて、除湿性能
が劣化した吸湿素子1の送風されていた面を駆動ローラ
3に巻きとり、あらかじめ従動ローラ5に巻いてある水
分を含んでいない新しい吸湿素子1を処理用送風機10
2から送られてくる高湿空気が接触するところまで移動
させ、再び、新しい吸湿素子1で高湿空気中の水分を吸
湿させる。
【0070】このように本発明の第3実施例の除湿装置
によれば、除湿性能が劣化した吸湿素子を駆動ローラで
巻取ることによって、寿命となった吸湿素子に代わって
新しい除湿性能が充分にある吸湿素子を送ることで、長
期間にわたり除湿能力を保持することができる。
【0071】なお、吸湿素子のシートの長さを調節させ
ることで除湿能力の寿命をコントロールすることも可能
である。
【0072】つぎに本発明の第4実施例について、図
5、図6を参照しながら説明する。図に示すように、高
吸水性ポリマーからなるコルゲート構造2の吸湿素子1
と処理再生兼用送風機6の間にヒータ7が設けられてい
る。ヒータ7は面状のセラミックヒータを用いている
が、その他、棒状、環状、U字状のセラミックヒータ、
シーズヒータ、赤外線ヒータ、電熱器に用いるコイルヒ
ータなどでもよい。
【0073】高吸水性ポリマーからなる吸湿素子1の材
質は、実施例1または2で示したものと同様である。
【0074】上記構成により、以下その動作について説
明する。室内の高湿空気中の湿分を処理再生兼用送風機
6で吸湿素子1に吸湿させ除湿された空気を室内に送風
する。また、吸湿素子1が水分飽和状態となり除湿性能
が劣化したとき、処理再生兼用送風機6から送風される
空気をヒータ7で50〜70℃の温度に加熱し、加熱さ
れた空気を5〜10分間吸湿素子1に送風することで、
吸湿素子1に保持された水分を脱離させて吸湿素子1を
再生させる。
【0075】通常シリカゲルのような吸湿剤を用いた場
合、劣化したシリカゲルを再生するのに120〜140
℃の温度で長時間加熱しないと再生できない。しかしな
がら、高吸水性ポリマーを用いた吸湿素子1は、非常に
低温度、短時間で再生することができる。図6に吸湿素
子1の吸湿性能と再生性能を示す。70℃と非常に低い
温度で再生が可能で、また、繰返し性能もよく、何度で
も除湿と再生を繰返し使用することができる。
【0076】このように本発明の第4実施例の除湿装置
によれば、低温度、低消費電力で吸湿素子を再生するこ
とが可能な除湿装置を提供することができる。
【0077】なお、本実施例では吸湿素子と送風機の間
にヒータを設けたが、吸湿素子を加熱できる構造であれ
ばどの位置でもよく、極論すれば、ヒータで加熱する部
分を別の装置として設け、劣化した吸湿素子をその装置
で再生させるものでもよい。
【0078】また、吸湿素子が水分を充分吸湿し、ある
いは、あらかじめ水で浸しておき、ヒータで加熱した空
気を送風することで加湿機としても使用することができ
る。
【0079】つぎに本発明の第5実施例について、図7
を参照しながら説明する。図に示すように、本体の風路
8内の上流側から順に処理再生兼用送風機6とヒータ7
と高吸水性ポリマーからなるコルゲート構造2の吸湿素
子1が設けられている。吸湿素子1の下流側に風路8を
切り替えるダンパ9を設け、このダンパ9の下流側には
風路8が2分割され、除湿空気を送風する風路8aと再
生時の加湿空気を送風する風路8bとに分けられてい
る。
【0080】なお、風路8を切り替えるダンパ9は手動
式であるが、電動式でもよい。高吸水性ポリマーからな
る吸湿素子1の材質は、実施例1で示したものと同様で
ある。
【0081】上記構成により、以下その動作について説
明する。室内の高湿空気中の湿分を処理再生兼用送風機
6で吸湿素子1に吸湿させ除湿された空気を室内に送風
する。また、吸湿素子1が水分飽和状態となり除湿性能
が劣化したとき、処理再生兼用送風機6から送風される
空気をヒータ7で50〜70℃の温度に加熱し、加熱さ
れた空気を5〜10分間吸湿素子1に送風することで吸
湿素子1を再生させる。
【0082】吸湿素子1で除湿された乾燥空気は、風路
8内の風路を切り替えるダンパ9で風路8aから室内へ
送風する。吸湿素子1の除湿性能が劣化した場合は、ダ
ンパ9で風路を切り替え、ヒータ7で加熱された加湿空
気を図示はしてないが、ダクトなどで接続し室外へ排気
する。
【0083】このように本発明の第5実施例の除湿装置
によれば、除湿時の乾燥空気と再生時の加湿空気の風路
を分割し、ダンパで切り替えることにより、除湿装置を
そのままで除湿と再生を繰返し使用することができる。
再生する場合に加湿空気を室内に排気するとせっかく除
湿したことが無駄となるため、通常は再生を行なう場合
に室外や浴室などで行なうが、再生時の加湿空気をダク
トなどで室外に排気すれば特に除湿装置を動かさなくと
も除湿と再生を繰返し運転することができる。
【0084】なお、加湿機として使用したい場合には、
乾燥空気を室外へ、再生時の加湿空気を室内へ切り替え
ることもできる。
【0085】つぎに本発明の第6実施例について、図8
を参照しながら説明する。図に示すように、壁面に設け
られた本体の風路8内に上流側から順に処理再生兼用送
風機6とヒータ7と高吸水性ポリマーからなる吸湿素子
1と風路8を室外排気側と室内送風側に切り替えるダン
パ9が設けられている。
【0086】なお、風路8を切り替えるダンパ9は手動
式であるが、電動式でもよい。高吸水性ポリマーからな
る吸湿素子1の材質は、実施例1で示したものと同様で
ある。
【0087】上記構成により、以下その動作について説
明する。室内の高湿空気中の湿分を処理再生兼用送風機
6で吸湿素子1に吸湿させ除湿された空気を室内に送風
する。また、吸湿素子1が水分飽和状態となり除湿性能
が劣化したとき、処理再生兼用送風機6から送風される
空気をヒータ7で50〜70℃の温度に加熱し、加熱さ
れた空気を5〜10分間吸湿素子1に送風することで吸
湿素子1を再生させる。
【0088】吸湿素子1で除湿された乾燥空気は、風路
8内のダンパ9で室内送風側に切り替えて室内へ送風す
る。吸湿素子1の除湿性能が劣化した場合は、ダンパ9
で風路を室外排気側に切り替え、ヒータ7で加熱された
加湿空気をダンパ9から室外へ排気する。
【0089】また、風路8は壁面に設けてあるため、室
内の換気装置にも用いることができる。
【0090】このように本発明の第6実施例の除湿装置
によれば、吸湿素子の形状をコルゲート構造することで
高湿空気の接触面積が増大し除湿能力を向上させること
ができ、かつ、吸湿の際の吸着熱の発生がないため温度
上昇による空調負荷のない除湿空気を室内に供給でき
る。また、ヒータで加熱された空気を水分飽和状態とな
った吸湿素子に接触させることで吸湿素子に保持された
水分を脱離させて吸湿素子を再生させることができ、か
つ、壁面に設けてあるため、ダクトを用いずに再生空気
をダンパを切り替えて室外に排出することができるとと
もに、同時に換気装置として室内空気を換気することも
できる。
【0091】つぎに本発明の第7実施例について、図9
を参照しながら説明する。図に示すように、処理再生兼
用送風機6の下流側に高吸水性ポリマーからなる吸湿素
子1とヒータ7が交互に積層され一体化された形で設け
られている。
【0092】高吸水性ポリマーからなる吸湿素子1の材
質は、実施例1で示したものと同様である。
【0093】上記構成により、以下その動作について説
明する。室内の高湿空気中の湿分を処理再生兼用送風機
6で吸湿素子1に吸湿させ除湿された空気を室内に送風
する。吸湿素子1が水分飽和状態となり除湿性能が劣化
した場合、ヒータ7と交互に積層され一体化構造した複
数個の吸湿素子1は50〜70℃に加熱され、処理再生
兼用送風機6から送風される空気で吸湿素子1に保持さ
れた水分を脱離させて吸湿素子1は再生する。
【0094】このように本発明の第7実施例の除湿装置
によれば、通常ヒータで加熱し再生する場合は空気を5
0〜70℃に加熱するのに多量のエネルギーを使用する
ため消費電力が増大する。しかし、ヒータと吸湿素子を
一体化構造にすることで、再生時の吸湿素子の加熱効果
を向上させ、かつ、均一に吸湿素子を加熱するにより再
生時間および消費電力を削減することができる。
【0095】つぎに本発明の第8実施例について、図1
0を参照しながら説明する。図に示すように、円筒状の
吸湿素子1はコルゲート構造2で、風路で処理側と再生
側に分割する。この処理側の風路に処理用送風機102
を設け、高湿空気を吸湿素子1に送風し水分を吸湿し乾
燥空気として室内へ送風する。再生側の風路には再生用
送風機103を設け、再生用送風機103と吸湿素子1
の間にヒータ7を設け、再生用送風機103から送風さ
れた空気を50〜70℃にヒータ7で加熱し、吸湿素子
1へ送風する。また、送風方向は、処理側と再生側は対
向流に図示しているが、平行流でもよい。円筒状の吸湿
素子1にはプーリー10でモータ11が接続されてお
り、モータ11を回転させることで吸湿素子1を回転す
る。
【0096】高吸水性ポリマーからなる吸湿素子1の材
質は、実施例1で示したものと同様である。
【0097】上記構成により、以下その動作について説
明する。室内の高湿空気は、処理用送風機102で風路
で分割されている吸湿素子1処理部分で吸湿され乾燥空
気として室内へ送風する。水分飽和状態となって除湿性
能が劣化した吸湿素子1の再生部分では、ヒータ7で加
熱されて水分が脱離し再生される。そして加湿空気とし
て室外へ排気される。この吸湿素子1は10〜20rp
hで回転しているため、上述した処理(吸湿)と再生を
連続的にしかも繰返し行なうことができる。
【0098】このように本発明の第8実施例の除湿装置
によれば、吸湿素子を回転させることで除湿を連続的に
行なうことができる。なお、除湿された乾燥空気を室外
へ、再生時の加湿空気を室内へ送風することで加湿機と
しても使用することができる。
【0099】つぎに本発明の第9実施例について、図1
1を参照しながら説明する。なお、第8実施例で示した
ものについては同一番号を附し、詳細な説明は省略す
る。
【0100】図に示すように、風路8内には顕熱交換素
子12が設けられており、再生用送風機103に接続さ
れている。
【0101】高吸水性ポリマーでコルゲート構造2から
なる吸湿素子1の材質は、実施例1で示したものと同様
である。
【0102】上記構成により、以下その動作について説
明する。室内の高湿空気は、処理用送風機102で風路
に分割されている吸湿素子1処理部分で吸湿され乾燥空
気として室内へ送風する。水分飽和状態となって除湿性
能が劣化した吸湿素子1の再生部分では、ヒータ7で加
熱されて水分が脱離し再生する。そして、再生された水
分を含んだ空気は、風路8を通り顕熱交換素子12で熱
回収され再び風路8を通り再生用送風機103に送り込
まれる。また、この吸湿素子1は10〜20rphで回
転しているため上述した処理(吸湿)と再生を連続的に
しかも繰返し行なうことができる。
【0103】このように本発明の第9実施例の除湿装置
によれば、回転体円筒状吸湿素子を回転させることで除
湿を連続的に行なうことができる。なお、顕熱交換素子
で再生空気の熱回収を行なうことで再生時のヒータの加
熱昇温に費やす消費電力を低減することができる。そし
て、水分飽和状態の吸湿素子を加熱による水分脱離で再
生し、再生した高湿空気を再び再生空気として再利用す
ることで、再生空気の排出がなくなり、装置全体の大き
さが小型化できる。
【0104】また、円筒状の吸湿素子をコルゲート構造
とすることで高湿空気の接触面積が増大し除湿能力を向
上させることができ、かつ、吸湿の際の吸着熱の発生が
ないため温度上昇による空調負荷のない除湿空気を連続
して室内に供給できる。
【0105】さらに、シリカゲルの再生温度の約半分の
温度で再生可能であるため、省エネルギーが可能とな
る。
【0106】つぎに本発明の第10実施例について、図
12、図13を参照しながら説明する。
【0107】なお、第8実施例で示したものについては
同一番号を附し、詳細な説明は省略する。図に示すよう
に、コルゲート構造2の吸湿素子1の再生側の上流側に
ペルチェ素子の加熱部分13を設け、再生側の下流側に
ペルチェ素子の冷却部分14を設けている。
【0108】高吸水性ポリマーからなる吸湿素子1の材
質は、実施例1で示したものと同様である。
【0109】上記構成により、以下その動作について説
明する。高湿空気は処理用送風機102で吸湿素子1の
処理側に送風し、乾燥空気として室内へ送風する。再生
用送風機103より吸湿素子1の再生側に送風された空
気は、ペルチェ素子の加熱部分13で50〜70℃に加
熱されて、除湿性能が劣化した吸湿素子1を再生する。
この吸湿素子1の再生側からは加湿空気が送風される
が、ペルチェ素子の冷却部分14で冷却除湿することに
よって、水分として取り除くことができる。したがっ
て、再生時の加湿空気を室外へ排気する必要がない。
【0110】このように本発明の第10実施例の除湿装
置によれば、ペルチェ素子単体で冷却除湿した場合、図
13に示すように20℃RH60%の時は、除湿量が吸
湿素子1g当り4.5gしか得られないが、吸湿素子で
室内の空気の湿分を濃縮し、30℃RH80%とするこ
とにより前者にくらべ約2倍の除湿量が得られ、除湿性
能はペルチェ素子単独で冷却除湿したときと比べ、非常
に除湿性能が向上する。
【0111】つぎに本発明の第11実施例について、図
14を参照しながら説明する。図に示すように、高吸水
性ポリマーをコルゲート構造2に加工したものを送風方
向を直交させて、1層毎に交互に積層して成形した直交
流状の吸湿素子1の1面から、高湿空気を処理用送風機
102によって送風する。吸湿素子1の他面から再生用
送風機103によって、吸湿素子1の上流側に設けられ
たヒータ7によって加熱された空気を送風する。
【0112】高吸水性ポリマーからなる吸湿素子1の材
質は、実施例1で示したものと同様である。
【0113】上記構成により、以下その動作について説
明する。高湿空気は処理用送風機102で吸湿素子1で
除湿され、乾燥空気として室内へ送風される。コルゲー
ト構造2に加工され、直交流に送風されるようになって
いるため、処理側で除湿された水分は、再生側の方向へ
移動する。再生側では、ヒータ7で加熱された空気によ
って送風されているため、再生側に移動した水分は、吸
湿素子1から脱離し再生される。
【0114】このように本発明の第11実施例の除湿装
置によれば、連続的に除湿が行なわれ、回転などを行な
う必要もなく、また、除湿と再生を繰返すのではなく水
分を移動させて行なっているため、吸湿素子そのものを
小型化できるため、除湿装置全体を小型できる。
【0115】つぎに本発明の第12実施例について、図
15、図16を参照しながら説明する。
【0116】図に示すように、高吸水性ポリマーをコル
ゲート構造2に加工したものを送風方向を直交させて、
1層毎に交互に積層して成形した直交流状の吸湿素子1
から室内空気を排気用送風機15によって室外へ送風す
る。また、吸湿素子1の他面から給気用送風機16によ
って外気空気を室内に給気する。
【0117】高吸水性ポリマーからなる吸湿素子1の材
質は、実施例1で示したものと同様である。
【0118】上記構成により、以下その動作について説
明する。排気用送風機15によって室外へ排気される室
内空気と、給気用送風機16によって室内に給気される
外気空気は、直交流状の吸湿素子1で交差し、その際室
内空気と外気空気との間で全熱交換される。
【0119】このように本発明の第12実施例の除湿装
置によれば、室内高湿空気の除湿性能が向上するととも
に、熱ロスがなく、室内の温湿度を一定に保ちながら室
内空気の換気が可能となる。
【0120】
【0121】
【0122】
【0123】
【0124】
【0125】つぎに本発明の第13実施例について、図
17を参照しながら説明する。図に示すように、水受容
器17の上部には着脱可能な蓋18が設けられている。
【0126】そして、この蓋18本体底部には、一対の
電極19が設けられており、この電極19に両端が接触
するように高吸水性ポリマーからなるシート状もしくは
固形状もしくはコルゲート構造の吸湿素子1が設けられ
ている。蓋18本体内に設けられた電源装置20は電極
19に接続されており、電極19には電源装置20より
直流の電圧が印加されている。
【0127】また、蓋18の上部及び底部は網目構造で
ある。なお、電極19は網目、平板状、もしくは線状の
構造で、材質は、白金を用いるが、ステンレス、アルミ
ニウム、銅、チタンなどでも同様の効果が得られる。
【0128】高吸水性ポリマーからなる吸湿素子1の材
質は、実施例1で示した吸湿素子1のものと同様であ
る。
【0129】上記構成により、以下その動作について説
明する。電極19に電源装置20から3〜10Vの直流
電圧を印加することで、蓋18上部の網目構造の部分か
ら流入した水分で飽和状態に膨潤した吸湿素子1は、5
〜10分程度の時間で吸湿素子1を構成している高吸水
性ポリマー中のカルボン酸ナトリウム基の中のナトリウ
ムイオンが電極19の−(マイナス)極側に移行しはじ
める。その結果、+(プラス)極側の高吸水性ポリマー
中の網目構造の鎖がほどけて網目構造内に保持されてい
る水分が放湿しはじめることとなり、水分飽和状態で膨
潤した吸湿素子1の再生が可能となる。
【0130】そして、放湿した水分は、蓋18底部の網
目構造の部分を通過して蓋18の下部に設けられた水受
容器内に貯められる。
【0131】また、一旦水分を全て放湿させた吸湿素子
1は、再び水分を吸湿することができ、吸湿、水分放湿
の繰り返し再現性は可能である。
【0132】このように本発明の第13実施例の除湿装
置によれば、3〜10V程度の低い直流電圧で水分飽和
状態に膨潤した吸湿素子の再生が可能であり、また、吸
湿、再生の繰り返し再現性もあり、かつ、再生に費やす
時間と手間がかからず、水分として取り除くことがで
き、したがって再生時の加湿空気を室外へ排気する必要
がなく、装置の小型化が可能である。
【0133】つぎに本発明の第14実施例について、図
18を参照しながら説明する。なお、第13実施例で示
したものについては同一番号を附し、詳細な説明は省略
する。
【0134】図に示すように、電極19は、蓋18本体
底部に対し垂直に設けられている。そして、吸湿素子1
は、電極19の間に設けられ電極19とは接触しない構
造となっている。
【0135】上記構成により、以下その動作について説
明する。電極19に電源装置20から30〜50Vの直
流電圧を印加すると5〜10分程度の時間で水分飽和状
態で膨潤した吸湿素子1に含まれている水分が水の状態
で吸湿素子1から放湿する。
【0136】そして、一旦水分を全て流出させた吸湿素
子1は、再び水分を吸湿することができ、吸湿、水分流
出の繰返し再現性は可能である。
【0137】このように本発明の第14実施例の除湿装
置によれば、再生時の消費電力を低減することができ
る。
【0138】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明によれば、空気中の水分を除湿する際の吸着熱の発生
がない高吸水性ポリマーからできた吸湿素子を設けるこ
とで、空調負荷のない除湿ができる除湿装置を提供でき
る。
【0139】またコルゲート構造の高吸水性ポリマーか
らできた吸湿素子を設けることで、空調負荷がなく、か
つ、除湿能力の向上が実現できる除湿装置を提供でき
る。
【0140】また、駆動ローラと従動ローラとの間に巻
き取り自在に装着された帯状の高吸水性ポリマーからで
きた吸湿素子を設けることで、空調負荷がなく、かつ長
期間にわたり除湿能力を保持することができる除湿装置
を提供できる。
【0141】また、高吸水性ポリマーからできた吸湿素
子と処理再生兼用送風機の間にヒータを設けることで、
空調負荷がなく、かつ、低温度および低消費電力で寿命
となった吸湿素子を再生することができる除湿装置を提
供できる。
【0142】また、高吸水性ポリマーからできた吸着素
子の下流側に複数個の吹出し口を備えた風路と少なくと
も1つ以上の風路切り替えダンパを設けることで、除湿
時の空調負荷がなく、かつ、除湿空気または加湿空気を
別々の風路に分離することができ、再生時の空気を室外
へ排気できる除湿装置を提供できる。
【0143】また、壁面に設けた風路内に吸湿素子とヒ
ータと風路を切り替えるダンパを設けることで、室内高
湿空気の除湿と、室内空気の換気ができる除湿装置また
は換気装置を提供できる。
【0144】また、高吸水性ポリマーからできた吸湿素
子とヒータを一体化した構造を設けることで、再生時の
吸湿素子の加熱効果を向上させ、再生時間および消費電
力を削減することができる除湿装置を提供できる。
【0145】また、高吸水性ポリマーからできた円筒状
の吸湿素子を設けることで、連続的に除湿に行なうこと
ができ、かつ、除湿の際の吸着熱による空調負荷もな
く、再生時のヒータ温度も低減させ除湿空気の温度上昇
を低減させることができる除湿装置を提供できる。
【0146】また、一度再生に用いた空気を顕熱交換
し、再循環させて再び加熱後再生空気として利用するこ
とで、ヒータの加熱昇温に費やす消費電力を低減させる
ことができる除湿装置を提供できる。
【0147】また、吸湿素子の再生側の上流側にペルチ
ェ素子の加熱部分と、再生側の下流側にペルチェ素子の
冷却部分を設けることで、再生時の加湿空気の排気がな
く、除湿性能を向上させた除湿装置を提供できる。
【0148】また、高吸水性ポリマーからできた直交流
状の吸湿素子を設けることで、装置全体の小型化が図れ
るとともに、連続して除湿できる除湿装置を提供でき
る。
【0149】また、室内排気空気と外気給気空気とを直
交流吸湿素子内で交差させることで、室内高湿空気の除
湿と、熱ロスを低減した換気ができる除湿装置および換
気装置を提供できる。
【0150】
【0151】また、吸湿材の両端に一対の電極を接触さ
せて直流電圧を印加することで、電気による吸湿材の再
生ができる除湿装置を提供できる。
【0152】また、一対の電極の間に吸湿材を設け直流
電圧を印加することで、電気による吸湿素子の再生に費
やす消費電力を低減することができる除湿装置を提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の除湿装置の構成図
【図2】同第1実施例の吸湿素子の除湿量を示したグラ
【図3】同第2実施例の除湿装置の構成図
【図4】同第3実施例の除湿装置の構成図
【図5】同第4実施例の除湿装置の構成図
【図6】同第4実施例の吸湿素子の再生特性を示したグ
ラフ
【図7】同第5実施例の除湿装置の構成図
【図8】同第6実施例の除湿装置または換気装置の縦断
面図
【図9】同第7実施例の除湿装置の構成図
【図10】同第8実施例の除湿装置の構成図
【図11】同第9実施例の除湿装置の構成図
【図12】同第10実施例の除湿装置の構成図
【図13】同第10実施例のペルチェ素子の除湿特性を
示したグラフ
【図14】同第11実施例の除湿装置の構成図
【図15】同第12実施例の除湿装置または換気装置の
縦断面図
【図16】同第12実施例の吸湿素子の構成図
【図17】同第13実施例の除湿装置の縦断面図
【図18】同第14実施例の除湿装置の縦断面図
【図19】従来の除湿機の構成図
【符号の説明】
1 吸湿素子 2 コルゲート構造 3 駆動ローラ 4 駆動ローラ用モータ 5 従動ローラ 6 処理用再生兼用送風機 7 ヒータ 8 風路 9 ダンパ 10 プーリー 11 モータ 12 顕熱交換素子 13 ペルチェ素子の加熱部分 14 ペルチェ素子の冷却部分 15 排気用送風機 16 給気用送風機 17 水受容器 18 蓋 19 電極 20 電源装置 102 処理用送風機 103 再生用送風機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−103944(JP,A) 特開 平5−115739(JP,A) 特開 平1−176426(JP,A) 特開 昭62−186923(JP,A) 特開 平4−60326(JP,A) 特開 平5−312366(JP,A) 特開 平4−243516(JP,A) 実開 平5−85426(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 53/26 101 F24F 1/00 451

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体内に設けられた吸湿素子と、室内空
    気を前記吸湿素子に送風するために配置された処理用送
    風機とからなる除湿装置において、前記吸湿素子を高吸
    水性ポリマーからなるものとし、当該材質はアクリル酸
    ナトリウム−ビニルアルコール共重合体を用い、当該形
    状はモノマーの状態で繊維に担持させて、その繊維上で
    重合反応を行いポリマーの形とし、その後不織布に加工
    しシート状にしたこと特徴とする除湿装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の除湿装置において、吸湿
    素子を高吸水性ポリマーからなるものとし、当該材質は
    アクリル酸ナトリウム−ビニルアルコール共重合体を用
    い、当該形状をコルゲート構造に成形したこと特徴と
    する除湿装置。
  3. 【請求項3】 帯状の吸湿素子と、この吸湿素子の片端
    に設け前記吸湿素子を巻取るための駆動ローラと、前記
    駆動ローラを回転させる駆動ローラ用モータと、前記吸
    湿素子の他端に設け、前記吸湿素子を巻いている従動ロ
    ーラからなる請求項1記載の除湿装置。
  4. 【請求項4】 吸湿素子と処理再生兼用送風機の間にヒ
    ータを設けた請求項1、2または3記載の除湿装置。
  5. 【請求項5】 本体の風路内の上流側に順に配置した処
    理再生兼用送風機とヒータと吸湿素子と、この吸湿素子
    の下流側で風路内に設けた風路を切り替えるダンパと、
    このダンパの下流側に複数の風路と複数個の吹出口とか
    らなる請求項1、2、3または4記載の除湿装置。
  6. 【請求項6】 壁面に設けられた風路と、この風路内の
    上流側に順に配置した処理再生兼用送風機とヒータと吸
    湿素子と、この吸湿素子の下流側で前記風路を室外排気
    側と室内送風側に切り替えるダンパからなる請求項5記
    載の除湿装置。
  7. 【請求項7】 吸湿素子とヒータを一体化した請求項
    1、2、4、5または6記載の除湿装置。
  8. 【請求項8】 円筒状の吸湿素子と、この吸湿素子を風
    路で分割し処理側に設けた処理用送風機と、再生側に設
    けた再生用送風機と、再生側の前記吸湿素子の上流側に
    設けたヒータと、前記吸湿素子を回転させるためのモー
    タからなる請求項1、2、4、5または7記載の除湿装
    置。
  9. 【請求項9】 再生空気を再循環させる風路を備え、前
    記風路内に顕熱交換素子を設けた請求項8記載の除湿装
    置。
  10. 【請求項10】 吸湿素子の再生側の上流側に設けたペ
    ルチェ素子の加熱部分と、前記吸湿素子の再生側の下流
    側に設けたペルチェ素子の冷却部分とからなる請求項8
    記載の除湿装置。
  11. 【請求項11】 直交流状の吸湿素子と、この吸湿素子
    の1面から処理用の空気を送風する処理用送風機と、前
    記吸湿素子の他面から再生用の空気を送風する再生用送
    風機とこの再生用送風機の下流側に設けたヒータからな
    る請求項1または2記載の除湿装置。
  12. 【請求項12】 直交流状の吸湿素子と、この吸湿素子
    の1面から室内の空気を室外へ排気する排気用送風機
    と、前記吸湿素子の他面から外気空気を室内へ給気する
    給気用送風機を備えた請求項1または2記載の除湿装
    置。
  13. 【請求項13】 水受容器と、この水受容器の上部に設
    けられた着脱可能な蓋と、この蓋本体底部に設けられた
    一対の電極と、この電極に両端が接触した吸湿素子と、
    前記蓋本体内に設けられた電源装置と、前記蓋の上部お
    よび底部が網目構造からなる請求項1または2記載の除
    湿装置。
  14. 【請求項14】 蓋本体底部に設けられ、この蓋本体底
    部に対し垂直に設けられた一対の電極と、この電極に接
    触しない構造に設けられた吸湿素子からなる請求項1、
    2または13記載の除湿装置。
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