JP3361401B2 - ガス放電管 - Google Patents

ガス放電管

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JP3361401B2
JP3361401B2 JP02956495A JP2956495A JP3361401B2 JP 3361401 B2 JP3361401 B2 JP 3361401B2 JP 02956495 A JP02956495 A JP 02956495A JP 2956495 A JP2956495 A JP 2956495A JP 3361401 B2 JP3361401 B2 JP 3361401B2
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J61/00Gas-discharge or vapour-discharge lamps
    • H01J61/02Details
    • H01J61/04Electrodes; Screens; Shields
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01JMEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
    • G01J3/00Spectrometry; Spectrophotometry; Monochromators; Measuring colours
    • G01J3/02Details
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、分光光度計や液体クロ
マトグラフィーなどの紫外線光源等として用いられるガ
ス放電管に関する。
【0002】
【従来の技術】ガス放電管は、管内に封入されたガスの
アーク放電による陽光柱発光を利用する放電光源であ
る。ガス放電管の代表的な例として、封入された重水素
の放電により紫外光を発する重水素放電管がよく知られ
ている。この重水素放電管では、その主な用途が分光光
度計等に用いる紫外用連続スペクトル光源であるため、
長時間の連続点灯において0.01%、0.001%と
いった微妙な出力変動が問題になる等から、多くの場合
厳しい特性が要求される。
【0003】以下、従来のガス放電管の構成及び作用に
ついて、図9〜図11を参照して簡単に説明する。な
お、このガス放電管は、管側部より光を取り出すサイド
オン型に構成された重水素放電管である。
【0004】図9に示すように、このガス放電管170
では、アーク放電の発生によって光を取り出す発光部組
立体180がガラス製の容器171の内部に収容されて
おり、図示しない重水素ガスが圧力数Torr程度を有
して容器171の内部に封入されている。この発光部組
立体180は、金属製の放電遮蔽箱によって構成され、
ステム172によってマウントされているとともに、リ
ードピン173〜176を介して図示しない外部電源と
接続されている。
【0005】図10及び11に示すように、この発光部
組立体180では、ともに金属製の放電遮蔽後板18
2、放電遮蔽下板181、放電遮蔽上板183、放電遮
蔽前板194に収束電極189を溶接してなる収束電極
部184、前面カバー185及び陰極カバー186から
放電遮蔽箱が組み立てられている。この放電遮蔽箱の内
部には、熱電子を放出する熱陰極188、熱電子を受容
する陽極187及び両極間に発生するアーク放電を収斂
する収束電極部184は、リードピン173〜176以
外とは接しない形態、すなわちフローティング形態で収
容されている。
【0006】次に、このようなガス放電管170の動作
について説明する。
【0007】まず、放電前の20秒程度の間に10W前
後の電力を熱陰極188に供給することにより、熱陰極
188が予熱される。この熱陰極188が十分に加熱さ
れた後に、熱陰極188と陽極187との間に150V
程度の直流開放電圧を印加する。このようにアーク放電
の準備が整ったときに、熱陰極188と陽極187との
間に350〜500Vのトリガ電圧を印加することによ
り、アーク放電が開始する。このとき、矢印190の方
向に進行する熱電子の流路は、収束電極部184による
収斂効果及び放電遮蔽箱による遮蔽効果によって、放電
路191ただ一つに限定される。即ち、熱陰極188よ
り放出された熱電子は、収束電極部184により収斂さ
れた放電路191を通り、陽極187に受容される。こ
こで、アーク放電による高密度放電領域としてアークボ
ール192が、収束電極部184の前部空間において陽
極187と反対側に生じる。そのため、このアーク放電
により生ずる陽光柱発光から取り出される紫外光は、陽
極187の前方、すなわち矢印193の方向に投光され
る。
【0008】これらの従来技術とは別に、ガス放電管の
一つの例として、容器を兼ねる放電容器がセラミクスか
ら成るものも知られている。このガス放電管は陽極側か
ら紫外光を取り出す型式のものであり、熱陰極、陽極及
び収束電極部がリード線以外とは接しないフローティン
グ形態でセラミクス製の放電遮蔽箱の内部に収容されて
いる。なお、このような重水素放電管の一例としては、
公報「特開平4−255662号」がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のガス放電管では、陽極及び収束電極部はそれぞれフ
ローティング形態で放電遮蔽箱内に包含され、両極間の
絶縁状態は陽極と収束電極部との間に空間をとることに
より維持されている。このため、長時間の発光を行う
と、陽極は熱電子の受容によって発熱し、収束電極部も
陽イオンの衝突によって発熱するため、陽極及び収束電
極部自体はかなりの高温になる。このとき、陽極及び収
束電極部の温度が1000℃を越える場合もあり、収束
電極部自体は残留応力により変形することもある。フロ
ーティング形態で設置された陽極及び収束電極部が高温
下で変形すれば、予め所望の間隔に設定されていた熱陰
極と陽極との間の距離が変化するので、収束電極部と陽
極との間において、熱電子の流路が変わってしまう。し
たがって、アーク放電の状態が不安定になり、放電管の
発光の安定性を損ねる原因になる。また、陽極の損失が
増大するため、放電管の寿命を短縮させる原因にもなっ
ていた。
【0010】そこで、本発明は、長時間連続発光におけ
る動作の安定性を向上でき、かつ長い寿命を有するガス
放電管を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のガス放電管は、
熱電子を発生させる熱陰極と、この熱電子を受容する陽
極部と、熱陰極と陽極部との間に配置し、熱電子を収斂
させる収束電極部を前面で支持する導電性の収束電極支
持部材と、陽極部の背面を支持する電気絶縁性の陽極支
持部材と、収束電極支持部材と陽極部との間に配置し、
収束電極支持部材の背面と陽極部の前面とに当接させ
て、陽極部を陽極支持部材の前面に押し当て、収束電極
部と陽極部との間隔を保持する電気絶縁性のスペーサと
を備えた構成である。
【0012】また、陽極支持部材とスペーサとをセラミ
ックスで形成した構成である。
【0013】
【作用】本発明のガス放電管においては、熱陰極、収束
電極及び陽極部の間にアーク放電が発生する際には、陽
極部は熱電子の受容によって発熱し、収束電極部も陽イ
オンの衝突によって発熱する。そして、陽極部は、電気
絶縁性のスペーサによって電気絶縁性の陽極支持部材に
押し当てられて固定され、収束電極部は、導電性の収束
電極支持部材の前面で支持されているので、電気絶縁性
のスペーサによって、導電性の陽極部と導電性の収束電
極支持部材とを電気的に絶縁させることができ、しか
も、陽極部と収束電極支持部材との間を一定に保つこと
ができる。従って、ガス放電管の使用中に、収束電極部
及び陽極部が加熱されても、陽極部と収束電極部との距
離を一定に保つことができる。
【0014】
【実施例】第1実施例 以下、本発明のガス放電管に係る第1実施例について説
明する。この実施例のガス放電管は、管側部より光を取
り出すサイドオン型の重水素放電管である。なお、この
実施例において、光の出射方向に基づいて前後を特定す
る。
【0015】図1に示した重水素放電管10において、
ガラス製の円筒状容器11の内部には、発光部組立体2
0が収容されていると共に、重水素ガス(図示しない)
が数Torr程度封入されている。なお、容器11の底
部には、ガラス製のステム12が形成されている。ま
た、容器11は、良好な紫外線透過率を有する紫外線透
過ガラスや石英ガラス等から形成されている。
【0016】ステム12には、4本のリードピン13〜
16が一直線状に並列固定させられ、各リードピン13
〜16は、ステム12を貫通すると共に、それぞれ絶縁
材110により被覆されて外部電源(図示しない)に接
続される。また、発光部組立体20は、前部に配置した
金属製(NiやSUS)又はセラミックス製の前面カバ
ー23と、後部に配置したセラミックス製の陽極支持部
材22と、この陽極支持部材22と前面カバー23との
間に配置される金属製(NiやSUS)の収束電極支持
部材21とを有している。
【0017】次に、発光部組立体20の構成について詳
細に説明する。
【0018】図2及び図3に示すように、リードピン1
4の先端には金属製の陽極部24が固定されている。こ
の陽極部24は、リードピン14の先端に固定される矩
形状の陽極固定板24aと、陽極固定板24aの前面2
4aBに固定される板状の陽極24bとからなってい
る。また、断面略凸字形の角柱をなす陽極支持部材22
の前部には、陽極固定板24aを収容するための陽極収
容凹部25、並びに陽極部24の後方に位置するリード
ピン14の先端部分を収容するためのリードピン収容凹
部26が形成されている。従って、リードピン14に陽
極部24を固定した状態で、リードピン14をリードピ
ン収容凹部26内に収容することで、リードピン14に
より、陽極支持部材22を容器11内で保持させること
ができる。また、陽極収容凹部25の底面25a(陽極
支持部材22の前面Kの一部を構成する)には、陽極固
定板24aの背面24aAが当接支持される。
【0019】そして、陽極支持部材22は、電気絶縁性
と高い熱伝導性を有するセラミックスで一体に形成され
ている。従って、陽極支持部材22は、高温になった陽
極部24に対してヒートシンクとして作用し、発光部組
立体20に蓄積される熱を外部へ効率よく発散させるこ
とができる。
【0020】図2,図4及び図5に示すように、陽極部
22の前方に配置される板状の収束電極支持部材21に
は、矩形の開口部27が設けられ、この開口部27は、
陽極24bに対峙する位置に設けられている。また、収
束電極支持部材21には、金属製の収束電極固定板28
が当接配置させられている。この収束電極固定板28の
前面28aには、金属製の収束電極部29が固定されて
いる。そして、収束電極固定板28は、収束電極支持部
材21の前面21aに固定され、収束電極部29の収束
開口29aは、収束電極支持部材21の開口部27に臨
んで配置されると共に、陽極24bと対峙する関係にな
っている。
【0021】図2及び図5に示すように、前面カバー2
3は、断面略U字状に形成されると共に、収束電極支持
部材21の前面21aに固定されている。この前面カバ
ー23の中央には、収束開口29a及び陽極24bと対
峙関係にある投光用の開口窓30が形成されている。ま
た、前面カバー23と収束電極支持部材21とで形成さ
れる空間S内には、熱電子を発生させるための螺旋状の
熱陰極31が配置されている。この熱陰極31は、光路
から外れた位置、即ち前面カバー23内の側方に配置さ
れると共に、その両端には電極棒31a,31bを有し
ている。
【0022】更に、熱陰極31と収束電極部29との間
には、光路から外れた位置に金属(NiやSUS)製又
はセラミックス製の放電整流板32が配置されている。
この放電整流板32の一端は、収束電極支持部材21の
前面21aに固定され、この他端は、前面カバー23の
内壁面23aに当接させられている。また、放電整流板
32には、熱陰極31と収束電極部29との間を連通さ
せるスリット32aが形成され、このスリット32aに
より、熱陰極31から発生する熱電子を整流させてい
る。
【0023】ここで、発光部組立体20の組付けについ
て説明する。
【0024】図2に示すように、金属製の前面カバー2
3の両端には、左右一対のフランジ部23aが一体に形
成されている。そして、各フランジ部23aを収束電極
支持部材21の前面21aに当接させた後、溶接でフラ
ンジ部23aを収束電極支持部材21に固定する。ま
た、金属製の放電整流板32の一端には、突片32bが
一体に形成されている。そして、フランジ部23aの内
方位置において、突片32bを収束電極支持部材21の
前面21aに当接させた後、溶接で突片32bを収束電
極支持部材21に固定する。
【0025】なお、前面カバー23及び放電整流板32
をセラミックスで形成した場合、前面カバー23及び放
電整流板32は、リベット等を用いて収束電極支持部材
21に固定される。また、図示しないが、収束電極支持
部材21に折曲げ自在な爪片を設けると共に、前面カバ
ー23及び放電整流板32に爪片を挿入させるための爪
貫通孔を設け、収束電極支持部材21の爪片を前面カバ
ー23及び放電整流板32の爪貫通孔に挿入して折曲げ
ることにより、前面カバー23及び放電整流板32を収
束電極支持部材21に固定することができる。
【0026】更に、図2〜図4に示すように、収束電極
固定板28、収束電極支持部材21及び陽極支持部材2
2にはリベット貫通孔41,42,43が設けられ、各
リベット貫通孔41,42,43は、組付け方向に延び
ると共に、同軸線上に配置されている。従って、各リベ
ット貫通孔41,42,43の位置合わせを行った後、
リベット貫通孔41,42,43にリベット44を挿入
させ、リベット44の端部をかしめることにより、図5
に示すように、収束電極固定板28と収束電極支持部材
21と陽極支持部材22とを、一体に組付けることがで
きる。
【0027】ここで、陽極支持部材22の後部には、リ
ードピン13を挿通させるための縦貫通孔46が形成さ
れている。また、この縦貫通孔46に挿入したリードピ
ン13の先端は、収束電極固定板28の頂部に一体に形
成した舌片47に溶接される(図1参照)。また、陽極
支持部材22の側部には、L字状の電極棒48を挿通さ
せるための縦貫通孔48aが形成されている。従って、
熱陰極31を空間S内で固定するにあたって、この縦貫
通孔48aに電極棒48を挿入した後、電極棒48の下
端をリードピン15の先端に溶接し、電極棒48の先端
に熱陰極31の電極棒31bを溶接し、リードピン16
の先端に熱陰極31の電極棒31aを溶接する。
【0028】図4及び図5に示すように、収束電極支持
部材21と陽極部24の陽極固定板24bとの間には、
セラミックスからなる円柱状のスペーサ50が2本配置
されている。各スペーサ50は、陽極収容凹部25内に
おける両側方の位置において、収束電極支持部材21の
背面21bと、陽極固定板24aの前面24aBとに当
接配置されている。そして、リベット44を介して、収
束電極支持部材21と陽極支持部材22とを組付けた場
合、スペーサ50の押圧力により、陽極部24の陽極固
定板24aの背面24aAは、陽極支持部材22の前面
Kの一部をなす陽極収容凹部25の底面25aに押し付
けられて固定される。従って、スペーサ50を利用する
ことにより、収束電極部29と陽極部24との間隔を常
に一定に保つことができる。なお、スペーサ50の形状
は、球状、角柱状、ブロック状等であっても良い。
【0029】次に、前述したサイドオン型の重水素放電
管10の動作について説明する。
【0030】先ず、放電前の20秒程度の間に外部電源
(図示しない)から10W前後の電力を熱陰極31に供
給して、熱陰極31を予熱する。その後、熱陰極31と
陽極24bとの間に150V程度の直流開放電圧を印加
して、アーク放電の準備を整える。
【0031】その準備が整った後、熱陰極31と陽極2
4bとの間に350〜500Vのトリガ電圧を印加す
る。このとき、熱陰極31から放出された熱電子は、放
電整流板32の細長いスリット32aを通過し、収束電
極部29の収束開口29aで収斂しながら陽極24bに
至る。そして、収束開口29aの前方にアーク放電が発
生し、このアーク放電によるアークボールから取り出さ
れる紫外線は、開口窓30を通過した後、ガラス製の容
器11の周面を透過して外部に放出される。
【0032】また、陽極部24及び収束電極部29は、
数百℃を越える高温になるので、この熱は、セラミック
スからなる前述の部材によって外部に適時放出される。
そして、陽極部24は陽極支持部材22にしっかりと保
持され、収束電極部29は収束電極支持部材21にしっ
かりと保持されているので、長時間の連続発光による高
温下においても、変形が起こりにくく、陽極部24と収
束電極部29との位置精度を良好に保つことができる。
【0033】第2実施例 以下、本発明のガス放電管に係る第2実施例について説
明する。この実施例のガス放電管は、管頂部より光を取
り出すヘッドオン型の重水素放電管である。なお、この
実施例において、光の出射方向に基づいて前後を特定す
る。
【0034】図6に示した重水素放電管60において、
ガラス製の円筒状容器61の内部には、発光部組立体7
0が収容されていると共に、重水素ガス(図示しない)
が数Torr程度封入されている。この容器61の頂部
には円板状の光出射面62が形成され、容器61の底部
には、円板状のステム63が設けられ、ステム63に
は、排気及びガス封入のためのチップ管64が設けられ
ている。従って、チップ管64を介して容器61内の排
気及びガス封入を行った後、チップ管64を塞ぐことに
より、容器61内を気密に封止させることができる。な
お、容器11は、良好な紫外線透過率を有する紫外線透
過ガラスや石英ガラス等から形成されている。
【0035】ステム63には、6本のリードピン65a
〜65fが固定され、各リードピン65a〜65fは、
ステム63を貫通すると共に、それぞれ絶縁材120に
より被覆されて外部電源(図示しない)に接続されてい
る。また、発光部組立体70は、前部に配置した金属製
(NiやSUS)又はセラミックス製の前面カバー66
と、後部に配置したセラミックス製の陽極支持部材67
と、この陽極支持部材67と前面カバー66との間に固
定される金属製(NiやSUS)の収束電極支持部材6
8とを有している。
【0036】次に、発光部組立体70の構成について詳
細に説明する。
【0037】図7及び図8に示すように、陽極支持部材
67を貫通するリードピン65cの先端には金属製の陽
極部71が固定されている。この陽極部71は、リード
ピン65cの先端に固定される矩形状の陽極固定板71
aと、陽極固定板71aの前面71aBに固定される板
状の陽極71bとからなっている。また、断面略凹字形
の円筒状をなす陽極支持部材67の前部には、陽極部7
1を収容するための陽極収容凹部72が形成されてい
る。従って、陽極収容凹部72の底面72a(陽極支持
部材67の前面Gの一部を構成する)に、陽極固定板7
1aの背面71aAを当接支持させることができる。な
お、容器61内に陽極支持部材67を配置させるため
に、陽極支持部材67をリードピン65fの先端に固定
させている。
【0038】陽極部71の前方に配置される板状の収束
電極支持部材68には矩形の開口部73が設けられ、こ
の開口部73は、陽極71bに対峙する位置に設けられ
ている。また、収束電極支持部材68の前面68aに
は、金属製の収束電極部74が固定されている。そし
て、この収束電極部74の収束開口74aは、収束電極
支持部材68の開口部73に臨んで配置されると共に、
陽極71bと対峙する関係になっている。更に、収束電
極部74には、陽極支持部材67及び収束電極支持部材
68を貫通するリードピン65aの先端が溶接されてい
る。なお、容器61内に収束電極支持部材68を配置さ
せるために、収束電極支持部材68をリードピン65e
の先端に固定させている。
【0039】前面カバー66は、断面カップ状に形成さ
れると共に、収束電極支持部材68の前面68aに対し
てリベット又は爪片等(図示せず)により固定されてい
る。この前面カバー66には、収束開口74a及び陽極
71bと対峙関係にある投光用の開口窓75が形成され
ている。また、前面カバー66と収束電極支持部材68
とで画成される空間Pには、熱電子を発生させるための
熱陰極76が配置されている。この熱陰極76は、光路
から外れた位置、即ち前面カバー66内の側方に配置さ
れると共に、その両端には電極棒76a,76bを有し
ている。そして、電極棒76a,76bには、陽極支持
部材67及び収束電極支持部材68を貫通するリードピ
ン65b,65dの先端がそれぞれ溶接されている。
【0040】更に、熱陰極76と収束電極部74との間
には、光路から外れた位置に金属(NiやSUS)製又
はセラミックス製の放電整流板77が配置されている。
この放電整流板77は、収束電極支持部材68の前面6
8aに立設されると共に、収束電極部74に接触させら
れている。
【0041】ここで、収束電極支持部材68と陽極部7
1の陽極固定板71bとの間には、セラミックスからな
る球状のスペーサ80が4個配置されている。各スペー
サ80は、陽極収容凹部72内における両側方の位置に
おいて、収束電極支持部材68の背面68bと、陽極固
定板71aの前面71aBとに当接配置されている。そ
して、収束電極支持部材21と陽極支持部材22とを組
付け固定した際、スペーサ80の押圧力により、陽極固
定板71aの背面71aAは、陽極支持部材67の前面
Kに一部をなす陽極収容凹部72の底面72aに押し付
けられて固定される。従って、スペーサ80を利用する
ことにより、収束電極部74と陽極部71との間隔を常
に一定に保つことができる。なお、スペーサ80の形状
は、円柱状、角柱状、ブロック状等であっても良い。
【0042】次に、前述したヘッドオン型の重水素放電
管60の動作について説明する。
【0043】先ず、放電前の20秒程度の間に外部電源
(図示しない)から10W前後の電力を熱陰極76に供
給して、熱陰極76を予熱する。その後、熱陰極76と
陽極71bとの間に150V程度の直流開放電圧を印加
して、アーク放電の準備を整える。
【0044】その準備が整った後、熱陰極76と陽極7
1bとの間に350〜500Vのトリガ電圧を印加す
る。このとき、熱陰極76から放出された熱電子は、放
電整流板77で整流させられながら、収束電極部74の
収束開口74aで収斂しながら陽極71bに至る。そし
て、収束開口74aの前方にアーク放電が発生し、この
アーク放電によるアークボールから取り出される紫外線
は、開口窓75を通過した後、ガラス製の容器61の光
出射面62を透過して外部に放出される。
【0045】また、陽極部71及び収束電極部74は、
数百℃を越える高温になるので、この熱は、セラミック
スからなる前述の部材によって外部に適時放出される。
そして、陽極部71は陽極支持部材67にしっかりと保
持され、収束電極部74は収束電極支持部材68にしっ
かりと保持されているので、長時間の連続発光による高
温下においても、変形が起こりにくく、陽極部71と収
束電極部74との位置精度を良好に保つことができる。
【0046】
【発明の効果】本発明によるガス放電管は、以上のよう
に構成されているため、次のような効果を得ることがで
きる。
【0047】すなわち、スペーサを、収束電極支持部材
の背面と陽極部の前面とに当接させて、陽極部を、陽極
支持部材の前面に押し当て、収束電極部と陽極部との間
隔を保持することにより、陽極部は、スペーサによりし
っかりと保持されるので、長時間の連続発光による高温
下においても、変形が起こりにくく、陽極部と収束電極
部との位置精度を良好に保つことができ、ガス放電管の
動作の安定性を向上させ、かつ寿命を長くすることがで
きる。また、陽極支持部材とスペーサとをセラミックス
で形成することにより、放熱効果及び電気絶縁効果をよ
り一層高めることができる。
【0048】更に、収束電極支持部材と陽極支持部材と
で形成される空間内で、スペーサの位置を適宜変更させ
ることができるので、スペーサは、スパッタされた電極
材料が付着しにくい位置を簡単に選択することができ、
陽極部と収束電極部との短絡をスペーサの位置の変更の
みで簡単に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のサイドオン型ガス放電管の一実施例を
示す斜視図である。
【図2】図1に示した発光部組立体の分解斜視図であ
る。
【図3】陽極支持部材と陽極部との関係を示す斜視図で
ある。
【図4】収束電極支持部材と陽極部とスペーサとの関係
を示す斜視図である。
【図5】図1に示した発光部組立体の横断面図である。
【図6】本発明のヘッドオン型ガス放電管の一実施例を
示す斜視図である。
【図7】図6に示したガス放電管の縦断面図である。
【図8】図7のVIII-VIII 線に沿う断面図である。
【図9】従来のサイドオン型ガス放電管を示す斜視図で
ある。
【図10】図9に示した発光部組立体の分解斜視図であ
る。
【図11】図10に示した発光部組立体の横断面図であ
る。
【符号の説明】
K,G…陽極支持部材の前面、21,68…収束電極支
持部材、21a,68a…収束電極支持部材の前面、2
1b,68b…収束電極支持部材の背面、22,67…
陽極支持部材、24,71…陽極部、24aA,71a
A…陽極部の背面、24aB,71aB…陽極部の前
面、29,74…収束電極部、31,76…熱陰極、5
0,80…スペーサ。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−255662(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 61/68 G01N 21/01 H01J 61/09

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱電子を発生させる熱陰極と、 この熱電子を受容する陽極部と、 前記熱陰極と前記陽極部との間に配置し、前記熱電子を
    収斂させる収束電極部を前面で支持する導電性の収束電
    極支持部材と、 前記陽極部の背面を支持する電気絶縁性の陽極支持部材
    と、 前記収束電極支持部材と前記陽極部との間に配置し、前
    記収束電極支持部材の背面と前記陽極部の前面とに当接
    させて、前記陽極部を前記陽極支持部材の前面に押し当
    て、前記収束電極部と前記陽極部との間隔を保持する電
    気絶縁性のスペーサとを備えたことを特徴とするガス放
    電管。
  2. 【請求項2】 前記陽極支持部材と前記スペーサとをセ
    ラミックスで形成したことを特徴とする請求項1記載の
    ガス放電管。
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