JP3365700B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3365700B2
JP3365700B2 JP14264895A JP14264895A JP3365700B2 JP 3365700 B2 JP3365700 B2 JP 3365700B2 JP 14264895 A JP14264895 A JP 14264895A JP 14264895 A JP14264895 A JP 14264895A JP 3365700 B2 JP3365700 B2 JP 3365700B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、像担持体に形成された
トナー像を、該担持体に向けて搬送された転写紙に転写
して記録画像を得る画像形成装置であって、前記像担持
体を含む作像要素の少なくとも1つをユニットケースに
組付けて作像ユニットを構成すると共に、該作像ユニッ
トを画像形成装置本体に着脱可能に装着して成る画像形
成装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】複写機、プリンタ、ファクシミリ又はそ
の複合機などの従来の画像形成装置においては、転写紙
を像担持体に向けて正しく搬送できるように、転写紙を
案内するガイド部を画像形成装置本体に設けている。と
ころが、この構成によると転写紙を案内する専用のガイ
ド部を画像形成装置本体に複数設けなければならないた
め、画像形成装置全体の部品点数が増大し、そのコスト
が上昇する欠点を免れない。 【0003】そこで、作像ユニットのユニットケース下
部を、転写紙を案内するガイド部として構成することが
考えられる。このようにすれば、画像形成装置の部品点
数の減少と、そのコストの低減を達成することができ
る。 【0004】ところが、上述のようにユニットケースの
下部によって転写紙のガイド部を構成すると、作像ユニ
ットを画像形成装置本体から取り出し、これを床面等の
載置面上に置いたとき、そのユニットケースの下部は載
置面上に接するので、その下部により構成された転写紙
のガイド部が載置面に接触することになる。このため、
そのガイド部に載置面上の異物が付着したり、その異物
によってガイド部が傷つけられることがある。かかる作
像ユニットをそのまま画像形成装置本体に装着して使用
すれば、そのユニットケース下部のガイド部に付着した
異物が転写紙に付着して転写紙を汚してしまったり、ガ
イド部に傷がついているときは、これが転写紙の案内機
能を果たせなくなるおそれがある。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した新
規な認識に基づきなされたものであって、その目的とす
るところは、作像ユニットのユニットケース下部に転写
紙の案内機能を持たせて画像形成装置全体の部品点数を
減少させ、かつその作像ユニットを載置面上に置いたと
きも、そのユニットケース下部により構成された転写紙
のガイド部に異物が付着したり、そのガイド部が異物に
よって傷つけられる不具合を阻止できる冒頭に記載した
形式の画像形成装置を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、冒頭に記載した形式の画像形成装置におい
て、画像形成装置本体に装着された作像ユニットのユニ
ットケース下部が、搬送される転写紙のガイド部を構成
するように、当該作像ユニットのユニットケースを位置
決めし、かつ転写紙が通過する通紙幅範囲の両外方のユ
ニットケース下部の部分に、ユニットケースの底壁から
の突出高さが転写紙のガイド部の当該突出高さよりも高
くなった突部を設け、該ガイド部が、ユニットケースの
底壁に突設されていて、かつ転写紙の搬送方向に沿って
延びる複数のガイドリブによって構成され、該ガイドリ
ブのユニットケースの底壁からの突出高さは、当該ガイ
ドリブの転写紙搬送方向上流側部から下流側部へ向けて
漸次低くなるように設定され、該転写紙搬送方向上流側
部は、その自由端縁が丸みをもった状態でユニットケー
スの底壁から突出し、転写紙搬送方向上流側の突部と転
写紙搬送方向下流側の突部の間の中間部分は、これらの
突部よりもユニットケースの底壁の側に窪んだ凹部とし
て形成され、かつ該両突部と前記中間部分は、前記ガイ
ドリブに対してほぼ平行に延び、前記ユニットケース
を、その外部から、転写紙搬送方向に対して直交する方
向に見たとき、前記ガイドリブが、前記突部と前記中間
部分とによって覆われるように、当該ガイドリブと突部
と中間部分のユニットケースの底壁からの突出高さが設
定されていることを特徴とする画像形成装置を提案す
る。 【0007】 【0008】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面に従って詳細に
説明する。 【0009】図1は、図示していない画像形成装置本体
に装着された作像ユニット1の垂直断面図であり、図2
はその作像ユニットの外観斜視図である。この作像ユニ
ット1は、画像形成装置本体に着脱可能に装着され、本
例では作像ユニット1を図2に矢印Aで示す方向に画像
形成装置本体に対して押し込むことによって、その作像
ユニット1を図1に示した画像形成装置本体内の所定の
位置に装填セットし、矢印Aと反対方向に作像ユニット
を引き出すことによって、その作像ユニット1を画像形
成装置本体から取り出すことができる。画像形成装置
は、例えば複写機、プリンタ、ファクシミリ又はその複
合機などとして構成される。 【0010】図1及び図2に示すように、作像ユニット
1は、ユニットケース2と、これに組込まれた後述する
各種の作像要素を有し、図に一例として示したユニット
ケース2は、ケース本体3と、その上部に取付けられた
ケースカバー4と、後述する現像装置の上壁を構成する
現像ケースカバー5と、同じく後述するトナー搬送路の
上壁及び現像装置の上壁の一部を構成する上カバー6と
を有していて、ケースカバー4、現像ケースカバー5、
及び上カバー6は、ケース本体3に対してスナップフィ
ット(所謂パッチン止め)によって着脱自在に係止され
ている。現像ケースカバー5に形成された開口102
(図2)は、図2には示していない剤カートリッジ81
(図1)によって閉鎖されている。 【0011】図3は、図1及び図2に示したケースカバ
ー4、現像ケースカバー5、及び上カバー6をケース本
体3から外したときの様子を示す外観斜視図であり、図
4は同じ状態での部分断面平面図である。 【0012】ユニットケース2には、その内部に像担持
体の一例であるドラム状の感光体7と、帯電装置の一例
である帯電ローラ8がそれぞれ回転自在に組付けられ、
帯電ローラ8は感光体7に対して平行に延びている。図
3においては、帯電ローラ8を感光体7から離間した状
態で示してある。 【0013】画像形成動作時に、感光体7は図示してい
ない駆動装置によって図1における時計方向に回転駆動
され、このとき、画像形成装置本体に支持された図示し
ていない除電装置からの除電光L1が、ケースカバー4
に形成された開口34を通してユニットケース2内に入
射し、感光体7の表面を照射する。これにより、感光体
7は、その表面電位が例えば0乃至−150Vの基準電
位に平均化される。一方、帯電ローラ8は、感光体7の
表面に圧接し、その感光体7の回転によって従動回転し
ながら、感光体7を、その表面電位が例えば−1100
V前後となるように一様に帯電する。このとき、帯電ロ
ーラ8には、図示していない電源によって所定の電圧が
印加される。 【0014】上述のように所定の極性に帯電された感光
体7の表面部分には、露光部9において、光変調された
レーザ光L2が照射される。このレーザ光L2は、画像
形成装置本体に支持された図示していない露光光学系か
ら出射し、ケースカバー4に形成された開口35を通し
てユニットケース2に入射する。かかる露光によって、
感光体7上に所定の静電潜像が形成される。例えば、レ
ーザ光L2の照射された感光体部分(画像部)は、その
表面電位が0乃至−290Vとなり、レーザ光L2の照
射されない感光体部分(地肌部)の表面電位は、前述の
−1100V前後をほぼ維持する。図示していない原稿
を照明し、その反射光像を感光体7に結像して静電潜像
を形成することもできる。 【0015】一方、ユニットケース2には、図1及び図
4に示したように現像装置10の現像スリーブ11(図
3には示さず)が回転自在に支持され、このスリーブ1
1は画像形成動作時に図1における反時計方向に回転駆
動される。また、ユニットケース2におけるケース本体
3の一部と、その上部を覆う前述の現像ケースカバー5
とによって現像装置10の現像ケース12が構成され、
その内部に現像剤室90が区画されている。かかる現像
ケース12の現像剤室90には、トナーとキャリアを有
する粉体状の二成分系現像剤101(図1)が収容さ
れ、現像スリーブ11の内部には、全体を符号13で示
した複数の磁石が不動に配置されている。 【0016】現像スリーブ11が前述のように回転する
ことによって、現像ケース12内の現像剤101は、磁
石13の磁力で現像スリーブ11上に担持されつつ搬送
され、ドクタブレード14より成る剤規制部材によっ
て、搬送される現像剤の量が規制される。規制後の現像
剤は、現像スリーブ11と感光体7との間の現像領域へ
運ばれ、このとき、現像スリーブ11には例えば−80
0V前後の現像バイアス電圧が印加されているため、現
像領域に搬送された現像剤中のトナーが、感光体7上の
画像部に静電的に移行して付着し、感光体7上に所定の
トナー像が形成される。感光体7に形成された静電潜像
がトナー像として可視像化されるのである。 【0017】一方、画像形成装置本体には、図1に示す
ように、転写装置の一例である転写ローラ15が感光体
7に対向して回転自在に支持されている。また画像形成
装置本体側には図示していない給紙装置が設けられ、こ
の給紙装置から転写紙100が図1に矢印Bで示すよう
に感光体7と転写ローラ15との間の転写部22へ向け
て搬送される。かかる転写紙100は、その先端と感光
体7上に形成されたトナー像の先端とが合致した状態
で、感光体7と転写ローラ15との間の転写部22を通
過する。このとき、転写ローラ15は、転写紙100を
介して感光体7に当接しながら図1における反時計方向
に回転し、しかもこの転写ローラ15には転写バイアス
電圧が印加されているので、感光体7上のトナー像が転
写紙100に転写される。 【0018】感光体7を離れた転写紙100は、図1に
矢印B1で示したように、図示していない定着装置へと
搬送され、ここで熱と圧力の作用により、トナー像が転
写紙100上に融着されて定着される。転写紙100の
搬送方向における転写部22の下流側には、画像形成装
置本体に支持された除電針16が配置されている。この
除電針16は、感光体7と平行に延びる薄い金属板より
成り、感光体7を向いた側の除電針16の部分は鋸歯状
に形成され、その各歯の先端は鋭角にとがっている。か
かる除電針16には、図示していない電源により電圧が
印加され、これによって転写紙100を除電し、転写紙
100を感光体7から分離しやすくしている。 【0019】トナー像転写後に感光体7上に付着してい
る残留トナーは、図1に示したクリーニング装置17の
クリーニングブレード18によって感光体7の表面から
掻き落される。このようにして感光体7の表面が清掃さ
れ、再び次の画像形成動作に移る。クリーニング装置1
7は、ユニットケース2におけるケース本体3の一部に
よって構成されたクリーニングケース19を有し、クリ
ーニングブレード18によって掻き取られたトナーは、
クリーニングケース19内に配置されたトナー搬送部材
20の回転によってクリーニング装置17外に排出さ
れ、後述するように現像装置10において再使用され
る。トナー搬送部材20は、例えばトナー搬送スクリュ
ー又はトナー搬送コイルなどの適宜な形態で構成され
る。クリーニングブレード18は、感光体7の表面を清
掃するクリーニング部材の一例をなすものであって、後
に説明するように、ケース本体3に固定保持されてい
る。 【0020】以上のように、図示した画像形成装置は、
感光体7より成る像担持体に形成されたトナー像を、そ
の像担持体に向けて搬送された転写紙100に転写して
記録画像を得るように構成されており、また画像形成装
置本体に着脱可能に装着された作像ユニットは、上述の
像担持体を含む作像要素の少なくとも1つをユニットケ
ースに組付けたものであって、図示した例では感光体
7、帯電ローラ8、現像装置10及びクリーニング装置
17の各構成要素がユニットケース2に組付けられて作
像ユニット1が構成されている。 【0021】ところで、先にも説明したように、転写紙
100を感光体7へ向けて正しく搬送するには、その転
写紙100を案内するガイド部を設ける必要がある。こ
のため、図1に示した画像形成装置においては、転写部
22へ搬送される転写紙100を案内する上下のガイド
部23,24が設けられている。下側のガイド部24
は、画像形成装置本体に固定されたガイド部材によって
構成され、このガイド部材は、転写部22を離れた転写
紙100を矢印B1方向に案内する用もなすものであ
る。 【0022】ここで、上側のガイド部23についても、
画像形成装置本体に固定されたガイド部材により構成す
ることも可能であるが、このようにすると、下側のガイ
ド部材のほかに、上側のガイド部23も独立した部材と
して画像形成装置本体に設ければならず、これによって
部品点数が増大し、そのコストが上昇する欠点を免れな
い。 【0023】そこで、本例の画像形成装置においては、
画像形成装置本体に装着された作像ユニット1のユニッ
トケース下部、図の例ではそのケース本体3の下部が、
搬送される転写紙100の進行方向を規制する上側のガ
イド部23を構成している。ユニットケース下部がガイ
ド部23を構成するように、作像ユニット1のユニット
ケース2が画像形成装置本体に対して位置決めされてい
るのである。かかるガイド部23は、下側のガイド部2
4に対して上方に離間して位置していると共に、転写紙
100の搬送方向に関し、転写部22よりも上流側の部
位に位置し、転写部22へ搬送される転写紙100を案
内する用をなす。 【0024】このように、ユニットケース自体によって
転写紙100を案内するガイド部23を構成しているの
で、上側のガイド部として独立した部材を設ける必要が
なく、画像形成装置の部品点数の減少と、そのコストの
低減を達成できる。 【0025】ここで、図5は、作像ユニット1を構成す
るユニットケース2のケース本体3を図3に示した状態
から上下反転させて示す斜視図である。この図から判る
ように、ユニットケース2、本例ではそのケース本体3
の底壁21に形成された切欠25から感光体7の一部が
ユニットケース2の外方へ突出している。また図5にお
ける矢印Bは、図1の矢印Bと同じく、転写部22(図
1)に向けて送られる転写紙100の搬送方向を示して
いる。さらに符号Wは、転写紙100が通る通紙領域を
示しており、最大幅の転写紙100もこの領域Wを通過
する。 【0026】本例では、図1及び図5に示すように、ユ
ニットケース下部によって構成されるガイド部23が、
ユニットケース2におけるケース本体3の底壁21に突
設されていて、かつ転写紙100の搬送方向Bに沿って
延びる複数のガイドリブ26によって構成されている。
これらのリブ26は、転写紙100の搬送方向Bに対し
て直交する方向に互いに離間し、しかも、転写紙100
が通過する通紙領域W内に設けられ、そのリブ26の自
由端縁によって最大サイズの転写紙100をも確実に案
内できるように構成されている。 【0027】上述したガイドリブ26ではなく、ユニッ
トケース下部の平坦な面、例えばその底壁21の下面に
よって、転写部22へ搬送される転写紙100を案内す
るガイド部を構成することもできる。但し、このガイド
部が平坦な面であると、転写紙100のもつ静電気力に
よって、その転写紙100が平坦なガイド面に密着し、
転写紙100の搬送性が低下することがある。かかる搬
送性の低下が生じると、転写紙100上に転写されたト
ナー像に伸びや縮みが発生して異常画像となるおそれが
ある。また平坦な平面よりなるガイド部にトナーが付着
した場合、その付着面積が大きくなるため、付着トナー
が転写紙の先端に多量に再付着して転写紙に著しい汚れ
が発生するおそれがある。 【0028】これに対し、図1及び図5に示した実施例
のように、ガイドリブ26によってガイド部23を構成
し、そのガイドリブ26の自由端縁によって転写紙10
0を案内するように構成すると、そのガイド部23に転
写紙100が接しても、その接触面積が極く小さなもの
となるので、転写紙100が静電気力でガイド部23に
密着することを防止でき、異常画像の発生を阻止でき
る。しかもガイドリブ26の自由端縁により構成される
ガイド部23にトナーが付着しても、そのガイド部23
と転写紙100との接触面積は小さいので、転写紙10
0に多量のトナーが付着することを阻止でき、転写紙1
00に、トナーによる著しい汚れが発生することを防止
できる。また、図1及び図5に示すように、ガイドリブ
26のユニットケース底壁21からの突出高さは、当該
ガイドリブの転写紙搬送方向上流側部から下流側部へ向
けて漸次低くなるように設定され、しかも該転写紙搬送
方向上流側部は、その自由端縁が丸みをもった状態でユ
ニットケースの底壁21から突出している。 【0029】また、本例の画像形成装置においては、図
1及び図5に示すように、転写紙100が通過する通紙
領域W以外のユニットケース2の下部の部分、図の例で
はそのケース本体3の下部の部分に、転写紙100のガ
イド部23よりも外方(図1における下方)に突出した
突部27が設けられている。転写紙100の搬送を阻害
しないユニットケース2の下部の部分に突部27が突設
されているのである。図1及び図5の例では、ガイド部
23によって案内される転写紙100が通過する通紙幅
範囲の両外方のユニットケース下部の部分に、ケース本
体3と一体に形成された突部27がそれぞれ設けられ、
合計4個の突部27が配設されている。そして、これら
の突部27がユニットケース2の底壁21より突出する
高さHは、転写紙のガイド部である各ガイドリブ26が
底壁21から突出する高さhよりも高くなっている。ま
た、図1及び図5から明らかなように、転写紙搬送方向
上流側の突部27と転写紙搬送方向下流側の突部27の
間の中間部分は、これらの突部27,27よりもユニッ
トケース2の底壁21の側に窪んだ凹部として形成さ
れ、かつ両突部27,27と上記中間部分は、ガイドリ
ブ26に対してほぼ平行に延びている。また、ユニット
ケース2を、その外部から、転写紙搬送方向に対して直
交する方向に見たとき、ガイドリブ26が、突部27と
上記中間部分とによって覆われるように、当該ガイドリ
ブ26と突部27と中間部分のユニットケース2の底壁
21からの突出高さが設定されている。 【0030】ここで、作像ユニット1を前述のように画
像形成装置本体から取り出したとき、そのユニット1
は、ユニットケース下部の側を下に向けて平坦な床面や
机上面などの載置面上に載置される。その際、ユニット
ケース2の下部には、ガイド部23よりも外方に突出し
た突部27が設けられているので、これらの突部27が
載置面に当接する。すなわち、突部27の間に存在する
ガイド部23、本例ではガイドリブ26の自由端縁が載
置面に接することはないのである。 【0031】上記構成によれば、載置面上にたとえ異物
が存在していても、その異物がガイド部23に付着した
り、その異物によってガイド部23が傷つけられるよう
なおそれはない。従って、この作像ユニット1を再び画
像形成装置本体にそのまま装填して使用しても、転写紙
100に異物が付着することはなく、ガイド部23は支
障なく転写紙100を案内する機能を果たすことができ
る。また、たとえ突部27に載置面上の異物が付着した
り、その異物によって突部27が多少傷つけられたとし
ても、かかる作像ユニット1を画像形成装置本体にセッ
トしたとき、その突部27は転写紙100の通る通紙領
域Wよりも外側に位置しているので、転写紙100の搬
送が阻害されるおそれはない。 【0032】図5に示した実施例では、搬送される転写
紙100の両側方に突部27を設けたが、通紙領域Wよ
り外側のユニットケース下部の部分であれば、他の部位
に突部27を設けてもよい。図6は、搬送される転写紙
の両側方と、通紙領域Wよりも転写紙搬送方向上流側の
ユニットケース底壁21の部分とに、ガイドリブ26か
ら成るガイド部23よりもユニットケース外方に突出し
た突部27をそれぞれ設けた例を示している。 【0033】図1、図5及び図6に示した突部27の底
壁21からの突出高さHは、作像ユニット1を載置面上
に置いたとき、感光体7も、その載置面に接しないよう
な大きさに設定されている。 【0034】次に本発明の理解のため、図示した画像形
成装置を構成する各装置と、その各構成要素をより詳細
に説明する。 【0035】先ず、図1に例示した感光体7は積層型の
OPC感光体より成り、図7はその断面構造の模式拡大
図である。図7に示した積層型感光体7は、その導電性
基板28上に、0.1乃至1μmの厚みを有する電荷発
生層(CGL)29と、10乃至30μmの厚みを有す
る電荷移動層(CTL)30が順次積層されたものであ
り、かかる電荷発生層29と電荷移動層30とが感光層
31を構成している。かかる感光体7に入射するレーザ
光L2は、透光性の電荷移動層30を透過して電荷発生
層29で吸収され、電荷発生層29ではこの励起エネル
ギによってキャリアが生成される。生成されたキャリア
は外場の力で電荷移動層30に注入され、その電荷移動
層30中を移動して感光体表面に達し、表面電荷を中和
する。図7に示した電荷移動層30は正孔輸送型のもの
で、マイナス帯電したときの状態を示している。 【0036】次に、図1及び図3に示した帯電ローラ8
は、金属製の芯金の外周面に導電性ゴムを巻き付けた構
成となっていて、感光体7を帯電するとき感光体7の表
面に接触する。かかる帯電ローラ8は、その長手方向各
端部が、一方だけを図3に示した軸受33aにそれぞれ
回転自在に支持され、その各軸受33aは、帯電ローラ
8に対して平行に延びる帯電ローラケース33の長手方
向各端部に、帯電ローラ8と共に、感光体7に対して接
近又は離隔する方向に所定の範囲を移動可能に支持され
ている。また帯電ローラケース33の帯電ローラ8に対
向した面には、その帯電ローラ8に沿って長く延びた帯
電ローラ清掃部材の一例であるクリーニングパッド32
が貼着されている。 【0037】上述した各軸受33aと、帯電ローラケー
ス33の長手方向各端部との間には、図示していない第
1の圧縮スプリングが圧装され、これによって各軸受3
3aが感光体7に対して接近する向きに加圧され、帯電
ローラ8が感光体7の表面に圧接することができる。ま
た、帯電ローラケース33も、感光体7の表面に対して
所定の範囲を接近又は離間する方向に移動可能に、該ケ
ース33の長手方向各端部がユニットケース2のケース
本体3に形成された各切欠36(図3に一方だけを示
す)に組付けられている。かかる帯電ローラケース33
は、ケースカバー4(図1,図2)によってケース本体
3からの抜け出しが阻止されている。さらに、ケース本
体3と、帯電ローラケース33の長手方向各端部との間
にも、上述した第1の圧縮スプリングとは別の第2の圧
縮スプリング37(図3に一方だけを示す)が圧装さ
れ、これによって帯電ローラケース33が感光体7の表
面から離間する方向に付勢されている。 【0038】ケースカバー4は、感光体7及び帯電ロー
ラ8などに人の手が触れないようにする保護カバーの働
きを為すものであるが、その他、上述のように、第2の
圧縮スプリング37によって付勢された帯電ローラケー
ス33が、ケース本体3から外れないようにするストッ
パとしての働きもなしている。これにより、帯電ローラ
ケース33用の独立したストッパ部材を設ける必要がな
く、構成の簡素化を達成できる。 【0039】一方、図1に示すように、画像形成装置本
体には、カム38を回転制御する電磁クラッチ39が設
けられ、カム38は電磁クラッチ39の回転軸に固定さ
れていて、電磁クラッチ39は1回の動作で120°回
転するように構成されている。またこのカム38には、
枢ピン40を介して画像形成装置本体に揺動可能に支持
された揺動アーム41の一端41aが図示していないば
ねの作用で圧接し、このアーム41の他端41bは、ケ
ースカバー4の開口34を通して帯電ローラケース33
の上面に当接している。帯電ローラケース33の上面
は、前述の第2の圧縮スプリング37の加圧作用によっ
て、揺動アーム41の他端41bに圧接する。 【0040】カム38が図1に示した回転位置を占めて
いて、符号a1で示したカム面部分が揺動アーム41の
一端41aに当っているとき、帯電ローラケース33も
図1に示した位置を占めているが、このとき帯電ローラ
8は、前述の第1の圧縮スプリングの押圧作用によって
感光体7の表面に圧接し、その帯電ローラ8の芯金に印
加された電圧により、前述の如く感光体7を所定の極性
に帯電する。 【0041】上述のように帯電ローラ8は、感光体7を
帯電する帯電動作時に、感光体7の表面に接触し続けて
いるので、感光体7に付着した微小トナーによって帯電
ローラ8が汚されてしまい、感光体7に帯電むらが発生
するおそれがある。このため、本例の画像形成装置で
は、帯電ローラ8による帯電動作時以外の適時に、電磁
クラッチ39が作動してカム38が120°回転し、図
1に符号a2で示したカム面部分が揺動アーム41の一
端41aに圧接する。これにより、揺動アーム41の他
端41bは、帯電ローラケース33を感光体7の表面に
接近する向きに加圧して移動させる。このとき帯電ロー
ラ8は感光体7の表面に圧接したままであり、従ってク
リーニングパッド32が帯電ローラ8の周面に圧接す
る。その際、帯電ローラ8は感光体7の回転に従動して
回転し、クリーニングパッド32が帯電ローラ8の周面
を清掃する。このようにして、帯電ローラ8がトナーに
よって汚されたまま、感光体7への帯電動作を行うこと
が阻止され、感光体7の帯電むら発生を防止することが
できるのである。 【0042】また画像形成装置の作動を停止するとき、
電磁クラッチ39の作動により、カム38は図1に符号
3で示した面が揺動アーム41の一端41aに圧接す
る。これにより揺動アーム41の他端41bは図1に示
した状態よりも上方に持ち上がり、帯電ローラケース3
3は、前述の第2の圧縮スプリング37の作用で感光体
7から離間する方向に移動する。これによって帯電ロー
ラ8も感光体7の表面から離れる。画像形成装置の作動
停止状態で、長時間、帯電ローラ8が感光体7に当接し
たままであると、感光体7が汚染され、異常画像が発生
するおそれがあるが、本例の画像形成装置においては、
上述のように、その作動停止時に、帯電ローラ8を感光
体7から離間させ、画像形成動作時に異常画像が発生す
ることを阻止しているのである。 【0043】帯電ローラ8に代え、コロナ放電器より成
る帯電装置を用いることもできるが、本例のように帯電
ローラ8を採用すると、コロナ放電器を用いた場合のオ
ゾン発生量を1/100乃至1/1000に抑えること
が可能となり、これによって画像形成装置本体にオゾン
処理部材を付設する必要がなくなる。 【0044】次に帯電ローラ8による帯電メカニズムに
ついて説明する。図8は感光体7と帯電ローラ8を模式
的に示す帯電モデル図であり、図9はその帯電モデルの
等価回路を示している。ここで、帯電ローラ8の中心の
芯金に印加する電圧をVaとし、帯電ローラ8にかかる
電圧をVr、帯電ローラ8と感光体7の当接部近傍の空
隙42における放電開始電圧をVg、感光体7の表面電
位をVdとすると、これらの関係は、 Va=Vr+Vg+Vd (1) と表わされる。ここで、帯電ローラ8にかかる電圧Vr
は、帯電ローラ8の抵抗値をR、流れる電流値をIとす
ると、 Vr=I・R (2) となり、上記空隙における放電開始電圧Vgは、感光体
7の感光層31の膜厚をd、感光層31の比誘電率をK
dとすると、 Vg=312+6.2×d/Kd+√(7737.6×d/Kd) (3) で表わされる。感光体の表面電位Vdは、感光体7に供
給される電荷をQ、その感光層31の静電容量をCとす
ると、 Vd=Q/C (4) となる。ここで、感光体7の周速をVp、帯電ローラ8
の長さをL、その誘電定数をK0とすると、 Q=I/L・Vp C=(K0・Kd)/d となり、 Vd=(I・d)/(K0・Kd・L・Vp) (5) となる。 よって(1)式は、 Va=I・R+312+6.2×d/Kd+√(7737.6×d/Kd) +(I・d)/(K0・Kd・L・Vp) (6) となる。以上が帯電モデル式である。 【0045】次に、帯電ローラ8による帯電の制御方式
を考えると、この方式には定電圧制御方式と、定電流制
御方式のいずれかの方式を採用することができる。 【0046】定電圧制御方式は、(1)、(6)式のV
aを一定とする制御方式である。この場合、(1)式で
実際感光体7の帯電電位として使われるのはVdの項で
ある。従って、Vr及びVgが変化すると、Vdに影響を
与える。ここで各項について見てみると、Vrの項は、
帯電ローラ8の抵抗値が変動因子である。従って、環境
変動で帯電ローラ8の抵抗値が上昇すると、Vr値が上
がり、Vdが下がることになる。従って、この影響を抑
えるため温度検知手段を設け、Vaを補正する必要があ
る。又、著しく帯電ローラ抵抗値が上昇するのは低温湿
時であるので、図示していないヒーター等を設け、ある
温度以下とならないようにすることが望ましい。 【0047】次に、Vgの項においては感光層31の膜
厚dの影響を受けるが、実際に数値を代入し、初期でd
=28μm、経時で4μm減少したとし、Kd=3.2
として計算すると、Vg(28)=626、Vg(24)
=599で、この差27Vの変化量となる。この程度の
変化なので、帯電電位(通常800〜1000V)に対
する影響は小さいと考える。なお、前記帯電ローラ抵抗
値変動のところで流れる電流の値自体は小さいので、帯
電ローラ抵抗値を低目(例えば107Ω以下)に抑えれ
ば、Vdへの影響を小さくすることが可能である。 【0048】定電流方式の場合は、(6)式でIが一定
となる制御方式で、Vrの項、Vgの項の影響は受けな
い。しかしながら、Vdの項の感光層膜厚dの変化の影
響は、Vdに直接及び、前記例で示した初期28μm
で、経時で4μm変化した場合、Vdは経時でVd×24
/28の値となり、仮にVdが初期850Vとすると、
経時では728Vとなり100V以上も低下してしま
い、帯電性能が保証できなくなるおそれがある。これを
防ぐためには、感光層31の膜厚変化を検知して補正す
ればよいが、実際上、このような検知機構は高価でとて
も装着はできない。従って、感光体表面の硬度を上げ、
摩耗しない感光体を使用する以外、現状では対策が難し
い。 【0049】以上の理由から、本例では、帯電ローラ8
の抵抗変動に対する印加電圧補正を必要とするが、定電
圧制御方式を採用している。そして、帯電ローラ8の温
度検出手段として、図1に示すように、ケースカバー4
に装着されたサーミスタ43が使用されている。このサ
ーミスタ43は、帯電ローラ8の表面温度を検知し、そ
の帯電ローラ8が温度変化してその電気抵抗が変化した
分の印加電圧補正を行うための回路へ信号を送ってい
る。かかるサーミスタ43は、帯電ローラ8が感光体7
の表面から離間したとき、その帯電ローラ8に接触する
位置に設けられている。 【0050】上述のように、サーミスタ43をケースカ
バー4に取り付けたので、このサーミスタ用の専用の取
付部材を別に設ける必要がなく、画像形成装置、特にそ
の作像ユニット1の構成を簡素化することができる。ま
た帯電ローラ8が感光体7より離間したとき、すなわち
帯電ローラ8に電圧が印加されていないときにサーミス
タ43が帯電ローラ8の周面に接触してそのローラ8の
温度を検知できるように構成されているので、サーミス
タ43が、帯電ローラ8へ印加された電圧の影響によっ
て壊れるおそれはない。 【0051】次に、現像装置10について説明する。図
1、図3及び図4を参照して先に説明したように、現像
ケース12には、例えば小さな鉄球より成るキャリアと
トナーとを有する二成分系現像剤101が収容され、こ
の現像剤101は、後に詳しく説明する第1及び第2の
剤撹拌部材44,45によって現像ケース12の現像剤
室90内を循環搬送されつつ撹拌され、現像スリーブ1
1に供給される。現像スリーブ11に供給された現像剤
は、前述のように、その現像スリーブ11の周辺に設け
られたドクタブレード14によって層厚を規制される。
現像スリーブ11の周面のうち、感光体7に対向する部
分は、現像ケース12から外部に露呈している。 【0052】ここで、現像スリーブ11は、その外径が
例えば16乃至20mmのアルミニウムより成る非磁性円
筒体より成り、その周面は円滑に形成されるか、又は現
像剤の搬送性を高めるため、現像スリーブ11の外周面
に例えばV溝などの凹凸が形成されている。 【0053】図4に示すように、現像スリーブ11の内
部には軸46が貫通し、この軸46に前述の磁石13が
固定されている。軸46の手前側の端部46aは、ユニ
ットケース2のケース本体3に対して後述するように固
定支持され、奥側の端部46bは、現像スリーブ11の
奥側端に嵌着固定されたスリーブ端部材47に軸受を介
して相対回転可能に嵌合している。またこのスリーブ端
部材47の軸部47aは、ユニットケースのケース本体
3に後述するように回転自在に支持されている。現像ス
リーブ11の手前側の端部は、軸受を介して軸46に回
転自在に支持されている。なお、ここに言う「奥側」と
「手前側」は、画像形成装置本体に対する作像ユニット
1の着脱方向を基準としたものである。 【0054】上述のように、軸46は、磁石13と共に
ユニットケース2に対して不動に支持され、かかる軸4
6に現像スリーブ11が回転自在に支持されている。そ
してスリーブ端部材47が、これに付設されたカップリ
ング48とこれに係合する画像形成装置本体側のカップ
リング49(図2)とを介して回転駆動されることによ
り、現像スリーブ11が図1における反時計方向に回転
駆動される。現像スリーブ11へのバイアス電圧は、上
述したカップリング48,49を介して、画像形成装置
本体側から印加される。 【0055】図10は、現像スリーブ11と、その内部
に回転不能に配置された磁石13と、感光体7との関係
を示す説明図である。ここに示したように、磁石13の
個々の磁石、すなわち第1乃至第5の磁石13a乃至1
3eは、現像スリーブ11の周方向に配列されてそれぞ
れ軸46に不動に固定され、そのスリーブ11の長手方
向に延びている。そして、これらの磁石13a乃至13
eによって現像スリーブ11の周方向に、その法線方向
の磁力分布P1乃至P6が形成される。 【0056】第1の磁石13aは感光体7にほぼ対向
し、その磁力分布は、感光体7と現像スリーブ11の中
心間を結ぶ線よりもθ=3°乃至10°だけ上側にピー
クを有している。そのピーク磁束密度は、80〜100
(mT ミリテスラ)である。ピーク磁束密度が小さす
ぎると、現像剤のキャリアを現像スリーブ11に保持で
きず現像剤が飛散する。逆に大きすぎると、感光体7上
に現像されたトナーの周方向への穂跡が発生しやすくな
り、しかも感光体7の低電位部に付着したトナーが、再
度現像スリーブ11に回収されることがある。角度θを
大きくしすぎると、現像能力が低下する。 【0057】第2の磁石13bによる磁力分布P2は、
現像ケース12の開口部近傍に50〜80(mT)のピ
ーク磁束密度をもつ。この磁力は、現像ケース12内に
現像剤を搬送すると共に、現像ケース12の下側近傍の
空気を現像ケース12内へ運ぶ機能を有している。これ
により、現像ケース12外へのトナー飛散を防ぐことが
できる。空気の搬送性の効率を上げるために、ピーク磁
束密度部に対応する現像ケース部分12aの形状を現像
スリーブ11から離れる向きに少し膨らませるとよい。
これにより現像剤の穂をスムーズに形成することができ
る。 【0058】第3の磁石13cは、磁力分布P3を形成
し、その磁力によって現像ケース12内へ現像剤を搬送
すると共に、第4の磁石13dと協働して、磁力分布P
4(磁束密度10mT以下)を形成する。これによって
現像に供された後の現像剤が現像スリーブ11より離さ
れる。 【0059】第4の磁石13dの磁力は、後に詳しく説
明する第2の剤撹拌部材45(図4)により供給された
現像剤を現像スリーブ11に保持させる用をなす。ドク
ターブレード14の領域では磁束密度を小さくし、現像
剤を現像スリーブ11に密着させた状態で通過させるこ
とにより、現像剤の層厚を安定して規制することができ
る。 【0060】第5の磁石13eは、磁力分布P6を形成
し、第4の磁石13dの磁力によって保持された現像剤
を第1の磁石13aの領域へ運ぶが、現像剤を安定させ
ると共に、現像スリーブ11の周辺の空気流を制御する
ため、後述する入口シール50と現像剤が接触するよう
に、その磁力分布P6のピーク磁束密度が設定されてい
る。 【0061】現像スリーブ11と感光体7の間隙Gp
は、現像スリーブ11とドクターブレード14の間隙G
dとの関係により決まり、Gp=Gd×(0.8〜1.
0),Gp−Gd=(0〜0.15)mmを満たす値とな
る。 【0062】現像スリーブ11の周速をvs(mm/se
c)、感光体7の周速をvp(mm/sec)とすると、両者
の関係は以下の通りである。 vs=(1〜2.5)×vp 【0063】図4及び図11に示すように、現像スリー
ブ11の奥側端部から突出するスリーブ端部材47の軸
部47aは、奥側支持部材57に回転自在に嵌合し、軸
46の手前側端部46aは手前側支持部材58に相対回
転不能に嵌合している。これらの支持部材57,58
は、図11に示すように、これらに形成された長孔に挿
通されてドクタブレード14にねじ込まれたねじ59に
よって、ドクタブレード14に連結されている。従っ
て、これらのねじ59を緩めれば、ドクタブレード14
を現像スリーブ11に対してその略法線方向に位置調整
することができる。その調整後、ねじ59を締付けてド
クタブレード14を現像スリーブ11に対して固定す
る。ドクタブレード14を現像スリーブ11に対して上
述のように動かした値と、その両者の間の隙間は一対一
で対応する。また、このような調整作業は、ドクタブレ
ード14と現像スリーブ11を現像装置から外した状態
で楽に遂行することができる。 【0064】図3及び図4に示すように、ユニットケー
ス2のケース本体3には、その手前側に手前側外板51
と、手前側内板52を有し、その奥側に奥側外板53と
奥側内板54を有している。前後の内板52,54は、
現像ケース12の前後の側板を構成している。感光体7
は、その長手方向各端部に固定されたフランジ部材8
6,87が、手前側の位置決め板55と奥側位置決め板
56を介して、ケース本体の手前側内板52と奥側外板
53とにそれぞれ回転自在に支持されている。また軸4
6の手前側端部46aに嵌合した手前側支持部材58
も、手前側位置決め板55を介してユニットケース2の
手前側内板52に回転不能に支持されている。さらに、
スリーブ端部材47の軸部47aも奥側位置決め板56
を介してユニットケース2の奥側外板53に回転自在に
支持されている。奥側の支持部材57は、奥側内板54
の凹溝に着脱可能に嵌合する。 【0065】上述のように、感光体7と現像スリーブ1
1は、その手前側と奥側がそれぞれ共通の位置決め板5
5,56を介してユニットケースに支持され、これによ
って現像スリーブ11と感光体7の中心間距離が一定に
保たれ、両者の間隙Gpが常に一定に維持される。 【0066】また、図11に示したように、奥側と手前
側の各支持部材57,58には、入口シールカバー60
が係止され、このカバー60には、図1及び図10にも
示すように、前述の入口シール50が貼着されている。
入口シールカバー60は図1に示すように、現像スリー
ブ11と感光体7との間の現像領域の上流側に位置し
て、現像スリーブ11の上部を覆い、現像スリーブ上の
現像剤を規制すると共に、空気の流れを規制する。入口
シール50は、例えばPET又はPURなどの薄い樹脂
から成り、現像装置10外へのトナーの飛散を防止して
いる。 【0067】また、図11に示す如く、奥側と手前側の
各支持部材57,58には薄い樹脂などから成るサイド
シール61,62がそれぞれ貼着され、これらのサイド
シール61,62は現像スリーブ11の長手方向各端部
の周面に対向し、その各端部からトナーとキャリアが飛
散することを防止している。 【0068】次に、前述の第1及び第2の撹拌部材4
4,45は、図4に示すように、軸63,64と、その
各軸63,64に固着された複数の楕円板65,66か
ら構成されている。図3においては、図を判りやすくす
るため、楕円板に関しての図示を省略してあるが、各楕
円板65,66は、楕円を一部切り欠いた形状に形成さ
れている。楕円板に代え、スクリューを各軸63,64
に固定して各撹拌部材44,45を構成することもでき
る。 【0069】第1の撹拌部材44は、その軸63の長手
方向各端部が、ユニットケース2のケース本体3におけ
る手前側の支持壁67と奥側内板54にそれぞれ回転自
在に支持され、また第2の撹拌部材45の軸64は、そ
の長手方向各端部がユニットケース2の手前側内板52
と奥側内板54とにそれぞれ回転自在に支持されてい
る。またこれらの撹拌部材44,45の各軸63,64
の奥側端部には、駆動ギア68,69が、その各軸に対
して相対回転不能に支持され、またスリーブ端部材47
にも駆動ギア70が固定されている。これらのギア7
0,69,68は図示していない中間ギアを介して互い
に噛み合っている。 【0070】また現像ケース12には、第1及び第2の
撹拌部材44,45の間の領域に、これらの撹拌部材4
4,45と平行に延びる仕切壁71が立設され、その仕
切壁71の手前側と奥側は切り欠かれていて、通路71
a,71bがそれぞれ形成されている。 【0071】前述のようにスリーブ端部材47が画像形
成装置本体側の駆動装置によって回転駆動されると、現
像スリーブ11が回転すると共に、そのスリーブ端部材
47の回転が駆動ギア70,69,68と中間ギアを介
して第1及び第2の撹拌部材44,45に伝えられ、こ
れらの部材がそれぞれ所定の方向に回転駆動される。こ
れにより、現像ケース12に収容された現像剤が、矢印
X方向に撹拌されながら搬送され、その現像剤は仕切壁
71によって案内されつつ、その両端側の通路71a,
71bを通して循環する。これにより、現像剤のトナー
とキャリアが互いに異極性に摩擦帯電される。かかる現
像剤が現像スリーブ11に供給され、また現像スリーブ
11からの現像剤が撹拌部材の側に戻される。各楕円板
65,66は、楕円の一部を切り欠いた形状を有してい
るので、その切欠部の縁に現像剤が当ることにより、現
像剤の撹拌効果が高められる。 【0072】ここで、各撹拌部材44,45における楕
円板65,66のピッチをP、その楕円形の短径をYと
したとき、 P=(1/3〜4/5)×Y を満たしていることが望ましい。ピッチPがこれよりも
小さいと、現像剤の搬送力が低下するため、撹拌部材4
4,45の回転数が高くなり、現像剤が劣化しやすくな
る。またピッチPが上式よりも大きくなると、現像剤に
対する撹拌性能が低下する。 【0073】第1及び第2の撹拌部材44,45の回転
数は互いに等しく、その各楕円板65,66の外径Yと
ピッチPも互いに等しい。また、その各楕円板65,6
6の短径部における周速vと、現像スリーブ11の周速
vsとの関係は、 vs=(1.1〜1.5)×v を満たすことが望ましい。 【0074】楕円板65,66の周速vが上記式で表わ
されるよりも高速であると、現像剤へのストレスが大き
くなり、また逆に低速であると現像スリーブ11上の現
像剤の交換に時間が多くかかり、感光体7上に形成され
るトナー像に濃度むらが発生する。 【0075】各撹拌部材44,45の楕円板65,66
と、仕切壁71又は現像ケース壁との間の隙間は、0.
5〜2mmとすることが望ましい。この隙間がこの値より
も大きいと、現像剤を確実に搬送できなくなり、滞留す
る現像剤を生じ、またこの隙間が上記値よりも狭いと、
現像剤が仕切壁71や現像ケース壁に過度に強く摺擦さ
れ、早期に劣化するおそれがある。 【0076】また第2の撹拌部材45の楕円板66と現
像スリーブ11との間の隙間を、1.5〜3mmに設定す
ると、現像剤を現像スリーブ11にスムーズに供給で
き、また現像スリーブ11から現像剤をスムーズに回収
することができる。両者間の隙間が大きすぎると、現像
スリーブ11に対する現像剤の供給と回収が充分に行わ
れず、逆に小さすぎると、現像剤のストレスによる劣化
が早まり、またトナーの供給むらが発生する。 【0077】現像ケース12には、図1及び図4に示す
ように、現像剤101のトナー濃度を検知するセンサ、
本例では透磁率測定センサ72が設けられている。また
画像形成装置本体には、図1及び図2に示したトナーボ
トル73が着脱自在に装着されている。 【0078】現像ケース12内の現像剤室90に収容さ
れた現像剤101のトナー濃度が基準値以下になったこ
とが、センサ72によって検知されると、その検知信号
に基づくトナー補給信号によりトナーボトル73がその
駆動軸74を介して回転駆動され、これによってそのト
ナーボトル73の補給口73aから、トナーが、上カバ
ー6の上壁に形成された開口6a(図2)を通して、ケ
ース本体3によって形成されたトナー補給部75(図
3、図4)に供給される。 【0079】補給トナーを収容したトナーボトル73
は、その内壁面にスパイラル状の突起が形成され、その
回転によって内部のトナーが順次奥側から手前側の補給
口73aに送られ、トナー補給部75に補給される。そ
の際、トナーボトル73とトナー補給部75との間に
は、補給トナーを案内するホッパ(図示せず)が設けら
れ、これによってトナーボトル73からのトナーが飛散
せずにトナー補給部75に供給される。トナーボトル7
3を回転する駆動軸74には、図示していない電磁クラ
ッチが設けられ、トナー補給信号が出力されると、その
電磁クラッチがオンされ、トナーボトル用の駆動軸74
が回転する。 【0080】図3及び図4に示すように、トナー補給部
75と、二成分現像剤の収容された現像剤室90との間
には、多数の小孔が形成された薄い樹脂シートより成る
遮蔽板76が配置され、またトナー補給部75には、軸
77に基端部を固定された薄い樹脂シートより成るトナ
ー送り出し部材78が配置され、その軸77に固定され
たギア79は、第1の撹拌部材44の軸63に固定され
たギア80に噛み合っている。遮蔽板76に形成された
小孔の直径は例えば0.5〜1mm程の大きさである。軸
77はケース本体3に回転自在に支持されている。 【0081】前述のように第1の撹拌部材44が回転す
ると、その回転はギア80,79を介して軸77に伝え
られ、トナー送り出し部材78が回転し、その先端部が
遮蔽板76に摺接する。これによってトナー補給部75
のトナーが、遮蔽板76の小孔を通して、撹拌部材44
の設けられた現像剤室90へ送り込まれる。 【0082】上述のように、トナーボトル73からのト
ナーを一旦トナー補給部75に蓄積し、遮蔽板76の小
孔を通して少量ずつ現像剤室90へ送り出すので、トナ
ーボトル73からトナーが一定量ずつ排出されなくと
も、現像剤室90には一定量ずつトナーが補給されるこ
とになる。現像剤室90へ補給されたトナーは、撹拌部
材44,45によって、ここに存する二成分系現像剤に
撹拌混合される。 【0083】上述したトナー補給動作を行っても、セン
サ72がトナー濃度低下を検知し続けたときは、トナー
ボトル73内のトナーが無くなったものとして、トナー
エンドが近いことを表示部に表示し、その旨をユーザに
報せる。このような表示がなされたにもかかわらず、ト
ナーボトルが交換されないときは、その表示後、A4サ
イズの転写紙に対して50枚の画像形成動作を行ったと
き、画像形成装置の作動を停止する。 【0084】トナーボトル73の交換動作を、画像形成
装置本体の前ドア(図示せず)の開閉時間により判断
し、トナーボトル73の交換後、一定時間トナー補給動
作を行い、センサ72の検知電圧が一定値に達したこと
を確認後、画像形成装置の動作禁止を解除する。 【0085】図2に示したように、現像ケースカバー5
には開口102が形成され、この開口102には図1に
示した現像剤カートリッジ81が装着されている。新品
の作像ユニット1が製造工場や販売店から出荷されると
き、現像剤カートリッジ81の下部開口は図示していな
い可撓性のシール部材によって覆われ、そのカートリッ
ジ81の内部にトナーとキャリアを有する二成分系現像
剤が収容されている。このとき現像剤室90には現像剤
は存在しない。 【0086】作像ユニット1がユーザの元に納品された
とき、図示していないローラを回転することによって、
そのローラに上記シール部材を巻き取り、現像剤カート
リッジ81の開口を開放する。これにより、その内部の
現像剤が現像剤室90に落下する。このように、作像ユ
ニット1がユーザの元に届けられるまで、現像剤カート
リッジ81内に現像剤をシールして収納しておくので、
作像ユニット1の保管中に吸湿による現像剤の劣化を防
止でき、また現像剤が現像装置から漏出することも阻止
できる。 【0087】次に、二成分系現像剤を用いた現像メカニ
ズム、特にトナーに作用する力を中心とした二成分系現
像剤による磁気ブラシ現像の基本的な概念について説明
する。 【0088】現像電界について 図10に示した感光体7と現像スリーブ11との間に形
成される現像電界は一般に次式で表わされる。 E=ε(Vd−Vb)/Gp (7) E=現像電界(V/mm) ε:現像剤の誘電率 V
d:感光体の画像部電位(V) Vb:現像バイアス電
圧(V) Gp:現像ギャップ(感光体と現像スリー
ブとのギャップ)(mm) (7)式より、現像電界は、現像バイアス電圧でコント
ロールすることが可能であることがわかる。よって、画
像濃度制御は現像バイアス電圧を変化させ、現像電界を
コントロールすることによって行なっている。 【0089】トナーに働く力について a)現像剤のキャリアとトナーの付着力 キャリア粒子Cに付着するトナー粒子の付着力のモデル
図を図12に示す。トナー粒子Tは、キャリアCの表面
と何回かの接触・摩擦による何個かの電荷交換を行な
い、qの負の電荷をもち、それに見合う正の電荷がキャ
リア側にある。両者の接触点での付着力Ftは、電荷q
によるクーロン力と短距離ファンデルワールス力Fvと
からなり、次のように表わされる。 Ft=Fv+αq2/4πε02 (8) ここで、rはトナー粒子半径、ε0は真空の誘電率、α
はトナーの誘電率に依存する定数(1〜1.9)であ
る。 【0090】b)絶縁性磁気ブラシ現像のモデル 二成分現像では、トナー粒子に作用する現像駆動力(静
電力)(q・E)がキャリアとの付着力より大きくなっ
た時、現像が行なわれる。 q・E>Fv+αq2/4πε02 (9) 式(9)は、図13で説明するとわかりやすい。ここで
はE1<E2のような現像電界を示しており、直線はそれ
ぞれの現像力を表わしている。E1の電界では現像は起
こらず、Ft曲線より上のqE2はq1とq2の間にあるの
で、この範囲にある電荷をもつトナーは、すべて現像可
能なことになる。 【0091】以上が、現像装置10とこれに関連する構
成の説明であるが、少なくとも感光体と現像装置を組付
けて成る従来の作像ユニットにおいては、その現像装置
においてキャリアを有さない一成分系現像剤を用いるの
が主流であった。この場合、トナー粒子を現像スリーブ
から感光体へ付着させるとき、二成分現像方式のキャリ
アのような媒体がないので、現像スリーブを感光体へ近
接させる必要があり、その距離は、通常0〜0.3mmと
いう微小なものである。従って、本実施例に採用される
後述するようなトナーリサイクルを行ない、廃トナータ
ンク等の部品を削除しようとした場合、一度感光体へ付
着し、クリーニング装置で回収されたリサイクルトナー
には紙粉等の異物が含まれるため、感光体と現像ローラ
間のギャップが狭いと、この紙粉等の異物がそのギャッ
プに挟まり、白スジ等の異常画像が発生しやすくなる。
よって、一成分現像方式において、トナーリサイクルは
不向きである。又、一成分現像方式でトナーリサイクル
を実施しているものもあるが、この場合、作像ユニット
の寿命は、コピー枚数で10K(K=1000)枚前後
と短い。 【0092】これに対し、本例では現像方式を二成分現
像方式とすることにより、感光体7と現像スリーブ11
の間の距離を0.5mm以上とすることが可能で、トナー
リサイクルを実施しても紙粉等の異物の挟み込みが発生
することはなく、作像ユニットの寿命もコピー枚数で、
例えば30K枚以上まで伸ばすことができる。よって、
一成分現像方式に比べ、キャリアを使用する分のコスト
は上がるが、作像ユニット1の寿命が倍以上伸びるの
で、トータルとしてはコストダウンとなり、作像ユニッ
ト1の交換間隔が伸びる分、メンテナンス費用も削減さ
れる。 【0093】次に転写装置について説明する。図1に示
した転写ローラ15は、金属の芯金に導電性樹脂を巻き
つけたもので、ここには図示されない圧縮スプリングに
より軸受ごと感光体方向へ押しつけられている。この転
写ローラ15に定電流を流し、感光体上のトナーを転写
紙へ転写させる。この転写ローラ15も帯電ローラ8と
同様の機構で、感光体7との接離を行うことが可能であ
る。 【0094】転写メカニズムについて説明すると、図1
4において、厚さdmの感光層31を有する感光体7上
に体積電荷密度ρの帯電トナー層dtがあり、その下に
厚さdpの転写紙100が位置する。このトナー層と転
写紙との空隙をgとする。さらに転写紙100上には、
帯電トナーと逆極性の電荷σcを与える。この状態にお
いて、感光体表面からxの所にある電荷量qtをもつト
ナーTに働く記録紙方向の力Fe(x)は、次式で表わ
される。 Fe(x)=qt{−σc−ρ(dt−x)}/(ε0・Kt) (10) ここで、ε0は真空の誘電率、Ktはトナー層の比誘電率
である。感光体表面から距離xの所にある帯電トナーT
に働く静電力Fe(x)が、機械的な付着力Faとつり合
い、この点でトナー層が分割され、(dt−x)の厚さ
のトナー層のみが転写に転写されると仮定すると、転写
率ηは次式で表わされる。 η=(dt−x)/dt =∫0 1−1/(ρ・dt){σc+(ε0・Kt)Fa/qt} (11) なお、(10)式について体積電荷密度ρは、トナーの
密度をδ、帯電トナー層の充填率をp、トナー比電荷を
Tpとすると、ρ=δ・p・Tpと表わせる。又、トナー
電荷量qtはトナー1個の質量をmとすると、qt=Tp
・mと表わせる。よって(10)式は、 Fe(x)={−σc・m・Tp−δ・p・m(dt−x)Tp2}/(ε0・Kt) (12) とも書き表わせる。以上が転写モデル式である。 【0095】次に転写制御方式について説明すると、ま
ず、最大コピー幅サイズ紙でトナーが存在する場合につ
いて、転写モデルとして図15、図16に等価回路を示
す。これにより画像部転写電流Ibを求める。 Ib=(V−Vl)/(R+Zb) (13) ただし、Zb=(1/Cd+1/Cp+1/Ct) Cd=K0・Kd・L・Vp/d Cp=K0・Kp・L・Vp/dp Ct=K0・Kt・L・Vp/dt V:転写電圧、Vl:画像部表面電位、R:転写ローラ
抵抗値、K0:誘電定数、Kd:感光層比誘電率、Kp:
転写紙比誘電率、Kt:トナー層比誘電率、d:感光層
膜厚、dp:転写紙厚、dt:トナー層厚、L:通紙幅、
Vp:感光体周速 (13)式に各値を代入し、V−Vlの項を表わす式と
すると、 V−Vl=Ib・R+(Ib・dp)/(K0・Kp・L・Vp)+(Ib・dt)/( K0・Kt・L・Vp)+(Ib・d)/(K0・Kd・L・Vp) (14) (14)式より、転写制御方式を定電流方式とすると、
前記転写メカニズムで説明した転写に作用する転写電荷
σcは、(14)式の転写紙の項のIb/L・Vpと同じ
であるので、Ibが一定となるように制御することによ
り、常に安定した転写電荷を与えることとなり、転写条
件が安定する。 【0096】一方、定電圧制御の場合は、(14)式に
おいてVを一定とした時、転写ローラ15の抵抗値Rの
値が環境変化で大きく変化し、抵抗値が大きくなると転
写ローラ部の電圧が大きくなり、その分転写紙に印加さ
れる電圧値が小さくなり転写電荷が変化し、安定した転
写条件が得られなくなる。よって転写ローラ15の抵抗
値変化に対しては、定電流制御が有利である。 【0097】次に、転写紙は存在するがトナーが存在す
る領域が狭い場合、又転写紙サイズが小さく、直接感光
体7と転写ローラ15が接触する領域が広い場合につい
て考慮してみる。図17及び図18は、転写紙100は
あるがトナー層がない場合、図19及び図20は、直接
感光体7と転写ローラ15が接触している場合である。
ここで各々の流れる電流をIw、Idとすると、 Iw=(V−Vd)/(R+Zw) (15) ただし、Zw=(1/Cd+1/Cp) Id=(V−Vd)/(R+Zd) (16) ただし、Zd=(1/Cd) Vd:感光体非画像部表面電位 となる。ここで定電流制御の場合、小サイズ(A6等)
の転写紙を通紙した時、印加電流の多くが感光体7へ流
れ込み、結果Ibは十分な値にならず、転写電荷が小と
なり転写不良となる。これを防止する手段として、一度
転写ローラの抵抗値を測定し、その後適正転写電荷を得
られるような、この抵抗値に適した電圧を印加する方法
がある。これについて説明すると、非画像形成時に電流
1が流れる電圧をV1とすると、 I1=(V1−Vd)/(R+Zd) (17) なる関係から転写ローラの抵抗値Rが求められる。すな
わち、 R=1/I1・{V1−Vd−(I1・Id)/Cd} (18) ここで、Vdは帯電電位、Cdは感光層の静電容量であ
り、この値はあらかじめわかっている値である。 【0098】次に、画像形成時にIbが適正電流値I2
なる電圧値をV2とすると、 I2=(V2−Vl)/(R+Zb) (19) (18)式を(19)式に代入し、V2を求めると、 V2=(I2/I1)×(V1−Vd)+I2(Zb−Zd)+Vl (20) となり、非画像形成時に求めたV1に対して、(20)
式で導かれた電圧値V2で画像形成時に定電圧印加を行
うことで、常に転写ローラの抵抗値Rに応じた適正な電
圧Vで転写可能となる。 【0099】線速の影響について考察する。感光体周速
Vpと転写ローラ抵抗Rとの関係を見るため、(1
3)、(14)、(15)式をRについて解く式にする
と、 R=(V−Vl)/(Qb・L・Vp)−Yb/Vp (21) R=(V−Vd)/(Qw・L・Vp)−Yw/Vp (22) R=(V−Vd)/(Qd・L・Vp)−Yd/Vp (23) ただし、Yb/Vp=1/Cd+1/Cp+1/Ct Yw/Vp=1/Cd+1/Cp Yd/Vp=1/Cd ここで、Qb、Qw、Qdは各々画像部、非画像部、非通
紙部の単位面積当りの電荷量である。つまり、Qb=Ib
/L・Vp、Qw=Iw/L・Vp、Qd=Id/L・Vpで
ある。よって感光体周速を変える時には、周速に反比例
して転写ローラ抵抗値を変えればよいことがわかる。 【0100】なお、(16)式で、前記帯電ローラの帯
電メカニズムのところで入れてある放電開始電圧(V
g)の項を省いてあるが、これはVgの式が、Vg=31
2+6.2×d/Kd+√(7737.6×d/Kd)で
表わされ、d:感光層の膜厚と、Kd:感光層の比誘電
率より決定される、ほぼ一定する値とみなせるため省略
した。 【0101】次に、図1に示したクリーニング装置17
について説明する。クリーニング装置17のクリーニン
グブレード18は、平板状のポリウレタンゴム等の弾性
体より成り、金属製のブレードホルダ82に接着剤又は
両面テープで固定されている。ブレードボルダ82は、
図3にも示すように、ケース本体3に形成された傾斜面
84に設けられた2本の位置決めピン83により、傾斜
面84に対して平行な方向の位置が規制され、感光体7
の回転方向に対向する、いわゆるカウンター方向でケー
ス本体3にビス85で固定されている。このビス85
は、クリーニングブレード18の貼り付け面と同じ方向
で、かつケース本体3に形成された傾斜面84に、ブレ
ードホルダ82を完全に密着させ、かつその傾斜面84
にならうようにし、傾斜面84に対して垂直な方向のク
リーニングブレード18の位置を規制する。 【0102】上記の様にして、感光体7に対するクリー
ニングブレード18の当接角と押圧が完全に保証され、
クリーニング不良や異音発生等の不具合を防止してい
る。またケース本体3にブレードホルダ82を固定する
ビス85のスラスト方向位置は、感光体のフランジ部材
86,87を含めた両端よりさらに外側に設定すること
もでき、このようにすれば、感光体7をはずすことな
く、クリーニングブレードのみ交換が可能となる利点が
得られる。 【0103】次にトナーリサイクル装置について説明す
る。 【0104】図1及び図3に示したクリーニング装置1
7のクリーニングブレード18によって感光体7から掻
き落されたトナーは、トナー搬送部材20によってクリ
ーニングケース19内を手前側へ搬送され、そのケース
19に一体に突設されたパイプ88を通して外部に排出
される。トナー搬送部材20の奥側端部には、図示して
いないギアが固定され、このギアは、感光体7の奥側の
フランジ部材87に一体に形成されたギアと噛み合い、
感光体7の回転がトナー搬送部材20に伝えられ、その
トナー搬送部材20が回転駆動される。 【0105】図3、図21及び図22に示すように、ク
リーニングケース19外に突出したトナー搬送部材20
の手前側端部には、ローラ部91と、これに突設された
一対のピン89が設けられ、このローラ部91にはトナ
ーリサイクルベルト92が巻き掛けられている。このベ
ルト92には、その周方向に沿って等ピッチで等しい長
さの多数の長孔93が形成され、上述した各ピン89が
いずれかの各長孔93に入り込んでいる。トナーリサイ
クルベルト92は、図3に示す如くケース本体3の一部
により形成された樋状部94内のトナー搬送路に位置
し、このトナー搬送路の上部は前述のように上カバー6
(図2も参照)によって覆われている。 【0106】図3及び図22に示すように、樋状部94
には従動ローラ95が回転自在に支持され、このローラ
95に上述のトナーリサイクルベルト92が巻き掛けら
れている。トナー搬送部材20が前述のように回転駆動
されると、これと一体のローラ部91が回転し、このと
き各ピン89がトナーリサイクルベルト92の長孔93
に次々と係合してゆき、これによってトナーリサイクル
ベルト92が図22に矢印で示した方向に駆動される。
またトナーリサイクルベルト92の外面には、その周方
向に配列された多数の弾性フィン96が突設され、トナ
ーリサイクルベルト92の駆動時に、各弾性フィン96
は樋状部94と上カバー6の内壁面に摺接する。 【0107】トナー搬送部材20によって、クリーニン
グ装置17のクリーニングケース19外に排出されたト
ナーは、トナーリサイクルベルト92との受け渡し部付
近で不安定に動いているうちに、そのベルト92の長孔
93を通過し、樋状部94の内壁面上に落下する。そし
て、駆動されるトナーリサイクルベルト92の弾性フィ
ン96によってトナー搬送路中を搬送され、現像装置1
0の現像剤室90に送り込まれる。このとき、弾性フィ
ン96は、樋状部94の内壁面に圧接するので、トナー
は残らず現像装置10へ向けて搬送され、しかもトナー
に対して過大なストレスが及ぼされる不具合を阻止でき
る。 【0108】また、従動ローラ95の近傍の樋状部94
の内壁面部分には突部によって傾斜面94aが形成さ
れ、この傾斜面94aを各弾性フィン96が摺擦すると
き、その弾性フィン96は弾性曲げ変形し、傾斜面94
aを通過したところで、その各弾性フィン96は自然状
態に勢いよく弾性復帰する。このため、弾性フィン96
により搬送されたトナーは、図4に示した第2の撹拌部
材45へと飛ばされる。このようにして確実にトナーを
現像剤室90に搬送することができる。現像剤室90に
搬送されたトナーは、ここに存する現像剤101に撹拌
混合され、再使用される。 【0109】図21に示すように、トナーリサイクルベ
ルト92の厚さをt1、これと一体の各弾性フィン96
の厚さをt2としたとき、t1<t2に設定されている。
これにより、弾性フィン96の腰の強さが、トナーリサ
イクルベルト92の腰の強さよりも強くなり、かかる弾
性フィン96が図22に示すように樋状部94の内壁面
に圧接してトナーを搬送するとき、その弾性フィン96
自体が大きく曲げ変形することはない。そして、この弾
性フィン96が傾斜面94aに接し始めると、そのフィ
ン96が大きく曲げ変形し、次いでこれが弾性復帰する
とき、勢いよくトナーを飛ばす。 【0110】上述の如きトナーリサイクル装置を用いる
ことにより、感光体7から回収したトナーを収容する廃
トナータンクを廃止でき、その回収トナーを現像装置1
0において効率よく再利用することができる。 【0111】またトナー搬送路を構成する樋状部94
は、ケース本体3の一部によって構成されているので、
この樋状部94と、その他のケース本体部分とを別体と
して構成した場合のように、その間の隙間からトナーが
漏れ出る不具合を阻止でき、しかもそのトナー漏出防止
用のスポンジなどのシール材を設ける必要もない。また
樋状部94とその他のケース本体部分が一体化されてい
るので、作像ユニット1の組付性が向上する。 【0112】ところで、図3及び図4に示すように第1
及び第2の撹拌部材44,45の軸63,64には、そ
の奥側の端部に駆動ギア68,69がその各軸63,6
4に対して相対回転不能に嵌合している。このようなギ
アを軸に支持する際、従来はそのギアが軸からその軸線
方向にずれ動いて離脱することを阻止するため、Eリン
グ又はCリングなどから成る係止リングをその軸に嵌着
し、かかる係止リングによってギアが軸から外れること
を阻止するように構成していた。係止リングをギアの外
れを防止するストッパとして用いるのである。ところ
が、このような係止部材を用いれば、それだけ部品点数
が増大し、コストが上昇する。 【0113】これに対し、図3及び図4に示した実施例
においては、上述の各駆動ギア68,69の外側に、ユ
ニットケース2の奥側外板53が位置しており、この外
板53によって、各駆動ギア68,69が各軸63,6
4からその軸線方向に外れることを阻するストッパが構
成されている。すなわち、ユニットケース2のケース本
体3は、軸63,64を回転自在に支持する奥側内板5
4と、そのさらに外側に位置する奥側外板53を有し、
その板53,54の間に駆動ギア68,69を配置し、
奥側外板53によって、駆動ギア68,69が軸63,
64から外れることを阻止するストッパを構成している
のである。 【0114】このように外板53が、その本来の機能の
ほかにギア68,69用のストッパの機能を兼ねるよう
に構成することによって、従来必要とされた係止リング
を省略することができ、その分、部品点数を減少させ、
コストを低減することできる。 【0115】さらに、各ギア68,69は、奥側の外板
53と内板54の間に位置しているので、ギア68,6
9に人が手を触れるおそれをなくすことができる。また
内板54と外板53の二重壁構造となっているので、現
像装置10のトナーが作像ユニット1の外部に漏れるこ
とをより確実に防止することができる。 【0116】また図23又は図24に示すように、各駆
動ギア68,69に対向する奥側外板53の面にリブ状
又は円筒状なとの突部97を形成しておき、その突部9
7に各駆動ギア68,69の端面が接触するように構成
すると、各駆動ギア68,69が奥側外板53に接する
面積を小さくすることができ、これによって両者間に作
用する摩擦力を低減でき、ギア68,69とユニットケ
ース2の摩耗を少なくしてその寿命を延ばすことでき
る。 【0117】上述のように、ギアに接するケース部分を
そのギアの外側に隣接して設け、そのケース部分によっ
てギアが軸から外れることを阻止する構成は、作像ユニ
ット以外の各種の機械、装置にも広く適用できるもので
ある。 【0118】なお、各駆動ギア68,69が各軸63,
64に対して、その軸線方向内側へずれることを防止す
る構成は各種採用でき、例えば図25に示すように、ユ
ニットケース2の奥側内板54によって、各ギア68,
69が軸63,64の軸線方向内側へ動くことを防止す
ることができる。或いは図26に示すように、各軸6
3,64に段部163を形成し、この段部163により
各ギア68,69がその軸線方向内側へずれ動くことを
防止してもよい。また、図27に示すように、Eリング
又はCリングより成る係止リング164によって各ギア
63,64の軸線方向内側へのずれ動きを防止してもよ
い。 【0119】ところで、上述した作像ユニット1は、感
光体7、帯電ローラ8、クリーニングブレード18より
成るクリーニング部材などの多数の部品を有し、しかも
二成分系現像剤101が現像剤室90に収容されて使用
される。このような各要素は、経式的に劣化し、遂には
使用に耐え得ない状態となる。通常、これらの要素は、
これを使用し得なくなる直前の時期に新たなものと交換
される。この交換時期が各要素の寿命である。その際、
その各要素が、全く別々に寿命となるように構成されて
いると、個々の要素が寿命となるごとに、その要素を交
換しなければならず、その交換作業が大変煩雑となる。 【0120】そこで、作像ユニット1の複数の構成要素
がほぼ同時に寿命となるように、その各要素を構成する
ことが好ましい。このようにすれば、寿命となった複数
の要素を同時に交換でき、また作像ユニット1の全体を
新たなものと交換することも可能である。 【0121】例えば、感光体7と現像剤101の寿命が
一致するように、そのそれぞれを構成する。このように
すれば、感光体7と現像剤101が寿命となったとき、
これらを同時に交換でき、又は作像ユニット1の全体を
交換しても経済性が著しく阻害されることはない。 【0122】また、感光体7と、現像剤101と、クリ
ーニングブレード18と、帯電ローラ8の寿命を全て一
致させるようにすれば、これらが寿命となったとき、こ
れらを同時に交換又は作像ユニット1の全体を新たなも
のと交換することができる。 【0123】ここで、作像ユニット1の各構成要素の寿
命は次のようにして設定することできる。 【0124】先ず現像剤の寿命、より正確にはそのキャ
リアの寿命は、その現像剤の撹拌及び循環などにより、
キャリア表面のコーティング層が経時的に剥がされ、キ
ャリアの摩擦帯電特性が劣化していくことにより決定さ
れる。すなわち、キャリアのコーティング層厚と、現像
装置10の現像剤室90に収容される現像剤101の全
量を選定することによって、現像剤101の大略の寿命
を決定することができるのである。 【0125】感光体7の寿命は、主にその感光層31
が、クリーニングブレード18によって経時的に削ら
れ、その膜厚が減少し、適正帯電電位が得られなくなる
ことにより決定される。すなわち、感光層31の膜厚を
選定することによって感光体7の大略の寿命を設定でき
る。 【0126】クリーニングブレード18の寿命は、その
感光体7に対する当接圧と、感光体7に当接しているブ
レードエッジの摩耗量とによって決定される。一般に、
その摩耗量が大きくなると、感光体上の残留トナーに対
するクリーニング性が劣化する。ところが、クリーニン
グブレード18の感光体7に対する当接圧が高い方が、
クリーニングブレード18の摩耗量が大きくなるもの
の、そのクリーニング性が高まるので、クリーニングブ
レード18の寿命は延びる。但し、その当接圧が高い
と、感光体7の負荷トルクが増大する不具合がある。こ
のようなことから、感光体7に対するクリーニングブレ
ード18の当接圧を選定することによって、クリーニン
グブレード18の大略の寿命を設定することができる。 【0127】帯電ローラ8の寿命は、帯電ローラ表面に
付着した微小トナーをクリーニングするクリーニングパ
ッド32(図1)を帯電ローラ8に対して押し付ける圧
力に左右され、その押し付け圧が大きいと帯電ローラ8
に対するクリーニング性は良いが、経時で帯電ローラ表
面に傷が発生し、画像むらとなる。また、押し付け圧が
小さいと帯電ローラ8に対するクリーニング性が悪くな
る。このようなことから、帯電ローラ8に対するクリー
ニングパッド32の押圧力を選定することによって、帯
電ローラ8の大略の寿命を設定できる。 【0128】以上が作像ユニット1を構成する各要素の
寿命を決定する要因であるが、次に感光体7と現像剤1
01の寿命を一致させるときのより具体的な例を示す。 【0129】先ず、新たな作像ユニット1を使用し始め
てから、S枚の転写紙に画像を形成したとき、すなわち
コピー枚数がS枚となったときに感光体7と現像剤10
が寿命となり、このとき作像ユニット1の全体を交換す
るものとする。 【0130】現像剤101については、これが劣化して
使用し得ない状態となるまで使用するとしたとき、上記
S枚の画像形成を終えた直後に、キャリアの摩擦帯電特
性が劣化するように、キャリアのコーティング層厚とそ
の現像剤の量を決定する。キャリアの摩擦帯電極性は、
トナー比電荷(単位重量当りの電荷量Q/M)で表わす
ことができ、図28にそのトナー比電荷とコピー枚数と
の関係を示す。トナー比電荷(Q/M)が許容範囲より
も低下すると、地肌汚れや画像濃度低下を起こすので、
このような状態となる直前に、コピー枚数がS枚となる
ようにキャリアのコーティンク層厚とその現像剤の量を
設定するのである。 【0131】例えば、上述のS枚を30K枚、40K
枚、又は50K枚(K=1000)とした場合、現像剤
の寿命は、上述のようにキャリアの摩擦帯電特性の代用
値であるトナー比電荷(Q/M)の値で決定されるが、
この値が30K、40K、又は50K枚の各枚数通紙後
でも10〜40μc/gの範囲内にあるように、しかも
この各コピー枚数に達した直後にトナー比電荷がこの値
よりも低下するように、キャリアのコーティング層厚と
現像剤の量を選択すれば、現像剤の寿命を正しく設定で
きる。具体的には、コーティング層厚を、例えば0.5
μm〜1.5μmの範囲の中から選択し、かつ現像剤量
(重量)を2.45N〜4.41Nの範囲の中から選択
する。なお、現像剤101の量は少なければそれだけコ
ストを低減できるので、寿命コピー枚数が30K枚のと
きは、50K枚のときより現像剤量を少なくする方向
で、キャリアのコーティング層厚との組合せを設定する
ことが望ましい。 【0132】次に、感光体7についても、これが劣化す
るまで使用し続けると仮定したとき、コピー枚数がS枚
となった直後に適正帯電電流が得られなくなるように、
その感光層31の膜厚を設定する。その一例として、経
時による感光層31の膜厚変化によって、その帯電電位
が変化する幅を20V以下にする場合を考えると、先に
帯電ローラ8の帯電メカニズムのところで示した式の中
で、感光層31の膜厚の影響を受ける放電開始電圧(帯
電開始電圧)Vgの項の変動が20V以下となるよう
に、感光層31の膜厚を選定すればよい。S枚のコピー
後の感光層摩耗量は予め判るので、これをlとする。初
期の感光層の膜厚をd、その比誘電率をKdとし、初期
の帯電開始電圧をVgs、S枚のコピー後の帯電開始電圧
をVgeとすると、 Vgs=312+6.2×d/Kd+√(7737.6×d/Kd) Vge=312+6.2×(d−l)/Kd+√{7737.6×(d−l)/Kd} Vgs−Vge=1.931+49.17{√d−√(d−l)} ここで、lが3μmとすると、 Vgs−Vge=5.79+49.17{√d−√(d−3)} となり、変化幅20V以下とすると、 Vgs−Vge=5.79+49.17{√d−√(d−3)}≦20 √d−√(d−3)≦0.289 となる。ここで、√d=D、d−3=D2−3とする
と、 D−√(D2−3)≦0.289 √(D2−3)≦D−0.289 となり、その両辺を2乗すると、 D2−3≦D2−0.578D+0.0835 0.578D≦3.0835 ∴D≦5.33 √d=Dより、d=D2 ∴d=5.332=28.4μm 【0133】よって、S枚コピー後に感光層31が仮に
3μm摩耗するとした場合、28.4μmの膜厚の感光
層を選定することで、変動幅を20V以下とすることが
可能となる。 【0134】例えば感光体7が30K枚のコピー枚数で
寿命となるようにするには、30K枚の通紙後の感光層
の膜厚変化による電位低下が20V以下となるように、
しかもその感光体をさらにそのまま使用し続けたとした
とき、その直後に電位低下が20Vよりも大きくなるよ
うに、感光層31の膜厚を設定する。30K枚のコピー
後の感光層31の摩耗量が2μmであるとすると、前述
の計算式より、その初期の膜厚は13μm近傍となる。 【0135】同様に、40K枚まで感光体7が寿命とな
るようにするときは、その感光層31の摩耗量は2.5
μmとなるから、その初期の膜厚を20μm近傍とすれ
ばよい。 【0136】さらに、50K枚で感光体7が寿命となる
ときは、感光層31の摩耗量は3μmとなるから、その
初期の膜厚を28.4μm近傍とする。 【0137】上述のようにして、現像剤と感光体の寿命
を一致させることが可能となり、感光体と現像装置を一
体化した作像ユニットを一括で交換できる。これによ
り、個々の部品を別々の時期のサービスマンが行って交
換するのに比べ、メンテナンス費用を大幅に削減でき
る。 【0138】また、クリーニングブレード18がS枚の
コピーで寿命となるようにするには、そのブレード18
の感光体表面への当接圧とクリーニングブレード18の
摩耗量の関係を示した図29のグラフから判るように、
例えばクリーニングブレード18の当接圧が小なると
き、S枚のコピー終了時に未だクリーニング不良が発生
せず、しかもこのクリーニングブレード18をさらにそ
のまま使用し続けたときに、S枚のコピー直後に、クリ
ーニング不良が発生するように、その当接圧を設定す
る。クリーニングブレード18の当接圧が大なるときも
同様である。 【0139】当接圧を高目に設定すると、クリーニング
ブレード18の摩耗量が多くなるが、クリーニングブレ
ード18がクリーニング良好な状態で感光体を清掃でき
るコピー枚数が増大し、クリーニングブレード18の寿
命を延ばせることは、図29からよく理解できる。但
し、その当接圧が大きいと、前述のように感光体の負荷
トルクが増大し、その分、駆動モータに大きな負荷がか
かり、駆動モータの容量を大きくしなければならず、画
像形成装置のコストが上昇する。従って、クリーニング
ブレード18の感光体7に対する当接圧をあまり高く設
定しない方が経済的である。 【0140】上述のようにして、クリーニングブレード
18の寿命を設定でき、その寿命を感光体7と現像剤の
寿命に一致させることにより、これらを同時に交換で
き、メンテナンス費用をさらに安くすることができる。 【0141】例えば、前述のように、現像剤と感光体7
の寿命を30Kのコピー枚数としたとき、感光体7に対
するクリーニングブレード18の当接圧を0.1176
N/cm近傍とし、また寿命を40Kのコピー枚数とした
ときは、感光体7に対するクリーニングブレード18の
当接圧を0.1568N/cm近傍に設定する。また寿命
となるコピー枚数が50Kのときは、クリーニングブレ
ード18の当接圧を0.196N/cm近傍に設定するこ
とによって、各要素の寿命をほぼ一致させることができ
る。 【0142】また、S枚のコピー枚数で帯電ローラ8が
寿命となり、このときこれを交換するように当該ローラ
8を構成するには次のようにすればよい。 【0143】図30及び図31は、帯電ローラ8の表面
上に付着した微小トナーを清掃するクリーニングパッド
32が帯電ローラ8の表面に当接する圧接力(パッド
圧)と、そのパッド32によるクリーニング性と、帯電
ローラ8の表面に発生する傷による画像むらの関係を示
している。これらの図中に「OK」で示した範囲がクリ
ーニングパッド32による帯電ローラ8のクリーニング
性が良好で、画像むらが少ない範囲である。 【0144】図30及び図31より、S枚コピー後で
も、クリーニングパッド32によるクリーニング性が良
好で、かつ画像むらの発生がなく、しかもその帯電ロー
ラ8をそのまま使用し続けた場合に、S枚のコピー直後
に、クリーニング性と画像むらが不良となるように、パ
ッド圧を選定する。このようにして、現像剤101、感
光体7、クリーニングブレード18及び帯電ローラ8の
寿命を全て一致させることができる。 【0145】例えば、その寿命までのコピー枚数Sを3
0Kとするときは、帯電ローラ8に対するパッド32の
圧接力(パッド圧)を5.88N近傍に設定し、寿命コ
ピー枚数Sが40Kのときは、パッド圧を7.84N近
傍に設定する。同様に、寿命コピー枚数Sが50Kのと
きは、パッド圧を9.8N近傍に設定する。 【0146】なお、このパッド圧も、そのパッド32に
よる帯電ローラ8のクリーニング性を満足できれば、低
目の設定することが好ましく、これにより感光体7の駆
動負荷を低減できるので、その駆動モータとして小容量
のものを使用でき、コストを低減できる。 【0147】以上の通り、ユニットケース2に組付けら
れる交換要素、すなわち感光体7、現像剤101、クリ
ーニングブレード18、帯電ローラ8を一定枚数コピー
した後、これらが同時に寿命となるように、その各要素
の材料を選び、かつ特性値を設定することで、今まで以
上に経済的で無駄のないユニットとを構成でき、その部
品交換時に、一つの作像ユニットを交換することで交換
作業が終了し、メンテナンス性を大幅に向上させ、メン
テナンス費用を大幅に削減可能となる。 【0148】これに対し、低コストの高耐久部品の使用
が可能であれば、その個々の部品の寿命を変えるように
構成することも可能である。 【0149】以上、ユニットケースに感光体と現像装置
とクリーニング装置と帯電ローラの作像要素を組付けて
作像ユニットを構成したが、これらの作像要素、又は他
の作像要素を適宜組合せ、少なくとも1つの作像要素を
ユニットケースに組付けて作像ユニットを構成すること
もできる。通常は、少なくとも感光体と現像装置とをユ
ニットケースに組付けて作像ユニットを構成することが
多い。このように少なくとも1つの作像要素とユニット
ケースとを組付けて作像ユニットを構成することによ
り、その組立性が向上し、しかもその作像ユニットの交
換時の操作性が高められる。 【0150】 【発明の効果】請求項1に記載の画像形成装置によれ
ば、ユニットケースの下部が転写紙を案内するガイド部
を兼ねているので、そのガイド部として独立した部材を
設ける必要がなく、画像形成装置のコストを低減でき
る。 【0151】しかも、通紙領域以外のユニットケース下
部の部分に、ガイド部よりも外方に突出した突部を設け
たので、作像ユニットを画像形成装置本体から外し、そ
のユニットを載置面上に載置したとき、ガイド部に異物
が付着したり、異物によってガイド部が傷つけられる不
具合を阻止できる。 【0152】さらに、ガイド部がガイドリブによって構
成されているので、そのガイド部に静電気力によって転
写紙が密着することを防止でき、異常画像の発生を阻止
できる。またガイドリブにトナーが付着したときも、そ
のリブと転写紙の接触面積は小さいので、そのトナーが
転写紙に多量に付着することはなく、転写紙の汚れを防
止できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】画像形成装置本体に装着された作像ユニットの
垂直断面図である。 【図2】現像剤カートリッジの装着されていない作像ユ
ニットとトナーボトルを示す外観斜視図である。 【図3】ケースカバー、現像ケースカバー、及び上カバ
ーを取り外した状態の作像ユニットを示す斜視図であ
る。 【図4】図3と同じ状態の部分断面平面図である。 【図5】ケース本体を反転させた状態を示す斜視図であ
る。 【図6】他の例を示す、図5と同様な斜視図である。 【図7】感光体の拡大模式断面図である。 【図8】感光体と帯電ローラの模式図である。 【図9】帯電ローラと感光体と電源の等価回路を示す図
である。 【図10】現像装置と感光体の関係を示す説明断面図で
ある。 【図11】ドクタブレード、現像スリーブ、支持部材及
び入口シールカバーの分解斜視図である。 【図12】現像モデルを示す説明図である。 【図13】トナー電荷とトナーに働く力との関係の一例
を示すグラフである。 【図14】転写モデルを示す説明図である。 【図15】感光体と転写ローラの関係を示す説明図であ
る。 【図16】図15の等価回路を示す図である。 【図17】感光体と転写ローラと転写紙の関係を示す説
明図である。 【図18】図17の等価回路を示す図である。 【図19】感光体と転写ローラの関係を示す説明図であ
る。 【図20】図19の等価回路を示す図である。 【図21】トナーリサイクルベルトの拡大斜視図であ
る。 【図22】トナーリサイクルベルトの垂直断面図であ
る。 【図23】ユニットケースの奥側外板の他の例を示す斜
視図である。 【図24】ユニットケースの奥側外板のさらに他の例を
示す斜視図である。 【図25】駆動ギアが軸の軸線方向内側にずれることを
防止する一構成例を示す水平断面図である。 【図26】駆動ギアが軸の軸線方向内側にずれることを
防止する他の構成例を示す水平断面図である。 【図27】駆動ギアが軸の軸線方向内側にずれることを
防止するさらに他の構成例を示す水平断面図である。 【図28】コピー枚数とトナー比電荷との関係の一例を
示すグラフである。 【図29】コピー枚数とクリーニングブレードの摩耗量
との関係の一例を示すグラフである。 【図30】コピー枚数と帯電ローラのクリーニング性と
の関係の一例を示すグラフである。 【図31】コピー枚数と画像むらとの関係の一例を示す
グラフである。 【符号の説明】 1 作像ユニット 2 ユニットケース 21 底壁 23 ガイド部 26 ガイドリブ 27 突部 100 転写紙 W 通紙領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−92883(JP,A) 特開 平3−100665(JP,A) 特開 平2−213857(JP,A) 特開 平6−110264(JP,A) 実開 平4−120962(JP,U) 実開 平1−153564(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/00 550 G03G 21/18

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 像担持体に形成されたトナー像を、該担
    持体に向けて搬送された転写紙に転写して記録画像を得
    る画像形成装置であって、前記像担持体を含む作像要素
    の少なくとも1つをユニットケースに組付けて作像ユニ
    ットを構成すると共に、該作像ユニットを画像形成装置
    本体に着脱可能に装着して成る画像形成装置において、
    画像形成装置本体に装着された作像ユニットのユニット
    ケース下部が、搬送される転写紙のガイド部を構成する
    ように、当該作像ユニットのユニットケースを位置決め
    し、かつ転写紙が通過する通紙幅範囲の両外方のユニッ
    トケース下部の部分に、ユニットケースの底壁からの突
    出高さが転写紙のガイド部の当該突出高さよりも高くな
    った突部を設け、該ガイド部が、ユニットケースの底壁
    に突設されていて、かつ転写紙の搬送方向に沿って延び
    る複数のガイドリブによって構成され、該ガイドリブの
    ユニットケースの底壁からの突出高さは、当該ガイドリ
    ブの転写紙搬送方向上流側部から下流側部へ向けて漸次
    低くなるように設定され、該転写紙搬送方向上流側部
    は、その自由端縁が丸みをもった状態でユニットケース
    の底壁から突出し、転写紙搬送方向上流側の突部と転写
    紙搬送方向下流側の突部の間の中間部分は、これらの突
    部よりもユニットケースの底壁の側に窪んだ凹部として
    形成され、かつ該両突部と前記中間部分は、前記ガイド
    リブに対してほぼ平行に延び、前記ユニットケースを、
    その外部から、転写紙搬送方向に対して直交する方向に
    見たとき、前記ガイドリブが、前記突部と前記中間部分
    とによって覆われるように、当該ガイドリブと突部と中
    間部分のユニットケースの底壁からの突出高さが設定さ
    れていることを特徴とする画像形成装置。
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