JP3357426B2 - バルブタイミング可変装置 - Google Patents

バルブタイミング可変装置

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JP3357426B2 JP19246893A JP19246893A JP3357426B2 JP 3357426 B2 JP3357426 B2 JP 3357426B2 JP 19246893 A JP19246893 A JP 19246893A JP 19246893 A JP19246893 A JP 19246893A JP 3357426 B2 JP3357426 B2 JP 3357426B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンの運転状態に
応じてバルブの開閉時期,リフト量を変化させて出力の
向上及び燃費の改善を図るようにしたバルブタイミング
可変装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にエンジンの低負荷運転領域では、
吸気弁,排気弁の両者が同時に開くオーバーラップ期間
を短くすることにより、始動性,アイドリング性を安定
化でき、また高負荷運転領域では、上記オーバーラップ
期間を長くしたり,バルブリフト量を大きくしたりする
ことにより、吸気効率を向上でき、出力の増大及び燃費
の改善を図ることができる。
【0003】このようなエンジンの運転状態に応じてバ
ルブのオーバーラップ期間やリフト量を変化させるよう
にしたバルブタイミング可変装置として、従来、例えば
特開昭52−44314号公報に提案されたものがあ
る。このバルブタイミング可変装置は、カムシャフト側
のカム外周面にカムプロフィルの異なる2つのグルーブ
(溝)を形成し、該カムの基礎円側にこの両グルーブを
連通するクロス状の転路グルーブを形成する。またバル
ブ側のロッカアームの上記カム外周面に当接するスリッ
パ面に突子を形成し、この突子を上記グルーブ内に摺動
自在に係合した構造となっている。
【0004】上記バルブタイミング可変装置はエンジン
の負荷状態を検出し、この負荷状態に応じて上記カムシ
ャフトを軸方向に移動させて該カムの何れか一方のグル
ーブに上記バルブ側の突子を係合させ、これによりバル
ブの開閉時期,リフト量を変化させるように構成されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記従来のバ
ルブタイミング可変装置では、ロッカアームのスリッパ
面の面圧強度を確保するにはカムの軸方向接触面積を大
きくとる必要があり、またグルーブ内を摺動する突子が
破損しないように該突子をある程度大きく設定するには
グルーブの幅寸法を大きくとる必要がある。このためカ
ムの幅寸法が大きくなることから、それだけ配置スペー
ス,部品重量が増大し、切り換え時の作動が確実に行え
ないという問題がある。
【0006】また上記従来装置では、転路グルーブを介
して突子の切り換えを行う場合、カムプロフィル特性を
維持するために転路グルーブの出入り口の幅寸法をでき
るだけ小さく設定する必要がある。即ち、上記出入り口
を大きく拡げると該部分が陥没した状態となり、この部
分に上記スリッパ面を接触させるとカムプロフィル特性
が変化するからである。しかしながら上記転路グルーブ
の出入り口を小さくすると突子がスムーズに移行し難く
なり、場合によっては切り換えを失敗したり,グルーブ
を飛び越してしまうおそれがある。
【0007】本発明は、上記従来の状況に鑑みてなされ
たもので、必要な面圧強度を確保しながらカムの軸方向
寸法を小さくでき、かつカムプロフィル特性の切り換え
時の移行をスムーズに行えるバルブタイミング可変装置
を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、カムプロフィ
ルの異なる複数の案内溝を有するカムと、該カムの案内
溝に沿って摺接する当接部を有するバルブとからなり、
エンジンの運転状態に応じて上記カムを軸方向に移動さ
せて該案内溝の何れかに上記バルブの当接部を係合さ
せ、これによりバルブの開閉時期,リフト量を可変する
バルブタイミング可変装置において、上記バルブの当接
部を球面とするとともに、上記案内溝を該当接部の球面
に沿うR面とし、上記案内溝をカムの基礎円部分の全
部,又は一部を除くカムノーズ部分に形成したことを特
徴としている。
【0009】
【作用】本発明に係るバルブタイミング可変装置によれ
ば、バルブ側の当接部を球面とするとともにカム側の案
内溝をR面とし、これにより両者を円弧状に線接触させ
たので、カムの幅寸法を大きくとることなく、面圧強度
を確保するために必要な接触長さを得ることができる。
その結果、従来のカム軸方向に直線状に接触する場合に
比べてカムの軸方向寸法を小さくでき、それだけ配置ス
ペースを縮小できるとともに部品重量を低減でき、切り
換え時の作動を確実に行うことができる。
【0010】また本発明によれば、上記案内溝をカムの
基礎円部分を除くカムノーズ部分のみに形成したので、
この基礎円部分でバルブ側の当接部をカム軸方向に略直
線的に、かつスムーズに移行させることができ、カムプ
ロフィル特性の切り換えを確実に行うことができる。そ
の結果、従来の転路グルーブを介して切り換える場合の
ような引っ掛かりや飛び越しの問題を回避できる。
【0011】さらに本発明では、上記基礎円部分で球面
状の当接部を点接触させながら直線的に移動させて切り
換えることとなるので、例えば3つ以上の案内溝を設け
た場合はこの案内溝の相互間を一気に移動させることが
可能となり、エンジンの運転状態に対する応答性を向上
できる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図について説明す
る。図1ないし図6は本発明の第1実施例によるバルブ
タイミング可変装置を説明するための図であり、本第1
実施例では直動式の4サイクル2気筒エンジンに適用し
た場合を例にとって説明する。図1は本実施例装置が搭
載されたエンジンの断面側面図、図2はその動弁機構を
示す断面図、図3はそのカムの案内溝を示す側面図、図
4はそのカムシャフトのスライド機構を示す図、図5は
そのカムシャフトの移動機構を示す図、図6は上記エン
ジンの概略構成図である。
【0013】図において、1は本実施例装置が搭載され
た4サイクル2気筒エンジンである。このエンジン1
は、図6に示すように、シリンダブロック2の上部にシ
リンダヘッド3を締結し、これの上部にヘッドカバー4
を締結するとともに、上記シリンダブロック2の下面に
オイルパン5を接続した構造のもので、上記シリンダブ
ロック2の後部にはクラッチ,トランスミッション6が
接続されている。
【0014】上記シリンダヘッド3は、該ヘッド3の下
面に2つの燃焼室3aを凹設し、該各燃焼室3aにそれ
ぞれ2つの吸気通路3b,排気通路(図示せず)を開口
するとともに、各吸気通路3bに吸気バルブ7,7を配
設し、上記各排気通路に排気バルブを配設した概略構造
のものである。
【0015】上記各吸気バルブ7は、これの軸部7aの
上端に固定されたリテーナ9とシリンダヘッド3のばね
座との間に配設されたスプリング10により上記吸気通
路3bの開口を閉じる方向に付勢されている。また上記
各吸気バルブ7の軸部7aの上端には有底筒状のバルブ
リフタ11が装着されており、このバルブリフタ11は
シリンダヘッド3のガイド孔3cに摺動自在に支持され
ている。
【0016】上記ヘッドカバー4内の吸気バルブ7,排
気バルブの上部にはそれぞれ中空状のカムシャフト12
が平行に配設されており、該シャフト12はカムキャッ
プ13で回転自在に支持されている。また上記各カムシ
ャフト12の一端にはそれぞれスプロケット14がナッ
ト8を締め付けて固定されており、両スプロケット14
はタイミングチェン14aを介して図示しないクランク
軸に連結されている。
【0017】上記カムシャフト12の各バルブリフタ1
1に対応する部分にはそれぞれカム15が軸方向に摺動
可能に装着されており、このカム15の回転により上記
各バルブ7を直接開閉駆動するように構成されている。
【0018】上記カムシャフト12内にはこれの軸心に
延びるスライドシャフト16が進退自在に挿入されてい
る。このスライドシャフト16の上記各カム15に対応
する部分にはホルダーロックピン30が軸方向に相対移
動可能に挿入されており、このホルダーロックピン30
の外周面は上記カムシャフト12の内周面に当接してい
る。
【0019】上記各ホルダーロックピン30にはこれの
半径方向に延びるロック孔30aが形成されており、こ
のロック孔30a内にはスプリング31を介してロック
ピン32が挿入されている。
【0020】上記カムシャフト12の各カム15を臨む
部分には、該シャフト12の軸方向に延びる長孔12a
が形成されており、またこの長孔12a内の上記各カム
15の内周面には嵌合凹部15cが形成されている。そ
して上記ロックピン30は上記長孔16bを挿通して嵌
合凹部15cに嵌挿されており、これにより各カム15
はカムシャフト12とともに一体に回転し、かつ該シャ
フト12に対して軸方向に摺動するようになっている。
【0021】また上記スライドシャフト16の各ホルダ
ーロックピン30の左右両側にはC字状のクリップ33
が嵌挿固定されており、該各クリップ33と各ホルダー
ロックピン30との間にはスプリング34が挿着されて
いる。この左右両スプリング34により上記ホルダーロ
ックピン30は半固定状態に付勢されている。
【0022】上記スライドシャフト16の後部は上記カ
ムシャフト12の他端から上記ヘッドカバー4の後端に
接続されたギアケース17内に突出しており、この突出
部16aの中央部には後述のカムプロフィルに対応する
3つの環状溝18a〜18cが、外端部には嵌合凹溝1
9がそれぞれ形成されている。
【0023】上記ギアケース17内の環状溝18a〜1
8cに臨む部分にはロックボール23が配設されてお
り、該ロックボール23はスプリング24により上記中
央の環状溝18b内に押圧されている。このロックボー
ル23は上記スライドシャフト16の移動にともなって
何れかの環状溝18a〜18cに嵌合し、これによりシ
ャフト16の移動量を規制するとともに位置決めを行う
ものである。
【0024】また上記ギアケース17内には上記突出部
16aと平行をなすよう円筒状のシフトフォークガイド
20が架設されている。このフォークガイド20にはラ
ック21が形成されたシフトフォーク22が軸方向に移
動自在に挿着されており、該シフトフォーク22は上記
突出部16aの嵌合凹溝19内に嵌装されている。
【0025】上記シフトフォーク22のラック21には
ピニオンギア25が噛合しており、該ピニオンギア25
は上記ギアケース17の外壁に固定されたサーボモータ
26に接続されている。また上記シフトフォーク22に
は、図示しない3つの位置センサが配設されており、こ
の各位置センサは上記スライドシャフト22の移動位置
を検出して後述するカムプロフィルの何れを選択してい
るかを検知するためのものである。なお、上記位置セン
サはスライドシャフト16の各環状溝18a〜18cに
設けてもよい。
【0026】上記サーボモータ26は、図示しないコン
トロールユニットにより駆動制御されるようになってい
る。このコントロールユニットは、主としてエンジン回
転数,スロットル開度,吸入空気量等を検出し、該検出
値からエンジン負荷状態を検知し、この負荷状態に応じ
た最適カムプロフィルを選定し、該選定信号を上記サー
ボモータ26に出力するように構成されている。
【0027】そして、上記各バルブリフタ11上面のカ
ム15が当接する部分には半球状の受け部11aが形成
されている。この各受け部11a内にはボール35が回
転自在に配設されており、このボール35が上記カム1
5に当接している。
【0028】上記各カム15の外周面には、カムプロフ
ィルの異なる第1〜第3案内溝36a〜36cが軸方向
に並列形成されている。この各案内溝36a〜36cは
それぞれ各バルブ7の開閉時期,及びリフト量が異なる
形状となっている。
【0029】また上記各案内溝36a〜36cは、上記
ボール35の母線に沿って線接触するR面となってお
り、かつ上記カム15の基礎円部分15aを除くカムノ
ーズ15b部分にのみ形成されている。
【0030】次に本実施例の作用効果について説明す
る。本実施例のバルブタイミング可変装置は、エンジン
回転数,スロットル開度,吸入空気量等からエンジン1
の負荷状態を検出し、この負荷状態に応じた最適カムプ
ロフィルを選定し、該選定信号をサーボモータ26に出
力する。
【0031】上記選定信号によってサーボモータ26が
回転してシフトフォーク22を介してスライドシャフト
16を軸方向に移動させる。するとこのスライドシャフ
ト16の移動にともなってスプリング34がこれの付勢
力でもってホルダーロックピン30を介してカム15を
上記移動方向に摺動させる。これによりボール35が係
合する案内溝36a〜36cの相対位置が変わり、カム
プロフィルの切り換えが行われる。
【0032】ここで、図1に示すように、上記カムプロ
フィルの切り換えはバルブ7の閉時,つまりカム基礎円
部分15aにボール35が位置したときに行われる。と
ころで本実施例の2気筒エンジン1は各気筒ごとのバル
ブ開閉時期が異なることから、バルブ7の全開時にスラ
イドシャフト16の移動が行われたときはカムプロフィ
ルは切り換わらない。この場合は、上記スライドシャフ
ト16の移動をスプリング34を圧縮させることにより
吸収し、上記バルブ7が閉じて基礎円部15aにボール
35が位置したときに上記スプリング34の付勢力によ
りカム15を移動させ、これによりカムプロフィルの切
り換えが行われることとなる。
【0033】図7(a),図7(b)は、カムプロフィ
ルを切り換えてバルブの開閉タイミング,リフト量を可
変制御する場合の一例を示す特性図である。図7(a)
は、主として排気バルブについてはバルブ開タイミング
を、吸気バルブについては閉タイミングを可変にする場
合を示す。また図7(b)は、主として吸気バルブ,排
気バルブのオーバーラップ期間,及びリフト量を可変に
する場合を示す。同図のように、各案内溝36a〜36
cのカムブロフィルを適宜設定することにより、バルブ
タイミングを任意に変化させることができる。
【0034】このように本実施例のバルブタイミング可
変装置によれば、バルブリフタ11にボール35を配設
し、該ボール35が摺接する第1〜第3案内溝36a〜
36cをR面としたので、カムの幅寸法を大きくするこ
となく必要な面圧強度を確保でき、従来のカム軸方向に
直線状に接触する場合に比べてカム寸法を小さくでき
る。その結果、配置スペースを縮小できるとともに部品
重量を低減でき、切り換え時の作動を確実に行うことが
できる。
【0035】また本実施例によれば、上記各案内溝36
a〜36cをカム基礎円部分15aを除くカムノーズ1
5b部分に形成したので、カムプロフィルの切り換えを
行う場合、上記基礎円部分15aでボール35をストレ
ートに、かつスムーズに移行させることができ、従来構
造の引っ掛かりや飛び越しの問題を回避できる。さらに
上記両端の案内溝36a,36c間を一気に移動させる
ことが可能となることから、エンジンの運転状態に対す
る応答性を向上できる。
【0036】さらに本実施例では、上記カムプロフィル
の切り換え時に案内溝36a〜36cの入り口溝縁にボ
ール35が当たっても、該ボール35の回転により抵抗
なく導かれることから、この点からも引っ掛かりや飛び
越しの問題を回避できる。
【0037】さらにまた本実施例では、カムシャフト1
2内にスライドシャフト16を内蔵し、該シャフト16
を移動させて切り換えを行う構造であるから、従来構造
のようにカムシャフトの外部に移動機構を別途設ける場
合に比べて装置全体をコンパクトにできる。
【0038】図8及び図9は、本発明の第2実施例によ
るバルブタイミング可変装置を直動式の単気筒エンジン
に適用した場合を説明するための図であり、図中、図1
と同一符号は同一又は相当部分を示す。この第2実施例
では、上記装置を吸気バルブにのみ設け、かつカムシャ
フトを直接移動させてカムプロフィルを切り換えるよう
にした場合を例にとって説明する。
【0039】本実施例の単気筒エンジン40は、吸気バ
ルブ7,排気バルブ41の上部にそれぞれカムシャフト
42,43を平行に配設し、該シャフト42,43にカ
ム部42a,43aを一体形成し、該各カム部42a,
43aの回転により上記各バルブ7,41を直接開閉駆
動するようにした構造となっている。
【0040】上記吸気バルブ7のバルブリフタ11には
ボール35が回転自在に配設されている。また上記カム
シャフト42の各カム部42aには第1〜第3案内溝3
6a〜36cが形成されており、基本的構造は上記実施
例と同様である。また上記各カム部42aの基礎円部分
42bの両周縁部には凸部48が形成されており、該凸
部48により上記ボール35の移動が規制されている。
【0041】そして上記カムシャフト42は回転自在
に、かつ軸方向に移動可能に支持されている。このカム
シャフト42の一端にはスプロケット44がスプライン
結合されており、このスプロケット44はカバーケース
47により軸方向への移動が規制されている。
【0042】また上記カムシャフト42の他端には嵌合
溝42cが形成されており、該嵌合溝42cには駆動ア
ーム45の一端が係合している。このアーム45の他端
には図示しないモータに接続されたギア46が噛合して
おり、該モータが回転することにより上記駆動アーム4
5を回動し、これによりカムシャフト42は進退移動す
るようになっている。
【0043】図10及び図11は、本発明の第3実施例
を説明するための図であり、図中、図8及び図9と同一
符号は同一又は相当部分を示す。
【0044】この第3実施例では、吸気バルブ7のバル
ブリフタ11に円板部材50を吸気弁7の軸回りに回転
自在に配設し、該円板部材50の上面に上述のボールよ
り曲率の大きい球面を形成している。またカムシャフト
42の各カム部42aには上記円柱部材50の球面に沿
う円弧状断面を有する第1〜第3案内溝51a〜51c
が形成されている。
【0045】図12及び図13は、本発明の第4実施例
を説明するための図であり、この実施例はロッカアーム
式4サイクルエンジンに適用した場合である。これはカ
ムシャフト54と平行に延びるロッカシャフト55でロ
ッカアーム56を回動自在に支持し、このロッカアーム
56の一端部56aを上記カムシャフト54のカム57
に当接させるとともに、他端部56bを吸気バルブ5
8,排気バルブ59の上端に当接させた概略構造のもの
である。
【0046】そして、上記吸気バルブ58側のロッカア
ーム56の一端部56aにはボール60が配設されてお
り、該ボール60が上記吸気側カム57の案内溝に係合
している。上記カム54はカムシャフト54を軸方向に
直接移動させることにカムプロフィルを切り換えるよう
に構成されている。
【0047】上記第2〜第4実施例においても、必要な
面圧強度を確保しながらカムの軸方向寸法を小さくでき
るとともに、カムプロフィルの切り換えを支障なくスム
ーズにでき、上記第1実施例と同様の効果が得られる。
【0048】
【発明の効果】以上のように本発明に係るバルブタイミ
ング可変装置によれば、バルブ側の当接部を球面とする
とともに、カム側の案内溝を該当接部の球面に沿うR面
とし、上記案内溝をカムの基礎円部分を除くカムノーズ
部分に形成したので、カムの幅寸法を大きくすることな
く必要な面圧強度を確保でき、配置スペースを縮小でき
るとともに部品重量を低減できる効果があり、さらにカ
ムプロフィル特性の切り換えをスムーズに行える効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例によるバルブタイミング可
変装置を説明するための4サイクル2気筒エンジンの断
面側面図である。
【図2】上記実施例の直動弁機構を示す断面図である。
【図3】上記実施例のカムの第1〜第3案内溝を示す図
である。
【図4】上記実施例のカムシャフトの移動機構を示す図
である。
【図5】上記実施例のカムシャフトの移動機構を示す図
である。
【図6】上記実施例エンジンの概略構成図である。
【図7】上記実施例装置におけるバルブタイミング,リ
フト量の可変制御を示す特性図である。
【図8】本発明の第2実施例による単気筒エンジンの断
面側面図である。
【図9】上記実施例エンジンの断面正面図である。
【図10】本発明の第3実施例によるバルブ側当接部の
他の例を示す断面側面図である。
【図11】上記実施例の断面正面図である。
【図12】本発明の第4実施例によるロッカアーム式エ
ンジンの断面正面図である。
【図13】上記実施例のロッカアームの平面図である。
【符号の説明】
1,40 エンジン 7,58 バルブ 15,42a,57 カム 15a 基礎円部 15b カムノーズ 35,60 ボール(当接部) 50 円柱部材(当接部) 36a〜36c,51a〜51c 案内溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 13/00 301 H01L 1/08 H01L 1/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カムプロフィルの異なる複数の案内溝を
    有するカムと、該カムの案内溝に沿って摺接する当接部
    を有するバルブとからなり、エンジンの運転状態に応じ
    て上記カムを軸方向に移動させて該案内溝の何れかに上
    記バルブの当接部を係合させ、これによりバルブの開閉
    時期,リフト量を可変するようにしたバルブタイミング
    可変装置において、上記バルブの当接部を球面とし、上
    記案内溝を該当接部の球面に沿うR面とし、さらに上記
    案内溝をカムの基礎円部分の全部,又は一部を除くカム
    ノーズ部分に形成したことを特徴とするバルブタイミン
    グ可変装置。
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