JP3366831B2 - スタンプ装置 - Google Patents

スタンプ装置

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JP3366831B2
JP3366831B2 JP15348597A JP15348597A JP3366831B2 JP 3366831 B2 JP3366831 B2 JP 3366831B2 JP 15348597 A JP15348597 A JP 15348597A JP 15348597 A JP15348597 A JP 15348597A JP 3366831 B2 JP3366831 B2 JP 3366831B2
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孝司 三木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スタンプ装置に関
し、特に印面部を感熱性孔版原紙で構成したスタンプ体
と、このスタンプ体の印面部に穿孔を形成する加熱穿孔
装置とを備えたスタンプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、会社名、住所、その他種々の文字
列を、用紙の表面に印刷する為のスタンプであって、印
面部がラバーで構成された種々のスタンプが使用されて
いる。この種のスタンプは、通常注文に応じて個別に作
成される関係上、高価で、かつ注文から入手までの期間
が長くなる。
【0003】一方、従来より、赤外線の照射やサーマル
ヘッドにより所望のパターンに穿孔でき、その穿孔群か
らインクを透過させることで、文字列、図形、マーク等
の種々のパターンの印刷に活用可能な感熱性孔版原紙が
実用化されている。
【0004】本願出願人は、実開平5−74833号に
おいて、前記感熱性孔版原紙と、インクを含浸させ含浸
体とを主体とする孔版印刷用原板であって、前記従来の
印面部をラバーで構成したスタンプに代わるスタンプを
作成するのに好適な孔版印刷用原板を提案した。
【0005】この孔版印刷用原板は、合成樹脂製フィル
ムに、インクを含浸させた含浸体と、その含浸体の周囲
を囲繞する枠体とを接着し、含浸体と枠体の表面に感熱
性孔版原紙を接着した構成である。
【0006】前記孔版印刷用原板をスタンプに適用する
場合、把持部を有するスタンプ部材の基部の下面に、ク
ッション材を介して孔版印刷用原板を接着し、その感熱
性孔版原紙に、赤外線照射やサーマルヘッドにより、所
望の文字列等のパターンを穿孔すれば、スタンプ部材と
孔版印刷用原板とからなるスタンプであって、通常のス
タンプと同様に、前記所望の文字列等のパターンを用紙
に多数回に亙って印刷することのできるスタンプが得ら
れる。
【0007】更に、本願出願人は、特開平4−2267
78号において、スタンプ体と、このスタンプ体の印面
部に穿孔を形成する加熱穿孔装置とからなるスタンプ装
置を提案した。
【0008】前記スタンプ体は、把持部と、本体ケース
と、本体ケース内に設けられ、テープ状の感熱性孔版原
紙を供給して巻き取る供給リール及び巻取りリールと、
穿孔された感熱性孔版原紙の部分にインクを供給するイ
ンクパッドとからなる。
【0009】前記加熱穿孔装置は、スタンプ体を着脱自
在に装着する為の穿孔用装着部と、スタンプ体の感熱性
孔版原紙を送る送り機構と、スタンプ体の感熱性孔版原
紙に穿孔を形成するサーマルヘッドと、文字や記号を入
力する為のキーボードと、入力データに基いて入力され
た文字列を感熱性孔版原紙に穿孔するように、送り機構
とサーマルヘッドを制御する制御装置とで構成されてい
る。
【0010】前記スタンプ装置によれば、スタンプ体に
テープ状の感熱性孔版原紙を設けてあり、加熱穿孔装置
によりスタンプ体の印面部に所望の文字列のパターンを
穿孔できるので、適宜必要に応じて、印面部に異なるパ
ターンを穿孔することができ、また、印刷の際、スタン
プ体の内部のインクパッドから印面部にインクが自動的
に供給されるため、印面部に外部のインクを塗布するこ
となく印刷できる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前記特開平4−226
778号のスタンプ装置におけるスタンプ体には、テー
プ状の長い感熱性孔版原紙を設けるが、常時は、その感
熱性孔版原紙の極く一部分のみを使用だけであるから感
熱性孔版原紙の無駄が多くなる。また、スタンプ体の内
部に、テープ状の長い感熱性孔版原紙、供給リール、巻
取りリール等を設けるため、スタンプ体が大型化して使
いにくくなり、製作コストも高価になる。更に、テープ
状の感熱性孔版原紙にインクパッドを当接させてあるた
め、インクパッドからインクが漏出しないようにシール
するのが難しく、インクの漏出が発生しやすい。
【0012】本発明の目的は、スタンプ体を小型化、軽
量化、低コスト化でき、インクの漏出を防止できるよう
なスタンプ体と、このスタンプ体の印面部に穿孔できる
加熱穿孔装置とからなるスタンプ装置を提供することで
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1のスタンプ装置
は、スタンプ体と、このスタンプ体の印面部にドットパ
ターンの穿孔を施す加熱穿孔装置とを備えたスタンプ装
置であって、前記スタンプ体は、手で掴むための把持部
と、この把持部に他の部材を介して又は介さずに固定さ
れた孔版印刷用原板であって、インク体とそのインク体
下面及び外周部分を含む表面を固定的に覆い印面部を
構成する感熱性孔版原紙とを含む孔版印刷用原板とを備
え、前記加熱穿孔装置は、前記スタンプ体を着脱自在に
装着する為の穿孔用装着部と、文字や記号を入力する為
の入力手段と、前記入力手段から入力された入力データ
を記憶するデータ記憶手段と、穿孔用装着部に装着され
たスタンプ体の印面部にドット状に穿孔するサーマルヘ
ッドを含む穿孔手段と、データ記憶手段から入力データ
を受けて穿孔手段を駆動制御する制御手段とを備えたも
のである。
【0014】尚、前記インク体は、インクを含浸させた
含浸体であってもよい(請求項2)。
【0015】請求項1のスタンプ装置においては、スタ
ンプ体を加熱穿孔装置の穿孔用装着部に装着した状態に
おいて、入力手段から文字や記号が入力されると、その
入力データがデータ記憶手段に記憶され、制御手段は、
データ記憶手段から入力データを受けてサーマルヘッド
を含む穿孔手段を駆動制御し、スタンプ体の印面部にド
ット状に穿孔する。
【0016】次に、スタンプ体を加熱穿孔装置の穿孔用
装着部から取り出し、スタンプ体の把持部を手で掴ん
で、孔版印刷用原板を用紙の表面に押圧すると、孔版印
刷用原板のインク体のインクが、印面部を構成する感熱
性孔版原紙の穿孔から滲み出すので、入力された文字列
等のパターンが用紙に印刷される。
【0017】ここで、前記スタンプ体の孔版印刷用原板
は、把持部に他の部材を介して又は介さずに固定され、
この孔版印刷用原板は、インク体とそのインク体の下面
及び外周部分を含む表面を固定的に覆い印面部を構成す
る感熱性孔版原紙とを含むので、孔版印刷用原板が簡単
な小型、軽量な構成となる。
【0018】また、感熱性孔版原紙が、インク体の下面
及び外周部分を含む表面を固定的に覆うように構成した
ので、印面部以外へインクが漏出することがない。
【0019】前記インク体をインクを含浸させた含浸体
で構成する場合には、長期間にわたって、印刷時にイン
クを過不足なく供給できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しつつ説明する。
【0021】本実施の形態に係るスタンプ装置は、図1
〜図10に示すスタンプ体1と、図11以降の図に示す
加熱穿孔装置50とで構成されている。
【0022】最初に、前記スタンプ体1について、図1
〜図10を参照しつつ説明する。
【0023】図1〜図4に示すように、スタンプ体1
は、手で握る為の把持部2と、この把持部2に固定的に
連結されるスタンプ部3と、スタンプ部3の外周側を覆
うスカート部材6と、スタンプ部3に着脱自在に装着さ
れる保護キャップ7とから構成されている。
【0024】前記把持部2は、金属又は合成樹脂材料か
らなる下端開放の直方体状の中空体で構成され、その頂
部には、ラベル10を貼付する為の凹部11が形成さ
れ、把持部2の前壁12と後壁13の下端部には、夫
々、下方へ突出する1対の係合爪14が設けられてい
る。また、把持部2の前壁12と後壁13の下部には、
ガイド溝15が形成され、前壁12には係合凹部16が
形成され、左側壁17には、係合穴18が形成され、把
持部2内部において上壁19の下面の中央部には、バネ
支持部20が形成されている。
【0025】前記スタンプ部3は、スタンプ部本体4
と、このスタンプ部本体4が下方より挿入して固定され
且つスタンプ部本体4の外周側の上部約2/3部分を覆
い且つ把持部2の4つの係合爪14に係合して把持部2
に固定された外周保持部材5とで構成されている。
【0026】前記スタンプ部本体4は、下面側に浅い凹
部25を備え直方体状で中空状の合成樹脂製の基部材2
6と、この基部材26の凹部25に装着される含浸体2
7であって油性インクを含浸させた含浸体27(これ
が、インク体に相当する)と、含浸体27の下面と基部
材26の外周側を覆い接着剤29にて基部材26の外周
面に接着された感熱性孔版原紙28とから構成されてい
る。尚、含浸体27は接着剤等により基部材26の凹部
25に接着してもよい。
【0027】前記基部材26は、油性インクに接触する
関係上、耐油性に優れる合成樹脂材料(例えば、塩化ビ
ニル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアセター
ル、ポリエチレンテレフタレート等)又は金属材料で構
成され、この基部材6の凹部25に含浸体27を装着す
ることで、含浸体27の位置ズレを防止でき、含浸体2
7からのインクの流出を防止できる。
【0028】前記含浸体27は、合成樹脂材料(例え
ば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリウレタン、アクリルニトリルブタジエ
ンゴム等)の弾力性のある発泡体又は不織布からなり、
この含浸体27には、油性インクが飽和状態に含浸され
ており、この含浸体27に圧力が付加されると、インク
が滲み出すようになっている。
【0029】前記感熱性孔版原紙28は、図6に示すよ
うに、熱可塑性フィルム30と、多孔性支持体31と、
これらを接着する接着剤層32とで構成されている。前
記熱可塑性フィルム30は、厚さ1〜4μm、好ましく
は2μmの熱可塑性合成樹脂材料(例えば、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリプロピレン、塩化ビニリデン−
塩化ビニル共重合体等)のフィルムで構成されている。
【0030】厚さ1μm未満のものは製造コストが高価
で強度も弱く実用性に欠けるため実用的でなく、また、
厚さ4μm以上のものは、厚すぎるために、定格出力が
50mJ/mm2 程度の一般のサーマルヘッドでは穿孔
できない。
【0031】前記多孔性支持体31は、天然繊維(例え
は、マニラ麻、こうぞ、みつまた等)、合成繊維(例え
ば、ポリエチレンテレフタレート、ポリビニルアルコー
ル、ポリアクリルニトリル等)、又はレーヨン等の半合
成繊維を主原料とした多孔性薄葉紙で構成されている。
【0032】図5、図7に示すように、基部材26を上
下逆にした状態で、その凹部25に含浸体27を装着し
てから、含浸体27に油性インクを含浸させ、その含浸
体27の上から、多孔性支持体31が含浸体27側とな
るように、感熱性孔版原紙28を被せて、含浸体27の
表面に感熱性孔版原紙28を密着させ、感熱性孔版原紙
28の外周側部分を、基部材26の外周面に密着状に折
り付けて接着剤層29にて接着することにより、図7に
示すスタンプ部本体4となる。
【0033】前記含浸体27の表面(図5では下面)に
密着した感熱性孔版原紙28の部分が印面部33を構成
している。前記のように、感熱性孔版原紙28の外周側
部分を、基部材26の外周面に接着する構成を採用した
ため、スタンプ部3の下面のほぼ全域にワタル印面部3
3を形成することができた。その結果、印刷する際の位
置決めが簡単化する。
【0034】前記感熱性孔版原紙28の外周側部分を、
基部材26の外周面に接着する為に、感熱性孔版原紙2
8の外周側部分に予め接着剤層29を形成しておいても
よいし、又は、基部材26の外周面に接着剤層29を予
め形成しておいてもよいし、又は、感熱性孔版原紙28
の外周側部分と基部材26の外周面の両方に接着剤層2
9を予め形成しておいてもよい。
【0035】図2〜図4に示すように、前記外周保持部
材5は、スタンプ部本体4が内嵌状に接着される平面視
矩形状の周壁部34と、上壁部35と、この上壁部35
から所定高さ突出する左右1対の係合壁部36とで構成
されている。前記左右1対の係合壁部36には、把持部
2の4つの係合爪14に対応する係合孔37が形成さ
れ、左右1対の係合壁部36は、スカート部材6の上壁
部41の左右1対の矩形穴42に、下方より上下方向に
スライド自在に挿入され、これら係合壁部36の4つの
係合穴37に、前記4つの係合爪14を上方より係合さ
せ、且つ係合壁部36の上端を把持部2の下端に当接さ
せることにより、外周保持部材5は把持部2に固定され
ている。
【0036】図2〜図4に示すように、前記スカート部
材6は、外周保持部材5の外周壁部34が上下方向にス
ライド自在に内嵌される平面視矩形状の外周壁部40
と、その上端の上壁部41であって、外周保持部材5の
上壁部35の上側に位置する上壁部41と、この上壁部
41の中央部から所定高さ上方へ突出して把持部2内へ
挿入される門形部43と、この門形部43の上端の中央
部に突設されたバネ支持部45等で構成されている。
【0037】前記門形部43の左右の壁部の下部には、
該両壁部を貫通するように、前記ガイド穴18に対応す
る前後方向位置においてガイド穴44が形成されてい
る。
【0038】前記把持部2のバネ支持部20と、スカー
ト部材6のバネ支持部45には、把持部2に対して、ス
カート部材6を下方へ付勢する圧縮スプリング21が装
着され、スカート部材6は、図3、図4に示す第1位置
と、図9に示す第2位置と、図8に示す第3位置とに亙
って昇降自在に構成され、スカート部材6はスプリング
21により、第1位置の方へ付勢されている。尚、保護
キャップ7を着脱する為と印面部33の位置決めの為
に、スカート部材6の外周壁40の4面の中央部の下端
部は、部分的に切り欠かれている。
【0039】第1位置のとき、スカート部材6の上壁部
41は、外周保持部材5の上壁部35に当接して、スカ
ート部材6の下端が、印面部33よりも低く突出し、ま
た、第2位置のとき、スカート部材6の上壁部41は、
外周保持部材5の上壁部35と、把持部2の下端との間
に位置して、スカート部材6の下端が印面部33と同レ
ベルに位置し、また、第3位置のとき、スカート部材6
の上壁部41は、把持部2の下端に当接して、スカート
部材6の下端が印面部33よりも上方に位置する。尚、
前記スカート部材6の第1位置から第2位置へのストロ
ークは、約5mm程度に設定することが望ましい。
【0040】前記保護キャップ7は、スタンプ部本体4
の下端側を着脱自在に覆って保護する為のもので、その
外周壁部48は、外周保持部材5の外周壁34と、平面
視にて同形状に形成され、この保護キャップ7は、スカ
ート部材6の外周壁部40に内嵌させて支持される。
【0041】図3、図4に示すように、保護キャップ7
を装着した状態では、その上端は外周壁34の下端に当
接し、保護キャップ7と印面部33間には小さな隙間が
空き、保護キャップ7はその外周壁部48の外周面とス
カート部材6の外周壁部40の内周面との間の摩擦力で
もって支持される。それ故、保護キャップ7を装着した
状態で把持部2を下方へ押動しても、保護キャップ7の
上端と外周壁34の下端との当接により前記隙間が保た
れているので、保護キャップ7にインクが付着すること
がない。
【0042】前記印面部33に、例えば、図10に示す
ように、「ブラザー工業(株)」のミラー文字の文字列
と、その外側を囲む6重の矩形枠とからなるパターンの
多数の穿孔(ドットパターン穿孔)とが、図示外のサー
マルプリンタのサーマルヘッドにより形成され、図10
のパターンの鏡像である「ブラザー工業(株)」の文字
列と6重の矩形枠を印刷可能なスタンプ体が構成される
ため、通常のラバー製の印面部を有するスタンプと同様
に、例えば、約1000回にも亙って前記パターンを印
刷することができる。尚、サーマルヘッドで穿孔する以
外に、赤外線照射によっても穿孔できることは勿論であ
る。
【0043】前記印面部33を構成する感熱性孔版原紙
28に穿孔する場合には、スタンプ体1を、後述する加
熱穿孔装置50の穿孔用装着部71にセットし、その装
置のガイドバー83を、ガイド穴18、44、44に亙
って挿通させることで、スカート部材6を第3位置に保
持して穿孔を行ない、また、不使用時には、保護キャッ
プ7を装着し、図3、図4に示すように、スカート部材
6を第1位置に保持し、また、印刷する際には、保護キ
ャップ7を取外し、スカート部材6を第1位置に保持し
て、用紙の表面の印刷すべき位置にスカート部材6を位
置決めすることで、スタンプ部3の印面部33を位置決
めしてから、把持部2を下方へ押圧することで、図9に
示すように印刷する。
【0044】次に、加熱穿孔装置50について説明す
る。
【0045】図11〜図15に示すように、加熱穿孔装
置50は、本体フレーム51と、本体フレーム51の前
部に設けられたキーボード52及び液晶ディスプレイ5
3と、本体フレーム51の後部に設けられた加熱穿孔部
54と、本体フレーム51内に設けられた制御ユニット
55等で構成されている。
【0046】前記キーボード52には、仮名キーとアル
ファベットキー兼用の複数の文字キーと複数の記号キー
とを含む文字記号キー56、種々のファンクションキー
(カーソル移動キー57、実行キー58、改行キー5
9、確定/終了キー60、取消キー61、削除キー6
2、シフトキー63、小文字スイッチ64、文字種設定
スイッチ65、穿孔スイッチ66、等)、メインスイッ
チ67が設けられている。前記液晶ディスプレイ53
は、前記スタンプ体1で印刷する印刷対象のパターンに
相当する複数行の文字列を表示可能に構成されている。
【0047】次に、前記加熱穿孔部54について説明す
る。
【0048】図13〜図22に示すように、加熱穿孔部
54には、サブフレーム70と、スタンプ体1を着脱自
在に装着する為の穿孔用装着部71と、この穿孔用装着
部71に装着されたスタンプ体1の印面部33にドッド
状に穿孔する加熱穿孔機構72等が設けられている。
【0049】前記穿孔用装着部71について説明する
と、図14〜図17に示すように、サブフレーム70の
右側壁73には、スタンプ部3の前後方向幅が最大のス
タンプ体1の下半分の側面形状とほぼ同形の開口74が
形成され、この開口74を開閉する開閉扉75にはセク
タギヤ76が固定的に設けられ、開閉扉75とセクタギ
ヤ76は、図17において左右方向向きの枢軸77によ
り右側壁73に回動自在に枢着されている。前記サブフ
レーム70の上部には、前後1対の平行なガイド部材7
8,79が設けられ、これらガイド部材78,79の下
端には、左右方向に水平かつ平行に延びるガイド部80
が相対向状に形成されている。
【0050】前側のガイド部材78には、左右1対のロ
ーラ81が長穴を介して図16における前後方向に小距
離移動可能に設けられ、これらローラ81は、スプリン
グ82により後方へ付勢されている。
【0051】前側のガイド部材78に固定されたガイド
バー83は、ガイド部材78,79間の中間位置に配設
され、図16、20に示すようにガイドバー83の右端
部の上面には、右方下がり傾斜状のテーパー面84が形
成され、また、ガイドバー83の左端部には、スタンプ
体1の左限界位置を規制する係止部85が形成されてい
る。
【0052】前記スタンプ体1を開口74から挿入し、
スタンプ体1の把持部2の前後1対のガイド溝15に、
前後1対のガイド部80を係合させることで、スタンプ
体1が1対のガイド部80で支持され、スタンプ体1
は、1対のローラ81を介してスプリング82で後方へ
付勢されて前後方向位置が正確に設定され、また、スタ
ンプ体1が係止部85に当接し、右側のローラ81が把
持部2の係合凹部16に係合した状態で、スタンプ体1
の左右方向位置が正確に設定されるように構成してあ
る。
【0053】前記スタンプ体1を、穿孔用装着部71に
装着する際に、ガイドバー83が、スタンプ体1のガイ
ド穴18,44,44に亙って挿通され、これにより、
スカート部材6が、図8に示す第3位置に上昇させた状
態に保持される。
【0054】前記加熱穿孔機構72について説明する
と、図13〜図22に示すように、前記穿孔用装着部7
1の下方において、サブフレーム70の右端壁73と左
端壁86とに亙って、キャリッジ87を案内する為の左
右方向に延びるガイドロッド88と、キャリッジ87を
案内し且つキャリッジ87に搭載されたサーマルヘッド
90の位置を切換えるカム体91を操作する為の左右方
向に延びるヘッド切換えロッド89とが架着され、カム
体91は、ヘッド切換えロッド89に回動不能かつ軸方
向へスライド自在に装着されている。
【0055】前記キャリッジ87は、ガイドロッド88
とヘッド切換えロッド89とに、左右方向に移動自在に
支持され、キャリッジ87の前端部には、その全長に亙
る所定の長さのラック92が形成されている。
【0056】前記キャリッジ87には、カム当接板93
と、ヘッド放熱板94とが、前後方向向きの支軸95に
より上下揺動自在に装着され、ヘッド放熱板94には、
サーマルヘッド90が固定され、ヘッド放熱板94は、
それに固定されたピン96に外装されたスプリング97
により、カム当接板93に対して上方へ弾性付勢されて
いる。
【0057】前記カム体91は、楕円形状に形成され
て、カム当接板93の下面に当接され、ヘッド切換えロ
ッド89を回動させてカム体91を横向き姿勢にする
と、サーマルヘッド90はヘッド放熱板94とともに下
方へリリースされ、また、カム体91を立向き姿勢にす
ると、サーマルヘッド90は、カム当接板93とスプリ
ング97を介して、上方へ揺動して穿孔位置に切換えら
れる。
【0058】前記ヘッド切換えロッド89の右端部に
は、サブフレーム70の右端壁73の外側において、セ
クタギヤ76に噛合したギヤ98が設けられ、開閉扉7
5を開くとカム体91が横向き姿勢となり、また、開閉
扉75を閉じるとカム体91が立て向き姿勢に切換えら
れるように構成してある。
【0059】前記サブフレーム70の前壁99には、キ
ャリッジ87を駆動するステッピングモータ100と、
ラック92に噛合した駆動ギヤ101と、ステッピング
モータ100出力軸の出力ギヤ102の回転を駆動ギヤ
101に伝達する減速ギヤ機構102とが付設されてい
る。それ故、ステッピングモータ100の回転駆動力が
駆動ギヤ101に減速して伝達されるため、ステッピン
グモータ100により、キャリッジ87を左右方向へ移
動駆動することができる。
【0060】前記サーマルヘッド90は、サーマルプリ
ンタのサーマルヘッドと同様のもので、このサーマルヘ
ッド90には、図23に示すように、例えば、96個の
発熱素子103が前後方向向きに1列に設けられてい
る。
【0061】次に、前記加熱穿孔機構72と液晶ディス
プレイ53とを駆動制御する制御ユニット110を含む
制御系について説明する。
【0062】図22に示すように、制御ユニット110
には、キーボード52と、サーマルヘッド90と、キャ
リッジ送りモータ100と、液晶ディスプレイ53と、
スタンプ体1の有無と前後幅とを検知する為の2つの近
接スイッチ104,105とが接続されている。
【0063】前記スタンプ体1は、本実施の形態の場
合、図15,図19に実線で図示の狭幅タイプと、鎖線
で図示の広幅タイプの2種類あり、2つの近接スイッチ
104,105は、図13、図15、図19に示すよう
に、後側のガイド部材79の下面に固定された板片10
6に付設され、近接スイッチ104,105により、広
幅タイプのスタンプ体1が検知され、また、近接スイッ
チ104により、狭幅タイプのスタンプ体1が検知され
る。
【0064】図22に示すように、制御ユニット110
には、CPU111と、ROM112と、RAM113
と、穿孔用CG−ROM114と、ディスプレイ53へ
の表示の為の表示用CG−ROM115と、キーボード
52及び近接スイッチ104,105に接続された入力
インタフェース116と、出力インタフェース117と
が設けられ、これらはバス118により相互に接続され
ている。更に、制御ユニット110には、出力インタフ
ェース117に夫々接続された、ヘッド駆動回路119
と、モータ駆動回路120と、ディスプレイ駆動回路1
21とが設けられている。
【0065】前記ROM112には、この加熱穿孔装置
50の全体の作動を制御する制御プログラムを記憶した
プログラムメモリ122と、仮名・漢字変換等の為の辞
書メモリ123が設けられている。
【0066】前記RAM113には、入力データを記憶
する入力バッファ124、穿孔用データを記憶する穿孔
バッファ125、シフトレジスタ126、その他種々の
カウンタやレジスタが設けられている。
【0067】前記穿孔用CG−ROM114には、穿孔
対象となる多数の文字のドットパターンデータがコード
データと対応付けて記憶され、また、表示用CG−RO
M115には、穿孔対象となる多数の文字の表示用ドッ
トパターンデータがコードデータと対応付けて記憶され
ている。
【0068】次に、前記ヘッド駆動回路119について
説明する。
【0069】図23に示すように、各発熱素子103の
一方の電極は、+12Vの電源端子127に夫々接続さ
れるとともに、他方の電極はドライバ128に夫々接続
されている。
【0070】各ドライバ128の入力端子には、穿孔用
ストーブ入力端子130に入力側に接続されたインバー
タ129の出力端子と、ラッチ信号入力端子131に入
力側が接続されたデータラッチ回路132の各出力端子
とが夫々接続されている。
【0071】更に、データラッチ回路132の各入力端
子には、クロック入力端子133とデータ入力端子13
4とに入力端子が接続されたシフトレジスタ135の各
出力端子が夫々接続されている。
【0072】前記ヘッド駆動回路119において、シフ
トレジスタ135は、穿孔用のデータがクロック信号に
同期して記憶され、その後、ラッチ信号がデータラッチ
回路132に供給されると、シフトレジスタ135にお
いて記憶されたデータが対応するデータラッチ回路13
2に出力されて記憶される。
【0073】これと同時に、そのデータが各ドライバ1
28に印加される。この状態において、穿孔用ストロー
ブ入力端子130から論理「0」の穿孔パルス信号がイ
ンバータ128の入力端子に印加されると、インバータ
128の出力端子から論理「1」の信号が出力され、各
ドライバ128の入力端子に印加される。
【0074】従って、データラッチ回路132のデータ
が論理「1」の場合には、ドライバ128の出力側は論
理「0」となり、それに対応する発熱素子103に電源
端子127から駆動電流が通電される。その際、発熱素
子103の表面温度が熱穿孔に適する温度となるよう
に、穿孔用ストローブ入力端子130に入力される穿孔
パルス信号のパルス幅が設定されている。
【0075】次に、前記加熱穿孔装置50を用いて、ス
タンプ体1の印面部33に文字列のパターンを穿孔する
穿孔処理について、図24、図25のフローチャートを
参照しつつ説明する。尚、この穿孔処理は、制御ユニッ
ト110により実行される処理と、オペレータにより実
行される操作とを含み、図中、符号Si(i=1,2,
3・・・)は、各ステップを示すものである。
【0076】メインスイッチ67の投入とともに処理が
開始され、最初に近接スイッチ104,105からの検
出信号が読み込まれ(S1)、次にスタンプ体1が有り
か否か、つまり、スタンプ体1が穿孔用装着部71に装
着されているか否か判定され(S2)、その判定がYes
のとき即ち、スタンプ体1が穿孔用装着部71に装着さ
れたままの状態で電源が投入されると、液晶ディスプレ
イ(以下、LCDという)53に「スタンプ体を取り外
して下さい」とメッセージが表示され(S3)、S1へ
戻る。オペレータによりスタンプ体1が取り外されるま
で、上記S1〜S3が繰り返し実行される。開閉扉75
を開いてスタンプ体1が取り外されると、前記S2にお
いてNoと判定される。
【0077】次に、電源投入時にスタンプ体1が穿孔用
装着部71に装着されていないか、または、電源投入時
にはスタンプ体1が穿孔用装着部71に装着されていた
が、その後、オペレータによりスタンプ体1が取り外さ
れて、S2の判定が No になると、加熱穿孔装置50の
RAM112のデータをクリアする、キャリッジ送りモ
ータ100を駆動してキャリッジ87をガイドロット8
8右端の初期位置へ移動させる等の初期設定が実行さ
れ、かつLCD53に「準備中」と表示される(S
4)。次に、S5においてキーボード52を操作するこ
とにより印面内容の入力設定が実行されるが、この入力
設定においては、印面サイズ指定と、文字サイズや文字
配置の設定等を含む書式入力と、穿孔用文字列データの
入力バッファ124への入力とが実行される。
【0078】次に、LCD53に「スタンプ体を装着し
て下さい」とメッセージが表示され(S6)、穿孔スイ
ッチ66がON操作されるまで待機する(S7:No)。
この間、オペレータは、開閉扉75を開き、スタンプ体
1を装着してから、開閉扉を閉じ、即ち、スタンプ体1
を穿孔用装着部71に装着する。
【0079】この開閉扉75の開操作によりセクタギヤ
76が図19の時計方向に回動する。このセクタギヤ7
6の回動に伴って、セクタギヤ76と噛み合っているギ
ヤ98を介してヘッド切換ロッド89が同図の反時計方
向に回動する。すると、ヘッド切換ロッド89に装着さ
れているカム体91が横向き姿勢にされ、サーマルヘッ
ド90がヘッド放熱板94とともに下方へリリースされ
る。
【0080】オペレータは、スタンプ体1の把持部2の
ガイド溝15をガイド部80に係合させつつ、ガイド体
1を開口74から挿入する。この挿入の際、サーマルヘ
ッド90がスタンプ体1の装着を妨げることは無い。ま
た、挿入に伴って、ガイドバー83がスタンプ体1のガ
イド孔18,44,44に亙って挿通される。このこと
により、ガイドバー83のテーパー面84に沿って門形
部43が上昇し、この門形部43の上昇に伴って、図2
0に示すようにスカート部材6が、その下端が印面部3
3よりも上方へ位置するように上昇し、図21に示すよ
うに、その状態が保持される。
【0081】オペレータは、スタンプ体1がガイドバー
83の係止部85に当接し、ガイド部材78に設けられ
ている右側のローラ81がスタンプ体1の把持部2の係
合凹部16に係合するまで挿入する。当接及び係合する
まで挿入すると、スタンプ体1は図21に示す穿孔用装
着部71内の所定位置に配置される。
【0082】次に、オペレータは開閉扉75を図19の
反時計方向へ回動させる閉操作を行う。この閉操作に伴
って、セクタギヤ76が図19の反時計方向に回動し、
セクタギヤ76の回動に伴ってヘッド切換ロッド89が
同図の時計方向に回動する。すると、ヘッド切換ロッド
89に装着されているカム体91が立向き姿勢にされ、
サーマルヘッド90がカム当接板93とスプリング93
を介して上方へ揺動し、図21に実線で示すスタンプ体
1の印面部33右端を押圧する穿孔位置に配置される。
【0083】上記のようにオペレータは、スタンプ体1
を装着した後に穿孔スイッチ66をON操作する。
【0084】次に、穿孔スイッチ66がON操作される
と(S7: Yes)、近接スイッチ104,105の検出
信号が読み込まれ(S8)、次にスタンプ体1が有るか
否か、つまり、スタンプ体1が穿孔用装着部71に装着
されているか否か判定し(S9)、その判定が No のと
き、即ち、オペレータがスタンプ体1の装着を行わずに
穿孔スイッチ66を操作した場合には、S10におい
て、LCD53に「スタンプ体を装着して下さい」と表
示され、その後S7へ移行する。一方、S9の判定がYe
s で、スタンプ体1が装着されている場合には、S11
において、S5にて設定した印面サイズとスタンプ体1
のサイズが適合しているか否か判定される。尚、前記ス
タンプ体1のサイズとは、近接スイッチ104,105
からの検出信号に基いて判別されるスタンプ体1の幅サ
イズのことである。
【0085】次に、S11の判定が No のとき、即ち、
スタンプ体1のサイズが設定した印面サイズに適合しな
いときには、LCD53に「スタンプ体を差し替えて下
さい」と表示され(S12)、S7へ移行する。そし
て、現在装着されているスタンプ体1が取り外され、設
定された印面サイズに適合するサイズのスタンプ体1が
装着されるまで、前記S7〜S12が繰り返し実行され
る。一方、S11の判定がYes のとき、即ち、装着され
ているスタンプ体1のサイズが設定されている印面サイ
ズに適合するときには、スタンプ体1の印面部33に穿
孔処理が実行されその穿孔処理の間LCD53には「穿
孔中」と表示される(S13)。尚、穿孔処理は、先
ず、入力バッファ124に入力されている書式と穿孔用
文字列データに基づいて穿孔用のドットパターンデータ
が作成され、穿孔バッファ125に格納される。この穿
孔バッファ125に格納されているドットパターンデー
タに基づいてキャリッジ送りモータ100が駆動され、
キャリッジ87が図21の実線で示す位置から二点鎖線
で示す位置まで移動するとともに、サーマルヘッド90
が駆動され、印面部33に穿孔用ドットパターンデータ
に基づく穿孔が形成される。尚、穿孔終了時には、サー
マルヘッド90が印面部33から左方に外れる位置ま
で、キャリッジ87が移動駆動されるため、サーマルヘ
ッド90で印面部33を押圧し続けてインクの漏出を招
くことがない。次に、S14において穿孔終了か否か判
定し、穿孔が終了すると、S15において、LCD53
に「穿孔処理終了」、「スタンプ体を取り外して下さ
い」と表示され、前記S1へ戻る。上記「スタンプ体を
取り外して下さい」の表示を見て、オペレータは、開閉
扉75を開き、スタンプ体1を取り外す。この時、キャ
リッジ87は図21の二点鎖線で示す位置まで移動して
いるので、キャリッジ87及びサーマルヘッド90がス
タンプ体1の取り外しを妨げることは無い。
【0086】次に、以上説明したスタンプ体1と加熱穿
孔装置50とからなるスタンプ装置の作用について説明
する。
【0087】スタンプ体1に関して、印面部33を形成
する感熱性孔版原紙28に、予め所望のパターンの多数
の穿孔を形成し、保護キャップ7を取外し、スカート部
材6を介して、印面部33を用紙の表面の所望の位置に
位置決めしてから、把持部2を握って把持部2を下方へ
押動させ、印面部33を用紙の表面に押圧すると、含浸
体27内のインクが多数の穿孔からしみ出すため、用紙
の表面に前記穿孔パターンを印刷することができる。
【0088】スタンプ部3の外周側を囲繞する昇降自在
のスカート部材6を設け、そのスカート部材6を、第1
位置と、第2位置と、第3位置とに亙って昇降自在に構
成し、このスカート部材6を、スプリング21により、
第1位置の方へ弾性付勢したので、スカート部材6を第
3位置に保持した状態において、印面部33に所望のパ
ターンをドッドパターンにて穿孔できる。
【0089】そして、印刷の際にはスカート部材6を第
1位置に保持し、スカート部材6を用紙の表面の印刷す
べき位置にセットして、印面部33を位置決めしてか
ら、把持部2を押圧すると、スプリング21が収縮して
スカート部材6が第2位置まで上昇するので、所望の位
置に正確に印刷することができる。そして、印刷後、把
持部2への押圧力を緩めると、スカート部材6の第1位
置への復帰動作により、印面部33からの用紙の剥離が
促進されるため、薄手の用紙にもきれいに印刷すること
ができる。但し、用紙の表面の狭い枠内に印刷するよう
な場合には、手でスカート部材6を第2位置や第3位置
に保持した状態で印刷することもできる。また、不使用
時にはスカート部材6をスプリング21の付勢力で第1
位置に保持し、スカート部材6でスタンプユニット1全
体を支持し、印面部33を保護することができる。
【0090】更に、前記スタンプ部3に、含浸体27の
表面部を固定的に覆う感熱性孔版原紙28を設け、スカ
ート部材6よりも内側において、基部材26の外周側に
延びた感熱性孔版原紙28の外周部を囲繞する外周保持
部材5を設けたので、基部材26の外周側に延びた感熱
性孔版原紙28の外周部がスカート部材6で損傷するの
を防止できるし、含浸体27からインクが外部へ流出す
るのを防止できる。
【0091】更に、前記スタンプ部3の印面部33を覆
う保護キャップ7であって、スタンプ部3に着脱自在に
装着される保護キャップ7を設けたため、保護キャップ
7により、不使用時における印面部33の損傷と埃の付
着を防止でき、誤操作により印刷すべきでない位置に印
刷してしまうのを防止できる。
【0092】加熱穿孔装置50に関して、穿孔用装着部
71にスタンプ体1を装着した際に、スタンプ体1は、
その前後1対のガイド溝15に係合した前後1対のガイ
ド部で支持され、1対のローラ81で後方へ押圧され
て、スタンプ体1の前後方向位置が正確に設定される。
【0093】そして、スタンプ体1は、係止部85で係
止されるとともに、前後1対のガイド溝15の終端で係
止されて、左右方向位置が正確に設定される。しかも、
スタンプ体1の係合凹部16に1つのローラ81を係合
させるため、穿孔中にスタンプ体1の位置がズレること
もない。
【0094】セクタギヤ76とギヤ98とヘッド切換え
ロッド89を介して、開閉扉75とカム体91とを連動
させ、スタンプ体1を穿孔用装着部71に装着し、開閉
扉75を閉じるまでは、サーマルヘッド90が下方へリ
リースするように構成してあるため、スタンプ体1の装
着の際に、サーマルヘッド90で印面部33を損傷する
ことがないし、また、穿孔終了後には、サーマルヘッド
90が印面部33から左方へ退くまで、キャリッジ87
を移動させるため、サーマルヘッド90で印面部33を
押圧し続けることがないから、印面部33からのインク
の漏出を防止できる。また、穿孔後のスタンプ体1を取
り外す際には、開閉扉75を開くと、サーマルヘッド9
0が下方へリリースされるため、スタンプ体1の取り出
し時にも印面部33を損傷することがない。
【0095】スタンプ体1を穿孔用装着部71に装着す
る際に、ガイドバー83により、スカート部材6が、最
も上昇した第3位置へ切換えられるため、印面部33へ
の穿孔時にスカート部材6が、穿孔の邪魔になることが
ない。
【0096】近接スイッチ104,105により、スタ
ンプ体1の幅サイズを検知するように構成したので、ス
タンプ体1のサイズを間違えて、印面部33のサイズに
適合しない文字列を穿孔することがない。また、スタン
プ体1は穿孔用装着部71内において、ガイド部材78
と把持部2との係合により支持されているので、把持部
2を同じ構成にすれば、穿孔用装着部71には、狭幅の
スタンプ体1も広幅のスタンプ体1も装着可能であるの
で、汎用性に優れる。
【0097】前記実施の形態において、含浸体27と感
熱性孔版原紙28とが、孔版印刷用原板に相当し、キー
ボード52が入力手段に相当し、加熱穿孔機構72が穿
孔手段に相当し、制御ユニット110が制御手段に相当
し、RAM113がデータ記憶手段に相当する。
【0098】ここで、前記実施の形態の一部を次のよう
に変更することもできる。
【0099】1〕 穿孔用装着部71は、スタンプ体1
を右方より着脱自在に装着するように構成したが、スタ
ンプ体1を上方より着脱自在に装着する構成にしてもよ
い。
【0100】2〕 前記加熱用穿孔機構72は、スタン
プ体1を所定位置に保持した状態で、キャリッジ87を
介してサーマルヘッド90を移動させつつ穿孔するよう
に構成したが、サーマルヘッド90を固定的に設け、ス
タンプ体1を移動させつつ穿孔するように構成してもよ
い。
【0101】3〕 前記カム体91の代わりのソレノイ
ドアクチュエータを設け、そのアクチュエータによりサ
ーマルヘッド90の位置を切換えるように構成してもよ
い。
【0102】4〕 前記ラック92、駆動ギヤ101、
減速ギヤ機構102の代りに、ワイヤとプーリを介して
キャリッジ87を左右方向に移動駆動するように構成し
てもよい。
【0103】5〕 前記含浸体27の代わりに、粘度の
高いインクの塊からなるインク体を使用し、このインク
体を凹部25に装着し、含浸体27と同様の形状に盛り
上がらせておいてもよい。
【0104】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
のスタンプ装置によれば、前記作用の欄で説明したよう
に、加熱穿孔装置により、スタンプ体の印面部に所望の
パターンをドット状に穿孔して、ラバー製のスタンプと
同様に、しかも、インクを塗布することなく、印刷でき
るスタンプ体が得られる。
【0105】前記スタンプ体の孔版印刷用原板は、把持
部に他の部材を介して又は介さずに固定され、この孔版
印刷用原板は、インクを含浸させた含浸体とその含浸体
下面及び外周部分を含む表面を固定的に覆い印面部を
構成する感熱性孔版原紙とを含むので、孔版印刷用原板
が簡単な小型、軽量な構成となり、スタンプ体の製作費
も低減できる。
【0106】また、感熱性孔版原紙が、インクを含浸さ
せた含浸体の下面及び外周部分を含む表面を固定的に覆
うように構成してあるため、印面部以外へインクが漏出
することがない。
【0107】前記インク体を、インクを含浸させた含浸
体で構成する場合には、長期間にわたって、印刷時にイ
ンクを過不足なく供給できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るスタンプ装置のスタ
ンプ体の斜視図である。
【図2】スタンプ体の分解斜視図である。
【図3】スタンプ体の縦断正面図である。
【図4】スタンプ体の縦断側面図である。
【図5】スタンプ体のスタンプ部本体の拡大縦断正面図
である。
【図6】スタンプ体の感熱性孔版原紙の拡大断面図であ
る。
【図7】スタンプ部本体の製作方法を説明する斜視図で
ある。
【図8】スカート部材が第3位置のときのスタンプ体の
縦断正面図である。
【図9】スカート部材が第2位置のときのスタンプ体の
縦断正面図である。
【図10】スタンプ体の印面部に穿孔するパターンの一
例を示す図である。
【図11】スタンプ装置の加熱穿孔装置の斜視図であ
る。
【図12】加熱穿孔装置とスタンプ体の斜視図である。
【図13】加熱穿孔装置の平面図である。
【図14】加熱穿孔装置の部分切欠き正面図である。
【図15】加熱穿孔装置の部分切欠き縦断側面図であ
る。
【図16】加熱穿孔装置の加熱穿孔部の斜視図である。
【図17】加熱穿孔装置の加熱穿孔部の要部斜視図であ
る。
【図18】加熱穿孔機構の分解斜視図である。
【図19】加熱穿孔装置の加熱穿孔部の要部側面図であ
る。
【図20】穿孔用装着部に装着中のスタンプ体と加熱穿
孔部の縦断正面図である。
【図21】穿孔用装着部に装着後のスタンプ体と加熱穿
孔部の縦断正面図である。
【図22】スタンプ装置の制御系のブロック図である。
【図23】ヘッド駆動回路の電気回路図である。
【図24】加熱穿孔装置による穿孔処理のフローチャー
トの一部である。
【図25】加熱穿孔装置による穿孔処理のフローチャー
トの残部である。
【符号の説明】
1 スタンプ体 2 把持部 3 スタンプ部 4 スタンプ部本体 5 外周保持部材 26 基部材 27 含浸体 28 感熱性孔版原紙 33 印面部 50 加熱穿孔装置 52 キーボード 71 穿孔用装着部 72 加熱穿孔機構 110 制御ユニット 111 CPU 112 ROM 113 RAM 114 穿孔用CG−ROM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41K 1/32 B41C 1/14 B41K 1/44 B41L 13/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スタンプ体と、このスタンプ体の印面部
    にドットパターンの穿孔を施す加熱穿孔装置とを備えた
    スタンプ装置であって、 前記スタンプ体は、 手で掴むための把持部と、 この把持部に他の部材を介して又は介さずに固定された
    孔版印刷用原板であって、インク体とそのインク体の
    面及び外周部分を含む表面を固定的に覆い印面部を構成
    する感熱性孔版原紙とを含む孔版印刷用原板とを備え、 前記加熱穿孔装置は、 前記スタンプ体を着脱自在に装着する為の穿孔用装着部
    と、 文字や記号を入力する為の入力手段と、 前記入力手段から入力された入力データを記憶するデー
    タ記憶手段と、 前記穿孔用装着部に装着されたスタンプ体の印面部にド
    ット状に穿孔するサーマルヘッドを含む穿孔手段と、 前記データ記憶手段から入力データを受けて、穿孔手段
    を駆動制御する制御手段とを備えた、 ことを特徴とするスタンプ装置。
  2. 【請求項2】 前記インク体は、インクを含浸させた含
    浸体であることを特徴とする請求項1記載のスタンプ
    装置。
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