JP3364037B2 - 弾性表面波装置 - Google Patents
弾性表面波装置Info
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Description
晶(Li2 B4 O7 ) を用いた弾性表面波装置に関す
る。
変換することで、信号処理を行う回路素子であり、フィ
ルタ、共振子、遅延線などに用いられている。通常、圧
電性を有する弾性体基板(圧電基板)上にインタデジタ
ルトランスジューサ(IDT、櫛形電極、すだれ状電
極)と呼ばれる金属電極を設けることで電気信号から表
面波への変換・逆変換を行っている。弾性表面波装置の
特性は、圧電基板を伝搬する弾性表面波の伝搬特性に依
存している。特に、弾性表面波装置の高周波化に対応す
るためには弾性表面波の伝搬速度が速い圧電基板が必要
である。
ては、水晶、タンタル酸リチウム(LiTaO3 )、ニ
オブ酸リチウム(LiNbO3 )、四ほう酸リチウム
(Li 2 B4 O7 )等が知られている。また、弾性表面
波装置に用いられる弾性表面波としては、レイリー波
(Rayleigh Wave)や、リーキー波(Le
aky Wave、疑似弾性表面波、漏洩弾性表面波)
が主に知られている。
面波であり、そのエネルギーを圧電基板内へ放散するこ
となく、すなわち、理論上伝搬損失なく伝搬する。レイ
リー波を利用した弾性表面波装置に用いられる基板材料
として、伝搬速度が3100m/secのSTカット水
晶、3300m/secのX−112°Y LiTaO
3 、4000m/secの128°Y−X LiNbO
3 、3400m/secの45°X−Z Li2 B4 O
7 がある。
れる弾性体の深さ方向にエネルギーを放散しながら伝搬
する弾性表面波(漏洩弾性表面波)を利用することが検
討されている。リーキー波はレイリー波より伝搬速度が
速い。一般にリーキー波は放射による伝搬損失が大きく
弾性表面波装置に利用できないが、特別な切り出し角お
よび伝搬方向では比較的伝搬損失が少ないため利用可能
である。例えば、伝搬速度が3900m/secのLS
Tカット水晶、4200m/secの36°Y−X L
iTaO3 、4500m/secの41°Y−X Li
NbO3 、4500m/secの64°Y−X LiN
bO3 などが知られている。
ー波と同様に伝搬損失を伴なう。しかしながら、同じ方
向に伝搬するバルク波の速い横波と縦波との間の速度で
圧電基板表面を伝搬するため、通常のリーキー波より伝
搬速度が速いという特徴がある。四ほう酸リチウムの切
り出し角及び伝搬方向がオイラー角表示で(0°〜45
°,44°〜50°,80°〜90°)及びそれと等価
な範囲内で、自由表面及び金属表面上において、高伝搬
速度で低伝搬損失の弾性表面波が存在することが知られ
ている。この縦波型リーキー波は6000〜7200m
/secと非常に高速であるため、高周波の弾性表面波
装置を実現することができるものとして期待されている
(特開平06−112763号公報、欧州特許出願公開
第560634号明細書、Soviet Physics Crystallogr
aphy, vol.37, No.2, pp.220-223,1992参照)。
利用するためには、少なくとも一つのIDT(インター
ディジタルトランスジューサ)が必要である。IDTと
して、ダブル電極IDTとシングル電極IDTが、一般
に広く使用されている。ダブル電極IDTは、電極指の
極性が2本ずつ等しく、電極指が同一周期で配置されて
いる。IDT内部で生じる多重反射を抑圧することがで
きるため、周波数応答に歪みが生じ難いという特徴を有
している。
る電極指が互いに間挿するように同一周期で配置されて
おり、同じ周波数の信号を処理しようとする場合、ダブ
ル電極IDTの電極周期の2倍とすることができる。こ
のため、圧電基板上に電極を形成しやすく、高周波用の
弾性表面波装置ではシングル電極IDTが利用されてい
る。
形成すると、電極の質量負荷効果等によって弾性表面波
の伝搬特性が変化することが予想される。そのため、弾
性表面波の良好な伝搬特性を得るためにIDTの最適な
電極指膜厚や電極指幅が存在するはずである。例えば、
圧電基板として四ほう酸リチウム単結晶を用い、圧電基
板の表面の切り出し角および弾性表面波の伝搬方向がオ
イラ角表示で(0°〜45°,44°〜50°,80°
〜90°)であり、弾性表面波が縦波型リーキー波の場
合、全面にアルミニウム膜が形成されたアルミニウム膜
伝搬路では、規格化膜厚が3%程度のとき、伝搬損失が
比較的小さくなる。しかしながら、アルミニウムのダブ
ル電極IDTでは、規格化膜厚が3%程度のときは伝搬
損失が非常に大きく、規格化膜厚が2%程度のときに、
伝搬損失が最も小さくなる。
造により、その伝搬特性が異なることが知られている
(1994年電子情報通信学会秋季大会、SA−11−
8)。しかしながら、オイラー角表示で(0°〜45
°,45°〜50°,80°〜90°)の四ほう酸リチ
ウムに関しては、良好な弾性表面波の伝搬特性を与える
シングル電極IDTの最適な電極指膜厚や電極指幅など
の構造について、何ら知見が得られていなかった。
出し角及び伝搬方向がオイラー角表示で(0°〜45
°,44°〜50°,80°〜90°)及びそれと等価
な範囲内にIDTを形成し、伝搬速度が同一の方向に伝
搬するバルク波の速い横波より速く、縦波を越えない弾
性表面波を利用した弾性表面波装置に対して、良好な伝
搬特性を示すようなシングル電極IDTの最適な電極構
造を提供することである。
に、本発明による弾性表面波装置は、四ほう酸リチウム
単結晶からなる圧電基板と、前記圧電基板の表面に形成
され、弾性表面波を励起、受信、反射、伝搬するための
電極とを有する弾性表面波装置において、前記電極が、
アルミニウムを主成分とする金属により形成され、前記
電極が、1本ずつの電極指が互いに間挿するように配置
された一対の櫛形電極を有し、前記圧電基板の表面の切
り出し角および弾性表面波の伝搬方向がオイラ角表示で
(0°〜45°,44°〜50°,80°〜90°)お
よびそれと等価な範囲内になるように形成され、前記電
極指の周期をP、前記電極指の幅をMとして、前記電極
の膜厚hを前記弾性表面波の波長λで規格化した前記電
極の規格化膜厚h/λが、次式 0.029−0.097×(M/P)+0.082×(M/P)2 ≦(h/λ)≦ 0.033−0.059×(M/P)+0.050×(M/P)2 の範囲内であり、前記弾性表面波の速度が同一方向に伝
搬するバルク波の速い横波の速度以上であり、縦波の速
度を越えないことを特徴とする。
による弾性表面波装置は、四ほう酸リチウム単結晶から
なる圧電基板と、前記圧電基板の表面に形成され、弾性
表面波を励起、受信、反射、伝搬するための電極とを有
する弾性表面波装置において、前記電極が、アルミニウ
ムを主成分とする金属により形成され、前記電極が、1
本ずつの電極指が互いに間挿するように配置された一対
の櫛形電極を有し、前記圧電基板の表面の切り出し角お
よび弾性表面波の伝搬方向がオイラ角表示で(0°〜4
5°,44°〜50°,80°〜90°)およびそれと
等価な範囲内になるように形成され、前記電極指の周期
をP、前記電極指の幅をMとして、前記電極の膜厚hを
前記弾性表面波の波長λで規格化した前記電極の規格化
膜厚h/λが、次式 0.006−0.013×(M/P)+0.011×(M/P)2 ≦(h/λ)≦ 0.030−0.060×(M/P)+0.051×(M/P)2 の範囲内であり、前記弾性表面波の速度が同一方向に伝
搬するバルク波の速い横波の速度以上であり、縦波の速
度を越えないことを特徴とする。
ほう酸リチウム単結晶からなる圧電基板と、前記圧電基
板の表面に形成され、弾性表面波を励起、受信、反射、
伝搬するための電極とを有する弾性表面波装置におい
て、前記電極が、アルミニウムを主成分とする金属によ
り形成され、前記電極が、1本ずつの電極指が互いに間
挿するように配置された一対の櫛形電極を有し、前記圧
電基板の表面の切り出し角および弾性表面波の伝搬方向
がオイラ角表示で(0°〜40°,44°〜50°,8
0°〜90°)およびそれと等価な範囲内になるように
形成され、前記電極指の周期をP、前記電極指の幅をM
として、前記電極の膜厚hを前記弾性表面波の波長λで
規格化した前記電極の規格化膜厚h/λが、次式 0.029−0.097×(M/P)+0.082×(M/P)2 ≦(h/λ)≦ 0.033−0.059×(M/P)+0.050×(M/P)2 の範囲内であり、前記弾性表面波の速度が同一方向に伝
搬するバルク波の速い横波の速度以上であり、縦波の速
度を越えないことを特徴とする。
酸リチウム単結晶からなる圧電基板と、前記圧電基板の
表面に形成され、弾性表面波を励起、受信、反射、伝搬
するための電極とを有する弾性表面波装置において、前
記電極が、アルミニウムを主成分とする金属により形成
され、前記電極が、1本ずつの電極指が互いに間挿する
ように配置された一対の櫛形電極を有し、前記圧電基板
の表面の切り出し角および弾性表面波の伝搬方向がオイ
ラ角表示で(0°〜40°,44°〜50°,80°〜
90°)およびそれと等価な範囲内になるように形成さ
れ、前記電極指の周期をP、前記電極指の幅をMとし
て、前記電極の膜厚hを前記弾性表面波の波長λで規格
化した前記電極の規格化膜厚h/λが、次式 0.006−0.013×(M/P)+0.011×(M/P)2 ≦(h/λ)≦ 0.030−0.060×(M/P)+0.051×(M/P)2 の範囲内であり、前記弾性表面波の速度が同一方向に伝
搬するバルク波の速い横波の速度以上であり、縦波の速
度を越えないことを特徴とする。
酸リチウム単結晶からなる圧電基板と、前記圧電基板の
表面に形成され、弾性表面波を励起、受信、反射、伝搬
するための電極とを有する弾性表面波装置において、前
記電極が、アルミニウムを主成分とする金属により形成
され、前記電極が、1本ずつの電極指が互いに間挿する
ように配置された一対の櫛形電極を有し、前記圧電基板
の表面の切り出し角および弾性表面波の伝搬方向がオイ
ラ角表示で(0°〜5°,44°〜50°,80°〜9
0°)およびそれと等価な範囲内になるように形成さ
れ、前記電極指の周期をP、前記電極指の幅をMとし
て、前記電極の膜厚hを前記弾性表面波の波長λで規格
化した前記電極の規格化膜厚h/λが、次式 0.029−0.097×(M/P)+0.082×(M/P)2 ≦(h/λ)≦ 0.033−0.059×(M/P)+0.050×(M/P)2 の範囲内であり、前記弾性表面波の速度が同一方向に伝
搬するバルク波の速い横波の速度以上であり、縦波の速
度を越えないことを特徴とする。
酸リチウム単結晶からなる圧電基板と、前記圧電基板の
表面に形成され、弾性表面波を励起、受信、反射、伝搬
するための電極とを有する弾性表面波装置において、前
記電極が、アルミニウムを主成分とする金属により形成
され、前記電極が、1本ずつの電極指が互いに間挿する
ように配置された一対の櫛形電極を有し、前記圧電基板
の表面の切り出し角および弾性表面波の伝搬方向がオイ
ラ角表示で(0°〜5°,44°〜50°,80°〜9
0°)およびそれと等価な範囲内になるように形成さ
れ、前記電極指の周期をP、前記電極指の幅をMとし
て、前記電極の膜厚hを前記弾性表面波の波長λで規格
化した前記電極の規格化膜厚h/λが、次式 0.006−0.013×(M/P)+0.011×(M/P)2 ≦(h/λ)≦ 0.030−0.060×(M/P)+0.051×(M/P)2 の範囲内であり、前記弾性表面波の速度が同一方向に伝
搬するバルク波の速い横波の速度以上であり、縦波の速
度を越えないことを特徴とする。
及び伝搬方向がオイラー角表示で(0°〜45°,44
°〜50°,80°〜90°)及びそれと等価な範囲内
にシングル電極IDTを形成し、伝搬速度が同一の方向
に伝搬するバルク波の速い横波より速く、縦波を越えな
い弾性表面波を利用した弾性表面波装置に対して、シン
グル電極IDTの最適な電極指幅及び電極指膜厚をシミ
ュレーションにより求めた。
ンを行った。圧電基板上にピッチPで電極指が形成され
ている。電極指の幅はMであり、膜厚はhである。極性
の異なる電極指が1本ずつ交互に配置されている。図1
に示すモデルのIDTの弾性表面波の伝搬特性は、電極
指(ストリップ)による周期的な摂動効果により1次の
ブラック反射を生じ、伝搬定数κ(波数)に周波数分散
を生じる。まず、この伝搬定数κの周波数分散をシミュ
レーションする。弾性表面波の変位Ui と静電変位φは
フロケ(Floquet)の定理を用いて、次の空間高
調波の和で表される。
搬定数κと角周波数ωを設定し、各次数mに対して、運
動方程式及びマクスウェルの方程式を準静電近似した電
荷方程式を解くことで求めることができる。また、空間
高調波の振幅定数A(m,n) は、式(1)、式(2)に次
の境界条件を与えることにより求められる。弾性的な境
界条件として、ストリップ下では変位U1 、U2 、U3
とx3 方向での応力T3jが連続であり、ストリップ間で
はx 3 方向での応力T3jが零、また、電気的な境界条件
として、ストリップ下では静電電位φが一定、ストリッ
プ間ではx3 方向での電気密度D3 が連続を適用する。
また、図1に示すモデルで、電気端子を開放した場合
(開放ストリップ)はストリップ上の全電荷が零、短絡
の場合(短絡ストリップ)はストリップ上の静電電位φ
が零を与える。以上のシミュレーションから、ある角周
波数ωに対する伝搬定数κを求めることができる。な
お、空間高調波の次数mは、充分に大きな有限の数とし
てシミュレーションしている。
加えられると、伝搬定数κが1次のブラック反射の条件
(Re(κ)=π/P、但し、Pはストリップ周期長)
を満足する周波数帯域であるストップバンドを生じる。
短絡ストリップ列に対するストップバンドの両端の周波
数をf1s(下端)、f2s(上端)とし、開放ストリップ
列に対するストップバンドの両端の周波数をf1o(下
端)、f2o(上端)とすると、ストップバンド幅(f2s
−f1s)、(f2o−f1o)は、ストリップ1本当りの反
射量に比例する。
ドと開放ストリップ列のストップバンドのどちらか一方
の端は、レイリー波の場合は常に一致し、リーキー波や
縦波型リーキー波の場合は必ずしも一致しないがほぼ近
い値を示す。ストップバンド端での伝搬定数κの虚数部
成分(減衰成分)は、計算上伝搬損失の生じないレイリ
ー波の場合には0となるが(Im(κ)=0)、リーキ
ー波や縦波型リーキー波の場合には0とならない(Im
(κ)≠0)。
と、ストリップのある部分(金属部)の速度と、短絡ス
トリップ列及び開放ストリップ列におけるストップバン
ド端の周波数とから、弾性表面波の設計手法として広く
利用されているスミスのクロスフィールドモデルに必要
なパラメータを抽出することができることが知られてい
る(例えば、M. Koshiba and S. Mitobe, "Equivalent
Networks for SAW Gratings", IEEE Trans. Ultrason.
Ferro. Freq. Contr., 35, pp.531-535, (1988) ;稲
川,小柴,「弾性表面波すだれ状電極の等価回路定数の
理論的導出」,信学論(C),J73-C-I, pp.731-737,
(1990) )。
不整合量ε(=(Zo/Zm)−1;但し、Zoはスト
リップがない部分の音響インピーダンス、Zmはストリ
ップがある部分の音響インピーダンスである)、エネル
ギ蓄積量を表わすサセプタンス分B、電気機械結合計数
k2 を求めた。また、分散特性におけるストップバンド
端の伝搬定数κの虚数部Im(κ)と、スミスのクロス
フィールドモデルより得られるストップバンド端の伝搬
定数κSmith の虚数部Im(κSmith )とが一致するよ
うな伝搬損失を求めることで、短絡ストリップ列のスト
ップバンド端f s1、fs2における伝搬損失αs1、α
s2と、開放ストリップ列のストップバンド端fo1、fo2
における伝搬損失αo1、αo2とを求めた。通常、弾性表
面波フィルタの通過帯域は短絡ストリップ列の下端fs1
に生じる。このため、伝搬損失αs1は弾性表面波フィル
タの特性を大きく左右し、特に重要である。
結晶基板の切り出し角及び伝搬方向がオイラー角表示
で、(0°〜45°,44°〜50°,80°〜90
°)及びそれと等価な範囲内になるように基板上にアル
ミニウムよりなるシングル電極IDTを形成し、弾性表
面波の速度が同一方向に伝搬するバルク波の速い横波の
速度以上であり、縦波の速度を越えない縦波型リーキー
波を利用した弾性表面波装置において、シングル電極I
DTの電極指幅及び電極指膜厚を変化させたときの縦波
型リーキーはの伝搬特性(ストップバンド端周波数、伝
搬損失、電気機械結合係数)を計算することを目的とし
た。シミュレーション結果について図2乃至図8を用い
て詳細に説明する。
基板の切り出し角及び弾性表面波の伝搬方向がオイラー
角表示で(0°,47.3°,90°)すなわち、(0
11)面のX軸に対して垂直な伝搬方向となるように、
アルミニウムを主成分とするシングル電極IDTが形成
された弾性表面波装置における縦波型リーキー波の伝搬
特性の計算結果を示す。ここで、周波数はP=50cm
(λ=2P=1m)として規格化した。
指幅(M/P)が0.3で、電極指膜厚h/λを変化さ
せた場合における、ストップバンド端周波数(f1s、f
2s、f1o、f2o)、フリー部の周波数(ffree)及び金
属部の周波数(fmetal )の計算結果(図2(a))、
伝搬損失(α1s、αs2)の計算結果(図2(b))、電
気機械結合係数k2 の計算結果(図2(c))である。
2P)で規格化した規格化膜厚h/λを0.0%から
3.0%に変化させると、図2(a)に示すように、開
放及び短絡に対するストップバンド幅(f2o−f1o)、
(f2s−f1s)は広くなり、図2(c)に示すように、
電気機械結合係数k2 は1.0%から2.6%に増大
し、特に、規格化膜厚h/λが約0.8%以上では電気
機械結合係数k2 は1.6%以上となる。図2(b)に
示すように、伝搬損失α1sは、規格化膜厚h/λが約
2.5%以上で0.05dB/λ以上に増加するが、規
格化膜厚h/λが2.0%以下では0.02dB/λ以
下と小さい。
時、規格化膜厚h/λが0.8〜2.0%の範囲で、電
気機械結合係数k2 が大きく、伝搬損失が小さくなる。
また、伝搬損失α1sは、規格化膜厚h/λが1.1%付
近で最小となり、規格化膜厚h/λが0.30〜1.6
4%の範囲では0.005dB/λ以下と非常に小さ
い。
指幅(M/P)が0.4で、電極指膜厚h/λを変化さ
せた場合における、ストップバンド端周波数(f1s、f
2s、f1o、f2o)、フリー部の周波数(ffree)及び金
属部の周波数(fmetal )の計算結果(図3(a))、
伝搬損失(α1s、αs2)の計算結果(図3(b))、電
気機械結合係数k2 の計算結果(図3(c))である。
2P)で規格化した規格化膜厚h/λを0.0%から
3.0%に変化させると、図3(a)に示すように、開
放及び短絡に対するストップバンド幅(f2o−f1o)、
(f2s−f1s)は広くなり、図3(c)に示すように、
電気機械結合係数k2 は1.2%から2.8%に増大
し、特に、規格化膜厚h/λが約0.3%以上では電気
機械結合係数k2 は1.6%以上となる。図3(b)に
示すように、伝搬損失α1sは、規格化膜厚h/λが約
2.1%以上で0.05dB/λ以上に増加するが、規
格化膜厚h/λが1.7%以下では0.02dB/λ以
下と小さい。
時、規格化膜厚h/λが0.3〜1.7%の範囲で、電
気機械結合係数k2 が大きく、伝搬損失が小さくなる。
また、伝搬損失α1sは、規格化膜厚h/λが0.9%付
近で最小となり、規格化膜厚h/λが0.27〜1.4
0%の範囲では0.005dB/λ以下と非常に小さ
い。
指幅(M/P)が0.5で、電極指膜厚h/λを変化さ
せた場合における、ストップバンド端周波数(f1s、f
2s、f1o、f2o)、フリー部の周波数(ffree)及び金
属部の周波数(fmetal )の計算結果(図4(a))、
伝搬損失(α1s、αs2)の計算結果(図4(b))、電
気機械結合係数k2 の計算結果(図4(c))である。
2P)で規格化した規格化膜厚h/λを0.0%から
3.0%に変化させると、図4(a)に示すように、開
放及び短絡に対するストップバンド幅(f2o−f1o)、
(f2s−f1s)は広くなり、図4(c)に示すように、
電気機械結合係数k2 は1.2%から3.0%に増大
し、特に、規格化膜厚h/λが約0.16%以上では電
気機械結合係数k2 は1.6%以上となる。図4(b)
に示すように、伝搬損失α1sは、規格化膜厚h/λが約
2.0%以上で0.05dB/λ以上に増加するが、規
格化膜厚h/λが1.6%以下では0.02dB/λ以
下と小さい。
時、規格化膜厚h/λが0.16〜1.6%の範囲で、
電気機械結合係数k2 が大きく、伝搬損失が小さくな
る。また、伝搬損失α1sは、規格化膜厚h/λが0.8
%付近で最小となり、規格化膜厚h/λが0.23〜
1.26%の範囲では0.005dB/λ以下と非常に
小さい。
指幅(M/P)が0.6で、電極指膜厚h/λを変化さ
せた場合における、ストップバンド端周波数(f1s、f
2s、f1o、f2o)、フリー部の周波数(ffree)及び金
属部の周波数(fmetal )の計算結果(図5(a))、
伝搬損失(α1s、αs2)の計算結果(図5(b))、電
気機械結合係数k2 の計算結果(図5(c))である。
2P)で規格化した規格化膜厚h/λを0.0%から
3.0%に変化させると、図5(a)に示すように、開
放及び短絡に対するストップバンド幅(f2o−f1o)、
(f2s−f1s)は広くなり、図5(c)に示すように、
電気機械結合係数k2 は1.4%から3.0%に増大
し、特に、規格化膜厚h/λが約0.13%以上では電
気機械結合係数k2 は1.6%以上となる。図5(b)
に示すように、伝搬損失α1sは、規格化膜厚h/λが約
2.0%以上で0.05dB/λ以上に増加するが、規
格化膜厚h/λが1.6%以下では0.02dB/λ以
下と小さい。
時、規格化膜厚h/λが0.13〜1.6%の範囲で、
電気機械結合係数k2 が大きく、伝搬損失が小さくな
る。また、伝搬損失α1sは、規格化膜厚h/λが0.8
%付近で最小となり、規格化膜厚h/λが0.20〜
1.22%の範囲では0.005dB/λ以下と非常に
小さい。
指幅(M/P)が0.7で、電極指膜厚h/λを変化さ
せた場合における、ストップバンド端周波数(f1s、f
2s、f1o、f2o)、フリー部の周波数(ffree)及び金
属部の周波数(fmetal )の計算結果(図6(a))、
伝搬損失(α1s、αs2)の計算結果(図6(b))、電
気機械結合係数k2 の計算結果(図6(c))である。
2P)で規格化した規格化膜厚h/λを0.0%から
3.0%に変化させると、図6(a)に示すように、開
放及び短絡に対するストップバンド幅(f2o−f1o)、
(f2s−f1s)は広くなり、図6(c)に示すように、
電気機械結合係数k2 は1.4%から3.0%に増大
し、特に、規格化膜厚h/λが約0.15%以上では電
気機械結合係数k2 は1.6%以上となる。図6(b)
に示すように、伝搬損失α1sは、規格化膜厚h/λが約
2.0%以上で0.05dB/λ以上に増加するが、規
格化膜厚h/λが1.6%以下では0.02dB/λ以
下と小さい。
時、規格化膜厚h/λが0.15〜1.6%の範囲で、
電気機械結合係数k2 が大きく、伝搬損失が小さくな
る。また、伝搬損失α1sは、規格化膜厚h/λが0.9
%付近で最小となり、規格化膜厚h/λが0.20〜
1.29%の範囲では0.005dB/λ以下と非常に
小さい。
結合係数k2 が1.6%以上と大きく、伝搬損失が0.
02dB/λ以下と小さくなる、電極指の幅M/P及び
規格化膜厚h/λの最適領域を、図7にハッチングした
領域として示す。この最適領域を数式をもって表現する
と、 0.029−0.097×(M/P)+0.082×(M/P)2 ≦(h/λ)≦ 0.033−0.059×(M/P)+0.050×(M/P)2 となる。
と非常に小さくなる、電極指の幅M/P及び規格化膜厚
h/λの最適領域を、図8にハッチングした領域として
示す。この最適領域を数式をもって表現すると、 0.006−0.013×(M/P)+0.011×(M/P)2 ≦(h/λ)≦ 0.030−0.060×(M/P)+0.051×(M/P)2 となる。
化膜厚h/λを数式をもって表現すると、 h/λ=0.023−0.055×(M/P)+0.0
50×(M/P)2 となる。
mの対象性を有し、弾性表面波の特性も所定の対称性を
有するので、上述したオイラ角表示の方向は、(0°〜
360°,44°〜50°,80°〜100°)、(0
°〜360°,44°〜50°,−80°〜−100
°)、(0°〜360°,−44°〜−50°,80°
〜100°)、(0°〜360°,−44°〜−50
°,−80°〜−100°)等との等価の方向も含むも
のである。
1)、(255)、(356)、(231)、(34
5)の切り出しが容易な複数の面を(0°〜40°,4
4°〜50°,80°〜90°)に有し、特にラウエ点
の回折強度が強くX線回折により切り出し面の精度を高
くすることができる(011)を含む(0°〜5°,4
4°〜50°,80°〜90°)が好ましく使用でき
る。なお、(0°〜40°,44°〜50°,80°〜
90°)、(0°〜5°,44°〜50°,80°〜9
0°)も、四ほう酸リチウム単結晶、弾性表面波の対称
性に準じた等価な範囲を同様に含むものとする。
9及び図10を用いて説明する。本実施例による弾性表
面波装置を図9に示す。本実施例の弾性表面波装置はト
ランスバーサルフィルタであり、主面が(011)面で
ある四ほう酸リチウム単結晶からなる圧電基板21の表
面に、同一構造の入力IDT22と出力IDT23が形
成され、これら入力IDT22と出力IDT23間の伝
搬領域に、入力IDT22及び出力IDT23と同一周
期及び同一開口長の短絡ストリップ24が形成されてい
る。
の異なる電極指が互いに間挿するように同一周期で配置
されたシングル電極IDTであり、それぞれ、20対、
電極指周期(P)4μm、開口長400μmであり、弾
性表面波の伝搬方向がオイラ角表示で(0°,47.3
°,90°)となるような向きに形成されている。入力
IDT22、出力IDT23、短絡ストリップ24は、
同じ厚さのアルミニウム膜により形成され、弾性表面波
の伝搬方向がX軸方向に対して垂直な向きになるように
形成されている。
波数特性のメインローブに生じるストップバンドの反射
に基づく大きな減衰域の両端の周波数より測定し、伝搬
損失は、伝搬路長を400μm、800μm、1200
μmと変えた場合のストップバンド端周波数の挿入損失
の変化より測定し、電気機械結合係数k2 はIDT2
2、23の入力アドミッタンスより測定した。
(P)に対して0.5で、電極指膜厚を変化させたとき
のストップバンドの両端の周波数の測定結果(下端●、
上端▲)と計算結果(実線)(図10(a))、伝搬損
失の測定結果(下端●、上端▲)と計算結果(実線)
(図10(b))、電気機械結合係数k2 の測定結果
(○)と計算結果(実線)(図10(c))を共に示
す。
算結果は比較的よい一致を示し、電極指膜厚が1%付近
では伝搬損失が非常に小さくなっており、電気機械結合
係数k2 がおよそ2.1%となっていることがわかっ
た。本発明は上記実施例に限らず種々の変形が可能であ
る。例えば、本発明の弾性表面波装置としては上記実施
例の弾性表面波装置とは異なる構造でもよい。例えば、
一対のグレーティング反射器の間にIDTを設けた共振
子型フィルタや、共振子にも本発明を適用できる。ま
た、多数のIDTを並列に接続した構造(IIDT構
造)の弾性表面波装置にも本発明を適用することもでき
る。
リチウム単結晶からなる圧電基板と、圧電基板の表面に
形成され、弾性表面波を励起、受信、反射、伝搬するた
めの電極とを有する弾性表面波装置において、電極が、
アルミニウムを主成分とする金属により形成され、電極
が、1本ずつの電極指が互いに間挿するように配置され
た一対の櫛形電極を有し、圧電基板の表面の切り出し角
および弾性表面波の伝搬方向がオイラ角表示で(0°〜
45°,44°〜50°,80°〜90°)およびそれ
と等価な範囲内になるように形成され、電極指の周期を
P、電極指の幅をMとして、電極の膜厚hを弾性表面波
の波長λで規格化した電極の規格化膜厚h/λが、次式 0.029−0.097×(M/P)+0.082×(M/P)2 ≦(h/λ)≦ 0.033−0.059×(M/P)+0.050×(M/P)2 の範囲内となるようにしたので、電気機械結合係数k2
が大きく、伝搬損失が小さい弾性表面波装置を実現する
ことができる。
単結晶からなる圧電基板と、圧電基板の表面に形成さ
れ、弾性表面波を励起、受信、反射、伝搬するための電
極とを有する弾性表面波装置において、電極が、アルミ
ニウムを主成分とする金属により形成され、電極が、1
本ずつの電極指が互いに間挿するように配置された一対
の櫛形電極を有し、圧電基板の表面の切り出し角および
弾性表面波の伝搬方向がオイラ角表示で(0°〜45
°,44°〜50°,80°〜90°)およびそれと等
価な範囲内になるように形成され、電極指の周期をP、
電極指の幅をMとして、電極の膜厚hを弾性表面波の波
長λで規格化した電極の規格化膜厚h/λが、次式 0.006−0.013×(M/P)+0.011×(M/P)2 ≦(h/λ)≦ 0.030−0.060×(M/P)+0.051×(M/P)2 の範囲内となるようにしたので、伝搬損失が非常に小さ
い弾性表面波装置を実現することができる。
ンに用いたモデルを示す図である。
ムを主成分とするIDTが形成された弾性表面波装置に
おいて、四ほう酸リチウム単結晶基板の切り出し角およ
び伝搬方向をオイラ角表示で(0°,47.3°,90
°)とし、電極指幅M/Pが0.3で、電極指膜厚h/
λを変化させた場合における、ストップバンド端周波数
(同図(a))、伝搬損失(同図b))、電気機械結合
係数(同図(c))のシミュレーション結果を示すグラ
フである。
ムを主成分とするIDTが形成された弾性表面波装置に
おいて、四ほう酸リチウム単結晶基板の切り出し角およ
び伝搬方向をオイラ角表示で(0°,47.3°,90
°)とし、電極指幅M/Pが0.4で、電極指膜厚h/
λを変化させた場合における、ストップバンド端周波数
(同図(a))、伝搬損失(同図b))、電気機械結合
係数(同図(c))のシミュレーション結果を示すグラ
フである。
ムを主成分とするIDTが形成された弾性表面波装置に
おいて、四ほう酸リチウム単結晶基板の切り出し角およ
び伝搬方向をオイラ角表示で(0°,47.3°,90
°)とし、電極指幅M/Pが0.5で、電極指膜厚h/
λを変化させた場合における、ストップバンド端周波数
(同図(a))、伝搬損失(同図b))、電気機械結合
係数(同図(c))のシミュレーション結果を示すグラ
フである。
ムを主成分とするIDTが形成された弾性表面波装置に
おいて、四ほう酸リチウム単結晶基板の切り出し角およ
び伝搬方向をオイラ角表示で(0°,47.3°,90
°)とし、電極指幅M/Pが0.6で、電極指膜厚h/
λを変化させた場合における、ストップバンド端周波数
(同図(a))、伝搬損失(同図b))、電気機械結合
係数(同図(c))のシミュレーション結果を示すグラ
フである。
ムを主成分とするIDTが形成された弾性表面波装置に
おいて、四ほう酸リチウム単結晶基板の切り出し角およ
び伝搬方向をオイラ角表示で(0°,47.3°,90
°)とし、電極指幅M/Pが0.7で、電極指膜厚h/
λを変化させた場合における、ストップバンド端周波数
(同図(a))、伝搬損失(同図b))、電気機械結合
係数(同図(c))のシミュレーション結果を示すグラ
フである。
ムを主成分とするIDTが形成された弾性表面波装置に
おいて、電気機械結合係数が大きく、伝搬損失が小さく
なる、電極指の幅M/P及び規格化膜厚h/λの最適領
域を示すグラフである。
ムを主成分とするIDTが形成された弾性表面波装置に
おいて、伝搬損失が非常に小さくなる、電極指の幅M/
P及び規格化膜厚h/λの最適領域を示すグラフであ
る。
図である。
いて、電極指膜厚を変化させたときのストップバンドの
両端の周波数(同図(a))、伝搬損失(同図
(b))、電気機械結合係数(同図(c))の測定結果
とシミュレーション結果を示すグラフである。
Claims (6)
- 【請求項1】 四ほう酸リチウム単結晶からなる圧電基
板と、前記圧電基板の表面に形成され、弾性表面波を励
起、受信、反射、伝搬するための電極とを有する弾性表
面波装置において、 前記電極が、アルミニウムを主成分とする金属により形
成され、 前記電極が、1本ずつの電極指が互いに間挿するように
配置された一対の櫛形電極を有し、前記圧電基板の表面
の切り出し角および弾性表面波の伝搬方向がオイラ角表
示で(0°〜45°,44°〜50°,80°〜90
°)およびそれと等価な範囲内になるように形成され、 前記電極指の周期をP、前記電極指の幅をMとして、前
記電極の膜厚hを前記弾性表面波の波長λで規格化した
前記電極の規格化膜厚h/λが、次式 0.029−0.097×(M/P)+0.082×(M/P)2 ≦(h/λ)≦ 0.033−0.059×(M/P)+0.050×(M/P)2 の範囲内であり、 前記弾性表面波の速度が同一方向に伝搬するバルク波の
速い横波の速度以上であり、縦波の速度を越えないこと
を特徴とする弾性表面波装置。 - 【請求項2】 四ほう酸リチウム単結晶からなる圧電基
板と、前記圧電基板の表面に形成され、弾性表面波を励
起、受信、反射、伝搬するための電極とを有する弾性表
面波装置において、 前記電極が、アルミニウムを主成分とする金属により形
成され、 前記電極が、1本ずつの電極指が互いに間挿するように
配置された一対の櫛形電極を有し、前記圧電基板の表面
の切り出し角および弾性表面波の伝搬方向がオイラ角表
示で(0°〜45°,44°〜50°,80°〜90
°)およびそれと等価な範囲内になるように形成され、 前記電極指の周期をP、前記電極指の幅をMとして、前
記電極の膜厚hを前記弾性表面波の波長λで規格化した
前記電極の規格化膜厚h/λが、次式 0.006−0.013×(M/P)+0.011×(M/P)2 ≦(h/λ)≦ 0.030−0.060×(M/P)+0.051×(M/P)2 の範囲内であり、 前記弾性表面波の速度が同一方向に伝搬するバルク波の
速い横波の速度以上であり、縦波の速度を越えないこと
を特徴とする弾性表面波装置。 - 【請求項3】 四ほう酸リチウム単結晶からなる圧電基
板と、前記圧電基板の表面に形成され、弾性表面波を励
起、受信、反射、伝搬するための電極とを有する弾性表
面波装置において、 前記電極が、アルミニウムを主成分とする金属により形
成され、 前記電極が、1本ずつの電極指が互いに間挿するように
配置された一対の櫛形電極を有し、前記圧電基板の表面
の切り出し角および弾性表面波の伝搬方向がオイラ角表
示で(0°〜40°,44°〜50°,80°〜90
°)およびそれと等価な範囲内になるように形成され、 前記電極指の周期をP、前記電極指の幅をMとして、前
記電極の膜厚hを前記弾性表面波の波長λで規格化した
前記電極の規格化膜厚h/λが、次式 0.029−0.097×(M/P)+0.082×(M/P)2 ≦(h/λ)≦ 0.033−0.059×(M/P)+0.050×(M/P)2 の範囲内であり、 前記弾性表面波の速度が同一方向に伝搬するバルク波の
速い横波の速度以上であり、縦波の速度を越えないこと
を特徴とする弾性表面波装置。 - 【請求項4】 四ほう酸リチウム単結晶からなる圧電基
板と、前記圧電基板の表面に形成され、弾性表面波を励
起、受信、反射、伝搬するための電極とを有する弾性表
面波装置において、 前記電極が、アルミニウムを主成分とする金属により形
成され、 前記電極が、1本ずつの電極指が互いに間挿するように
配置された一対の櫛形電極を有し、前記圧電基板の表面
の切り出し角および弾性表面波の伝搬方向がオイラ角表
示で(0°〜40°,44°〜50°,80°〜90
°)およびそれと等価な範囲内になるように形成され、 前記電極指の周期をP、前記電極指の幅をMとして、前
記電極の膜厚hを前記弾性表面波の波長λで規格化した
前記電極の規格化膜厚h/λが、次式 0.006−0.013×(M/P)+0.011×(M/P)2 ≦(h/λ)≦ 0.030−0.060×(M/P)+0.051×(M/P)2 の範囲内であり、 前記弾性表面波の速度が同一方向に伝搬するバルク波の
速い横波の速度以上であり、縦波の速度を越えないこと
を特徴とする弾性表面波装置。 - 【請求項5】 四ほう酸リチウム単結晶からなる圧電基
板と、前記圧電基板の表面に形成され、弾性表面波を励
起、受信、反射、伝搬するための電極とを有する弾性表
面波装置において、 前記電極が、アルミニウムを主成分とする金属により形
成され、 前記電極が、1本ずつの電極指が互いに間挿するように
配置された一対の櫛形電極を有し、前記圧電基板の表面
の切り出し角および弾性表面波の伝搬方向がオイラ角表
示で(0°〜5°,44°〜50°,80°〜90°)
およびそれと等価な範囲内になるように形成され、 前記電極指の周期をP、前記電極指の幅をMとして、前
記電極の膜厚hを前記弾性表面波の波長λで規格化した
前記電極の規格化膜厚h/λが、次式 0.029−0.097×(M/P)+0.082×(M/P)2 ≦(h/λ)≦ 0.033−0.059×(M/P)+0.050×(M/P)2 の範囲内であり、 前記弾性表面波の速度が同一方向に伝搬するバルク波の
速い横波の速度以上であり、縦波の速度を越えないこと
を特徴とする弾性表面波装置。 - 【請求項6】 四ほう酸リチウム単結晶からなる圧電基
板と、前記圧電基板の表面に形成され、弾性表面波を励
起、受信、反射、伝搬するための電極とを有する弾性表
面波装置において、 前記電極が、アルミニウムを主成分とする金属により形
成され、 前記電極が、1本ずつの電極指が互いに間挿するように
配置された一対の櫛形電極を有し、前記圧電基板の表面
の切り出し角および弾性表面波の伝搬方向がオイラ角表
示で(0°〜5°,44°〜50°,80°〜90°)
およびそれと等価な範囲内になるように形成され、 前記電極指の周期をP、前記電極指の幅をMとして、前
記電極の膜厚hを前記弾性表面波の波長λで規格化した
前記電極の規格化膜厚h/λが、次式 0.006−0.013×(M/P)+0.011×(M/P)2 ≦(h/λ)≦ 0.030−0.060×(M/P)+0.051×(M/P)2 の範囲内であり、 前記弾性表面波の速度が同一方向に伝搬するバルク波の
速い横波の速度以上であり、縦波の速度を越えないこと
を特徴とする弾性表面波装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05127895A JP3364037B2 (ja) | 1995-03-10 | 1995-03-10 | 弾性表面波装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05127895A JP3364037B2 (ja) | 1995-03-10 | 1995-03-10 | 弾性表面波装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08250967A JPH08250967A (ja) | 1996-09-27 |
JP3364037B2 true JP3364037B2 (ja) | 2003-01-08 |
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ID=12882481
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05127895A Expired - Fee Related JP3364037B2 (ja) | 1995-03-10 | 1995-03-10 | 弾性表面波装置 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3364037B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1996004713A1 (fr) * | 1994-08-05 | 1996-02-15 | Japan Energy Corporation | Dispositif a ondes acoustiques de surface et procede de production |
-
1995
- 1995-03-10 JP JP05127895A patent/JP3364037B2/ja not_active Expired - Fee Related
Non-Patent Citations (2)
Title |
---|
佐藤隆祐、阿部秀典,AI/Li2B4O7構造における縦波型リーキー波の伝搬特性,電子情報通信学学会1994年秋季大会−ソサエティ先行大会−講演論集,1994年 9月 5日,p.309(SA−11−8) |
佐藤隆裕、阿部秀典,Li2B4O7上の周期的金属グレーティングを伝播する縦波型Leaky SAWの特性,電子情報通信学会1995年総合大会講演論文集,1995年 3月10日,基礎・境界,p.373(A−373) |
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Publication number | Publication date |
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JPH08250967A (ja) | 1996-09-27 |
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