JP3362561B2 - コネクタとその製造方法 - Google Patents

コネクタとその製造方法

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JP3362561B2 JP16365995A JP16365995A JP3362561B2 JP 3362561 B2 JP3362561 B2 JP 3362561B2 JP 16365995 A JP16365995 A JP 16365995A JP 16365995 A JP16365995 A JP 16365995A JP 3362561 B2 JP3362561 B2 JP 3362561B2
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齊藤  忠
毅 奥山
和之 二木
英夫 宮澤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコネクタの構成に係わ
り、特に外形が円柱状をなすプラグコネクタ(以下文中
ではプラグとする)と、その直径方向に着脱自在でかつ
それを軸として回動し得るジャックコネクタ(以下文中
ではジャックとする)とで所要のコネクタを構成するこ
とで、回路基板上の狭隘領域への実装容易化や筐体本体
とそれに対して開閉する開閉側筐体との間の電気接続容
易化を実現して電子機器としての小型化や組立工数削減
等による生産性向上を図ったコネクタとその製造方法に
関する。
【0002】近年の電子技術の進展に伴って各電子機器
装置の小型化や低価格化が強く要求されるようになって
きているが、コネクタの分野でも回路基板上の狭隘領域
やノート形OA機器等の回転軸部分に適用し得るコネク
タが要求されるようになってきている。
【0003】
【従来の技術】図5は一般的コネクタを回路基板への装
着方法と共に例示説明する図であり、図6は筐体本体と
開閉側筐体間の従来の電気接続方法例を示した図であ
る。
【0004】なお図では接続回路数が4個のコネクタを
例として説明する。図5で外形が等しく回路基板への装
着部のみが異なる2個のコネクタ1-1と1 -2は、周壁 1
1a-1, 11a-2に囲まれた状態でプラグ端子 11b-1, 11b
-2が植設されたプラグ11-1, 11-2と、該各周壁 11a-1,
11a-2の内側で嵌合し得る外形を持つ絶縁体12a の上記
各プラグ端子 11b-1, 11b-2と対応するそれぞれの位置
に図示されないジャック端子 12bが植設されたジャック
12 とからなるものであり、図ではプラグ11-1, 11-2
がそれぞれのプラグ端子 11b-1, 11b-2の図示されない
端部で回路基板13に実装されるようになっている。
【0005】そこで、上記ジャック端子 12bの端部に位
置するリード線接続部 12b′に所定のリード線14を半田
接続した後の該各ジャック 12 を上記プラグ11-1, 11-2
に矢印Aの如く挿入することで、各コネクタ1-1, 1-2
による電気接続を実現することができる。
【0006】ノート形パソコンの場合を例とした図6
で、例えばノート形パソコン2はキーボードの如き情報
入力部22を具えた筐体本体21と、例えば液晶板の如き情
報出力部26を具えて該筐体本体21に対して図示矢印Bの
ように開閉し得る開閉側筐体25とからなる。
【0007】そして該開閉側筐体25と上記筐体本体21と
の間は、例えば該各筐体を開閉自在に係止する回転軸23
の一部に設けられた中空領域23a を通した可撓基板等の
配線材24で電気的に接続されるようになっている。
【0008】そこで上記開閉側筐体25を筐体本体21から
開いた図の状態で、上記情報入力部22に入力し筐体本体
21内で処理された信号で情報出力部26に出力することが
できる。
【0009】なお開閉側筐体25の開閉に伴う配線材24の
長さ変動は上述した中空領域23a での撓みで吸収される
ので、確実な信号伝達が確保できるメリットがある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし図5で説明した
従来のコネクタではプラグとジャックとの接続方向(図
示A方向)が決められてしまうため、回路基板13の表面
または周辺に少なくともジャックを挿抜するに必要とす
る空間領域Cを確保しなければならず電子機器としての
小型化要請に対応し切れないことがあると共に、電子機
器完成後の上記ジャックの着脱作業に困難性を伴うこと
があると言う問題があった。
【0011】また図6で説明した従来の電気接続方法で
は可撓性ある配線材を使用しなければならないので流し
得る電流容量に制約が生じ、回路によっては例えば複線
化する等特別の配慮を講じなければならないことがある
と言う問題があった。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題は、円柱状をな
すプラグコネクタが、円柱状絶縁体の周面を円周方向に
取り巻いた状態で絶縁を保って平行配置されたリング状
コンタクトと該各リング状コンタクトに繋がり隣接相互
間の絶縁が保てるように配置されて該リング状コンタク
トの中心軸方向に延びる配線材接続用のリード片とから
なる複数のプラグ端子を備えてなり、前記プラグコネク
タをその長手方向半周域での当接で跨ぐ門形をなすジャ
ックコネクタが、上記リング状コンタクトと対応する各
位置に、該リング状コンタクト外面の半周を越える領域
の2点で該リング状コンタクト外面と接触し得るように
形成された二股状で配線材接続用の配線端子に繋がるジ
ャック端子を備え、プラグ端子のリング状コンタクトと
ジャック端子との対応位置で上記プラグコネクタと該ジ
ャックコネクタとを該プラグコネクタの半周域で当接さ
せたときに、該ジャック端子が上記リング状コンタクト
外面の半周を越える領域で接触するように構成されてい
るコネクタによって解決される。
【0013】
【作用】プラグ端子のコンタクトをリング状とし、ジャ
ック端子を該リング状コンタクトのほぼ直径位置近傍で
の挟み込みで保持し得るような二股状に形成すると、該
ジャック端子を上記プラグ端子周辺の如何なる方向から
挿入しても両者の接続を実現することができる。
【0014】また上記ジャック端子を含むジャックを上
記リング状コンタクトを軸として回動し得るようにコネ
クタを構成すると、上述したノート形パソコン等におけ
る回転軸の部分に該コネクタを適用させることができ
る。
【0015】そこで本発明では、外形が円柱状でその外
径より小さい径のリング状コンタクトが相互の絶縁を保
って軸方向に平行して形成されているプラグと、該プラ
グ外形表面の半周域領域での当接で該プラグが位置決め
し得るようなU溝が形成されたジャック絶縁体の上記リ
ング状コンタクトと対応する各位置に該各コンタクトと
接続し得るジャック端子が植設されたジャックとで、所
要のコネクタを構成するようにしている。
【0016】そして上述したリング状コンタクトの露出
する幅を越えない厚さを持つこの場合の上記ジャック端
子は、先端部が該リング状コンタクト外面の半周を越え
る2ヶ所で接触し得るような二股状に形成されている。
【0017】そこで、上述したプラグとジャックとを上
記U溝で位置決めして係合させることでプラグのリング
状コンタクトとジャックのジャック端子との接続が実現
できると共に、プラグとジャックとの開離でリング状コ
ンタクトとジャック端子間の接続も解消させることがで
きる。
【0018】このことは、プラグの外形が上述したよう
に円柱状なることから、ジャックを如何なる方向からで
の挿入でも接続させられることを示していると共に、該
接続状態ではプラグとジャックとが相対的に回動しても
リング状コンタクトとジャック端子間の接続が維持され
ることを意味する。
【0019】従って、回路基板上の狭隘領域に実装され
たコネクタでもプラグとジャック間の着脱ひいては電気
接続 ON-OFF の作業容易化や筐体本体と開閉側筐体間の
電気接続作業の容易化を実現することができる。
【0020】
【実施例】図1は本発明になるコネクタの構成を概略的
に説明する図であり、図2は図1のコネクタにおけるプ
ラグの構成を詳細に説明する図、図3は図1のコネクタ
のジャックの構成を詳細に説明する図、図4は図3のジ
ャックの他の構成例を説明する図である。
【0021】なお図ではいずれも図5と同様に接続回路
数が4個である場合を例として説明する。図1で本発明
になるコネクタ3は、斜視図 (1-1)と該(1-1) をその裏
面側すなわち矢示方向から見た(1-2) で示すプラグ31
と、斜視図(1-3) で示すジャック32とからなるものであ
るが、理解し易くするため始めに図2でプラグ31をまた
図3でジャック32をそれぞれ説明する。
【0022】図2で (2-1)はプラグ31の部品構成を組立
工程と共に示した図であり、 (2-2)は組立状態を示す外
観斜視図、 (2-3)は組立状態を一部断面視して示した側
面図である。
【0023】図の(2-1) でプラグ31は、リング状のコン
タクト部を含む全体形状が同じで一部の形状と寸法のみ
が異なる4種類のプラグ端子311 (311-1〜 311-4) と、
該各プラグ端子311 を上記リング状のコンタクト領域で
位置決めして保持する4個の絶縁スペーサ312 、および
該絶縁スペーサ312 を上記プラグ端子311 と共に同軸に
保持固定するプラグ絶縁体313 とで構成されている。
【0024】この内、“T”字形でその下方に延びる脚
部の分岐位置と長さがそれぞれ異なる金属板を素材とす
るプラグ端子311 (311-1〜 311-4) は、左右方向に延び
る頭部をほぼ円形に丸めてリング状コンタクト 311a と
し下方に延びる上記脚部を配線材に繋がるリード片 311
b としたもので、上記リング状コンタクト 311a の両端
部は近接した位置で内側にほぼ直角に折り曲げられたフ
ック部 311c に形成されていると共に、上記リード片 3
11b の根元部は該リング状コンタクト 311a の幅“a”
を越えないように内側に直角曲げされた後の所定位置で
逆方向に直角曲げして形成されている。
【0025】なお各リード片 311b の先端には配線材接
続用の孔 311d が設けられている。そして該各プラグ端
子 311-1〜 311-4 は図示の如く、上述したフック部 3
11c から例えば 45 °,135°, 225 °,315°の各位置に
リード片 311b が分岐されており、またリード片 311b
としての長さ“L”は例えばプラグ端子 311-1では後述
する絶縁体313 の絶縁スペーサ搭載域となる円板部 313
a での全厚さ“b”に配線材接続用として露出させた長
さ“L1”を付加した“b+L1”とし、 311-2では該長さ
“b+L1”に後述する絶縁スペーサ312 の厚さ“c”を
付加した“b+c+L1”とし, 311-3では該長さ“b+
c+L1”に上記絶縁スペーサ312 の厚さ“c”を付加し
た“b+2c+L1”とし,更に 311-3では該長さ“b+
2c+L1”に絶縁スペーサ312 の厚さ“c”を付加した
“b+3c+L1”として区別するようにしている。
【0026】一方樹脂成形品等からなる絶縁スペーサ31
2 は、上記リング状コンタクト 311a の幅“a”を僅か
に越える厚さで該コンタクト 311a の領域がそのフック
部 311c を含めた内径部で位置決めし得るように形成さ
れた円板部 312a の片面に、該コンタクト 311a の外径
を越える径のフランジ 312b が形成されているもので、
その中心軸上には貫通孔 312c が形成されていると共
に、位置決めさせたプラグ端子 311-1〜 311-4の各リー
ド片 311b と対応するそれぞれの位置には該各リード片
311b が円滑に挿入し得る角孔 312d が貫通して形成さ
れている。
【0027】更に該絶縁スペーサの円板部余白域1ヶ所
の表裏面対応位置には、円板部側に突出する突起 312e
と該突起312eが嵌入し得る凹穴 312f とが形成されてい
る。なお該フランジ 312b を含む円板部 312a での厚さ
が、絶縁スペーサ312 としての厚さすなわち上述した
“c”に対応する。
【0028】また樹脂成形品からなるプラグ絶縁体313
は、上記絶縁スペーサ312 のフランジ 312b と同じ大き
さの円板部 313a の片面側に取付け用フランジ 313b が
形成されているものである。
【0029】そして円板部領域には、その中心軸上に上
記絶縁スペーサ312 の貫通孔 312cに円滑に嵌合する太
さの軸 313c が絶縁スペーサ4個分の厚さに対応する長
さすなわち“4c”で突出して形成されていると共に、
絶縁スペーサ312 の各角孔 312c と対応するそれぞれの
位置に同じ大きさの角孔 313d が貫通して形成され、更
に絶縁スペーサ312 の突起 312e と対応する位置には該
突起 312e が嵌入し得る凹穴 313f が設けられている。
【0030】なお該円板部 313a における取付け用フラ
ンジ 313b を含む厚さが、上述したスペーサ搭載域とし
ての厚さ“b”に対応する。そこで、先ず図示のプラグ
端子 311-1を矢印Dのように第1の絶縁スペーサ312 上
に位置決め搭載した後矢印Eのように上下反転させた状
態で、該絶縁スペーサ312 の貫通孔 312c と上記プラグ
絶縁体313 の軸 313c とを嵌合させると、該絶縁スペー
サ312 の突起 312e とプラグ絶縁体313 の凹穴 313f と
が一致した時点で上記プラグ端子 311-1のリード片 311
b と該絶縁体313 の角孔 313d とが一致することにな
り、結果的に該絶縁スペーサ312 をプラグ絶縁体313 上
に密着状態で載置することができる。
【0031】この場合、上記プラグ端子 311-1のリング
状コンタクト 311a の領域が第1の絶縁スペーサ312 の
フランジ 312b とプラグ絶縁体313 の円板部 313a とに
挟まれると同時に、リード片 311b がプラグ絶縁体313
の角孔 313d でガイドされるので、該プラグ端子 311-1
自体が固定される。
【0032】そしてプラグ端子 311-1のリード片 311b
の先端は、上述した配線材接続用の露出長さ“L1”に対
応する部分が絶縁体313 の裏面側に図1の(1-2) に示す
ように突出した状態となる。
【0033】次いで、図示のプラグ端子 311-2を第2の
絶縁スペーサ312 上に位置決め搭載した後上記同様に上
下反転させ、更に該絶縁スペーサ312 の貫通孔 312c と
プラグ絶縁体313 の軸 313c とを嵌合させた状態で該絶
縁スペーサ312 の突起 312eと第1の絶縁スペーサ312
の上記凹穴 312f とを一致させると、プラグ端子 311 -2
のリード片 311b を上記第1の絶縁スペーサ312 の端子
未挿入の角孔 312d とプラグ絶縁体313 の端子未挿入の
角穴 313d とに貫通させられるので、該第2の絶縁スペ
ーサ312 を第1の絶縁スペーサ312 上に密着状態で載置
することができる。
【0034】この場合、上記プラグ端子 311-2のリング
状コンタクト領域が第1の絶縁スペーサ312 のフランジ
裏面側と第2の絶縁スペーサ312 のフランジ 312b とに
挟まれると同時に、そのリード片311bが第1の絶縁スペ
ーサ312 の角孔 312d とプラグ絶縁体313 の角孔 313d
とでガイドされるので、該プラグ端子 311-2自体を固定
させることができる。
【0035】更に該プラグ端子 311-2のリード片が上述
した如くプラグ端子 311-1のリード片より絶縁スペーサ
312 の厚さすなわち“c”だけ長いので、その先端が配
線材接続用の露出長さ“L1”だけ突出することはプラグ
端子 311-1の場合と同様である。
【0036】以下、プラグ端子 311-3, 311-4について
も第3,第4の絶縁スペーサ312 をそれぞれ使用するこ
とで、上記プラグ端子 311-1, 311-2と同様に固定する
ことができる。
【0037】しかる後、プラグ絶縁体313 の軸先端と第
4の絶縁スペーサ312 のフランジ裏面側とを、通常の熱
かしめ手段やねじ止め, ピン圧入等の手段で固着せしめ
ることで、(2-2) で示す斜視図や,(2-3)で示す側面図の
ようにプラグ31を構成することができる。
【0038】かかるプラグ31では、配線材接続部として
のリード片 311b に繋がるリング状コンタクト 311a が
絶縁スペーサ312 の厚さに対応するピッチcで平行して
配置されているので、該絶縁スペーサ312 の厚さを変え
ることでコンタクト間ピッチが変えられるメリットがあ
る。
【0039】図3で (3-1)はジャック32の部品構成を組
立工程と共に示した図であり、 (3-2)は組立状態を一部
断面視して示した正面図である。図の(3-1) でジャック
32は、図2で説明したプラグ端子311 のリング状コンタ
クト 311a の幅“a”を越えない厚さを持つ4個の金属
平板からなるジャック端子321 と、該各ジャック端子32
1 を図2で説明したピッチcで平行に植設するジャック
絶縁体322 とで構成されるものである。
【0040】この内、矢印F方向から見た正面視が二股
状をなすジャック端子321 は、両側の脚部 321a の先端
域が上記リング状コンタクト 311a をその半周を越える
領域の外面2点で接触し得るように内側に膨らむ湾曲形
に形成されており、上記リング状コンタクト 311a の直
径部分を該脚部間に挿入するとその挿入につれて脚部間
隔が開き直径部通過後にジャック端子321 としての弾性
によって脚部間隔が狭められて上記リング状コンタクト
311a をその半周を越える領域の外面2点で接触するよ
うになっている。
【0041】更に、該脚部 321a を繋ぐ中央辺 321b の
内側には幅方向両側辺にバルジ 321c を具えた複数(図
の場合では3個)の固定片 321d が突出して形成され、
また該中央辺外側の片側脚部近傍には接続孔 321e を具
えた配線端子 321f が突出して形成されている。
【0042】一方、樹脂成形品等からなり正面視が図2
で説明したプラグ31のリング状コンタクト配置領域をそ
の半周域での接触で位置決めし得るU溝 322a を内側と
する門形のジャック絶縁体322 には、そのU溝 322a の
幅方向中心と上記ジャック端子321 の幅方向中心とが一
致する位置に該ジャック端子321 を脚部先端側から円滑
に挿入し得るスリット状孔 322b が図面左右の長手方向
に平行に整列するように貫通して形成されている。
【0043】更に該スリット状孔 322b の上側のジャッ
ク端子挿入側開口から該端子中央辺321b の幅にほぼ等
しい位置までを除く他の領域は、該ジャック端子321 の
各固定片 321d と対応するそれぞれの位置が該固定片 3
21d がバルジ 321c の孔側壁への食い込みで固定し得る
幅の孔 322b ′になっている。
【0044】このことは該スリット状孔 322b に上記ジ
ャック端子321 をその脚部先端側から挿入したときに、
該ジャック端子321 がその配線端子 321f のみを露出さ
せた状態でジャック絶縁体322 に植設されることを意味
する。
【0045】そこで、該ジャック絶縁体322 の例えば奇
数番目のスリット状孔 322b には図示矢印Gのように左
右反転させたジャック端子321 を挿入すると共に偶数番
目のスリット状孔 322b には矢印Hの如く図示状態のま
まのジャック端子321 を挿入した後、例えば各ジャック
端子中央辺 321b の上辺に一括して接触し得る図示され
ない治具等を使用して全端子を一括圧入する等の手段を
施すことで、ジャック32を(3-2) に示すように構成する
ことができる。
【0046】なお該ジャック端子321 の挿入方向を隣接
するスリット状孔 322b ごとに逆転せしめるのは、該ス
リット状孔 322b 間のピッチcが小さい場合でも各配線
端子321f に対する配線材接続作業の容易化を図るため
である。
【0047】かかるジャック32では、U溝 322a の深さ
によって該U溝で位置決めされるプラグ31との相対的な
位置関係が変えられるメリットがある。ここで図2で説
明したプラグ31と図3で説明したジャック32とからなる
本発明のコネクタ3を図1で接続機構と共に説明する。
【0048】図1の(1-1) と(1-2) でプラグ31の円柱状
をなす領域には、図2で説明した如くその長手方向に相
互間の絶縁を保った幅aの4個のリング状コンタクト31
1 がピッチcの平行状態に配置されている。
【0049】なお該各リング状コンタクト311 に繋がる
リード片 311b 先端の配線接続用の孔 311d は露出した
状態にある。一方図1の(1-3) で示すジャック32のU溝
322a の内側には、図3で説明した如く該U溝の長手方
向に上記リング状コンタクト311 の幅aより薄い厚さの
金属板からなるジャック端子321 の両脚部 321a の先端
域がピッチcの平行した状態で露出している。
【0050】また該各ジャック端子321 に繋がる配線端
子 321f は露出した状態にある。そこで、プラグ31の各
配線接続用の孔 311d とジャック32の各配線端子 321f
とに配線材33を接続した図の状態で、ジャック32とプラ
グ31とを矢印Iの如く該ジャック32のU溝領域で係合さ
せて図3の一点鎖線Jで示すように該プラグ31とジャッ
ク32とを組み合わせることで、ジャック端子321 の両脚
部とプラグ31のリング状コンタクト311 とを接触させる
ことができる。
【0051】このことは、例えばジャック32の図示矢印
I1〜I5のいずれの方向からの着脱でも両者間の接続やそ
の解除が実現し得ると共に、接続状態ではプラグ31がジ
ャック32のU溝最奥部とジャック端子321 の両脚部とで
挟まれているので相対的に回動し得ることを示してい
る。
【0052】従って、図5で説明した空間領域Cを特別
に確保する必要がなくなると共に電子機器完成後の該ジ
ャックの着脱作業が容易に行えることとなり、また図6
で説明した配線材が不要となるので電流容量に起因する
特別な配慮を講ずることなく所要の電子機器を構成する
ことができる。
【0053】ジャックの他の構成例を示す図4は、図3
で説明したジャック32では絶縁体322 に対するジャック
端子321 の植設方向が規制し得ないため隣接するジャッ
ク端子321 同士が同方向に植設されることがあって爾後
の配線材接続作業に困難性を伴うことから、それを解決
するものである。
【0054】すなわち図4で、(4-1) は本発明になるジ
ャックの部品構成を組立工程と共に示した図であり、
(4-2)は組立状態を一部断面視して示した正面図であ
る。なお図では図3で説明したジャック32をベースとし
その一部のみを変えた場合を例としているので、図3と
同じ対象部材や部位には同一の記号を付すと共に重複す
る説明についてはそれを省略する。
【0055】図の(4-1) でジャック41は、ジャック端子
411 と該各ジャック端子411 を図2で説明したピッチc
で平行に植設するジャック絶縁体412 とで構成されるも
のである。
【0056】この内、図3同様の正面視が二股状をなす
ジャック端子411 は、図3で説明したジャック端子321
における3個の固定片 321d の内の少なくとも両端に位
置する2個の固定片のみを、例えばそれぞれの幅W1,W2
が相互に異なる固定片 411aと 411b に置き換えて形成
したものである。
【0057】また図3同様の正面視が門形をなすジャッ
ク絶縁体412 は、図3で説明した絶縁体322 におけるス
リット状孔内部の3個の角孔 322b ′の内の上記固定片
411a と 411b に対応する角孔 322b ′の幅方向寸法
を、上記ジャック端子411 を隣接同士が逆方向になるよ
うに挿入した場合を含めて該各固定片 411a と 411b に
対応する幅すなわち 412a, 412b のように形成したもの
である。
【0058】そこで、該ジャック絶縁体412 の例えば奇
数番目のスリット状孔 322b には図3同様に左右反転さ
せたジャック端子411 を挿入して固定し、また偶数番目
のスリット状孔 322b には図3同様に図示状態のままの
ジャック端子411 を挿入して固定することで、ジャック
41を(4-2) に示すように構成することができる。
【0059】かかるジャック41では、例えばスリット状
孔 322b への挿入位置を誤ったジャック端子411 がある
とその端子のみの挿入停止位置が正常品より浮き上がる
ことから、治具等による一括圧入の前に該不良品を発見
することができて、結果的に誤挿入を事前に防止するこ
とができる。
【0060】なお上記ジャック41ではジャック端子411
の3個の固定片の内の両端に位置する2個の固定片 411
a, 411b それぞれの幅を従来の固定端子 321d の幅と変
えているが、片側固定片の幅のみを大きくしても同等の
効果を得ることができる。
【0061】また、上述したジャック41では固定片 411
a と 411b の幅を変えるだけでバルジ 321c の突出量を
一定とした場合としているが、固定片としての幅を変え
ることなくバルジの突出量を変えても同様の効果が得ら
れることは明らかである。
【0062】
【発明の効果】上述の如く本発明により、外形が円柱状
をなすプラグと、その直径方向に着脱自在でかつそれを
軸として回動し得るジャックとでコネクタを構成するこ
とで、回路基板上の狭隘領域への実装容易化や筐体本体
とそれに対して開閉する開閉側筐体との間の電気接続容
易化を実現して電子機器としての小型化や組立工数削減
等による生産性向上を図ったコネクタを提供することが
できる。
【0063】なお本発明の説明では端子数が4個のコネ
クタを例としているが、上述したリード片の突出位置を
端子数に合わせて考慮することで如何なる端子数のコネ
クタにも適用させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明になるコネクタの構成を概略的に説明
する図。
【図2】 図1におけるプラグコネクタの構成を詳細に
説明する図。
【図3】 図1におけるジャックコネクタの構成を詳細
に説明する図。
【図4】 図3のジャックコネクタの他の構成例を説明
する図。
【図5】 一般的コネクタを回路基板への装着方法と共
に例示説明する図。
【図6】 筐体本体と開閉側筐体間の従来の電気接続方
法例を示した図。
【符号の説明】
3 コネクタ 31 プラグコネクタ 32,41 ジャックコネクタ 33 配線材 311,311-1〜 311-4 プラグ端子 311a リング状コンタクト 311b リード
片 311c フック部 311d 孔 312 絶縁スペーサ 312a 円板部 312b フラン
ジ 312c 貫通孔 312d 角孔 312e 突起 312f 凹孔 313 プラグ絶縁体 313a 円板部 313b 取付け
用フランジ 313c 軸 313d 角孔 313e 取付け孔 313f 凹穴 321,411 ジャック端子 321a 脚部 321b 中央辺 321c バルジ 321d,411a,411b
固定片 321e 接続孔 321f 配線端
子 322,412 ジャック絶縁体 322a U溝 322b スリッ
ト状孔 322b′,412a,412b 孔
フロントページの続き (72)発明者 二木 和之 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 宮澤 英夫 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 赤間 淳一 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−76898(JP,A) 実開 平5−50695(JP,U) 実開 昭64−20071(JP,U) 実開 昭56−37291(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 24/02 H01R 43/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円柱状をなすプラグコネクタが、円柱状
    絶縁体の周面を円周方向に取り巻いた状態で絶縁を保っ
    て平行配置されたリング状コンタクトと該各リング状コ
    ンタクトに繋がり隣接相互間の絶縁が保てるように配置
    されて該リング状コンタクトの中心軸方向に延びる配線
    材接続用のリード片とからなる複数のプラグ端子を備え
    てなり、 前記プラグコネクタをその長手方向半周域での当接で跨
    ぐ門形をなすジャックコネクタが、上記リング状コンタ
    クトと対応する各位置に、該リング状コンタクト外面の
    半周を越える領域の2点で該リング状コンタクト外面と
    接触し得るように形成された二股状で配線材接続用の配
    線端子に繋がるジャック端子を備え、 プラグ端子のリング状コンタクトとジャック端子との対
    応位置で上記プラグコネクタと該ジャックコネクタとを
    該プラグコネクタの半周域で当接させたときに、該ジャ
    ック端子が上記リング状コンタクト外面の半周を越える
    領域で接触するように構成されていることを特徴とする
    コネクタ。
  2. 【請求項2】 直状の長い金属板材を厚さ方向に円形化
    したときの近接する両端近傍が内側に突出するフック部
    に形成されたリング状コンタクトと、その周辺均等分割
    位置の一か所から直交して分岐するリード片が該分岐位
    置近傍の内側でオフセット曲げされた配線材接続端子と
    からなる複数種類のプラグ端子と、 該プラグ端子をリング状コンタクト内側のフック部で位
    置決めして載置し得る円形突出部の片面にフランジが形
    成され、該円形突出部に上記プラグ端子をそのリング状
    コンタクト領域で載置したときの該プラグ端子の各リー
    ド片と対応するそれぞれの位置に該リード片を貫通させ
    る角孔が形成された上記プラグ端子と同数の絶縁スペー
    サと、 上記角孔と対応する各位置に該角孔と同じ大きさの角孔
    が形成され、上記各絶縁スペーサをそれぞれに載置した
    プラグ端子と共に該プラグ端子の配線材接続端子側から
    同軸に積層し得るプラグ絶縁体、 とからなることを特徴とするプラグコネクタ。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のプラグ端子のリング状コ
    ンタクトの幅より薄い弾性金属板からなり、該リング状
    コンタクト外面の半周を越える領域の2点で該リング状
    コンタクトと接触し得るように形成された二股状で、そ
    の各脚部を連結する中央辺の内側には該辺から突出する
    複数のバルジ付固定片が形成されまた外側には突出する
    配線端子が形成された、上記プラグ端子と同数のジャッ
    ク端子と、 正面視が上記絶縁スペーサのフランジ周辺の半周域での
    当接で跨ぐ門形で、上記プラグ端子と同数の上記絶縁ス
    ペーサを積層したときの全長を少なくともカバーする長
    さを有すると共に、上記絶縁スペーサをその半周域で当
    接させたときの該絶縁スペーサに位置決めされたリング
    状コンタクトの外面半周域を越える領域の2点で接触し
    得る位置に上記ジャック端子が植設し得るようなスリッ
    ト状孔が形成されているジャック絶縁体、 とからなることを特徴とするジャックコネクタ。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の絶縁スペーサとプラグ絶
    縁体が、 絶縁スペーサとプラグ絶縁体との間および絶縁スペーサ
    相互間での回動停止手段を備えていることを特徴とする
    プラグコネクタ。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の絶縁スペーサとプラグ絶
    縁体に設ける回動停止手段が、それぞれの対応位置に設
    けた突起とそれに嵌合する凹孔であることを特徴とする
    プラグコネクタ。
  6. 【請求項6】 請求項3記載のジャック端子が複数の固
    定片の幅を異ならせて形成され、請求項3記載のジャッ
    ク絶縁体の上記各固定片と対応する位置が該各固定片が
    植設固定し得る孔に形成されていることを特徴とするジ
    ャックコネクタ。
  7. 【請求項7】 請求項1記載のコネクタの製造方法であ
    って、 複数種類のプラグ端子をそれぞれのリング状コンタクト
    領域で同数の絶縁スペーサの各円形突出部に載置する工
    程と、プラグ端子が載置された該各絶縁スペーサを該プ
    ラグ端子の配線材接続端子側から同軸に積み重ねてプラ
    グ絶縁体に装着する工程と、該プラグ絶縁体と最上位に
    位置する絶縁スペーサとを固定する工程とを含めてプラ
    グコネクタを構成し、 上記プラグ端子と同数のジャック端子をジャック絶縁体
    の各スリット状孔に挿入する工程と、挿入された各ジャ
    ック端子の圧入で該各ジャック端子を植設固定する工程
    を含めてジャックコネクタを構成する、 ことを特徴とするコネクタの製造方法。
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