JP3345377B2 - 通信制御システム及び通信制御方法 - Google Patents

通信制御システム及び通信制御方法

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JP3345377B2
JP3345377B2 JP21959499A JP21959499A JP3345377B2 JP 3345377 B2 JP3345377 B2 JP 3345377B2 JP 21959499 A JP21959499 A JP 21959499A JP 21959499 A JP21959499 A JP 21959499A JP 3345377 B2 JP3345377 B2 JP 3345377B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、通信制御システ
ム及び通信制御方法に係り、特に、電話回線を介した通
信に付随する様々な代金の決済手段を備えた通信制御シ
ステム及び通信制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、携帯電話やPHSといった移動通
信端末から海外へ電話を掛ける場合には、予め国際通信
事業者との間で利用契約を締結しておく必要がある。す
なわち、「携帯電話・PHS国際利用契約申込書」に自
己の氏名、住所、連絡先、支払方法等を記入した上で国
際通信事業者に提出する。この際、クレジットカードを
持っている者は支払方法として「クレジット払い」を選
択できるが、そうでない者は国際通信事業者のもとに出
向くか、あるいは手紙等で審査を受けた上で、保証金の
納付が必要な「請求書払い」を選択せざるを得ないた
め、承認されるまで時間を要する。あるいは、国際電話
専用のプリペイドカードを利用する方法もある。この場
合、利用者は着信者側の「国番号及+市外局番(エリア
・コード/地域番号)+相手先電話番号(市内局番+加
入者番号)」に先だって、当該プリペイドカードに記入
されたカード番号を携帯電話等から入力することによ
り、カード度数の範囲内で海外と通話をすることができ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、現在では複
数の国際通信事業者がサービス内容の独自性を武器に競
争を繰り広げており、通話料も一律ではなく、時間帯や
相手国(地域)に応じて大きな差が生じるのが普通であ
る。このため、海外に頻繁に電話を掛ける必要のある者
は、時間帯や相手国(地域)に応じて最も通話料の安い
通信事業者を使い分けたいという希望を当然に抱くこと
となる。
【0004】しかしながら、そのためには予め複数の通
信事業者との間で利用契約を締結しておかなければなら
ず、非常に手間がかかることとなる。特に、クレジット
カードを持てない者の場合、各通信事業者毎に保証金を
納付しておく煩わしさがある。
【0005】プリペイドカードを利用すれば、予め契約
を締結したり保証金を納付したりといった煩雑さからは
解放されるが、通信事業者を使い分けるためには複数種
類のプリペイドカードを購入しておかなければならない
という問題が残る。また、プリペイドカードの場合、着
信者側の国番号、市外局番(エリア・コード)、市内局
番、加入者番号を入力する前に、上記したようにカード
に記載された当該カード固有の番号を入力する必要があ
るが、このカード番号自体の桁数が比較的多く(例えば
「31−723−7381−5419−#」など)、途
中で一箇所でも誤入力すれば最初から入力し直さなけれ
ばならず、非常に不便であった。特に、比較的長時間の
通話するために多くのプリペイドカードを繋げて利用す
る場合には、各プリペイドカードの番号を連続入力する
必要があり、非常に面倒な作業を強いられることとな
る。
【0006】以上は国際電話の利用者にとっての不便な
点であるが、プリペイドカードの場合にはカード自体を
作成するコストがかかるのはもちろんのこと、金券とし
ての価値を有するカードの輸送や保管にも大きなコスト
がかかるという、カード発行者側にとって不便な点もあ
った。
【0007】さらに、最近では電話やパソコン通信(イ
ンターネット通信を含む)を利用した通信販売が盛んに
行われているが、安全な代金の決済方法が確立していな
い。通常は、商品到着後に通販業者の口座に振り込む
か、あるいは配達時に商品と交換で運送業者に支払うこ
とが行われている(いわゆる「代引き」)。
【0008】しかしながら、振込方式の場合、通販業者
側には常に貸倒の危険性がつきまとう。また、商品購入
者側にも、金融機関まで出向いて振り込む必要があり、
振込手数料も負担しなければならない。代引き方式の場
合には、通販業者側の貸倒は発生しないが、比較的高額
の代引き手数料を購入者側が負担しなければならないと
いう問題がある。
【0009】この発明は、従来の上記問題点を解決する
ために案出されたものであり、事前審査や保証金の差入
れを要する利用契約を予め国際通信事業者と締結した
り、複数種類のプリペイドカードを購入したりすること
なく、簡単な手続で移動通信端末から国際電話を掛けら
れるようにでき、しかも通話料の最も安い国際通信事業
者を自由に使い分けることを可能にする技術の確立を目
的としている。また、電話回線を介した通信販売に関し
て、安全確実で手間のかからない代金決済技術を確立す
ることをも目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に記載の通信制御システムは、発信者側端
末と複数の通信事業者の交換機との間に介装される通信
制御システムであって、各通信事業者にそれぞれ割り当
てられた複数の回線と、上記発信者の予納金額を発信者
番号に対応させて記憶しておく残高記憶手段と、各通信
事業者の料金体系を記録しておく料金記憶手段と、上記
発信者側端末からこの通信制御システムの回線に接続さ
れた場合に、その発信者番号をキーとして上記残高記憶
手段を検索し、当該発信者の予納金残高を確認する残高
確認手段と、上記残高に基づき、当該発信者の通話を許
可するか否かを決定する通話可否決定手段と、発信者側
末が接続してきた回線番号によって一つの通信事業者
を特定する通信事業者特定手段と、発信者側端末から入
力された着信者側の番号及び上記予納金残高を、上記通
信事業者の料金体系に当てはめて通話可能時間を算出す
る通話可能時間算出手段と、上記通信事業者の交換機を
経由して発信者側端末と着信者側端末とを接続させる回
線接続手段と、上記発信者側端末と着信者側端末間の通
話時間を計測する通話時間計測手段と、上記通話可能時
間を経過した時点で発信者側端末と着信者側端末間の通
話路を切断する回線切断手段と、上記通話時間を当該通
信事業者の料金体系に当てはめて通話料を算出する通話
料算出手段と、上記残高記憶手段内における当該発信者
の予納金残高から上記通話料を減じる残高更新手段とを
備えている。
【0011】また、請求項4に記載の通信制御方法は、
発信者側端末と複数の通信事業者の交換機との間に介装
された通信制御システムにおける通信制御方法であっ
て、発信者の予納金額を、発信者番号に対応させて残高
記憶手段に記憶させておくステップと、複数の通信事業
者の料金体系を、料金記憶手段に記憶させておくステッ
プと、上記発信者側端末からこの通信制御システムの回
線に接続された場合に、その発信者番号をキーとして上
記残高記憶手段を検索し、当該発信者の予納金残高を確
認するステップと、上記予納金残高に基づき、当該発信
者の通話を許可するか否かを決定するステップと、複数
の通信事業者にそれぞれ異なる回線番号を割り当ててお
き、上記発信者側端末が接続してきた回線番号によって
一つの通信事業者を特定するステップと、発信者側端末
から入力された着信者側の番号及び上記予納金残高を、
上記通信事業者の料金体系に当てはめて通話可能時間を
算出するステップと、上記通信事業者の交換機を経由し
て、発信者側端末と着信者側端末とを接続させるステッ
プと、上記発信者側端末と着信者側端末間の通話時間を
計測するステップと、上記通話可能時間を経過した時点
で、発信者側端末と着信者側端末間の通話路を切断する
ステップと、両者間の通話時間を当該通信事業者の料金
体系に当てはめて通話料を算出するステップと、上記残
高記憶手段内における当該発信者の予納金残高から上記
通話料を減じるステップとを備えている。
【0012】上記通信制御システム及び通信制御方法に
よれば、発信者の予納残高が不足しいている場合には通
話が許可されず、また通話の途中で残高がなくなった場
合には強制的に回線が切断される。選択された通信事業
者には、予め納付された金額の中から通話料に相当する
分が後日支払われる。すなわち、この通信制御システム
及び通信制御方法を利用した通話であれば、通信事業者
側に通話料の貸倒が発生する危険性は一切なくなる。こ
のため、国際通信事業者は従来のように厳重な審査や保
証金を課す必要がなくなり、利用希望者(発信者)は、
ただ自己の移動通信端末の発信者番号を申告すると共に
一定金額以上の予納金を納付するだけで国際電話が掛け
られるようになる。もちろん、残高記憶手段内に予納金
残高を記憶させるためには、現金の納付を伴った一定の
手続きが必要とされるが、各通信事業者毎に契約を締結
したり保証金を納付したりすることに比べれば、その煩
雑さは格段に軽減される。
【0013】発信者側端末からこの通信制御システムに
接続するために入力する電話番号として、各通信事業者
毎に異なる回線番号が割り当てられているため、発信者
が接続すると同時に一つの通信事業者が特定されること
となり、発信者は複数の通信事業者の中から時間帯や相
手国に応じて料金的に最も有利な通信事業者を自由に選
択することができるようになる。また、どの通信事業者
を選択した場合でも、通話料は残高記憶手段内の予納金
残高を減ずることで一元的に精算されるため、通話料の
支払い管理が簡便化される。
【0014】なお、複数の通信事業者が独自のサービス
を競っている状況は国際通信分野に限られるものではな
く、国内通信事業者間でも時間帯や相手先地域によって
通話料に大きな差が生じているのが現状である。したが
って、上記した通信制御システム及び通信制御方法は、
複数の国内通信事業者間で最も通話料が安い事業者を選
択することにも応用できる。あるいは、国際通信事業者
と国内通信事業者を選択可能な状態としておき、発信者
側端末から入力された番号に基づいて特定の国際通信事
業者あるいは国内通信事業者を選択するよう構成するこ
ともできる。
【0015】上記の通信制御方法において、発信者の暗
証番号を発信者番号と関連付けて所定の記憶手段内に格
納しておき、上記発信者から任意の端末を通じてこの通
信制御システムの特定の回線に接続された場合に、発信
者番号及び暗証番号の入力を促すと共に、入力された発
信者番号及び暗証番号と上記記憶手段内に格納されてい
る発信者番号及び暗証番号のデータとを比較してその正
当性を判定し、正当であると判定された場合に当該発信
者の通話を許可するように運用することもできる。
【0016】上記の通信制御システム及び通信制御方法
に、クレジットカードによる決済を導入することもでき
る。すなわち、請求項2に記載の通信制御システムは、
クレジットカードによる決済を選択した発信者のクレジ
ットカードに関する情報を発信者番号に対応させて記憶
しておくクレジットカード記憶手段と、上記発信者側端
末からこの通信制御システムの回線に接続された場合
に、その発信者番号を基に、当該発信者が予納決済選択
者であるかクレジットカード決済選択者であるかを判断
する決済種別識別手段と、当該発信者がクレジットカー
ド決済選択者であると判断した場合、当該発信者のクレ
ジットカード情報を外部のクレジットカード会社が管理
するコンピュータシステムに送信して当該発信者の信用
照会を行う信用照会手段と、上記信用照会の結果に基づ
き、当該発信者の通話を許可するか否かを決定する通話
可否決定手段と、上記通話可否決定手段において通話可
能と判断した場合に、上記通信事業者の交換機を経由し
て発信者側端末と着信者側端末とを接続させる回線接続
手段と、上記発信者側端末と着信者側端末間の通話時間
を計測する通話時間計測手段と、上記通話時間を当該通
信事業者の料金体系に当てはめて通話料を算出する通話
料算出手段と、上記通話料を上記クレジットカード会社
が管理するコンピュータシステムに送信する通話料請求
手段とを備えている。また、請求項6に記載の通信制御
方法は、クレジットカードによる決済を選択した発信者
のクレジットカードに関する情報を、発信者番号に対応
させてクレジットカード記憶手段に記憶させておくステ
ップと、上記発信者側端末からこの通信制御システムの
回線に接続された場合に、その発信者番号を基に当該発
信者が予納決済選択者であるかクレジットカード決済選
択者であるかを識別するステップと、当該発信者がクレ
ジットカード決済選択者であると判断した場合に、当該
発信者のクレジットカード情報を外部のクレジット会社
が管理するコンピュータシステムに送信して当該発信者
の信用照会を行うステップと、上記信用照会の結果に基
づき、当該発信者の通話を許可するか否かを決定するス
テップと、上記において通話可能の決定がなされた場合
に、上記通信事業者の交換機を経由して発信者側端末と
着信者側端末を接続させるステップと、上記発信者側端
末と着信者側端末間の通話時間を計測するステップと、
上記通話時間を上記通信事業者の料金体系に当てはめて
通話料を算出するステップと、上記通話料を上記コンピ
ュータシステムに送信して通話料を請求するステップと
を備えている。
【0017】この結果、クレジットカードによる決済を
希望する発信者も本システムを利用することが可能とな
り、システム全体の利用価値が高まる。なお、当該発信
者が予納決済選択者であるか、あるいはクレジットカー
ド決済選択者であるかを区別するには、残高記憶手段あ
るいはクレジットカード記憶手段内に予め識別コードを
発信者番号に関連付けて格納しておき、これを認識する
ことで実現される。また、同一の発信者をクレジットカ
ード決済選択者と予納決済選択者の両方に登録してお
き、発信者側端末から入力された特定のダイヤル信号に
基づいて、発信の都度、クレジットカード決済選択者と
して処理するか、あるいは予納決済選択者として処理す
るのかを決済種別識別手段が判断するよう構成すること
も当然に可能である。この結果、通常は予納決済を中心
に利用しつつも、一時的に残高不足に陥った場合にはク
レジットカード決済に切り替えて通話を行うことが可能
となり、発信者にとっての利便性が向上する。
【0018】上記の通信制御システム及び通信制御方法
は、携帯電話等の通話料の決済に関するものであった
が、これを一歩進めて、通信回線を利用した通信販売の
代金決済に応用することもできる。すなわち、請求項3
記載の通信制御システムは、請求項1の通信制御システ
ムであって、通信販売の対象となる商品に関する情報を
記憶しておく商品記憶手段と、上記発信者側端末から通
信販売専用の番号に接続された場合に、その発信者番号
をキーとして上記残高記憶手段を検索し、当該発信者の
予納金残高を確認する残高確認手段と、上記発信者側端
末から入力された信号によって特定された商品の購入代
金を総計する金額算定手段と、当該購入代金と上記予納
残高とを比較し、代金決済が可能か否かを判断する手段
と、代金決済が可能な場合には、上記予納残高から当該
代金を減ずる残高更新手段とを備えたことを特徴として
いる。また、請求項7に記載の通信制御方法は、請求項
4の通信制御方法であって、通信販売の対象となる商品
に関する情報を所定の記憶手段に記憶させておくステッ
プと、上記発信者側端末から通信販売専用の番号に接続
された場合に、その発信者番号をキーとして上記残高記
憶手段を検索し、当該発信者の予納金残高を確認するス
テップと、上記発信者側の端末から入力された信号によ
って特定された商品の購入代金を総計するステップと、
当該購入代金と上記予納残高とを比較し、代金決済が可
能か否かを判断するステップと、代金決済が可能な場合
には、上記予納残高から当該代金を減ずる更新を実行す
るステップとを備えたことを特徴としている。
【0019】上記の通信制御システム及び通信制御方法
によれば、発信者によって予め納付された金額の範囲で
通信販売を行えるため、商品提供者側には貸倒が発生す
る危険性が一切なく、代金の回収を確実に行うことがで
きる。発信者側とっても、わざわざ代金を振り込む手間
が省けるし、送金手数料や代引き手数料を節約できる利
点がある。また、発信者は必要に応じて通話料金の決済
と通販代金の決済とを行うことができて便利である。
記のようにして商品の決済が完了した後、商品提供者に
よって発信者に対する商品の発送処理が行われることは
いうまでもない。なお、上記「商品」には取引価値を有
するあらゆるものが該当し、有体物の他にコンピュータ
のソフトウェアや各種データ等の「情報」も含まれてい
る。商品が「情報」の場合には、電話回線を通じて発信
者に直接送信すればよい。
【0020】この発明に係る通信制御システム及び通信
制御方法における「発信者側端末」としては、移動通信
端末(携帯電話及びPHS)のみならず、通常の電話器
(固定式電話器)、通信機能を備えたパソコンや携帯情
報端末(PDA)が広く含まれる。また、「通信事業
者」には、上記の通り国際通信事業者及び国内通信事業
者が含まれるものである。この発明に係る通信制御シス
テム及び通信制御方法は、日本以外の国においても適用
可能であることはいうまでもない。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は、この発明に係る第1の通
信制御システム10を示すブロック図である。この第1の
通信制御システム10は、携帯電話等のユーザである発信
者12と、国際電信電話(KDD)や日本テレコム(J
T)、国際デジタル通信(IDC)等の複数の国際通信
事業者A〜Cの交換機α〜γとの間に介在し、携帯電話
13等の発信者側端末と海外の着信者14間における国際通
信事業者A〜Cを経由しての回線接続や回線切断、通話
料の課金処理等を行うものである。この第1の通信制御
システム10は、回線の接続や切断を実現する回線切替装
置16と、予め登録された発信者12毎に予納金の残高情報
を格納しておく残高データベース18と、通信事業者A〜
C毎の対地別料金体系情報を格納しておく料金データベ
ース20と、システム全体の運用を司るシステム中枢部22
とを備えている。
【0022】このシステム中枢部22は、後述するように
コンピュータのCPU(中央処理装置)によって構成さ
れており、該CPUによって専用のアプリケーション・
プログラムを実行することにより、図示のような機能構
成部を具備することとなる。すなわち、回線の接続状況
を監視すると共に、回線切替装置16を駆動・制御する回
線制御部24と、残高データベース18を検索して個々の発
信者12の予納金残高を確認する残高確認部26と、当該残
高に基づいて通話の可否を決定する通話可否決定部28
と、発信者側端末(携帯電話13)から入力された特定の
番号(ダイヤル信号)に基づいて、発信者12が選択した
一の通信事業者を特定する通信事業者特定部29と、料金
データベース20内の料金データと残高データとを照合し
て通話可能時間を算出する通話可能時間算出部30と、発
信者側端末13と着信者側端末32間の回線接続と同時に通
話時間の計測を開始する通話時間計測部34と、上記通話
時間を料金データベース20内の料金体系に当てはめて通
話料を算出する通話料算出部36と、残高データベース18
内の残高データの更新を行う残高更新部38と、特定のメ
ッセージ信号を生成するメッセージ生成部40とを少なく
とも備えている。このメッセージ生成部40によって生成
されたメッセージ信号は、音声合成装置42を介して音声
化され、回線切替装置16を経由して発信者側端末13に送
信される。
【0023】この第1の通信制御システム10において
は、残高データベース18が残高記憶手段に、料金データ
ベース20が料金記憶手段に、残高確認部26が残高確認手
段に、通話可否決定部28が通話可否決定手段に、通信事
業者特定部29が通信事業者特定手段に、通話可能時間算
出部30が通話可能時間算出手段に、回線切替装置16及び
回線制御部24が回線接続手段(回線切断手段)に、通話
時間計測部34が通話時間計測手段に、通話料算出部36が
通話料算出手段に、残高更新部38が残高更新手段にそれ
ぞれ該当する。
【0024】発信者側端末13とこの通信制御システム10
との間には、移動体通信網を含めた公衆回線網44aが介
在しており、この公衆回線網44aと回線切替装置16との
間は、例えばISDN回線(INS1500)46aによって接続さ
れている。また、各国際通信事業者A〜Cと通信制御シ
ステム10との間にも公衆回線網44bが介在しており、こ
の公衆回線網44bと回線切替装置16との間も、例えばIS
DN回線(INS1500)46bによって接続されている。
【0025】つぎに、第1の通信制御システム10の実際
の運用方法について説明する。まず、この通信制御シス
テム10の利用を希望する者は、予め残高データベース18
内に予納残高情報が登録されている必要がある。図2に
示すように、この残高データベース18内には、発信者12
の所有する携帯電話13の電話番号、すなわち発信者番号
をキーとし、現在の残高、更新日、契約者名等の項目を
備えたテーブルが用意されている。
【0026】この予納残高情報の新規登録は、例えば以
下のようにして行う。利用希望者は、図示しない所定
の振込用紙に自己の携帯電話13の番号(発信者番号)、
氏名、住所、予納金額等(ただし、少なくとも発信者番
号及び予納金額の記入があれば足りる)を記入して、現
金と共に金融機関やコンビニエンス・ストアに差し出
す。上記振込用紙の控え票に金融機関やコンビニエン
ス・ストアの受領印を押してもらい、この控え票をこの
通信制御システムの運用者にFAXにて送信する。シ
ステム運用者は、残高入力装置48(キーボード等)を用
いて発信者番号や予納された金額、氏名等を入力する。
この入力データは、残高更新部38を介して残高データベ
ース18内に格納される。
【0027】このように、事前審査もなく極めて簡単な
手続によって残高データベース18内に発信者番号と残高
情報を登録することができ、しかも登録完了と同時に利
用可能となるため、利用者希望者にとっては大きなメリ
ットがある。登録に先立って予納金の納付が必要とされ
るが、これはあくまでも利用希望者が自ら金額を設定す
るものであり、従来の利用契約時に強制的に納付させら
れる一律高額な保証金とは性格が全く異なるものといえ
る。
【0028】なお、金融機関やコンビニエンス・ストア
側の情報管理システムを構成するコンピュータと、この
通信制御システム10を構成するコンピュータとをオンラ
インで接続しておけば、上記及びの行程は不要とな
る。すなわち、金融機関やコンビニエンス・ストアの端
末から発信者番号や予納金額等のデータが入力された時
点で、自動的にこの通信制御システム10の残高更新部38
を経由して残高データベース18内に登録される。したが
って、利用希望者が控え票をFAXしたり、システム運
用者がデータを入力する手間が省ける。この場合、金融
機関やコンビニエンス・ストアの端末が、残高入力装置
48として機能することとなる。
【0029】残高を補充する場合も、以下のように基本
的には上記と同様の方法を用いる。上記登録後にシス
テム運用者より発行される、当該登録者の少なくとも発
信者番号が予め印刷された振込用紙に補充する金額を記
入して、現金と共に金融機関やコンビニエンス・ストア
に差し出す。上記振込用紙の控え票に金融機関やコン
ビニエンス・ストアの受領印を押してもらい、この控え
票を本システムの運用者にFAXにて送信する。本シ
ステム運用者は、残高入力装置48(キーボード等)を用
いて補充された金額を入力する。この入力データは、残
高更新部38を介して残高データベース18内に格納され
る。
【0030】この残高補充の場合にも、金融機関やコン
ビニエンス・ストア側のコンピュータと、この通信制御
システム10のコンピュータをオンラインで接続しておけ
ば、補充された金額データが自動的に残高データベース
18内に登録されるため、登録者自身で控え票をFAXし
たり、システム運用者が更新データを入力する手間が省
ける。
【0031】一旦登録された利用者に対しては、発信者
番号と金額情報がバーコードで記載された振込用紙を多
数発行しておき、この振込用紙に該当する現金を添えて
コンビニエンス・ストアに差し出してもらい、バーコー
ドリーダで上記バーコードを読み取った時点で自動的に
残高データベース18の残高が増額されるように構成して
もよい。この場合、バーコードリーダが残高入力装置48
として機能することとなる。あるいは、発信者側端末13
に発信者番号、あるいは発信者番号と関連付けられた他
の番号を示すバーコードラベルを貼付しておき、このバ
ーコードをバーコードリーダで読み取ると共に、実際に
支払われた金額情報をレジ端末等で入力することによっ
て残高の補充が完了するようにしてもよい。
【0032】以上のようにして残高データベース18内に
予納残高情報が登録された利用者は、まず初めに、シス
テム運用者より指定された特定の電話番号を自己の携帯
電話13に短縮登録する。この電話番号は、「KDDなら
03−5555−5555」、「JTなら03−333
3−3333」というように、各国際通信事業者A〜C
毎にシステム運用者が割り当てたものであり、これを利
用者は、例えばKDDなら「短縮001」、JTなら
「短縮002」というように予め短縮登録しておく。そ
して、現在の時間帯で米国に電話するにはKDDを利用
するのが最も料金的に有利であると判断した利用者は、
上記番号「短縮001」を入力する。この結果、回線切
替装置16を介して本システム10との間で通話路が確立さ
れる。
【0033】図3のフローチャートに示すように、回線
制御部24においては当該携帯電話13の発信者番号を認識
し(S10)、これを残高確認部26に送出する。この発信
者番号のデータは、発信者側の公衆回線網44aに属する
交換機から転送されて来るものであり、例えばNTTの
発信者番号通知サービスを利用することができる。残高
確認部26では、この発信者番号をキーワードとして、上
記残高データベース18を検索し、当該発信者の現在の予
納金残高を確認する(S12)。ここで確認された残高デ
ータは、通話可否決定部28に送出される。通話可否決定
部28においては、上記残高が通話を許可するに足りるか
否かを判定する(S14)。すなわち、残高が予め設定さ
れた金額(例えば15円)未満の場合、「通話不可」の判
定を下し、この判定結果を回線制御部24及びメッセージ
生成部40へ送出する。メッセージ生成部40においては、
例えば「残高が足りないのでお繋ぎできません」といっ
た趣旨のメッセージ信号を生成し、音声合成装置42に出
力する。これを受けた音声合成装置42は、当該メッセー
ジ信号に対応した音声を合成し、回線切替装置16を介し
て発信者側端末13に送信する(S16)。なお、上記メッ
セージ生成部40において、日本語の他に中国語や韓国
語、英語等の外国語に対応したメッセージ信号を生成
し、これを音声合成装置42によって各国語に音声化して
順次発信者側端末13に送信するよう構成するのが望まし
い。回線制御部24は、上記音声メッセージの送信が完了
した時点で、発信者側端末13との間の回線を切断する。
【0034】これに対し、予納金残高が一定金額以上の
場合には、通話可否決定部28は「通話可能」の判定を下
すと共に、この判定結果を回線制御部24及びメッセージ
生成部40に送出する。メッセージ生成部40においては、
例えば「1000円分、通話可能です。相手先の国番号
及び電話番号を入力して下さい」といった内容のメッセ
ージ信号を生成し、これを音声合成装置42に出力する。
音声合成装置42によって音声化されたメッセージは、回
線切替装置16を経由して発信者側端末13に送信される
(S18)。また、通信事業者特定部29においては、本シ
ステム10に接続するために発信者側端末13から最初に入
力された電話番号(「短縮001」すなわち「03−5
555−5555」)によって、発信者12が利用を希望
している国際通信事業者Aを特定する(S19)。発信者
12が相手先の国番号、市外局番(エリア・コード)、市
内局番、及び加入者番号を入力すると、通話可能時間算
出部30は国番号等を認識し(S20)、これをキーワード
として料金データベース20を検索し、国際通信事業者A
の料金体系に上記残高を当てはめて通話可能な時間を算
出する(S22)。
【0035】料金データベース20内には、図4に例示し
たように、国番号及び市外局番(エリア・コード)毎に
区分された通話料の単価情報が、各国際通信事業者A〜
C毎に格納されている(図4は、一例として通信事業者
Aの料金体系の一部を示している)。そこで、まず上記
のように通信事業者特定部29において国際通信事業者A
が絞られ(S19)、つぎに入力された国番号及び現在の
日時情報から通話料の単価が決定される。この単価と上
記残高とを照合することで、具体的な通話可能時間が算
出される。例えば、残高700円の状況下で日曜日にア
ルゼンチン(国番号「54」)に国際電話をかける場合、
通話可能時間は28分となる。なお、国番号と単価が1対
1で対応している場合には、上記のように国番号のみに
よって通話可能時間が決定されるが、一つの国番号が複
数の国や地域に対応している場合には、国番号+市外局
番(エリア・コード)によって単価を決定すればよい。
【0036】上記のようにして通話可能時間が算出され
ると、この結果は回線制御部24及びメッセージ生成部40
に送出される。メッセージ生成部40では、例えば「28
分、通話可能です。ただいまお繋ぎします」といった内
容のメッセージ信号を生成して音声合成装置42に出力
し、音声合成装置42ではこれに対応した音声が合成さ
れ、回線切替装置16を経由して発信者側端末13に送信さ
れる。その後回線制御部24は、選択された国際通信事業
者の国際プレフィクス番号(「001」や「004
1」、「0061」等)+相手先の国番号+市外局番+
市内局番+加入者番号に対応したダイヤル信号を生成
し、回線切替装置16を介して公衆回線網44b側に送出す
る。そして、国際通信事業者Aの交換機αを経由して着
信者側端末32との間で通話路が確立された時点で、回線
切替装置16は発信者側端末13と着信者側端末32の回線と
を接続させる(S24)。また、同時に通話時間計測部34
が通話時間の計測を開始する(S26)。
【0037】回線制御部24は、通話時間計測部34からの
計測結果を常時監視し、通話可能時間を経過したか否か
を判定する(S28)。そして、通話可能時間が経過した
場合には、直ちに回線切替装置16に制御信号を出力し、
発信者側端末13と着信者側端末32間の回線を強制的に切
断する(S30)。また、通話時間計測部34における計測
結果、すなわち通話時間は通話時間計測部34から通話料
算出部36に出力される。通話料算出部36では、この通話
時間及び料金データベース20内に格納された上記料金体
系に基づいて実際の通話料を算出し(S32)、これを残
高更新部38へと出力する。残高更新部38は、残高データ
ベース18内の残高から上記通話料を差し引いた額(すな
わち0円)を新たな残高情報として更新登録する(S3
4)。
【0038】通話可能時間内において通話が終了した場
合、すなわち発信者側端末13と着信者側端末32との間で
自発的な回線切断行為が行われた場合には、回線制御部
24が切断信号(終話信号)を検出し(S36)、通話時間
計測部34における通話時間の計測が停止される。通話時
間計測部34において計測された通話時間は、通話時間計
測部34から通話料算出部36に出力される。通話料算出部
36では、この通話時間及び料金データベース20内に格納
された上記料金体系に基づいて実際の通話料を算出し
(S32)、これを残高更新部38へと出力する。残高更新
部38は、残高データベース18内の残高からこの通話料を
差し引いた額を新たな残高情報として更新登録(S34)
する。なお、上記のように通話終了後に通話料をまとめ
て算出する代わりに、通話料算出部36において、通話時
間計測部34からの出力及び上記料金体系に基づき、通話
開始と同時に通話料を積算していくように運用してもよ
い。
【0039】時間帯や相手国によっては、上記の国際通
信事業者Aよりも、他の国際通信事業者Bの方が通話料
が安い場合がある。その場合には、発信者12は国際通信
事業者B用に割り当てられた別の電話番号を入力して第
1の通信制御システム10に接続する。システム側では、
掛かってきた当該電話番号によって国際通信事業者Bが
選択されたことを認識し、以後は上記と同様の手順によ
って当該通信事業者Bを経由した国際通話を実現させ
る。発信者12側では、利用可能な国際通信事業者A〜C
に対応した複数の電話番号を使い分ける必要があるが、
この電話番号自体は上記のように発信者側端末(携帯電
話)13に予め短縮ダイヤル登録されているため、それほ
どの手間とはならない。
【0040】なお、上記のように通話可能時間が経過し
た時点で突然回線を切断する(S30)のではなく、「あ
と1分で通話時間が終了します」といった内容の警告を
メッセージ生成部40及び音声合成装置42によって作成
し、回線切替装置16を介して発信者側端末13に送出する
よう構成してもよい。あるいは、回線を切断する代わり
に、残高を越えた通話料分を一定の限度内でマイナスの
残高として残高データベース18に記録しておき、つぎに
残高の補充が行われた際に前回までのマイナス残高を精
算するよう、柔軟に運用することも可能である。
【0041】この第1の通信制御システム10の利用によ
って生じた国際通話料については、各国際通信事業者A
〜Cからシステム運用者に対して後日請求されることと
なる。システム運用者は、金融機関やコンビニエンス・
ストアを通じて自己の銀行口座に振り込まれた発信者12
の予納金を、この支払に充当させる。
【0042】発信者12がこの通信制御システム10を利用
する度に、一定の割合で手数料を残高の中から徴収する
よう運用してもよい。例えば、料金データベース20内の
各通信事業者毎の料金体系に、初めから一定の手数料分
を上乗せしておき、通話可能時間の算出や通話料の算出
に際して当該上乗せ料金を基準に計算すれば、残高の減
額分と国際通信事業者への支払分との差額を手数料とし
て確保することができる。
【0043】上記残高データベース18内、あるいは独立
した他のデータベース内には、各発信者番号毎に、通話
した日時、利用した国際通信事業者名、着信者番号、通
話時間、通話料、残高補充日、補充金額等の履歴データ
が格納されている。そして、この履歴データを一定期間
毎(例えば毎月)に集計し、必要なデータ項目をプリン
トアウトした利用明細を利用者に発行することができ
る。
【0044】この通信制御システム10を用いることによ
り、発信者12は以下のような利点を享受することができ
る。自己の発信者番号等を一箇所(すなわち残高デー
タベース18)に登録しておくだけで、複数の国際通信事
業者を必要に応じて使い分けることが可能となる。すな
わち、従来のように各国際通信事業者との間で個別に利
用契約を締結したり、国際通信事業者毎に複数種類のプ
リペイドカードを購入することなく、時間帯や相手国に
応じて最も通話料の安い事業者を自由に選択することが
できる。残高管理も一箇所で済み、従来のように複数
の国際通信事業者毎に通話料を支払ったり保証金を納め
る必要がなくなる。相手先番号(国番号+市外局番+
市内局番+加入者番号)を入力する前に、通常の電話番
号(市内局番+加入者番号)を入力して通信制御システ
ムに接続すれば済み、プリペイドカードのように長いカ
ード番号を入力する必要がない。しかも、上記電話番号
は国際通信事業者毎に決められているため、わずか数種
類の番号を使い分ければ足り、携帯電話13が通常備えて
いる短縮ダイヤル登録機能を用いれば極めて短い入力動
作でアクセス可能となる(プリペイドカードの場合に
は、カード毎に異なるカード番号が割り当てられている
ため、カードを購入する度に短縮登録をするのは現実的
ではない)。多めに予納して十分な残高を確保してお
けば、時間を気にすることなく比較的長い通話を行うこ
とができる。もちろん、残高を使い切る前に解約する場
合には、残高の返還を受けることもできる。
【0045】また、この通信制御システム10は、国際通
信事業者側にも以下のような利点が生じる。この通信
制御システムの運用者とさえ契約を締結しておけば済
み、携帯電話のユーザと個々に利用契約を締結する必要
がなくなる。このため、多数の末端ユーザを管理するコ
ストを大幅に低減することができる。通話料の徴収は
通信制御システムの運用者が代行してくれるため通話料
の貸倒が一切発生せず、安心してサービスの提供を行う
ことができる。プリペイドカードを発行する必要もな
くなるため、その発行、流通、保管に要するコストを削
減することができる。以上のように、この通信制御シス
テムを利用することにより、国際通信事業者側では大幅
なコストの低減効果が見込まれるため、その分このシス
テムの利用者に対する通話料を割り引くことも可能とな
る。
【0046】この通信制御システム10は、メインフレー
ムやワークステーション、パーソナルコンピュータ(以
下「パソコン」と称する)等のコンピュータシステムを
中心にして構成される。図5は、上記通信制御システム
10をパソコンを中心に構成した例を示しており、CPU
(中央処理装置)50と、システムバス52を介して上記C
PU50と接続されたRAM54、ROM56、タイマ58、ハ
ードディスク装置60、回線切替装置16、ディスプレイ6
2、音声合成装置42、キーボード等の入力装置64を備え
ている。上記ハードディスク装置60内には、この通信制
御システム10を運用するためののアプリケーション・プ
ログラムやOS(オペレーティング・システム)が格納
されており、これらのソフトウェアを起動させることで
CPU50は上記した回線制御部24、残高確認部26、通話
可否決定部28等、各種の機能達成部を具備することとな
る。また、ハードディスク装置60内には、上記した残高
データベース18や料金データベース20が格納されてい
る。上記タイマ58に内蔵された時計回路が現在の日時デ
ータを通信制御システム10に提供することで、通話可能
時間の算出や通話時間の計測が実現される。
【0047】なお、上記のハードウェア構成はあくまで
も一例であり、この発明はこれに限定されるものではな
い。例えば、複数のパソコン等をLAN(Local area n
etwork)で結び、分散処理によってこの通信制御システ
ム10を実現することもできる。この場合には、この通信
制御システム10の果たすべき各機能構成部が、複数のパ
ソコン等に割り当てられることとなる。一例を挙げれ
ば、パソコンAに回線切替装置16を接続すると共に回線
制御部24及び通話時間計測部34としての機能を持たせ、
パソコンBに残高データベース18を接続すると共に残高
確認部26、通話可否決定部28及び残高更新部38としての
機能を持たせ、パソコンCに料金データベース20を接続
すると共に通話可能時間算出部30、通話料算出部36とし
ての機能を持たせることが該当する。
【0048】この通信制御システム10を利用する場合、
発信者側端末13から本システム10までの国内通話料は原
則的に発信者12に課金されることとなるため、できるだ
け多くのアクセスポイントを日本各地に設けておくこと
が望ましい。これに対し、残高データベース18や料金デ
ータベース20については中央において一元的に管理する
ことが適している。そこで、回線切替装置16や回線制御
に必要な機能構成部を備えたアクセスポイントを国内各
地に配置すると共に、残高データベース18や料金データ
ベース20を中央に配置しておき、各地のアクセスポイン
トと中央とを専用回線を介してネットワーク化すること
によって本システムを実現することもできる。
【0049】上記においては、発信者側端末として移動
通信端末(携帯電話13)を挙げたが、この発明はこれに
限られるものではなく、固定式電話器や通信機能を備え
たパソコン、携帯情報端末(PDA)等であってもよ
い。もちろん、着信者側端末についても限定はなく、固
定式電話器の他、携帯電話や通信機能を備えたパソコ
ン、携帯情報端末(PDA)等が該当する。また、発信
者側端末と着信者側端末間に、インターネットが介在し
てもよい。
【0050】上記のように発信者が複数の国際通信事業
者を選択するのではなく、予め設定(固定)された国際
通信事業者を介した国際通話のみを実現するようにシス
テムを簡素化させることもできる。この場合には、もち
ろん料金的に最も有利な国際通信事業者を自由に選択す
ることはできないが、通話料の貸倒を防止できる利点は
享受することができる。このため、国際通信事業者の厳
格な事前審査や保証金の徴収なしで移動通信端末から国
際電話を掛けられるようになるメリットは、少なくとも
享受できる。
【0051】上記においては、発信者12が現金をコンビ
ニエンス・ストア等に持参することによって、残高デー
タベース18内に自己の口座を開設したり、残高を増額さ
せる方法について説明したが、現金を持参する代わりに
自己のクレジットカードを利用することも可能である。
すなわち、この通信制御システム10の運用者と外部のカ
ード会社との間で、予め相互利用契約を締結しておく。
このカード会社の発行するクレジットカードを所有する
発信者12は、このシステム10の運用者に電話を掛け、ク
レジットカードの登録氏名、カード番号、有効期限、希
望する納付金額を告げる。システム運用者は、このデー
タを電話やコンピュータのオンラインシステムを介して
カード会社に伝達し、信用照会を行う。カード会社より
肯定的な回答が得られた場合には、残高データベース18
内に納付金額が直ちに入力され、この通信制御システム
10を利用可能とすることができる。この納付金額分につ
いては、後日カード会社よりシステム運用者に送金され
る。このように、クレジットカードを利用して予納する
ことが可能となれば、現金をコンビニエンス・ストア等
に持参する必要がなくなり、クレジットカードを持って
いる発信者12にとっては便利である。
【0052】上記においては、発信者側端末としての携
帯電話13からこのシステム10に接続された時点で、発信
者番号が自動的に認識される例を示したが、発信者12自
身が発信者番号を入力するように運用することもでき
る。まず前提として、発信者12はこの通信制御システム
10の残高データベース18内に、自分が所有する携帯電話
13の発信者番号と、この発信者番号と関連付けられた暗
証番号(例えば、4桁程度の数字の組み合わせ)を登録
しておく。つぎに、発信者12は任意の端末からこの通信
制御システム10の回線に接続する。この回線番号は、発
信者番号を手動入力する場合の専用回線として予め発信
者12に告知されている。通信制御システム10側では、こ
の回線番号に接続されたことで、発信者12が発信者番号
の手動入力を希望しているものと判断し、発信者番号及
び暗証番号の入力を促す音声メッセージを送信する。発
信者12は、端末のプッシュボタンを押して自己の発信者
番号と暗証番号を入力する。
【0053】システム側では、送信されてきたダイヤル
信号と、残高データベースに格納されている発信者番号
及び暗証番号のデータとを比較し、その発信者12の正当
性を判定する。ここで両者が一致した場合には、正当な
発信者からのアクセスとみなし、この通信制御システム
10を利用した通話を許可する。両者が不一致の場合に
は、不正なアクセスとみなし、回線が切断される。この
ように構成することにより、残高データベース18に発信
者番号が登録されている携帯電話13以外の電話からこの
通信制御システム10に接続した場合であっても、自己の
予納口座を通話料金の決済に利用できるメリットがあ
る。
【0054】例えば、携帯電話13を家に置き忘れた場合
に、外の公衆電話から発信者番号の手動入力専用の電話
番号を入力してこの通信制御システム10に接続した後、
残高データベース18に登録済の自己の発信者番号及び暗
証番号を入力する。以後は、残高確認部26による残高の
確認や、通話可否決定部28における通話可否の決定等、
上記と同様のプロセスを経て着信者側端末32との通話が
実現され、通話料は残高データベース18から引き落とさ
れる。
【0055】以上においては、発信者側で最も有利な国
際通信事業者を把握し、当該国際通信事業者に割り当て
られた電話番号を入力して本システムに接続する必要が
あったが、現時間帯における最も有利な国際通信事業者
を自動的に選択する機能を通信制御システム側で備える
よう構成することもできる。図6はその一例である第2
の通信制御システム70を示すブロック図であり、図7は
その運用方法を示すフローチャートである。なお、第1
の通信制御システム10及びその運用方法と同様の部分に
は同一符号を付して説明を省略する。
【0056】まず、上記した第1の通信制御システム10
おいては、発信者12が掛けてきた電話番号を元に、当該
電話番号に対応した国際通信事業者が選択されたものと
認識し、通話可能時間算出部30において当該通信事業者
の料金体系に基づいて通話可能時間が算出された。これ
に対し、この第2の通信制御システム70においては、各
通信事業者毎に電話番号を割り当てる代わりに、代表番
号を発信者12側に通知しておく。そして、当該代表番号
に発信者12が電話を掛けてきた場合には、残高の確認
(S12)及び通話可否の決定(S14)等が終了し、着信
者14側の国番号、市外局番(エリア・コード)、市内局
番、加入者番号を示すダイヤル信号が送信されて来た
(S20)後に、最適通信事業者特定部72において最も有
利な国際通信事業者が選択される(S21)。料金データ
ベース20内には、各国際通信事業者A〜C毎の料金体系
をデータベース化した情報が格納されているため、着信
者14側の国や地域が特定されれば、現在の日時データを
基に最も通話料の安い国際通信事業者(例えば国際通信
事業者A)を割り出すことができる。つぎに、通話可能
時間算出部30において、上記において選択された国際通
信事業者Aの料金体系に残高データを当てはめること
で、通話可能時間が算出される(S22)。
【0057】回線制御部24は、選択された国際通信事業
者Aの国際プレフィクス番号+着信者側の国番号+市外
局番+市内局番+加入者番号に対応したダイヤル信号を
生成し、回線切替装置16を介して公衆回線網44b側に出
力する。そして、当該国際通信事業者Aの交換機αを経
由して着信者側端末32との間で通話路が確立された時点
で、回線切替装置16は発信者側端末13とと着信者側端末
32の回線とを接続させる(S24)。以後、第1の通信制
御システム10におけるのと同様のステップが遂行され
る。
【0058】この発明に係る第1の通信制御システム10
及び第2の通信制御システム70に対して、クレジットカ
ードによる決済方法を導入することも可能である。図8
及び図9はその一例を示すものであり、第1の通信制御
システム10に以下の構成が付加されている。すなわち、
発信者12のクレジットカードに関する情報を発信者番号
に対応させて記憶しておくクレジットカードデータベー
ス74と、発信者側端末13から接続された場合に、その発
信者番号をキーとしてこのクレジットカードデータベー
ス74や残高データベース18を検索し、当該発信者12がク
レジットカード決済選択者か予納決済選択者かを識別す
る決済種別識別部76と、当該発信者12がクレジットカー
ド決済選択者である場合には、そのクレジットカード情
報を、外部システムとのインターフェース機能を果たす
外部システム連絡部78を経由してクレジットカード会社
の管理するコンピュータシステムX〜Zに送信して、当
該発信者12の信用照会を行う信用照会部80と、通話終了
後に算出された通話料を、上記外部システム連絡部78を
経由して上記コンピュータシステムX〜Zに送信する通
話料請求部82とを備えている。
【0059】また、これら以外にも、回線切替装置16、
料金データベース20、音声合成装置42、回線制御部24、
残高確認部26、通話可否決定部28、通信事業者特定部2
9、通話可能時間算出部30、通話時間計測部34、通話料
算出部36、残高更新部38、メッセージ生成部40等を当然
に備えているのであるが、図8においてはクレジットカ
ード決済に関連する部分を中心に図示されている。
【0060】つぎに、クレジットカード決済の運用方法
について説明する。まず、クレジットカードによる決済
を希望する者は、システム運用者にその旨の意思表示を
行うと共に、自己の所有するクレジットカードに関する
情報(カード会社名やカード番号等)を申告する。シス
テム運用者側では、これらの情報を、発信者番号に関連
付けてクレジットカードデータベース74内に格納してお
く。
【0061】発信者が携帯電話13を介して第1の通信制
御システム10に接続して来た場合、図9のフローチャー
トに示すように、回線制御部24においては当該携帯電話
13の発信者番号を認識し(S10)、これを決済種別識別
部76に送出する。決済種別識別部76では、この発信者番
号をキーワードとして、上記クレジットカードデータベ
ース74を検索し、当該発信者12がクレジットカード決済
選択者として登録されているか否かを確認する(S4
0)。クレジットカード決済選択者として登録されてい
る場合には、当該発信者12のクレジットカード情報(会
社名を特定するコード、クレジットカード番号等)が信
用照会部80に送出される。
【0062】信用照会部80では、このクレジットカード
情報から一のクレジットカード会社を特定すると共に、
外部システム連絡部78を介して当該クレジットカード会
社の管理するコンピュータシステム(例えばX)にクレ
ジットカード番号等のデータを送信し、当該発信者の信
用状況を問い合わせる(S42)。コンピュータシステム
Xからの照会結果は、外部システム連絡部78及び信用照
会部80を経由して通話可否決定部28に送信される。通話
可否決定部28では、この照会結果が肯定的なものである
場合には、本システムを利用した通話を許可する判定を
下す(S44)。そして、通話可能である旨及び相手先の
国番号及び電話番号の入力を促すメッセージを発信者側
端末13に送信する(S46)。これに対し、照会結果が否
定的なものである場合には、通話不能の判定を下し(S
44)、その旨のメッセージを発信者側端末13に送信する
(S48)。通信事業者特定部29においては、本システム
10に接続するために発信者側端末13から最初に入力され
た電話番号によって、発信者12が利用を希望している国
際通信事業者Aを特定する(S50)。
【0063】発信者12が相手先の国番号、市外局番(エ
リア・コード)、市内局番、及び加入者番号を入力する
と、回線制御24はこれを認識し(S52)、選択された国
際通信事業者Aの国際プレフィクス番号+相手先の国番
号+市外局番+市内局番+加入者番号に対応したダイヤ
ル信号を生成し、回線切替装置16を介して公衆回線網44
b側に送出する。そして、国際通信事業者Aの交換機α
を経由して着信者側端末32との間で通話路が確立された
時点で、回線切替装置16は発信者側端末13と着信者側端
末32の回線とを接続させる(S53)。また、同時に通話
時間計測部34が通話時間の計測を開始する(S54)。
【0064】通話が終了した場合、すなわち発信者側端
末13と着信者側端末32との間で自発的な回線切断行為が
行われた場合には、回線制御部24が切断信号(終話信
号)を検出し(S56)、通話時間計測部34における通話
時間の計測が停止される。通話時間計測部34において計
測された通話時間は、通話時間計測部34から通話料算出
部36に出力される。通話料算出部36では、この通話時間
及び料金データベース20内に格納された国際通信事業者
Aの料金体系に基づいて実際の通話料を算出し(S5
8)、これを通話料請求部82へと出力する。通話料請求
部82は、この通話料に該当するデータを外部システム連
絡部78を介してクレジットカード会社のコンピュータシ
ステムXに送信し(S60)、クレジットカードによる通
話料の決済を請求する。
【0065】なお、発信者12の信用度に応じて適当な限
度額を設定し、当該限度額を基に通話可能時間を算出す
ると共に、この通話可能時間を経過した時点で回線を強
制的に切断するように運用することもできる。
【0066】決済種別識別部76においてクレジットカー
ドデータベース74を検索した結果、当該発信者番号がク
レジットカード決済として登録されていないと判断した
場合には、その判断結果は残高確認部26に送出される
(S40)。残高確認部26においては、残高データベース
18を検索し、当該発信者が予納決済選択者であるか否か
(当該発信者番号に対応する予納残高の登録があるか否
か)を確認し、登録がある場合にはその予納残高を確認
する(S62)。以後は、図3のフローチャートに示した
ステップにしたがい、予納決済選択者のための処理が順
次進められる。
【0067】上記においては、第1の通信制御システム
10にクレジットカード決済機能を付加する例を説明した
が、通信事業者特定部29の代わりに最適通信事業者特定
部72を設けることにより、第2の通信制御システム70に
クレジットカード決済機能を付加することができる。
【0068】残高データベース18の予納金額から通話料
金を引き落とす上記システムを一歩進め、電話回線を利
用した通信販売等の代金決済システムとして利用するこ
とも可能となる。図10はその一例としての第3の通信
制御システム84を示すものであり、システム中枢部22に
は、このシステム84を用いた代金決済を許可するか否か
の判断、及び代金決済にまつわる様々な処理を実行する
代金決済処理部85が設けられている。また、料金データ
ベース20内には、このシステムで取り扱う商品に関する
データ(商品名、メーカー名、型番、商品コード、発注
先、価格、在庫状況、納期等)が格納されている。もち
ろん、他の独立したデータベース(商品情報データベー
ス)内にこれらのデータを格納しておいてもよい。この
システムを利用して通信販売の代金決済を希望する発信
者12は、残高データベース18内に自己の住所等、商品の
発送先を予め登録しておく。さらに、上記発信者12側に
は、このシステム84において取り扱う商品の名称、コー
ド番号、価格等が印刷されたカタログが予め配布されて
いる。
【0069】発信者12は、まず自分の携帯電話13から発
信してこのシステム84に接続する。この際、通常の国際
通話を行う際の電話番号とは異なる通信販売専用の番号
(例えば通話料のかからないフリーダイヤル等)を用意
しておき、通信販売を希望する発信者12にはこの通信販
売専用の電話番号を入力させるようにすれば、図11に
示すように、接続と同時に「通販決済希望」と認識でき
る(S70)。もちろん、国際通話と同様の番号で接続し
た後、特定の識別信号(例えば「#5」)の入力によっ
て通販希望である旨の選択を行うようにしてもよい。
【0070】通販決済希望の接続があった場合、回線制
御部24は発信者番号を認識し(S72)、これを残高確認
部26に送出する。残高確認部26では、この発信者番号を
キーワードとして残高データベース18内を検索し、当該
発信者12の残高を確認する(S74)。そして、残高が一
定金額(例えば100円)未満と判断した場合には(S7
6)、残額不足であるため取引不能である旨の音声メッ
セージを発信者12側に送信した後(S78)、回線を切断
する(S80)。これに対し、残高が一定金額以上である
場合には、希望する商品のコード番号や数量の入力を促
す音声メッセージを送信する(S82)。発信者は、上記
商品カタログの中から購入希望の商品を選択し、そのコ
ード番号及び数量を端末13のダイヤルボタンを押して入
力する。例えば、コード番号5566のパソコンを2台
購入する場合には、「5566*2」と入力する。代金
決済処理部85は、料金データベース20を検索し、「55
66」に対応する商品「パソコン」を認識すると共に、
「A社のパソコンPC99DE-225を2個でよろしければ#を
押して下さい。誤りであれば再度入力して下さい」等と
いった確認メッセージを音声によって返す。
【0071】発信者12から間違いない旨のダイヤル信号
(「#」)が送られてきた場合には、選択された商品及
び数量が認識されると共に(S84)、代金決済処理部85
は取引総額(商品の単価×数量+税金+送料)を算出し
(S86)、当該金額と上記残高とを比較する(S88)。
そして、残高が足りないと判定した場合には、「残高が
5,000円不足しております。最初からやり直して下さ
い」といった音声メッセージを送信する(S90)。これ
に対し、残高が取引総額以上である場合には、「ご注文
承りました。合計金額は300,500円です。残高はあと500
円です。商品到着は10月10日の予定です。」といっ
た内容の取引成立を告げる音声メッセージを送信し(S
92)、回線を切断する(S80)。この後、残高更新部38
により、残高データベース18内の残高データから上記合
購入代金分を差し引く残高の更新が行われる(S94)。
【0072】上記のようにして受けた商品の注文は、適
当な手段によって外部の通販業者(委託業者)86に伝達
され、発信者の住所に向けた発送処理が行われる(S9
6)。例えば、電話回線を介して通販業者86の管理する
コンピュータシステム87に接続し、メッセージ生成部40
等において生成された上記注文内容に対応したメッセー
ジ信号を送信することが挙げられる。もちろん、上記メ
ッセージ信号を、専用回線やインターネットを介して送
信してもよい。あるいは、各通販業者別の注文を一定周
期毎に(例えば「一日一回」)集計し、注文伝票を通販
業者86のファクシミリ装置88に送信してもよい。商品の
代金は、後日システム運用者から各通販業者86に支払わ
れる。
【0073】上記の通販決済処理システムを用いること
により、以下のごときメリットが生じる。まず、商品を
提供する側(通販業者86)にとっては、商品代金の支払
いに予納残高が確実に充当されるため、貸倒が生じる危
険性が一切なく、安心して取引に専念できる。また、発
信者12にとっても、商品購入後に金融機関に出向いて送
金する手間が省けたり、代引き手数料を節約できるメリ
ットがある。
【0074】なお、この代金決済システムの場合、発信
者12が接続する際に自動的に送られてくる発信者番号を
基に残高データベース18を検索するため、極めて簡便に
予納残高を確認できる利点がある反面、本人になりすま
した第三者が不正にアクセスしてくる危険性がある。こ
のため、残高データベース18内に発信者番号と対応させ
た暗証番号を格納しておき、通販代金の決済を実行する
際に当該暗証番号の入力によって本人確認を行うよう運
用することが望ましい。
【0075】上記料金データベース20内には、各通販業
者86毎に取扱商品のリストが格納されており、これらは
随時更新されると共に、発信者12にはその都度最新のカ
タログがFAX等で配布される。発信者12側の端末がパ
ソコン89である場合には、本システム84に電話回線を通
じてアクセスして来た時点で、最新の商品データをオン
ラインで送信し、その中から希望する商品を選択させる
ようにすることができる。
【0076】このシステム84は、商品代金の決済のみな
らず、情報の売買における代金決済にも応用することが
できる。例えば、図10に示すように、電子化された文
章や音声、画像、コンピュータのソフトウェア等、取引
価値を備えた各種データを格納した情報データベース90
を用意しておく。また、上記料金データベース20内に
は、各データを特定するためのコード番号や料金情報等
が格納されている。
【0077】このシステム84を利用してデータの購入を
希望する者は、商品購入の場合と同様、携帯電話13や固
定電話器91等の端末から本システム84に接続し、必要な
データを特定するコード番号を入力する。当該発信者12
の残高が当該データを購入するに十分である場合には、
当該データは音声信号として発信者12の端末に送信され
た後、回線が切断される。すなわち、図11の「商品発
送処理」(S96)の代わりに電話回線を介した「情報の
送信処理」が行われ、当該処理が完了した時点で回線の
切断処理が実行される。あるいは、当該データの料金体
系が従量制である場合には、残高と時間当たりの単価に
よって送信可能時間を算出し、時間が到来した場合には
回線を強制的に切断するよう運用することもできる。
【0078】発信者12側がパソコン89等のコンピュータ
でダイヤルアップ接続して来た場合には、情報データベ
ース90内に格納されたコンピュータのソフトウェアやパ
ソコン用データをオンラインで配信し、その代金を残高
データベース18から引き落とすといった運用も可能とな
る。
【0079】電話回線を介して有料で情報を提供するサ
ービス自体は以前より存在したが、これまでは情報料を
電話料金と共に後納するシステムであったため、予想外
に高額な請求書が後日届く危険性があった。これに対
し、本システム84によれば、発信者12自らが予納した残
高の範囲内でしか情報の購入ができないため、上記のよ
うな危険性を排除することが可能となる。上記情報デー
タベース90内の情報は、本システム運用者自身あるいは
外部の情報提供業者によって定期的に更新される。
【0080】上記システム84にあっては、通話料金の決
済機能と通販代金の決済機能とを備えているため、発信
者は必要に応じて通話料金の決済と通販代金の決済とを
行うことができて便利である。もちろん、通販代金の決
済機能のみを備えたシステムを構築することも可能であ
り、その場合には通話可否決定部28、最適通信事業者特
定部29などを省略することができる。
【0081】
【発明の効果】この発明に係る通信制御システム及び通
信制御方法によれば、通信事業者側に通話料の貸倒が発
生する危険性は一切なくなる。このため、国際通信事業
者は従来のように厳重な審査や保証金を課す必要がなく
なり、利用希望者(発信者)は、ただ自己の移動通信端
末の発信者番号を申告すると共に一定金額以上の予納金
を納付するだけで国際電話が掛けられるようになる。ま
た、発信者側端末からこの通信制御システムに接続する
ために入力する電話 番号として、各通信事業者毎に異な
る回線番号が割り当てられているため、発信者が接続す
ると同時に一つの通信事業者が特定されることとなり、
発信者は複数の通信事業者の中から時間帯や相手国に応
じて料金的に最も有利な通信事業者を自由に選択するこ
とができるようになる。どの通信事業者を選択した場合
でも、通話料は残高記憶手段内の予納金残高を減ずるこ
とで一元的に精算されるため、通話料の支払い管理も簡
便化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の通信制御システムを示すブ
ロック図である。
【図2】残高データベース内のデータ項目例を示す表で
ある。
【図3】第1の通信制御システムの運用方法を示すフロ
ーチャートである。
【図4】料金データベース内のデータ項目例を示す表で
ある。
【図5】第1の通信制御システムのハードウェア構成例
を示すブロック図である。
【図6】本発明に係る第2の通信制御システムを示すブ
ロック図である。
【図7】第2の通信制御システムの運用方法を示すフロ
ーチャートである。
【図8】第1の通信制御システムにクレジットカード決
済機能を付加した例を示すブロック図である。
【図9】クレジットカード決済の運用例を示すフローチ
ャートである。
【図10】本発明に係る第3の通信制御システムを示す
ブロック図である。
【図11】第3の通信制御システムの運用方法を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
10 第1の通信制御システム 12 発信者 13 発信者側端末(携帯電話) 14 着信者 16 回線切替装置 18 残高データベース 20 料金データベース 24 回線制御部 26 残高確認部 28 通話可否決定部 29 通信事業者特定部 30 通話可能時間算出部 32 着信者側端末 34 通話時間計測部 36 通話料算出部 38 残高更新部 70 第2の通信制御システム 72 最適通信事業者特定部 74 クレジットカードデータベース 76 決済種別識別部 80 信用照会部 82 通話料請求部 84 第3の通信制御システム 85 代金決済処理部 90 情報データベース A〜C 国際通信事業者 α〜γ 国際通信事業者の交換機 X〜Z クレジット会社のコンピュータシステム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−250165(JP,A) 特開 平9−18609(JP,A) 特開 平6−217040(JP,A) 特開 平7−283890(JP,A) 特開 平3−10457(JP,A) 特開 平4−335741(JP,A) 特開 平7−231367(JP,A) 特開 平6−243150(JP,A) 特開 平11−98136(JP,A) 実開 平5−36962(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04M 15/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発信者側端末と複数の通信事業者の交換機
    との間に介装される通信制御システムであって、 各通信事業者にそれぞれ割り当てられた複数の回線と、 上記発信者の予納金額を発信者番号に対応させて記憶し
    ておく残高記憶手段と、 各通信事業者の料金体系を記録しておく料金記憶手段
    と、 上記発信者側端末からこの通信制御システムの回線に接
    続された場合に、その発信者番号をキーとして上記残高
    記憶手段を検索し、当該発信者の予納金残高を確認する
    残高確認手段と、 上記残高に基づき、当該発信者の通話を許可するか否か
    を決定する通話可否決定手段と、 発信者側端末が接続してきた回線番号によって一つの通
    信事業者を特定する通信事業者特定手段と、 発信者側端末から入力された着信者側の番号及び上記予
    納金残高を、上記通信事業者の料金体系に当てはめて通
    話可能時間を算出する通話可能時間算出手段と、 上記通信事業者の交換機を経由して発信者側端末と着信
    者側端末とを接続させる回線接続手段と、 上記発信者側端末と着信者側端末間の通話時間を計測す
    る通話時間計測手段と、 上記通話可能時間を経過した時点で発信者側端末と着信
    者側端末間の通話路を切断する回線切断手段と、 上記通話時間を当該通信事業者の料金体系に当てはめて
    通話料を算出する通話料算出手段と、 上記残高記憶手段内における当該発信者の予納金残高か
    ら上記通話料を減じる 残高更新手段とを備えた通信制御
    システム。
  2. 【請求項2】クレジットカードによる決済を選択した発
    信者のクレジットカードに関する情報を発信者番号に対
    応させて記憶しておくクレジットカード記憶手段と、 上記発信者側端末からこの通信制御システムの回線に接
    続された場合に、その発信者番号を基に、当該発信者が
    予納決済選択者であるかクレジットカード決済選択者で
    あるかを判断する決済種別識別手段と、 当該発信者がクレジットカード決済選択者であると判断
    した場合、当該発信者のクレジットカード情報を外部の
    クレジットカード会社が管理するコンピュータシステム
    に送信して当該発信者の信用照会を行う信用照会手段
    と、 上記信用照会の結果に基づき、当該発信者の通話を許可
    するか否かを決定する通話可否決定手段と、 上記通話可否決定手段において通話可能と判断した場合
    に、上記通信事業者の交換機を経由して発信者側端末と
    着信者側端末とを接続させる回線接続手段と、 上記発信者側端末と着信者側端末間の通話時間を計測す
    る通話時間計測手段と、 上記通話時間を当該通信事業者の料金体系に当てはめて
    通話料を算出する通話料算出手段と、 上記通話料を上記クレジットカード会社が管理するコン
    ピュータシステムに送信する通話料請求手段とを備えた
    請求項1に記載の通信制御システム。
  3. 【請求項3】通信販売の対象となる商品に関する情報を
    記憶しておく商品記憶手段と、 上記発信者側端末から通信販売専用の番号に接続された
    場合に、その発信者番号をキーとして上記残高記憶手段
    を検索し、当該発信者の予納金残高を確認する残高確認
    手段と、 上記発信者側端末から入力された信号によって特定され
    た商品の購入代金を総計する金額算定手段と、 当該購入代金と上記予納残高とを比較し、代金決済が可
    能か否かを判断する手段と、 代金決済が可能な場合には、上記予納残高から当該代金
    を減ずる残高更新手段とを備えたことを特徴とする請求
    項1に記載の通信制御システム。
  4. 【請求項4】発信者側端末と複数の通信事業者の交換機
    との間に介装された通信制御システムにおける通信制御
    方法であって、 発信者の予納金額を、発信者番号に対応させて残高記憶
    手段に記憶させておくステップと、 複数の通信事業者の料金体系を、料金記憶手段に記憶さ
    せておくステップと、上記発信者側端末からこの通信制
    御システムの回線に接続された場合に、その発信者番号
    をキーとして上記残高記憶手段を検索し、当該発信者の
    予納金残高を確認するステップと、 上記予納金残高に基づき、当該発信者の通話を許可する
    か否かを決定するステップと、 複数の通信事業者にそれぞれ異なる回線番号を割り当て
    ておき、上記発信者側端末が接続してきた回線番号によ
    って一つの通信事業者を特定するステップと、 発信者側端末から入力された着信者側の番号及び上記予
    納金残高を、上記通信事業者の料金体系に当てはめて通
    話可能時間を算出するステップと、 上記通信事業者の交換機を経由して、発信者側端末と着
    信者側端末とを接続させるステップと、 上記発信者側端末と着信者側端末間の通話時間を計測す
    るステップと、 上記通話可能時間を経過した時点で、発信者側端末と着
    信者側端末間の通話路を切断するステップと、 両者間の通話時間を当該通信事業者の料金体系に当ては
    めて通話料を算出するステップと、 上記残高記憶手段内における当該発信者の予納金残高か
    ら上記通話料を減じるステップとを備えた通信制御方
    法。
  5. 【請求項5】発信者の暗証番号を発信者番号と関連付け
    て所定の記憶手段内に格納するステップと、上記発信者
    から任意の端末を通じてこの通信制御システムの特定の
    回線に接続された場合に、発信者番号及び暗証番号の入
    力を促すステップと、 入力された発信者番号及び暗証番号と上記記憶手段内に
    格納されている発信者番号及び暗証番号のデータとを比
    較し、正当性を判定するステップと、 正当であると判定された場合に、当該発信者の通話を許
    可するステップとを備えたことを特徴とする請求項4に
    記載の通信制御方法。
  6. 【請求項6】クレジットカードによる決済を選択した発
    信者のクレジットカードに関する情報を、発信者番号に
    対応させてクレジットカード記憶手段に記憶させておく
    ステップと、 上記発信者側端末からこの通信制御システムの回線に接
    続された場合に、その発信者番号を基に当該発信者が予
    納決済選択者であるかクレジットカード決済選択者であ
    るかを識別するステップと、 当該発信者がクレジットカード決済選択者であると判断
    した場合に、当該発信者のクレジットカード情報を外部
    のクレジット会社が管理するコンピュータシステムに送
    信して当該発信者の信用照会を行うステップと、 上記信用照会の結果に基づき、当該発信者の通話を許可
    するか否かを決定するステップと、 上記において通話可能の決定がなされた場合に、上記通
    信事業者の交換機を経由して発信者側端末と着信者側端
    末を接続させるステップと、 上記発信者側端末と着信者側端末間の通話時間を計測す
    るステップと、 上記通話時間を上記通信事業者の料金体系に当てはめて
    通話料を算出するステップと、 上記通話料を上記コンピュータシステムに送信して通話
    料を請求するステップとを備えたことを特徴とする請求
    項4または5に記載の通信制御方法。
  7. 【請求項7】通信販売の対象となる商品に関する情報を
    所定の記憶手段に記憶させておくステップと、 上記発信者側端末から通信販売専用の番号に接続された
    場合に、その発信者番号をキーとして上記残高記憶手段
    を検索し、当該発信者の予納金残高を確認するステップ
    と、 上記発信者側の端末から入力された信号によって特定さ
    れた商品の購入代金を総計するステップと、 当該購入代金と上記予納残高とを比較し、代金決済が可
    能か否かを判断するステップと、 代金決済が可能な場合には、上記予納残高から当該代金
    を減ずる更新を実行するステップとを備えたことを特徴
    とする請求項4に記載の通信制御方法。
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