JP3344808B2 - スピンドルモータ - Google Patents

スピンドルモータ

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JP3344808B2
JP3344808B2 JP02214494A JP2214494A JP3344808B2 JP 3344808 B2 JP3344808 B2 JP 3344808B2 JP 02214494 A JP02214494 A JP 02214494A JP 2214494 A JP2214494 A JP 2214494A JP 3344808 B2 JP3344808 B2 JP 3344808B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光・磁気ディスク駆動
装置等の記録ディスクを回転駆動行う為に好適な流体動
圧軸受を用いたスピンドルモータに関する。
【0002】
【従来の技術】光・磁気ディスク等を回転駆動するスピ
ンドルモータは、ディスク搭載方向、即ち軸方向にロー
タハブのがたつきが防止されると共に、これが精度良く
回転支持される必要がある。このため、ロータハブの軸
受手段として従来のボールベアリングに代えて、オイル
等の流体潤滑剤を用いた動圧軸受手段が採用されてい
る。この動圧軸受手段には、回転軸に対して半径方向に
回転体を動圧支持する動圧ラジアル軸受と回転軸方向に
回転体を位置規制すると共にこれを動圧支持する動圧ス
ラスト軸受とから構成される。
【0003】このような一例として、動圧軸受を用いた
従来のスピンドルモータを図12に示す。図12は、ス
ピンドルモータの全体を示す断面図である。図12にお
いて、このスピンドルモータは、ブラケットaに一端部
bが固定されるシャフトcと、シャフトcに回転自在に
支持されるロータハブeとを備えている。ロータハブe
にはシャフトcに外嵌されるスリーブdを有している。
スリーブdに対応するシャフトcの表面には、複数の動
圧発生溝m,mが設けられている。充填された潤滑剤を
介して、動圧発生溝m,mとスリーブdの内周面とによ
り、一対の動圧ラジアル軸受n,nが形成され、これに
よりロータハブeは、ブラケットaに対して回転自在に
支持される。
【0004】一方、シャフトcの他端部fには、スラス
ト板gが外嵌固定され、このスラスト板gの両面に各々
(図示省略の)動圧発生溝が設けられている。そして、
ロータハブeの上壁には凹部hが形成され、この凹部h
にスラスト板gが内側に位置付けられる。さらに、凹部
hの開口部には、カバープレートiが施蓋される。凹部
h内には潤滑剤が充填されている。これにより、スラス
ト板gの内面側に、ロータハブeに軸線方向内方(ブラ
ケットa側)への押圧力を付与する動圧スラスト軸受j
が形成され、さらにスラスト板gの外面側に、ロータハ
ブeの上記押圧力と反対の方向の押圧力を付与する動圧
スラスト軸受kが形成され、これにより、ロータハブe
は、軸線方向の所定位置に保持される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のような構造によ
るスピンドルモータにおいて、モータ内部の動圧ラジア
ル軸受部及び動圧スラスト軸受部には、流体潤滑剤とし
てのオイルが注入されている。モータの回転並びに停止
に応じて、これら動圧軸受部に充填された潤滑剤は、所
定部位に保持される。
【0006】特に、動圧スラスト軸受部k,jにおいて
は、それぞれに充填された潤滑剤が、(ロータハブe
の)凹部hの内周壁とスラスト板gとの間隙部sを経て
連続して設けられている。その場合、スピンドルモータ
の組み立て時に気泡が混じってしまったり、また組み立
て後にしばらく回転させることにより、何等かの理由で
潤滑剤に気泡が含まれると、その気泡は上記間隙部sに
滞留する。一般に潤滑剤のほうが気泡より比重が大きい
ため、気泡は間隙部sにおける図の上方のt部位に滞留
する。そして、それぞれ動圧スラスト軸受部k,jに連
続して充填保持されていた潤滑剤は、この気泡の存在に
より、間隙部sのt部位において隔絶される恐れがあ
る。
【0007】この気泡により、隔絶が発生すると、以下
のようになる。即ち、スピンドルモータが回転から停止
動作へ移行すると、これに伴い、特に図の上側の動圧ス
ラスト軸受部kに充填されていた潤滑剤のうち、動圧軸
受部分で保持しきれなかった余分の潤滑剤が間隙部s側
に流れ出す。そして、流れ出た潤滑剤は気泡を経て間隙
部sへ流れ込む。ところが、再度モータが回転すると、
動圧スラスト軸受部kには潤滑剤を内部へ取り込むよう
に作用するが、ひとたび間隙部sに流れ込んだ潤滑剤
は、気泡の存在により、元に戻ることができない。即ち
動圧スラスト軸受部kに充填保持される潤滑剤が少なく
なる。
【0008】従って、こうした回転、停止が頻繁に繰り
返されると、必要な動圧発生力が得られず十分な回転支
持が得られず、精度の高い回転支持が望めない。そして
潤滑剤が枯渇して回転不良を起こし、寿命を著しく低下
させることになる。さらに間隙部sにおけるt部位に気
泡が存在すると、モータの回転に伴い、動圧スラスト軸
受kに、この気泡を巻き込むことになり、安定した動圧
発生力を得ることは困難となる。
【0009】本発明は、従来技術に存した上記のような
問題点に鑑み行われたものであって、その課題とすると
ころは、組立時に気泡が残ったり、頻繁なモータの回転
及び停止動作によって、潤滑剤中に気泡が混入するよう
なことが生じても、動圧軸受部に充填保持された潤滑剤
が減少したり枯渇することを防止して、耐久性を高める
ことができ、かつ安定した精度良い回転支持が実現でき
る、信頼性の高いスピンドルモータを提供することであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、本発明の請求項1に係るスピンドルモータは、略円
筒面形状外周部を有した軸体と、その略円筒面形状外周
部に外嵌される略円筒面形状内周部と、回転軸線と垂直
方向に凹部を有するスリーブ体と、前記略円筒面形状外
周部と前記略円筒面形状内周部との対向部で構成され、
潤滑剤が充填された動圧ラジアル軸受部と、前記軸体に
固定され、回転軸線に対し実質上垂直状をなすスラスト
板と、前記スラスト板に対面するように、前記スリーブ
体の凹部と嵌合するカバープレートと、前記スラスト板
と前記カバープレートとの間、及び前記スラスト板前記
スリーブ体との対向面との間に、潤滑剤が充填された動
圧スラスト軸受部とを有し、前記スラスト板と、これに
対向する前記スリーブ体の凹部との間には、半径方向に
間隙幅の異なる間隙部が回転軸線方向に連続して設けら
れ、前記間隙部には、回転軸線方向における前記スラス
ト板の端部側に、前記間隙幅の小さい間隙が設けられ、
更に前記間隙部には、前記動圧スラスト軸受部に充填さ
れた余分の潤滑剤が充填保持されてなるスピンドルモー
タが提供される。
【0011】また、本発明の請求項2に係るスピンドル
モータは、略円筒面形状外周部を有した軸体と、その略
円筒面形状外周部に外嵌される略円筒面形状内周部と、
回転軸線と垂直方向に凹部を有するスリーブ体と、前記
略円筒面形状外周部と前記略円筒面形状内周部との対向
部で構成され、潤滑剤が充填された動圧ラジアル軸受部
と、前記軸体に固定され、回転軸線に対し実質上垂直状
をなすスラスト板と、前記スラスト板に対面するよう
に、前記スリーブ体の凹部と嵌合するカバープレート
と、前記スラスト板と前記カバープレートとの間、及び
前記スラスト板と前記スリーブ体の対向面との間に、潤
滑剤が充填された動圧スラスト軸受部とを有し、前記ス
ラスト板と、これに対向する前記カバープレートとの間
には、半径方向に間隙幅の異なる間隙部が回転軸線方向
に連続して設けられ、前記間隙部には、回転軸線方向に
おける前記スラスト板の端部側に、前記間隙幅の小さい
間隙が設けられ、更に前記間隙部には、前記動圧スラス
ト軸受部に充填された余分の潤滑剤が充填保持されてな
るスピンドルモータが提供される。
【0012】
【作用】本発明の請求項1に係るスピンドルモータによ
れば、スラスト板と、これに対向するスリーブ体の凹部
との間には、半径方向に間隙幅の異なる間隙部が軸線方
向へ連続して設けられている。そしてこの間隙部には、
動圧スラスト軸受部に充填された余分の潤滑剤が充填保
持される。このため、例えばモータ組み立て工程におけ
る潤滑剤の注入の際や、何等かの理由により、動圧スラ
スト軸受部に気泡が混入しても、モータの回転に伴い、
気泡は間隙部の間隙幅の狭い(小さい)ところから広い
ところへ移動して滞留する。これにより、気泡は間隙部
の間隙幅の狭いところには滞留しない。即ち、気泡が発
生しても、気泡はこの間隙幅の狭いところにおいては滞
留せず、間隙幅の広いところにて滞留することになる。
そして代わって間隙幅の狭い部分には、潤滑剤が毛細管
現象により保持される。
【0013】そして、上記間隙部のうち、間隙幅の狭い
ところは、回転軸線方向におけるスラスト板の端部側に
設けられている。この端部側は、スラスト板とカバープ
レート、スラスト板とスリーブ体の対応面、のそれぞれ
動圧発生部と隣接しており、従って、動圧発生の潤滑剤
の貯留部となる。貯留部に保持された潤滑剤は、モータ
の回転に伴い、動圧発生部へ引き込まれる。また回転が
停止すると貯留部、即ち間隙部(間隙幅の狭いところ)
に保持される。この潤滑剤が保持される間隙は、潤滑剤
の貯留部として、予め所定の間隙寸法、形状に設定する
ことにより、この貯留部に保持される潤滑剤で動圧発生
に必要な所要量を確保することができる。これにより、
モータの回転、停止に伴い潤滑剤の減少や枯渇が防止さ
れる。そして、安定した回転支持が得られ、耐久性の向
上が図れる。
【0014】また、間隙幅の狭い(小さい)間隙の存在
により、(気泡が発生しても)気泡がその狭い間隙には
滞留できないため、回転に伴って潤滑剤を動圧発生部に
引き込むように作用しても、気泡を巻き込むことが防止
される。従って上記安定した回転支持と共に、より精度
良い回転支持が得られる。
【0015】本発明の請求項2に係るスピンドルモータ
によれば、スラスト板と、これに対向するカバープレー
トとの間に、半径方向に間隙幅の異なる間隙部が回転軸
線方向に連続して設けられており、潤滑剤が充填されて
いる。そしてこの間隙部には、回転軸線方向におけるス
ラスト板の端部側に、間隙幅の小さい間隙が設けられて
いる。従って、請求項1のスピンドルモータと同様に、
間隙幅の狭いところが潤滑剤の貯留部となり、間隙内部
に気泡が発生しても、潤滑剤の減少や枯渇が防止され、
しかも動圧発生部が気泡を巻き込むことも防止される。
【0016】
【実施例】本発明に従うスピンドルモータの実施例につ
いて、添付の図面を参照しながら説明する。図1及び図
2は、例えば磁気ディスクを駆動する第1の実施例のス
ピンドルモータであり、図1はその全体を示す断面図、
図2は図1の一部を拡大して示した要部拡大断面図であ
る。図1及び図2において、部材1は磁気ディスク駆動
装置の一部をなすハウジングであり、直接または間接的
に駆動装置のベース部材に取り付けられている。ハウジ
ング1は例えばアルミ合金により形成されている。ハウ
ジング1の中央部には、環状に突出したボス部22が一
体に形成されており、このボス部22には孔部23が穿
設されている。そして孔部23には、シャフト2の一端
部が嵌め込まれて固定されている。シャフト(軸体)2
は、例えば鉄基合金材等から形成されており、回転軸線
に対して同軸状の外周面(略円筒面形状外周部を有して
いる。上記ハウジング1及びシャフト2により、本スピ
ンドルモータの静止部材となす。
【0017】ハウジング1のボス部22の上端部の外周
側には、切り欠き部60が形成され、この切り欠き部6
0にステータ4が外嵌して固定されている。ステータ4
は、電磁鋼板が複数枚積層されて形成されたステータコ
ア18と、ステータコア18に巻回された(電機子)コ
イル17とから構成されている。ハウジング1の下部に
は、フレキシブル回路基板10が貼り付けられて固定さ
れており、このフレキシブル回路基板10の端部はモー
タ外部へ延びて設けられている。従って、コイル17か
ら引き出されたコイルリード線61は、ハウジング1の
基部14に穿設された孔部16を通して、その下部に位
置付けられたフレキシブル回路基板10へ電気接続さ
れ、これにより電気的にモータ外部へ導出される。な
お、孔部16に装着された部材99は、絶縁ブッシュで
ある。
【0018】ハウジング1に固定されたシャフト2の他
端部には、その軸心部に孔部11が穿設されている。孔
部11は、図示省略の磁気ディスク駆動装置の上側蓋体
にネジ止めされて固定される。そしてシャフト2の他端
部側には、半径方向外方へ全周にわたり張り出して形成
されたスラストプレート(スラスト板)6が外嵌して固
定されている。シャフト2とスラストプレート6とは同
軸状に構成されると共に、回転軸線に対して垂直状に形
成されている。またスラストプレート6の両端面は実質
上平行に形成されており、その上下端面38、39に
は、図示省略するが、周方向に所定の間隔で設けられた
(図示省略)ヘリングボーン状の動圧グルーブが形成さ
れている。
【0019】スラストプレート6の外周端周壁部32
は、実質上環状の周面が形成されている。シャフト2の
略中央部における外周部24には、回転軸線方向に長
く、かつ浅い溝98が全周にわたり形成されている。そ
して外周部24における溝98の上下部位96、97に
は、ヘリングボーン状の動圧グルーブ(図示省略)1
9、19がそれぞれ設けられている。
【0020】一方、シャフト2に対して回転支持される
ロータハブ3は、軸受支持されるスリーブ(スリーブ
体)8、スラストカバー(カバープレート)7、ハブ9
そしてロータマグネット5から構成されている。スリー
ブ8は、例えば銅基合金等が用いられて形成されてお
り、筒状の垂下部29と、この垂下部29よりも大径に
形成されると共にこれを同軸状に設けられた筒状の周壁
部(凹部)95とから構成される。そして周壁部95は
中径周壁部48と大径周壁部94からなる。垂下部29
と中径周壁部48とは、これらと同じく一体に形成され
た基部21により連結固定されている。
【0021】スラストカバー7は、略円盤状をなし、中
央部にシャフト2の端部が挿通する孔部62が穿設され
ている。スラストカバー7は、その外周側においてスリ
ーブ8に固定されている。すなわち、スラストカバー7
における外周側の下端面63が、スリーブ8(の基部2
1)の中径周壁部48へ載置され、またスラストカバー
7の外周端部37と、大径周壁部94の内周壁56とが
当接されて保持される。そしてスラストカバー7の上端
外周側に設けられた環状の切り欠き部89と、大径周壁
部94の上部内周部に設けられた環状の溝88とに、接
着剤87が充填されて固定される。これにより、スラス
トカバー7はスリーブ8に固定される。
【0022】なお、スラストカバー7の外周短端部37
(図2に示す左側)には、回転軸線方向に貫通する切り
欠き溝86が設けられている。この切り欠き溝86は、
動圧発生用の潤滑剤(オイル)を注入した際の空気抜き
用の孔となり、外周端部37を周方向へ均等配置されて
複数箇所設けられている。これらはスラストカバー7が
施蓋された後、接着剤87により充填密封される。
【0023】スラストカバー7の下端42と、スリーブ
8の垂下部29の上端43のそれぞれは、スラストプレ
ート6の上下端38、39と僅かな隙間をもって対向配
置されており、このそれぞれの隙間には流体潤滑剤とし
てオイルが充填されている。従って、スラストカバー7
の下端42とスラストプレート6の上端38及びスラス
トプレート6の下端39と(スリーブ8の)垂下部29
の上端43、によりスラスト動圧軸受手段が構成され、
これにより、ロータハブ3を軸方向に位置規制すると共
に、動圧軸受による軸方向の回転支持を行なう。なお、
スラスト動圧軸受として、動圧グルーブがスラストプレ
ート6に設けられたものとは別に、スラストカバー7及
びスリーブ8(の垂下部29)側に設けられていてもよ
い。
【0024】スリーブ8の垂下部29の内周部53と、
シャフト2の外周部24とは、僅かな隙間をもって軸方
向に沿って対向配置されている。そして、この隙間には
流体潤滑剤としてオイルが充填されている。これによ
り、シャフト2の外周部24には、動圧グルーブ19、
19が設けられているため、ロータハブ3はシャフト2
に対して、半径(ラジアル)方向に動圧軸受支持され
る。本実施例では、ラジアル動圧軸受として、動圧グル
ーブ19、19がシャフト2側に設けられているが、こ
れとは逆に、スリーブ8側に設けられていてもよい。
【0025】スリーブ8の大径周壁部94の外周部には
アルミ合金等により形成されるハブ9が固定されてお
り、このハブ9の内周部64にロータマグネット5が環
状に配設されている。ロータマグネット5は周方向へ所
定の磁極数が着磁されている。なお、ロータマグネット
5は、ハブ9の内部の平板状壁49の下部に当接したロ
ータヨーク92により、軸方向の高さ位置決めが行なわ
れており、即ちステータ4の高さ位置に対応してハブ9
に固定されている。従って、フレキシブル回路基板10
の導出端部に所要の信号が通電されると、ステータ4と
ロータマグネット5との電磁気的作用によって、ロータ
ハブ3が回転駆動される。なお、図示省略の磁気ディス
クは、ハブ9の外周部28に嵌め込まれて装着され、下
方に形成された鍔部12にて受け止められ、そして既に
公知のクランプ手段により、固定される。そして、ハブ
9に設けられたネジ孔90は、クランプをネジ止めする
取付孔である。
【0026】上述の通り、本発明のスピンドルモータに
は、ラジアル及びスラスト動圧軸受支持されており、所
定部位には流体潤滑剤としてのオイルが介在して充填さ
れている。充填されたオイルがモータ外部へ漏れ出るこ
とを防止すると共にオイルの枯渇等を防止して、耐久性
を高めるために、本発明のスピンドルモータにおいては
同様の図1及び図2を用いて、以下に更に説明する。こ
れらの図において、まずラジアル動圧軸受として、まず
一方(図の下側)について説明する。シャフト2の外周
部24と、スリーブ8の垂下部29との間には、その下
端側において、空隙50が設けられている。空隙50
は、シャフト2の外周部24と垂下部29の内周部53
とに、それぞれ全周にわたる凹部65、66が形成さ
れ、これらが半径方向に対向して配置されることにより
形成される。しかもこの凹部65、66の表面には、オ
イルを溌油する溌油剤が塗布されている。
【0027】従って、動圧グルーブ19におけるオイル
が、モータ外方(図の下側方向)へ漏れ出ようとして
も、シャフト2の外周部24と垂下部29の内周部53
との隙間が、この空隙50により急激に開口しているた
め、しかもそれぞれの凹部65、66に溌油剤が塗布し
てあるため、表面張力により漏れでることが防止され
る。なお、万一空隙50に漏れでても、垂下部29に設
けられた突状部55により保持される。空隙50のモー
タ内側、即ち図の上側において、垂下部29の内周部5
3には、溝51が設けられている。この溝51は、モー
タの回転及び停止等に伴い、動圧グルーブ19に保持さ
れるオイルが移動し、その移動によって余分になるオイ
ルを貯溜する貯溜溝である。この溝51はシャフト2の
外周部24との間隙を、動圧軸受部よりも大きく、毛管
現象による張力でオイルを保持しえる程度に形成されて
いる。本実施例では、0.05mmの間隙に設定されて
いる。
【0028】ラジアル動圧軸受の他方(図の上方)に
は、空隙54が形成されている。そして作用としては、
前記空隙50と同様であり、また垂下部29に設けられ
た溝52は、上記溝51と同じオイルの貯溜溝である。
そして垂下部29の一端部側にあたる上端43には、ス
ラスト動圧軸受の下側が連設している。
【0029】スラスト動圧軸受においては、スラストプ
レート6を挟み、この上端38とスラストカバー7の下
端42、及びスラストプレート6下端39と垂下部29
の上端43、のそれぞれの間隙にオイルが充填されてい
る。スラストプレート6の内周側における、上端38に
は、溝40が設けられており、この溝40はオイルの貯
溜溝をなす。本実施例では、溝40の間隙幅は、0.0
3mmに設定されている。更にこの溝40の内周側(即
ち孔部62側)には、オイルの漏れを防止するため、下
記構成がなされている。スラストカバー7とスラストプ
レート6とによる空隙45は、スラストプレート6の上
側に保持されるオイルの漏洩を防止するものである。即
ち空隙45は、スラストカバー7の下端に形成された凹
部58とスラストプレート6の上端部38とにより規定
される。従って、溝40において保持しきれなったオイ
ルは、空隙45による開口部において、オイルの表面張
力により、漏出が防止される。この開口部において、万
一保持しきれなかったオイルは、空隙45内に滞留し、
モータ外部へ漏れ出ることがない。凹部58には、溌油
剤が塗布されることにより、より効果的である。さら
に、スラストカバー7の内周部31とシャフト2の外周
部30とは、凹部41、44による空隙59が構成さ
れ、さらにこれら凹部41、44には、各々溌油剤が塗
布されている。このため、オイルの漏出を防止する効果
を上げることができる。
【0030】また、スラストプレート6の外周端周壁部
32と、これに半径方向に対向する中径周壁部48の内
周壁部79との間には、間隙部78が全周にわたって形
成され、この間隙部78にもオイルが充填されている。
そして間隙部78には、半径方向に間隙幅の異なる間隙
75、76が形成され、このうち間隙幅の小さい部位7
5がスラストプレート6の上端部側に設けられている。
本実施例では、間隙部68のうち、部位75は0.05
mm、部位76は最大で0.2mmの間隙幅を有してい
る。この間隙部78のうち、間隙幅の小さい部位75が
後述するオイルの貯溜溝として特に有効作用する。
【0031】モータの回転に伴い上述のラジアル、スラ
スト動圧軸受は、介在されたオイルにより動圧発生によ
り回転支持を行なうが、特にスラスト動圧軸受の場合、
モータの回転及び停止の動作に伴い、ロータハブ3の荷
重により、それぞれの動圧軸受の間隙が変化する、しか
も回転による動圧発生時と回転停止時とで、オイルの保
持量が変化する。また加えて、オイル注入の際等の理由
により、オイル内に気泡が混入していた場合、その気泡
による動圧軸受への影響を与える。
【0032】こうした状態を図3の部分断面図を用いて
説明する。図3(a)は図1及び図2に示した構成のス
ピンドルモータが回転している状態を示し、図3(b)
は回転停止している時の状態を示している。図3(a)
では、スラスト動圧発生により、(図示省略する)動圧
グルーブの中心部A,Bにオイルが引き寄せられるた
め、オイルは溝40にはほとんど貯溜されることがな
い。そしてその際、オイル100内に含まれていた気泡
101、特に間隙部78に滞留している気泡101は、
スラストプレート6とスリーブ8との相対回転により、
間隙の小さいところ(部位75)から広いところ(部位
76)へ移動する。(このことは、一般に、液体中に存
在する気泡は、液体の移動に伴い、間隙の狭いところか
ら広いところへ移動するように作用力を得、これにより
間隙の狭いところへ気泡が集まるという性質による。)
この結果、気泡101は、より大きいかたまりの気泡と
なって、間隙76において滞留する。この状態は図3
(b)のようになる。
【0033】次に図3(b)では、回転が停止している
ため、動圧グルーブに引き寄せられていたオイル100
が保持されずに、動圧グルーブの中心部A,Bから外側
に移動する(図における左右方向)。これにより、図に
示すように、オイル100は溝40及び間隙部78に貯
溜される。なお、回転停止時はロータハブ3の荷重によ
り、スラストプレート6を押し下げる状態となる。この
ため、スラストプレート6の下端側は、(スリーブ8
の)垂下部29の上端43との隙間が大きくなり、グル
ーブが設けられている領域にて主にオイル100が保持
されて貯溜される。また図3(b)に示すように上側の
ラジアル動圧軸受に引き込まれていたオイル100は、
溝52にも貯溜される。
【0034】そして再び、スピンドルモータが回転する
と、オイル100は動圧グルーブの動圧中心部A,Bに
引き込まれるように作用を受ける。その際、上記A側に
おいては、溝40及び間隙部78の小さい部位75に保
持されていたオイルが動圧発生側へ引き込まれる。また
上記B側においては、間隙部78の広い部位76のオイ
ル100が、同様に動圧発生側に引き込まれる。気泡1
01は、間隙部78における広い間隙76の上方に滞留
しているため、モータ回転に伴って、間隙75に保持さ
れていたオイル100は、容易に上記動圧中心部A側へ
引き込まれる。即ち間隙75のオイル100は上記A側
に保持されるオイル100と連続して設けられているた
め、容易に毛細管現象により引き込まれることになる。
本実施例では、溝40の間隙幅(0.03mm)が部位
75の間隙幅(0.05mm)より小さく設定されてお
り、溝40のオイル貯溜量を高めるように設定されてい
る。部位75のほうが、貯溜量を容易に大きく設定する
ことができることから、上記関係に設定することが望ま
しい。
【0035】もし、この間隙部78の間隙が実質上一定
の間隙であれば、オイル内部に含まれる気泡は、部位1
02に集まり、これにより、動圧中心部A側に保持され
るオイルは、この部位で隔絶されることになる。そうす
ると、モータの回転及び停止動作に伴って、上記A側の
オイルは間隙部78側へ流れ込むことはあっても、この
A側へオイルを引き込むことがなく、オイルの枯渇を招
くことになる。このように、本実施例ではオイルの貯溜
が行なえて、耐久性が高められる。なお、動圧中心部B
側においても、気泡101は、間隙部78の間隙幅の広
い部位76の上方に滞留しているため、間隙76に保持
されるオイルは、このB側へのオイルと連続しており、
従って、上記A側と実質上同じ作用となる。
【0036】このように、間隙部78に保持されるオイ
ル100に、気泡が混入しても、気泡がその回転軸線方
向の中間部に滞留する。このため、動圧スラスト軸受を
構成する、スラストプレート6とスラストカバー7、ス
ラストプレート6とスリーブ8、とのそれぞれにおい
て、保持されるオイルと間隙部78に保持されるオイル
とは、連続して設けられる。従って、間隙部78に保持
されるオイルは、上記軸受に供給されるオイルの貯溜溝
となす。特に上側に位置するスラスト軸受側(動圧中心
部A側)においては、間隙部78のうち、間隙幅の小さ
い部位75の間隙が図の上側(スラストプレート6の上
側;上端部側)に設けられているため、この部分に気泡
が滞留することが防止され、もってオイルの隔絶が防止
されオイルの枯渇等が効果的に防止できる。しかも、動
圧中心部Aへ気泡が巻き込まれることがないため、安定
した動圧支持が得られる。なお、本実施例において、間
隙部78を構成する、間隙幅の小さい部位75から大き
い部位76へは、連続しており、テーパ状となっている
が、これを段状(ステップ状)(図3(b)の部位15
0を参照)にすることが望ましい。これにより、間隙幅
の大きい部位76に気泡が滞留しても、この間隙部78
を閉塞することが防止される。これにより、間隙部78
は、間隙幅の大きい部位76と小さい部位75との部分
においてオイルが隔絶することなく連続して保持され
る。
【0037】図2において、オイル100の注入順序は
以下の通りである。予め、シャフト2にスラストプレー
ト6を外嵌固定しておく。そしてこのシャフト2をスリ
ーブ8に挿入する。その際、シャフト2の略中央部に形
成された溝98の下端部が、スリーブ8の開口部にきた
時、この溝98とスリーブ8の開口部との隙間にオイル
を注入する。このオイルは主にラジアル動圧軸受用とな
る。その状態で、引き続きシャフト2を挿入すると、注
入されたオイルは内部に引き込まれる。さらに、スラス
トプレート6がスリーブ8の中径周壁部48にきた時
に、同様にオイルを注入する。このオイルは主にスラス
ト動圧軸受用となる。必要量のオイルが注入された後、
スラストカバー7をスリーブ8に嵌め込む。その際オイ
ル内部に混入した空気は、スラストカバー7に設けられ
た切り欠き溝86によって、空気抜きが行なわれる。
【0038】本実施例では、図2及び図3に示すよう
に、スラストカバー7が嵌合固定される、スリーブ8の
大径周壁部94の内周側には、溝103が環状に設けら
れている。溝103とスラストカバー7の下端外周部1
04とは、半径方向外方へ拡る空隙が形成されている。
この空隙により、間隙部78に充填されたオイルが、接
着剤87が充填固定されたカバープレート固定側へ滲み
出さないようにするためである。なお、溝103と下端
外周部104には、溌油剤が塗布されている。
【0039】次に示す図4は、本発明に従うスピンドル
モータの第2の実施例であり、要部拡大断面図である。
第1の実施例と略同様の構成であり、その相違点につい
てのみ説明する。なお、既に用いた同様の部位及び部材
については、同じ参照番号としており、以下に用いる図
についても同様とする。また以下に参照する図面につい
ては、オイルの図示を省略している。図4において、ス
ラストプレート6と、これに半径方向に対向する(スリ
ーブ8の)中径周壁部48との間隙部110が、第1の
実施例と相違する。即ち間隙部110は、回転軸線方向
に上から順に、間隙幅の小さい部位111、大きい部位
112、そして間隙幅の小さい部位113と構成されて
いる。
【0040】従って、本構成によれば、この間隙部11
0に混入した気泡は、部位112に滞留することにな
る。従って、スピンドルモータの上下の姿勢が定まらな
いところで使用する場合に、スラスト動圧軸受に用いら
れるオイルが確実に貯溜され、耐久性と信頼性の向上が
はかれる。
【0041】図5に示す拡大断面図は、第3の実施例で
ある。第1及び第2の実施例では、間隙部を構成する溝
がスリーブ8(中径周壁部48)側に設けられていたの
に対し、本実施例では、間隙部114を構成する溝が、
スラストプレート6側に設けられているものである。こ
れに伴う作用効果は、第1の実施例と同様である。特
に、この第3の実施例では、モータの回転に伴いオイル
が外周側(図の右方向)へ作用することから、内部に存
する気泡は逆に内周側(図の左方向)に移動するように
作用を受ける。このため、間隙幅の大きい部位116に
滞留した気泡は、間隙幅の小さい部位115を閉塞する
ことから回避される。即ち間隙幅の大きい部位116と
間隙幅の小さい部位115に保持されるオイルは隔絶さ
れることがなく、これらは連続して設けられることにな
る。これにより間隙幅の小さい部位115のオイル貯溜
量が実質的に増加することになる。なお、第1の実施例
と同様に、モータがこの図の状態で上方向に向いている
という点において何等かわるものではない。
【0042】図6に示す拡大断面図は、第4の実施例で
ある。図5の第3の実施例と同様に、スラストプレート
6側に間隙溝117を構成する溝が設けられている。そ
して図4の第2の実施例と同様に、間隙幅の小さい11
8、大きい119、そしてまた小さい120が形成され
ている。
【0043】次に示す図7乃至図10は、更に別の実施
例を示す要部拡大断面図である。これらにおいて、いず
れも、スラストプレート6と半径方向に対向して間隙部
を形成されるのは、カバープレート121である。即ち
前述の実施例によるスリーブ8に代えて用いられてい
る。この場合も間隙部による作用効果は実質上同様であ
る。従って、図7に示す第5の実施例では、第1の実施
例に対応する。図8に示す第6の実施例では、図4に示
す第2の実施例に対応している。また図9に示す第7の
実施例では、図5に示す第3の実施例に対応している。
更に図10に示す第8の実施例では、図6に示す第4の
実施例に対応している。
【0044】次に示す図11は、第9の実施例であるス
ピンドルモータの全体断面図である。既に説明したスピ
ンドルモータがいずれもシャフトが静止部材に固定され
た構成であったのに対し、第9の実施例では、ロータハ
ブ190がシャフト151と固定されている構成であ
り、スリーブ152がブラケット153に固定されてい
る。これにより、シャフト151が回転する。しかしな
がら、シャフト151とスリーブ152との相対回転す
る関係は変わらない。シャフト151の下端部は、縮径
された小径部154が設けられており、この小径部15
4にスラストプレート155が外嵌固定されている。そ
して、その下端部には、スラストカバー156がネジ1
57により嵌合固定される。
【0045】本実施例の場合も、同様に、スリーブ15
2の環状に形成された凹部158と、これに半径方向に
対向するスラストプレート155との間には、間隙部1
60が設けられ、この間隙部160は、図に向かって上
方に間隙幅の小さい部位161が、またその下側に連続
して間隙幅の大きい部位162が形成されている。この
実施例では、モータが上方に位置する姿勢を設定してお
り、それ以外にも、既に説明した構成を組み合わせるこ
とができることは、言うまでもない。
【0046】なお、図12において、ロータハブ150
は、ハブ168とロータヨーク167、及びロータマグ
ネット166とから構成されている。またロータマグネ
ット166と半径方向に対向して、ブラケット153に
はステータ165が固定されている。
【0047】以上、本発明のスピンドルモータの実施例
について説明したが、本発明の主旨を逸脱しない範囲で
設計変更乃至修正等自由である。即ち本実施例で示した
種々の部分的な構成を組み合わせて用いることができる
他、動圧軸受の動圧グルーブの形態や数量等、自由に選
定することができる。
【0048】
【発明の効果】本発明のスピンドルモータは、上述の構
成を有しているので、次の効果を奏する。本発明の請求
項1に係るスピンドルモータによれば、スラストプレー
ト6と、これに対向するスリーブ8の凹部(周壁部9
5)との間には、半径方向に間隙幅の異なる間隙部78
が、軸線方向に連続して設けられている。そしてこの間
隙部78には、動圧スラスト軸受部に充填された余分の
オイル(潤滑剤)が充填保持されている。このため、動
圧スラスト軸受部に気泡等が混入しても、モータの回転
に伴い、気泡は間隙部の小さい部位75から広い部位7
6へ移動して滞留する。そして間隙部の小さい部位75
がスラストプレート6の端部側に設けられているため、
少なくともこの間隙75はこれに連続するスラスト動圧
発生部のオイルと連続して設けられる。これにより、間
隙75はこの発生部のオイルの貯溜部となり、モータの
回転、停止に伴ってもオイルの減少や枯渇等が防止され
る。しかも、間隙75の存在により、スラストプレート
6の端部側には、気泡が存在しないから、回転に伴っ
て、動圧発生部が気泡を巻き込むことが防止され、安定
した動圧回転支持が得られる。このように、耐久性と信
頼性とを向上したスピンドモータが得られる。
【0049】また本発明の請求項2に係るスピンドルモ
ータによれば、上記スリーブ8に代えて、スラストプレ
ート6とスラストカバー7との半径方向に間隙部が設け
られている構成であり、この間隙部により、上記と同様
の作用効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るスピンドルモータ
の全体を示す断面図である。
【図2】図1におけるスピンドルモータの一部を示す要
部拡大断面図である。
【図3】図1におけるスピンドルモータの部分拡大断面
図である。
【図4】本発明の第2の実施例に係るスピンドルモータ
の部分拡大断面図である。
【図5】本発明の第3の実施例に係るスピンドルモータ
の部分拡大断面図である。
【図6】本発明の第4の実施例に係るスピンドルモータ
の部分拡大断面図である。
【図7】本発明の第5の実施例に係るスピンドルモータ
の部分拡大断面図である。
【図8】本発明の第6の実施例に係るスピンドルモータ
の部分拡大断面図である。
【図9】本発明の第7の実施例に係るスピンドルモータ
の部分拡大断面図である。
【図10】本発明の第8の実施例に係るスピンドルモー
タの部分拡大断面図である。
【図11】本発明の第9の実施例に係るスピンドルモー
タの全体断面図である。
【図12】従来のスピンドルモータの全体断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ブラケット 2 シャフト 3 ロータハブ 4 ステータ 5 ロータマグネット 6 スラストプレート 7 スラストカバー 8 スリーブ 9 ハブ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略円筒面形状外周部を有した軸体と、 その略円筒面形状外周部に外嵌される略円筒面形状内周
    部と、回転軸線と垂直方向に凹部を有するスリーブ体
    と、 前記略円筒面形状外周部と前記略円筒面形状内周部との
    対向部で構成され、潤滑剤が充填された動圧ラジアル軸
    受部と、 前記軸体に固定され、回転軸線に対し実質上垂直状をな
    すスラスト板と、 前記スラスト板に対面するように、前記スリーブ体の凹
    部と嵌合するカバープレートと、 前記スラスト板と前記カバープレートとの間、及び前記
    スラスト板と前記スリーブ体の対向面との間に、潤滑剤
    が充填された動圧スラスト軸受部とを有し、 前記スラスト板と、これに対向する前記スリーブ体の凹
    部との間には、半径方向に間隙幅の異なる間隙部が回転
    軸線方向に連続して設けられ、 前記間隙部には、回転軸線方向における前記スラスト板
    の端部側に、前記間隙幅の小さい間隙が設けられ、 更に前記間隙部には、前記動圧スラスト軸受部に充填さ
    れた余分の潤滑剤が充填保持される、ことを特徴とする
    スピンドルモータ。
  2. 【請求項2】 略円筒面形状外周部を有した軸体と、 その略円筒面形状外周部に外嵌される略円筒面形状内周
    部と、回転軸線と垂直方向に凹部を有するスリーブ体
    と、 前記略円筒面形状外周部と前記略円筒面形状内周部との
    対向部で構成され、潤滑剤が充填された動圧ラジアル軸
    受部と、 前記軸体に固定され、回転軸線に対し実質上垂直状をな
    すスラスト板と、 前記スラスト板に対面するように、前記スリーブ体の凹
    部と嵌合するカバープレートと、 前記スラスト板と前記カバープレートとの間、及び前記
    スラスト板と前記スリーブ体の対向面との間に、潤滑剤
    が充填された動圧スラスト軸受部とを有し、 前記スラスト板と、これに対向する前記カバープレート
    との間には、半径方向に間隙幅の異なる間隙部が回転軸
    線方向に連続して設けられ、 前記間隙部には、回転軸線方向における前記スラスト板
    の端部側に、前記間隙幅の小さい間隙が設けられ、 更に前記間隙部には、前記動圧スラスト軸受部に充填さ
    れた余分の潤滑剤が充填保持される、ことを特徴とする
    スピンドルモータ。
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JP3639374B2 (ja) * 1996-02-07 2005-04-20 株式会社三協精機製作所 動圧軸受装置
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