JP3366881B2 - 異種材複合シートおよびその成形方法 - Google Patents

異種材複合シートおよびその成形方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、例えば、地中に埋
め込まれて海岸の護岸の土砂流出防止のためや、埋立地
などの軟弱地盤を強化するための補強に利用され、ま
た、フィルターのエレメント等として利用される異種材
複合シートおよびその成形方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】第1の従来の技術として、上記した海岸
の護岸の土砂流出防止のための補強工事のために、従来
より、地中に埋め込まれる種々のシートが提案されてい
る。
【0003】上記補強工事では、例えば、土中の基礎と
なる部分の上面に敷設された石群上にほぼ平坦に延びる
シートを敷設し、このシートの上面に盛土を行い、これ
によって、海岸の護岸の土砂流出防止のため等の補強を
したものがある。
【0004】第2の従来の技術として、集塵や、濾過等
を目的とするフィルターは、通常、対象となる流体を通
過させるケーシングと、このケーシングに内有されて上
記流体を通過させて濾過するエレメントとを備えてお
り、この場合、ケーシングの形状を所定形状に保ったま
まで、濾過能力を向上させることが望まれている。
【0005】そこで、従来より、平坦なエレメント材料
を多数ヵ所で幾度も折り曲げることによりコンパクトで
濾過面積が大きいエレメントが提供されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記第1の
従来の技術において、石群上に敷設したシート上に盛土
をすると、隣り合う石同士の間の各隙間の上方に位置す
る上記シートの各部分が、上記盛土の自重により大きな
外力を受けて上記各隙間に押し込まれようとする。しか
し、上記シートは一般に伸度が小さいため、上記シート
の各部分はそれ自体の性質によって伸長が規制され、も
って、上記シートの各部分に大きい引張応力が生じて、
このシートが破損するおそれを生じる。
【0007】一方、第2の従来の技術では、エレメント
は、コンパクトで濾過面積が大きいものを得るために、
平坦なエレメント材料を多数ヵ所で幾度も折り曲げて成
形されるが、このような成形は煩雑である。
【0008】本発明は、上記のような事情に注目してな
されたもので、例えば、海岸の護岸の土砂流出防止のた
め等の補強のために地中にシートを埋め込んだ場合に、
このシートが地中の形状に円滑に沿うように変形して、
その各部に大きい応力が生じないようにし、もって、上
記シートが容易には破損しないようにすることを課題と
する。
【0009】また、コンパクトで濾過面積が大きいフィ
ルターのエレメントの成形が容易にできるようにするこ
とを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明は、次の如くである。
【0011】請求項1の異種材複合シートの発明は、高
収縮糸を原料として加熱もしくは加水により収縮させら
れたメッシュ形状の基本シート2と、不織布を原料とし
てこの基本シート2と固着させられかつこの基本シート
2の上記収縮に伴って圧縮変形させられた主シート3と
を備えた異種材複合シートにおいて、
【0012】上記主シート3を一対設けて互いに対面さ
せ、これら両主シート3,3を上記基本シート2の多数
の貫通孔8を通して互いに固着させてこれら両主シート
3,3の間に上記基本シート2を挟み付け、これら3つ
のシート2,3を互いに固着させたものである。
【0013】請求項2の異種材複合シートの成形方法の
発明は、高収縮糸を原料としてメッシュ形状の基本シー
ト2を成形する一方、不織布を原料として一対の主シー
ト3を成形し、上記基本シート2を上記両主シート3,
3の間に挟んでこれら両主シート3,3を上記基本シー
ト2の多数の貫通孔8を通して互いに固着させることに
より、これら3つのシート2,3を互いに固着させて複
合シート中間品10を成形し、
【0014】上記複合シート中間品10を加熱もしくは
加水して、上記基本シート2を収縮させ、請求項1に記
載の異種材複合シート1を成形するようにしたものであ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。
【0016】図1,2において、符号1は異種材複合シ
ートで、海岸の護岸の土砂流出防止のため等において、
地中を補強する地質改良用や、フィルターのエレメント
用などに用いられるものである。
【0017】上記複合シート1は、全体としてほぼ平坦
な形状をなし、高収縮糸を原料として加熱もしくは加水
により元の自由状態からみて収縮させられたメッシュ形
状の基本シート2と、不織布を原料としてこの基本シー
ト2と固着させられかつこの基本シート2の上記収縮に
伴ってその面に沿った方向で元の自由状態からみて圧縮
変形させられた主シート3とを備えいる。この場合、基
本シート2が収縮することにより主シート3が圧縮させ
られる関係で、上記基本シート2には引張応力が残留さ
せられる一方、主シート3には圧縮圧力が残留させられ
る。
【0018】上記主シート3は一対設けられており、こ
れら一対の主シート3,3は材質と、厚さが互いにほぼ
同じとされて互いに対面させられ、これら両主シート
3,3の間に上記基本シート2が挟み付けられ、これら
3つのシート2,3がそれぞれ互いに固着されている。
【0019】上記基本シート2の原料とされる高収縮糸
は、好ましくは、ポリエステルであり、乾熱約130℃
の自由状態で、約50%収縮する(L→1/2L)性質を
有している。
【0020】上記基本シート2は編物であって、このこ
の基本シート2を構成する経糸5同士と、緯糸6同士と
はほぼ平坦な仮想平面上でそれぞれ互いにほぼ平行に並
設され、上記各経糸5と緯糸6は互いにほぼ直交させら
れ、これらの交差部において、上記各経糸5と緯糸6と
は鎖糸7によって互いに結合させられている。
【0021】上記各経糸5、緯糸6、および鎖糸7はい
ずれも上記高収縮糸で成形されており、これらのうち経
糸5と緯糸6はいずれも1000De(デニール)であ
り、鎖糸7は500Deとされている。また、上記経糸
5と緯糸6とで囲まれた碁盤目状の多数の空間は貫通孔
8とされ、それぞれ互いに同形同大の約3cm角目とさ
れている。
【0022】なお、上記基本シート2は織物であっても
よい。
【0023】前記主シート3の原料とされる不織布は、
好ましくは、ポリエステルであり、厚さは約3mmで、
不織布伸度は高伸度であって、110%伸長する(L→
(L+1.1L))性質を有している。また、上記主シー
ト3は無数の微小孔を有していて、通気性、通水性を備
え、フィルターエレメントとしての機能を有している。
【0024】なお、上記不織布の伸度は、一般的な60
%(L→0.6L)程度であってもよい。
【0025】上記複合シート1の物性は、強度が280
kg/10cm幅で、全体として弾性を有しその伸度が
207%(L→2.07L)であり、つまり、主シート3が
圧縮変形により収縮させられて圧縮応力が残留させられ
ている分、外力を受けて大きく伸長可能とされている。
また、上記基本シート2に比べて、各主シート3は外力
に対し十分に大きい強度や、耐摩耗性を備えている。
【0026】図3において、複合シート1における各主
シート3,3は基本シート2の引張応力によりその面に
沿った方向に圧縮変形させられるが、この基本シート2
の各貫通孔8の寸法が小さい場合(W1)には、上記複
合シート1は、複合シート中間品10よりも厚さが単に
大きくなるだけで、各部断面がほぼ平坦な平坦品1
(A)が成形される。
【0027】一方、上記基本シート2の各貫通孔8の寸
法が前記した3cmの角目のように大きい場合(W2)
には、各貫通孔8における主シート3の部分が基本シー
ト2により圧縮変形させられることに伴い折り曲げられ
て、その各部分の断面はそれぞれほぼ円弧形状をなす屈
曲品1(B)が成形される。
【0028】図1〜3において、上記異種材複合シート
1の成形方法につき、説明する。
【0029】まず、前記高収縮糸を原料としてメッシュ
形状の基本シート2を編物もしくは織物として成形す
る。一方、前記不織布を原料として主シート3を成形す
る。
【0030】上記基本シート2の両面のうち、一方の面
に一方の主シート3を接合させ、他方の面に他方の主シ
ート3を接合させて重ね合わせ体を成形する。つまり、
この重ね合わせ体は、基本シート2が、互いに対面する
両主シート3,3の間に挟まれた構造のものとされる。
【0031】上記重ね合わせ体の成形は、より具体的に
は、基本シート2と、各主シート3とを互いに個別に成
形し、その後、基本シート2を両主シート3,3の間に
挟むことにより、達成される。なお、上記重ね合わせ体
の成形は、まず、基本シート2を成形し、上記主シート
3の成形と、この主シート3を上記基本シート2の各面
に接合させることとを同時に行うようにしてもよい。
【0032】上記重ね合わせ体における基本シート2と
各主シート3の互いの固着は、ニードルパンチング法に
より達成され、この固着によって、複合シート中間品1
0を成形する。
【0033】お、上記基本シート2と各主シート3の
固着は、接着剤によってもよい。
【0034】次に、上記複合シート中間品10の基本シ
ート2を収縮させて複合シート1を成形するが、この基
本シート2が加熱により収縮する性質を有するものであ
る場合には、上記複合シート中間品10を加熱処理して
基本シート2を収縮させ、この収縮時における基本シー
ト2の引張力(引張応力)で、上記主シート3に圧縮応
力を生じさせながらこの主シート3をその面に沿った方
向で圧縮変形させ、これにより、複合シート1を成形す
る。
【0035】上記複合シート中間品10の加熱処理は、
エンドレスベルトを用いたセッターに複合シート中間品
10をセットし、3m/minの速度で150℃とされた
加熱炉内を移動させる。上記複合シート中間品10は加
熱炉内を通過する際にその基本シート2が収縮し、主シ
ート3が圧縮変形させられて全体的には収縮させられる
ため、加熱炉内への入口速度は上記速度の40%をオー
バーフィードさせる。上記複合シート中間品10の基本
シート2の収縮は、その経糸5、緯糸6共に約30%と
される。
【0036】一方、上記複合シート中間品10の基本シ
ート2を収縮させて複合シート1を成形する場合、この
基本シート2が水との接触により収縮する性質を有する
ものである場合には、上記複合シート中間品10に散
水、水浴させるなどして加水させ、もって、加熱処理と
同様に、主シート3を圧縮変形させて複合シート1を成
形する。
【0037】図4において、上記複合シート1は、前記
したように、高収縮糸を原料として加熱もしくは加水に
より収縮させられたメッシュ形状の基本シート2と、不
織布を原料としてこの基本シート2と固着させられかつ
この基本シート2の上記収縮に伴って圧縮変形させられ
た主シート3とを備えており、次の作用が生じる。
【0038】即ち、例えば、海岸の護岸の土砂流出防止
のためや軟弱地盤を強化するための補強工事において、
土中11の基礎12となる部分の上面に敷設された石1
3群上に、ほぼ平坦に延びる上記複合シート1を敷設
し、この複合シート1の上面に盛土14を行い、これに
よって、上記海岸等の補強をした場合には、上記複合シ
ート1は隣り合う石13,13同士の間の各隙間15の
上方に位置する上記複合シート1の各部分が、上記盛土
14の自重による外力に押されて上記各隙間15に押し
込まれようとする。
【0039】ここで、上記したように、複合シート1
は、収縮させられたメッシュ形状の基本シート2と、こ
の基本シート2の上記収縮に伴って圧縮変形させられた
主シート3とを備えており、つまり、主シート3がその
元の自由状態からみて収縮させられ、かつ、圧縮応力が
残留させられている分、上記複合シート1の各部分は上
記盛土14からの外力を受けて大きく伸長して、上記隙
間15の容積を十分に狭めるようにこれら各隙間15に
十分に押し込められる(図4中二点鎖線)。
【0040】よって、上記各隙間15に対応した複合シ
ート1の各部分に大きい引張応力が生じることが防止さ
れる。なお、この場合、基本シート2のいずれかの部分
が降伏して破断したとしても、上記複合シート1の強度
は上記主シート3,3によって保持され支障はない。
【0041】なお、上記複合シート1は、その大部分を
占める主シート3がその元の自由状態からみて密度が高
められたり、圧縮応力が残留させられたりするため、緩
衝材や、吸音および/もしくは遮音機能を有する防音材
としても利用でき、前記した用途に限定されるものでは
ない。
【0042】また、前記したように、上記主シート3を
一対設けて互いに対面させ、これら両主シート3,3の
間に上記基本シート2を挟み付けて互いに固着させてあ
る。
【0043】このため、上記主シート3,3は、基本シ
ート2の多数の貫通孔8を通して互いに固着され、つま
り、3つのシート2,3は互いに強固に固着されること
となる。
【0044】よって、上記基本シート2の収縮に伴い主
シート3,3が収縮させられるとき、基本シート2と主
シート3とが互いに剥れるということが防止されて、3
つのシート2,3が互いに強固に固着された所定構造の
複合シート1が得られ、かつ、外力に対しても、上記剥
れの発生が防止される。
【0045】また、上記基本シート2はメッシュ形状で
あって、外力に対する強度や耐摩耗性については各主シ
ート3,3に比べて低いものではあるが、上記基本シー
ト2は各主シート3,3によってその外部側から全体的
に覆われて確実に保護される。
【0046】よって、上記基本シート2が外力を受けて
損傷することは上記各主シート3,3によって、より確
実に防止され、これは複合シート1の寿命上有益であ
る。
【0047】また、前記した複合シート1の成形方法
は、高収縮糸を原料としてメッシュ形状の基本シート2
を成形する一方、不織布を原料として主シート3を成形
し、上記基本シート2と主シート3とを互いに固着させ
て複合シート中間品10を成形し、
【0048】上記複合シート中間品10を加熱もしくは
加水して、上記基本シート2を収縮させるようにしてあ
る。
【0049】このため、複合シート1は、その主シート
3が圧縮変形させられているという特殊な構造のもので
はあるが、その成形方法は、要するに、基本シート2と
主シート3とを接合させて、加熱もしくは加水させると
いうものである。
【0050】よって、上記成形方法によれば、複合シー
ト1の成形は極めて容易にすることができる。
【0051】また、前記したように、一対の主シート
3,3は材質と、厚さが互いにほぼ同じとされている。
【0052】このため、基本シート2の収納に伴って各
主シート3,3が圧縮変形させられるとき、これら各主
シート3,3は互いにほぼ均等に変形させられる。
【0053】よって、上記基本シート2の収縮に伴って
両主シート3,3を圧縮させることにより複合シート1
を成形するとき、この複合シート1がその厚さ方向で大
きく湾曲するということが防止されて、全体としてほぼ
平坦な所望形状の複合シート1が得られる。また、複合
シート1の成形時に、上記した湾曲を防止することにつ
いてあまり留意しないで済む分、この複合シート1の成
形が容易にできる。
【0054】なお、以上は図示の例によるが、上記複合
シート1の基本シート2や主シート3に前記各応力を残
留させることは必須ではない。
【0055】
【発明の効果】本発明による効果は、次の如くである。
【0056】請求項1の発明は、高収縮糸を原料として
加熱もしくは加水により収縮させられたメッシュ形状の
基本シートと、不織布を原料としてこの基本シートと固
着させられかつこの基本シートの上記収縮に伴って圧縮
変形させられた主シートとを備えており、次の効果が生
じる。
【0057】即ち、例えば、海岸の護岸の土砂流出防止
のためや軟弱地盤を強化するための補強工事において、
土中の基礎となる部分の上面に敷設された石群上に、ほ
ぼ平坦に延びる上記複合シートを敷設し、この複合シー
トの上面に盛土を行い、これによって、上記海岸等の補
強をした場合には、上記複合シートは隣り合う石同士の
間の各隙間の上方に位置する上記複合シートの各部分
が、上記盛土の自重による外力に押されて上記各隙間に
押し込まれようとする。
【0058】ここで、上記したように、複合シートは、
収縮させられたメッシュ形状の基本シートと、この基本
シートの上記収縮に伴って圧縮変形させられた主シート
とを備えており、つまり、主シートがその元の自由状態
からみて収縮させられている分、上記複合シートの各部
分は上記盛土からの外力を受けて大きく伸長して、上記
隙間の容積を十分に狭めるようにこれら各隙間に十分に
押し込められる。
【0059】よって、上記各隙間に対応した複合シート
の各部分に大きい引張応力が生じることが防止されて、
この複合シートの破損が防止される。
【0060】なお、上記複合シートは、その大部分を占
める主シートがその元の自由状態からみて密度が高めら
れたり、圧縮応力が残留させられたりするため、緩衝材
や防音材としても利用でき、前記した用途に限定される
ものではない。
【0061】また、上記主シートを一対設けて互いに対
面させ、これら両主シートを上記基本シートの多数の貫
通孔を通して互いに固着させてこれら両主シートの間に
上記基本シートを挟み付け、これら3つのシートを互い
に固着させてある。
【0062】このため、上記主シートは、基本シートの
多数の貫通孔を通して互いに固着され、つまり、3つの
シートは互いに強固に固着されることとなる。
【0063】よって、上記基本シートの収縮に伴い主シ
ートが収縮させられるとき、基本シートと主シートとが
互いに剥れるということが防止されて、3つのシートが
互いに強固に固着された所定構造の複合シートが得ら
れ、かつ、外力に対しても、上記剥れの発生が防止され
る。
【0064】また、上記基本シートはメッシュ形状であ
って、外力に対する強度や耐摩耗性については各主シー
トに比べて低いものではあるが、上記基本シートは各主
シートによってその外部側から全体的に覆われて確実に
保護される。
【0065】よって、上記基本シートが外力を受けて損
傷することは上記各主シートによって、より確実に防止
され、これは複合シートの寿命上有益である。
【0066】請求項2の発明は、高収縮糸を原料として
メッシュ形状の基本シートを成形する一方、不織布を原
料として一対の主シートを成形し、上記基本シートを上
記両主シートの間に挟んでこれら両主シートを上記基本
シートの多数の貫通孔を通して互いに固着させることに
より、これら3つのシートを互いに固着させて複合シー
ト中間品を成形し、
【0067】上記複合シート中間品を加熱もしくは加水
して、上記基本シートを収縮させ、請求項1に記載の異
種材複合シートを成形するようにしてある。
【0068】このため、複合シートは、その主シートが
圧縮変形させられているという特殊な構造のものではあ
るが、その成形方法は、要するに、基本シートと主シー
トとを接合させて、加熱もしくは加水させるというもの
である。
【0069】よって、上記成形方法によれば、複合シー
トの成形は極めて容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】複合シートの斜視部分破断図である。
【図2】複合シートの斜視展開図である。
【図3】複合シートの成形手順を示す図である。
【図4】複合シートを海岸等の補強用に利用した図であ
る。
【符号の説明】
1 複合シート 2 基本シート 3 主シート 5 経糸 6 緯糸 7 鎖糸 8 貫通孔 9 重ね合わせ体 10 複合シート中間品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−17356(JP,A) 特開 平6−17361(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高収縮糸を原料として加熱もしくは加水
    により収縮させられたメッシュ形状の基本シートと、不
    織布を原料としてこの基本シートと固着させられかつこ
    の基本シートの上記収縮に伴って圧縮変形させられた主
    シートとを備えた異種材複合シートにおいて、 上記主シートを一対設けて互いに対面させ、これら両主
    シートを上記基本シートの多数の貫通孔を通して互いに
    固着させてこれら両主シートの間に上記基本シートを挟
    み付け、これら3つのシートを互いに固着させた異種材
    複合シート。
  2. 【請求項2】 高収縮糸を原料としてメッシュ形状の基
    本シートを成形する一方、不織布を原料として一対の主
    シートを成形し、上記基本シートを上記両主シートの間
    に挟んでこれら両主シートを上記基本シートの多数の貫
    通孔を通して互いに固着させることにより、これら3つ
    のシートを互いに固着させて複合シート中間品を成形
    し、 上記複合シート中間品を加熱もしくは加水して、上記基
    本シートを収縮させ、請求項1に記載の異種材複合シー
    トを成形するようにした異種材複合シートの成形方法。
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