JP3357792B2 - 電圧電流変換回路およびこれを含むpll回路 - Google Patents

電圧電流変換回路およびこれを含むpll回路

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    • H03LAUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
    • H03L7/00Automatic control of frequency or phase; Synchronisation
    • H03L7/06Automatic control of frequency or phase; Synchronisation using a reference signal applied to a frequency- or phase-locked loop
    • H03L7/08Details of the phase-locked loop
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
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    • H03F3/00Amplifiers with only discharge tubes or only semiconductor devices as amplifying elements
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    • G05FSYSTEMS FOR REGULATING ELECTRIC OR MAGNETIC VARIABLES
    • G05F1/00Automatic systems in which deviations of an electric quantity from one or more predetermined values are detected at the output of the system and fed back to a device within the system to restore the detected quantity to its predetermined value or values, i.e. retroactive systems
    • G05F1/10Regulating voltage or current
    • G05F1/46Regulating voltage or current wherein the variable actually regulated by the final control device is dc
    • G05F1/56Regulating voltage or current wherein the variable actually regulated by the final control device is dc using semiconductor devices in series with the load as final control devices
    • G05F1/561Voltage to current converters

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  • Power Engineering (AREA)
  • Amplifiers (AREA)
  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電圧を電流に変換
する電圧電流変換回路およびこれを含むPLL回路に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、データ通信の高速・多量化や、マ
イクロプロセッサの動作速度の高速化に伴い、高速動作
を要求される分野におけるアナログ回路の重要性が再認
識されている。中でも主に周波数の安定化に用いられる
PLL(Phase Locked Loop )回路のような同期回路は
重要なマクロブロックとして位置付けられており、その
中には多くのアナログ回路が用いられている。
【0003】図3は典型的なPLL回路の構成を示すブ
ロック図であって、基準クロック信号REFCLKが位
相比較器1に入力され、その出力電圧がチャージポンプ
回路(CHP)2に与えられて電流に変換され、この電
流をローパスフィルタ(LPF)3を通すことにより、
そのキャパシタによって電圧を発生し、この電圧を電圧
電流変換回路4により電流に変換し、ICO5によりこ
の電流に応じた周波数を発生させ、これを分周器6によ
り分周した上、位相比較器1に入力して基準クロック信
号と比較することにより一定周波数を得ている。
【0004】このPLL回路が安定動作するためには、
電圧から電流への変換が正確に行われなければならな
い。
【0005】PLL回路で用いられる電圧電流変換回路
としては、従来図4に示されるものが知られている。こ
の回路は非反転端子を入力端子とする演算増幅器31の
出力がNチャネルMOSトランジスタQN33のゲート
に与えられており、そのNチャネルMOSトランジスタ
QN33のソース側は抵抗R32を介して接地され、ド
レイン側はソースが電源に接続されたPチャネルMOS
トランジスタQP34のドレインと接続されている。N
チャネルMOSトランジスタQN33のソースと抵抗R
32との接続点は、演算増幅器31の反転入力端子に接
続され、NチャネルMOSトランジスタQN33のドレ
インとPチャネルMOSトランジスタQP34のドレイ
ンとの共通接続点は、PチャネルMOSトランジスタQ
P34のゲートと接続され、このゲート電極が出力端子
となっている。
【0006】次にこの回路の動作を説明する。この回路
は、抵抗R32の両端に入力端子INに印加される電圧
と同じ電圧を印加させて出力端子に電流を発生させるも
のである。
【0007】入力端子INに印加される電圧が、抵抗R
32とNチャネルMOSトランジスタQN33の接続点
の電圧NS1の電圧より高いときには、演算増幅器31
の出力OPOの電圧は増加する。この電圧はNチャネル
MOSトランジスタQN33のゲートに与えられている
のでその駆動力が増加し、端子NS1の電位はVDD側に
引かれて増加する。逆に端子INの電圧が端子NS1の
電圧より低い場合には、演算増幅器31の出力OPOの
電位は減少し、その結果、NチャネルMOSトランジス
タQN33の駆動力が低下するので、端子NS1の電位
はGND方向に引かれて低下する。このようにして、端
子INの電圧と端子NS1の電位が等しくなるように制
御される。
【0008】一方、PチャネルMOSトランジスタQP
34が供給する出力電流Ioutは、抵抗R32を流れ
る電流に等しいので、入力端子INに印加される電圧を
Vin、R32の抵抗値をRとすれば、 Iout=Vin/R (1) となり、入力電圧に比例した電流を取り出すことができ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】特に通信で用いられる
PLL回路では、そのゲインが製品によってばらつかな
いことが要求される。ここでゲインのばらつきの主要原
因は製造プロセス上発生する寸法上のばらつき等による
素子特性のばらつきであることが知られている。
【0010】例えば、図3の回路において、抵抗R32
をチップ内で実現する場合、シート抵抗がプロセスによ
って±30%程度変動することを考慮すると、抵抗値は
最大と最小では2倍も異なり、この結果、式(1)によ
り、電圧電流変換回路のゲインは2倍の変動幅を持つこ
とになる。
【0011】したがって、従来の電流電圧変換回路のゲ
インをプロセス変動によって変動しないようにすること
は事実上困難である。
【0012】この大きな変動を回避するために、抵抗を
チップ外に設けることが行われるが、このようないわゆ
る外付け形式の場合、抵抗接続用にピンを準備する必要
があり、このようなピン数の増加は、すでにピン不足と
なっている多くの集積回路では適用が不可能である。
【0013】本発明はこのような問題を解決するために
なされたもので、プロセスの変動等によってゲインが変
動しにくく、かつ、外部素子の接続が不要な電圧電流変
換回路およびこのような電圧電流変換回路を含むPLL
回路を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、定電流
を発生する定電流源と、この定電流源で発生した前記定
電流を、入力電圧に応じた第1の電流を流す第1の電流
経路と、前記定電流と前記第1の電流の差である第2の
電流を流す第2の電流経路の2つの電流経路に流す分流
回路と、前記第1の電流と同じ値の出力電流を取り出す
出力回路とを備えた電圧電流変換回路が提供される。
【0015】この出力回路は前記第1の電流と出力電流
との差が0になるように出力電流を制御する電流制御回
路あるいは電流ミラー回路を含むように構成することが
できる。
【0016】このような構成によれば、出力抵抗が不要
となり、プロセス変動の影響を受けにくい。
【0017】分流回路は、非飽和領域で動作し、ゲート
に入力電圧が与えられる一導電型の第1のトランジスタ
と、定電流と前記第1のトランジスタを流れる電流との
差の電流を流す一導電型の第2のトランジスタとを備え
ると良く、非飽和領域での動作を達成するために、前記
第1のトランジスタおよび前記第2のトランジスタの接
続点と前記定電流源との接続点の間に、制御信号により
前記第1のトランジスタが非飽和領域で動作するよう前
記第1のトランジスタのドレイン電圧を降下させる一導
電型の第3のトランジスタを挿入すると良い。
【0018】このように、分流回路の一方のトランジス
タを確実に非飽和領域で動作させることにより、入力電
圧に比例した電流の取り出しが確実となる。
【0019】また、本発明にかかる電圧電流変換回路に
よれば、第1の定電流を発生する第1の定電流源と、こ
の第1の定電流源で発生した前記第1の定電流から入力
電圧に比例した第1の電流を流す第1の電流経路と、前
記第1の定電流と前記第1の電流の差である第2の電流
を流す第2の電流経路とを有する第1の分流回路と、第
2の定電流を発生する第2の定電流源と、前記第2の電
流経路に流れる第2の電流と同じ電流である第3の電流
を流す第3の電流経路と、前記第2の定電流と第3の電
流との差である第4の電流を流す第4の電流経路とを有
する第2の分流回路と、前記第4の電流を取り出す出力
回路とを備えた電圧電流変換回路とを備えたことを特徴
とする。
【0020】この構成では2つの分流回路と出力回路間
を電流ミラー接続することにより入力電圧に比例した電
圧を出力回路内で得ることができる。
【0021】また、本発明にかかる電圧電流変換回路に
よれば、ソースが第1の電源に接続され、ゲートに入力
信号が与えられ、この入力信号に比例した電流を流す一
導電型の第1のMOSトランジスタと、前記第1のMO
Sトランジスタとドレインを共有し、そのソースが前記
第1の電源に接続された一導電型の第2のMOSトラン
ジスタと、第2の電源から一定電流を供給する定電流回
路と、前記第1のMOSトランジスタと前記定電流回路
の間に挿入され、ゲートに制御信号が与えられ、前記第
1の定電流回路との接続点が前記第2のMOSトランジ
スタのゲートに接続された、一導電型の第3のMOSト
ランジスタと、前記第1のMOSトランジスタに流れる
電流と同じ電流を出力する出力回路と、を備えたことを
特徴とする。
【0022】さらに本発明にかかるPLL回路によれ
ば、以上のような電圧電流変換回路を基準信号と出力信
号の位相を比較する位相比較手段、位相比較出力を電流
に変換するチャージポンプ回路、このチャージポンプ回
路の電流出力から電圧を発生するローパスフィルタ回
路、この電圧電流回路の電流に基づいた周波数を発生す
る発振器と共に備えたことを特徴とするものである。
【0023】このPLL回路では、プロセスの変動等に
よってゲインが変動する要因となる抵抗を有しないた
め、安定した動作を得ることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態にかかる電
圧電流変換回路を図1に示す。点線で囲んだブロック1
0は電流の分流回路で、定電流源11にドレインが接続
され、ゲートに制御電圧Vcnt が供給されたNチャネル
MOSトランジスタQN3、このトランジスタQN3の
ソース(入力ノードNDI)にドレインが接続された2
つのNチャネルMOSトランジスタQN1およびNチャ
ネルMOSトランジスタQN2を具備している。これら
のトランジスタQN1およびQN2のソースはそれぞれ
接地されている。トランジスタQN1のゲートは入力端
子INと接続され、トランジスタQN2のゲートは定電
流源11の出力点と接続されている。
【0025】ノードND1は演算増幅器12の非反転入
力端子と接続され、この演算増幅器12の出力OPOは
NチャネルMOSトランジスタQN5のゲートに与えら
れ、そのソースは演算増幅器12の反転入力端子と接続
されている。
【0026】NチャネルMOSトランジスタQN5のソ
ースはNチャネルMOSトランジスタQN4のドレイン
と接続され、そのソースは接地され、そのゲートには入
力端子INと接続されている。
【0027】また、トランジスタQN5のドレインはP
チャネルMOSトランジスタQP6のドレインと接続さ
れ、このトランジスタQP6のソースは電源と接続さ
れ、そのゲートはドレインと接続されるとともに出力端
子OUTとなっている。
【0028】なお、ここに示された定電流回路は、第1
のMOSトランジスタと同じ導電型のMOSトランジス
タのしきい値電圧をもとに一定電流を発生する、一般的
なものである。
【0029】次にこのような電圧電流変換回路の動作を
説明する。定電流源11は一定の電流を供給するが、ト
ランジスタQN1およびQN2がトランジスタQN3に
共通接続されているために、電流経路が2つ存在するこ
とになる。
【0030】トランジスタQN1のゲートには入力電圧
INが供給されているが、この入力電圧はトランジスタ
が5V系の場合、0〜5Vである。このトランジスタQ
N1が入力電圧に比例した電流を流すためには、入力ノ
ードND1の電圧を低く固定し、3極管領域、すなわち
非飽和領域で動作させる必要がある。一方、トランジス
タQN2は十分な電流を流すために、5極管領域で動作
させる必要がある。
【0031】これらの要求を満足するよう、定電流源1
1の電流とNチャネルMOSトランジスタQN3の駆動
力を設定する。
【0032】この結果、NチャネルMOSトランジスタ
QN3は5極管領域で定電流回路11が供給する電流を
流す為、そのゲート・ソース間電圧は一定に保たれ、V
cntが入力INの電圧に依存しない様に設定すれば、端
子NDIを低電圧で固定することができる。この時、N
チャネルMOSトランジスタQN3は5極管領域で動作
するので、端子NDUの電圧が変化してもQN3には一
定の電流が流れる。この時、NチャネルMOSトランジ
スタQN1に流れる電流をIcnt とすると、Icnt はQ
N1が3極管領域で動作するので、 Icnt =β[(Vin−Vth)VNDI −0.5VNDI 2 ] (2) と表現することができる。ここでβはMOSトランジス
タの駆動力を意味する定数、Vinは入力INに印加され
る電圧、VthはNチャネルMOSトランジスタQN1の
しきい値電圧、VNDI は端子NDIの電圧である。
【0033】このように、トランジスタQN1は非飽和
動作を行って入力電圧に比例した電流を流し、トランジ
スタQN2には定電流源で発生する定電流とトランジス
タQN1に流れる電流との差の電流が流れることにな
る。
【0034】次に、式(2)の両辺をVinで微分すれ
ば、Icnt のVinに対する感度、即ちゲインが以下の様
に求められる。 dIcnt /dVin=βVNDI (3)
【0035】ここで式(3)の右辺について考察する。
βはトランジスタの駆動力を表わす定数であり、VNDI
はNチャネルMOSトランジスタQN3が5極管領域で
定電流源11が供給する電流を流す事から動作点によら
ず一定となる。従って、この電圧電流変換回路のゲイン
は、動作点によらず一定となり、NチャネルMOSトラ
ンジスタQN1が非飽和領域で動作する範囲においては
直線性の良い特性を得ることができる。
【0036】ここで、NチャネルMOSトランジスタQ
N3を流れる電流が定電流源11が供給する電流である
事から、その電流値をI0 とすると、 I0 =0.5*β*(Vcnt −VNDI −Vth)2 (4) が成立する(QN3は5極管領域で動作する事を想定し
ている)ので、Vcntの電圧として2*Vthを与えると
すると VNDI =Vth−(2I0 /β)1/2 (5) を得る。
【0037】更にI0 としてVthを反映するもの、例え
ばしきい値電圧を定数倍した値を用いれば、 I0 =kVth (6) と表記できる(kは定数)から、式(3)、(5)、
(6)を組み合わせて、 dIcnt /dVin=βVth−(2kβVth)1/2 (7) を得る。上式において、例えばβが大きくなると、右辺
の第1項、第2項は共に大きくなるので、その差はさほ
ど大きくならずに済む。この様に、β、Vthというプロ
セス(または温度)により変動する項が含まれるもの
の、それらの差をとることにより変動量を抑える方向に
働き、電圧電流変換回路のゲインの変動を抑えることが
できる。
【0038】次にQN1に流れる電流を外部に取り出す
為の出力段について説明する。前述したように入力IN
の電圧に比例した電流が非飽和領域動作のNチャネルM
OSトランジスタQN1に流れるので、その電流と同じ
電流を出力段にも実現することにより、入力電圧に比例
した出力電流を得ることができる。
【0039】このため、第1の実施の形態においては、
出力段のNチャネルMOSトランジスタQN4のゲート
にトランジスタQN1のゲートと同様に入力INを接続
している。この出力段のNチャネルMOSトランジスタ
QN4を入力段のNチャネルMOSトランジスタQN1
と全く同じ条件にするためには、トランジスタQN4の
ドレイン電圧をトランジスタQN1のドレイン電圧と等
しくすればよい。
【0040】NチャネルMOSトランジスタのQN5の
ゲートに演算増幅器12の出力が接続され、その演算増
幅器にはノードNDIが非反転入力端子に、QN4のド
レイン端子NDOが反転入力端子に接続されているの
で、例えばNDOがNDIよりも低電位であるとする
と、演算増幅器12の出力OPOの電位は増加し、トラ
ンジスタQN5がより導通するためNDOの電位がVDD
側に引き上げられる。逆にNDOがNDIより高電位で
あるとすると、演算増幅器12の出力OPOの電位が減
少し、NDOの電位がGND側に引き下げられる。この
ような動作の結果、この系はNDIの電位とNDOの電
位が等しくなる点で安定となる。
【0041】このように、トランジスタQN4とQN1
とは全く同じ条件となるため、トランジスタQN4には
QN1と全く同じ電流が流れ、これに対応する電圧がゲ
ート・ドレイン間が接続されたPチャネルMOSトラン
ジスタQP6のゲートに現れることになる。
【0042】この実施の形態においては、入力電圧に比
例した電流成分を分流回路を用いてMOSトランジスタ
に流し、出力段のMOSトランジスタのゲート電圧とド
レイン電圧を入力段のものと等しくなる様制御すること
により、電流成分を得ている。
【0043】この回路では出力段に抵抗が不要であり、
プロセスの影響によるゲイン変動を受けにくい。
【0044】次に本発明の他の実施の形態を示す例につ
いて、図2を用いて説明する。この例は分流回路を2段
用いることにより、入力INの電圧に比例した電流成分
を取り出すようにしたものである。
【0045】すなわち、定電流源21、これにドレイン
が接続されたNチャネルMOSトランジスタQN23、
そのソースに各ドレインが接続された2つのNチャネル
MOSトランジスタQN21およびQN22からなる回
路、および定電流源22、これにドレインが接続された
NチャネルMOSトランジスタQN26、そのソースに
各ドレインが接続された2つのNチャネルMOSトラン
ジスタQN24およびQN25からなる回路はそれぞれ
図1の分流回路と同じ構成となっている。トランジスタ
QN22のゲートとトランジスタQN24のゲートは共
通接続されている。また、トランジスタQN21のゲー
トには入力端子INと接続されている。
【0046】定電流源21および22はここでは同じ特
性を有している。また、出力段は電源と接地間に直列接
続されたPチャネルMOSトランジスタQP29、Nチ
ャネルMOSトランジスタQN28、QN27から成っ
ているが、これらは図1におけるPチャネルMOSトラ
ンジスタQP6、NチャネルMOSトランジスタQN
5、QN4に対応する。入力段のトランジスタQN2
3、QN26、出力段トランジスタQN28のゲートに
は制御電圧Vcnt が共通に印加されている。
【0047】次にこの回路の動作を説明する。Nチャネ
ルMOSトランジスタQN21に流れる電流は、図1で
説明したとおり、入力電圧に比例したものとなる。ま
た、図1の場合と同様に制御電圧Vcntでゲートを制御
されるNチャネルMOSトランジスタQN23を定電流
源21と2つの分流トランジスタQN21,QN22と
の間に接続しているため、トランジスタQN21は不飽
和領域で動作することになる。
【0048】ここで、定電流源が供給する電流をI0
QN21を流れる電流をIcnt とすると、MOSトラン
ジスタトランジスタQN22を流れる電流は、(I0
Icnt )となる。
【0049】また、NチャネルMOSトランジスタQN
22とQN24はカレントミラー構成をとっているの
で、トランジスタQN24にはQN22と同じ電流が流
れる。この時、NチャネルMOSトランジスタQN26
の存在により、QN24のドレイン電圧は、QN21の
それにほぼ等しい値になっている。
【0050】ここでQN24、QN25、QN26、定
電流源22も分流回路を構成しているので、定電流源2
2で供給される電流を定電流源21と同じくI0 とすれ
ば、NチャネルMOSトランジスタQN25に流れる電
流は、I0 からQN24に流れる電流を引いたものとな
る。したがって、 I0 −(I0 −Icnt )=Icnt となる。このように、QN25に流れる電流はQN21
に流れる電流と同じIcnt となる。
【0051】分流回路のトランジスタQN25と出力段
のトランジスタQN27とはカレントミラーを構成して
いるので、トランジスタQN27にも電流Icnt が流れ
ることになる。なお、出力段にもNチャネルMOSトラ
ンジスタQN28を挿入して、QN27のドレイン電圧
をQN21のそれに近い値にしている。この電流に応じ
た電圧はPチャネルMOSトランジスタQP29のゲー
トから取り出すことができる。
【0052】このように、この実施の形態によれば、分
流回路とカレントミラー回路の組み合わせにより、第1
の実施の形態のように演算増幅器を用いることなく入力
INの電圧に比例した電流成分を出力段に取り出すこと
が可能となる。
【0053】なお、この実施の形態において、定電流源
21および22の定電流値は異ならせることもできる。
この場合には分流作用と電流ミラー作用によりトランジ
スタQN21に流れる電流とQN25に流れる電流との
間には一定の関係が成立し、定電流源22の定電流値の
方が定電流源21の定電流値よりも大きければ、一種の
増幅作用を実現することができる。以上の各実施の形態
におけるトランジスタの導電型はそれぞれ逆とし、電源
と接地を交換するようにしても良い。また、第1および
第2の実施の形態にかかる電圧電流変換回路は、図3に
示すPLL回路に使用することが好ましい。これにより
プロセス変動によりゲインの変動を受けにくいPCC回
路を実現できる。
【0054】
【発明の効果】チップ外部素子を用いることなく、プロ
セスや温度に変動があってもそのゲインが変動を受け難
い、リニアリティの良い特性を有する電圧電流変換回路
を実現することができる。また、このような電圧電流変
換回路を組み込むことにより、プロセスの変動等によっ
てゲインの変動を受けにくいPLL回路を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる電圧電流変
換回路の構成を示す回路図。
【図2】本発明の第2の実施の形態にかかる電圧電流変
換回路の構成を示す回路図。
【図3】従来のPLL回路の概略を示すブロック図。
【図4】従来の電圧電流変換回路の構成を示す回路図。
【符号の説明】
1 位相比較器 2 チャージポンプ回路 3 ローパスフィルタ 4 V−I変換器 5 VCO(ICO) 10 分流回路 11,21,22 定電流源 12,31 演算増幅器 QN1〜QN5、QN21〜QN28、QN33 Nチ
ャネルMOSトランジスタ QP6、QP29、QP34 PチャネルMOSトラン
ジスタ

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】定電流を発生する定電流源と、 この定電流源で発生した前記定電流を、入力電圧に応じ
    た第1の電流を流す第1の電流経路と、前記定電流と前
    記第1の電流の差である第2の電流を流す第2の電流経
    路の2つの電流経路に流す分流回路と、 前記第1の電流と同じ値の出力電流を取り出す出力回路
    とを備えた電圧電流変換回路。
  2. 【請求項2】前記出力回路は電流ミラー回路を備えたこ
    とを特徴とする請求項1に記載の電圧電流変換回路。
  3. 【請求項3】前記分流回路は、ゲートに入力電圧が与え
    られる一導電型の第1のトランジスタと、定電流と前記
    第1のトランジスタを流れる電流との差の電流を流す一
    導電型の第2のトランジスタとを備えたことを特徴とす
    る請求項1に記載の電圧電流変換回路。
  4. 【請求項4】前記第1のトランジスタは非飽和動作、前
    記第2のトランジスタは五極管動作をするものであるこ
    とを特徴とする請求項3に記載の電圧電流変換回路。
  5. 【請求項5】前記分流回路の前記第1のトランジスタお
    よび前記第2のトランジスタの接続点と前記定電流源と
    の接続点の間に、制御信号により前記第1のトランジス
    タが非飽和領域で動作するよう前記第1のトランジスタ
    のドレイン電圧を降下させる一導電型の第3のトランジ
    スタを挿入したことを特徴とする請求項4に記載の電圧
    電流変換回路。
  6. 【請求項6】前記出力回路は、前記第1のトランジスタ
    と同一特性で前記入力電圧がゲートに与えられる同一導
    電型の第4のトランジスタを備えたことを特徴とする請
    求項に記載の電圧電流変換回路。
  7. 【請求項7】前記出力回路は、前記第4のトランジスタ
    のドレイン電圧を前記第1のトランジスタのドレイン電
    圧と同様に降下させる一導電型の第5のトランジスタ
    と、前記第1のトランジスタのドレイン電圧と前記第4
    のトランジスタのドレイン電圧とを比較し、その比較出
    力信号を前記第5のトランジスタのゲートに与えること
    により前記第1のトランジスタのドレイン電圧と前記第
    4のトランジスタのドレイン電圧とを一致させる演算増
    幅器とを備えたことを特徴とする請求項6に記載の電圧
    電流変換回路。
  8. 【請求項8】第1の定電流を発生する第1の定電流源
    と、この第1の定電流源で発生した前記第1の定電流か
    ら入力電圧に比例した第1の電流を流す第1の電流経路
    と、前記第1の定電流と前記第1の電流の差である第2
    の電流を流す第2の電流経路とを有する第1の分流回路
    、 第2の定電流を発生する第2の定電流源と、前記第2の
    電流経路に流れる第2の電流と同じ電流である第3の電
    流を流す第3の電流経路と、前記第2の定電流と第3の
    電流との差である第4の電流を流す第4の電流経路とを
    有する第2の分流回路と、 前記第4の電流を取り出す出力回路とを備えた電圧電流
    変換回路。
  9. 【請求項9】前記第1および第2の電流経路はドレイン
    が共通接続された第1および第2の一導電型トランジス
    タであり、前記第3および第4の電流経路はドレインが
    共通接続された第3および4の一導電型トランジスタで
    あり、 前記出力回路は前記第1のトランジスタと同一特性の第
    5の一導電型トランジスタであることを特徴とする請求
    項8に記載の電圧電流変換回路。
  10. 【請求項10】前記第2および第3、第4および第5の
    トランジスタがそれぞれ電流ミラー回路を構成している
    ことを特徴とする請求項9に記載の電圧電流変換回路。
  11. 【請求項11】前記第1の定電流源と前記第1および第
    2の一導電型トランジスタのドレイン共通接続点間、前
    記第2の定電流源と前記第3および第4の一導電型トラ
    ンジスタのドレイン共通接続点間、前記第5の一導竃型
    トランジスタのドレインと出力端子間にそれぞれ制御電
    圧がゲートに与えられて各ドレイン電位を引き下げる第
    6、第7、第8の一導電型トランジスタが挿入されてい
    ることを特徴とする請求項10に記載の電圧電流変換装
    置。
  12. 【請求項12】ソースが第1の電源に接続され、ゲート
    に入力信号が与えられ、この入力信号に比例した電流を
    流す一導電型の第1のMOSトランジスタと、 前記第1のMOSトランジスタとドレインを共有し、そ
    のソースが前記第1の電源に接続された一導電型の第2
    のMOSトランジスタと、 第2の電源から一定電流を供給する定電流回路と、 前記第1のMOSトランジスタと前記定電流回路の間に
    挿入され、ゲートに制御信号が与えられ、前記第1の定
    電流回路との接続点が前記第2のMOSトランジスタの
    ゲートに接続された、一導電型の第3のMOSトランジ
    スタと 前記第1のMOSトランジスタに流れる電流と同じ電流
    を出力する出力回路と、 を備えた電圧電流変換回路。
  13. 【請求項13】前記入力信号がゲートに与えられ、その
    ソースが前記第1の電源に接続された一導電型の第4の
    MOSトランジスタと、前記第2電源にソースが接続さ
    れ、ドレイン・ゲート間を短絡した、逆導電型の第5の
    MOSトランジスタと、 前記第4のMOSトランジスタと前記第5のMOSトラ
    ンジスタの間に挿入された一導電型の第6のMOSトラ
    ンジスタと、 非反転入力に前記第1のMOSトランジスタのドレイン
    が、反転入力に前記第4のMOSトランジスタのドレイ
    ンがそれぞれ接続され、出力が前記第6のMOSトラン
    ジスタのゲートに与えられ、前記第1のMOSトランジ
    スタのドレイン電圧と、前記第4のMOSトランジスタ
    のドレイン電圧を等しくするよう制御する演算増幅器
    と、をさらに備えた請求項12に記載の電圧電流変換回
    路。
  14. 【請求項14】前記制御信号の電圧は、前記第1のMO
    Sトランジスタのしきい値電圧を定数倍した値を持つこ
    とを特徴とする請求項12に記載の電圧電流変換回路。
  15. 【請求項15】前記第1のMOSトランジスタは非飽和
    動作、前記第2のMOSトランジスタは五極管動作をす
    るものであることを特徴とする請求項12に記載の電圧
    電流変換回路。
  16. 【請求項16】基準信号と出力信号の位相を比較する位
    相比較手段と、 この位相比較出力を電流に変換するチャージポンプ回路
    と、 このチャージポンプ回路の電流出力から電圧を発生する
    ローパスフィルタ回路と、 この電圧を電流に変換する請求項1ないし15のいずれ
    かに記載の電圧電流変換回路と、 この電圧電流回路の電流に基づいた周波数を発生する発
    振器とを備えたPLL回路。
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