JP3350971B2 - Pm形バーニヤモータ - Google Patents

Pm形バーニヤモータ

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JP3350971B2
JP3350971B2 JP26896292A JP26896292A JP3350971B2 JP 3350971 B2 JP3350971 B2 JP 3350971B2 JP 26896292 A JP26896292 A JP 26896292A JP 26896292 A JP26896292 A JP 26896292A JP 3350971 B2 JP3350971 B2 JP 3350971B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、PM(永久磁石)形バ
ーニヤモータの性能を改善し、高トルクを得るようにし
たPM形バーニヤモータに関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来から種々のモータがあ
り、そのひとつにいわゆるバーニヤモータがある。この
バーニヤモータは、図8に示すように固定子鉄心1と回
転子鉄心2とがあり、固定子鉄心1には複数個のスロッ
ト(スロット数Z1 で図8では12)が設けられると共
に回転子鉄心2にも複数個のスロット(スロット数Z2
で図8では10)が設けられており、更に固定子鉄心に
は通常の交流機と同様の三相巻線(図示省略)が施され
ている構造を有する。しかも、この固定子鉄心1のスロ
ット数Z1 と回転子鉄心2のスロット数Z2とをZ2
1 =±2P(ここで2Pは固定子三相巻線の極数)と
いう関係に選定した場合、回転速度は120f/Z
2 (rpm )となり、回転角速度ωm と角周波数ωとで表
わすとωm =2ω/Z2 となることが判明している。し
たがって、角周波数ωや回転子鉄心2のスロット数Z2
に依存して回転速度がきまる。
【0003】ところが、このバーニヤモータにあって
は、負荷の慣性に打勝って同期に入る最大トルクすなわ
ち引入れトルクが小さく、また回転子の位置ずれに伴う
脱出トルクも小さいという問題が生じていた。このた
め、大きなかつ安定した定常トルクを得るため、スロッ
ト数Z2 ,Z1とをZ2 −Z1 =±Pという関係に選定
するとともに固定子鉄心1及び回転子鉄心2の少なくと
も一方に永久磁石(PM)を埋込んだ構造のものが、平
成3年−第270665号公開公報に開示されている。
【0004】ところが、本発明者らによりPM形バーニ
ヤモータにおいて、更にトルク特性の改善を試み、高ト
ルクを得たPM形バーニヤモータを完成した。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成する本
発明は、(1)スロット数Z1 を有する固定子鉄心と、
等ピッチにてスロット数Z2 を有する回転子鉄心とを、
Pを極対数としてZ2 =Z1 +P、またはZ2 =Z1
Pなる関係に形成し、上記固定子鉄心のスロットには極
対数Pの三相巻線が納められ、上記回転子鉄心を軸方向
に沿って二つに分けたブロックにて固定子鉄心に対向さ
せ、この二つのブロックどおしを回転子スロットピッチ
の1/2だけ円周方向に相互にずれた位置に軸に固定
し、上記固定子鉄心及び回転子鉄心の少なくとも一方の
全スロットに永久磁石を埋め込み、ブロック毎に全磁石
を同一方向に着磁するとともに、双方のブロックでは磁
石の極性が互に逆になるよう着磁するPM形バーニヤモ
ータにおいて、また、
【0006】(2)スロット数Z1 を有する固定子鉄心
と、等ピッチにてスロット数Z2 を有する回転子鉄心と
を、Pを極対数としてZ2 =Z1 +P、またはZ2 =Z
1 −Pなる関係に形成し、上記固定子鉄心のスロットに
は極対数Pの三相巻線が納められ、上記固定子鉄心の全
スロット及び回転子鉄心の全スロットの少なくとも一方
の全スロットに永久磁石を埋め込み、全磁石を同一方向
に着磁するとともに、永久磁石により発生した直流分磁
束が、鉄心からフレーム、ブラケット、軸受部、軸を経
て循環することを防止した構造としたPM形バーニヤモ
ータにおいて、
【0007】永久磁石をエアギャップに突出させてトル
クの基本波成分を増大させる構造をなしたり、三相巻線
を分数スロット巻線として、qを固定子巻線の毎極毎相
のスロット数、aを固定子歯に小スロットが設けられた
場合は1個の固定子歯に設けた小スロット数に1を加え
た数、小スロットが設けられていない場合は1とすると
き、トルクの6aq±1次高調波成分を減少させる構造
をなすことによってトルクを増大することを特徴とし、
【0008】更には、固定子歯のギャップ面に小スロッ
トを備えた構造を提供する。
【0009】
【作用】PM形バーニヤモータのトルクのピーク値Tm
は次式〔数1〕にて表わされる。
【0010】
【数1】 ここでPは極対数、Z2 は回転子スロット数、Dは固定
子鉄心のエアギャップ側の直径、la は鉄心有効長、N
1 は固定子巻線の直列導体数、I1 は固定子電流の実効
値、qは固定子巻線の毎極毎相のスロット数、aは1個
の歯に設けられた小スロットの数に1を加えた整数、k
w1及びkw (6aq±1)はそれぞれ基本波及び(6a
q±1)次高調波に対する巻線係数、Bm1は永久磁石と
スロットによるパーミアンス脈動によって生ずる基本波
磁束密度のピーク値、Bm (Z2/P)は回転子スロッ
トに納められた永久磁石によって生ずるZ2 /P=6a
q±1次高調波磁束密度のピーク値、Tm1は基本波磁束
密度Bm1と固定子電流I1によって生ずるトルクのピー
ク値、Tm (Z2 /P)は6aq±1次高調波磁束密度
m (Z2 /P)と固定子電流I1 によって生ずるトル
クのピーク値である。
【0011】上記〔数1〕にあってトルクTm1は、寸法
D,la 、固定子巻線のアンペア導体数N1 1 および
基本波巻線計数kw1が同一の場合、Z2 /PとBm1との
影響下におかれる。Bm1と(スロット幅)/(ギャップ
長)の値との間には相関関係があり、後者の値が大きい
程Bm1の値も大きくなる。ここで、Bm1を大きくしよう
としてスロット幅を大きくすると、寸法Dが一定のため
回転子スロット数Z2 が小さくなって、Z2 /Pが小さ
くなり、Bm1が大きくなる代りZ2 /Pが小さくなって
しまう。このため、Z2 /Pが小さくならないよう極対
数Pを小さくすると、固定子電流I1 の増大にて著しい
磁気飽和のおそれがあり、これを避けるべくギャップ長
を大きくすると、Bm1が小さくなる。したがって、ギャ
ップ長を大きくしてもBm1が小さくならないように永久
磁石を突出させており、スロット幅を大きくして回転子
スロット数Z2 が小さくなると共に極対数Pを小さくし
ギャップ長を大きくとる代り永久磁石を突出させたもの
で、Bm1を大きくできトルクTm1の増大が図られる。
【0012】また、〔数1〕にあって第2項であるTm
(Z2 /P)は負号を有し、第1項の基本波トルクTm1
を打消す方向に作用して有効なトルクTm を減少させる
効果を有するので、小さくすることが望ましい。第2項
において、6aq±1次高調波磁束密度Bm (Z2
P)は、回転子スロットに納められた永久磁石による磁
束密度のスロットピッチを1波長として空間分布する成
分のピーク値で、永久磁石の材質とギャップ長によって
決まるが、これらはBm1を最大とするよう設計されると
き、Bm (Z2 /P)も大きな値となり、その値を自由
に変更できない。従って、Tm (Z2 /P)を小さくす
るため、kw (6aq±1)を小さくすることが考えら
れるが、固定子巻線が整数スロット巻線の場合は6aq
±1次はスロット高調波であり、kw (6aq±1)の
絶対値はkw1に等しく1に近い。そこで、分数スロット
巻線を用いることにより、kw (6aq±1)を小さく
し、Tm (Z2 /P)を小さくしたものである。
【0013】
【実施例】ここで、図1〜図7を参照して本発明の実施
例を説明する。図1は回転子10及び固定子11を示し
ている。図1において、固定子11には、その内周に等
ピッチのスロット11aが形成され、その数Z1 (図1
では6)である。このスロット11aには三相巻線12
であるU,V,Wが施され、極数2P(Pは極対数、図
1ではP=1)の回転磁界が生ずるようになっている。
更に、スロット11aの入口部には永久磁石15が埋め
込まれている。他方、回転子10には、その外周に等ピ
ッチのスロット10cを有し、その数Z2 (図1では
7)となっている。そして、この回転子10の全スロッ
ト10cにも永久磁石16が埋込まれている。これらの
永久磁石15と16は図1に示すように半径方向に中心
に向って、すべての磁石が同一極性を持つように着磁さ
れる。そして、これらスロット数Z1 ,Z2 とは、 Z2 =Z1 +P又はZ2 =Z1 −P なる関係を有して形成されている(図1の場合はZ2
1 +P)。
【0014】ここで、永久磁石15,16は、ギャップ
内に突出される構造であり、ギャップ長を大きくとりそ
のギャップ内に例えば図2(b)に示すように突出され
る。図2(b)では一例として固定子11及び回転子1
0にて幅10mmの永久磁石15,16を長さ0.5mmギ
ャップ中に0.17mmずつ突出させた場合を示してい
る。
【0015】図1にて磁気回路に着目するに、各磁石に
よって生ずる磁束は、ギャップを介して磁石と歯の部分
で閉じた磁路を構成するが、通常の電動機の構造では固
定子鉄心の外周と回転子鉄心内周との間に永久磁石によ
り一定の磁位差を生じこれによって固定子鉄心−フレー
ム−ブラケット−軸受部−軸−固定鉄心を磁路とする磁
束を生じ、軸受に有害な現象を生ずるおそれがある。こ
れを防ぐために二つの方法が考案されている。
【0016】その一つの具体例の回転子10は、図3に
示すように軸方向に沿って二つのブロック10a,10
bに分割されていて、ブロック10aのギャップ面であ
るA−B面とブロック10bのギャップ面であるC−D
面とは、互いに異なる方向に磁束が通るようにA−B面
とC−D面では、スロットに納められた永久磁石15,
16の着磁方向を互に逆方向とする。このため上記一定
の磁位差による磁束に対してはブロック10a−固定子
鉄心11−ブロック10b−軸−ブロック10aという
矢印のような閉磁路が形成されるので、軸受部に磁束が
通ることを防止できる。
【0017】更に、ブロック10aとブロック10bと
は、双方のスロット位置が1/2スロットピッチだけ円
周方向に相互にずれた関係を持つように軸14に固定さ
れているので、両ブロックの発生トルクは同一方向とな
る。
【0018】図3は第1の具体例であるが、第2の具体
例は、上記のように回転子鉄心を二つのブロックに分け
ることなく、一ブロックのみとして、直流磁束の磁路の
一部に非磁生部を設けることによって、軸受19に磁束
が通ることを防ぐことができる。永久磁石による直流磁
束は図4において固定子磁束11−フレーム17−ブラ
ケット18−軸受19−軸14−回転子鉄心10−固定
子鉄心11という磁路を通るので、例えばフレーム17
を非磁性材料のアルミニウムフレームとすることによっ
て、直流磁束の循環を容易に防止することができる。
【0019】以上電動機としての説明を行なってきた
が、軸に機械的動力を外部から供給することによって、
発電機としても運転できる。
【0020】これまでの説明は図1のように少数のスロ
ットの組合せで説明してきたが、回転角速度として低速
を必要とする場合にはスロット数をふやせばよい。この
場合Z1 とZ2 とはZ2 =Z1 ±Pの関係があるので図
1のような構造でZ2 を増加するには限界がある。そこ
で図5のように、巻線の入っているスロット以外に歯部
に小スロットを設け、両者の和の全スロット数をZ1
したときに、この全スロット数Z1 に対してZ2 =Z1
±Pが成り立つようにZ2 を選べばよいので、このよう
な構造ではZ2 を充分大きく出来、極低速を容易に得る
ことができる。
【0021】図5はこの変形した電動機のギャップ部を
示しており固定子鉄心11の内周側には三相巻線が挿入
される巻線スロット11aが形成され、この巻線スロッ
ト11a間の歯11bの内周側にも回転子と対向する小
スロット11cが形成されている。そして、この巻線ス
ロット11aの入口部と小スロット11cとは同一幅を
有している。この場合、全スロット数をZ1 とすれば、
固定子鉄心11のスロットピッチφ1 は2π/Z1 の等
ピッチとなっている。なお、巻線スロット11aの入口
部と小スロット11cとは運転時のトルクリップルを低
減するため同一幅とすることは良いが、特にこれに限定
されない。小スロット及び巻線スロットの入口には永久
磁石15がギャップ中に突出しつつ埋め込まれている。
【0022】他方、回転子鉄心10の外周側にもスロッ
ト数Z2 のスロット10cが形成され、このスロット1
0cのスロットピッチφ2 は2π/Z2 の等ピッチとな
っている。これらの回転子のスロットにも永久磁石16
がギャップ中に突出しつつ埋め込まれている。
【0023】今、ここで6種類の具体的なモータのモデ
ルA〜Fについて説明する。表1は各モデルの主要諸元
である。このうちA,B,C,D及びEは図2(a)の
ように永久磁石が突出していないモデルで、Fのみが図
2(b)のように永久磁石を突出させたモデルである。
【表1】
【0024】この表1にあって、A,B,Cは8極のモ
デルで、図5に示すように小スロットによって固定子全
スロット数Z1 とともに回転子小スロット数Z2 を次第
に多くしていったケースを示し、D,E,FはZ2 を少
なくするとともに極数も4極としてZ2 /PをモデルA
と同一に保ちつつスロット幅を大きくし、モデルDはギ
ャップ長を8極と同じ0.25とし、モデルE,Fはギ
ャップ長を0.5と拡げ、A,B,Cに比べD,E,F
では固定子外径寸法を1.11倍とした外は同一の条件
となっている。
【0025】上記モデルにつき図6、図7に示す如く特
性比較をした場合、図6に示すTm−I1 特性及び図7
に示すBm1−I1 特性から明らかなように、モデルAB
CにてZ2 を増大させてもBm1が減少するためにトルク
の大幅な増大は認められず、またモデルDでは電流の増
加とともに歯部の磁気飽和が著しくなるためBm1が急激
に減少している。そこで磁気飽和をさけてギャップ長を
0.5と大きくした場合永久磁石を突出させないモデル
EではDに比べBm1が著しく小さくなり従ってトルクT
m も小さくなっている。ギャップ長を増大した場合のB
m1の減少を避けるために図2(b)に示すように、永久
磁石をギャップ中に突出させたモデルFにおいてはモデ
ルEに比べてBm1及びTm を著しく増大させることがで
きた。モデルE,FのTm −I1 特性比較を下表2にて
示す。
【0026】
【表2】 このように、モデルFではギャップ中に磁石を突出させ
ることによって大幅なトルクの増大が図れる。
【0027】次に分数スロット巻線について説明する。
1極1相のスロット数qと前述の固定子歯に設けた小ス
ロットの1歯当りの数に1を加えた数をaとすると、Z
1 =6aqPであり、Z2 =Z1 ±Pの関係から、回転
子の1極対当りの永久磁石の数は、Z2 /P=Z1 /P
±1=6aq±1であるため、永久磁石による磁束密度
の高調波成分のうちで、この次数の成分は著しく大きな
値となる。ギャップにおける固定子巻線起磁力分布に含
まれる高調波の次数は6l±1次(lは正の整数)であ
るが、そのなかで、6aq±1次の成分は、回転子スロ
ットに納められた永久磁石による有力な高調波成分の次
数と同じであるため、トルクを発生し、その値は〔数
1〕の第2項で示されている。このトルクTm(Z2/p)
基本波磁束によるトルクTm1と反対方向のトルクとなっ
て、有効なトルクを減少することになるので、T
m(Z2/p) は小さい方が望ましい。〔数1〕の第2項の式
から明らかなように、このトルクTm(Z2/p) を小さくす
るにはkW (6aq±1)を小さくすればよいが、通常
の整数スロットの場合、6aq±1次はいわゆるスロッ
ト高調波であるためにその絶対値はkW1に等しく1に近
い値となるので、Tm(Z2/p) はかなりの値となる。
【0028】今ここで、I1 =8(A)として前述の
〔表1〕にて示したモデルA,B,C,D,Fにつき高
調波磁束によるトルクを〔表3〕にて示す。
【表3】
【0029】この表3の如くZ2 /Pが小さいほど高調
波トルクの割合が大きく、Tm(Z2/p ) /Tm (%)が大
きくなってしまう。このことは有効なトルクTm を減少
させることになる。これは前述のように整数スロットの
場合にはkW (6aq±1)が1に近い値をもつためで
あることに着目し、分数スロット巻線とすることによっ
てkW (6aq±1)の値を小さくし、有害なT
m(Z2/p) を小さくできることを明らかにした。
【0030】4極でq=2.5の分数スロット巻線とし
た場合、Z1 =30、Z2 =32となるがこの場合の計
算例をモデルGとして表3に示す。これを整数スロット
のモデルA〜Fと比較すれば、Tm(Z2/p) /Tm の値は
分数スロット巻線とすることによって著しく小さくなる
ことが明らかで、有効トルクの減少が防止可能となるこ
とがわかる。
【0031】これまでの説明は回転子が固定子の内側に
ある通常の構造について行なったが回転子を固定子の外
周部に配置したアウター・ロータ形とすることも出来
る。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、P
M形バーニヤモータにあってZ2 =Z 1 ±Pなるスロッ
ト数で永久磁石を設けたものにあっては、永久磁石をギ
ャップ中に突出させることにより基本波のトルクが増大
し、分数スロット巻線により高調波の負のトルクを減少
させることによって、PM形バーニヤモータの有効トル
クを増大することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成図。
【図2】永久磁石の配置図。
【図3】モータの軸方向に沿う断面図。
【図4】モータの端部の構成図。
【図5】小スロットの説明図。
【図6】Tm −I1 特性線図。
【図7】Bm −I1 特性線図。
【図8】従来のバーニヤモータの構成図。
【符号の説明】
10 回転子 10a,10b ブロック 10c,11a,11b スロット 11 固定子 13,15,16 永久磁石

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スロット数Z1 を有する固定子鉄心と、
    等ピッチにてスロット数Z2 を有する回転子鉄心とを、
    Pを極対数としてZ2 =Z1 +P、またはZ2 =Z1
    Pなる関係に形成し、 上記固定子鉄心のスロットには極対数Pの三相巻線が納
    められ、 上記回転子鉄心を軸方向に沿って二つに分けたブロック
    にて固定子鉄心に対向させ、この二つのブロックどうし
    を回転子スロットピッチの1/2だけ円周方向に相互に
    ずれた位置に軸に固定し、 上記固定子鉄心及び回転子鉄心の少なくとも一方の全ス
    ロットに永久磁石を埋め込み、ブロック毎に全磁石を同
    一方向に着磁するとともに、双方のブロックでは磁石の
    極性が互に逆になるよう着磁するPM形バーニヤモータ
    において、 埋込んだ永久磁石のうち上記固定子鉄心及び回転子鉄心
    の少なくとも一方の永久磁石エアギャップ中に突出
    し、トルクの基本波成分を増大させる構造をなすことを
    特徴とするPM形バーニヤモータ。
  2. 【請求項2】 スロット数Z1 を有する固定子鉄心と、
    等ピッチにてスロット数Z2 を有する回転子鉄心とを、
    Pを極対数としてZ2 =Z1 +P、またはZ2 =Z1
    Pなる関係に形成し、 上記固定子鉄心のスロットには極対数Pの三相巻線が納
    められ、 上記回転子鉄心を軸方向に沿って二つに分けたブロック
    にて固定子鉄心に対向させ、この二つのブロックどうし
    を回転子スロットピッチの1/2だけ円周方向に相互に
    ずれた位置に軸に固定し、 上記固定子鉄心及び回転子鉄心の少なくとも一方の全ス
    ロットに永久磁石を埋め込み、ブロック毎に全磁石を同
    一方向に着磁するとともに、双方のブロックでは磁石の
    極性が互に逆になるよう着磁するPM形バーニヤモータ
    において、 上記三相巻線分数スロット巻線であり、qを固定子巻
    線の毎極毎相のスロット数、aを固定子歯に小スロット
    が設けられた場合は1個の固定子歯に設けた小スロット
    数に1を加えた数、小スロットが設けられていない場合
    は1とするとき、トルクの6aq±1次高調波成分を減
    少させる構造をなすことを特徴とするPM形バーニヤモ
    ータ。
  3. 【請求項3】 スロット数Z1 を有する固定子鉄心と等
    ピッチにてスロット数Z2 を有する回転子鉄心とをPを
    極対数としてZ2 =Z1 +PまたはZ2 =Z1 −Pなる
    関係に形成し、 上記固定子鉄心のスロットには極対数Pの三相巻線が納
    められ、 上記固定子鉄心の全スロット及び回転子鉄心の全スロッ
    トの少なくとも一方の全スロットに永久磁石を埋め込
    み、全磁石を同一方向に着磁するとともに、永久磁石に
    より発生した直流分磁束が、鉄心からフレーム、ブラケ
    ット、軸受部、軸を経て循環することを防止した構造と
    したPM形バーニヤモータにおいて、 埋込んだ永久磁石のうち上記固定子鉄心及び回転子鉄心
    の少なくとも一方の永久磁石エアギャップ中に突出
    し、トルクの基本波成分を増大させる構造をなすことを
    特徴とするPM形バーニヤモータ。
  4. 【請求項4】 スロット数Z1 を有する固定子鉄心と等
    ピッチにてスロット数Z2 を有する回転子鉄心とをPを
    極対数としてZ2 =Z1 +PまたはZ2 =Z1 −Pなる
    関係に形成し、 上記固定子鉄心のスロットには極対数Pの三相巻線が納
    められ、 上記固定子鉄心の全スロット及び回転子鉄心の全スロッ
    トの少なくとも一方の全スロットに永久磁石を埋め込
    み、全磁石を同一方向に着磁するとともに、永久磁石に
    より発生した直流分磁束が鉄心からフレーム、ブラケッ
    ト、軸受部、軸を経て循環することを防止した構造とし
    たPM形バーニヤモータにおいて、 上記三相巻線分数スロット巻線であり、qを固定子巻
    線の毎極毎相のスロット数、aを固定子歯に小スロット
    が設けられた場合は1個の固定子歯に設けた小スロット
    数に1を加えた数、小スロットが設けられていない場合
    は1とするとき、トルクの6aq±1次高調波成分を減
    少させる構造をなすことを特徴とするPM形バーニヤモ
    ータ。
  5. 【請求項5】 スロット数Z 1 を有する固定子鉄心と、
    等ピッチにてスロット数Z 2 を有する回転子鉄心とを、
    Pを極対数としてZ 2 =Z 1 +P、またはZ 2 =Z 1
    Pなる関係に形成し、 上記固定子鉄心のスロットには極対数Pの三相巻線が納
    められ、 上記回転子鉄心を軸方向に沿って二つに分けたブロック
    にて固定子鉄心に対向 させ、この二つのブロックどうし
    を回転子スロットピッチの1/2だけ円周方向に相互に
    ずれた位置に軸に固定し、 上記固定子鉄心及び回転子鉄心の少なくとも一方の全ス
    ロットに永久磁石を埋め込み、ブロック毎に全磁石を同
    一方向に着磁するとともに、双方のブロックでは磁石の
    極性が互に逆になるよう着磁するPM形バーニヤモータ
    において、 上記固定子鉄心の全スロット及び回転子鉄心の全スロッ
    トに永久磁石が埋め込まれ、埋込んだ全ての永久磁石が
    エアギャップ中に突出し、トルクの基本波成分を増大さ
    せる構造をなすことを特徴とするPM形バーニヤモー
    タ。
  6. 【請求項6】 スロット数Z 1 を有する固定子鉄心と等
    ピッチにてスロット数Z 2 を有する回転子鉄心とをPを
    極対数としてZ 2 =Z 1 +PまたはZ 2 =Z 1 −Pなる
    関係に形成し、 上記固定子鉄心のスロットには極対数Pの三相巻線が納
    められ、 上記固定子鉄心の全スロット及び回転子鉄心の全スロッ
    トの少なくとも一方の全スロットに永久磁石を埋め込
    み、全磁石を同一方向に着磁するとともに、永久磁石に
    より発生した直流分磁束が、鉄心からフレーム、ブラケ
    ット、軸受部、軸を経て循環することを防止した構造と
    したPM形バーニヤモータにおいて、 上記固定子鉄心の全スロット及び回転子鉄心の全スロッ
    トに永久磁石が埋め込まれ、埋込んだ全ての永久磁石が
    エアギャップ中に突出し、トルクの基本波成分を増大さ
    せる構造をなすことを特徴とするPM形バーニヤモー
    タ。
  7. 【請求項7】 上記三相巻線が分数スロット巻線であ
    り、qを固定子巻線の毎極毎相のスロット数、aを固定
    子歯に小スロットが設けられた場合は1個の固定子歯に
    設けた小スロット数に1を加えた数、小スロットが設け
    られていない場合は1とするとき、トルクの6aq±1
    次高調波成分を減少させる構造をなすことを特徴とする
    請求項1,3,5又は6のPM形バーニヤモータ。
  8. 【請求項8】 固定子鉄心の固定子歯のギャップ面に小
    スロットを備え、この小スロットと巻線が収められたス
    ロットとを加えたものを固定子全スロット数Z1 とした
    ことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6又は7
    のPM形バーニヤモータ。
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