JP3357487B2 - エンジンの弁作動装置 - Google Patents

エンジンの弁作動装置

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JP3357487B2 JP29468094A JP29468094A JP3357487B2 JP 3357487 B2 JP3357487 B2 JP 3357487B2 JP 29468094 A JP29468094 A JP 29468094A JP 29468094 A JP29468094 A JP 29468094A JP 3357487 B2 JP3357487 B2 JP 3357487B2
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幸夫 山川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、エンジンの弁作動装
置、特にエンジンの低回転時と高回転時とで弁リフト特
性を切換えるようにしたエンジンの弁作動装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、低中速運転時の高トルク特性
と高速運転時の出力向上とを両立させる目的で、運転状
態に応じて吸気弁または排気弁のリフト特性を異なら
せ、これによって、吸排気のタイミングあるいは吸排気
量を制御することが知られている。
【0003】このような目的を達成する一つの解決手段
として、高精度の加工を必要とせずコストを低減するこ
とができると共に慣性モーメントを小さくすることがで
きるエンジンの弁作動装置が知られている(例えば、特
開平5−171909号公報参照)。
【0004】これは、ロッカシャフトに揺動自在に支承
されると共に先端が弁に連係され低速用カムで駆動され
るロッカアームに、高速用カムで駆動されるサブロッカ
アームをロストモーション機構を介在させて揺動自在に
支承し、さらに、ロッカアームに支承されロストモーシ
ョン機能を発揮させる第1位置とサブロッカアームに係
合してロストモーション機能を停止させる第2位置とに
揺動可能なレバー部材を設け作動プランジャで切換駆動
するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来のものにあっては、作動プランジャでもってレバー
部材を切換駆動するようにしているので、ロッカアーム
とサブロッカアームとが相対的に変位しているときに切
換信号が入り作動プランジャが動作すると、レバー部材
も回動しサブロッカアームに衝接したり、サブロッカア
ームの位置によってはレバー部材とサブロッカアームと
が部分的に係合する結果その係合が外れたりして、打音
が生じたりサブロッカアームとレバー部材との係合部に
異常磨耗が生ずる恐れがあり、なお改善の余地があるも
のであった。
【0006】本発明の目的は、かかる従来の問題を解消
し、かかる打音や異常磨耗の生ずることのないエンジン
の弁作動装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明の一形態は、ロッカシャフトに揺動自在に
支承されると共に先端が吸気弁あるいは排気弁に連係さ
れ、カムシャフトに形成された第1カムに摺接する第1
ロッカアームと、該第1ロッカアームに揺動自在に支承
され前記カムシャフトに形成された第2カムに摺接する
よう付勢された第2ロッカアームと、前記第1ロッカア
ームにほぼ中央部において支承され、前記第1および第
2のロッカアームを連結および非連結する位置に摺動可
能なレバー部材であって、その一端の頂面が前記連結位
置において前記第2ロッカアームに形成した段部下面と
係合し、その他端の側面が油圧作動プランジャに当接す
べく前記第1ロッカアームとの間に設けた付勢手段によ
り付勢されたレバー部材と、を備えたエンジンの弁作動
装置において、前記第2カムのベースサークルの所定区
間に凹部を形成し、前記第2ロッカアームと前記レバー
部材とを、前記第2ロッカアームが前記第2カムのベー
スサークルの所定区間に形成した凹部に摺接していると
きに前記連係部材の位置の切換えが可能となり、前記第
2ロッカアームが前記凹部以外に摺接しているときに
は、その回動が前記第2ロッカアームの段部前面で阻止
されるように配設したことを特徴とする。
【0008】
【0009】さらに、本発明の他の形態は、前記レバー
部材の一端の頂面と前記第2ロッカアームの段部下面と
は、両者が係合したとき、前記レバー部材を前記連結位
置方向に回動する分力が作用するように形成されている
ことを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明の一形態によれば、第2ロッカアームと
連結部材とは、前記第2ロッカアームが前記第2カムの
ベースサークルの所定区間に形成した凹部に摺接してい
るときに前記連係部材の位置の切換えが可能となるよう
配設されているので、連係部材の切換がこのベースサー
クルの所定期間のみに限られ、切換作動が確実に行われ
る。
【0011】また、本発明の他の形態によれば、油圧作
動プランジャに当接すべく付勢されたレバー部材は、作
動プランジャの動作により回動し、その一端の頂面が連
結位置において第2ロッカアームに形成した段部下面と
係合しようとするが、第2ロッカアームが前記凹部以外
に摺接しているときには、その一端の側面が第2ロッカ
アームの段部前面に当接し回動が阻止されるので、凹部
以外での切換作動は行われない。
【0012】さらに、本発明の他の形態によれば、前記
レバー部材の一端の頂面と前記第2ロッカアームの段部
下面とは、両者が係合したとき、前記レバー部材を前記
連結位置方向に回動する分力が作用するように形成され
ているので、仮に、第2ロッカアームが凹部に摺接して
いるときに作動プランジャが動作したとしてもレバー部
材は分力により連結位置方向に回動され、係合不完全状
態は瞬時に解消される。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0014】図1ないし図4は、1つの気筒について同
一の機能を有する2つの弁(吸気弁,排気弁のいずれで
も良く、図示のものは吸気弁とする)を備えたエンジン
に対して本発明を適用した場合の実施例を示している。
【0015】これについて説明すると、各気筒には2本
の吸気弁V,Vに対応した単一のメインロッカアーム
(第1ロッカアーム)1が設けられている。メインロッ
カアーム1の基端は、各気筒に共通な中空のメインロッ
カシャフト3を介してシリンダヘッドに揺動自在に支持
され、メインロッカアーム1の二股の各先端は吸気弁V
のステム頂部に当接している。
【0016】メインロッカアーム1は平面視においてほ
ぼ二股状に形成され、メインロッカアーム1には、ほぼ
その中央上方に、単一のサブロッカアーム(第2ロッカ
アーム)2が設けられている。そして、図3において、
サブロッカアーム2の両側に位置する部位にはカムシャ
フト20に形成された第1カムとしての低速用カム2
1,21が摺接するカムフォロア部11,11が設けら
れている。このサブロッカアーム2の基端はサブロッカ
シャフト16を介してメインロッカアーム1に相対回転
可能に支持されている。サブロッカシャフト16はサブ
ロッカアーム2に形成された穴に摺動可能に嵌合する一
方、メインロッカアーム1に形成された支持壁の穴に圧
入支持されている。
【0017】サブロッカアーム2は吸気弁Vに当接する
部位を持たず、その先端には第2カムとしての高速用カ
ム22に摺接するカムフォロア部2Aが円弧状に突出し
て形成されている。
【0018】メインロッカアーム1において、サブロッ
カアーム2の先端部周辺および後述のレバー部材を収容
する空間1Aがメインロッカシャフト3の近傍に段部1
Bを形成すべく切削されており、これによりメインロッ
カシャフト3と吸気弁Vの弁軸との距離の短縮化を可
能、すなわちメインロッカアーム1のコンパクト化を可
能としている。またサブロッカアーム2の下側には、ロ
ストモーション機構25を収容するための円柱状の凹部
27が形成されている。コイル状のロストモーションス
プリング26の基端は、凹部27の底面に支持され、そ
の先端は凹部27に摺動自在に嵌合された有底筒状のロ
ストモーションプランジャ29を付勢している。従っ
て、ロストモーションプランジャ29はその頭部が上述
の段部1Bに当接し、サブロッカアーム2は第2のカム
22のベースサークルに当接するよう付勢される。
【0019】さらに、前述のサブロッカアーム2にはカ
ムフォロア部2Aの下側に、後述のレバー部材7が係合
する段部2Bが形成され、この段部2Bはレバー部材7
の一端の頂面7Aと係合する段部下面2Baと、これに
連なりレバー部材7の一端の側面7Bが所定時に当接す
る段部前面2Bbとで形成されている。この頂面7Aと
段部下面2Baとは、両者が係合したとき、レバー部材
7を連結位置方向に回動する分力が作用するように、そ
れぞれ傾斜されて形成されている。
【0020】また、メインロッカアーム1の下方側に
は、ロッカシャフト3の側方でそれと平行なピン6に揺
動自在に支承された連係部材としての上述のレバー部材
7が設けられている。レバー部材7の上部側方には突起
12が一体に形成され(図3参照)、メインロッカアー
ム1に形成された円柱状の凹部8に収容されたリターン
スプリング9およびリターンプランジャ10(図4参
照)でもって、突起12を介しレバー部材7は前述のサ
ブロッカアーム2の段部2Bとの係合が解除される方向
に付勢されている。
【0021】一方、レバー部材7の下端部にはメインロ
ッカアーム1の中央下部に設けられた油圧駆動部30の
作動プランジャ31が当接している。すなわち、メイン
ロッカアーム1には前述のメインロッカシャフト3の軸
線と直交する方向に、上述の作動プランジャ31が摺動
自在に嵌装される円柱状の凹部32が形成され、作動プ
ランジャ31と凹部32との間には油圧室34が構成さ
れている。
【0022】なお、油圧室34に作動油圧を導く油通路
はメインロッカアーム1およびメインロッカシャフト3
の内部を通して設けられる。メインロッカアーム1には
油圧室34に一端が開口するとともに、他端がメインロ
ッカシャフト3に対する軸受面を貫通する通孔41が形
成されている。メインロッカシャフト3の内部にはオイ
ルギャラリ42が軸方向に形成され、このオイルギャラ
リ42は通孔43を介してメインロッカアーム1の通孔
41と連通している。ここで、油圧室34に導かれる作
動油圧、リターンスプリング35を含む作動プランジャ
31および前述のリターンスプリング9によって、レバ
ー部材7の連係切換え手段を構成する。
【0023】オイルギャラリ42には、図示しない切換
弁を介して、オイルポンプの吐出油圧が所定の高速運転
時に導かれる。切換弁の作動を電子制御するコントロー
ルユニットは、エンジン回転信号,冷却水温信号,潤滑
油の温度信号,過給機による吸気の過給圧力信号,スロ
ットルバルブの開度信号等を入力して、これらの検出値
に基づいてエンジントルクの急激な変動を抑えつつ切換
弁に対し切り換え信号を発し、後述する低速用カム21
と高速用カム22との切換えを円滑に行うようになって
いる。
【0024】低速用カム21,21とこれらの間の高速
用カム22とは、それぞれ共通のカムシャフト20に一
体形成され、エンジンの低回転時と高回転時において要
求される弁リフト特性を満足するように異なる形状(大
きさが異なる相似形も含む)に形成されている。つま
り、高速用カム22は低速用カム21と比べ、弁リフト
量もしくは開弁期間の少なくとも一方を大きくするプロ
フィールを有している。ここでは、弁リフト量,開弁期
間を共に大きくしてある。そして、サブロッカアーム2
が摺接する高速用カム22のベースサークルには、その
所定区間に凹部22Aが形成されている。この凹部22
Aを形成する区間は、例えば、作動油圧の大きさおよび
リターンスプリング9の強さを考慮しつつ、サブロッカ
アーム2のリフト終了からレバー部材7がサブロッカア
ーム2に係合し始めるのに要する時間に相当するカムシ
ャフト20の回転角範囲に設定するのが好ましい。
【0025】上記構成になる本実施例にあっては、カム
シャフト20はエンジンのクランクシャフトの1/2の
回転数でもって駆動され、カムシャフト20に形成され
たカム21、22のカム山に対応して、ロッカアーム
1、2がそれぞれ揺動される。そこで、エンジンの低速
運転時には、メインロッカアーム1は低速用カム21の
プロフィールに従って揺動し、各吸気弁Vの開閉駆動を
行う。このとき、サブロッカアーム2は高速用カム22
によって揺動されるものの、リターンスプリング9の付
勢力により、レバー部材7は、図4および図5に示すサ
ブロッカアーム2の段部前面2Bbと所定の隙間だけ離
間した位置にあり、ロストモーション機構25が機能を
発揮する非連結状態にある。従って、サブロッカアーム
2から入力があっても、ロストモーションスプリング2
6が撓むのみで、メインロッカアーム1の動きが妨げら
れることはない。
【0026】これに対して、エンジンの高速運転時に、
作動油圧がオイルギャラリ42および油通路41を介し
て油圧室34に導かれると、作動プランジャ31はレバ
ー部材7をリターンスプリング9に抗って揺動させ、図
7に示す連結位置にもたらす。この状態では、レバー部
材7の一端の頂面7Aが、サブロッカアーム2の段部下
面2Baに完全に係合することにより、メインロッカア
ーム1およびサブロッカアーム2が連結され一体となっ
て、メインロッカシャフト3を中心として揺動すること
になる。
【0027】ここに、高速用カム22は低速用カム21
に比較して、弁開度および弁リフト量が共に大となるよ
うに形成されているから、サブロッカアーム2と一体化
された揺動時はメインロッカアーム1のカムフォロア部
1Aが低速用カム21から浮き上がり、各吸気弁Vは高
速用カム22のプロフィールに従って開閉駆動され、弁
開度および弁リフト量が共に大きくなる。
【0028】次に、切換のタイミング制御につき説明す
る。上述の高速用または低速用カムによる弁リフトへの
切換要求は、エンジンの状態によって何時発生されるか
不明であり、サブロッカアーム2との連結および連結解
除を確実に行うにはレバー部材7を所定のタイミングで
移動させることが必要である。
【0029】まず、上述のエンジンの低速運転時におい
て、メインロッカアーム1およびサブロッカアーム2が
共にカム21,22のベースサークルに当接している図
5に示す休止位置では、油圧室34に作動油圧が作用し
ておらず、作動プランジャ31はリターンスプリング9
の付勢力によりレバー部材7により押し戻されている。
そして、この状態ではレバー部材7の一端の頂面7Aが
サブロッカアーム2の段部下面2Bbよりも上方に位置
しているので、メインロッカアーム1およびサブロッカ
アーム2がベースサークルに当接しているときに切換信
号が入り作動プランジャ31に作動油圧が作用しても、
このベースサークル当接中には、レバー部材7はその一
端の側面7Bが段部前面2Bbに当接するまでの隙間分
の回動のみ許容され係合動作はしない。
【0030】かかる状態から、カム21,22が回転し
てメインロッカアーム1およびサブロッカアーム2が押
し下げられると、高速用カム22のカム山が低速用カム
21のカム山よりも大きいので、上述のレバー部材7の
一端の側面7Bと段部前面2Bbとの当接量が増大する
のみで、そのまま待機状態が維持される。もちろんこの
弁リフト中に切換信号が入った場合でも、係合動作は行
われず待機状態に維持される。
【0031】さらにカム21,22が回転し、弁リフト
が終了してベースサークルの凹部22Aの区間になる
と、サブロッカアーム2はロストモーションスプリング
28に付勢されておりこの凹部22Aに摺接するように
なる。すると、レバー部材7とサブロッカアーム2とは
相互に干渉しなくなるので、作動プランジャ31に押圧
されてレバー部材7がその突起12がメインロッカアー
ム1に当接するまで回動し、図6に示すように、その一
端がサブロッカアーム2の段部2Bの下方に入り込む。
そして、サブロッカアーム2が凹部22A以外のベース
サークルに摺接するようになると、サブロッカアーム2
が若干回動し、図7に示すように、サブロッカアーム2
をレバー部材7で支える状態、すなわち、連結状態にな
る。
【0032】このように、ベースサークルの凹部22A
の作用により、サブロッカアーム2が凹部に摺接中にの
み、レバー部材7の連結動作が行われるので、連結の失
敗による打音の発生や、連結部の異常磨耗が防止され
る。
【0033】なお、サブロッカアーム2が凹部に摺接中
に切換信号が発され油圧が作用すると、レバー部材7の
一端の頂面7Aと段部下面2Baとが部分的に係合す
る、いわゆる、不完全係合状態でベースサークル区間を
迎えることがあり得るが、この場合、レバー部材7の頂
面7Aとサブロッカアーム2の段部下面2Baとは、両
者が係合したとき、レバー部材7を連結位置方向に回動
する分力が作用するように、それぞれ傾斜されて形成さ
れているので、係合が外れることが無く問題ない。
【0034】一方、エンジンの高回転域から再び低回転
域に移ると、切換弁の作動により油圧室34に導かれる
油圧が低下し、リターンスプリング9の弾性復元力によ
りレバー部材7および作動プランジャ31が元の位置に
移動して、メインロッカアーム1の拘束が解除される
が、このときのタイミング制御について説明する。
【0035】サブロッカアーム2とレバー部材7とが係
合し両者が連結されている状態で切換信号が発される
と、油圧室34の作動油圧が低下するが、ベースサーク
ルの凹部22A以外に当接中であれば、メインロッカア
ーム1ひいてはこれに枢支されているレバー部材7に、
吸気弁Vのリターンスプリングの荷重が作用しているの
で、サブロッカアーム2とレバー部材7との係合は直ぐ
には解除されない。
【0036】さらにカム21,22が回転し、サブロッ
カアーム2がベースサークルの凹部22Aに摺接するよ
うになると、上述のようにレバー部材7とサブロッカア
ーム2とは相互に干渉しなくなるので、リターンスプリ
ング9の作用により、レバー部材7は作動プランジャ3
1を移動して元の非連結位置に戻る。
【0037】このように、ベースサークルの凹部22A
の作用により、サブロッカアーム2の凹部22Aとの摺
接中にのみ、レバー部材7の連結解除動作が行われるの
で、レバー部材の戻り損ねによる打音の発生や、連結部
の異常磨耗が防止される。
【0038】以上述べたように、低速用カム21のプロ
フィールに基づくトルク特性と高速用カム22のプロフ
ィールに基づくトルク特性が合成され、低回転域から高
回転域に亘ってトルクを高められる。
【0039】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の一形態によれば、第2ロッカアームと連結部材とは、
前記第2ロッカアームが前記第2カムのベースサークル
の所定区間に形成した凹部に摺接しているときに前記連
係部材の位置の切換えが可能となるよう配設されている
ので、切換信号がいかなるときに発されても、連係部材
の切換がこのベースサークルの所定期間のみに限られ、
切換作動が確実に行われる。従って、打音の発生や異常
磨耗を防止することができる。
【0040】また、本発明の他の形態によれば、油圧作
動プランジャに当接すべく付勢されたレバー部材は、作
動プランジャの動作により回動し、その一端の頂面が連
結位置において第2ロッカアームに形成した段部下面と
係合しようとするが、第2ロッカアームが前記凹部以外
に摺接しているときには、その一端の側面が第2ロッカ
アームの段部前面に当接し回動が阻止されるので、凹部
以外での切換作動は行われず、確実に連結、非連結状態
を得ることができる。
【0041】さらに、本発明の他の形態よれば、前記レ
バー部材の一端の頂面と前記第2ロッカアームの段部下
面とは、両者が係合したとき、前記レバー部材を前記連
結位置方向に回動する分力が作用するように形成されて
いるので、仮に、第2ロッカアームが凹部に摺接してい
るときに切換信号が発され作動プランジャが動作したと
しても、レバー部材は分力により連結位置方向に回動さ
れ、係合不完全状態は瞬時に解消される。従って、さら
に確実に係合失敗による打音の発生を防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す動弁系の側面図であ
る。
【図2】この発明の一実施例を示す動弁系の平面図であ
る。
【図3】この発明の一実施例を示す動弁系の正面図であ
る。
【図4】図2のA−A線に沿う横断面図であり、メイン
ロッカアームとサブロッカアームとの連結解除状態を示
す。
【図5】図4に対応する横断面図であり、(A)はレバ
ー部材とサブロッカアームとが非連結の状態を示し、
(B)はその部分拡大図である。
【図6】図4に対応する横断面図であり、(A)はレバ
ー部材とサブロッカアームとが連結される直前の状態を
示し、(B)はその部分拡大図である。
【図7】図4に対応する横断面図であり、(A)はレバ
ー部材とサブロッカアームとが連結された状態を示し、
(B)はその部分拡大図である。
【符号の説明】
1 メインロッカアーム 2 サブロッカアーム 3 メインロッカシャフト 7 レバー部材(連係部材) 9 リターンスプリング 16 サブロッカシャフト 21 低速用カム 22 高速用カム 22A ベースサークルの凹部 25 ロストモーション機構 31 作動プランジャ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロッカシャフトに揺動自在に支承される
    と共に先端が吸気弁あるいは排気弁に連係され、カムシ
    ャフトに形成された第1カムに摺接する第1ロッカアー
    ムと、 該第1ロッカアームに揺動自在に支承され前記カムシャ
    フトに形成された第2カムに摺接するよう付勢された第
    2ロッカアームと、 前記第1ロッカアームにほぼ中央部において支承され、
    前記第1および第2のロッカアームを連結および非連結
    する位置に摺動可能なレバー部材であってその一端の
    頂面が前記連結位置において前記第2ロッカアームに形
    成した段部下面と係合し、その他端の側面が油圧作動プ
    ランジャに当接すべく前記第1ロッカアームとの間に設
    けた付勢手段により付勢されたレバー部材と、を備えた
    エンジンの弁作動装置において、 前記第2カムのベースサークルの所定区間に凹部を形成
    し、前記第2ロッカアームと前記レバー部材とを、前記
    第2ロッカアームが前記第2カムのベースサークルの所
    定区間に形成した凹部に摺接しているときに前記連係部
    材の位置の切換えが可能となり、前記第2ロッカアーム
    が前記凹部以外に摺接しているときには、その回動が前
    記第2ロッカアームの段部前面で阻止されるように配設
    したことを特徴とするエンジンの弁作動装置。
  2. 【請求項2】 前記レバー部材の一端の頂面と前記第2
    ロッカアームの段部下面とは、両者が係合したとき、前
    記レバー部材を前記連結位置方向に回動する分力が作用
    するように形成されていることを特徴とする請求項
    記載のエンジンの弁作動装置。
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