JP3366630B2 - 平面表示装置用の隔壁形成方法及びその装置 - Google Patents

平面表示装置用の隔壁形成方法及びその装置

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    • H01J11/20Constructional details
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータのデ
ィスプレイ端末装置や、壁掛けテレビなどに組み込まれ
るプラズマディスプレイパネル(以下、PDPと称す
る)などの平面表示装置用の隔壁形成方法及びその装置
並びにその方法で製造された平面表示装置用の背面板に
係り、特に隔壁を形成する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の隔壁形成方法として、例
えば、隔壁材料を背面板の全面に塗布し、この上に感光
性フィルムを被着した後、露光、現像を行って隔壁の形
成が必要な部分のみのレジストを残した状態で、ブラス
ト処理を行って不要な隔壁形成材を除去し、レジスト除
去・焼成を行う『サンドブラスト法』や、『スクリーン
印刷法』や、感光性レジストを背面板の全面に塗布し、
隔壁を形成したい部分の感光性レジストのみが除去され
るように露光、現像を行った後、凹部に隔壁材料を埋め
込み、感光性レジストを除去する『リフトオフ法』や、
背面板の全面に隔壁材料を塗布し、隔壁が形成される部
分に凹部が形成された金型を押しつける『プレス法』等
が挙げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成を有する従来例の場合には、次のような問題が
ある。すなわち、上述した代表的な『サンドブラスト
法』や『リフトオフ法』は工程数が多く処理に時間がか
かり、材料の利用効率が悪いといった問題がある。ま
た、『スクリーン印刷法』は品質や加工精度が低いとい
う問題がある。
【0004】また、『プレス法』は、金型を外す際に隔
壁に破損などが生じ、品質や加工精度が低いという問題
がある。
【0005】なお、ノズルから隔壁材料を吐出してこれ
を隔壁にするという方法(例えば、特開平9−9213
4号公報)が提案されてはいるが、この方法ではアスペ
クト比(隔壁の高さとその隔壁の幅との比)が大きな隔
壁は形成不可能であって現実的ではない。
【0006】また、上述した問題とは別に、次に説明す
るような問題がある。隔壁材料が周辺の気温変化あるい
は機器の温度変化などを受けてその粘度に変化を来たす
ことがあり、隔壁材料の粘度変化によってその吐出状態
が微妙に変化し、背面板に吐出された隔壁の形状にばら
つきが生じる、つまりアスペクト比にばらつきが生じる
という問題がある。例えば、隔壁材料が、アクリルオリ
ゴマーやアクリルモノマーなどの10万mPa・s〔ミ
リパスカル秒〕前後の粘度樹脂と、セラミックスパウダ
ー(ガラス粉末)とからなる場合、室温(23°C)付
近において温度が1°C変化すると、粘度が8000m
Pa・sすなわち8%近くも変化する。この粘度変化は
吐出状態を微妙に変え、隔壁形状にばらつきが生じるこ
とになる。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、工程を単純化することにより品質や加
工精度を高めつつも、材料の利用効率を高めることによ
り低コストで隔壁を形成することができ、しかも高アス
ペクト比の隔壁も形成可能な平面表示装置用の隔壁形成
方法及びその装置を提供することを第1の目的とする。
また、本発明は、隔壁形状のばらつきを低減した平面表
示装置用の隔壁形成方法及びその装置を提供することを
第2の目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、請求項1に記載の平面表示装置の隔壁形成方法は、
平面表示装置に用いられる背面板に隔壁を形成する方法
であって、隔壁材料が吐出される吐出口を前記背面板に
向けたノズルと、前記背面板とを相対移動させながら、
前記ノズルから隔壁材料を吐出させる隔壁材料吐出過程
と、前記ノズルから隔壁材料を吐出させながら、前記背
面板上の隔壁材料を硬化させる隔壁材料硬化過程とを備
えたことを特徴とするものである。
【0009】また、請求項2に記載の平面表示装置の隔
壁形成方法は、平面表示装置に用いられる背面板に隔壁
を形成する方法であって、ノズルと背面板とを相対移動
させながら、前記ノズルから隔壁材料を吐出させる隔壁
材料吐出過程と、前記ノズルから隔壁材料を吐出させな
がら、前記背面板上の隔壁材料を硬化させる隔壁材料硬
化過程とを備え、前記隔壁材料吐出過程では、複数個の
独立した吐出口を備えた前記ノズルの各吐出口から隔壁
材料を同時に吐出させることを特徴とするものである。
【0010】また、請求項3に記載の平面表示装置の隔
壁形成方法は、請求項1または請求項2に記載の平面表
示装置用の隔壁形成方法において、前記隔壁材料硬化過
程では、光あるいは熱を照射するかまたは熱風を供給す
ることで隔壁材料を硬化させることを特徴とするもので
ある。
【0011】また、請求項4に記載の平面表示装置の隔
壁形成方法は、請求項1から3のいずれかに記載の平面
表示装置用の隔壁形成方法において、前記隔壁材料硬化
過程では、前記ノズルから背面板に対して吐出された直
後の隔壁材料を硬化させることを特徴とするものであ
る。
【0012】また、請求項5に記載の平面表示装置の隔
壁形成方法は、請求項1から4のいずれかに記載の平面
表示装置用の隔壁形成方法において、前記ノズルは、複
数個の独立した吐出口を相対移動方向と直交する方向に
並設したものであり、前記隔壁材料吐出過程では、相対
移動方向と直交する方向に複数個の前記ノズルを並設す
るとともに、相対移動方向から見て各ノズルの端部同士
が一部重複するように配備したことを特徴とするもので
ある。
【0013】また、請求項6に記載の平面表示装置の隔
壁形成方法は、請求項1から5のいずれかに記載の平面
表示装置用の隔壁形成方法において、前記隔壁材料吐出
過程は、前記ノズルと前記背面板とを相対移動させなが
ら、前記ノズルから隔壁材料を恒温に保ちながら吐出さ
せる隔壁材料恒温吐出過程を備えていることを特徴とす
るものである。
【0014】また、請求項7に記載の平面表示装置の隔
壁形成方法は、請求項6に記載の平面表示装置用の隔壁
形成方法において、前記隔壁材料恒温吐出過程は、供給
されてきた隔壁材料を前記ノズルまたはその近傍で恒温
に保つようにして吐出することを特徴とするものであ
る。
【0015】また、請求項8に記載の平面表示装置の隔
壁形成方法は、請求項6または7に記載の平面表示装置
用の隔壁形成方法において、前記隔壁材料恒温吐出過程
は、供給されてきた隔壁材料を、前記ノズルまたはその
近傍で、それより上流側での温度よりも低い恒温状態で
吐出することを特徴とするものである。
【0016】請求項9に記載の平面表示装置の隔壁形成
装置は、平面表示装置に用いられる背面板に隔壁を形成
する装置であって、背面板を載置する載置台と、隔壁材
料が吐出される吐出口を前記背面板に向けたノズルと、
前記ノズルと前記載置台とを相対移動させる移動手段
と、前記背面板上に吐出された隔壁材料を硬化させる硬
化手段とを備え、前記移動手段を作動させて前記ノズル
と前記背面板とを相対移動させながら、前記ノズルから
隔壁材料を吐出させるとともに、前記ノズルから隔壁材
料を吐出させながら、前記背面板上の隔壁材料を前記硬
化手段により硬化させることを特徴とするものである。
【0017】また、請求項10に記載の平面表示装置の
隔壁形成装置は、平面表示装置に用いられる背面板に隔
壁を形成する装置であって、背面板を載置する載置台
と、隔壁材料を同時に吐出する複数個の独立した吐出口
を有するノズルと、前記ノズルと前記載置台とを相対移
動させる移動手段と、前記背面板上に吐出された隔壁材
料を硬化させる硬化手段とを備え、前記移動手段を作動
させて前記ノズルと前記背面板とを相対移動させなが
ら、前記ノズルから隔壁材料を吐出させるとともに、前
記ノズルから隔壁材料を吐出させながら、前記背面板上
の隔壁材料を前記硬化手段により硬化させることを特徴
とするものである。
【0018】また、請求項11に記載の平面表示装置の
隔壁形成装置は、請求項9または10に記載の平面表示
装置用の隔壁形成装置において、前記硬化手段は、隔壁
材料に光あるいは熱を照射するかまたは熱風を供給して
隔壁材料を硬化させることを特徴とするものである。
【0019】また、請求項12に記載の平面表示装置の
隔壁形成装置は、請求項9から11のいずれかに記載の
平面表示装置用の隔壁形成装置において、前記硬化手段
は、前記ノズルから背面板に対して吐出された直後の隔
壁材料を硬化させるように、前記ノズルの近傍に配置さ
れていることを特徴とするものである。
【0020】また、請求項13に記載の平面表示装置の
隔壁形成装置は、請求項9から12のいずれかに記載の
平面表示装置用の隔壁形成装置において、前記ノズル
は、複数個の独立した吐出口を相対移動方向と直交する
方向に並設したものであり、前記ノズルが複数個備えら
れ、相対移動方向と直交する方向に前記各ノズルを並設
するとともに、相対移動方向から見て各ノズルの端部同
士が一部重複するように配備したことを特徴とするもの
である。
【0021】また、請求項14に記載の平面表示装置の
隔壁形成装置は、請求項9から13のいずれかに記載の
平面表示装置用の隔壁形成装置において、隔壁材料を恒
温に保つための恒温手段を備え、前記ノズルと背面板と
を相対移動させながら、前記ノズルから隔壁材料を恒温
に保ちながら吐出させることを特徴とするものである。
【0022】また、請求項15に記載の平面表示装置の
隔壁形成装置は、請求項14に記載の平面表示装置用の
隔壁形成装置において、前記恒温手段は、供給されてき
た隔壁材料を恒温に保ちながら吐出させるように、前記
ノズルまたはその近傍に設けられたことを特徴とするも
のである。
【0023】また、請求項16に記載の平面表示装置の
隔壁形成装置は、請求項14または15に記載の平面表
示装置用の隔壁形成装置において、前記恒温手段は、供
給されてきた隔壁材料を、前記ノズルまたはその近傍
で、それより上流側での温度よりも低い恒温状態で吐出
することを特徴とするものである。
【0024】請求項17に記載の平面表示装置の隔壁形
成方法は、平面表示装置に用いられる背面板に隔壁を形
成する方法であって、隔壁形成用のレリーフパターンと
なる型材料が吐出される吐出口を前記背面板に向けたノ
ズルと、前記背面板とを相対移動させながら、前記ノズ
ルから隔壁形成用のレリーフパターンとなる型材料を吐
出させる型材料吐出過程と、前記ノズルから型材料を吐
出させながら、前記背面板上の型材料を硬化させる型材
料硬化過程と、前記レリーフパターンの間隙に隔壁材料
を埋め込む埋め込み過程と、前記隔壁材料を硬化させる
隔壁材料用硬化過程と、前記レリーフパターンを除去す
る除去過程と、を順に実施することにより隔壁を形成す
ることを特徴とするものである。
【0025】また、請求項18に記載の平面表示装置の
隔壁形成方法は、平面表示装置に用いられる背面板に隔
壁を形成する方法であって、ノズルと背面板とを相対移
動させながら、前記ノズルから隔壁形成用のレリーフパ
ターンとなる型材料を吐出させる型材料吐出過程と、前
記ノズルから型材料を吐出させながら、前記背面板上の
型材料を硬化させる型材料硬化過程と、前記レリーフパ
ターンの間隙に隔壁材料を埋め込む埋め込み過程と、前
記隔壁材料を硬化させる隔壁材料用硬化過程と、前記レ
リーフパターンを除去する除去過程と、を順に実施する
ことにより隔壁を形成し、前記隔壁材料吐出過程では、
複数個の独立した吐出口を備えた前記ノズルの各吐出口
から型材料を同時に吐出させることを特徴とするもので
ある。
【0026】また、請求項19に記載の平面表示装置の
隔壁形成方法は、請求項17または18に記載の平面表
示装置用の隔壁形成方法において、前記型材料硬化過程
では、光あるいは熱を照射するかまたは熱風を供給する
ことで型材料を硬化させることを特徴とするものであ
る。
【0027】また、請求項20に記載の平面表示装置の
隔壁形成方法は、請求項17から19のいずれかに記載
の平面表示装置用の隔壁形成方法において、前記型材料
硬化過程では、前記ノズルから背面板に対して吐出され
た直後の型材料を硬化させることを特徴とするものであ
る。
【0028】また、請求項21に記載の平面表示装置の
隔壁形成方法は、請求項17から20のいずれかに記載
の平面表示装置用の隔壁形成方法において、前記ノズル
は、複数個の独立した吐出口を相対移動方向と直交する
方向に並設したものであり、前記型材料吐出過程では、
相対移動方向と直交する方向に複数個の前記ノズルを並
設するとともに、相対移動方向から見て各ノズルの端部
同士が一部重複するように配備したことを特徴とするも
のである。
【0029】また、請求項22に記載の平面表示装置の
隔壁形成方法は、請求項17または18に記載の平面表
示装置用の隔壁形成方法において、前記型材料吐出過程
は、ノズルと背面板とを相対移動させながら、前記ノズ
ルから隔壁形成用のレリーフパターンとなる型材料を恒
温に保ちながら吐出させる型材料恒温吐出過程を備えて
いることを特徴とするものである。
【0030】請求項23に記載の平面表示装置の隔壁形
成装置は、平面表示装置に用いられる背面板に隔壁を形
成する装置であって、背面板を載置する載置台と、隔壁
形成用のレリーフパターンとなる型材料が吐出される吐
出口を前記背面板に向けたノズルと、前記ノズルと前記
載置台とを相対移動させる移動手段と、前記背面板上に
吐出された型材料を硬化させる硬化手段と、前記レリー
フパターンの間隙に隔壁材料を埋め込む埋め込み手段
と、前記レリーフパターンを除去する除去手段とを備
え、前記移動手段を作動させて前記ノズルと前記背面板
とを相対移動させながら、前記ノズルから型材料を吐出
させるとともに、前記ノズルから型材料を吐出させなが
ら、前記背面板上の型材料を前記硬化手段により硬化さ
せることを特徴とするものである。
【0031】また、請求項24に記載の平面表示装置の
隔壁形成装置は、平面表示装置に用いられる背面板に隔
壁を形成する装置であって、背面板を載置する載置台
と、隔壁形成用のレリーフパターンとなる型材料を同時
に吐出する複数個の独立した吐出口を有するノズルと、
前記ノズルと前記載置台とを相対移動させる移動手段
と、前記背面板上に吐出された型材料を硬化させる硬化
手段と、前記レリーフパターンの間隙に隔壁材料を埋め
込む埋め込み手段と、前記レリーフパターンを除去する
除去手段とを備え、前記移動手段を作動させて前記ノズ
ルと前記背面板とを相対移動させながら、前記ノズルか
ら型材料を吐出させるとともに、前記ノズルから型材料
を吐出させながら、前記背面板上の型材料を前記硬化手
段により硬化させることを特徴とするものである。
【0032】また、請求項25に記載の平面表示装置の
隔壁形成装置は、請求項23または24に記載の平面表
示装置用の隔壁形成装置において、前記硬化手段は、型
材料に光あるいは熱を照射するかまたは熱風を供給して
型材料を硬化させることを特徴とするものである。
【0033】また、請求項26に記載の平面表示装置の
隔壁形成装置は、請求項23から25のいずれかに記載
の平面表示装置用の隔壁形成装置において、前記硬化手
段は、前記ノズルから背面板に対して吐出された直後の
型材料を硬化させるように、前記ノズルの近傍に配置さ
れていることを特徴とするものである。
【0034】また、請求項27に記載の平面表示装置の
隔壁形成装置は、請求項23から26のいずれかに記載
の平面表示装置用の隔壁形成装置において、前記ノズル
は、複数個の独立した吐出口を相対移動方向と直交する
方向に並設したものであり、前記ノズルが複数個備えら
れ、相対移動方向と直交する方向に前記各ノズルを並設
するとともに、相対移動方向から見て各ノズルの端部同
士が一部重複するように配備したことを特徴とするもの
である。
【0035】また、請求項28に記載の平面表示装置の
隔壁形成装置は、請求項23または24に記載の平面表
示装置用の隔壁形成装置において、前記ノズルから吐出
される型材料を恒温に保つための恒温手段を備え、前記
移動手段を作動させて前記ノズルと前記背面板とを相対
移動させながら、前記ノズルから型材料を恒温に保ちな
がら吐出させるとともに、前記ノズルから型材料を吐出
させながら、前記背面板上の型材料を前記硬化手段によ
り硬化させることを備えることを特徴とするものであ
る。
【0036】請求項29に記載の平面表示装置の隔壁形
成方法は、請求項1、2、17、18のいずれかに記載
の平面表示装置用の隔壁形成方法において、前記ノズル
の吐出口は、ノズルと背面板との相対移動方向と直交す
る方向に比べてその相対移動方向に長い形状であること
を特徴とするものである。
【0037】請求項30に記載の平面表示装置の隔壁形
成装置は、請求項9、10、23、24のいずれかに記
載の平面表示装置用の隔壁形成装置において、前記ノズ
ルの吐出口は、ノズルと背面板との相対移動方向と直交
する方向に比べてその相対移動方向に長い形状であるこ
とを特徴とするものである。
【0038】
【0039】
【作用】請求項1に記載の方法発明の作用は次のとおり
である。隔壁材料吐出過程では、ノズルと背面板とを相
対移動させながら、ノズルから隔壁材料を吐出させる。
隔壁材料硬化過程では、ノズルから隔壁材料を吐出させ
ながら、背面板上の隔壁材料を硬化させる。したがっ
て、背面板上に吐出された隔壁材料がその形状を維持さ
れる。
【0040】また、請求項2に記載の方法発明による
と、隔壁材料吐出過程では、複数個の吐出口を備えたノ
ズルの各吐出口から隔壁材料を同時に吐出させているの
で、背面板上に線状に吐出されている複数列の隔壁材料
がその形状を維持される。
【0041】また、請求項3に記載の方法発明による
と、隔壁材料に光あるいは熱を照射するかまたは熱風を
供給することにより、隔壁材料が硬化される。
【0042】また、請求項4に記載の方法発明による
と、ノズルから隔壁材料を吐出させつつノズルと背面板
とを相対移動させると、ノズルから吐出された隔壁材料
が背面板上に塗布される。隔壁材料硬化過程では、ノズ
ルから背面板に対して吐出された直後の隔壁材料を硬化
させるので、背面板上に線状に吐出されている隔壁材料
がその形状を維持される。
【0043】また、請求項5に記載の方法発明による
と、複数個のノズルを並設して大面積に同時に隔壁材料
を塗布する場合、機械的に組み立てられたノズルの側壁
部分だけで吐出口のピッチを大きく上回る。そこで、端
部同士が一部重複するように配備することで、隣接する
ノズル間の吐出口ピッチを単一のノズルの吐出口ピッチ
に近づけることができる。
【0044】また、請求項6に記載の方法発明による
と、隔壁材料吐出過程は、ノズルと背面板とを相対移動
させながら、ノズルから隔壁材料を恒温に保ちながら吐
出させる隔壁材料恒温吐出過程を備えている。したがっ
て、ノズルからの隔壁材料の吐出状態が一定となり、隔
壁形状寸法が安定する。
【0045】また、請求項7に記載の方法発明による
と、隔壁材料恒温吐出過程では、供給されてきた隔壁材
料をノズルまたはその近傍で恒温に保つようにしてい
る。したがって、ノズルからの隔壁材料の吐出状態を一
定にして隔壁形状寸法を安定させることを、少ないエネ
ルギーで効率的に実現できる。
【0046】また、請求項8に記載の方法発明による
と、隔壁材料恒温吐出過程では、供給されてきた隔壁材
料を、ノズルまたはその近傍で、それより上流側での温
度よりも低い恒温状態で吐出している。したがって、隔
壁材料をノズル近傍まで輸送するまでは低粘度で供給で
き、ノズルまたはその近傍で隔壁材料を高粘度にでき、
隔壁材料の輸送が容易となる。
【0047】請求項9に記載の装置発明の作用は次のと
おりである。移動手段を作動させてノズルと背面板とを
相対移動させるとともに、ノズルから隔壁材料を吐出さ
せながらこの隔壁材料を硬化手段により硬化させること
で、背面板上に吐出された隔壁材料がその形状を維持で
きる。
【0048】また、請求項10に記載の装置発明による
と、複数個の吐出口を備えたノズルの各吐出口から隔壁
材料を同時に吐出させているので、背面板上に線状に吐
出されている複数列の隔壁材料がその形状を維持され
る。
【0049】また、請求項11に記載の装置発明による
と、硬化手段により隔壁材料に光あるいは熱を照射する
かまたは熱風を供給することにより、隔壁材料が硬化さ
れる。
【0050】また、請求項12に記載の装置発明による
と、ノズルから隔壁材料を吐出させながら移動手段によ
りノズルと背面板とを相対移動させ、ノズルから背面板
に対して吐出された直後の隔壁材料を硬化手段により硬
化させることで、隔壁材料がその形状を維持できる。
【0051】また、請求項13に記載の装置発明による
と、ノズルの端部同士が一部重複するように配備するこ
とで、隣接するノズル間の吐出口ピッチを単一のノズル
の吐出口ピッチに近づけることができる。
【0052】また、請求項14に記載の装置発明による
と、恒温手段によりノズルから隔壁材料を恒温に保ちな
がら吐出させるとともに、移動手段によりノズルと背面
板とを相対移動させることにより隔壁を形成する。した
がって、ノズルからの隔壁材料の吐出状態が一定とな
り、隔壁形状寸法が安定する。
【0053】また、請求項15に記載の装置発明による
と、恒温手段は、供給されてきた隔壁材料をノズルまた
はその近傍で恒温に保つようにしている。したがって、
ノズルからの隔壁材料の吐出状態を一定にして隔壁形状
寸法を安定させることを、少ないエネルギーで効率的に
実現できる。
【0054】また、請求項16に記載の装置発明による
と、恒温手段は、供給されてきた隔壁材料を、ノズルま
たはその近傍で、それより上流側での温度よりも低い恒
温状態で吐出するので、隔壁材料をノズル近傍まで輸送
するまでは低粘度で供給でき、ノズルまたはその近傍で
隔壁材料を高粘度にでき、隔壁材料の輸送が容易とな
る。
【0055】請求項17に記載の方法発明の作用は次の
とおりである。まず、レリーフパターンを形成するため
に、型材料吐出過程では、ノズルと背面板とを相対移動
させながら、ノズルからレリーフパターンとなる型材料
を吐出させる。型材料硬化過程では、ノズルから型材料
を吐出させながら、背面板上の型材料を硬化させる。そ
の後、埋め込み過程により、レリーフパターンの間隙に
隔壁材料を埋め込む。隔壁材料用硬化過程により隔壁材
料を硬化させた後、除去過程によりレリーフパターンを
除去すると、背面板に隔壁を形成できる。
【0056】また、請求項18に記載の方法発明による
と、複数個の吐出口を備えたノズルの各吐出口から型材
料を同時に吐出させているので、背面板上に線状に吐出
されている複数列の型材料がその形状を維持される。
【0057】また、請求項19に記載の方法発明による
と、ノズルから背面板に対して吐出された型材料に、光
あるいは熱を照射するかまたは熱風を供給することで、
型材料を硬化させるので、型材料がその形状を維持でき
る。
【0058】また、請求項20に記載の方法発明による
と、ノズルから型材料を吐出させつつノズルと背面板と
を相対移動させると、ノズルから吐出された型材料が背
面板上に塗布される。型材料硬化過程では、ノズルから
背面板に対して吐出された直後の型材料を硬化させるの
で、背面板上に線状に吐出されている型材料がその形状
を維持される。
【0059】また、請求項21に記載の方法発明による
と、ノズルの端部同士が一部重複するように配備するこ
とで、隣接するノズル間の吐出口ピッチを単一のノズル
の吐出口ピッチに近づけることができる。
【0060】また、請求項22に記載の方法発明による
と、レリーフパターンを形成するために、ノズルと背面
板とを相対移動させながら、ノズルからレリーフパター
ンとなる型材料を恒温に保ちながら吐出させる。ノズル
からの型材料の吐出状態が一定となり、型形状寸法が安
定する。その後、レリーフパターンの間隙に隔壁材料を
埋め込む。隔壁材料を硬化させた後、レリーフパターン
を除去すると、背面板に寸法形状が安定した隔壁を形成
できる。
【0061】請求項23に記載の装置発明の作用は次の
とおりである。レリーフパターンを形成するために、移
動手段を作動させてノズルと載置台とを相対移動させな
がら、ノズルから型材料を吐出させるとともに、このノ
ズルから型材料を吐出させながら、背面板上の型材料を
硬化手段により硬化させる。そしてその後、埋め込み手
段を作動させて、背面板上のレリーフパターンの間隙に
隔壁材料を埋め込む。隔壁材料を硬化させた後、除去手
段を作動させて、レリーフパターンを除去すると背面板
に隔壁を形成できる。
【0062】また、請求項24に記載の装置発明による
と、ノズルは、型材料を同時に吐出する複数個の吐出口
を備えている。したがって、ノズルから背面板に対して
吐出された直後の複数列の型材料を硬化させるので、背
面板上に線状に吐出されている複数列の型材料がその形
状を維持される。吐出した複数列の型材料を硬化させた
後、埋め込み手段を作動させて、背面板上のレリーフパ
ターンの間隙に隔壁材料を埋め込む。隔壁材料を硬化さ
せた後、除去手段を作動させて、レリーフパターンを除
去すると背面板に隔壁を複数列形成できる。
【0063】また、請求項25に記載の装置発明による
と、ノズルから背面板に対して吐出された型材料に、硬
化手段から光あるいは熱を照射するかまたは熱風を供給
して硬化させることにより型材料がその形状を維持され
る。
【0064】また、請求項26に記載の装置発明による
と、硬化手段は、ノズルから背面板に対して吐出された
直後の型材料を硬化させるように、ノズルの近傍に配置
されている。したがって、ノズルから背面板に対して吐
出された直後の型材料を硬化させるので、背面板上に線
状に吐出されている型材料がその形状を維持される。
【0065】また、請求項27に記載の装置発明による
と、ノズルの端部同士が一部重複するように配備するこ
とで、隣接するノズル間の吐出口ピッチを単一の第1の
ノズルの吐出口ピッチに近づけられる。
【0066】また、請求項28に記載の装置発明による
と、レリーフパターンを形成するために、移動手段によ
りノズルと背面板とを相対移動させながら、恒温手段に
よりノズルからレリーフパターンとなる型材料を恒温に
保ちながら吐出させる。ノズルからの型材料の吐出状態
が一定となり、型形状寸法が安定する。その後、埋め込
み手段を作動させて、レリーフパターンの間隙に隔壁材
料を埋め込む。隔壁材料を硬化させた後、除去手段を作
動させて、レリーフパターンを除去すると、背面板に形
状寸法が安定した隔壁を形成できる。
【0067】請求項29に記載の方法発明の作用は次の
とおりである。ノズルの吐出口は、ノズルと背面板との
相対移動方向と直交する方向に比べてその相対移動方向
に長い形状としている。したがって、隔壁を高くするよ
うに隔壁材料が背面板に吐出され、アスペクト比の大き
な隔壁が得られる。
【0068】請求項30に記載の装置発明の作用は次の
とおりである。ノズルの吐出口は、ノズルと背面板との
相対移動方向と直交する方向に比べてその相対移動方向
に長い形状としている。したがって、隔壁を高くするよ
うに隔壁材料が背面板に吐出され、アスペクト比の大き
な隔壁が得られる。
【0069】
【0070】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施例を説明する。 <第1実施例> 図1は、本実施例に係る平面表示装置用の隔壁形成装置
の概略構成を示す図である。
【0071】平面表示装置用の背面板Sは、例えば、ガ
ラス基板であって載置台1に載置されている。ベース3
上には、ガイドレール5が立設されており、これには載
置台1の下面に取り付けられたスライド部材7が摺動自
在に嵌め付けられている。これらの構成により載置台1
は、左右方向に移動可能になっている。
【0072】また、ベース3上面には、回転軸を横向き
にしてモータ9が取り付けられている。このモータ9の
回転軸には螺軸11が配設されおり、この螺軸11には
載置台1の下面に取り付けられた接続片13が螺合して
いる。したがって、モータ9を作動させることにより、
載置台1が左右方向に移動するようになっている。な
お、モータ9が本発明における移動手段に相当する。
【0073】載置台1の右端付近で、ベース3の中央部
付近には、隔壁形成材料を吐出するための吐出ユニット
15が配設されている。この吐出ユニット15は、ノズ
ル17と光照射部19とを備え、載置台1を跨ぐように
ベース3に立設された枠体20に取り付けられている。
本実施例では、載置台1がノズル17に対して左方向に
移動する場合に隔壁材料を吐出するように構成されてい
るが、光照射部19は、吐出された直後の隔壁材料に光
を照射して硬化を促進させるために、移動時におけるノ
ズル17の後ろ側に相当するノズル17の左側に付設さ
れている。
【0074】なお、上記の光照射部19が本発明におけ
る硬化手段に相当する。
【0075】ここで図2のノズル17の下方から見た図
を参照する。このノズル17は、図1の紙面方向であっ
て、図2の左右方向に一列に並んだ複数個の吐出口17
aが形成されている。本実施例における各吐出口17a
は、載置台1の移動方向に長軸を有する楕円形を採用し
ている。その径は約30μmであり、吐出口17aの配
置ピッチP1は、約150μmとなっている。なお、こ
の吐出口17aの形状は、所望する隔壁の縦断面形状に
合わせて設定すればよい。
【0076】ノズル17には、逆止弁21が配設された
供給管23が連通接続されている。この供給管23は上
部管23aがポンプ25に接続されている一方、逆止弁
21の上部で上部管23aから分岐している分岐管23
bが隔壁材料タンク27に連通接続されている。また、
分岐管23bには、開閉弁29が取り付けられている。
【0077】上述したモータ9、ポンプ25及び開閉弁
29は、図示しないCPU等を含む制御部31によって
制御される。制御部31は、モータ9を作動させること
により、載置台1を左方向に移動させ、ノズル17に対
して背面板Sを左方向へ移動させる。そして、このとき
ポンプ25と開閉弁29を制御してノズル17から隔壁
材料を吐出させる。
【0078】具体的には、まず、開閉弁29を開放した
状態でポンプ25を吸引作動させ、上部管23a内に隔
壁材料を吸い込ませる。このときノズル17内に残って
いる隔壁材料が引き戻されることのないように逆止弁2
1が作用する。次に、開閉弁29を閉止した状態でポン
プ25を排出作動させ、上部管23a内に吸い込んだ隔
壁材料を逆止弁21を通して押し出し、ノズル17に隔
壁材料を供給する。このような一連の動作を繰り返し行
うことにより、ノズル17の吐出口17aから隔壁材料
が吐出されるようになっている。
【0079】ここで、背面板Sに隔壁材料吐出のメカニ
ズムについて説明する。まず、ノズル17先端からノズ
ル17外部に隔壁材料が押し出される。その押し出され
た隔壁材料の背面板Sに近い側が速やかに背面板Sに接
するように、ノズル17の一端は背面板Sに接触若しく
は近接(間隔は数十μm)して設置されているので、隔
壁材料の下端部(=隔壁下端部の幅)はノズル開口に近
い値になるが、隔壁材料の性状、ノズル17の先端部の
隔壁材料濡れ性、押し出し速度によって、ノズル開口よ
り若干大きくなったり(ノズル17が濡れやすい場
合)、小さくなったり(ノズル17が濡れにくい場合は
縮流となる)する。また、ノズル17と背面板Sとの相
対速度と、隔壁材料押し出し速度との比較で、押し地合
い気味になれば幅は広がり、逆に引き地合い気味になれ
ば狭まる。さらに、背面板Sとの濡れ性にも影響される
が、濡れ性は比較的良いので、背面板Sに接触してから
硬化を受けるまでに多少広がる傾向はある。しかし実際
には、総じてノズル開口(例えば60μm)+数μmの
幅で隔壁底面が形成され、隔壁幅はほぼノズル開口の寸
法(≒60μm)となる。
【0080】上述した光照射部19には、光ファイバ3
3で接続された紫外線光源35から隔壁材料の硬化を促
進させる紫外線が導かれる。この例では紫外線を利用し
ているが、隔壁材料の硬化を促進することができれば、
光の種類は紫外線に限定されるものではない。なお、隔
壁材料は、ノズル17からの吐出を容易にするために粘
度を若干低めにするとともに、バインダーにUV硬化樹
脂を混合したものである。
【0081】また、硬化手段としては、上述したように
紫外線を用いる以外に、熱を加えて(熱を照射するかま
たは熱風を供給するなど)隔壁材料を硬化させるように
してもよい。
【0082】次に、上述した構成の装置による隔壁形成
について、図3を参照しながら説明する。なお、図3
は、隔壁形成過程を示した模式図である。
【0083】まず、背面板Sを載置台1に載置するとと
もに、吸着等により載置台1に対して背面板Sを固定す
る。
【0084】次に、モータ9を一定の速度で回転させな
がら、上述したようにしてポンプ25と開閉弁29を制
御して隔壁材料をノズル17から吐出させる。すると、
載置台1が左方向に一定速度で移動するので、ノズル1
7から吐出された複数本の隔壁材料MW が背面板S上面
に線状の壁を形成するように盛られる。このようにする
ことで、ノズル17と背面板Sとを相対移動させなが
ら、ノズル17から隔壁材料MW を吐出させる隔壁材料
吐出過程が実現されている。しかも、図3中に点線で示
すように、ノズル17から吐出された直後に光照射部1
9から紫外線が照射されて硬化が促進されているので、
ほとんど隔壁材料MW がダレることがなく、吐出口17
aの配置ピッチP1で隔壁Wが形成されることになる。
このようにすることで、ノズル17から隔壁材料MW
吐出させながら、背面板S上の隔壁材料MW を硬化させ
る隔壁材料硬化過程が実現されている。
【0085】なお、隔壁材料MW の吐出直後からそれを
光照射部19により硬化されるまでの時間は、ノズル1
7の走査速度や光照射部19などの硬化手段によって異
なるが、この第1実施例では1秒以内である。
【0086】そして、最後に、500〜600℃の温度
で焼成することによって平面表示装置用の隔壁が完成す
る。
【0087】上述のように、隔壁材料MW を吐出させな
がら紫外線を照射して硬化させる、つまり、吐出された
直後の隔壁材料MW に紫外線を照射して硬化を促進する
と、背面板S上の隔壁材料MW がその形状を維持される
ので、工程を単純化することで高品質かつ高精度で隔壁
Wを形成することができる。しかも、隔壁材料MW の利
用効率が高いので低コスト化が可能である。また、吐出
直後に硬化させているので、高アスペクト比の隔壁Wも
形成可能となっている。
【0088】なお、背面板Sの面積が広く、一度で所望
の面積に隔壁Wを形成できない場合には、載置台1を初
期位置に戻すとともに、図示しない送り機構によりノズ
ル17をY方向に送ってから再び上述した処理を行えば
よい。また、載置台1を初期位置に戻すことなく往復で
隔壁材料を吐出させるため、ノズル17の両側に光照射
部19を付設してもよい。
【0089】または、複数個のノズル17を並設しても
よい。この場合、単純に複数個のノズル17を一直線に
並設すると、ノズル17の側壁の厚みだけで隔壁Wのピ
ッチを決める吐出口17aの配置ピッチP1を越えるこ
とになり、隔壁Wのピッチが乱れることになる。そこ
で、図4に示すように、隣接するノズル17の端部同士
が一部重複するように並設して、隣接するノズル17の
吐出口17a同士の間隔が配置ピッチP1となるように
することが好ましい。このようにノズル17を複数個並
設すると、一度に広い面積に隔壁を形成することができ
るので、工数を低減することができる。
【0090】なお、ノズル17の吐出口17aの形状
は、上述したような楕円形状だけに限定されるものでは
ない。つまり、長穴形状や、図5(a)に示すような長
方形状や、図5(b)に示すような台形状であってもよ
い。これらのように吐出口17aの形状を工夫すること
により、硬化を促進してもある程度隔壁材料に生じるダ
レによる隔壁の崩れを防止することができる。特に、吐
出口17aは、ノズル17と背面板Sとの相対移動方向
と直交する方向に比べてその相対移動方向に長い形状と
しているので、隔壁の高さがで易くなり、高アスペクト
比の隔壁が形成し易くなる。
【0091】また、背面板Sに『うねり』が存在する場
合には、載置台1とノズル17の間隔を一定に保つた
め、背面板S上面とノズル17との間隔を測定する測距
手段と、ノズル17と載置台1との相対昇降手段とを設
けるようにしてもよい。これにより隔壁Wの高さを安定
させることができる。
【0092】<第2実施例> 図6を参照して第2実施例について説明する。なお、上
述した第1実施例では、隔壁Wを直接形成したが、本実
施例ではまずレリーフパターンを形成し、その間隙に隔
壁材料を埋め込んでから隔壁を形成する。また、上述し
た第1実施例と同じ構成には同じ符号を付すことで詳細
な説明については省略する。
【0093】第2実施例においては、処理ユニット60
が設けられている。この処理ユニット60は、3つのユ
ニット、すなわち吐出ユニット60aと、埋め込みユニ
ット60bと、除去ユニット60cとから構成される。
【0094】吐出ユニット60aには、ノズル41と光
照射部19とが取り付けられている。このノズル41に
は、逆止弁43が配設された供給管45が連通接続され
ているとともに、上部管45aがポンプ47に接続され
ている。さらに、逆止弁43の上部で上部管45aから
分岐している分岐管45bが型材料タンク49に連通接
続されている。また、分岐管45bには、開閉弁51が
取り付けられている。
【0095】ノズル41は、図7に示すように、複数個
の吐出口41aが形成されている。吐出口41aの形状
は、種々のものを採用できる。
【0096】なお、ノズル41が本発明における型材料
を吐出するノズルに相当する。
【0097】型材料タンク49には、紫外線硬化型樹脂
をバインダーに含んだ型材料が貯留されている。この型
材料は、隔壁材料のようにガラス粉末が含まれていない
ので低粘度のものとなっている。
【0098】埋め込みユニット60bは、スリットノズ
ル61と、ブレード63と、赤外線ヒータ65とから構
成される。スリットノズル61は、ノズル41と異な
り、スリット状の吐出口を有しており、隔壁材料タンク
27からの材料を、背面板Sの移動方向に対して垂直方
向に沿うライン状に吐出する。ブレード63は、型材料
で形成されるレリーフパターンの間隙にのみ隔壁材料を
残し、それ以外の材料を除去するものである。また、赤
外線ヒータ65は、隔壁材料を仮焼成するものである。
【0099】なお、スリットノズル61及びブレード6
3が本発明における埋め込み手段に相当する。
【0100】除去ユニット60cは、熱風エアナイフ6
7と、吸引機69とから構成される。熱風エアナイフ6
7は、熱風源71からの熱風を型材料、すなわちレリー
フパターンに高圧で吹き付けることにより、型材料を溶
融しながら吹き飛ばすものである。そして、吸引機69
は、吹き飛ばされた型材料を吸引して、所定の場所に排
出する。
【0101】なお、熱風エアナイフ67が本発明におけ
る除去手段に相当する。
【0102】次に、上述した装置による隔壁形成につい
て、図8ないし図10を参照しながら説明する。なお、
これらの図8ないし図10は、隔壁形成過程を示した模
式図である。
【0103】まず、背面板Sを載置台1に載置するとと
もに、背面板Sを載置台1に固定する。
【0104】次に、吐出ユニット60aを用い、モータ
9を一定の速度で回転させながら、ポンプ47と開閉弁
51を制御して型材料をノズル41から吐出させる。す
ると、載置台1が左方向に一定速度で移動するので、ノ
ズル41から吐出された複数本の型材料MR が背面板S
上面に盛られる。こうすることで、ノズル41と背面板
Sとを相対移動させながら、ノズル41から型材料を吐
出させる型材料吐出過程が実現されている。このとき、
図8中に点線で示すように、ノズル41から吐出された
直後に光照射部19から紫外線が照射されて硬化が促進
されている関係上、ほとんど型材料MR がだれることが
なく型R(レリーフパターン)が形成されることにな
る。こうすることで、ノズル41から型材料を吐出させ
ながら、背面板S上の型材料を硬化させる型材料硬化過
程が実現されている。
【0105】次に、載置台1を元の位置に戻した後、埋
め込みユニット60bを用い、隔壁材料MW を供給する
(図9参照)。すなわち、モータ9を一定の速度で回転
させながら、ポンプ25と開閉弁29を制御して隔壁材
料MW をスリットノズル61から吐出させる。この際、
隔壁材料MW はスリットノズル61の幅に応じて一面に
吐出されるが、ブレード63によって不要分は除去さ
れ、間隙部分に回り込み、図9に示すように、型Rの間
隙にのみ隔壁材料MW が埋め込まれる。型Rには多少の
弾力性があるので、ブレード63でならした後の隔壁端
部の形状は、図9のように、型Rの頂部より若干低いと
ころでほぼ平坦になる。このようにして、型Rの間隙に
隔壁材料MW を埋め込む埋め込み過程が行なわれる。そ
して、隔壁材料MW は赤外線ヒータ65からの熱によっ
て仮焼成される。このようにして、隔壁材料MW を硬化
させる隔壁材料用硬化過程が行なわれる。
【0106】次に、載置台1を元の位置に戻した後、除
去ユニット60cを用い、型R、すなわち、型材料MR
を除去する(図10参照)。すなわち、モータ9を一定
の速度で回転させながら、熱風エアナイフ67及び吸引
機69を作動させ、型Rを形成している型材料MR を溶
融しながら吹き飛ばし、装置外に排出する。この際、隔
壁材料MW は仮焼成されているので、熱風エアナイフ6
7によって吹き飛ばされることはない。このようにし
て、型材料MR を除去する除去過程が行なわれる。
【0107】最後に、隔壁材料MW を500〜600℃
で焼成することにより、隔壁Wが完成する。
【0108】このように一旦型Rを形成した後、型Rの
間隙に隔壁材料MW を埋め込み、隔壁材料MW を仮焼成
させた後に型Rを除去することで隔壁Wを形成する。型
Rを形成する型材料MR は、隔壁材料MW と違ってガラ
ス材を含まず低粘度化が図れるので、吐出圧を下げるこ
とができるとともに、ノズル41の吐出口形状をより適
切な形状にすることができる。したがって、工程を複雑
化することなく高品質かつ高精度で型Rを形成できるの
で、隔壁Wも同様な形状にすることができ、しかも隔壁
材料MW の利用効率が高いので低コスト化が可能であ
る。また、高精度のレリーフパターンを形成できるの
で、高アスペクト比の隔壁Wが形成可能である。
【0109】なお、この第2実施例では、型材料を光に
より硬化させているが、型材料を熱照射や熱風供給など
により硬化させても良い。また、上記の実施例では、型
材料の吐出直後にそれを硬化させているが、必ずしも吐
出直後に硬化処理を行う必要はない。例えば、材料を吐
出した後、別体の硬化装置で硬化処理を施してもよい。
【0110】さらにノズル41については、第1実施例
で示した図4のように並設する際には、端部同士が一部
重複するように取り付けることが好ましい。
【0111】また、上記の実施例においては、吐出ユニ
ット60aと、埋め込みユニット60bと、除去ユニッ
ト60cとを個別に作動させ、背面板Sを移動させる動
作を3回行ったが、それらのユニットを同時に作動させ
ることによって、背面板Sの移動動作を1回だけで済ま
せることも可能である。すなわち、局所的にレリーフパ
ターン形成、隔壁材料の埋め込み、仮焼成、レリーフパ
ターン除去を完了させ、背面板Sを連続移動させること
で隔壁を形成することができる。この方式によれば、無
論処理時間を短縮することができる。
【0112】また、吐出ユニット60a、埋め込みユニ
ット60b、除去ユニット60cを個別の装置に組み込
み、その三種類の装置を用いて隔壁形成工程を実施する
ことも可能である。
【0113】<第3実施例> 図11,図12を参照して第3実施例について説明す
る。図11は、第3実施例に係る平面表示装置の隔壁形
成装置の概略構成を示した側面図である。図12は、図
11に示したノズル部分の概略構成を示した縦断面図で
ある。
【0114】なお、上述した第1実施例では、ノズル1
7を温調せずに隔壁材料を背面板Sに吐出して隔壁Wを
直接形成したが、本実施例ではノズル17から隔壁材料
を恒温に保ちながら吐出して隔壁Wを形成する。つま
り、上述の第1実施例の隔壁材料吐出過程に、ノズル1
7と背面板Sとを相対移動させながら、ノズル17から
隔壁材料を恒温に保ちながら吐出させる隔壁材料恒温吐
出過程を備えるようにしているのである。また、上述し
た第1実施例と同じ構成には同じ符号を付すことで詳細
な説明については省略する。
【0115】第3実施例においては、吐出ユニット15
aが設けられている。この吐出ユニット15aは、上述
の第1実施例と同様にノズル17と光照射部19とを備
え、さらに、ノズル17の外周を覆うように取り付けら
れた冷却ジャケット81を備えている。この冷却ジャケ
ット81には、恒温水を冷却ジャケット81に供給する
ための恒温水供給部91が接続されている。
【0116】恒温水供給部91は、所定温度範囲(例え
ば、0°C〜室温:23°C)内の所望温度に一定に保
たれた恒温水を冷却ジャケット81に供給することがで
きるものであるが、この第3実施例では、本実施例装置
が設置された部屋の室温(23°C)よりも低い温度
(例えば15°C)の恒温水を冷却ジャケット81に供
給するものとして説明する。また、この第3実施例で
は、隔壁材料が、アクリルオリゴマーやアクリルモノマ
ーなどの10万mPa・s〔ミリパスカル秒〕前後の粘
度樹脂と、セラミックスパウダー(ガラス粉末)とから
なる場合を一例として説明する。
【0117】図12に示すように、冷却ジャケット81
は、ノズル17の外周を覆うように取り付けられた内部
が空洞の容器であって、その空洞部分に恒温水供給部9
1からの恒温水が供給され、この供給された恒温水がノ
ズル17の外周に接触することで、ノズル17自体が恒
温に保たれ、ノズル17内の隔壁材料を恒温に保つよう
になっている。恒温水供給部91から出力された恒温水
は冷却ジャケット81の入力口から入力され、冷却ジャ
ケット81の内部の恒温水は冷却ジャケット81の出力
口から排出されるようになっており、冷却ジャケット8
1の内部は、所定容量の恒温水で満たされるとともに恒
温水が循環するようになっている。また、冷却ジャケッ
ト81と恒温水供給部91とを接続する配管は、恒温水
供給部91から冷却ジャケット81に恒温水が供給され
る途中で温度変化することがないように、配管構造を二
重構造にするなどして保温性が確保されている。
【0118】また、ノズル17と冷却ジャケット81と
の間にはシール部材73が設けられ、冷却ジャケット8
1内の恒温水がノズル17と冷却ジャケット81との間
から漏れ出ることがないようになっている。なお、ノズ
ル17と冷却ジャケット81とを一体ものとして製造
し、シール部材73を用いないようにしても良い。
【0119】なお、冷却ジャケット81と恒温水供給部
91とが本発明における恒温手段に相当する。
【0120】次に、上述した構成の装置による隔壁形成
について、図11を参照しながら説明する。
【0121】まず、背面板Sを載置台1に載置するとと
もに、吸着等により載置台1に対して背面板Sを固定す
る。
【0122】恒温水供給部91は、所定温度(例えば1
5°C)の恒温水の冷却ジャケット81への循環供給を
開始する。なお、本実施例装置が設置された部屋の室温
は、例えば23°Cに設定されている。ノズル17の外
周部分は、冷却ジャケット81内の恒温水に接触するこ
とによって一定温度(例えば15°C)となり、ノズル
17内の隔壁材料も一定温度(例えば15°C)に保た
れる。したがって、隔壁材料タンク27からノズル17
までの間の隔壁材料の粘度は、室温が23°Cとなって
いることから、10万mPa・s〔ミリパスカル秒〕程
度であり、ノズル17における隔壁材料の粘度は、一定
温度(例えば15°C)に保たれていることから、10
万+0.8万×8°C=16.4万mPa・s〔ミリパ
スカル秒〕程度に高粘度化している。
【0123】次に、モータ9を一定の速度で回転させな
がら、上述の第1実施例と同様にしてポンプ25と開閉
弁29とを制御して、ノズル17から隔壁材料を恒温に
保ちながら吐出させる。微細な隔壁形成に消費される少
量の隔壁材料は、細いノズル17内で短時間に容易に冷
却され、しかも一定温度(例えば15°C)に保たれて
吐出される。すると、載置台1が左方向に一定速度で移
動するので、ノズル17から吐出された複数本の隔壁材
料MW が背面板S上面に線状の壁を形成するように盛ら
れる。しかも、一定温度(例えば15°C)に保たれて
隔壁材料が吐出される、つまり、一定粘度(例えば、1
0万+0.8万×8°C=16.4万mPa・s〔ミリ
パスカル秒〕)に保たれて隔壁材料が吐出されるので、
ノズル17からの隔壁材料の吐出状態が一定となり、隔
壁形状のばらつきが低減されて、隔壁形状が安定する。
さらに、ノズル17から吐出された直後に光照射部19
から紫外線が照射されて硬化が促進されているので、上
述の第1実施例に比べてさらに隔壁材料MW がダレるこ
とがなく、吐出口17aの配置ピッチP1で隔壁Wが形
成されることになる。なお、隔壁材料の吐出直後からそ
れを光照射部19により硬化されるまでの時間は、ノズ
ル17の走査速度や光照射部19などの硬化手段によっ
て異なるが、この第3実施例では1秒以内である。そし
て、最後に、500〜600℃の温度で焼成することに
よって平面表示装置用の隔壁が完成する。
【0124】上述のように、隔壁材料が一定温度に保た
れてノズル17から吐出されるので、特に高アスペクト
比が要求される隔壁形成において、吐出後の未硬化の隔
壁が硬化するまでの時間内に表面張力や重力によって変
形する度合いが一定となり、また、ノズル17からの隔
壁材料の吐出状態を一定にすることができ、隔壁形状寸
法を安定させることができる。
【0125】また、供給されてきた隔壁材料をノズル1
7で恒温に保つようにしているので、ノズル17からの
隔壁材料の吐出状態を一定にして隔壁形状寸法を安定さ
せることを、少ないエネルギーで効率的に実現できる。
また、この第3実施例では、供給されてきた隔壁材料を
ノズル17で恒温に保つようにしているが、このノズル
17の近傍で恒温に保つようにしても前述と同様の効果
を有する。
【0126】また、供給されてきた隔壁材料を、ノズル
17またはその近傍で、それより上流側での温度よりも
低い恒温状態で吐出するので、隔壁材料をノズル17近
傍まで輸送するまでは低粘度で供給でき、ノズルまたは
その近傍で隔壁材料を高粘度にでき、隔壁材料の輸送が
容易となる。隔壁材料の供給系の耐圧設計やポンプの高
圧化が不要にできる。
【0127】また、ノズル17またはその近傍における
隔壁材料の温度を室温よりも低くすることで、吐出タイ
ミングでの隔壁材料の粘度を上げることができ、隔壁に
要求される高アスペクト比を容易に実現することができ
る。また、ノズル17またはその近傍において隔壁材料
を低温に保っているので、ノズル17での隔壁材料の粘
度アップが吐出抵抗の大幅な増加を引き起こすこともな
い。より低粘度の隔壁材料を選択範囲に加えることがで
きる。室温付近状態にて高粘度(例えば数十万mPa・
s)となる隔壁材料は、この隔壁材料を構成する樹脂の
重合度を上げることで製造することは困難であるが、本
発明によれば100万mPa・s程度の高粘度の隔壁材
料を容易に生成できる。
【0128】なお、本発明は以下のように変形実施する
ことも可能である。 <変形例> (1)上述した第1〜第3実施例では、背面板Sを載置
した載置台1を移動するように構成しているが、載置台
1を固定にして吐出ユニット15/処理ユニット60/
吐出ユニット15aを移動するように構成してもよい。
【0129】(2)上述した第3実施例では、恒温手段
として水冷式の恒温水供給部91を採用しているが、例
えば、空冷式またはペルチェ効果を利用したものを採用
しても良い。
【0130】(3)上述した第3実施例では、上述の第
1実施例に、ノズル17から隔壁材料を恒温に保ちなが
ら吐出することを組み合わせているが、図14に示すよ
うに、上述の第2実施例に、ノズル41から型材料を恒
温に保ちながら吐出することを組み合わせても良い。こ
うすることで、高アスペクト比で形状が安定したレリー
フパターンが形成できる。
【0131】(4)上述した第1〜第3実施例では、ノ
ズル17,41を背面板Sに対して垂直姿勢にして隔壁
材料や型材料を背面板Sに吐出するようにしているが、
図13に示すように、ノズル17,41を背面板Sに対
して相対移動方向に傾斜させる、つまり、ノズル17,
41を背面板Sに対して傾斜姿勢にして隔壁材料や型材
料を背面板Sに吐出するようにしてもよい。このノズル
17,41の背面板Sに対する傾斜角度θは、所望の角
度に設定すれば良いが、例えば45度〜60度の範囲内
の角度とすることが好ましい。
【0132】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に記載の方法発明によれば、隔壁材料を吐出させなが
ら硬化させると、背面板上に線状に吐出されている隔壁
材料がその形状を維持されるので、工程を単純化するこ
とで高品質かつ高精度で隔壁を形成することができ、し
かも材料の利用効率を高めているので低コスト化が可能
である。また、隔壁材料を吐出させながら硬化させてい
るので、高アスペクト比の隔壁も形成可能である。
【0133】また、請求項2に記載の方法発明によれ
ば、複数個の吐出口を備えたノズルの各吐出口から隔壁
材料を同時に吐出させているので、背面板上に線状に吐
出されている複数列の隔壁材料をその形状を維持するよ
うに硬化できる。
【0134】また、請求項3に記載の方法発明によれ
ば、隔壁材料に光あるいは熱を照射するかまたは熱風を
供給することにより、隔壁材料を適切に硬化できる。
【0135】また、請求項4に記載の方法発明によれ
ば、吐出された直後の隔壁材料に光あるいは熱を照射し
て硬化を促進すると、背面板上に線状に吐出されている
隔壁材料がその形状を維持されるので、工程を単純化す
ることで高品質かつ高精度で隔壁を形成することがで
き、しかも材料の利用効率を高めているので低コスト化
が可能である。また、吐出直後に硬化させているので、
高アスペクト比の隔壁も形成可能である。
【0136】また、請求項5に記載の方法発明によれ
ば、隣接するノズル間の吐出口ピッチを単一のノズルの
吐出口ピッチに近づけることができるので、一度に広い
面積に隔壁を形成することができ、工数を低減可能であ
る。
【0137】また、請求項6に記載の方法発明によれ
ば、ノズルと背面板とを相対移動させながら、ノズルか
ら隔壁材料を恒温に保ちながら吐出させることにより隔
壁を形成するので、ノズルからの隔壁材料の吐出状態を
一定にでき、隔壁形状寸法を安定させることができる。
【0138】また、請求項7に記載の方法発明によれ
ば、供給されてきた隔壁材料をノズルまたはその近傍で
恒温に保つようにしているので、ノズルからの隔壁材料
の吐出状態を一定にして隔壁形状寸法を安定させること
を、少ないエネルギーで効率的に実現できる。
【0139】また、請求項8に記載の方法発明によれ
ば、供給されてきた隔壁材料を、ノズルまたはその近傍
で、それより上流側での温度よりも低い恒温状態で吐出
するので、隔壁材料をノズル近傍まで輸送するまでは低
粘度で供給でき、ノズルまたはその近傍で隔壁材料を高
粘度にでき、隔壁材料の輸送が容易となる。
【0140】請求項9に記載の装置発明によれば、請求
項1に記載の方法発明を好適に実施できる。
【0141】また、請求項10に記載の装置発明によれ
ば、請求項2に記載の方法発明を好適に実施できる。
【0142】また、請求項11に記載の装置発明によれ
ば、請求項3に記載の方法発明を好適に実施できる。
【0143】また、請求項12に記載の装置発明によれ
ば、請求項4に記載の方法発明を好適に実施できる。
【0144】また、請求項13に記載の装置発明によれ
ば、請求項5に記載の方法発明を好適に実施できる。
【0145】また、請求項14に記載の装置発明によれ
ば、請求項6に記載の方法発明を好適に実施できる。
【0146】また、請求項15に記載の装置発明によれ
ば、請求項7に記載の方法発明を好適にできる。
【0147】また、請求項16に記載の装置発明によれ
ば、請求項8に記載の方法発明を好適にできる。
【0148】請求項17に記載の方法発明によれば、一
旦レリーフパターンを形成した後、隔壁材料を吐出させ
てレリーフパターンに隔壁材料を埋め込み、隔壁材料を
硬化させた後にレリーフパターンを除去することで隔壁
を形成する。レリーフパターンを形成する型材料は、隔
壁材料と違ってガラス材を含まず低粘度化が図れるの
で、吐出圧を下げることができるとともに、ノズルの吐
出口形状をより適切な形状にすることができる。したが
って、工程を複雑化することなく高品質かつ高精度でレ
リーフパターンを形成できるので、隔壁も同様な形状に
することができ、しかも隔壁材料の利用効率が高いので
低コスト化が可能である。また、高精度のレリーフパタ
ーンを形成できるので、高アスペクト比の隔壁が形成可
能である。
【0149】また、請求項18に記載の方法発明によれ
ば、複数個の吐出口を備えたノズルの各吐出口から型材
料を同時に吐出させているので、背面板上に線状に吐出
されている複数列の型材料をその形状を維持するように
硬化できる。
【0150】また、請求項19に記載の方法発明によれ
ば、型材料に光あるいは熱を照射するかまたは熱風を供
給することにより、型材料を適切に硬化できる。
【0151】また、請求項20に記載の方法発明によれ
ば、ノズルから背面板に対して吐出された直後の型材料
を硬化させることにより型材料がその形状を維持できる
ので、高精度のレリーフパターンが形成できる。
【0152】また、請求項21に記載の方法発明によれ
ば、隣接するノズル間の吐出口ピッチを単一のノズルの
吐出口ピッチに近づけることができるので、一度に広い
面積にレリーフパターンを形成することができ、工数低
減が可能である。
【0153】また、請求項22に記載の方法発明によれ
ば、レリーフパターンを形成するために、ノズルと背面
板とを相対移動させながら、ノズルからレリーフパター
ンとなる型材料を恒温に保ちながら吐出させるので、ノ
ズルからの型材料の吐出状態を一定にすることができ、
型形状寸法を安定させることができる。その後、レリー
フパターンの間隙に隔壁材料を埋め込み、隔壁材料を硬
化させた後にレリーフパターンを除去することで、背面
板に形状寸法の安定した隔壁を形成できる。
【0154】請求項23に記載の装置発明によれば、請
求項17に記載の方法発明を好適に実施できる。
【0155】また、請求項24に記載の装置発明によれ
ば、請求項18に記載の方法発明を好適に実施できる。
【0156】また、請求項25に記載の装置発明によれ
ば、請求項19に記載の方法発明を好適に実施できる。
【0157】また、請求項26に記載の装置発明によれ
ば、請求項20に記載の方法発明を好適に実施できる。
【0158】また、請求項27に記載の装置発明によれ
ば、請求項21に記載の方法発明を好適に実施できる。
【0159】また、請求項28に記載の装置発明によれ
ば、請求項22に記載の方法発明を好適にできる。
【0160】請求項29に記載の方法発明によれば、ノ
ズルの吐出口は、ノズルと背面板との相対移動方向と直
交する方向に比べてその相対移動方向に長い形状として
いるので、隔壁を高くするように隔壁材料が背面板に吐
出され、アスペクト比の大きな隔壁を得ることができ
る。
【0161】請求項30に記載の装置発明によれば、請
求項29に記載の方法発明を好適にできる。
【0162】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る平面表示装置の隔壁形成装置
の概略構成を示した側面図である。
【図2】ノズルを下方から見た図である。
【図3】隔壁形成過程を示した模式図である。
【図4】複数個のノズルを備える場合の好適な配設状態
を示す図である。
【図5】(a),(b)は吐出口の変形例を示した図で
ある。
【図6】第2実施例に係る平面表示装置の隔壁形成装置
の概略構成を示した側面図である。
【図7】ノズルを下方から見た図である。
【図8】隔壁形成過程を示し、特にレリーフパターンの
形成過程を示した模式図である。
【図9】隔壁形成過程を示し、特に隔壁形成材料の埋め
込み過程を示した模式図である。
【図10】隔壁形成過程を示し、特にレリーフパターン
を除去した状態を示す模式図である。
【図11】第3実施例に係る平面表示装置の隔壁形成装
置の概略構成を示した側面図である。
【図12】図11に示したノズル部分の概略構成を示し
た縦断面図である。
【図13】各実施例に係る平面表示装置の隔壁形成装置
のノズルを傾斜させた場合の概略構成を示す側面図であ
る。
【図14】本実施例とは別の実施例に係る平面表示装置
の隔壁形成装置の概略構成を示した側面図である。
【符号の説明】
1 … 載置台 3 … ベース 9 … モータ(移動手段) 17 … ノズル 17a … 吐出口 19 … 光照射部(硬化手段) 31 … 制御部 41 … ノズル 41a … 吐出口 81 … 冷却ジャケット(恒温手段) 91 … 恒温水供給部(恒温手段) MW … 隔壁材料 W … 隔壁 MR … 型材料 R … 型(レリーフパターン) S … 背面板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−27543(JP,A) 特開2000−243264(JP,A) 特開2000−215796(JP,A) 特開2001−121062(JP,A) 特開2001−62368(JP,A) 特開2001−904(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 9/02 H01J 11/02

Claims (30)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面表示装置に用いられる背面板に隔壁
    を形成する方法であって、 隔壁材料が吐出される吐出口を前記背面板に向けたノズ
    ルと、前記背面板とを相対移動させながら、前記ノズル
    から隔壁材料を吐出させる隔壁材料吐出過程と、 前記ノズルから隔壁材料を吐出させながら、前記背面板
    上の隔壁材料を硬化させる隔壁材料硬化過程とを備えた
    ことを特徴とする平面表示装置用の隔壁形成方法。
  2. 【請求項2】 平面表示装置に用いられる背面板に隔壁
    を形成する方法であって、 ノズルと背面板とを相対移動させながら、前記ノズルか
    ら隔壁材料を吐出させる隔壁材料吐出過程と、 前記ノズルから隔壁材料を吐出させながら、前記背面板
    上の隔壁材料を硬化させる隔壁材料硬化過程とを備え、 前記隔壁材料吐出過程では、複数個の独立した吐出口を
    備えた前記ノズルの各吐出口から隔壁材料を同時に吐出
    させることを特徴とする平面表示装置用の隔壁形成方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の平面表
    示装置用の隔壁形成方法において、 前記隔壁材料硬化過程では、光あるいは熱を照射するか
    または熱風を供給することで隔壁材料を硬化させること
    を特徴とする平面表示装置用の隔壁形成方法。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載の平面
    表示装置用の隔壁形成方法において、 前記隔壁材料硬化過程では、前記ノズルから背面板に対
    して吐出された直後の隔壁材料を硬化させることを特徴
    とする平面表示装置用の隔壁形成方法。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれかに記載の平面
    表示装置用の隔壁形成方法において、前記ノズルは、複数個の独立した吐出口を相対移動方向
    と直交する方向に並設したものであり、 前記隔壁材料吐出過程では、相対移動方向と直交する方
    向に複数個の前記ノズルを並設するとともに、相対移動
    方向から見て各ノズルの端部同士が一部重複するように
    配備したことを特徴とする平面表示装置用の隔壁形成方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれかに記載の平面
    表示装置用の隔壁形成方法において、 前記隔壁材料吐出過程は、前記ノズルと前記背面板とを
    相対移動させながら、前記ノズルから隔壁材料を恒温に
    保ちながら吐出させる隔壁材料恒温吐出過程を備えてい
    ることを特徴とする平面表示装置用の隔壁形成方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の平面表示装置用の隔壁
    形成方法において、 前記隔壁材料恒温吐出過程は、供給されてきた隔壁材料
    を前記ノズルまたはその近傍で恒温に保つようにして吐
    出することを特徴とする平面表示装置用の隔壁形成方
    法。
  8. 【請求項8】 請求項6または7に記載の平面表示装置
    用の隔壁形成方法において、 前記隔壁材料恒温吐出過程は、供給されてきた隔壁材料
    を、前記ノズルまたはその近傍で、それより上流側での
    温度よりも低い恒温状態で吐出することを特徴とする平
    面表示装置用の隔壁形成方法。
  9. 【請求項9】 平面表示装置に用いられる背面板に隔壁
    を形成する装置であって、 背面板を載置する載置台と、 隔壁材料が吐出される吐出口を前記背面板に向けたノズ
    ルと、 前記ノズルと前記載置台とを相対移動させる移動手段
    と、 前記背面板上に吐出された隔壁材料を硬化させる硬化手
    段とを備え、 前記移動手段を作動させて前記ノズルと前記背面板とを
    相対移動させながら、前記ノズルから隔壁材料を吐出さ
    せるとともに、前記ノズルから隔壁材料を吐出させなが
    ら、前記背面板上の隔壁材料を前記硬化手段により硬化
    させることを特徴とする平面表示装置用の隔壁形成装
    置。
  10. 【請求項10】 平面表示装置に用いられる背面板に隔
    壁を形成する装置であって、 背面板を載置する載置台と、 隔壁材料を同時に吐出する複数個の独立した吐出口を有
    するノズルと、 前記ノズルと前記載置台とを相対移動させる移動手段
    と、 前記背面板上に吐出された隔壁材料を硬化させる硬化手
    段とを備え、 前記移動手段を作動させて前記ノズルと前記背面板とを
    相対移動させながら、前記ノズルから隔壁材料を吐出さ
    せるとともに、前記ノズルから隔壁材料を吐出させなが
    ら、前記背面板上の隔壁材料を前記硬化手段により硬化
    させることを特徴とする平面表示装置用の隔壁形成装
    置。
  11. 【請求項11】 請求項9または10に記載の平面表示
    装置用の隔壁形成装置において、 前記硬化手段は、隔壁材料に光あるいは熱を照射するか
    または熱風を供給して隔壁材料を硬化させることを特徴
    とする平面表示装置用の隔壁形成装置。
  12. 【請求項12】 請求項9から11のいずれかに記載の
    平面表示装置用の隔壁形成装置において、 前記硬化手段は、前記ノズルから背面板に対して吐出さ
    れた直後の隔壁材料を硬化させるように、前記ノズルの
    近傍に配置されていることを特徴とする平面表示装置用
    の隔壁形成装置。
  13. 【請求項13】 請求項9から12のいずれかに記載の
    平面表示装置用の隔壁形成装置において、前記ノズルは、複数個の独立した吐出口を相対移動方向
    と直交する方向に並設したものであり、 前記ノズルが複数個備えられ、相対移動方向と直交する
    方向に前記各ノズルを並設するとともに、相対移動方向
    から見て各ノズルの端部同士が一部重複するように配備
    したことを特徴とする平面表示装置用の隔壁形成装置。
  14. 【請求項14】 請求項9から13のいずれかに記載の
    平面表示装置用の隔壁形成装置において、 隔壁材料を恒温に保つための恒温手段を備え、 前記ノズルと背面板とを相対移動させながら、前記ノズ
    ルから隔壁材料を恒温に保ちながら吐出させることを特
    徴とする平面表示装置用の隔壁形成装置。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の平面表示装置用の
    隔壁形成装置において、 前記恒温手段は、供給されてきた隔壁材料を恒温に保ち
    ながら吐出させるように、前記ノズルまたはその近傍に
    設けられたことを特徴とする平面表示装置用の隔壁形成
    装置。
  16. 【請求項16】 請求項14または15に記載の平面表
    示装置用の隔壁形成装置において、 前記恒温手段は、供給されてきた隔壁材料を、前記ノズ
    ルまたはその近傍で、それより上流側での温度よりも低
    い恒温状態で吐出することを特徴とする平面表示装置用
    の隔壁形成装置。
  17. 【請求項17】 平面表示装置に用いられる背面板に隔
    壁を形成する方法であって、 隔壁形成用のレリーフパターンとなる型材料が吐出され
    る吐出口を前記背面板に向けたノズルと、前記背面板と
    を相対移動させながら、前記ノズルから型材料を吐出さ
    せる型材料吐出過程と、 前記ノズルから型材料を吐出させながら、前記背面板上
    の型材料を硬化させる型材料硬化過程と、 前記レリーフパターンの間隙に隔壁材料を埋め込む埋め
    込み過程と、 前記隔壁材料を硬化させる隔壁材料用硬化過程と、 前記レリーフパターンを除去する除去過程と、 を順に実施することにより隔壁を形成することを特徴と
    する平面表示装置用の隔壁形成方法。
  18. 【請求項18】 平面表示装置に用いられる背面板に隔
    壁を形成する方法であって、 ノズルと背面板とを相対移動させながら、前記ノズルか
    ら隔壁形成用のレリーフパターンとなる型材料を吐出さ
    せる型材料吐出過程と、 前記ノズルから型材料を吐出させながら、前記背面板上
    の型材料を硬化させる型材料硬化過程と、 前記レリーフパターンの間隙に隔壁材料を埋め込む埋め
    込み過程と、 前記隔壁材料を硬化させる隔壁材料用硬化過程と、 前記レリーフパターンを除去する除去過程と、 を順に実施することにより隔壁を形成し、 前記隔壁材料吐出過程では、複数個の独立した吐出口を
    備えた前記ノズルの各吐出口から型材料を同時に吐出さ
    せることを特徴とする平面表示装置用の隔壁形成方法。
  19. 【請求項19】 請求項17または18に記載の平面表
    示装置用の隔壁形成方法において、 前記型材料硬化過程では、光あるいは熱を照射するかま
    たは熱風を供給することで型材料を硬化させることを特
    徴とする平面表示装置用の隔壁形成方法。
  20. 【請求項20】 請求項17から19のいずれかに記載
    の平面表示装置用の隔壁形成方法において、 前記型材料硬化過程では、前記ノズルから背面板に対し
    て吐出された直後の型材料を硬化させることを特徴とす
    る平面表示装置用の隔壁形成方法。
  21. 【請求項21】 請求項17から20のいずれかに記載
    の平面表示装置用の隔壁形成方法において、前記ノズルは、複数個の独立した吐出口を相対移動方向
    と直交する方向に並設したものであり、 前記型材料吐出過程では、相対移動方向と直交する方向
    に複数個の前記ノズルを並設するとともに、相対移動方
    向から見て各ノズルの端部同士が一部重複するように配
    備したことを特徴とする平面表示装置用の隔壁形成方
    法。
  22. 【請求項22】 請求項17または18に記載の平面表
    示装置用の隔壁形成方法において、 前記型材料吐出過程は、ノズルと背面板とを相対移動さ
    せながら、前記ノズルから隔壁形成用のレリーフパター
    ンとなる型材料を恒温に保ちながら吐出させる型材料恒
    温吐出過程を備えていることを特徴とする平面表示装置
    用の隔壁形成方法。
  23. 【請求項23】 平面表示装置に用いられる背面板に隔
    壁を形成する装置であって、 背面板を載置する載置台と、 隔壁形成用のレリーフパターンとなる型材料が吐出され
    る吐出口を前記背面板に向けたノズルと、 前記ノズルと前記載置台とを相対移動させる移動手段
    と、 前記背面板上に吐出された型材料を硬化させる硬化手段
    と、 前記レリーフパターンの間隙に隔壁材料を埋め込む埋め
    込み手段と、 前記レリーフパターンを除去する除去手段とを備え、 前記移動手段を作動させて前記ノズルと前記背面板とを
    相対移動させながら、前記ノズルから型材料を吐出させ
    るとともに、前記ノズルから型材料を吐出させながら、
    前記背面板上の型材料を前記硬化手段により硬化させる
    ことを特徴とする平面表示装置用の隔壁形成装置。
  24. 【請求項24】 平面表示装置に用いられる背面板に隔
    壁を形成する装置であって、 背面板を載置する載置台と、 隔壁形成用のレリーフパターンとなる型材料を同時に吐
    出する複数個の独立した吐出口を有するノズルと、 前記ノズルと前記載置台とを相対移動させる移動手段
    と、 前記背面板上に吐出された型材料を硬化させる硬化手段
    と、 前記レリーフパターンの間隙に隔壁材料を埋め込む埋め
    込み手段と、 前記レリーフパターンを除去する除去手段とを備え、 前記移動手段を作動させて前記ノズルと前記背面板とを
    相対移動させながら、前記ノズルから型材料を吐出させ
    るとともに、前記ノズルから型材料を吐出させながら、
    前記背面板上の型材料を前記硬化手段により硬化させる
    ことを特徴とする平面表示装置用の隔壁形成装置。
  25. 【請求項25】 請求項23または24に記載の平面表
    示装置用の隔壁形成装置において、 前記硬化手段は、型材料に光あるいは熱を照射するかま
    たは熱風を供給して型材料を硬化させることを特徴とす
    る平面表示装置用の隔壁形成装置。
  26. 【請求項26】 請求項23から25のいずれかに記載
    の平面表示装置用の隔壁形成装置において、 前記硬化手段は、前記ノズルから背面板に対して吐出さ
    れた直後の型材料を硬化させるように、前記ノズルの近
    傍に配置されていることを特徴とする平面表示装置用の
    隔壁形成装置。
  27. 【請求項27】 請求項23から26のいずれかに記載
    の平面表示装置用の隔壁形成装置において、前記ノズルは、複数個の独立した吐出口を相対移動方向
    と直交する方向に並設したものであり、 前記ノズルが複数個備えられ、相対移動方向と直交する
    方向に前記各ノズルを並設するとともに、相対移動方向
    から見て各ノズルの端部同士が一部重複するように配備
    したことを特徴とする平面表示装置用の隔壁形成装置。
  28. 【請求項28】 請求項23または24に記載の平面表
    示装置用の隔壁形成装置において、 前記ノズルから吐出される型材料を恒温に保つための恒
    温手段を備え、 前記移動手段を作動させて前記ノズルと前記背面板とを
    相対移動させながら、前記ノズルから型材料を恒温に保
    ちながら吐出させるとともに、前記ノズルから型材料を
    吐出させながら、前記背面板上の型材料を前記硬化手段
    により硬化させることを特徴とする平面表示装置用の隔
    壁形成装置。
  29. 【請求項29】 請求項1、2、17、18のいずれか
    に記載の平面表示装置用の隔壁形成方法において、 前記ノズルの吐出口は、ノズルと背面板との相対移動方
    向と直交する方向に比べてその相対移動方向に長い形状
    であることを特徴とする平面表示装置用の隔壁形成方
    法。
  30. 【請求項30】 請求項9、10、23、24のいずれ
    かに記載の平面表示装置用の隔壁形成装置において、 前記ノズルの吐出口は、ノズルと背面板との相対移動方
    向と直交する方向に比べてその相対移動方向に長い形状
    であることを特徴とする平面表示装置用の隔壁形成装
    置。
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