JP3365715B2 - 電磁クラッチ - Google Patents

電磁クラッチ

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JP3365715B2
JP3365715B2 JP30523996A JP30523996A JP3365715B2 JP 3365715 B2 JP3365715 B2 JP 3365715B2 JP 30523996 A JP30523996 A JP 30523996A JP 30523996 A JP30523996 A JP 30523996A JP 3365715 B2 JP3365715 B2 JP 3365715B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁クラッチに関
し、更に詳しくは、組立ての容易な構造を有する電磁ク
ラッチに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電磁クラッチは、例えば、図3に
示すように構成されている。この図3に示す電磁クラッ
チは、複写機の給紙機構等に適用されるものであり、一
面に開口202を有し、対向する他面に底部204を有
するハウジング206と、このハウジング206の開口
202を覆うカバー208とから構成されたフィールド
210を備えている。このフィールド210の底部20
4には、その中心部に穿設された貫通孔205に軸受2
12が配設され、フィールド210のカバー208に
は、その中心部に穿設された貫通孔209に軸受214
が配設されている。
【0003】また、フィールド210には、底部204
の軸受212とカバー208の軸受214とを貫通して
シャフト216が回転可能に配設されている。このシャ
フト216の外周には、フィールド210内の略中央部
位置からフィールド210の底部204側の外部位置に
かけて筒体218が回転可能に嵌合されている。この筒
体218のフィールド210の外部位置には、ギア22
0が嵌合されている。
【0004】フィールド210内には、中央部に貫通孔
222を有する励磁コイル224が筒体218に遊嵌さ
れて底部204側に固定されている。また、フィールド
210内には、励磁コイル224に隣接する位置に支持
部材226がシャフト216に回転可能に嵌合されてお
り、この支持部材226には、カバー208側に板ばね
228を介してアーマチュア230が取り付けられてい
る。この支持部材226は、コイルばね232により筒
体218に一体に連結され、筒体218と一緒に回転可
能となっている。また、フィールド210内には、アー
マチュア230に隣接する位置に、スリット234の形
成されたロータ236がシャフト216に一体に取り付
けられている。
【0005】上記のように構成された電磁クラッチは、
ギア220が外部の駆動源により回転することにより筒
体218がシャフト216の外周を回転すると、支持部
材226が筒体218と一緒に回転し、それによってア
ーマチュア230が回転するようになっている。いま、
励磁コイル224に通電されると、シャフト216、フ
ィールド210のハウジング206及びロータ236に
より形成される磁路中に励磁コイル224による磁束が
生成され、ロータ236のスリット234に生じる漏れ
磁束によってロータ236に吸着力が生じる。そのた
め、アーマチュア230は、板ばね228の弾性力に抗
してロータ236に吸着される。その結果、ロータ23
6がギア220を回転させている駆動源により回転する
ことになり、ロータ236と一体となっているシャフト
216が回転する。
【0006】一方、励磁コイル224への通電が遮断さ
れると、磁束が消滅するためにロータ236とアーマチ
ュア230間の吸着力が消滅し、その結果、アーマチュ
ア230は板ばね228の弾性力により支持部材226
側に引き戻され、ロータ236から離反することにな
る。その結果、ギア220が回転していてもシャフト2
16の回転は停止する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
に構成された電磁クラッチは、励磁コイル224がフィ
ールド210内に接着剤により固定されるようになって
いるため、接着剤付与工程と接着剤の乾燥工程とが必要
になって電磁クラッチの組立工程が複雑になると共に、
その組立時間が長くなるという問題があった。
【0008】従って、本発明は、組立工程を簡素化で
き、組立時間を短縮することのできる組立ての容易な電
磁クラッチを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に係る電磁クラッチは、開口を有する有
状のハウジング及び当該開口を覆うカバーからなるフィ
ールドと、このフィールドの内部を貫通してそのフィー
ルドに回転可能に取り付けられたシャフトと、上記フィ
ールド内の底部側に配設され、上記シャフトに回転可能
に取り付けられたロータと、連結手段により上記フィー
ルド内のシャフトに連結され、上記フィールド内におけ
る上記ロータよりも開口側に配設された支持部材と、こ
の支持部材に板ばねを介して取り付けられ、上記ロータ
と対向する側に配設されたアーマチュアと、上記フィー
ルド内のシャフトの周囲であって、上記フィールド内の
カバー側である上記支持部材と対向する側に配設された
励磁コイルとを備え上記励磁コイルは、鍔付きボビン
に巻線が巻回されると共に、当該ボビンの鍔に周方向に
沿って形成された径方向に突出する複数の突起を有し、
上記ハウジングは、その開口に周方向に沿って形成され
た複数の第1の切り込み及び当該第1の切り込みの底部
側にそれぞれ延設された複数の第2の切り込みを有し、
上記カバーは、その周縁であって上記第1の切り込みに
対応する位置に形成された複数の突起を有し、上記励磁
コイルはその突起が上記第2の切り込みに係合されるこ
とによりハウジングに固定され、上記カバーはその突起
が上記第1の切り込みに係合されてかしめられることに
よりハウジングに固定されたことを特徴としている。
【0010】この請求項1に係る電磁クラッチでは、ロ
ータに対して外部の駆動源から回転力が与えられる。そ
して、励磁コイルに通電されていないときは、ロータが
回転してもシャフトは停止しているが、励磁コイルに通
電されたときは、ロータに吸着力が生じてアーマチュア
がロータに吸着される。その結果、アーマチュアと支持
部材とが回転し、支持部材の連結されたシャフトが回転
することになる。また、ボビンの鍔に形成された突起
ハウジングに形成された第2の切り込みに係合されて励
磁コイルがフィールドを構成するハウジングに固定され
る結果、接着剤付与工程と乾燥工程とが不要となる。
【0011】また、請求項2に係る電磁クラッチは、請
求項1に係るものにおいて、上記連結手段がコイルばね
からなり、このコイルばねの一端が上記シャフトに係止
され、そのコイルばねの他端が上記支持部材に係止され
ことを特徴としている。
【0012】この請求項2に係る電磁クラッチでは、
ータにアーマチュアが吸着されて支持部材が回転を始め
ると、その支持部材の回転力がコイルばねを介してシャ
フトに伝達され、それによりシャフトが回転する
【0013】また、請求項3に係る電磁クラッチは、請
求項2に係るものにおいて、上記ロータが、上記シャフ
トに回転可能に嵌合される筒体を備えたものであり、そ
の筒体の端部が上記シャフトに沿って上記フィールドの
外部に突出し、この突出した部分に駆動力伝達部材が取
り付けられたことを特徴としている。
【0014】この請求項3に係る電磁クラッチでは、
ィールドの外部に突出した筒体部分に取り付けられた駆
動力伝達部材に外部の駆動源から回転力が付与され、こ
の駆動力伝達部材に付与された回転力によりロータが回
転する
【0015】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施形態に係る
電磁クラッチの断面図であり、図2はその分解斜視図で
ある。これらの図において、電磁クラッチは、一面に開
口12を有し、対向する他面に底部14を有する円筒状
のハウジング16と、このハウジング16の開口12を
覆う板状のカバー18とから構成されたフィールド20
を備えている。
【0016】ハウジング16の開口12の周縁には、四
角形状の複数(図示では3個)の切り込み22が周方向
に等間隔で形成されると共に、カバー18の周縁には、
ハウジング16の各切り込み22に対応する位置に四角
形状の突起24が形成されている。カバー18は、その
突起24がハウジング16の切り込み22に嵌合されて
開口12に配設され、突起24をかしめることによりハ
ウジング16に固定されている。
【0017】また、ハウジング16の切り込み22の中
央部には、後述する励磁コイル88の突起98と係合す
る係止手段である四角形状の切り込み25が底部14側
に延設され、ハウジング16の開口12の周縁適所に
は、後述する励磁コイル88のリード線96を外部に引
き出す凹溝27が形成されている。
【0018】また、ハウジング16の底部14には、そ
の中心部に貫通孔28が形成され、この貫通孔28に軸
受29が嵌合されている。上記貫通孔28は、一部に直
線部分を有する回り止め形状とされており、軸受29の
貫通孔28への嵌合部は、上記貫通孔28に合致した形
状とされている。また、カバー18には、その周縁に径
方向に突出する回り止め突起30が形成されると共に、
中心部に貫通孔31が形成され、この貫通孔31に軸受
32が嵌合されている。
【0019】フィールド20には、円筒状のシャフト3
4が、底部14の軸受28とカバー18の軸受32とを
貫通して回転可能に配設されている。このシャフト34
は、全長の1/2よりも少し長めの小径部35と、この
小径部35より少し短めの大径部37を有し、小径部3
5側が軸受28を貫通し、大径部37側が軸受32を貫
通している。また、小径部35の端部周面には、ワッシ
ャ溝36が形成されている。また、大径部37の中間部
周面には、鍔状のストッパ40が突設されると共に、大
径部37の端部には、シャフト34内に挿通される給紙
機構等を構成するシャフトを固定するためのねじ孔38
が形成されている。
【0020】フィールド20内には、周縁内側に弧状の
複数(図示では3個)のスリット41を有する円板状の
ロータ42がシャフト34に回転可能に取り付けられて
底部14側に配設されている。このロータ42は、その
中心部に、ロータ42の底部14側に突出する外側筒部
441と、ロータ42のカバー18側に突出する内側筒
部442とを有する筒体44を備え、この筒体44がシ
ャフト34の小径部35に回転可能に嵌合されている。
また、この筒体44の外側筒部441は、その一部44
1aがシャフト34の周面に沿ってフィールド20の外
部に突出しており、このフィールド20外部の突出部4
41aに、中心部に貫通孔45を有する駆動力伝達部材
としてのギア46が嵌合されている。なお、筒体44と
シャフト34の大径部37との軸心方向における接合位
置には、両者の滑りを良好にするためのワッシャ47が
配設されている。また、シャフト34のワッシャ溝36
には、ワッシャ48が嵌合され、ギア46が突出部44
1aから抜け出るのを阻止している。
【0021】上記ギア46の貫通孔45は、その中央部
にシャフト34の端部が嵌合され、対向位置にそれぞれ
形成されている延設部451に筒体44の突出部441
aが嵌合されるようになっている。なお、筒体44の外
径は、シャフト34の大径部37の外径と略同じ大きさ
に設定されており、筒体44が大径部37に嵌合された
状態で両者が略同じ外周面内に位置するようになってい
る。
【0022】シャフト34には、その大径部37と筒体
44の内側筒部442とに跨って連結部材としてのコイ
ルばね50が嵌合されている。このコイルばね50は、
大径部37側に位置する一方の端部52がコイルばね5
0の軸心側に屈曲され、筒体44側に位置する他方の端
部54がコイルばね50の外周側に屈曲されており、一
方の端部52が大径部37に形成された係止孔39に係
止されている。このコイルばね50は、一方の端部52
が係止孔39に係止された状態で他方の端部54に対し
て図1の右側からみて時計方向の回転力を加えたとき、
コイルばね50が巻き締められる方向に巻回されたもの
であり、シャフト34のストッパ40により位置規制さ
れるようになっている。
【0023】また、シャフト34には、コイルばね50
上に、中心部にコイルばね50の外径よりも大きな径を
有する貫通孔56の形成された板状の支持部材58が嵌
合されている。この支持部材58のロータ42側の面に
は、貫通孔56の周囲に筒部62が形成されている。ま
た、支持部材58には、貫通孔56に連続してコイルば
ね50の他方の端部54を係止する係止孔60が形成さ
れており、上記筒部62はこの係止孔60の周囲にも延
設されている。また、支持部材58には、後述する板ば
ね68を固定するための複数(図示では3個)のねじ孔
64が周方向に等間隔で形成されると共に、周縁に複数
(図示では3個)の凹溝66がねじ孔64間の位置に等
間隔で形成されている。
【0024】支持部材58のロータ42側の面には、板
ばね68を介して板状のアーマチュア70が取付けられ
ている。
【0025】すなわち、板ばね68には、その中央部に
支持部材58の筒部62の外径よりも大きな径を有する
貫通孔72が形成されると共に、支持部材58の係止孔
60に対応する位置に貫通孔72に連続して凹溝74が
形成され、支持部材58のねじ孔64に対応する位置に
ねじ挿通孔76が形成されている。また、板ばね68の
各ねじ挿通孔76間には、アーマチュア70に形成され
た後述するかしめ突起84の挿通される通孔77が形成
されている。
【0026】また、アーマチュア70には、その中央部
に支持部材58の筒部62の外径よりも若干大きな径を
有する貫通孔78が形成されると共に、支持部材58の
係止孔60に対応する位置に貫通孔78に連続して係止
孔60の周囲の筒部62を収納する凹溝80が形成さ
れ、板ばね68のねじ挿通孔76に対応する位置に後述
するねじ86の頭部を収納する凹溝82が形成されてい
る。また、アーマチュア70の各凹溝82間には、板ば
ね68の通孔77に対応する位置にかしめ突起84が形
成されている。
【0027】上記のように構成された板ばね68とアー
マチュア70とは、アーマチュア70のかしめ突起84
が板ばね68の通孔77に挿通されてかしめられること
により相互に固定され、アーマチュア70の貫通孔78
が支持部材58の筒部62に嵌合された状態で、複数の
ねじ86が板ばね68のねじ挿通孔76に挿通されて支
持部材58のねじ孔64に螺合されることにより、アー
マチュア70が支持部材58に固定されるようになって
いる。なお、アーマチュア70が板ばね68を介して支
持部材58に取り付けられたとき、板ばね68の支持部
材58側に形成されるかしめ突起84のかしめ部が支持
部材58の凹溝66に収納されるようになっている。
【0028】支持部材58のカバー18側の面には、励
磁コイル88がシャフト34の大径部37にコイルばね
50を介して嵌合されている。この励磁コイル88は、
中央部にシャフト34の大径部37よりも径の大きい貫
通孔89を有し、軸方向両端に鍔90を有する鍔付きボ
ビン92に巻線94が巻回されて構成されており、カバ
ー18側に位置する一方の鍔90に沿ってリード線96
が引き出されている。また、励磁コイル88は、カバー
18側に位置する一方の鍔90の周縁であって、上記ハ
ウジング16の開口12の切り込み25に対応する位置
に径方向に突出する係止手段である四角形状の突起98
が形成されており、この突起98がハウジング16の切
り込み25に密着状に係合されることによってフィール
ド20に固定されている。
【0029】また、励磁コイル88の上記一方の鍔90
面には、貫通孔89の周囲に凹溝100が形成され、カ
バー18の貫通孔31に嵌合される軸受32の励磁コイ
ル88側の一部が嵌合されている。
【0030】なお、上記構成部品のうち、少なくともフ
ィールド20、シャフト34、ロータ42及びアーマチ
ュア70は鉄系金属等の磁性材料で構成され、ギア48
及び支持部材58は樹脂等の非磁性材料で構成されてい
る。また、フィールド20を構成するカバー18は、ハ
ウジング16内に各構成部材が配設された後に突起24
がハウジング16の切り込み22に嵌合されて開口12
に配設され、その後に突起24がかしめられてハウジン
グ16に固定されることになる。
【0031】本発明の電磁クラッチは上記のように構成
され、給紙機構等のシャフトがシャフト34に挿通され
てねじ孔38に螺合されたねじにより固定されると共
に、カバー18に形成された回り止め突起30が複写機
等の機器内部の固定部材に固定されてフィールド20が
回転しないように位置決めされた状態で、外部の駆動源
からギア46に図1の右側からみて時計方向に回転する
回転力が与えられ、これによりロータ42が同方向に回
転する。
【0032】いま、励磁コイル88に通電されると、フ
ィールド20、シャフト34、及びロータ42介して形
成される鎖線Mで示す磁路中に励磁コイル88による磁
束が生成され、ロータ42にはスリット41の洩れ磁束
によって吸着力が生じる。そのため、アーマチュア70
は板ばね68の弾性力に抗してロータ42に吸着され
る。その結果、支持部材58とアーマチュア70がロー
タ42と一緒に回転し、支持部材58がコイルばね50
によりシャフト34に連結されているため、シャフト3
4が回転する。
【0033】なお、支持部材58とアーマチュア70が
回転し始めてもシャフト34は直ぐにはロータ42と同
じ速度では回転せず、コイルばね50が完全に巻き締め
られるまでの間は徐々に速度を上げていき、コイルばね
50が完全に巻き締められた段階でロータ42と同じ速
度で回転することになる。すなわち、外部の駆動源から
ロータ42に与えられた回転力がシャフト34の回転始
動時にシャフト34に急激に伝達されずに緩やかに伝達
されることになる。
【0034】一方、励磁コイル88への通電が遮断され
ると、磁束が消滅するためにロータ42の吸着力も消滅
し、その結果、アーマチュア70は板ばね68の弾性力
により支持部材58側に引き戻され、ロータ42とは離
間することになる。そのため、ロータ42が回転してい
てもシャフト34の回転は停止することになる。
【0035】本発明の電磁クラッチは上記のように構成
されているので、励磁コイル88をフィールド20に固
定するための接着剤付与工程や接着剤の乾燥工程が不要
となり、電磁クラッチの組立てが容易になる。また、上
記実施形態では、励磁コイル88がフィールド20を構
成するハウジング16の開口12に配設されているの
で、励磁コイル88の取り付け作業が容易となる。ま
た、上記実施形態では、コイルばね50が支持部材58
をシャフト34に連結する連結手段として用いられてい
るので、ギア46に急激な回転力が与えられてもシャフ
ト34が不用意に回転するようなことがない。すなわ
ち、図3に示す従来例のように、コイルばね132が外
部の駆動源から直接、回転力の与えられる筒体118に
係止されていると、ギア120に急激な回転力が与えれ
られたときにコイルばね132が巻き締められてシャフ
ト116を締め付ける虞があり、そうした場合はシャフ
ト116が不用意に回転することになるが、本発明の構
成ではそのような虞が全くなくなる。
【0036】なお、上記実施形態では、励磁コイル88
をフィールド20内のカバー18側に配設するようにし
ているが、励磁コイル88を底部14側に配設するよう
にすることもできる。このようにした場合は、例えば、
鍔付きボビン92の底部14側の鍔90に鍔付きボビン
92の軸心方向に突出する突起等からなる係止手段を形
成しておき、底部14にその係止手段が係合される凹溝
等からなる係止手段を形成しておくようにすればよい。
【0037】また、上記実施形態では、励磁コイル88
をフィールド20に固定するのに鍔付きボビン92の鍔
90に係止手段としての突起98を形成しているが、例
えば、励磁コイル88を樹脂モールドして被覆体を形成
し、この被覆体に突起等の係止手段を形成するようにす
ることもできる。
【0038】また、上記実施形態では、アーマチュア7
0を取り付ける支持部材58をコイルばね50を介して
シャフト34に連結するようにしているが、支持部材5
8をかしめ、溶接、ねじ止め等の他の連結手段でシャフ
ト34に連結するようにすることもできる。
【0039】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
励磁コイルはボビンの鍔に形成された突起がハウジング
に形成された第2の切り込みに係合されてフィールドを
構成するハウジングに固定され、カバーは周縁に形成さ
れた突起が第1の切り込みに係合されてかしめられるこ
とによりハウジングに固定されるようになっているた
め、電磁クラッチを容易に組立てることができるように
なる。
【0040】また、請求項2の発明によれば、アーマチ
ュアを取り付ける支持部材をシャフトとに連結する連結
手段がコイルばねからなるものであるため、外部の駆動
源からロータに与えられた回転力がシャフトの回転始動
時にシャフトに緩やかに伝達され、ロータの回転力がシ
ャフトに急激に伝達されることにより生じる不都合をな
くすことができる。
【0041】また、請求項3の発明によれば、ロータが
シャフトに回転可能に嵌合される筒体を備えたものであ
り、その筒体の端部がシャフトに沿ってフィールドの外
部に突出し、この突出した部分に駆動力伝達部材が取り
付けられているため、外部の駆動源から駆動力伝達部材
を介して容易にロータに回転力を与えることができるよ
うになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る電磁クラッチの断面
図である。
【図2】図1に示す電磁クラッチの分解斜視図である。
【図3】従来例の電磁クラッチの断面図である。
【符号の説明】
12 開口 14 底部 16 ハウジング 18 カバー 20 フィールド 22 切り込み 25 切り込み(第2の係止手段) 34 シャフト 42 ロータ 44 筒体 46 ギア(駆動力伝達部材) 50 コイルばね 58 支持部材 68 板ばね 70 アーマチュア 88 励磁コイル 90 鍔 92 鍔付きボビン 98 突起(第1の係止手段)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口を有する有底状のハウジング及び当
    該開口を覆うカバーからなるフィールドと、このフィー
    ルドの内部を貫通してそのフィールドに回転可能に取り
    付けられたシャフトと、上記フィールド内の底部側に配
    設され、上記シャフトに回転可能に取り付けられたロー
    タと、連結手段により上記フィールド内のシャフトに連
    結され、上記フィールド内における上記ロータよりも開
    口側に配設された支持部材と、この支持部材に板ばねを
    介して取り付けられ、上記ロータと対向する側に配設さ
    れたアーマチュアと、上記フィールド内のシャフトの周
    囲であって、上記フィールド内のカバー側である上記支
    持部材と対向する側に配設された励磁コイルとを備え 上記励磁コイルは、鍔付きボビンに巻線が巻回されると
    共に、当該ボビンの鍔に周方向に沿って形成された径方
    向に突出する複数の突起を有し、上記ハウジングは、そ
    の開口に周方向に沿って形成された複数の第1の切り込
    み及び当該第1の切り込みの底部側にそれぞれ延設され
    た複数の第2の切り込みを有し、上記カバーは、その周
    縁であって上記第1の切り込みに対応する位置に形成さ
    れた複数の突起を有し、 上記励磁コイルはその突起が上記第2の切り込みに係合
    されることによりハウジングに固定され、上記カバーは
    その突起が上記第1の切り込みに係合されてかしめられ
    ることによりハウジング に固定されたことを特徴とする
    電磁クラッチ。
  2. 【請求項2】 上記連結手段はコイルばねからなり、こ
    のコイルばねの一端が上記シャフトに係止され、そのコ
    イルばねの他端が上記支持部材に係止されたことを特徴
    とする請求項1記載の電磁クラッチ。
  3. 【請求項3】 上記ロータは、上記シャフトに回転可能
    に嵌合される筒体を備えたものであり、その筒体の端部
    が上記シャフトに沿って上記フィールドの外部に突出
    し、この突出した部分に駆動力伝達部材が取り付けられ
    たことを特徴とする請求項記載の電磁クラッチ。
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