JP3363921B2 - 音像定位装置 - Google Patents

音像定位装置

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JP3363921B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】近年、マンマシン・インタフェー
ス、ヒューマン・インタフェースというような人間と計
算機との対話方法に対する要求があり、人工現実感(A
R)や仮想現実(VR)といった技術により人間の5感
を利用した直感的な対話方法が開発されるようになって
きた。しかし、これまでに開発された対話方法は視覚に
よるものが大多数をしめ、聴覚によるものは少ない。
【0002】人間の現実感の認識を考えると視覚からの
情報が最も重要であると思われるが、視覚のみで効果的
な現実感は得られない。なぜなら、人間は現実感の認識
を5感全ての情報によって認識しているからである。こ
れからの対話装置を考えると、音像の定位が行える音響
装置が必要である。この音響定位装置を用いることによ
って音の方向や周りの環境をリアルに人間に与えること
ができ、現実感が向上するであろう。例えば、視覚装置
にヘッド・マウント・ディスプレイ(HMD)と呼ばれ
る頭部搭載型立体視装置を用い、音響再生装置に音像の
定位が行える音響装置を用いることで、実時間で変化す
る仮想世界(景観シミュレーション、CAD/CAMな
ど)をコンピュータ・グラフィクス(CG)やコンピュ
ータ・サウンド(CS)で体験し直感的な操作をするこ
とができる。本発明は、上記した音響定位装置に関し、
特に本発明は聴者に任意の音像の定位を知覚させること
ができる音響定位装置に関するものである。
【0003】
【従来の技術】仮想世界に立体音を取り入れ現実感を表
現する人工現実感の聴覚装置として、現在、開発されて
いるものには、例えば、ヘッドホンを用いて立体音を
生成するシステム、あるいは、スピーカを用いて立体
音を生成するシステムが知られている。 (1)ヘッドホンを用いて立体音を生成するシステム。 図9(a)は上記システムの構成を示す図である。同図
において、91は音源となるCD等のドライ・ソース、
92はディスク、93はサンプラ、94はRS232C
シリアル・ポート、95はホスト・コンピュータ、96
は立体音生成用の専用計算機、97はヘッドホン、98
は位置検出装置、99は聴者である。同図において、ま
ず、出力したいソース(ドライ・ソース)をサンプラ9
3に録音する。ホスト・コンピュータ95はRS−23
2Cのシリアル・ポートを介してMIDI(ミュージカ
ル・インストルメント・デジタル・インタフェース、デ
ジタル音楽信号の伝送規約であり、以下MIDIとい
う)に変換し、ドライ・ソースの選択、4本の出力ライ
ンの選択および出力タイミングの制御を行う。
【0004】聴者99の位置、方向(位置、方向あわせ
て6自由度)は位置検出装置98により検出され、ホス
ト・コンピュータ95より立体音生成用の専用計算機9
6に伝えられる。立体音生成用の専用計算機96は聴者
99の位置、方向情報からドライ・ソースを立体音に変
換して、左右の音として聴者99のヘッドホン98に出
力する。本システムの特徴は次の通りである。 ヘッ
ドホンを使用する個人用の立体音生成装置である。
ヘッドホンを使用するため聴者の骨格や髪形によって聴
覚に個人差が生じ、その補正が困難である。 サンプ
ラによりドライ・ソースを表現する。 聴者には6自
由度(位置、方向)が与えられる。 聴者前面の音の
定位が困難である。 映像装置はヘッド・マウント・
ディスプレイ(HMD)を用いたシステムである。
【0005】(2)スピーカを用いて立体音を生成する
システム 図9(b)は上記システムの構成を示す図であり、同図
において、101は音を生成することができるコンピュ
ータ、102はデジタル・サラウンド・デコーダ、10
3aないし103eはスピーカ、104は聴者である。
同図において、まず録音したいドライ・ソースをコンピ
ュータ101のメモリに記憶させる。コンピュータ10
1は聴者105の位置と音源(最大4種類のドライ・ソ
ースを同時出力可能)位置からデジタル・サラウンド・
デコーダ102の特性を考慮して左右の音を生成する。
デジタル・サラウンド・デコーダ102は生成された左
右の音に方向性強調処理を行い4方向のスピーカ103
aないし103eから立体音を出力する。本システムの
特徴は次の通りである。 複数人が聴くことができる
スピーカ・タイプの立体音生成装置である。 スピー
カの配置範囲内に音場を提供する。 市販のデジタル
・サラウンド・デコーダによって立体音を表現するため
方向性強調処理依存となる可能性がある。 聴者には
位置のみの3自由度が与えられる。 映像装置は単一
平面画面である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した
(1)のシステムは体験者の位置と方向により立体音を
生成するが、一般的にヘッドホンを用いるため、空間へ
の音の定位が弱く、音像の移動も左右の移動を表現でき
る程度である。特に、ヘッドホンの特性上、前方の音は
頭の中に、後方の音は上位に定位する傾向があるため、
あらゆる方向の定位が困難である。また、ヘッドホンを
用いたシステムにおいては、頭部伝達関数(骨格、耳の
形、頭髪など)の個人差によって音の認識に差が生じ、
現実感の表現をしにくい。
【0007】(2)のシステムは前面を向いた聴者に立
体音を提供するシステムであり、音像の移動については
空間内の移動がある程度表現できるが、空間への音の定
位が弱い。また、人工現実感の認識という点からみて、
聴者の自由度や方向性強調処理への依存特性などに問題
がある。本発明は上記した従来技術の問題点に鑑みなさ
れたものであって、聴者(体験者)の頭部の動きに追従
させて、任意の音の音像を定位して聞かせることによ
り、聴者に音像を現実感をもって認識させることができ
る音像定位装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の基本構成
図である。上記課題を解決するため、本発明の請求項1
の発明は、任意の音を発生する音発生装置1と、聴者5
の位置、角度等の聴点を検出する位置検出装置3と、音
像を生成する音制御装置2と、音像を再生する音再生装
置4a,4b,4c,4dと、仮想的な音の世界を提供
する管理計算機6と、音再生装置が設けられた場所とは
異なる場所で発生する任意の音を集音し 、音の発生位置
とともに音制御装置に送る集音装置1’を備え、管理計
算機6が位置検出装置3の出力に基づき任意の音の動き
あるいは変化を時間的に管理し、音制御装置2が管理計
算機6の出力に基づき位置検出装置3からの聴者5の位
置に関する情報、音再生装置4a,4b,4c,4dの
配置、および、任意に設定する発生音もしくは収集音の
定位位置との関係により発生音もしくは収集音に効果を
与えて再生するように構成したものである。
【0009】本発明の請求項の発明は、請求項の発
明において、音再生装置4a,4b,4c,4dを移動
させる可動筐体を備え、可動筐体が、音像定位の認識低
下を防ぐように聴者5の移動にあわせて音再生装置4
a,4b,4c,4dを移動させるように構成したもの
である。本発明の請求項の発明は、請求項1または請
求項2の発明において、音に同期した映像を生成する映
像生成装置7を備え、映像生成装置7が音再生装置4
a,4b,4c,4dが出力する音像と聴者5の動きに
同期した映像8を聴者5に提供するように構成したもの
である。
【0010】
【作用】本発明の請求項1の発明において、聴者5の頭
部の位置は位置検出装置3により検出され、音制御装置
2に与えられる。管理計算機6が位置検出装置3の出力
に基づき任意の音の動きあるいは変化を時間的に管理
る。 集音装置1’は音再生装置が設けられた場所とは異
なる場所で発生する任意の音を集音し、音の発生位置と
ともに音制御装置に送り、音制御装置2は位置検出装置
3により検出された聴者5の頭部の位置、方向から聴者
の聴点と音再生装置4aないし4dの位置関係を求め、
これと、任意の音の発生位置を設定して、これら3者の
位置関係に基づき、音発生装置1が発生する音情報に、
その音圧比の制御、音情報の遅延、周波数変換等の効果
を与え、音再生装置4a,4b,4c,4dに出力す
る。聴者の頭部の位置、方向に追従させて音像を定位さ
せているので、聴者に現実感をもって音像定位を認識さ
せることができる。また、集音装置1’が遠隔地で発生
する音を取り込み、音制御装置2が収集された音に効果
を与えて音再生装置4a,4b,4c,4dに出力して
いるので、遠隔地の音を現実感をもって聴者に体験させ
ることができる。
【0011】本発明の請求項の発明においては、音像
定位の認識低下を防ぐように聴者5の移動にあわせて音
再生装置4a,4b,4c,4dを移動させるように構
成したので、音再生装置の再生性能の不足や聴者の移動
による音像定位の認識の低下を防ぐことができる。本発
明の請求項の発明においては、音に同期した映像を生
成する映像生成装置7を備え、映像生成装置7が音再生
装置4a,4b,4c,4dが出力する音像と聴者5の
動きに同期した映像8を聴者5に提供するように構成し
たので、任意の音に映像を付加することができ、一層現
実感を高めることができる。
【0012】
【実施例】図2は本発明の第1の実施例を示す図であ
り、同図において、21は音情報を(ドライ・ソース)
を発生する音発生装置、22は音発生装置21が発生す
る音情報に効果を与える音制御装置、23は聴者の頭部
の位置(位置、方向の6自由度)を検出する位置検出装
置、24aないし24dは例えばスピーカ等からなる音
再生装置、25は聴者である。図2において、音再生装
置24aないし24dは聴者25を取り囲むように配置
されており、聴者25の頭部の位置は位置検出装置23
により検出され、音制御装置22に与えられる。音制御
装置22は位置検出装置23により検出された聴者25
の頭部の位置、方向から聴者の聴点と音再生装置24a
ないし24dの位置関係を求め、これと、任意の音の発
生位置を設定して、これら3者の位置関係に基づき、音
発生装置21が発生する音情報に効果を与える。
【0013】音情報に与える効果としては、例えば、音
発生装置21から発生する音情報を音再生装置24aな
いし24dに割り振るとき、音圧比を変えたり、音情報
に遅延を与えたり、あるいは、周波数を変換したりす
る。また、反射音や残響音などの計算を行って、音像の
定位を行うとともに、部屋の大きさなどを聴者に認識さ
せる。本実施例においては、上記のように、聴者の頭部
の位置、方向に追従させて音像を定位させているので、
聴者に現実感をもって音像を認識させることができる。
【0014】図3は本発明の第2の実施例を示す図であ
り、図2に示したものと同一のものには同一の符号が付
されており、本実施例においては、図2に示した音発生
装置21に換え、遠隔地に設けた音収集装置21’を設
けたものであり、その他の構成は第1の実施例と同一で
ある。図3において、音収集装置21’は聴者25とは
離れた空間の音を収集し、音制御装置22に送る。その
際、必要に応じて、音収集装置21’は収集する音の発
生位置に関する情報を送る。音制御装置22は音収集装
置21’より送られた音情報に、第1の実施例で説明し
たのと同様に効果を与え、音再生装置24aないし24
dに与え、音像を定位させる。本実施例においては、上
記のように、遠隔地の音を現実感をもって聴者に体験さ
せることができる。
【0015】図4は本発明の第3の実施例を示す図であ
り、図2に示したものと同一のものには同一の符号が付
されており、本実施例は、音再生装置24aないし24
dを可動筐体29aないし29dに取り付け、絶えず聴
者25の方向に向けることができるようにしたものであ
る。同図において、音制御装置22は、第1の実施例と
同様、音発生装置21が発生する音に効果を与え各音再
生装置24aないし24dに与えるとともに、位置検出
装置23により検出された聴者25の位置情報に基づき
音再生装置24aないし24dを絶えず聴者25の方向
に向かせるための可動筐体移動情報を与える。本実施例
においては、上記のように、可動筐体29aないし29
dにより音再生装置24aないし24dを聴者25の方
向を向けるので、音再生装置の再生性能の不足や聴者の
移動による音像定位の認識の低下を防ぐことができる。
【0016】図5は本発明の第4の実施例を示す図であ
り、図2に示したものと同一のものには同一の符号が付
されており、本実施例は、図2のものに任意の音を管理
するための管理計算機26を設けたものであり、その他
の構成は第1の実施例と同一である。図5において、管
理計算機26は任意の音の移動や音の変化を管理する
(時間成分を含む場合もある)計算機である。例えば、
蜜蜂が聴者25の周りを飛び回る音を聴者25に認識さ
せる場合には、蜂が飛んでいる間は管理計算機26が音
発生装置21に蜂の飛んでいる音を出させて音制御装置
22には蜂の位置情報を伝達する。音制御装置22は、
第1の実施例と同様、管理制御装置26から与えられる
位置情報に基づき音発生装置21が発生する音を各再生
装置24aないし24dに割り振り、聴者25に蜂が飛
んでいる音を認識させる。本実施例においては、上記の
ように、管理計算機26を設けて任意の音の移動や音の
変化を管理するので、一層現実感を高めて聴者25に音
を認識させることができる。
【0017】図6は本発明の第5の実施例を示す図であ
り、図2に示したものと同一のものには同一の符号が付
されており、本実施例は、図2のものに映像再生装置2
7および映像を表示するための画面28aないし28d
を設けたものであり、その他の構成は第1の実施例と同
一である。図6において、映像再生装置27は音を発生
する物体の位置情報などから体験者(聴者)が現実感を
得られるような映像を生成して体験者(聴者)に体験さ
せる。以上のように、本実施例においては、映像再生装
置27および映像を表示するための画面28aないし2
8dを設けたので、任意の音に映像を付加することがで
き、現実感を高めることができる。
【0018】図8は本発明の具体的実施例を示す図であ
り、本実施例は図5に示した第4の実施例と図6に示し
た実施例のものに、ヘッド・マウント・ディスプレイ
(HMD)による立体画面表示装置と実時間画像生成装
置を設けた実施例を示したものであ。なお、ヘッド・マ
ウント・ディスプレイ(HMD)は眼前の2枚の液晶表
示装置を光学系により左右の目に個々に見せることによ
り、立体視を可能とする装置である。図7は図8に示す
実施例におけるスピーカの配置を示す図であり、50
L,50Rはそれぞれ体験者(聴者)25の前面に設け
られた左と右のスピーカ、51L,51Rは体験者(聴
者)25の側面に設けられた左と右のスピーカ、52
L,52Rは体験者(聴者)25の背面に設けられた左
と右のスピーカである。
【0019】図8において、図5、図6の実施例に示し
たものと同一のものには同一の符号が付されており、同
図において、23は体験者(聴者)の頭部の位置(位
置、方向の6自由度)を検出する位置検出装置、25は
体験者(聴者)、27は立体画像を実時間で生成する映
像生成装置、28’は映像生成装置27により生成され
る立体画面、29は音に効果を与えるための制御信号を
発生する音制御装置であり、以下に述べるデジタル・サ
ンプラ、プログラマブル・ライン・セレクタ等を制御す
る信号を出力する。また、31はプログラムされている
音をMIDIのタイミングで発生させるデジタル・サン
プラ、32はデジタル・サンプラ31が発生する音をデ
ジタル・サウンド・プロセッサに割り振るプログラマブ
ル・ライン・セレクタ、33aないし33cはプログラ
マブル・ライン・セレクタ32からの入力音源に対して
音圧、遅延、周波数の変換を行うデジタル・サウンド・
プロセッサである。
【0020】34aないし34fはデジタル・サウンド
・プロセッサ33aないし33cの出力を増幅する増幅
器、35aないし35cは増幅器34aないし34fの
出力とDAT38の出力の音圧制御を行うデジタル・ミ
キシング・プロセッサ、36aないし36fはデジタル
・ミキシング・プロセッサ35aないし35cの出力を
増幅して図7の体験者(聴者)25の前面、側面、背面
の左右の各スピーカ50L,50R,51L,51R,
52L,52Rに出力する増幅器、38は音が録音され
たDAT(デジタル・オーディオ・テープ)である。4
0,41,42はRS−232C/MIDIシリアル・
ポートであり、音制御装置とデジタル・サンプラ31、
プログラマブル・ライン・セレクタ32、デジタル・サ
ウンド・プロセッサ33a〜33cおよびデジタル・ミ
キシング・プロセッサ35a〜35cとの間の制御信号
の伝送を行う。また、43,44,45はRS232C
のシリアル信号をMIDIに変換するMIDIエキスパ
ンダである。
【0021】図8において、体験者(聴者)25の頭部
の位置、方向が位置検出装置23で検出され、管理計算
機26に与えられる。管理計算機26は体験者(聴者)
25の頭部の位置、方向信号に基づき、図5の第4の実
施例と同様、発生する音の種類、音の位置情報を音制御
装置29に与えるとともに、映像生成装置27に表示す
る映像と体験者(聴者)25の位置情報を与える。映像
生成装置27は管理計算機26の出力に基づき、体験者
(聴者)25の動きにあわせて仮想世界の物体の位置を
リアル・タイムでヘッド・マウント・ディスプレイ(H
MD)の左右に表示し、体験者(聴者)25にコンピュ
ータ・グラフィクスの立体映像を提供する。音制御装置
29は管理計算機26が出力する音の位置情報に基づき
RS−232C/MIDIシリアル・ポートを介してデ
ジタル・サンプラ31、プログラマブル・ライン・セレ
クタ32、デジタル・サウンド・プロセッサ33a〜3
3cおよびデジタル・ミキシング・プロセッサ35a〜
35cを制御して立体音を生成させる。
【0022】デジタル・サンプラ31はプログラムされ
ている音を音制御装置29が出力するMIDIのタイミ
ングに合わせて出力し、プログラマブル・ライン・セレ
クタ32に与える。プログラマブル・ライン・セレクタ
32はデジタル・サンプラ31が発生する音を音制御装
置29の制御信号に基づきデジタル・サウンド・プロセ
ッサ33a〜33cに割り振る。デジタル・サウンド・
プロセッサ33a〜33cは割り振られた入力音源に対
して体験者(聴者)25の前面、側面、背面の左右の音
の音圧、遅延、周波数の変換を行う。デジタル・サウン
ド・プロセッサ33a〜33cの出力は増幅器34a〜
34fにより増幅され、デジタル・ミキシング・プロセ
ッサ35a〜35cに与えられる。デジタル・ミキシン
グ・プロセッサ35a〜35cは増幅器34a〜34f
の出力とDAT37の出力を音制御装置29の制御信号
に基づきミキシングして増幅器36a〜36fを介して
図7に示す各スピーカ50L,50R,51L,51
R,52L,52Rに出力し、体験者(聴者)25に立
体音を提供する。
【0023】以上のように、本実施例においては、体験
者(聴者)の頭部の動きを検出して仮想世界の中の体験
者(聴者)と物体の位置関係により、体験者(聴者)の
動きに合わせた仮想世界の立体画像と立体音を提供する
ので、体験者(聴者)は仮想世界を現実としてとらえる
ことができ、仮想世界の操作性を向上させることができ
る。
【0024】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明においては、体験者(聴者)の頭部の位置、方向
等を検出して、聴者の位置に関する情報、音再生装置の
配置、および、任意に設定する発生音の定位位置との関
係により発生音に効果を与えて再生しているので、人間
と計算機のインタラクションで音像の定位を行うことが
でき、現実感を高めて体験者(聴者)に音を認識させる
ことができる。特に、映像生成装置と組み合わせること
により、CAD/CAM、テレ・プレゼンス、テレ・イ
グジスタンス、教育、建築エンターテーメントなどの多
様な分野に応用することができ、その効果は極めて大き
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成図である。
【図2】本発明の第1の実施例を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施例を示す図である。
【図4】本発明の第3の実施例を示す図である。
【図5】本発明の第4の実施例を示す図である。
【図6】本発明の第5の実施例を示す図である。
【図7】本発明の具体的実施例の再生装置の配置を示す
図である。
【図8】本発明の具体的実施例を示す図である。
【図9】従来例を示す図である。
【符号の説明】
1,21 音発生装置 1’,21’ 集音装置 2,22 音制御装置 3,23 位置検出装置 4a,4b,4c,4d,24a,24b,24c,2
4d,50L,50R,51L,51R,52L,52
R 音再生装置 5,25 聴者 6,26 管理計算機 7,27 映像生成装置 29a,29b,29c,29d 可動筺体 31 デジタル・サンプラ 32 プログラマブル・ライン・セレクタ 33a,33b,33c デジタル・サウンド・プロセ
ッサ 34a,34b,34c,34d,34e,34f,3
6a,36b,36d,36e,36f 増幅器 35a,35b,35c デジタル・ミキシング・プロ
セッサ 38 デジタル・オーディオ・テー
プ(DAT)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−279700(JP,A) 特開 平1−239674(JP,A) 特開 昭52−30402(JP,A) 特開 平4−192066(JP,A) 実開 平3−105099(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04S 7/00 H04S 1/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 任意の音を発生する音発生装置と、 聴者の位置、角度等の聴点を検出する位置検出装置と、 音像を生成する音制御装置と、 音像を再生する音再生装置と、 仮想的な音の世界を提供する管理計算機と、 音再生装置が設けられた場所とは異なる場所で発生する
    任意の音を集音し、音の発生位置とともに音制御装置に
    送る集音装置を備え、 管理計算機が位置検出装置の出力に基づき任意の音の動
    きあるいは変化を時間的に管理し、 音制御装置が管理計算機の出力に基づき位置検出装置か
    らの聴者の位置に関する情報、音再生装置の配置、およ
    び、任意に設定する発生音もしくは収集音の定位位置と
    の関係により発生音もしくは収集音に効果を与えて再生
    することを特徴とする音像定位装置。
  2. 【請求項2】 音再生装置を移動させる可動筐体を備
    え、可動筐体が、音像定位の認識低下を防ぐように聴者
    の移動にあわせて音再生装置を移動させることを特徴と
    する請求項の音像定位装置。
  3. 【請求項3】 音に同期した映像を生成する映像生成装
    置を備え、映像生成装置が音再生装置が出力する音像と
    聴者の動きに同期した映像を聴者に提供することを特徴
    とする請求項1または請求項2の音像定位装置。
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