JP3358260B2 - 沈胴式ズームカメラ、及びこれに用いられる鏡筒装置 - Google Patents

沈胴式ズームカメラ、及びこれに用いられる鏡筒装置

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JP3358260B2
JP3358260B2 JP30550493A JP30550493A JP3358260B2 JP 3358260 B2 JP3358260 B2 JP 3358260B2 JP 30550493 A JP30550493 A JP 30550493A JP 30550493 A JP30550493 A JP 30550493A JP 3358260 B2 JP3358260 B2 JP 3358260B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、撮影倍率を変えること
ができると共に、撮影倍率の変更に伴ってファインダ倍
率も変えることができるズームカメラに関し、特に、最
も被写体側のレンズが、本体内に納まっている沈胴位置
と、該沈胴位置よりも被写体側で撮影可能な最低倍率位
置と、該最低倍率位置よりもさらに被写体側で撮影可能
な最高倍率位置とに移動可能な沈胴式ズームカメラ、及
びこれに用いられる鏡筒装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の沈胴式ズームカメラとしては、例
えば、図9に示すようなものがある。この沈胴式ズーム
カメラは、撮影倍率を変えることができると共に、撮影
倍率の変更に伴ってファインダー倍率及びストロボ照射
角度も変えることができ、且つ、最も被写体側の第1レ
ンズが、本体内に納まっている沈胴位置と、沈胴位置よ
りも被写体側で撮影可能な最低倍率位置と、最低倍率位
置よりもさらに被写体側で撮影可能な最高倍率位置とに
移動可能なものである。この沈胴式ズームカメラは、カ
メラ本体に対して光軸と平行な方向に相対移動可能に設
けられているレンズ支持筒(同図中には示されていな
い。)と、カメラ本体に対して光軸回りに相対回転可能
に設けられているカム筒2と、カム筒2を回転させる駆
動モータ1と、カム筒1の回転に伴ってファインダ12
0に変倍動作をさせると共にストロボ130に照射角変
更動作をさせる変倍・変角機構5とを備えている。
【0003】カム筒2には、このカム筒2の回転に伴っ
て沈胴位置から最小倍率位置を経て最大倍率位置にレン
ズ支持筒を移動させるためのカム3が形成されていると
共に、この外周に円周方向に伸びるギヤ4が形成されて
いる。変倍・変角機構5は、カム筒2のギヤ4に係合す
るギヤ群6と、このギヤ群6の動作により揺動する変倍
・変角用カム体7と、ファインダー120の移動レンズ
121,122及びストロボ本体131を光軸と平行な
方向へ移動するよう案内する案内軸116,117とを
有して構成されている。変倍・変角用カム体7は、ファ
インダー120の移動レンズ121,122を支持する
レンズ支持軸126,127が係合するファインダ変倍
用カム7a,7bと、ストロボ本体131の支持軸13
4が係合するストロボ照射角変更用カム7cとが形成さ
れている。
【0004】この従来技術において、沈胴位置の状態か
ら撮影可能な状態(最低倍率位置から最高倍率位置迄の
間の状態)にする場合、駆動モータ1を駆動させて、カ
ム筒2を回転させる。このカム筒2の回転に伴い、レン
ズ支持筒が沈胴位置から最低倍率位置迄移動する一方
で、変倍・変角用カム体7が揺動して、ファインダー1
20の移動レンズ121,122及びストロボ本体13
1が光軸と平行な方向に移動する。また、撮影可能な状
態で、駆動モータ1を駆動してカム筒2を回転させる
と、レンズ支持筒が最低倍率位置と最高倍率位置との間
で移動する一方で、変倍・変角用カム体7が揺動して、
ファインダー120の移動レンズ121,122及びス
トロボ本体131が光軸と平行な方向に移動し、撮影倍
率に対応したファインダ倍率になると共に、同じく撮影
倍率に対応したストロボ照射角になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来技術では、撮影可能な状態において変倍・変角
動作すれば十分なファインダやストロボが、沈胴位置か
ら最低倍率位置までの間の移動に対しても、変倍・変角
動作してしまう。具体的には、レンズ支持筒の沈胴位置
から最低倍率位置までの間の移動に対しても、変倍・変
角用カム体7が揺動して、ファインダー120の移動レ
ンズ121,122及びストロボ本体131が移動する
ことになる。このように、撮影不可能な状態において
も、ファインダ120及びストロボ130が変倍・変角
動作してしまうため、ファインダ120の移動レンズ1
21,122の移動範囲、及びストロボ本体131の移
動範囲が大きくなると共に、これらの移動を確保する変
倍・変角用カム体7も大きくなり、カメラ全体が大型化
するという問題点がある。
【0006】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、カメラ全体の小型化を図ることが
できる沈胴式ズームカメラ、及びこれに用いられる鏡筒
装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の沈胴式ズームカメラは、撮影倍率を変えることができ
ると共に、撮影倍率の変更に伴ってファインダ倍率も変
えることができるズームカメラであって、鏡筒に納まっ
ている複数のレンズのうち、最も被写体側の第1レンズ
が、本体内に納まっている沈胴位置と、該沈胴位置より
も被写体側で撮影可能な最低倍率位置と、該最低倍率位
置よりもさらに被写体側で撮影可能な最高倍率位置とに
移動可能な沈胴式ズームカメラにおいて、前記鏡筒は、
前記第1レンズを支持し前記本体に対して光軸と平行な
方向に相対移動可能に設けられているレンズ支持筒と、
該本体に対して光軸回りに相対回転可能に設けられてい
る沈胴カム筒と、該本体に対して光軸回りに相対回転可
能に設けられているズームカム筒とを有し、前記レンズ
支持筒には、光軸に対して放射方向に突出した従動突起
部が形成され、前記沈胴カム筒には、前記第1レンズが
前記沈胴位置から前記最低倍率位置に至る直前までの間
で前記従動突起部が係合可能で且つ前記光軸に対してス
パイラル状のカム部が形成され、前記ズームカム筒は、
該ズームカム筒には、前記第1レンズが前記最低倍率位
置から前記最大倍率位置に移動する間で前記従動突起部
が係合可能で且つ前記光軸に対してスパイラル状のカム
部が形成され、一つの駆動源で、前記第1レンズを前記
沈胴位置から少なくとも前記最小倍率位置の直前まで移
動させることができる範囲で、前記沈胴カム筒を回転さ
せると共に、該第1レンズを少なくとも該最小倍率位置
から前記最大倍率位置まで移動させることができる範囲
で、前記ズームカム筒を回転させるカム筒回転機構と、
前記第1レンズが前記沈胴位置から前記最小倍率位置の
直前まで移動する間、前記ズームカム筒を回転不能に拘
束し、前記第1レンズが該最小倍率位置から前記最大倍
率位置まで移動する間、前記沈胴カム筒を回転不能に拘
束するカム筒回転拘束機構と、前記ズームカム筒の回転
のみに伴って前記ファインダに変倍動作させる変倍機構
と、前記カム筒回転機構の駆動量を検出する駆動量検出
手段と、前記沈胴カム筒と前記ズームカム筒とのうち、
一方のカム筒の前記光軸回りの回転に対する基準位置を
検出して、前記駆動量検出手段をリセットするリセット
手段と、前記駆動量が所定の量になるよう前記カム筒回
転機構を制御する制御回路と、を備えていることを特徴
とするものである。また、前記目的を達成するための鏡
筒装置は、鏡筒に納まっている複数のレンズのうち、最
も被写体側の第1レンズが、本体内に納まっている沈胴
位置と、該沈胴位置よりも被写体側で撮影可能な最低倍
率位置と、該最低倍率位置よりもさらに被写体側で撮影
可能な最高倍率位置とに移動可能な鏡筒装置において、
前記鏡筒として、光軸回りに回転して前記第1レンズを
移動させる沈胴カム筒及びズームカム筒を有し、一つの
駆動源で、前記第1レンズを前記沈胴位置から少なくと
も前記最小倍率位置の直前まで移動させることができる
範囲で、前記沈胴カム筒を回転させると共に、該第1レ
ンズを少なくとも該最小倍率位置から前記最大倍率位置
まで移動させることができる範囲で、前記ズームカム筒
を回転させるカム筒回転機構と、前記第1レンズが前記
沈胴位置から前記最小倍率位置の直前まで移動する間、
前記ズームカム筒を回転不能に拘束し、前記第1レンズ
が該最小倍率位置から前記最大倍率位置まで移動する
間、前記沈胴カム筒を回転不能に拘束するカム筒回転拘
束機構と、前記カム筒回転機構の駆動量を検出して、前
記沈胴カム筒及び前記ズームカム筒のそれぞれの駆動量
を検出する一つの駆動量検出手段と、を備えていること
を特徴とするものである。
【0008】
【作用】沈胴位置の状態では、レンズ支持筒に形成され
ている従動突起部は、固定筒の直進案内部と沈胴カム筒
のカム部とに係合している。この沈胴位置の状態におい
て、カム筒回転機構を動作させると、沈胴カム筒が回転
する。沈胴カム筒が回転すると、これに形成されている
カムの位置も変わるため、このカムに係合している従動
突起部は、光軸と平行な方向成分を含む方向へ移動しよ
うとする。この際、従動突起部は、固定筒の直進案内部
にも係合しているので、この直進案内部に案内されて、
光軸と平行な方向へ移動する。また、この際、ズームカ
ム筒は、カム筒回転拘束機構により、その回転が拘束さ
れ回転できない。沈胴カム筒が回転して、第1レンズが
最小倍率位置直前まで至ると、沈胴カム筒のカム部に係
合していた従動突起部は、ズームカム筒のカム部に乗り
移る。さらに、カム筒回転機構は、ズームカム筒を回転
させ始める。このズームカム筒の回転で、前述同様、レ
ンズ支持筒の従動突起部が案内されて、第1レンズが移
動する。この際、沈胴カム筒は、カム筒回転拘束機構に
より、その回転が拘束され回転できない。
【0009】ところで、変倍機構は、ズームカム筒の回
転のみに従ってファインダに変倍動作させる。このた
め、変倍機構は、ズームカム筒が回転する最小倍率位置
の状態から最大倍率位置の状態までの間で、ファインダ
に変倍動作させることになる。換言すれば、ズームカム
筒の回転のみで動作するファインダ変倍機構、さらにこ
の変倍機構で変倍動作するファインダは、撮影不可能な
沈胴位置の状態から最小倍率位置直前の状態までの間は
動作しない。従って、ファインダ自体の可動部分の動作
ストローク、及びこのファインダの変倍機構の可動部分
の動作ストロークを短くすることができ、カメラ全体の
小型化を図ることができる。また、本発明では、以上の
ように、カム筒を2分割しているめ、従動突起部が沈胴
カム筒のカム部からズームカム筒のカム部に乗り移る
際、両カムの位置がその端部で合っていることが重要で
ある。このため、本発明では、この際の両カム筒の回転
方向における相対的位置関係を確保すべく、両カム筒の
うち、一方が回転する必要がないときには、カム筒回転
拘束機構により、その回転を拘束している。
【0010】このように、カム筒回転拘束機構により、
この際の両カム筒の回転方向における相対的位置関係が
確保されるので、2つのカム筒を有する場合でも、2つ
のカム筒の回転量の検出及びこの回転量のリセットにお
いて、1つのカム筒駆動機構の駆動量を検出して、これ
を2つのカム筒の回転量とし、2つのカム筒のうち一方
のカム筒の回転に対してのみ先の駆動量をリセットすれ
ばよい。すなわち、通常、2つのカム筒を別々に回転さ
せて、これらの回転量を制御する場合には、2つの回転
量検出手段、及び2つの回転量リセット手段が必要であ
るが、本発明のように、2つのカム筒の回転方向におけ
る相対的位置関係が確保される場合には、1つの駆動量
(カム筒回転機構に対するもの)検出手段と1つの駆動
量リセット手段で対応することができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明に係る沈胴式ズームカメラの一
実施例について、図1〜図8を用いて説明する。本実施
例の沈胴式ズームカメラは、図1に示すように、カメラ
本体とカメラ本体内に沈胴可能な鏡筒装置とを有して構
成されている。
【0012】鏡筒装置内には、被写体側より順に、1群
レンズ15、2群前レンズ23、2群後レンズ27、3
群レンズ36が納められている。鏡筒装置は、1群レン
ズ15の前に配されている絞り環85と、1群レンズ1
5を支持する1群レンズ支持筒10と、シャッタ膜21
を有すると共に2群前レンズ23を支持するシャッタブ
ロック20と、2群後レンズ27をレンズ支持環26を
介して支持する防振ユニット25と、3群レンズ36を
支持するヘリコイド環34と、ヘリコイド環34を光軸
回りに回転させつつ光軸Cと平行な方向に移動させるフ
ォーカスユニット30と、本体ベース102に固定され
ている固定筒40と、2群後レンズ27を支持する防振
ユニット25に対して光軸Cと平行な方向に1群レンズ
筒10が相対移動した際の間隙を遮蔽するための遮光筒
87と、固定筒40の外周に光軸回りに回転可能に設け
られているズームカム筒60及び沈胴カム筒50と、こ
れらズームカム筒60及び沈胴カム筒50を回転させる
カム筒回転機構70と、ズームカム筒60の内周側と固
定筒40の外周側との間に配され光軸Cと平行な方向に
移動可能に設けられているリフトコマ80と、ズームカ
ム筒60と沈胴カム筒50とのうち一方のカム筒の回転
に伴って他方のカム筒が回転しないよう他方のカム筒の
回転を拘束するカム筒回転拘束機構90とを有して構成
されている。
【0013】絞り環85は、1群レンズ15に入射する
光をある程度絞れるように、1群レンズ支持筒10に固
定されている。シャッタブロック20は、ビス22によ
り防振ユニット25に固定されている。防振ユニット2
5は、いわゆる手振れを防ぐために、レンズ支持環26
ごと2群後レンズ27を光軸Cに対して直角方向へ移動
させる機構(図示されていない。)を有している。3群
レンズ36を支持するヘリコイド環34の外周には、雄
ヘリコイド35が形成され、フォーカスユニット30の
内周には、この雄ヘリコイド35に螺合する雌ヘリコイ
ド31が形成されている。フォーカスユニット30は、
ヘリコイド環34と共に3群レンズ36を光軸回りに回
転させつつ、光軸Cと平行な方向に移動させる機構を有
している。
【0014】1群レンズ支持筒10は、その最もフィル
ム側に、放射方向(光軸Cから遠ざかる方向)に突出し
た1群用フォロアピン11が形成されている。また、防
振ユニット25にも、その最もフィルム側に、放射方向
に突出した2群用フォロアピン28が形成されている。
さらに、フォーカスユニット30にも、その最も被写体
側に、放射方向に突出した3群用フォロアピン32が形
成されている。各フォロアピン11,28,32は、そ
の基部側が円筒部12a,29a,33aを形成し、そ
の先端側がテーパ部12b,29b,33bを形成して
いる。
【0015】固定筒40には、図1及び図4に示すよう
に、1群用フォロアピン11、2群用フォロアピン2
8、3群用フォロアピン32の移動をそれぞれ光軸Cと
平行な方向に案内する直進案内孔41,42,43が形
成されている。各直進案内孔41,42,43は、光軸
Cと平行な方向に長く、且つその移動距離が最も長い1
群レンズ15の移動距離に対応した長さの長孔になって
いる。各直進案内孔41,42,43には、対応するフ
ォロアピン11,28,32が挿通されている。各フォ
ロアピン11,28,32は、その円筒部12a,29
a,33aが直進案内孔41,42,43の内面に摺接
し、そのテーパ部12b,29b,33bが直進案内孔
41,42,43から固定筒40の外周側に突出してい
る。固定筒40には、ズームカム筒60及び沈胴カム筒
50の光軸Cと平行な方向への移動を規制するために、
そのフィルム側端部に外周方向に突出した鍔44が形成
され、その被写体側端部にリング46が設けられてい
る。
【0016】ズームカム筒60は、そのフィルム側の板
厚が薄くなっている。また、沈胴カム筒50は、その被
写体側の板厚が薄くなっている。ズームカム筒60と沈
胴カム筒50とは、両者の板厚が薄くなっているところ
相互で重なり合っている。ズームカム筒60及び沈胴カ
ム筒50には、図1及び図4に示すように、各フォロア
ピン11,28,32のテーパ部12b,29b,33
bが係合するカム51,61,62,63が形成されて
いる。各カム51,61,62,63は、光軸Cに対し
て基本的にスパイラル状を成している。ズームカム筒6
0のカム61,62,63としては、その板厚が厚い部
分(被写体側の部分=インナーカム部64)に形成され
ているインナーカム(筒の内周側に形成され、溝底を有
するカム)61a,62a,63aと、その板厚が薄い
部分(フィルム側の部分=スルーカム部65)に形成さ
れているスルーカム(筒の内周側から外周側へ貫通して
いるカム)61b,62b,63bとがある。このイン
ナーカム61a,62a,63aとスルーカム61b,
62b,63bとは、1つのフォロアピン11,28,
32が係合するよう、両者の端部でつながって、1つの
カム61,62,63を形成している。1群用フォロア
ピン11が係合する1群用カム61は、その端から端ま
で光軸Cに対してスパイラルになるよう形成されてい
る。また、3群用フォロアピン32が係合する3群用カ
ム63は、インナーカム部64においては、完全に光軸
Cに対してスパイラル方向に伸び、スルーカム部65に
おいては、被写体側が光軸Cに対してスパイラル方向に
伸び、フィルム側で光軸Cに対して垂直方向に伸びてい
る。なお、この光軸Cに対して垂直方向に伸びているカ
ム63の部分を垂直部63cとする。2群用フォロアピ
ン28が係合する2群用カム62は、インナーカム部6
4およびスルーカム部65において、光軸Cに対してス
パイラル方向に伸びている。但し、2群用カム62は、
被写体側の一部にのみしか形成されていない。ズームカ
ム筒60のスルーカム部65には、リフトコマ80が入
り込み、これを光軸Cと平行な方向に移動させるための
リフトコマ収納部66が形成されている。このリフトコ
マ収納部66は、2群用カム62のフィルム側端部と接
続されている。リフトコマ80には、光軸Cに対して放
射方向に突出するフォロアピン81が形成されている。
沈胴カム筒50には、リフトコマ80のフォロアピン8
1が係合するインナーカム52、及び1群用フォロアピ
ン11が係合する1群用カム51が形成されている。こ
のインナーカム52は、光軸Cに対して垂直な方向に伸
びている垂直部52bと光軸Cに対して斜めの方向に伸
びている斜め部52aとを有している。沈胴カム筒50
の被写体側端部には、被写体側に突出した爪53が形成
されている。一方、ズームカム筒60の厚さが変わる段
差部67aには、沈胴カム筒50の爪53が入り込む切
欠き67が形成されている。この切欠き67と爪53と
は、沈胴カム筒50とズームカム筒60との相対的な回
転を確保する一方で、沈胴カム筒50とズームカム筒6
0との一体的な回転を確保するためのものである。ズー
ムカム筒60には、その外周側で且つ段差部67aに円
周方向に伸びるセクタギヤ68が形成されている。ま
た、沈胴カム筒50にも、その外周側で且つ被写体側端
部に円周方向に伸びるセクタギヤ54が形成されてい
る。両セクタギヤ54,68の円周方向の位置関係につ
いては、本実施例の動作を説明する際に説明する。
【0017】ズームカム筒60及び沈胴カム筒50の外
周側には、これらの筒50,60を光軸回りに回転させ
るため、これらセクタギヤ54,68に係合するカム筒
駆動ギヤ71、このカム筒駆動ギヤ71に係合する他の
ギヤ72、及びこのギヤ72を回転させる駆動モータ7
3が設けられている。カム筒回転機構70は、これらセ
クタギヤ54,68、ギヤ71,72、及びカム筒駆動
モータ73で構成されている。カム駆動モータ73の駆
動軸には、図3に示すように、スリット円板161が取
付けられており、このスリット円板161を臨むように
フォトインタラプタ162が設けられている。このフォ
トインタラプタ162は、スリット円板161の一方の
側に発光部を有し、スリット円板161の他方の側に受
光部を有しており、発光部からの光がスリット円板16
1のスリットを通って受光部で受光される回数により、
カム筒駆動モータ73の駆動量を検出できるようになっ
ている。すなわち、このスリット板161及びフォトイ
ンタラプタ162が、カム筒駆動モータ73の駆動量を
検出する駆動量検出センサ160を構成している。
【0018】ズームカム筒60及び沈胴カム筒50の外
周側には、さらに、沈胴カム筒50の爪53がズームカ
ム筒60の切欠き67の端部に当接せず、両カム筒5
0,60が相対回転可能な際に、一方のカム筒の回転に
対して他方のカム筒がこの回転に伴って回転しないよう
にするための回転拘束機構90が設けられている。
【0019】この回転拘束機構90としては、ズームカ
ム筒60の回転を拘束するズームカム筒用90bと沈胴
カム筒50の回転を拘束する沈胴カム筒用90aとがあ
る。回転拘束機構90a,90bは、略コの字型を成
し、その一端に係止端92a,92bが形成され、その
他端にカムフォロア端93a,93bが形成されている
回転拘束レバー91a,91bと、この回転拘束レバー
91a,91bの係止端92a,92bが係止される被
係止部55a,69bと、回転拘束レバー91a,91
bのカムフォロア端93a,93bが当接する回転拘束
用カム69a,55bと、回転拘束レバー91a,91
bを揺動可能に支持する揺動軸94a,94bと、回転
拘束レバー91a,91bのカムフォロア端93a,9
3bが回転拘束用カム69a,55bに当接する方向で
且つ係止端92a,92bが被係止部55a,69bか
ら遠ざかる方向に回転拘束レバー91a,91bを付勢
するバネ95a,95bとを有して構成されている。ズ
ームカム筒用90bは、その回転拘束用カム55bが沈
胴カム筒50の外周面に形成され、その被係止部69b
がズームカム筒60の外周に形成されている。また、沈
胴カム筒用90aは、その回転拘束用カム69aがズー
ムカム筒60の外周面に形成され、その被係止部55a
が沈胴カム筒50の外周面に形成されている。なお、図
4においては、回転拘束機構90の動作を理解しやすく
するために模式的に描いているが、実際には、図1及び
図8に示すように、回転拘束レバー91は、両カム筒5
0,60に跨るよう光軸Cと平行な方向に伸び、その揺
動軸95も光軸Cと平行な方向に伸びている。但し、こ
れらの図面では、ズームカム筒用90bと沈胴カム筒用
90aとのうち、一方しか描いていない。
【0020】沈胴カム筒50の外周側には、この沈胴カ
ム筒50の回転基準位置を検出して、カム筒駆動モータ
73の駆動量をリセットするためのリセットスイッチ1
65が設けられている。また、沈胴カム筒50の外周に
は、回転基準位置を示すための基準位置検出用凸部59
が形成されている。
【0021】なお、以上の鏡筒装置において、リフトコ
マ80、リフトコマ収納部66、各レンズ15,23,
36を支持している部材の各フォロアピン11,28,
32、これらのピン11,28,32が係合するカム5
1,61,62,63は、図中、1個しか描いていない
が、ガタのない動作を確保するため、現実には、それぞ
れ3個づつ設けられている。また、固定筒40の1群用
直進案内孔41、2群用直進案内孔42、3群用直進案
内孔43も、各フォロアピン11,28,32の数量に
対応して、3個づつ形成されている。
【0022】本体は、図1に示すように、各駆動部分を
制御するための制御回路150と、本体の後部に有する
本体ベース102と、本体ベース102や鏡筒装置を覆
う本体カバー101と、フィルム105の装填のための
裏蓋103と、フィルム105を本体ベース102に押
し付ける圧板104と、図8に示すように、変倍可能な
ファインダー120と、照射角変更可能なストロボ13
0と、鏡筒装置の動作に伴ってファインダー120の変
倍動作及びストロボ130の照射角変更動作を行う変倍
・変角機構110と、その他、図示されていない、フィ
ルム巻き上げ機構と、フィルム巻き戻し機構等を備えて
いる。
【0023】制御回路150は、図3に示すように、カ
ム筒駆動モータ73の駆動量をカウントするためのカウ
ンタ151と、カム筒駆動モータ73の駆動量が所定の
量になるようにカム筒駆動モータ73を制御するカム筒
駆動制御部152と、フォーカスユニット30の駆動量
を制御するフォーカス制御部153とを有している。カ
ム筒駆動制御部152には、本実施例のカメラの諸機能
を起動させ撮影可能な状態にするためのメインスイッチ
154からの信号と、操作者が撮影倍率を設定するため
のズームスイッチ155からの信号とが入力するように
なっている。また、本実施例のカメラは、いわゆるオー
トフォーカスカメラであり、被写体との距離を検出する
距離検出部159からの信号がフォーカス制御部153
に入力するようになっている。
【0024】ファインダー120は、図8に示すよう
に、本体カバー101に対して移動可能な移動レンズ1
21,122と、本体カバー101に対して固定されて
いる固定レンズ123と、視野枠124と、接眼レンズ
125とを有して構成されている。また、ストロボ13
0は、ストロボ本体131と、ストロボ本体131より
も被写体側に配されているブリネルレンズ(図示されて
いない。)を有して構成されている。ストロボ本体13
1は、発光体132と、これを覆うストロボカバー13
3とを有している。ストロボカバー133には、カムフ
ォロア軸134が設けられている。ファインダー120
の移動レンズ121,122は、カムフォロア軸12
6,127に支持されている。
【0025】変倍・変角機構110は、ズームカム筒6
0のセクタギヤ68と、このセクタギヤ68に係合する
変倍・変角用ギヤ群111,112,113と、このギ
ヤ群111,112,113の動作により揺動する変倍
・変角用カム体114と、変倍・変角用カム体114の揺
動軸115と、ファインダー移動レンズ121,122
及びストロボ本体131を光軸Cと平行な方向へ移動す
るよう案内する案内軸116,117とを有して構成さ
れている。変倍・変角用カム体114は、扇形を成し、
その要部分に、揺動軸115が設けられている。扇形の
変倍・変角用カム体114には、その円弧に該当する部
分に、ギヤ群111,112,113のうちの一のギヤ
113に係合するギヤ114dが形成されている。さら
に、扇形の変倍・変角用カム体114には、このカム体
114の揺動に伴って移動レンズ121,122及びス
トロボ本体131を移動させるためのカム114a,1
14b,114cが形成されている。このカムとして
は、移動レンズ121,122のカムフォロア軸12
6,127の端部が挿入されるファインダ変倍用カム1
14a,114bと、ストロボ本体131のカムフォロ
ア軸134の端部が挿入されるストロボ照射角変更用カ
ム114cとを有している。ファインダ変倍用案内軸1
16及びストロボ照射角変更用案内軸117は、共に光
軸Cと平行に本体カバー101に固定されている。ファ
インダ変倍用案内軸116は、移動レンズ121,12
2のカムフォロア軸126,127に貫通しており、ス
トロボ照射角変更用案内軸117は、ストロボカバー1
33に貫通している。
【0026】次に、本実施例の沈胴式ズームカメラの動
作について説明する。図1及び図4に示すように、沈胴
位置の状態では、鏡筒装置全体が本体カバー101内に
納まっている。この際、1群用フォロアピン11、2群
用フォロアピン28、3群用フォロアピン32は、それ
ぞれ、最もフィルム側に位置している。具体的には、図
4に示すように、1群用フォロアピン11は、沈胴カム
筒50に形成されている1群用カム51の最もフィルム
側に位置し、2群用フォロアピン28は、ズームカム筒
60に形成されているリフトコマ収納部66内に位置
し、3群用フォロアピン32は、ズームカム筒60に形
成されている3群用カム63の垂直部63cに位置して
いる。また、リフトコマ80も、ズームカム筒60のリ
フトコマ収納部66内における最もフィルム側に位置し
ている。このリフトコマ80は、その被写体側端面と2
群用フォロアピン28のテーパ部29aとが接触してい
る。また、カム筒駆動ギヤ71は、沈胴カム筒50の外
周に形成されているセクタギヤ54のみに係合し、ズー
ムカム筒60の外周に形成さているセクタギヤ68に
は、係合していない。
【0027】また、沈胴カム筒回転拘束レバー91aの
係止端92aは、沈胴カム筒50の被係止部55aに係
止されておらず、ズームカム筒回転拘束レバー91bの
係止端92bは、ズームカム筒60の被係止部69bに
係止されている。さらに、沈胴カム筒50の爪53は、
ズームカム筒60の切欠き67の端に至っていない。従
って、ズームカム筒60は、本体に対して回転できず、
沈胴カム筒50は、本体に対して回転できる状態になっ
ている。
【0028】この沈胴位置の状態で、操作者がメインス
イッチ154を押すと、カム筒駆動制御部152から駆
動モータ73に信号が出力され、駆動モータ73が駆動
する。なお、ここでは、説明を簡単にするために、カム
筒駆動制御部152からの信号は、駆動モータ73に出
力されることにしているが、実際には、駆動モータ73
と電源(図示されていない。)との間に設けられている
スイッチング素子(図示されていない。)に出力され
る。すると、図4に示すように、カム筒駆動モータ73
の駆動で回転するカム筒駆動ギヤ71は、沈胴カム筒5
0のセクタギヤ54のみに係合しているので、沈胴カム
筒50のみが光軸回りに回転する(同図中、A方向)。
この沈胴カム筒50の回転で、沈胴カム筒50に形成さ
れているリフトコマ用カム52及び1群用カム51の位
置も本体に対して相対的に移動する。この1群用カム5
1の移動により、1群用カム51に係合している1群用
フォロアピン11は、光軸Cと平行な方向成分を有する
方向へ移動しようとする。この際、1群用フォロアピン
11は、その円筒部12aが固定筒40の1群用直進案
内孔41に係合しているため、光軸Cと平行な方向に移
動する。このため、1群レンズ支持筒10が光軸Cと平
行な方向に移動し始める。また、リフトコマ用カム52
の移動により、このカム52の斜め部52aに係合した
リフトコマ80のフォロアピン81は、光軸Cと平行な
方向成分を含む方向へ移動しようとする。ところで、リ
フトコマ80は、リフトコマ収納部66により、光軸C
と平行な方向へ移動するよう規制されているため、リフ
トコマ80は、光軸Cと平行な方向に移動する。このリ
フトコマ80の移動により、このリフトコマ80に当接
している2群用フォロアピン28も光軸Cと平行な方向
成分を含む方向に移動しようとする。この際、2群用フ
ォロアピン28は、その円筒部29aが固定筒40の2
群用直進案内孔42に係合しているため、光軸Cと平行
な方向に移動する。このため、2群レンズ23,27を
支持しているシャッタブロック20及び防振ユニット2
5も、光軸Cと平行な方向に移動し始める。
【0029】すなわち、沈胴位置の状態において、駆動
モータ73が駆動し始めると、沈胴カム筒50のみが回
転して、1群レンズ15及び2群レンズ23,27が光
軸Cと平行な方向へ移動する。なお、3群レンズ36
は、3群用フォロアピン32が回転する沈胴カム筒50
のカムに係合していないので、まったく移動しない。
【0030】この状態から、さらに駆動モータ73が駆
動すると、図5に示すように、沈胴カム筒50の爪53
がズームカム筒60の切欠き67の端に当接して、ズー
ムカム筒60も沈胴カム筒50と共に回転し始める。こ
の際、沈胴カム筒50の1群用カム51の被写体側端部
と、ズームカム筒60の1群用カム61のフィルム側端
部との位置が一致し、1群用フォロアピン11が沈胴カ
ム筒50の1群用カム51からズームカム筒60の1群
用カム61へ乗り移ることが可能になる。なお、ズーム
カム筒60の回転を拘束していたズームカム筒用回転拘
束レバー91bの係止端92bは、この直前に、沈胴カ
ム筒50の被係止部69bから外れ、ズームカム筒60
も本体に対して回転可能な状態になる。これは、回転拘
束レバー91bのカムフォロア端93bが、沈胴カム筒
50に形成されているズームカム筒回転拘束用カム55
bの段上部分から段下部分に当接するようになるため、
このカムフォロア端93bに対して揺動軸94bを中心
として対称の位置に位置している係止端92bがズーム
カム筒60から遠ざかる方向に移動するからである。
【0031】また、沈胴状態から沈胴カム筒50の爪5
3がズームカム筒60の切欠き67の端に当接するまで
の間に、リミットスイッチ165は、沈胴カム筒50の
外周に形成されている基準位置検出用凸部59に当接し
て、OFF状態からON状態になり、制御回路150の
カウンタ151が「0」にリセットされる。カウンタ1
51は、その後、カム筒駆動モータ73の駆動量を検出
する駆動量検出センサ160からのパルス数をカウント
アップして行く。
【0032】沈胴カム筒50の爪53がズームカム筒6
0の切欠き67の端に当接して、ズームカム筒60も沈
胴カム筒50と共に回転し始めると、カム筒駆動ギヤ7
1は、ズームカム筒60のセクタギヤ68にも係合する
ようになる。この際、リフトコマ80は、リフトコマ収
納部66の最も被写体側に位置することになり、リフト
コマ80に当接していた2群用フォロアピン(今までリ
フトコマ収納部66内に位置していた。)28は、ズー
ムカム筒60の2群用カム62bに移る。また、ズーム
カム筒60が回転し始めることで、ズームカム筒60に
形成されている3群用カム63の位置も、本体に対して
相対的に移動し始める。ところで、3群用フォロアピン
32は、3群用カム63の垂直部63cに位置している
ため、ズームカム筒60が回転し始めても、まったく移
動しない。また、1群用フォロアピン11は、沈胴カム
筒50の3群用カム63の移動に伴って、さらに光軸C
と平行な方向に進み、ズームカム筒60に近づいていゆ
く。
【0033】そして、さらに、駆動モータ73が駆動
し、ズームカム筒60及び沈胴カム筒50が回転する
と、図6及び図2に示すように、1群用フォロアピン1
1は、沈胴カム筒50の1群用カム51からズームカム
筒60の1群用カム61に乗り移る。また、2群用フォ
ロアピン28は、ズームカム筒60のスルーカム部65
の2群用カム62bからインナーカム部64の2群用カ
ム62aに移る。さらに、3群用フォロアピン32は、
3群用カム63の垂直部63cからその斜め部に移る。
また、カム筒駆動ギヤ71は、沈胴カム筒50のセクタ
ギヤ54から外れ、ズームカム筒60のセクタギヤ68
にのみ係合するようになる。この状態は、撮影可能な最
小倍率を確保可能な最小倍率位置の状態で、制御回路1
50は、カウンタ151のカウント数から最小倍率位置
の状態になったことを認識する。すると、制御回路15
0のカム筒駆動制御部152からの指示で、カム筒駆動
モータ73は停止する。なお、この最小倍率位置の状態
になる直前で、沈胴カム筒回転拘束レバー91aの係止
端92aが、沈胴カム筒50の被係止部55aに係止さ
れ、沈胴カム筒50は、本体に対して回転不能な状態に
なる。
【0034】ところで、沈胴カム筒50の爪53がズー
ムカム筒60の切欠き67の端に当接して、ズームカム
筒60と沈胴カム筒50とが共に回転し始めてから、最
小倍率位置の状態になるまでの間は、多数の動作が行わ
れ、カム筒50,60の回転角は大きいようであるが、
実際には、この間のカム筒50,60の回転角は僅か
で、最小倍率位置の状態に至る直前で、以上の多数の動
作が行われている。
【0035】最小倍率位置の状態で、撮影者が他の倍率
を所望して、ズームスイッチ155を操作すると、再
び、制御回路150のカム筒駆動制御部152からの指
示で駆動モータ73が駆動し始める。カム筒駆動ギヤ7
1は、ズームカム筒60のセクタギヤ68にのみ係合し
ているので、駆動モータ73の駆動でズームカム筒60
のみが回転し始める。このズームカム筒60の回転で、
ズームカム筒60に形成されている1群用カム61、2
群用カム62、3群用カム63の位置が、本体に対して
相対的に移動して、これらのカム61,62,63に係
合しているフォロアピン11,28,32が光軸Cと平
行な方向へ移動する。このフォロアピン11,28,3
2の移動により、1群レンズ15を支持している1群レ
ンズ支持筒10、2群レンズ23,27を支持している
シャッタブロック20及び防振ユニット25、3群レン
ズ36を支持しているフォーカスユニット30が光軸C
と平行な方向へ移動し、撮影者が所望した倍率を得るこ
とができるようになる。制御回路150は、カウンタ1
51のカウント数から、間接的に撮影者が所望した倍率
を得ることができるようになったことを認識すると、カ
ム筒駆動制御部152からの指示で駆動モータ73の駆
動を停止させと共に、フォーカス制御部153からの指
示でフォーカスユニット30を駆動させる。フォーカス
ユニット30が駆動すると、ヘリコイド環34が回転し
て、3群レンズ36は光軸回りに回転しつつ光軸Cと平
行な方向へ僅かに移動し、焦点調節がなされる。
【0036】最大倍率を得る場合には、図7に示すよう
に、1群用フォロアピン11、2群用フォロアピン2
8、3群用フォロアピン32は、各カム61,62,6
3の最も被写体側に位置することになり、各レンズ1
5,23,27,36も、最も被写体側に位置すること
になる。但し、3群レンズ36は、3群用フォロアピン
32が3群用カム63の最も被写体側に位置していて
も、焦点調節のため、フォーカスユニット30の駆動に
より、最も被写体側に位置していない場合があることは
言うまでもない。
【0037】次に、最小倍率位置の状態から沈胴位置の
状態への繰込動作について説明する。この繰込動作は、
以上の繰出動作の逆の動作と基本的に同一である。但
し、1点だけ異なる動作がある。2群用フォロアピン2
8は、繰出動作の際、リフトコマ80の移動により被写
体側へ移動することができたが、繰込動作の際は、リフ
トコマ80が移動してもフィルム側へ移動することがで
きない。そこで、この場合、図1に示すように、1群レ
ンズ支持筒10のフィルム側端部14で、2群用フォロ
アピン28が形成されている防振ユニット25をフィル
ム側へ押して、2群用フォロアピン28をフィルム側へ
移動させている。
【0038】次に、ファインダ120の変倍動作及びス
トロボ130の照射角変更動作について、図8を用いて
説明する。ズームカム筒60が回転すると、ズームカム
筒60のセクタギヤ68に係合している変倍・変角用ギ
ヤ群111,112,113が回転する。このギヤ群1
11,112,113の回転により、変倍・変角用カム
体114が揺動軸115を中心として揺動する。この変
倍・変角用カム体114の揺動で、変倍・変角用カム体1
14に形成されているファインダ変倍用カム114a,
114bと照射角変更用カム114cの位置が本体に対
して相対移動し、これらのカム114a,114b,1
14cに係合しているファインダ移動レンズ121,1
22のカムフォロア軸126,127及びストロボ13
0のカムフォロア軸134とが光軸と平行な方向成分を
含む方向に移動しようとする。この際、ファインダ移動
レンズ121,122のカムフォロア軸1269,12
7は、ファインダ変倍用案内軸116に案内され、スト
ロボ本体131がストロボ照射角変更用案内軸117に
案内されるため、ファインダ移動レンズ121,122
及びストロボ本体131は光軸と平行な方向へ移動し、
撮影倍率に対応したファインダ倍率及びストロボ照射角
度になる。
【0039】ここで、カム筒50,60の回転について
簡単に整理する。沈胴カム筒50のセクタギヤ54は、
沈胴位置の状態から最小倍率位置直前の状態になる迄の
間に形成されている。また、ズームカム筒60のセクタ
ギヤ68は、最小倍率位置直前の状態から最大倍率位置
の状態になる迄の間に形成されている。このため、これ
らセクタギヤ54,68に係合するカム筒駆動ギヤ71
の回転に対して、沈胴位置の状態から最小倍率位置の状
態になる際には、当初、沈胴カム筒50のみが回転し、
最小倍率位置の直前の状態になると、沈胴カム筒50と
ズームカム筒60とが回転する。また、最小倍率位置の
状態から最大倍率位置の状態になる際には、ズームカム
筒60のみが回転する。すなわち、ズームカム筒60
は、最小倍率位置の直前の状態から最大倍率位置の状態
までの間で回転する。
【0040】ところで、変倍・変角機構110は、ズー
ムカム筒60の回転により動作する。このため、ファイ
ンダ移動レンズ121,122とストロボ本体131と
は、撮影不可能な沈胴位置の状態から最小倍率位置直前
の状態までの間では移動せず、最小倍率位置直前の状態
から最大倍率位置の状態までの間で移動する。従って、
本実施例では、ファインダ移動レンズ121,122と
ストロボ本体131の移動距離や、変倍・変角用カム体
114の揺動範囲が小さくなると共に、変倍・変角用カ
ム体114の各カムの長さが短くなり、カメラ全体の小
型化を図ることができる。
【0041】一般的に、2つの筒50,60を別々に回
転させようとすると、それぞれに独立した駆動源を設け
てしまうことが通例である。しかしながら、本実施例で
は、それぞれの筒50,60の外周にセクタギヤ54,
68を形成し、且つ、各筒50,60を回転させたい状
態に併せて、それぞれのセクタギヤ54,68の形成領
域を定めているので、これらセクタギヤ54,68に係
合する1個のギヤ71を1個の駆動源73で回転させる
ことで、2つの筒50,60を別々に回転させることが
できる。従って、カム筒を2分割したことで、2つの駆
動源を設ける必要はなく、カム筒回転機構70回りが大
型化することはない。また、本実施例では、2分割した
カム筒相互が部分的に重なり合うようにしているので、
2つのカム筒50,60相互間を完全に遮光することが
できる。なお、本実施例の場合、各レンズの移動範囲の
位置や、ズームカム筒60と沈胴カム筒50との相対回
転でリフトコマ80を移動させる関係上、必然的に、2
つのカム筒50,60相互が部分的に重なり合ってしま
うが、光学設計上で、このような制約を受けない場合で
あっても、完全な遮光を実現すべく、2つのカム筒5
0,60相互を部分的に重ね合わせることが好ましい。
【0042】また、本実施例では、ズームカム筒60の
インナーカム部63では、ここに形成されているカムが
溝底を有するインナーカム61a,62a,63aとし
て形成させているため、ズームカム筒60の剛性があま
り低下せず、ここにカムフォロアピン11,18,32
に当接しても、インナーカム61a,62a,63aは
ほとんど変形せず、カムフォロアピン11,18,32
を正確な位置に案内することができる。一方、ズームカ
ム筒60のスルーカム部64では、ここの部分の厚さの
関係上、ここに形成されているカムがスルーカムとして
形成されているものの、スルーカム部64は、その外側
から沈胴カム筒50で押え付けられているため、ここの
剛性もあまり低下せず、このスルーカム部64に形成さ
れているのスルーカム61b,62b,63bもあまり
変形しない。また、沈胴カム筒50のカムも、インナー
カム51として形成されているため、ここに係合するフ
ォロアピン11を正確な位置に案内することができる。
【0043】さらに、本実施例では、カム筒回転拘束機
構90を設けたので、一方のカム筒を回転させ、且つ他
方のカム筒を停止させておく状態において、一方のカム
筒の回転で他方のカム筒が回転することはなく、一方の
カム筒から他方のカム筒にフォロアピン11が移動する
際の両カム筒の回転角位相ズレを防ぐことができる。ま
た、一般的には、2つのカム筒50,60の回転に対し
て、それぞれ駆動量検出用センサ及びリセットスイッチ
を設けることが通例である。しかしながら、本実施例で
は、カム筒回転拘束機構90により両カム筒の回転角の
位相関係を確実に確保することができるため、それぞれ
別々に回転する2つのカム筒50,60に対して、1つ
の駆動量検出センサ160、及び1つのリセットスイッ
チ165で対応することができる。
【0044】なお、本実施例では、沈胴カム筒50の外
周の特定位置に基準位置検出用凸部59を形成し、そこ
にリミットスイッチ165を配したが、これらは、あく
までも駆動量検出センサ165より把握されるカム筒5
0,60の回転量の基準位置を認識するためのものであ
るから、これらをズームカム筒60側に設けてもよいこ
とは言うまでもない。
【0045】
【発明の効果】本発明では、沈胴位置の状態から最小倍
率位置直前の状態迄の間は、沈胴カム筒の回転により第
1レンズを移動させ、最小倍率位置から最大倍率位置の
状態迄の間は、ズームカム筒の回転のみで第1レンズを
移動させている。このため、ズームカム筒の回転のみで
動作するファインダの変倍機構、さらにこの変倍機構で
変倍動作するファインダは、撮影不可能な沈胴位置の状
態から最小倍率位置直前の状態までの間は動作しない。
従って、本発明によれば、ファインダ自体の可動部分の
動作ストローク、及びこのファインダの変倍機構の可動
部分の動作ストロークを短くすることができ、カメラ全
体の小型化を図ることができる。
【0046】また、本発明では、カム筒回転拘束機構を
設けたので、一方のカム筒を回転させ、且つ他方のカム
筒を停止させておく状態において、一方のカム筒の回転
で他方のカム筒が回転することはなく、一方のカム筒か
ら他方のカム筒に従動突起部が乗り移る際の両カム筒の
回転角位相ズレを防ぐことができる。この結果、両カム
筒の回転量の認識、及びこの回転量のリセットに関し
て、それぞれ、1つの手段で対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例の沈胴式ズームカメラの
断面図(沈胴位置の状態)である。
【図2】本発明に係る一実施例の沈胴式ズームカメラの
鏡筒部の断面図(最小倍率位置の状態)である。
【図3】本発明に係る一実施例の制御回路の機能ブロッ
ク図である。
【図4】本発明に係る一実施例の沈胴カム筒とズームカ
ム筒の展開図(沈胴位置の状態)である。
【図5】本発明に係る一実施例の沈胴カム筒とズームカ
ム筒の展開図(沈胴位置と最小倍率位置との中間位置に
おける状態)である。
【図6】本発明に係る一実施例の沈胴カム筒とズームカ
ム筒の展開図(最小倍率位置の状態)である。
【図7】本発明に係る一実施例の沈胴カム筒とズームカ
ム筒の展開図(最大倍率位置の状態)である。
【図8】本発明に係る一実施例の沈胴式ズームカメラの
要部展開斜視図である。
【図9】従来の沈胴式ズームカメラの要部展開斜視図で
ある。
【符号の説明】
10…1群レンズ支持筒、11…1群用フォロアピン、
15…1群レンズ、20…シャッタブロック、23…2
群前レンズ、25…防振ユニット、27…2群後レン
ズ、28…2群用フォロアピン、30…フォーカスユニ
ット、32…3群用フォロアピン、36…3群レンズ、
40…固定筒、41…1群用直進案内孔、42…2群用
直進案内孔、43…3群用直進案内孔、50…沈胴カム
筒、51…(沈胴カム筒の)1群用インナーカム、52
…リフトコマ用カム、53…爪、54…(沈胴カム筒
の)セクタギヤ、55a…(沈胴カム筒の)被係止部、
55b…ズームカム筒回転拘束用カム、59…基準位置
検出用凸部、60…ズームカム筒、61…(ズームカム
筒の)1群用カム、61a…1群用インナーカム、61
b…1群用スルーカム、62…2群用カム、62a…2
群用インナーカム、62b…2群用スルーカム、63…
3群用カム、63a…3群用インナーカム、63b…3
群用スルーカム、64…インナーカム部、65…スルー
カム部、66…リフトコマ収納部、67…切欠き、68
…(ズームカム筒の)セクタギヤ、69a…沈胴カム筒
回転拘束用カム、69b…(ズームカム筒の)被係止
部、70…カム筒回転機構、71…カム筒駆動ギヤ、7
3…駆動モータ、80…リフトコマ、81…リフトコマ
フォロアピン、90…カム筒回転拘束機構、90a…沈
胴カム筒回転拘束機構、90b…ズームカム筒回転拘束
機構、91a,91b…回転拘束レバー、92a,92
b…係止端、93a,93b…カムフォロア端、101
…本体カバー、102…本体ベース、103…裏蓋、1
05…フィルム、110…変倍・変角機構、114…変
倍・変角用カム体、114a,114b…ファインダ変
倍用カム、114c…ストロボ照射角変更用カム、12
0…ファインダ、121,122…移動レンズ、125
…接眼レンズ、130…ストロボ、131…ストロボ本
体、132…発光体、133…ストロボカバー、150
…制御回路、151…カウンタ、152…カム筒駆動量
制御部、153…フォーカス制御部、154…メインス
イッチ、155…ズームスイッチ、160…駆動量検出
センサ、161…スリット円板、162…フォトインタ
ラプタ、165…リミットスイッチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G03B 15/05 G03B 17/04 17/04 G02B 7/04 D (72)発明者 曽雌 功 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株式会社 ニコン内 (72)発明者 尾見 淳一 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株式会社 ニコン内 (56)参考文献 特開 平4−273207(JP,A) 特開 平5−281450(JP,A) 特開 平3−180822(JP,A) 特開 平2−111931(JP,A) 特開 平4−317015(JP,A) 特開 平4−36711(JP,A) 特開 平1−296223(JP,A) 特開 昭62−264034(JP,A) 特開 平4−101110(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 7/02 - 7/105 G03B 5/00 G03B 13/00 - 13/28 G03B 15/04 - 15/05 G03B 17/04 - 17/17

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮影倍率を変えることができると共に、撮
    影倍率の変更に伴ってファインダ倍率も変えることがで
    きるズームカメラであって、 鏡筒に納まっている複数のレンズのうち、最も被写体側
    の第1レンズが、本体内に納まっている沈胴位置と、該
    沈胴位置よりも被写体側で撮影可能な最低倍率位置と、
    該最低倍率位置よりもさらに被写体側で撮影可能な最高
    倍率位置とに移動可能な沈胴式ズームカメラにおいて、 前記鏡筒は、前記第1レンズを支持し前記本体に対して
    光軸と平行な方向に相対移動可能に設けられているレン
    ズ支持筒と、該本体に対して光軸回りに相対回転可能に
    設けられている沈胴カム筒と、該本体に対して光軸回り
    に相対回転可能に設けられているズームカム筒とを有
    し、 前記レンズ支持筒には、光軸に対して放射方向に突出し
    た従動突起部が形成され、 前記沈胴カム筒には、前記第1レンズが前記沈胴位置か
    ら前記最低倍率位置に至る直前までの間で前記従動突起
    部が係合可能で且つ前記光軸に対してスパイラル状のカ
    ム部が形成され、 前記ズームカム筒は、該ズームカム筒には、前記第1レ
    ンズが前記最低倍率位置から前記最大倍率位置に移動す
    る間で前記従動突起部が係合可能で且つ前記光軸に対し
    てスパイラル状のカム部が形成され、一つの駆動源で、 前記第1レンズを前記沈胴位置から少
    なくとも前記最小倍率位置の直前まで移動させることが
    できる範囲で、前記沈胴カム筒を回転させると共に、該
    第1レンズを少なくとも該最小倍率位置から前記最大倍
    率位置まで移動させることができる範囲で、前記ズーム
    カム筒を回転させるカム筒回転機構と、 前記第1レンズが前記沈胴位置から前記最小倍率位置の
    直前まで移動する間、前記ズームカム筒を回転不能に拘
    束し、前記第1レンズが該最小倍率位置から前記最大倍
    率位置まで移動する間、前記沈胴カム筒を回転不能に拘
    束するカム筒回転拘束機構と、 前記ズームカム筒の回転のみに伴って前記ファインダに
    変倍動作させる変倍機構と、 前記カム筒回転機構の駆動量を検出する駆動量検出手段
    と、 前記沈胴カム筒と前記ズームカム筒とのうち、一方のカ
    ム筒の前記光軸回りの回転に対する基準位置を検出し
    て、前記駆動量検出手段をリセットするリセット手段
    と、 前記駆動量が所定の量になるよう前記カム筒回転機構を
    制御する制御回路と、 を備えていることを特徴とする沈胴式ズームカメラ。
  2. 【請求項2】照射角度の変更が可能なストロボを備え、 前記変倍機構は、前記ズームカム筒の回転に伴い前記ス
    トロボにも変角動作させることができるよう構成されて
    いることを特徴とする請求項1記載の沈胴式ズームカメ
    ラ。
  3. 【請求項3】鏡筒に納まっている複数のレンズのうち、
    最も被写体側の第1レンズが、本体内に納まっている沈
    胴位置と、該沈胴位置よりも被写体側で撮影可能な最低
    倍率位置と、該最低倍率位置よりもさらに被写体側で撮
    影可能な最高倍率位置とに移動可能な鏡筒装置におい
    て、 前記鏡筒として、光軸回りに回転して前記第1レンズを
    移動させる沈胴カム筒及びズームカム筒を有し、一つの駆動源で、 前記第1レンズを前記沈胴位置から少
    なくとも前記最小倍率位置の直前まで移動させることが
    できる範囲で、前記沈胴カム筒を回転させると共に、該
    第1レンズを少なくとも該最小倍率位置から前記最大倍
    率位置まで移動させることができる範囲で、前記ズーム
    カム筒を回転させるカム筒回転機構と、前記第1レンズが前記沈胴位置から前記最小倍率位置の
    直前まで移動する間、前記ズームカム筒を回転不能に拘
    束し、前記第1レンズが該最小倍率位置から前記最大倍
    率位置まで移動する間、前記沈胴カム筒を回転不能に拘
    束するカム筒回転拘束機構と、 前記カム筒回転機構の駆動量を検出して、前記沈胴カム
    筒及び前記ズームカム筒のそれぞれの駆動量を検出する
    一つの駆動量検出手段と、 を備えていることを特徴とする鏡筒装置。
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