JP3370120B2 - 鋼板の多回成形同時焼戻し方法及び多回成形同時焼戻し装置 - Google Patents
鋼板の多回成形同時焼戻し方法及び多回成形同時焼戻し装置Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は鋼板の成形同時焼戻し方
法及び多回成形同時焼戻し装置に関するもので、自動車
用ダイヤフラムスプリングの製造に利用できる。
法及び多回成形同時焼戻し装置に関するもので、自動車
用ダイヤフラムスプリングの製造に利用できる。
【０００２】
【従来の技術】鋼板の成形、焼き入れ、焼戻しの自動装
置の従来技術としては特開平３−６３２８号後方に開示
された「円形部品の成形及び熱処理用自動装置」があ
る。
置の従来技術としては特開平３−６３２８号後方に開示
された「円形部品の成形及び熱処理用自動装置」があ
る。
【０００３】このものはダイヤフラムスプリング又は薄
肉円形部品を連続して製造するために、成形、スエージ
加工、焼き入れ、焼戻し、および周辺焼戻しをするため
の各熱処理工部が順次配置されたもので製品（以下ワー
クという）が連続的に各加工部へ順次移送される自動装
置に於いて、加熱手段をもってプレスの自動機より一個
づつ受取って焼き入れを行い、ワークの中央に冷空気を
吹き込み、周辺の焼戻し処理の間、ワークの周囲温度よ
り中央部の温度を低くし、冷却されたワークを冷却加工
し、処理したワークを積み重ねて保持する円形部品の成
形及び熱処理自動装置である。
肉円形部品を連続して製造するために、成形、スエージ
加工、焼き入れ、焼戻し、および周辺焼戻しをするため
の各熱処理工部が順次配置されたもので製品（以下ワー
クという）が連続的に各加工部へ順次移送される自動装
置に於いて、加熱手段をもってプレスの自動機より一個
づつ受取って焼き入れを行い、ワークの中央に冷空気を
吹き込み、周辺の焼戻し処理の間、ワークの周囲温度よ
り中央部の温度を低くし、冷却されたワークを冷却加工
し、処理したワークを積み重ねて保持する円形部品の成
形及び熱処理自動装置である。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記円形部品
の成形及び熱処理自動装置は、一定温度に加熱されたプ
レス金型にてワークが順次送られてプレス成形されるも
ので、金型の寸法精度のバラツキとプレス成形回数が少
ないために焼き入れ、焼戻し後のワークの歪取りが充分
出来ないという問題点がある。
の成形及び熱処理自動装置は、一定温度に加熱されたプ
レス金型にてワークが順次送られてプレス成形されるも
ので、金型の寸法精度のバラツキとプレス成形回数が少
ないために焼き入れ、焼戻し後のワークの歪取りが充分
出来ないという問題点がある。
【０００５】本発明は薄鋼板よりなる円形部品の焼入、
焼戻し後の歪矯正に於いて、ワークの歪矯正が効率よく
行うことの出来る方法とその装置を技術的課題とするも
のである。
焼戻し後の歪矯正に於いて、ワークの歪矯正が効率よく
行うことの出来る方法とその装置を技術的課題とするも
のである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
るために講じた請求項１の発明による技術的手段（第１
の技術的手段）は、焼き入れ時に鋼板に生じた歪みを矯
正すると同時に前記鋼板の焼き戻しを行う方法であっ
て、加熱炉内で鋼板の焼戻し温度に加熱された治具上に
搬入口を介して焼き入れ後の鋼板を載置する工程と、第
１横送り手段にて焼き入れ後の鋼板及び治具を可動型側
に移動させて可動型上に載置する工程と、可動型を上方
に移動させることにより可動型上に載置した鋼板及び治
具を鋼板の上方に複数積み重ねられた鋼板及び治具と共
にプレス加工する工程と、第２横送り手段にて最上方に
位置する歪みを矯正した後の鋼板及び治具を搬出口近傍
に移動させる工程と、搬出口近傍に移動した治具から鋼
板を搬出口を介して取り出す工程と、縦送り手段にて搬
出口近傍に存在する治具を搬入口近傍に移動させる工程
とを有し、以上の工程を順次繰り返して各鋼板及び治具
に対して複数回のプレス加工を行うようにしたことであ
る。
るために講じた請求項１の発明による技術的手段（第１
の技術的手段）は、焼き入れ時に鋼板に生じた歪みを矯
正すると同時に前記鋼板の焼き戻しを行う方法であっ
て、加熱炉内で鋼板の焼戻し温度に加熱された治具上に
搬入口を介して焼き入れ後の鋼板を載置する工程と、第
１横送り手段にて焼き入れ後の鋼板及び治具を可動型側
に移動させて可動型上に載置する工程と、可動型を上方
に移動させることにより可動型上に載置した鋼板及び治
具を鋼板の上方に複数積み重ねられた鋼板及び治具と共
にプレス加工する工程と、第２横送り手段にて最上方に
位置する歪みを矯正した後の鋼板及び治具を搬出口近傍
に移動させる工程と、搬出口近傍に移動した治具から鋼
板を搬出口を介して取り出す工程と、縦送り手段にて搬
出口近傍に存在する治具を搬入口近傍に移動させる工程
とを有し、以上の工程を順次繰り返して各鋼板及び治具
に対して複数回のプレス加工を行うようにしたことであ
る。
【０００７】上記技術的課題を解決するために講じた請
求項２の発明による技術的手段（第２の技術的手段）
は、鋼板の焼き戻し温度に加熱された加熱炉と、加熱炉
の一端に形成された焼き入れ後の鋼板を搬入するための
搬入口と、搬入口の上方に位置するように加熱炉の一端
に形成された焼き戻し後の鋼板を搬出するための搬出口
と、加熱炉の上端に固定された固定型と、焼き入れ後の
鋼板が載置され、固定型下方に鋼板と共に直列に複数積
み重ねられた複数の治具と、加熱炉内の他端側に上下方
向に移動可能に配設され、固定型との間で複数積み重ね
られた鋼板及び治具を同時にプレスするための可動型
と、搬入口近傍に位置する鋼板及び治具を可動型側に水
平移動させ且つ可動型上に載置するための第１横送り手
段と、可動型と固定型との間で複数回プレスされた最上
方に位置する鋼板及び治具を搬出口近傍に水平移動させ
るための第２横送り手段と、搬出口近傍に存在する治具
を搬入口近傍に移動させるための縦送り手段とを有する
ようにしたことである。
求項２の発明による技術的手段（第２の技術的手段）
は、鋼板の焼き戻し温度に加熱された加熱炉と、加熱炉
の一端に形成された焼き入れ後の鋼板を搬入するための
搬入口と、搬入口の上方に位置するように加熱炉の一端
に形成された焼き戻し後の鋼板を搬出するための搬出口
と、加熱炉の上端に固定された固定型と、焼き入れ後の
鋼板が載置され、固定型下方に鋼板と共に直列に複数積
み重ねられた複数の治具と、加熱炉内の他端側に上下方
向に移動可能に配設され、固定型との間で複数積み重ね
られた鋼板及び治具を同時にプレスするための可動型
と、搬入口近傍に位置する鋼板及び治具を可動型側に水
平移動させ且つ可動型上に載置するための第１横送り手
段と、可動型と固定型との間で複数回プレスされた最上
方に位置する鋼板及び治具を搬出口近傍に水平移動させ
るための第２横送り手段と、搬出口近傍に存在する治具
を搬入口近傍に移動させるための縦送り手段とを有する
ようにしたことである。
【０００８】
【作用】上記第１の技術的手段は、以下のように作用す
る。
る。
【０００９】焼き入れ後の鋼板を搬入口を介して搬入口
近傍に位置する治具上に載置し、その治具を横送り手段
にて可動型側に移動し加圧手段上に載置する。一方、可
動型上に載置した治具及び鋼板の上方には、少なくとも
一回以上プレスされた鋼板及び治具が複数積み重ねられ
て配置される。これらの鋼板及び治具と共に可動型上に
載置した治具及び鋼板を可動型を上方に移動させること
によりプレス加工する。その後、最上方に位置する鋼板
及び治具を横送り手段にて搬出口近傍に移動し、鋼板を
治具から搬出口を介して取り出す。
近傍に位置する治具上に載置し、その治具を横送り手段
にて可動型側に移動し加圧手段上に載置する。一方、可
動型上に載置した治具及び鋼板の上方には、少なくとも
一回以上プレスされた鋼板及び治具が複数積み重ねられ
て配置される。これらの鋼板及び治具と共に可動型上に
載置した治具及び鋼板を可動型を上方に移動させること
によりプレス加工する。その後、最上方に位置する鋼板
及び治具を横送り手段にて搬出口近傍に移動し、鋼板を
治具から搬出口を介して取り出す。
【００１０】このように、可動型の上方にて治具及び鋼
板を複数積み重ねてプレス加工を行っているので、可動
型上に載置した治具及び鋼板は、必ず積み重ねた治具
（又は鋼板）の数に相当する回数だけプレス加工される
ことになり、鋼板の歪みが確実に矯正される。又、常時
同じ可動型により複数の鋼板を同時にプレスしているの
で、生産時間が向上すると共に、歪みを矯正した後の鋼
板のバラツキが小さくなる。
板を複数積み重ねてプレス加工を行っているので、可動
型上に載置した治具及び鋼板は、必ず積み重ねた治具
（又は鋼板）の数に相当する回数だけプレス加工される
ことになり、鋼板の歪みが確実に矯正される。又、常時
同じ可動型により複数の鋼板を同時にプレスしているの
で、生産時間が向上すると共に、歪みを矯正した後の鋼
板のバラツキが小さくなる。
【００１１】上記第２の技術的手段は、以下のように作
用する。
用する。
【００１２】加熱炉内に固定型との間で複数積み重ねら
れた鋼板及び治具を同時にプレス成形するための可動型
を設けたので、前述の如く生産時間が向上すると共に、
歪みを矯正した後の鋼板のバラツキが小さくなる。
れた鋼板及び治具を同時にプレス成形するための可動型
を設けたので、前述の如く生産時間が向上すると共に、
歪みを矯正した後の鋼板のバラツキが小さくなる。
【００１３】
【実施例】以下添付図面に基づいて実施例について説明
する。
する。
【００１４】本実施例は、図１に示されるようなディス
クプレート１の焼き入れ時に生じた歪みを矯正すると同
時に焼き戻しを行う方法に関するものである。
クプレート１の焼き入れ時に生じた歪みを矯正すると同
時に焼き戻しを行う方法に関するものである。
【００１５】図２を参照して本実施例において使用され
るディスクプレート１の多回成形同時焼き戻し装置Ｍに
ついて説明する。ここで、この装置Ｍは、ディスクプレ
ート１のプレス成形後浸炭焼入工程で図１（ｂ）の１ａ
に示すクラッチの取付面が歪み易く、この歪みを矯正す
るためのものである。
るディスクプレート１の多回成形同時焼き戻し装置Ｍに
ついて説明する。ここで、この装置Ｍは、ディスクプレ
ート１のプレス成形後浸炭焼入工程で図１（ｂ）の１ａ
に示すクラッチの取付面が歪み易く、この歪みを矯正す
るためのものである。
【００１６】多回成形同時焼き戻し装置Ｍは、加熱炉３
を備えており、この加熱炉３は、上下，左右の４方の壁
で囲まれ、壁に内蔵されたヒータ４によりディスクプレ
ート１の焼き戻し温度に加熱されるようになっている。
加熱炉３の図示右端側の壁には、焼き入れ後のディスク
プレート１を搬入するための搬入口３ａが形成されてお
り、この搬入口３ａの上方に位置するように加熱炉３の
図示右端側の壁には、焼き戻し後のディスクプレート１
を搬出するための搬出口３ｂが形成されている。
を備えており、この加熱炉３は、上下，左右の４方の壁
で囲まれ、壁に内蔵されたヒータ４によりディスクプレ
ート１の焼き戻し温度に加熱されるようになっている。
加熱炉３の図示右端側の壁には、焼き入れ後のディスク
プレート１を搬入するための搬入口３ａが形成されてお
り、この搬入口３ａの上方に位置するように加熱炉３の
図示右端側の壁には、焼き戻し後のディスクプレート１
を搬出するための搬出口３ｂが形成されている。
【００１７】加熱炉３内には、複数の治具２が配置され
ており、焼き入れ後のディスクプレート１が載置可能に
なっている。加熱炉３内の図示左端には、可動型（加圧
手段）８ａが図示上下方向に移動自在に配設されてお
り、可動型８ａは、ロッド８０を介して駆動源８０に連
結されている。又、可動型８ａは、加熱炉３の上端壁に
固定された固定型８ｂと対向しており、これら可動型８
ａと固定型８ｂとの間には、前述の焼き入れ後のディス
クプレート１が載置された治具２が複数直列的に積み重
ねられている。従って、可動型８ａが上方へ移動するこ
とにより複数積み重ねられた焼き入れ後のディスクプレ
ート１及び治具２が同時にプレス加工されるようになっ
ている。その結果、ディスクプレート１の歪みが確実に
矯正される。ここで、本実施例においては、図３に示さ
れるように、可動型８ａと固定型８ｂとの間に上方に向
かうに従い順次治具２ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄ及び２ｅが
積み重ねられているが、これに限定されることなく、何
枚の治具を積み重ねても良い。
ており、焼き入れ後のディスクプレート１が載置可能に
なっている。加熱炉３内の図示左端には、可動型（加圧
手段）８ａが図示上下方向に移動自在に配設されてお
り、可動型８ａは、ロッド８０を介して駆動源８０に連
結されている。又、可動型８ａは、加熱炉３の上端壁に
固定された固定型８ｂと対向しており、これら可動型８
ａと固定型８ｂとの間には、前述の焼き入れ後のディス
クプレート１が載置された治具２が複数直列的に積み重
ねられている。従って、可動型８ａが上方へ移動するこ
とにより複数積み重ねられた焼き入れ後のディスクプレ
ート１及び治具２が同時にプレス加工されるようになっ
ている。その結果、ディスクプレート１の歪みが確実に
矯正される。ここで、本実施例においては、図３に示さ
れるように、可動型８ａと固定型８ｂとの間に上方に向
かうに従い順次治具２ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄ及び２ｅが
積み重ねられているが、これに限定されることなく、何
枚の治具を積み重ねても良い。
【００１８】加熱炉３内の図示右端側には、縦送り手段
６が搬入口３ａ近傍と搬出口３ｂ近傍との間で上下方向
に移動自在に配設されており、搬入口３ａから搬入され
た焼き入れ後のディスクプレート１が治具２を介して縦
送り手段６上に載置可能になっている。搬入口３ａ近傍
には、第１横送り手段５が水平方向に移動自在に配設さ
れており、縦送り手段６上に載置されたディスクプレー
ト１及び治具２を図示左方に移動させて可動型８ａ上に
載置できるようになっている。加熱炉３内の図示左端側
には、第２横送り手段７が水平方向に移動自在に配設さ
れており、固定型８ｂ側に位置するディスクプレート１
及び治具２（可動型８ａと固定型８ｂとの間で最上方に
位置するディスクプレート１及び治具２）を搬出口３ｂ
近傍に移動させるようになっている。尚、図３に示され
るように、可動型８ａと固定型８ｂとの間には、ホルダ
９ａ及びホルダ９ｂが配設されており、ホルダ９ａとホ
ルダ９ｂとの間で複数のディスクプレート１及び複数の
治具２を保持できるようになっている。
６が搬入口３ａ近傍と搬出口３ｂ近傍との間で上下方向
に移動自在に配設されており、搬入口３ａから搬入され
た焼き入れ後のディスクプレート１が治具２を介して縦
送り手段６上に載置可能になっている。搬入口３ａ近傍
には、第１横送り手段５が水平方向に移動自在に配設さ
れており、縦送り手段６上に載置されたディスクプレー
ト１及び治具２を図示左方に移動させて可動型８ａ上に
載置できるようになっている。加熱炉３内の図示左端側
には、第２横送り手段７が水平方向に移動自在に配設さ
れており、固定型８ｂ側に位置するディスクプレート１
及び治具２（可動型８ａと固定型８ｂとの間で最上方に
位置するディスクプレート１及び治具２）を搬出口３ｂ
近傍に移動させるようになっている。尚、図３に示され
るように、可動型８ａと固定型８ｂとの間には、ホルダ
９ａ及びホルダ９ｂが配設されており、ホルダ９ａとホ
ルダ９ｂとの間で複数のディスクプレート１及び複数の
治具２を保持できるようになっている。
【００１９】図３及び図４を参照して本実施例に係るデ
ィスクプレート１の多回成形同時焼き戻し方法及び上記
装置Ｍの作動について説明する。
ィスクプレート１の多回成形同時焼き戻し方法及び上記
装置Ｍの作動について説明する。
【００２０】搬入口３ａ近傍に位置する縦送り手段６上
に治具２ａを載置してこの治具２ａを加熱炉３内でディ
スクプレート１の焼き戻し温度に加熱した。
に治具２ａを載置してこの治具２ａを加熱炉３内でディ
スクプレート１の焼き戻し温度に加熱した。
【００２１】次に、浸炭焼き入れ後のディスクプレート
１ａを搬入口３ａより搬入し、縦送り手段６上に載置さ
れた治具２ａ上に上記ディスクプレート１ａを載置し
た。（図３（ａ）参照） 次に、横送り手段５により、ディスクプレート１ａ及び
治具２ａを図３左方に移動させて可動型８ａ上に載置し
た。その後、縦送り手段６を搬出口３ａ近傍に移動させ
た。（図３（ｂ）参照） 次に、可動型８ａを上方に移動させることにより、可動
型８ａ上に載置したディスクプレート１ａ及び治具２ａ
をホルダ９ａとホルダ９ｂとの間で交互に直列に積み重
ねられたディスクプレート１ｂ〜１ｅ及び治具２ｂ〜２
ｅと共にプレス加工し、５枚のディスクプレート１ａ〜
１ｅを同時にプレス加工した。これと同時に、ディスク
プレート１ａ及び治具２ａをホルダ９ａとホルダ９ｂと
の間に送り出し、ディスクプレート１ｅ及び治具２ｅを
ホルダ９ｂ上に載置させた。この状態において、ディス
クプレート１ｂ及び治具２ｂは、２回プレスされたこと
になり、以下同様に、ディスクプレート１ｃ及び治具２
ｃは３回，ディスクプレート１ｄ及び治具２ｄは４回及
びディスクプレート１ｅ及び治具２ｅは５回プレスされ
たことになる。従って、本実施例においては、可動型８
ａと固定型８ｂとの間で積み重ねた治具２の数に相当す
る回数だけ各ディスクプレート１ａ〜１ｅがプレスされ
る。つまり、最上方に位置するディスクプレート１ｅ及
び治具２ｅの歪みの矯正が終了したことになる。（図３
（ａ）参照） 次に、可動型８ａを図示下方に移動させた後、第２横送
り手段７によりホルダ９ｂ上に載置された最上方に位置
するディスクプレート１ｅ及び治具２ｅを図３右側に移
動させ、搬出口３ｂ近傍に位置する縦送り手段６上に載
置して焼き戻しを終えた。この時、ディスクプレート１
ａ〜１ｄ及び治具２ａ〜２ｄは、ホルダ９ａ及びホルダ
９ｂにより保持されている。（図３（ｂ）参照）その
後、搬出口３ｂからディスクプレート１ｅを加熱炉３外
へ取り出した。
１ａを搬入口３ａより搬入し、縦送り手段６上に載置さ
れた治具２ａ上に上記ディスクプレート１ａを載置し
た。（図３（ａ）参照） 次に、横送り手段５により、ディスクプレート１ａ及び
治具２ａを図３左方に移動させて可動型８ａ上に載置し
た。その後、縦送り手段６を搬出口３ａ近傍に移動させ
た。（図３（ｂ）参照） 次に、可動型８ａを上方に移動させることにより、可動
型８ａ上に載置したディスクプレート１ａ及び治具２ａ
をホルダ９ａとホルダ９ｂとの間で交互に直列に積み重
ねられたディスクプレート１ｂ〜１ｅ及び治具２ｂ〜２
ｅと共にプレス加工し、５枚のディスクプレート１ａ〜
１ｅを同時にプレス加工した。これと同時に、ディスク
プレート１ａ及び治具２ａをホルダ９ａとホルダ９ｂと
の間に送り出し、ディスクプレート１ｅ及び治具２ｅを
ホルダ９ｂ上に載置させた。この状態において、ディス
クプレート１ｂ及び治具２ｂは、２回プレスされたこと
になり、以下同様に、ディスクプレート１ｃ及び治具２
ｃは３回，ディスクプレート１ｄ及び治具２ｄは４回及
びディスクプレート１ｅ及び治具２ｅは５回プレスされ
たことになる。従って、本実施例においては、可動型８
ａと固定型８ｂとの間で積み重ねた治具２の数に相当す
る回数だけ各ディスクプレート１ａ〜１ｅがプレスされ
る。つまり、最上方に位置するディスクプレート１ｅ及
び治具２ｅの歪みの矯正が終了したことになる。（図３
（ａ）参照） 次に、可動型８ａを図示下方に移動させた後、第２横送
り手段７によりホルダ９ｂ上に載置された最上方に位置
するディスクプレート１ｅ及び治具２ｅを図３右側に移
動させ、搬出口３ｂ近傍に位置する縦送り手段６上に載
置して焼き戻しを終えた。この時、ディスクプレート１
ａ〜１ｄ及び治具２ａ〜２ｄは、ホルダ９ａ及びホルダ
９ｂにより保持されている。（図３（ｂ）参照）その
後、搬出口３ｂからディスクプレート１ｅを加熱炉３外
へ取り出した。
【００２２】最後に、縦送り手段６により治具２ｅを搬
入口３ａ近傍に向かって移動させた。（図３（ｂ）参
照） 以上の〜の工程を繰り返して各ディスクプレート１
及び各治具２に対して５回のプレス加工を行った。
入口３ａ近傍に向かって移動させた。（図３（ｂ）参
照） 以上の〜の工程を繰り返して各ディスクプレート１
及び各治具２に対して５回のプレス加工を行った。
【００２３】
【発明の効果】本発明は、以下の如く効果を有する。
【００２４】（１）従来技術と比較して、焼入歪の矯正
能力が著しく向上し精度が向上する。
能力が著しく向上し精度が向上する。
【００２５】（２）１つの加圧手段で歪みを矯正してい
るので、歪矯正したワークのバラツキが小さく出来る。
るので、歪矯正したワークのバラツキが小さく出来る。
【００２６】（３）加圧手段を一回上方に移動させるこ
とで複数の鋼板をプレスしているので、１回当たりの生
産サイクルタイムが低減できる。
とで複数の鋼板をプレスしているので、１回当たりの生
産サイクルタイムが低減できる。
【００２７】（４）従来装置で同等の生産性を得るため
には、部品供給、取り出し、収容する装置が複雑とな
る。
には、部品供給、取り出し、収容する装置が複雑とな
る。
【図１】本実施例の係るディスクプレートの説明図で、
（ａ）は平面図、（ｂ）は断面図である。
（ａ）は平面図、（ｂ）は断面図である。
【図２】本実施例に係る多回成形同時焼き戻し装置の要
部断面を含む正面図である。
部断面を含む正面図である。
【図３】本実施例に係る多回成形同時焼き戻し方法の説
明図で、（ａ），（ｂ）とも加熱炉内での手順の説明図
である。
明図で、（ａ），（ｂ）とも加熱炉内での手順の説明図
である。
【図４】（ａ），（ｂ）とも加熱炉内のプレス方法の説
明図である。
明図である。
Ｍ 鋼板の多回成形同時焼戻し装置
１ ディスクプレート（鋼板）
１ａ ディスクプレート
１ｂ ディスクプレート
１ｃ ディスクプレート
１ｄ ディスクプレート
１ｅ ディスクプレート
２ 治具
２ａ 治具
２ｂ 治具
２ｃ 治具
２ｄ 治具
２ｅ 治具
３ 加熱炉
５ 第１横送り手段
７ 第２横送り手段
６ 縦送り手段
８ａ 可動型
８ｂ 固定型
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 昭63−125619（ＪＰ，Ａ)
特開 平３−6328（ＪＰ，Ａ)
米国特許1894590（ＵＳ，Ａ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
C21D 1/02 - 1/84
C21D 9/00 - 9/44
C21D 9/50
Claims (2)
- 【請求項１】 焼き入れ時に鋼板に生じた歪みを矯正す
ると同時に前記鋼板の焼き戻しを行う方法であって、 加熱炉内で鋼板の焼戻し温度に加熱された治具上に搬入
口を介して焼き入れ後の鋼板を載置する工程と、 第１横送り手段にて前記焼き入れ後の鋼板及び前記治具
を可動型側に移動させて前記可動型上に載置する工程
と、 前記可動型を上方に移動させることにより前記可動型上
に載置した前記鋼板及び前記治具を前記鋼板の上方に複
数積み重ねられた鋼板及び治具と共にプレス加工する工
程と、 第２横送り手段にて最上方に位置する歪みを矯正した後
の鋼板及び治具を搬出口近傍に移動させる工程と、 前記搬出口近傍に移動した治具から鋼板を前記搬出口を
介して取り出す工程と、 縦送り手段にて前記搬出口近傍に存在する治具を前記搬
入口近傍に移動させる工程とを有し、 以上の工程を順次繰り返して各鋼板及び治具に対して複
数回のプレス加工を行うようにしたことを特徴とする鋼
板の多回成形同時焼戻し方法。 - 【請求項２】 鋼板の焼き戻し温度に加熱された加熱炉
と、 前記加熱炉の一端に形成された焼き入れ後の鋼板を搬入
するための搬入口と、 前記搬入口の上方に位置するように前記加熱炉の前記一
端に形成された焼き戻し後の鋼板を搬出するための搬出
口と、 前記加熱炉の上端に固定された固定型と、 焼き入れ後の鋼板が載置され、前記固定型下方に鋼板と
共に直列に複数積み重ねられた複数の治具と、 前記加熱炉内の他端側に上下方向に移動可能に配設さ
れ、前記固定型との間で複数積み重ねられた鋼板及び治
具を同時にプレスするための可動型と、 前記搬入口近傍に位置する鋼板及び治具を前記可動型側
に水平移動させ且つ前記可動型上に載置するための第１
横送り手段と、 前記可動型と前記固定型との間で複数回プレスされた最
上方に位置する鋼板及び治具を前記搬出口近傍に水平移
動させるための第２横送り手段と、 前記搬出口近傍に存在する治具を前記搬入口近傍に移動
させるための縦送り手段とを有したことを特徴とする鋼
板の多回成形同時焼戻し装置。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP00849393A JP3370120B2 (ja) | 1993-01-21 | 1993-01-21 | 鋼板の多回成形同時焼戻し方法及び多回成形同時焼戻し装置 |
| EP19940100608 EP0607907B1 (en) | 1993-01-21 | 1994-01-18 | Tempering apparatus for tempering a steel plate |
| DE1994609842 DE69409842T2 (de) | 1993-01-21 | 1994-01-18 | Vorrichtung zum Anlassen von Stahlplatten |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP00849393A JP3370120B2 (ja) | 1993-01-21 | 1993-01-21 | 鋼板の多回成形同時焼戻し方法及び多回成形同時焼戻し装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06220528A JPH06220528A (ja) | 1994-08-09 |
| JP3370120B2 true JP3370120B2 (ja) | 2003-01-27 |
Family
ID=11694650
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP00849393A Expired - Fee Related JP3370120B2 (ja) | 1993-01-21 | 1993-01-21 | 鋼板の多回成形同時焼戻し方法及び多回成形同時焼戻し装置 |
Country Status (3)
| Country | Link |
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| EP (1) | EP0607907B1 (ja) |
| JP (1) | JP3370120B2 (ja) |
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|---|---|---|---|---|
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| FR2630936A1 (fr) * | 1988-05-06 | 1989-11-10 | Stein Heurtey | Installation automatique pour la mise en forme et le traitement thermique de pieces circulaires notamment pour l'industrie automobile |
-
1993
- 1993-01-21 JP JP00849393A patent/JP3370120B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1994
- 1994-01-18 EP EP19940100608 patent/EP0607907B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1994-01-18 DE DE1994609842 patent/DE69409842T2/de not_active Expired - Lifetime
Also Published As
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|---|---|
| EP0607907A1 (en) | 1994-07-27 |
| EP0607907B1 (en) | 1998-04-29 |
| DE69409842D1 (de) | 1998-06-04 |
| DE69409842T2 (de) | 1998-10-15 |
| JPH06220528A (ja) | 1994-08-09 |
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