JP3358970B2 - 分散電源制御システム - Google Patents

分散電源制御システム

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JP3358970B2 JP14804997A JP14804997A JP3358970B2 JP 3358970 B2 JP3358970 B2 JP 3358970B2 JP 14804997 A JP14804997 A JP 14804997A JP 14804997 A JP14804997 A JP 14804997A JP 3358970 B2 JP3358970 B2 JP 3358970B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電力系統の分散電源
設備の運用に関し、特に、監視対象の導電体内の電力量
が予め定めた運用パターンに一致するように、分散電源
設備の入出力の調整を行う制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電力系統を効率的に運用するために、分
散電源設備や蓄電設備などの活用が検討されている。ま
ず、第一に、負荷平準化を目的とした蓄電設備の利用が
挙げられる。夜間電力を充電し、蓄電された電力を昼間
に放電することで負荷を平準化し、ひいては設備利用率
の向上などの効果を狙うものである。
【0003】これとは別に、分散電源設備や蓄電設備の
運転を制御することによって有効電力・無効電力を調整
して、電力系統の安定運用を行うことが検討されてい
る。たとえば、事故発生時の過渡安定度を維持するため
に有効電力を蓄電設備に高速に出し入れする制御であ
る。また、分散電源設備や蓄電設備からの無効電力を調
整することにより電圧を目的値に維持する制御なども従
来より考えられている。
【0004】たとえば、特開平5−68344号公報に
は、分散電源により配電系統の運用を効率化するため
に、母線に接続された配電線に、開閉器を介して、分散
電源を接続し、制御装置が、配電線上の電気量の測定に
基づき、開閉器を制御して、分散電源と配電線との間の
接続を制御する技術が開示されている。また、特開平6
−14661号公報には、電力系統に配置されている自
家用発電機や蓄電池を統合制御するための技術が開示さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来より、電力系統は
需要側である下位系統の動向は未知のものとして扱って
きたが、分散電源が増加するのにともなって、電力系統
の下位の部分系統に制御の余地が増加している。しかし
ながら、上記公報に記載された技術においても、部分系
統を一定値もしくは階段的に維持する程度の制御が主流
であり、基幹系統の大容量火力などの電力供給側に見ら
れる計画的な制御はされていない。
【0006】したがって、本発明の目的は、部分系統の
スケジュールを変更して、より適切に部分系統の電気量
を調整可能な分散電源制御システムを提供することにあ
る。
【0007】また、本発明の他の目的は、変更された部
分系統のスケジュールに基づき、電気系統全系の電気量
を適切に調整可能な分散電源制御システムを提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、発電機
により電力が供給される電力系統において、当該電力系
統内の導電体内の電気量を測定する電気量測定装置、前
記導体に接続された分散電源設備、前記分散電源設備の
入出力を制御する制御機器、および、前記導電体の電気
量の、予め定められた運用パターンを受け入れ、これに
基づき、前記制御機器に、入出力制御のための指令を与
える第1の計算機を備えた、少なくとも一以上の制御系
と、前記第1の計算機と通信回線を介して接続され、前
記制御系に関連する部分電力系統の運用パターンを作成
して、対応する運用パターンを、前記第1の計算機の各
々に伝達する第2の計算機とを備え、前記制御系の第1
の計算機が、それぞれ、前記導電体内の電気量が、受け
入れた運用パターンに一致するように、前記分散電源設
備の入出力を調整することを特徴とする分散電源制御シ
ステムにより達成される。
【0009】本発明によれば、第1の計算機が、第2の
計算機により作成された、部分電力系統の運用パターン
を受け入れて、これに一致するように、分散電源設備の
入出力を調整するため、適切に部分電力系統の電気量を
調整することが可能となる。
【0010】また、本発明の他の目的は、発電機により
電力が供給される電力系統において、当該電力系統内の
導電体内の電気量を測定する電気量測定装置、前記導体
に接続された分散電源設備、前記分散電源設備の入出力
を制御する制御機器、および、前記導電体の電気量の予
め定められた運用パターンに基づき、前記制御機器に、
入出力制御のための指令を与える第1の計算機とを備え
た、少なくとも一以上の第1の制御系と、前記第1の制
御系に関する部分電力系統より上位の部分電力系統内の
導電体内の電気量を測定する電気量測定装置、前記導体
に接続された分散電源設備、前記分散電源設備の入出力
を制御する制御機器、および、前記導電体の電気量の、
予め定められた運用パターンを受け入れ、これに基づ
き、前記制御機器に、入出力制御のための指令を与える
第1の計算機を備えた、少なくとも一以上の第2の制御
系と、前記第1の計算機と通信回線を介して接続され、
前記第2の制御系に関連する部分電力系統の運用パター
ンを作成して、対応する運用パターンを、前記第1の計
算機の各々に伝達する第2の計算機とを備え、前記第1
の制御系の第1の計算機が、それぞれ、前記導電体内の
電気量が、受け入れた運用パターンに一致するように、
前記分散電源設備の入出力を調整することを特徴とする
分散電源制御システムにより達成される。
【0011】本発明の好ましい実施態様においては、前
記第1の計算機が、前記運用パターンにしたがって、電
気量を制御することが不可能になる状態を判断する判断
手段と、前記判断手段により、電気量の制御が不可能で
あると判断された場合に、前記運用パターンを変更する
運用パターン変更手段を備え、変更された運用パターン
を、前記第2の計算機に、通信回線を介して伝達し、前
記第2の計算機が、発電機により供給される電気量を調
整可能であり、前記第1の計算機から、変更された運用
パターンが与えられた場合に、これに基づき、供給され
る電気量を変更するように構成されている。これによ
り、電力系統全系の電気量を適切に調整することが可能
となる。
【0012】たとえば、電気量として、電力有効分、電
力無効分、分散電源の力率、電圧値、電圧位相角および
高調波成分のうちの何れか一つ以上を用いることがで
き、或いは、潮流の正相分、潮流の逆相分および潮流の
零相分のうちの少なくとも一つを用いることが可能であ
る。
【0013】また、運用パターンとして、前日実績に基
づき得られた計画、連系に基づく計画および翌日予測の
日負荷曲線の何れか一つを用いることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の実施の形態につき説明を加える。図1は、本発明の
第1の実施の形態にかかる分散電源制御システムの構成
を示す図である。この分散電源制御システム100は、
電力系統の分散電源設備を制御している。図1に示すよ
うに、第1の実施の形態にかかる分散電源制御システム
は、電力系統内の変電所母線101と、これに接続さ
れ、母線101に入出力される有効電力量(符号102
参照)を測定する測定装置103と、母線101より下
位に接続された部分電力系統104に接続された分散電
源設備105と、分散電池設備105に入出力される有
効電力量(符号106参照)の制御機器107とを備え
ている。
【0015】本実施の形態においては、分散電源設備1
05として、二次電池が使用されている。また、制御装
置107として、サイリスタバルブ機器が用いられてい
る。或いは、分散電源設備105として、ナトリウム硫
黄電池に代表される種々の電池設備のほか、フライホイ
ールやSMESなどの蓄電設備、または、燃料電池やガ
スタービン発電機などの発電設備を利用することができ
る。上述した有効電力量(符号106)と同量の有効電
力量(符号108)参照が、母線101に入出力する電
力量102との間で、やりとり可能な電力量となる。
【0016】さらに、分散電源制御システム100は、
制御機器107に対して制御司令(符号109)参照を
与える計算機110と、通信回線111を介して計算機
110と接続された、電力系統全体を制御するホスト計
算機112とを備えている。したがって、ホスト計算機
112と計算機110とは、オンラインにて、情報を交
換することができる。たとえば、計算機110からホス
ト計算機112に伝達される与えられる情報には、部分
電力系統104において使用されると想定された需要量
のスケジュールなどが含まれる。
【0017】本実施の形態にかかる分散電源制御システ
ム100には、上述した測定装置103、分散電源設備
105、制御機器107、計算機110を含む制御系
が、所定の部分電力系統104ごとに配置されている。
【0018】次に、需要量のスケジュールにつき説明を
加える。図2は、需要量のスケジュールの一例を示す図
である。図2は、負荷系統の場合を示し、この図におい
ては、昼間ころにピークを持つ日負荷曲線201が表わ
されている。このスケジュールは、ホスト計算機112
により、たとえば、前日に観測された有効電力量の時系
列データに基づき、曜日、気象などを考慮して、予め作
成され、計算機110に与えられる。すなわち、これ
は、地域別の予想日負荷曲線である。或いは、電力の連
系に関する契約に基づくスケジュールであってもよい。
【0019】制御司令(符号109)は、有効電力量
(符号102)が、計算機110にて得られたスケジュ
ールと一致するように、計算機110から制御機器10
7に対して与えられる。たとえば、ある時点(図2に符
号202参照)に計画された需給量(符号203参照)
に対して、有効電力量が過剰な場合には、分散電源設備
105の出力を減少させ、或いは、分散電源設備105
への入力を増加させるように、制御司令が与えられる。
【0020】このようなスケジュールを用いた有効電力
量の調整につき、以下に説明する。
【0021】図3は、有効電力量の制御を示すフローチ
ャートである。図3に示すように、まず、計算機100
は、通信回線111を介して、ホスト計算機112か
ら、スケジュールを受信する(ステップ301)。次い
で、内蔵したタイマなどを参照して、現在の時刻を取得
し(ステップ302)、スケジュールに基づき、現在の
時点で予定されている有効電力の計画値を算出する(ス
テップ303)。その後に、実際の有効電力量を、測定
装置103により観測する(ステップ304)。このよ
うにして得られた計画値と実測値との差異から、分散電
源の動作の必要調整量、たとえば、Nas電池への充放
電の必要量を計算する(ステップ305)。
【0022】さらに、計算機110は、必要調整量が、
自己の制御対象である分散電源設備にて実施可能な量で
あるか否かを判別する(ステップ306)。実施が不可
能な調整量であると判断された場合には、その時点で調
整可能な最大量を算出する(ステップ307)。必要調
整量、或いは、ステップ307にて算出された補正され
た量は、制御司令(図1の符号109参照)として、制
御機器107に与えられる(ステップ308)。
【0023】その後に、ステップ308にて必要調整量
の調整がなされた後にも、所定以上の容量が、残存して
いるか否かが判断される(ステップ309)。このステ
ップ309にてイエス(Y)と判断された場合には、ステ
ップ301に戻り、一連の処理を繰り返す。その一方、
所定の容量が残存せず、これいこう、指定されたスケジ
ュールにて運転するのが困難であると判断された場合
(ステップ309にてノー(N))には、残存している容
量に基づき、運用が可能な範囲にスケジュール自体を変
更して(ステップ310)、変更したスケジュールを、
通信回線111を介して、ホスト計算機112に送信す
る(ステップ311)。
【0024】上述したステップ310のスケジュールの
変更を、図4および図5を参照して、より具体的に説明
する。計算機110は、図3に示す処理を実行すること
により、図4に示すように、実需要402に対して、ホ
スト計算機112により与えられた初期スケジュール4
01に沿うように、分散電源設備105を調整してい
る。この場合には、実需要402が初期スケジュール4
01よりも大きいため、分散電源設備105からの出力
を増加させること(符号403参照)により、外部から
は、初期スケジュール401どおりに実施されているよ
うに見える。しかしながら、たとえば、時刻404に
て、分散電源設備105が、所定の限界値となり、これ
以上の容量が残存せず、その結果、その後の初期スケジ
ュールの履行が困難となった場合には、ステップ310
が実行され、スケジュールが変更される。図5は、ステ
ップ310の処理により得られた、変更後のスケジュー
ルを示す図である。図5に示すように、時刻404から
一定時間の経過後の時刻以降、たとえば、10分経過後
の時刻501以降の初期スケジュール401に対して、
分散電源設備105の容量分だけ、需要が増加したよう
に調整し(符号503参照)、新たなスケジュール50
4を得る。新たに得られたスケジュール504は、ホス
ト計算機112に、通信回線111を介して伝達され
る。
【0025】上述したような第1の実施の形態にかかる
システムにおいて、分散電源設備の制御装置を部分電力
系統104に設置することにより、当該部分電力系統か
ら、上位に位置する系統に入出力される有効電力量を、
スケジュール化することができる。各部分電力系統にお
いて、分散電源の容量不足により、スケジュールの運用
が困難になった場合には、複数の制御装置間の協調した
スケジュール変更により、数分ないし数時間先までの部
分電力系統の有効電力量を、スケジュール化することが
できる。
【0026】図6は、第2の実施の形態にかかる分散電
源制御システムの構成を示す図である。この実施の形態
においては、電力系統を構成する部分電力系統を網羅す
るように、制御装置が配置されている。図6において、
第1の実施の形態にかかるシステムの構成部分(たとえ
ば、変電所母線101、測定装置103、分散電源設備
105、制御機器107、計算機110など)が、それ
ぞれ、破線の枠604にて示された構成部分(たとえ
ば、変電所母線601、測定装置603、分散電源設備
605、制御機器607、計算機610など)に対応す
る。これら複数の部分電力系統の計算機610、630
は、それぞれ、通信回線611を介して、電力系統全系
を制御するためのホスト計算機612に接続されてい
る。このホスト計算機612は、図1に示すホスト計算
機112に、略対応する。この実施の形態にかかる分散
電源制御システムにおいては、上位に位置する系から見
た場合に、見かけ上の需要を全てスケジュール化するこ
とができる。これにより、全体の需要を把握できるた
め、ホスト計算機612は、基幹系に接続された、大容
量の発電機640(たとえば、火力発電機、原子力発電
機)の最適な経済配分を算出し、通信回線641を介し
て、発電機640に、最適な運転指令を与えることが可
能となる。その結果、発電機640を適切な状態で運転
することができ、燃料消費を削減することが可能とな
る。さらに、ガバナフリー運転をさせる必要がなくなる
ため、これによっても燃費を向上させることができる。
同時に、発電機に与える機械的な損傷をも減少させるこ
とができるため、機器の損失を軽減することが可能とな
る。また、待機系発電機を配置する必要性を減ずること
ができるため、運転コストを低減することが可能とな
る。
【0027】さらに、本実施の形態によれば、発電機に
関する上述した効果が発揮されるとともに、上位系の潮
流状態を計画できるため、設備を効果的に利用でき、か
つ、その信頼性を向上させることが可能となる。
【0028】次に、本発明の第3の実施の形態にかかる
分散電源制御システムにつき、説明を加える。図7は、
第3の実施の形態にかかる分散電源制御システムの構成
を示す図である。第1および第2の実施の形態にかかる
システムにおいては、計算機とホスト計算機との間で、
スケジュールに関するデータが授受されているが、この
実施の形態にかかるシステムにおいては、計算機710
には、部分電力系統のスケジュールをローカルに管理す
るために、スケジュールを記憶する記憶装置751が接
続されている。すなわち、計算機710が、ホスト計算
機などに接続されていない点を除き、この分散電源制御
システムは、第1および第2の実施の形態のものと同一
である。
【0029】この実施の形態によれば、通信設備を必要
としないシステムを得ることができる。たとえば、下位
に位置する多数の部分電力系統を制御する場合には、制
御対象が多数となるため、ホスト計算機の負荷および通
信設備のコストが著しく大きくなるおそれがある。した
がって、このような場合には、下位に位置する部分電力
系統については、第3の実施の形態のように、閉じた系
にて、部分電力系統を制御するのが好ましい。
【0030】なお、第3の実施の形態により、第1およ
び第2の実施の形態のシステムのように、発電所を効率
よく運用することはできないものの、コストを増大させ
ることなく、電力安定度を向上させることが可能とな
る。
【0031】たとえば、第1および第2の実施の形態に
かかる分散電源制御システムと、第3の実施の形態にか
かる分散電源制御システムとを組み合わせた例を、図8
に示す。図8においては、比較的上位の部分電力系統に
ついては、計算機810、830は、それぞれ、通信回
線811を介して、ホスト計算機812に接続され、そ
れより下位に位置する部分電力系統については、計算機
840、850は、ホスト計算機に接続されず、記憶装
置841、851にそれぞれ接続されている。たとえ
ば、図8において、計算機830などにより有効電力量
が制御される部分電力系統860に、計算機840、8
50により有効電力量が制御される部分電力系統86
1、862が含まれる。このように、下位の部分電力系
統を閉じた系にて制御し、その一方、上位の部分電力系
統を、ホスト計算機を使用した系にて制御することによ
り、コストをそれほど増大させることなく、発電機84
0を最適に運転できるシステムを提供することが可能と
なる。
【0032】本発明は、以上の実施の形態に限定される
ことなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内
で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内
に包含されるものであることは言うまでもない。
【0033】たとえば、二次電池を、他の目的で導入し
た場合であっても、設置した二次電池の一部の容量を制
御対象とすることにより、本発明にかかる分散電源制御
システムを実現することが可能となる。たとえば、負荷
平準化のための制御システム構成の一部に、本発明にか
かる制御機器、計算機などを付加することにより、負荷
平準化とともに、本発明の目的を達成することができ
る。この他、過渡安定度を維持するための瞬時の有効電
力調整もしくは電圧維持のための瞬時の無効電力調整の
場合にも、同一の分散電源設備を利用しながら、同時に
効果を得ることが可能となる。
【0034】たとえば、前記実施の形態においては、有
効電力量を制御することにより、部分電力系統の制御を
実現しているが、これに限定されるものではなく、無効
電力に着目して、無効電力量に基づきスケジュールを得
て、部分電力系統を制御してもよい。この例において
は、たとえば、図1の分散電源設備105の入出力を制
御する制御機器107の動作が、無効電力について実行
される点で、第1ないし第3の実施の形態のものと異な
る。
【0035】このような分散電源設備の制御装置を、部
分電力系統に設置することにより、その部分系統から上
位系統に入出力される無効電力量がスケジュール化され
る。部分電力系統を網羅するように、複数の、制御機器
や計算機などの制御装置を設置することにより、部分系
統の電圧安定度が維持され、その結果、電力系統全系の
電圧を維持することが可能となる。さらに、従来のもの
のように、一定値に制御することを目的としていないた
め、隣接する部分系統の間で、計画的に無効電力を融通
することも可能となる。
【0036】さらに、有効電力或いは無効電力のほか、
これらを同時に各々スケジューリングし、或いは、分散
電源の力率に注目してスケジューリングしても良い。無
効電力量に注目して、これに基づきスケジューリングす
る代わりに、電圧値自体のスケジュールを作成し、これ
を用いて制御しても良い。電圧値のスケジュールする場
合にも、従来のように、電圧値を一定するものと比較し
て、地域別時間別によりきめ細かく制御することが可能
となる。さらに、電圧位相差、潮流不均衡分、高調波の
抑制量などに基づくスケジュールを用いても良い。
【0037】また、本明細書において、手段とは必ずし
も物理的手段を意味するものではなく、各手段の機能
が、ソフトウェアによって実現される場合も包含する。
さらに、一つの手段或いは部材の機能が、二つ以上の物
理的手段或いは部材により実現されても、若しくは、二
つ以上の手段或いは部材の機能が、一つの手段或いは部
材により実現されてもよい。
【0038】
【発明の効果】本発明を実施した制御装置を設置して、
有効電力を制御した場合、上位系からみた場合、見かけ
上の需要がすべてスケジュール化される。これにより需
要が予め把握できるため、基幹系に接続されるような大
容量の火力や原子力の発電機について、最適な経済配分
することが可能になり燃料費が削減される。また、ガバ
ナフリー運転を行う必要性がなくなり、この効果でも燃
費が向上する。同時に、発電機に与える機械的ダメージ
を減少させることから、機器の損失を軽減できる。ま
た、待機系発電機の必要性も減少し、運転コストの低減
が可能になる。
【0039】上記の発電機に関する効果と同時に、上位
系の潮流状態も計画されることになるので、効率的な設
備利用が可能になると共に、信頼性も向上する。
【0040】本発明を実施した制御装置を設置して、無
効電力を制御した場合、その部分系統から上位系統へ入
出力する無効電力量はスケジュール化される。各部分系
統について電圧安定度が維持されることで、電力系統全
系についても電圧維持が図られる。また、従来のよう
に、一定値に制御することを目的としないので、隣接す
る部分系統と計画的に無効電力を融通する事が可能にな
る。
【0041】すなわち、本発明によれば、部分系統のス
ケジュールを変更して、より適切に部分系統の電気量を
調整可能な分散電源制御システムを提供することが可能
となり、また、変更された部分系統のスケジュールに基
づき、電気系統全系の電気量を適切に調整可能な分散電
源制御システムを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる
分散電源制御システムの構成を示す図である。
【図2】 図2は、需要量のスケジュールの一例を示す
図である。
【図3】 図3は、第1の実施の形態にかかる有効電力
量の制御を示すフローチャートである。
【図4】 図4は、スケジュールの変更を説明するため
の図である。
【図5】 図5は、スケジュールの変更を説明するため
の図である。
【図6】 図6は、第2の実施の形態にかかる分散電源
制御システムの構成を示す図である。
【図7】 図7は、第3の実施の形態にかかる分散電源
制御システムの構成を示す図である。
【図8】 図8は、分散電源制御システムのさらに他の
例を示す図である。
【符号の説明】
100 分散電源制御システム 101,601 変電所母線 103,603 測定装置 104,861,862 部分電力系統 105,605 分散電源設備 107,607 制御機器 110,610,710,810,840,830,8
50 計算機 111,611,641,811 通信回路 112,612,812 ホスト計算機 640 発電器 751,841,851 記憶装置 860 電力系統
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02J 3/00 - 5/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発電機により電力が供給される電力系統
    において、 当該電力系統内の導電体内の電気量を測定する電気量測
    定装置、前記導体に接続された分散電源設備、前記分散
    電源設備の入出力を制御する制御機器、および、前記導
    電体の電気量の、予め定められた運用パターンを受け入
    れ、これに基づき、前記制御機器に、入出力制御のため
    の指令を与える第1の計算機を備えた、少なくとも一以
    上の制御系と、 前記第1の計算機と通信回線を介して接続され、前記制
    御系に関連する部分電力系統の運用パターンを作成し
    て、対応する運用パターンを、前記第1の計算機の各々
    に伝達する第2の計算機とを備え、 前記制御系の第1の計算機が、それぞれ、前記導電体内
    の電気量が、受け入れた運用パターンに一致するよう
    に、前記分散電源設備の入出力を調整することを特徴と
    する分散電源制御システム。
  2. 【請求項2】 発電機により電力が供給される電力系統
    において、 当該電力系統内の導電体内の電気量を測定する電気量測
    定装置、前記導体に接続された分散電源設備、前記分散
    電源設備の入出力を制御する制御機器、および、前記導
    電体の電気量の予め定められた運用パターンに基づき、
    前記制御機器に、入出力制御のための指令を与える第1
    の計算機とを備えた、少なくとも一以上の第1の制御系
    と、 前記第1の制御系に関する部分電力系統より上位の部分
    電力系統内の導電体内の電気量を測定する電気量測定装
    置、前記導体に接続された分散電源設備、前記分散電源
    設備の入出力を制御する制御機器、および、前記導電体
    の電気量の、予め定められた運用パターンを受け入れ、
    これに基づき、前記制御機器に、入出力制御のための指
    令を与える第1の計算機を備えた、少なくとも一以上の
    第2の制御系と、 前記第1の計算機と通信回線を介して接続され、前記第
    2の制御系に関連する部分電力系統の運用パターンを作
    成して、対応する運用パターンを、前記第1の計算機の
    各々に伝達する第2の計算機とを備え、 前記第1の制御系の第1の計算機が、それぞれ、前記導
    電体内の電気量が、受け入れた運用パターンに一致する
    ように、前記分散電源設備の入出力を調整することを特
    徴とする分散電源制御システム。
  3. 【請求項3】 前記第1の計算機が、前記運用パターン
    にしたがって、電気量を制御することが不可能になる状
    態を判断する判断手段と、 前記判断手段により、電気量の制御が不可能であると判
    断された場合に、前記運用パターンを変更する運用パタ
    ーン変更手段を備え、変更された運用パターンを、前記
    第2の計算機に、通信回線を介して伝達し、 前記第2の計算機が、発電機により供給される電気量を
    調整可能であり、前記第1の計算機から、変更された運
    用パターンが与えられた場合に、これに基づき、供給さ
    れる電気量を変更するように構成されたことを特徴とす
    る請求項1または2に記載の分散電源制御システム。
  4. 【請求項4】 電気量として、電力有効分、電力無効
    分、分散電源の力率、電圧値、電圧位相角、高調波成
    分、潮流の正相分、潮流の逆相分および潮流の零相分の
    うちの何れか一つ以上を用いることを特徴とする請求項
    1から3の何れか一項に記載の分散電源制御システム。
  5. 【請求項5】 運用パターンとして、前日実績に基づき
    得られた計画、連系に基づく計画および翌日予測の日負
    荷曲線の何れか一つを用いることを特徴とする請求項1
    ないし4の何れか一項に記載の分散電源制御システム。
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