JP3369155B2 - 消費電力計測テーブルタップ - Google Patents
消費電力計測テーブルタップInfo
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Description
を持つテーブルタップに関する。
配列・収納したケースから、先端にプラグを取り付けた
電線を引き出したもので、1つのコンセントに複数の電
気機器を接続するために使用される。
電源供給をオン・オフするスイッチを備えたものがあ
る。このスイッチは、1つのスイッチで全てのコンセン
トのオン・オフを行うものと、コンセント毎にスイッチ
を設け、個別にオン・オフを行うものがある。このスイ
ッチは、オン時に点灯するパイロットランプを内蔵した
ものが一般的である。
電気機器への電力供給を遮断し、省電力化を図ることに
ある。
ップは、スイッチによって、コンセントを、全部同時に
又は個別に電源から切り離すことができる。
ナルコンピュータとそのディスプレイ等の周辺機器のよ
うに同時に使用する電気機器を接続する場合に適し、個
別に切り離すものは、家庭内のテレビ、電気ポット、扇
風機等のように必ずしも同時には使用しない電気機器を
接続する場合に適している。
離すだけでなく、使用していないときにも消費される待
機消費電力を考慮し、通電しておく必要がない電気機器
を選んで行う必要がある。
が、どのような値であるかは、テスターを用いて電圧と
電流を測定して算出したり、その取り扱い説明書等を読
んで調べる必要がある。しかし、一般家庭で、テスター
を用いる測定を行うことは技術的に殆んど不可能であ
り、取り扱い説明書を読む手間を掛けて省電力化を図る
ことも現実性がない。
品が多く生まれているが、販売店で顧客に、その実際の
効果を説明するとき、取り扱い説明書等を読み記憶して
おく必要があるが、これを多品種の製品に対して誤りな
く行うことは困難であり、説明を受けた顧客も、単なる
数字では納得しがたい。
された電気機器の消費電力を、テーブルタップに設けた
表示器で直接表示することにより、一般家庭における省
電力を容易に行えるようにし、販売店においても販売し
ようとする電気製品の消費電力の測定値をそのまま顧客
に示して、省電力化商品の特徴を明確な形で伝えること
ができるようにすることを目的とする。
る消費電力計測テーブルタップは、商用電源に接続され
る電線が引き出されるケースに、複数のコンセントと、
各コンセントと外部電源との接続をオン・オフするスイ
ッチと、コンセントに接続された電気機器が消費する電
力量を計測する計測部と、消費電力を表示する表示器を
収納・配置した消費電力計測テーブルタップであって、
前記計測部が、コンセントから流出する電流を計測する
変流器と、この変流器で計測された交流電流を直流電圧
に変換する整流回路と、パルス幅変調信号を直流電圧に
平均化する低域濾波器の出力を、前記整流回路の出力と
比較する比較器と、この比較器の出力端に接続されて該
比較器からの出力が反転するまで上記変調信号のパルス
幅デューテイ比を変更するとともに、そのときのパルス
幅デューテイ比を数値化して電力量を算出する制御器と
を備えていることを特徴とする。
1に記載の消費電力計測テーブルタップにおいて、その
整流回路を、演算増幅器と整流用ダイオードの組み合わ
せからなり、この整流回路に計測範囲を拡大する直線性
抑制回路が付設されたものとしたことを特徴とする。
1または2に記載の消費電力計測テーブルタップにおい
て、その制御器を、電力量とこれに料金単価を乗じた電
気料金及び電力量のCO2換算値を算出する手段を有
し、それら電力量と電気料金とCO2換算値が、上記表
示器に予め定められた順番で、かつ、設定時間間隔で順
次切り替え表示するものとしたことを特徴とする。
1〜3のいずれか1項に記載した消費電力計測テーブル
タップにおいて、スイッチを各コンセント毎に配設した
ことを特徴とする。
1〜4のいずれか1項に記載した消費電力計測テーブル
タップにおいて、変流器を各コンセント毎に配設し、計
測部がコンセント毎に消費電力を演算し、表示器が各コ
ンセントの消費電力を個別に表示することを特徴とす
る。
1〜5のいずれか1項に記載した消費電力計測テーブル
タップにおいて、テーブルタップ全体から供給する消費
電力が定格電力に応じて定められた設定値を超えたと
き、音又は光による警報を発する手段を備えたことを特
徴とする。
形態の消費電力計測テーブルタップ1の外観構成を示す
ものである。図において、2はケースで、コンセント
3,3,…、スイッチ4,4,…、計測部5、及び表示
器6の収納部を樹脂成形により形成している。コンセン
ト3,3,…は、その長手方向をケース2の長手方向に
揃えて配列・収納されている。スイッチ4,4,…は、
オン時に点灯するパイロットランプを内蔵し、各コンセ
ントに沿わせて配列収納されている。計測部5は、プリ
ント基板上に組立てられ、ケース内に設けた収納スペー
スに配置固定される。表示器6は、LCD表示器等をケ
ースの見易い位置に配置固定したもので、例えば図3に
示すような表示セグメントを持つ。7は外部接続用の電
線で、例えば2芯ビニール電線が使用される。8は電線
7の先端に固定されたプラグで、室内の壁に設けられた
コンセント等に挿入・接続するためのものである。
路として示すと図4のようになる。各コンセント3,
3,…は、パイロットランプ付きのスイッチ4,4,…
を介して、先端にプラグ8を接続した2本の電線7に並
列接続されている。
検出する変流器9と演算回路10、及び演算回路用の電
源回路11によって構成される。
ように構成される。
R1で交流電圧に変換される。12は整流回路で、この
交流電圧を直流電圧に変換する。13は比較器で、整流
回路12の出力と低域濾波器14の出力を受け、ハイレ
ベル又はローレベルの出力をする。15は制御器で、低
域濾波器14にパルス幅デューティ比を0%から次第に
大きくなるように変更しながら出力し、比較器13の出
力の変化から、電力量、電力量に料金単価を乗じた電気
料金、及び電力量のCO2換算値の算出と、積算通電時
間のカウント機能を有する。
ともに説明する。変流器9で計測された交流電流Iは抵
抗器R1,R2で分流され、―方の抵抗器R2に流人した交
流電流は、演算増幅器OPに接続された帰還抵抗器R3
により電圧増幅されると同時に、ダイオードD1,D2に
よって半波整流される。この半波整流された電圧はコン
デンサC1によって脈流成分が除去された後、その直流
電圧V1は比較器13の―方の入力端に入力される。―
方、制御器15から出力されるパルス幅変調信号V2は
そのパルス幅デューティ比が0%から次第に大きくなる
ように変更されながら低域濾波器14に入力され、ここ
で抵抗器R5及びコンデンサC2を介してパルス幅デュー
ティ比に比例した直流電圧V3が生成され、この直流電
圧V3が比較器13の他方の入力端に入力される。
された比較器13は、V3≧V1となったとき、ハイレベ
ルとなって出力V4し、この出力V4が制御器15に入力
された時点で、変調信号V2のパルス幅デューティ比の
値に、比例定数Kを乗じて電力値Wを算出する。すなわ
ち、 W=TON/(TON+TOFF)×K TON:V2のハイレベル時間、TOFF:V2のローレベル
時間 上記動作は―定時間間隔でλ毎に繰り返され、そのサン
プリング回数(経過時間)をTとすると、電力量Whは
次式(1)で算出され、この算出された電力量Whに料
金単価{例えば25円/kwh(固定)}を乗じること
で電気料金が算出される。
時間発生させるために火力発電所で大気に放出される二
酸化炭素の量で、電力量Whに所定の係数を掛けること
により算出される。
ジタル変換手段としてのパルス幅変調及び電力量算出を
行なう制御器15のみをワンチップマイコンで構成し、
それ以外は変流器9とこの変流器9で計測される交流電
流を直流に変換する簡単なアナログ整流回路12を組合
わせればよいから、電力量表示器全体の回路構成の簡単
化、小型化及び低コスト化を図ることが可能である。
た電力量、電気料金及びCO2換算値は、上記制御器1
5に予め設定されている順番及び時間間隔で、例えば図
6に示すように、積算電気料金、瞬時電力、及びCO2
換算値の順番で、かつ、3秒間隔で上記LCD表示器6
の数値表示部6Aに該当数値がサイクリックに表示され
ると同時に、単位記号表示部6Cには、各表示項目に対
応する「円」、「kw」、「kg−C」の順番で単位記
号が表示され、さらに、コンセント3に差し込み接続し
た電気機器に電力消費がある場合、LCD表示器6の動
作表示部6Bには、ドットが1秒間隔で点滅表示される
ように構成されている。
は、図7に示すように直線性抑制回路を付加して、計測
範囲を拡大することができる。この整流回路12Aは、
演算増幅器OPと半波整流用ダイオードD1,D2、低域
濾波器R3、コンデンサC1を組み合わせてなる整流回路
12における帰還抵抗器R3と並列に第2の帰還抵抗器
R4を接続するとともに、この第2の帰還抵抗器R4と直
列に帰還分岐電圧を決定するツェナーダイオードZDお
よび還流防止用ダイオードD3を接続したものである。
整流回路12Aの動作について説明する。変流器9から
流入する交流電流Iの入力値が図8の0点からa点まで
の範囲でツェナーダイオードZD電圧以下のときは、第
2の帰還抵抗器R4には電流が流れず、帰還抵抗器R3の
みで電圧増幅されることになるため、その増幅度A
V0は、 AV0=R3/R2である。 ―方、入力値が図8のa点以上でツェナーダイオードZ
D電圧以上になると、第2の抵抗器R4にも電流が流れ
るために、その増幅度AV1は、 AV1=R3×R4/R2(R3+R4) となり、第2帰還抵抗器R4分だけ増幅度は減少する。
これによって、入力値はb点までの範囲がc点まで拡大
されることになり、それだけ計測範囲が拡大されて例え
ば家電製品における待機電力のような微小電力をも計測
することができる。なお、直線性抑制回路の付加に伴う
直線性の補正は、制御器15内にリニアライザ演算機能
を追加するだけで解決できる。
3,3,…に電気機器のプラグを挿し込んだまま、スイ
ッチ4,4,…により、個別に給電状態と遮断状態の切
り替えが可能になっている。
器の個別の消費電力等を調べると共に、任意の組合わせ
の消費電力等を調べることが容易に行える。従って、一
般家庭で、省電力化のための工夫を容易に行うことがで
きる。また、家電品の販売店においても、比較したい電
気製品をコンセントに接続しておき、スイッチ操作のみ
で、各電気製品の消費電力等を比較することが容易に行
える。
ンセントに1つずつ設け、各コンセント毎に消費電力等
の測定を行うこともできる。この場合は、別に設けられ
る切り替えスイッチ10aにより、全コンセント合計の
計測・表示と、各コンセント個別の計測・表示を切換え
るようにする。個別に計測・表示する場合の表示器6に
おける表示は、例えば、コンセントナンバーを併記した
計測値をサイクリック表示するものとする。
設けたテーブルタップについて行ったが、本発明は、図
10に示すように全コンセントを1つのスイッチ4で、
同時に給電・遮断するタイプのテーブルタップについて
も適用可能である。
が出来ないので、測定したい電気機器のみをコンセント
に接続するか、又は、使用する全ての電気機器をコンセ
ントに接続しておき、測定した電気機器のみをコンセン
トから外して、測定値の変化から、対象とする電気機器
の消費電力と待機消費電力を得ることになる。
ブザー等)16を、図1のケース2に設け、上記計測部
5において、テーブルタップ全体の最大使用電力の監視
を行い、この値が定格電力、例えば1450Wを超えた
とき、ランプの点滅又はブザーの鳴動により利用者に通
報し、安全を確保することができる。
て、電力量等を計測するものであったが、図10に示す
ように、電圧変成器17を用いて供給電圧を計測するこ
とにより、精度を高めることも可能である。
テーブルタップは、複数のコンセントに接続された電気
機器の消費電力等を直読できるので、一般家庭において
省電力のため電気機器の使用計画を容易に立てることが
でき、かつ、計測部を、変流器、整流回路、比較器及び
低域濾波器の他に、マイクロコンピュータを用いること
ができる制御器によって構成できるので、テーブルタッ
プ内に容易に組み込める小型化の達成と低コスト化が可
能になる。
ーブルタップは、整流回路に計測範囲を拡大する直線性
抑制回路を付設したので、計測範囲を拡大して例えば家
電製品における待機電力のような微小電力から通常の使
用電力まで計測することが可能になる。
ーブルタップは、消費電力の他に、消費電力のCO2換
算値、又は積算電気料金を演算・表示する機能を備えて
いるので、電気機器の使用による環境に対する影響及び
経済性を把握することができ、より的確な電気機器の使
用が可能になる。
ーブルタップは、スイッチが各コンセント毎に配設され
ているので、計測した消費電力等を見て、直ちに、その
電気機器の遮断・投入を決定することができ、省電力化
のための操作を簡便に行うことができる。
ーブルタップは、コンセント毎に消費電力等を演算して
表示するので、全ての電気機器をコンセントに接続した
状態で測定が行え、省電力化のための操作が一層容易に
行える。
ーブルタップは、テーブルタップ全体の消費電力が設定
値を超えたとき、音又は光による警報を発するので、保
安基準を確保した使用状態を保つことができる。
施形態の外観構成を示す平面図。
施形態の外観構成を示す側面図。
路図。
図。
図。
測テーブルタップの実施形態を示す電気回路図。
た消費電力計測テーブルタップの実施形態を示す電気回
路図。
Claims (6)
- 【請求項1】 商用電源に接続される電線が引き出され
るケースに、複数のコンセントと、各コンセントと商用
電源との接続をオン・オフするスイッチと、コンセント
に接続された電気機器が消費する電力量を計測する計測
部と、消費電力を表示する表示器を収納・配置した消費
電力計測テーブルタップであって、前記計測部が、コン
セントから流出する電流を計測する変流器と、この変流
器で計測された交流電流を直流電圧に変換する整流回路
と、パルス幅変調信号を直流電圧に平均化する低域濾波
器の出力を、前記整流回路の出力と比較する比較器と、
この比較器の出力端に接続されて該比較器からの出力が
反転するまで上記変調信号のパルス幅デューテイ比を変
更するとともに、そのときのパルス幅デューテイ比を数
値化して電力量を算出する制御器とを備えていることを
特徴とする消費電力計測テーブルタップ。 - 【請求項2】 上記整流回路は、演算増幅器と整流用ダ
イオードの組み合わせからなり、この整流回路に計測範
囲を拡大する直線性抑制回路が付設されていることを特
徴とする請求項1に記載の消費電力計測テーブルタッ
プ。 - 【請求項3】 上記制御器は、電力量とこれに料金単価
を乗じた電気料金及び電力量のCO2換算値を算出する
手段を有し、それら電力量と電気料金とCO2換算値
が、上記表示器に予め定められた順番で、かつ、設定時
間間隔で順次切り替え表示されるように構成されている
請求項1または2に記載の消費電力計測テーブルタッ
プ。 - 【請求項4】 スイッチが各コンセント毎に配設されて
いることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記
載した消費電力計測テーブルタップ。 - 【請求項5】 変流器が各コンセント毎に配設され、計
測部がコンセント毎に消費電力を演算し、表示器が各コ
ンセントの消費電力を個別に表示することを特徴とする
請求項1〜4のいずれか1項に記載した消費電力計測テ
ーブルタップ。 - 【請求項6】テーブルタップ全体から供給する消費電力
が定格電力に応じて定められた設定値を超えたとき、音
又は光による警報を発する手段を備えたことを特徴とす
る請求項1〜5のいずれか1項に記載した消費電力計測
テーブルタップ。
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