JP3365876B2 - 記録装置及び記録媒体 - Google Patents

記録装置及び記録媒体

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JP3365876B2 JP31691594A JP31691594A JP3365876B2 JP 3365876 B2 JP3365876 B2 JP 3365876B2 JP 31691594 A JP31691594 A JP 31691594A JP 31691594 A JP31691594 A JP 31691594A JP 3365876 B2 JP3365876 B2 JP 3365876B2
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    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/315Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material
    • B41J2/32Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material using thermal heads
    • B41J2/325Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material using thermal heads by selective transfer of ink from ink carrier, e.g. from ink ribbon or sheet

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  • Dot-Matrix Printers And Others (AREA)
  • Electronic Switches (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、IDカード、クレジッ
トカード、プリペイドカード等として用いられる記録媒
体の両面に、文字又は画像等の各種情報を記録するため
の記録装置及び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】IDカード、クレジットカード、プリペ
イドカード等は、例えば表面にカラー写真等のカラー画
像を担持させることにより識別性が向上させられてい
る。従来、この種のカードの表面にあるカラー画像を形
成するには、昇華型の感熱記録材料を支持体に重ねた状
態で感熱記録材料側にサーマルヘッドを接触させて感熱
記録材料に画像を形成するとともに画像を支持体に転写
している。一方、カードの裏面に文字情報を付すには、
支持体に予め文字情報を印刷しておき、文字情報を印刷
した支持体の表面にカラー画像を形成するようになって
いる。したがって、文字情報としてはカード個別の情報
ではなく、全カードに共通な汎用情報が担持されてい
る。
【0003】そこで、カード裏面にも個別情報を担持さ
せるには、表面と同じ記録方式を採用することが考えら
れる。表面と同じ方式で裏面にも記録するには、裏面に
対しても昇華型の感熱記録材料を支持体に重ねた状態で
サーマルヘッドにより印字する構成が考えられる。ま
た、単一の熱転写記録装置を設けた構成であっても、支
持体の表面に熱転写記録を施した後に、支持体を裏返し
て再び装置に挿入し、裏面に同様に熱転写記録を施すこ
とにより、支持体の表裏に画像や文字を記録することが
できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし上述した従来の
記録装置のうち、前者のように、カードの表裏とも同じ
昇華型感熱記録材料を用いる方式の熱転写記録構成であ
ると、記録機構が記録媒体の両面に対向して設けられる
ため、装置全体が大型化するとともに、コスト高を招く
という問題がある。また後者の記録装置では、各種情報
を記録媒体の両面に同時に記録することができないた
め、記録に多大の手間と時間を要するという問題があ
る。更に、従来の熱昇華型感熱記録は、支持体として塩
化ビニルを用いる必要があることから、その廃棄焼却時
に塩素ガスが発生し、環境に悪影響を及ぼすという問題
がある。
【0005】本発明の目的は、記録媒体の両面に各種情
報を迅速に記録することができ、かつ、装置の小型化及
びコスト低減を図ることができる記録装置と、廃棄焼却
時に環境に悪影響を及ぼさない記録媒体を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下
記構成により達成される。 (1) 記録媒体の両面に各種情報を記録する記録装置
において、搬送される記録媒体の一方の面に対向して設
けた直接感熱記録部と、搬送される記録媒体の他方の面
に対向して設けた熱転写記録部と、前記熱転写記録部に
より熱転写記録を行った面に紫外線を照射して光硬化さ
せる第1の定着部と、前記直接感熱記録部により直接感
熱記録を行った面に紫外線を照射する第2の定着部とを
備え、前記第1の定着部と第2の定着部を前記記録媒体
を挟んで対向させて設けたことを特徴とする記録装置。(2) 支持体の少なくとも一方の面に、直接感熱記録
が可能な直接感熱記録層を有し、かつ、他方の面に熱転
写記録が可能で、熱転写後に光硬化性を有する熱転写受
像層を有することを特徴とする記録媒体。
【0007】(3) 支持体の少なくとも一方の面に、
直接感熱記録が可能な直接感熱記録層を有することを特
徴とする記録媒体。 (4) 支持体の一方の面に直接感熱記録が可能な直接
感熱記録層を有し、かつ、他方の面に熱転写記録が可能
な熱転写受像層を有することを特徴とする記録媒体。
【0008】(5) 前記直接感熱記録層が、光定着型
であることを特徴とする前記(2)記載の記録媒体。 (6) 前記熱転写受像層が、光硬化型であることを特
徴とする前記(2)記載の記録媒体。
【0009】
【作用】本発明に係る記録装置においては、記録媒体が
少なくとも一方の面に、直接感熱記録層を有することか
ら、転写装置のような大がかりな機構が不要であり、サ
ーマルヘッドを記録層に接触させて駆動するだけの簡単
な構成で、容易に記録が行われるので、小型の記録装置
を提供できる。記録媒体の他方の面が有する感熱記録層
は、感熱転写記録層であってもよく、また直接感熱記録
層であってもよい。この他方の面も直接感熱記録層であ
ると、記録装置が更に小型になる。
【0010】本発明の記録媒体において、直接感熱記録
層は光定着型であることが好ましい。これにより、光定
着型の直接感熱記録層に直接感熱記録が行われるととも
に、例えば紫外線を照射することによって定着処理が施
される。また、本発明の記録媒体において、熱転写受像
層は光硬化型であることが好ましい。これにより、光硬
化型の熱転写受像層に、熱転写記録が行われるととも
に、例えば紫外線を照射することによって硬化による定
着処理が施される。
【0011】本発明における直接感熱記録層としては、
加熱による発色部に紫外線を照射して濃度を定着する方
式による感熱記録材料がある。この感熱記録材料は、白
黒とカラーの2つのケースが可能である。カラーの場
合、特開平2−141279号公報に記載のように、異
なる色を発色する3層の感熱発色層を有し、各層の発色
程度によりフルカラーを発色することができる。具体的
には、前記感熱記録材料は、表面側から第1感熱発色
層、第2感熱発色層、第3感熱発色層が順に設けられて
おり、サーマルヘッドにより各層を加熱するようになっ
ている。感熱記録材料は、表面側の層ほど感熱発色温度
が低く設定されており、少なくとも上から2層は発色後
に紫外線により色素が固定されるようになっている。し
たがって、加熱により既に発色した層の下層を加熱して
いるときに既発色層の発色濃度が高まることがない。本
材料は、サーモオートクロームペーパー(富士写真フイ
ルム(株)製)として市販されており、これを用いるこ
とができる。また、白黒の場合、定着型感熱フィルムT
FF(富士写真フイルム(株)製)として市販されてい
る材料を用いることができる。
【0012】また、本発明における熱転写記録材料とし
ては、特願平5−263695号明細書に記載の薄膜剥
離型感熱記録材料と受像材料とがある。感熱記録材料の
色材層は、色材の含有率が40重量%以上で層厚が0.
2μm〜1.0μmであり、従来の色材層に比べて層厚
が薄いにもかかわらず色材含有率が高い。したがって、
色材層は層厚に起因する剪断力(色材層の剥離を可能に
する力)が小さく、微小ドット形状に剥離が可能であ
る。しかも、色材層は色材含有率が従来に比べて大幅に
高いので微小ドットで剥離して受像材料に転写されても
高濃度が得られる。色材の含有率が40重量%以上であ
ることは、単位面積当たりの色材量が従来より大幅に多
いことを意味する。このように、単位面積当たりの色材
量が多いと、微小ドットでも所定の濃度で発色して階調
を表現することができ、階調の幅が広がる。
【0013】一方、受像材料は支持体上にクッション層
及び受像層が層設されている。このクッション層はヴィ
カー(Vicat)法(具体的にはアメリカ材料試験法
ASTMD−1235によるポリマー軟化点測定法)に
より測定した軟化温度が80℃以下で厚さが3〜100
μmであり、押圧により変形可能になっている。なお、
受像層もクッション層の変形に追従して変形可能になっ
ている。
【0014】クッション層としての、ヴィカー法により
測定した軟化温度が80℃以下の材料の具体例として
は、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィ
ン、エチレンと酢酸ビニルあるいはエチレンとアクリル
酸エステルの如きエチレン共重合体、ポリ塩化ビニル、
塩化ビニルと酢酸ビニルの如き塩化ビニル共重合体、ポ
リ塩化ビニリデン及びその共重合体、ポリスチレン、ス
チレンと(メタ)アクリル酸エステルの如きスチレン共
重合体、ポリビニルトルエン、ビニルトルエンと(メ
タ)アクリル酸エステルの如きビニルトルエン共重合
体、ポリ(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリ
ル酸ブチルと酢酸ビニル等の(メタ)アクリル酸エステ
ルの共重合体、酢酸共重合体ナイロン、共重合ナイロ
ン、N−アルコキシメチル化ナイロンの如きポリアミド
樹脂、ポリブタジエン、ポリイソプレン及びそれらの共
重合体(ゴム系ポリマー)、塩化ゴムなどの有機高分子
物質から少なくとも1つ選ばれるのが好ましいが、更に
「プラスチック性能便覧」(日本プラスチック工業連
盟、全日本プラスチック工業連合会編著、工業調査会発
行、1968年10月25日発行)による軟化温度が約
80℃以下の有機高分子物質を使用することができる。
これらの有機高分子物質中には該高分子物質と相溶性の
ある各種の可塑剤を添加して実質的な軟化点を下げるこ
とも可能である。更には、軟化点が80℃以上の有機高
分子物質でも相溶性のある可塑剤を添加することによ
り、実質的に軟化点を80℃以下に下げることも可能で
ある。また、これらの有機高分子物質中に、支持体や感
光層との接着力を調節するために、実質的な軟化点が8
0℃を超えない範囲で各種のポリマーや、密着改良剤あ
るいは界面活性剤、離型剤を加えることも可能である。
【0015】一例として、ポリエチレンテレフタレート
フィルム上に、クッション層としてエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体を用いた場合、微量の塩化ポリエチレンの添
加は特に有効である。中間層の厚さについては、受像層
の厚さとの合計が約8μm以上あれば特に制限はない
が、好ましくはクッション層厚が3μm〜100μm、
特に好ましくは10μm〜50μmである。
【0016】このクッション層は、上述したポリマーを
適当な溶媒に溶かして支持体上に塗布することもできる
し、あらかじめ別の仮支持体上に塗布・溶融押し出し等
の方法で形成した層を、支持体上に転写してもよい。
【0017】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の実施例を
説明する。図1は、本発明の一実施例である記録装置を
示す図である。この図において、記録媒体50は、搬送
ローラ10によって図中左方に搬送され、熱転写記録部
20及び直接感熱記録部30によって両面に各種情報を
記録されるとともに、定着部(第1の定着部)40,定
着部(第2の定着部)41において記録された情報の定
着処理を施される。処理後の記録媒体50は、IDカー
ド、クレジットカード、プリペイドカード等として使用
される。
【0018】熱転写記録部20は、搬送される記録媒体
50の表面(図中上面)に対向して設けられており、記
録媒体50の表面に例えば文字情報及びカラー写真等の
カラー画像情報を記録する。すなわち熱転写記録部20
においては、記録ヘッド21がトナーシート22を加熱
することにより、記録媒体50の表面に設けられた熱転
写受像層52に各種情報を転写する。トナーシート22
は、送りローラ23によって記録ヘッド21に送られ、
巻取りローラ24によって巻き取られる。トナーシート
22には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)、ブラック(K)の各色毎のトナー層(図示しな
い)が、トナーシート22の送り方向に沿って面順次に
設けられる。なおトナーシート22には、各色毎のトナ
ー層に加えて透明保護層を、トナーシート22の送り方
向に沿うブラック(K)のトナー層の次に設けてもよ
く、設けられた透明保護層がUV硬化性であってもよ
い。記録ヘッド21としては、例えば京セラ(株)製サ
ーマルヘッドKBE-57-12MGL7-SPが好適に用いられる。
【0019】記録方式は、ドットの大きさを画像の濃淡
に対応して変化させるバリアブルドット方式(VD
S)、すなわち記録ヘッド21の発熱素子(図示しな
い)に印加する電圧のパルス幅を画像の濃淡に応じて変
化させることにより、トナーシート22への加熱エネル
ギーを制御し、転写される各ドットの大きさを画像の濃
淡に合わせて変化させる方式である。これにより昇華型
熱転写方式に劣らない高画質を低コストで得られる。
【0020】直接感熱記録部30は、搬送される記録媒
体50の裏面(図中下面)に対向して設けられており、
記録媒体50の裏面に例えば文字情報を記録する。すな
わち直接感熱記録部30においては、記録ヘッド31
が、記録媒体50の裏面に設けられた直接感熱記録層5
3を直接感熱させ、各種情報を記録する。記録ヘッド3
1としては、京セラ(株)製サーマルヘッドKBE-57-12M
GL7-SPが好適に用いられる。
【0021】定着部40,41は、搬送される記録媒体
50の両面にそれぞれ対向して設けられる。記録媒体5
0の表面に対向する定着部40(以下、表面定着部40
という)は、第1のUV蛍光灯42を備える樹脂硬化用
であり、記録媒体50の裏面に対向する定着部41(以
下、裏面定着部41という)は、第2のUV蛍光灯43
を備える感熱定着用である。第1のUV蛍光灯42とし
ては、日本ピーアイ(株)製蛍光灯PC−37(波長3
65nm,アパーチャ角度75°)が好適に用いられ
る。第2のUV蛍光灯43としては、日本ピーアイ
(株)製蛍光灯PC−42(波長420nm,アパーチ
ャ角度75°)が好適に用いられる。
【0022】記録媒体50としては、白PETフィルム
を支持体51として、表面に前述の薄膜剥離型感熱記録
材料とともに用いられる受像材料としての光硬化型の熱
転写受像層52が設けられている。裏面には光定着型の
直接感熱記録層53が設けられている。具体例として
は、図2に示すように、支持体54を白PETフィルム
U7(帝人(株)製)75μに変えた定着型感熱フィル
ム(富士写真フィルム(株)製)55と、支持体56を
白PETフィルムU7(帝人(株)製)50μに変えた
カラーアートCR−T3(富士写真フィルム(株)製)
57を、各支持体54,56の接合面58,59で接着
剤によって貼り合わせたものが好適に用いられる。この
場合、カラーアートCR−T3(富士写真フィルム
(株)製)57に熱転写記録が行われ、定着型感熱フィ
ルム(富士写真フィルム(株)製)55に直接感熱記録
が行われる。図1及び図2のいずれの記録媒体50も、
支持体51,54,56としてPETフィルムを用いて
おり、支持体として塩化ビニル樹脂等を用いた従来の記
録媒体のように、廃棄焼却時に塩素等の有害物質が発生
することはなく、環境への影響が最小限に抑えられる。
【0023】本実施例の作用を説明する。記録媒体50
は、熱転写記録部20及び直接感熱記録部30によって
表面及び裏面に各種情報を記録されるとともに、表面及
び裏面定着部40,41によって記録情報の定着処理を
施される。すなわち熱転写記録部20においては、記録
ヘッド21が、トナーシート22のトナー層をバリアブ
ルドット方式によって加熱することにより、記録媒体5
0表面の熱転写受像層52に、例えば文字情報及びカラ
ー写真等のカラー画像情報を転写する。
【0024】直接感熱記録部30においては、記録ヘッ
ド31が、記録媒体50裏面の直接感熱記録層53を直
接感熱させ、例えば文字情報を記録する。表面定着部4
0においては、第1のUV蛍光灯42による紫外線照射
により、記録媒体50表面の熱転写受像層52が硬化
し、以後熱転写トナーによる追加記録ができない状態と
なって偽造等が防止されるとともに、表面硬度が増大し
て傷等がつきにくくなる。また熱転写受像層52を覆う
UV硬化性透明保護層(図示しない)を設けた場合に
は、傷等に対して更に強くなる。裏面定着部41におい
ては、第2のUV蛍光灯43による紫外線照射により、
記録媒体50裏面の直接感熱記録層53に含まれる感光
性ジアゾ化合物が分解され、以後直接感熱による追加記
録ができない状態となる。
【0025】上記構成により、図3(a)に示すIDカ
ード49等を作製することができる。図3(b)に
(a)のA−A断面を示すように、IDカード49は、
表面側に薄膜剥離型感熱記録材料からの画像を受像する
熱転写受像層52が設けられ、裏面側に直接感熱記録層
53が設けられている。
【0026】以上のように上記第1実施例によれば、記
録媒体50は、熱転写記録部20及び直接感熱記録部3
0によって表面の熱転写受像層52及び裏面の直接感熱
記録層53に各種情報を記録されるので、記録媒体50
の両面に各種情報を迅速に記録することができ、かつ、
装置の小型化及びコスト低減を図ることができる。すな
わち記録媒体50の表面には、バリアブルドットによる
溶融熱転写方式で情報記録が行われ、かつ、記録媒体5
0の裏面には、直接感熱によって情報記録が行われるの
で、昇華型熱転写方式に劣らない高画質を低コストで得
ることができるものでありながら、昇華型熱転写方式に
よる従来の記録装置では記録媒体の支持体として用いる
ことができなかったPETフィルムを、記録媒体50の
支持体51,54,56として用いることができる。こ
れにより、記録媒体50の廃棄焼却時における塩素等の
有害物質の発生を確実に防止することができ、環境への
影響を最小限に抑えることができる。また記録媒体50
は、表面及び裏面定着部40,41によって記録情報の
定着処理を施されるので、記録情報の剥離等が生じ難
く、従来特に熱転写方式による記録媒体において問題で
あった偽造等を、確実に防止することができる。
【0027】図4は、本発明の第2実施例である記録装
置を示す全体概略図である。この図において、搬送され
る記録媒体60の表面(図中上面)に対向する位置に
は、表面直接感熱記録部70が設けられており、記録媒
体60の表面に例えば文字情報及びカラー写真等のカラ
ー画像情報を記録する。記録媒体60の裏面に対向する
位置には、第1実施例の直接感熱記録部30と同一構成
の裏面直接感熱記録部71が設けられる。表面定着部7
2は、第1実施例の同一の第1及び第2のUV蛍光灯4
2,43を備える感熱定着用であり、裏面定着部73
は、第1実施例の裏面定着部41と同一の構成である。
記録媒体60としては、白PETフィルムを支持体61
として、表面及び裏面に光定着型の直接感熱記録層6
2,63を設けられたものが用いられる。その他の構成
は、上記第1実施例と同一である。
【0028】このような記録装置において、記録媒体6
0は、表面及び裏面直接感熱記録部70,71によって
表面及び裏面に各種情報を記録されるとともに、表面及
び裏面定着部72,73によって記録情報を定着処理さ
れる。すなわち表面直接感熱記録部70においては、記
録ヘッド74が、記録媒体60表面の直接感熱記録層6
2を直接感熱させ、例えば文字情報及びカラー写真等の
カラー画像情報を記録する。裏面直接感熱記録部71に
おいては、記録ヘッド75が、記録媒体60裏面の直接
感熱記録層63を直接感熱させ、例えば文字情報を記録
する。表面及び裏面定着部72,73においてはそれぞ
れ、第1及び第2のUV蛍光灯42,43による紫外線
照射により、記録媒体60の表面及び裏面の直接感熱記
録層62,63に含まれる感光性ジアゾ化合物が分解さ
れ、以後直接感熱による追加記録ができない状態とな
る。
【0029】以上のように上記第2実施例によれば、記
録媒体60は、表面及び裏面直接感熱記録部70,71
によって表面及び裏面の直接感熱記録層62,63に各
種情報を記録されるので、記録媒体60の両面に各種情
報を迅速に記録することができ、かつ、装置の小型化及
びコスト低減を図ることができる。また記録媒体60の
表面及び裏面には、直接感熱によって情報記録が行われ
るので、昇華型熱転写方式による従来の記録装置では記
録媒体の支持体として用いることができなかったPET
フィルムを、記録媒体60の支持体61として用いるこ
とができる。これにより、記録媒体60の廃棄焼却時に
おける塩素等の有害物質の発生を確実に防止することが
でき、環境への影響を最小限に抑えることができる。更
に記録媒体60は、表面及び裏面定着部72,73によ
って記録情報の定着処理を施されるので、記録情報の剥
離等が生じ難く、従来特に熱転写方式による記録媒体に
おいて問題であった偽造等を、確実に防止することがで
きる。
【0030】なお上記第1又は第2実施例において、以
下の(1)〜(3)のような偽造発見のための対策を施
してもよい。 (1)図1に示す熱転写記録部20のトナーシート22
のトナー層に、蛍光物質を混入しておき、UVランプに
よる紫外線照射によって発光するか否かで、本物と偽物
を識別する。 (2)図1及び図2に示す記録媒体50,60の直接感
熱記録層53,62,63に、蛍光性の発色剤を混入し
ておき、UVランプによる紫外線照射によって発光する
か否かで、本物と偽物を識別する。 (3)図2に示す記録媒体において、各支持体54,5
6の接合面58,59に黒インクで適当なマークを印刷
しておき、記録媒体を透かした際、マークが見えるか否
かで本物と偽物を識別する。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明に係る記録装置によ
れば、直接感熱記録部により記録媒体の一方の面に直接
感熱記録を行い、熱転写記録部により記録媒体の他方の
面に熱転写記録を行い、第1の定着部により熱転写記録
を行った面に紫外線を照射して光硬化させることによ
り、熱転写記録を行った面の表面硬度が増大して傷等が
つきにくくなるとともに、記録媒体の両面に各種情報を
迅速に記録することができる。また、第2の定着部によ
り直接感熱記録を行った面に紫外線を照射することによ
り、以後直接感熱による追加記録ができない状態にでき
る。さらに、装置の小型化及びコスト低減を図ることが
できる。
【0032】本発明に係る記録媒体によれば、支持体の
少なくとも一方の面に、直接感熱記録が可能な直接感熱
記録層を有し、かつ、他方の面に熱転写記録が可能で、
熱転写後に光硬化性を有する熱転写受像層を有すること
により、支持体の一方の面に直接感熱記録を行うことが
でき、かつ、他方の面に熱転写記録を行うことができ
る。本発明に係る記録媒体によれば、光定着型の直接感
熱記録層に、直接感熱記録を行うことができるととも
に、例えば紫外線を照射することによって定着処理を施
すことができる。本発明に係る記録媒体によれば、光硬
化型の熱転写受像層に、熱転写記録を行うことができる
とともに、例えば紫外線を照射することによって硬化に
よる定着処理を施すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である記録装置を示す全体
概略図である。
【図2】記録媒体の具体例を示す図である。
【図3】(a)は本発明により作製したIDカードの斜
視図、(b)は(a)のA−A断面図である。
【図4】本発明の第2実施例である記録装置を示す全体
概略図である。
【符号の説明】
20 熱転写記録部 21 記録ヘッド 22 トナーシート 30 直接感熱記録部 31 記録ヘッド 40,41 定着部 42,43 UV蛍光灯 49 IDカード 50 記録媒体 51 支持体 52 熱転写受像層 53 直接感熱記録層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/32 B41J 2/325 B41J 3/54 B41J 3/60 B41M 5/38

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体の両面に各種情報を記録する記
    録装置において、 搬送される記録媒体の一方の面に対向して設けた直接感
    熱記録部と、 搬送される記録媒体の他方の面に対向して設けた熱転写
    記録部と、前記熱転写記録部により熱転写記録を行った面に紫外線
    を照射して光硬化させる第1の定着部と、 前記直接感熱記録部により直接感熱記録を行った面に紫
    外線を照射する第2の定着部とを備え、 前記第1の定着部と第2の定着部を前記記録媒体を挟ん
    で対向させて設けた ことを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 支持体の少なくとも一方の面に、直接感
    熱記録が可能な直接感熱記録層を有し、かつ、他方の面
    に熱転写記録が可能で、該熱転写記録後に光硬化可能な
    光硬化型の熱転写受像層を有することを特徴とする記録
    媒体。
  3. 【請求項3】 前記直接感熱記録層が、光定着型である
    ことを特徴とする請求項2記載の記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記熱転写受像層に、蛍光物質を混入し
    たトナーシートのトナー層が転写されることを特徴とす
    る請求項2記載の記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記直接感熱記録層が、蛍光性の発色剤
    を混入してあることを特徴とする請求項2記載の記録媒
    体。
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