JP3369826B2 - スクロール型圧縮機 - Google Patents

スクロール型圧縮機

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JP3369826B2
JP3369826B2 JP34664795A JP34664795A JP3369826B2 JP 3369826 B2 JP3369826 B2 JP 3369826B2 JP 34664795 A JP34664795 A JP 34664795A JP 34664795 A JP34664795 A JP 34664795A JP 3369826 B2 JP3369826 B2 JP 3369826B2
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秀彦 清水
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    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01CROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
    • F01C21/00Component parts, details or accessories not provided for in groups F01C1/00 - F01C20/00
    • F01C21/10Outer members for co-operation with rotary pistons; Casings
    • F01C21/102Adjustment of the interstices between moving and fixed parts of the machine by means other than fluid pressure

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  • Rotary Pumps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スクロール型圧縮
機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】スクロール型圧縮機は、図8〜図10に
示すように、ハウジングと、端板と端板の一方の面に形
成されたうず巻き体とを有しハウジング内に配設固定さ
れた固定スクロールと、端板と端板の一方の面に形成さ
れ固定スクロールのうず巻き体に対して角度をずらして
かみ合い固定スクロールのうず巻き体との間に圧縮室を
形成するうず巻き体とを有しハウジング内に配設された
可動スクロールと、可動スクロールを固定スクロールに
対して公転運動させる駆動装置とを備えている。ハウジ
ングは、筒状のフロントハウジングと、後端が閉鎖され
た筒状のリヤハウジングとにより構成されている。フロ
ントハウジングの後端部外周に環状段部が形成され、環
状段部に、圧縮機の軸方向寸法調整用の環状のスペーサ
が装着されている。リヤハウジングは、前端部をフロン
トハウジング後端部の環状段部よりも後方の部分に外嵌
合させ、且つ前端をフロントハウジングの後端部外周の
環状段部に装着された環状のスペーサに当接させた状態
でフロントハウジングに組付けられている。環状スペー
サを貫通してハウジングの長手方向に延びるハウジング
固定ボルトによってフロントハウジングとリヤハウジン
グとが一体に固定されている。リヤハウジング前端部と
フロントハウジングの後端部との嵌合部は、フロントハ
ウジングの後端部の環状段部よりも後方の部分に装着さ
れたOリングによってシールされている。リヤハウジン
グの前端内周には、リヤハウジング前端部とフロントハ
ウジングの後端部との嵌合部よりもハウジング長手方向
の延在長さが短い、リヤハウジング前端へ向かって広が
る円錐形のアプローチ面が形成されている。アプローチ
面の存在により、リヤハウジング前端部をフロントハウ
ジングの後端部へ外嵌合させる際に、リヤハウジング前
端内周とフロントハウジングの後端部に装着されたOリ
ングとの相互干渉が防止され、嵌合作業が容易になる。
【0003】スクロール型圧縮機の製造工程において、
組立が完了したスクロール型圧縮機にトレースガスを封
入し、トレースガスを封入したスクロール型圧縮機をチ
ャンバー内に置き、チャンバーの内部を減圧する、漏出
試験により、リヤハウジング前端部とフロントハウジン
グの後端部との嵌合部をシールするOリングのシール性
能を検査している。Oリングに不具合がある場合には、
スクロール型圧縮機内部のトレースガスがチャンバー内
へ漏出し、ガス検知器により検知される。従って、チャ
ンバーの内部にトレースガスが漏出したか否かを検知す
ることにより、Oリングが所望のシール性能を有してい
るか否かを判定することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】フロントハウジングの
後端部外周の環状段部に装着されたスペーサが若干のシ
ール性能を有しているので、スクロール型圧縮機の製造
工程での、漏出試験によるOリングのシール性能検査時
に、リヤハウジング前端内周に形成されたアプローチ面
と環状段部よりも後方のフロントハウジング後端部外面
との間に形成された三角形断面の環状の空間内に暫時ト
レーガスが留まり、スクロール型圧縮機内部のトレース
ガスのチャンバー内への漏出が遅れ、漏出が始まる前
に、検査対象のスクロール型圧縮機が検査工程を通過
し、結局Oリングの不良が検知されないおそれがあると
いう問題があった。本発明は上記問題に鑑みてなされた
ものであり、スクロール型圧縮機の製造工程での、漏出
試験によるOリングのシール性能検査時に、リヤハウジ
ング前端内周に形成されたアプローチ面と環状段部より
も後方のフロントハウジング後端部外面との間に形成さ
れた三角形断面の環状の空間にトレースガスが溜まら
ず、スクロール型圧縮機内部のトレースガスがチャンバ
ー内へ速やかに漏出することができる、スクロール型圧
縮機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては、ハウジングと、端板と端板の一
方の面に形成されたうず巻き体とを有しハウジング内に
配設固定された固定スクロールと、端板と端板の一方の
面に形成され固定スクロールのうず巻き体に対して角度
をずらしてかみ合い固定スクロールのうず巻き体との間
に圧縮室を形成するうず巻き体とを有しハウジング内に
配設された可動スクロールと、可動スクロールを固定ス
クロールに対して公転運動させる駆動装置とを備え、ハ
ウジングは、筒状のフロントハウジングと、後端が閉鎖
された筒状のリヤハウジングとにより構成され、フロン
トハウジングの後端部外周に環状段部が形成され、環状
段部に環状のスペーサが装着され、リヤハウジングは、
前端部をフロントハウジング後端部の環状段部よりも後
方の部分に外嵌合させ、且つ前端をフロントハウジング
の後端部外周の環状段部に装着された環状のスペーサに
当接させた状態でフロントハウジングに組付けられ、環
状スペーサを貫通してハウジングの長手方向に延びるハ
ウジング固定ボルトによってフロントハウジングとリヤ
ハウジングとが一体に固定され、リヤハウジング前端部
とフロントハウジングの後端部との嵌合部は、フロント
ハウジングの後端部の環状段部よりも後方の部分に装着
されたOリングによってシールされ、リヤハウジングの
前端内周には、リヤハウジング前端部とフロントハウジ
ングの後端部との嵌合部よりもハウジング長手方向の延
在長さが短い、リヤハウジング前端へ向かって広がる円
錐形のアプローチ面が形成され、環状スペーサに形成さ
れたハウジング固定ボルトの通し穴が、リヤハウジング
前端内周に形成されたアプローチ面と環状段部よりも後
方のフロントハウジング後端部外面との間に形成された
三角形断面の環状の空間に直接連通していることを特徴
とするスクロール型圧縮機を提供する。
【0006】本発明に係るスクロール型圧縮機において
は、環状スペーサに形成されたハウジング固定ボルトの
通し穴が、リヤハウジング前端内周に形成されたアプロ
ーチ面と環状段部よりも後方のフロントハウジング後端
部外面との間に形成された三角形断面の環状の空間に
連通しているので、リヤハウジング前端部とフロント
ハウジングの後端部との嵌合部をシールするOリングに
不具合があれば、スクロール型圧縮機を収容したチャン
バー内が減圧されると、前記嵌合部を通って前記三角形
断面の環状の空間内へ漏出したスクロール型圧縮機内部
のトレースガスは、環状スペーサに形成されたハウジン
グ固定ボルトの通し穴と固定ボルトとの間の隙間と、フ
ロントハウジングとリヤハウジングとに形成されたハウ
ジング固定ボルトの通し穴とハウジング固定ボルトとの
間の隙間とを通って、速やかにチャンバー内へ漏出す
る。
【0007】また本発明においては、ハウジングと、端
板と端板の一方の面に形成されたうず巻き体とを有しハ
ウジング内に配設固定された固定スクロールと、端板と
端板の一方の面に形成され固定スクロールのうず巻き体
に対して角度をずらしてかみ合い固定スクロールのうず
巻き体との間に圧縮室を形成するうず巻き体とを有しハ
ウジング内に配設された可動スクロールと、可動スクロ
ールを固定スクロールに対して公転運動させる駆動装置
とを備え、ハウジングは、筒状のフロントハウジング
と、後端が閉鎖された筒状のリヤハウジングとにより構
成され、フロントハウジングの後端部外周に環状段部が
形成され、環状段部に環状のスペーサが装着され、リヤ
ハウジングは、前端部をフロントハウジング後端部の環
状段部よりも後方の部分に外嵌合させ、且つ前端をフロ
ントハウジングの後端部外周の環状段部に装着された環
状のスペーサに当接させた状態でフロントハウジングに
組付けられ、環状スペーサを貫通してハウジングの長手
方向に延びるハウジング固定ボルトによってフロントハ
ウジングとリヤハウジングとが一体に固定され、リヤハ
ウジング前端部とフロントハウジングの後端部との嵌合
部は、フロントハウジングの後端部の環状段部よりも後
方の部分に装着されたOリングによってシールされ、リ
ヤハウジングの前端内周には、リヤハウジング前端部と
フロントハウジングの後端部との嵌合部よりもハウジン
グ長手方向の延在長さが短い、リヤハウジング前端へ向
かって広がる円錐形のアプローチ面が形成され、環状ス
ペーサには径方向に延在する溝が形成され、溝の径方向
内端は、リヤハウジング前端内周に形成されたアプロー
チ面と環状段部よりも後方のフロントハウジング後端部
外面との間に形成された三角形断面の環状の空間に連通
し、溝の径方向外端は、ハウジング外部の空間に連通し
ていることを特徴とするスクロール型圧縮機を提供す
る。
【0008】本発明に係るスクロール型圧縮機において
は、環状スペーサには径方向に延在する溝が形成され、
溝の径方向内端は、リヤハウジング前端内周に形成され
たアプローチ面と環状段部よりも後方のフロントハウジ
ング後端部外面との間に形成された三角形断面の環状の
空間に連通し、溝の径方向外端は、ハウジング外部の空
間に連通しているので、リヤハウジング前端部とフロン
トハウジングの後端部との嵌合部をシールするOリング
に不具合があれば、スクロール型圧縮機を収容したチャ
ンバー内が減圧されると、前記嵌合部を通って前記三角
形断面の環状の空間内へ漏出したスクロール型圧縮機内
部のトレースガスは、環状スペーサに形成された径方向
溝を通って、速やかにチャンバー内へ漏出する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の第1実施例を、図1〜3
に基づいて説明する。図1に示すように、スクロール型
圧縮機1は、ハウジング2と、端板3aと端板3aの一
方の面に形成されたうず巻き体3bとを有しハウジング
2内に配設固定された固定スクロール3と、端板4aと
端板4aの一方の面に形成され固定スクロールのうず巻
き体3bに対して角度をずらしてかみ合い固定スクロー
ルのうず巻き体3bとの間に圧縮室を形成するうず巻き
体4bと端板4aの他方の面に形成されたボス4cとを
有しハウジング2内に配設された可動スクロール4と、
可動スクロール4を固定スクロール3に対して公転運動
させる、電磁クラッチ5a、電磁クラッチ5aに接続さ
れた駆動軸5b、駆動軸5bの後端に固定された駆動ピ
ン5c、駆動ピン5cに外嵌合し可動スクロールのボス
4cに摺動可能に内嵌合するブッシユ5dを有する動装
置5と、可動スクロール4の自転を阻止するボールカッ
プリング6とを備えている。
【0010】ハウジング2は、筒状のフロントハウジン
グ2aと、後端が閉鎖された筒状のリヤハウジング2b
とにより構成されている。図2に詳細が示されているよ
うに、フロントハウジングの後端部外周に環状段部2a
が形成され、環状段部2a に、スクロール型圧縮
機1の軸方向寸法調整用の環状のスペーサ7が装着され
ている。リヤハウジング2bは、前端部をフロントハウ
ジング2aの後端部の環状段部環状段部2a よりも
後方の部分に外嵌合させ、且つ前端をフロントハウジン
グ2aの後端部外周の環状段部2a に装着された環
状のスペーサ7に当接させた状態で、フロントハウジン
グ2aに組付けられている。環状スペーサ7を貫通して
ハウジングの長手方向に延びるハウジング固定ボルト8
によってフロントハウジング2aとリヤハウジング2b
とが一体に固定されている。リヤハウジング2b前端部
とフロントハウジング2aの後端部との嵌合部は、フロ
ントハウジング2aの後端部の、環状段部2a より
も後方の部分に装着されたOリング9によってシールさ
れている。リヤハウジング2bの前端内周には、リヤハ
ウジング2bの前端部とフロントハウジング2aの後端
部との嵌合部よりも前後方向の延在長さが短い、リヤハ
ウジング2aの前端へ向かって広がる円錐形のアプロー
チ面2b が形成されている。アプローチ面2b
存在により、リヤハウジング2bの前端部をフロントハ
ウジング2aの後端部へ外嵌合させる際に、リヤハウジ
ング2bの前端内周とフロントハウジング2aの後端部
に装着されたOリング9との相互干渉が防止され、嵌合
作業が容易になる。
【0011】環状スペーサ7には、図3(a)に示す、
径方向内方への突出部7a を有する円形の、ハウジ
ング固定ボルト8用の通し穴7aが形成され、或いは図
3(b)に示す、長軸が径方向に延在する長円形の、ハ
ウジング固定ボルト8用の通し穴7bが形成されてい
る。穴7aの突出部7a 、穴7bの径方向内端部
は、リヤハウジング2bの前端内周に形成されたアプロ
ーチ面2b と、環状段部2a よりも後方のフロン
トハウジング2aの後端部外面との間に形成された三角
形断面の環状の空間10に連通している
【0012】上記構成を有するスクロール型圧縮機1に
おいては、外部駆動源によって、電磁クラッチ5aを介
して駆動軸5bが回転駆動され、駆動ピン5c、ブッシ
ユ5dを介して、可動スクロール4が、駆動軸5bの回
りに、ひいては固定スクロール3に対して、公転運動す
る。可動スクロール4の自転は、ボールカップリング6
によって阻止される。可動スクロール4の公転により、
流入ポートを通ってスクロール型圧縮機1へ流入した流
体が、固定スクロールのうず巻き体3bと可動スクロー
ルのうず巻き体4bとの間に形成された圧縮室内へ取り
込まれる。圧縮室内へ取り込まれた流体は、圧縮室の公
転中心方向への移動に伴って圧縮される。圧縮室内の加
圧流体は、固定スクロール3の端板3aの中心に形成さ
れた吐出口3cを通って、端板3aの後方に形成された
吐出室11へ吐出され、流出ポートを通って、スクロー
ル型圧縮機1外へ流出する。
【0013】スクロール型圧縮機1においては、環状ス
ペーサ7に形成されたハウジング固定ボルト8用の通し
穴7a或いは7bが、リヤハウジング2bの前端内周に
形成されたアプローチ面2b と、環状段部2a
りも後方のフロントハウジング2a後端部外面との間に
形成された、三角形断面の環状の空間10に連通してい
るので、万一Oリング9に不具合があれば、製造工程に
おける漏出試験において、スクロール型圧縮機1を収容
したチャンバー内が減圧されると、リヤハウジング2b
の前端部とフロントハウジング2aの後端部との嵌合部
を通って三角形断面の環状の空間10へ漏出したスクロ
ール型圧縮機1内部のトレースガスは、図2で2重矢印
で示すように、環状スペーサ7に形成されたハウジング
固定ボルト8用の通し穴7a或いは7bと固定ボルト8
との間の隙間と、フロントハウジング2aとリヤハウジ
ング2bとに形成されたハウジング固定ボルト8用の通
し穴2a 、2b とハウジング固定ボルト8との間
の隙間とを通って、チャンバー内へ速やかに漏出する。
この結果、Oリング9の不具合が速やかに検知される。
【0014】本発明の第2実施例を、図4、5に基づい
て説明する。本実施例に係るスクロール型圧縮機21に
おいては、環状スペーサ27には径方向に延在する溝2
7cが形成され、溝27cの径方向内端は、リヤハウジ
ング22bの前端内周に形成されたアプローチ面22b
と、環状段部22a よりも後方のフロントハウジ
ング22aの後端部外面との間に形成された、三角形断
面の環状の空間30に連通し、溝27cの径方向外端
は、ハウジング22外部の空間に連通している。上記を
除き、スクロール型圧縮機21の構造は、第1実施例に
係るスクロール型圧縮機1の構造と同様である。
【0015】第2実施例に係るスクロール型圧縮機21
においては、万一Oリング29に不具合があれば、製造
工程における漏出試験において、スクロール型圧縮機2
1を収容したチャンバー内が減圧されると、リヤハウジ
ング22bの前端部とフロントハウジング22aの後端
部との嵌合部を通って三角形断面の環状の空間30へ漏
出したスクロール型圧縮機21内部のトレースガスは、
図4で2重矢印で示すように、環状スペーサ27に形成
された径方向溝27cを通って、チャンバー内へ速やか
に漏出する。この結果、Oリング29の不具合が速やか
に検知される。
【0016】本発明の第3実施例を、図6、7に基づい
て説明する。本実施例に係るスクロール型圧縮機41に
おいては、環状スペーサ47には径方向に延在する溝4
7cが形成され、溝47cの径方向内端は、リヤハウジ
ング42bの前端内周に形成されたアプローチ面42b
と、環状段部42a よりも後方のフロントハウジ
ング42aの後端部外面との間に形成された、三角形断
面の環状の空間50に連通し、溝47cの径方向外端
は、環状スペーサ47に形成された、ハウジング固定ボ
ルト48用の通し穴47aに連通している。
【0017】第3実施例に係るスクロール型圧縮機41
においては、万一Oリング49に不具合があれば、製造
工程における漏出試験において、スクロール型圧縮機4
1を収容したチャンバー内が減圧されると、リヤハウジ
ング42bの前端部とフロントハウジング42aの後端
部との嵌合部を通って三角形断面の環状の空間50へ漏
出したスクロール型圧縮機41内部のトレースガスは、
図6で2重矢印で示すように、環状スペーサ47に形成
された径方向溝47cと、環状スペーサ47に形成され
たハウジング固定ボルト48用の通し穴47aとハウジ
ング固定ボルト48との間の隙間と、フロントハウジン
グ42aとリヤハウジング42bとに形成された、ハウ
ジング固定ボルト48用の通し穴42a 、42b
とハウジング固定ボルト48との間の隙間とを通って、
チャンバー内へ速やかに漏出する。この結果、Oリング
49の不具合が速やかに検知される。
【0018】
【発明の効果】以上説明したごとく、本発明に係るスク
ロール型圧縮機にあっては、環状段部よりも後方のフロ
ントハウジング後端部とリヤハウジング前端部との嵌合
部をシールするOリングに万一不具合がある場合には、
スクロール型圧縮機の製造工程での、漏出試験によるO
リングのシール性能検査時に、前記嵌合部を通ってリヤ
ハウジング前端内周に形成されたアプローチ面と環状段
部よりも後方のフロントハウジング後端部外面との間に
形成された三角形断面の環状の空間へ漏出したスクロー
ル型圧縮機内部のトレースガスが、チャンバー内へ速や
かに漏出する。従って、本発明に係るスクロール型圧縮
機にあっては、製造工程での、漏出試験により、Oリン
グの不具合を確実に検知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るスクロール型圧縮機
の側断面図である。
【図2】図1のスクロール型圧縮機のハウジング固定ボ
ルト近傍の拡大側断面図である。
【図3】図1のスクロール型圧縮機が備えるスペーサに
着目した、図2のIII-III 矢視図である。
【図4】本発明の第2実施例に係るスクロール型圧縮機
の、フロントハウジングとリヤハンジングとの嵌合部近
傍の拡大側断面図である。
【図5】図4のスクロール型圧縮機が備えるスペーサに
着目した、図4のV-V 矢視図である。
【図6】本発明の第3実施例に係るスクロール型圧縮機
の、ハウジング固定ボルト近傍の拡大側断面図である。
【図7】図6のスクロール型圧縮機が備えるスペーサに
着目した、図6のVII-VII 矢視図である。
【図8】従来のスクロール型圧縮機の側断面図である。
【図9】従来のスクロール型圧縮機の、フロントハウジ
ングとリヤハンジングとの嵌合部近傍の拡大側断面図で
ある。
【図10】従来のスクロール型圧縮機のハウジング固定
ボルト近傍の拡大側断面図である。
【符号の説明】
1、21、41 スクロール型圧縮機 2、22 ハウジング 2a、22a、42a フロントハウジング 2b、22b、42b リヤハウジング 2a1 、22a1 、42a1 環状段部 2b1 、22b1 、42b1 アプローチ面 7、27、47 スペーサ 8、28、48 ハウジング固定ボルト 10、30、50 三角形断面の環状の空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04C 18/02 311

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングと、端板と端板の一方の面に
    形成されたうず巻き体とを有しハウジング内に配設固定
    された固定スクロールと、端板と端板の一方の面に形成
    され固定スクロールのうず巻き体に対して角度をずらし
    てかみ合い固定スクロールのうず巻き体との間に圧縮室
    を形成するうず巻き体とを有しハウジング内に配設され
    た可動スクロールと、可動スクロールを固定スクロール
    に対して公転運動させる駆動装置とを備え、ハウジング
    は、筒状のフロントハウジングと、後端が閉鎖された筒
    状のリヤハウジングとにより構成され、フロントハウジ
    ングの後端部外周に環状段部が形成され、環状段部に環
    状のスペーサが装着され、リヤハウジングは、前端部を
    フロントハウジング後端部の環状段部よりも後方の部分
    に外嵌合させ、且つ前端をフロントハウジングの後端部
    外周の環状段部に装着された環状のスペーサに当接させ
    た状態でフロントハウジングに組付けられ、環状スペー
    サを貫通してハウジングの長手方向に延びるハウジング
    固定ボルトによってフロントハウジングとリヤハウジン
    グとが一体に固定され、リヤハウジング前端部とフロン
    トハウジングの後端部との嵌合部は、フロントハウジン
    グの後端部の環状段部よりも後方の部分に装着されたO
    リングによってシールされ、リヤハウジングの前端内周
    には、リヤハウジング前端部とフロントハウジングの後
    端部との嵌合部よりもハウジング長手方向の延在長さが
    短い、リヤハウジング前端へ向かって広がる円錐形のア
    プローチ面が形成され、環状スペーサに形成されたハウ
    ジング固定ボルトの通し穴が、リヤハウジング前端内周
    に形成されたアプローチ面と環状段部よりも後方のフロ
    ントハウジング後端部外面との間に形成された三角形断
    面の環状の空間に直接連通していることを特徴とするス
    クロール型圧縮機。
  2. 【請求項2】 ハウジングと、端板と端板の一方の面に
    形成されたうず巻き体とを有しハウジング内に配設固定
    された固定スクロールと、端板と端板の一方の面に形成
    され固定スクロールのうず巻き体に対して角度をずらし
    てかみ合い固定スクロールのうず巻き体との間に圧縮室
    を形成するうず巻き体とを有しハウジング内に配設され
    た可動スクロールと、可動スクロールを固定スクロール
    に対して公転運動させる駆動装置とを備え、ハウジング
    は、筒状のフロントハウジングと、後端が閉鎖された筒
    状のリヤハウジングとにより構成され、フロントハウジ
    ングの後端部外周に環状段部が形成され、環状段部に環
    状のスペーサが装着され、リヤハウジングは、前端部を
    フロントハウジング後端部の環状段部よりも後方の部分
    に外嵌合させ、且つ前端をフロントハウジングの後端部
    外周の環状段部に装着された環状のスペーサに当接させ
    た状態でフロントハウジングに組付けられ、環状スペー
    サを貫通してハウジングの長手方向に延びるハウジング
    固定ボルトによってフロントハウジングとリヤハウジン
    グとが一体に固定され、リヤハウジング前端部とフロン
    トハウジングの後端部との嵌合部は、フロントハウジン
    グの後端部の環状段部よりも後方の部分に装着されたO
    リングによってシールされ、リヤハウジングの前端内周
    には、リヤハウジング前端部とフロントハウジングの後
    端部との嵌合部よりもハウジング長手方向の延在長さが
    短い、リヤハウジング前端へ向かって広がる円錐形のア
    プローチ面が形成され、環状スペーサには径方向に延在
    する溝が形成され、溝の径方向内端は、リヤハウジング
    前端内周に形成されたアプローチ面と環状段部よりも後
    方のフロントハウジング後端部外面との間に形成された
    三角形断面の環状の空間に連通し、溝の径方向外端は、
    ハウジング外部の空間に連通していることを特徴とする
    スクロール型圧縮機。
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