JP3356963B2 - セキュリティー機能付きファクシミリ装置及びファクシミリ受信内容のセキュリティー方法 - Google Patents

セキュリティー機能付きファクシミリ装置及びファクシミリ受信内容のセキュリティー方法

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JP3356963B2
JP3356963B2 JP12435597A JP12435597A JP3356963B2 JP 3356963 B2 JP3356963 B2 JP 3356963B2 JP 12435597 A JP12435597 A JP 12435597A JP 12435597 A JP12435597 A JP 12435597A JP 3356963 B2 JP3356963 B2 JP 3356963B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セキュリティー機
能を有するファクシミリ装置とファクシミリ受信内容の
セキュリティー方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ファクシミリ装置は、書面に表わした文
字や図形等の情報を電話回線等を利用してリアルタイム
で遠隔地に伝送でき、情報伝達装置の一つとして広く利
用されている。ここで、従来の送信側と受信側の各ファ
クシミリ装置における機能を、図7に示す。
【0003】図7において、点線で囲んだ1’aは送信
側ファクシミリ装置を、同じく1’bは受信側ファクシ
ミリ装置を表す。1’aで点線で囲んだ部分の内部に四
角形で示すのは、送信側ファクシミリ装置1’aにおけ
る送信時の手順を、1’bで点線で囲んだ部分の内部に
四角形で示すのは、受信側ファクシミリ装置1’bにお
ける受信時の手順を表している。
【0004】図に示すように、送信においては、第1の
手順として、文字等が記載された原稿を周知のCCDな
どからなる光学的読取手段によって読み取り、行・列ご
との白・黒情報のビットマップデータを作成する。この
データは容量が大きいので、一時的にメモリーに蓄えら
れながら、適宜圧縮され、電話回線等を通じて相手先フ
ァクシミリ装置に伝送される。
【0005】一方、受信側ファクシミリ装置1’bにお
いては、伝送されてくるデータ(前記圧縮データ)を、
一旦、バッファーメモリーで受け取り、前記圧縮データ
を解凍しつつ、文字等に再生し、それを行・列ごとに紙
面に出力する。
【0006】出力されたデータは、送信側ファクシミリ
装置1’aにおいて前記光学的に読み取ったデータを再
生したものとなる。再生の度合いは、前記光学的読取手
段の分解能の程度等に依存する。高い分解能で読み取ら
れた場合は、それだけ再生度がよくなるが、反面、情報
量が多くなり、伝送時間が長くなる。
【0007】また、単に「白」・「黒」の2値モードで
情報を読み取り、これを伝送する場合は、白を「0」、
黒を「1」のように、白・黒の情報を1ビットで表現で
きるが、白・黒の中間値である「グレー」のように、階
調を付ける場合は、白を「00」、グレーを「01」、
黒を「11」のように、階調度が大きい程、表現のため
に必要となるビット数が増え、伝送時間もそれだけ長く
なる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、ファクシ
ミリ装置は、伝送されてきた文字情報等が紙面上に出力
されるものであるため、受け手にとっては直ちに読み取
ることができ、非常に便利な反面、装置を多数の人間に
よって利用し合っている場合、他人に読まれたくない情
報も容易に知られ易いという問題がある。さらには、本
人にとって不要な情報も無制限に出力されるため、不要
な受信によって用紙が無駄になるという問題もある。
【0009】この点、伝送されてきた情報を、一旦、装
置の有するメモリーに蓄え、液晶表示装置などに当該伝
達情報の一部を表示し、受信内容を受信者に確認させて
から紙面上に出力させるタイプの装置も市販されてい
る。しかし、この場合、いつ、だれから、どのような情
報が送信されてきたかを直ちに知ることができないとい
う問題がある。
【0010】装置を各自1台づつ所有(管理)できれば
かような問題は解決されるが、装置は比較的高価である
とともに、情報を専有しようとすれば、各人一人づつに
対応して電話回線を架設しなければならず、現実的な解
決方法とはなりにくい。
【0011】ここにおいて、本発明の解決すべき主要な
目的は、次の通りである。即ち、本発明の第1の目的
は、送られてきた内容を容易に他人に知られにくいセキ
ュリティー機能付きファクシミリ装置及びファクシミリ
受信内容のセキュリティー方法を提供せんとするもので
ある。
【0012】本発明の第2の目的は、ファクシミリ装置
を複数人で使用し合う場合にも、受信内容を全く他人に
知られることなく、確実に受信者本人のみ受信内容を確
認し得るセキュリティー機能付きファクシミリ装置及び
ファクシミリ受信内容のセキュリティー方法を提供せん
とするものである。
【0013】本発明の第3の目的は、なるべく安価なセ
キュリティー機能付きファクシミリ装置及びファクシミ
リ受信内容のセキュリティー方法を提供せんとするもの
である。
【0014】本発明のその他の目的は、本出願の明細
書、図面、特に特許請求の範囲の各請求項の記載から自
ずと明らかとなろう。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題の解
決にあたり、受信データ全部を比較的記憶容量の大きい
揮発性又は不揮発性メモリー(受信データ格納手段)に
一旦格納し、一旦格納した受信データの文字等の必要な
情報部分以外の余白部分のみに所定のマスクパターンを
上書きした形で、該受信データを紙面に出力する。この
出力紙面の、文字と文字の間や行間部分、その他の余白
部分等には、受信情報中の文字・記号等と区別され得る
マスクパターンが上書きされている。
【0016】よって、受信者以外の第三者が、受信紙面
名宛人を誰何判別するために、当該受信紙面を覗いて
も、名宛人以外の受信情報は直接容易には判読できず、
受信データの安全性をある程度確保できる。そして、前
記マスクパターン内に隠し絵的に文字等の必要な受信情
報部分は、そのままの形で生出力されているので、受信
後、受信者本人が当該受信情報を凝視精読すれば、受信
内容自体を前記マスクパターンと識別して、浮出し拾読
み把握することが可能である。この場合、正規受信情報
を確認又は保存する必要があるときは、暗証番号等のア
クセス情報を入力して、通常通り、正規受信生データの
みの全部を書面出力すればよい。
【0017】さらに機密性の高い文書が送信されてくる
場合の解決手段として、前記マスクパターンを受信情報
中の情報に掛かって上書き隠蔽して、先頭の1枚だけ、
紙面に出力する。よって、受信者以外の第三者が、当該
受信紙面より受信内容を伺い知ろうとしても、受信内容
はおよそ判読できず、受信データの安全性を充分に確保
できる。
【0018】そして、この出力紙面は、ファクシミリの
受信のあったことを通知するものであるから、受信者
は、暗証番号等のアクセス情報を入力して、通常通り、
正規受信生データのみの全部を書面出力して、受信内容
を確認することができる。この場合は、セクレタリーに
対しても、受信情報の機密性を保持できる。
【0019】さらに、1台のファクシミリ装置を複数人
が共用する場合であって、使用者各人が互いに自己の受
信データの機密性を保持せんとする場合に、送信(受
信)データ中の受信者の氏名やコード番号を認識する手
段を設け、受信者ごとに異なるマスクパターンを上書出
力する。
【0020】このマスクパターンをセクレタリーが予め
周知しておけば、受信者ごとに各別手渡して、受信者本
人は自己固有の暗証番号等のアクセス情報を入力して、
通常通り、正規受信生データのみの全部を書面出力し
て、受信内容を確認すればよい。この場合も、セクレタ
リーを含めおよそ一切の第三者に対して、受信情報の機
密性を保持できる。
【0021】又、暗証番号を入力して正規受信データを
出力する方法として、マスクパターンの上書き出力され
た紙面をファクシミリ装置の光学的読取手段で読み取ら
せるとともに、マスクパターン情報の認識手段によって
当該読取情報中よりマスクパターン情報のみを認識除去
してから、当該マスクパターンの除去されてなる情報を
紙面に出力する。
【0022】更に具体的には、前記した課題の解決は、
本発明が以下に上位概念から下位概念に亙り列挙する新
規な特徴的構成手段及び手法を採用することにより達成
される。
【0023】本発明装置の第1の特徴は、ファクシミリ
受信データ全部を一時記憶して保存する受信データ格納
手段と、該受信データに所定のマスクパターンを上書き
した形で出力するための該マスクパターン情報を記憶す
るマスクパターン情報記憶手段と、前記受信データに前
記マスクパターンが上書きされた上書情報を一時記憶す
るマスクパターン上書情報一時格納メモリーと、前記各
手段を統括的に制御し、前記マスクパターンの上書きさ
れた受信データを紙面に出力する制御部とを有するセキ
ュリティー機能付きファクシミリ装置において、該制御
部が、前記マスクパターンを前記受信データの文字等の
情報に掛からないように上書きして全部を紙面に出力す
るものであるセキュリティー機能付きファクシミリ装置
の構成採用にある。
【0024】本発明装置の第2の特徴は、前記本発明装
置の第1の特徴におけるセキュリティー機能付きファク
シミリ装置が、受信者本人固有のアクセス情報を予め記
憶しておくアクセス情報記憶手段をさらに有し、前記制
御部は、ファクシミリ受信後に前記上書情報を紙面に出
力するとともに、所定の手段からアクセス情報が入力さ
れ、これが前記予め記憶されているアクセス情報と一致
するときに、前記受信データ格納手段に記憶している正
規受信内容全部を紙面に出力してなるセキュリティー機
能付きファクシミリ装置の構成採用にある。
【0025】本発明装置の第3の特徴は、本発明装置の
第1又は第2の特徴における受信データに上書きする所
定のマスクパターンが、当該マスクパターンの構成要素
の配列密度を、モード選択手段をさらに設けて調整して
なるセキュリティー機能付きファクシミリ装置の構成採
用にある。
【0026】本発明装置の第4の特徴は、本発明装置の
第1、第2又は第3の特徴のおけるセキュリティー機能
付きファクシミリ装置が、所定の送信元電話番号を予め
記憶しておく特定送信元電話番号記憶手段をさらに有
し、前記制御部は、該特定送信元から送信されてきた受
信データのみに前記マスクパターンを上書してこれを紙
面に出力してなるセキュリティー機能付きファクシミリ
装置の構成採用にある。
【0027】本発明装置の第5の特徴は、本発明装置の
第1、第2、第3又は第4の特徴におけるセキュリティ
ー機能付きファクシミリ装置が、特定受信者の氏名又は
そのコード番号を記憶するとともにファクシミリ送信デ
ータ中に記された当該特定受信者を識別する特定受信者
認識手段をさらに有し、前記マスクパターン情報記憶手
段は、前記特定受信者毎に異なるマスクパターン情報を
記憶するものであり、前記制御部は、受信データに当該
特定受信者ごとに異なるマスクパターンを上書きしてこ
れを紙面に出力してなるセキュリティー機能付きファク
シミリ装置の構成採用にある。
【0028】本発明装置の第6の特徴は、本発明装置の
第5の特徴におけるセキュリティー機能付きファクシミ
リ装置が、特定受信者のコード番号毎に異なるアクセス
情報を記憶するアクセス情報記憶手段を有し、前記制御
部は、ファクシミリ受信後、前記特定受信者ごとに異な
るマスクパターンを上書きした受信情報を紙面に出力す
るとともに、所定の手段から入力された受信者コード番
号及びアクセス情報が前記識別された受信者情報及びそ
の特定受信者のアクセス情報と一致するときに、前記受
信データ格納手段に記憶している正規受信データ全部を
紙面に出力してなるセキュリティー機能付きファクシミ
リ装置の構成採用にある。
【0029】本発明装置の第7の特徴は、本発明装置の
第5の特徴におけるセキュリティー機能付きファクシミ
リ装置が、前記特定受信者毎に異なるマスクパターン情
報を認識するマスクパターン認識手段をさらに有し、前
記制御部は、前記マスクパターンを上書きした前記受信
データの情報を紙面に出力するとともに、正規アクセス
情報が入力された場合に、ファクシミリ装置の光学的読
取手段で読み取らせた前記マスクパターン上書情報中か
ら、前記マスクパターン情報のみを認識除去してから、
当該マスクパターンの除去されてなる情報を紙面に出力
してなるセキュリティー機能付きファクシミリ装置の構
成採用にある。
【0030】本発明方法の第1の特徴は、ファクシミリ
受信データに、該受信データの情報のない白地部分のみ
に所定のマスクパターンを上書きして全部を紙面に出力
してなるファクシミリ受信内容のセキュリティー方法の
構成採用にある。
【0031】本発明方法の第2の特徴は、本発明方法の
第1の特徴における受信データが、これを一旦全部記憶
しておき、受信者のアクセス情報が入力され、これが予
め記憶された当該受信者固有の正規アクセス情報である
とき、当該受信データ全部を紙面に出力してなるファク
シミリ受信内容のセキュリティー方法の構成採用にあ
る。
【0032】本発明方法の第3の特徴は、本発明方法の
第1又は第2の特徴におけるマスクパターンを上書きし
た受信データの紙面への出力が、特定送信元電話番号を
予め記憶してある当該特定送信元から送信された受信デ
ータのみであるファクシミリ受信内容のセキュリティー
方法の構成採用にある。
【0033】本発明方法の第4の特徴は、本発明方法の
第1、第2又は第3の特徴におけるマスクパターンの上
書きが、予め特定受信者の氏名又はそのコード番号を記
憶するとともにファクシミリ送信がそのいずれの受信者
宛のものかどうか識別して、受信データに当該受信者固
有のマスクパターンを上書きしてなるファクシミリ受信
内容のセキュリティー方法の構成採用にある。
【0034】本発明方法の第5の特徴は、本発明方法の
第4の特徴における受信データが、ファクシミリ受信後
は前記マスクパターン上書情報ともどもそのまま紙面に
出力するとともに、その後、受信者のコード番号及びア
クセス情報が入力され、それが予め記憶されている受信
者のコード番号及びそのアクセス情報と一致するときに
限り、正規受信データ全部を紙面に出力してなるファク
シミリ受信内容のセキュリティー方法の構成採用にあ
る。
【0035】本発明方法の第6の特徴は、本発明方法の
第5の特徴におけるマスクパターンの上書きされて出力
された紙面が、その後ファクシミリ装置の光学的読取手
段で読み取らせる際、受信者の正規アクセス情報の入力
があった場合に前記光学的に読み取った情報における前
記マスクパターンを認識除去してから、当該マスクパタ
ーンの除去されてなる情報を紙面に出力してなる情報を
紙面に出力してなるファクシミリ受信内容のセキュリテ
ィー方法の構成採用にある。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて、本発明のセ
キュリティー機能付きファクシミリ装置及びファクシミ
リ受信内容のセキュリティー方法の実施形態について、
その装置例及び方法例を説明する。
【0037】(装置例1) 図1(a)は、本実施形態の装置例1のセキュリティー
機能付きファクシミリ装置1の機能ブロック図である
が、始めにファクシミリ装置の有する基本構成について
説明する。
【0038】周知の通り、ファクシミリ装置は、送信用
原稿を光学的に読み取る光学的読取手段10、該光学的
読取手段10で読みとったデータを圧縮するデータ圧縮
手段11、送信(又は受信)時において、送信(受信)
データを一時的に格納するバッファーメモリー12、受
信された圧縮データを解凍するデータ解凍手段13、相
手先電話番号等を入力するためのキー入力手段14、受
信データを読み取り可能に紙面に出力する印刷手段1
5、入力した相手先電話番号や送信元の電話番号等を表
示する液晶表示装置などからなる表示手段16、送受信
のための電話線を接続するためのモジュラージャックな
どからなる回線接続手段17を有している。
【0039】図1において、1は、本装置例のセキュリ
ティー機能付きファクシミリ装置であり、点線で囲んだ
部分が上記基本的構成手段である。
【0040】図1に示すように、本装置例のセキュリテ
ィー機能付きファクシミリ装置1は、前記従来のファク
シミリ装置の有する各手段に加え、以下に説明する各手
段を具備することを特徴としている。
【0041】即ち、本装置例1のセキュリティー機能付
きファクシミリ装置1では、まず、受信データを(出力
する前に)一括して記憶する比較的大容量の書き換え可
能なメモリー、例えば、磁気バブルメモリー等からなる
受信データ格納手段19を具備し、ファクシミリデータ
を受信すると、該手段19に受信データを格納し、受信
ごとに管理ナンバーが付され管理される。
【0042】さらに、本装置例1のセキュリティー機能
付きファクシミリ装置1は、使用者が前記受信データ格
納手段19に格納された受信データにアクセスするため
のアクセス情報、例えば複数桁の暗証番号を記憶した不
揮発性メモリーからなるアクセス情報記憶手段20を有
する。
【0043】受信データにアクセスするための当該アク
セス情報は、キー入力手段14を用いて、前記アクセス
情報記憶手段20に予め記憶している例えば4桁の暗証
番号を、「***N1 N2 N3 N4 」というように、ア
スタリスク3つに続けて入力する。
【0044】本装置例1としての前記受信内容へのアク
セスを行う手段は、前記暗証番号によるものの他、ID
カード(磁気カード)で行うものでもよい。その場合
は、アクセス情報記憶手段20に記憶させておくアクセ
ス情報は、当該IDカードに書き込んである情報と同一
のものとする。その他、キー入力手段14としてテンキ
ー等の他、アルファベットキーなどを設け、当該アルフ
ァベットと数字を組み合わせたパスワードをアクセス情
報としてもよい。
【0045】さらに、本装置例1のセキュリティー機能
付きファクシミリ装置1は、マイクロプロセッサ等から
なる制御部18を有し、装置1を統括的に制御する。
尚、従来のファクシミリ装置も制御部を有し、これによ
って装置の機能が実行されるが、本装置例1を含め以下
の各装置例の制御部とは、その機能が異なる。
【0046】さらに、受信データ格納手段19とアクセ
ス情報記憶手段20の他、受信情報出力用紙に所定のマ
スクパターンを上書するための当該マスクパターン情報
(構成要素)を記憶したマスクパターン情報記憶手段2
1と、該マスクパターンを上書き(うわがき)した情報
を一時記憶するマスクパターン上書情報一時格納メモリ
ー22を有する。マスクパターン情報記憶手段21は、
不揮発性のメモリー(ROM)で構成される。
【0047】さらに、必要に応じてマスクパターンの密
集度を段階的に設定する若しくはアナログ的に設定する
モード選択手段23をファクシミリ装置1本体に設け
る。
【0048】(方法例1) ここで、本実施形態の方法例1について説明する。本方
法例1は、装置1がファクシミリを受信すると、当該受
信データを受信データ格納手段19に格納する。この格
納されるデータは、解凍後のデータでもよいが、情報量
が膨大となるため、解凍前のデータとするのが好まし
い。そして、ファクシミリ受信後、当該受信データに所
定のマスクパターンを上書きした形でこれを紙面に出力
するものである。
【0049】ここで、マスクパターンについて説明す
る。マスクパターンは、ファクシミリ受信後、当該ファ
クシミリ内容出力紙面に当該パターンを上書き処理する
ためのもので、当該出力紙面が受信者本人以外の者の目
に留まった場合でも、少なくとも、当該受信内容を一見
しただけではその判読を困難ならしめるためのものであ
る。
【0050】受信者本人が受信後、当該マスクパターン
上書き書面より受信内容を知ることができるようにする
ためには、文書内容自体を損ねてはいけないので、マス
クパターンは、必要な文字等の必要な情報部分には上書
きしないようにする。即ち、文字と文字の間、行間部分
や余白部分など、白地部分にのみ印刷される。
【0051】マスクパターンの構成要素としては、黒い
四角形(■)、波型記号(〜)、山型記号(∧)、千鳥
格子形状など、種々の形を選択し得る。マスクパターン
は、これら構成要素を所定の間隔に配置したパターンで
構成することができる。例えば、マスクパターン構成要
素が前記黒い四角形(■)の場合には碁盤目状に、前記
波型記号等であれば、これらを縦横に連続的に配置する
ことができる。
【0052】次に、正規受信内容にマスクパターンを上
書きする手順について図1(b)を用いて説明する。フ
ァクシミリの受信があると、当該受信データが受信デー
タ格納手段19に格納され、引き続き該受信データの少
なくとも1行以上、好ましくは数行分のデータが解凍さ
れて、マスクパターン上書情報一時格納メモリー22に
格納される。
【0053】次に、制御部18は、該受信データの前記
白地部分をサーチし、前記マスクパターン記憶手段21
に記憶しているマスクパターン構成要素を読み出して、
これを前記メモリー22内の前記余白部分に上書きす
る。そして、該メモリー22から、前記マスクパターン
の上書きされた受信データを読み出し、印刷手段15に
より、これを紙面に出力する。
【0054】本方法例1は、マスクパターンの上書きさ
れた出力紙面が、一見して読み取り困難ではあるが、読
み取り自体は可能であることを基本的前提とし、特定の
操作を必要とすることなく、受信データのすべてを紙面
に出力するようにするものである。受信者にとって必要
があれば、アクセス情報を入力して、受信データ格納手
段19から正規受信データの全部を読み出してこれを紙
面に出力してもよい。
【0055】さらに、利用者の設定に応じて、受信デー
タに上書されるマスクパターンの密集度合いが決定さ
れ、紙面に出力される。
【0056】(装置例2) 図2は、本実施形態の装置例2のセキュリティー機能付
きファクシミリ装置2の機能ブロック図である。
【0057】同図に示すように、本装置例2では、前記
装置例1で用いた各手段の他、特定送信元電話番号記憶
手段24を有する。特定送信元電話番号記憶手段24
は、受信内容のすべてが高度の機密性を有するとは限ら
ないので、日頃、機密性の高い文書を送信してくる頻度
の高い送信元の電話番号を予め記憶させ、該送信元から
送られてきたファクシミリデータのみマスクパターンを
印刷するためのものである。
【0058】(方法例2) 本実施形態における方法例2は、非常に機密性の高い情
報がファクシミリ送信され得る場合にも、十分信頼性の
おけるセキュリティー機能を発揮し得るファクシミリ受
信内容のセキュリティー方法を提供するものである。
【0059】本方法例2は、前記装置例2の構成上で実
施される。以下、本方法例2について説明する。
【0060】まず、本方法例2は、ファクシミリ受信が
あると、前記マスクパターンの各構成要素が受信内容の
必要文字等の上にも一様に上書きされ、受信内容が複数
に亙る時でも、その一枚目のみ出力するものである。マ
スクパターンを受信内容の必要文字等の上にも上書きす
るのは、非常に機密性の高い文書においては、受信者本
人以外の者に、該情報を読み取ることを不可能ならしめ
るためである。
【0061】又、かかる読み取り不可能な紙面をあえて
出力するのは、受信自体があったことを、他の手段によ
らず、容易に受信者本人に知らしめるためである。
【0062】このように、紙面の出力は、受信の事実自
体を受信者本人に知らせるためであるから、紙面への出
力は、受信内容が複数に亙るときでも、1枚だけに留め
ておくのが好ましい。用紙やトナーの節約のためにもな
るからである。
【0063】本方法例2の場合、紙面の出力は1枚であ
り、受信者本人も読み取り困難又は不可能な程度に受信
内容の必要情報の上にもマスクパターンが上書きされる
ので、正規受信内容の全部を受信者本人が確認する必要
がある。
【0064】よって、本方法例2では、受信後、正規受
信者がキー入力手段14等から受信者本人のみ知り得る
正規アクセス情報を入力して、マスクパターンの上書き
されていない正規の受信内容の全部を、受信データ格納
手段19から読み出し、これを紙面に出力して確認する
必要がある。
【0065】又、本方法例2では、予めその電話番号が
登録されていない所からのファクシミリ送信データ、即
ち機密性のあまり高くない受信データは、マスクパター
ンが上書きされることなく、そのまま紙面に出力される
ので、アクセス情報をわざわざ入力する必要がない。
【0066】本方法例2によれば、機密性の高い文書が
ファクシミリ送信されてきて、受信者本人の留守中に該
受信紙面が机上に置かれたとしても、該文書にはマスク
パターンが読み取り不可能に上書されているので、第三
者にその内容を知られるおそれがなく、一方受信紙面が
最低1頁分出力されるので、受信者本人は、何人からか
機密性の高い文書がファクシミリ送信されてきたことを
容易に知ることができ、事後、受信者本人のみが知るア
クセス情報を入力して、正規受信内容の全部を紙面に出
力してこれを確実に入手することができる。
【0067】(装置例3) 次に図3を用いて本実施形態の装置例3について説明す
る。図3は、本実施形態の装置例3のセキュリティー機
能付きファクシミリ装置3の機能ブロック図である。
【0068】同図に示すように、本装置例3のセキュリ
ティー機能付きファクシミリ装置3においては、前記装
置例1のセキュリティー機能付きファクシミリ装置1の
有する構成手段の他、受信者氏名又はそのコード番号を
記憶し、受信データ中の当該受信者コード等を識別する
特定受信者認識手段25を具備する。
【0069】特定受信者認識手段25は、当該セキュリ
ティー機能付きファクシミリ装置における特定受信者の
氏名又はそのコード番号を記憶し、受信データ中の該特
定受信者氏名(例えば漢字)又はコード番号(数字)を
認識する機能を有するものである。
【0070】通常、受信者の氏名は、送稿票等送信紙面
の1枚目に記憶されるので、受信データ格納手段19に
格納された受信データから約1頁分に相当するデータを
メモリー22に読み出し、文字認識(パターン認識)に
よって、前記予め記録(登録)されている受信者への送
信であるか、そうであれば何人への送信であるかを識別
する。
【0071】そして、特定受信者認識手段25に送稿票
から受信先表示を自動読み取りさせてもよいし、例え
ば、送信データに特定受信者のコード番号を記載する場
合には、まず、送信側と受信側の装置利用各担当者間
で、受信者のコード番号を予め取り決めておき、機密性
を有する文書をファクシミリ送信する場合には、送稿票
等にこの受信者コード番号を表記するようにする。例え
ば、送稿票の右上の部分に、四角の枠の部分を設け、該
枠に1桁づつ受信者のコード番号を記入するようにす
る。
【0072】さらに本装置例3におけるマスクパターン
情報記憶手段21’は、受信者ごとに異なるマスクパタ
ーン情報が記憶されている(図4参照)。受信者ごとに
異なるマスクパターンを紙面に出力するためのものであ
る。
【0073】一方、受信者が正規受信内容を受信データ
格納手段19から読み出してこれを紙面に出力する場
合、機密性の高い文書を受信する予定者が複数人いるの
で、アクセス情報記憶手段20’に記憶されているアク
セス情報(暗証番号等)は利用者(即ち、コード番号)
ごとに異なって設定されている。
【0074】図5は、本装置例で使用するアクセス情報
記憶手段20’に記憶されている暗証番号テーブルの一
例である。
【0075】受信者が、受信データ格納手段19に格納
されている正規受信データにアクセスするには、例え
ば、キー入力手段14より、「***A1 A2 A3 N4
N1 N2 N3 N4 」のように、自分のコード番号A1 A
2 A3 A4 に引き続き、アクセス情報記憶手段20に予
め登録(記憶)しているアクセス情報(暗証番号)N1
N2 N3 N4 を入力する。
【0076】尚、本装置例においても、一連の動作は、
制御部18によって、制御されて実行されることはいう
までもない。
【0077】(方法例3) 本実施形態における方法例3は、非常に機密性の高い情
報がファクシミリ送信される可能性があり、かつ1台の
ファクシミリ装置を複数の人間で利用し合う場合にも、
十分信頼のおけるファクシミリ受信内容のセキュリティ
ー方法を提供するものである。
【0078】本方法例3は、前記装置例3の構成上で実
施される。以下、本方法例3について説明する。
【0079】ファクシミリ受信が当該特定受信者宛であ
ったことが認識された場合には、受信者ごとに異なる、
予め記憶されたマスクパターンが上書きされ紙面に出力
される。
【0080】前記の通り、図4は、本方法例3で使用す
るマスクパターン記憶手段21’に記憶されたマスクパ
ターンテーブルの一例で、受信者(コード番号)毎に異
なって記憶されているこれらマスクパターン情報を用い
て、マスクパターン上書情報一時格納メモリー22に読
み出した(コピーした)受信データに上書きする。
【0081】この場合、前記方法例1のように、マスク
パターンを白地部分のみに上書きして全頁出力してもよ
いし、あるいは方法例2のように必要な文字情報等にも
上書きしてその1頁分だけ出力するようにしてもよい。
【0082】利用者毎に異なるマスクパターンを装置管
理者たるセクレタリーが予め周知しておけば、受信の度
に、受信者本人に間違うことなく各別手渡して、受信の
あったことを確実に通知できる。必要があれば、第1頁
目の上半分の部分にはマスクを掛けないで受信者の名前
等を判読できるようにしてもよい。
【0083】そして、受信者が入力した自己のコード番
号とアクセス情報が、それぞれ前記認識された受信者の
コード番号と登録済みアクセス情報(例えば暗証番号)
と同一であることが確認されると、マスクパターンの上
書きされていない正規受信内容の全部が、受信データ格
納手段19より読み出され、紙面に出力される。
【0084】(装置例4) 次に図6を用いて本実施形態の装置例4について説明す
る。図6(a)は、本実施形態の装置例4のセキュリテ
ィー機能付きファクシミリ装置4の機能ブロック図であ
る。
【0085】同図に示すように、本装置例4のセキュリ
ティー機能付きファクシミリ装置4は、前記装置例3の
セキュリティー機能付きファクシミリ装置3の有する構
成手段の他、マスクパターン認識手段26を具備する。
【0086】マスクパターン認識手段26は、本セキュ
リティー機能付きファクシミリ装置の前記特定受信者ご
と異なるマスクパターン情報(構成要素)を識別する機
能を有するものである。
【0087】又、本装置例4では、ファクシミリ送信時
に光学的読取手段10で読み取った紙面の情報を送信時
(前)に一時格納する読取情報一時格納メモリー27を
使用する。該メモリー27は、従来装置に設けられてい
るので、図6(a)においては、点線枠内に示してい
る。
【0088】又、本装置例4の場合、受信データ格納手
段19は、揮発性のメモリーであってもよい。
【0089】(方法例4) 本実施形態における方法例4は、方法例3同様に、非常
に機密性の高い情報がファクシミリ送信される可能性が
ある場合にも、十分信頼のおけるファクシミリ受信内容
のセキュリティー方法を提供するものである。
【0090】本方法例4は、前記装置例4の構成上で実
施される。以下、方法例4について説明する。
【0091】ファクシミリ受信が当該特定受信者宛であ
ったことが認識された場合には、受信者ごとに異なる、
予め記憶されたマスクパターンが上書きされ紙面に出力
されることは、前記方法例3と同様である。
【0092】本方法例4の特徴、即ち受信から正規情報
の入手までの手順を、一部図6(b)を用いて以下に説
明する。 ST1:ファクシミリの受信があると、マスクパターン
の上書きされた受信情報の全部が紙面に出力される。こ
の場合、マスクパターンは、受信情報(文字等の必要)
に一切掛からないように上書きされる。そして、マスク
パターンは、原則として、受信者本人もおよそ読み取り
が困難若しくは不可能な程度、受信情報に上書きされ
る。このST1の方法は、図1(b)を用いて説明した
前記方法例1における手順に従う。
【0093】ST2:次に、マスクパターンの上書きさ
れた受信情報が受信後紙面に出力されると、受信データ
格納手段19に一時的に格納された受信データは、機密
保護のため、原則として、直ちに消去される。 ST3:受信者は、前記全部の出力書面を、送信時のと
きと同じように、光学的読取手段10で読み取らせる。
【0094】ST4:この読み取らせたデータは、読取
情報一時格納メモリー(手段)27に格納される。 ST5:その後、受信者は、自分のコード番号とアクセ
ス情報(暗証番号)を入力する。
【0095】ST6:ST5で入力されたアクセス情報
(暗証番号)がそのコード番号に対応するものであった
場合、マスクパターン認識手段26は、前記メモリー2
7に一時格納された読取データの中から、当該コード番
号に対応するマスクパターン情報(構成要素)を識別
し、該マスクパターン情報(構成要素)のみを、前記読
取データの中から消去する。
【0096】ST7:全マスクパターン情報(構成要
素)が、前記読取データの中から消去されると、該マス
クパターン情報(構成要素)の消去されてなる、正規受
信情報が紙面に出力され、受信者は、それを確認する。
尚、ST5はST2の次に行っても良い。即ち、方法例
として、ST1、ST2、ST5、ST3、ST4、S
T6、ST7の手順に従ってもよい。
【0097】上述した各装置例、方法例は、本実施形態
のあくまで一例に過ぎない。前記各装置例、方法例にお
ける各構成手段、構成手法を取捨選択して、任意の装置
例、方法例を構成できることは言うまでもない。
【0098】
【発明の効果】以上のように、本セキュリティー機能付
きファクシミリ装置とファクシミリ受信内容のセキュリ
ティー方法によれば、ファクシミリ受信後直ちにその受
信内容の全部がそのまま紙面に出力されることがないの
で、受信者は自己以外の第三者に受信内容を容易に知ら
れることがなく、ファクシミリ受信内容の機密性を保持
することができる。
【0099】又、受信者のアクセス情報を入力し、それ
が正規の情報と確認された場合のみ全受信内容を紙面に
出力するようにしたセキュリティー機能付きファクシミ
リ装置又はファクシミリ受信内容のセキュリティー方法
によれば、事後、正規受信内容を本人のみ確認すること
ができるので、きわめて機密性の高いファクシミリ装置
及びファクシミリ受信内容のセキュリティー方法を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の第1の装置例を示す、
(a)は機能ブロック図、(b)は受信データ格納手段
とマスクパターン情報記憶手段とマスクパターン上書情
報一時格納メモリー間相互の動作関連を説明する図であ
る。
【図2】本発明の実施形態の第2の装置例を示す機能ブ
ロック図である。
【図3】本発明の実施形態の第3の装置例を示す機能ブ
ロック図である。
【図4】本発明の実施形態の第3の装置例におけるマス
クパターン情報記憶手段に記憶されている使用者コード
ごとのマスクパターン情報を示すマスクパターンテーブ
ルの一例を示す図である。
【図5】本発明の実施形態の第3の装置例におけるアク
セス情報記憶手段に記憶されている使用者コードごとの
暗証番号の一例を示す暗証番号テーブルの一例を示す図
である。
【図6】本発明の実施形態の、(a)は第4の装置例の
機能ブロック図、(b)は第4の方法例のうち、マスク
パターン上書情報からマスクパターン消去情報が再生さ
れるまでの手順の一部を説明する図である。
【図7】従来のファクシミリ装置の送信側装置及び受信
側装置における機能ブロック図である。
【符号の説明】
1、2、3、4…セキュリティー機能付きファクシミリ
装置 1a’、1b’…ファクシミリ装置 10…光学的読取手段 11…データ圧縮手段 12…バッファーメモリー 13…データ解凍手段 14…キー入力手段 15…印刷手段 16…表示手段 17…回線接続手段 18…制御部 19…受信データ格納手段 20、20’…アクセス情報記憶手段 21、21’…マスクパターン記憶手段 22…マスクパターン上書情報一時格納メモリー 23…モード選択手段 24…特定送信元電話番号記憶手段 25…特定受信者認識手段 26…マスクパターン認識手段 27…読取情報一時格納メモリー

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ファクシミリ受信データ全部を一時記憶し
    て保存する受信データ格納手段と、該受信データに所定
    のマスクパターンを上書きした形で出力するための該マ
    スクパターン情報を記憶するマスクパターン情報記憶手
    段と、前記受信データに前記マスクパターンが上書きさ
    れた上書情報を一時記憶するマスクパターン上書情報一
    時格納メモリーと、前記各手段を統括的に制御し、前記
    マスクパターンの上書きされた受信データを紙面に出力
    する制御部とを有するセキュリティー機能付きファクシ
    ミリ装置において、 該制御部は、 前記マスクパターンを前記受信データの文字等の情報に
    掛からないように上書きして全部を紙面に出力するもの
    である、 ことを特徴とするセキュリティー機能付きファクシミリ
    装置。
  2. 【請求項2】前記セキュリティー機能付きファクシミリ
    装置は、 受信者本人固有のアクセス情報を予め記憶しておくアク
    セス情報記憶手段をさらに有し、 前記制御部は、ファクシミリ受信後に前記上書情報を紙
    面に出力するとともに、所定の手段からアクセス情報が
    入力され、これが前記予め記憶されているアクセス情報
    と一致するときに、前記受信データ格納手段に記憶して
    いる正規受信内容全部を紙面に出力するものである、 ことを特徴とする請求項1に記載のセキュリティー機能
    付きファクシミリ装置。
  3. 【請求項3】受信データに上書きする所定のマスクパタ
    ーンは、 当該マスクパターンの構成要素の配列密度を、モード選
    択手段をさらに設けて調整する、 ことを特徴とする請求項1又は2に記載のセキュリティ
    ー機能付きファクシミリ装置。
  4. 【請求項4】前記セキュリティー機能付きファクシミリ
    装置は、 所定の送信元電話番号を予め記憶しておく特定送信元電
    話番号記憶手段をさらに有し、 前記制御部は、該特定送信元から送信されてきた受信デ
    ータのみに前記マスクパターンを上書してこれを紙面に
    出力するものである、 ことを特徴とする請求項1、2又は3に記載のセキュリ
    ティー機能付きファクシミリ装置。
  5. 【請求項5】前記セキュリティー機能付きファクシミリ
    装置は、 特定受信者の氏名又はそのコード番号を記憶するととも
    にファクシミリ送信データ中に記された当該特定受信者
    を識別する特定受信者認識手段をさらに有し、 前記マスクパターン情報記憶手段は、前記特定受信者毎
    に異なるマスクパターン情報を記憶するものであり、 前記制御部は、受信データに当該特定受信者ごとに異な
    るマスクパターンを上書きしてこれを紙面に出力するも
    のである、 ことを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載のセキ
    ュリティー機能付きファクシミリ装置。
  6. 【請求項6】前記セキュリティー機能付きファクシミリ
    装置は、 特定受信者のコード番号毎に異なるアクセス情報を記憶
    するアクセス情報記憶手段を有し、 前記制御部は、ファクシミリ受信後、前記特定受信者ご
    とに異なるマスクパターンを上書きした受信情報を紙面
    に出力するとともに、所定の手段から入力された受信者
    コード番号及びアクセス情報が前記識別された受信者情
    報及びその特定受信者のアクセス情報と一致するとき
    に、前記受信データ格納手段に記憶している正規受信デ
    ータ全部を紙面に出力する、 ことを特徴とする請求項5に記載のセキュリティー機能
    付きファクシミリ装置。
  7. 【請求項7】前記セキュリティー機能付きファクシミリ
    装置は、 前記特定受信者毎に異なるマスクパターン情報を認識す
    るマスクパターン認識手段をさらに有し、 前記制御部は、前記マスクパターンを上書きした前記受
    信データの情報を紙面に出力するとともに、正規アクセ
    ス情報が入力された場合に、ファクシミリ装置の光学的
    読取手段で読み取らせた前記マスクパターン上書情報中
    から、前記マスクパターン情報のみを認識除去してか
    ら、当該マスクパターンの除去されてなる情報を紙面に
    出力する、 ことを特徴とする請求項5に記載のセキュリティー機能
    付きファクシミリ装置。
  8. 【請求項8】ファクシミリ受信データに、該受信データ
    の情報のない白地部分のみに所定のマスクパターンを上
    書きして全部を紙面に出力する、 ことを特徴とするファクシミリ受信内容のセキュリティ
    ー方法。
  9. 【請求項9】前記受信データは、 これを一旦全部記憶しておき、 受信者のアクセス情報が入力され、これが予め記憶され
    た当該受信者固有の正規アクセス情報であるとき、 当該受信データ全部を紙面に出力する、 ことを特徴とする請求項8に記載のファクシミリ受信内
    容のセキュリティー方法。
  10. 【請求項10】前記マスクパターンを上書きした受信デ
    ータの紙面への出力は、 特定送信元電話番号を予め記憶してある当該特定送信元
    から送信された受信データのみである、 ことを特徴とする請求項8又は9に記載のファクシミリ
    受信内容のセキュリティー方法。
  11. 【請求項11】前記マスクパターンの上書きは、 予め特定受信者の氏名又はそのコード番号を記憶すると
    ともにファクシミリ送信がそのいずれの受信者宛のもの
    かどうか識別して、 受信データに当該受信者固有のマスクパターンを上書き
    する、 ことを特徴とする請求項8、9又は10に記載のファク
    シミリ受信内容のセキュリティー方法。
  12. 【請求項12】前記受信データは、 ファクシミリ受信後は前記マスクパターン上書情報とも
    どもそのまま紙面に出力するとともに、 その後、受信者のコード番号及びアクセス情報が入力さ
    れ、それが予め記憶されている受信者のコード番号及び
    そのアクセス情報と一致するときに限り、正規受信デー
    タ全部を紙面に出力する、 ことを特徴とする請求項11に記載のファクシミリ受信
    内容のセキュリティー方法。
  13. 【請求項13】前記マスクパターンの上書きされて出力
    された紙面は、 その後ファクシミリ装置の光学的読取手段で読み取らせ
    る際、受信者の正規アクセス情報の入力があった場合に
    前記光学的に読み取った情報における前記マスクパター
    ンを認識除去してから、当該マスクパターンの除去され
    てなる情報を紙面に出力する、 ことを特徴とする請求項12に記載のファクシミリ受信
    内容のセキュリティー方法。
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