JP3359684B2 - 信号伝送装置 - Google Patents

信号伝送装置

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JP3359684B2
JP3359684B2 JP04266193A JP4266193A JP3359684B2 JP 3359684 B2 JP3359684 B2 JP 3359684B2 JP 04266193 A JP04266193 A JP 04266193A JP 4266193 A JP4266193 A JP 4266193A JP 3359684 B2 JP3359684 B2 JP 3359684B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は信号伝送装置に係り、よ
り詳細には、信号の送信部と受信部とが相対的に回転す
る部分において非接触で信号を伝送するための信号伝送
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、信号の送信部と受信部とが互い
に独立して動くような場合に、非接触で信号の伝送を行
うには、送信アンテナと受信アンテナとを用いた無線伝
送方式が用いられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この信号伝送
方式においては、外部からの雑音の混入等が避けられ
ず、正確な信号伝送が要求される場合には問題がある。
【0004】本発明の目的は、信号の送信部、受信部間
の非接触での信号伝送において、伝送する信号に応じ
て、高精度の信号伝送を可能とする信号伝送装置を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、非接触で画像信号及び同期信号を伝送す
る画像信号伝送部と同期信号伝送部とを有する信号伝送
装置において、画像信号伝送部は、画像信号を送信する
画像送信エレメントと、画像信号を受信する画像受信エ
レメントとを有し、同期信号伝送部は、同期信号を送信
する同期送信エレメントと、同期信号を受信する同期受
信エレメントと、を有し、前記画像送信エレメントと前
記画像受信エレメントとは互いに所定の間隔を保持して
対向しつつ相対的に回転可能とされ、前記同期送信エレ
メントと前記同期受信エレメントとは互いに所定の間隔
を保持して対向しつつ相対的に回転可能とされ、前記画
像送信エレメントは1本の線状導電体が基体上に複数回
螺旋状に巻かれてなり、前記線状導電体は、当該線状導
電体上に生じる送信信号の進行波の各ピ−ク点が、少な
くとも相隣り合う線状導電体相互において互いに線状導
電体の巻回方向に異なる位置に存在する配置で巻かれて
おり、前記画像受信エレメントは、少なくとも前記螺旋
状に巻かれた線状導電体の最内周導電体と最外周導電体
間を覆う幅を有し、かつ、エレメントの径方向に垂直な
方向に一定の幅を有する導電体からなり、前記同期送信
エレメント及び前記同期受信エレメントは、一定の幅を
有するリング状の導電体からなるように構成した。
【0006】
【作用】本発明によれば、高精度の伝送が要求される画
像信号は信号劣化の少ない螺旋状送受信エレメントによ
り、また、伝送精度の許容範囲の比較的広い同期信号は
より簡易な構成のリング状送受信エレメントにより伝送
することとしたので、伝送する信号に応じた高精度のシ
ステムを実現できる。
【0007】
【実施例】以下に、本発明の好適な実施例を図面に基づ
いて説明する。 [I] ロータリー式チューブ検査機の概要構成 まず、本発明に係る信号伝送装置が適用されるロータリ
ー式チューブ検査機の構成について図1、図2及び図3
を参照して説明する。
【0008】このロータリー式チューブ検査機2は、基
台35と、モータ36と、回転軸37と、回転検査台1
2と、カム46と、カムフォロア47と、ホルダー昇降
回転軸48と、センタリング治具38と、チューブ内検
査装置39と、カメラセレクタ43と、ミキサ44と、
信号伝送装置であるアンテナ部45と、回転レゾルバ4
9と、固定レゾルバ50と、光量チェッカ51と、カム
ポジショナ87と、判別装置(ビデオイメージチェッ
カ)90A、90Bと、を備えている。
【0009】基台35上には図示しない固定軸が設けら
れ、管状の回転軸37が固定軸と軸心を共有し、かつ固
定軸を被うように設けられている。回転軸37はモータ
36により回転駆動されるように構成されている。ま
た、基台35上には、固定軸と回転軸37の角度位置を
計測するために回転レゾルバ49と固定レゾルバ50と
が設けられている。回転検査台12は回転軸37に結合
されており、回転軸37の回転に伴って回転する。回転
検査台12上にはホルダーHが載置可能となっている。
ホルダーHはホルダー昇降回転軸48により昇降及び回
転駆動される。ホルダー昇降回転軸48の昇降動作はカ
ム46とホルダー昇降回転軸48の下端に設けられたカ
ムフォロア47によって行われる。ホルダーHにはラミ
ネートチューブTの絞り出し口側が嵌挿可能となってい
る。また、ラミネートチューブTの尾部側を円形に保持
するセンタリング治具38がホルダーHの上方に支持さ
れている。
【0010】ラミネートチューブTの内部を検査するチ
ューブ内検査装置39は、チューブ内挿入部40と、ボ
アスコープ41と、CCDカメラ42と、を有してい
る。ボアスコープ41は、ボアスコープ本体52とボア
スコープ挿入部53とを含んでいる。チューブ内挿入部
40はボアスコープ挿入部53と、発光ダイオード部5
4と、フォトセンサ部55と、を含んでいる。このう
ち、ボアスコープ挿入部53はラミネートチューブTの
図上内底面側、すなわち絞り出し口側を主として検査
し、発光ダイオード部54及びフォトセンサ部55はラ
ミネートチューブTの内側面を主として検査する。 [II]ロータリー式チューブ検査機の概要動作 次に、ロータリー式チューブ検査機の動作を図1及び図
2を参照して説明する。
【0011】図1において、ラミネートチューブTはホ
ルダーH上に載置され搬送コンベア9等によりスターホ
イル11に搬送される。スターホイル11はラミネート
チューブTをホルダーHごとロータリー式チューブ検査
機2の回転検査台12上に取り込む。回転する回転検査
台12上に取り込まれた後、ホルダーHはカム46のカ
ム曲線にしたがいホルダー昇降回転軸48の昇降に伴っ
て上昇し、かつホルダー昇降回転軸48の軸のまわりに
間欠回転運動を行う。すなわち、図2に示すように、回
転検査台12の回転方向に公転しながら検査位置で自転
を行うが、その際に図上P1 、P2 、P3 、P4 の点に
おいては回転を所定の時間一時停止する。ホルダーHの
上昇によりラミネートチューブTも上昇し、センタリン
グ治具38により円形に保持されたチューブ内部にチュ
ーブ内検査装置39のチューブ挿入部40が挿入され
る。
【0012】このように、チューブ内部にチューブ内挿
入部40が挿入された状態で、ラミネートチューブTは
点P1 〜P4 間において間欠的に自転運動を行うことに
より、チューブ内検査装置39を用いてこの区間でチュ
ーブ内底面及びチューブ内側面の検査を行うことができ
る。1つのチューブについて検査が終了すると、不良品
のラミネートチューブTが排出される。また、チューブ
内挿入部40はラミネートチューブTの内部に挿入され
る前に光量チェッカ51により発光部の光量をチェック
され、その結果はデータ処理時に使用される。また、光
量が基準値以下の場合は、警報を発し、部品の取替等を
行うこともできる。 [III] チューブ挿入部の構成・動作 次に、チューブ内挿入部のさらに詳細な構成を図4及び
図5に基づいて説明する。
【0013】図5(A)は、ラミネートチューブT内に
挿入された状態のチューブ内挿入部40のIーI方向の
断面を示している。また、図5(C)はIIーII方向の断
面図、図5(D)はIII ーIII 方向の断面図である。
【0014】チューブ内挿入部40は、ボアスコープ4
1に発光ダイオード部54が、接合金具56とボルト5
7を介して取り付けられ、発光ダイオード部54とフォ
トセンサ55a、55b、55c、55d、55e、5
5fとが取り付けられている。
【0015】ボアスコープ挿入部53の断面図を図5
(B)に示す。ボアスコープ挿入部53は、ステンレス
チューブ58の内部に画像を撮像するレンズ部60が設
けられ、その周囲に細いグラスファイバを含む光源用フ
ァイバ部59が設けられている。図では、ボアスコープ
挿入部53の端面Sはボアスコープ挿入部53の軸心に
垂直であるが、これは軸心に対しある角度をもつように
斜めにカットされた形状であってもよい。この場合には
垂直下方のみならず斜め方向にも視野が拡大する。ま
た、ボアスコープ挿入部53はラミネートチューブTの
軸心から偏心しているが、その位置関係を図4(A)及
び図4(C)に示す。すなわち、この場合のボアスコー
プ挿入部53の検査可能領域F1 は、正方形状のカメラ
視野からマスク部(ハッチ部分)を除いた4分円形の部
分となる。ラミネートチューブTは、図2に示したよう
に間欠的に自転運動を行い点P1 、P2 、P3 、P4
おいて一時停止するから、点P1 の停止時に図4(C)
における検査可能領域F1 を検査することができ、点P
2 の停止時には検査可能領域F2 を検査することができ
る。以下、同様にして点P3 の停止時に検査可能領域F
3 を、点P4 の停止時に検査可能領域F4 を、それぞれ
検査することができる。
【0016】このように、図4(A)及び(C)に示す
ように検査領域を分割し、かつ内底面に接近して撮像、
検査することにより、図4(B)及び(D)に示すよう
にラミネートチューブTの軸心にボアスコープ挿入部5
3をすえ、1つの検査領域として検査するのに比べ、さ
らに解像度を向上させることができ、より微細な混入
物、キズ等の不良を検出することが可能となる。検査領
域の分割は4分割に限定されず、他の数であってもかま
わない。
【0017】一方、発光ダイオード部54は、ラミネー
トチューブTの内底面から上部開口面までをカバーする
長さを有しており、内側面を上端から下端まで照らすこ
とができる。各フォトセンサ55a〜55fは、発光ダ
イオード部54をはさんで両側に3個ずつ設けられ、図
5(C)に示すように検査領域がオーバラップするよう
に設けられている。このように構成することにより、フ
ォトセンサ55a〜55fは、ラミネートチューブTが
自転している期間、すなわち図4において点P 1
2 、P3 、P4 で停止している期間を除いた期間中、
内側面を検査することができる。ここにおいて、フォト
センサ55a〜55fは1列に設けられてもよく、ある
いは、フォトセンサ以外の他の光電変換素子、例えばC
CD素子等であってもよい。 [IV]検査情報処理 次に、チューブ内検査装置39において検出した検査情
報の処理について説明する。
【0018】CCDカメラ42において検出されたラミ
ネートチューブTの内底面の画像情報はビデオ信号化さ
れ、フォトセンサ部55において検出されたラミネート
チューブTの内側面の検査情報は音声信号化されて、両
者が混合され、外部に伝送されて不良の可否が判別され
る。
【0019】図6はラミネートチューブTの内底面の検
査情報処理システムを示すブロック図である。図6にお
いて、システムは回転部85と固定部86とに大別され
る。回転部85は12個のCCDカメラ42a〜42l
と、12個のCCDカメラを3つのカメラごとに4つの
グループに分け3つのカメラのうち1つを選択して、そ
の画像情報を選択するVIDEOセレクタ43a、43
b、43c、43dを有する。
【0020】VIDEOセレクタ43a、43b、43
c、43dによって選択された画像情報はRFコンバー
タで変換され、その情報は、RF増幅器44e、44
f、44g、44hによって増幅される。RF増幅器4
4e、44f、44g、44hによって増幅された信号
はバンドパスフィルタ44i、44j、44k、44l
を介し、その後、4つのVIDEOセレクタ43a、4
3b、43c、43dから選択された信号をミキシング
する混合器44に送られる。混合器44から出力された
信号はBPF95を通ってアンテナ部45に送られる。 [V] 信号伝送装置 次に、本発明に係る信号伝送装置を構成するアンテナ部
について説明する。
【0021】図7にアンテナ部45及び回転部85、固
定部86の概略構成を示す。アンテナ部45は図のよう
に送信部100と受信部150とを有する。なお、以下
の説明ではチューブ内の検査画像信号を送信する側を送
信部と呼ぶものとする。
【0022】回転部85は、図6にも示すように、チュ
ーブ内の検査画像を撮影する複数のカメラ42を有す
る。また、固定部86は、チューブ内の検査画像に基づ
き、ゴミ等の判定を行なう判定部901と、回転部85
内のカメラの同期制御のための基準同期信号を発生する
同期発生部902とを有する。
【0023】アンテナ部45へ入出力する信号の流れを
説明すると、同期発生部により生成された垂直同期信号
V.sync及び水平同期信号H.syncは、アンテナ部45の受
信部150へ入力され、送信部100側へ伝送される。
送信部100から出力された同期信号は各カメラ42へ
入力され、検査画像信号の基準同期信号として用いられ
る。一方、各カメラ42により撮影された検査画像S
は、送信部100へ入力され、受信部150側へ伝送さ
れる。判定部は901は、伝送された検査画像Sに基づ
いてチューブ内のゴミの有無等を判定する。
【0024】次に、アンテナ部45の具体的な構造につ
いて説明する。 (i) 同心円型 まず、アンテナ部45の一態様である同心円型アンテナ
部について、図8−11に基づいて説明する。図8は送
信部100、受信部150の斜視図、図9(A)は送信
部100の平面図であり、図9(B)はその断面図であ
る。
【0025】図9のように送信部100は円柱形状をし
ており、中心部には回転軸37に固定されるための穴1
07が形成されている。回転軸37の回転に伴って送信
部100も回転する。送信部100の基台101上に
は、同期信号伝送のための同期受信エレメント基盤10
5と、画像信号伝送のための画像送信エレメント基盤1
02とが設けられている。送信部100内には図示しな
い混合器44、BPF95等が内蔵されている。BPF
95から供給される信号は、画像送信エレメント基盤1
02上の画像送信エレメント103へ送られる。
【0026】画像送信エレメント103は、ガラスエポ
キシ製の基盤102上に銅製のエレメント103を螺旋
状に形成されてなる。混合器44からの伝送信号はこの
送信エレメント103より放射される。また、同期受信
エレメントは、同様のガラスエポキシ基盤105上に銅
製のリング状エレメント106が形成されてなる。
【0027】一方、図10に示す受信部150も円柱形
状を有しており、その中心部に形成された穴157には
回転軸37が挿通される。また、送信部100に面する
側の端面には、同心円状に溝158、159が形成され
ている。溝158、159内には、それぞれ画像信号伝
送のための画像受信エレメント153と同期信号伝送の
ための同期送信エレメント155とが設けられる。画像
受信エレメント153は、ガラスエポキシ基盤152上
に、伝送される信号の1/4波長分の銅製のエレメント
153が螺旋状に形成されてなる。また、同期送信エレ
メントは、同期受信エレメント同様にガラスエポキシ基
盤154上に銅製のリング状エレメント155が形成さ
れてなる。
【0028】送信部100と受信部150は、図11の
ように互いにその周方向に回転可能に同軸で結合されて
一体となる。両者の合わせ面が密閉されることにより電
磁シールドされる。送信部100と受信部150とが結
合されると、画像送信エレメント基盤102と画像受信
エレメント基盤152とは、溝158内で、所定の間隔
をもって非接触で相対向する。また、同期送信エレメン
ト154基盤と同期受信エレメント基盤105も溝15
9内で非接触で対向する。同期送受信エレメント15
5、106及び画像送受信エレメント103、153
は、それぞれ溝159、158及び送信部100により
形成される空間内で外部から隔離されている。このた
め、外部からの影響を受けずに信号の伝達が行なわれ、
また外部への雑音源となることもない。送信部100と
受信部150は、送信部100が回転しても互いに常に
対向して、信号を伝送する。送信部100、受信部15
0は、例えばAl(アルミニウム)等により形成され
る。
【0029】信号の伝送時には、送信部100は回転軸
37により回転される一方、受信部150は固定されて
いる。同期・画像伝送用の各送信エレメント155、1
03および受信エレメント106、153は、それぞれ
約5mm程度の間隔で対向する。従って、回転軸37の
回転により、画像受信エレメント153は、画像送信エ
レメント103との間隔を保ちつつ、相対的に画像送信
エレメント103の上を回転移動することになり、信号
の伝達が行われる。また、同様に同期送信エレメント1
55は同期受信エレメント106と所定の間隔を保ちつ
つ、相対的に回転移動し、これにより信号伝達が行なわ
れる。送信部100、受信部150は、それぞれ図示し
ないBNCコネクタとリード線により、信号を入出力す
る。 なお、以上の説明では送信部100を可動とし、
受信部150を固定としたが、送信部100と受信部1
50とは、相対的に回転すれば良く、本来、いずれを回
転させても構わない。
【0030】次に、同期・画像の各信号の伝送方法につ
いて説明する。まず、同期信号の伝送について説明す
る。アンテナ部45内で相互に対向する同期送信エレメ
ント155と同期受信エレメント106とは一つのアン
テナを構成しており、両者の間で同期信号の伝送が行な
われる。図12(A)に示すように、各エレメント基盤
の裏面はアース面となっている。また、同期送信エレメ
ント155と同期受信エレメント106とをそれぞれ5
0Ωになるようにエポキシ基盤上に形成することによっ
て、両者間のインピーダンス整合が図られる(図12
(B)参照)。
【0031】従って、このようなエレメントによれば、
簡易な構成により定在波(SWR)の発生を防止し、ノ
イズの少ない信号伝送が可能となる。なお、かかる信号
伝送方法については、特願平04−070640号に記
載されている。
【0032】次に、画像信号の伝送について説明する。
画像送信エレメント103及び画像受信エレメント15
3間の信号伝達は、送信エレメントに生じる進行波、即
ち、電流成分を利用した電流(容量)結合によりなされ
る。即ち、送信エレメントからは伝送信号の周波数に対
応する進行波が発生し、信号伝送はこの進行波成分の伝
達により行われる。従って、高いレベルの進行波を送信
エレメントからより効率的に放射することが必要とな
る。
【0033】送信エレメント側から信号伝送を行なう場
合、当該送信エレメントには伝送信号の周波数に対応す
る波長の進行波が生じ、この振幅成分により信号伝達が
なされる。しかし、この進行間にの振幅成分は一定周期
で変動し、ピーク(山)の部分とそれ以外(谷)の部分
では振幅レベルの差がある。従って、この進行波がこの
まま伝達されたとすれば、一定レベル以上のレベルの部
分では十分な信号伝達が行われるが、それ以下の振幅の
部分では十分な信号伝達が行われない場合がある。そこ
で、本発明では送信エレメントを複数回螺旋状に巻き、
巻かれたエレメント相互間で振幅レベルの小さい部分を
補い合い、送信エレメント全体としての振幅レベルを高
いレベルに安定させている。
【0034】図13は、この方法を模式的に示した図で
ある。一本の線状のエレメントに対しては、図14のよ
うに、伝送信号周波数に依存する進行波が生じる。この
ような線状のエレメントを螺旋状のコイルにするわけで
あるが、螺旋状に巻かれた送信エレメントの1つの半径
方向に着目すると、例えば1周目の進行波の山の部分と
2周目の谷の部分とが半径方向に一致するようにエレメ
ントを巻けば、この部分の進行波の振幅は全体としては
ピーク値(山の部分の値)に近い値に維持される。ま
た、各周のピーク同士が正確に同一半径上に乗らなくて
も、相互に振幅の小さい部分を振幅の大きい部分で補え
ば、エレメント全体としての振幅はピーク値に近い値と
なることになる。簡単のため、3本のエレメントにより
振幅レベルを補い合う場合を図13(A)に示し、さら
に各線が平行と考えた場合を図13(B)に示す。エレ
メントが3回巻かれているとすると、線Iのポイントで
は各進行波の成分が組み合わされ、点線のようにピーク
値に近いレベルで安定する。このように、進行波の振幅
を組み合わせることにより、コイルエレメント全体とし
て放射される進行波の振幅を高いレベルとすることが可
能となる。なお、かかる伝送方法は特願平04−291
181号により詳細に記載されている。
【0035】従って、このようなエレメントによれば、
信号の伝送を安定的かつ劣化なく高精度に行なうことが
でき、特に信号の精度が問題となるシステムにおいて有
効である。
【0036】以上のように、本発明では、同期信号の伝
送にはリング状の送受信エレメントの組み合わせを使用
し、画像信号の伝送には大小の螺旋状のエレメントの組
み合わせを使用している。ここでの画像信号は、チュ−
ブ内のゴミ、傷等の有無を示す情報信号であり、その伝
送には高い精度が要求される。一方、同期信号はカメラ
側で許容される範囲内であれば、多少の信号劣化があっ
てもシステムの動作には致命的な影響はない。そこで、
かかる伝送信号の性質に着目し、できる限り高精度の伝
送が要求される画像信号は、精度の高い螺旋状エレメン
トの組み合わせで送信し、比較的信号精度の許容範囲の
広い同期信号はより簡易な構成のリング状エレメントを
使用することとして、システムの精度の要求と、システ
ムの簡素化、コストの抑制の要求とを両立させている。
【0037】(ii)立体型 次に、アンテナ部45の他の実施態様である立体型アン
テナ部について、図15、16に基づいて説明する。図
15において、受信部150は凸部を有する円柱体11
1の下面上に画像受信エレメント112を、凸部の側面
に同期送信エレメント113を形成してなる。また、送
信部100は、受信部の凸部と嵌合する中心穴164を
有する円柱体161の上面に画像送信エレメント162
を、当該中心穴164の内側面に同期受信エレメント1
63を形成してなる。送信部100と受信部150とが
結合すると、図16に示すように、同期送信エレメント
113と同期受信エレメント163が、所定間隔で対向
する。また、画像送信エレメント162と画像受信エレ
メント112とが所定間隔で対向する。受信部150に
は、中心穴114が形成され、この中心穴を回転軸37
が貫通する。回転軸37の回転に伴い送信部100は回
転し、同期・画像の各送受信エレメントは対向しつつ相
対的に回転移動する。これにより、前述のように同期信
号及び画像信号の伝送が行なわれる。なお、画像送信エ
レメント162、画像受信エレメント112は前述の同
心円型の場合と同一の構成である。また、同期送信エレ
メント113、同期受信エレメント163は径の異なる
同心リング状となっているが、前述の場合と同様に裏面
をアース面として一対のアンテナとして信号を伝送する
よう構成される。
【0038】(iii) 重ね型 次に、アンテナ部45のさらに異なる態様として、重ね
型アンテナ部について図17、18に基づいて説明す
る。
【0039】図18に示すように、本態様のアンテナ部
は、画像伝送用ユニット45aと、同期伝送用ユニット
45bとを別体とし、共通する回転軸37に並列して取
付けて構成される。即ち、画像受信部121は固定され
る一方、画像送信部171は中心円柱体190の周りに
回転可能に設けられている。よって、回転軸37の回転
により画像送信部171も回転し、相互に対向する画像
送信エレメント172及び画像受信エレメント122に
より画像信号の伝送が行なわれる。
【0040】中心円柱体190にはリード線用穴191
が垂直方向に形成されており、この穴を通して同期信号
線123が同期伝送ユニット45bへ繋がれている。ま
た、同期伝送ユニット45bも、図17に示す送信・受
信エレメント132、182が設けられている他は、画
像伝送ユニットと同様に回転動作し、信号を伝送する。
【0041】このように、同期伝送ユニットと画像伝送
ユニットとを別体としたことにより、画像検査信号のチ
ャンネル数を増加する場合等には新たにその分の画像伝
送ユニットを回転軸37に追加すればよく、システムの
改善が容易となる。
【0042】[V] 検査情報判定処理 次に、チューブ内検査装置39において検出した検査情
報の処理について図6に基づいて説明する。各CCDカ
メラ42a〜42lからのラミネートチューブTの内底
面の画像情報は、回転レゾルバ49の検出した回転検査
台12の角度位置に基づいて特定されたVIDEOセレ
クタ43に入力され、ミキサ44に送られる。図2から
明らかなように、あるラミネートチューブTが点P4
達した時には、既に点P3 、点P2 、点P1 にも後続の
ラミネートチューフTが達しているため、同時に4つの
カメラからの画像情報が取り込まれる。混合器44はこ
れらの4つの画像情報をそれぞれ所定の搬送波で変調し
て混合してBPF95を介してアンテナ部45に出力す
る。なお、この際の変調方式はどのような方式であって
も良い。
【0043】画像信号は導線81を通って送られ、送信
エレメントから受信エレメントへ伝送される。受信エレ
メント112によって受信された信号は、導線82を通
して、分配器88に送られる。
【0044】固定部は、受信した画像情報を4つのチュ
ーナーに分配する分配器88と、分配器88から前述し
た4つのRFコンバータ44a、44b、44c、44
dによって変換された周波数に対応したチューナ89
a、89b、89c、89dと、上記した4つのチュー
ナ89a、89b、89c、89dで再現された画像を
記録するメモリ部20a、20b、20c、20d、2
1a、21b、21c、21dとを有する。
【0045】これらのメモリ部20a、20b、20
c、20dに記憶された画像データを処理するビデオイ
メージチェッカー90A、90Bに送信される。ビデオ
イメージチェッカー90A、90Bで処理されたデータ
は出力アンプを介して、判定出力がなされる。
【0046】一方、ビデオイメージチェッカ90A、9
0Bから水平垂直同期信号がそれぞれ出力され、信号増
幅器92a、92bにより増幅された後、信号増幅器9
2a、92bからの信号は固定部へ送信するために、そ
れぞれ増幅器93a、93b、93c、93dに送信さ
れ増幅される。その後、その増幅器93a、93b、9
3c、93dからの信号は混合器94a、94bでミキ
シングされ、BPFを介して回転部側に送られる。回転
部側で受信された信号は、分配器95によって、2組の
受信側のAMPに振り分けられる。AMP96a、96
b、96c、96dから出た信号はバッファ97、バッ
ファ98を介してCCDカメラ42a〜42lに振り分
けられる。この同期信号をCCDカメラから画像ととも
に送信し、その同期信号によって画像を識別する。
【0047】受信部110により受信された混合画像情
報は、分配器88により、周波数帯域を分割されて各チ
ューナ89a〜89dに送られ情報信号が検波される。
各チューナ89a〜89dのうち、チューナ89a、8
9bからの情報信号はビデオイメージチェッカ90Aに
送られる。また、チューナ89c、89dからの情報信
号はビデオイメージチェッカ90Bに送られる。
【0048】一方、ビデオイメージチェッカ90Aによ
って2値化しその結果、異物、キズ、ゴミ等が発見され
なければ、OK信号を、それらが発見されれば、NG信
号を、出力アンプ91に出力し、増幅された信号が判定
出力として出力される。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
高精度の伝送が要求される画像信号は、螺旋状の伝送エ
レメントにより、また、信号精度の許容範囲の比較的大
きい同期信号はより簡易な構成のリング状エレメントに
より伝送することとしたので、伝送する信号に応じて、
精度的にもコスト的にも優れた検査システムの提供が可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアンテナ部を用いたロータリー式チュ
ーブ検査機を用いたチューブ検査システムの構成図であ
る。
【図2】本発明のアンテナ部を用いたロータリー式チュ
ーブ検査機の動作説明図である。
【図3】本発明のアンテナ部を用いたロータリー式チュ
ーブ検査機の構成図である。
【図4】チューブ内挿入部のカメラ視野を説明する説明
図である。
【図5】ラミネートチューブT内に挿入されるチューブ
内挿入部の断面図である。
【図6】アンテナ部を備えたロータリーチューブ検査機
のブロック図である。
【図7】アンテナ部の入出力信号の概略説明図である。
【図8】同心円型アンテナ部の斜視図である。
【図9】同心円型アンテナ部の送信部を示す図である。
【図10】同心円型アンテナ部の受信部を示す図であ
る。
【図11】同心円型アンテナ部の結合状態を示す断面図
である。
【図12】同期送受信エレメントの構成を示す図であ
る。
【図13】画像送受信エレメント動作説明図である。
【図14】画像送受信エレメントの他の動作説明図であ
る。
【図15】立体型アンテナ部の斜視図である。
【図16】立体型アンテナ部の結合状態を示す断面図で
ある。
【図17】重ね型アンテナ部の斜視図である。
【図18】重ね型アンテナ部の結合状態を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
37…回転軸 45…アンテナ部 100…送信部 150…受信部 155、113、132…同期送信エレメント 106、163、182…同期受信エレメント 103、162、172…画像送信エレメント 153、112、122…画像受信エレメント 102、105、152、154…基盤 158、159…溝 GND…GND面

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非接触で画像信号及び同期信号を伝送す
    る画像信号伝送部と同期信号伝送部とを有する信号伝送
    装置において、 画像信号伝送部は、画像信号を送信する画像送信エレメ
    ントと、画像信号を受信する画像受信エレメントとを有
    し、 同期信号伝送部は、同期信号を送信する同期送信エレメ
    ントと、同期信号を受信する同期受信エレメントと、を
    有し、 前記画像送信エレメントと前記画像受信エレメントとは
    互いに所定の間隔を保持して対向しつつ相対的に回転可
    能とされ、 前記同期送信エレメントと前記同期受信エレメントとは
    互いに所定の間隔を保持して対向しつつ相対的に回転可
    能とされ、 前記画像送信エレメントは1本の線状導電体が基体上に
    複数回螺旋状に巻かれてなり、 前記線状導電体は、当該線状導電体上に生じる送信信号
    の進行波の各ピ−ク点が、少なくとも相隣り合う線状導
    電体相互において互いに線状導電体の巻回方向に異なる
    位置に存在する配置で巻かれており、 前記画像受信エレメントは、少なくとも前記螺旋状に巻
    かれた線状導電体の最内周導電体と最外周導電体間を覆
    う幅を有し、かつ、エレメントの径方向に垂直な方向に
    一定の幅を有する導電体からなり、 前記同期送信エレメント及び前記同期受信エレメント
    は、一定の幅を有するリング状の導電体からなることを
    特徴とする信号伝送装置。
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