JP3368741B2 - マイクロバルブ及びその製造方法 - Google Patents

マイクロバルブ及びその製造方法

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JP3368741B2
JP3368741B2 JP04121496A JP4121496A JP3368741B2 JP 3368741 B2 JP3368741 B2 JP 3368741B2 JP 04121496 A JP04121496 A JP 04121496A JP 4121496 A JP4121496 A JP 4121496A JP 3368741 B2 JP3368741 B2 JP 3368741B2
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秀章 山岸
敦彦 蒲原
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Yokogawa Electric Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体の微細加工
技術を用いて製造されるプレーナ型のマイクロバルブに
関するのである。
【0002】
【従来の技術】例えば、ガスクロマトグラフィにおける
ガス流量のような微小流量の切替えには半導体の微細加
工技術を用いて構成した超小型のマイクロバルブが好適
である。
【0003】本願出願人は、特開平5−263957号
によりこのようなマイクロバルブを提案している。この
既提案のマイクロバルブは、第1の基板にシリコン単結
晶のウエハーを用いると共に第2の基板に同じくシリコ
ン単結晶のウエハーを用い、両基板を直接接合して構成
するか、或いは第1の基板にシリコン単結晶のウエハー
を用い、第2の基板にパイレックスガラスを用いて両基
板を陽極接合することにより構成したものである。
【0004】このような既提案のマイクロバルブは小型
化は可能であるが、1つの基板上にマイクロバルブを形
成する形式ではないので、構成が複雑である。又、被測
定流体の入出力口の方向が基板の表或いは裏方向である
為に、例えばガスクロマトグラフィのように、1つの基
板上にマイクロバルブと、このマイクロバルブとは異な
る例えばカラム等他の素子を集積して形成する場合、マ
イクロバルブと他の素子間の入出力の接続が困難である
等の問題がある。更に、この既提案のマイクロバルブで
は、流体中のパーティクルの到来に対しての対応策は特
に考慮が図られていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
問題点を解決することを課題としたものであって、構成
が簡単で、かつ1つの基板上にマイクロバルブと他の素
子を集積しても両素子間の入出力の接続が容易で、かつ
パーティクルに対して考慮が図られたプレーナ型のマイ
クロバルブを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の手段
は、基板の一方の面にエッチングにより形成された流
路、及び前記基板の一方の面に設けられ蒸着により形成
された金属薄膜を有する変形可能な絶縁膜よりなり、外
部電気信号を前記金属薄膜に印加することにより変形す
る前記絶縁膜によって前記流路を通る被測定流体の流れ
を制御するようにうにしたものであり、請求項2は基板
の一方の面にエッチングにより流路を形成する工程、前
記流路にアルミニュームを蒸着して流路を塞ぐアルミニ
ューム犠牲層を形成する工程、前記基板の一方の面に所
望の厚さに絶縁材を塗布し、この絶縁膜の上に金属薄膜
を蒸着した後パターンニングする工程、及び前記アルミ
ニューム犠牲層をエッチングにより抜く工程よりなるも
のである。以下、図面により本発明を説明する。
【0007】
【発明の実施の形態】図1乃至図3は本発明に係わるマ
イクロバルブの製造工程を示す図である。図1におい
て、10は直方体状のガラス,セラミックス或いはシリ
コンのような基板で、その一方の面に中央部11を残
し、この中央部を介して互いに対向するように溝12,
13が形成されている。中央部11は後述するようにバ
ルブを駆動する駆動部として用いられ、又溝12と13
は被測定流体が流れる流路として用いられるもので、こ
れらの溝はエッチングにより形成される。
【0008】図2において、20はAl(アルミニュー
ム)犠牲層である。この犠牲層は、Alを前記溝12と
13を埋めるように蒸着し、かつ中央部11上にも50
0オングストローム程度で極く薄くAlを蒸着すること
により形成したものである。
【0009】図3において、30は変形可能な絶縁材の
膜で、本実施の形態においてはこの絶縁材に高分子膜で
あるポリイミドが用いられている。膜30は、そのポリ
イミドを基板10の一面に所望の厚さで塗布することに
より形成したものである。ポリイミド膜(以下、絶縁膜
と言う)30において、前記基板10の中央部11に対
向する部分に金属薄膜が蒸着され、この金属薄膜をパタ
ーンニングすることにより一対の金属薄膜ヒータ31,
32が形成される。この金属薄膜ヒータは、図では31
と32の2個を示してあるが、1個であっても良い。
【0010】金属薄膜ヒータ31と32を絶縁膜30上
に形成した後、必要に応じて両ヒータ31と32を含め
て絶縁膜30全体に更にポリイミドを塗布する。この2
回目のポリイミドは必要に応じて塗布するもので、図3
では示されていない。この2回目の塗布のポリイミド
は、ヒータ31と32部分においてパターンニングを行
うことにより取り除かれる。
【0011】しかる後、Al犠牲層20をエッチングに
よって抜く。これにより、図4に示す如く本発明に係わ
るプレーナ型のマイクロバルブが完成する。なお、図4
は図3のAーA’断面を示す図である。図4において、
40は2回目塗布のポリイミドを示す。
【0012】図4に示す如く、本発明に係わるマイクロ
バルブは、通常はガラス基板10の中央部11と絶縁膜
30とが500オングストロームの間隙を隔てて(実質
的に)密着されるようになっている。なお、この間隙が
無いと絶縁膜30が中央部11より離れ難い。この間隙
はこれを避ける為に設けたものである。このように、通
常は中央部11と絶縁膜30が密着されてバルブは遮断
状となっている。従って、例えば基板10に形成した一
方の溝12から被測定流体を流し、他方の溝13からそ
の被測定流体を取り出すようにすれば、通常状態では中
央部11と絶縁膜30とにより被測定流体の通路が遮断
され、流体は流れない。なお、500オングストローム
の間隙では被測定流体は通らない。
【0013】ここで、金属薄膜ヒータ31と32に外部
電源より電流を流すと、これらのヒータは発熱し、ヒー
タの熱膨張率とこのヒータが形成された絶縁膜30部分
の熱膨脹率の相違により、図5に示す如く基板10の中
央部11部分において絶縁膜30が変形し、ガラス基板
10の中央部11と絶縁膜30との間に通路21が形成
される。これにより、溝12から供給された被測定流体
は通路21を通って溝13から流出する。このように、
溝12と13及び通路21は被測定流体の流路が形成さ
れる。
【0014】なお、金属薄膜ヒータ31と32を熱する
度合い,即ちこれらヒータの蒸着温度により通路21の
開度が制御される。ヒータ31,32の蒸着温度はこれ
らのヒータに加える電流の大きさによって制御される。
このように、本発明のバルブにおいては、ヒータ31と
32に加える外部電源による電流の大きさによってバル
ブの開度が制御される。
【0015】図6は本発明に係わるバルブの他の実施の
形態を示す図である。図4のバルブでは熱によりバルブ
の開閉を制御するようにしたが、図6のバルブは静電駆
動により弁の開閉を行うようにしたものである。即ち、
図6において、51はガラス基板10の中央部11に蒸
着により形成した一方の金属薄膜電極、52はこの電極
51に対向するように絶縁膜30に蒸着により形成した
他方の金属薄膜電極である。60は外部の可変電圧源
で、両電極に接続されている。なお、図6の他の部分は
図4と同一であり、図4と同一符号を付してその部分の
説明は省略する。
【0016】このような構成の静電駆動方式の図6のバ
ルブにおいて、通常は絶縁膜30とガラス基板10の中
央部11とで形成される通路21を通って被測定流体が
流れるが、外部電源である可変電圧源60の出力を両電
極51,52に与えることにより、絶縁膜30はガラス
基板10の中央部11に吸引されて流路21が塞がれ
る。これにより、流路12,13を流れる流体は遮断さ
れる。即ち、図6のバルブはノーマルオン型であり、バ
ルブの開閉の度合いは外部電源60の出力電圧の大きさ
によって制御される。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
1つの基板に被測定流体の流路を形成するようにしたの
で構成が簡単で、しかも流体の入口と出口を夫々従来の
バルブの如く基板の表或いは裏方向に設けるようにせず
に、基板の横方向に設けるようにしたので、例えば基板
上に本発明に係わるマイクロバルブと、このマイクロバ
ルブとは異なる流体素子を集積して形成する場合、マイ
クロバルブと他の素子間の入出力の接続を容易に行うこ
とが可能となる特徴を持つプレーナ型のバルブを得るこ
とができる。更に、本発明のバルブにおいてはガラス基
板の中央と絶縁膜との間でバルブの開閉を行うように構
成したことにより、被測定流体は中央部と膜とで形成さ
れる「面」を通ることになるので、この「面」により被
測定流体に含まれるパーテクルが阻止される。即ち、本
発明によれば被測定流体に含まれるパーテクルに影響さ
れないものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるバルブの製造工程を説明する為
の図である。
【図2】本発明に係わるバルブの製造工程を説明する為
の図である。
【図3】本発明に係わるバルブの製造工程を説明する為
の図である。
【図4】本発明に係わるバルブの縦断面を示す図であ
る。
【図5】本発明に係わるバルブの動作を説明する為の図
である。
【図6】本発明に係わるバルブの他の実施の形態を示す
図である。
【符号の説明】
10 ガラス基板 20 アルミニューム犠牲層 30 絶縁膜 31,32,51,52 金属薄膜
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−263957(JP,A) 特開 平6−341556(JP,A) 特開 昭63−307959(JP,A) 特開 平4−15377(JP,A) 特開 昭64−79478(JP,A) 特開 平3−234982(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16K 31/00 - 31/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板の一方の面にエッチングにより形成さ
    れた流路、及び前記基板の一方の面に設けられ蒸着によ
    り形成された金属薄膜を有する変形可能な絶縁膜よりな
    り、外部電気信号を前記金属薄膜に印加することにより
    変形する前記絶縁膜によって前記流路を通る被測定流体
    の流れを制御するようにうにしてなるマイクロバルブ。
  2. 【請求項2】基板の一方の面にエッチングにより流路を
    形成する工程、 前記流路にアルミニュームを蒸着して流路を塞ぐアルミ
    ニューム犠牲層を形成する工程。前記基板の一方の面に
    所望の厚さに絶縁材を塗布し、この絶縁膜の上に金属薄
    膜を蒸着した後パターンニングする工程。前記アルミニ
    ューム犠牲層をエッチングにより抜く工程。よりなるマ
    イクロバルブの製造方法。
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