JP3369411B2 - マーキング用吐出装置 - Google Patents

マーキング用吐出装置

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JP3369411B2
JP3369411B2 JP24705496A JP24705496A JP3369411B2 JP 3369411 B2 JP3369411 B2 JP 3369411B2 JP 24705496 A JP24705496 A JP 24705496A JP 24705496 A JP24705496 A JP 24705496A JP 3369411 B2 JP3369411 B2 JP 3369411B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、円筒物の回転または、
搬送移動する被塗物表面上に塗料等のマーキング材料を
被塗物の動きに同期させてマーキングする装置に関し、
特に圧電素子を駆動源とするダイヤフラムポンプを具備
する吐出装置によって、前記マーキング材料を比較的大
粒の粒子に吐出飛滴する吐出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】完成した製品または、梱包等の表面に商
標等をマーキングする作業は、商標等を型抜きしたマー
キングプレートを用い、マーキングプレートの上からス
プレー塗装等によってマーキングしている。特に塗装さ
れた製品表面にマーキングする場合は、マーキングの付
着性、耐久性をもたせるために、塗料をスプレーする方
法が多く採用されている。そして、この作業は殆ど手作
業で行っている。その典型例の一つとして、LPGタン
クの再生生産がある。主として屋外に設置されるLPG
タンクが一定期間使用後再塗装、再マーキングして再生
している。この再生産は、小規模生産の場合が多く、特
にマーキングは手作業となっている。
【0003】上記マーキングプレートによるマーキング
方法は、スプレー塗装の霧の飛散による作業環境への弊
害、マーキングプレートの汚れ除去のための有機溶剤洗
浄、多種類のマーキングプレートの準備、保管、管理の
必要性、等の解決が必要な多くの課題をもっている。ま
た、マーキングされる文字等の種類によっては、マーキ
ングの鮮明さが得られない、複雑なマーキングではマー
キングプレートの損傷も多い等の種々の難点がある作業
である。
【0004】マーキングを効率的に行う方法に、公知の
インクジェット方式のマーキング方法が一般によく知ら
れている。しかし、インクジェット方式のマーキング
は、マーキング材料が専用インクに限定されている。そ
して、専用インクは、粘性の低い水に近い特性の染料で
ある。したがって、塗装された表面に、付着性が高く、
耐久性のある膜を作るマーキングとしては向かない。ま
た、上記インクジェットの従来方式では塗料等の粘性の
あるマーキング材料を使用することはできない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、マーキング
プレートを用いてスプレー塗装等によって商標等をマー
キングしていた作業を、効率的に自動化するために、圧
電素子を駆動源とするガラスダイヤフラム製のダイヤフ
ラムポンプを、塗料等の粘性のあるマーキング材料を比
較的大きな粒子で飛滴できるように改良し、該ダイヤフ
ラムポンプに供給するマーキング材料を、安定して供給
できる供給機構を配設して、前記ダイヤフラムポンプと
供給機構を一体に連結した吐出装置を提供することを目
的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、圧電素子を駆
動源とするガラス製ダイヤフラムのダイヤフラムポンプ
を用い、塗料等のマーキング材料を供給する塗材袋を具
備した吐出装置であって、ダイアフラムを水平に配置し
たダイアフラムのポンプ室と水平に吸い込み弁と吐出弁
を配置し、前記塗材袋は厚みの少ない平面状として、
記ダイヤフラムポンプの吸込口とは吸込管により水平軸
がほぼ一致するよう連結して一体化し、安定した吐出を
得られるようにしている。マーキング材料の吐出はマイ
クロコンピュータ制御によって作動する前記ダイヤフラ
ムポンプの吐出口に連設した吐出ノズルより、マーキン
グ材料を被塗物表面に飛滴塗付するようにしたものであ
る。
【0007】また圧電素子を接着した薄板状ガラス製ダ
イヤフラムを、薄い円筒型ポンプ室の両側に、二枚対面
に配設してその間にポンプ室を形成することによって効
果的な吐出を可能にし、比較的粘度の高いマーキング材
料を大きめの粒子で飛滴できるようにしたものである。
【0008】更に塗材袋は、補給用充填バルブを具備
、耐溶剤性、柔軟性、および有機溶剤ガスの不透過特
性を有するフイルムで形成し、該塗材袋とダイアフラム
ポンプを 含む吐出装置を囲繞して支持する浅い容器状の
枠体に、平面的に収納されている。またダイヤフラムポ
ンプの吸込口に連結され、塗材袋と連結される吸込管
は、塗材袋の内部に延出させ、かつ吸込管の中間部に吸
込管の入口部を塗材袋の内面より離れるように架台を配
している
【0009】さらに塗材袋に挿入される吸込管先端の
込口は、直上の塗材袋外面、袋押さえガイドを設置す
ることによって、吸込口直上部が他の塗材袋位置より高
い位置にならないように配置し空気が吸込口付近に溜ま
らないようにしている。
【0010】更にダイヤフラムポンプの吐出口に連設し
吐出ノズル先端には、洗浄液供給孔を有するノズルカ
バーを付設して吐出ノズル先端の保護と、ノズル先端の
洗浄を行い安定した吐出が常に行えるように構成してい
る。
【0011】
【作用】本発明の作用を図1および、図2を参照して説
明する。図1の全体構成図は上面より一部を透視的に示
している。ダイヤフラムポンプ(1)から吸込管(4)
が直線的に接続され、吸込管(4)は、マーキング材料
を貯溜する塗材袋(2)に挿入され、挿入部はジョイン
トナットで塗材袋(2)を挟設して気密に連結されてい
る。ダイヤフラムポンプ(1)と塗材袋(2)を含む吐
出装置本体と塗材袋を含む供給装置は、一体に連結した
吐出装置は、容器状の枠体(3)内に水平軸上に位置す
るように平面的に収納されて各色別の吐出装置ユニット
を構成する。そして、これらの吐出装置は、マーキング
に必要な塗色の数だけ枠体(3)によって積上げ可能な
構成となっている。
【0012】図2は吐出装置本体を断面図として示して
いる。ダイヤフラムポンプ(1)は、二枚のガラス製ダ
イヤフラム(6)が、薄い円筒形のポンプ室(8)に対
して取付けられている。ガラス製ダイヤフラム(6)
(同一構造の対面側の符号は以下省略する)には円盤型
の圧電素子(9)が、接着剤によって全面完全に密着し
て固定されている。そして、圧電素子をマイコン制御に
よって作動させるための電極(5)がリード線(10)
で接続されている。圧電素子(9)を接着して対面して
取付けられるガラス製ダイヤフラム(6)は、Oリング
(11)を介して、ポンプ蓋(12)でポンプ室を形成
するポンプ本体(13)を挟設する形で、ビスで締付け
てOリング(11)を押圧し、接合面が気密にシールさ
れている。
【0013】ポンプ本体(13)に吸込口(14)およ
び、吐出口(15)が穿設されている。そして、吸込
(14)に取付けられる吸込管(4)の延長線上に吐出
口(15)が穿設されている。吸込口(14)および、
吐出口(15)には軽量の樹脂ボール(16)(17)
を弱いばね(18)(19)で押圧シールした逆止弁が
取付けられている。吐出口(15)に吐出ノズル(2
0)が螺設され、吐出ノズル(20)を囲繞する形で、
ノズルカバー(21)が螺設されている。そして、ノズ
ルカバー(21)には作業休止時等に吐出ノズル(2
0)の先端部を洗浄するための洗浄液供給孔(21a)
が穿設されている。
【0014】上記吐出装置本体の構成において、ダイヤ
フラムポンプ(1)は、円形のガラス製ダイヤフラム
(6)を二枚対面して設置したことにより、ポンプが小
形で最大の吐出容量を確保できラッカー塗料等の粘性を
もつマーキング材料を大粒子の液滴で飛翔させて塗付す
ることが可能となる。そして、ポンプ室を薄い円筒形
とすることによって、ダイヤフラムの僅かなたわみ量で
最大の吐出量を得ることができ、ポンプ室内に気泡が溜
まる空隙を作らない構造とすることができる。ガラス製
ダイヤフラム(6)は、圧電素子(9)への直流パルス
電圧の印荷によって、対面した二枚が同時にポンプ室側
にたわみ、このたわみで発生する液体圧力が、吐出口の
吐出弁(17)を開いて吐出ノズル(20)より液滴で
吐出される。
【0015】実施例によれば吐出ノズル(20)より吐
出される液滴は、被塗物面に塗付されたときの円形パタ
ーンの直径が略2mmとなる大粒の液滴となっている。
吐出される液滴はできるだけ綺麗な球形でなければなな
らない。綺麗な球形とするためには、被塗物表面に塗着
するときの液滴の飛翔速度として適正な速さが必要で、
遅すぎると塗着位置の精度が維持できず、速すぎると被
塗物表面に衝突したとき奇麗な円形パターンにならな
い。吐出するマーキング材料を球形にすることと、適正
な速さを得るのはマーキング材料の粘度等の特性と、ダ
イヤフラムポンプ(1)からの吐出量に対する吐出ノズ
ル口径、吐出ノズル内の抵抗および、吐出弁(17)を
シートするばね(19)による押圧力に関係し、適正な
関係寸法で作られる。
【0016】吐出ノズル(20)を囲繞する形で付設さ
れるノズルカバー(21)は、吐出ノズル先端部が外部
からの接触によって損傷しないようにするための保護
と、マーキング材料、例えばラッカー等の塗料を使用す
る場合に、マーキング作業休止時、吐出ノズル(20)
の先端の塗料が溶剤蒸発によって固化し、再吐出時に支
障となるのを防ぐために、作業休止直後に溶剤を短時間
噴射して吐出ノズル先端を洗浄するもので、ノズルカバ
ー(21)に洗浄液供給孔(21a)を穿設しているも
のである。
【0017】塗材袋(2)には、ダイヤフラムポンプ
(1)の吸込口から水平軸上に延びた吸込管(4)が挿
入され、塗材袋の中間部に先端吸込口が位置すると共
に、その先端吸込口が周囲の塗材袋内壁面と離れるよう
に架台を設け、更にその塗材袋外側には袋押さえガイド
を設置して先端吸込口付近に空隙が生じないようにして
いる。これらの構成によって以下の如き作用効果があ
る。すなわちマーキング材料が有機溶剤形の塗料である
場合に、塗材袋が溶剤ガスの不透過性を有するので、有
機溶剤の蒸発によって、塗料の粘度が変化するのを防い
で、安定した粘度で供給できる。また塗材袋を平面的に
置くことで、ダイヤフラムポンプに供給するマーキング
材料の液位が略一定に保たれ、吐出ノズルからの吐出量
が安定する。さらに塗材袋から供給することによって、
容器等に貯溜するのと異なり、装置を汚すことがなく、
取扱も簡便となる。更には塗材袋に塗材補給用充填バル
ブを付設したことによって、塗材袋を載置したまま注入
器等の治具によって空気混入なしに材料を容易に補給す
ることができ、塗材袋内のマーキング材料の存在量が判
断できる。
【0018】塗材袋(2)からポンプ吸込口を介して吐
出装置本体にマーキング材料を供給する供給装置は、吸
管(4)を塗材袋(2)に挿入したとき、該塗材袋
(2)が吸込管(4)に接触していると、フイルム状の
袋が吸込口(4d)を閉鎖する恐れがあることと、吸込
管(4)と塗材袋(2)の密着した部分に気泡が残っ
て、気泡が液面に上昇しないで、吸込口(4d)から
まれる場合があることより、吸込管(4)の吸込
(4d)に比較的近い中間位置に、吸込管(4)に差込
む形で、吸込管架台(22)を設けている。さらに、該
吸込管架台(22)は吸込管(4)の振れを押えて安定
して設置するために、比較的重い金属製の架台としてい
る。このことによって、塗材袋(2)による吸込口(4
d)の閉鎖の恐れ、および残留気泡の吸込口(4d)へ
の気泡混入問題が解消される。
【0019】水平軸上に平面的に置かれる塗材袋(2)
には空気が残留している。そしてその空気は、平らに置
かれた袋の上面に空気層として存在する。通常はこの空
気層から空気が吸込まれることはないが、マーキング材
料が少なくなった場合等に、空気吸込みの可能性をもつ
ことから、吸込管(4)の真上の塗材袋(2)の外面よ
り、袋押えガイド(23)を枠体(3)に取付けて吸込
口近傍の液面を下げて、空気が吸込口(4d)より絶対
に吸込まないようにするものである。
【0020】また上記ダイヤフラムポンプ(1)と吸込
管、吐出管を含む吐出装置本体と塗材袋(2)を平面的
に連結して一体化した吐出装置を、羽子板状の底板をも
つ枠体(3)に載置したことによって、塗色等の異なる
多種類のマーキング材料を具備した複数の吐出装置を、
多段に積み重ねることができる装置となる。また、ダイ
ヤフラムポンプ(1)が圧電素子駆動のポンプとしたこ
とで、高速応答の飛滴となると共に、マイコン制御と結
合させて商標、文字等のマーキングがマーキングプレー
ト等を使用せずに高速、高能率のマーキングが可能とな
る。
【0021】
【実施例】本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説
明する。図1は本発明の全体構成を示す上面図である。
図2はダイヤフラムポンプの断面図を示し、図3は図2
の一部断面した上面図である。詳細説明において、作用
の項で説明した重複する部分は原則省略する。尚本実施
例で説明する構成部品等は、本発明の主旨を逸脱しない
範囲で、種々変更可能な要素を含むものである。
【0022】図1において、ダイヤフラムポンプ1の
口から接続チューブ4aを介して、塗材袋2を挟設す
る接続ジョイント4b、ナット4cから吸込管4が、ダ
イヤフラムポンプ1から直線的に接続され、吸込管4が
塗材袋2内に挿入されている。接続チューブ4aおよ
び、吸込管4は、樹脂製チューブ4aで接続ジョイント
4bへの差込みで接続される。ダイヤフラムポンプ1と
塗材袋2を吸込管4の前記接続部品で直線的に連結され
一体化された吐出装置は、枠体3の上に載置される。枠
体3は、羽子板状の底板上にダイヤフラムポンプ1を固
定するための側板3aが底板に溶接され、側板3aにダ
イヤフラムポンプ1が、二本のビス1aで、側板3aに
固定されている。そして、塗材袋2の大きさに合わせた
側板3bが、上記と同じく底板に溶接されている。そし
て底板と側板3a,3bによって容器状に形成された枠
体3となっている。
【0023】塗材袋2は、ラッカー等の塗料の有機溶剤
に耐え、かつ有機溶剤ガスの透過性のない樹脂フイルム
を溶着して形成する。該樹脂フイルムは透明性のあるナ
イロン樹脂フィルム等が使用される。そして、この塗材
袋2には、マーキング材料補給充填用の注入口が設けら
れ、注入口に充填バルブ24が取付けられている。ま
た、塗材袋2の中央部に、詳細図4で後述する、吸込
架台22と、塗材袋2の上から押さえる袋押さえガイド
23が、枠体3の側板3bにアイナット26によって取
付けられている。アイナット26は、本発明の吐出装置
を多段に積み上げたときの、引出式に取出す引手の役目
を兼用している。
【0024】図2において、理想的弾性体として使用さ
れるガラス製ダイヤフラム6,6aは、ポンプ室8を形
成するポンプ本体13に対面して取付けられる。ポンプ
本体13の上下には、図3で判るように、ダイヤフラム
6,6aを嵌入するための円形溝13aが穿設され、該
溝内に嵌入したダイヤフラム6,6aをOリング11,
11aを介して、ポンプ蓋12,12aで締付けてい
る。そして、ガラスダイヤフラムに圧電素子9,9aが
接着剤によって全面完全に密着固定されている。圧電素
子9,9aの電極5,5aからリード線10,10a
で、マイコン制御を内蔵する制御系に接続されている。
【0025】ポンプ本体13に穿設される吸込口14に
は、前記接続チューブ4aを接続する吸込口ジョイント
27が螺設され、該吸込口ジョイント27に樹脂製のボ
ールからなる吸込弁16のシートが穿設され、弱い弁ば
ね18によって押圧シートしている。この吸込弁16
は、ダイヤフラム6,6aの弾力性によってセット状態
に復元するときのポンプ室8に生ずる負圧によって、
弁16が開き塗材袋2より、ポンプ室8にマーキング
材料が吸引補給される。吸込口14の対称位置に穿設さ
れる吐出口15には、弁シートが穿設され、ボール型吐
出弁17が、弱いばね19で押圧シートするように、吐
出ノズル20を螺設して、押圧シートしている。吐出弁
17は、ダイヤフラム6,6aが直流パルス電圧の印荷
によってポンプ室側に、同時にたわむことによって発生
する液圧によって開き、ダイヤフラム6,6aがたわん
だ量だけ吐出ノズル20より吐出される。
【0026】ポンプ室8でダイヤフラム6,6aがたわ
むたわみ量は、十数ミクロンの僅かなたわみ量である
が、対面でたわむことによって、片面の倍の吐出量が得
られ、1ドット当たりの吐出量を1mg前後の比較的大
きな液滴で飛翔させることができると共に、ポンプ自体
を小形コンパクトにまとめることができる効果を有する
ものである。
【0027】図3および図2で示す吐出ノズル20は、
ポンプ本体13の吐出口15に直接螺設される。吐出ノ
ズル20は、着脱可能に取付けられるが、マーキング材
料の粘度等の特性によって奇麗なパターンを作るノズル
口径は、略限定され適正値で装着されると、殆ど交換は
行なわない。吐出ノズル20を囲むようにノズルカバー
21が螺設され、吐出ノズル先端の損傷保護と、先端ノ
ズル口の洗浄のために、取付けられている。そして、ノ
ズルカバー21の側面から洗浄液を噴射するための洗浄
液供給孔21aが穿設され、図示しない洗浄ノズルおよ
び、洗浄液ホースが接続されて、作業休止の都度、洗浄
液を噴射して吐出ノズル先端の汚れを防止し、再吐出時
の奇麗なパターンを維持している。
【0028】図4は、マーキング材料供給機構に関連す
吸込管部を主体とした断面図である。図4において、
ダイヤフラムポンプ1の吸込口14に螺設される吸込
ョイント27に、接続チューブ4aが接続され、吸込
ジョイント4bに挿入されている。吸込管ジョイント4
bに、パッキン4e,4fによって、塗材袋2を挟設し
てナット4cによって塗材袋2を気密に締付けている。
吸込管ジョイント4bの他端に吸込管4が差込まれ、ク
ランプ4gによって締付けている。吸込管4は、耐溶剤
性を有する樹脂製パイプが使用され、吸込口4dにはゴ
ミ等を濾過するためのフィルタが溶着されている。そし
て、吸込管4に、作用の項で説明した、吸込管架台22
吸込管4に嵌挿されている。枠体3に平面的に載置さ
れる塗材袋2は、枠体3の側板3bで形成される容器状
枠体3に収納される形で載置される。吸込管4の袋上か
ら袋押さえガイド23が枠体3の側板3bにアイナット
26で取付けられている。袋押さえガイド23は、吸込
管架台22の真上に僅かの隙間をもった高さで押さえら
れ、吸込口4dの近傍に空気層ができないように押さえ
られている。空気層は、袋押さえガイド23以外の箇所
には残るが、吸込口4dからは吸込まれることはない。
【0029】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0030】圧電素子を駆動源とするダイヤフラムポン
を使用し、マーキング材料を供給する塗材袋を平面的
に連結して一体化した吐出装置が、小形コンパクトとな
り、マイクロコンピュータ制御で作動させることによっ
て、マーキング用の治具等一切不用で、多種類のマーキ
ングが、鮮明なマークで塗付でき、かつ、高速でマーキ
ングが可能となる。
【0031】前記ダイヤフラムポンプが、ガラスダイヤ
フラムを対面に取付け、吐出弁,吸込弁を具備したこと
によって、小形コンパクトなダイヤフラムポンプで、大
きくて綺麗なパターンをつくる飛滴が得られ、大きな文
字等が高速で塗付できる。
【0032】マーキング材料を供給するのを、塗材袋か
らとしたことによって、材料の液位変化の少ない安定供
給、材料の有効使用、材料残量確認可能、装置の汚れの
少なく取扱容易等の利点をもつ効果的な供給機構とな
る。
【0033】吸込管架台および、袋押さえガイドを設け
たことによって、供給材料に気泡混入の恐れのない信頼
性の高い吐出装置となる。
【0034】吐出ノズル先端にノズルカバーを付設し、
吐出ノズルの保護とノズルカバーより洗浄液を噴射して
吐出ノズル先端部を都度洗浄できるようにしたことで、
長期間にわたり鮮明なマーキングが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマーキング用吐出装置の全体構成を示
す上面図である。
【図2】本発明のダイヤフラムポンプの断面図である。
【図3】図2の上面図である。
【図4】本発明の吸込管部を主体とする断面図である。
【符号の説明】
1 ダイヤフラムポンプ 2 塗材袋 3 枠体 3a,3b 側板 4 吸込管 4a 接続チューブ 4b 吸込管ジョイント 6,6a ダイヤフラム 8 ポンプ室 9,9a 圧電素子 12,12a ポンプ蓋 13 ポンプ本体 16 吸込弁 17 吐出弁 18,19 弁ばね 20 吐出ノズル 21 ノズルカバー 21a 洗浄液供給孔 22 吸込管架台 23 袋押さえガイド 24 充填バルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−231329(JP,A) 特開 平8−196949(JP,A) 特開 平1−266376(JP,A) 実開 平5−22055(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05B 9/00 - 9/08 B05B 12/00 - 13/02

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧電素子を駆動源とするガラス製ダイヤフ
    ラムのダイヤフラムポンプと、塗料等のマーキング材料
    を供給する塗材袋を具備し、該ダイヤフラムポンプはダ
    イアフラムを水平に配置し、該ダイアフラムにより形成
    されるポンプ室と水平に吸い込み弁と吐出弁を配置し、
    前記塗材袋は厚みの少ない平面状として、前記ダイヤフ
    ラムポンプの吸込口とは吸込管により水平軸がほぼ一致
    するよう連結して一体化した吐出装置であって、マイク
    ロコンピュータ制御によって作動する前記ダイヤフラム
    ポンプの吐出口に連設した吐出ノズルより、前記マーキ
    ング材料を被塗物表面に飛滴塗付するマーキング用吐出
    装置。
  2. 【請求項2】圧電素子を接着した薄板状ガラス製ダイヤ
    フラムを、薄い円筒型ポンプ室の両側に二枚対面に配設
    してその間にポンプ室を形成してなるダイヤフラムポン
    プを具備する請求項1記載のマーキング用吐出装置。
  3. 【請求項3】塗材袋が、補給用充填バルブを具備し、耐
    溶剤性、柔軟性、および有機溶剤ガスの不透過特性を有
    するフイルムで形成され、該塗材袋とダイアフラムポン
    プを含む吐出装置を囲繞して支持する浅い容器状の枠体
    に、平面的に収納されてユニットを構成する請求項1記
    載のマーキング用吐出装置。
  4. 【請求項4】ダイヤフラムポンプの吸込口に連結され、
    塗材袋と連結される吸込管が、塗材袋の内部に延出しか
    つ、吸込管の中間に該吸込管入口部を塗材袋の内面より
    離開する架台を配設した請求項3記載のマーキング用吐
    出装置。
  5. 【請求項5】塗材袋に挿入される吸込管先端の吸込口直
    の塗材袋外面に、袋押さえガイドを設置し、該吸込口
    直上部が他の塗材袋位置より高位置にならないように配
    置した請求項3又は請求項4記載のマーキング用吐出装
    置。
  6. 【請求項6】ダイヤフラムポンプの吐出口に連設した
    出ノズル先端に、洗浄液供給孔を有するノズルカバー
    付設してなる請求項1又は請求項2記載のマーキング用
    吐出装置。
JP24705496A 1996-08-29 1996-08-29 マーキング用吐出装置 Expired - Fee Related JP3369411B2 (ja)

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