JP3369648B2 - ガスケット - Google Patents

ガスケット

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明はガスケットに関する。 【0002】 【従来の技術】従来、金属板からなるガスケット本体に
水、油等の通路となる孔を設け、該孔の周縁にシール部
材を装着し、該シール部材に孔囲りを同芯状に多重に囲
む突条を形成したガスケットは、たとえば実開昭59−
47344号公報により、知られている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、多重突条によ
りシール性を向上させたガスケットにおいて、内周側の
突条の一部に傷がつくと、内周側の突条とその隣りの突
条との間に全周にわたって液体が充満し、内周側の突条
は損傷部以外もシール性がなくなる。その結果、内周側
の突条は無駄になってしまい、ガスケットの信頼性が低
下する。本発明の目的は、シール部材に多重に突条を有
するガスケットにおいて、内側の突条の一部に傷がつい
ても内側の突条のシール性の喪失がその傷の部分とその
近傍に限られ、その他の部分では内側の突条はシール性
を維持するようにして、ガスケットの信頼性を上げるこ
とにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の、本発明に係るガスケットは、次のガスケットから成
る。すなわち、ガスケット本体に流体の通路となる孔を
設け、該孔周縁に孔に沿って、孔を多重に囲む突条を形
成したガスケットにおいて、内側の突条と外側の突条と
の間に形成される谷状空間をシール線に沿って複数に分
割する壁を形成し、前記内側の突条、前記外側の突条、
前記壁の、ガスケット本体の表面からのそれぞれの高さ
1 、H 2 、H 3 の間にH 1 >H 3 、H 2 ≧H 3 、H 1
>H 2 の関係を設定したことを特徴とするガスケット。 【0005】 【作用】本発明のガスケットでは、内側の突条と外側の
突条との間に形成される谷状空間をシール線に沿って複
数に分割する壁を形成したため、内側の突条と外側の突
条との間の空間がシール線に沿って複数に分割される。
したがって、内側の突条の一部に傷がつき、流体が洩れ
て内側の突条と外側の突条との間の空間に侵入しても、
その損傷部の両側の壁の間だけに限られ、その他の部分
では内側の突条は依然シール性を維持する。このため、
ガスケットのシール性の信頼性が高まる。 【0006】 【実施例】以下に、本発明の望ましい実施例を図面を参
照して説明する。図1は、本発明のガスケットの第1実
施例として、内燃機関の冷却系において冷却水をシール
するのに用いるガスケット2を示している。ただし、こ
のガスケットは、水のシール以外にも、油、ガス等のシ
ールに利用できる。ガスケット2は、ガスケット本体4
と、シール部材6とからなる。ガスケット本体4は、1
枚または薄板の積層体の、鉄板からなり、水、油、ガス
などの流体の通路となる孔8を有している。シール部材
6はゴム等の弾性部材からなり、孔8の周縁に嵌着さ
れ、たとえば接着、溶着等により、ガスケット本体4に
固定されている。ガスケット本体4の、シール部材装着
部10は、シール部材が装着されないシール部材非装着
部分12よりも厚さが小とされていて、ガスケット2を
両側から挾んで締めたときに、シール部材6がガスケッ
ト本体の部分12の厚さよりも小の厚さに圧縮されない
ようにし、これによってシール部材6の締め代、シール
部材6にかかる圧縮荷重をそれぞれ所定値かそれ以下に
抑えるようにしてある。 【0007】シール部材6は、図2に示すように、ガス
ケット本体のシール部材装着部10に嵌着されるほぼコ
字状部14と、該コ字状部14の上下各面においてガス
ケット厚さ方向に突出する複数の突条16、18と、後
述する壁20とを有する。突条16、18は孔8の囲り
を多重に囲んでおり、図示例では内側の突条16と外側
の突条18との二重突条から成る。突条16、18は、
自由状態(図2の状態)において、ガスケット本体4の
シール部材非装着部分12の表面よりガスケット厚さ方
向に突出しており、コ字状部14の突条のない部分の上
下面は部分12の表面よりガスケット厚さ方向に後退し
ている。そのため、図3に示すように、シール部材6が
上下両側から締付け部材22、24(たとえば、シリン
ダブロック22、シリンダヘッド24)によって挾まれ
圧縮されたときには、シール部材6のうち突条16、1
8が押しつぶされる。その結果、ガスケット2が緊締さ
れた状態では、後述する壁20以外の部位で、突条1
6、18の間には空間26が形成され、突条18の外側
にも空間28が形成される。多重突条構造によって、一
重突条に比べてシールに対する信頼性が向上される。 【0008】内側の突条16とその外側隣りの突条18
との間には、ところどころに、両突条16、18の間に
形成される谷状空間26をシール線に沿って複数に分割
する壁20が形成されており、両突条16、18の間の
空間26は、長手方向に複数個に壁20によって分割さ
れる。図4は、壁20の部分におけるシール部材6の断
面を示している。図4に示すように、壁20は、ガスケ
ット本体4のシール部材非装着部分12の表面よりガス
ケット厚さ方向に突出している。ガスケット自由状態
(図4の状態)における、内側の突条16、外側の突条
18、壁20の、ガスケット本体4のシール部材非装着
部分12の表面よりのそれぞれの高さH1、H2 、H3
の間には、 1 >H 2 ≧H 3 (したがって、H 1
3 、H 2 ≧H 3 、H 1 >H 2 の関係が設定されるこ
とが望ましい。これは壁20を設けたことによって、内
側の突条16と外側の突条18の押しつぶれによるシー
ル性が阻害されないようにするためであり、また外側の
突条18を設けたことによって内側の突条16のシール
性が悪化しないようにするためである。シール部材6は
壁20の部分においては、上下両側から緊締されたとき
には、図5に示すように両突条16、18、壁20の上
下端面の全面で緊締部材22、24に接触する。 【0009】つぎに、第1実施例の作用を説明する。ガ
スケット2のシール部材6は、非緊締時には図2、図4
の状態にあり、締め付けたときには、図3、図5の状態
になる。ガスケット2が損傷していない正常な状態で
は、内側の突条16によって水、油、ガス等の流体がシ
ールされる。しかし、内側の突条16が、組付時などに
異物、傷つきなどにより損傷したときには、流体は両突
条16、18の間の空間26に侵入し、外側の突条18
でシールされる。このように外側の突条18があるた
め、シールの信頼性が向上している。 【0010】本発明では、内側の突条16が損傷して、
両突条16、18の間の空間26に流体が侵入しても、
この空間26は長手方向に壁20によって複数の室に分
割されているため、損傷部に対応する室だけに液体が充
満するだけである。空間26の残りの部分には、液体は
壁20にさえぎられて入っていかない。したがって、こ
の残りの部分に対しては、内側の突条16は依然シール
機能を維持している。このため、壁20を設けない場合
に比べて、シール部材6の信頼性が飛躍的に向上する。 【0011】図6、図7、図8は、それぞれ本発明の第
2、第3、第4実施例を示している。図中、第1実施例
に準じる部分には第1実施例と同一の符号を付してあ
る。以下、各実施例に特有の構成とその作用について順
に説明する。第2実施例では、図6に示すように、ガス
ケット本体4はシール部材6の中に迄侵入せず、シール
部材6の外周縁がガスケット本体4の内周縁に接着また
は加硫されている。シール部材6は、内周突条16、外
周突条18の二重突条を有し、突条の長手方向のところ
どころに、二重突条の間に形成される谷状空間26をシ
ール線に沿って複数に分割する壁20を有する。第2実
施例のガスケットは、第1実施例の作用と、シール部材
6が全厚にわたって弾性部材、たとえばゴムから成って
いるので弾力性に富むという作用を有する。 【0012】第3実施例では、図7に示すように、ガス
ケット本体4はシール部材6の内周端まで延びており、
そのためシール部材6は厚さ方向にガスケット本体4に
よって二分されている。二分されたシール部材6は各
々、ガスケット4の上、下面に接着または加硫されてい
る。二分されたシール部材6は、各々、内周突条16、
外周突18を有し、突条の長手方向のところどころに、
二重突条の間に形成される谷状空間26をシール線に沿
って複数に分割する壁20を有する。第3実施例のガス
ケットは、第1実施例の作用と、ガスケット本体4がシ
ール部材6の内周端まで延びてきているので強度が大で
あるという作用を有する。 【0013】第4実施例では、図8に示すように、シー
ル部材6とガスケット本体4とが同一の金属部材から成
っており、シール部材6が金属板を屈曲させて形成した
複数のビードを有し、内周側のビードが内周突条16を
構成し、外周側のビードが外周突条18を構成してい
る。内周突条16と外周突条18との間には、突条の間
に形成される谷状空間26をシール線に沿って複数に分
割するように形成された、ゴムコーティングからなる壁
20が設けられている。第4実施例は、第1実施例の作
用と、シール部材6が金属板から成ることより耐熱性に
優れているという作用を有する。 【0014】 【発明の効果】本発明によれば、多重に突条を設けたガ
スケットにおいて内側の突条とその隣りの外側の突条と
の間に両突条の間に形成される谷状空間をシール線に沿
って複数に分割する壁を設けたので、内側の突条と外側
の突条との間の空間は壁によって分割され、内側の突条
に損傷が生じても流体は壁によって分割された空間の一
部、すなわち両突条の間に形成される谷状空間のうち、
内側の突条の損傷が生じた部分の両側の壁と壁との間の
部分に侵入するにとどまる。したがって、その他の部分
では、内側の突条はなおシール性を維持しており、ガス
ケットの信頼性が著しく向上する。また、内側の突条、
前記外側の突条、前記壁の、ガスケット本体の表面から
のそれぞれの高さH 1 、H 2 、H 3 の間にH 1 >H 3
2 ≧H 3 、H 1 >H 2 の関係を設定したので、壁20
を設けたことによって内側の突条16と外側の突条18
が押しつぶれてシール性が阻害されるということがない
ようにすることができ、また、外側の突条18を設けた
ことによって内側の突条16のシール性が悪化するとい
うことがないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の第1実施例のガスケットの平面図であ
る。 【図2】図1のA−A線に沿う断面図である。 【図3】図2の部分の締付け時の断面図である。 【図4】図1のB−B線に沿う断面図である。 【図5】図4の部分の締付け時の断面図である。 【図6】本発明の第2実施例のガスケットの断面図であ
る。 【図7】本発明の第3実施例のガスケットの断面図であ
る。 【図8】本発明の第4実施例のガスケットの断面図であ
る。 【符号の説明】 2 ガスケット 4 ガスケット本体 6 シール部材 8 孔 10 シール部材装着部 12 シール部材非装着部分 14 コ字状部 16 内側の突条 18 外側の突条 20 壁 26 空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−154560(JP,A) 実開 昭59−146653(JP,U) 実開 昭62−22362(JP,U) 実開 昭48−98501(JP,U)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 ガスケット本体に流体の通路となる孔を
    設け、該孔周縁に孔に沿って、孔を多重に囲む突条を形
    成したガスケットにおいて、内側の突条と外側の突条と
    の間に形成される谷状空間をシール線に沿って複数に分
    割する壁を形成し、前記内側の突条、前記外側の突条、
    前記壁の、ガスケット本体の表面からのそれぞれの高さ
    1 、H 2 、H 3 の間にH 1 >H 3 、H 2 ≧H 3 、H 1
    >H 2 の関係を設定したことを特徴とするガスケット。
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