JP3363619B2 - マグネトロン - Google Patents

マグネトロン

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JP3363619B2 JP26890094A JP26890094A JP3363619B2 JP 3363619 B2 JP3363619 B2 JP 3363619B2 JP 26890094 A JP26890094 A JP 26890094A JP 26890094 A JP26890094 A JP 26890094A JP 3363619 B2 JP3363619 B2 JP 3363619B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明はマグネトロンに関する。
さらに詳しくは、フィラメントを支持するリード間およ
び該リードと陽極部との電気的絶縁を確実にするマグネ
トロンに関する。 【0002】 【従来の技術】従来電子レンジなどに用いられるマグネ
トロンの本体部分は図3にその一部破断説明図が示され
るように、陰極部10、陽極部20、出力部30からな
っている。 【0003】陰極部10はフィラメント11が両端にそ
れぞれ設けられたエンドハット14a、14bを介して
トップリード12およびエンドリード13により支持さ
れ、トップリード12およびエンドリード13はそれぞ
れ、陽極部を支持するとともに真空管壁の一部となるス
テム16などに固着されている。トップリード12およ
びエンドリード13は真空管の壁外から電圧を印加され
るため、ステム16上にロウづけなどにより固着された
フランジメタル17、18(図4参照)に固着され、フ
ランジメタル17、18を経由してステム16を貫通す
る外部リード19に電気的に接続されている。 【0004】陽極部20は陽極円筒体21の内周にフィ
ラメント11を取り囲むようにベイン22が放射状に設
けられ、1枚おきのベイン22をそれぞれ電気的に接続
するストラップリング23が設けられて構成されてい
る。陽極円筒体21の両端には、外部に設けられた磁石
の磁界をフィラメント11とベイン22の先端とのあい
だの作用空間に集中させる磁極片24、25が設けられ
ている。陽極部20で発生したマイクロ波電力はベイン
22に接続された出力アンテナ31とアンテナセラミッ
ク32からなる出力部30より外部に取り出される。 【0005】前述のステム16とトップリード12およ
びエンドリード13の固着部はその断面図および平面図
が図4〜5に示されるような構造になっている。図4に
示されるように、ステム16の表面で銀ロウ材などによ
りステム16にロウづけされたフランジメタル17、1
8にトップリード12およびエンドリード13がロウづ
けなどにより固定されている。ステム16の表面には陽
極部20を保持するステムメタル15が同時にロウづけ
され、ステムメタル15およびステム16は真空管壁の
一部を形成している。ステムメタル15は陽極部20と
電気的に接続されており、トップリード12およびエン
ドリード13はフィラメント11と接続されて陰極部に
なっているため、両者間には3〜5kV(マグネトロン
のスイッチがONになりフィラメント11が加熱されな
いでマグネトロン電流が流れ始める前の数秒間は10k
V)程度の高圧が印加され、ロウづけ時のロウ材による
ショート防止や狭い距離で高圧に耐えるようにするた
め、図4に示されるようにセラミックスなどの絶縁物か
らなるステム16に円形の凹溝16aおよびフランジメ
タル17、18間の直線状の凹溝16bが設けられ、沿
面距離を大きくして高圧の放電を防止する構造になって
いる。 【0006】しかし、マグネトロンの動作時にはフィラ
メント11は1800℃程度の高温になり、フィラメン
ト近傍のエンドハット14a、14bや両リード12、
13も高温となり、それらの材料であるニッケルやロウ
づけのロウ材などの導電性物質が飛散してステム16の
表面に付着する。その結果、凹溝16a、16bを設け
て沿面距離を大きくしても、前述のフィラメント近傍か
ら飛散して付着した導電性物質を介して放電を起し易
い。そのため図4に示されるように、ステムメタル15
のステム16とのロウづけ部よりさらに先端を延ばした
先端部15aにより凹溝16aを覆い、フラジメタル1
7、18上にオーバラップさせて凹溝16a内への導電
性物質の付着を防止している。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】前述のようにステムメ
タル15とフランジメタル17、18間の凹溝16aを
フランジメタル17、18とステムメタル15の先端部
15aとにより覆うことにより陰極と陽極間の絶縁破壊
を防止することができるが、使用時間が長くなるととも
に陰極と陽極間の絶縁破壊が起り易くなり、絶縁破壊が
完全には防止されておらず、寿命が低下したり、信頼性
が低下するという問題がある。 【0008】本発明の目的は、このような問題を解決
し、長時間の使用に対しても高圧間の絶縁破壊を防止す
ることができるマグネトロンを提供することにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明者は動作時間の経
過により高圧の絶縁破壊が発生し易く信頼性が低下する
という傾向を改善するため鋭意検討を重ねた結果、高温
になったフィラメント近傍から飛散しフランジメタル1
7、18間の凹溝16b(図5参照)に付着した導電性
物質を介して絶縁破壊が生じることを見出した。すなわ
ち、フランジメタル間にはフィラメントの両端電圧であ
る3V程度が印加されるだけで、絶縁破壊の問題は生じ
ず、ステム上に導電性物質が付着しても構わないが、あ
とで詳述するようにフランジメタルのロウづけ時に部分
的にロウ材が溝内に垂れることがあり、その垂れたロウ
材を介してフランジメタルと溝内に付着した導電性物質
とが電気的に連結し、溝内の導電性物質とステムメタル
との沿面距離はフランジメタルとステムメタルとの沿面
距離より近くなるため、絶縁破壊を生じ易いということ
を見出した。そこでフランジメタル間の凹溝をもフラン
ジメタルで覆い、フィラメント近傍から飛散する導電性
物質が絶縁性のステムに付着しないようにすることによ
り絶縁破壊を防止するものである。 【0010】本発明のマグネトロンは、フィラメント
と、該フィラメントの両端にそれぞれ電気的に接続され
前記フィラメントを支持するトップリードおよびエンド
リードと、該トップリードおよびエンドリードを支持す
るとともに真空管壁の一部を構成するステムと、該ステ
ムの前記フィラメント側にそれぞれ固着され、前記トッ
プリードおよびエンドリードと外部リードとをそれぞれ
電気的に接続する第1フランジメタルおよび第2フラン
ジメタルと、前記ステムの周囲で固着されるとともに陽
極部と電気的に接続され真空管壁の一部を構成するステ
ムメタルとからなるマグネトロンの入力ステム部におい
て、前記第1フランジメタルおよび第2フランジメタル
とステムメタルならびに前記第1フランジメタルと第2
フランジメタルとが空間を介してそれぞれオーバラップ
するように設けられている。 【0011】 【作用】本発明のマグネトロンによれば、ステムメタル
と第1および第2のフランジメタルとのあいだの凹溝の
ほか、第1フランジメタルと第2フランジメタルとのあ
いだの凹溝もステムメタルと第1フランジメタルおよび
第2フランジメタルとで完全に覆われているため、ステ
ムの表面は平面的にみてステムメタルまたはフランジメ
タルのいずれかで覆われており、高温になったフィラメ
ント近傍から飛散してきた導電性物質はフランジメタル
またはステムメタルの表面にのみ付着し、絶縁性物質か
らなるステムには付着せず絶縁破壊を生じない。 【0012】 【実施例】つぎに、図面を参照しながら本発明のマグネ
トロンについて説明する。 【0013】図1は本発明のマグネトロンの一実施例の
ステム部の断面説明図、図2はその平面図である。図1
〜2において各符号はそれぞれ図3〜5に示された同じ
符号と同じ部分を示す。 【0014】本発明のマグネトロンは図3に示されるよ
うなフィラメント11と、該フィラメント11の両端に
それぞれ電気的に接続され前記フィラメント11を支持
するトップリード12およびエンドリード13と、該ト
ップリード12およびエンドリード13を支持するとと
もに真空管壁の一部を構成するステム16と、該ステム
16の前記フィラメント11側にそれぞれ固着され、前
記トップリード12およびエンドリード13と外部リー
ド19とをそれぞれ電気的に接続する第1フランジメタ
ル17および第2フランジメタル18と、前記ステム1
6の周囲で固着されるとともに陽極部と電気的に接続さ
れ真空管壁の一部を構成するステムメタル15とからな
るマグネトロンの入力ステム部において、図1〜2に示
されるように、前記第1フランジメタル17および第2
フランジメタル18とステムメタル15とのあいだのみ
ならず、第1フランジメタル17と第2フランジメタル
18とのあいだもそれらのフランジメタル17、18が
空間を介してオーバラップするように設けられているこ
とに特徴がある。 【0015】すなわち、フランジメタル17、18は凹
溝16b側に出張るように大きく形成され、一方のフラ
ンジメタル18が凹溝16b内に折り曲げて形成され、
図2に平面図が示されるように、フィラメント11側か
らみるとステム16は第1フランジメタル17、第2フ
ランジメタル18およびステムメタル15の先端部15
aにより完全に被覆されて露出しないように形成されて
いる。そのため、フィラメント11が高温になりフィラ
メント11およびその近傍から導電性物質が飛散してき
てもフランジメタル17、18またはステムメタル15
上にのみ付着し、ステム16には付着せず、しかもそれ
ぞれのメタル17、18、15は空間を介してオーバラ
ップしているため空間での絶縁性は維持され、各フラン
ジメタル17、18とステムメタル15間の絶縁破壊が
生じることはない。 【0016】本発明では第1フランジメタル17と第2
フランジメタル18とのあいだの凹溝16bを覆って露
出させなくしているが、前述のように、本来は第1フラ
ンジメタル17と第2フランジメタル18とのあいだは
フィラメントの両端電圧である交流の3V程度が印加さ
れるのみで、導電性物質の付着による絶縁破壊が問題に
なることはない。しかし本発明者が動作時間の経過と共
に高圧間の絶縁破壊の問題が生じ易くなるという問題を
解決するため、鋭意検討を重ねた結果、図5のA−A線
断面図を図6に示すように、フランジメタル17、18
をロウづけする際に、いずれかの場所でロウ材41が凹
溝16b内に垂れることがあり、そのばあい、フランジ
メタル17と凹溝16bの底面とが電気的に接続される
ことになる。その状態で導電性物質が凹溝16bの底面
に付着すると図6のCの範囲は導電性物質による絶縁破
壊の生じ易い範囲となり、汚れのない絶縁を維持できる
沿面距離は図6のDに示す範囲となる。この沿面距離D
はフランジメタル17、18とステムメタル15とのあ
いだの沿面距離Eよりも短かく、沿面距離D経由で絶縁
破壊が生じ易くなる。そのためフランジメタル17、1
8とステムメタル15の近接部での両者間の絶縁を維持
できても、フランジメタル17、18間の凹溝16bに
導電性物質が付着するとロウ材41、導電性物質の付着
部分Cを経由してステムメタル15とフランジメタル1
7、18とのあいだの絶縁破壊が生じるものである。本
発明はこの知見に基づいてなされている。 【0017】本発明のマグネトロンでは前述のフランジ
メタル17、18間の凹溝16bを覆うため、図1に示
されるように、一方のフランジメタル(図1の例では第
2フランジメタル18)の端部を長くして凹溝16b内
に折り曲げることにより、上面からみて第1フランジメ
タル17とオーバーラップしている。そのため図2に上
面図が示されるように、フィラメント側からみたばあい
ステム16は露出しておらず、第1フランジメタル1
7、第2フランジメタル18、ステムメタル15の先端
部15aにより完全に覆われ、陰極部から飛散する導電
性物質は全ていずれかのメタル上に付着し、飛散した導
電性物質による絶縁性のステム16の絶縁破壊を防止す
ることができる。 【0018】第1フランジメタル17と第2フランジメ
タル18とのオーバーラップ部は図1に示される構造に
限定されることはなく、一方のフランジメタルを直角に
折り曲げて段差を設けてもよく、また凹溝16b内に折
り曲げないで上側に折り曲げた構造などでもよい。 【0019】 【発明の効果】本発明のマグネトロンによれば、ステム
のフィラメント側表面は全てフランジメタルまたはステ
ムメタルにより覆われ、露出する部分がないため、フィ
ラメント側から導電性物質が飛散してもステム表面に付
着することがなくフランジメタルとステムメタル間、す
なわち陽極と陰極間の絶縁破壊を防止することができ
る。その結果、長時間の使用に対しても安定した特性を
維持することができ、信頼性の高いマグネトロンがえら
れる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明のマグネトロンの一実施例のステム部の
断面説明図である。 【図2】図1の上面図である。 【図3】マグネトロンの一部破断説明図である。 【図4】従来のマグネトロンのステム部の断面説明図で
ある。 【図5】図4の上面図である。 【図6】図5のA−A線断面図である。 【符号の説明】 12 トップリード 13 エンドリード 15 ステムメタル 15a 先端部 16 ステム 17 第1フランジメタル 18 第2フランジメタル

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 フィラメントと、該フィラメントの両端
    にそれぞれ電気的に接続され前記フィラメントを支持す
    るトップリードおよびエンドリードと、該トップリード
    およびエンドリードを支持するとともに真空管壁の一部
    を構成するステムと、該ステムの前記フィラメント側に
    それぞれ固着され、前記トップリードおよびエンドリー
    ドと外部リードとをそれぞれ電気的に接続する第1フラ
    ンジメタルおよび第2フランジメタルと、前記ステムの
    周囲で固着されるとともに陽極部と電気的に接続され真
    空管壁の一部を構成するステムメタルとからなるマグネ
    トロンの入力ステム部において、前記第1フランジメタ
    ルおよび第2フランジメタルとステムメタルならびに前
    記第1フランジメタルと第2フランジメタルとが空間を
    介してそれぞれオーバラップするように設けられてなる
    マグネトロン。
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