JP3365647B2 - 覆砂函及び該覆砂函を使用する埋立工法 - Google Patents

覆砂函及び該覆砂函を使用する埋立工法

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JP3365647B2 JP02754693A JP2754693A JP3365647B2 JP 3365647 B2 JP3365647 B2 JP 3365647B2 JP 02754693 A JP02754693 A JP 02754693A JP 2754693 A JP2754693 A JP 2754693A JP 3365647 B2 JP3365647 B2 JP 3365647B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は海域で魚貝類を養殖する
場合の魚貝の餌滓や魚貝類の糞の処理又は都市廃棄物や
産業廃棄物処理場所として海を使用する場合、海域を汚
染することなく、それらの処理のために覆砂によつて処
理可能な覆砂装置及び該覆砂装置を使用した海域の埋立
工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、魚貝類を海で養殖する場合、魚貝
類の餌滓や魚貝類の糞はそのまま何等処理されることが
ないため海底に溜り、海を汚染することになる。また我
国では産業廃棄物や都市廃棄物の捨て場所が次第に少な
くなり、また海中に投棄するにしても漏出する汚水の問
題や護岸工事に莫大な費用が必要であつた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は海で魚貝類を
養殖する場合の魚貝類の餌滓や魚貝類の糞が海底に溜る
ため、海を汚染から守る問題があり、更に年々増加する
都市廃棄物や産業廃棄物の捨て場所の問題がある。我国
の近海例えば瀬戸内海等に多く存在している水深が深す
ぎて太陽光線が到達せず、魚の自然繁殖や貝類の育たな
い水深の著しく大なる海域が最大波高の少ない内湾や内
海に多く散在する。本発明は栽培漁業地跡の海底の汚染
を防止し、更に内湾や内海を利用して廃棄物を埋立て、
その表面に相当厚さに覆砂をして、浅瀬を造成し、上記
した海底の汚染物や陸上の廃棄物の処理と海域の活性化
を可能ならしめることを目的とするものである。但しこ
の場合の廃棄物は有害物質を含んでいない物に限られ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の第1は四隅に海
底に埋設可能な鋼鉄製支柱に鉄製の函が該鋼鉄製支柱に
備え付けられた昇降装置によつて上下自在に昇降可能に
備え付けられ、該函には函の一方向又は函の前後方向に
水平に開閉自在な底部の床面を備え、函の2側面又は4
側面に浮力調整用エアタンクを備え、函の底部の枠組
は、函に砂を収容した場合、支持可能な肉厚の鉄板の枠
組によつて構成されてなることを特徴とする覆砂函であ
り、更にその第2は覆砂函の前後方向及び左右の両側面
方向に水平に開閉自在の床面を函の四辺の下部枠組の上
下に備えてなる上記第1発明記載の覆砂函であり、その
第3は海域の周囲の境界線に廃棄物及び覆砂の流れ防止
用の鋼鉄製の支柱を一定の間隔をへだてて立設し、該鋼
鉄製支柱間に支柱の覆砂表面までの下方には廃棄物の汚
濁物又は汚濁水の流出防止用のシ−ト状プロテクタ−を
張設し、シ−ト状プロテクタ−に接して上方には受け金
で鋼鉄製の支柱に止着されたコンクリ−ト板が張設され
た海域の境界線内に請求項1又は2に記載した移設可能
な覆砂函を四隅の支柱によつて立設して該覆砂函に収容
された廃棄物又は覆砂を覆砂函の下面を水平に開くこと
によつて該海域に投棄して順次該全海域を廃棄物又は覆
砂で埋立て、ついで覆砂を廃棄物の層上1.5m以上の厚さ
に被覆することを特徴とする覆砂函を使用する海域の埋
立工法。に関するものである。
【0005】本発明の立方体の覆砂函の四隅の鋼鉄製支
柱は鋼管でもよく、油圧によつて上下にスライド可能な
らしめる。底部の四側部の肉厚の鉄板は覆砂函の規模に
より0.2 〜2m 程度である。覆砂函は側面が6〜12m の
正方形、高さが約10m の上下に作動する立方体が好適
で、立方体の覆砂函はその四隅の支持鋼管製支柱を支持
軸として油圧によつて上下に垂直に作動し、支柱の下方
の先端は〔図1〕の1−(1) に示す如く海底地盤に埋込
まれる。
【0006】魚貝類の餌滓や魚貝類の糞が海底に溜り海
底の汚染するのを防止するためには、本発明の覆砂函に
よつて海へ1.5 〜2m 程度の厚さに覆砂するのみでよ
く、都市廃棄物や産業廃棄物の捨て場所に使用するため
には〔図3〕に示す如く内湾や内海の水深の大なる海域
に上記廃棄物を埋立て、その上層を本発明の覆砂函を使
用し、その上層に2m 以上の覆砂を施して浅瀬(−4〜
−7m )になるように造成することによつて海域の活性
化を計ることが可能である。この場合の埋立護岸には移
設可能な斜め控え杭式鋼管工法を主として使用すると安
価に護岸が構成される。海域周囲の境界線に廃棄物及び
覆砂の流れ防止用の鋼鉄製の支柱間に張設される廃棄物
の汚濁物又は汚濁水の流出防止用の支柱の下方のプロテ
クタ−は海面から海底までに達する帆布製シ−トが好適
で、またその上方の波高の及ぶ水深までの壁板はコンク
リ−ト板、鋼板又は合成樹脂板が好適である。
【0007】
【実施例】次に図面によつて本発明を説明する。〔図
1〕は本発明の覆砂函の一実施例の斜視図で側面の四面
が鉄製で10m ×10m×10m の正立方体の函(1) の四隅
に、正立方体の函(1) が上下にスライドする先端が海底
地盤に打込まれ、上端を正立方体の函より上方に出た鋼
管製の正立方体の函の支持軸(2),(3),(4),(5) を設け、
正立方体の函の四方の底枠(8) は覆砂を収容するために
強靭な鋼板製四周の枠組が好適である。正立方体の側面
の2方に浮力調整用エアタンク(6),(6′) を備え、正立
方体の函の下面は油圧によつて水平に開閉自在な床面
(7),(7′) を備えている。正立方体の函(1) は支持軸
(2),(3),(4),(5) によつて油圧により上下にスライドす
るように設置する。函の形態は如何なる立方体でもよ
く、また円筒形でもよいが正立方体が好適に使用され
る。エアタンク(水槽)(6),(6′) は正立方体の函の両
サイドのみならず四面のサイドに設けてもよい。函の浮
力調整能力によつて決定される。〔図1〕の1−(2)は
(イ) 〜(ホ) の断面を示すもので、(10)は油圧ストロ−グ
棒、(9) は山形鋼である。
【0008】〔図2〕は下面の水平自在に開閉する床面
(7) のほかに鋼板製の左右の両側下方の枠組(8) の下方
に更に水平に開閉自在な床面(7′) を設けて、(7),
(7′) を水平に開いた一実施例の図を示す。左右の枠組
の下方に設けられた床面(7′) は覆砂を施工する海底の
地盤が軟弱な場合、函内の砂厚のため必要以上に力が掛
り、砂を収容した函が海底地盤にめり込み、施工が著し
く困難になるのを防ぐために設けられたものであり、そ
のため函全体の加重が海底地盤に加圧されることがな
く、覆土のめり込み損失を防止する効果を奏する。
【0009】〔図3〕は本発明の覆砂函(1) を海浜に支
柱(2),(5) によつて上下自在にスライドするように設置
し、廃棄物及び砂積込み船(15)より覆砂箱(1) に廃棄物
(16)又は覆砂(18)を投下して、海底地盤(−40m )(23)
に水深−2〜−7m (17)まで廃棄物(16)が堆積して、そ
の上に覆砂(敷砂)(18)を2m まで敷設した一実施例の
覆砂函の使用状態を示す図で、(20)油圧モ−タ−船、(2
1)油圧モ−タ−、(22)海底アンカ、(19)は覆砂より+2
m ある海岸線を示す。
【0010】〔図4〕は廃棄物埋立個所を示す平面図
で、両岬(28)の間の湾内に海中投棄廃棄物(16)を廃棄す
る区域A,B,C,Dを設け、投棄船(15)がその出入口
(26)より出入りしてA,B,C,D内に廃棄物を投棄す
るようになつている。湾内の最深部は−40mm程度の深さ
がある。湾内のA,B,C,Dの線に〔図5〕に示すよ
うな鋼管を2m ピツチで立てて、簡易護岸(25)とする。
簡易護岸は覆砂がA,B,C,D区域内を完了した場合
は撤去しても差支えない。撤去した場合該簡易護岸の材
料は次期埋立場所に転用できる利点がある。
【0011】〔図5〕は廃棄物埋立区域囲い護岸の断面
図を示す。〔図4〕A,B,C,Dの囲い線に2m のピ
ツチで鋼管(25)、支柱(29)を立設する。鋼管(25)の廃棄
物(16)側には汚濁物又は汚濁水の流出防止用シ−トプロ
テクタ−(33)を下方に、更にコンクリ−ト板(30)をその
上方にそれぞれの鋼管の全長にわたつて張設する。覆砂
の周囲に鋼管(25)の海底に接する個所に長方形のシ−ト
プロテクタ−止め用ブロツク(34)を設ける。
【0012】
【発明の効果】本発明の効果を纏めると下記の通りであ
る。 (1) 本発明の覆砂函を使用することによつて周辺海域の
覆砂が著しく簡単、安価にでき、都市廃棄物、産業廃棄
物の新たな廃棄場所を提供することが可能になつた。 (2) 栽培魚業地跡の魚貝類の餌滓や魚糞による海底の汚
染が本発明の覆砂函を使用して覆砂することによつて、
簡易、安価に防止可能になつた。 (3) 覆砂函の両面又は四面に浮力槽を取付け、浮力槽の
調節と四隅の鋼管に取付けた油圧ポンプとにより、覆砂
函を昇降並びに回転自在ならしめ得られ、覆砂の位置や
高さが自在に選択可能で海浜の如何なる場所でも覆砂工
事ができる利点がある。 (4) 覆砂地域の周囲に護岸設備を設けているが故に工事
中でも覆砂や廃棄物の汚濁物や汚濁水の覆砂地域からの
流出が皆無で、廃棄物の処理による工事周囲の海域を汚
染することがない。 (5) 本発明の覆砂函を使用することにより、廃棄物の埋
立と護岸工事を迅速、安価に遂行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】1−(1) は本発明の覆砂函の一実施例の斜視
図、同1−(2) は同1−(1) 図の(イ) 〜(ホ) の断面図。
【図2】覆砂函の水平開閉二重底構造の一実施例の斜視
図。
【図3】廃棄物埋立用に使用される本発明の覆砂函の使
用の一実施例。
【図4】4−(1) は湾内の廃棄物埋立場所の平面図、同
4−(2) は4−(1) に示す海中に投棄した廃棄物上に−
4〜−2m を覆砂層で被覆した場合の一実施例の側面
図。
【図5】廃棄物埋立区域囲護岸部の断面図。
【符号の説明】
1.覆砂函 2,3,4,5.覆砂函を油圧によつて上下にスライド
せしめる四隅の鋼管 6,6′.覆砂函の浮力調整用エアタンク 7.覆砂函の前後の水平方向に開閉する下部枠組の上部
の床面 7′.覆砂函の側部の水平方向に開閉する下部枠組の下
部の床面 8.肉厚の鉄板製下面側壁 15.廃棄物及び砂積込船 16.廃棄物 17.海中の2m 覆砂層 18.覆砂 19.海水面 20.油圧モ−タ−(エンジン)船 21.油圧モ−タ− 22.海底アンカ− 23.海底地盤 25,29.2m ピツチに設けた簡易護岸用鋼管と支持
用鋼管 30.コンクリ−ト板 33.シ−トプロテクタ− 34.長方形の止めブロツク

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 四隅に海底に埋設可能な鋼鉄製支柱に鉄
    製の函が、鋼鉄製支柱に備付けられた昇降装置によつて
    上下に自在に昇降可能に備付けられ、該函には函の一方
    向又は函の前後方向に水平に開閉自在な底部の床面を備
    え、函の2側面又は4側面に浮力調整用エアタンクを備
    え、函の底部の枠組は、函に砂を収容した場合、支持可
    能な肉厚の鉄板の枠組によつて構成されてなることを特
    徴とする覆砂函。
  2. 【請求項2】 覆砂函の前後及び左右の両側下方枠組に
    水平に開閉自在の床面を函の下方の枠組の上下に備えて
    なる請求項1記載の覆砂函。
  3. 【請求項3】 海域の周囲の境界線に廃棄物及び覆砂の
    流れ防止用の鋼鉄製の支柱を一定の間隔をへだてて立設
    し、該鋼鉄製支柱間に支柱の覆砂表面までの下方には廃
    棄物の汚濁物又は汚濁水の流出防止用のシ−ト状プロテ
    クタ−を張設し、シ−ト状プロテクタ−に接して上方に
    は受け金で鋼鉄製の支柱に止着された壁板が張設された
    海域の境界線内に請求項1又は2記載の移設可能に覆砂
    函を支柱により立設して該覆砂函に収容された廃棄物又
    は覆砂を、覆砂函の下面を水平に開くことによつて該海
    域に投棄して順次該全海域を廃棄物又は覆砂で埋立て、
    ついで覆砂を廃棄物の層上1.5mm 以上の厚さに被覆する
    ことを特徴とする覆砂函を使用する海域の埋立工法。
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