JP3345738B2 - 非開削地中配管工法における推進装置の注水機構 - Google Patents
非開削地中配管工法における推進装置の注水機構Info
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Description
地表面を開削することなしに、所定間隔を置いて構築し
た発進立坑と到達立坑の間に、埋設管を発進立坑から到
達立坑へ土中を推進させて埋設するもので、特に、小口
径管を一工程工法により埋設する非開削地中配管工法に
おける推進装置の注水機構に関するものである。
管の埋設工事において、交通事情、近隣の住民感情など
により、地表面を開削して管を埋設する工法に代えて、
配管の計画線上に所定の間隔距離をおいて発進立坑と到
達立坑を設け、埋設管を発進立坑から到達立坑へ土中の
中を推進させて発進立坑と到達立坑の間に配管する非開
削の推進工法が知られている。
式に大別されるが、前記一工程方式により小口径管を敷
設する推進装置としては、種々の機器及び施行法がある
が、そのうちの一つに、埋設管を土中に押圧推進する推
進機、埋設管の中にセットする排土用のスクリュウコン
ベア、及び内部に測量用のタ−ゲットを内蔵する斜切管
等の機器から構成され、スクリュウコンベアを埋設管の
中にセットし、前記斜切管を最先となるスクリュウコン
ベアの先端に接続し、前記斜切管を先頭にしてスクリュ
ウコンベアをセットした埋設管を推進機により発進立坑
から地中へ突き押し推進させ、前記スクリュウコンベア
の軸は両端を貫通する管軸になり、測量器により、推進
機の後ろからスクリュウコンベアの軸の内筒を通して斜
切管に備える前記測量器のタ−ゲットを直視することに
より推進方向を計画中心線に一致するように修正しなが
ら、埋設管を順次継ぎ足して推進させて到達立坑へ到達
させ、発進立坑と到達立坑の間に埋設管を敷設する推進
装置及び施行法が良く知られている。
進装置は、斜切管で土中を突き押して推進する方式のも
のであるため、50メ−トル以上の長距離の推進能力を
得るには、適応土質が軟弱土及び普通土の地盤に限ら
れ、硬質粘土や締まった砂土質の地盤に対しては適応能
力がなかった。また、小口径の埋設管の場合でも、50
メ−トル以上の長距離の推進距離を得るためには、スク
リュウコンベアの軸は、軸の内筒を通して斜切管に内蔵
する測量用のタ−ゲットを長距離に亙って直視可能とす
るために十分な内径を確保しなければならないために、
軸径を大きくすると、軸の外周に備える羽根の高さが低
くなって排土効率が悪くなり、その結果、適応土質は軟
弱土質及び普通土質の地盤に限られている。これに対
し、羽根を高くすると軸の内径が小さくなって方向修正
器の直視能力が低下し、結局、推進距離が短くなる問題
があった。
地盤を注水により緩めることにより長距離推進を得るこ
とが可能である。しかしながら、小口径管の場合、スク
リュウコンベアは、例えば、管軸の内筒の中に注水パイ
プ等を設けると、管軸の内径が狭くなって測量用タ−ゲ
ットに対する測量能力を低下することになり、従って、
前述したような管軸の内径と羽根の高さとの関係、即
ち、前記タ−ゲットに対する測量能力とスクリュウコン
ベアの排土能力との関係から検討して、管軸の内筒の中
に注水パイプ等を設ける余地はなく、それ故に、小口径
管の一工程方式の推進装置に注水機構を設けることは推
進距離を短くするか、適応土質が軟弱土及び普通土に限
定されることになるだけという問題点があった。
ものであって、その目的とするところは、小口径の埋設
管を敷設する一工程工法において、スクリュウコンベア
の軸の外周に備える羽根の推進方向側の付け根に沿って
注水パイプをつるまき状に設けて形成することにより、
測量器のタ−ゲットに対する直視能力及び羽根の排土能
力を低下させることなく注水機構の設備を実現すること
により、軟弱土、普通土はいうまでもなく、硬質粘土や
締まった砂土質の地盤に対しても小口径管の長距離推進
を可能とした非開削配管工法における推進装置の注水機
構を提供するものである。
に、本発明にかかる非開削地中配管工法における推進装
置の注水機構は、発進立坑から推進機により、内部にス
クリュウコンベアを設けた埋設管を計画中心線に合わせ
て最先となる前記スクリュウコンベアの先端に接続した
先頭管により所定距離まで突き押し推進して発進立坑と
到達立坑の間に埋設管を敷設する推進装置において、前
記スクリュウコンベアは両端を貫通する管軸になる軸の
外周に羽根をつる巻き状に巻つけ、このスクリュウコン
ベアは送水パイプを羽根の付け根に沿って巻つけて軸の
外周につる巻き状に設け、軸の両端に設けた接続フラン
ジに前記送水パイプの両端を接続する連通孔を穿設して
形成する。
巻き状に巻つけた羽根の推進方向側となる面の付け根に
沿った軸の外周に注水パイプをつる巻き状に設けるのが
好ましい。
続フランジは楕円形状に形成し、羽根の端部が接続フラ
ンジの短軸位置になるようにし、スクリュウコンベアの
接続部における排土機能が接続フランジによって妨げら
れないようにするのが好ましい。また、先頭管と接続す
る最先となるスクリュウコンベアは、一端側を前記先頭
管の接続フランジの形状に一致する円形に形成し、他端
を前記スクリュウコンベアの接続フランジと一致する楕
円形状に形成するのが好ましい。
トを備えてなる先頭管は、接続フランジの接続面に設け
た連通口からフランジの外周面に導通穿設した放水口を
設け且つ前記放水口には一端を自由状態とする可撓性の
キャップを設置するのが好ましい。
の間を一周する空室を設けると共に前記空室に連通する
給水栓を有する被覆筒を前記外筒に水蜜に回転自在に設
置し且つ前記空室から接続フランジの側面に導通開口す
る通水路を設けてスイベル装置を形成し、両端のフラン
ジにそれぞれ通水路を貫通穿設して注水パイプの両端を
連通接続してなる回転装置を形成し、前記回転装置に前
記スイベル装置を互いの通水路を連通させて接続設置す
るのが好ましい。
参照して説明すると、図1は本発明の非開削の地中配管
工法に使用する推進機の一例を示す概略図で、推進機1
は駆動本体2を油圧ジャッキ3によりベッド4の上を前
進後退自在せしめてなり、スクリュウコウベア5をセッ
トした埋設管6を前記駆動本体2に設置し、測量用のタ
−ゲット7を備えた先頭管8を先頭となるスクリュウコ
ンベア5に接続して推進機1の油圧ジャッキ3で押圧し
て埋設管6を土中へ推進させる。前記推進機1はスクリ
ュウコンベア5を回転させる筒体になる回転装置9を有
し、前記スクリュウコンベア5を回転させて埋設管6の
中に取り込まれたズリを推進立坑へ排土する。前記スク
リュウコンベア5の軸10は両端を貫通する管軸になり
この軸10の外周に羽根11をつる巻状に巻つけて形成
され、前記推進機1の後部に据えつけた測量器7aによ
り、前記回転装置9から前記軸10の内筒を通して先頭
管8に備える測量用のタ−ゲット7を直視して推進方向
を修正しながら埋設管6を油圧ジャッキ3で押圧して土
中へ推進する。
図、図3はその要部拡大断面図、図4は両側の接続フラ
ンジを示す平面図、図5はスクリュウコンベアの側面図
を示し、スクリュウコンベア5は羽根11の付け根に沿
って軸10の外周につる巻状に送水パイプ12を設置
し、前記スクリュウコンベア5の両端に接続フランジ1
3a,13bを有し、この接続フランジ13a,13b
には送水パイプ12を接続する連通孔14a,14bが
貫通穿設される。前記スクリュウコンベア5は両端の接
続フランジ13a,13bに備えるボルト孔15a,1
5bを介してボルト締めにより複数のスクリュウコンベ
ア5が順次継ぎ足し自在せしめられる。また、スクリュ
ウコンベア5は羽根11の推進方向裏側に土圧がかかる
ので、前記送水パイプ12は土圧のかからない羽根11
の推進方向前面側の付け根に設けるのが好ましい。
で、先頭管8は先端を斜切りした斜切管として形成さ
れ、内部に測量用のタ−ゲット7を備えてなり、基端側
に備える接続フランジ16の接続側面に前記スクリュウ
コンベア5の接続フランジ13aの連通孔14aと重合
連通する連通口17を設けてこの連通孔17を接続フラ
ンジ16の外周面に導通穿設する放水口18を設けて形
成される。前記放水口18には、図8に示すように、可
撓性を有するキャップ19を一端を固着し且つ他端を自
由状態として設置し、前記放水口18への土砂の侵入が
阻止すると共に放水口18から出る水がキャップ19の
自由端側から土中へ放水されるようにするのが好まし
い。
ランジ13a,13bは、図5に示すように、楕円形状
に形成し、羽根11の両端部を接続フランジ13a,1
3bの楕円形の短軸側周面に位置させて、スクリュウコ
ンベアを連結したときに互いの羽根11が接続され、接
続部における排土機能がこれらの接続フランジ13a,
13bによって妨げられないようにするのが好ましい。
また、一端側の接続フランジ13aの接続面に楕円形の
長軸方向の凹溝20aを穿設し、他端側の接続フランジ
13bには前記凹溝20aを嵌合する楕円形の長軸方向
の凸条20bを突設し、これらの凹溝20aと凸条20
bとの嵌合により、複数のスクリュウコンベア5の接続
を堅固確実にするのが好ましい。
リュウコンベア5aは、図6に示すように、一端側の接
続フランジ13cを前記先頭管8の接続フランジ16の
円形形状に一致する円形に形成し、他端側には前記スク
リュウコンベア5に備える楕円形状になり凸状20bを
有する接続フランジ13bを設けて形成するのが好まし
い。
置9にはスイベル装置21が接続設置される。このスイ
ベル装置21は、両端を貫通する内筒22に外筒23を
水蜜に一体に重合固着してこれら内筒22と外筒23の
間を一周して密封する空室24を形成し、前記外筒23
の外周に被覆筒25を水密に且つ回転自在に設置し、こ
の被覆筒25には前記空室24に連通する給水栓26が
設けられ、前記空室24は前記内筒21及び外筒23の
一端側に備える接続フランジ27a,27bに導通し且
つフランジ27aの側面に開口する通水路28を設けて
形成する。
9a,29bに通水路30a,30bをそれぞれ貫通穿
設し、注水パイプ31を前記フランジ29a,29bの
通水路30a,30bに接続設置して形成する。この回
転装置9のフランジ29bに前記スイベル装置20の接
続フランジ27aを接合して通水路28と30bとを重
合連通せしめる。そして回転装置9の回転に伴ってスベ
ル装置21も連動回転し、被覆筒25は一定の位置に固
定維持し、給水栓26は一定位置に固定保持され、給水
栓26から供給された水は空室24から通水路28と注
水パイプ31を通って回転装置9の先端の通水路30a
へ送水される。
いて、前記送水パイプはスクリュウコンベアの軸の外周
に備える羽根の推進方向側の付け根に沿ってつる巻き状
に巻つけたことにより、土圧によって羽根の回転力を減
少させることがなく、埋設管の推進力も確実に確保して
地盤の推進先端に注水する。そして測量用のタ−ゲット
の直視能力及び羽根の排土能力を低下させることなく注
水機構の設備を実現することにより、軟弱土、普通土は
いうまでもなく、硬質粘土や締まった砂土質の地盤に対
して小口径管の長距離推進を可能とする。
しも前記の構造に形成する必要はなく、他の従来手段に
よりスクリュウコンベアの送水パイプに接続してもよい
ことはいうまでもない。
小口径の埋設管を敷設する一工程工法において、スクリ
ュウコンベアの軸の外周に備える羽根の推進方向側の付
け根に沿って注水パイプをつるまき状に設けて形成する
ことにより、測量器のタ−ゲットに対する直視能力及び
羽根の排土能力を低下させることなく注水機構の設備を
実現することにより、軟弱土、普通土はいうまでもな
く、硬質粘土や締まった砂土質の地盤に対して小口径管
の長距離推進を可能とし、しかも、注水パイプを羽根の
推進方向に面する側の付け根に設けることにより、土圧
の影響を受けることがないので、注水パイプをスクリュ
ウコンベアの軸の外周に設けたことにより推進能力を減
少させることもない等の利点がある。
ある。
である。
ンジを示す要部平面図である。
の一方の接続フランジを示す側面図である。
る。
す縦断正面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 発進立坑から推進機により、内部にスク
リュウコンベアを設けた埋設管を計画中心線に合わせて
最先となる前記スクリュウコンベアの先端に接続した先
頭管により所定距離まで突き押し推進して発進立坑と到
達立坑の間に埋設管を敷設する推進装置において、前記
スクリュウコンベアは両端を貫通する管軸になる軸の外
周に羽根をつる巻き状に巻つけ、このスクリュウコンベ
アは送水パイプを羽根の付け根に沿って巻つけて軸の外
周につる巻き状に設け、軸の両端に設けた接続フランジ
に前記送水パイプの両端を接続する連通孔を穿設して形
成したことを特徴とする非開削地中配管工法における推
進装置の注水機構。 - 【請求項2】 発進立坑から推進機により、内部にスク
リュウコンベアを設けた埋設管を計画中心線に合わせて
最先となる前記スクリュウコンベアの先端に接続した先
頭管により所定距離まで突き押し推進して発進立坑と到
達立坑の間に埋設管を敷設する推進装置において、両端
を貫通する管軸になる軸の外周に羽根をつる巻き状に巻
つけ、送水パイプを羽根の付け根に沿って巻つけて軸の
外周につる巻き状に設けると共に軸の両端に設けた接続
フランジに前記送水パイプの両端を接続する連通孔を設
けて形成したスクリュウコンベアと、接続フランジの接
続面に設けた連通口からフランジの外周面に導通穿設し
た放水口を設け且つ先端を斜切し内部に測量用のタ−ゲ
ットを備えてなる先頭管と、スクリュウパイプの回転装
置にスベル装置を設けた推進装置とからなることを特徴
とする非開削地中配管工法における推進装置の注水機
構。 - 【請求項3】発進立坑から推進機により、内部にスクリ
ュウコンベアを設けた埋設管を計画中心線に合わせて最
先となる前記スクリュウコンベアの先端に接続した先頭
管により所定距離まで突き押し推進して発進立坑と到達
立坑の間に埋設管を敷設する推進装置において、両端を
貫通する管軸になる軸の外周に羽根をつる巻き状に巻つ
け、送水パイプを羽根の付け根に沿って巻つけて軸の外
周につる巻き状に設けると共に軸の両端に接続フランジ
を設けてこの接続フランジに前記送水パイプの両端を接
続する連通孔を設けて形成したスクリュウコンベアと、
接続フランジの接続面に設けた連通孔からフランジの外
周面に導通穿設した放水口を設け且つ先端を斜切し内部
に測量用のタ−ゲットを備えてなる先頭管と、水蜜に重
合する内筒と外筒の間を一周する空室を設けると共に前
記空室に連通する給水栓を有する被覆筒を前記外筒に水
蜜に回転自在に設置し且つ前記空室から接続フランジの
側面に導通開口する通水路を設けて形成したスイベル装
置と、両端のフランジにそれぞれ通水路を貫通穿設して
注水パイプの両端を連通接続してなる回転装置に前記ス
イベル装置を互いの通水路を連通させて接続設置した推
進機とよりなることを特徴とする非開削地中配管工法に
おける推進装置の注水機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26799795A JP3345738B2 (ja) | 1995-09-22 | 1995-09-22 | 非開削地中配管工法における推進装置の注水機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26799795A JP3345738B2 (ja) | 1995-09-22 | 1995-09-22 | 非開削地中配管工法における推進装置の注水機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0989160A JPH0989160A (ja) | 1997-03-31 |
JP3345738B2 true JP3345738B2 (ja) | 2002-11-18 |
Family
ID=17452484
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26799795A Expired - Fee Related JP3345738B2 (ja) | 1995-09-22 | 1995-09-22 | 非開削地中配管工法における推進装置の注水機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3345738B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999049866A1 (fr) * | 1998-03-31 | 1999-10-07 | Tanabe Seiyaku Co., Ltd. | Agents prophylactiques/therapeutiques contre les troubles urinaires |
-
1995
- 1995-09-22 JP JP26799795A patent/JP3345738B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0989160A (ja) | 1997-03-31 |
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