JP3349498B2 - ケーブルの敷設工法に使用される連結工具 - Google Patents

ケーブルの敷設工法に使用される連結工具

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JP3349498B2 JP2000174899A JP2000174899A JP3349498B2 JP 3349498 B2 JP3349498 B2 JP 3349498B2 JP 2000174899 A JP2000174899 A JP 2000174899A JP 2000174899 A JP2000174899 A JP 2000174899A JP 3349498 B2 JP3349498 B2 JP 3349498B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバケーブ
ル、同軸ケーブル、電力ケーブルなどのケーブルを既設
の配管に挿通して敷設する工法に使用される連結工具に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、通信の高速化と大容量化に対応し
て光ファイバケーブルを各家庭に延設することが行われ
ている。この光ファイバケーブルの各家庭への延設に際
しては、予め地中に埋設された共通の光ファイバ通信網
のマンホールから各家庭のハンドホール間に溝を掘り、
溝に管路を敷設した後、管路に光ファイバケーブルを挿
通し、光ファイバ通信網に接続するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、マンホ
ールと各家庭のハンドホール間に溝を掘り、溝に管路を
敷設して光ファイバケーブルを挿通させる工法では、建
設コストがかさむという問題があった。
【0004】このため、マンホールと各家庭のハンドホ
ールとの間に敷設された既設の管路、例えば、電力ケー
ブルを配設した充孔管路の余剰空間を利用して光ファイ
バケーブルを敷設することが提案されている。この場
合、マンホールと各家庭のハンドホール間に敷設された
充孔管路は、必ずしも直線状に延設されているとは限ら
ず、また、100mを越えるような管路長の場合もあ
る。したがって、充孔管路の一端から光ファイバケーブ
ルを直接押し込むだけでは、湾曲部分で停止して、それ
以上押し込むことができなかったり、途中で電力ケーブ
ルや管路との抵抗によって一定長さ以上に押し込むこと
が困難になるという問題があった。
【0005】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたもので、既設の管路に湾曲部分があったり、管路長
が大きい場合であっても光ファイバケーブルなどのケー
ブルを挿通して敷設するケーブルの敷設工法に使用さ
れ、既設の管路内で確実に連結することのできる連結工
具を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、押込用連結工
具を既設の管路の一端から押し込む一方、引抜用連結工
具を既設の管路の他端から押し込み、既設の管路内で押
込用連結工具と引抜用連結工具とを係合させた後、押込
用連結工具または引抜用連結工具を引き抜いて、通線ロ
ッドに直接または間接的に連結されたケーブルを既設の
管路にわたって挿通するケーブルの敷設工法において、
前記押込用連結工具は、円筒状の金具本体および金具本
体の前端面に一体に設けられた複数本のフックからなる
係合金具と、先端に連結金具が回転自在に保持された通
線ロッドと、から構成され、複数本のフックは、長さが
異なるとともにその鉤部を外方に向けて金具本体の軸線
方向の投影面積内に配置される一方、係合金具の金具本
体が通線ロッドの連結金具に着脱自在に連結され、ま
た、前記引抜用連結工具は、前端に球頭部が設けられる
とともに、軸線方向に間隔をおいて複数個の穴が形成さ
れた金具本体および金具本体の各穴にそれぞれ摺動自在
に挿通され、両端にリングを形成した複数本のワイヤか
らなる受取金具と、先端に連結金具が回転自在に保持さ
れた通線ロッドと、から構成され、受取金具の金具本体
が通線ロッドの連結金具に着脱自在に連結され、押込用
連結工具における係合金具のフックと引抜用連結工具に
おける受取金具のワイヤのリングとが係合可能であるこ
とを特徴とするものである。
【0007】本発明において、既設の管路としては、電
力ケーブルなどが配設されている充孔管路に限らず、何
も配設されていない開孔管路であってもよい他、地中に
埋設された管路に限らず、ビル内に延設されたダクトや
パイプスペースであってもよい。
【0008】本発明において、前記通線ロッドとして
は、既設の管路に押し込む際、係合金具や受取金具と管
路との間、あるいは、管路に配設された電力ケーブルな
どとの間に発生する抵抗によっても容易に腰折れしない
程度の座屈強度と湾曲部分の曲率半径に対応して撓むこ
とができる可撓性を有することが要求される。このよう
な通線ロッドとしては、FRPを塩化ビニル樹脂で被覆
したものを挙げることができる。
【0009】本発明において、ケーブルとしては、光フ
ァイバケーブル、同軸ケーブル、電力ケーブルなどを対
象とすることができる。
【0010】本発明において、前記各通線ロッドには、
それぞれ一定間隔で長さが表示されていることが好まし
い。通線ロッドに長さが表示されていると、予め把握さ
れている既設の管路の長さなどから、既設の管路の一端
から押し込んだ押込用連結工具の係合金具または引抜用
連結工具の受取金具の現在位置を割り出すことができ、
この押込用連結工具の係合金具または引抜用連結工具の
受取金具の現在位置に合わせて設定長さだけ引抜用連結
工具または押込用連結工具を押し込むことにより、押込
用連結工具の係合金具と引抜用連結工具の受取金具とを
確実に遭遇させて係合することができる。
【0011】この場合、ハンドホールなどの狭い空間で
作業する場合の見易さを考慮すると、通線ロッドの外周
面の周方向に適宜間隔をおいて複数箇所に、例えば、1
20度の間隔をおいて3カ所に同一長さを表示すること
が好ましい。
【0012】本発明によれば、既設の管路の一端から湾
曲部分などの途中位置まで押込用連結工具を押し込む一
方、既設の管路の他端から引抜用連結工具を押し込むこ
とにより、押込用連結工具における係合金具のフック
と、引抜用連結工具における受取金具のワイヤのリング
とを既設の管路内で短時間に、かつ、確実に係合させる
ことができる。すなわち、係合金具の複数本のフック
は、長さが異なるとともにその鉤部を外方に向けて金具
本体の軸線方向の投影面積内に配置され、一方、受取金
具の複数本のワイヤは、その長さの範囲内であらゆる方
向に散らばるため、係合金具のフックと受取金具のワイ
ヤのリングとの係合する確率が大きくなり、短時間に、
かつ、確実に係合させることができるとともに、両者の
係合は容易に外れることはない。この後、押込用連結工
具または引抜用連結工具を引き抜くことにより、それら
一方の通線ロッドに直接または導綱ロープを介して間接
的に連結されたケーブルを既設の管路にわたって挿通す
ることができる。
【0013】また、押込用連結工具の係合金具が、既設
の管路の湾曲部分において、側圧を受けたとしても、そ
の変形を確実に防止することができる他、電力ケーブル
などが配設された充孔管路に押し込んだ場合、湾曲部分
において、電力ケーブルなどに側圧を作用させたとして
も、電力ケーブルなどを損傷させることもない。
【0014】したがって、このような係合金具は、側圧
を受けにくいことから、既設の管路として、内面がフラ
ットなGP管に好適に使用することができる。
【0015】また、本発明は、押込用連結工具を既設の
管路の一端から押し込む一方、引抜用連結工具を既設の
管路の他端から押し込み、既設の管路内で押込用連結工
具と引抜用連結工具とを係合させた後、押込用連結工具
または引抜用連結工具を引き抜いて、通線ロッドに直接
または間接的に連結されたケーブルを既設の管路にわた
って挿通するケーブルの敷設工法において、前記押込用
連結工具は、後端面の外周縁部に複数本のフィンが一体
に設けられた砲弾状の金具本体および金具本体の後端部
に着脱自在に連結された延長金具からなる係合金具と、
先端に連結金具が回転自在に保持された通線ロッドと、
から構成され、延長金具は、フィンの内面との間に一定
間隔を有する外径に形成されるとともに、フィンの長さ
よりも大きな長さに形成される一方、係合金具の延長金
具が通線ロッドの連結金具に着脱自在に連結され、ま
た、前記引抜用連結工具は、前端に球頭部が設けられる
とともに、軸線方向に間隔をおいて複数個の穴が形成さ
れた金具本体および金具本体の各穴にそれぞれ摺動自在
に挿通され、両端にリングを形成した複数本のワイヤか
らなる受取金具と、先端に連結金具が回転自在に保持さ
れた通線ロッドと、から構成され、受取金具の金具本体
が通線ロッドの連結金具に着脱自在に連結され、押込用
連結工具における係合金具のフィンと引抜用連結工具に
おける受取金具のワイヤのリングとが係合可能であるこ
とを特徴とするものである。
【0016】本発明において、既設の管路としては、電
力ケーブルなどが配設されている充孔管路に限らず、何
も配設されていない開孔管路であってもよい他、地中に
埋設された管路に限らず、ビル内に延設されたダクトや
パイプスペースであってもよい。
【0017】本発明において、前記通線ロッドとして
は、既設の管路に押し込む際、係合金具や受取金具と管
路との間、あるいは、管路に配設された電力ケーブルな
どとの間に発生する抵抗によっても容易に腰折れしない
程度の座屈強度と湾曲部分の曲率半径に対応して撓むこ
とができる可撓性を有することが要求される。このよう
な通線ロッドとしては、FRPを塩化ビニル樹脂で被覆
したものを挙げることができる。
【0018】本発明において、ケーブルとしては、光フ
ァイバケーブル、同軸ケーブル、電力ケーブルなどを対
象とすることができる。
【0019】本発明において、前記各通線ロッドには、
それぞれ一定間隔で長さが表示されていることが好まし
い。通線ロッドに長さが表示されていると、予め把握さ
れている既設の管路の長さなどから、既設の管路の一端
から押し込んだ押込用連結工具の係合金具または引抜用
連結工具の受取金具の現在位置を割り出すことができ、
この押込用連結工具の係合金具または引抜用連結工具の
受取金具の現在位置に合わせて設定長さだけ引抜用連結
工具または押込用連結工具を押し込むことにより、押込
用連結工具の係合金具と引抜用連結工具の受取金具とを
確実に遭遇させて係合することができる。
【0020】この場合、ハンドホールなどの狭い空間で
作業する場合の見易さを考慮すると、通線ロッドの外周
面の周方向に適宜間隔をおいて複数箇所に、例えば、1
20度の間隔をおいて3カ所に同一長さを表示すること
が好ましい。
【0021】本発明によれば、既設の管路の一端から湾
曲部分などの途中位置まで押込用連結工具を押し込む一
方、既設の管路の他端から引抜用連結工具を押し込むこ
とにより、押込用連結工具における係合金具のフィン
と、引抜用連結工具における受取金具のワイヤのリング
とを既設の管路内で短時間に、かつ、確実に係合させる
ことができる。すなわち、係合金具の複数本のフィン
は、砲弾状の金具本体の後端面の外周縁部に一体に設け
られ、金具本体に連結された延長金具との間に一定間隔
を有するとともに、延長金具よりも短小に形成され、一
方、受取金具の複数本のワイヤは、その長さの範囲内で
あらゆる方向に散らばるため、係合金具のフィンと受取
金具のワイヤのリングとの係合する確率が大きくなり、
短時間に、かつ、確実に係合させることができるととも
に、両者の係合は容易に外れることはない。この後、押
込用連結工具または引抜用連結工具を引き抜くことによ
り、それら一方の通線ロッドに直接または導綱ロープを
介して間接的に連結されたケーブルを既設の管路にわた
って挿通することができる。
【0022】また、押込用連結工具の係合金具は、既設
の管路内に障害物があっても、容易に乗り越えることが
できる。
【0023】したがって、このような係合金具は、押し
込み時に抵抗を受けにくいことから、既設の管路とし
て、内面にリブなどの凹凸部を有するフレキ管に好適に
使用することができる。
【0024】本発明において、前記引抜用連結工具は、
通線ロッドの先端に一定長さの小径の通線ロッドが連結
され、小径の通線ロッドの先端に連結金具が回転自在に
保持され、小径の通線ロッドの連結金具に受取金具の金
具本体が着脱自在に連結されていると、既設の管路の湾
曲部分の曲率半径が小さい場合であっても、小径の通線
ロッドが大きく撓んで湾曲部分の外方で待機している押
込用連結工具の係合金具に遭遇させることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0026】図1および図2には、ケーブルの敷設工法
の概略が示されている。
【0027】図1および図2において、マンホールMと
各家庭のハンドホールHとの間には、既設の管路1が敷
設されている。そして、既設の管路1にわたって光ファ
イバケーブルを敷設するため、押込用連結工具2と引抜
用連結工具3が用意されている。
【0028】押込用連結工具2は、図3に示すように、
後端部に雄ねじ211が形成された略円筒状の金具本体
21と、金具本体21の前端面から前方に向けて突出さ
れた複数個の係合部、すなわち、複数本のフック22
と、雌ねじが形成された連結金具(ナット)231を回
転自在に保持する接続金具23と、接続金具23がかし
め接続された通線ロッド24と、から構成され、接続金
具23の連結金具231に金具本体21の雄ねじ211
が螺合されている。したがって、金具本体21は、接続
金具23を介して通線ロッド24に回転自在に、かつ、
着脱自在に連結されている。
【0029】ここで、金具本体21および係合部として
の複数本のフック22によって係合金具25が形成さ
れ、複数本のフック22は、金具本体21の前端面から
の突出長さが異なるとともに、その鉤部22aを外方に
向けて金具本体21の軸線方向の投影面積内に配置され
ている(図3(b)参照)。
【0030】引抜用連結工具3は、図4に示すように、
後端部に雄ねじ311が形成されるとともに、軸線方向
に間隔をおいて直径方向に貫通する複数個の穴31aが
形成された円筒状の金具本体31と、金具本体31の穴
31aに摺動自在に嵌挿され、両端部にリング321を
形成した複数本のワイヤ32と、雌ねじが形成された連
結金具(ナット)331を回転自在に保持する接続金具
33と、接続金具33がかしめ接続された通線ロッド3
4と、から構成され、接続金具33の連結金具331に
金具本体31の雄ねじ311が螺合されている。したが
って、金具本体31は、接続金具33を介して通線ロッ
ド34に回転自在に、かつ、着脱自在に連結されてい
る。
【0031】ここで、金具本体31および両端にリング
321を形成した複数本のワイヤ32によって受取金具
35が形成されている。そして、金具本体31の穴31
aは、周方向に90度の間隔をおいて交互に形成されて
おり、各穴31aにそれぞれワイヤ32を挿通した際、
各ワイヤ32の両端部をかしめてリング321が形成さ
れるようになっている。
【0032】なお、金具本体31の前端には、金具本体
31の外径よりも大きな外径の球頭部36がネジ結合さ
れている。
【0033】また、通線ロッド24,34は、FRPを
塩化ビニル樹脂で被覆したもので、容易に腰折れしない
程度の座屈強度と湾曲部分の曲率半径に対応して撓むこ
とができる可撓性を有している。そして、通線ロッド2
4,34の外周面には、1m間隔で長さが表示されてい
る。この場合、ハンドホールHなどの狭い空間で作業す
る場合の見易さを考慮して、例えば、120度の間隔で
3カ所に長さを表示することが好ましい。
【0034】次に、このように構成した押込用連結工具
2および引抜用連結工具3を用いて既設の管路1に光フ
ァイバケーブルを敷設する手順について説明する。
【0035】なお、この実施形態における既設の管路1
は、例えば、電力ケーブルCが配設された充孔管路11
である。この充孔管路11は、直径80mmのGP管で
あって、その空隙幅は約21mmである。また、湾曲部
分の曲率半径として310mmが許容されている。
【0036】このため、前述した押込用連結工具2の最
大外径部分である金具本体21の外径および引抜用連結
工具3の最大外径部分である球頭部36の外径は、空隙
幅21mmに対して17mmに設定されている。また、
外径8.5mmの通線ロッド24,34が使用されてい
る。
【0037】まず、マンホールMに開口する充孔管路1
1の一端から押込用連結工具2を押し込む。この場合、
充孔管路11の長さ、湾曲部分の位置およびその曲率半
径などは、予め把握されており、それに対応して押込用
連結工具2を設定された長さだけ押し込む。この際、押
し込まれた押込用連結工具2の先端位置は、通線ロッド
24に付された長さ表示によって把握することができ
る。
【0038】一方、ハンドホールHに開口する充孔管路
11の他端から引抜用連結工具3を押し込む。この引抜
用連結工具3の押込み長さは、充孔管路11の長さなど
ともに、押込用連結工具2の先端位置から計算すること
ができ、その設定された長さは、通線ロッド35の外周
面に付された長さ表示に基づいて把握することができ
る。したがって、押込用連結工具2の係合金具25と引
抜用連結工具3の受取金具35とは、充孔管路11の設
定位置で遭遇している。
【0039】押込用連結工具2および引抜用連結工具3
が、通線ロッド24,34に表示された長さに基づいて
それぞれ設定長さだけ充孔管路11に押し込まれると、
引抜用連結工具3を押し引きし、押込用連結工具2を構
成するフック22の鉤部22aに、引抜用連結工具3を
構成するワイヤ32のリング321を係合させる。この
場合、ワイヤ32は、金具本体31に対して摺動自在に
嵌挿されていることから、充孔管路11や電力ケーブル
Cとの摩擦によって、また、充孔管路11の内面に沿っ
て回り込むなどして、その長さ範囲内において、充孔管
路11の空隙部の異なる任意の位置にリング321が散
らばって位置することになる。したがって、引抜用連結
工具3を押し引きすることにより、ワイヤ32のリング
321をフック22の鉤部22aに短時間に係合させ、
押込用連結工具2と引抜用連結工具3とを連結すること
ができる。
【0040】押込用連結工具2と引抜用連結工具3とが
連結されたならば、引抜用連結工具2と押込用連結工具
3との連結状態が外れないように、一定の引張力を作用
させた状態で引抜用連結工具3を徐々にハンドホールH
から引き抜き、通線ロッド24を充孔管路11のマンホ
ールM側一端からハンドホールH側他端にわたって挿通
して敷設する。
【0041】通線ロッド24が充孔管路11にわたって
敷設されたならば、通線ロッド24の一端に光ファイバ
ケーブル(図示せず)を接続し、通線ロッド24を充孔
管路11の一端または他端から引き出せば、充孔管路1
1にわたって光ファイバケーブルを挿通して敷設するこ
とができる。
【0042】ここで、既設の管路1である充孔管路11
の管路長が大きい場合であっても、押込用連結工具2と
引抜用連結工具3とでその長さを二分することができる
ことから、これまで以上の長さの管路長に対応すること
ができる。また、充孔管路11に所定の曲率半径の湾曲
部分があったとしても、通線ロッド24,34が撓んで
係合金具25および受取金具35は湾曲部分を乗り越え
ることができる。
【0043】この結果、既設の管路1である充孔管路1
1に湾曲部分があったり、管路長が大きい場合であって
も、押込用連結工具2および引抜用連結工具3を利用し
て充孔管路11にわたって短時間に光ファイバケーブル
を挿通して敷設することができる。
【0044】この実施形態においては、充孔管路11の
マンホールM側一端から押込用連結工具2を押し込むと
ともに、充孔管路11のハンドホールH側他端から引抜
用連結工具3を押し込む場合を説明したが、充孔管路1
1の長さや形状によっては、充孔管路11のマンホール
M側一端から引抜用連結工具3を押し込むとともに、充
孔管路11のハンドホールH側他端から押込用連結工具
2を押し込むようにしてもよい。
【0045】また、引抜用連結工具3を引き抜き、押込
用連結工具2の通線ロッド24に光ファイバケーブルを
連結して充孔管路11に挿通する場合を説明したが、押
込用連結工具2を引き抜き、引抜用連結工具3の通線ロ
ッド34に光ファイバケーブルを連結して充孔管路11
に挿通することもできる。
【0046】この場合、通線ロッド24,34と光ファ
イバケーブルを直接連結する方式に代えて、導綱ロープ
を介して通線ロッド24,34と光ファイバケーブルを
連結してもよい。
【0047】さらに、引抜用連結金具3において、図5
(a)に示すように、通線ロッド34の先端に一定長さ
の小径の通線ロッド341を接続し、小径の通線ロッド
341の先端に接続金具33を介して金具本体31を連
結することもできる。このように、通線ロッド34に小
径の通線ロッド341を接続すると、小径の通線ロッド
341の可撓性はさらに大きくなることから、より曲率
半径の小さな湾曲部分に対応することが可能となる(図
5(b)参照)。
【0048】ところで、前述した実施形態の押込用連結
工具2の係合金具25としては、内面がフラットな充孔
管路11であるGP管に対応するように、金具本体21
の先端に、鉤部22aを有するフック22を係合部とし
て一体に設けたものを例示したが、このような実施形態
に限定するものではない。
【0049】例えば、図6に示すように、前端部が砲弾
状に形成された金具本体26と、係合部として、金具本
体26の後端面の外周縁部に適宜間隔をおいて、例え
ば、120度の間隔をおいて後方に向けて一体に突出形
成され、先端に向かうにしたがって先細となるフィン2
7と、から係合金具25を構成することもできる。この
場合、金具本体26に雄ねじを形成して接続金具23の
連結金具231に連結することもできるが、係合部であ
るフィン27と、引抜用連結工具3のワイヤ32のリン
グ321との係合が円滑に行われるように、フィン27
の内面との間にワイヤ32の直径以上の隙間を確保する
ことができる外径と、フィン27の長さよりも大きな長
さを有する延長金具28を介在させ、延長金具28の前
後端部に形成された雄ねじ281,282をそれぞれ金
具本体26および接続金具23の連結金具231に連結
することが好ましい。
【0050】なお、前述した実施形態においては、電気
ケーブルCが配設された既設の充孔管路11に光ファイ
バケーブルを敷設する場合を説明したが、光ファイバケ
ーブルに限らず同軸ケーブルや電気ケーブルなどの他の
ケーブルを敷設する場合にも適用することができるとと
もに、電気ケーブルなどが敷設された充孔管路11に限
らず、新設の何も配設されていない開孔管路に敷設する
こともできる。
【0051】また、既設の管路1としては、マンホール
と各家庭間の地中に埋設された管路に限らず、ビル内に
敷設されたダクトやパイプスペースに適用することもで
きる。
【0052】
【発明の効果】以上のように本発明のケーブルの敷設工
法に使用される連結工具によれば、既設の管路の一端お
よび他端からそれぞれ押し込まれた押込用連結工具にお
ける係合金具のフックまたはフィンと、引抜用連結工具
における受取金具のワイヤのリングとを既設の管路内で
短時間に、かつ、確実に係合させることができる。この
場合、既設の管路に湾曲部分が存在しているとしても、
容易に乗り越えることができるとともに、管路長が大き
くても、押込用連結工具および引抜用連結工具で二分し
て対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の連結工具を用いたケーブルの敷設工法
を説明する該略図である。
【図2】連結工具の連結状態を示す図1のA部の拡大図
である。
【図3】本発明のケーブルの敷設工法に使用される押込
用連結工具の一実施形態を示す側面図およびその正面図
である。
【図4】本発明のケーブルの敷設工法に使用される引抜
用連結工具の一実施形態を示す側面図である。
【図5】押込用連結工具の他の実施形態を示す断面図お
よびその係合金具の背面図である。
【図6】引抜用連結工具の変形例を示す側面図およびそ
の使用状態の説明図である。
【符号の説明】
1 既設の管路 11 充孔管路 2 押込用連結工具 21,26 金具本体 22 フック 22a 鉤部 23 接続金具 231 連結金具 24 通線ロッド 25 係合金具 27 フィン 28 延長金具 3 引抜用連結工具 31 金具本体 32 ワイヤ 321 リング 33 接続金具 331 連結金具 34 通線ロッド 341 小径の通線ロッド 35 受取金具 36 球頭部 C 電力ケーブル M マンホール H ハンドホール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 東森 正治 大阪府大阪市北区中之島3丁目3番22号 関西電力株式会社内 (72)発明者 松岡 弘之 大阪府大阪市北区中之島3丁目3番22号 関西電力株式会社内 (72)発明者 久保田 幸一 大阪府大阪市北区本庄東2丁目3番41号 株式会社きんでん内 (56)参考文献 特開 平10−336829(JP,A) 実開 昭61−165019(JP,U) 実開 昭59−37811(JP,U) 実開 昭59−161316(JP,U) 実開 昭62−54517(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02G 1/06 G02B 6/46 H02G 1/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押込用連結工具を既設の管路の一端から
    押し込む一方、引抜用連結工具を既設の管路の他端から
    押し込み、既設の管路内で押込用連結工具と引抜用連結
    工具とを係合させた後、押込用連結工具または引抜用連
    結工具を引き抜いて、通線ロッドに直接または間接的に
    連結されたケーブルを既設の管路にわたって挿通するケ
    ーブルの敷設工法において、前記押込用連結工具は、
    筒状の金具本体および金具本体の前端面に一体に設けら
    れた複数本のフックからなる係合金具と、先端に連結金
    具が回転自在に保持された通線ロッドと、から構成さ
    れ、複数本のフックは、長さが異なるとともにその鉤部
    を外方に向けて金具本体の軸線方向の投影面積内に配置
    される一方、係合金具の金具本体が通線ロッドの連結金
    に着脱自在に連結され、また、前記引抜用連結工具
    は、前端に球頭部が設けられるとともに、軸線方向に間
    隔をおいて複数個の穴が形成された金具本体および金具
    本体の各穴にそれぞれ摺動自在に挿通され、両端にリン
    グを形成した複数本のワイヤからなる受取金具と、先端
    に連結金具が回転自在に保持された通線ロッドと、から
    構成され、受取金具の金具本体が通線ロッドの連結金具
    に着脱自在に連結され、押込用連結工具における係合金
    具のフック引抜用連結工具における受取金具のワイヤ
    のリングとが係合可能であることを特徴とするケーブル
    の敷設工法に使用される連結工具。
  2. 【請求項2】 押込用連結工具を既設の管路の一端から
    押し込む一方、引抜用連結工具を既設の管路の他端から
    押し込み、既設の管路内で押込用連結工具と引抜用連結
    工具とを係合させた後、押込用連結工具または引抜用連
    結工具を引き抜いて、通線ロッドに直接または間接的に
    連結されたケーブルを既設の管路にわたって挿通するケ
    ーブルの敷設工法において、前記押込用連結工具は、
    端面の外周縁部に複数本のフィンが一体に設けられた砲
    弾状の金具本体および金具本体の後端部に着脱自在に連
    結された延長金具からなる係合金具と、先端に連結金具
    が回転自在に保持された通線ロッドと、から構成され、
    延長金具は、フィンの内面との間に一定間隔を有する外
    径に形成されるとともに、フィンの長さよりも大き な長
    さに形成される一方、係合金具の延長金具が通線ロッド
    の連結金具に着脱自在に連結され、また、前記引抜用連
    結工具は、前端に球頭部が設けられるとともに、軸線方
    向に間隔をおいて複数個の穴が形成された金具本体およ
    び金具本体の各穴にそれぞれ摺動自在に挿通され、両端
    にリングを形成した複数本のワイヤからなる受取金具
    と、先端に連結金具が回転自在に保持された通線ロッド
    と、から構成され、受取金具の金具本体が通線ロッドの
    連結金具に着脱自在に連結され、押込用連結工具におけ
    係合金具のフィン引抜用連結工具における受取金具
    のワイヤのリングとが係合可能であることを特徴とする
    ケーブルの敷設工法に使用される連結工具。
  3. 【請求項3】 前記引抜用連結工具は、通線ロッドの先
    端に一定長さの小径の通線ロッドが連結され、小径の通
    線ロッドの先端に連結金具が回転自在に保持され、小径
    の通線ロッドの連結金具に受取金具の金具本体が着脱自
    在に連結されていることを特徴とする請求項1または2
    記載のケーブルの敷設工法に使用される連結工具。
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